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2019-11-07

続・深夜食堂

★★★+(3.5)
続・深夜食堂
鑑賞No:02940
製作:2016年/日本/108分
監督:松岡錠司
出演:小林薫/河井青葉/池松壮亮/渡辺美佐子

「めしや」に喪服姿の常連客が次々と訪れる中、同じく喪服を来た範子がやって来る。彼女は喪服を着ることがストレス発散になるという変わった趣味の持ち主だったが、本当の通夜の席で出会った喪服の似合う渋い中年男性に惹かれていく。一方、近所にあるそば屋の息子・清太は、なかなか子離れしてくれない母親・聖子に、年上の恋人さおりとの結婚を言い出せずにいた。また、お金に困った息子に頼まれて九州からやって来た夕起子は、息子の同僚を名乗る男性に大金を渡してしまう。

安倍夜郎の人気コミックを小林薫主演で描いたテレビドラマの映画版「深夜食堂」の続編。第一話では、都会で働くキャリヤウーマンが実力を認めてもらえず、そのストレスから喪服を着て発散するという奇妙な行動を取る女性を襲った結婚詐欺騒動を描いている。自己意識過剰な女性ほど引っかかり易いと思われる詐欺に見事に引っかかっている。見た目的にもそうは見えない詐欺師を佐藤浩市が好演している。第二話では、15歳も年上の女性と結婚したいという一人息子と母親との葛藤を描いている。母親は当然のごとく、将来を見据えて反対するが、実は結婚したいという年上の女性は、母親が深夜食堂で偶然出会い、意気投合したお気に入りの女性だった。そんな奇妙な偶然もあって、お互い悩む親子の気持ちにどちらにも共感する。第三話は東京でオレオレ詐欺にあった老女が昔、我が子を捨てた母親がいまだに後悔しているという身の上話を聞いて手助けする話。三話とも特別ではなく、日常よくある話で、まさに飲み屋での噂話にはもってこいの題材ばかり。実はどれも重い内容なのだが、さほど重く感じさせず、最後はハッピーエンドで終わるという結末も人気の一つかも。

劇場公開日 2016年11月5日



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2019-09-10

王様のためのホログラム

★★+(2.5)
w王様のためのホログラム
鑑賞No:02935
原題:A Hologram for the King
製作:2016年/アメリカ/98分
監督:トム・ティクバ
出演:トム・ハンクス/アレクサンダー・ブラック

大手自転車メーカーの取締役だったアランは、業績悪化の責任を問われて会社を解任され、全てを失う。娘の養育費を払うためにIT業界に転職し、一発逆転をかけてサウジアラビアの国王に3Dホログラムを売りに行くが、到着した現地のオフィスは砂漠に立てられたテントで、Wi-Fiもつながらない。さらに、プレゼン相手の国王にはいつ会えるのかもわからず・・・・。

予告編を観る限り、トム・ハンクス主演のコメディ映画かと思い、久々のトムのひょうきんな演技が見れるかと期待したが、予想と実際の作品は大きく異なった。というか、観ていて、最終的なゴールが全く見えないストーリーで、本題とどんどん離れていく感が強かった。風習や文化の異なるイスラム文化圏での対応に困惑する主人公の苦悩はよく分かったが、ストーリー展開はあまり説明もなくトントン進んで行く違和感というか非現実感があった。そしてタイトルにもなっているストーリーの中心のはずの王様へのプレゼンはわずか1~2分程度の描かれようという雑な有様。結局、プレゼンよりもイスラム文化圏の中でご法度ともいうべき不倫映画のような結末となっており、ハッピーエンドでは終わるが、プレゼン結果はダメだったという、何とも後味の悪い映画。

劇場公開日 2017年2月10日



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2018-01-08

君の名は。

★★★+(3.5)
w君の名は。
鑑賞No:02883
製作:2016年/日本/107分
監督:新海誠
声の出演:神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ

1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることになる・・・・。

男子高校生と女子高校生の心と身体が入れ替わる現象といえば即座に大林宣彦監督の「転校生」(1982年)が頭に浮かぶ。本作に関する予備知識は全くなかったため、パクリ作品かとも思って観ていたが、男女の身体の入れ替わり」という基本的な設定は同じだったが、展開はまったく違っていた。タッチこそはどちらもコメディっぽい感じだが、「転校生」の方はこの入れ替わり状態に対して2人とも絶望感に追い込まれていくという、シチュエーションそのものに対する男女の感情や行動を描いているのに対し、「君の名は。」の方はテーマが男女の身体の入れ替わりにあるのではなく、彗星落下と言うディザスターものだったとは・・・。状況の急変に観ていて驚きはしたものの、思ったほどの興味は湧かず、むしろそれまでのコメディタッチや展開が台無しのようなストーリーの急変に面白味は半減した感が強い。本作品で驚いたというか感心したのはビジュアルの綺麗さ・リアルさ。アニメでこれほど細部までリアル感を出す必要があるのかと思わせる映像美は注目。

劇場公開日 2016年8月26日



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2018-01-04

ゴーストバスターズ(2016年)

★★★+(3.5)
wゴーストバスターズ(2016年)
鑑賞No:02882
原題:Ghostbusters
製作:2016年/アメリカ/116分
監督:ポール・フェイグ
出演:クリステン・ウィグ/メリッサ・マッカーシー

アメリカ・ニューヨーク。コロンビア大学の素粒子物理学者のエリン・ギルバートは、心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていたが、研究費を打ち切られ、大学をクビになってしまう。エリンは自らの知識と技術力を生かすため、幽霊退治の専門会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げるが・・・・。

1980年代に一世を風靡した「ゴーストバスターズ」を、女性をメインキャラクターに新たに復活させたアクションコメディ。幽霊退治屋「ゴーストバスターズ」を始める科学者たちが男性から女性に代わるなど、設定は代わっているものの、基本的なストーリーは1984年製作の1作目と同じような展開。ゴーストが多数登場するということで、映像は最新のVFX技術が駆使されていると思うが、驚いたのは30年以上前に製作された「ゴーストバスターズ」のVFX技術だ。いま観ても、鑑賞に堪えうる映像に当時の技術レベルの高さに改めて感心させられた。作品的には男性を女性に変え、目先だけを変えたB級映画かと思いきや、オリジナルのコンセプトは保ちながら、新たなコーストバスターズを確立し、大いに楽しめた。オリジナルの主要キャストである、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、シガニー・ウィーバーなどが揃ってカメオ出演しているのも嬉しい。ただ、コメディ性としてはやはりオリジナルには及ばない気がした。

劇場公開日 2016年8月19日



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2017-08-13

疾風ロンド

★★★(3.0)
w疾風ロンド
鑑賞No:02865
製作:2016年/日本/109分
監督:吉田照幸
出演:阿部寛/大倉忠義/大島優子/ムロツヨシ

大学の研究所から違法な生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所所長のもとに「人質は全国民。身代金3億円を用意しろ」との脅迫メールが届く。盗まれた生物兵器を秘密裏に探すよう命じられた、しがない研究主任の栗林は、何の手がかりのない中で捜索を始めるが、そこに「犯人死亡」の報せが届く。犯人の遺品から、生物兵器の所在のわずかな糸口をつかんだ栗林は、ヒントとして浮かび上がった「日本最大級のスキー場」へと向かうが・・・・。

人気作家・東野圭吾の同名サスペンス小説の映画化。スケールの大きい緊迫した身代金サスペンス物かと思いきや、実にスケールの小さいコメディ映画だった。とんでもない生物兵器を巡ってのストーリーなのに、コメディタッチなので全くといっていいほど緊張感はない。かといって、コメディ映画だが笑えるシーンも少ない。ギャグも使い古されたものばかり。そのため、熱演している主演の阿部寛の演技も空振っているようで可哀そう。

劇場公開日 2016年11月26日



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2017-08-07

海賊とよばれた男

★★★★★(5.0)
w海賊とよばれた男
鑑賞No:02868
製作:2016年/日本/145分
監督:山崎貴
出演:岡田准一/吉岡秀隆/染谷将太/鈴木亮平

主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だったが・・・・。

2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説の映画化。完全なノンフィクションではないが、虚実織り交ぜながらも、主人公・国岡鐵造は出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれており、その他実在の人物も実名・仮名で多く出演している。国内の販売業者や欧米の石油メジャーなどに阻まれながらも決してあきらめず、奇想天外な発想で困難を切り抜けていく国岡のすさまじさを目の当たりにすることができるが、それも俳優業が完全に板についてきた岡田准一の、若き日から晩年までの田岡鐡造を熱演によるものである。見ごたえのある、骨太な内容だが、ストーリーだけでなく見ものなのはCG映像。もはやCGなのか本物なのかという見分けをつけようとする気も出なくなるぐらい、映像的にフィットしていて違和感が全然なくなっている。また、特殊メイクも凄い。鐵造が歳をとっていく姿も実に自然で、違和感はない。あと、出番は少ないが、綾瀬はるか演じる鐡造の妻ユキが鐡造の元を去った後の人生を、姪孫から聞かされるシーンは思わず涙してしまう。

