2017-05-01

フェイス/オフ

★★★★
フェイスオフ
鑑賞No:00710
原題:Face/Off
製作:1997年/アメリカ/138分
監督:ジョン・ウー
出演:ジョン・トラボルタ/ニコラス・ケイジ

FBI捜査官ショーンは6年前に息子のマイケルをテロリスト、キャスターに殺されていた。そのキャスターをついに逮捕するが、キャスターは植物人間になってしまう。その後、逮捕直前にキャスターは爆弾を仕掛けていたことがわかったが、場所が分かるのはキャスターの弟だけ。そこでショーンはキャスターの顔面皮膚を移植しキャスターになりすまして弟に近づこうとするが・・・。

凶悪犯とFBI捜査官が互いの顔を替えて死闘を繰り広げる異色のアクション映画。顔面の皮膚を移植して他人になりすますなんて現実ではありえない話だが、映画の設定としてはとても面白く、無理を承知で割り切って入り込めば結構楽しめる。お互いが顔面皮膚移植するため、顔と中身が入れ替わることで途中、多少こんがらがるが、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジが共に2役?を好演している。

劇場公開日 1998年2月28日



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2017-04-30

T.R.Y. トライ

★★★+
TRY
鑑賞No:01195
製作:2002年/日本、中国/105分
監督:大森一樹
主演:織田裕二/シャオ・ピン/ソン・チャンミン/渡辺謙

20世紀初頭の上海で日本人詐欺師・伊沢修は武器商人を巧みに騙して大金をせしめていた。ある日、伊沢に騙された武器商人が彼に殺し屋を差し向けるが、間一髪のところで革命家の関に助けられる。関は伊沢を保護する代わりに、日本陸軍から大量の武器を奪い取るよう頼まれるが・・・。

第19回横溝正史賞を受賞した井上尚登の同名小説の映画化。伝説の日本人詐欺師が上海・東京を舞台に究極の詐欺を展開するアドベンチャー大作。頭脳戦といいながら結構アクションシーンもあり、それなりに楽しめた。お決まりの二転三転もあり、ラストシーンはこの手の映画の最高傑作「スティング」を彷彿させるところもあった。テンポがもう少しよければ良かったかもしれない。

劇場公開日 2003年1月11日



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2017-04-29

ロッキー・ザ・ファイナル

★★★★
ロッキー・ザ・ファイナル
鑑賞No:01436
原題:Rocky Balboa
製作:2006年/アメリカ/103分
監督:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン/バート・ヤング

妻のエイドリアンに先立たれ、一人息子とも別れて孤独に暮らすロッキー。エイドリアンへの思い出と過去の栄光だけが生きるよすがだったが、そんな満たされない心を取り戻すため、再びボクシングに挑戦することにする。一方、強すぎるがゆえに相手に恵まれない現役ヘビー級チャンピオンのディクソン陣営も現状を打破するため、ロッキーとのエキシビジョンマッチを企画する。このオファーを受けたロッキーは、無謀とも思える復帰戦に向けて始動する・・・。

「ロッキー」シリーズ第6作にして完結編。シリーズ最終章といわれた「5」では戦わなかったゆえ消化不良に終わった感があったが、本作はそれを払拭した。前半部はやや冗長な感じもしたが、試合が決まってからはスピードがつき、試合そのものはスピード感あるものに仕上がっている。試合はもはや相手との戦いではなく自分との戦いであり、心の奥にたまったものをすべて吐き出すかのように相手に打ち込んでいく姿には思わずこちらのこぶしも堅くなった。そこには試合の結果に対する執着はなく、試合後颯爽とリングから去るロッキーにすがすがしさを感じた。ストーリー的には第1作を彷彿させるものがあり、全体的にもよく出来ていた。欲を言えばもう少し試合シーンが多ければ良かった。

劇場公開日 2007年4月20日



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2017-04-28

ハスラー

★★★★
ハスラー
鑑賞No:00173
原題:The Hustler
製作:1961年/アメリカ/134分
監督:ロバート・ロッセン
出演:ポール・ニューマン/ジャッキー・グリーソン

若きハスラー エディはシカゴで名うてのハスラー ミネソタの名人・ファッツに挑戦し、36時間に渡る勝負の結果、敗れて文無しとなってしまう。やけ酒にふけるエディは、ある日、作家志望の女子大生サラと出会い、同居をはじめるが、金に行き詰まってしまう。そんな時、賭博師バートと出会い、ケンタッキーの金持ちと勝負することになる。

W・テビスの小説の映画化。ビリヤードで金を稼ぐハスラーの姿を描く。全体の3分の2がビリヤードシーンという、まさにビリヤード映画。派手さはないが、一球一球に賭ける男たちの真剣な勝負には、思わず手に力が入る緊迫したもの。若きハスラーが、百戦錬磨の名人との勝負を通じて人間として、勝負師として成長していく過程は見事に描かれている。ただし後半の悲劇には胸をつまらされた。

劇場公開日 1962年6月13日



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2017-04-27

ビッグ・フィッシュ

★★★★
ビッグ・フィッシュ
鑑賞No:01444
原題:Big Fish
製作:2003年/アメリカ/125分
監督:ティム・バートン
出演:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー

ウィルの父エドワードはホラ話をするのが好きで周りの人を楽しい気分にさせる名人だった。しかし、そのホラ話をウィルの結婚式にしたことがきっかけで喧嘩となり、その後ウィルは父と3年間不仲となっていた。ある日、父の病状が悪化したとの連絡を受けたウィルは妻を連れて実家にかえるが・・・。

ティム・バートンらしい幻想的な内容のエピソードがふんだんにある映画。自分の人生に少し尾ひれをつけて、聞く者の興味を惹くためにやや幻想的に語るとこうなるのかと思わせるような内容で、語られるエピソードに見入ってしまった。色彩も華やかで幻想性をより深めている。根底には親子の絆・和解があるようだが、ファンタジー映画というカテゴリが相応しい。ラストはやや涙を誘う。

劇場公開日 2004年5月15日



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2017-04-26

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

★★★★
東京タワー
鑑賞No:01440
製作:2007年/日本/142分
監督:松岡錠司
出演:オダギリジョー/樹木希林/内田也哉子/松たか子

1960年代の小倉。酔っ払いのオトンに愛想をつかしたオカンはボクを連れて家出する。その後、時々現れるオトンに見守られながら、オカンに育てられたボクはやがて東京の美術学校に進学する。しかし東京で自堕落な生活をするボクのもとにオカンが入院したとの知らせがくる・・・。

リリー・フランキーのベストセラー小説の映画化。私も地方出身者として一時期上京したことがあるが、やはり「東京タワー」は特別なものだった。東京タワーに上がって東京を一望したとき、東京に来たことを改めて実感した。今では数ある東京の名所だが、地方の人間にとってはまだまだ東京タワーは東京の象徴のように感じた頃が懐かしい。リリー・フランキーの原作は読んだことがないが、映画は主人公が幼少の頃から、母親が死去するまでを淡々と描いている。決して普通ではない一家ではあるが、かといって深刻でもなく、ただ静かに緩やかに時間が過ぎていく。最後は母親の死という不幸な結末となるが、何かほろ苦くも爽やかな感じのする映画。この映画を観て、今からでも遅くない親孝行というものをもっとしなければ、と改めて思った。

劇場公開日 2007年4月14日



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2017-04-25

夕凪の街 桜の国

★★★★+
夕凪の街 桜の国
鑑賞No:01526
製作:2007年/日本/118分
監督:佐々部清
出演:田中麗奈/麻生久美子/堺正章/吉沢悠/中越典子

原爆投下から13年後の広島。地元の小さな会社で働く皆実は、同僚の打越から愛を告白されるが、原爆で死んだ父や妹のことを思うと自分だけが幸せになることはできないと彼を受け入れられずにいた。しかし、自分の被爆体験を彼に語ることで次第に心を開いていくが、やがて皆実にも原爆症の症状が現れてくる。時は過ぎ、平成19年の東京。皆実の弟、旭は家族に内緒で広島に向う。父の行動に不審を抱いた娘の七波は駅でバッタリ会った友人の東子と共に父の後を追うが・・・。

