2017-06-23

パラサイト・イヴ

★★★
パラサイト・イヴ
鑑賞No:00644
製作:1997年/日本/121分
監督:落合正幸
出演:三上博史/葉月里緒奈/中嶋朋子/別所哲也

生化学者・永島利明は事故死した妻・聖美(きよみ)の肝細胞の培養を始める。それは、聖美を生き続けさせるためだった。順調な増殖を示す聖美の肝細胞。中でもミトコンドリアの増殖は異常ですらあった。時を同じくして聖美から腎臓の提供を受けた少女、真理子の身体にも異変が生じていた。全ては10億年前に人類の体細胞に侵入し、寄生という形の共存を続けてきたミトコンドリアの、新たな生命体への進化を目的とした計略だった・・・・。

第2回日本ホラー小説大賞を受賞した薬学研究者・瀬名秀明の同名ベストセラーの映画化。人類を滅ぼし、人類にとって代わる者・・・それは、これまでの映画では、SF映画によく出てくる地球外生物、あるいは人類以外の進化した動物(たとえば、「猿の惑星」の猿など)などが主流だったように思うが、本作はミトコンドリア。これは細胞の中に存在するもので、人間にとってはその存在感は感じられないだけに、逆に恐怖が増幅される。ただ、存在感がない相手だが、何故か起こりうる可能性は一番高い気のする作品。

劇場公開日 1997年2月1日

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2017-06-22

戦火の勇気

★★★
戦火の勇気
鑑賞No:00669
原題:Courage under Fire
製作:1996年/アメリカ/117分
監督:エドワード・ズウィック
出演:デンゼル・ワシントン/メグ・ライアン

湾岸戦争の際、戦車部隊を指揮していたが、味方の戦車を誤射し親友を死なせてしまった過去を持つサーリング大佐。その罪悪感に苛まれ続ける彼は、酒に逃げ妻との間もしっくり行かなくなる。そんな彼に、名誉勲章候補者調査の命令が下る・・・・。

ハリウッド映画の戦争ものといえば、今まではベトナム戦争が題材となるケースが多かった。しかし、このころから湾岸戦争を題材にした作品が現れてくるが、ベトナム戦争のようなバリエーションに富んだ作品作りは難しいのでは?と思っていた。本作はその疑問に対し、湾岸戦争そのものを描いたというより、戦時下での人間の弱さを描いていると感じた。なお、デンゼル・ワシントン演じるサーリングの調査過程で生じる様々な証言の食い違いのシーンは、黒澤明監督の「羅生門」を彷彿させる。

劇場公開日 1996年11月2日



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2017-06-21

モスラ

★★★
モスラ
鑑賞No:00639
製作:1996年/日本/106分
監督:米田興弘
出演:小林恵/山口沙弥加/羽野晶紀/二見一樹

北海道の森林開発現場で発見された光るメタル。現場監督によってそのメタルが持ち去られたとき、インファント島の妖精・エリアス姉妹は不気味な予兆を感じとる。やがて黒い妖精・ベルベラは、メタルを使って破壊獣デスギドラを甦らせる。エリアス姉妹は、モスラの力で地球を救おうと試みるが・・・・。

日本の怪獣映画の中では、ゴジラ、ガメラ、と共に主役を張れる怪獣として有名な怪獣だが、ゴジラやガメラに比べて強さが引き立たず、動きも地味な怪獣だ。その分、映画では、色彩を派手にし、アクション性が欠ける分、ファンタジックな映像にしている。また、本作ではモスラの子が登場し、親モスラの代わりに活躍するといった意外性や、地上戦だけではなく空中戦も取り入れ、多彩な構成にしているのも見どころ。

劇場公開日 1996年12月14日



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2017-06-20

スーパーの女

★★★
スーパーの女
鑑賞No:00577
製作:1996年/日本/127分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/津川雅彦/矢野宣/六平直政

スーパー“正直屋”の専務・小林五郎は、商品も売れず、店員も覇気がなく困り果てていた。ある日、五郎はライバル店へ調査に出向いたところ、偶然幼馴染みの井上花子と再会する。五郎はスーパー好きである花子の鋭い視点を買って、花子を正直屋で雇う。花子は早速問題の解決に取りかかるが、プライドだけは高い職人たちの協力を得られず苦労する。それでもめげない花子は的確な改善策を提案し成果を上げ始めるのだが・・・・。

潰れかけていた駄目スーパーを、主婦が再建するという物語。「マルサの女」「ミンボーの女」などと共に、伊丹十三監督の女シリーズの1作。他の女シリーズ同様、最後まで飽きない面白さは健在。そもそも、ターゲットにするもの(今回はスーパー業界)を徹底的に調査し、その内幕を暴露するが如く、分かりやすく説明してくれる、ノウハウ本的な内容も好評の一つではないだろうか。また、キャストも豪華だし、何よりも個性豊かすぎるキャスティングと、そんな人いるな~といった共感を得る人物群にリアル感が増す。ともかく、何も知らなくても、何も考えなくても楽しめる作品。

劇場公開日 1996年6月15日



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2017-06-19

らせん

★★★
らせん
鑑賞No:00708
製作:1998年/日本/97分
監督:飯田譲治
出演:佐藤浩市/中谷美紀/真田広之/鶴見辰吾

息子を海の事故で亡くした医師・安藤は、自身も死ぬことを考えていた。そんなとき、死んだ友人・高山竜司を司法解剖すると、高山の体内から謎の数字の羅列が書かれた紙が見つかる。安藤は、自分自身の死期を悟った高山が、自分に何かメッセージを残したのではないかと考え・・・・。

タイトルも監督も違うが、あの「リング」の続きで、作品的には「リング」が前編、この「らせん」が後編に当たる。よって、同じ感じで観たかったが、監督が前編と後編で違ったため、どうも続き物の感じが薄らいだ感は否めなかった。ストーリー的にもつながりが分かりにくいところもあり、「リング前編」「リング後編」として、監督も中田秀夫ひとりで撮ればよかったのにと思った作品。

劇場公開日 1998年1月31日

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2017-06-18

コンタクト

★★★
コンタクト
鑑賞No:00740
原題:Contact
製作:1997年/アメリカ/150分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョディ・フォスター/マシュー・マコノヒー

地球外知的生命体の存在を研究している天文学者エリーは、ある夜、未知の電波をキャッチする。それはヴェガ星からのものであり、地球上の映像と謎の設計図が納められていることが判明。それはヴェガ星への輸送機関であった。急ピッチで基地が建造されるが、エリーはパイロットの選考から洩れてしまう。だがテロリストによってヴェガへの発進基地は無残にも破壊されてしまう・・・・。

SF物とジョディ・フォスターのキャスティングは想定外だったが、本作を観ると意外とハマっている。ただ、SF物にも関わらず、変な地球外生物も未確認飛行物体も出てこない。が、それが逆によかったのかもしれない。コンタクトするものがメッセージだけだからこそ、観ているものの想像力をいやが上にも駆り立てるのだろう。それゆえ、来る日も来る日も変化のない日が続き、ダレ始めたその時、ついにコンタクトの瞬間が来る。訳の分からないエイリアンが登場するSF物よりはリアリティのある作品。

劇場公開日 1997年9月13日



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2017-06-17

ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛

★★★+
ナルニア国物語2
鑑賞No:01651
原題:The Chronicles of Narnia: Prince Caspian
製作:2008年/アメリカ/145分
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ベン・バーンズ/セルジオ・カステリット

ナルニア国はかつてベベンシー兄妹によって治められた黄金時代から1300年の年月が経っていた。しかし全てのものが幸せに暮らしていた当時とは全く異なり、戦闘民族テルマール人に征服されたナルニア国は暗黒時代を迎えていた。そんなテルマールの王宮では、亡き王の弟ミラースが王位継承者カスピアンの暗殺を企んでいた。命からがらカスピアンは王宮から脱出するが、追っ手に追い詰められ、とっさに魔法の角笛を吹くと・・・・・。

