2017-03-25

ターミナル

★★★★
ターミナル
鑑賞No:01234
原題:The Terminal
製作:2004年/アメリカ/129分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

ヨーロッパの小国クラコウジアからニューヨークにやってきたビクターは入国ゲートで足止めをくらう。クラコウジアでクーデターが起こり祖国が消滅したというのだ。これによりパスポートは無効となり、アメリカに入国できないばかりか、祖国の政情不安のため帰国もできない。困ったビクターは空港内で生活を始めるが・・・。

孤島ではないが似たような設定としてトム・ハンクスが主演した「キャスト・アウェイ」を思い起こしながら観たため、期待した分やや面白味には欠けた。(シリアスなドラマかとおもいきや、苦境にもかかわらず明るく描いている)反面サクセスストーリーのような面があり、その点は結構面白かった。通常は単なる通過点でしかないターミナルにも様々なドラマがあることを実感する映画だった。なお、本作に登場する小国クラコウジアはもちろん架空の国である。よってトム・ハンクスが話すクラコウジア語も架空で、トムのアドリブによるものである。そのトムの台詞の中に「そりゃ納得いかんのう」という日本語で聞こえるシーンがある。本作のモチーフとなったと思われる実際に起きた出来事がある。1988年、身分証明書を紛失したため本作のビクターと同様、シャルル・ド・ゴール空港で生活を始めたイラン人が実際におり、今も空港に住み続けているらしい!?

劇場公開日 2004年12月18日



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2017-03-24

プラネット・テラー in グラインドハウス

★★★★
プラネット・テラー
鑑賞No:01545
原題:Planet Terror
製作:2007年/アメリカ/105分
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン/フレディ・ロドリゲス/ブルース・ウィリス

テキサスの田舎町。軍事基地で秘密裏に実験が行われていた生物化学兵器が流出し、そのガスを浴びた人々が次々とゾンビになり、周りの人々を襲い始めた。一方、ダンサーのチェリーは元恋人のレイとドライブ中にゾンビに襲われ、片足を食いちぎられてしまう・・・・。

クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が競作した2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのロドリゲス版。ストーリーは単純だが、ついハマってしまう面白さ。ただ全編通して映像的にドロドロ・べとべとしていて、観ていてもあまり爽快感は得られない。(しいて言うなら、片足ヒロインのチェリーが足マシンガンをぶっ放すところぐらい!?)それぐらい、グロい! でも露骨でグロいけど、最近のCGを使ったリアル映像とは違った70年代風の映像には懐かしさもあった。一言で言ってしまうとくだらない映画ではあるが、全体的には70年代を彷彿させる、これぞB級映画の原点ともいえる作品に仕上がっている。(要は面白ければいいのだ!)また、欠損したフィルムがあるという辺りも芸が細かい。B級映画好きにはお奨めだが、子供には奨められない映画。

劇場公開日 2007年9月22日



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2017-03-23

ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀

★★★

ハワード・ザ・ダック
鑑賞No:00187
原題:Howard the Duck
製作:1986年/アメリカ/111分
監督:ウィラード・ハイク
出演:リー・トンプソン/ジェフリー・ジョーンズ

地球と同じような文化のアヒル惑星に住むサラリーマンのハワードは、突如起こった渦に巻き込まれ、地球にたどり着く。ふとしたきっかけでロック歌手のビバリーと知り合ったハワードは、ビバリーの手助けで元の星に帰れるように手を尽くすが・・・。

アヒル惑星からきたハワードが暗黒魔王と対決するSFアドベンチャー。姿は小さいアヒルながら、地球の男たちに比べ紳士然とした態度は微笑ましい。最低の映画を選ぶラジー賞を最低作品賞ほか4部門で受賞しており世間的には評価の低い作品だが、子供と家族ぐるみで観るには結構楽しめる映画。

劇場公開日 1986年12月6日



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2017-03-22

誘拐

★★★★
誘拐
鑑賞No:00764
製作:1997年/日本/109分
監督:大河原孝夫
出演:渡哲也/永瀬正敏/酒井美紀/柄本明

東昭物産の常務が誘拐され、犯人グループから身代金として3億円を要求してくる。また身代金受け渡しの様子をテレビ中継するようにとの前代未聞の条件も指示される。身代金の運び役は同じ会社の重役が指名され、何十ものテレビカメラが生中継する中、犯人はまるでゲームを楽しむかのごとく、運び役を走らせる。やがて運び役は心筋梗塞の発作で倒れてしまう・・・。

身代金目的の誘拐事件では身代金授受が最大のキーポイントとなるが、それを全国民監視の下、堂々と行うという意表をついた設定にまず興味を惹かれる。実際に身代金を持って走る運び役のシーンも迫力があって緊張感も伝わって来る感じ。ラストの意外な真相に至るまで、なかなか惹き付けて止まない展開はよかった。

劇場公開日 1997年6月7日



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2017-03-21

大誘拐 RAINBOW KIDS

★★★+
大誘拐
鑑賞No:00703
製作:1991年/日本/119分
監督:岡本喜八
出演:北林谷栄/緒形拳/風間トオル/内田勝康

ある日、大富豪の老女が3人の若者グループに誘拐される。そして老女の誘拐の知らせに、老女を生涯の恩人と慕う警部が捜査に乗り出してくる。一方、誘拐犯の身代金5千万という額の低さに怒った老女は、自らが指揮を執り、100億円という身代金を家族に要求するが・・・。

1979年に日本推理作家協会賞を受賞した天藤真の同名小説の映画化。大金持ちの老女が3人組の若者に誘拐されるが、いつの間にか老女がその誘拐犯のリーダーになって巨額の身代金を要求するというブラックコメディ。奇想天外なストーリーで面白い誘拐モノに仕上がっている。岡本喜八監督がこの人しかいないと言い切った老女役の北林谷栄は、大富豪の老女を見事な演技で演じきっていた。ありえない設定も、北林谷栄の演技で納得させられる一面もあるほど。なお、誘拐犯と人質の立場が逆転するという設定は、本作よりも15年も前に作られた「喜劇・大誘拐」からヒントを得たものらしい。機会があればこちらも観てみたい。

劇場公開日 1991年1月15日

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2017-03-20

身代金

★★★★
身代金
鑑賞No:00605
原題:Ransom
製作:1996年/アメリカ/122分
監督:ロン・ハワード
出演:メル・ギブソン/レネ・ルッソ

強引ややり方で全米で五指の入る航空会社に成長させた社長のトム・ミューレン。美人の妻ケイトと9歳になる一人息子ショーンに囲まれ、何不自由のない生活をしていた。しかしある日、息子のショーンが何者かに誘拐され、身代金200万ドルを要求される。トムはFBIの手を借りずに自力で解決しようとするが、身代金の受け渡しに失敗してしまう。その後も作戦は次々に先手を打たれ、業を煮やしたトムは息子を助けるために奇抜な行動に走る・・・。

誘拐ものの映画として、身代金を懸賞金にするという発想は斬新で面白かった。ただ現実性という点では薄く、逆にリアル感は減少したように思えた。この映画における斬新なアイデアも、父親の犯人に対する強い憎悪は強調されたが、その後のストーリー展開でこのアイデアが十分に活かされたかどうかはチョット疑問。映画の中では一般人であるメル・ギブソンばかり目立つ(主役だから仕方ないが)作品でやや白けるところもあるが、そんな中で犯人役として対峙したゲイリー・シニーズはよく演じていた。

劇場公開日 1997年2月15日



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2017-03-19

舞妓Haaaan!!!