劇場公開日 2016年12月10日



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2017-06-26

溺れるナイフ

★★+
溺れるナイフ
鑑賞No:02861
製作:2016年/日本/111分
監督:山戸結希
出演:小松菜奈/菅田将暉/重岡大毅/上白石萌音

東京で雑誌モデルをしていた少女・夏芽は、父親の故郷である田舎町・浮雲町に引っ越すことに。自分が求めていたものと大きくかけ離れた田舎での生活にがっかりする夏芽だったが、地元一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子コウと出会い、彼の持つ不思議な魅力に心を奪われる。そしてコウもまた、この町では異質な夏芽の美しさに次第に惹かれていく・・・・。

ジョージ朝倉の人気コミックを映画化したラブストーリー。原作は読んでいないので、全く分からないままの鑑賞となったが、好感のもてる小松菜奈と菅田将暉の2人の主役だったので、期待して観た。結果は俳優はOK、作品はNG。2人は与えられた役どころを見事に演じていたという感じは強く感じたが、ストーリーの面白なさには辟易。なんかストーリー展開も不自然で、リアリティがなく、薄っぺらい。俳優陣が良かっただけに残念な結果の作品。

劇場公開日 2016年11月5日



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2017-06-24

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

★★★★(4.0)
wぼくは明日、昨日のきみとデートする
鑑賞No:02863
製作:2016年/日本/111分
監督:三木孝浩
出演:福士蒼汰/小松菜奈/東出昌大/宮崎美子

美大生の高寿は、通学電車の中で見かけた女性・愛美に一目ぼれする。勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとする高寿だったが、愛美はなぜか泣き出してしまう。意気投合した高寿と愛美は付き合うことになり、幸せな日々を過ごしはじめるが、そんなある日、高寿は愛美から信じられないような秘密を明かされる・・・・。

本作も出演者全員イイ人で、悪い人間は登場しないので気持ちよく観れる。そういう意味ではよかったが、結末はあまりにも切なく、晴れやかな気持ちで観終えることができないので要注意。あと、前半はイマイチ、時間軸が理解しづらく、少々戸惑う。福士蒼汰演じる高寿の目線でストーリーは進行するため、高寿の方は問題ないが、時間が逆行する愛美の方は意識して観ないと分かりくい。ラストで分かりやすく説明があるので、納得はするが、結末の切なさは拭えない。興味深い設定ではあったが、そもそも時間が逆行する世界から来たって、どういうこと?内容はファンタジーラブストーリーだが、設定はSFミステリーである。主演の副士蒼汰の演技はやや硬めで不自然な感があったが、友人役の東出昌大は自然体の演技で好感の持てる役どころだった。

劇場公開日 2016年12月17日



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2017-05-29

ぼくのおじさん

★★★★
ぼくのおじさん
鑑賞No:02859
製作:2016年/日本/110分
監督:山下敦弘
出演:松田龍平/真木よう子/大西利空/寺島しのぶ

「自分のまわりにいる大人について」というテーマで学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男は、居候の「おじさん」を題材に作文を書くことにした。おじさんは大学の臨時講師で哲学を教えているせいか、屁理屈をこね、時には雪男をダシに母からお小遣いをもらい、万年床でマンガばかり読んでいる。そんなおじさんに見合いの話が持ち上がる。相手はハワイの日系4世で、絶世の美女・稲葉エリー。見合いに消極的だったおじさんはエリーに一目ぼれ。しかし、祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためエリーはハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、おじさんはハワイへ行く作戦をあれこれと練り出すが・・・・。

北杜夫が自身をモデルに書いたロングセラー小説の映画化。松田龍平のキャラクターが良く活かされている作品。哲学者という設定で、何でもかんでも屁理屈をこねて、自分の思い通りにしようとする松田龍平演じるおじさんの言動は見ていて面白い。屁理屈の元も悪意があるものではなく、基本はぐうたらで、
せこいがための苦肉の策であるため、憎めないところがいい。また、おじさんの屁理屈は家族(特に兄嫁)には通じず、もっぱら対象となるのは甥の雪男で、このコンビのやり取りも面白い。前半は家の周辺が舞台で、狭い話だったが、後半は一転、舞台をハワイに移し、ちょっぴりスケールが大きくなるが、その分、おじさんの屁理屈が通用しなくなるのも見どころ。最後まで飽きずに楽しめる。

劇場公開日 2016年11月3日



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2017-05-26

聖の青春

★★★
聖の青春
鑑賞No:02858
製作:2016年/日本/124分
監督:森義隆
出演:松山ケンイチ/東出昌大/染谷将太/安田顕

幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指す聖だったが・・・・。

ネフローゼ症候群という難病と闘いながら将棋に人生を賭け、29歳の若さで亡くなった棋士・村山聖(さとし)の生涯を描いた大崎善生による同名ノンフィクション小説の映画化。村山聖を演じた松山ケンイチは体重を20kg以上も増やしてこの役に臨んでおり、その熱演は見もの。また、これまでさほど演技は上手とは思えなかった東出昌大も、冷静沈着な羽生善治をかなり抑えた静かな演技で重厚さを醸し出し、好演していた。村山聖の名はしてはいたが、詳しいことは知らず、ただ若くして亡くなった天才棋士程度の認知だったが、この映画でその壮絶な人生を知ることができた。
羽生善治との対戦は手に汗握る戦いであったように感じとられるが、如何せん、将棋は駒の進み方程度しか知らない自分にとっては、完全にその激しさが伝わってこなかったのは残念。

劇場公開日 2016年11月19日



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2017-05-22

ボクの妻と結婚してください。

★★★★
ボクの妻と結婚してください。
鑑賞No:02860
製作:2016年/日本/114分
監督:三宅喜重
出演:織田裕二/吉田羊/原田泰造/高島礼子

数多くのレギュラーを抱え、忙しい毎日を送るバラエティ番組の放送作家・三村修治は、体に異変を感じて検査を受けるが、その結果は余命わずか6カ月の末期のすい臓がんという信じがたいものだった。放送作家として、世の中のさまざまなこと「楽しい」に変えて来た修治は、自分がいなくなったあとも、妻が前を向いて生きていけるようにと、ある企画を思いつく。それは、自分が死んだ後の妻の新たな結婚相手を探すことだった・・・・。

放送作家の樋口卓治による同名小説の映画化。基本的に悪い人間は出てこないので、気持ちよく観れる作品。ただ、題材はシリアスな設定なので、ときどき涙を誘うが、織田裕二演じる主人公の修治が憎めない軽めのキャラクターなため、設定ほど深刻な状況という雰囲気は感じさせなかったのも気持ちよく観れた原因かも。修治が考えた奇想天外な企画も、自分がもし同じ立場だったら理解はできる。しかし、残された者の気持ちはどうか?そこを映画ではどう終わらせるのか?修治が選んだ新たな結婚相手と結局、結ばれなかったら消化不良に陥るし、かといって、夫の死後の新たな結婚相手を夫の生前に受け入れる妻だとしたら、それもどうかと思う。いったい、どういう落としどころで結末を迎えるのか?と思いながら観ていたが、納得のいくラストで安心した。その点でもいい映画。

劇場公開日 2016年11月5日



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2017-05-10

インフェルノ

★★★+
インフェルノ
鑑賞No:02857
原題:Inferno
製作:2016年/アメリカ/121分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス/フェリシティ・ジョーンズ

ハーバード大学の宗教象徴学者ラングドン教授は、数日分の記憶を失った状態で、フィレンツェの病院で目を覚ます。謎の襲撃者に狙われたラングドンは、美しい女医シエナ・ブルックスに助けられて病院を脱出。何者かから追われる身となったラングドンとシエナは、生物学者ゾブリストが人類増加問題の解決策として恐ろしい伝染病を世界に広めようとしていることを知る。そしてゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」になぞらえて計画を実行していることに気づき、阻止するべく奔走するが・・・・。

