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2019-01-02

泥棒役者

★★★+(3.5)
w泥棒役者
鑑賞No:02902
製作:2017年/日本/114分
監督:西田征史
出演:丸山隆平/市村正親/石橋杏奈/宮川大輔

かつて金庫破りとして泥棒稼業に足を踏み込んでいた大貫はじめ。今では足を洗い小さな町工場で真面目に働き、恋人の美沙と幸せな同棲生活を送っていた。しかし、刑務所から出所したばかりのかつての泥棒仲間だった畠山則男に「美沙に泥棒だった過去をバラす」と脅されたはじめは、則男とともに泣く泣くある豪邸に泥棒に入る。忍び込んだ豪邸で「豪邸の主人」「絵本作家」「編集者」と次々と別人に間違えられるはじめは、泥棒であることがバレたくない一心で間違えられた役柄を必死に演じることとなるが・・・・。

原作が舞台作品というのはよく分かります。やはり、映画よりも舞台の方が本作品におけるキーとなる緊張感はよく伝わると思う。ただ、単純に楽しめる作品になってはいる。主演の丸山隆平もキャラクターを活かした役作りでいい味を出してはいたが、この映画の作品イメージをより強く印象付ける演技をしていたのは、さすがとも言える市村正親の役どころ。「ここまでよくやるな~」という驚きを通り越して、むしろこの役を自ら進んで楽しんで演じているとさえ感じる演技に納得した。あとは前半の展開が良すぎた分、後半はもっと映画ならではの展開になってもよかったのでは?

劇場公開日 2017年11月18日



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2019-01-01

DESTINY 鎌倉ものがたり

★★★(3.0)
wDESTINY 鎌倉ものがたり
鑑賞No:02901
製作:2017年/日本/129分
監督:山崎貴
出演:堺雅人/高畑充希/堤真一/安藤サクラ

幽霊や魔物、妖怪といった「人ならざるもの」が日常的に姿を現す古都・鎌倉。この地に居を構えるミステリー作家・一色正和のもとに嫁いできた亜紀子は、妖怪や幽霊が人と仲良く暮らす鎌倉の街に最初は驚くが、次第に溶け込んでいく。正和は本業の執筆に加え、魔物や幽霊が関わる難事件の捜査で警察に協力することもあり、日々はにぎやかに過ぎていった。しかし、そんなある日、亜紀子が不測の事態に巻き込まれ、黄泉の国へと旅立ってしまう。正和は亜紀子を取り戻すため、黄泉の国へ行くことを決意するが・・・。

ファンタジー色の強い、ちょっとコミカルな作品。もっとシリアスな映画かと思っていたら、子供のいる家族で観ても楽しめる内容になっている。事態は深刻でも、それを感じさせないのは一つは堺雅人と高畑充希が夫婦役の設定がポイント。また、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が贈るCG映像の世界もそんな雰囲気をさらに醸し出している。ただし、「ALWAYS 三丁目の夕日」のような感動は期待しない方がよい。

劇場公開日 2017年12月9日



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2018-11-24

カメラを止めるな!

★★★★+(4.5)
wカメラを止めるな!
鑑賞No:02905
製作:2017年/日本/96分
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/長屋和彰

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき・・・。

2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、2018年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月から全国で拡大公開。200万人を超える観客動員を記録する異例の大ヒットとなった。前半の30分あまりと後半の1時間の大きな落差と、謎解きのような伏線の説明はドタバタ劇のように見せて実は緻密に計算された演出に驚愕する。ともかく話題の映画と言うことで、早く観たかったが、今回GYAOで1日限定の無料配信が行われ、観ることができた。最初は手振れ映像のまさにB級映画そのもので、落胆しかけたが、後半は様相が一変、俄然面白くなるという構成。96分の短尺だが見ごたえある、良くできた作品。

劇場公開日 2018年6月23日



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2018-08-12

探偵はBARにいる3

★★★+(3.5)
w探偵はBARにいる3
鑑賞No:02899
製作:2017年/日本/122分
監督:吉田照幸
出演:大泉洋/松田龍平/北川景子/前田敦子

札幌にあるアジア最北の歓楽街・ススキノ。この街の裏も表も知り尽くす探偵のもとに、相棒である高田が人探しの依頼を持ち込んでくる。失踪した女子大生・麗子について調査を開始した探偵たちは、モデル事務所の謎めいた美人オーナー、マリに翻弄されるうちに、いつしか大きな事件に巻き込まれていく・・・・。

探偵シリーズ」の実写映画化第3作。3作通して大泉洋と松田龍平の共演。1作目、2作目も観たけど、ストーリーはほとんど記憶に残っていない。ストーリーは独立しているので、それでも問題はないが、出演者もシリーズ化しているため、お馴染み?の人が記憶にないとちょっとわかりにくい。作品的にはもっとコミカルだった印象があったが、今回は思ったほどコメディ性は弱く、大泉もシリアスな演技が強い感じがした。内容はごちゃごちゃしておらず、うまくまとまっているが、逆にまとまりすぎていて出来すぎと言うか、意外性はない。北川景子演じるマリのナゾの行動の理由を知った時、思わず涙する。

