2017-08-22

潜水服は蝶の夢を見る

★★★
潜水服は蝶の夢を見る
鑑賞No:01616
原題:Le Scaphandre et le Papillon
製作:2007年/フランス、アメリカ/112分
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:マチュー・アマルリック/マリー=ジョゼ・クローズ

ELLEの編集長ジャン=ドミニク・ボビーは42歳の時、ドライブ中に突然脳梗塞に襲われる。そして病室で目覚めた彼は、全身の自由を奪われた“閉じ込め症候群”となっていた。絶望の底にたたき落とされた彼だったが、言語療法士や理学療法士の協力で、左目の瞬きでコミュニケーションをとる方法を習得していく・・・・。

突然脳梗塞で倒れ、身体の自由を奪われたELLEの元編集長ジャン=ドミニク・ボビーが唯一動く左目の瞬きだけで綴った自伝を映画化。タイトルの“潜水服”とは、全身の自由を奪われた状態を、あたかも重い潜水服を着せられた状態を表したもの。唯一身体で動くのは左目だったが、彼はそれ以外に2つ自由になるものがあると言っている。それは“想像力”と“記憶”。身体は潜水服を着せられたように自由が利かなかったが、想像力と記憶はまるで“蝶”のように自由に飛びまわれることを表現している。そのタイトルにあわせるが如く、前半の映像は彼自身の目線で描かれており、後半はまるで蝶が自由に飛びまわるように、カメラ目線も彼から離れ自由に動き回っている。特に左目視点の技法は斬新で、あたかも主人公と一体化できて身体の自由を奪われた人間を体感できた(ただし、最後までこの映像だと見るに耐えれなかったかも?)それほど面白い映画ではなく、終始皮肉っぽく語る主人公にあまり共感も得られないが、瞬きだけで自伝を書いたという事実と、それを可能にした療法士たちをはじめとした周りの人々の努力は凄いと思う。

劇場公開日 2008年2月9日



>>潜水服は蝶の夢を見るの続きを読む

  1. 洋画-せ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-21

ダージリン急行

★★★(3.0)
wダージリン急行
鑑賞No:01632
原題:The Darjeeling Limited
製作:2007年/アメリカ/91分
監督:ウェス・アンダーソン
出演:オーウェン・ウィルソン/エイドリアン・ブロディ/ジェイソン・シュワルツマン

父の死をきっかけに絶交していた3兄弟が、長男のフランシスの呼びかけでインド北西部を走るダージリン急行に集結する。3人それぞれ問題を抱えている彼らは、旅行を通して兄弟の結束を図ろうとするが、何かにつけ口論や取っ組み合いの喧嘩をする始末。それでも人生を変えるきっかけが欲しい彼らは旅を続けるが、またしても大喧嘩をして、ついに列車から追い出されてしまう・・・・。

どちらかというと、まったりしたストーリー展開。“急行”とあるが、話の進み方は鈍行。前半のフリから後半どんな展開になるかと期待したが、あまり予想外の展開といったことはなかった。また、3人の不仲やもめる理由、母親が消えた理由などがよく分からなかった。典型的なロードムービーではあるが、タイトルの“ダージリン急行”を舞台にしているのは前半で、後半は列車から追い出されてしまう。(ただし、ラストに戻ってくるが・・・)登場人物は少なく、ほぼ3兄弟がメインを占めているが、冒頭シーンのビル・マーレーは出演時間が少ない割には存在感があった。(もう少しストーリーに絡むのかと思ったが、それもなくチョット残念)この映画の冒頭に、公開時、同時上映された短編「ホテル・シュヴァリエ」が流れ、ナタリー・ポートマンが出演しているが、これに関係して本編にもチョットだけ顔出ししている。なお、彼女はこの短編でヌードを披露しているので必見。

劇場公開日 2008年3月8日



>>ダージリン急行の続きを読む

  1. 洋画-た
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-20

突入せよ!あさま山荘事件

★★★+(3.5)
w突入せよ!あさま山荘事件
鑑賞No:01127
製作:2002年/日本/133分
監督:原田眞人
出演:役所広司/宇崎竜童/伊武雅刀

72年2月19日、長野県南軽井沢のあさま山荘に、連合赤軍メンバー5人が管理人の妻を人質にとって立てこもった。警察庁長官の命で現地に向った佐々は陣頭指揮に当たることになる。しかし、極寒の現場、警視庁と長野県警の対立、マスコミの批判や大勢の野次馬など、トラブルが続出し、事件も予想外の長期戦となってしまう。そしてついに強行突破へと・・・・。

1972年に実際に起こったあさま山荘事件を題材にした映画。この事件の象徴的なシーンはやはりクレーン車に取り付けた鉄球で山荘を取り壊すシーンでしょか?このシーンは今でも時折TVで流れることがありますが、衝撃的なシーンでした。映画はこの事件をドキュメンタリー風に描いていますが、TVでは分からない部分をよく描いています。そして現場での実態がよく分かり、もどかしさと不信感がふつふつと湧いてきます。もし自分が人質になっていてこんな様子を見たら「何やってんだ!」と怒鳴りたくなるでしょう。まさに日本の官僚機構の大きな欠点をさらけだしたような映画でもあります。事件そのものはいきなりTVの中継で全国の視聴者の知るところとなりますが、実は後先になりますが、この事件の発端となる大量リンチ殺人が後で明らかになります。70年代の日本を震撼させた大事件なので、一見の価値がある映画です。

劇場公開日 2002年5月11日

>>突入せよ!あさま山荘事件の続きを読む

  1. 邦画-と
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-19

花園の迷宮

★★+(2.5)
w花園の迷宮
鑑賞No:00471
製作:1988年/日本/118分
監督:伊藤俊也
出演:島田陽子/工藤夕貴/黒木瞳/内田裕也

横浜・本牧にある豪華な洋館のホテル「福寿楼」。ここに若狭から2人の少女が売られてきるが、間もなく奇怪な殺人事件が発生する。ホテルのマダムの亭主が殺されたのだ。第一発見者のマダムは自分が疑われるのを恐れて、強盗事件のように見せかけるが・・・・。

なかなか豪華な俳優陣で、島田陽子の濡れ場シーンも話題になった映画だが、ストーリー自体はイマイチぱっとしない内容。女性が主役で綺麗どころの女優さんの熱演は評価できるが、やはり一際異彩を放っているのは内田裕也の怪演ではないでしょうか?完全にアブナイ役どころになりきっています。

劇場公開日 1988年1月25日

>>花園の迷宮の続きを読む

  1. 邦画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-18

鬼畜

★★★★+(4.5)
w鬼畜
鑑賞No:00290
製作:1978年/日本/110分
監督:野村芳太郎
出演:緒形拳/岩下志麻/小川真由美/岩瀬浩規

竹下宗吉と妻のお梅は川越で印刷屋を営んでいたが、火事や大型店の台頭で店は傾きかけていた。そんな時、菊代と名乗る女性が3人の子供を連れて宗吉の店に怒鳴り込んでくる。実は菊代は宗吉の妾で、連れてきた3人の子供は宗吉の隠し子だった。菊代はお梅とさんざん口論した挙句、3人の子供を宗吉に押付けて消えてしまう。それから、お梅は毎日のように宗吉と3人の子供に当り散らす日々が始まった。そしてやがて末の子が故意か事故か、死んでしまう・・・・。

岩下志麻演じるお梅は怖かった。いちいち言うことも棘があって怖いが、やることも怖い。単なるイジメや虐待を超えて殺人という一線を越えようとしている怒りの情念はすざましい。しかし、憎む対象は本来は浮気をした緒形拳演じる宗吉であって子供ではないはず。しかし理屈は分かっていても、他人の女に産ませた子供のほうが憎くなるのであろう。そんな生々しさがこの映画ではよく出ている。一方、問題の張本人である宗吉。気が弱く、お梅に頭が上がらないため、結局お梅にいわれるまま、我が子を殺そうと何度も試みるはめに。その度に父親らしい一面は見せるものの、懲りずに続けようとする。そんな鬼畜な親でも実の親は親。どんな仕打ちを受けても父親を信じて慕ってくる。こんなシーンを見せられると、もう涙が止まりません。切ない、やるせない映画ですが、必見です。気弱な面と鬼畜な面を合わせ持つ宗吉を見事に演じている緒形拳。大好きな俳優の一人だっただけに、元気な姿がもう見れないかと思うと非常に残念です。

劇場公開日 1978年10月7日



>>鬼畜の続きを読む

  1. 邦画-き
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-17

KIDS

★★★+(3.5)
wKIDS.jpg
鑑賞No:01629
製作:2007年/日本/109分
監督:荻島達也
出演:小池徹平/玉木宏/栗山千明/泉谷しげる

自動車修理工場を営むタケオ。彼はかつて傷害罪で逮捕歴があり、保護観察処分を受けていたような腕っ節の強い男だったが、寂れた町から出て行けない自分に悶々としながら毎日を過ごしていた。そんなある日、好物のハンバーガーを食べにいつも行くダイナーに行った際、ダイナーの片隅で塩の入った瓶を何も使わずに移動させる青年を目撃する。アサトと名乗るその青年に興味を持ったタケオは彼に声をかけ、次第に親しくなっていくが・・・・。

他人の傷を自分に移動できるという設定が面白く、なかなか楽しめた映画だが、映画というよりはTVのスペシャルドラマを観ているような感じ。前半のストーリー展開は興味深いところがあったが、後半の展開はチョットどうでしょうか?特に玉突き事故のシーンはチョット白けましたし、ラストに持っていくのにこんなんで締めくくるの?という感じがしました。まあ、哀しい結末ではなかったので後味は悪くなかったけど、ちょっと重みのない薄っぺらい感は拭えませんでした。若手の俳優陣はそれぞれ個性を出したいい演技だと思いましたが、やはり脚本でしょうか、それとも演出でしょうか。もっと練れていれば、もっといい作品になったと思うのですが・・・・。期待せずに軽い気持ちで観れば、それなりに楽しめます。