★★★★
舞妓Haaaan
鑑賞No:01459
製作:2007年/日本/120分
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/堤真一/柴咲コウ/小出早織

鬼塚は東京の食品会社で働く平凡なサラリーマンだが、修学旅行で京都に行って以来、熱狂的な舞妓ファンとなっていた。そんな鬼塚がある日京都支社転勤となり、念願の舞妓さんとの野球拳遊びの夢が現実のものとなる可能性がでてきた。しかし、お茶屋デビューするためには「一見さんお断り」の壁を乗り越える必要があった。鬼塚は自分の会社の社長がお茶屋の常連さんであることを知り・・・。

ハチャメチャなストーリーだが結構楽しめた。阿部サダヲの少々うるさくてオーバーな演技が鼻に付くシーンもあるが、感情の起伏の激しい主人公を好演している。念願である舞妓さんとの野球拳のためにひたすら仕事の成功に励む姿はいじらしいが、いつも間にかその熱意は、地位も名誉も金もあるプロ野球選手である内藤への対抗心に変わっていく。内藤が転身するたびに俳優、ボクサー、政治家に挑戦していくあたりから、本筋の「舞妓はん」からは離れていくが、逆に展開が読めない脱線ぶりに期待は膨らんでいった。軽い展開ながらテンポが非常によく、最後はホロリとさせるあたり、なかなかいい感じで仕上がっている。欲を言えば、伊丹作品のように今まであまり知られていない世界や分野についての説明や解説が「舞妓」の世界についてももっとあればより深い映画になったと思う。本作は阿部サダヲにとって初の主演作となった作品だが、奇しくも西陣の社長役で出演していた植木等の遺作となった。

劇場公開日 2007年6月16日



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2017-03-18

スティング

★★★★★
スティング
鑑賞No:00119
原題:The Sting
製作:1973年/アメリカ/129分
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード

1936年のシカゴを舞台に詐欺を働いていたフッカーたちは、バックに大組織がいるとも知らず、ある男をカモって大金を得る。怒った組織はフッカーの仲間で師匠のルーサーを殺し、フッカーは命からがら逃げ延びる。殺されたルーサーへの復讐を誓ったフッカーは伝説的詐欺師のゴンドーフを訪ね、大組織相手に一世一代の大詐欺を企てる・・・。

第46回アカデミー作品賞をはじめ計7部門を受賞した娯楽映画の傑作。極めつけは有名なラストの大ドンデン返しだが、そこに至るまでの二転三転するストーリー展開も見事。ストーリー展開自体、軽妙で、スリリングで、飽きさせない内容であり、雰囲気やバックで流れる音楽も、実際は知らないながら1930年代という時代を何となく感じさせる。CGを駆使した映画でなくても、達者な俳優陣とよく練られた脚本があればこれだけ面白い映画ができるという見本の一つ。未鑑賞の方は是非観て心地よく騙されて頂きたい。

劇場公開日 1974年6月15日



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2017-03-17

シンドラーのリスト

★★★★★
シンドラーのリスト
鑑賞No:00453
原題:Schindler's List
製作:1993年/アメリカ/195分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン/ベン・キングズレー

実業家オスカー・シンドラーは一旗あげるためドイツ軍の幹部に取り入り、ユダヤ人が所有していた工場の払い下げに成功する。そして無償の労働力としてユダヤ人を集め、財を成していく。やがて強制収容所が建設され、ユダヤ人が次々と虐殺され始める。ナチスのやり方に疑問を抱いたシンドラーは私設収容所の建設許可をもらい、1200人のユダヤ人を救おうとする・・・。

第66回アカデミー賞で作品賞ほか計7部門を受賞したヒューマンドラマ。第二次世界大戦中、1200人のユダヤ人をナチスの虐殺から救った実在の実業家オスカー・シンドラーの実話を基にした作品。「E.T.」「カラーパープル」などの人気作・傑作を撮りながらアカデミー賞とは無縁だったスピルバーグ監督が初めて作品賞・監督賞を受賞した作品。アカデミー賞狙いで作った作品とも揶揄されたが、内容的には受賞して当然といえる作品に仕上がっている。モノクロ作品として作られているが、モノクロを採用することで逆にリアリティや残虐性を醸し出している。とにかく悲惨なシーンが多く、スピルバーグ監督自身相当気が滅入って友人のロビン・ウィリアムズに「笑わせてくれ」と電話をしたほど。ナチスドイツのユダヤ人に対する迫害の実態もヒシヒシと伝わってくる作品。

劇場公開日 1994年2月26日



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2017-03-16

レインマン

★★★★★
レインマン
鑑賞No:00257
原題:Rain Man
製作:1988年/アメリカ/134分
監督:バリー・レビンソン
出演:ダスティン・ホフマン/トム・クルーズ

中古車ディーラーのチャーリーは父の訃報を聞き葬儀に出席するが、彼に残された遺産はわずかなものと知らされる。さらに多額の財産を相続する人物がいることを知り、それが自分の兄であることが分かる。ただその兄レイモンドは自閉症だった。チャーリーはレイモンドの後見人になる目的で彼を施設から連れ出し、兄弟の旅が始まる・・・。

第61回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞を受賞したロードムービー。ダスティン・ホフマンの演じた自閉症の兄レイモンド役は絶賛。また驚異的な記憶力の持ち主という設定もよく、ストーリーを非常に面白くしている。飛行機事故の話のシーン、電話帳の番号を覚えウェイトレスを驚かすシーン、そしてカジノでのシーンと、レイモンドの記憶力にまつわる話は映画の中心である旅のシーンを飽きさせないものとなっている。お金のことしか考えていなかったチャーリーの兄に対する心境の変化もよく表現されている。ただダスティン・ホフマンとトム・クルーズが兄弟という設定はやや違和感があったが・・・。

劇場公開日 1989年2月25日



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2017-03-15

ベン・ハー

★★★★★
ベン・ハー
鑑賞No:00211
原題:Ben-Hur
製作:1959年/アメリカ/222分
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:チャールトン・ヘストン/ジャック・ホーキンス

ユダヤの豪族の息子ベン・ハーは幼友達のメッセラの裏切りにより、母と妹は地下牢へ送られ、彼自身は奴隷船送りとなる。その後、ローマ艦隊司令官アリウスの命を救ったことから彼の養子としてローマ屈指の剣闘士に成長する。そして獄中で死んだと聞かされた母と妹の仇を討つべく、戦車競技に出場する・・・。

第32回アカデミー賞で作品賞をはじめ計11部門に耀いた、ローマ帝国を舞台としたスペクタルドラマ。この11部門制覇は、「タイタニック」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と並び史上最多の受賞である。
4時間という長尺のドラマで見ごたえ十分。主人公ベン・ハーの数奇な半生が中心ながら、ローマ帝国やキリストについても丁寧に描いており、歴史好きにはたまらない。また後半の戦車競技のシーンは圧巻で、CGのなかった当時、よくこんなシーンが撮影できたと思われるほど迫力満点。セットにしてもエキストラの数にしても尋常ではない。しかし何といっても当時のこの手のスペクタル映画では欠かせない存在がベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストン。やっぱりこの人はスペクタルものがよく似合います。

劇場公開日 1960年3月30日



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2017-03-14

ミクロの決死圏

★★★★★
ミクロの決死圏
鑑賞No:00234
原題:Fantastic Voyage
製作:1966年/アメリカ/101分
監督:リチャード・フライシャー
出演:スティーブン・ボイド/ラクエル・ウェルチ

脳に障害を起こした科学者を救うために、ミクロサイズに縮小された科学者グループ5人が特殊潜航艇に乗り込み、その体内に入った。タイム・リミットは1時間。果たして制限時間内に体内手術を終え、無事脱出できるのか・・・?

