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2018-05-21

薄桜記

★★★(3.0)
w薄桜記
鑑賞No:02897
製作:1959年/日本/109分
監督:森一生
出演:市川雷蔵/勝新太郎/真城千都世/三田登喜子

丹下典膳は高田馬場での決闘へ向かう途中の中山安兵衛と出会った。安兵衛の相手が自分と同門の知心流と知りその場を離れる典膳だったが、同門を見捨てたとして師匠から破門を言い渡される。典膳は千春という女性と結ばれるが、留守中に知心流の門弟五人により千春を陵辱されてしまう。五人組に復讐するため、典膳は浪人となり千春と離別し、千春の兄に斬られ片腕を失った。安兵衛は主人である浅野内匠頭の仇討ちのため吉良邸への討ち入りを計画。一方、典膳は吉良家に迎え入れられていた・・・・。

五味康祐の産経新聞連載小説の映画化で、赤穂浪士の仇討を背景とした時代劇。背景は赤穂事件ではあるが、赤穂事件を描いているわけではないので忠臣蔵ファンには物足らない内容。ただ、主人公の丹下典膳に関するストーリーは壮絶。名前が丹下で、片腕を失うことから途中、「丹下左膳」の話かと間違うような展開だったが、ラストの片腕での殺陣は緊張感があってハラハラした。顔と名前が分かる俳優が勝新だけで、キャストの設定も最初よく分からなかったので、初めて観るのなら役どころを予習して観た方がより楽しめる。

劇場公開日 1959年11月23日



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2017-03-15

ベン・ハー

★★★★★
ベン・ハー
鑑賞No:00211
原題:Ben-Hur
製作:1959年/アメリカ/222分
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:チャールトン・ヘストン/ジャック・ホーキンス

ユダヤの豪族の息子ベン・ハーは幼友達のメッセラの裏切りにより、母と妹は地下牢へ送られ、彼自身は奴隷船送りとなる。その後、ローマ艦隊司令官アリウスの命を救ったことから彼の養子としてローマ屈指の剣闘士に成長する。そして獄中で死んだと聞かされた母と妹の仇を討つべく、戦車競技に出場する・・・。

第32回アカデミー賞で作品賞をはじめ計11部門に耀いた、ローマ帝国を舞台としたスペクタルドラマ。この11部門制覇は、「タイタニック」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と並び史上最多の受賞である。
4時間という長尺のドラマで見ごたえ十分。主人公ベン・ハーの数奇な半生が中心ながら、ローマ帝国やキリストについても丁寧に描いており、歴史好きにはたまらない。また後半の戦車競技のシーンは圧巻で、CGのなかった当時、よくこんなシーンが撮影できたと思われるほど迫力満点。セットにしてもエキストラの数にしても尋常ではない。しかし何といっても当時のこの手のスペクタル映画では欠かせない存在がベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストン。やっぱりこの人はスペクタルものがよく似合います。

劇場公開日 1960年3月30日



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2014-11-29

私は貝になりたい (1959年版)

★★★★
私は貝になりたい(1959年版)
鑑賞No:01660
製作:1959年/日本/113分
監督:橋本忍
出演:フランキー堺/新珠三千代/菅野彰雄/水野久美

高知の漁村町で理髪店を営む清水豊松は、つつましいながらも妻の房江と一人息子の健一の3人で幸せに暮らしていた。だが世の中は戦争中で、ついに豊松にも召集令状が来てしまう。戦地に送られた豊松はある日、逮捕された米兵の処分役を命ぜられ、立ち木に縛られた米兵に向って突進し、銃剣を突き刺してしまう。戦争が終わり、高知に戻った豊松は再び幸せな生活に戻るが、それもつかの間、彼は戦犯として逮捕され、裁判で絞首刑を宣告される・・・・。

この作品は最近、中居正広・仲間由紀恵主演でリメイクされた同名映画のオリジナル版。元々は1958年にTVドラマで放映され大反響となった作品を、ドラマ同様フランキー堺主演で映画化したもの。前々から観たいと思っていた作品だったが、リメイクを機にやっと観ることができた。名作と言われているこの作品だが、そういわれるだけのフランキー堺の名演が光る。ごく普通の理髪店のオヤジが、戦犯容疑で死刑を宣告されるが希望を失わず再審を求め努力する。ごく普通のオヤジの素顔、再審を求め努力している時の必死の顔、そして刑執行を迎えた放心状態の悲しげな顔、同じ人間かと思うほど、希望と絶望でこれだけ人間の表情は変わるものかと思わせる名演だった。もちろん戦争や軍隊を知らない私だが、戦争中の、狂気が支配した環境下で、上官の命令=天皇陛下のお言葉と言われて決して逆らうことのできない虫けらの如し二等兵の行為に対して、死刑を宣告される虚しさ。「貝になりたい」というのはイマイチ分からないが、誰を恨んでいいか分からない虚しさから、人間不信・社会不信に陥った主人公の絶望的な心の声のようで涙なくしては観れない映画である。
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2014-10-01

北北西に進路を取れ

★★★★
北北西に進路を取れ
鑑賞No:00214
製作:1959年/アメリカ/137分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ケイリー・グラント/エバ・マリー・セイント/ジェームズ・メイソン

キャプラという男と間違われて誘拐されてしまった広告マン、ロジャー・ソーンヒルは、謎の人物タウンゼントからある仕事への協力を要請される。しかし殺されかけ、窮地を脱したロジャーは、翌日、真相を確かめようと国連ビルへ赴くが、そこに現れたタウンゼントは全くの別人だった。そして、タウンゼントの背中にナイフが突き立てられ、容疑はロジャーにかかってしまう・・・・。

アルフレッド・ヒッチコックの代表作のひとつです。ちょっとしたきっかけでスパイに間違えられた男が逃走しながら真相を究明する話。“巻き込まれ型”あるいは“追われ型”といわれるサスペンスものの集大成といえる映画。ラストのラシュモア山でのシーンはこの映画を印象づける有名なシーン。息つく暇なく展開するストーリーだが、ケイリー・グラントがかもし出すユーモアが心地よい。ともかく面白いです。
  1. 洋画-ほ

2014-03-11

東海道四谷怪談

★★★+

鑑賞No:01830
製作:1959年/日本/76分
監督:中川信夫
出演:天知茂/若杉嘉津子/江見俊太郎/池内淳子


備前岡山。浪人民谷伊右衛門は、お岩との仲をひきさかれたのを恨みに思い、その父四谷左門と、彼の友人佐藤彦兵衛を殺してしまう。これを目撃した仲間直助は、弱味につけこんで伊右衛門を脅迫するようになった。そして左門・彦兵衛殺しを他人の仕業に偽装し、あだ討ちと称してお岩と妹のお袖、お袖の許婚・与茂七らと江戸に向かうが・・・・。


有名な鶴屋南北の「東海道四谷怪談」の映画化。お岩さんの怪談話は昔から知っているが、きちんと映像化されたものを観たのはこれが初めて。「お岩さん=顔が醜くはれ上がった=怖い」というイメージの強い四谷怪談だが、映画を観ていると哀れで可哀想な女性であり、逆に天知茂演じる伊右衛門の残酷さに憤りを感じる。しかしその伊右衛門も真からの悪人ではなく、根は弱気で小心者ゆえの行為だけにどこかやるせない気持ちが残る内容である。50年以上前の映画だが、CGや特殊効果でのみ怖がらせる映画とは異なり、人間の内面の恐ろしさから恐怖を感じさせる、本当の意味での怪談映画。


東海道四谷怪談-1 東海道四谷怪談-2

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