劇場公開日 2008年2月2日



>>KIDSの続きを読む

  1. 邦画-き
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-16

ラストダンス

★★★(3.0)
wラストダンス
鑑賞No:00650
原題:Last Dance
製作:1996年/アメリカ/102分
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:シャロン・ストーン/ロブ・モロウ

シンディ・リゲットは19歳の時に強盗殺人を犯した女性死刑囚。過去12年のうち3回の死刑執行命令が出されたが、その度に控訴され、刑は中止となってきた。そして彼女に4度目の死刑執行命令が出るが、なぜか彼女は控訴を拒否し、刑が30日後に確定する。そんな彼女に面会に来た若き弁護士リチャードは、控訴も恩赦も必要ないというシンディに対し心打たれ、再調査を始めるが・・・・。

殺人犯として死刑囚となった女性を扱った有名な作品としてシャーリーズ・セロンがアカデミー主演女優賞を獲得した「モンスター」(2003年)がある。セロンが持ち前の美貌をかなぐり捨て、体重を10キロ以上も増やし、ノーメイクで挑んだ作品だ。「ラストダンス」はこの「モンスター」より7年前に製作された女性死刑囚を扱った作品。この映画で主演のシャロン・ストーンもほとんどノーメイクで死刑囚を好演している。この映画で「氷の微笑」のような華麗さやエロチックを期待してはいけない。シャロン・ストーンらしからぬシリアイスな演技も見ものだが、限られた短い期限の中で裁判の不正を暴こうとするストーリー展開にハラハラドキドキさせられる。死刑についても改めて考えさせられる作品。

劇場公開日 1996年6月15日



>>ラストダンスの続きを読む

  1. 洋画-ら
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-15

パワーレンジャー

★★★(3.0)
wパワーレンジャー
鑑賞No:02867
原題:Power Rangers
製作:2017年/アメリカ/124分
監督:ディーン・イズラライト
出演:デイカー・モンゴメリー/ナオミ・スコット

紀元前、世界の運命を決める大きな戦いが起こり、5人の戦士によって地球は守られた。そして現代。平凡な毎日を送っていたジェイソンら5人の若者は、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の1人であるゾードンと機械生命体アルファ5が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、ジェイソンたちが新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが・・・・。

日本の「スーパー戦隊」シリーズを英語版ローカライズしたテレビドラマの映画化。ただ、「ゴジラ」とかもそうだが、ハリウッド映画化すると、どうも日本独特の雰囲気というか、日本映画の良さが失われて、全く別物の作品になってしまった感は否めない。本作もスーパー戦隊というよりも、「トランスフォーマー」の紛い物を観ているようで、映画化の意味が分からなかった。途中、寝てしまいそうな退屈な作品。

劇場公開日 2017年7月15日



>>パワーレンジャーの続きを読む

  1. 洋画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-14

破門 ふたりのヤクビョーガミ

★★★★+(4.5)
w破門 ふたりのヤクビョーガミ
鑑賞No:02866
製作:2017年/日本/120分
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介/横山裕/北川景子/橋爪功

映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭が出資をすることとなったが、小清水は映画製作の金を持ったまま行方をくらましてしまった。二蝶会の強面ヤクザ桑原は経営コンサルタントの二宮を巻き込み、資金回収のために奔走。桑原は邪魔をするゴロツキ2人を病院送りにする。しかし、その相手はなんと本家筋の構成員。これが原因で組同士の揉め事へと発展し、追う立場だった桑原と二宮がいつしか追われる側になってしまう・・・・。

黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」の映画化。ヤクザ世界の緊張感とドタバタコンビのお笑いが絶妙に織り交ざって、飽きさせない楽しさがあった。コメディ映画の割にはストーリーのテンポがよく、見ごたえもあって、十分満足のいく作品。特に佐々木蔵之介演じるヤクザは憎めないキャラで、ともかく二宮とのやり取りは面白い。ラストは続編を期待させる終わり方なので、ぜひ続編を観たい。

劇場公開日 2017年1月28日



>>破門 ふたりのヤクビョーガミの続きを読む

  1. 邦画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-13

疾風ロンド

★★★(3.0)
w疾風ロンド
鑑賞No:02865
製作:2016年/日本/109分
監督:吉田照幸
出演:阿部寛/大倉忠義/大島優子/ムロツヨシ

大学の研究所から違法な生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所所長のもとに「人質は全国民。身代金3億円を用意しろ」との脅迫メールが届く。盗まれた生物兵器を秘密裏に探すよう命じられた、しがない研究主任の栗林は、何の手がかりのない中で捜索を始めるが、そこに「犯人死亡」の報せが届く。犯人の遺品から、生物兵器の所在のわずかな糸口をつかんだ栗林は、ヒントとして浮かび上がった「日本最大級のスキー場」へと向かうが・・・・。

人気作家・東野圭吾の同名サスペンス小説の映画化。スケールの大きい緊迫した身代金サスペンス物かと思いきや、実にスケールの小さいコメディ映画だった。とんでもない生物兵器を巡ってのストーリーなのに、コメディタッチなので全くといっていいほど緊張感はない。かといって、コメディ映画だが笑えるシーンも少ない。ギャグも使い古されたものばかり。そのため、熱演している主演の阿部寛の演技も空振っているようで可哀そう。

劇場公開日 2016年11月26日



>>疾風ロンドの続きを読む

  1. 邦画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-12

君と100回目の恋

★★★(3.0)
w君と100回目の恋
鑑賞No:02864
製作:2017年/日本/116分
監督:月川翔
出演:miwa/坂口健太郎/竜星涼/真野恵里菜

事故に遭った大学生の葵海は気付くと、1週間前の教室にいた。時間を戻す能力を持つ幼なじみの陸は、葵海の運命を変えるため、何度も時を戻していた。互いの思いを知った2人は、恋人として日々をやり直すために1年前に戻る。幸せな時間を過ごす2人だったが、再び事故の起きたあの日がやってきて・・・・。

運命を変えることができないのなら、何度でも時間を巻き戻して楽しめばいいじゃんとも思ったが、やはりそれには楽しい現実はあるかもしれないが、決して未来はない。未来の無い現実を100回繰り返すのもどうかと思う。どんなに好きでも飽きてしまうかな?何とも切ない映画。

劇場公開日 2017年2月4日



>>君と100回目の恋の続きを読む

  1. 邦画-き
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-11

北の零年

★★★★(4.0)
w北の零年
鑑賞No:01615
製作:2004年/日本/145分
監督:行定勲
出演:吉永小百合/渡辺謙/豊川悦司/柳葉敏郎

維新後の明治初期。新政府の命によって淡路から北海道に移住した稲田家とその家臣たちは新しい国を新天地・北海道に築くべく開墾に励む。しかしその夢は廃藩置県によって砕かれ、主君の稲田家もこの土地を去っていく。家臣の小松原らは定住を決意するが、その小松原も北の地で育つ稲を求め札幌に旅立つが、約束の半年を過ぎても戻ってこなかった。残された妻の志乃は娘とともに夫の帰りを待ちながら牧場を経営するまでになるが・・・・。

吉永小百合は相変わらず年齢を感じさせない若さがあり、物柔らかさの中に、芯の強い武士の妻を見事に演じていた。まさに吉永小百合のための映画のようで、対照的に描かれていた石田ゆり子とともに、女性のたくましさが前面に出た映画だった。これに反して、時代の流れとはいえ、権力の前に屈せざるを得ない男たちの哀れさ・情けなさも目立った。特に渡辺謙の前半と後半の変貌ぶりには同情の余地はなく、感動のドラマになるだろうという期待を一気に砕いてくれた。唯一、アシリカを演じていたトヨエツのみが最後まで筋の通った男だったが、あのラストには少々がっかりした。実力派俳優が揃い、骨太の感動ドラマに仕上がるはず?と期待大だっただけに、やや肩透かしを食わされる展開とラストだが、それなりに楽しめる。北の大地での開拓の厳しさがもっと伝わってくれば、もっと良かったかも。(前半はその兆しがあったのに、後半は意外とスムーズにみんな暮らしているのに少々疑問?)

劇場公開日 2005年1月15日



>>北の零年の続きを読む

  1. 邦画-き
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-10

就職戦線異状なし

★★★★(4.0)
w就職戦線異状なし
鑑賞No:00300
製作:1991年/日本/103分
監督:金子修介
出演:織田裕二/仙道敦子/的場浩司/和久井映見

早稲田大学4年の大原は、マスコミ志望の立川に影響され同じようにマスコミを志望していたが、立川とともに6月に入っても未だ内定がひとつも取れないでいた。そんな2人を、すでに親のコネで内々定を取っていた北町は六本木のナイトクラブに呼び出した。実は北町を確保しようとするデパートの接待だったが、羽目をはずして騒いでいた彼らは店にいた中年男と喧嘩になり、大原はその男を殴ってしまう。その中年男こそ、大原と立川が本採用に賭けていたエフテレビの面接官だった・・・・。

杉元伶一の同名小説の映画化。この映画の時代背景はバブル末期で、いわゆる超売手市場といわれたときなので、超氷河期といわれた就職活動期を経験した人にとってはとてもうらやましい時期の話です。映画ということで多少オーバーな表現はあるかもしれませんが、実際にこの時期に就職活動をしていた人から聞いた話だと、まんざらオーバーでもなかったようです。そんな状況だから、この映画も一言で言えばお気楽な就職活動映画ですが、お気楽な中にも案外世の中思ったようにはならないといった苦い経験もさせられる、ちょっとだけ考えさせられる映画です。ちなみに就職活動は今、「就活」って言うんですね。(最近は何でも短縮するのでよく分からん!)また就活になぞらえて「婚活」なる言葉もあるそうで・・・。

劇場公開日 1991年6月22日

>>就職戦線異状なしの続きを読む

  1. 邦画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-09

デイ・アフター 首都水没

★★(2.0)
wデイ・アフター 首都水没
鑑賞No:01617
原題:Flood
製作:2007年/イギリス/110分
監督:トニー・ミッチェル
出演:ロバート・カーライル/ジェサリン・ギルシグ