こうの史代原作の同名コミックの映画化。タイトルは「夕凪の街」と「桜の国」の2部構成であることを示す。「夕凪の街」では原爆症の不安を抱えながら、自分だけが生き残った苦悩に苦しむ皆実を、「桜の国」では、父の秘密を追うことで自分のルーツが明らかになっている七波をそれぞれ描きながら、後半は2つの時代がうまく交錯しながらストーリー展開していく見事な構成となっている。原爆がテーマなので重くはあるが、それぞれ悩みながらも明るく振舞う2人の女性により、決してすごく暗いというイメージではなかった。ただ、それだけに起こる現実は物悲く、せつなかった。すでに終戦から60年以上経ち、私も含め戦争の恐ろしさ・悲惨さが風化しつつある今こそ、この映画を観て再認識して欲しいと思える映画。(私も広島県出身ですので、より強く感じます)それにしても、藤村志保の台詞、「あんた、被爆者と結婚する気ね」は胸にグサリときた。被爆者だからこそ、重みのある、子を思う言葉だが、こんな言葉を言わなくてはいけない現実が実際に数多くあったのかと思うと、怒りと悲しみで思わず涙がこぼれた。

劇場公開日 2007年7月28日



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2017-04-24

真田十勇士

★★★
真田十勇士
鑑賞No:02852
製作:2016年/日本/135分
監督:堤幸彦
出演:中村勘九郎/松坂桃李/大島優子/永山絢斗

関ヶ原の戦いから10年後。真田幸村は天下の名将としてその名を世に轟かせていたが、実際の幸村は奇跡的に運に恵まれ続けただけの腰抜け男で、自分の虚像と実像の差に悩んでいた。そんなある日、幸村は抜け忍の猿飛佐助と出会う。自分の嘘とハッタリで幸村を本物の天下一の武将に仕立てあげることを決意した佐助は、同じく抜け忍の霧隠才蔵ら9人の仲間を集め、「真田十勇士」を結成。亡き秀吉の遺志を継いで豊臣家復権を狙う淀殿に呼び寄せられた幸村と十勇士は、瞬く間に徳川との戦いの最前線に立つことになってしまう・・・・。

真田信繁(幸村)を主人公にしたNHK大河ドラマの放送による真田人気に乗じたかのように上映された作品。大河ドラマには架空の真田十勇士は出てこないが、真田と言えば十勇士とも言える人気を誇っている十勇士に本作ではスポットが当てられている。ただ、従来の真田十勇士のイメージとはちょっと違った感じだし、何よりも真田幸村が実は腰抜けだったという設定は意表をついている。やはり大河ドラマと違い、映像スケールは格段に大きいが、2時間強という時間の制約の中で、十勇士を描き切れていなかったのは残念。ラストのオチも途中で読めてしまうので、意外性は低い。

劇場公開日 2016年9月22日



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2017-04-23

ターミネーター3

★★+
ターミネーター3
鑑賞No:01134
原題:Terminator 3: Rise of the Machines
製作:2003年/アメリカ/110分
監督:ジョナサン・モストウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ニック・スタール

前作で審判の日を阻止してから10年後、ジョンはなす術もなく放浪生活を送っていた。そんな時、未来からターミネーターT-Xが送られてきて、ジョンと後に彼の妻となる獣医助手のケイトの命を狙う。これを阻止すべく、以前ジョンと彼の母を助けてくれたターミネーターもやってきて、T-Xと壮絶な闘いが始まる・・・。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の人気シリーズ第3弾。「1」「2」で大きく盛り上がりすぎたため、期待度も大きく、故に評価も厳しくなっている作品。配役にも問題があった。特にジョンを演じたニック・スタールはあまりにも冴えなく、がっかりしたファンも多かったと思われる。敵役のターミネーターとして女性を選んだ点は目先を変えたという意味では評価できるが、前作に比べ執拗さが低く、強さという点でもどこか弱い面があった。

劇場公開日 2003年7月12日



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2017-04-22

遊星からの物体X

★★★★
遊星からの物体X
鑑賞No:00243
原題:The Thing
製作:1982年/アメリカ/109分
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル/リチャード・ダイサート

南極観測隊のノルウェー基地が全滅し、ノルウェー隊の犬を介してアメリカ基地に未知の生命体が侵入する。やがてその生命体は隊員の中に侵入し、次々と隊員はやられていく・・・・。

1951年製作の「遊星よりの物体X」をより原作に忠実にリメイクしたSFホラー。南極基地という閉鎖空間の中で未知の生物に襲われる恐怖というのは有名な作品としては「エイリアン」があるが、B級ながら「エイリアン」を彷彿させるいい仕上がりとなっている。次々と形態を変える生物の映像も、20年以上前の技術にしてはよくできている。

劇場公開日 1982年11月13日



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2017-04-21

母べえ

★★★★
母べえ
鑑賞No:01600
製作:2007年/日本/132分
監督:山田洋次
出演:吉永小百合/浅野忠信/檀れい/志田未来

昭和15年、佳代は文学者である夫・滋と二人の娘たちと共に平穏な暮らしをしていた。だが滋が治安維持法により思想犯として投獄されたことで苦難の日々が始まる。滋の釈放の見通しはつかず、佳代は家計のために小学校の代用教員の職につく。そんな折、滋の教え子である山崎が訪ねてきて、それ以降、山崎は一家の手助けをすることに・・・・。

山田洋次監督と吉永小百合34年ぶりにコンビを組んだ作品。ちなみに前回のコンビは「男はつらいよ 恋やつれ」。この2人のコンビなので作品的には安心して観れる作品となっている。優しく物静かな母親でありながら、苦難の中で子供たちのためにたくましく生きる姿を吉永小百合が好演していた。特に夫に対する非難や罪人扱いに対してはかたくななまでに反論する芯の強さも見事だった。さらに、この家族に不可欠な存在となる山崎は、この家族だけでなく、この作品にとって重要な役割を持った役柄で、純朴ながら献身的な男を浅野忠信が好演していたのもポイント。吉永小百合はもちろんいいのだが、実年齢を知っているだけに、あの年齢の子供、夫の教え子・山崎との年齢差、そして晩年の母べえの子の役が倍賞千恵子というのはちょっと違和感があった。(相応しい女優がいれば、やはり母べえは40歳前後の女優でしょう!)

劇場公開日 2008年1月26日



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2017-04-20

ダークナイト

★★★★
ダークナイト
鑑賞No:01599
原題:The Dark Knight
製作:2008年/アメリカ/152分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル/ヒース・レジャー

ゴッサム・シティーの平和を守るため、ゴードン警部補、デント検事とマフィア組織撲滅を誓ったバットマン。そして彼らの資金を洗浄していた中国企業の社長を捕まえ、彼の証言をもとにマフィアを次々と裁判にかけていく。しかし、彼らの前に凶悪犯ジョーカーが現れ、バットマンの正体を明かさないと毎日市民を殺すというゲームを開始する・・・・。

新生バットマン・シリーズ「バットマン ビギンズ」の続編。旧シリーズは暗さの中にもエンターテイメント性があったが、新シリーズはシリアスな面がより強調されており、やや重い内容となっている。しかしエンターテイメント性がなかったというわけではなく、特に後半、スケールアップしていくジョーカーのゲームにはハラハラドキドキさせられた。中でも船に非難した人たちにまつわるシーンは最高。続編とはいえ前作はバットマンの誕生秘話が中心だったのに対し、今回のメインは何といってもジョーカーといえるほど悪役にスポットライトを当てており、趣をことにする。本作はジョーカー役を演じたヒース・レジャーが急死したことでさらに話題になったが、それを差し引いても彼は強烈な印象を残した。それはまさにバットマンの存在をも凌ぐほどであり、主役といってもいいほど。人間の奥底に潜む正義と悪、良心と邪心をよく描いており、その象徴がデント検事と船に非難した人々だったように思う。

劇場公開日 2008年8月9日



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2017-04-19

ナンバー23

★★
ナンバー23
鑑賞No:01528
原題:The Number 23
製作:2007年/アメリカ/99分
監督:ジョエル・シュマッチャー
出演:ジム・キャリー/バージニア・マドセン

動物管理局に勤めるウォルターは、誕生日に妻のアガサから殺人ミステリー小説「ナンバー23」を贈られる。早速その小説を読み始めたウォルターだったが、小説の主人公フィンガリングの子供時代が自分の生い立ちと酷似していることから、本の世界にのめりこんでいくことに・・・。

