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2019-08-17

キスできる餃子

★★+(2.5)
wキスできる餃子
鑑賞No:02934
製作:2018年/日本/100分
監督:秦建日子
出演:足立梨花/田村侑久/佐野ひなこ/中島広稀

バツイチとなり、シングルマザーとして地元の宇都宮に帰ってきた陽子。子育てをしながら、実家である餃子屋の再建に奮闘する毎日を送る陽子は、謎のイケメン新聞配達青年と出会う。陽子は青年に恋心を抱くが、彼の正体は、なんと今をときめくプロゴルファーの岩原亮だった・・・・。

リアルな設定の割には現実味のない作品。観ていて餃子は食べたくなったが、主人公が作った餃子を食べたいと思わせる要素はなかった。父親のレシピを受け継いだのならまだしも、それもなく、精神論だけでラストシーンであれだけ店が繁盛するのは納得できない。宇都宮が舞台だっただけに映像的に本当に美味しそうな餃子を見たかった。

劇場公開日 2018年6月22日



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2019-08-14

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

★★★★+(4.5)
wこんな夜更けにバナナかよ
鑑賞No:02933
製作:2018年/日本/120分
監督:前田哲
出演:大泉洋/高畑充希/三浦春馬/萩原聖人

北海道の医学生・田中はボランティアとして、身体が不自由な鹿野と知り合う。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野は、いつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回してばかりいたが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲に恋心を抱いた鹿野は、ラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は美咲は田中と付き合っていて・・・・。

大泉洋主演と聞いてコメディ調の映画か?、はたまた難病・筋ジストロフィー患者の話と聞いてお涙頂戴ものの映画か? と思って観たが、そのどちらでもない、人生や生き方を考えさせられる本音の映画だった。悪者は一切登場しない。登場人物は皆いい人。だから観ていても気分は全く悪くはならない心地好い映画。しいて言えば、主人公の鹿野はとんでもない奴で、最初はなんて奴だと腹が立った。難病であることを逆手にとって、言いたい放題、やりたい放題。何でこんな奴のボランティアをみんな好んでするのか不思議だった。だから、美咲が愛想を尽かして毒説かまし、ボランティアを拒否して帰った時はまさには拍手喝采した。でも次第に鹿野の本音が分かり、美咲も打ち解けていく。コメディ調でもお涙頂戴ものでもないと冒頭書いたが、さすがは大泉洋、笑わせるところは笑わせ、しっかりと泣かすところは泣かせてくれた。ラストは予感していた通り、哀しい結末ではあったが、まわりの家族やボランティアにはそれを感じさせないほど喜びや楽しみを与えた、本人も周りも満足する人生だったと思えるため、暗くはならない爽やかなエンディングでとてもよかった。

劇場公開日 2018年12月28日



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2019-08-07

運び屋

★★★★+(4.5)
w運び屋
鑑賞No:02929
原題:The Mule
製作:2018年/アメリカ/116分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ブラッドリー・クーパー

家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった・・・・。

クリント・イーストウッドがまた監督としてその才能を見せつけ、俳優として名演技を披露した。90歳の老人役を演じたクリント・イーストウッドは撮影時88歳で、ほぼ役どころと同じ歳であり、もはや演技というよりアール・ストーンそのものと思わせる成りきりようだった。これまで家族を顧みず、ひたすら仕事に打ち込んできた一途さは、麻薬の運び屋になってからも、ただ指定された場所に荷物を運ぶだけという役目に忠実に応えたことにより、やがて組織の中でもNo.1の信頼度と運搬距離を誇る運び屋になっていく。結果は確実に出すが、信念は曲げない頑固で正義感の強い老人を見事に演じきった作品。これも実話が基と聞いて驚いた。

劇場公開日 2019年3月8日



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2019-08-06

グリーンブック

★★★★+(4.5)
wグリーンブック
鑑賞No:02927
原題;Green Book
製作:2018年/アメリカ/130分
監督:ピーター・ファレリー
出演:ビゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく・・・・。

第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。ロードムービーには名作が多いが、本作もその1本に加わった感じ。
また、人種差別を題材にした作品も多い。本作は、黒人の天才ピアニストと白人の用心棒のコンビによるロードムービーで、コンサートツアーで南部の町を回るのに黒人のシャーリーが白人のトニーを雇って同行させる。なぜ、白人の同行が必要なのかは、映画を観ていて分かってくる。そして、黒人への人種差別の実態を目の当たりにするのである。これはフィクションではなく、実話を基にした作品で、実際にこのような酷い人種差別が、招待した天才ピアニストに対してでさえ残っていいることに驚かされる。また、孤高のピアニストでもあるシャーリーとは道中、繰り返し喧嘩をするが、次第にお互いの立場や性格を理解し、人種を超えて生涯の友にまで発展する感動のドラマ。