劇場公開日 2017年12月1日



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2018-05-05

ミックス。

★★★+(3.5)
wミックス。
鑑賞No:02895
製作:2017年/日本/119分
監督:石川淳一
出演:新垣結衣/瑛太/広末涼子/瀬戸康史

幼い頃、卓球クラブを経営していた母のスパルタ教育により、天才卓球少女として将来を期待された多満子だったが、母の死後は普通の人生を歩んでいた。ある時、恋人を会社の新人社員に寝取られたことをきっかけに、逃げるように田舎に戻った多満子は、いまや赤字経営に転落した卓球クラブを立て直すことになる。そのために全日本卓球選手権の男女混合ダブルス(ミックス)部門への出場を目指すことになった多満子は、クラブに通う落ちぶれた元プロボクサーの萩原とコンビを組むのだが・・・。

卓球を題材に、男女混合ダブルス(ミックス)を通じて巻き起こる人間模様を描いた作品。個人的に注目している女優の新垣結衣が「トワイライト ささらさや」「くちびるに歌を」とはまったくちがったコミカルな役どころを好演している。題材はは卓球と少し渋いが、CGを駆使し、スピード感とスローモーションの巧みな組み合わせにより、臨場感を出している。舞台となる卓球クラブに集まる人々はみな、悩みやつらい過去を抱えており、まだドラマの中でも多々小競り合いはでてくるが、決して暗くて重い映画ではない。むしろ、映画のタッチと新垣結衣の軽妙な演技で、コミカルな作品となっている。出演者も結局はみんなイイ人だったという、気持ち良い終わり方とする。そうであれば、ラストは微妙な負け方をするのではなく、ベタでも思いっきり勝った方がすっきりしたかもしれない。

劇場公開日 2017年10月21日



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2018-05-03

亜人

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02893
製作:2017年/日本/109分
監督:本広克行
出演:佐藤健/玉山鉄二/城田優/千葉雄大

2017年、東京。研修医の永井圭は、交通事故で死亡した直後に生き返ったのをきっかけに、絶対に死なない新人類「亜人」であることが発覚する。亜人研究施設に監禁されて非人道的な実験のモルモットにされた圭は、同じく亜人の男・佐藤によって救われるが、佐藤は国家転覆を狙い大量虐殺を繰り返すテロリストだった。同じ亜人として佐藤の思想に共感できない圭は、亜人と人類の壮絶な戦いに身を投じていく・・・。

ストーリーは単純で分かりやすく、また、特に亜人同士の闘いはスピード感があって見ごたえある。しかし、どちらも不死身なのでエンドレスな戦いとなり、決着がつくの?と心配になるほど。だが、オチはあった。殺さずに眠らせればいいのだ。となると、SATも全滅するような戦い方ではなく、もっと頭を使った色んな作戦があるだろうにと思わずにいられなかった。主演の佐藤健は、「るろうに剣心」を思わせるようなキャラと殺陣を披露していたが、本作の最高のキャラは綾野剛演じる佐藤。冷酷な亜人を、却ってユニークなキャラで演じることで恐怖感を倍増している。無敵・不死身と思わせた佐藤も最後はあっけない。どこか、「ターミネーター2」と被る気がしないではなかったが・・・。

劇場公開日 2017年9月30日



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2018-04-29

ナミヤ雑貨店の奇蹟

★★★★(4.0)
wナミヤ雑貨店の奇蹟
鑑賞No:02886
製作:2017年/日本/129分
監督:廣木隆一
出演:山田涼介/村上虹郎/寛一郎/西田敏行

2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり・・・。

東野圭吾の同名ベストセラー小説の映画化。東野圭吾は推理小説だけかと思っていたら、こんなファンタジー色が強いSFというか、夢物語も書くんだ、と感心した作品。ただ、不思議な現象が起こるところの時間軸の描き方がちょっとわかりづらい点が難かなと思った。キャッチコピーが「東野圭吾史上最も泣ける映画」となっているが、あまり期待しすぎるとガッカリするほど、思ったほどには泣けない映画。その理由は、エピソードが多すぎて1つあたりのエピソードに時間を割いて人物描写などしていないため、出演者に感情移入できないからだと思う。

劇場公開日 2017年9月23日



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2018-04-28

アウトレイジ 最終章

★★★★(4.0)
wアウトレイジ最終章
鑑賞No:02891
製作:2017年/日本/104分
監督:北野武
出演:ビートたけし/西田敏行/大森南朋/ピエール瀧

関東最大の暴力団組織・山王会と関西の雄・花菱会との抗争後、韓国に渡った大友は日本と韓国を牛耳るフィクサー、張会長のもとにいた。花菱会幹部の花田は取引のためやって来た韓国でトラブルを起こして張会長の手下を殺してしまい、張グループと花菱は緊張状態へと突入する。激怒した大友は日本に戻り、過去を清算する好期をうかがっていた。その頃、花菱会ではトップの座をめぐる幹部たちの暴走がはじまっていた・・・。

北野武監督・主演のバイオレンス映画「アウトレイジ」シリーズの最終作。前作から続投されているキャストに加え、大森南朋、ピエール瀧、岸部一徳、大杉漣などが新たに参加しているが、スケールアップ感は感じられない。ただし、予測のつかない殺戮劇に見逃せない緊張感が最後まで持続する104分だ。ストーリーは非常にわかりやすいが、シリーズを最初から見ていないと、イマイチ人間関係や対立関係が分かりにくい。主演のビートたけし演じる大友は、控えめな出演時間ながら、おいしいところは持っていくいい役どころ。特に強調的にスポットが当たる人物はいなくて、ある意味それぞれの出演者が均等に出番があるようで、皆インパクトの残る演技をしているような意気込みが感じられた。だが、特にこの手の映画には欠かせないバイプレイヤーの大杉漣さんが2018年2月に急逝したのは残念。