人間の体内に入るという設定の面白さもさることながら映像化された体内は幻想的で、TVで初めて観た子供の頃の驚きと衝撃は今でも忘れられない。SF冒険映画の中でも傑作の1本といえる。是非子供に観せたい映画。

劇場公開日 1966年9月23日



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2017-03-13

転校生

★★★
転校生
鑑賞No:00315
製作:1982年/日本/112分
監督:大林宣彦
出演:小林聡美/尾美としのり/佐藤允/樹木希林

斉藤一夫の中学校に幼馴染の斉藤一美が転校してくる。ある日、一夫と一美は神社の階段から転げ落ち、二人の身体は入れ替わってしまう。このため、ガキ大将の一夫は女っぽくなり、一美は荒っぽくなってしまい・・・。

監督・大林宣彦の故郷・尾道を舞台にした“尾道”3部作の第1作。尾道はよく知っている街だけにとても身近な感じのする映画だった。中学生男女の身体が入れ替わるという設定も面白く、身体が入れ替わったことで絶望感や嫌悪感を覚えながら、思春期の中学生が当然感じ始める“異性”を身をもって意識する様を爽やかに描いている良品。今でもたまに尾道の街をそぞろ歩きするが、そのたびにこの映画を思い出す。

劇場公開日 1982年4月17日

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2017-03-12

タワーリング・インフェルノ

★★★★★
タワーリング・インフェルノ
鑑賞No:00141
原題:The Towering Inferno
製作:1974年/アメリカ/165分
監督:ジョン・ギラーミン
出演:スティーブ・マックィーン/ポール・ニューマン

サンフランシスコに138階建ての超高層ビルが完成。その落成パーティの最中に、81階から出火し、ビルは大パニックになる。ビルの設計者や消防隊長らはビルに残された人たちを救出すべく、思い切った作戦に打って出る・・・。

1970年代のパニック映画の代表作。CG技術の発達で最近は迫力あるシーンが容易に制作できるため、今観るとさほどではないが、やはり当時の映画としてはとても迫力のあった映画と思われる。本作は子供の頃もっぱらTV放映で観ていたが、子供ながら興奮して観ていた記憶がある。超高層ビルと手抜き工事という組み合わせで起こる大惨事という、パニックものとしては非常に現実性のある設定なので、単なる映画と捉えず、改めて関係者には一つの警鐘として捉えて欲しい映画。

劇場公開日 1975年6月28日



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2017-03-11

白昼の死角

★★★★
白昼の死角
鑑賞No:00330
製作:1979年/日本/154分
監督:村川透
出演:夏木勲/竜崎勝/中尾彬/岸田森/島田陽子

昭和二十三年、現役東大生たちによって設立された金融会社「太陽クラブ」はその信用度と金利の高さで急成長を遂げる。しかし代表の隅田が闇金融容疑で逮捕されたことから太陽クラブは崩壊する。その結果、隅田は焼身自殺し、同僚だった鶴岡七郎は法の盲点をついた完全犯罪をもくろむようになる・・・。

高木彬光の同名小説の映画化。戦後実在した東大出身者の集団・光クラブをモデルといている。映画そのものは必ずしも評価の高い作品とはいえない。しかしながら原作があまりにも面白く素晴らしいため、その欠陥を大いに補っている。とても2時間30分そこらで語れる原作ではないため、原作を読んで映画を観ると欲求不満が溜まるが、それでも面白い。鶴岡七郎が企てる完全犯罪は大きく3つ描かれる。手形犯罪の舞台としてホンの一瞬、架空の会社を作り上げたり、綿密な脚本・演出と心理戦で大金を騙し取ったり、果ては外国大使館を舞台に詐欺を働く・・・といった内容。でも実を言うと本当にオススメは映画ではなく、原作を読むことです。なお、配役は意外と豪華です。

劇場公開日 1979年4月7日



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2017-03-10

天国と地獄

★★★★★
天国と地獄
鑑賞No:01067
製作:1963年/日本/143分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/香川京子/仲代達矢/木村功/山崎努

製靴会社専務・権藤のもとに息子を誘拐したという電話が入る。しかし実際に誘拐されたのは彼の運転手の息子だった。年恰好がにていたため、犯人が間違って誘拐したのだった。身代金要求額は三千万円だったが、権藤は翌日までに時期株主総会対策として五千万円送金する必要があり、苦悩する・・・。

エド・マクベイン原作の「キングの身代金」を巨匠黒澤明が映画化。犯人の要求と野心の間で苦悩する重役の心理描写を見事に描いている。そして誘拐事件としての犯人を追い詰めている過程も丁寧で、最後まで緊張感のあるストーリー。誘拐モノとしてはピカ一で、以降の誘拐モノにも影響を与えたというのはうなずける。

劇場公開日 1963年3月1日



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2017-03-09

バトルランナー

★★
バトルランナー
鑑賞No:00183
原題:The Running Man
製作:1987年/アメリカ/101分
監督:ポール・マイケル・グレイザー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/マリア・コンチータ・アロンゾ

武器を持った敵から逃げ切れば一生ゴージャスな生活が約束されるというTV番組“ランニングマン”。
この番組に強制的に出演させられることになったのが、大量殺人の汚名を着せられ投獄され、さらに脱走の罪で逮捕された元警察官リチャーズだった・・・。

21世紀を舞台にTV中継の殺人ゲームの標的となった男たちの闘いを描く。原作はリチャード・バックマンとなっているが、これはスティーブン・キングの別名。問答無用の何でもありのバトルを見せたいがための映画とも思える単純なアクションB級映画。それゆえシュワちゃんははまり役か?原作がスティーブン・キングということだが、近未来での設定には警告的なメッセージも読み取れ面白味は感じたが、いざ映画になると残忍なバトルばかりが目立つだけの仕上がりになっている。単純にストレスを発散してスッキリしたい方にオススメ。

劇場公開日 1987年12月12日



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2017-03-08

時計じかけのオレンジ

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時計じかけのオレンジ
鑑賞No:00645
原題:A Clockwork Orange
製作:1971年/アメリカ/137分
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクダウェル/パトリック・マギー

麻薬・暴力・セックスを生きがいとする近未来の不良グループ。酔いつぶれた老人をステッキで袋叩きにしたり、郊外の作家の家に押し込んで暴力活動をするなどの悪行を重ねていたアレックスたち。しかしある日仲間がアレックスを裏切り、彼は刑務所に行くことに。そこでアレックスに行われたのは・・・。

この映画だけでなく、常に難しく考えさせられるキューブリックの映画。ストーリーだけ追っていても決して面白いとは言い難い。キューブリックが追求する「意識」というテーマをどこまで理解できるかが鍵ですが、なかなか分かりにくいテーマなので常に悩みます。今回は特に「人格改造」という切り口で描いていますが、昨今の凶悪かつ犯罪の低年齢化の増加によって、この映画がフィクションだけの世界に留まらないのでは?という一抹の不安を感じる映画でした。

劇場公開日 1972年4月29日



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2017-03-07

釣りバカ日誌4

★★★
釣りバカ日誌4
鑑賞No:00920
製作:1991年/日本/96分
監督:栗山富夫
出演:西田敏行/三國連太郎/石田えり/尾美としのり

今回はスーさんの甥・和彦が登場し、ハマちゃんのいる営業3課に配属される。スーさんは、見込みがあればいずれ和彦に鈴木建設を継がせてもよいと考えていた。しかし、和彦はハマちゃんの親友の妹・町子に恋してしまい・・・。

シリーズ第4作。今回はスーさんの甥を中心としたロマンスが中心で、それに釣りバカ・ハマちゃんが絡んでいく。行方不明になった和彦と町子の2人の居場所を知っているという理由だけでハマちゃんは社費で彼らをむかえに行くのだが、そこはハマちゃん、タダでは起きない男。社命をいいことに釣り三昧にふけようと考える・・・という設定。バカバカしいが楽しめる。

劇場公開日 1991年12月23日



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2017-03-06

ラ・ラ・ランド

★★
ラ・ラ・ランド
鑑賞No:02847
原題:La La Land
製作:2016年/アメリカ/128分
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン

オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく・・・。

第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートをされ、監督賞、主演女優賞など6部門獲得するも、作品賞は「ムーンライト」に敗れた。そんな話題作ではあったが、そもそもあまりミュージカル映画には興味がない私。それでも「ウエスト・サイド物語」のような名作ミュージカルを期待して観たが、やはりダメだった。興味を惹くシーンがないまま、何か陳腐なラブ・ストーリーで、途中眠くなるほど。曲や映像は良かっただけに残念なのはストーリー。とてもアカデミー作品賞に値する作品とは思えず、受賞を逃したのも納得。

劇場公開日 2017年2月24日



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2017-03-05

団地

★★+
団地
鑑賞No:02844
製作:2016年/日本/103分
監督:阪本順治
出演:藤山直美/岸部一徳/大楠道代/石橋蓮司

三代続いた漢方薬の店を売り払い、団地へ越してきた清治とヒナ子夫妻。昼間から散歩ばかりの清治に団地の住人たちはあれこれと噂をしているようだが、ヒナ子はそんなことも気にせずパートに出かける毎日を送っていた。清治が散歩に出なくなり、ヒナ子の家にスーツ姿の若い男が出入りするようになると、離婚、清治の蒸発、さらには殺人か、などと好き勝手なことを噂される始末。ヒナ子夫妻にまつわる噂はさらに拡大し、警察やマスコミまでをも巻き込む事態へと発展するのだが・・・・。

大阪の団地を舞台にした騒動を描いたコメディ作品、だけかと思ったら、団地内の噂は主人公夫婦の離婚?旦那の失踪?はたまたバラバラ殺人?と飛躍していき、どのような方向、結末に向かっていくのか、全く読めないストーリー展開だった。また、作品の雰囲気とは明らかに異なる違和感を醸し出す斎藤工演じる真城の存在はますます分からなくしてしまう。そして終盤の予想外の展開。単なるコメディでもなく、ミステリーでもなく、実はSF作品だったとは!それで、これまでの真城の言動は一応理解できたが、どうもラストはもやもやした終り方で、スッキリしなかったのは残念。

劇場公開日 2016年6月4日



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2017-03-04

四十七人の刺客

★★★★+
四十七人の刺客
鑑賞No:00810
製作:1994年/日本/129分
監督:市川崑
出演:高倉健/中井貴一/宮沢りえ/岩城滉一

元禄14年3月14日、江戸城で赤穂城主・浅野内匠頭が勅使饗応役・吉良上野介に対し刃傷に及ぶ。これにより内匠頭は即日切腹、赤穂藩は取り潰しとなるが、吉良はお咎めなしとの裁断がくだる。この一方的な裁断には、時の宰相・柳沢吉保と上杉家江戸家老・色部又四郎の策謀があった。急報を受けた赤穂藩は騒然となり、篭城か開城かで揺れるが、筆頭家老・大石内蔵助は吉良を討つべく、動き始める・・・。

「忠臣蔵」を新解釈し、一種の情報・経済戦争として描いた忠臣蔵映画。数多い忠臣蔵ものの中で、かなり義理人情部分をそぎ落とし、塩相場を利用した経済戦略や意図的な流言などによる世論操作などにスポットを当てたあたりなど、異色かつ新鮮で面白い。ただ、これほどの語りどころの多い話を、2時間あまりで描くにはやはり無理があるのか、消化不良感は否めない点もあるが、忠臣蔵ものの中でも特筆すべき作品のひとつである。

劇場公開日 1994年10月22日

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2017-03-03

竹取物語

★★★
竹取物語
鑑賞No:00309
製作:1987年/日本/121分
監督:市川崑
出演:沢口靖子/三船敏郎/中井貴一/若尾文子

“かぐや姫”の物語を、誕生から月に戻るまで、ロマンスと特撮を織り交ぜて描く。我が子を失った初老の夫婦がある日、光る竹やぶの中で赤ん坊を見つける。その子供はやがて美しい娘へと成長し、かぐや姫と呼ばれるようになる。そんなかぐや姫のもとに、安倍の右大臣、車持の皇子、大伴の大納言の三人がやって来て彼女に求婚する。そこで世に得がたい宝物といわれる蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣、竜の首の玉を持って来た人に嫁ぐことにするが・・・。

基本的なストーリーはいわゆる日本最古の物語である「竹取物語」に割と沿っているので、子供に見せるのにいい映画かもしれない。ストーリーが判っているので意外性は乏しいが、安心して観られる。当時としてはまだ珍しい特撮を駆使しており、それなりの迫力があったし、ラストの月に戻るシーンはスピルバーグ映画っぽいイメージを感じた。(もっとも、「E.T.」は「竹取物語」の盗作だという裁判があったみたいだが・・・)かぐや姫を演じた沢口靖子も初々しく可愛い。

劇場公開日 1987年9月26日

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2017-03-02

ビッグ

★★★★
ビッグ
鑑賞No:00190
原題:Big
製作:1988年/アメリカ/104分
監督:ペニー・マーシャル
出演:トム・ハンクス/エリザベス・パーキンス

チビであることが悩みのジョッシュは、カーニバルの夜に願いをかなえてくれる魔王のボックスにコインを入れる。翌朝起きると、心は12歳のままジョッシュの身体は35歳の“ビッグ”になっていた。家を追い出されたジョッシュはニューヨークにやってきて玩具会社に就職するが・・・。

12歳の少年がある朝突然35歳の男に変身してしまうという奇想天外なお話し。奇想天外な話ではあるが、観ているものにチョッとした夢と幸せを与えてくれる映画でもある。当時はまだ若くコメディタッチの映画が多くてあまり評価されていない感があったトム・ハンクスだが、現在のような誰もが認める演技派の片鱗をみせる大人の姿をしながら子供の心を持った少年の演技はすばらしい。ちなみにこの映画を観ていてちょっと思ったのは、自分なら逆(大人の心?を持った少年)のほうがいいな~ってことでした。

劇場公開日 1988年7月30日



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2017-03-01

ダイ・ハード2

★★★★+
ダイ・ハード2
鑑賞No:00136
原題:Die Hard 2
製作:1990年/アメリカ/124分
監督:レニー・ハーリン
出演:ブルース・ウィリス/ボニー・ベデリア

ナカトミ・ビル事件から1年後のクリスマス・イヴ。ワシントン・ダレス空港に妻を迎えに来たマクレーンは空港内で不審者2名を見つける。荷物室で銃撃戦となり1名を射殺するが、その男はその後空港の管制機能を制圧するテロリストの一味だった・・・。

大人気シリーズの第2弾。1作目の高層ビルから場所を空港に移して繰り広げられる大バトル・アクション。ビルの内部という限られた中で追われながら戦うといった第1作での緊迫感は薄れた反面、空港という広い空間でアクションは「うそでしょー」ともいえる派手さが目立った。特にラストの飛行機爆破シーンにはあまりにも・・・との感はあるが、前作同様大いに楽しめる作品となっている。

劇場公開日 1990年9月21日



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2017-02-28

釣りバカ日誌3

★★+
釣りバカ日誌3
鑑賞No:00833
製作:1990年/日本/96分
監督:栗山富夫
出演:西田敏行/三國連太郎/石田えり/五月みどり

お馴染みハマちゃんとスーさんは、釣りに行った伊豆の星ヶ浦でスーさんの昔の恋人の娘と出会い、そしてすでに昔の恋人が他界していることを知る。スーさんの態度から、その娘はスーさんの実の娘ではないかと疑ったハマちゃんは・・・。

今回のマドンナ役は五月みどり。第2作めに続いてスーさんのロマンスに関するストーリーだが、若き日のスーさんの一端が明らかになる。ハマちゃんちの妊娠騒動(子供ができない)も絡めた話になるが、ややマンネリ化し始めてきた点は否めない。