アメリカで大きな被害を発生させた超大型低気圧が高潮と大潮により史上最大の洪水がロンドンを襲うことに。テムズ川にある高潮堤防システム「テムズバリア」のゲートを降ろすが効果はなく、「テムズバリア」の責任者サムと、海洋センターを営む元夫のロブは逆にゲートを開いてロンドンから水を海に押し返す作戦を考えるが・・・・。

「デイ・アフター・トゥモロー」かと思いきや、よく見るとタイトルが異なる災害パニックもの。たまたま翌日が休日ということもあり、劇場未公開ということもあって興味をもって観たが、やはり劇場公開にならなかった理由が分かったような映画だった。はっきり言って面白くなかった。登場人物もよく分からないし(出てくる人も多いがあまり詳しくは描かれていないため、把握しきれない)、災害的にも凄いのか凄くいないのかよく分からなかった(リアリティがないせい?)。劇場用映画というよりもTVドラマ風の編集技法も鼻に付いたし、面白くない割には長かった!(さらに完全版なる長尺もののDVDがあるらしいが、マジ・・・?)途中、何度も睡魔に襲われたB級災害パニック映画。

劇場未公開



>>デイ・アフター 首都水没の続きを読む

  1. 洋画-て
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-08

本能寺ホテル

★★★+(3.5)
w本能寺ホテル
鑑賞No:02869
製作:2017年/日本/119分
監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか/堤真一/濱田岳/平山浩行

勤務先の会社が倒産し、職を失った繭子は、恋人の恭一からプロポーズされ、周囲の後押しを受けて婚約を決意。恭一の両親の金婚式を祝うため京都を訪れるが、手違いによって予約していたホテルに泊まることができず、偶然たどり着いた路地裏の「本能寺ホテル」にチェックインする。すると彼女は、いつの間にか奇妙な寺の中に迷い込んでおり、そこは天下統一を目前にした名将・織田信長が滞在する1582年の本能寺だということが判明する。訳がわからないまま本能寺ホテルと安土桃山時代の本能寺を行き来し、信長や信長に使える小姓・森蘭丸と交流を深めていく繭子だったが・・・・。

綾瀬はるか、堤真一、鈴木雅之監督という「プリンセス トヨトミ」のメインキャスト&スタッフが再結集して描かれたオリジナルの歴史ミステリー。ホテルと本能寺(それも本能寺の変の前日)が時空を超えてつながっているという設定は、たとえば「テルマエ・ロマエ」での設定に似た感じだったが、この手の設定が最近多くなってきたなぁ、その割にどの作品も納得のいく説明というか必然性がないのが残念。本作も「本能寺の変」という、日本の歴史の中でもネームバリューの大きい出来事に依存している部分が大きいような気がしたが、歴史は変えられない(変える場合は、その影響の説明が必要になるため)ので、ストーリーの展開に限界があり、設定が奇想天外でも、ストーリーには意外性が無かった。主人公の繭子が信長に明智の謀反を告げた時点では、本人もつぶやいたように「歴史を変えた」ので、その後の展開に俄然興味を持ったが、結局は信長は謀反が起こることを知りながら逃げないという不自然さを残してつじつまを合わせようとしたところがちょっと残念だった。唯一、面白かったのは、信長が自分亡きあとの後継者として秀吉を指名し、秀吉宛ての手紙を送ることで、秀吉の中国大返しの謎を解いた点。ただし、もし、実際に映画のようなことが起こっていた場合、信長が後継者に秀吉を指名したとはまず思えないという気はするが・・・。たとえ本能寺の変で信長が死ななかったとしても、歴史上から消えていれば歴史は変わることが無いので、たとえば本能寺の変で死なずに繭子とともに現代にタイムスリップして、信長が望んでいた世の中になっていたかどうかコメントさせてみても面白かったのではないかとふと思った。

劇場公開日 2017年1月14日



>>本能寺ホテルの続きを読む

  1. 邦画-ほ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-07

海賊とよばれた男

★★★★★(5.0)
w海賊とよばれた男
鑑賞No:02868
製作:2016年/日本/145分
監督:山崎貴
出演:岡田准一/吉岡秀隆/染谷将太/鈴木亮平

主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だったが・・・・。

2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説の映画化。完全なノンフィクションではないが、虚実織り交ぜながらも、主人公・国岡鐵造は出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれており、その他実在の人物も実名・仮名で多く出演している。国内の販売業者や欧米の石油メジャーなどに阻まれながらも決してあきらめず、奇想天外な発想で困難を切り抜けていく国岡のすさまじさを目の当たりにすることができるが、それも俳優業が完全に板についてきた岡田准一の、若き日から晩年までの田岡鐡造を熱演によるものである。見ごたえのある、骨太な内容だが、ストーリーだけでなく見ものなのはCG映像。もはやCGなのか本物なのかという見分けをつけようとする気も出なくなるぐらい、映像的にフィットしていて違和感が全然なくなっている。また、特殊メイクも凄い。鐵造が歳をとっていく姿も実に自然で、違和感はない。あと、出番は少ないが、綾瀬はるか演じる鐡造の妻ユキが鐡造の元を去った後の人生を、姪孫から聞かされるシーンは思わず涙してしまう。

劇場公開日 2016年12月10日



>>海賊とよばれた男の続きを読む

  1. 邦画-か
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-06

幸せの1ページ

★★★+
幸せの1ページ
鑑賞No:01614
原題:Nim's Island
製作:2008年/アメリカ/96分
監督:ジェニファー・フラケット
出演:ジョディ・フォスター/アブゲイル・ブレスリン

サンフランシスコに住む人気作家のアレクサンドラは極度の対人恐怖症でひきこもり。そんな彼女は空想で作った理想の男性像をヒーローとした冒険小説を書いていた。その小説の新しいネタを探していると、孤島に住む海洋学者ジャックの記事に目が留まり、彼にメールで協力を求めることにする。メールの返事はニムと名乗る人物から返ってくるが、ある日ニムから父親のジャックが嵐の海から帰ってこないとSOSが入る。連絡を受けたアレクサンドラはニムがジャックの娘と知り・・・・。

ストーリーは、孤島に取り残された少女を救いにジョディ・フォスターが単身孤島に乗り込み、少女を助けながら様々な苦難を克服しながら父親を救出するもの・・・と勝手に思い込んで観始めましたが、全然違っていた。少女ニムと、ジョディ・フォスター演じるアレクサンドラとはメールのやりとり以外、ラストまで直接的な接点はなく、2人の独立したストーリー(父親のジャックを入れると3人のストーリー)が並行して進んでいく。アレクサンドラの方はあたふたする場面が目につくものの、使命感のみでそれを克服し、降りかかる苦難を乗り越えていく冒険活劇の様相を呈している。一方、ニムは知恵と勇気で果敢に苦難に対抗していく姿は、「ホーム・アローン」を彷彿させる。全体的には、ジョディ・フォスターよりもアブゲイル・ブリスリンの活躍が目立つ映画である。

劇場公開日 2008年9月6日



>>幸せの1ページの続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-05

コン・エアー

★★★★
コン・エアー
鑑賞No:00742
原題:Con Air
製作:1997年/アメリカ/114分
監督:サイモン・ウェスト
出演:ニコラス・ケイジ/ジョン・キューザック

身重の妻を守るため殺人を犯し、8年間服役した元兵士のキャメロン・ボーが晴れて仮釈放されることになった。彼は一刻も早く妻と、服役中に産まれた娘に会うために囚人輸送機コン・エアーに乗り込む。しかしそこには凶悪犯のサイラス・グリッサムや連続殺人鬼のガーランド・グリーンらがおり、離陸後ほどなくしてコン・エアーは彼らによって乗っ取られることに・・・・。

ニコラス・ケイジもいいが、この映画を面白くしているのはやはり悪役。その中でもジョン・マルコヴィッチの演技は光っている。俳優陣を見ただけでも安心して観れる感じがする映画。ストーリー的にはずば抜けたものはないものの、多少派手過ぎるアクションも悪くはないし、終始ハラハラドキドキさせられる展開もよかった。メッセージ性はないが、純粋に楽しめる娯楽作品。

劇場公開日 1997年10月25日



>>コン・エアーの続きを読む

  1. 邦画-こ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-04

Sweet Rain 死神の精度

★★★+
Sweet Rain 死神の精度
鑑賞No:01612
製作:2008年/日本/113分
監督:筧昌也
出演:金城武/小西真奈美/光石研/富司純子

人間が不慮の死を迎える7日前に現れ、観察の結果、実行か(死なせるか)、見送りか(生かせるか)の判定を行う死神の千葉。ミュージックを聴くことが楽しみの千葉の今回のターゲットはメーカーの苦情係、一恵。家族を亡くし、恋人にも先立たれた薄幸の女性だ。しかし、彼女の声にほれ込んだ音楽プロデューサーに見出されたことで、一恵の将来に期待した千葉は、彼女を「見送り」にする。それから22年後、やくざの敵討ちに千葉は巻き込まれ、さらに21年後、美容師かずえの店を訪れた千葉は彼女に死神であることを見破られる・・・・。

この作品は3つの物語から構成されており、タイトルに使われている「死神の精度」は小説では小西真奈美演じる一恵の物語にあたる。ちなみにやくざの物語は小説では「死神と藤田」、美容師の物語は「死神対老女」となっている。設定は面白いと思って期待して観たが、3つの物語のオムニバス形式になっていることから映画としての深みが出し切れず、テレビドラマレベルの印象が拭えなかったのは残念。劇場に観に行った人は、金城ファンは別にして、劇場ではなくDVDで十分と思った人も多かったのでは?1話1話はコンパクトにまとめられていてそれなりに面白いエピソードばかり。金城武の死神もクールながら死神っぽくなく、会話がかみ合わないシーンなどはコミカルで面白い。また独立した3つの物語りながら、微妙に関連しているところも面白い。