呪われた数字“23”の謎に取りつかれた男の悪夢を描く。なんだかよくわからないまま終わっちゃったという感じの映画。“23”が呪われた数字であることを歴史的事件との関連で強調しようとしていたが、すべてが一定のルールのもとに合致するならまだしも信じられるが、見ていると決してそうではない。穿った見方とすると、有名な事件に関する色々な数字を集めて、ルールなく勝手に足したりして出来上がった“23”のものだけを取り上げていかにも“23”と関係があるかのごとく装う手法はインチキ宗教やマスコミが行う捏造と何ら変わりない。冒頭からそういう見方で映画に入ったため、結局楽しめなかったし、実際それほど興味を惹く作品でもなかった。コメディ俳優としてのイメージが強いジム・キャリーには珍しいシリアスな役は評価できると思うが、映画作品的にはイマイチ感は否めない。

劇場公開日 2007年11月23日



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2017-04-18

バンテージ・ポイント

★★★+
バンテージ・ポイント
鑑賞No:01529
原題:Vantage Point
製作:2008年/アメリカ/90分
監督:ピート・トラビス
出演:デニス・クエイド/マシュー・フォックス

テロ撲滅国際サミットが開催されているスペイン、サラマンカ。サミットに出席していたアシュトン米大統領は、広場で演説しようとして何者かに狙撃され、直後大爆発が起こる。大統領の警護に当たっていたシークレットサービスのバーンズが、向かいの建物の異変に気付いた矢先のことだった・・・。

アメリカ大統領襲撃事件を、目撃者8人の視点から追うサスペンス・アクション。狙撃前後の23分間を目撃者それぞれの視点から繰り返し再現しながら、事件の全貌を明らかにしていく方式は非常に面白い。ただ、視点が変わるごとに事実が少しずつ明らかになっていくのは観ていて惹きつけられるが、小さな衝撃が段階的に起きる反面、最後のドンデン返しというのがないのがチョット寂しい。一見複雑なようだが、実は分かりやすいストーリー。目的が大統領狙撃事件の真実を明らかにすること一点に集中しているため、それ以外(特に登場人物についてはほとんど描かれていない)は薄っぺらい内容。犯人も途中で分かるため、謎解き性というのは低い。また後半は謎解きというよりはカーチェイスが強調されるアクション映画に変わってしまっている。それでもテンポよく、コンパクトにまとめているので、飽きずに楽しめた。

劇場公開日 2008年3月8日



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2017-04-17

怒り

★★★★+
怒り
鑑賞No:02851
製作:2016年/日本/142分
監督:李相日
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず

東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが・・・・。

渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡といった錚々たるキャストだったが、第40回日本アカデミー賞で受賞したのは妻夫木聡の優秀助演男優賞だけというのはチョット寂しい結果だった。しかし、キャストの中でも今回一番チャレンジ感のある演技だった妻夫木聡の受賞は納得。1年前の殺人事件の犯人は謎のままで、3つのストーリーが並行して進んでいくという興味深い構成。それぞれのストーリーには1年前の殺人犯らしき人物が登場し、怪しさを増長させている。ただ、この3つのストーリー、終盤でどう絡むのかという期待で一杯だったが、結局ストーリー的に絡むことなく、その点は期待感いっぱいで観ていただけに残念だった。ともかく最後まで飽きさせない構成とストーリー展開は見事な作品。

劇場公開日 2016年9月17日



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2017-04-16

若き勇者たち

★★★
若き勇者たち
鑑賞No:00274
原題:Red Dawn
製作:1984年/アメリカ/114分
監督:ジョン・ミリアス
出演:パトリック・スウェイジ/C・トーマス・ハウエル

コロラド州にある高校の授業中に、突然空から落下傘部隊が舞い降りてくる。校庭に降り立った兵士たちは生徒や教師に対し発砲し始め、生徒たちは次々と倒れていく。この混乱の中、軽トラックで脱出したジェドとマットの兄弟は、友人を拾いながら山に逃げ込む。そして自給自足の生活を始めるが、町はソ連軍をはじめとした共産連合軍に占拠されていた。やがて彼らは連合軍にゲリラ戦で挑むことに・・・。

アメリカに突然侵略してきたソ連軍に徹底抗戦を挑んだ高校生男女8名の姿を描く。「もしもソ連がアメリカに侵攻してきたら・・・」という発想の映画で、それなりに楽しめた映画。設定が戦争となっているが、内容的にはサバイバル映画とも言うべきもの。やや戦争を正当化させるような雰囲気もあり、戦意高揚映画とも批判されたようだが、さほど神経質になるほどの政治性はなく、単なる娯楽アクション映画として楽しめばよいと思う。パトリック・スウェイジ、C・トーマス・ハウエル、リー・トンプソン、チャーリー・シーン、ジェニファー・グレイなどの当時青春スターといわれていた俳優が大挙して出ているのも懐かしい。

劇場公開日 1984年12月15日



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2017-04-15

隣人は静かに笑う

★★★★+
隣人は静かに笑う
鑑賞No:00799
原題:Arlington Road
製作:1998年/アメリカ/119分
監督:マーク・ペリントン
出演:ジェフ・ブリッジス/ティム・ロビンス

大学教授のマイケルは、ある日路上で大怪我を負っていた少年を救助する。この少年が、隣家に引っ越してきたオリヴァー・ラング一家の息子だったことから、家族ぐるみの交際が始まることに。しかし、交際するうちにふとしたことからオリヴァーに疑惑を抱いたマイケルは、彼の過去を調べて驚愕する。オリヴァーは偽名で、実際はウィリアムス・フェモニアという爆弾魔だったのだ・・・。

ストーリー展開が見事で、観ていてどんどん引き込まれていった。途中まではありがちな展開ではあるが、ジェフ・ブリッジスとティム・ロビンスの名演で話を盛り上げている。何といってもこの映画で評されているのはラスト。映画として、このラストは賛否両論があるが、衝撃的な結末であることは確か。メジャーな作品ではないが、サスペンス映画として上位に位置づけられる作品。

劇場公開日 1999年4月17日



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2017-04-14

ゾディアック

★★★★
ゾディアック
鑑賞No:01448
原題:Zodiac
製作:2007年/アメリカ/157分
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ

1960年代末から1970年代前半にかけてアメリカで実際に起こった未解決事件の映画化。自ら“ゾディアック”と名乗って謎の犯行声明文と暗号を新聞社に送りつけ、殺人を行う犯人。このゾディアック事件を追う4人の男にスポットを当て、事件にのめり込むがゆえ、人生を狂わされていく姿を描いている。1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性が死亡する事件が起こる。1ヵ月後、新聞社にゾディアックと名乗る男から犯行声明文と暗号文が送りつけられ、暗号文を新聞に掲載しないと大量殺人を行うと脅迫してきた。新聞記者のエイブリーと漫画家のグレイスミスはこの謎解きに挑んでいく・・・。

157分という長尺で、なおかつ淡々と事件を時系列で追っていくため、途中やや中だるみする感もあったが、何よりも実在の事件だけあって目が離せず、最後まで息を飲みながら観れた。ただ、予想はしていたものの、未解決事件なので事実の列挙はできてもラストは有力な推測であり、真実が明らかにならない点は少々消化不良感が残る。単なる実在事件の映画化に留まらず、この事件に関わる4人の男もよく描かれている。映像はデビッド・フィンチャーらしい独特の映像センスが光った。なお、ゾディアック事件は1968年から1974年にサンフランシスコで確認された4件5人が殺害された未解決連続殺人事件。“ゾディアック”は事件後、犯人と思われる男から送られてきた犯行声明文で名乗っていた名前で、以後連続殺人の代名詞となっている。ちなみに、ゾディアックとは「十二星座(黄道十二宮)」の意味で、中世欧州にあった暗号の一種。警察で確認されている殺人は5人だが、最後の手紙では37人殺したとの記載もあり、真相は不明。クリント・イーストウッド主演の「ダーティハリー」に出てくる連続殺人犯スコルピオはゾディアックがモデルとなっていることは有名。ワシントンを舞台にした「エクソシスト3」の双子座殺人鬼もゾディアックがモデルとなっている。