劇場公開日 1990年12月22日



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2017-02-27

アイ・アム・レジェンド

★★★
アイ・アム・レジェンド
鑑賞No:01465
原題:I Am Legend
製作:2007年/アメリカ/100分
監督:フランシス・ローレンス
出演:ウィル・スミス/サリー・リチャードソン

人類がウィルスによって壊滅的な打撃を受ける。それから3年後の2012年。愛犬のサムとともにニューヨークで唯一生き残ったと思われる科学者ロバートは、ラジオで生存者に対し呼びかけを行っているが、誰一人返答はない。日中は食料にするため鹿狩りをする一方、ウィルスの正体を調べ、ウィルス撃退法を探していた。しかし夜になると、ウィルスによって突然変異したダーク・シーカーズとの闘いが待っていた・・・。

リチャード・マシスンの小説「地球最後の男」の3度目の映画化。原作も過去2回映画化されている作品も観ておらず、予告編とタイトルだけで期待して観た映画だが、予想と大きく外れる結果となった。元々、トム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」のように、地球で最後に生き残った男が色々な苦難を乗り越えながら未来に希望を託して生き抜く姿を描いているのかと勝手に思っていたが、少々違っていた。前半はややそういう雰囲気もあったが、後半はもういわゆるゾンビ系の映画。(なんじゃこりゃ?という感じ)実際はゾンビではないが、この襲撃者(ダーク・シーカーズ)の動きは素早く、あれだけのスピード、凶暴性、群れで来られると勝てる気がしない。そういう意味であの結末は、消化不良ながら納得せざるを得ないか・・・? (ラストが満足いく結果ならもっと評価が変わったと思われるが・・・)もう少し、地球最後の男に至る経緯の説明もあればよかった。

劇場公開日 2007年12月14日



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2017-02-26

めぐみ-引き裂かれた家族の30年

★★★+
めぐみ
鑑賞No:01466
原題:Abduction: The Megumi Yokota Story
製作:2006年/アメリカ/90分
監督:クリス・シェリダン/パティ・キム
出演:横田滋/横田早紀江/増元照明

1977年11月15日、新潟に住む13歳の中学生・横田めぐみさんが、下校途中に忽然と姿を消した。警察の必死の捜査やTV公開捜査によっても、ようとしてその行方はわからなかった。事件から2年後、日本海側で頻発したアベック失踪事件から北朝鮮による拉致疑惑が浮上、さらに20年後、北朝鮮の元工作員の証言によって拉致は立証されることに・・・。

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの両親、横田さん夫妻の活動を描いたドキュメンタリー。拉致事件および横田夫妻を中心とした活動を、事実のみを客観的に描くことによって多くの人に正確に事実と現実を伝えようとしている意図が伝わってきた。本来なら日本人が製作・監督すべき映画だと思うが、日本人だとつい「怒り」が先行してしまう恐れがあるため、客観的事実を伝えるという意味では、外国人監督という選択は良かったかもしれない。映像的には何度もニュース等で見たものが多々あるが、見事な編集でこの一連の拉致事件の全貌が上手く整理されており、ニュースでは伝わってこなかった裏事情も垣間見ることができた。未だ解決の目処が立たない拉致問題であるが、1日も早い解決を願いたい。

劇場公開日 2006年11月25日

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2017-02-25

誰も知らない

★★★
誰も知らない
鑑賞No:01384
製作:2004年/日本/141分
監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥/北浦愛/木村飛影/清水萌々子

あるアパートに母親と息子の明が引っ越してくる。アパートの大家には母子2人だと挨拶するが、実は明以外に3人の子がいた。子供たちの父親はそれぞれ違い、子供らは学校に通うことなく、母親が仕事中は明が幼い弟妹の世話をしていた。やがて母親はわずかなお金とメモを残し姿を消してしまう・・・。

14歳の柳楽優弥が2004年度のカンヌ国際映画祭主演男優賞を獲得した作品。1988年に巣鴨で実際に起こった子供置き去り事件をモチーフに、是枝監督が構想15年を経て映画化した。現実に起こった事件だけに考えさせられる内容だが、映画的には観ていて完成度が高いとは思えなかった。自然な演技も素人演技としてみれば納得いくし、分かりにくい場面も多々あった(監督としてはそれを手法として観客に何か訴えようとしているのかもしれないが・・・)。ただ、柳楽くんはさすが何か光るものは感じられるものはあった(彼のイメージと役柄がマッチしていたのもあると思うが・・・)。

劇場公開日 2004年8月7日



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2017-02-24

ターミネーター2

★★★★+
ターミネーター2
鑑賞No:00132
原題:Terminator 2: Judgmant Day
製作:1991年/アメリカ/137分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/リンダ・ハミルトン

未来の世界で人間の指導者となるジョンもすでに少年となっていたが、また新たなターミネーターが未来から送られてくる。1体はジョン抹殺の指令を受けた最新型のT-1000、もう1体はそのジョンを守るために送られた前作と同じタイプのT-800である。そしてジョンの命を賭けて、2体のターミネーターの攻防が始まる・・・。

前作から10年後の世界を描いた作品。前作とは比べ物にならないくらいの巨額の製作費を投じて作られた大作。特に液体金属でできている最新型ターミネーターを描いたSFXは驚異ものだった。「追われモノ」の恐怖感は継続されているものの、守る側に旧型とはいえターミネーターがついたことで多少緊張感は薄れた感はあった。その代わり、またに不死身といえるT-1000のしぶとさには舌を巻いた。比べ物ならないといえば、1作目とは打って変わって鍛え上げた筋肉美を見せつけたリンダ・ハミルトンのアクションもすごかった。

劇場公開日 1991年8月24日



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2017-02-23

氷の微笑

★★★+
氷の微笑
鑑賞No:00074
原題:Basic Instinct
製作:1992年/アメリカ/128分
監督:ポール・バーホーベン
出演:マイケル・ダグラス/シャロン・ストーン

元ロックスターが全裸のままアイスピックでメッタ刺しにされて殺される事件が起こる。そして容疑者として浮かび上がるのが、女流作家のキャサリン。事件を担当することになった刑事ニックは謎を突き止めていきながら、次第にキャサリンの妖しい魅力の虜になっていく・・・。

シャロン・ストーンを一躍スターにしたエロティック・サスペンス。シャロン・ストーンの大胆な演技で話題になった映画で、ヌードシーンだけでなく、妖しい悪女役としても評価できる作品でした。ただドキドキするストーリー展開だったのに、ラストは思わせぶりな終わり方で、犯人は誰なのか?、刑事のニックは最後どうなったのか? が分からずじまいだったのが消化不良として残った。

劇場公開日 1992年6月6日



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2017-02-22

ミンボーの女

★★★★
ミンボーの女
鑑賞No:00342
製作:1992年/日本/123分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/大地康雄/村田雄浩/宝田明

東京の名門ホテル、ロイヤルコートはやくざが居座っていることでサミット会場をライバルホテルに奪われてしまう。そのため、ホテルの支配人はヤクザ一掃を決意するが、ホテルマンの対応にかえって事態を悪化させてしまう。困った支配人はミンボー専門の弁護士を雇い、やくざと全面対決することに・・・。

ミンボー(民事介入暴力)専門の女弁護士の活躍を描く伊丹十三映画。今まであまり取り上げられなかったテーマを取り上げ、深い調査・掘り下げと分かりやすい説明で定評のある伊丹映画だが、その中でも今回は対立相手が暴力団ゆえ、ストーリー展開の緊張感と、ラストの爽快感は最高である。実際はどうかは別にして、毅然たる態度、相手同様団結した集団による対応、そして法律などの理論武装による対抗が、所詮一人では何もできないやくざと渡り合うところは参考となった。(参考といっても、実生活でこんなシーンはないが・・・)元々ミンボーは警察用語みたいだが、他の映画同様、「ミンボー」という言葉を一般に知らしめることになったのは相変わらず、さすがである。ちなみに、この映画の公開1週間後、伊丹監督が襲撃され重傷を負った事件は有名。この事件は「ミンボー女」に対する暴力団の報復行為と見られている。この事件で伊丹監督は警察からマルタイ(護衛対象)として警護を受けるが、この経験が後に「マルタイの女」を生むことになる。