劇場公開日 2017年10月7日



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2018-04-09

スター・ウォーズ 最後のジェダイ

★★★+(3.5)
スター・ウォーズ 最後のジェダイ
鑑賞No:02890
原題:Star Wars: The Last Jedi
製作:2017年/アメリカ/152分
監督:ライアン・ジョンソン
出演:デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ

伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーが銀河帝国の恐怖政治から宇宙を救ってから長い年月が経ち、銀河帝国の残党ファースト・オーダーが再び宇宙を支配しようと勢力を広げ始めていた。レイは、レジスタンス軍の希望であるルーク・スカイウォーカーを迎えに行くのだが、隠遁生活をするルークは、島を出ようとしなかった。そこで、カイロ・ レン(ベン・ソロ)を後継者にしようとしていたにも関わらず、ダークサイドに堕ちてしまったことがルークの深い傷となっていることが明らかとなり・・・・。

本作を観てまず感じたことは違和感。これは「スター・ウォーズ」なのかと・・・。エピソード4~6の第1シリーズにおける本来のスター・ウォーズ感、そしてエピソード1~3の、本来のスター・ウォーズ感を継承しつつも新しい感性を投入した題2シリーズだったが、このエピソード7~8はこれまでのスター・ウォーズ感が伝わりにくい。それでもエピソード7はハン・ソロの登場や新シリーズ開始による新鮮感でこの違和感が紛らわせたような感もあるが、今回のエピソード8でこの違和感は決定的となった。戦闘シーンだけは本来のスター・ウォーズを観ているようだったが、あとはこれまでのシリーズの持つ雰囲気や世界観とは異なる気がしてならなかった。特にレイに絡むシーンはその印象が強い。

劇場公開日 2017年12月15日



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2018-03-26

散歩する侵略者

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02889
製作:2017年/日本/129分
監督:黒沢清
出演:長澤まさみ/松田龍平/高杉真宙/恒松祐里

数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける・・・・。

宇宙人が地球侵略に来るという、極めてよくありがちな設定だけど、何とものんびりした侵略モノかという印象の作品。まず、侵略者は3人。宇宙人自体は形を持たないため、人間に憑依して存在する。ただ、物理的に体は奪い取れても、精神的な面で分からない概念が多く、理解するために他の人にイメージさせてその概念を奪い取ることで理解を深めていく。それがそんなに急ぐわけでもなく、淡々と行われていく。一体、地球侵略するまでにどれくらいかかるのか分からないぐらい長期的な侵略であることが面白いというか、もはやギャグである。あまりにのんびりした侵略であることが「散歩する」というタイトルにも表れている。期待したよりは大したことが無かった作品。

劇場公開日 2017年9月9日



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2018-03-22

三度目の殺人

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02888
製作:2017年/日本/124分
監督:是枝裕和
出演:福山雅治/役所広司/広瀬すず/満島真之介

勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく・・・。

ストーリーは意外と単純で分かりやすい。しかし、観終わっても実はよく分からず、モヤモヤ感が残る。それは結論というか、真相が明らかにされないまま終わるからだ。監督としては、真相を明らかにしないことで観客それぞれに答えを求めるという手法を取っているらしい。斬新と言えるかもしれないが、ズルいともいえる。ただ、真相といっても考えられるパターンは3つしかない。①咲江のために三隅が殺した、②咲江が殺し、三隅が咲江を庇って自白、③咲江と三隅が協力して二人で殺した、の3つである。どれをとっても斬新な真相とはいえない。そのために真相を明らかにしないという逃げ方をしたようにしか思えない。別の見方をすると、司法の現実に対する批判のようなコメントも見るが、それならばその点をもっと強調して欲しかった。

劇場公開日 2017年9月9日



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2018-03-05

関ヶ原

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02887
製作:2017年/日本/149分
監督:原田眞人
出演:岡田准一/役所広司/有村架純/平岳大

幼くして豊臣秀吉に才能を認められ、取りたてられた石田三成は、秀吉に忠誠を誓いながらも、正義ではなく利害で天下を治める秀吉の姿勢に疑問も抱いていた。そんな三成の下には、猛将として名高い島左近や伊賀の忍びの初芽らが仕えるようになるが、秀吉の体調が思わしくないなか、天下取りの野望を抱く徳川家康は、言葉巧みに武将たちを自陣に引き込んでいった。そして1598年8月、秀吉が逝去。1600年9月15日、毛利輝元を総大将に立てた三成の西軍と、家康率いる東軍が関ヶ原で天下分け目の決戦に挑むこととなる・・・。

司馬遼太郎の名作小説の映画化。原作は30年以上前に読んだが、ついに映画化されたかという感慨深い作品。ただ、原作は単に徳川家康VS石田三成という構図ではなく、関ヶ原の戦いに参加した武将たちのそれぞれの目的・意図、思い・駆け引きなどを立場立場で描いた群像劇の様相が強い。そこを映画でどう描かれるかが私の最大の注目点だったが、やはり2時間余りでは十分満足できる内容は無理だったようだ。関ヶ原の合戦シーンはCGも駆使し、迫力あるシーンが展開するが、アクションシーンとしての凄さであって、原作を映像化したものとは言い難い。また、家康や三成自体も十分ではなかったが、その他の武将はほとんど個として描かれておらず、それゆえ、合戦シーンへの布石になっておらず、何かごちゃごちゃした分かりにくい合戦シーンになってしまった感がある。もう少し、群像劇の様相を感じる後世にして欲しかったが、大河ドラマのように1年かけて描かないと描けない原作だったように思う。

