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2019-08-16

情婦

★★★★(4.0)
w情婦
鑑賞No:00103
原題:Witness for the Prosecution
製作:1957年/アメリカ/117分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:マレーネ・ディートリッヒ/タイロン・パワー

ロンドンで起きた富豪の未亡人殺人事件の容疑者として一人の男が逮捕される。彼は無罪を主張し、弁護士はアリバイ立証のため彼の妻に証言を求めるが、彼女は検察側の証人として出廷する・・・。

アガサ・クリスティー原作の「検察側の証人」の映画化。さすがアガサ・クリスティーだけあって、練られた構成とラストの大ドンデン返しは驚き。また気丈な妻役のディートリッヒをはじめ、もいい味を出していた弁護士役のチャールズ・ロートンなど配役もよかった。映画の最後につく“決して結末を口外しないように”はまさにその通り。この映画を観ていない方のために決してここでは結末は書きません!ちなみに本映画の原作である「検察側の証人」は実は私の大学時代に英語のテキストとして使用され、全文英語で読んだ思い出深い(?)作品である。

劇場公開日 1958年3月1日



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  1. 洋画-し
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2019-08-15

十二人の怒れる男

★★★★★(5.0)
w十二人の怒れる男
鑑賞No:00102
原題:12 Angry Men
製作:1957年/アメリカ/96分
監督:シドニー・ルメット
出演:ヘンリー・フォンダ/リー・J・コッブ/エド・ベグリー

ニューヨークの裁判所。18歳の不良少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしていた。12人の陪審員たちは評決の投票をするが、ただひとり陪審員8番だけが無罪を主張し、改めて審議が行なわれることに。それでなくても疲れきっていた11人は苛立つが、8番の説得によって次々と無罪に転じていき・・・・。

主演のヘンリー・フォンダが他界したとき、深夜TVの追悼番組でこの映画が放映されていたのを観たのが最初。以後何回観たことか・・・。12人の陪審員による審議室での審議の模様が映画の99%を占める。被告が少年であることは冒頭わかるが、どんな事件なのかは最初分からず、審議が進んでいくに連れて審議の対象となっている殺人事件の様相がだんだん明確になり、一歩づつ真相に近づいていく。多数決の際に議長が毎回読み上げる「Guilty(有罪)」「Not Guilty(無罪)」のシーンが緊張する。日本でも裁判員制度が導入され、もしかしたら映画と同じような立場になるかもしれないが、そのとき大勢に流されず本当に自分の信じる考えを主張できるだろうか・・・?

劇場公開日 1959年8月4日



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2016-01-15

十戒

★★★★+
十戒
鑑賞No:01066
原題:The Ten Commandments
製作:1957年/アメリカ/220分
監督:セシル・B・デミル
出演:チャールトン・ヘストン/ユル・ブリンナー

エジプト王ラメシス一世は、新しく生まれるヘブライの男の子をすべて殺すよう命を出す。そんな中で生まれたモーゼは、母親によってゆりかごに隠され、ナイル川に流される。その赤子を偶然にも見つけた王女は引き取って育てることに。成長したモーゼはエジプト王子として勢力を持ち始めるが、実の王子であるラメシスと次第に対立していく・・・。

セシル・B・デミル監督が1923年に製作した「十誡」の再映画化。220分というかなりの長尺だが飽きさせない、見ごたえのある作品。やはりスペクタル映画はこの人といわんばかりに、チャールトン・ヘストンのモーゼ役ははまっている。旧約聖書をもとにしてモーゼがイスラエルの民とともに聖地を築くまでを描いているが、やはり圧巻は紅海が真っ二つに割れるシーン。今でこそCG技術を持ってすれば容易に表現できるシーンかもしれないが、そんな技術のない50年前においてこの特撮シーンはやはりスゴイ!それにしても特撮シーンだけでなく、エキストラや馬車の数も半端ではありません。CGで表現できない時代にあって、映画に賭ける意気込みというか、壮大さには脱帽する作品です。

劇場公開日 1958年3月15日



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  1. 洋画-し
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2015-12-21

大忠臣蔵

★★★
大忠臣蔵
鑑賞No:02748
製作:1957年/日本/155分
監督:大曾根辰夫
出演:市川猿翁(2代目)/市川団子/水谷八重子(初代)/高田浩吉

播州赤穂城主浅野内匠頭は、高家筆頭吉良上野介から受けた恥辱にたえかねて殿中刃傷に及んだが、加古川本蔵にさえぎられて吉良を討損じた。お家断絶、内匠頭は切腹。家老大石内蔵助は、無事に城を明渡し、家臣を離散させた。だが、その胸中には、主君の無念を晴らすべく、固い誓いが数十人の連判状と共に秘められているのだった。その時、内匠頭の近習早野勘平は、事件の当日腰元おかると恋に耽り、大事な場に居合わさなかったため・・・・。

大忠臣蔵と「大」の字をつけた「忠臣蔵」だが、「大」がつくほどスケールアップした感はない作品。むしろ、これまでの「忠臣蔵」と比べたら、有名で、スタンダードなエピソードは敢えて外して、オリジナルなストーリーにスポットを当てている印象が強く、言ってみれば「番外編」と言った方が近いかもしれない。

劇場公開日 1957年8月10日


  1. 邦画-た
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2013-09-23

死刑台のエレベーター

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00364
製作:1957年/フランス/92分
監督:ルイ・マル
出演:モーリス・ロネ


土地開発会社の技師ジュリアンは社長夫人フロランスと不倫関係にあり、社長を殺す完全犯罪を目論んでいた。そしてその計画は実行される。しかし社長殺害後、残してきた証拠に気付いたジュリアンは慌てて現場に戻ろうとしてエレベーター内に閉じ込められてしまう。さらに彼の車は若いカップルに盗まれ、さらなる別の犯罪へと巻き込まれていくことに・・・。


設定は興味深く面白い。完全犯罪を目論んだ男がちょっとしたミスで現場に戻ろうとしてエレベーターに閉じ込められる。もうこれだけでも、どうなるんだろう?という期待感が膨れてくる。そして本人の意思とは別に事件は思わぬ方向に進んでいきながら、最終的には完全犯罪が崩れるという結末に納得してしまう。50年以上も前の作品らしく、ストーリーはシンプルで無駄がないが、飽きさせない展開は上手い。斬新な撮影手法としても名高いこの作品だが、今では使い古された感があり、今観ると思ったほど斬新さは感じられない。


  1. 洋画-し