劇場公開日 2019年3月1日



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2019-07-22

来る

★★★★(4.0)
w来る
鑑賞No:02928
製作:2018年/日本/134分
監督:中島哲也
出演:岡田准一/黒木華/小松菜奈/松たか子

恋人の香奈との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とは妊娠した香奈が名づけたばかりの娘の名前で、来訪者がその名を知っていたことに、秀樹は戦慄を覚える。そして来訪者が誰かわからぬまま、取り次いだ後輩が謎の死を遂げる。それから2年、秀樹の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、不安になった秀樹は知人から強い霊感を持つ真琴を紹介してもらう。得体の知れぬ強大な力を感じた真琴は、迫り来る謎の存在にカタをつけるため、国内一の霊媒師で真琴の姉・琴子をはじめ、全国から猛者たちを次々と召集するが・・・・。

「来る」というだけの意表を突いたタイトル。そのため、最初から最後まで気になったのは何が来るのか?だったけど、ただそれは最後まで分からなかった。というか、具体的なイメージとしては見ることができなかった。この表現を良しとするか、期待外れとするかは意見が分かれる気がする。分からないという意味では、全体的にも分かりにくかったが、途中から本作は3人の視点による構成になっていることに気づいてからは謎が解けるように分かって来た。これも監督の意図だろうか?キャストは少ないながら豪華で、見ごたえもある。ただ一般向けにはちょっとグロいか?

劇場公開日 2018年12月7日



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2019-07-14

ルームロンダリング

★★★★(4.0)
wルームロンダリング
鑑賞No:02926
製作:2018年/日本/109分
監督:片桐健滋
出演:池田エライザ/渋川清彦/伊藤健太郎/光宗薫

18歳で天涯孤独の身となってしまった八雲御子。そんな御子の前に叔父の雷土悟郎が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれることになった。そのアルバイトとは訳あり物件に住み、部屋の履歴を帳消しにする「ルームロンダリング」という仕事だった。このアルバイトを始めたことで、幽霊が見えるようになった御子は、幽霊と奇妙な共同生活を送り、彼らのお悩み解決に奔走させられる。そんな中で御子は失踪した母親と再会を果たすが・・・・。

「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM2015」で準グランプリに輝いたオリジナルストーリーの映画化。予備知識がなく観始めたため、オープニングシーンを見たときは、すっかりオカルトホラー映画だと思い込んで観ていた。しかし、ストーリーが進むにつれ、主演の池田エライザが醸し出す独特の空気感がオカルトホラー感を完全に払拭し、ストーリー自体もそれにつられるがごとくコメディーファンタジー化していく。そしてそれを決定づけるのが渋川清彦演じる幽霊の登場。ここから完全にコメディー映画に変わっていく。そして主人公の御子自身も行動や考え方に次第に変化が見られ、ストーリーの本来の目的も変わってくる。そう、タイトルの「ルームロンダリング」は、単なる映画の取っ掛かりの理由づけにすぎなくなり、本来のルームロンダリングの話は無くなっていた。面白い設定だっただけにその点は残念だったが、映画全体としてはラストはホロリとさせられる作品。映画の印象は主演の御子約を演じた池田エライザの雰囲気・存在感とまさに一緒。

劇場公開日 2018年7月7日



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2019-06-24

ビブリア古書堂の事件手帖

★★★★(4.0)
wビブリア古書堂の事件手帖
鑑賞No:02924
製作:2018年/日本/121分
監督:三島有紀子
出演:黒木華/野村周平/成田凌/夏帆

五浦大輔は祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名が入った「それから」を見つけ、鑑定してもらうため北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。店主である若い女性・篠川栞子は極度の人見知りでありながら本に対して並外れた情熱と知識を持っており、大輔が持ち込んだ本を手に取って見ただけで、大輔の祖母が死ぬまで隠し通してきた秘密を解き明かしてしまう。そんな栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我した彼女のために店を手伝うことに。やがて大輔は、栞子が所有する太宰治「晩年」の希少本をめぐり、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が彼女を付け狙っていることを知る・・・・。