劇場公開日 2008年3月22日



>>Sweet Rain 死神の精度の続きを読む

  1. 邦画-す
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-03

シャッター

★★★
シャッター
鑑賞No:01611
原題:Shutter
製作:2008年/アメリカ/85分
監督:落合正幸
出演:ジョシュア・ジャクソン/レイチェル・テイラー/奥菜恵

写真家のベンとその妻ジェーンはハネムーンと仕事を兼ねて日本にやってくる。宿泊先に向う途中で2人は白い服を着た女性を車ではねてしまう。しかし、現場にはねた痕跡は残っておらず、その女性の姿もなかった。その後、ベンが撮影した写真に傷のような模様が現れるなど、2人の周辺で不可解な現象が起こるようになる・・・・。

奥菜恵のハリウッド進出作品として宣伝されているが、オリジナルはタイ映画、監督も日本人なら舞台も日本ということで、ハリウッドらしさは感じられない映画だった。内容もホラーとしては全然怖くないホラーで、怖いもの見たさの人にとってはガッカリする内容。一言でいうと、心霊写真を見て霊を見つけたときの、「おっ!」という一種驚きというか感動というか、ちょっとしたゾーと感はあるが、決して怖いというわけではない。後半は真実が明らかになっていき、ホラーというよりも切なさすら感じる映画である。日本が舞台のJホラーにあってアメリカ人が主役というのは何か違和感が感じられなくもなかったため、かえって奥菜恵の存在感は大きく感じられた。

劇場公開日 2008年9月6日

>>シャッターの続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-02

シュレック

★★★+
シュレック
鑑賞No:01113
原題:Shrek
製作:2001年/アメリカ/90分
監督:アンドリュー・アダムソン/ヴィッキー・ジェンソン
声の出演:マイク・マイヤーズ/キャメロン・ディアス

人里離れた森の中の沼のほとりで孤独に住む怪物シュレックの元におしゃべりなロバのドンキーが居着いてしまう。そこに、横暴なファークアード卿によって追放されたおとぎ話のキャラクターたちがやってくる。シュレックは彼らを追い返すため、ドンキーとともにファークアード卿のところに交渉に行くことに。その頃、ファークアード卿は王位を継ぐため美しいプリンセスと結婚せねばならず、その候補となっていたフィオナ姫はドラゴンの城に捕らわれていた。シュレックは要求を聞いてもらうために、フィオナ姫を連れ戻す約束をすることに・・・・。

ファンタジー・アニメかと思いきや、ブラックユーモアや汚いシーンモもあり、純粋な子供向けというよりは大人を意識したアニメといった感じ。ストーリー展開は美女と野獣のラブ・ストーリーを予感させるが、後半からラストにかけて意外な展開に、この作品の面白さがあった。ディズニー映画を意識しながら、ディズニーとは違った新たな作風を目指しているような映画。子供と一緒に観たが、子供にはイマイチ受けていないようだった。アメリカでは受けるだろうギャグも多かったが、日本の子供には理解できなかったのか?あと、シュレックの吹替えを担当した浜田雅功はまさにハマちゃんそのままの声だったためハマちゃんの顔が明確に浮かんできてシュレックというキャラがあまり出なかったのが残念。

劇場公開日 2001年12月15日



>>シュレックの続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-08-01

スピード2

★★★
スピード2
鑑賞No:00696
原題:Speed 2: Cruise Control
製作:1997年/アメリカ/125分
監督:ヤン・デ・ボン
出演:サンドラ・ブロック/ジェイソン・パトリック

ジャックと別れたアニーは、新しい恋人であるSWAT隊員のアレックスと共にカリブ海一週間の豪華クルージングに行くことに。その船には全米から宝石商が集まり、船上でジュエリー・コンベンションが行われることになっていた。その宝石を狙って船に乗り込んだガイガーは、船内に爆弾を仕掛け、船をシージャックする・・・・。

前作の数倍の製作費をつぎ込んだ作品だが、前作が傑作だったのに比べ、あらゆる点で前作より劣った感の否めない作品だった。キアヌ・リーブスが降板したのも大きな痛手だったかもしれないが、前作が疾走するバスを中心に、エレベータ、地下鉄と、乗り物の外は即、死に直結するシチュエーションで緊張感が高かったが、今回は船ということでそういう意味でも緊張感が低かった。ラストで多少ハラハラさせられるが、前作の飛行機爆破などと比べるとやはりスケールが小さい。キアヌ・リーブスが抜けた分、サンドラ・ブロックが活躍していたが、前作とのイメージのギャップも影響しているのだろうか?

劇場公開日 1997年8月16日



>>スピード2の続きを読む

  1. 洋画-す
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-31

TAXi④

★★★
TAXi4.jpg
鑑賞No:01606
原題:TAXi 4
製作:2007年/フランス/91分
監督:ジェラール・クラヴジック
出演: サミー・ナセリ/フレデリック・ディーファンタル

タクシー運転手のダニエルとエミリアン刑事にそれぞれ息子が誕生し、幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、“ベルギーの怪物”と呼ばれる凶悪犯をマルセイユ警察に護送してくるが、エミリアンのドジでみすみすこの凶悪犯を逃してしまう。ジベール署長からクビを言い渡されたエミリアンは汚名返上するため、ダニエルの力を借りて犯人グループを追跡することに・・・・。

人気シリーズの第4作。本シリーズの大きな見どころの一つは、ダニエルが運転するタクシーによるカー・アクションだが、その妙技はオープニングに見れただけで、本編とは関係なかったのが残念。(本編でもラストぐらいに派手なカーアクションが見れると思ったが、意外とダニエルの活躍するシーンは少なかった)相変わらずのエミリアンのボケぶりだが、それに輪をかけてボケるジベール署長は最高!もはや、この署長のコメディ映画になっているといっても過言ではない。その他の出演者も皆、適度にボケるといった始末で、アクション映画というよりコメディ映画になってしまっていた。ストーリー自体は単純な銀行強盗ものだが、銀行幹部と銀行強盗のボスが双子の兄弟というのはあまりに安直な設定だったのが少々不満。ちなみに、私はサッカーには疎いが、冒頭で出演するジブリル・シセはフランスの有名なサッカー選手で、本人によるカメオ出演である。

劇場公開日 2007年8月25日



>>TAXi④の続きを読む

  1. 洋画-た
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-30

リアル鬼ごっこ

★★★
リアル鬼ごっこ
鑑賞No:01607
製作:2007年/日本/98分
監督:柴田一成
出演:石田卓也/谷村美月/大東俊介/松本莉緒/吹越満

日本全国各地で“佐藤”姓の人々が事故や病気で次々と死亡する事件が起こっていた。そんな頃、高校生の佐藤翼は、敵対する佐藤洋率いる不良グループに追われ逃げ回っている最中、突然別世界にワープしてしまう。そこは元の世界と平行して存在するパラレル・ワールドで、そこでは王の命令により佐藤姓の人間を囚人が扮した鬼に追い、捕まえると殺すというゲーム“リアル鬼ごっこ”が繰り広げられていた・・・。

山田悠介の同名ベストセラー小説の映画化。鬼ごっこで捕まった佐藤姓を処刑するという、単純だがアイデアは興味をそそるもの。また、現実世界でもなく、近未来でもない、パラレルワードという異次元で、かつ現実世界とリンクしているという設定も面白い。ゆえに前半は面白かったが、次第に謎解きされていくと、逆につまらなくなってきたのは何故だろうか?(これ以上言うとネタばれになるが、単純な設定に対し、色々と理由をこじつけていくと却ってつまらなくなる例かな?と思った)子供にも楽しめそうな内容だったが、子供に見せるには少し凄惨なシーンがあるので要注意。鬼ごっこだけに映像的に走るシーンが多く、緊張感があったが、小説ではどう表現されているか逆に興味を持ったので一度読んでみたい。(息子が原作を持っているので・・・。息子は山田悠介作品が好きらしい。)

劇場公開日 2008年2月2日

>>リアル鬼ごっこの続きを読む

  1. 邦画-り
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-29

ザ・シューター/極大射程

★★★+
ザ・シューター
鑑賞No:01603
原題:Shooter
製作:2007年/アメリカ/125分
監督:アントワーン・フークア
出演:マーク・ウォールバーグ/マイケル・ペーニャ

元海兵隊の名狙撃手だったスワガーは、軍を退役して山奥で暮らしていた。そんな彼の元にジョンソン大佐らが訪ねてきて、大統領遊説先における暗殺計画の阻止の協力要請をされる。狙撃手としての経験を活かし、狙撃ポイントを指摘し、大統領演説当日も現場の見張りについたスワガーだったが、事態は意外な方向に・・・・。

“このミステリーがすごい!”の2000年海外部門で第1位に輝いたスティーヴン・ハンターのベストセラー小説の映画化。大統領暗殺阻止のため、狙撃の名手の経験を利用して狙撃ポイントを割り出し、暗殺当日に捕まえるという設定から一転、すべてが罠だった・・・・となんとも興味をそそる展開で、序盤はかなり引き込まれた。だが、そのあとは追われものになってしまうが、話が進めば進むほど緊張感が薄れていった。最初は銃撃を受け、傷だらけになっての逃走だったためハラハラしたが、治療してからは無敵ともいえる強さを見せだしたからかもしれない。また並行して、事件に不信感を抱いたFBIの新米捜査官の調査していく設定はいいものの、観客にとってはあまり新しい情報はなく、これも肩透かしのような印象だった。前半がよかっただけに、後半もう少しよければ申し分ない作品。ラストは観ている観客をスッキリさせたかったのかもしれないが、非合法な解決には疑問を感じた。やはりその前の会合で法的に裁いてもらえるほうが何倍もスキッとしたと思う。

劇場公開日 2007年6月1日



>>ザ・シューター/極大射程の続きを読む

  1. 洋画-さ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-28

ザ・コア

★★★+
ザ・コア
鑑賞No:01198
原題:The Core
製作:2003年/アメリカ/134分
監督:ジョン・アミエル
出演:アーロン・エッカート/ヒラリー・スワンク