劇場公開日 1992年5月16日



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2017-02-21

森山中教習所

★★+
森山中教習所
鑑賞No:02841
製作:2016年/日本/103分
監督:豊島圭介
出演:野村周平/賀来賢人/岸井ゆきの/寺十吾

ある日、免許を取ろうと思い立った大学生の佐藤清高は、ヤクザの轟木が運転する車にひかれてしまう。轟木が無免許運転だったため、事件抹消のために組長を乗せた車にそのまま引きずり込まれた清高が連れていかれた先は、非公認の教習所だった。さらに、そこで清高と轟木が高校の同級生であったことが判明する・・・・。

真造圭伍による同名コミックの映画化。何かゆるい映画だったけど、ゆるいだけで何があるというわけではない作品。主人公のノー天気な大学生は、大した目的もなく運転免許証を取るために無認可の自動車教習所に通うが、そこは教習所とは思えない個人経営のアットホームな教習所。すでにありえない設定だが、さらに練習コースもこれまたありえない小学校のグラウンドのような場所に簡易的に作ったコース。そんなところに来る生徒もろくなもんではない。だってヤクザが習いに来るのだから。この若きヤクザと主人公が高校時代のクラスメートという設定。だからといって特に面白い、あるいは意外なストーリー展開はない。ただひと夏のちょっとした思い出的なエピソード程度で、観終わっても何の感動も起こらない作品。

劇場公開日 2016年7月9日



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2017-02-20

ミュージアム

★★★+
ミュージアム
鑑賞No:02845
製作:2016年/日本/132分
監督:大友啓史
出演:小栗旬/尾野真千子/野村周平/妻夫木聡

雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志。犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう・・・・。

巴亮介の人気サイコスリラー漫画の映画化。作品の冒頭シーンを観るなり感じた第一印象は、ブラッド・ピット主演の「セブン」のような感じの映画だなということ。画面は全体的に暗く、猟奇的な方法で起こる連続殺人事件、被害者には予想もしない共通性があり、一人一人に殺人メッセージが残されているという、まさに「セブン」を彷彿させるというか、パクッたような内容。全編通してグロテスクなシーンが多く、気持ちよく観れる映画ではない。ただ、ストーリーは分かりやすい。が、動機は分かりにくい。そもそも、カエル男って?と最初は思ったが、カエル男であることにはあとで分かる理由によって違和感は感じなくなる。むしろ動機に納得感が持てないが、カエル男を演じた妻夫木聡はこれまでにない役どころを熱演していた。

劇場公開日 2016年11月12日



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2017-02-19

パッチギ!

★★★★
パッチギ!
鑑賞No:01388
製作:2004年/日本/117分
監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬/沢尻エリカ/高岡奏輔/松永京子

1968年、世の中はグループサウンズ全盛の頃。京都府立東高校の空手部と朝鮮高校のアンソン率いる一派は激しく対立していた。そんな中、東高校の松山はアンソンの妹でフルートが得意なキョンギャに心を奪われる。彼は彼女に近づきたいためにギターを練習し始めるが・・・。

ストーリー的には「ウエストサイド物語」を思い起こさせる内容だが、対立軸が日本人対朝鮮人ということで「ウエスト~」よりもより現実的で身近なイメージがある。日本人がかつて朝鮮人に対して行った蛮行、そしてその逆も然り。それによって我々は様々なことを論じているが、果たしてどれだけのことを知り理解しているのか?この映画では、自ら対立する相手の中に飛び込んでいき、相手を理解しようと努力する大切さが感じられた。出演者も(私にとっては)無名の俳優ばかりだが、それが却って新鮮でエネルギッシュなものになっている。たいして昔の作品ではないが、沢尻エリカやオダギリギョーも初々しくて好感が持てた。なお題名の“パッチギ”とは「突き破る」という意味のハングル語で転じて「頭突き」を表すそうだが、喧嘩・乱闘シーンは観ていても痛みが伝わってくるような激しいものだった。

劇場公開日 2005年1月22日



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2017-02-18

ブロークダウン・パレス

★★★★
ブロークダウン・パレス
鑑賞No:00945
原題:Brokedown Palace
製作:1999年/アメリカ/101分
監督:ジョナサン・カプラン
出演:クレア・デインズ/ケイト・ベッキンセール

高校生のアリスとダーリーンは夏休みにタイのバンコクに旅行に行く。開放的な気分に浸る二人は偶然知り合ったオーストラリア人男性と仲良くなり、彼に誘われるまま香港に行くことに。しかし空港で麻薬所持の現行犯として捕まり、冤罪を訴えた彼女らは33年の懲役刑を言い渡される・・・。

海外旅行経験の乏しい私にとって、海外の恐ろしさを目の当たりに見るような映画だった。実際にタイで起きている事件を参考に作られているだけに、フィクションとは思えない恐ろしさがあったが、映画として観るといかがなものか?真相はよく分からないし(事件は解決しないし)、彼女らも救われないという、何か後味の悪い映画でもあった。日本も今や犯罪大国となったが、この映画を観る限り、ここまでの怖さはまだないですね。

劇場公開日 1999年10月9日



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2017-02-17

フィールド・オブ・ドリームス

★★★★+
フィールド・オブ・ドリームス
鑑賞No:00196
原題:Field of dreams
製作:1989年/アメリカ/107分
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ケビン・コスナー/ギャビー・ホフマン

“農場を野球場にすれば彼がやってくる”というお告げにしたがって、とうもろこし畑をつぶしてしまう農夫レイ。そして作った野球場に現れたのは、1952年に死んだ伝説の大リーガー シューレス・ジョーだった。その後、ジョーとともに八百長試合のかどで球界を追放された8人のメンバーが現れ、レイに新たなお告げが告げられる・・・。

実際の事件“ブラック・ソックス・スキャンダル”をモチーフに、不思議な世界に誘われるファンタスティックな映画であり、感動的な親子愛を描いている。お告げの意味を解明していくストーリーも興味深いが、夢や情熱を持つことのすばらしさも教えてくれている。ラストシーンは感動。

劇場公開日 1990年3月24日



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2017-02-16

エボリューション

★★★
エボリューション
鑑賞No:01106
原題:Evolution
製作:2001年/アメリカ/103分
監督:アイバン・ライトマン
出演:デビッド・ドゥカヴニー/ジュリアン・ムーア

アリゾナ州の地方都市に落下した隕石には謎のDNAが含まれた液体が付着していた。地元の生物学者アイラと地質学者ハリーは研究を始めるが、すぐに軍の調査隊に現場は占拠されてしまう。やがてこの液体は、恐るべき速さで進化し、翼を持つ恐竜のような生物に成長し、街を襲い始める・・・。

最初は「エイリアン」系の映画かと思いきや、中身はSFコメディといったところ。しかし、「ゴーストバスターズ」のような洗練されたセンスもあまりなく、やや中途半端な仕上がりとなっているのが残念。この手の映画はパターンが出尽くしたということか?全編に渡って目新しさは感じられない反面、成長の早い生物も手強いかとおもいきや、あっけなくやっつけられる当たりも物足らなさを感じる一因となっている。

劇場公開日 2001年11月3日



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2017-02-15

どら平太

★★★★
どら平太
鑑賞No:00957
製作:2000年/日本/111分
監督:市川崑
出演:役所広司/浅野ゆう子/宇崎竜童/菅原文太

とある藩の政治腐敗を解決すべく、町奉行として江戸からやってきた遊び人の武士、小平太。さっそく小平太は、“壕外”と呼ばれる犯罪地帯の浄化に着手する。そのため、“壕外”を仕切っている3人の親分を観念させるのだが、彼の真の狙いは彼らと結託して私腹を肥やしていた城代家老をはじめとする藩の重役たちだった・・・。