劇場公開日 2007年6月16日



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2017-04-13

ジョーズ

★★★★+
ジョーズ
鑑賞No:00105
原題:Jaws
製作:1975年/アメリカ/124分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:ロイ・シャイダー/ロバート・ショウ

小さな海水浴場アミティの浜辺で遊んでいた若者グループのうち、一人の女性が海に飛び込み、沖に出る。その瞬間、彼女は海の中に消えてしまう。翌日浜辺に切り刻まれたような溺死体が打ち上げられる。
アミティの警察署長はサメによる事故として海岸を遊泳禁止とするが、夏場の稼ぎところとして重要な海岸を閉鎖することに激怒した市長は遊泳禁止を解除する。次の日、大勢集まった海水浴客の中で、また犠牲者が出る・・・。

平和な海水浴場を恐怖のどん底におとしいれた巨大な人食いサメとの闘いを描く。海岸に人食いサメが現れ、それを退治するという、極めて単純なストーリーでありながら、パニック・恐怖映画としては群を抜く一級品の作品。前半はサメという恐怖の正体を明らかにせず恐怖感を醸し出し、後半はその恐怖の正体であるサメとの壮絶な闘いにおける恐怖という二段階で迫ってくるのもイイ。そして何よりも、恐怖を盛り上げているのは、ジョン・ウィリアムズの音楽。いかにも恐怖が迫りくる緊迫感を音源化したようなこの音楽もこの作品を一級品にしている大きな要素の一つと思えた。

劇場公開日 1975年6月20日



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2017-04-12

眉山

★★★+
眉山
鑑賞No:01451
製作:2007年/日本/120分
監督:犬童一心
出演:松嶋菜々子/宮本信子/大沢たかお/円城寺あや

東京で働く咲子のもとに、母の入院の知らせが届く。急遽、母の入院する故郷・徳島に戻った咲子は、母親の余命が短いことを知る。また、医師の寺澤から母が献体を希望していることを知り、思い悩むことに。さらに、母子家庭で育ち、父は死んだものと知らされていた咲子は、父が生きており、東京で暮らしていることを知る・・・。

さだまさし原作の同名小説の映画化。激しさはないが、静かに淡々と進行するストーリーに徐々に引き込まれていくといった感じの映画。主演は娘役の松嶋菜々子だが、描かれているのは母親の生き様であり、娘に対する愛情である。そしてその母親の真の愛情を、母親の死に直面することによって娘は気付くことになる。まさに母親役を演じた宮本信子の気丈な演技が光る作品である。ラストの本場・阿波踊りは壮観であり、その中で30年ぶりに再会する父と母の姿は涙を誘った。

劇場公開日 2007年5月12日



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2017-04-11

フェノミナン

★★★+
フェノミナン
鑑賞No:00679
原題:Phenomenon
製作:1996年/アメリカ/123分
監督:ジョン・タートルトープ
出演:ジョン・トラヴォルタ/カイラ・セジウィック

カリフォルニアの田舎町で自動車整備工場を経営するジョージはまだ独身ながら、気さくな性格から街の人々に愛されていた。しかし、ある日の夜、不思議な光を見たジョージは突如、天才的な能力を発揮し始める。気のいいジョージはその能力を街の人々のために使おうとするが、やがて人々から気持ち悪がられる。さらに偶然、軍の暗号を解いたことでFBIから監視されることに・・・・。

いわゆる超能力とでも言うべき、普通の人とは異なった能力を身につけるというのは、誰でも一度は憧れるものではないだろうか。しかし、実際にそんな能力を身につけたばっかりに、親しい仲間たちが次々と彼の周りから去っていくという、得たもの以上に代償の大きいものを失っていく。そんな苦悩する男をジョン・トラボルタがよく演じていた。しかし、こういった境遇になっても、彼を理解し愛する人も現れてくるというのがこの映画の救いであり、ハートウォーミングな映画に仕上がっている所以ともいえる。主演のジョン・トラボルタは、ご存知「サタデー・ナイト・フィーバー」で一躍スターになった俳優だが、一時不遇な時期を過ごすものの「パルプ・フィクション」で復活し、ふたたび大スターとして駆け上がることになるが、この作品はその最中の、脂の乗り切った頃のものである。

劇場公開日 1997年1月18日



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2017-04-10

ディスタービア

★★★
ディスタービア
鑑賞No:01452
原題:Disturbia
製作:2007年/アメリカ/104分
監督:D・J・カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ/キャリー=アン・モス

自動車事故で父親を亡くし、やけになっていたケールは学校で教師に暴力を振るったため、3ヶ月の自宅軟禁処分を言い渡される。足にセンサー付きの監視システムをつけられ、自宅から外出できないケールは退屈しのぎに近所の覗き見を始める。そんな時、近所に住むターナーが連続行方不明事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気付き、疑いの目を向けるようになる・・・。

ご存知ヒッチコックの「裏窓」の現代版ともいえる設定。しかし、自宅から出れないことがきっかけで覗きを始めるが、「裏窓」と違って怪我をして身動きができないわけではないので、出れないという制約を破り、どんどん飛びだしていくというアクション性はある。前半は多少かったるい進み具合だが、ラストに近づくあたりから盛り上がってくる。ただし、ストレートなストーリーでラストのドンデン返しはないので、少々物足りなさを感じた。殺人鬼ターナー役のデビッド・モースは、「グリーンマイル」での役どころの印象が強く、ちょっと違和感があったが、むしろ凶暴な犯人よりも紳士然とした人物の方が却って怖いともいえる。

劇場公開日 2007年11月10日



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2017-04-09

トリック 劇場版

★★★★
トリック
鑑賞No:01174
製作:2002年/日本/119分
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵/阿部寛/野際陽子/生瀬勝久

300年に一度、巨大な亀が現れて大きな災いを起こすといわれる糸節村。その村人の不安を取り除くため神を演じて欲しいと頼まれた自称天才マジシャンの奈緒子は糸節村に向かう。しかし、そこに待っていたのは、奈緒子以外にも神を名乗る男たちだった。一方、「どんと来い!超常現象」の編集者に「糸節村の様々な謎を解いて欲しい」と頼まれた上田も糸節村に向かう・・・。

TV版は観たことがないが、随所にマニアックな笑いが散りばめられていて、結構楽しめる映画。タイトルの示す通り、逐一マジックの種明かしの説明をしてもらえるのも嬉しい。TVを観ていないとよく分からないやり取りもあるが、なんとなく雰囲気でクスッと笑えた。ストーリー自体は大したことがなく、映像的にも大掛かりなものもないため、映画化の必要性自体はあまり感じられない作品だが、仲間と阿部のやり取りはなかなか面白く笑える。

劇場公開日 2002年11月9日



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2017-04-08

モーテル

★★★+
モーテル
鑑賞No:01449
原題:Vacancy
製作:2007年/アメリカ/85分
監督:ニムロッド・アーントル
主演:ルーク・ウィルソン/ケイト・ベッキンセール

深夜、家路を急ぐ夫婦の車が故障し、やむを得ず近くのモーテルに泊まることにする。そこで退屈しのぎに観たビデオには本物の殺人の映像が映っており、なんとその場所は、いま自分たちがいるモーテルの部屋だった!やがて部屋に隠しカメラがあるのに気づき、自分たちも同じように狙われていることが分かる・・・。

殺人モーテルに宿泊した夫婦を襲う恐怖を描いた映画。込み入っていないストーリーなので、分かりやすく、どんどん引き込まれていく。85分という短い映画なのでアッという間に終わった感があった。ただ、謎解き(この事件の背景や動機、犯人グループの人間像や関係などの説明)もなく、ラストのドンデン返しも特にないというあまりにあっさりとしたおわりかたには少々落胆した。設定はそれなりに面白いと思ったので、展開に工夫があればもう少しイイ出来になった作品。

劇場公開日 2007年11月17日



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2017-04-07

痩せゆく男

★★★+
痩せゆく男
鑑賞No:00619
原題:Stephen King's Thinner
製作:1995年/アメリカ/102分
監督:トム・ホランド
出演:ロバート・ジョン・バーク/ジョー・マンテーニャ