三上延原作のベストセラーミステリー同名小説を、黒木華と野村周平の主演で実写映画化した作品。監督は「幼な子われらに生まれ」「しあわせのパン」の三島有紀子。ほのぼのとしたラブ・ストーリーと、ミステリーが過去と現代にまたがって展開する。ラブ・ストーリーもミステリーもやや中途半端感は否めない。犯行をほのめかす犯人は直ぐわかってしまう。ただ、ストーリー全体はどういう展開になるのか、予想がつかないので最後まで見入ってしまう。主演の二人はまずまずだったが、意外な配役が、過去の不倫カップルを演じた夏帆と東出昌大。名前だけ聞くとミスキャストのような感じだが、意外とハマっていた。そして最もハマっていたのが成田凌。少し前に「スマホを落としただけなのに」を観ていたが、この人のこの手の役はピカ一と思える。題材も実在の小説、主題歌も好きなサザンオールスターズと興味は尽きない。本作を観ると、改めて漱石や太宰治を読んでみたくなった。

劇場公開日 2018年11月1日



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2019-06-09

億男

★★★+(3.5)
w億男
鑑賞No:02923
製作:2018年/日本/116分
監督:大友啓史
出演:佐藤健/高橋一生/黒木華/池田エライザ

3000万円の借金を残して失踪した兄に代わり、借金返済に追われる一男。借金苦の日常に愛想を尽かした妻は娘とともに家を出てしまった。そんな不幸続きの一男に宝くじ3億円当選という幸運が舞い込む。この大金で借金返済、家族の修復と、一発逆転を夢想するが、ネットで悲惨な人生を送る高額当選者の記事ばかりが飛び込んでくる。不安になった一男は、起業して億万長者となった大学時代の親友・九十九にアドバイスをもらうため、九十九を訪ねるが、酔いつぶれて目が覚めると、九十九は3億円とともに姿を消していた・・・・。

思わぬことから大金を手に入れるが、騙されて奪われたその大金を追ってドタバタの追跡劇が繰り広げられる・・・・。そんなありきたりなストーリー展開だが、数々の意外性で楽しませてくれるエンターテイメント映画と思い込んで観始めたが、予想とは全く違う展開に驚き。
奇しくも大金を手にした主人公が、その使い道に思い悩んだとき、同様にかつて若くして大金を掴んだ親友にその答えを求めて10年ぶりに会いに行く。しかし、その親友に裏切られ、大金は持ち去られてしまう。主人公は親友と一緒に大金を掴んだ仲間たちを訪ね、失踪した親友の行方を追うが、そこで意外な現実を知ることになる。大金を掴んだことによって、良くも悪くも人は人生を狂わされといった現実をいくつかもパターンで知らしめると共に、それを回避する方法に気付かされるといった教訓的な映画でもあった。親友とはいえ、大金には誰しも目がくらむといった後味の悪いラストも最初は予想したが、気持ちいいラストで良かった。主人公が親友の行方を追って尋ねる仲間3人を演じる沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也のいずれも存在感を示す演技に注目。

劇場公開日 2018年10月19日



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2019-04-30

スマホを落としただけなのに

★★★★(4.0)
wスマホを落としただけなのに
鑑賞No:02921
製作:2018年/日本/116分
監督:中田秀夫
出演:北川景子/千葉雄大/成田凌/田中圭

いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。彼氏が落としたスマホが無事に戻ってきたことに一安心する麻美だったが、その日から麻美の日常は一変する。まったく身に覚えのないクレジットカードの請求、それほど親しくない友だちからの執拗な連絡……それらは麻美のさまざまな個人情報が彼氏のスマホからの流出を疑う事象の数々だった。一方その頃、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される事件が起こる。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られているという共通点があり・・・・。

まさかそこまで・・・と思える情報漏えいでプライベートが丸裸にされ、恐怖の体験をするカップルを描いている。少々オーバーにも思えるが、現実的には可能性はあり、個人でも危機管理、セキュリティ管理の重要性を再認識させられた。作品の中に出てくる注意は単にストーリー上の物ではなく、作品を通して警鐘を鳴らしているものと思わざるを得なかった。映画自体はストーリーも分かりやすく、ほどよい意外性に楽しめた。途中で犯人が分かってしまうが、監督もそれは承知の上のようで、無理に謎を最後まで引っ張らないところも逆にこの作品の良さに思えた。犯人の女装姿や殺人シーンはまさにヒッチコックの「サイコ」を彷彿させるもので、直接的な映像よりも想像を掻き立てるような映像でより恐怖を感じる演出を行っている。

劇場公開日 2018年11月2日



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2019-04-29

コーヒーが冷めないうちに

★★★★(4.0)
wコーヒーが冷めないうちに
鑑賞No:02920
製作:2018年/日本/116分
監督:塚原あゆ子
出演:有村架純/伊藤健太郎/波瑠/林遣都