前半から中盤にかけてはイマイチ盛り上がりに欠け、ダラダラ進行する感があったが、さすがにラスト1時間からのタイマン勝負&大戦闘シーンは迫力があり面白かった。ただ「ロード・オブ・ザ・リング」や「スター・ウォーズ新3部作」などのCG技術を駆使した戦闘シーンを真似たようなイメージで、迫力はあるものの新鮮味は薄かった(だいぶ見慣れてきたせいか?)。ベベンジー兄妹は1作目に比べて精神的にかなり成長していて印象がかなり変わっていたが、何で彼らがあんなに強いのか(戦闘民族と互角以上に戦っている!)わかんないな?という感じだった。あとアスラン(ライオン)は凄いですね。あんなに凄い力があるならもっと早く出てこいよ、って感じですかね。ナルニア国の住民は容姿からして興味深いキャラが一杯いましたが、もう少し彼らも描いて欲しかったが、今でさえ140分という長尺がそれも無理な話でしょうか。

劇場公開日 2008年5月21日



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2017-06-16

1408号室

★★
1408号室
鑑賞No:01650
原題:1408
製作:2007年/アメリカ/107分
監督:ミカエル・ハフストローム
出演:ジョン・キューザック/サミュエル・L・ジャクソン

娘を亡くしたオカルト作家マイク・エンズリンのもとに一通の葉書が届く。そこには「ニューヨークのドルフィンホテルの1408号室に入ってはならない」と書いてあった。興味をひかれたマイクは調査すると、この部屋の宿泊者が次々と自殺していることを知る。ますます好奇心に駆られたマイクはドルフィンホテルに赴き、支配人の警告を無視して1408号室に宿泊するが・・・・・。

スティーブン・キング原作、そして興味を惹くシチュエーション。期待を持って観たが、結局よく分からない映画だった。現実と幻想の狭間で正気を失っていく主人公マイク。ジョン・キューザックは良く演じていたと思うが、観ている側も主人公と一体で現実と幻想の境が分からず、段々混乱していった。それでも最後はすっきりさせてくれる説明が用意されていると思ったが・・・・。そういう点で期待はずれ度は大だった。次から次と繰り出される恐怖シーンも、何の意味を持たない現象であれば観ている人をこけおどしさせるだけの低俗なホラー映画といわざるを得ない。前半の恐怖の盛り上げ方が上手かった分、肩透かしを食わされる映画。

劇場公開日 2008年11月22日



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2017-06-15

リング

★★★★
リング
鑑賞No:00707
製作:1998年/日本/95分
監督:中田秀夫
出演:松嶋菜々子/真田広之/中谷美紀/沼田曜一

「見ると一週間後に死ぬ」という呪いのビデオの噂が広まる中、そのビデオを見た女の子たちが死ぬ。死んだ女の子の取材をしていたTVディレクターの玲子もそのビデオを入手し、ビデオを見て市の先刻をされる・・・。

呪いのビデオにまつわる恐怖を描いたホラー映画。本作は和製ホラーブームを巻き起こすきっかけとなった。まさに和製ホラーブームを起こすだけのことはあるシーンはお馴染みのTVから這い出てくるところ。似たようなシーンは「呪怨」にもあるが、貞子が這ってきて目を剥くシーンはさすが背筋が凍った! ビデオテープという容易にコピーで恐怖を普及できるアイテムを選んでいるのは感心。ただ全体的なストーリーはやや古風で単純。

劇場公開日 1998年1月31日



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2017-06-14

釣りバカ日誌5

★★★
釣りバカ日誌5
鑑賞No:00620
製作:1992年/日本/95分
監督:栗山富夫
出演:西田敏行/三國連太郎/石田えり/中本賢

浜崎家に誕生した長男・鯉太郎。その鯉太郎も1歳となりヨチヨチ歩きを始めるようになった。ある日、ハマちゃんの奥さんは同窓会に行き、たまたま上京していたハマちゃんの母親もギックリ腰になったことからハマちゃんは鯉太郎を背負って会社に行くことに。しかし会社内で鯉太郎が行方不明になり、会社中大騒ぎに・・・。

ハマちゃんのインパクトある母親は登場するものの、今回はマドンナと呼べるゲスト女性は登場しないのが少し寂しい。しかしながら、ハマちゃんの息子を巡る騒動と、それに伴う左遷地での話はシリーズの中でも屈指の面白さ。

劇場公開日 1992年12月26日



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2017-06-13

ポリスアカデミー

★★★+
ポリスアカデミー
鑑賞No:00219
原題:Police Academy
製作:1984年/アメリカ/96分
監督:ヒュー・ウィルソン
出演:スティーブ・グッテンバーグ/キム・キャトラル

ある都市の女性市長が、警察官採用にかかるすべての制限を撤廃した。これによりとんでもない志願者が殺到することになる。鬼教官ハリスは、彼らをしごき上げることで不良志願者を追い出そうとするが・・・。

警察学校を舞台にしたコメディ。“ポリアカ”シリーズの記念すべき第1作。イタズラ好きのブタ箱入り寸前男、拳銃狂、効果音男など個性あふれるキャラクタが警察学校の志願者としてやってきてドタバタを展開。ところどころにお色気や下ネタもあり、飽きさせない。コメディの基本はアメリカ的で、日本人的文化にそぐわずアメリカ人ほど笑えないところもあり必ずしも洗練されたコメディとまではいえないが、まずまずは楽しめる作品。

劇場公開日 1984年10月6日



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2017-06-12

シャーロットのおくりもの

★★★
シャーロットのおくりもの
鑑賞No:01406
原題:Charlotte's Web
製作:2006年/アメリカ/97分
監督:ゲイリー・ウイニック
声の出演:ドミニク・スコット・ケイ/ジュリア・ロバーツ

農場に引き取られた子ブタのウィルバーは、ねずみのテンプルトンから自分がクリスマスに食べられることを聞かされ悲しみに暮れる。そんなウィルバーを救うべく、クモのシャーロットは農場の納屋の入り口にクモの糸でメッセージをつづることで世間の注目を集め、彼を救おうとする・・・。

子供向けにはよいファンタジー映画。登場したときは多少気味の悪いクモのシャーロットだったが、彼女の献身的な行為に次第にその見た目の気味悪さが薄らいでいく。ラストはちょっぴり感動。ただ、最初のメッセージは“とくべつなブタ”ではあるが、ブタだけに世間の耳目が集まったのは何故かよく分からなかった。(メーセージを綴ることができるクモの方が凄いのでは?)

劇場公開日 2006年12月23日



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2017-06-11

ロッキー2

★★★★
ロッキー2
鑑賞No:00265
原題:Rocky 2
製作:1978年/アメリカ/119分
監督:シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア

前作のヘビー級タイトルマッチで世界チャンピオン、アポロ・グリードは王座を守るが、この時の死闘は2人の運命を変えていく。アポロとの闘いぶりを賞賛されたロッキーは一躍ヒーローとなり、恋人エイドリアンとも結婚して豊かな生活が始まった。しかし、そんな生活も長くは続かず、頼みの綱であった精肉工場もクビになってしまう。一方アポロはロッキーとの闘いぶりに非難が集中し、ロッキーとの再戦による復讐に燃えていた・・・・。

最近特に感じる、まったく無名だった人間があるきっかけでスポットライトが当たったことで、世間やマスコミに一躍取り上げられ、ちやほやされた挙句、急に潮が引くかのように相手にされなくなるといった現象を、「2」でのロッキーは目の当たりに経験する。砂上の楼閣のような名声に奢る本人にも多少罪はあるが、特に世間を扇情するかのごとく集中して取り扱うマスコミの姿勢に改めて問題があると思う。結局ロッキーはそうした経験を糧に、本来の自分を取り戻し、最後は勝利するところは、見本にしたい部分ではないだろうか?対戦相手が「1」と同じアポロというのは新鮮味がなかったが、のちの「3」「4」でこのことは活きてくるのでよしとしたい。

劇場公開日 1979年9月1日



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2017-06-10

ひみつの花園

★★★★
ひみつの花園
鑑賞No:00709
製作:1997年/日本/83分
監督:矢口史靖
出演:西田尚美/利重剛/角替和枝/田中規子

銀行OLの咲子は銀行強盗の人質になり、5億円の入ったスーツケースもろとも吹き飛ばされるも奇跡的に生還を果たす。しかし半年のリハビリ生活ですっかり怠け癖がついた咲子は、毎日をダラダラ過ごすようになっていた。そんな折テレビニュースで、盗まれた5億円が車と一緒に焼失したという報道に記憶を蘇えらせ・・・。