ボストンで心臓ペースメーカーをつけた32人が同時刻に死亡したり、ロンドンでは鳩が方向感覚を失って暴れるといった事件が起こる。さらに地球帰還中のスペースシャトルが制御不能に陥るが、かろうじて生還する。ジョシュ・キーズ大学教授は、この原因が地球の核(コア)の回転異常であることを突き止め、このままでは地球は1年で消滅すると発表する。そこで地球を救うべく、地下に潜行してコアを再回転させるために6人のエキスパートが選ばれるが・・・・。

基本的には「アルマゲドン」のような地球滅亡の危機を描いた映画だが、「アルマゲドン」が地球の危機が宇宙からやってくるのに対し、「ザ・コア」は地球自身からくる危機を描いている。そういう点では「アルマゲドン」よりはリアルだが、その解決策は逆に非現実的のようにも思われたが、科学的なことを大目に見ればそれなりに楽しめた。展開や結末は観るまでもなく容易に察しがつくが、そこまでに至るメンバーたちの、次々に襲い繰る苦難との戦いや葛藤がやはり興味深い。それにしても、地下内部の潜行シーンは思わずあの伝説的な名作「ミクロの決死圏」が思い出された。

劇場公開日 2003年6月7日



>>ザ・コアの続きを読む

  1. 洋画-さ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-27

茶々 天涯の貴妃(おんな)

★★+
茶々 天涯の貴妃
鑑賞No:01602
製作:2007年/日本/128分
監督:橋本一
出演:和央ようか/寺島しのぶ/富田靖子/渡部篤郎

父・浅井長政の謀反で浅井家は滅ぼされ、茶々、小督、はつの3姉妹は母・お市の方とともに柴田勝家のもとに身を寄せる。しかし、柴田家が秀吉に滅ぼされると、3姉妹は秀吉のとらわれの身となる。やがて秀吉の側室となった茶々は、秀吉の子を産むことで天下の女帝を目指すことに・・・・。

織田信長の妹・お市の方の娘として生まれ、豊臣秀吉の側室となった茶々の波乱万丈の生涯を描く。結構酷評された映画らしいが、それもうなずける出来。茶々の生涯を描いたというよりも、茶々にまつわる歴史的事件を薄っぺらく描いたような印象の映画だった。主演の和央ようかは宝塚では有名かもしれないが個人的には全く知らない女優で、決して映画向きとはいえない演技にも違和感が感じられた。特に、大阪の陣のシーンで甲冑を身につけ、馬に乗って家康の前に現れるシーンには興ざめした。(元宝塚スターを意識しての演出?)そしてあのラスト。(ちょっとやりすぎでしょ!)キャストもそれなりの俳優が出ているとはいえ、従来の歴史上の人物のイメージとはアンマッチな配役が気になった。(そういう意味では、茶々が主役でなければ、和央ようかの茶々役は個人的にはイメージに近いかも!?)なお、原作は井上靖の「淀どの日記」らしいが、原作と映画の関連性は薄いらしい。(原作は読んでいないので確かではないが・・・・)

劇場公開日 2007年12月22日



>>茶々 天涯の貴妃(おんな)の続きを読む

  1. 邦画-ち
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-26

人のセックスを笑うな

★★+
人のセックスを笑うな
鑑賞No:01601
製作:2007年/日本/137分
監督:井口奈己
出演:永作博美/松山ケンイチ/蒼井優/忍成修吾

地方の美術学校に通う磯貝みるめは、新任講師の猪熊ユリに興味を持ち、彼女にリトグラフを習い始める。ある日、ユリに絵のモデルを頼まれ、彼女のアトリエに行ったみるめはそのまま男女の関係となる。それを機にみるめはユリとの恋にはまってしまうが、やがてユリが既婚者であることを知り、この不倫関係に悩むことに・・・・。

山崎ナオコーラの同名小説の映画化。永作博美はまさにハマリ役のような役どころで、すごく自然体で演じていたような気がした。でも配役的に永作博美がよかっただけで、あとは特に感じるものはなかった作品。まずこの手の映画で、2時間を超える(137分)は長すぎ。ストーリーがスローテンポなだけに途中何度も退屈した。それを埋めるものとしていわゆるエロいシーンがあるかと思いきや、タイトルとは裏腹に、いやらしいシーンはなく(多少その手のシーンはあるが、全然いやらしくはない!)、退屈しのぎにもならなかった。会話シーンも、演技というよりアドリブのようなやりとりで、自然な感じを出そうという意図があったかもしれないが、安っぽい素人映画のような印象を受けた。ポイントは、20歳も年上の女性との愛に苦しむ若者の気持ちを描いている点なのだろうが、その点も今ひとつよく分からなかった。

劇場公開日 2008年1月19日

>>人のセックスを笑うなの続きを読む

  1. 洋画-ひ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-25

ラストサマー

★★★★
ラストサマー
鑑賞No:00745
原題:I Know What You Did Last Summer
製作:1997年/アメリカ/100分
監督:ジム・ギレスピー
出演:ジェニファー・ラヴ・ヒューイット/サラ・ミシェル・ゲラー

高校生のジュリーとレイ、ヘレンとバリーの二組のカップルはドライブ中、突然飛び出してきた男を轢いてしまう。動転した4人は男の死体を海に捨て、このことは秘密にしようと誓い合う。それから1年後、大学生になっていたジュリーは帰省した際に差出人不明の手紙を受け取る。そこには1年前の事件のことを知っているとだけ書いてあり、驚いたジュリーはあの時の3人に相談する。そんな中、バリーが謎の人物に襲われ・・・・。

設定やストーリーは単純だが、飽きさせない展開と、単純さゆえ分かりやすく結構楽しめた。「13日の金曜日」のようなホラー性も醸し出しながら、追われ型からくるサスペンス性と犯人探しというミステリー性も含んだ、この手の映画ではなかなかの秀作。犯人には強烈な個性はないが、鉤ツメで次々と殺していくシーンはリアルに痛そう。そして何よりもこの映画がよかったのは、主演のジェニファー・ラヴ・ヒューイットの可愛らしさ。特に男性諸君はこの映画を観るとジェニファーのファンになるのでは?と思えるぐらい魅力的な女優だった。

劇場公開日 1998年5月30日



>>ラストサマーの続きを読む

  1. 洋画-ら
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-24

崖の上のポニョ

★★★
崖の上のポニョ
鑑賞No:01598
製作:2008年/日本/101分
監督:宮崎駿
声の出演:奈良柚莉愛/土井洋輝/山口智子/長嶋一茂/天海祐希

海のそばの崖の上の一軒家に住む5歳の少年・荘介は、瓶にはまって動けなくなったさかなの子を助け、家に連れ帰る。このさかなの子にポニョと名付けて飼ううちにお互いのことを好きになっていく。しかし、ポニョの父親によってポニョは海に連れ戻されてしまう。人間になってもう一度荘介に会いたいの望むポニョは、妹たちの力を借りて父親が蓄えた魔法の力を使って海の中の家から脱出を図るが・・・。

以前のレビューでも記載したとおり、宮崎駿作品はあまり観たことがないのだが(観た作品はわりと最近のものが多い)、「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」などと比べるとアニメのタッチが違っていて、なんか懐かしさを感じる作品だった。CGを一切使っていないとのことらしいが、CGに慣れきってしまった最近では、かえって新鮮に感じられた。内容の方は最初、さかなと人間が会話したり、さかなの子が人間の姿をしていたり、となんだこれは?と思ったが、次第にそんなことを考えて観る映画ではないなと思いながら観た。これは現代の童話であり、子供のような純粋な気持ちで観るものと気付いたから・・・・。そうすれば大人でも楽しめるし、逆にそうでなければつまらない映画になってしまう映画だと思う。それにしても、宮崎作品とはいえ大ヒットしているのは、一度聞いたら耳から離れない主題歌の影響によるものも大きいとおもった。♪♪♪ポニョ、ポニョポニョ、さかなのこ~

劇場公開日 2008年7月19日



>>崖の上のポニョの続きを読む

  1. 邦画-か
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-23

シークレット ウインドウ

★★★+
シークレット・ウィンドウ
鑑賞No:01258
原題:Secret Window
製作:2004年/アメリカ/96分
監督:デイヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ/ジョン・タトゥーロ

人気作家モート・レイニーのところにある日、ジョン・シューターと名乗る謎の男が現れる。彼は、モートが自分の小説を盗作したといい、小説の書き換えとシューターの名前での出版を要求してきた。身に覚えのないモートは拒絶するが、シューターは次第に彼を追い詰めていく。モートは友人の探偵に調査を依頼するが、そんな矢先、別居中の妻エイミーの家が放火で全焼し、モートの盗作疑惑を晴らす証拠が燃やされてしまう・・・。

ストーリー及び結末はありふれた内容で、映画を見慣れている人には途中でオチが判ったのではないでしょうか?むしろ途中でわざと判らせておいてラストで驚愕の大ドンデン返しがあるのかと思いきや、それはなかったのでチョット拍子抜けした。それでもそこそこ楽しめたのはジョニー・デップのこの手の役どころの巧さかな?と思える。ただ設定的には使い古された感がありながらも面白いが、謎が最後まで残る部分については少々不満。

劇場公開日 2004年10月23日



>>シークレット ウインドウの続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-22

28週後...

★★+
28週後
鑑賞No:01591
原題:28 Weeks Later
製作:2007年/イギリス、スペイン/104分
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ
出演:ロバート・カーライル/ローズ・バーン

レイジ・ウィルスが猛威を振るう中、ドンは妻のアリスと山荘に籠っていたが感染者に襲撃され、ドンはアリスを見捨てて命からがらボートで脱出する。そのレイジ・ウィルスも最後の感染者が死に、11週後には米軍主導のNATO軍が派遣され、ロンドンも再建が始まっていた。そんな28週後のロンドン。スペイン旅行中に難を逃れたタミーとアンディの姉弟は父親のドンと再会する。ドンは子供たちに、母親のアリスは感染者に襲われ助けることができなかったと弁明するが、ある日姉弟は思いがけずアリスと再会する・・・・。

「28日後...」の続編。前作同様、全力疾走するゾンビ(感染者)にはドキドキさせられたが、一番のキーポイントである前作の設定(世界観)は全くなく、別作品のような印象さえ受けた。単なるゾンビ映画になって、メッセージ性もなく、ゾンビ対策も過去のゾンビ作品のアイデアから抜き出ておらず陳腐なものばかり。最初の設定が活かされていない、安易な続編になっているのが残念な作品。

劇場公開日 2008年1月19日



>>28週後...の続きを読む

  1. 洋画-に
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-21

28日後...