「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く、ロバート・ラングドン教授シリーズ第3弾。けれども、大ヒットした「ダ・ヴィンチ・コード」のような歴史ミステリー性はなく、追われもの系のパニック・アクション映画に近い。その分、ストーリーも分かりやすい。随所に歴史うんちくが入るが、あまり興味深いものはなく、どちらかというと、ハラハラドキドキで楽しめる作品。ラストは予想通りのハッピーエンドだが、序盤は追う者、追われる者の正体や目的がイマイチ分からず戸惑ってしまう。中盤以降、それらが分かってきて、意外な展開とはなるが、全体的にはセオリー通りの内容。ちなみに一番怪しい行動をするのはラングドンだけどね。

劇場公開日 2016年10月28日



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2017-05-09

ホワイトリリー

★★
ホワイトリリー
鑑賞No:02846
製作:2016年/日本/80分
監督:中田秀夫
出演:飛鳥凛/山口香緖里/町井祥真/西川カナコ

傷ついた過去を抱えるはるかと登紀子は、互いを慰めあうように寄り添いながら生きている。そんな2人の秘密に踏み込んできた悟の存在によって、それぞれの愛が暴走をはじめる・・・・。

日活の成人映画レーベル「ロマンポルノ」の45周年を記念し、日本映画界の第一線で活躍する監督たちが新作ロマンポルノを手掛ける「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作。ロマンポルノとは言いながら、そこまで厭らしさは感じない演出だった。けれどもそこは「リング」で有名な中田秀夫監督。次第にその片鱗を見せ始め、終わってみればホラー?と思わせるようなホラー要素がしっかりと入っていました。ストーリー的には目新しさはなく、好きなタイプの映画でもないため、この1作でこのプロジェクト作品はもういいかな・・・。

劇場公開日 2017年2月11日



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2017-05-08

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

★★★
闇金ウシジマくん ザ・ファイナル
鑑賞No:02849
製作:2016年/日本/130分
監督:山口雅俊
出演:山田孝之/綾野剛/永山絢斗/真飛聖

ある日、ウシジマの中学時代の同級生・竹本優希がカウカウファイナンスに現れ、生活のための金を貸してほしいと言うが、ウシジマはその頼みを断る。金を借りられずに事務所を去った竹本は、住み込みで労働ができるという「純愛の家」に入居することになるが、「純愛の家」の実態は、入居者に過酷な労働を強いる貧困ビジネスだった・・・・。

Part3では露出度が少なく、目立たなかった感が強かったが、本作ではウシジマくんがメインでストーリーが展開される。それもこれまでは触れられなかったウシジマくんの過去がクローズアップされ興味深い。原作のコミックさえ読んでいなかったので、本シリーズは全作観ていながら、カウカウファイナンスの人間関係もよく知らず、本作でウシジマくんと柄崎の関係を知って驚いた始末。Part3同様、本来の闇金業界ネタは少ないが、緊張感ある展開で面白い。

劇場公開日 2016年10月22日



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2017-05-07

闇金ウシジマくん Part3

★★★★
闇金ウシジマくん Part3
鑑賞No:02848
製作:2016年/日本/131分
監督:山口雅俊
出演:山田孝之/綾野剛/本郷奏多/白石麻衣

派遣の仕事で食いつなぐ沢村真司はある日、街で撮影中のタレントの麻生りなを見かけ、社会の格差を実感する。ネット長者の天生祥が主宰する「誰でも稼げる」というセミナーに半信半疑で参加した真司は、人生の一発逆転を狙った億単位のマネーゲームに巻き込まれていく。一方、妻がいながらキャバクラに通うサラリーマンの加茂守は、美人キャバ嬢を落とそうと躍起になっていたが・・・・。

前2作とは異なり、闇金ウシジマくんはどちらかというと主役というより、主軸に絡んでくるといった設定。そして主軸となるのが、ネットビジネス詐欺に巻き込まれる沢村真司と、酒と女に溺れ破滅していく加茂守の2つのストーリー。全体的に面白くはあったが、闇金業の裏側、小ネタ的なストーリーがなく、主人公の魅力を大いに引き出した作品とは言い切れず、物足らなさは残る。本作は「ザ・ファイナル」と2部作構成になっており、ウシジマくんの出番は「ザ・ファイナル」中心となっている。

劇場公開日 2016年9月22日



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2017-05-06

パッセンジャー

★★★★
パッセンジャー
鑑賞No:02850
原題:Passengers
製作:2016年/アメリカ/116分
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ジェニファー・ローレンス/クリス・プラット

20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが・・・・。

まず、設定に尽きる作品と言える。途中で一人だけ目覚め、それが何を意味するのかを知った時の絶望感は想像を絶することのように思える。それでもジムは前向きに生きようと試みる。見上げた精神だ。しかし、それも潰えてしまう。そして、一人の女性の人生、運命を変えてしまう行為をしてしまう。許されない行為。そして自分が味わった絶望感を、オーロラにもそれも故意に味あわせてしまう。あまりにも罪な行為で、ジムへの非難はものすごいと思われるが、しかしながらジムだけを責めるのも可哀そうな気がする。同じ立場になった時、ジムと同じ行動をとらないと言い切れるのか? 当然、宇宙船が目的地に着くころの2人の結末は分かっていたが、2人で前向きに生きたことを示すラストだったので、何か晴れやかに終わって清々しかった。

劇場公開日 2017年3月24日



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2017-05-05

セトウツミ

★★★★
セトウツミ
鑑賞No:02855
製作:2016年/日本/75分
監督:大森立嗣
出演:池松壮亮/菅田将暉/中条あやみ/鈴木卓爾

性格は正反対だがどこかウマの合う高校2年生の内海想と瀬戸小吉は、放課後にいつも河原で話をしながら暇つぶしをしている。くだらない言葉遊びや、思いを寄せる女子へのメールの内容、時にはシリアスなことも語り合う。そんな二人を見守る同級生の樫村一期に瀬戸は憧れているが、樫村は内海に好意を抱いており・・・・。

此元和津也の人気漫画「セトウツミ」を実写映画化した作品。原作は、関西弁の男子高校生2人が放課後にまったりとしゃべるだけというシンプルな内容で、2人の繰り広げるシニカルな会話劇の面白さで人気のコミック。ベタベタの親友というわけではなく、時にはけんか腰に争ったり、でもすぐ元に戻ったり、仲良しとは思えない毒舌も吐くけど、どこかウマが合うというのが一番似合う2人だが、小ネタコントのような内容で、2人の自然体ともいえる演技とまったり感についつい惹きこまれる。くだらないと言えばくだらない話題がほとんどだが、それでも飽きさせない構成と演技は見もの。

劇場公開日 2016年7月2日



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2017-05-03

SCOOP!

★★★★+
SCOOP!.jpg
鑑賞No:02854
製作:2016年/日本/120分
監督:大根仁
出演:福山雅治/二階堂ふみ/吉田羊/滝藤賢一

数々の伝説的スクープをモノにしてきたカメラマンの都城静は、輝かしい業績も過去のものとなり、今は芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんなある時、ひょんなことから写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者・行川野火とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく・・・・。

1985年に製作された原田眞人監督・脚本の映画「盗写 1/250秒」が原作。福山雅治も落ちぶれたカメラマン役という、これまでにないダメ人間の役どころだったが新たな演技の一面が見られたような気がした。その福山雅治を上回る印象の残る演技を見せたのが、リリー・フランキーと滝藤賢一。特にリリー・フランキーの後半の狂気に満ちた怪演は見もの。序盤はどちらかというと安い二流映画の印象があったが、静と野火がコンビを組んでスクープを連発していくところから次第に盛り上がっていく。序盤では対立軸がはっきりしている感じだった人間関係も、中盤以降、意外な展開があって実は奥が深い。特に、終盤で静の衝撃の死を迎えるが、その死に当たって取られたスクープ写真を巡って激論する吉田羊と滝藤賢一も意外で見もの。同様の題材を扱った同時期公開作品「グッドモーニングショー」とは趣を異にし、哀しい作品だが、比較して観ると面白い。

劇場公開日 2016年10月1日



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2017-05-02

グッドモーニングショー

★★★+
グッドモーニングショー
鑑賞No:02853
製作:2016年/日本/104分
監督:君塚良一
出演:中井貴一/長澤まさみ/志田未来/池内博之

朝の情報番組「グッドモーニングショー」でメインキャスターを務める澄田真吾は、起床して早々に妻と息子から、出勤途中には番組サブキャスターの小川圭子から、それぞれ困った相談を持ちかけられる。さらに、プロデューサーからは番組の打ち切りを告げられて踏んだり蹴ったり。そんな時、都内のカフェで人質立てこもり事件が発生。「グッドモーニングショー」も事件をトップに生放送を開始する。しかし、ほどなくして警察から連絡が入り、犯人が「澄田を呼べ」と要求していると知らされて・・・・。

