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2015-12-17

★★★
穴
鑑賞No:01224
原題:Le Trou
製作:1960年/フランス/132分
監督:ジャック・ベッケル
出演:ジャン=ケロディ/フィリップ・ルロワ

サンテ監獄の獄房の一室に四人の男がとじこめられていた。ロラン、ジェオ、マニュそれに「和尚」という綽名のボスランの四人は毎日ボール箱を組立てるだけの単調な毎日のくりかえしの中で、やがて重罪裁判所に出廷しなければならないのを知っていた。待つことにたえかねた四人は脱走を決意し、細心な計画がたてられるが・・・・。

ジャック・ベッケル監督最後の作品。また本作は1947年に実際に企てられた脱獄が基になっている。そのため、ベッケル監督は素人役者を使って本物らしさを高めていたが、さらに驚くべきは出演者のひとりジャン・ケロディは実際に脱獄に加わった当人で、本人役で出演している。さらに本物と感じさせるために、独房の石の床を突き崩すシーンをカットせず延々と見せるところである。これにより主人公と観客が同じ時間を共有することで、実際感をより高めているのではと思う。ちなみに本作は監督最後の作品と書いたが、実は完成を見ずに亡くなっている。

劇場公開日 1962年4月7日




  1. 洋画-あ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2015-07-18

太陽がいっぱい

★★★★★
太陽がいっぱい
鑑賞No:00137
原題:Plein soleil
製作:1960年/フランス、イタリア/118分
監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン/マリー・ラフォレ

貧乏なアメリカ青年トムは、友人であり金持ちの放蕩息子であるフィリップを連れ戻して欲しいと彼の父親から頼まれる。そのためナポリにやってきたトムは、そこで女遊びに明け暮れるフィリップを見て憎悪に駆られ、彼を殺し、彼になりすますことにする・・・。

イギリスの女流作家パトリシア・ハイスミスの小説「才人リプレイ君」を映画化したサスペンス。個人的にはアラン・ドロンの映画の中では「ボルサリーノ」と並ぶ傑作。貧乏な青年が嫉妬から起こした完全犯罪、そして成功したかに見えたこの計画が最後に崩れていく様子、ラストの真っ青な海と耀く太陽、そしてその中で浮かぶドロンの陰影ある姿が非常に切なく、印象的。本作は1999年にマット・デイモン、ジュード・ロウでリメイクされているが、まずはこちらを観て頂きたい。

劇場公開日 1960年6月11日


  1. 洋画-た

2015-04-18

アパートの鍵貨します

★★★★
アパートの鍵貸します
鑑賞No:00955
原題:The Apartment
製作:1960年/アメリカ/125分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:ジャック・レモン/シャーリー・マクレーン

保険会社に勤めるバクスターは出世のために自分のアパートを重役たちの情事のために貸していた。一方、内気な彼はエレベータ嬢のクーベリックに密かな想いを持っているが、打ち明けられない。ある日部長が彼にアパートの鍵を借りに来るが・・・。

ビリー・ワイルダー監督の代表作の一つであり、第33回アカデミー賞で作品賞ほか5部門に耀く。哀愁と滑稽さ、涙と笑いの共存する名作。タイトルになっているアパートの鍵が会社内を行き交うシーンをはじめ、テニスラケットをざる代わりにつかうなど小道具の使い方がうまい。ジャック・レモンのの良さが十二分に引き出された作品である。バクスターの勤める保険会社のオフィスは非常に広いが、これはできるだけ広く見せるために、奥に行くほど小さい机を配置し、子供や背の低い人をつかったそうだ。遠近法トリックの得意な美術監督のアイデア。

劇場公開日 1960年10月8日


  1. 洋画-あ

2015-03-20

サイコ

★★★★+
サイコ
鑑賞No:00769
原題:Psycho
製作:1960年/アメリカ/109分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:アンソニー・パーキンス/ベラ・マイルズ

4万ドルの現金を横領して逃走した女性秘書は、恋人のもとへ向かう途中、道に迷いノーマン・ベイツが経営するモーテルに泊まるが、正体不明の女性にシャワー室で惨殺される。失踪した彼女の行方を追ってきたボーイフレンドと妹は、ノーマン・ベイツのもう一つの人格を目の当たりにする・・・。

ヒッチコック監督の代表作のひとつ。サイコ・スリラーの語源ともいわれる本作の心理的な恐怖感は一級品。今あらためて観るとさほどでもない結末だが、公開当時は衝撃が走ったラストであり、私も初めて観たときはハッとした。50年近く前の映画だと思うと、やはり傑作である。1998年には本作のほとんどのシーンを忠実に再現したリメイク版も作られている。なお、「サイコ」の原作では、殺される女性の名前がメアリー・クレーンとなっているが、製作にあたり、舞台となるフェニックスの電話帳を調べたら同姓同名の人がいることが分かったらしい。製作会社は名誉毀損で訴えられることを恐れ、ヒロインの名前をマリオンに代えたとか。

劇場公開日 1960年9月17日


  1. 洋画-さ