★★★
28日後
鑑賞No:01204
原題:28 Days Later...
製作:2002年/イギリス/114分
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィ/ナオミ・ハリス

動物実験に使われている猿を助けようと研究室に侵入した動物愛護活動家たちが、逆に猿に襲われてしまう。それから28日後。バイク事故のためこん睡状態に陥っていたジムが目を覚ますと、ロンドンの街は荒れ果て人影は見当たらなかった。やがて凶暴化した牧師に襲われたところをかろうじてマークとセリーナに助けられ、ウィルス感染による感染者で街中溢れていることを知らされる・・・・。

近作ではウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」を思い起こさせる映画。ただ、「アイ・アム~」と同様、何でこうなったのかという説明が不足しており、チョット不親切。作品的にはいわゆるゾンビものの部類に入るのだろうけど、通常のゾンビと違うのは、ゾンビ(感染者)が全力疾走してくる点。これは怖い。ともかく考えながら逃げることはできない。ただひたすら本能のまま逃げるしかない。感染者に追われるシーンは緊張感が高まり、観ていてドキドキします。ただ逆に言うと、それ以外はあまりパッとしない作品ともいえます。後半に、感染者だけでなく、極限状態に陥った人間の恐ろしさは表現されていましたが・・・。

劇場公開日 2003年8月23日



>>28日後...の続きを読む

  1. 洋画-に
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-20

チョコレート

★★★+
チョコレート
鑑賞No:01178
原題:Monster's Ball
製作:2001年/アメリカ/113分
監督:マーク・フォスター
出演:ハル・ベリー/ビリー・ボブ・ソーントン

ジョージア州立刑務所で息子のソニーと共に看守を務めるハンクは大の黒人嫌い。ある日、黒人の死刑囚マスグローヴの刑執行をした際に任務を満足にこなせなかったソニーをハンクは厳しく叱責するが、翌日ソニーは自殺してしまう。失意に沈むハンクは看守を退職することに。一方、マスクローヴの妻レティシアの息子が車にはねられ、そこに偶然通りかかったハンクの車で病院に運ばれる。息子は亡くなるが、やがて2人は愛し合うように・・・・。

死刑囚の妻と、その死刑囚の刑を執行した男が、お互いのことを知らずに愛し合い、そして事実を知って悩み苦しむさまを描いている。そもそも黒人嫌いの男が黒人女性と愛し合うこと自体がありえないのだが、ハンクのその差別主義を大きく変える出来事が息子の自殺であることが興味深い。決して考えたくないことだが、我が子が自分より先立つことの哀しさと恐怖は想像に絶する。まして自分のせいで自殺とは。人種差別の激しい父、その父に逆を同じ悲しみを持つ黒人女性と舐らうことでできない息子、唯一逆らうことができたのが自殺という最悪の手段。あまりにも哀しすぎ、その傷口め合うのも分からなくはなかった。この映画を観るきっかけとなったのはただ単に、個人的に大好物なチョコレートがタイトルだっただけだが、タイトルからは想像できない重く暗い映画だった。

劇場公開日 2002年7月20日



>>チョコレートの続きを読む

  1. 洋画-ち
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-19

ブルース・オールマイティ

★★★
ブルース・オールマイティ
鑑賞No:01209
原題:Bruce Almighty
製作:2003年/アメリカ/101分
監督:トム・シャドヤック
出演:ジム・キャリー/モーガン・フリーマン

地方局に勤めるレポーターのブルース・ノーランはアンカーマンを目指していたが、ライバルのエヴァンが次期アンカーマンに決まったことを聞いてショックのあまり、めちゃくちゃなレポートをして局をクビになる。さらにギャングに袋叩きにされ、同棲中の恋人グレースにも不満をぶつける始末。そんな彼に不思議な呼び出しがかかる。行ってみると、彼を待っていたのは清掃服姿の神で、ブルースに全能の力を譲るというのだったが・・・・。

ジム・キャリー主演のコメディ映画。人は誰しも一度は特別な力を持ちたいと思ったことがあると思うが、これはその最上級である“神になる”“全知全能を与えられる”という、一見夢のような設定。まったく非現実ながら、もしそうなったら?と考えるとまずは掴みはOK。その夢を、人生に不満だらけの男がいとも簡単に与えられてしまう。最初は好き勝手なことをしていくが、それによって大事なものも失なった時、本当に大切なことに気付くといった、ストーリーとしてはベタだが、これを面白おかしく仕上げているのはジム・キャリーの器量かと思う。少々薄っぺらい内容ではあるが、人間であることの素晴らしさを考えさせられる映画。

劇場公開日 2003年12月20日



>>ブルース・オールマイティの続きを読む

  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-18

デッド・サイレンス

★★★
デッド・サイレンス
鑑賞No:01595
原題:Dead Silence
製作:2007年/アメリカ/89分
監督:ジェームズ・ワン
出演:ライアン・クワンテン/アンバー・ヴァレッタ

ある日の夜、ジェイミーとリサの夫婦のもとに送り主の分からないトランクが届けられる。そして中にはビリーと名付けられた腹話術人形が入っていた。その後、ジェイミーが外出中に妻のリサが何者かに舌を切り取られ殺されてしまう。ジェイミーは警察から容疑者扱いされるが、事件に腹話術人形が関係していると直感したジェイミーは自ら事件を調査することに・・・・。

「ソウ」の監督と脚本家のコンビによるホラー映画。「ソウ」の監督と脚本家のコンビが製作したという触れ込みだったのでどうしても「ソウ」と比較しながら観てしまうが、「ソウ」(特に2作目以降)と比べるとグロさは低く、全体的におとなしいという感じがした。全体的なイメージでは「ソウ」の1作目に近いものがあり、ラストの衝撃?の展開もあるが、やはり「ソウ」と比べると衝撃度も小さい。また心霊ホラーなのですべてがミステリーとしての謎解きで解決しないため、スッキリ感もイマイチ。要は「ソウ」を意識せずにB級映画として観るのが一番正しいこの映画の見方ではないだろか。

劇場公開日 2008年3月22日



>>デッド・サイレンスの続きを読む

  1. 洋画-て
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-17

ゾンビーノ

★★
ゾンビーノ
鑑賞No:01594
原題:Fido
製作:2006年/カナダ/93分
監督:アンドリュー・カリー
出演:クサン・レイ/ ビリー・コノリー

むかし宇宙からの放射線の影響でしたいがゾンビとなり人々を襲うという事態が発生するが、ゾムコム社が開発した首輪によってゾンビを従順にし、地球に平和が戻った。それから数年後、ウィラードの街に住むティミーの家でもゾンビを飼うことになり、「ファイド」と名付けて仲良しになる。しかしある日、ティミーと遊んでいる最中、ファイドが近所のお婆さんを食べてしまったことから街は大騒ぎになり・・・。

ゾンビがペットという設定に興味を持って観たのだが・・・・。突拍子もないコメディあるいは心温まるドラマを期待していたが見事に裏切られた。コメディなのか、ホラーなのか、ドラマなのか? どれでもないような中途半端さがあり、笑えないし泣くこともできない(もちろん感動もできない)。時代設定(60年代?)もよく分からないし、中途半端に不気味なゾンビをどの家庭も平気で飼っているという設定にも違和感を感じる。憎たらしい近所のお婆さんや悪ガキらがゾンビにやっつけられるところは多少スカッとするが、よく考えると街を大騒ぎにさせる元凶は主人公の子供とゾンビだし、彼らの行為を隠蔽しようとするストーリーにも疑問を感じ、まったくといっていいほど感情移入できなかった。マンネリ化した感のあるゾンビ映画としては新たな方向性は示せているので、もう少し脚本を練れば面白いものに仕上がると思ったが・・・・。

劇場公開日 2007年10月27日



>>ゾンビーノの続きを読む

  1. 洋画-そ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-16

ハプニング

★★★
ハプニング
鑑賞No:01596
原題:The Happening
製作:2008年/アメリカ/91分
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォールバーグ/ズーイー・デシャネル

ある日突然、アメリカ全土からミツバチが消える異常現象が起こる。そしてニューヨーク・セントラルパークで人々が突然立ち止まり、次々と自らの命を絶っていった。この異常現象は次第に広がりをみせ始め、多数の犠牲者を生んでいくことになる。この事態の知らせを聞いたフィラデルフィアの高校教師エリオットは安全な場所に避難しながら事件を解明しようとするが・・・・。

「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャラマン監督が最新作ミステリー・サスペンス。「シックス・センス」で衝撃のラストを経験させられて以来、結構期待させられては裏切られてきた感のあるM・ナイト・シャラマン作品だが、これは・・・・。レビュー結果はネタばれに即通じるので、後述としたい。ともかく、恐怖の正体が目に見えない、そして突然のようにやってくる防御しがたい死、さらに打ち手のない防御策、周りの人が次々と犠牲になっていく恐怖感の盛上がりは凄い。ミステリー・サスペンスとしては、全てが謎で、見えない恐怖が迫り来るため、もう身震いがするほどつかみはOKといった作品。この作品を観終わってまず感じたのは、スピルバーグの「宇宙戦争」を観終わった時とおなじだったこと。全てが謎で、ミステリー・サスペンスとしてはつかみはOKだったが、その謎を最後には解いてくれないと、映画を観ているものにとっては満足感は得られない。そういう意味で、何ら解明もなくあっけなく終わってしまったラストに大いに不満が残った。実際、観ている途中で、シャラマン監督はこの事態をどんなラストで終わらせる気か、期待と不安で一杯だったが、結局不安の方が的中してしまった。最近、「「クローバーフィールド」のように公開前に謎めいた部分ばかりクローズアップして、結局謎のまま終わらせる、一種卑怯な手法には呆れてしまいます。この作品をもって、シャラマン監督には今後、期待しないことにしました。