劇場公開日 2017年8月26日



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2018-01-15

君の膵臓をたべたい

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02885
製作:2017年/日本/115分
監督:月川翔
出演:浜辺美波/北村匠海/大友花恋/矢本悠馬

高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた・・・・。

余命を宣告された桜良と、その秘密を知った“僕”とのせつないラブストーリーを描いているが、前向きで明るい桜良と、他人に関心のない“僕”とのやりとりからは事の深刻さやせつなさは伝わってこない不思議な関係なので、普通のラブストーリーとして観れる。それゆえ、その分、ラストに切なさが急激に押し寄せてくる。それにしても桜良のキャラクターには非常に好感が持てた。なので、常道ではあるが、病気で死んで欲しかった。衝撃というか、ショックというか、あっけにとられたのはその死に方。「それはないでしょう!」と思わず叫んでしまった。すべては常道だったのにここだけ違った。ラストの闘病日記の中身や隠された手紙も予想を裏切らない内容でまたしても涙した。

劇場公開日 2017年7月28日



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2018-01-01

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02881
原題:War for the Planet of the Apes
製作:2017年/アメリカ/140分
監督:マット・リーブス
出演:アンディ・サーキス/ウッディ・ハレルソン

高度な知能を得た猿と人類が全面戦争に突入してから2年。猿たちを率いるシーザーは森の奥深くの砦に身を潜めていたが、ある晩、人間たちの奇襲を受けて妻と長男の命を奪われてしまう。敵の冷酷非道なリーダー、大佐への復讐を誓ったシーザーは仲間たちを新しい隠れ場所へ向かわせ、自らは3匹の仲間を連れて大佐を倒す旅に出る。道中で出会った口のきけない人間の少女ノバや動物園出身のチンパンジー、バッド・エイプも加わり、一行はついに大佐のいる人間たちの基地にたどり着くが・・・・。

名作SF映画「猿の惑星」をリブートした「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続くシリーズ第3弾。シーザー、コーネリアスといった旧作でお馴染みのサル名が出てくるので、前日譚になっているかと思いきや、全く独立したストーリー。パフォーマンス・キャプチャーという最先端技術を駆使して描かれるエイプはもはや特殊メイクではなく、エイプそのもので、近未来に本当に訪れるかもしれないと錯覚するほどのリアルさ。しかし、エイプに比べここで描かれる人間は救いようがなく、人類のエゴをそのまま映像化したようで気分悪い。その点、シーザーの常に凛とした態度、そして現代社会で最も求められるリーダーシップを見せつける内容で、人間サイド?としては見ていて恥ずかし限りだった。

劇場公開日 2017年10月13日



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2017-12-26

エイリアン コヴェナント

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02880
原題:Alien: Covenant
製作:2017年/アメリカ/122分
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー/キャサリン・ウォーターストン

滅びゆく地球から脱出し、人類移住計画を託された宇宙船コヴェナント号には、カップルで構成された乗組員が搭乗していた。やがて人類の新たな楽園となるであろう未知の惑星にたどり着いたコヴェナント号だったが、そこには想像を絶する脅威が存在していた。その恐怖を目の当たりにした乗組員たちは、命からがら星からの脱出を試みるのだが・・・・。

リドリー・スコット監督が自身の傑作SF「エイリアン」の前日譚を描いた「プロメテウス」の続編。ただ、どうも本作は続編と言いながら、新「エイリアン」3部作の1作目に位置づけられるらしい。よってタイトルも「プロメテウス2」ではなく、「エイリアン」となっている。「プロメテウス」の印象は薄く、ストーリーもうろ覚えだったが、それでも本作の鑑賞にはほとんど支障はなく、ストーリー的にはほぼ独立している。内容的にはまさに前日譚と言うにふさわしく、「エイリアン」そのもので、これまでの「エイリアン」を彷彿させながらも、その凶暴さ、スピードは逆に進化しているように思えた。本作でも最後に活躍するのは女性で、またしても逞しい女性主人公の誕生と言える。ストーリーは割と単純で、普通に楽しめる。

劇場公開日 2017年9月15日



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2017-12-18

あゝ、荒野 後篇

★★★★(4.0)
wあゝ、荒野 後篇
鑑賞No:02879
製作:2017年/日本/147分
監督:岸善幸
出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/木下あかり

ボクシングのプロデビュー戦を終え、トレーニングに励む毎日を送る新次とバリカン。宿敵である裕二との対戦に闘志を燃やす新次は、自分の父親の死にまつわるバリカンとの宿命を知ってしまう。一方、バリカンは図書館で出会った京子に初めての恋をするが、彼の孤独が満たされることはない。やがてバリカンは自身の殻を打ち破るべく、兄弟のように過ごしてきた新次との日常を捨てることを決意。戦うことでしか繋がることのできない2人の死闘の日々がはじまる・・・・。

前編の流れから宿敵の裕二との対戦がクライマックスとして描かれているのかと思いきや、後編のクライマックスは何と同じジムで一緒にトレーニングしてきた仲良しのバリカンとの対決だったとは驚かされた。そして、バリカン戦の結末はまさに衝撃的。ボクシング漫画として金字塔ともいえる我々世代の名作「あしたのジョー」を彷彿させる内容で、真剣勝負で拳を交える2人には、宿命とはいえ、何とも言えない悲しさ、侘しさが感じられるとともに、美しい戦いだった。ただ、結末は、「こうでなければならなかったのか・」と思えるほど、暗く寂しい気持ちにさせられたのは辛かった。