黒澤明、木下恵介、市川崑、小林正樹からなる“四騎の会”が残した脚本を映像化。魅力ある主人公が活躍する痛快時代劇といったところ。ずば抜けたストーリーや意外性はないものの、これぞ勧善懲悪の時代劇の王道ともいえる内容で、安心して観れるし、最後はスッキリする。殺陣のシーンはTVの時代劇っぽく迫力には欠けるが、さすがに人間描写はうまく、また役所広司も上手く演じている。遠山の金さんが好きな人にはお勧めかも。

劇場公開日 2000年5月13日

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2017-02-14

キング・オブ・エジプト

★★★+
キング・オブ・エジプト
鑑賞No:02843
原題:Gods of Egypt
製作:2016年/アメリカ/127分
監督:アレックス・プロヤス
出演:ブレントン・スウェイツ/ニコライ・コスター=ワルドウ

神と人間が共存し、「生命の神」オシリス王の統治により繁栄を誇っていた古代エジプト。しかし、弟セトのオシリス謀殺により王座は奪われ、人々は暴虐なセトに苦しめられていた。オシリスの子で、王座と視力を奪われたホルスは、コソ泥の青年ベックと手を組み、エジプトの王に君臨するための鍵を握る重要なアイテム「神の眼」を盗み出すべく、困難極まりない冒険の旅に出るが・・・・。

古代エジプトの歴史を描いた歴史スペクタル映画かと思いきや、ちょっと様相が違っていた。神と人間が共存するエジプトという設定で、舞台は地上だけではなく天空(宇宙?)にまで及び、歴史スペクタルと言うよりSF冒険アドベンチャー映画と言った方がよい作品。暴君セト役にジェラルド・バトラーが熱演していたが、どうしても「300(スリーハンドレッド)」がちらついて神に見えなかったのが観ていてちょっと困った。CGは見事だが、CGであることが分かっているため、どんな凄いシーンも感動やドキドキ感は薄い。むしろ、神の戦いに混ざって一介の盗賊ごとき人間が対等に渡り合うことにリアル感はゼロだった。セトに王位を奪われたホルスも人間的に(ここでは神的と言うべきか?)好感の持てる人物ではなかったので、イマイチ作品には入り込めなかったが、ストーリーは分かりやすく、気楽に観るにはいい作品。

劇場公開日 2016年9月9日



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2017-02-13

超高速!参勤交代 リターンズ

★★★
超高速!参勤交代 リターンズ
鑑賞No:02842
製作:2016年/日本/119分
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介/深田恭子/伊原剛志/寺脇康文

知恵と工夫でなんとか江戸への参勤を果たした湯長谷藩の藩主・内藤政醇らは、故郷に帰るため江戸を出発する。ところがその道中、湯長谷で一揆が発生したとの情報が入る。政醇らに打ち負かされた老中・信祝が、復讐のため湯長谷藩を壊滅させようと画策しているのだ。一揆を収めるためには2日以内に湯長谷へ帰らなくてはならず、政醇らは行きの倍の速さで走ってどうにか故郷へ帰り着く。しかし、城は既に乗っ取られてしまっており・・・・。

前作に続き、今回は江戸から故郷に急ぎ戻る様子を描いた作品。前作の驚異の4日で参勤に対し、さらに半減の2日で戻らなければならないということで、アイデアも倍増と期待していたが、戻るのに費やした尺も奇策も半減しており、期待は裏切られた。その代わり、追加されたのが謀反、お家取りつぶし、将軍暗殺、合戦といった、元々のタイトルとは少しかけ離れたスケールの大きな話になっていた。参勤交代にまつわる薀蓄、小ネタ、アイデア・奇策が魅力な作品だっただけに、お家取りつぶしや将軍暗殺というとこれまでの時代劇と変わらない、ありふれたテーマとなってしまっていて、ちょっと興醒めした。

劇場公開日 2016年9月10日



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2017-02-12

幸せのレシピ

★★★
幸せのレシピ
鑑賞No:01495
原題:No Reservations
製作:2007年/アメリカ/104分
監督:スコット・ヒックス
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/アーロン・エッカート

ニューヨークにある人気レストランの料理長ケイトは完全主義者で、料理人たちを取り仕切りながら、完璧に料理を仕上げていく、“完全な厨房”の中で幸せを感じていた。そんなある日、ケイトのもとに姉の訃報が届き、残された姉の娘ゾーイを引き取ることに。しかし、急に母親を失った悲しみからゾーイは心を閉ざしたまま。同じ頃、副料理長としてニックが店にやってきて職場の同僚に人望を集め始め、ケイトは苛立ちを覚え始めるが・・・。

ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のハリウッド・リメイク版。まさに定番のラブストーリーといったところ。キャサリン・ゼタ=ジョーンズは今まで観た中で一番のはまり役だったように思う。(個人的に、完璧を目指すキャリア・ウーマンというイメージがあったため) 一方、相手役は少し冴えない感じの俳優だったが、男の役どころとしてはなかなかおいしい役どころでラッキーだったか。子役もいい演技をしており、スタンダードながら安心して観れた。ラストは上手くおさまりそうで一旦アクシデントがあるものの、やはり定番、最後は納得のラストだった。ただ、厨房が舞台なので、色々な変わった料理が見れるかと思ったが、それはなかった。

劇場公開日 2007年9月29日



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2017-02-11

フライトプラン

★★★
フライトプラン
鑑賞No:01287
原題:Flightplan
製作:2005年/アメリカ/98分
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ジョディ・フォスター/ショーン・ビーン

事故死した夫の棺を乗せてベルリンから故郷のニューヨークに向う飛行機に、娘のジュリアとともに乗り込んだ航空機設計士のカイル。機内で睡魔に襲われ眠ってしまったカイルは、やがて眼を覚まして隣の席を見るとジュリアがいなくなっていた。機内をくまなく捜すも見つからず、また誰一人姿を見たものもいなかったのだ。カイルの狂言を疑う乗客、乗務員らをよそに、カイルは一人娘の行方を捜すのだった・・・。

“飛行機の中で子供が行方不明になる”という設定を聞く限り、どんな展開か、どんなオチなのか、大ドンデン返しがあるのか?と非常に興味が持てる。しかし期待が大きかった分、後半のわりとあっさりした展開と、予想できた結末に少々ガッカリした。娘の行方を必死で捜すジョディ・フォスター扮する母親像はそれなりに評価できるとは思うが、片や乗客側から見るとエゴむき出しで人種差別も厭わない嫌な女にも映るきらいがあった。何ともすっきりしない、消化不良の作品だったような印象である。

劇場公開日 2006年1月28日



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2017-02-10

情婦

★★★★
情婦
鑑賞No:00103
原題:Witness for the Prosecution
製作:1957年/アメリカ/117分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:マレーネ・ディートリッヒ/タイロン・パワー

ロンドンで起きた富豪の未亡人殺人事件の容疑者として一人の男が逮捕される。彼は無罪を主張し、弁護士はアリバイ立証のため彼の妻に証言を求めるが、彼女は検察側の証人として出廷する・・・。

アガサ・クリスティー原作の「検察側の証人」の映画化。さすがアガサ・クリスティーだけあって、練られた構成とラストの大ドンデン返しは驚き。また気丈な妻役のディートリッヒをはじめ、もいい味を出していた弁護士役のチャールズ・ロートンなど配役もよかった。映画の最後につく“決して結末を口外しないように”はまさにその通り。この映画を観ていない方のために決してここでは結末は書きません!ちなみに本映画の原作である「検察側の証人」は実は私の大学時代に英語のテキストとして使用され、全文英語で読んだ思い出深い(?)作品である。