中井貴一と時任三郎が共演するだけで「ふぞろいの林檎たち」をどうしても思い出すが、役どころもそれに近く、懐かしく感じられた作品。生真面目だが落ち目のワイドショーキャスターに降りかかる災難の連続を描いた作品だが、リアリティさには欠けるドタバタコメディになっている。ただ、この作品を通して感じられたのは、マスコミの横暴さに対するメッセージ。ワイドショー制作の裏側の実態がよく分かるが、実際にもこんな虚構・虚偽をまるで真実のごとく、正義の味方のようなフリをしたマスコミに洗脳されている視聴者への警告のようにも見て取れる。ワイドショーと同様のスクープ雑誌を扱った同時期公開映画「SCOOP!」と比較して観ると面白い。

劇場公開日 2016年10月8日



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2017-04-24

真田十勇士

★★★
真田十勇士
鑑賞No:02852
製作:2016年/日本/135分
監督:堤幸彦
出演:中村勘九郎/松坂桃李/大島優子/永山絢斗

関ヶ原の戦いから10年後。真田幸村は天下の名将としてその名を世に轟かせていたが、実際の幸村は奇跡的に運に恵まれ続けただけの腰抜け男で、自分の虚像と実像の差に悩んでいた。そんなある日、幸村は抜け忍の猿飛佐助と出会う。自分の嘘とハッタリで幸村を本物の天下一の武将に仕立てあげることを決意した佐助は、同じく抜け忍の霧隠才蔵ら9人の仲間を集め、「真田十勇士」を結成。亡き秀吉の遺志を継いで豊臣家復権を狙う淀殿に呼び寄せられた幸村と十勇士は、瞬く間に徳川との戦いの最前線に立つことになってしまう・・・・。

真田信繁(幸村)を主人公にしたNHK大河ドラマの放送による真田人気に乗じたかのように上映された作品。大河ドラマには架空の真田十勇士は出てこないが、真田と言えば十勇士とも言える人気を誇っている十勇士に本作ではスポットが当てられている。ただ、従来の真田十勇士のイメージとはちょっと違った感じだし、何よりも真田幸村が実は腰抜けだったという設定は意表をついている。やはり大河ドラマと違い、映像スケールは格段に大きいが、2時間強という時間の制約の中で、十勇士を描き切れていなかったのは残念。ラストのオチも途中で読めてしまうので、意外性は低い。

劇場公開日 2016年9月22日



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2017-04-17

怒り

★★★★+
怒り
鑑賞No:02851
製作:2016年/日本/142分
監督:李相日
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず

東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが・・・・。

渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡といった錚々たるキャストだったが、第40回日本アカデミー賞で受賞したのは妻夫木聡の優秀助演男優賞だけというのはチョット寂しい結果だった。しかし、キャストの中でも今回一番チャレンジ感のある演技だった妻夫木聡の受賞は納得。1年前の殺人事件の犯人は謎のままで、3つのストーリーが並行して進んでいくという興味深い構成。それぞれのストーリーには1年前の殺人犯らしき人物が登場し、怪しさを増長させている。ただ、この3つのストーリー、終盤でどう絡むのかという期待で一杯だったが、結局ストーリー的に絡むことなく、その点は期待感いっぱいで観ていただけに残念だった。ともかく最後まで飽きさせない構成とストーリー展開は見事な作品。

劇場公開日 2016年9月17日



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2017-03-06

ラ・ラ・ランド

★★
ラ・ラ・ランド
鑑賞No:02847
原題:La La Land
製作:2016年/アメリカ/128分
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン

オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく・・・。

第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートをされ、監督賞、主演女優賞など6部門獲得するも、作品賞は「ムーンライト」に敗れた。そんな話題作ではあったが、そもそもあまりミュージカル映画には興味がない私。それでも「ウエスト・サイド物語」のような名作ミュージカルを期待して観たが、やはりダメだった。興味を惹くシーンがないまま、何か陳腐なラブ・ストーリーで、途中眠くなるほど。曲や映像は良かっただけに残念なのはストーリー。とてもアカデミー作品賞に値する作品とは思えず、受賞を逃したのも納得。

劇場公開日 2017年2月24日



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2017-03-05

団地

★★+
団地
鑑賞No:02844
製作:2016年/日本/103分
監督:阪本順治
出演:藤山直美/岸部一徳/大楠道代/石橋蓮司

三代続いた漢方薬の店を売り払い、団地へ越してきた清治とヒナ子夫妻。昼間から散歩ばかりの清治に団地の住人たちはあれこれと噂をしているようだが、ヒナ子はそんなことも気にせずパートに出かける毎日を送っていた。清治が散歩に出なくなり、ヒナ子の家にスーツ姿の若い男が出入りするようになると、離婚、清治の蒸発、さらには殺人か、などと好き勝手なことを噂される始末。ヒナ子夫妻にまつわる噂はさらに拡大し、警察やマスコミまでをも巻き込む事態へと発展するのだが・・・・。

大阪の団地を舞台にした騒動を描いたコメディ作品、だけかと思ったら、団地内の噂は主人公夫婦の離婚?旦那の失踪?はたまたバラバラ殺人?と飛躍していき、どのような方向、結末に向かっていくのか、全く読めないストーリー展開だった。また、作品の雰囲気とは明らかに異なる違和感を醸し出す斎藤工演じる真城の存在はますます分からなくしてしまう。そして終盤の予想外の展開。単なるコメディでもなく、ミステリーでもなく、実はSF作品だったとは!それで、これまでの真城の言動は一応理解できたが、どうもラストはもやもやした終り方で、スッキリしなかったのは残念。

劇場公開日 2016年6月4日



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2017-02-21

森山中教習所

★★+
森山中教習所
鑑賞No:02841
製作:2016年/日本/103分
監督:豊島圭介
出演:野村周平/賀来賢人/岸井ゆきの/寺十吾

ある日、免許を取ろうと思い立った大学生の佐藤清高は、ヤクザの轟木が運転する車にひかれてしまう。轟木が無免許運転だったため、事件抹消のために組長を乗せた車にそのまま引きずり込まれた清高が連れていかれた先は、非公認の教習所だった。さらに、そこで清高と轟木が高校の同級生であったことが判明する・・・・。

真造圭伍による同名コミックの映画化。何かゆるい映画だったけど、ゆるいだけで何があるというわけではない作品。主人公のノー天気な大学生は、大した目的もなく運転免許証を取るために無認可の自動車教習所に通うが、そこは教習所とは思えない個人経営のアットホームな教習所。すでにありえない設定だが、さらに練習コースもこれまたありえない小学校のグラウンドのような場所に簡易的に作ったコース。そんなところに来る生徒もろくなもんではない。だってヤクザが習いに来るのだから。この若きヤクザと主人公が高校時代のクラスメートという設定。だからといって特に面白い、あるいは意外なストーリー展開はない。ただひと夏のちょっとした思い出的なエピソード程度で、観終わっても何の感動も起こらない作品。

劇場公開日 2016年7月9日



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2017-02-20

ミュージアム

★★★+
ミュージアム
鑑賞No:02845
製作:2016年/日本/132分
監督:大友啓史
出演:小栗旬/尾野真千子/野村周平/妻夫木聡

雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志。犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう・・・・。

巴亮介の人気サイコスリラー漫画の映画化。作品の冒頭シーンを観るなり感じた第一印象は、ブラッド・ピット主演の「セブン」のような感じの映画だなということ。画面は全体的に暗く、猟奇的な方法で起こる連続殺人事件、被害者には予想もしない共通性があり、一人一人に殺人メッセージが残されているという、まさに「セブン」を彷彿させるというか、パクッたような内容。全編通してグロテスクなシーンが多く、気持ちよく観れる映画ではない。ただ、ストーリーは分かりやすい。が、動機は分かりにくい。そもそも、カエル男って?と最初は思ったが、カエル男であることにはあとで分かる理由によって違和感は感じなくなる。むしろ動機に納得感が持てないが、カエル男を演じた妻夫木聡はこれまでにない役どころを熱演していた。

劇場公開日 2016年11月12日



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2017-02-14

キング・オブ・エジプト

★★★+
キング・オブ・エジプト
鑑賞No:02843
原題:Gods of Egypt
製作:2016年/アメリカ/127分
監督:アレックス・プロヤス
出演:ブレントン・スウェイツ/ニコライ・コスター=ワルドウ