三度のメシよりお金の好きなOLが5億円の入ったスーツケースを手に入れるため悪戦苦闘するコメディ。大好きな大金を得るためとはいえ、主人公の咲子のバイタリティには脱帽する。5億円の在りかである樹海に入るための準備として、樹海の地質を学ぶため大学に入ったり、5億円にたどり着くために必要な運転免許の取得や水泳、ロッククライミングなどの習得と限りない。もはやお金そのものへの執着を超越し、ひたすら目的に向って突き進むことに執着したかのような主人公の姿が、立派であると同時に滑稽だったところが良かった。

劇場公開日 1997年2月15日



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2017-06-09

ラッキーナンバー7

★★★★
ラッキーナンバー7
鑑賞No:01405
原題:Lucky Number Slevin
製作:2006年/アメリカ/111分
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット/ブルース・ウィリス

不在の友人に間違われたスレヴンはギャングのドン“ボス”のところに拉致される。そこで多額の借金の返済を求められるが、3日以内にある暗殺を実行すれば借金は帳消しになるという。いったん釈放されるが、今度は“ボス”と敵対するギャングによってドン“ラビ”のところに連れて行かれ、借金返済のかたに“ボス”暗殺を命じられる・・・。

冒頭の殺し屋の回想シーンは最初分かりにくく、とっつきにくい映画かな?と思ったがスレヴンが登場してからはわりと分かりやすい展開。ところどころ分かりにくいシーンもあるが、それはラストでの伏線となっている。いわゆる「ラストのどんでん返し」モノだが、前評判ほどの衝撃はなかった。

劇場公開日 2007年1月13日

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2017-06-08

戦国自衛隊1549

★★+
戦国自衛隊1549
鑑賞No:01437
製作:2005年/日本/119分
監督:手塚昌明
出演:江口洋介/鈴木京香/鹿賀丈史/北村一輝/綾瀬はるか

2003年、陸上自衛隊の秘密実験の最中に的場一左率いる中隊が460年前の戦国時代に飛ばされる。それから2年後、過去の世界の過干渉が原因と思われる異常現象が起こり始めたため、歴史を正すため新たに救出部隊をタイムスリップさせる。救出部隊の一員として1549年の世界にやってきた鹿島らは、そこで織田信長になりすました的場一左を見るのだった・・・。

角川グループ60周年記念作品として製作された、1979年製作版のリメイク。ただし完全なリメイクではなく、ストーリーはオリジナル。ツッコミどころが多すぎて、もはやタイムスリップものとは考えず、単純に現代の自衛隊が戦国時代に行ったらどうなるか?を楽しめばいいと思う。いきなりタイムスリップのシーンから入るのも、下手に突っ込まれる説明をするよりも手っ取り早いと考えたからではないだろうか?(リメイクということで、すでに設定は広くしられているということもあると思うが・・・)しかし1979年版はどちらかというと戦国大名対自衛隊という構図であったのに対し、今回は自衛隊対自衛隊という感じで、イマイチ半村良原作の面白さが半減していた。織田信長や豊臣秀吉も、歴史に疎い人でも取っ付きやすいように無理やり登場させているような気がした。

劇場公開日 2005年6月11日

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2017-06-07

サブウェイ・パニック

★★★★
サブウェイ・パニック
鑑賞No:01402
原題:The Taking of Pelham One Two Three
製作:1974年/アメリカ/100分
監督:ジョゼフ・サージェント
出演:ウォルター・マッソー/ロバート・ショウ

ニューヨークの地下鉄が4人組の男にハイジャックされ、17人の乗客と車掌1人が人質となる。犯人グループは身代金として市長に百万ドルを要求、1時間以内に用意しないと1分遅れるごとに人質1人を殺すと通告してきた。本件を担当することになった地下鉄公安局のガーバーは犯人と必死の交渉をするが・・・。

大ベストセラーとなったジョン・ゴーディの同名小説の映画化。全く妥協しない犯人グループの首領ブルーを相手に緊迫した時間が流れ、結構ドキドキしながら観れる。ストーリーもハイジャック事件そのものだけに焦点を当て、よくありがちな犯人や人質たちといった人間そのものをあまり描いていないため非常に無駄のないスッキリした構成になっている。また身代金受け取った後の逃走方法をどうするかが本作品の一番の鍵だが、うまくタイトルと掛け合わせたトリックだった。ウォルター・マッソー特有の表情で終わるラストも印象的。

劇場公開日 1975年2月8日

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2017-06-06

地球が静止する日 (2008年版)

★★+
地球が静止する日
鑑賞No:01666
原題:The Day the Earth Stood Still
製作:2008年/アメリカ/106分
監督:スコット・デリクソン
出演:キアヌ・リーブス/ジェニファー・コネリー

突然宇宙から不気味に光る巨大な球体とともにやってきた男クラトゥ。彼はある任務を遂行するために地球にやってきたのだった。政府や科学者は謎の多い彼の正体や真意を解き明かそうとする中、科学者のヘレンと幼い義理の息子は彼の任務に巻き込まれていく・・・・。

傑作SF映画「地球の静止する日」の舞台を現代に移したリメイク。キアヌ・リーヴス主演ということで期待度も大きかったのか、結構酷評の目立つ作品。確かにタイトルや予告編から感じられた壮大さはあまり伝わってこなかった。映画で伝えたいメッセージは人類の環境破壊に対する警鐘であり、それはストレートで分かりやすいが、エンターテイメントとしての映画としてはいかがなものかとの印象は残った。唯一の期待はラストだったが、これも微妙で曖昧な終り方。映画の訴えるメッセージの重要性を強調するには至らなかった。あまり見どころのない、安易なリメイクの失敗作と言われても仕方のない面のある映画。

劇場公開日 2008年12月19日



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2017-06-05

ペイ・フォワード/可能の王国

★★★+
ペイ・フォワード
鑑賞No:01040
原題:Pay It Forward
製作:2000年/アメリカ/123分
監督:ミミ・レダー
出演:ケヴィン・スペイシー/ハーレイ・ジョエル・オスメント

中学1年生のトレヴァーは、社会の授業でシモネット先生が出した「自分の手で世界を変える方法」という課題に対して“ペイ・フォワード”計画というものを発案する。それは1人の人間が3人の人間に対して親切をし、さらに親切を受けた者は別の3人に親切をしていくというものだった。トレバーは早速実践に移すが、提案した本人は失敗と感じる中、事態は思わぬ方向に進んでいく・・・・。

このストーリーを聞いてまず誰もが思い浮かべるのが「ねずみ講」だろう。冷静に考えれば「ねずみ講」なんて誰も引っかからないだろうと思われるものだが、忘れた頃に話題になっているところをみると、人間の欲深さがつくづく感じられる。この話は、いわゆる善意のねずみ講といったところだが、こちらの方は現実的にはそう上手く行かないだろう。絵空事のような感は否めないものの、こんな世知辛い世の中だからこそ、映画の中だけでも心地よい気分になれるストーリーは大切かもしれません。純粋な気持ちで観ると感動できる一作。

劇場公開日 2001年2月3日



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2017-06-04

暴走特急

★★★+
暴走特急
鑑賞No:00505
原題:Under Siege 2
製作:1995年/アメリカ/100分
監督:ジョフ・マーフィー
出演:スティーヴン・セガール/エリック・ボゴシアン

米国の豪華列車グランド・コンチネンタルがテロリスト集団に乗っ取られる。そして一味の首謀者デインは列車の1車両を指令室に改造し、傭兵グループとハイテクを駆使して地球の衛星軌道を回る超高性能兵器の支配権を握ってしまう。彼は10億ドルの報酬で国防総省の地下にある原子炉を破壊しようとしていたのだ。そんな列車の中に、元海兵隊で対テロ専門家のケイシー・ライバックが乗っていた・・・・。

“沈黙”シリーズ第3弾と言われている本作だが、実際は1作目の「沈黙の戦艦」の続編に当たる。「沈黙」シリーズといわれているが、タイトルに“沈黙”を付ける意味がよく分からないし、シリーズ作品が増えるに従い、作品の違いがよく分からなくなってきた。その点、この作品はシリーズといいながら「沈黙」を冠してなく、映画の内容を端的に伝えているところからもいいタイトルだと思う。内容的には、テロリストに乗っ取られた列車の中にスーパーマンのような男がたまたまいて、テロリストをやっつけちゃうという単純なもの。同じようなものには「ダイ・ハード」があるが、「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンは等身大の男が職業柄やむなく敵と対等するが、このライバックは一分の隙もなく、ともかく強過ぎるので、緊張感はあまり感じられない。ラストの列車衝突時からの脱出シーンはもはや人間業ではない非現実的なシーンで思わず失笑してしまった。