時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく・・・・。

コーヒーを淹れて冷める間際まで過去にタイムスリップでいるという、何とも奇妙な設定ではあるが、誰でも一度は過去に戻っていたいと思ったことはあるだろう。未来に行きたいという人は、未知の世界に対する興味や好奇心が強いことを表すが、過去に戻りたい人は後悔があることが大半であろう。現実的な設定ではないが、多くの人のそんな叶わぬ希望を叶えてくれる4つのエピソードから構成されている。その叶わぬ希望とは、本当の気持ちや真意を知らないまま、ほとんどが永遠の別れをしてしまった彼女や夫、姉などがその真相を確かめるために過去に戻ろうとする話になっている。その全てのエピソードがどれも残された人に対する思いやりに溢れていて、思わず涙を誘う良作。

劇場公開日 2018年9月21日



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2019-03-11

検察側の罪人

★★★+(3.5)
w検察側の罪人
鑑賞No:02919
製作:2018年/日本/123分
監督:原田眞人
出演:木村拓哉/二宮和也/吉高由里子/平岳大

都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、駆け出しの検事・沖野。やがて、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追い詰めていく。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け、手ごたえがない。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始める・・・・。

「犯人に告ぐ」などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説の映画化。原作は読んでおらず、何の予備知識もないまま観たので、前半、いまいちストーリーが分かりにくかった。後半に入ってやっとわかり始めたが、概略のあらすじや主要な登場人物は抑えておいた方が楽しめる。木村拓哉と二宮和也の共演でも話題となった作品だが、他作では観られない?木村のダークな面や、二宮演じる沖野検事の松倉への尋問シーンなどは見もの。ただ、ラストのあっけなさは残念。何の余韻もなく、ブチ切れたような終り方には消化不良感が残る。

劇場公開日 2018年8月24日



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2019-03-04

カイジ 動物世界

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02918
原題:動物世界 Animal World
製作:2018年/中国/132分
監督:ハン・イエン
出演:リー・イーフォン/マイケル・ダグラス

定職にも就かず自堕落な生活を送っていた青年カイジは、友人にだまされて5300万円もの借金を負ってしまう。窮地に陥った彼は、負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「デスティニー」に乗り込むことに。謎の組織が取り仕切るそのギャンブルは、勝てば借金帳消しだが、負ければ命の保障はない。人生の一発逆転を狙い、命をかけた究極のゲームに挑むカイジだったが・・・・。

人気コミック「賭博黙示録カイジ」を中国で映画化。邦画版「カイジ 人生逆転ゲーム」の中国版ともいえる。ストーリーの基本部分は邦画と同じようだが、ゲームは限定ジャンケン一本のみ。しかし、意外とこれ1本だけでも飽きさせない面白さがあった。ただ、トリックの説明も逐一あるが、複雑すぎて1回聞いただけではサッパリわからない。あと、邦画と決定的に違うのは、主人公の妄想シーンが多く、その妄想にはスター・ウォーズやメン・イン・ブラックに出てくるようなモンスターが出て来て暴れるのだ。本編とは全く関係なく、いたずらにストーリーが中断されるので、邪魔でしょうがなかった。修得したCG技術でも見せつけたかったのだろうか?
ともかく、製作サイドも内容がゲーム一本のみで満足していないのか、続編製作意欲満々なラストだった。なお、邦画版「カイジ」でいうと、香川照之が演じた利根川役に当たる役をマイケル・ダグラスが演じていたのには驚いた。

劇場公開日 2019年1月18日



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2019-02-27

富美子の足

★★(2.0)
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鑑賞No:02917
製作:2018年/日本/81分
監督:ウエダアツシ
出演:片山萌美/淵上泰史/武藤令子/山田真歩

デリヘルで見つけた富美子を愛人にした富豪の老人・塚越は、富美子の美しい足を偏愛的に慈しみ、愉悦を覚える毎日を送っていた。塚越は甥でフィギュア作家の野田に富美子の等身大フィギュアの製作を依頼するが、出来上がったフィギュアは塚越を満足させるものではなかった。業を煮やした塚越は「富美子の足を理解するために舐めてみろ!」と野田に命令するが・・・・。

文豪・谷崎潤一郎の短編を3人の映画監督が現代劇として映像化するシリーズ「谷崎潤一郎原案 TANIZAKI TRIBUTE」の1作。谷崎の世界というと、どうも理解しがたい面が多いが、この作品もそのうちの一つ。あまりにもマニアックな塚越老人とその甥の野田。そんな得体の知れない、どこか狂気じみた二人に、無感情で応じる富美子。お金のためとはいえ、そこまで従順になれるのかと思いきや、野だと二人っきりになった富美子の豹変ぶりの方がはるかに狂気じみている。一時期、悪人の出ない、皆いい人ばかりが登場する邦画が流行ったことがあり、観終わった後も気分が良かったが、この作品の登場人物は、富美子や塚越、野田だけでなく、塚越の娘や富美子の母、近所の老人など、出演者全員、変な奴らばっかりで、観終わった後もスッキリしない、後味の悪い映画。