劇場公開日 2008年7月26日



>>ハプニングの続きを読む

  1. 洋画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-15

ヒトラーの贋札(にせさつ)

★★★★
ヒトラーの贋札
鑑賞No:01593
原題:Die Falscher
製作:2006年/ドイツ、オーストリア/96分
監督:ステファン・ルツォヴィツキー
出演:カール・マルコヴィクス/アウグスト・ディール

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツはイギリス経済を混乱に陥れるため大量の贋札製造を計画する。そのためにザクセンハウゼン強制収容所に世界的贋作師のサリーほかユダヤ系の技術者が集められる。彼らはユダヤ人であるにもかかわらず破格の待遇を受けながら、贋札作りに従事することになるが・・・。

国家による史上最大の贋札事件と言われる、“ベルンハルト作戦”を題材にしたヒューマンドラマ。実際に強制収容所で贋造(がんぞう)に携わった印刷技師アドルフ・ブルガーの著書を基に映画化している。国家レベルでこれほど大きな贋札事件があったことも驚きだが、事件そのものよりも、強制的に贋札作りに従事させられた技術者の心の葛藤を見事に描き出していた。強要される贋札作りを拒否すると即銃殺される、しかし贋札作りを成功させることは自分たちの同胞をより危険にするという状況の中で、サリーとブルガーは反目しあうことになる。そこで彼らにとって唯一とれる行為が、100%拒否もしない、協力もしないサボタージュだったことも納得できる。サリーの言うことも一理あり、またブルガーの正義感にも理解できるが、こんな葛藤も大きな権力の前では何ら意味もなく踏みにじられることも理解しなければならない。それにしても、イングランド銀行にすら贋札を見破られず、さらには本物とのお墨付きかでもらえる贋札を作った技術には驚く。短尺ながら見ごたえのある作品。

劇場公開日 2008年1月19日



>>ヒトラーの贋札(にせさつ)の続きを読む

  1. 洋画-ひ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-14

シムソンズ

★★★★
シムソンズ
鑑賞No:01586
製作:2006年/日本/113分
監督:佐藤祐市
出演:加藤ローサ/藤井美菜/高橋真唯/星井七瀬

北海道常呂町の高校に通う和子は毎日、親友の史江とおしゃべりに興じるぐらいしか楽しみのない、刺激のない日々を送っていた。ある日、長野冬季オリンピックのカーリング競技に出場した町の英雄、加藤真人が凱旋試合のため常呂町に戻っていることを知り応援に行く。そこで偶然真人に声をかけられた和子は、真人の何気ない一言からカーリングチームを発足することに・・・。

ソルトレークオリンピックにカーリング女子日本代表チームとして挑んだ「シムソンズ」の実話に基づく青春ストーリー。カーリングという地味なスポーツについてはまったく無知といってもいいぐらいだったが、この映画を観てチョッピリ、カーリングのルールなどが分かった。氷上のチェスといわれているらしいが、頭脳だけではなく、緻密で正確な投球と臨機応変な判断力を必要とする掃き手とのチームワークが必要な、なかなか奥の深い競技である。まったくの素人(4人中3人)がそのカーリングに挑むわけだが、ストーリーは技術面での向上過程ではなく、人間関係や次々と起こる様々な障害を乗り越えていくあたりが中心で、チームワークの大切さを伝えているよう。主役の4人は皆、素人っぽくて初々しい反面、作品としての完成度を落としている気がしないでもないが、同じ自然体の演技でも本当に地元のコーチらしい演技をしていた大泉洋はハマリ役だった。ラストは爽やかな感動を呼ぶ良品。

劇場公開日 2006年2月18日



>>シムソンズの続きを読む

  1. 邦画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-13

レベル・サーティーン

★★+
レベル・サーティーン
鑑賞No:01592
原題:13 Beloved
製作:2006年/タイ/114分
監督:M・チューキアット・サックヴィーラクル
出演:クリサダ・スコソル・クラップ/アチタ・シカマナ

タイ・バンコクの楽器会社に勤めるプチットは営業成績が出ず、突然会社を解雇される。借金に苦しんでいる上に、故郷の母親からも金の無心をされていた彼は困り果てていると、突然見知らぬ相手から携帯電話に連絡がある。それは、チップが幸運のゲームの参加者に選ばれ、13のゲームをすべてクリアすると約3億円の賞金を手にできるというものだった・・・・。

設定自体は非常に面白いと思ったが、出されるゲームの質が低いというがグロくて幻滅した。お金のために人は何処までやれるかという、人間の本性というか本質をさらけ出させるという点では非常にいい着眼点だったので、ゲーム自体はもっと上品ながら究極の選択であるような設定が欲しかった。観終わった後も気分の悪い映画。この映画は「シン・シティ」のワインスタイン兄弟によってハリウッドリメイクが決定しているみたいだが、設定は活かしながらもう少し良質の作品に仕上げて欲しい。

劇場公開日 2007年6月9日



>>レベル・サーティーンの続きを読む

  1. 洋画-れ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-12

ジェシー・ジェームズの暗殺

★★★+
ジェシー・ジェームズの暗殺
鑑賞No:01590
原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
製作:2007年/アメリカ/160分
監督:アンドリュー・ドミニク
出演:ブラッド・ピット/ケイシー・アフレック

南北戦争後、ジェシー・ジェームズとその兄フランクが率いるジェームズ一味は銀行強盗や列車強盗を繰り返していた。彼ら一味の活躍を新聞や本で知ってジェシーに心酔していたひとりの若者ロバートは彼ら一味に加わることに。しかし、懸賞金が賭けられたジェシーは次第に精神的に追い詰められていく・・・・・。

アメリカ西部開拓時代の伝説的アウトローであるジェシー・ジェイムズと、彼を慕いながら彼を撃ち殺すロバート・フォードとの関係を描くドラマ。ジェシー・ジェームズはアメリカでは相当な有名人のようだが、日本ではあまり知られていない。私もこの映画を観るまで不覚にも知らなかった。それゆえ感情移入がそれほどできなかったが、映画では丁寧に描かれており、暗殺までの経緯はよく分かった。最初は登場人物の人間関係等分かりにくかったが、中盤以降は疑心暗鬼にとりつかれたジェシーと、そんなジェシーに内心ビクビクする一味たちの心理描写は凄かった。これもブラピの好演によるものだろうが、意外と印象に残る演技をしているのがジェシーを暗殺するロバート役のケイシー・アフレックだった。最初はヌーボーとした顔つきの、チョット間抜けな印象を持ったが、次第に感情を剥き出しにしたり、何を考えているか分からない不気味な表情をしたりと、暗殺に至るまでの苦悩と決意を巧く表していた。ジワジワと進むストーリーに多少間延び感を感じるも、なかなかの良品。

劇場公開日 2008年1月12日



>>ジェシー・ジェームズの暗殺の続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-11

奈緒子

★★★+
奈緒子
鑑賞No:01589
製作:2008年/日本/120分
監督:古厩智之
出演:上野樹里/三浦春馬/笑福亭鶴瓶

小学生の奈緒子は両親と共に喘息の療養のため、長崎県波切島に訪れていた。ある日、両親と船釣りに出た奈緒子は誤って海に落ちてしまう。そんな彼女を助けてくれた釣り船の船長は雄介の父親だった。しかし雄介の父親は、直後命を落としてしまう。それから数年後、奈緒子は天才ランナーとなった雄介と偶然再会する。しかし二人の時間はあの日から止まったままになっていた。彼らの複雑な事情を知った波切高校陸上部の西浦監督は、奈緒子をマネージャーとして誘うことに・・・。

1994年から8年間、「ビッグコミック スピリッツ」で長期連載された伝説の駅伝コミックの映画化。原作コミックは読んでないのでよくわからないが、「奈緒子」というタイトルなので奈緒子中心の映画かと思いきや、奈緒子は雄介やチームをマネージャーとして支えているだけの存在のようで、なぜタイトルが「奈緒子」なのかが正直分からなかった。(冒頭の事件や、給水におけるエピソードがストーリーにおける中心化と思って観ていたが、最後まで活かされていなかったのでは?と感じた。)反面、雄介や駅伝大会に向けて葛藤するチームについては割と中心に描かれていたが、こちらも、反目しバラバラになったかと思うと、本番ではチームがまとまっているなど描き方に少々説明不足を感じた。素材的にはよかったし、後半の駅伝大会のシーンはそれなりに盛り上がったが、心理面での描写に工夫と掘り下げがあればもっとよかったと思う。なお、西浦監督を演じた笑福亭鶴瓶は自然体で好演していたと思う。

劇場公開日 2008年2月16日



>>奈緒子の続きを読む

  1. 邦画-な
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-10

マスク

★★★★
マスク
鑑賞No:00441
原題:The Mask
製作:1994年/アメリカ/100分
監督:チャールズ・ラッセル
出演:ジム・キャリー/キャメロン・ディアス

小心者でさえない銀行員のスタンリーは、ある日銀行にやってきたクラブ歌手のティナにひと目惚れする。しかし実は彼女は銀行強盗を企む恋人に強いられて銀行内部を撮影にきていたのだ。その日の帰り道で古ぼけた仮面を見つけたスタンリーは何気なくその仮面をつけてみると、緑色の顔押した怪人に変身し、思ったことは何でもできる不思議な能力を身につけていた・・・。

マスクをつけると人格が一変する男の活躍を描いたコメディ。おバカな映画ではあるが、テンポよく結構楽しめる映画。アメリカンジョークや下ネタも多いが、ビジュアル的にも子供にも受けやすい。この映画は何はともあれ、ジム・キャリーの演技というか個性で決まっていると思った。もっと言うと、マスクをつけた怪人役はジム・キャリー以外はありえないし、ジム・キャリーだからこそ、あのような強烈なキャラが誕生したと思う。ストーリーも単純だが夢があっていい。マスクをつけることで超人的な能力が備わるといった類いは変身ヒーローものの原点だが、それにコメディ、ラブロマンス、アクションなどのような要素をふんだんに盛り込んで万人が楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっている。あと、今観るとキャメロン・ディアスが凄すぎる。若くて綺麗で可愛い。彼女の出世作は本作だと思うがそれもうなずける。