劇場公開日 1996年1月20日



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2017-06-03

東京少年

★★+
東京少年
鑑賞No:01619
製作:2008年/日本/95分
監督:平野俊一
出演:堀北真希/石田卓也/草村礼子/平田満

両親が交通事故で亡くなって以来、祖母と2人暮らしをする少女みなとには、同じ年齢の男ナイトという文通相手がいた。ある日、彼女は浪人生のシュウと恋に落ちるが、初デートの最中に記憶を失ってしまう。その後、シュウは彼女に対しよそよそしくなり、やがてふられることに。落ち込んだ彼女はどうしてもナイトに会いたくなり、手紙を出すが・・・・。

「東京少女」のほうがなかなか良かっただけに、ちょっと残念な作品。堀北真希は二重人格者をそれなりに良く演じていたとは思ったが、ストーリー的にはイマイチ感は否めない。同じ映像の繰り返し使用も、視点を変えるなどの工夫があればまだよかったが、ちょっとした情報の追加のみではくどさのみが目立ってしまった。全体的に画面が暗かったのも観難いだけで、なんか中途半端で効果が薄かったような感じがした。二重人格自体が常人には理解しがたい病気ゆえ、感情移入も難しかった。

劇場公開日 2008年2月2日



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2017-06-02

クール・ランニング

★★★★
クール・ランニング
鑑賞No:00421
原題:Cool Running
製作:1993年/アメリカ/98分
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:レオン/ダグ・E・ダグ

88年のジャマイカ。陸上短距離でオリンピック出場を目指していたデリスは予選会で隣コースの選手の転倒に巻き込まれて敗退し、オリンピック出場が夢と消えてしまう。それでもオリンピックに出たいデリスは冬季オリンピックのボブスレー競技のことを知り、幼馴染や同じ夢破れた仲間を巻き込んで練習を開始するが・・・・。

1988年のカルガリー・オリンピックにおける実話を元にしたスポーツコメディ。オリンピックに出たい一心でボブスレーに取り組む主人公たちだが、真剣なのにも関わらず、彼らが巻き起こす滑稽さに思わず笑ってしまいます。雪なんか見たこともない常夏の国ジャマイカでの冬スポーツであるボブスレーという競技が大きなギャップとなっているからでしょう。でも次第に彼らの真剣さが伝わってくるようになり、最後は感動させられるドラマとなります。実話ゆえより感動の大きい1本です。なお、このボブスレー・チームのコーチ役として好演していたジョン・キャンディはこの映画の公開直後に心臓発作のため急死してしまいました。デブ・コメディアンとして存在感のあったキャンディの43歳という若すぎる死には残念でしょうがありません。

劇場公開日 1994年2月19日



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2017-06-01

陰日向に咲く

★★★★
陰日向に咲く
鑑賞No:01583
製作:2008年/日本/129分
監督:平川雄一朗
出演:岡田准一/宮崎あおい/伊藤淳史/平山あや

ギャンブル好きがたたって借金で首が回らなくなった観光バスの運転手シンヤは、上司から援助を受けるが、結局パチンコで全額使い果たしてしまう。そのため会社に見放され、借金の取り立て屋に追われる彼は、切羽詰ってオレオレ詐欺を働こうとするが失敗する。そんなシンヤは偶然浅草の仲見世で寿子という女性と知り合い、彼女の母親の芸人時代の相方探しを手伝うことに・・・・。

劇団ひとりのベストセラー小説の映画化。いくつかのストーリーのオムニバス形式のような序盤のため、説明部分が多いような感じでゆっくりしたスタートでややだるい気もするが、中盤からストーリー展開に加速がついてっくる。そして一見バラバラのように見えたエピソードが次第につながっていくところは見事だった。ただつながり方が見事すぎて逆にリアリティに欠けるというか、やりすぎという感も否めなかった。大都会の中でそれぞれ自分たちの転機を迎え、悩みながらも進むべき道を模索している中で、登場人物たちの意外なつながりが明らかになっていくのだが、あまりにもつながりすぎて大都会という世界観が一気に消え、ものすごく狭い世界に見えてしまったのは残念。それでもシンヤと、オレオレ詐欺がきっかけで交流を持つことになった老婆との関係には思わず涙してしまった。いくつかのエピソードの中で唯一、他とはつながりのなかったエピソードであるアキバ系のゆうすけの話。他のエピソードはあまりにも登場人物の関係が偶然つながりすぎで違和感があったが、唯一つながらず独立したストーリーだったこの話は、これはこれで違和感があった。ここまでむりやり関係付けたのなら、このエピソードも何か関連性を持たせて欲しかった。

劇場公開日 2008年1月26日

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2017-05-31

ストロベリーショートケイクス

★★+
ストロベリーショートケイクス
鑑賞No:01578
製作:2006年
監督:矢崎仁司
出演:池脇千鶴/中越典子/中村優子/岩瀬塔子

大失恋を経験したフリーターの里子は、今はデリヘル店で電話番をしていた。大失恋を経験してもなお、恋がしたいという里子は、店のNo.1の秋代と親しくなっていく。秋代はデリヘルで稼いだお金で高層マンションを買うつもりだった。一方、イラストレーターの塔子は、男に愛されることばかり考えているルームメイトのちひろに嫌気が差していた・・・。

人気漫画家・魚喃キリコの同名コミックの映画化。女性にはウケル映画なのだろうか? 男である私にはこの映画の良さはさっぱり分からなかった。唯一、男性向きなのはR-15指定になった所以である、ベッドシーンやヌードシーンの多いことぐらい?主人公は里子、秋代、塔子、ちひろの4人になるのだろうが、ストーリーは里子と秋代、塔子とちひろの2組に完全に分かれ、この2組の接点がなかった。ここがそもそも分からない。4人の女性の、それぞれ違った生き様はそれなりに面白いし、女性の強さというものを垣間見ることもできた。たぶん、都会で女性一人が生きていくというのはこんなことだろうし、男性には分からない辛さがあるんだな、といった印象は感じられた。でも、結局何だったのか? 特にすごい展開もなく、驚くような結末もなく、何となく話が進み、何となく終わっちゃったという感じで、消化不良感はかなり残った。あと部分的に音声が小さくなって聞き取りにくく、分かりにくさをさらに助長していた。

劇場公開日 2006年9月23日



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2017-05-30

ロッキー3

★★★+
ロッキー3
鑑賞No:00266
原題:Rocky III
製作:1982年/アメリカ/99分
監督:シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア

アポロとの死闘の末、ヘビー級チャンピオンになって3年。豪邸で愛妻と愛息に囲まれて幸せに暮らすロッキーはかつてのハングリー精神を忘れつつあった。そんな中、かつてない強敵黒人ボクサー、クラバー・ラングが台頭しており、ロッキーはついにクラバーの前に倒されてしまう。さらに追い討ちをかけるようにトレーナーのミッキーが亡くなり・・・。

しがない4回戦ボーイだったロッキーが栄光の座をつかむまでを描いた「1」「2」と一転し、「3」は栄光から転落し挫折を味わいながらも、再び栄光に向って立ち直っていく姿を描いている。「3」での重要な転機はミッキーの死だが、シリーズ全体にわたって重要な役割を演じているライバルのアポロが「3」ではミッキーの跡を受けてロッキーのセコンドについたことだ。対戦相手の黒人ボクサーには、いかにも強そうでかつ憎まれ役に相応しい風貌をした俳優を配して、ラストの爽快感を高めているように感じた。今までの作品に比べ、ラストの試合シーンは短かったのでは? もう少し、チャンスあり、ピンチありの盛り上がりが欲しかった。

劇場公開日 1982年7月3日



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2017-05-29

ぼくのおじさん

★★★★
ぼくのおじさん
鑑賞No:02859
製作:2016年/日本/110分
監督:山下敦弘
出演:松田龍平/真木よう子/大西利空/寺島しのぶ

「自分のまわりにいる大人について」というテーマで学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男は、居候の「おじさん」を題材に作文を書くことにした。おじさんは大学の臨時講師で哲学を教えているせいか、屁理屈をこね、時には雪男をダシに母からお小遣いをもらい、万年床でマンガばかり読んでいる。そんなおじさんに見合いの話が持ち上がる。相手はハワイの日系4世で、絶世の美女・稲葉エリー。見合いに消極的だったおじさんはエリーに一目ぼれ。しかし、祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためエリーはハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、おじさんはハワイへ行く作戦をあれこれと練り出すが・・・・。