肥満に悩んでいた弁護士のビリーは、ある日酔っ払って運転していたところ、誤ってジプシーの老女を轢き殺してしまう。しかし身の保全を優先したビリーは知り合いの警察署長と判事に頼んで事件をもみ消してもらった。ところがジプシーの長老レキムは彼を許さず、ビリーのところへやって来て、彼の頬を撫でながら「痩せていく」という言葉を残し立ち去る。すると翌日から、ビリーは食べても食べてもどんどん体重が減っていく・・・。

スティーブン・キング原作の同名小説の映画化。135kgある体重が55kgぐらいまで減っていくという、一見うらやましくもある呪いだが、映画の中では違った。意図なく、食べても食べても痩せていく恐怖も見事に描いているが、さらにそれによって人格というか人が変わっていく恐怖の方がジワジワ恐怖として伝わってきた。特殊メイクも駆使しているが、主人公役のロバート・ジョン・バークも実際に体重を落としながら演技に望んだらしく、そのあたりの熱演は後半の痩せシーンに窺える。

劇場公開日 1997年1月25日



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2017-04-06

デイライト

★★★★
デイライト
鑑賞No:00600
原題:Daylight
製作:1996年/アメリカ/115分
監督:ロブ・コーエン
出演:シルベスター・スタローン/エイミー・ブレネマン

ニューヨークのマンハッタン島とニュージャージーを結ぶ海底トンネルで、逃走中の暴走車による事故が発生し、それがもとでトンネル内で大爆発が発生する。これにより、トンネルの出口は塞がれ、数百人の人が閉じ込められてしまう。たまたま、現場近くに居合わせたタクシー運転手のキットは、EMS(緊急医療班)の副隊長を説得し、救出に向かう。キットは元EMSの隊員だったのだ・・・。

「ロッキー」「ランボー」が目立ちすぎ、それ以外ではなかなかアクションものとして目立った作品が少ない感のあるスタローンにあって、本来のアクションスターとしての本領を発揮できた作品。内容的にも、「閉じ込められ・脱出もの」の典型で、「ポセイドン・アドベンチャー」などを彷彿させた。また主人公が巻き込まれるのではなく救出に向かうという点では「海猿2」にも通じる展開か?トンネル内に閉じ込められる人々の人間模様もそれなりに描かれていて、なかなか面白いパニック映画。

劇場公開日 1996年12月21日



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2017-04-05

毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト

★★★
毛皮のエロス
鑑賞No:01429
原題:Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus
製作:2006年/アメリカ/122分
監督:スティーブン・シャインバーグ
出演:ニコール・キッドマン/ロバート・ダウニーJr

1958年のニューヨーク。写真家の夫と2人の子供に囲まれ、何自由のない生活を送っていたディアン。
そんなある日、アパートの上の階にマスク姿の男ライオネルが引っ越してくる。得体の知れぬ隣人に奇妙な関心を抱いたディアンは、彼を写真に撮りたいという衝動に駆られ、彼に近づいていく・・・。

フリークスを好んで被写体にした実在の写真家ダイアン・アーバスをニコール・キッドマンが演じる。平凡で貞淑な妻が何ゆえフリークスにのめりこんで行くのか、映画の中で説明はあるものの理解しがたい(あるいは説明が足りない)印象があった。やはり男の立場として妻ディアンのとった行動は不可解ではあるが、女の本性というか奥深い感情を垣間見たような気もした。(うちも気をつけねば・・・)ストーリーの冒頭及びエンディングはイマイチよく分からなかったが、必要なシーンなのだろうか?実在のダイアン・アーバスをよく知らないので、勉強不足といわれればそれまでだが、普通の写真家ではなかったことはうかがえる。

劇場公開日 2007年5月26日



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2017-04-04

しゃべれども しゃべれども

★★★+
しゃべれどもしゃべれども
鑑賞No:01425
製作:2007年/日本/109分
監督:平山秀幸
出演:国分太一/香里奈/森永悠希/松重豊

うだつの上がらない二つ目の落語家・三つ葉は、知り合いの女性からの頼みでクラスになじめない少年の村林に落語を教えることになる。落語教室を始めることになった三つ葉のもとに、ひょんなことから美人だが口の悪い十河、元野球選手だが口下手な解説者の湯河原が参加することになる。自らも伸び悩んでいるにもかかわらず、彼ら3人のために落語教室は続いていく・・・。

大きな変化はないものの静かにテンポよく進むストーリーとなっている。落語という日本の伝統的な話芸に、思うように気持ちや言いたいことが伝わらない人々が救いを求めて取り組む姿勢がよく描かれている。芸達者な伊東四朗の落語は見事だが、国分太一も(多分相当特訓したと思うが)なかなかの話芸を披露していた。最後の「火炎太鼓」は相当のものと思われるが、ストーリの中で突然上手くなった理由がよく分からなかった。子役の子の「饅頭こわい」は多少小生意気だが、大人顔負けの上手さだった。

劇場公開日 2007年5月26日



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2017-04-03

犯人に告ぐ

★★★+
犯人に告ぐ
鑑賞No:01397
製作:2007年/日本/117分
監督:瀧本智行
出演:豊川悦司/石橋凌/小澤征悦/笹野高史

6年前、指揮官として担当した男児誘拐事件で、人質を殺され犯人を取り逃がした過去を持つ巻島刑事。新たに起きた連続児童誘拐殺人事件を解決するために警察が考え出した“劇場型捜査”の担当に巻島刑事が指名される。巻島はテレビ番組に出演し、犯人バッドマンに向って呼びかけるが・・・。

犯人が誰かとか、動機は何かなどは重要視されていないし、犯人像すら浮かんでこないミステリー。姿なき犯人との目に見えぬ対決だけでなく、巻島がひたすら犯人に迫ろうとする中で、警察組織やマスコミの壁にぶち当たり、生死をさまよう妻と捜査との板ばさみの状態になるなど、精神面での描写が多かった。最後に犯人は捕まり、事件は解決するので多少スッキリするが、謎が残らないわけではない。

劇場公開日 2007年11月3日



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2017-04-02

陽はまた昇る

★★★★
陽はまた昇る
鑑賞No:01176
製作:2002年/日本/108分
監督:佐々部清
出演:西田敏行/渡辺謙/緒形直人/真野響子/仲代達矢

日本ビクターの加賀谷は赤字部門である横浜工場ビデオ事業部の事業部長として異動し、大幅な人員整理を命じられる。ひとりの解雇者も出したくない加賀谷は、極秘にプロジェクトチームを立ち上げ、家庭用VTRVHSの開発に着手する・・・。

家庭用VTRの世界規格となったVHSの開発に関わった男たちを描いた映画。以前NHKで放送されていた「プロジェクトX」を思わせる人間ドラマの映画化。(実際に「プロジェクトX」で放送された内容が元になっている)有名なVHS開発に関わる実話に基づいた話で非常に楽しめる。人名は変えてあるが実在の人物は存在し、松下幸之助のみ実名で登場する。「企業は人なり」という言葉を改めて実感する映画である。実話モノのお好きな方にはオススメ。

劇場公開日 2002年6月15日



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2017-04-01

フルメタル・ジャケット

★★★
フルメタル・ジャケット
鑑賞No:00205
原題:Full Metal Jacket
製作:1987年/アメリカ/116分
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マシュー・モディン/アダム・ボールドウィン

ベトナム戦争中のアメリカ。合衆国海兵隊新兵訓練基地では今日も新たな新兵たちの入隊を迎えていた。これから8週間、地獄の訓練を受ける彼らは早速丸刈りにされ、鬼教官による過酷で厳しい訓練が始まった。そんな中、何をやらせても不器用なパイルはしごきの対象とされ、仲間からもリンチを受ける。次第に精神に異常をきたしてきたパイルはついに・・・・。

前半と後半で趣の異なる2部構成ともいえる作品。前半は新兵の訓練を描く内容で、「愛と青春の旅だち」を思い起こさせる。しかし、「愛と~」とは異なり、青春映画というよりも、異常な環境化における人格の変化を描いた映画のようで、キューブリック作品でいえば「シャイニング」につながる感じがした。一転後半はベトナム戦争の戦場が舞台で、さながら「プラトーン」をはじめとしたベトナム戦争ものを彷彿させる。ただ後半の戦闘シーンよりも前半の狂気に走る新兵の方が背筋が寒くなる映画で、戦争映画というよりホラー映画に近い。戦争映画としてはイマイチだが、人間の狂気を描かせたらさすがキューブリックと感じる映画。