劇場公開日 2018年2月10日



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2019-02-26

THE GUILTY ギルティ

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02916
原題:Den skyldige
製作:2018年/デンマーク/88分
監督:グフタス・モーラー
出演:ヤコブ・セーダーグレン/イェシカ・ディナウエ

過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず・・・・。

出演のほとんどは緊急通報指令室のオペレーターのアスガーで、たまに隣のオペレーターの同僚と話はするが、ほとんど一人芝居。場所(カット)もほぼ緊急通報指令室の中だけ。製作費はあまりかかっていないだろうと想像できるが、その分、観客を惹きつけるには相当のストーリー展開が必要である。この作品はその点をクリアして、最後まで飽きさせずに魅せてくれた。電話越しに展開され、実際のシーンが全く映し出されない誘拐事件だけに、観ている者の想像だけが人それぞれに膨らんだと思われる。それでも最後はハッピーエンドかと思いきや、衝撃のラストに驚愕する。短尺だが、短尺ゆえにテンポが小気味よく、見ごたえのある作品だった。

劇場公開日 2019年2月22日



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2019-02-18

万引き家族

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02915
製作:2018年/日本/120分
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー/安藤サクラ/松岡茉優

東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく・・・・。

2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した作品。ワーキングプアともいえる両親のもと、家族5人で暮らす一家が主役だが、この一家、貧しく悪態をつきながらも固く結ばれた家族のように見えた。児童虐待に苦しむ少女を誘拐するかのように助けて同居するあたりも、法的には許されないことであっても、現実では救えない事態に犯罪覚悟で手を差し伸べるところなどは心情的に同情する点もある。しかし、最初に感じた違和感は万引き家族であるということではなかった。この家族に秘められた謎が後半解明された時、その闇の深さに驚愕する。現実ではありえないと思える設定だが、実は実際の事件を元に製作されたと聞いて、再度驚いた。この家族は何でつながっていたのだろうか? 最後は妻がすべての罪を背負ったような形になって終わっているが、少女の生活は元に戻ってしまっている。何かやるせなさが残る現代を象徴するかのような作品だった。

劇場公開日 2018年6月8日



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2019-01-27

空飛ぶタイヤ

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02914
製作:2018年/日本/120分
監督:本木克英
出演:長瀬智也/ディーン・フジオカ/高橋一生//深田恭子

ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる・・・・。

実際に起こった三菱自動車によるトラック脱輪死傷事故とリコール隠しを下敷きにした作品だが、現実もこうだったのだろうと思わず思ってしまう倫理観のない企業至上主義を顕著に現した作品。ここでは弱者はいつも被害者・犠牲者となり、泣き寝入りさせられている現実。正義感を持って真実を追求しても巨大な悪の壁のもと、潰えてしまう現実をまざまざと見せつけられる。内部告発でさえ非情なまでの追及で犯人捜しをされ、握りつぶされてしまう。実際にも発覚していないだけで、至る所で同じようなことが起こり、闇から闇に葬りさられているのではないかと思わず疑ってしまう。ラストは真実が暴かれるという、いわゆるハーピーエンドで終わるが、根本的な問題が解決されていないので、どうもスッキリしない終り方だった。ただ、十分見ごたえはある作品。

劇場公開日 2018年6月15日



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2019-01-09

ちはやふる 結び

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02912
製作:2018年/日本/128分
監督:小泉徳宏
出演:広瀬すず/野村周平/新田真剣佑/上白石萌音

瑞沢高校競技かるた部の1年生・綾瀬千早がクイーン・若宮詩暢と壮絶な戦いを繰り広げた全国大会から2年が経った。3年生になった千早たちは個性派揃いの新入生たちに振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き出す。一方、藤岡東高校に通う新は全国大会で千早たちと戦うため、かるた部創設に奔走していた。そんな中、瑞沢かるた部で思いがけないトラブルが起こる・・・・。

てっきり前2作「上の句」「下の句」による全2部作だと思っていたが、ただそれにしては全国優勝もしていなければ、新との対決、クイーンとの雪辱戦などが描かれないままの消化不良作だと前回の鑑賞時、感じていた。しかし、やはり作る方も観る方も同じ感想だったようで(作る方は最初から続編は想定していたと思うが)、完結編に当たる本作が製作されたので納得し、前回のノリで鑑賞した。広瀬すず演じる千早は相変わらずのキャラだったが、他のメンバーは2年間で大きく成長したかのように人間ができてきていたのでドタバタ劇のようなシーンはなく、すこし残念と思えたが、その役どころは今回、新入生2名が引き継いでいたので、緊張感は維持できた。今回、最も印象が変わっていたのが、野村周平演じる太一。かるたと大学受験の両立が思うようにできず、千早と新の関係にも疑心暗鬼することで悩み落ち込むシリアスな場面が目立った(太一のキャラがかなり抑えられていた)。一方、クイーンは本作でも絶対的な存在を強調されながら、千早との実戦での対決シーンが無かったのは残念。