北杜夫が自身をモデルに書いたロングセラー小説の映画化。松田龍平のキャラクターが良く活かされている作品。哲学者という設定で、何でもかんでも屁理屈をこねて、自分の思い通りにしようとする松田龍平演じるおじさんの言動は見ていて面白い。屁理屈の元も悪意があるものではなく、基本はぐうたらで、
せこいがための苦肉の策であるため、憎めないところがいい。また、おじさんの屁理屈は家族(特に兄嫁)には通じず、もっぱら対象となるのは甥の雪男で、このコンビのやり取りも面白い。前半は家の周辺が舞台で、狭い話だったが、後半は一転、舞台をハワイに移し、ちょっぴりスケールが大きくなるが、その分、おじさんの屁理屈が通用しなくなるのも見どころ。最後まで飽きずに楽しめる。

劇場公開日 2016年11月3日



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2017-05-28

魍魎の匣(はこ)

★★★
魍魎の匣
鑑賞No:01580
製作:2007年/日本/133分
監督:原田眞人
出演:堤真一/黒木瞳/阿部寛/椎名桔平

昭和27年の東京で、美少女の連続バラバラ殺人事件が世間を騒がせていた。そんな中、探偵の榎木津は引退した女優・柚木陽子から行方不明の娘の捜索依頼を受ける。一方、小説家の関口は、不幸をハコに閉じ込めるといって勢力を伸ばしている怪しげな新教宗教団体を調査していた・・・・。

京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」の映画化第二弾。京極作品は恐らく初鑑賞だと思うが、イメージとしては江戸川乱歩作品を感じさせる。かなり複雑な人間関係らしかったので、鑑賞前に事前学習をして観たが、これは功を奏した。ただし、その分、それぞれの人物が描ききれていない薄っぺらさも露呈することとなった。ストーリー展開も、時系列を複雑にして分かりにくくしていたが、かえって作品をつまらないものにしている気がした。話のメインは美少女のバラバラ殺人事件だが、それ故グロテスクなシーンもあり、気持ち悪いシーンが嫌いな人にはお勧めできない。ただ、今の邦画に主演・助演で出まくっている、堤真一、阿部寛、椎名桔平らが集い、安定した演技で安心して観られる。

劇場公開日 2007年12月22日



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2017-05-27

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

★★★
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
鑑賞No:01272
原題:Lemony Snicket's a Series of Unfortunate Events
製作:2004年/アメリカ/109分
監督:ブラッド・シルバーリング
出演:ジム・キャリー/エミリー・ブラウニング

裕福な家の3姉弟妹はある日、火事で両親を失い、遠縁のオラフ卿に預けられる。しかしオラフ卿は3人の後見人になった途端、遺産目当てに3人を殺そうとする。彼のもとをかろうじて逃げ、別の親戚の家に行くが、オラフ卿は執拗に追いかけてくる・・・。

両親を亡くした3姉弟妹に降りかかる不幸の連続を描くファンタジー・アドベンチャー。一時期シリアスな映画に出ていたジム・キャリーが、持ち前のキャラを活かした役柄でオラフ卿を熱演している。ストーリー的には子供向けを意識してか単純でやや面白味には欠けるが、10巻以上あるシリーズの原作を2時間にコンパクトに纏めていたと思う。「ハリー・ポッター」シリーズとよく比較されるようだが、原作は別にして、映画では大きく水をあけられた感じ。

劇場公開日 2005年5月3日



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2017-05-26

聖の青春

★★★
聖の青春
鑑賞No:02858
製作:2016年/日本/124分
監督:森義隆
出演:松山ケンイチ/東出昌大/染谷将太/安田顕

幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指す聖だったが・・・・。

ネフローゼ症候群という難病と闘いながら将棋に人生を賭け、29歳の若さで亡くなった棋士・村山聖(さとし)の生涯を描いた大崎善生による同名ノンフィクション小説の映画化。村山聖を演じた松山ケンイチは体重を20kg以上も増やしてこの役に臨んでおり、その熱演は見もの。また、これまでさほど演技は上手とは思えなかった東出昌大も、冷静沈着な羽生善治をかなり抑えた静かな演技で重厚さを醸し出し、好演していた。村山聖の名はしてはいたが、詳しいことは知らず、ただ若くして亡くなった天才棋士程度の認知だったが、この映画でその壮絶な人生を知ることができた。
羽生善治との対戦は手に汗握る戦いであったように感じとられるが、如何せん、将棋は駒の進み方程度しか知らない自分にとっては、完全にその激しさが伝わってこなかったのは残念。

劇場公開日 2016年11月19日



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2017-05-25

長州ファイブ

★★★
長州ファイブ
鑑賞No:01438
製作:2006年/日本/119分
監督:五十嵐匠
出演:松田龍平/山下徹大/北村有起哉/三浦アキフミ

黒船来航から10年、佐久間象山の教えに感化された志道聞多の誘いにより、山尾は幕府の禁を破って英国に渡航する決意をする。さらに伊藤俊輔、野村弥吉、遠藤謹助の3人も加わり、いざ英国へ。英国に渡った5人は異国の技術に驚愕し文化に戸惑いながらも、造船や鉄道技術を吸収していく・・・。

近代日本の発展に尽力した山尾庸三ら長州藩士5人(いわゆる長州5傑)の奮闘を描く。史実に基づいた内容なので歴史好きには面白いが、歴史に興味がないとあまり特徴のない映画ともいえる。前半は歴史年表の映像化のような感があったが、後半、山尾庸三を中心にストーリーが展開し始めたところからやや人間が描かれているような気がした。ともかく歴史好きにはお勧め、そうでない方にはチョット・・・です。ちなみに本作の中で今回スポットを当てられていた山尾庸三は、のちに日本工学の父と呼ばれた人物で、工部大学校(のちの東京大学工学部、東京芸術大学)の創設者。本作では渡航したイギリスでの聾唖者との交流も描かれているが、日本発の盲聾唖学校の創設者でもある。さらに伊藤俊輔はのちの伊藤博文、志道聞多はのちの井上馨である。また野村弥吉はのちに日本の鉄道の父と呼ばれた井上勝、遠藤謹助は維新後、造幣局長を務める(大阪造幣局・桜の通り抜けを始めた)人物。

劇場公開日 2007年2月10日



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2017-05-24

続・激突! カージャック

★★★
続・激突
鑑賞No:00465
原題:The Sugarland Express
製作:1973年/アメリカ/110分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:ゴールディ・ホーン/ベン・ジョンソン

裁判で親の資格なしとして取り上げられた一人息子が養子に出されることになったクロービスとルー・ジーンの夫婦。ルー・ジーンに泣きつかれた現在服役中のクロービスは仕方なく脱走し、逃げる途中にパトカーをハイジャックするはめになる。やがて道路は封鎖され、大量のパトカーや野次馬が出てきて大騒ぎに・・・。

1969年に実際に起きた事件を基にしたアクション映画。当時まだ無名に近かったスピルバーグの本格デビュー映画なので、車関係ということもあり、好評だったTV映画の「激突!」の続編のようなタイトルだが、内容は全く関係なく続編でもない。前作?の「激突!」の出来が良すぎただけに、前作のようなスリルを期待すると肩透かしをくらうが、コメディタッチな部分を含め面白い映画には仕上がっている。ゴールディ・ホーンも嫌な女性を好演している。

劇場公開日 1974年6月8日

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2017-05-23

グレムリン

★★★+
グレムリン
鑑賞No:00063
原題:Gremlins
製作:1984年/アメリカ/106分
監督:ジョー・ダンテ
出演:ザック・ギャリガン/ホイト・アクストン

父よりクリスマス・プレゼントとしてユニークな動物モグワイをもらったビリー。モグワイを飼うに当たって、「水に濡らさないこと」「太陽光線に当てないこと」「真夜中過ぎにエサを与えないこと」の3つを守るように言われる。ビリーはモグワイにギズモと名付けるが、遊びに来た友達がギズモに水をかけてしまった・・・。