劇場公開日 1988年3月19日



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2017-03-31

パンズ・ラビリンス

★★★+
パンズ・ラビリンス
鑑賞No:01521
原題:El laberinto del fauno
製作:2006年/スペイン、メキシコ/119分
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ/セルジ・ロペス

1944年のスペイン。母親と山奥の駐屯地にきたオフェリア。彼女は、庭の奥にある迷宮の地下で牧神パンに自分が王国の姫であることを告げられる。その王国に戻るためには、満月の夜までにパンから与えられた3つの試練に耐えなければならなかった。つらい現実から逃れたいオフェリアはそれを受け入れ、試練に向うことに・・・。

ファンタジー映画という気持ちで観ていたら、良くも悪くも裏切られた映画だった。まさにダーク・ファンタジー。ラストの結末も、ファンタジー映画とは思えないものが待ち受けている(ネタばれになるので、これ以上言えません)。試練の場に現れる魔者たちも、気色悪いというか、異形というか、ヘンなものばかり。ただ、この映画はそういった幻想的な世界ばかりを描いているのではなく、現実世界として背景にはスペイン内戦という歴史的事実も描いており、なかなか深いものがある。いずれにせよ、普通のハッピーなファンタジー映画ではないことだけは確か。

劇場公開日 2007年10月6日



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2017-03-30

ヘアスプレー

★★★+
ヘアスプレー
鑑賞No:01522
原題:Hairspray
製作:2007年/アメリカ/117分
監督:アダム・シャンクマン
出演:ニッキー・ブロンスキー/ジョン・トラボルタ

ボルチモアに住むとレーシーはダンスとおしゃれをこよなく愛する、かなり太めの女子高生。彼女の夢は、地元TV局のダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演してスターになることだった。その番組で、ダンサーを募るオーディションがあることを知ったトレーシーは、母親の反対を押し切ってオーディションに参加するが・・・。

1987年の同名カルト映画を基にしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。1960年代のボルチモアを舞台におデブ少女が人々に笑顔をもたらす。基本的にミュージカル映画なので、当然ミュージカル満載。ミュージカル好きにはいいが、そうでなければやや中だるみする作品。しかし、全編通して明るく爽やかなので、観ていてウキウキはしてくる。太めの女子高生トレーシーを演じたニッキー・ブロンスキーはダンス未経験だったらしいが、映画では見事なダンスを披露していた。(太めの女の子のダンスは華麗というよりは微笑ましいといった方がいいが・・・)ストーリーは分かりやすく、ハッピーエンドで終わる映画なので、観心地はいい。話題となったジョン・トラボルタの母親役もなかなか良く、印象の残るキャラクターとなった。ラストでトラボルタ演じる母親エドナのダンスシーンが観れたのもよかった。(トラボルタといえば一躍スターとなった出世作「サタデー・ナイト・フィーバー」を思い出します)

劇場公開日 2007年10月20日



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2017-03-29

ブレイブハート

★★★★★
ブレイブハート
鑑賞No:00531
原題:Braveheart
製作:1995年/アメリカ/177分
監督:メル・ギブソン
出演:メル・ギブソン/ソフィー・マルソー

エドワード1世率いるイングランド軍によって家族を殺されたウィリアム・ウォレスは故郷から離れた地で成長する。やがて故郷に帰り、幼馴染のミューロンと結婚するが、彼女もまたイングランド兵によって殺されてしまう。復讐を誓ったウィレスは抵抗軍を組織し、イングランドの大軍に対し奇抜な戦法で勝利する。これによりウォレスは国民的ヒーローになるが・・・。

13世紀末にスコットランドの独立と開放のため戦った実在の英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史映画。実在の人物でありながら詳細をよく知らなかったウィリアム・ウォレスですが、その生涯が分かりやすく描かれており、なかなかの傑作でした。戦闘シーンはCGではなく実写ですが、逆にその分リアルで迫力があります。最後は仲間の裏切りによって敗れ、ウォレスは極刑に処せられますが、彼の遺志を継いだ者たちがイングランド軍を破るラストは感動的。177分という長尺だが、見ごたえ十分の大作。

劇場公開日 1995年10月14日



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2017-03-28

ヒットマン

★★★★
ヒットマン
鑑賞No:01523
原題:Hitman
製作:2007年/アメリカ/93分
監督:ザビエ・ジャン
出演:ティモシー・オリファント/オルガ・キュリレンコ

幼い頃から暗殺者として訓練された“47”は冷酷な凄腕の暗殺者だった。そんな彼は指令によりロシア大統領を暗殺するが、殺したはずの大統領は生きており、何者かの密告でインターポールとロシア連邦保安庁の双方から追われる身となる。真相を追う“47”は事件の鍵を握る娼婦ニカに接触し、裏に隠された陰謀を知ることに・・・。

製作がリュック・ベッソンということで、21世紀版「レオン」とのキャッチフレーズがついている作品。確かに「レオン」は殺し屋と少女、「ヒットマン」は暗殺者と娼婦という似たような設定ではあるが、ストーリー展開やアクション性は「ジェイソン・ボーン」シリーズの方が近い感じがした。映像的には迫力があり、特に爆破シーンは「生きてるのが嘘!」というぐらい。計画実行に当たっての下準備も完璧で、攻撃力も圧倒的。テンポも小気味よく、観ていてスキッ!とする。93分という短尺の映画だが、なかなか充実した映画。

劇場公開日 2008年4月12日



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2017-03-27

ベオウルフ/呪われし勇者

★★★
ベオウルフ
鑑賞No:01520
原題:Beowulf
製作:2007年/アメリカ/113分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:レイ・ウィンストン/アンソニー・ホプキンス

6世紀のデンマーク。宮殿の完成を祝い、フローズガール王が催していた宴に突如巨大な怪物グレンデルが現れ、人々を虐殺した。怒った王は多額の褒賞金を用意し、グレンデルを討伐すべく勇気ある者を募集する。この募集に戦士ベオウルフは仲間と共に応じ、見事グレンデルを退治する。ようやく宮殿に平穏が訪れたかと思いきや、次の日ベオウルフが目覚めると、彼の従者たちが皆殺しにされていた・・・。

最近、フルCGアニメはよく見かけるが、この作品のようにアニメとはいえない、限りなく実写に近いフルCGはまさに画期的。あまりにも精巧でリアルな映像でCGとは思えないほどの出来だった。しかCGとしてみると素晴らしいが、実写としてみるとやはり違和感は残る。実写ではできないアクションを可能にしている分、現実感がないのであろうか、動き一つとってもすごく不自然さを感じた。映像が凄い分、ストーリーは至って単純で、はっきり言ってあまり面白くはない。最初から最後まで、画期的に進んだ映像技術の粋を見せられただけのような印象だった。

劇場公開日 2007年12月1日



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2017-03-26

ルイスと未来泥棒

★★+
ルイスと未来泥棒
鑑賞No:01543
原題:Meet the Robinsons
製作:2007年/アメリカ/102分
監督:スティーヴン・アンダーソン
声の出演:ダニエル・ハンセン/アンジェラ・バセット

赤ん坊のころ母親に捨てられ養護施設で育ったルイスは部類の発明好き。しかし発明に熱中するあまり、問題児とみなされてなかなか里親が決まらなかった。ある日、自分の母親の姿を見た唯一の人物が自分であることに気付き、母親の顔の記憶を呼び起こすために“記憶スキャナー”を完成させる。彼はそれを科学フェアに出品するが、そこで未来から来たという少年ウィルバーと出会う・・・。

小学生の子供と観た。子供はそれなりに入り込んで観ていたが、こちらは途中眠気が襲ってくる始末。特に展開にあまり変化のない前半は辛かった。後半に入ってややスピード感が出てきて、展開も変化してきたが、やはり全体を通して中年男性にはキツイ内容だった。それでもラストの母親との再会?には少しホロリとさせられる。ディズニー版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ともいえる、分かりやすいストーリーで子供にはお勧めか?