劇場公開日 2018年3月17日



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2019-01-07

友罪

★★★(3.0)
w友罪
鑑賞No:02904
製作:2018年/日本/129分
監督:瀬々敬久
出演:生田斗真/瑛太/佐藤浩市/夏帆

ジャーナリストの夢を諦めて町工場で働き始めた益田は、同じ時期に入社した鈴木と出会う。無口で影のある鈴木は周囲との交流を避けている様子だったが、同じ年の益田とは少しずつ打ち解けていく。しかしある出来事をきっかけに、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人なのではないかと疑いを抱くようになり・・・。

やはり注目は瑛太が演じる少年Aのその後の青年役。感情を心の奥底に隠し、得体の知れない狂気的な男を演じるところは「アヒルと鴨のコインロッカー」を彷彿させるし、NHK大河ドラマ「西郷どん」での大久保利通役にも通ずる。そのため、全体的には暗く、重い作品だが最後まで見入ってしまう。ただ、「64 ロクヨン」の瀬々敬久監督作品なのである程度は仕方ないが、佐藤浩市の役どころや演技が「64 ロクヨン」と被るのには観ていて困った。

劇場公開日 2018年5月25日



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  1. 邦画-ゆ
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2019-01-05

ミッション:インポッシブル フォールアウト

★★★★+(4.5)
wミッション インポッシブル フォールアウト
鑑賞No:02910
原題:Mission: Impossible - Fallout
製作:2018年/アメリカ/147分
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/ヘンリー・カビル

盗まれた3つのプルトニウムを回収するミッションについていたイーサン・ハントと仲間たちだったが、回収目前で何者かによりプルトニウムを奪われてしまう。事件の裏には、秘密組織「シンジケート」の残党が結成した「アポストル」が関与しており、手がかりはジョン・ラークという名の男だった。ラークが接触するという謎めいた女、ホワイト・ウィドウに近づく作戦を立てるイーサンとIMFだったが、イーサンの動きに不信感を抱くCIAが、監視役として敏腕エージェントのウォーカーを送り込んでくる。イーサンは疑惑の目を向けるウォーカーを同行しながら、ミッションを遂行するのだが・・・・。

ストーリーは割と単純だが、それが却って作品を分かりやすく面白くしている。さらに圧巻なのは、息をもつかせぬほどの間隔で展開する追跡戦。もはやスピード感という言葉では表現できないほどの目で追えない超スピード感に興奮する。相変わらずのありえないアクションシーンの目白押しだが、CGと分かっていても現実と区別がつかないリアル感にも驚かされると同時に、至る所でトム・クルーズ自身でアクション・シーンを演じているらしく、驚きは尽きない。シリーズも回数を重ねるたびに質は落ちがちだが、本作はシリーズ最高傑作と言っても過言ではない。

劇場公開日 2018年8月3日



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2019-01-04

ラプラスの魔女

★★★+(3.5)
wラプラスの魔女
鑑賞No:02907
製作:2018年/日本/116分
監督:三池崇史
出演:櫻井翔/広瀬すず/福士蒼汰/志田未来

妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学専門家・青江修介は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。新たな事故現場の調査に当たる青江だったが、やはり事件性は見受けられない。もし2つの事故を連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人はその場所で起こる自然現象を正確に予測していたことになる。行き詰まる青江の前に謎の女・羽原円華が現われ、これから起こる自然現象を見事に言い当てる。彼女は事件の秘密を知る青年・甘粕謙人を探しており、青江に協力を頼むが……。

原作は読んでいないのでよく分からないが、東野圭吾作品の映画化ということで期待して観たが、思ったほどの面白さはなかった。まず、ピエール=シモン・ラプラスが提唱した「ラプラスの悪魔」という物理学の概念が犯罪に関連しているが、そもそもポピュラーな概念ではないので知らないと何のことかわからない。その上、リアル感が薄いため、どうも入り込めなかった嫌いがある。若手俳優で固めた作品だが、存在感があったのは円熟味の増してきた豊川悦司だったような気がする。