本作の製作総指揮はスピルバーグだが、まさにこの当時のスピルバーグらしさが感じられる作品。この頃は「E.T.」はじめ子供と一緒に観ても楽しめる作品が多かったが、「シンドラーのリスト」あたりから社会的なテーマも多く取り扱い始めたため、「グレムリン」のような作品が減ってきたのは残念。まだまだ今のようなCG技術がなかった頃の作品なので、ギズモの動きもぎこちないが、逆に今観ると愛着が沸く映像でもある。

劇場公開日 1984年12月8日



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2017-05-22

ボクの妻と結婚してください。

★★★★
ボクの妻と結婚してください。
鑑賞No:02860
製作:2016年/日本/114分
監督:三宅喜重
出演:織田裕二/吉田羊/原田泰造/高島礼子

数多くのレギュラーを抱え、忙しい毎日を送るバラエティ番組の放送作家・三村修治は、体に異変を感じて検査を受けるが、その結果は余命わずか6カ月の末期のすい臓がんという信じがたいものだった。放送作家として、世の中のさまざまなこと「楽しい」に変えて来た修治は、自分がいなくなったあとも、妻が前を向いて生きていけるようにと、ある企画を思いつく。それは、自分が死んだ後の妻の新たな結婚相手を探すことだった・・・・。

放送作家の樋口卓治による同名小説の映画化。基本的に悪い人間は出てこないので、気持ちよく観れる作品。ただ、題材はシリアスな設定なので、ときどき涙を誘うが、織田裕二演じる主人公の修治が憎めない軽めのキャラクターなため、設定ほど深刻な状況という雰囲気は感じさせなかったのも気持ちよく観れた原因かも。修治が考えた奇想天外な企画も、自分がもし同じ立場だったら理解はできる。しかし、残された者の気持ちはどうか?そこを映画ではどう終わらせるのか?修治が選んだ新たな結婚相手と結局、結ばれなかったら消化不良に陥るし、かといって、夫の死後の新たな結婚相手を夫の生前に受け入れる妻だとしたら、それもどうかと思う。いったい、どういう落としどころで結末を迎えるのか?と思いながら観ていたが、納得のいくラストで安心した。その点でもいい映画。

劇場公開日 2016年11月5日



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2017-05-21

タクシードライバー

★★★★
タクシー・ドライバー
鑑賞No:00138
原題:Taxi Driver
製作:1976年/アメリカ/114分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ/シビル・シェパード

鬱屈した生活を送るタクシー運転手トラヴィスは、ある日大統領候補の選挙事務所で働くベッツィと親しくなる。しかし、デートで彼女を怒らせ絶交されたトラヴィスはやがて闇ルートから拳銃を手に入れ、自己鍛錬しながらある計画を思いつく・・・。

ニューヨークでタクシー運転手をしているベトナム帰還兵が、自分の存在を世間に認めさせるために起こす行動を描く。今でこそ普通のオジサンになってしまった感のあるロバート・デ・ニーロだが、初めて出会った「ゴッド・ファーザーPART2」の若きドン・コルレオーネで渋い演技を彷彿させながら狂気にみちた男をクールに熱演している。デ・ニーロ演じるトラヴィスが鏡に向って「俺に用か?」と呟き拳銃を向けるシーンは背筋に寒さを感じるシーンである。なお、この映画で子役として若き日のジョディ・フォスター(当時13歳)を見ることができる。ちなみに1981年3月30日に起こったレーガン大統領暗殺未遂事件は、この映画の影響と言われている。事件の犯人であるジョン・ヒンクリーは何度も「タクシードライバー」を観て、その中で売春婦を演じたジョディ・フォスターに偏執的な愛情を抱いている。事件直前にもフォスター宛に手紙を書いているが、手紙の中で事件の動機を「フォスターの気を惹くため」としている。

劇場公開日 1976年9月18日



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2017-05-20

七人の侍

★★★★★
七人の侍
鑑賞No:01435
製作:1954年/日本/207分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/志村喬/島崎雪子/藤原釜足/加東大介

麦の刈り入れが終わる頃、野盗と化した野武士の群れがまた利吉たちの小さな村を襲おうとしていた。そこで絶望の淵にいた村人たちは侍を雇って野武士と戦うことを決意した村人は、町に出て雇うべき侍を捜すことに。しかし手助けしてくれる侍がなかなか見つからない。そんな中、子供を人質にした盗人を倒し子供を救った初老の浪人・勘兵衛を目の当たりに見る。利吉らは野武士退治を勘兵衛に頼み込み、浪人集めが始まる・・・。

戦国時代の貧しい農村を舞台に、野武士と戦うべく農民に雇われた七人の侍たちと農民の闘いを描く。黒澤作品をすべて観たわけではないが、観た中では間違いなく最高傑作。ストーリー展開といい、個性あるキャラクタといい、当時の百姓や浪人たちの様子といい、よく描かれているの一言。また今からみると出演者の豪華さも目をみはる。最後までハラハラさせられる展開に目が離せなかった。表面的には、悪=野武士、善=百姓という形だが、必ずしも百姓は正義で弱い存在ではなく、ずるくしたたかな面があることもしっかり描いているところはイイ。七人の侍を演じた志村喬をはじめ、三船敏郎、木村功、加東大介、稲葉義男、千秋実、宮口精ニら皆有名な俳優さんですが、その他にもチョイ役で山形勲、仲代達矢、宇津井健、東野英治郎ら名のある俳優が多数出ており、そういう面でも楽しめた。

劇場公開日 1954年4月26日



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2017-05-19

猟奇的な彼女

★★★
猟奇的な彼女
鑑賞No:01196
原題:My Sassy Girl
製作:2001年/韓国/122分
監督:クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン/チャ・テヒョン

大学生のキョヌは、ひょんなことから夜の地下鉄ホームで泥酔している美しい女性を助ける。しかし酔っ払いの女が嫌いなキョヌはそのままほっておこうとするが、持ち前の優しい心が働いて彼女をほっておけず、仕方なく彼女を介抱しながらホテルに連れて行く。だが、そこに現れた警官に拘束され、キョヌは留置場で一夜を過ごすことになる。一方、昨夜の記憶のない彼女は、怒ってキョヌを呼び出すが・・・。

軽いノリで観る分にはそれなりに楽しめる作品。ただ、まだまだ当時の韓国映画のレベルの低さは感じられる。特に演技はまだまだといったところ。内容も深みはなく、薄ぺっらい。主役のチョン・ビヒョンは見た目可愛く、魅力ある女優には感じられたので、それは救いだった。暴力的な美女と、気の弱い心優しい男性という、多少陳腐だが味付けによっては面白い設定なので、邦画ならもっと味があり、深みがあり、人間の内面をもう少し描いた上で、コミカルな部分も表現できたように思う。

劇場公開日 2003年1月25日



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2017-05-18

銀色のシーズン

★★★★
銀色のシーズン
鑑賞No:01579
製作:2007年
監督:羽住英一郎
出演:瑛太/田中麗奈/玉山鉄二/青木崇高

山向こうのリゾートに客を取られ、さびれた町の活性化のため集客に躍起になる桃山町のスキー場。そのスキー場の客をカモに、銀たち3人組は“雪山の何でも屋”を営んでいた。ある日、町おこしの目玉企画である雪上結婚式のため町に来た七海に銀はスキーを教えることになるが・・・・。

予告編と、「海猿」シリーズの羽住英一郎監督の作品ということで、スキー版海猿かと思いきや、いい意味で期待を裏切られた。またスキー=ロマンスという図式が先入観としてあったので、「私をスキーに連れてって」のような明るいラブストーリーかとも思ったが、それも違っていた。これは悪い意味ではなく、いい意味でオリジナル性があったということ。ただ、それなりに楽しめたが、結局は瑛太演じる銀のストーリーだけ締めて終わったため、玉山鉄二演じる祐治や田中麗奈演じる七海のエピソードは中途半端な終わり方をした感があった。しかし、スキー映画は久しぶりに観たが、昔スキーをやっていただけに、こんな映画を観るとまたスキーがやりたくなった。

劇場公開日 2008年1月12日



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2017-05-17

BUG/バグ

★★★
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鑑賞No:01585
原題:Bug
製作:2007年/アメリカ/102分
監督:ウイリアム・フリードキン
出演:アシュレイ・ジャッド/マイケル・シャノン