劇場公開日 2017年10月21日



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2017-12-11

あゝ、荒野 前篇

★★★★+(4.5)
wあゝ、荒野 前篇
鑑賞No:02878
製作:2017年/日本/157分
監督:岸善幸
出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/木下あかり

2021年の新宿。かつて親に捨てられた新次は、兄貴分の劉輝を半身不随にした元仲間・裕二への復讐を誓っていた。ある日彼は、街でティッシュ配りをしていた吃音で赤面対人恐怖症の「バリカン」こと健二と一緒に、「片目」こと堀口からボクシングジムへ誘われる。新次は復讐を果たすため、バリカンは内気な自分を変えるため、それぞれの思いを胸にトレーニングに励む2人。徐々に名を挙げていく新次に対し、バリカンは特別な感情を抱くようになっていく。そんな中、新次はついに裕二との戦いに臨むことになり・・・・。

寺山修司が遺した唯一の長編小説「あゝ、荒野」を実写映画化した2部作の前編。前編だけで157分、後編の147分を入れると全編で304分(5時間4分)という超長尺の作品。そのため、中だるみしないのかと懸念して観ていたが、飽きさせないストーリー展開で、中だるみはなかった。ただ、複数のストーリーが並行し、途中、ぶつ切りのようにストーリーが切り替わっていくのに多少戸惑い、ストーリー全体の分かりにくさは感じられた。なお、ストーリーが進むにつれ、並行していたストーリーがつながり始めると面白さも倍増していく。主演の菅田将暉は今、TV・映画に引っ張りだこの超売れっ子俳優だが、そのワケが納得できる本作での演技でもある。そこには演技の上手さと言うか、主人公に成り切るため、作品ごとにキャラやイメージが明らかに異なるのは凄い。さらに本作では大胆な濡れ場も演じており、挑戦姿勢が半端ではないように思われた。ボクシング映画としては定番的なストーリではあるが、後編の予告編を見ると、復讐相手との対決だけではなく、最後は唯一の仲間のボクサーであるバリカンと対決するようで、後半も見どころが多く楽しみ。

劇場公開日 2017年10月7日



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2017-11-05

3月のライオン 後編

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02876
製作:2017年/日本/139分
監督:大友啓史
出演:神木隆之介/有村架純/倉科カナ/染谷将太

川本3姉妹との出会いから1年がたち、今年も獅子王戦トーナメントが始まるが、最高峰を目指す棋士たちには、さまざまな試練が待ち受けいた。一方、川本家に3姉妹を捨てた父親が突然現れ、耳を疑うような要求を突き付けてくる・・・・。

羽海野チカの大ヒットコミックの実写映画化2部作の後編。将棋をテーマに対局シーンの多かった前編。この流れから後半は伊藤英明演じる後藤九段、そして加瀬亮演じる宗谷名人との対決が主軸かと思いきや、後編はちょっと趣が異なり、3姉妹の次女のいじめ問題、零の義姉の愛人・後藤九段の妻の死、そして3姉妹の父の不倫問題など、将棋とは直接関係ない重いテーマが次々と出てきて、将棋そのものは少し脇に置かれた感じ。そのため、肝心の後藤九段との対決シーンは前半ほどの迫力はなく、宗谷名人とは対決直前でジ・エンドと、何とも消化不良感の残るラストだった。一方、有村架純の憎まれ役の熱演、対照的に倉科カナのファンになりそうなくらいのイイお姉さん役が光った。

劇場公開日 2017年4月22日



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2017-10-30

3月のライオン 前編

★★★★(4.0)
w3月のライオン
鑑賞No:02875
製作:2017年/日本/138分
監督:大友啓史
出演:神木隆之介/有村架純/倉科カナ/染谷将太

幼い頃に交通事故で両親と妹を亡くし、父の友人である棋士・幸田に引き取られた桐山零。深い孤独を抱えながらすがりつくように将棋を指し続けてきた零は、中学生でプロ棋士の道を歩みはじめる。しかしある事情から幸田家での居場所を失い、東京の下町でひとり寂しく暮らしていた。そんなある日、和菓子屋を営む川本家の三姉妹と知り合った零は、彼女たちとの賑やかで温かい食卓に自分の居場所を見出していく・・・・。

羽海野チカの大ヒットコミックを実写映画化した2部作の前編。将棋の話で2部作?という思いで観始めたけど、内容は意外と濃く、丁寧に描いているので見ごたえがある。ややテンポが遅く、冗長に感じる嫌いはあるが、登場人物も脇役まで細かく設定して人物像がよく分かるように描いているため、主人公だけでなく、それぞれの人物に感情移入ができる点も奥が深い。そういえば、最近の傾向として2部作作品は増えており、「ちはやふる」のカルタのように、これまでスポットが当たりにくかったテーマを取り上げる風潮の一つだと感じられた。ただ、個人的な問題点として、将棋にあまり詳しくないことがあった。結構、対局シーンが出るが、優位なのか不利なのか分からないので、その点はリアルタイムに楽しめなかったのは残念。キャストを見ても、名人役として風格が半端ない加瀬亮、特殊メイクで全く別のキャラクターを創出した染谷将太、これまでのイメージとは真逆の憎まれ役を演じながらもどこか翳があり大人の女の色気も醸し出す有村架純など、見どころは多い。

劇場公開日 2017年3月18日



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2017-10-10

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

★★★★+(4.5)
wパイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
鑑賞No:02874
原題:Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales
製作:2017年/アメリカ/129分
監督:ヨアヒム・ローニング/エスペン・サンドベリ
出演:ジョニー・デップ/ハビエル・バルデム

ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザールが、魔の三角海域から解き放たれた。サラザールの復讐を阻止するには、「最後の海賊」だけが見つけ出せるという秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れなければならない。一方、10年に1度しか陸に上がれない呪いをかけられたウィルの息子ヘンリーは、ポセイドンの槍を手に入れて父の呪いを解こうとジャックに近づくが・・・・。

孤高の海賊ジャック・スパロウが活躍する大ヒットシリーズの第5弾。ただ、シリーズ1作目から3作目は三部作としてストーリーもつながっており、完結している。4作目は3作目の続編という位置づけではあるが、キャストはかなり一新されており、続編感はないが、新鮮味もあまりないという感が強かった。本5作目は4作目というよりも3作めの続編と言った方が分かりやすく、4作目には出演していなかったウィル・ターナー役のオーランド・ブルームやエリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイが再登場しているのもうれしい。オリジナルキャストは復活していたが、かといって中心的に活躍するのではなく、本作では新たにウィル・ターナーの息子ヘンリーや天文学者カリーナがジャック・スパロウと冒険の旅に出て活躍したり、若き日のジャック・スパロウが登場するなど新鮮味も加わっていて、なかなか面白く、ストーリーも分かり安かったので大いに楽しめた。1作目から登場している敵役の海賊バルボッサだが、シリーズが進むにしたがって存在感も増し、単なるただの悪役ではなく、ミステリアスな一面を見せ始め、本作ではラストで泣かせる男気も見せてくれる。

劇場公開日 2017年7月1日



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2017-09-25

サバイバルファミリー

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02873
製作:2017年/日本/117分
監督:矢口史靖
出演:小日向文世/深津絵里/泉澤祐希/葵わかな

東京で暮らすごく平凡な一家、鈴木家。当たり前のように電化製品に囲まれた生活を送っていたある日、電気を必要とするあらゆるものがなぜか使えなくなり、東京は大混乱に陥ってしまう。交通機関や電話、ガス、水道まで完全にストップした生活に人々が困り果てる中、鈴木家の亭主関白な父・義之は、家族を連れて東京を脱出することを決意するが・・・・。

原因不明の電気消滅によって廃墟寸前となった東京から脱出した一家の奮闘をコミカルに描いたサバイバルドラマ。ライフラインが止まり、それに完全に依存した生活をしていた人々は大混乱に陥る。初期段階ではすぐ回復するだろうとの楽観視から仕事のため会社に行ったり、地域コミュニティにおいても互いに団結・協力して乗り切ろうとの気運があるが、事態が長期化するに従って、利己的な考えや行動が目立つようになり、異常な雰囲気になっていく。そして、東京脱出を試みる鈴木家はあろうことか、自転車で妻の実家のある鹿児島に向かうという暴挙に出て、行く手で様々な困難に見舞われるというのが本作の中心となっている。内容的には非常事態における人間の行動・心理がよく描かれていて面白かったが、特に目新しさはあまりなく、ありがちな内容。日頃、コミュニケーションの乏しい家族が、この非常事態を通して次第に心を通わせていくといった展開もありきたりといえばありきたり。本作は2003年に起こった来たアメリカ大停電がヒントらしいが、この大アクシデントも29時間で回復したにもかかわらず、本作の非常事態は2年半続くというリアル感なしを通り越した設定なのがチョット気になった。東京から鹿児島までの移動時間はストーリー上、必要なのはわかるが、リアル感が全くないのだ。それにこれだけの大アクシデントに対する原因が明らかにされなかったのには消化不良感が残った。(本筋とは直接関係ないと言えば関係ないが・・・)

劇場公開日 2017年2月11日



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2017-09-21

相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

★★★+(3.5)
w相棒 劇場版IV
鑑賞No:02872
製作:2017年/日本/120分
監督:橋本一
出演:水谷豊/反町隆史/鈴木杏樹/川原和久

7年前、イギリスの日本領事館関係者が集団で毒殺されるという事件が起こり、唯一生き残った少女が国際犯罪組織「バーズ」に誘拐された。事件から7年後、日本政府に対し行方不明となっていた少女の身代金が要求される。日本政府はバーズをテロ組織と断定し要求を拒否するが、それによってバーズは、50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙ったテロ計画を実行に移す。晴れやかなパレードが行われる最中、特命係は真犯人を追いつめるが、その先には70年前のある出来事につながる真実が待ち受けていた・・・・。

人気テレビドラマ「相棒」シリーズの劇場版第4作。杉下右京の4代目相棒となった冠城亘に扮する反町隆史が「相棒」劇場版に初出演している。TV]版との差別化もあって、TV版ではありえないほどのスケールの大きさだが、それもシリーズを重ねるほど大きくなっており、とても特命係の仕事とは思えない役目を担っているようだ。ただ、スケールが大きい割にはストーリーは意外と単純で分かりやすい。新犯人もキャストから早い段階で目をつけることができる。水谷豊演じる杉下右京も今回はかなりアクティブで激し易いシーンが多く、特に上層部に対する言動はいつものイメージとは少し異なる。反町演じる冠城との微妙な関係も見もの。

劇場公開日 2017年2月11日



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2017-09-20

22年目の告白 私が殺人犯です

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02871
製作:2017年/日本/117分
監督:入江悠
出演:藤原竜也/伊藤英明/夏帆/野村周平