劇場公開日 2007年12月22日



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2017-03-25

ターミナル

★★★★
ターミナル
鑑賞No:01234
原題:The Terminal
製作:2004年/アメリカ/129分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

ヨーロッパの小国クラコウジアからニューヨークにやってきたビクターは入国ゲートで足止めをくらう。クラコウジアでクーデターが起こり祖国が消滅したというのだ。これによりパスポートは無効となり、アメリカに入国できないばかりか、祖国の政情不安のため帰国もできない。困ったビクターは空港内で生活を始めるが・・・。

孤島ではないが似たような設定としてトム・ハンクスが主演した「キャスト・アウェイ」を思い起こしながら観たため、期待した分やや面白味には欠けた。(シリアスなドラマかとおもいきや、苦境にもかかわらず明るく描いている)反面サクセスストーリーのような面があり、その点は結構面白かった。通常は単なる通過点でしかないターミナルにも様々なドラマがあることを実感する映画だった。なお、本作に登場する小国クラコウジアはもちろん架空の国である。よってトム・ハンクスが話すクラコウジア語も架空で、トムのアドリブによるものである。そのトムの台詞の中に「そりゃ納得いかんのう」という日本語で聞こえるシーンがある。本作のモチーフとなったと思われる実際に起きた出来事がある。1988年、身分証明書を紛失したため本作のビクターと同様、シャルル・ド・ゴール空港で生活を始めたイラン人が実際におり、今も空港に住み続けているらしい!?

劇場公開日 2004年12月18日



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2017-03-24

プラネット・テラー in グラインドハウス

★★★★
プラネット・テラー
鑑賞No:01545
原題:Planet Terror
製作:2007年/アメリカ/105分
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン/フレディ・ロドリゲス/ブルース・ウィリス

テキサスの田舎町。軍事基地で秘密裏に実験が行われていた生物化学兵器が流出し、そのガスを浴びた人々が次々とゾンビになり、周りの人々を襲い始めた。一方、ダンサーのチェリーは元恋人のレイとドライブ中にゾンビに襲われ、片足を食いちぎられてしまう・・・・。

クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が競作した2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのロドリゲス版。ストーリーは単純だが、ついハマってしまう面白さ。ただ全編通して映像的にドロドロ・べとべとしていて、観ていてもあまり爽快感は得られない。(しいて言うなら、片足ヒロインのチェリーが足マシンガンをぶっ放すところぐらい!?)それぐらい、グロい! でも露骨でグロいけど、最近のCGを使ったリアル映像とは違った70年代風の映像には懐かしさもあった。一言で言ってしまうとくだらない映画ではあるが、全体的には70年代を彷彿させる、これぞB級映画の原点ともいえる作品に仕上がっている。(要は面白ければいいのだ!)また、欠損したフィルムがあるという辺りも芸が細かい。B級映画好きにはお奨めだが、子供には奨められない映画。

劇場公開日 2007年9月22日



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2017-03-23

ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀

★★★

ハワード・ザ・ダック
鑑賞No:00187
原題:Howard the Duck
製作:1986年/アメリカ/111分
監督:ウィラード・ハイク
出演:リー・トンプソン/ジェフリー・ジョーンズ

地球と同じような文化のアヒル惑星に住むサラリーマンのハワードは、突如起こった渦に巻き込まれ、地球にたどり着く。ふとしたきっかけでロック歌手のビバリーと知り合ったハワードは、ビバリーの手助けで元の星に帰れるように手を尽くすが・・・。

アヒル惑星からきたハワードが暗黒魔王と対決するSFアドベンチャー。姿は小さいアヒルながら、地球の男たちに比べ紳士然とした態度は微笑ましい。最低の映画を選ぶラジー賞を最低作品賞ほか4部門で受賞しており世間的には評価の低い作品だが、子供と家族ぐるみで観るには結構楽しめる映画。

劇場公開日 1986年12月6日



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2017-03-22

誘拐

★★★★
誘拐
鑑賞No:00764
製作:1997年/日本/109分
監督:大河原孝夫
出演:渡哲也/永瀬正敏/酒井美紀/柄本明

東昭物産の常務が誘拐され、犯人グループから身代金として3億円を要求してくる。また身代金受け渡しの様子をテレビ中継するようにとの前代未聞の条件も指示される。身代金の運び役は同じ会社の重役が指名され、何十ものテレビカメラが生中継する中、犯人はまるでゲームを楽しむかのごとく、運び役を走らせる。やがて運び役は心筋梗塞の発作で倒れてしまう・・・。

身代金目的の誘拐事件では身代金授受が最大のキーポイントとなるが、それを全国民監視の下、堂々と行うという意表をついた設定にまず興味を惹かれる。実際に身代金を持って走る運び役のシーンも迫力があって緊張感も伝わって来る感じ。ラストの意外な真相に至るまで、なかなか惹き付けて止まない展開はよかった。

劇場公開日 1997年6月7日



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2017-03-21

大誘拐 RAINBOW KIDS

★★★+
大誘拐
鑑賞No:00703
製作:1991年/日本/119分
監督:岡本喜八
出演:北林谷栄/緒形拳/風間トオル/内田勝康

ある日、大富豪の老女が3人の若者グループに誘拐される。そして老女の誘拐の知らせに、老女を生涯の恩人と慕う警部が捜査に乗り出してくる。一方、誘拐犯の身代金5千万という額の低さに怒った老女は、自らが指揮を執り、100億円という身代金を家族に要求するが・・・。

1979年に日本推理作家協会賞を受賞した天藤真の同名小説の映画化。大金持ちの老女が3人組の若者に誘拐されるが、いつの間にか老女がその誘拐犯のリーダーになって巨額の身代金を要求するというブラックコメディ。奇想天外なストーリーで面白い誘拐モノに仕上がっている。岡本喜八監督がこの人しかいないと言い切った老女役の北林谷栄は、大富豪の老女を見事な演技で演じきっていた。ありえない設定も、北林谷栄の演技で納得させられる一面もあるほど。なお、誘拐犯と人質の立場が逆転するという設定は、本作よりも15年も前に作られた「喜劇・大誘拐」からヒントを得たものらしい。機会があればこちらも観てみたい。

劇場公開日 1991年1月15日

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2017-03-20

身代金

★★★★
身代金
鑑賞No:00605
原題:Ransom
製作:1996年/アメリカ/122分
監督:ロン・ハワード
出演:メル・ギブソン/レネ・ルッソ

強引ややり方で全米で五指の入る航空会社に成長させた社長のトム・ミューレン。美人の妻ケイトと9歳になる一人息子ショーンに囲まれ、何不自由のない生活をしていた。しかしある日、息子のショーンが何者かに誘拐され、身代金200万ドルを要求される。トムはFBIの手を借りずに自力で解決しようとするが、身代金の受け渡しに失敗してしまう。その後も作戦は次々に先手を打たれ、業を煮やしたトムは息子を助けるために奇抜な行動に走る・・・。

誘拐ものの映画として、身代金を懸賞金にするという発想は斬新で面白かった。ただ現実性という点では薄く、逆にリアル感は減少したように思えた。この映画における斬新なアイデアも、父親の犯人に対する強い憎悪は強調されたが、その後のストーリー展開でこのアイデアが十分に活かされたかどうかはチョット疑問。映画の中では一般人であるメル・ギブソンばかり目立つ(主役だから仕方ないが)作品でやや白けるところもあるが、そんな中で犯人役として対峙したゲイリー・シニーズはよく演じていた。

劇場公開日 1997年2月15日



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2017-03-19

舞妓Haaaan!!!