神と人間が共存し、「生命の神」オシリス王の統治により繁栄を誇っていた古代エジプト。しかし、弟セトのオシリス謀殺により王座は奪われ、人々は暴虐なセトに苦しめられていた。オシリスの子で、王座と視力を奪われたホルスは、コソ泥の青年ベックと手を組み、エジプトの王に君臨するための鍵を握る重要なアイテム「神の眼」を盗み出すべく、困難極まりない冒険の旅に出るが・・・・。

古代エジプトの歴史を描いた歴史スペクタル映画かと思いきや、ちょっと様相が違っていた。神と人間が共存するエジプトという設定で、舞台は地上だけではなく天空(宇宙?)にまで及び、歴史スペクタルと言うよりSF冒険アドベンチャー映画と言った方がよい作品。暴君セト役にジェラルド・バトラーが熱演していたが、どうしても「300(スリーハンドレッド)」がちらついて神に見えなかったのが観ていてちょっと困った。CGは見事だが、CGであることが分かっているため、どんな凄いシーンも感動やドキドキ感は薄い。むしろ、神の戦いに混ざって一介の盗賊ごとき人間が対等に渡り合うことにリアル感はゼロだった。セトに王位を奪われたホルスも人間的に(ここでは神的と言うべきか?)好感の持てる人物ではなかったので、イマイチ作品には入り込めなかったが、ストーリーは分かりやすく、気楽に観るにはいい作品。

劇場公開日 2016年9月9日



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2017-02-13

超高速!参勤交代 リターンズ

★★★
超高速!参勤交代 リターンズ
鑑賞No:02842
製作:2016年/日本/119分
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介/深田恭子/伊原剛志/寺脇康文

知恵と工夫でなんとか江戸への参勤を果たした湯長谷藩の藩主・内藤政醇らは、故郷に帰るため江戸を出発する。ところがその道中、湯長谷で一揆が発生したとの情報が入る。政醇らに打ち負かされた老中・信祝が、復讐のため湯長谷藩を壊滅させようと画策しているのだ。一揆を収めるためには2日以内に湯長谷へ帰らなくてはならず、政醇らは行きの倍の速さで走ってどうにか故郷へ帰り着く。しかし、城は既に乗っ取られてしまっており・・・・。

前作に続き、今回は江戸から故郷に急ぎ戻る様子を描いた作品。前作の驚異の4日で参勤に対し、さらに半減の2日で戻らなければならないということで、アイデアも倍増と期待していたが、戻るのに費やした尺も奇策も半減しており、期待は裏切られた。その代わり、追加されたのが謀反、お家取りつぶし、将軍暗殺、合戦といった、元々のタイトルとは少しかけ離れたスケールの大きな話になっていた。参勤交代にまつわる薀蓄、小ネタ、アイデア・奇策が魅力な作品だっただけに、お家取りつぶしや将軍暗殺というとこれまでの時代劇と変わらない、ありふれたテーマとなってしまっていて、ちょっと興醒めした。

劇場公開日 2016年9月10日



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2017-02-08

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

★★★★
ジャック・リーチャー
鑑賞No:02840
原題:Jack Reacher: Never Go Back
製作:2016年/アメリカ/118分
監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ/コビー・スマルダース

元アメリカ軍のエリート秘密捜査官ジャック・リーチャーは、現在はたったひとりで街から街へと放浪の旅を続けている。ある日、ケンカ騒ぎの末に保安官に連行されそうになったリーチャーは、この騒動が何者かによって仕組まれたものだと気づく。元同僚のターナー少佐に会うため軍を訪れると、ターナーはスパイ容疑をかけられ逮捕されていた。ターナーを救い出したリーチャーは、軍内部に不審な動きがあることを知り、真相を探り出そうとするが・・・・。

リー・チャイルド原作の小説「ジャック・リーチャー」シリーズを実写映画化した「アウトロー」の続編。続編だがストーリーは独立しており、前作を観ていなくてもほとんど支障はない。この手の作品はなぞが複雑にも関わらず説明が不親切で、観ていても分かりにくいものが多いが、本作は比較的ストーリーも分かりやすく、説明も割と親切なため、最後までストーリーについていけた。軍の元エリート秘密捜査官役として激しいアクションシーンにも相変わらず挑戦しているトム・クルーズだが、齢50を越えてさすがにややキレがなくなってきた感じは否めない。結局は父娘関係ではなかったサマンサとのラストでの別れにはちょっとジーンとさせられる。

劇場公開日 2016年11月11日



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2017-02-07

夏美のホタル

★★★+
夏美のホタル
鑑賞No:02839
製作:2016年/日本/108分
監督:廣木隆一
出演:有村架純/工藤阿須加/光石研/吉行和子

写真家を目指す夏美は、亡き父の形見であるバイクに乗り、かつて父と一緒に見たホタルを探しに森にやってくる。そこでよろず屋「たけ屋」を営むヤスばあちゃんと地蔵じいさんという老親子と知り合った夏美は、2人に自然の中での暮らしを教わり、楽しいひと夏を過ごす。そんなある日、地蔵じいさんには息子と決別したつらい過去があることを知る・・・・。

森沢明夫の同名小説の映画化。田舎で人と人のつながりが深いとはいえ、一見の買い物客に家に上がっていけだの、泊まってもいいなど何気に言うシーンには、映画とはいえ、ストーリーに必要な設定に持っていくためのあまりに強引過ぎるシーンだと思っていたが、ラストにその不自然さを払拭させる秘密が隠されていた。作品は何気ない日常ではあるが、地蔵さんとおばあんさんとの交流を通して、将来を悩んでいた主人公の成長が描かれている。有村架純は自然と主人公夏美を好演していたが、相手役の工藤阿須加の演技がまだまだ作品に馴染んでなく、浮いた感があったのは残念。また、終盤のストーリーの端折りかたにはどうかと思うシーンもあった。(おばあさんも亡くなった? 夏美と慎吾はどうしてヨリを戻した?)

劇場公開日 2016年6月11日



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2017-02-06

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

★★★+
探偵ミタライの事件簿 星籠の海
鑑賞No:02838
製作:2016年/日本/107分
監督:和泉聖治
出演:玉木宏/広瀬アリス/石田ひかり/要潤

瀬戸内海の小さな島で、半年の間に6体の身元不明の死体が流れ着くという怪事件が発生。その話に興味を抱いた御手洗は現地に飛び、死体が広島県福山市から流れ着いたことを突き止める。しかしその後、外国人女性の変死や、滝つぼに目と口をふさがれた男女が拘束されるといった奇妙な事件が続発。御手洗は絡み合う事件の真実を探るが・・・・。

島田荘司が、天才脳科学者で探偵の御手洗潔を主人公に描く人気シリーズの一作「星籠(せいろ)の海」の映画化。シャーロック・ホームズばりの推理、プロファイリングで御手洗が事件の核心に迫っていく様は観ていて心地よいが、あまりにも見事すぎる推理にやややり過ぎ感は否めない。全く関係のない3つの事件が起き、前半やや戸惑うが、これらが次第につながっていくのは興味深い。ただしこれもあまりに絡み合いすぎる不自然さ感が感じられる。瀬戸内を舞台に、織田信長の鉄船の話も出てくるなど、ミステリーファンだけでなく、歴史好きにも楽しめる作品。

劇場公開日 2016年6月4日



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2017-01-24

日本で一番悪い奴ら

★★★+
日本で一番悪い奴ら
鑑賞No:02837
製作:2016年/日本/135分
監督:白石和彌
出演:綾野剛/YOUNG DAIS/植野行雄/矢吹春奈

。大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて道警の刑事となった諸星は、強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。やがて、敏腕刑事の村井から「裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられた諸星は、その言葉の通りに「S」を率いて危険な捜査に踏み込んでいくが・・・・。

2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品。綾野剛が警察官を演じているが、ノリは「新宿スワン」の白鳥龍彦に通じるところがある役どころ。シリアスな演技もこなす一方、この手の役もハマっている。それにしても、漫画のようなあまりにひどい警察が描かれていて、あまりにも現実離れが過ぎるのでリアル感が乏しかったが、乏しいどころか実話をモチーフにしていると聞いてさらに驚いた。改めて実際の「稲葉事件」を調べてみると、確かにベースがこの事件であることが分かる。映画の内容よりも警察の実態を見て憤りが抑えられない作品。映画自体は面白かったが、中盤以降はやや冗長になり失速する。

劇場公開日 2016年6月25日



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2017-01-09

ふきげんな過去

★★+
ふきげんな過去
鑑賞No:02834
製作:2016年/日本/120分
監督:前田司郎
出演:小泉今日子/二階堂ふみ/高良健吾/山田望叶

北品川の食堂で暮らす女子高生・果子の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子が突然やって来た。ある事件を起こし、前科持ちとなってしまった未来子の登場に、慌てふためく家族。そして、果子は自分の部屋に図々しく居候する未来子にいら立ちを隠せなかった。退屈に思われた果子の夏が、自分が本当の母親だという未来子の出現によって、特別な夏へと変わっていく・・・・。