劇場公開日 2018年5月4日



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2019-01-03

のみとり侍

★★+(2.5)
w蚤とり侍
鑑賞No:02906
製作:2018年/日本/110分
監督:鶴橋康夫
出演:阿部寛/寺島しのぶ/豊川悦司/斎藤工

長岡藩のエリート藩士・小林寛之進は、運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい、猫の「のみとり」の仕事に就くよう命じられる。それは文字通り猫ののみを取って日銭を稼ぐものだが、実際は床で女性に愛をお届けする裏稼業であった。長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛のもとで働きはじめた寛之進は、初めてののみとり相手であるおみねから下手くそと罵られたものの、伊達男・清兵衛の指南によって腕を磨いていく。そんな中、老中・田沼意次の失脚を受けてのみとり禁止令が敷かれ、寛之進らは突如として犯罪者扱いされてしまう・・・・。

もちろん風貌から二枚目役は板についている阿部寛だが、この手のコメディ作品における三枚目役ももはやお馴染みになった感がある。それにしても、人気テレビドラマの「TRICK」を始め、「テルマエ・ロマエ」や「疾風ロンド」のような心の中でつぶやく作品が多いというか似合っている俳優かも。裸シーンやHネタも同様。この作品も同時期に観た松坂桃李の「娼年」ほどではないにしろ、ここまでやるかと言った体を張った演技には脱帽する。ただ、作品自体の評価は期待した程ではなかったため低め。

劇場公開日 2018年5月18日



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2018-12-31

娼年

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02909
製作:2018年/日本/119分
監督:三浦大輔
出演:松坂桃李/真飛聖/冨手麻妙/猪塚健太

大学での生活も退屈し、バイトに明け暮れ無気力な毎日を送っているリョウ。ホストクラブで働く中学の同級生シンヤがリョウのバイト先のバーに連れてきたホストクラブの客、御堂静香。彼女は秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーで、恋愛や女性に興味がないというリョウに「情熱の試験」を受けさせ、リョウは静香の店で働くこととなる。「娼夫」という仕事に最初は戸惑うリョウだったが、女性たちひとりひとりが秘めている欲望の奥深さに気づき、そこにやりがいを見つけていく。リョウは彼を買った女性たちの欲望を引き出し、そして彼女たちは自分自身を解放していった・・・・。

この作品は内容・ストーリーはともかく、一人の大学生が「娼夫」という仕事に目覚めて、No.1「娼夫」に変貌していくその過程が見ものであり、何と言っても主人公の大学生リョウを演じる松坂桃李の、言葉通り体当たり演技に脱帽する。松坂桃李のこれまでのイメージだと、役柄が限定され大きな飛躍が望めないと思っていたが、前作の「不能犯」で悪役を演じ切り、そして今回は生々しいベッドシーンをまさに体当たりで演じ切ったことで、格段と役柄の幅が広がったと思える。ここまでやれれば、どんな役でも行けるので、次回作も期待してしまう。女優陣はあまり知らない人ばかりだったが、こちらも松坂桃李に負けず劣らずの体当たり演技だった。なお、老女役を演じた江波杏子は本作が映画の遺作となった。

劇場公開日 2018年4月6日



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2018-12-30

ボヘミアン・ラプソディ

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02908
原題:Bohemian Rhapsody
製作:2018年/アメリカ/135分
監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック/ルーシー・ボーイントン

1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリーは、ボーカルが脱退したというブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコンも加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ・・・・。

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。「クイーン」やフレディ・マーキュリーの名やエイズで亡くなったことなど基本中の基本的なことぐらいしか知らなかったが、本作で「クイーン」の誕生秘話やスキャンダル、メンバーとの確執、そしてエイズ感染などの真実?が生々しく描かれている。次々と起こる障害や反発などにも屈せず、自己を貫いたフレディの壮絶な人生が垣間見れる作品。

劇場公開日 2018年11月9日



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2018-11-11

blank13

★★(2.0)
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鑑賞No:02903
製作:2017年/日本/70分
監督:齊藤工
出演:高橋一生/松岡茉優/斎藤工/リリー・フランキー

13年前に突然失踪した父親の消息が判明した。しかし、がんを患った父の余命はわずか3カ月。父と家族たちの溝は埋まることなく、3カ月後にこの世を去ってしまう。葬儀に参列した人びとが語る家族の知らなかった父親のエピソードの数々によって、父と家族の13年間の空白が埋まっていく。