1995年、同一犯による5件の連続殺人事件が日本中を震撼させた。犯人はいずれも被害者と親しい者に殺人の瞬間を見せつけており、殺害方法は背後からの絞殺、そして目撃者は殺さずに犯行の様子をメディアに証言させるという独自のルールに則って犯行を重ねていく。捜査を担当する刑事・牧村は犯人を逮捕寸前にまで追い詰めるが、犯人の罠にはまって上司を殺され、事件は未解決のまま時効を迎えてしまう。そして事件から22年後、犯人を名乗る男・曾根崎が執筆した殺人手記「私が殺人犯です」が出版される。曾根崎は出版記念会見にも姿を現し、マスコミ報道やSNSを通して一躍時の人となるが・・・・。

2012年の韓国映画「殺人の告白」を原作にしたクライムサスペンス。この作品に惹きつけられた第一の理由が、22年前の連続殺人犯人が突如、犯人であることを告白した手記を発表するという、意外な設定です。そしてその犯人を演じているのが、感情に流されない冷静・冷徹な役を見事にこなせる藤原竜也というキャスティングの妙です。この犯人は藤原竜也が演じた「デス・ノート」での夜神月(キラ)や「藁の盾」での清丸国秀を彷彿させる人物像で、まさに彼が得意とする役だったのではないでしょうか?そして予測のつかないストーリー展開、まさに見ごたえのある作品でした。ラストは意外という前評判でしたが、これはさほど意外ではなく、むしろありきたりなような感がありました。それでも1995年の時効撤廃や阪神大震災などをうまくストーリーに取り込み、それがラストのドンデン返しにつながるのも良くできていました。ただ唯一、納得が行かないのが動機に対する説明。これはうやむやにされたような終り方でちょっと残念。

劇場公開日 2017年6月10日



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2017-09-19

恋妻家宮本

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02870
製作:2017年/日本/117分
監督:遊川和彦
出演:阿部寛/天海祐希/菅野美穂/相武紗季

ひとり息子の正が結婚して一人立ちしたことで、2人きりになった陽平と美代子の宮本夫婦。2人は大学時代に大学生時代に出来ちゃった婚で結婚したため、50歳にして初めて夫婦ふたりきりでの生活を送ることになる。そんなある日、陽平は美代子が隠し持っていた離婚届を見つけてしまい・・・・。

自分にも2人の息子がいるが、近いうちに2人とも独り立ちする歳になってきており、本作の設定が割とリアルに感じられた。特に私も男なので、阿部寛側の視点で観てしまったが、男と女ではこんなにも感性が違うのか、あるいは日頃の小さな蓄積も年を重ねるとこんなにも膨れ上がるのか、女性にとっては積もり積もったものなので当たり前のことなのかもしれないが、それに気づかない男にとっては、まさに青天の霹靂ともいうべき出来事で、ただただ当惑するのみだと思う。ラストはいい具合な着地点でホッと胸をなでおろされたが、現実でもこうならないように気を付ける必要があるなと思わせられた作品。

劇場公開日 2017年1月28日



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2017-08-15

パワーレンジャー

★★★(3.0)
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鑑賞No:02867
原題:Power Rangers
製作:2017年/アメリカ/124分
監督:ディーン・イズラライト
出演:デイカー・モンゴメリー/ナオミ・スコット

紀元前、世界の運命を決める大きな戦いが起こり、5人の戦士によって地球は守られた。そして現代。平凡な毎日を送っていたジェイソンら5人の若者は、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の1人であるゾードンと機械生命体アルファ5が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、ジェイソンたちが新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが・・・・。

日本の「スーパー戦隊」シリーズを英語版ローカライズしたテレビドラマの映画化。ただ、「ゴジラ」とかもそうだが、ハリウッド映画化すると、どうも日本独特の雰囲気というか、日本映画の良さが失われて、全く別物の作品になってしまった感は否めない。本作もスーパー戦隊というよりも、「トランスフォーマー」の紛い物を観ているようで、映画化の意味が分からなかった。途中、寝てしまいそうな退屈な作品。

劇場公開日 2017年7月15日



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2017-08-14

破門 ふたりのヤクビョーガミ

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02866
製作:2017年/日本/120分
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介/横山裕/北川景子/橋爪功

映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭が出資をすることとなったが、小清水は映画製作の金を持ったまま行方をくらましてしまった。二蝶会の強面ヤクザ桑原は経営コンサルタントの二宮を巻き込み、資金回収のために奔走。桑原は邪魔をするゴロツキ2人を病院送りにする。しかし、その相手はなんと本家筋の構成員。これが原因で組同士の揉め事へと発展し、追う立場だった桑原と二宮がいつしか追われる側になってしまう・・・・。

黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」の映画化。ヤクザ世界の緊張感とドタバタコンビのお笑いが絶妙に織り交ざって、飽きさせない楽しさがあった。コメディ映画の割にはストーリーのテンポがよく、見ごたえもあって、十分満足のいく作品。特に佐々木蔵之介演じるヤクザは憎めないキャラで、ともかく二宮とのやり取りは面白い。ラストは続編を期待させる終わり方なので、ぜひ続編を観たい。

劇場公開日 2017年1月28日



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2017-08-12

君と100回目の恋

★★★(3.0)
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鑑賞No:02864
製作:2017年/日本/116分
監督:月川翔
出演:miwa/坂口健太郎/竜星涼/真野恵里菜

事故に遭った大学生の葵海は気付くと、1週間前の教室にいた。時間を戻す能力を持つ幼なじみの陸は、葵海の運命を変えるため、何度も時を戻していた。互いの思いを知った2人は、恋人として日々をやり直すために1年前に戻る。幸せな時間を過ごす2人だったが、再び事故の起きたあの日がやってきて・・・・。