劇団「五反田団」を主宰する前田司郎の「ジ、エクストリーム、スキヤキ」に続く監督第2作。小泉今日子と二階堂ふみの親子役共演で話題になった映画だが、見どころは少ない作品だった。まずストーリー。全体的にありふれた内容で、スピード感も緊張感もなく、だらだら進行する感じ。謎めいた会話も出てくるが、なんとなくあやふやで終わる。作品全体に無気力感が漂い、ギャグも何か空しく響く。しいて見どころといえば、小泉今日子と二階堂ふみとの取っ組み合いのけんかシーンぐらいか。

劇場公開日 2016年6月25日



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2017-01-04

高台家の人々

★★★+(3.5)
w高台家の人々
鑑賞No:02835
製作:2016年/日本/116分
監督:土方政人
出演:綾瀬はるか/斎藤工/水原希子/間宮祥太朗

趣味と特技が妄想という地味で冴えないOL・木絵の勤める会社に、名家・高台家の長男・高台光正が転勤してきた。光正には、高台家に代々引き継がれている、人の心を読むテレパシー能力が備わっており、馬鹿馬鹿しくも楽しい妄想をする木絵と過ごす時間は、光正にとって癒しの時間となっていく。木絵の純粋な心に光正は次第に惹かれ、順調な関係を続ける木絵と光正だったが、木絵の前に「高台家」の存在が大きく立ちはだかる・・・・。

森本梢子による人気ラブコメディ漫画の映画化。設定は面白いと言えば面白いが、その設定を活かすためか、綾瀬はるか作品に多く感じる低レベルタッチのコメディ。斎藤工もTVなどで映画コメンテイターのような評論をしている割にはこんな映画に出るの?と思わず思ったが、後半は意外とシリアスな展開になり、結婚と心を読まれる苦しみの狭間で悩む女性を良く演じていた。唯一、結婚に反対する大地真央演じる母親が悪役のような演出だが、基本、悪い人間は出てこないので感じよく鑑賞できる。市村正親演じる空気の読めない父親の存在は作品的に大きい。

劇場公開日 2016年6月4日



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2016-12-31

64 ロクヨン 後編

★★★+
64 ロクヨン 後編
鑑賞No:02833
製作:2016年/日本/119分
監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市/綾野剛/榮倉奈々/夏川結衣

昭和64年に発生し、犯人が捕まらないまま迷宮入りした少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」。事件から14年が過ぎた平成14年、新たな誘拐事件が発生。犯人は「サトウ」と名乗り、身代金2000万円を用意してスーツケースに入れ、父親に車で運ばせるなど、事件は「ロクヨン」をなぞっていたが・・・。

警察内や警察と記者クラブとの熱い確執が印象的だった前編に比べ、ロクヨン模倣誘拐事件も起きてさらに盛り上がるかと思われた後編だったが、意外にも急激にトーンダウンし、全編とは違った印象の作品になっている。また、警察関係の伽sとは多いが、犯人サイドになりえる登場人物が少ないため、ロクヨンの犯人や、模倣誘拐事件の犯人も容易に推測でき、意外性は低い。あとは、予告編でも強調されていたラストで涙する結末に期待したが、それも肩透かしを食わされた感じ。ロクヨンの犯行動機もはっきりせず終り、あまりにも作品として前編と後編で落差のある作品。

劇場公開日 2016年6月11日



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2016-12-30

ハドソン川の奇跡

★★★+
ハドソン川の奇跡
鑑賞No:02832
原題:Sully
製作:2016年/アメリカ/96分
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス/アーロン・エッカート

09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる・・・・。

あの有名なハドソン川緊急着陸事故の真実が観れるという大きな期待で観始めると、おやっ?と思ってしまう。映画の冒頭ではすでに事故は起こってしまった後で、奇跡の全員生還劇で英雄視されていた機長らが一転、追及される立場に陥っていたからだ。そのため、観る側も少し戸惑いながら観ることになるが、いづれにせよ、真実を追求していくために当時の機内の状況が徐々に明らかになっていくという構成手法だった。時間軸が前後するため多少混乱するが、最後は気持ちよいラスト。

劇場公開日 2016年9月24日



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2016-12-29

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

★★★★
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
鑑賞No:02831
原題:Fantastic Beasts and Where to Find Them
製作:2016年/アメリカ/133分
監督:デビッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン/キャサリン・ウォーターストン

未知の幻獣を求めて世界中を周り、ニューヨークにたどり着いたニュート。ところが、魔法のトランクに詰め込んでいた魔法生物たちが逃げ出してしまい、魔法生物を禁じているアメリカ合衆国魔法議会のお尋ね者になってしまう。さらに、魔法の根絶を目論む秘密結社・新セーレム救世軍の暗躍で、事態は思わぬ方向へ転がっていく・・・・。

世界的人気を誇る大ヒットファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズの新シリーズ。「ハリー・ポッター」シリーズはまだ全作観ていないけど、全く支障はないような感じ。(「ハリポタ」ファンではないので詳しくは分からないが)キャストも舞台も一新されており、ハリポタの雰囲気はあまり感じられない、また別の映画みたいな感じがした。ストーリー的にも、学園モノのような感じだった「ハリポタ」(シリーズ前半しか見ていないので・・・)シリーズよりも、世界観も大きそう。そして、驚いたのがラストで捕えられたコリン・ファレル演じるグレイブス。何と人が変わっており、よく見るとジョニー・デップではないか!続編に誘う見事な終わり方だった。

劇場公開日 2016年11月23日



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2016-12-28

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

★+
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
鑑賞No:02830
製作:2016年/日本/125分
監督:宮藤官九郎
出演:長瀬智也/神木隆之介/尾野真千子/森川葵

平凡な男子高校生・大助は、修学旅行中に交通事故に巻き込まれ死んでしまう。目覚めるとそこは、深紅の空の下で人々が責め苦を受けるホンモノの地獄だった。戸惑う大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギターで、地獄農業高校の軽音楽部顧問をつとめる赤鬼・キラーKが出現。現世によみがえる方法があることを知った大助は、大好きなクラスメイト・ひろ美ちゃんとキスするため、キラーKの厳しい指導のもと地獄めぐりを開始する・・・・。

人気脚本家・宮藤官九郎監督の奇想天外コメディ。はっきり言って内容はハチャメチャ。何も知らないと「何だこれは?」と思ってしまう作品だが、宮藤官九郎が監督だと思うと、何となくうなずける。ハチャメチャさは長瀬智也演じるロックバンドのボーカル&ギターの赤鬼の言動にも多大に現れており、長瀬のこれまでのイメージを大きく覆すキャラ。中にはウケるネタもあるが、ウケようがウケまいが、これでもかこれでもかとぶっこんでくるギャグの嵐には感心すらする。作品の品位は低いが、たまにはこんな型にはまらない映画があってもいいのかもしれない。

劇場公開日 2016年6月25日



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2016-12-18

植物図鑑 運命の恋、ひろいました

★★★★
植物図鑑 運命の恋、ひろいました
鑑賞No:02829
製作:2016年/日本/112分
監督:三木康一郎
出演:岩田剛典/高畑充希/阿部丈二/今井華

ごく普通のOL・さやかは、ある日、マンションの前で行き倒れていた青年・樹と出会う。半年間という期限付きで樹はさやかの家で暮らすことになり、料理上手で野草に詳しく、それまで知らなかった世界を優しく教えてくれる樹に、さやかは次第に惹かれていくが・・・。

「図書館戦争」などのベストセラー作家・有川浩による恋愛小説の映画化。たとえイケメンでもこんなにいとも簡単に共同生活という名の同棲が始まる? そして半年も下の名前しか知らない? 半年も同棲していてキスすらしない関係でいられる? 何ともありえないピュアさのストーリーでツッコミどころは多いけど、半年後、突如消えてしまうイケメンくんに戸惑い、混乱し、悲嘆するヒロインの切ない気持ちはじ~んと伝わってきた。ちょっと「愛と青春の旅だち」を思わせる作品。

劇場公開日 2016年6月4日



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2016-12-05

64 ロクヨン 前編

★★★★+
64 ロクヨン 前編
鑑賞No:02828
製作:2016年/日本/121分
監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市/綾野剛/榮倉奈々/夏川結衣