★★★★
舞妓Haaaan
鑑賞No:01459
製作:2007年/日本/120分
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/堤真一/柴咲コウ/小出早織

鬼塚は東京の食品会社で働く平凡なサラリーマンだが、修学旅行で京都に行って以来、熱狂的な舞妓ファンとなっていた。そんな鬼塚がある日京都支社転勤となり、念願の舞妓さんとの野球拳遊びの夢が現実のものとなる可能性がでてきた。しかし、お茶屋デビューするためには「一見さんお断り」の壁を乗り越える必要があった。鬼塚は自分の会社の社長がお茶屋の常連さんであることを知り・・・。

ハチャメチャなストーリーだが結構楽しめた。阿部サダヲの少々うるさくてオーバーな演技が鼻に付くシーンもあるが、感情の起伏の激しい主人公を好演している。念願である舞妓さんとの野球拳のためにひたすら仕事の成功に励む姿はいじらしいが、いつも間にかその熱意は、地位も名誉も金もあるプロ野球選手である内藤への対抗心に変わっていく。内藤が転身するたびに俳優、ボクサー、政治家に挑戦していくあたりから、本筋の「舞妓はん」からは離れていくが、逆に展開が読めない脱線ぶりに期待は膨らんでいった。軽い展開ながらテンポが非常によく、最後はホロリとさせるあたり、なかなかいい感じで仕上がっている。欲を言えば、伊丹作品のように今まであまり知られていない世界や分野についての説明や解説が「舞妓」の世界についてももっとあればより深い映画になったと思う。本作は阿部サダヲにとって初の主演作となった作品だが、奇しくも西陣の社長役で出演していた植木等の遺作となった。

劇場公開日 2007年6月16日



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2017-03-18

スティング

★★★★★
スティング
鑑賞No:00119
原題:The Sting
製作:1973年/アメリカ/129分
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード

1936年のシカゴを舞台に詐欺を働いていたフッカーたちは、バックに大組織がいるとも知らず、ある男をカモって大金を得る。怒った組織はフッカーの仲間で師匠のルーサーを殺し、フッカーは命からがら逃げ延びる。殺されたルーサーへの復讐を誓ったフッカーは伝説的詐欺師のゴンドーフを訪ね、大組織相手に一世一代の大詐欺を企てる・・・。

第46回アカデミー作品賞をはじめ計7部門を受賞した娯楽映画の傑作。極めつけは有名なラストの大ドンデン返しだが、そこに至るまでの二転三転するストーリー展開も見事。ストーリー展開自体、軽妙で、スリリングで、飽きさせない内容であり、雰囲気やバックで流れる音楽も、実際は知らないながら1930年代という時代を何となく感じさせる。CGを駆使した映画でなくても、達者な俳優陣とよく練られた脚本があればこれだけ面白い映画ができるという見本の一つ。未鑑賞の方は是非観て心地よく騙されて頂きたい。

劇場公開日 1974年6月15日



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2017-03-17

シンドラーのリスト

★★★★★
シンドラーのリスト
鑑賞No:00453
原題:Schindler's List
製作:1993年/アメリカ/195分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン/ベン・キングズレー

実業家オスカー・シンドラーは一旗あげるためドイツ軍の幹部に取り入り、ユダヤ人が所有していた工場の払い下げに成功する。そして無償の労働力としてユダヤ人を集め、財を成していく。やがて強制収容所が建設され、ユダヤ人が次々と虐殺され始める。ナチスのやり方に疑問を抱いたシンドラーは私設収容所の建設許可をもらい、1200人のユダヤ人を救おうとする・・・。

第66回アカデミー賞で作品賞ほか計7部門を受賞したヒューマンドラマ。第二次世界大戦中、1200人のユダヤ人をナチスの虐殺から救った実在の実業家オスカー・シンドラーの実話を基にした作品。「E.T.」「カラーパープル」などの人気作・傑作を撮りながらアカデミー賞とは無縁だったスピルバーグ監督が初めて作品賞・監督賞を受賞した作品。アカデミー賞狙いで作った作品とも揶揄されたが、内容的には受賞して当然といえる作品に仕上がっている。モノクロ作品として作られているが、モノクロを採用することで逆にリアリティや残虐性を醸し出している。とにかく悲惨なシーンが多く、スピルバーグ監督自身相当気が滅入って友人のロビン・ウィリアムズに「笑わせてくれ」と電話をしたほど。ナチスドイツのユダヤ人に対する迫害の実態もヒシヒシと伝わってくる作品。

劇場公開日 1994年2月26日



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2017-03-16

レインマン

★★★★★
レインマン
鑑賞No:00257
原題:Rain Man
製作:1988年/アメリカ/134分
監督:バリー・レビンソン
出演:ダスティン・ホフマン/トム・クルーズ

中古車ディーラーのチャーリーは父の訃報を聞き葬儀に出席するが、彼に残された遺産はわずかなものと知らされる。さらに多額の財産を相続する人物がいることを知り、それが自分の兄であることが分かる。ただその兄レイモンドは自閉症だった。チャーリーはレイモンドの後見人になる目的で彼を施設から連れ出し、兄弟の旅が始まる・・・。

第61回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞を受賞したロードムービー。ダスティン・ホフマンの演じた自閉症の兄レイモンド役は絶賛。また驚異的な記憶力の持ち主という設定もよく、ストーリーを非常に面白くしている。飛行機事故の話のシーン、電話帳の番号を覚えウェイトレスを驚かすシーン、そしてカジノでのシーンと、レイモンドの記憶力にまつわる話は映画の中心である旅のシーンを飽きさせないものとなっている。お金のことしか考えていなかったチャーリーの兄に対する心境の変化もよく表現されている。ただダスティン・ホフマンとトム・クルーズが兄弟という設定はやや違和感があったが・・・。

劇場公開日 1989年2月25日



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2017-03-15

ベン・ハー

★★★★★
ベン・ハー
鑑賞No:00211
原題:Ben-Hur
製作:1959年/アメリカ/222分
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:チャールトン・ヘストン/ジャック・ホーキンス

ユダヤの豪族の息子ベン・ハーは幼友達のメッセラの裏切りにより、母と妹は地下牢へ送られ、彼自身は奴隷船送りとなる。その後、ローマ艦隊司令官アリウスの命を救ったことから彼の養子としてローマ屈指の剣闘士に成長する。そして獄中で死んだと聞かされた母と妹の仇を討つべく、戦車競技に出場する・・・。

第32回アカデミー賞で作品賞をはじめ計11部門に耀いた、ローマ帝国を舞台としたスペクタルドラマ。この11部門制覇は、「タイタニック」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と並び史上最多の受賞である。
4時間という長尺のドラマで見ごたえ十分。主人公ベン・ハーの数奇な半生が中心ながら、ローマ帝国やキリストについても丁寧に描いており、歴史好きにはたまらない。また後半の戦車競技のシーンは圧巻で、CGのなかった当時、よくこんなシーンが撮影できたと思われるほど迫力満点。セットにしてもエキストラの数にしても尋常ではない。しかし何といっても当時のこの手のスペクタル映画では欠かせない存在がベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストン。やっぱりこの人はスペクタルものがよく似合います。

劇場公開日 1960年3月30日



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2017-03-14

ミクロの決死圏

★★★★★
ミクロの決死圏
鑑賞No:00234
原題:Fantastic Voyage
製作:1966年/アメリカ/101分
監督:リチャード・フライシャー
出演:スティーブン・ボイド/ラクエル・ウェルチ

脳に障害を起こした科学者を救うために、ミクロサイズに縮小された科学者グループ5人が特殊潜航艇に乗り込み、その体内に入った。タイム・リミットは1時間。果たして制限時間内に体内手術を終え、無事脱出できるのか・・・?

人間の体内に入るという設定の面白さもさることながら映像化された体内は幻想的で、TVで初めて観た子供の頃の驚きと衝撃は今でも忘れられない。SF冒険映画の中でも傑作の1本といえる。是非子供に観せたい映画。

劇場公開日 1966年9月23日



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2017-03-13

転校生

★★★
転校生
鑑賞No:00315
製作:1982年/日本/112分
監督:大林宣彦
出演:小林聡美/尾美としのり/佐藤允/樹木希林

斉藤一夫の中学校に幼馴染の斉藤一美が転校してくる。ある日、一夫と一美は神社の階段から転げ落ち、二人の身体は入れ替わってしまう。このため、ガキ大将の一夫は女っぽくなり、一美は荒っぽくなってしまい・・・。

監督・大林宣彦の故郷・尾道を舞台にした“尾道”3部作の第1作。尾道はよく知っている街だけにとても身近な感じのする映画だった。中学生男女の身体が入れ替わるという設定も面白く、身体が入れ替わったことで絶望感や嫌悪感を覚えながら、思春期の中学生が当然感じ始める“異性”を身をもって意識する様を爽やかに描いている良品。今でもたまに尾道の街をそぞろ歩きするが、そのたびにこの映画を思い出す。

劇場公開日 1982年4月17日

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