劇場公開日 1995年2月25日



>>マスクの続きを読む

  1. 洋画-ま
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-09

300 〈スリーハンドレッド〉

★★★★
300スリーハンドレッド
鑑賞No:01431
原題:300
製作:2007年/アメリカ/117分
監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー/レナ・ヘディ

大国ペルシャからの服従勧告を退け、ペルシャとの戦いの道を選んだスパルタの国王レオニダス。鍛え抜かれた300人の戦士を引き連れ、ペルシャ軍を迎え撃つが、強大なペルシャ軍は100万人を超える大軍だった。圧倒的な兵力の差をものともせず、スパルタ兵は誇りを持って戦いに挑むが・・・。

「シン・シティ」のフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを基に描いた歴史ドラマ。古代ギリシャの有名な戦闘「テルモピュライの戦い」を描いている。映像美は原作者が同じだけあって、同じ頃鑑賞した「シン・シティ」と共通するものがあった。特に黒い背景に浮かび上がる血を中心とした“赤”は印象的。「シン・シティ」同様、リアルで凄惨な映像が観ていて気になったが、迫力はあった。ただスローを多用しておりスピード感がやや抑制されている感があった。「スパルタ教育」という言葉があるようにスパルタのエリート戦士育成教育も描かれているが、単に強いだけでなく精神的な鍛錬も異常なまでにされている。極端ではあるが、課題山積の現代教育にあって見習うべき点もあるともいえる。ちなみに、この映画の基になっている「テルモピュライの戦い」は紀元前480年にペルシャ遠征軍とスパルタを中心としたギリシャ連合軍の間で行われた戦いである。ギリシャ連合軍は後方が山、前方が海という要衝の地テルモピュライに敵を引き込み戦いを有利に進め、ペルシャ軍を3日間食い止めるが、圧倒的な兵力の差の前にスパルタ軍は全滅する。ヘロドトスの記述した「歴史」によると、このときのスパルタ軍300人に対し、ペルシャ陸軍は210万人と書かれている。本作は実写のデジタル処理を駆使したハリウッドの超大作歴史アクション映画ではありながら、予算的には6000万ドルと恵まれていなかった(同じ頃公開されたCGを駆使した映画「スパイダーマン3」は製作費3億ドルとも言われている)。よって製作費を抑えるため、「トロイ」や「アレキサンダー」で使用した武器を再利用しているとのこと。

劇場公開日 2007年6月9日



>>300 〈スリーハンドレッド〉の続きを読む

  1. 洋画-す
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-08

さくらん

★★
さくらん
鑑賞No:01433
製作:2007年/日本/111分
監督:蜷川実花
出演:土屋アンナ/椎名桔平/木村佳乃/成宮寛貴/菅野美穂

8歳で遊郭「玉菊屋」に売られたきよ葉は最初何度も逃亡を試みては連れ戻され折檻されていたが、やがて花魁・粧ひの挑発で吉原一の花魁を目指すことになる。やがて成長したきよ葉はライバルの高尾との争いに勝ち、花魁の座を勝ち取るが・・・。

吉原の遊郭を舞台に女の意地と儚い恋を描く安野モヨコの原作コミックの映画化。今までにない感覚の遊郭ものを製作しようとしたと思われるが、至る面でかみ合っていなかったように思われる。まず主演の土屋アンナは一人浮いていた感じがしたし、どうしても感情移入ができなかった。音楽は椎名林檎が担当していたらしいが何か映画と違和感があったし、写真家が映画監督ということで映像美が話題になったがやたら“赤”が目に付き思っていたほどの感動は感じなかった。また個人的な印象だけだが、脇の菅野美穂や木村佳乃などが好演していたので余計に土屋アンナの素人っぽさが気になった。(原作は読んでいないので、原作にあっているのかもしれませんが・・・)

劇場公開日 2007年2月24日



>>さくらんの続きを読む

  1. 邦画-さ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-07

ホワイトハウス狂騒曲

★★★+
ホワイトハウス狂騒曲
鑑賞No:00354
原題:The Distinguished Gentleman
製作:1992年/アメリカ/112分
監督:ジョナサン・リン
出演:エディ・マーフィ/レイン・スミス

詐欺師のジョンソンはある日、自分の名前とよく似た地元の有力議員が選挙戦を前に急死したことを知り、下院議員選挙に立候補する。持ち前のペテンぶりを活かしたジョンソンは見事当選し、ワシントンDCに行くことに。そこで有力議員の議長にも気に入られ、ますます政治家らしくなっていくが、ある日、高圧線が原因で病気になった子供のことを知ったジョンソンは・・・・。

見てないので内容はサッパリ分からないが、キムタクが総理大臣役を演じたドラマ「CHANGE」が高視聴率だったようだが、この映画もいわゆる政治もの。イメージ的にキムタクの総理大臣というのはかなり違和感があるが、エディ・マーフィの下院議員というのも当然違和感がある。ただ純粋な政治家ではなく、元は詐欺師ということなので、最初からそういう目で見れば何となく馴染んでいて違和感がない。ストーリーは至ってスタンダードで、最後はスッキリさせてくれるので単純に楽しめる。エディ・マーフィとしては低迷期の作品になるが、意外と面白く仕上がっている作品。

劇場公開日 1993年4月10日



>>ホワイトハウス狂騒曲の続きを読む

  1. 洋画-ほ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-06

病院へ行こう

★★★★病院へ行こう
鑑賞No:00333
製作:1990年/日本/118分
監督:滝田洋二郎
出演:真田広之/薬師丸ひろ子/大地康雄

コピーライターの公平は、妻が自宅に見知らぬ男を連れ込んでいる現場に鉢合わせし、その男ともみ合いの上、階段から落ちて骨折し入院することに。しかし病室は大部屋で変人が多く、なおかつその隣のベッドには妻の不倫相手がいた。さらには担当になった医者は新米研修医で、点滴すらうまく刺せない始末だった・・・。

個人的にはアイドル女優というイメージが強かった薬師丸ひろ子のイメージを一変させた映画。彼女のとぼけた迷演技が、とかく暗くなりがちな病院を舞台にしながら、大いに笑っても不謹慎とは思わせない雰囲気を形作っていた。(この作品以降、チョットとぼけた、ほのぼの系のおかあさん役はハマリ役のような女優になったのではないかと思うのは私だけ?)同様に二枚目俳優の真田広之もコミカルな演技が板についており、間男役の大地康雄や彼らを取り巻く入院患者ら個性ある脇役陣のお陰で、最後まで退屈しない作品に仕上がっている。病院を舞台にしたコメディといえば、この映画がまずは思い浮かぶ傑作ではないだろうか。

劇場公開日 1990年4月7日

>>病院へ行こうの続きを読む

  1. 邦画-ひ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-05

少林少女

★★
少林少女
鑑賞No:01584
製作:2008年/日本/107分
監督:本広克行
出演:柴咲コウ/仲村トオル/キティ・チャン

祖父の道場を継ぐため、中国の少林武術学校で3000日にわたる厳しい修行を終えて帰国した凛。しかし、道場は荒れ果て、兄弟子たちは皆、少林拳を辞めていた。ひとりでも少林拳を広めていこうと決意する凛だったが、ひょんなことから大学のラクロス部の助っ人にスカウトされる。そんな彼女を、最強を追い求め続ける学長が特別な思いで見つめていた・・・・。

柴咲コウ作品は意外と好きで、「バトルロワイヤル」「GO」「黄泉がえり」「県庁の星」など、どの作品も楽しませてくれている。そんな彼女と、「踊る大捜査線」の本広克行監督がタッグを組んだとなれば当然期待も大きくなる。そして、少林拳とラクロスの組み合わせという設定と、エグゼクティブプロデューサーがチャウ・シンチー(「少林サッカー」の主演)となると、ラクロス版「少林サッカー」を期待してしまう。しかし蓋を開けてみると・・・・。まず何を描きたかったのか、よく分からなかった。中心の設定と思われたラクロスもなんか中途半端な扱いで、チームワークの大切さを訴えているのかとおもいきや、後半はそんなことはお構いなしの少林拳による決闘シーンが中心。戦いに徹するのかと思いきや、仲村トオルとの決闘は意外な方向に・・・・。感動するシーンも、笑えるシーンもない、観ていて途中睡魔に襲われた、退屈な作品だった。

劇場公開日 2008年4月26日



>>少林少女の続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-07-04

ラスト・ウインド 少年達は砂漠を越えた

★★★
ラスト・ウインド 少年達は砂漠を越えた
鑑賞No:00483
原題:A Far Off Place
製作:1993年/アメリカ/108分
監督:ミカエル・サロモン
出演:リース・ウィザースプーン/イーサン・ランダル

密猟者たちに親を殺された14歳の少女と16歳の少年が、追っ手から逃れるべく、アフリカ中西部カラハリ砂漠2000キロの横断に乗り出す。同行するのは道案内役のブッシュマンの若者と、少女の愛犬。彼らの決死の道行きを、雄大な自然描写を背景に描き出す。

L・V・D・ポストの原作を基に、アフリカの広大な砂漠を舞台に繰り広げられる冒険を描いたアドベンチャー・ロマン。ディズニーとスピルバーグのアンブリンが共同で製作した作品。昔、WOWOWで観た記憶があるが、その時の映画タイトルは「カラハリ・アドベンチャー/砂漠の逃避行」だった。いつタイトルが変わったのかは分からない。内容はディズニー映画らしく、親子で観て楽しめるような愛と冒険、そして動物保護を描いたものになっています。

劇場未公開




>>ラスト・ウインド 少年達は砂漠を越えたの続きを読む

  1. 洋画-ら
  2. TB(0)
  3. CM(0)