わずか1週間の昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」。事件は未解決のまま14年の時が流れ、平成14年、時効が目前に迫っていた。かつて刑事部の刑事としてロクヨンの捜査にもあたった三上義信は、現在は警務部の広報官として働き、記者クラブとの確執や、刑事部と警務部の対立などに神経をすり減らす日々を送っていた。そんなある日、ロクヨンを模したかのような新たな誘拐事件が発生する・・・・。

主人公の三上が所属する警務部広報室の位置づけがイマイチよく分からず観たので、前半はやや戸惑うし、登場人物も多く、県警の色んな部署が出てきて当初は混乱する。さらに舞台は平成14年だが、ストーリーの原点が昭和64年に起きた未解決事件(ロクヨン)ということで、人物群像だけでなく、時間軸でもより複雑にしている。ただ構成がいいのか、あるいは前編と後編に分けたことでじっくり描かれているのか、意外とストーリーは分かりやすい。前編はまださほどミステリー性はなく、三上を中心に、記者クラブとの確執、キャリヤ組や刑事部との攻防など、組織内での人間関係や対立が中心に描かれている。ただ終盤に、ロクヨン模倣事件が勃発したところで俄かにミステリー性が強くなってくるが、それは後編のお楽しみということで、期待感をふんだんに残して前編が終わってしまう。後編を乞うご期待といったところか。佐藤浩市演じる三上が、警察上部のやり方や組織内対立などの狭間にあって苦悩しながらも最後は自分の信念のもと行動する姿には胸を打たれる。

劇場公開日 2016年5月7日



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2016-11-29

海よりもまだ深く

★★★+
海よりもまだ深く
鑑賞No:02825
製作:2016年/日本/117分
監督:是枝裕和
出演:阿部寛/真木よう子/小林聡美/樹木希林

15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになるが・・・・。

阿部寛演じる良多が主人公のため、主人公寄りで主人公に同情的に描かれているが、厳しい言い方をすれば、完全に悪いのは良多で、同情の余地がないくらいダメ男である。過去の栄光にだけすがり、未練タラタラ、まっとうに働こうとせず、すぐギャンブルに走り、挙句の果て借金まみれ。妻に愛想を尽かされても誰にも文句が言えない有様。世間でよくありがちな、未練がましい男、別れた男には全く未練がない女、そしてこんなダメな息子が可愛くてしょうがない母親。そんな3人を中心に話は進み、ひょっとしてよりが戻るかもしれないという予感を感じさせる台風による足止めが起きるが、奇跡は起こらない。何とも現実的で納得のいく結末だったのが逆によかった。

劇場公開日 2016年5月21日



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2016-11-28

シン・ゴジラ

★★★+
シン・ゴジラ
鑑賞No:02827
製作:2016年/日本/119分
総監督:庵野秀明/監督:樋口真嗣
出演:長谷川博己/竹野内豊/石原さとみ/高良健吾

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが・・・・。

日本版ゴジラとしては初のフルCGで作られた作品。ただ、ゴジラがフルCGであること以前に、これまでの日本版ゴジラやハリウッド版ゴジラとは趣も異なり、一線を画す作品となっている。これまでの作品は人間VSゴジラ、あるいはゴジラVS怪獣という対決構図の中でゴジラが描かれていたが、本作は日本政府(組織)VS外敵といったイメージで、あくまで外敵のイメージ的な象徴としてゴジラが描かれているが、ゴジラは観る人によって何物にも置き換えることができるような印象だ。それに対し、人間側はこれまでのような主人公的なヒーローは出てこず、常に組織として判断・行動しており、実にリアルだ。実際に有事の際はまさにこのような内部の動揺、喧喧囂囂なやりとりが展開されるのだろうと思わせるような描写だ。憲法9条をめぐる憲法改正論議が今後活発になるだろうが、まさにゴジラのような容赦ない侵略者によって引き起こされる有事の際には日本はどうするのか?という日本全体の課題について突きつけられたような内容になっている。

劇場公開日 2016年7月29日



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2016-11-24

モヒカン故郷に帰る

★★★+
モヒカン故郷に帰る
鑑賞No:02824
製作:2016年/日本/125分
監督:沖田修一
出演:松田龍平/柄本明/前田敦子/もたいまさこ

モヒカン頭がトレードマークの売れないデスメタルバンドのボーカル・田村永吉は、恋人の由佳が妊娠したのをきっかけに、彼女を連れて7年ぶりに瀬戸内海の戸鼻島に帰郷する。実家には、矢沢永吉を信奉する父・治と熱狂的なカープファンの母・春子、たまたま帰省していた弟・浩二がいた。家族が珍しく顔を揃えたのも束の間、すぐに始まる恒例の親子喧嘩。そんな中、治が末期ガンであることが判明し・・・。

単純なストーリーで分かりやすい内容ではあるが、冒頭から特に何の説明もなく進行するので、何の映画か、どんな映画か予想できず、ちょっと戸惑う。そして主人公の2人はタイトルにあるように広島の実家に帰る。帰ってからやっと、2人は恋人同士であること(予想はつくが、恋人なのか夫婦なのかの説明が冒頭になし)、そして今度結婚すること、彼女の由佳が現在妊娠していることなどが明らかになる。ただ、最後まで、故郷を出て7年も帰省しなかった理由(単純にお金がないだけ?)やモヒカンスタイルにこだわる理由などは明かされなかったし、特に言及もされなかった。恋人の由佳は夫の実家の家族にすぐ馴染んでいくが、父子はなぜか馴染めない。それでも父の治が末期ガンと判明してからは、次第に心が通いあっていく姿が描かれえいる。「矢沢永吉のお見舞い」のリクエストが出たときは、ひょっとして永ちゃん出演してるの?と思ったが、やはり本人登場はこの映画では違和感が感じられたのか、永ちゃんに変装して願いを叶えるといった対応だったのは無難だと思った。

劇場公開日 2016年4月9日



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2016-11-21

クリーピー 偽りの隣人

★★★+
クリーピー 偽りの隣人
鑑賞No:02822
製作:2016年/日本/130分
監督:黒沢清
出演:西島秀俊/竹内結子/川口春奈/東出昌大/香川照之

元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける・・・・。

日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を元にしたサスペンススリラー。前半の謎めいた伏線にどんどん惹きこまれていく感じで、興味はどんどん膨らんでいった。ただ、伏線がよかった割に、その結果があっけなさ過ぎた答えだったのは残念。それでもこの作品で特筆すべきは不敵なサイコパスを演じた香川照之の演技。多彩に変化する感情、表情、態度、言葉使いなど、静かに、だが確実に伝わる何をされるかわからない恐怖。見事であり、存在感の大きさはピカ一。それだけに、前半張られた伏線が生かしきれておらず、香川演じる西野のあっけない死にはちょっと唖然とした。意外な展開、意外な結末、けれども前半の伏線との整合性・納得性を期待していたが、違った意味で意外な手無き・結末で納得はできない終わり方だったのも残念。

劇場公開日 2016年6月18日



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2016-11-19

殿、利息でござる!

★★★★+
殿、利息でござる!
鑑賞No:02820
製作:2016年/日本/129分
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ/瑛太/妻夫木聡/竹内結子

江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める・・・・。

歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」の映画化。阿部サダヲ主演と聞いて、てっきりコメディ映画かと思いきや、実話が元で感動のドラマであり、いい意味で期待を裏切られる作品だった。また、全体的にほんわかしたストーリー。実は悪そうな感じの役者は何人もいたが、基本、根っからの悪役はいないため、最後まで気分よく観れる。ましてや、二代にわたっての守銭奴と世間では言われていた、山﨑努・妻夫木聡演じる浅野屋甚内の隠れた行いには思わず涙した。普段は悪役の多い堀部圭亮演じる代官も本当に人のいい熱血漢の役人だし、松田龍平演じるキレ者の萱場もちょっと意地は悪いが、根っからのワルではなく、動きや口調も飄々としていてワル者らしさは感じられなかった。自分たちの宿場を何とか救おうとする人々の熱意のドミノが実った内容だが、裏話でこの作品が映画化に至った話も「感動のドミノ」としてパンフなどで紹介されており、熱意は繋がるということを証明した一例であった。

劇場公開日 2016年5月14日



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2016-11-14

ヒメアノ~ル

★★★+
ヒメアノ~ル
鑑賞No:02819
製作:2016年/日本/99分
監督:吉田恵輔
出演:森田剛/濱田岳/佐津川愛美/ムロツヨシ

平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカフェの店員ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。ユカが働くカフェで、高校時代に過酷ないじめに遭っていた同級生の森田正一と再会する岡田だったが、ユカから彼女が森田にストーキングをされている事実を知らされる・・・・。