運命を変えることができないのなら、何度でも時間を巻き戻して楽しめばいいじゃんとも思ったが、やはりそれには楽しい現実はあるかもしれないが、決して未来はない。未来の無い現実を100回繰り返すのもどうかと思う。どんなに好きでも飽きてしまうかな?何とも切ない映画。

劇場公開日 2017年2月4日



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2017-08-08

本能寺ホテル

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02869
製作:2017年/日本/119分
監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか/堤真一/濱田岳/平山浩行

勤務先の会社が倒産し、職を失った繭子は、恋人の恭一からプロポーズされ、周囲の後押しを受けて婚約を決意。恭一の両親の金婚式を祝うため京都を訪れるが、手違いによって予約していたホテルに泊まることができず、偶然たどり着いた路地裏の「本能寺ホテル」にチェックインする。すると彼女は、いつの間にか奇妙な寺の中に迷い込んでおり、そこは天下統一を目前にした名将・織田信長が滞在する1582年の本能寺だということが判明する。訳がわからないまま本能寺ホテルと安土桃山時代の本能寺を行き来し、信長や信長に使える小姓・森蘭丸と交流を深めていく繭子だったが・・・・。

綾瀬はるか、堤真一、鈴木雅之監督という「プリンセス トヨトミ」のメインキャスト&スタッフが再結集して描かれたオリジナルの歴史ミステリー。ホテルと本能寺(それも本能寺の変の前日)が時空を超えてつながっているという設定は、たとえば「テルマエ・ロマエ」での設定に似た感じだったが、この手の設定が最近多くなってきたなぁ、その割にどの作品も納得のいく説明というか必然性がないのが残念。本作も「本能寺の変」という、日本の歴史の中でもネームバリューの大きい出来事に依存している部分が大きいような気がしたが、歴史は変えられない(変える場合は、その影響の説明が必要になるため)ので、ストーリーの展開に限界があり、設定が奇想天外でも、ストーリーには意外性が無かった。主人公の繭子が信長に明智の謀反を告げた時点では、本人もつぶやいたように「歴史を変えた」ので、その後の展開に俄然興味を持ったが、結局は信長は謀反が起こることを知りながら逃げないという不自然さを残してつじつまを合わせようとしたところがちょっと残念だった。唯一、面白かったのは、信長が自分亡きあとの後継者として秀吉を指名し、秀吉宛ての手紙を送ることで、秀吉の中国大返しの謎を解いた点。ただし、もし、実際に映画のようなことが起こっていた場合、信長が後継者に秀吉を指名したとはまず思えないという気はするが・・・。たとえ本能寺の変で信長が死ななかったとしても、歴史上から消えていれば歴史は変わることが無いので、たとえば本能寺の変で死なずに繭子とともに現代にタイムスリップして、信長が望んでいた世の中になっていたかどうかコメントさせてみても面白かったのではないかとふと思った。

劇場公開日 2017年1月14日



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2017-06-25

新宿スワンII

★★★★
新宿スワンII
鑑賞No:02862
製作:2017年/日本/133分
監督:園子温
出演:綾野剛/浅野忠信/伊勢谷友介/深水元基

スカウト会社「新宿バースト」のエース格へと成長した白鳥龍彦は、幹部の関玄介とともに横浜へと送り込まれる。社長・山城は「バースト」の横浜進出を目論んでいたが、タキと呼ばれる男が牛耳る横浜は、逆に新宿を飲み込もうと徹底抗戦の構えで対抗。新宿と横浜は全面戦争へと突入していく・・・・。

「ヤングマガジン」連載の和久井健による人気コミックを実写映画化した「新宿スワン」の続編。原作は読んでいないので、あくまで個人的な推測だが、前作のラストから推察すると、続編はいよいよ伊勢谷友介演じる真虎が新宿バーストでのし上がっていく展開かと思いきや、真虎は今回思ったほどの出番はなく、完全に脇に寄せられていた。一方、今回の陰の主役ともいうべき役どころだったのが、関。武闘派で粗野な面ばかりクローズアップされていた感があるが、本作では意外な一面や男気が描かれている。主役の綾野剛演じる白鳥龍彦も中堅として存在感を高めているが、相変わらずチャラい一面は健在。ストーリーも単なるスカウト会社のテリトリー争奪戦からやくざを巻き込んだ複雑な抗争にスケールアップしている。

劇場公開日 2017年1月21日



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2017-05-04

キングコング 髑髏島の巨神

★★★+
キングコング 髑髏島の巨神
鑑賞No:02856
原題:Kong: Skull Island
製作:2017年/アメリカ/118分
監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ
出演:トム・ヒドルストン/ブリー・ラーソン

神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が実在することが判明し、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。島内に足を踏み入れた隊員たちは、あちこちに散らばる骸骨や、岩壁に残された巨大な手跡を発見する。やがて彼らの前に、神なる存在である巨大なコングが出現。隊員たちは為す術もなく、凶暴な巨大生物から逃げ惑うが・・・・。

正直言ってストーリーそのものはありきたり。目新しさやハラハラドキドキ感は少ない。ただ、映像は凄い。まぁ、これまでの作品もそうだが、キングコングの暴れるところが見どころで、ストーリーには製作側も鑑賞者側もさほど重きを置いていないので、これでいいのかもしれない。一方、キングコング以外の巨大生物は多く登場し、キングコングとの対決シーンは臨場感があって面白い。なお、今までのキングコングと比べ、リアルさは群を抜いているが、顔の凶暴さやデカさにも意外で驚かされた。

劇場公開日 2017年3月25日



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