多額の借金をして、借金取りに毎日取り立てにあう父親が突然失踪し、13年後、消息が分かるが余命3か月という設定。そして父が死に、葬儀の場で父の借金の理由を家族が知るというストーリーで、当然、その真実の意外さを期待して本作を観た。結論は、意外性なしの一言。ネタバレになるので詳細は書かないが、ありがちな結論で、期待していただけに落胆も大きかった。また、70分という短尺なので、もっとスピーディに進行してもいいはずなのに、無意味にスローテンポ。そのため、気だるい感じが終始否めなかった。結局、何を言いたい映画なのか分からないまま終わった作品。(冒頭、同姓の故人の葬儀が目と鼻の先であり、次々とくる弔問客が受付を間違えるというシーンがある。主人公の父の弔問客は少ないながら、生前の父親の人柄を愛し、行いに感謝しているが、逆に弔問客は多いが表向きや世間体だけで集まっているだけという現実ありがちな光景を皮肉っている作品に見えた。)

劇場公開日 2018年2月3日



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2018-07-27

不能犯

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02898
製作:2018年/日本/106分
監督:白石晃士
出演:松坂桃李/沢尻エリカ/新田真剣佑/間宮祥太朗

都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃されていた。その男・宇相吹正はSNSで「電話ボックスの男」と噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はようやく宇相吹正の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹正の能力にベテラン捜査官たちも翻弄される中、女性刑事・多田だけが彼にコントロールされないことが判明し・・・。

個人的には、沢尻エリカが普通にその美貌と魅力を見せた作品。ただ、作品全体は普通とは言えない内容。原作は人気コミックらしいが、読んだことが無いため何とも言えないが、謎が多すぎてフラストレーションが溜まる作品ではある。また、沢尻エリカ演じる多田刑事の周辺でばかり事件が起こるという、狭すぎる人間関係にも世界観の無さを感じざるを得なかった。そもそも、松坂桃李演じる宇相吹正って何者? 「ウソウフキマサ」⇒「「うそをふきます」⇒「嘘をつきます」と言った感じに、ダジャレ世代の私には読み換えられ、「ダジャレかよ?」と突っ込みたくなるほど、真面目なのかギャグなのかすら分からない。結局、何もわからないまま、解説も結論もないまま、あの終わり方では消化不良感が残るのは私だけだろうか? 設定は面白かっただけに満足のいくラストが欲しかった。どうも続編を意識しての終わり方としか思えない。松坂桃李はこれまでの役どころとは全く異なった役柄を好演している。

劇場公開日 2018年2月1日



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2018-05-04

メイズ・ランナー 最後の迷宮

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02894
原題:Maze Runner: The Death Cure
製作:2018年/アメリカ/142分
監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン/カヤ・スコデラーリオ

巨大迷宮から脱出するために3年もの歳月を費やしたトーマスと仲間たちだったが、謎は深まるばかり。捕らわれた仲間ミンホを救い出すため、そして自分たちが閉じ込められた理由を突き止めるために、彼らは決死の覚悟で伝説の迷宮に逆侵入することを決意する。そんな彼らの前に、謎の組織「WCKD」が立ちはだかり・・・・。

ジェームズ・ダシュナー原作の同名小説を映画化で、「メイズ・ランナー」のシリーズ完結編となる第3作。前作の記憶が薄く、つながりがあまり理解できずに観たが、1作目からすると、最初のコンセプトからは大分変わっている印象は拭えなかった。本作もゾンビが出てくるので、一見ゾンビ映画かと思えたが、ゾンビ自体はそれほどしつこくなく、迷路の迷走ではないが、都市全体が近未来の迷路でアクション性は評価できる内容。

劇場公開日 2018年6月15日



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2018-05-01

タイタン

★★(2.0)
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鑑賞No:02892
原題:The Titan
製作:2018年/アメリカ/97分
監督:レナート・ルフ
出演:サム・ワーシントン/テイラー・シリング

核戦争により地球滅亡の危機にひんした近未来。このままでは人類はこの先十数年で人口が半減してしまう。人類存続の唯一の希望は土星の衛星タイタンへの移住だった。タイタンでの過酷な環境に人類を適応させるため、過激な肉体改造実験が始まり、選ばれたリックたちは実験を受けるが、致命的な副作用が起こり・・・。

何の予備知識もなく観た作品。「タイタン」というので、最初はギリシア神話に関連する作品かと思いきや、どうもSF映画のようだったので、土星の衛星タイタンに関わる映画だと分かった。結局は地球が滅亡しそうなので、新たな移住先としてタイタンが選ばれたという、これまで何度となくあった、ありきたりな設定。と言っても終始舞台は地球(それもほとんどNASAの実験施設内)で、タイタンは出てこない(厳密にいうとラスト1~2分ぐらい、とってつけたように出てくるが・・・)。主題は移住というよりも、未知の世界に移住するために移住先の環境に適合する人体に改造する恐怖のようだ。よって、SF映画と言うよりもスリラー映画と言った方が正しい。近い作品としては「ザ・フライ」かな? しかし、「ザ・フライ」ほど奥が深くなく、インパクトもない。

劇場未公開



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