「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミックの実写映画化。あらすじやキャストなどまったくの予備知識がないまま観出した映画で、映画が始まって出てきた濱田岳とムロツヨシを見て、コミカルな恋愛モノかと思って観ていた。ところがストーカーらしき森田剛が出てきて、また冴えない青年の濱田岳に一目惚れしたというユカの胡散臭さに、単なるラブ・コメディではなく、犯罪の臭いが感じられ始めた。そして、映画の中盤頃に突然タイトルロールが・・・・。何で今ごろ?と思っていたら本当に始まってしまった。この映画の本当の姿が!決してラブ・コメディ映画なんかではなかった。それもリアルな描写で視覚的に迫ってくる恐怖。森田剛演じる狂気の殺人者も真に迫った演技で見事だった。前半部と後半部で様相が一変する凄い映画。

劇場公開日 2016年5月28日



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2016-11-05

アイアムアヒーロー

★★★(3.0)
wアイアムアヒーロー
鑑賞No:02818
製作:2016年/日本/127分
監督:佐藤信介
出演:大泉洋/有村架純/長澤まさみ/吉沢悠

漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。そこで出会った女子高生・早狩比呂美と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態になっていた・・・・。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」などの花沢健吾の人気コミックを実写化したパニックホラー。ZQN(ゾキュン)が何の略か分からないが、原因不明の感染によって狂暴化した人間を指すみたいで、平たく言えばゾンビ映画のよう。原因不明というのが実は曲者で、最近特に感じるが、できるだけ興味を惹くような奇想天外な設定にのみ注力され、その根拠や説明は一切ないという作品が多いような気がするが、本作もまさにそれ(原作は読んでいないので、原作ではきちんと書かれているのかもしれないが・・・)。ともかく、突然、ZQNの襲撃が始まり、ZQNからの逃亡と対決を描いているだけ。原因や理由は一切説明はない。また、後半はアウトレットモールでの、人間とZQNとの闘いが描かれてはいるが、ただ、ZQNからの攻撃に対するだけで、未来への希望は見出せない。結局、主人公たちはアウトレットモールでZQNを撃退し、脱出に成功するが、行き先に希望はないという、映画とは思えない暗~い気持ちで終るエンディング。唯一の希望は何故か富士山らしいが、それもラストでは言及されていない。そんな中、唯一光ったのが大泉洋の演技。持ち前の軽妙さと、逆にシリアスな演技をうまくミックスさせ、普段は演じることの少ない印象の腰の低い人間を演じながら、やがてヒーローに変身していく姿を見事演じていた。

劇場公開日 2016年4月23日



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2016-10-25

あやしい彼女

★★★+
あやしい彼女
鑑賞No:02816
製作:2016年/日本/125分
監督:水田伸生
出演:多部未華子/倍賞美津子/要潤/北村匠海

女手ひとつで娘を育てあげ、自分の望む人生を送ることができなかった73歳の瀬山カツは、ある日、娘とケンカして家を飛び出すい。吸い寄せられるように1軒の写真館にたどり着いたカツは、そこで写真を撮り、店を出ると20歳の姿に戻っていた。かつての美しい姿を取り戻したカツは、髪型や洋服、さらに名前も節子と変え、新しい人生を楽しみはじめる。やがて商店街ののど自慢大会に出場し、昭和歌謡を熱唱して会場中を魅了した彼女に、夢見ていた歌手になるチャンスが舞い込むが・・・・。

20歳の姿に若返ってしまった毒舌おばあちゃんが巻き起こす騒動を描いた韓国のヒット映画「怪しい彼女」のリメイク。多部未華子が容姿だけ20歳のおばあさんを生き生きと好演(怪演とすらいえる)し、歌声も披露している。ただ、多部未華子が過剰ともいえるはっちゃけぶりの演技をせざるを得なかったのも、元のおばあさんを演じた倍賞美津子の冒頭のキャラインパクトだろう。この貫禄を再現するためには、かなり無理したオーバーアクションが必要だったと思う。あと忘れてはならないのが、志賀廣太郎演じる次郎だろう。カツに対する一途な気持ちはあまりにもピュアで、人の好さが伝わってくる。

劇場公開日 2016年4月1日



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2016-10-24

ちはやふる 下の句

★★★+
ちはやふる 下の句
鑑賞No:02815
製作:2016年/日本/103分
監督:小泉徳宏
出演:広瀬すず/野村周平/真剣佑/上白石萌音

高校で再会した幼なじみの太一と一緒に競技かるた部を作った千早は、創部1年にして東京都大会優勝を果たす。自分をかるたに導いてくれた新に優勝報告をした際、新の衝撃的な告白に動揺する千早だったが、全国大会のために仲間たちと練習に打ちこむ。そんな折、千早は同い年で日本一となった若宮詩暢のことを知り・・・・。

広瀬すず主演で末次由紀の大ヒットコミックを実写映画化した「ちはやふる」2部作の後編。前編(上の句)は小学生の頃の楽しかったかるたチームの思い出を再現しようと、かるた部作りに奔走し、様々な障害を乗り越え、東京都大会で優勝するまでを、かなりベタではあるが、映画的には許せる範囲の青春エンターテイメント的作品で楽しめた。主人公の千葉すず演じる千早もキュートで元気溌剌、とても好感の持てるキャラを好演していた。後編に当たる本作では、全国大会出場、かるたクイーンとの対決と、さらにレベルは上がり、また新たな困難へのチャレンジを期待していたけど、少し肩透かしを食わされた感じの内容だった。「上の句」に比べ、人物描写が弱く、ストーリーの軸も変わったようで、作品の印象すら変わった感が拭えない。特に「上の句」からよく分からなかった新の言動がスッキリ解明されるかとおもいきや、さらに分かりにくくなっていた。祖父の死の影響が大きいというのは分かるが、新と祖父の関係がイマイチ描かれていない。少し不満と消化不良感の残る作品。

劇場公開日 2016年4月29日



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2016-10-21

テラフォーマーズ

★★
テラフォーマーズ
鑑賞No:02812
製作:2016年/日本/109分
監督:三池崇史
出演:伊藤英明/武井咲/山下智久/山田孝之

2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人が火星に送り込まれるが・・・・。

累計発行部数1600万部超えを記録した大人気コミックを鬼才・三池崇史監督により実写映画化した作品。キャストはわりと豪華だが、個々の人物描写は雑なので、そこまで共感はしない。やはり注目は、火星で異常な進化を遂げたゴキブリのテラフォーマーとの死闘だろう。圧倒的な強さと想像を絶する数のテラフォーマーに生き残れる気がしない闘いを絶望感だけで観るしかないが、見どころではある。ただ、変身後の人間がただのコスプレにしか見えないのは残念。そもそも手術ベースの虫が訳が分からず基本的にしょぼくて、強そうにも見えなければ印象にも強く残らない。逆に鮮烈な印象を残したのは、化学者・本多晃を怪演した小栗旬ではないだろうか。ともかく肩肘張らず暇つぶしに観るにはいい映画。

劇場公開日 2016年4月29日



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2016-10-13

映画 暗殺教室 -卒業編-

★★+
映画 暗殺教室 -卒業編-
鑑賞No:02814
製作:2016年/日本/118分
監督:羽住英一郎
出演:山田涼介/二宮和也/菅田将暉/山本舞香

新学期を迎え、殺せんせー暗殺を託された椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちに残された時間も残り少なくなっていた。慌ただしい学園祭が終わり、つかの間の安息が訪れたある日、それまでE組の中で息を潜めていた茅野カエデが、殺せんせー暗殺に動き出す。しかし、カエデが雪村あぐりの妹だと知った殺せんせーは自らの秘められた過去を明かし、その内容に衝撃を受けたE組の生徒たちは2つに分裂してしまう・・・・。

「映画 暗殺教室」の続編。奇想天外な作品であり、ストーリーは謎だらけではあったが、殺せんせーをあの手この手で暗殺しようとする3年E組の生徒たちと殺せんせーとの死闘は単純で面白かった。ただ、この続編は、半分は前作の謎解きを占めていたが、別に期待したほどの謎ではなく、また地球滅亡という究極の危機にも関わらず、作品全体的に危機感、切迫感、絶望感、といったものが全くと言って感じられない不思議な内容。そもそも世界的危機にもかかわらず、出てくるのは皆、日本人、舞台は田舎の中学校というリアル感を通り越したギャップ。それに謎の解明によって、殺せんせーに対し同情的になり、前作のような小憎たらしさが感じられなくなり、面白さも半減した感があった。

劇場公開日 2016年3月25日



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