劇場公開日 1958年3月1日



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2017-02-09

ボルベール <帰郷>

★★★+
ボルベール
鑑賞No:01480
原題:Volver
製作:2006年/スペイン/120分
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス/カルメン・マウラ

10代の時に火事で母を失ったライムンダは失業中の夫の分まで働く毎日を過ごしていた。ある日、ライムンダの留守中に夫が15歳の娘パウラに関係を迫まり、抵抗したパウラは父親を殺してしまう。娘を守るため、ライムンダは死体を隠し、事件の隠蔽を図る。一方、叔母の葬儀のために帰郷したライムンダの姉は、自分たちの母親が幽霊となって現れ、叔母を世話していたという話を聞く・・・。

第59回カンヌ国際映画祭で脚本賞と女優賞を受賞したスペイン映画。女性主役の、女性のための映画のような感じ。メインの出演者は女性ばかりで、男性は娘にいきなり殺される夫と、レストランにやってくる映画クルーの世話役のような男性くらい。この男性も最後何かで絡んでくるかとおもいきや、ただ単にライムンダの生きていくたくましさを引き出しただけの役だったか!?ストーリーは特に複雑ではなくて分かりやすく、謎自体も大きな意外性はない代わりに十分納得できるいい内容。周りの女性たちがイマイチ冴えないため、ベネロペ・クルスの凛とした美しさが際立った映画だった。

劇場公開日 2007年6月30日



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2017-02-08

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

★★★★
ジャック・リーチャー
鑑賞No:02840
原題:Jack Reacher: Never Go Back
製作:2016年/アメリカ/118分
監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ/コビー・スマルダース

元アメリカ軍のエリート秘密捜査官ジャック・リーチャーは、現在はたったひとりで街から街へと放浪の旅を続けている。ある日、ケンカ騒ぎの末に保安官に連行されそうになったリーチャーは、この騒動が何者かによって仕組まれたものだと気づく。元同僚のターナー少佐に会うため軍を訪れると、ターナーはスパイ容疑をかけられ逮捕されていた。ターナーを救い出したリーチャーは、軍内部に不審な動きがあることを知り、真相を探り出そうとするが・・・・。

リー・チャイルド原作の小説「ジャック・リーチャー」シリーズを実写映画化した「アウトロー」の続編。続編だがストーリーは独立しており、前作を観ていなくてもほとんど支障はない。この手の作品はなぞが複雑にも関わらず説明が不親切で、観ていても分かりにくいものが多いが、本作は比較的ストーリーも分かりやすく、説明も割と親切なため、最後までストーリーについていけた。軍の元エリート秘密捜査官役として激しいアクションシーンにも相変わらず挑戦しているトム・クルーズだが、齢50を越えてさすがにややキレがなくなってきた感じは否めない。結局は父娘関係ではなかったサマンサとのラストでの別れにはちょっとジーンとさせられる。

劇場公開日 2016年11月11日



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2017-02-07

夏美のホタル

★★★+
夏美のホタル
鑑賞No:02839
製作:2016年/日本/108分
監督:廣木隆一
出演:有村架純/工藤阿須加/光石研/吉行和子

写真家を目指す夏美は、亡き父の形見であるバイクに乗り、かつて父と一緒に見たホタルを探しに森にやってくる。そこでよろず屋「たけ屋」を営むヤスばあちゃんと地蔵じいさんという老親子と知り合った夏美は、2人に自然の中での暮らしを教わり、楽しいひと夏を過ごす。そんなある日、地蔵じいさんには息子と決別したつらい過去があることを知る・・・・。

森沢明夫の同名小説の映画化。田舎で人と人のつながりが深いとはいえ、一見の買い物客に家に上がっていけだの、泊まってもいいなど何気に言うシーンには、映画とはいえ、ストーリーに必要な設定に持っていくためのあまりに強引過ぎるシーンだと思っていたが、ラストにその不自然さを払拭させる秘密が隠されていた。作品は何気ない日常ではあるが、地蔵さんとおばあんさんとの交流を通して、将来を悩んでいた主人公の成長が描かれている。有村架純は自然と主人公夏美を好演していたが、相手役の工藤阿須加の演技がまだまだ作品に馴染んでなく、浮いた感があったのは残念。また、終盤のストーリーの端折りかたにはどうかと思うシーンもあった。(おばあさんも亡くなった? 夏美と慎吾はどうしてヨリを戻した?)

劇場公開日 2016年6月11日



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2017-02-06

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

★★★+
探偵ミタライの事件簿 星籠の海
鑑賞No:02838
製作:2016年/日本/107分
監督:和泉聖治
出演:玉木宏/広瀬アリス/石田ひかり/要潤

瀬戸内海の小さな島で、半年の間に6体の身元不明の死体が流れ着くという怪事件が発生。その話に興味を抱いた御手洗は現地に飛び、死体が広島県福山市から流れ着いたことを突き止める。しかしその後、外国人女性の変死や、滝つぼに目と口をふさがれた男女が拘束されるといった奇妙な事件が続発。御手洗は絡み合う事件の真実を探るが・・・・。

島田荘司が、天才脳科学者で探偵の御手洗潔を主人公に描く人気シリーズの一作「星籠(せいろ)の海」の映画化。シャーロック・ホームズばりの推理、プロファイリングで御手洗が事件の核心に迫っていく様は観ていて心地よいが、あまりにも見事すぎる推理にやややり過ぎ感は否めない。全く関係のない3つの事件が起き、前半やや戸惑うが、これらが次第につながっていくのは興味深い。ただしこれもあまりに絡み合いすぎる不自然さ感が感じられる。瀬戸内を舞台に、織田信長の鉄船の話も出てくるなど、ミステリーファンだけでなく、歴史好きにも楽しめる作品。

劇場公開日 2016年6月4日



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2017-02-05

スネーク・フライト

★+
スネーク・フライト
鑑賞No:01379
原題:Snakes on a Plane
製作:2006年/アメリカ/107分
監督:デビッド・R・エリス
出演:サミュエル・L・ジャクソン/ジュリアナ・マーグリーズ

ギャングのボスが、自分の殺人を目撃した証人の口を封じようと刺客を送るが、間一髪のところでFBI捜査官のフリンが救う。フリンは証人に証言させるために民間機で護送するが、今度はその飛行機に刺客として数千匹の蛇を放っていた・・・。

ジャンボジェット機の中で猛毒を持つ多数の蛇が暴れ回るパニック・ムービー。逃げ場のない旅客機内に放たれた多数の蛇で大パニックになるというのがメインストーリーだが、逆に言うとただそれだけ。パイロットが死に、操縦経験のない素人が無事着陸させるというのも、飛行機モノのお決まりのストーリーで、特に目新しさはなかった。閉鎖空間でのパニックものがお好きな方はどうぞ、という感じ。蛇の映像にはもちろんCG技術を使用しているが、すべてCGではなく、450匹の本物の蛇も持ち込まれている。当然、無毒化してだが・・・。

劇場公開日 2006年10月21日



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2017-02-04

デイズ・オブ・サンダー

★★
デイズ・オブ・サンダー
鑑賞No:00146
原題:Days of Thunder
製作:1990年/アメリカ/108分
監督:トニー・スコット
出演:トム・クルーズ/ニコール・キッドマン

レーシングチームのオーナーに見出され、かつての名レーサー・ハリーのチームに入ったドライバーのコール。彼は勝利を重ねていくが、ある日大きな事故を起こして病院に運ばれ、そこで美人女医のクレアと出会う・・・。

ストックカー・レースに生きる若者の姿を通して夢や友情、青春を描く青春アクション。ありきたりなストーリーだし、ラストもお決まりのようなハッピーエンドのため、何かを期待して観るとがっかりする。良かったのは迫力あるレースシーンのみというところ。トム・クルーズとニコール・キッドマンが結婚するきっかけとなった映画らしい。

劇場公開日 1990年6月29日



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