自分の不注意で息子が行方不明となったことを心の傷として抱えているアグネスはひとり、モーテルで暮らしていた。また最近は、暴力的な元夫からと思われる無言電話に頭を悩ませていた。ある日、バーで働く彼女の同僚からピーターという男を紹介される。謎めいた男ながら孤独に生きる彼にアグネスは好意を抱いていく。やがて彼は、従軍中に薬の実験台となり、自分の体内に“虫”が繁殖していると告白する・・・・。

ブロードウェイの舞台を映像化したサイコ・スリラー。アグネスが暮らすモーテルの一室が舞台の、いわゆる密室劇。タイトルになっている“バグ(=虫)”が彼らを恐怖に陥れていく唯一のものだが、虫は決して画面に映らない。というか、虫がいるという妄想に次第に精神がいかれていく彼らを描くのが目的?のようなので、見えない虫の方が恐怖は倍増するのかも!?それにしても最近観る謎めいた映画の特徴なのか、答えがない(謎が解けない)物が多いような気がする。この映画もそうで、途中に散りばめられた謎に対して確定的に出された答えは何一つなかったのではないか?観客に想像させることで作品の解釈の幅を広げているのか?よく理解できないが、消化不良感の残る映画である。

劇場公開日 2008年7月5日



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2017-05-16

釣りバカ日誌8

★★★
釣りバカ日誌8
鑑賞No:00623
製作:1996年/日本/105分
監督:栗山富夫
出演:西田敏行/三國連太郎/浅田美代子/柄本明

ある日、スーさんこと鈴木一之助は亡き友人の娘で秘書の榊真理から父親の3回忌が過ぎたことを知らされる。法事に行けなかった一之助は休日に榊家を訪れ、そこで真理の姉で外科医の和美と再会する。これがきっかけで一之助は和美の病院で大腸検査を受けることになり・・・・。

人気コメディの通算第9作。今回は前半と後半でストーリーが大きく異なる、いわゆる2部構成のごとくなっているという点で異色作。前半の主役はどちらかというとハマちゃんでもスーさんでもなく、スーさんの友人の娘と、ハマちゃんの釣りの弟子で、それぞれ今まで異性に縁のなかった二人が意外にもゴールインすると言うストーリーがメイン。後半は一転して、彼ら2人の結婚式後の話になるが、ハマちゃんとスーさんが渓流釣りに夢中になって山で遭難するという話になる。遭難した2人の山小屋でのやり取りは、2人の性格が剥きだしにされて、思わず笑ってしまう。1作の中で2つのエピソードがあるチョットお得な作品。

劇場公開日 1996年8月10日



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2017-05-15

ヒートアイランド

★★★★
ヒートアイランド
鑑賞No:01527
製作:2007年/日本/106分
監督:片山修
出演:城田優/木村了/北川景子/小柳友/浦田直也

渋谷のチーム“ギルティ”のリーダーのアキは、仲間とファイト・クラブを主宰していた。ある日、仲間のひとりが3000万円の入ったバッグを持って帰ってくる。その金は強盗団が、ヤクザの経営するカジノから強奪した金の一部だった。やがて彼らは、その金を狙う強盗団やヤクザ、さらには南米マフィアまで加わった争奪戦に巻き込まれていく・・・。

渋谷を舞台にした、若者と強盗団とヤクザの大金争奪戦を描く。それほど期待して観たわけではなかったが、意外と面白かった。テンポが非常によく、渋谷の若者グループ6名を中心に2組のヤクザ、強盗団、南米マフィアが絡んでくるものの、ストーリー自体は分かりやすく、またうまくつながっていくので観ていても飽きさせない。若者グループの俳優は無名?の人たちばかりで演技的にはうまいとはいえないが、まわりを固めるベテラン俳優陣の熱演が映画を盛り立てている。ちなみに、本映画のオフィシャルサイトで“ギルティ”誕生の秘密を描くショートムービーが期間限定配信されているので、先にこちらを観てから映画を観るとより楽しめる。

劇場公開日 2007年10月20日

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2017-05-14

どろろ

★★★★
どろろ
鑑賞No:01404
製作:2007年/日本/138分
監督:塩田明彦
出演:妻夫木聡/柴咲コウ/瑛太/杉本哲太/麻生久美子

天下統一を狙う醍醐景光が魔物と交わした契約で体の部位が欠けた姿で誕生した百鬼丸。その百鬼丸を呪医師の寿海が拾い、秘術を使って仮の肉体を与える。20年後、百鬼丸は失った部位を取り戻すため、魔物退治の旅に出る。そこで出会うのが、彼の左手に仕込まれた妖刀を狙う女盗賊“どろろ”だった。

手塚治虫の同名の原作漫画の映画化。戦乱の世で、魔物に奪われた肉体の部位を取り戻すために魔物と戦う百鬼丸と、彼が持つ妖刀を奪うためつけ狙う女盗人どろろの旅を描く。子供も十分楽しめるストーリーであり、次々と出てくる魔物も色々なデザインやキャラがあって楽しめる。また単なる魔物退治だけではなく、根底には親子の愛情・絆を描いており、その絆を断つ戦争に対して原作者・手塚治虫の怒りのメッセージも感じられる。映像も独特の雰囲気があり、戦いのシーンはVFXやワイヤーアクションを駆使したスピード感あるシーンが多く、観ていてワクワクした。

劇場公開日 2007年1月27日

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2017-05-13

12人の優しい日本人

★★★★+
12人の優しい日本人
鑑賞No:00572
製作:1991年/日本/116分
監督:中原俊
出演:塩見三省/豊川悦司/相島一之/上田耕一

ある殺人事件の裁判のため、12人の男女が陪審員として集められた。被告人が若くて美人だったこともあり、審議はあっけなく無罪に決まるかに思えたが、討論が好きな一人が有罪を唱えたことで審議が混迷を極めていく・・・。

もしも日本に陪審員制度があったら・・・という仮定で作られた裁判もの映画。脚本は三谷幸喜。本作品のモチーフとなっているのは名作「十二人の怒れる男」。「十二人の怒れる男」は11人の陪審員が有罪を唱える中、唯一人の陪審員が無罪を主張し、有罪とした証拠や証言に対する疑問から次第に無罪に傾いていく・・・というストーリーだが、本作は逆。11人が無罪を主張する中、唯一人が有罪を主張する。それから無罪か有罪かで討論が始まるが、感情も入り混じり主張も二転三転するなど混迷していくさまはさすが三谷作品。元ネタとは違った面白さがあり楽しめる。

劇場公開日 1991年12月14日

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2017-05-12

守護神

★★★★
守護神
鑑賞No:01400
原題:The Guardian
製作:2006年/アメリカ/139分
監督:アンドリュー・デイビス
出演:ケビン・コスナー/アシュトン・カッチャー

かつて救助した人数は200人とも300人とも言われる伝説の救難士ベン。しかしある海難救助での大事故で仲間を失った彼は現役を退き、エリート救難士を養成するスクールの教官となる。一方才能ある水泳選手だった新入生ジェイクも、高校時代の暗い過去を引きずったままスクールに入学してきていた。2人はぶつかり合いながらもその才能を認め合い、次第に心を通じていく・・・。

「海猿」のハリウッド版リメイクともいわれる本作だが、「海猿」が訓練生視点なのに対し、「守護神」は教官視点寄りである。ストーリー展開的にはやはり「海猿」に似ており、「愛と青春の旅だち」を彷彿させる。ただエピソードは多いながら、深みに若干かける感はあった。(人間を描くよりも訓練そのものを描く時間が長すぎたせいかも?)訓練模様や海難救助シーンはとてもリアルでさすがハリウッドと思われた。なお題名の「守護神」の意味はラストで明らかになる。

劇場公開日 2007年2月10日



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2017-05-11

妖怪大戦争

★★+
妖怪大戦争
鑑賞No:01288
製作:2005年/日本/124分
監督:三池崇史
出演:神木隆之介/宮迫博之/南果歩/成海璃子/佐野史郎

タダシは両親の離婚によって、母と祖父と共に田舎で暮らすことになる。都会育ちのタダシはなかなか田舎育ちのクラスメートに馴染めないが、ある日神社のお祭りでタダシは“麒麟送子”に選ばれ、妖怪が見れるようになってしまう・・・。

妖怪研究の第一人者水木しげると、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきの作家陣のプロデュースチーム「怪」が作り上げた原案を映画化。1968年に同名の映画が作られているが、内容はかなり異なる。ストーリーは至って簡単で、人間が捨てた物や捕獲した妖怪を組み合わせて作った悪霊で人類滅亡を図る加藤保憲に対し、主人公や妖怪たちが力を合わせて対抗するというもの。豪華なキャストはいいが、ほとんどは妖怪役で本人とはわからないほどのメイキャップ技術により無駄な豪華配役の感は拭えなかった。また、豪華なメンバーによる原案の割りに内容がつまらなかったのもどこに問題があったのだろうか?
子供向けの映画と思えるが、我が子もソッポを向いてしまうほどの出来は残念。ただし、昔なじみの妖怪が、昔のような着ぐるみではなくリアルだったので何か懐かしい気がしたのは幸いだった。

劇場公開日 2005年8月6日



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2017-05-10

インフェルノ

★★★+
インフェルノ
鑑賞No:02857
原題:Inferno
製作:2016年/アメリカ/121分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス/フェリシティ・ジョーンズ

ハーバード大学の宗教象徴学者ラングドン教授は、数日分の記憶を失った状態で、フィレンツェの病院で目を覚ます。謎の襲撃者に狙われたラングドンは、美しい女医シエナ・ブルックスに助けられて病院を脱出。何者かから追われる身となったラングドンとシエナは、生物学者ゾブリストが人類増加問題の解決策として恐ろしい伝染病を世界に広めようとしていることを知る。そしてゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」になぞらえて計画を実行していることに気づき、阻止するべく奔走するが・・・・。

「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く、ロバート・ラングドン教授シリーズ第3弾。けれども、大ヒットした「ダ・ヴィンチ・コード」のような歴史ミステリー性はなく、追われもの系のパニック・アクション映画に近い。その分、ストーリーも分かりやすい。随所に歴史うんちくが入るが、あまり興味深いものはなく、どちらかというと、ハラハラドキドキで楽しめる作品。ラストは予想通りのハッピーエンドだが、序盤は追う者、追われる者の正体や目的がイマイチ分からず戸惑ってしまう。中盤以降、それらが分かってきて、意外な展開とはなるが、全体的にはセオリー通りの内容。ちなみに一番怪しい行動をするのはラングドンだけどね。

劇場公開日 2016年10月28日



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2017-05-09

ホワイトリリー

★★
ホワイトリリー
鑑賞No:02846
製作:2016年/日本/80分
監督:中田秀夫
出演:飛鳥凛/山口香緖里/町井祥真/西川カナコ

傷ついた過去を抱えるはるかと登紀子は、互いを慰めあうように寄り添いながら生きている。そんな2人の秘密に踏み込んできた悟の存在によって、それぞれの愛が暴走をはじめる・・・・。

日活の成人映画レーベル「ロマンポルノ」の45周年を記念し、日本映画界の第一線で活躍する監督たちが新作ロマンポルノを手掛ける「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作。ロマンポルノとは言いながら、そこまで厭らしさは感じない演出だった。けれどもそこは「リング」で有名な中田秀夫監督。次第にその片鱗を見せ始め、終わってみればホラー?と思わせるようなホラー要素がしっかりと入っていました。ストーリー的には目新しさはなく、好きなタイプの映画でもないため、この1作でこのプロジェクト作品はもういいかな・・・。

劇場公開日 2017年2月11日



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2017-05-08

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

★★★
闇金ウシジマくん ザ・ファイナル
鑑賞No:02849
製作:2016年/日本/130分
監督:山口雅俊
出演:山田孝之/綾野剛/永山絢斗/真飛聖

ある日、ウシジマの中学時代の同級生・竹本優希がカウカウファイナンスに現れ、生活のための金を貸してほしいと言うが、ウシジマはその頼みを断る。金を借りられずに事務所を去った竹本は、住み込みで労働ができるという「純愛の家」に入居することになるが、「純愛の家」の実態は、入居者に過酷な労働を強いる貧困ビジネスだった・・・・。

Part3では露出度が少なく、目立たなかった感が強かったが、本作ではウシジマくんがメインでストーリーが展開される。それもこれまでは触れられなかったウシジマくんの過去がクローズアップされ興味深い。原作のコミックさえ読んでいなかったので、本シリーズは全作観ていながら、カウカウファイナンスの人間関係もよく知らず、本作でウシジマくんと柄崎の関係を知って驚いた始末。Part3同様、本来の闇金業界ネタは少ないが、緊張感ある展開で面白い。

劇場公開日 2016年10月22日



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2017-05-07

闇金ウシジマくん Part3

★★★★
闇金ウシジマくん Part3
鑑賞No:02848
製作:2016年/日本/131分
監督:山口雅俊
出演:山田孝之/綾野剛/本郷奏多/白石麻衣

派遣の仕事で食いつなぐ沢村真司はある日、街で撮影中のタレントの麻生りなを見かけ、社会の格差を実感する。ネット長者の天生祥が主宰する「誰でも稼げる」というセミナーに半信半疑で参加した真司は、人生の一発逆転を狙った億単位のマネーゲームに巻き込まれていく。一方、妻がいながらキャバクラに通うサラリーマンの加茂守は、美人キャバ嬢を落とそうと躍起になっていたが・・・・。

前2作とは異なり、闇金ウシジマくんはどちらかというと主役というより、主軸に絡んでくるといった設定。そして主軸となるのが、ネットビジネス詐欺に巻き込まれる沢村真司と、酒と女に溺れ破滅していく加茂守の2つのストーリー。全体的に面白くはあったが、闇金業の裏側、小ネタ的なストーリーがなく、主人公の魅力を大いに引き出した作品とは言い切れず、物足らなさは残る。本作は「ザ・ファイナル」と2部作構成になっており、ウシジマくんの出番は「ザ・ファイナル」中心となっている。

劇場公開日 2016年9月22日



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2017-05-06

パッセンジャー

★★★★
パッセンジャー
鑑賞No:02850
原題:Passengers
製作:2016年/アメリカ/116分
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ジェニファー・ローレンス/クリス・プラット

20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが・・・・。

まず、設定に尽きる作品と言える。途中で一人だけ目覚め、それが何を意味するのかを知った時の絶望感は想像を絶することのように思える。それでもジムは前向きに生きようと試みる。見上げた精神だ。しかし、それも潰えてしまう。そして、一人の女性の人生、運命を変えてしまう行為をしてしまう。許されない行為。そして自分が味わった絶望感を、オーロラにもそれも故意に味あわせてしまう。あまりにも罪な行為で、ジムへの非難はものすごいと思われるが、しかしながらジムだけを責めるのも可哀そうな気がする。同じ立場になった時、ジムと同じ行動をとらないと言い切れるのか? 当然、宇宙船が目的地に着くころの2人の結末は分かっていたが、2人で前向きに生きたことを示すラストだったので、何か晴れやかに終わって清々しかった。

劇場公開日 2017年3月24日



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2017-05-05

セトウツミ

★★★★
セトウツミ
鑑賞No:02855
製作:2016年/日本/75分
監督:大森立嗣
出演:池松壮亮/菅田将暉/中条あやみ/鈴木卓爾

性格は正反対だがどこかウマの合う高校2年生の内海想と瀬戸小吉は、放課後にいつも河原で話をしながら暇つぶしをしている。くだらない言葉遊びや、思いを寄せる女子へのメールの内容、時にはシリアスなことも語り合う。そんな二人を見守る同級生の樫村一期に瀬戸は憧れているが、樫村は内海に好意を抱いており・・・・。

此元和津也の人気漫画「セトウツミ」を実写映画化した作品。原作は、関西弁の男子高校生2人が放課後にまったりとしゃべるだけというシンプルな内容で、2人の繰り広げるシニカルな会話劇の面白さで人気のコミック。ベタベタの親友というわけではなく、時にはけんか腰に争ったり、でもすぐ元に戻ったり、仲良しとは思えない毒舌も吐くけど、どこかウマが合うというのが一番似合う2人だが、小ネタコントのような内容で、2人の自然体ともいえる演技とまったり感についつい惹きこまれる。くだらないと言えばくだらない話題がほとんどだが、それでも飽きさせない構成と演技は見もの。

劇場公開日 2016年7月2日



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