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2019-12-10

コンフィデンスマンJP

★★★★(4.0)
wコンフィデンスマンJP
鑑賞No:02944
製作:2019年/日本/116分
監督:田中亮
出演:長澤まさみ/東出昌大/小日向文世/小手伸也

天才的な知能を持つが詰めの甘いダー子と、彼女に振り回されてばかりのお人よしなボクちゃん、百戦錬磨のベテラン詐欺師のリチャードの3人の信用詐欺師は、香港マフィアの女帝ラン・リウが持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。3人がランに取り入るべく様々な策を講じる中、天才詐欺師ジェシーも彼女を狙っていることが判明。さらに以前ダー子たちに騙された日本のヤクザ・赤星の影もちらつきはじめ、事態は予測不可能な方向へ展開していく・・・・。

人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。別名「コンフィデンスマンJP ロマンス編」。悪徳な方法で巨額の富を築いた悪者から大金を騙し取る詐欺師たちを描いた作品だが、何と言っても計画から実行までの情報収集や仕込みなどの謎解きが見ものである。ただし、TVドラマと違って映画となるとスケールが大きくなっている分、仕込みもスケールアップし、リアル感が薄くなりすぎている感は否めない。本作も一人や二人だけでなく、丸ごとフェイクという設定はちょっとあり得なさすぎて呆れてしまった。が全体的に面白かったのは間違いない。ラストの謎解きは、「イニシエーション・ラブ」風だったが、「イニシエーション・ラブ」はヒントのシーンをあらかじめ見せておいての謎解きだったが、本作はヒントはあまり見せずに謎解きで真相を初めて見せるといったシーンが多く、後出しジャンケンのようでドンデン返し感が少し萎えた。後は出演者の多彩さ。メイン以外にもちょい役で有名俳優が多く出ているので注意して観たい。

劇場公開日 2019年5月17日




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2019-08-17

キスできる餃子

★★+(2.5)
wキスできる餃子
鑑賞No:02934
製作:2018年/日本/100分
監督:秦建日子
出演:足立梨花/田村侑久/佐野ひなこ/中島広稀

バツイチとなり、シングルマザーとして地元の宇都宮に帰ってきた陽子。子育てをしながら、実家である餃子屋の再建に奮闘する毎日を送る陽子は、謎のイケメン新聞配達青年と出会う。陽子は青年に恋心を抱くが、彼の正体は、なんと今をときめくプロゴルファーの岩原亮だった・・・・。

リアルな設定の割には現実味のない作品。観ていて餃子は食べたくなったが、主人公が作った餃子を食べたいと思わせる要素はなかった。父親のレシピを受け継いだのならまだしも、それもなく、精神論だけでラストシーンであれだけ店が繁盛するのは納得できない。宇都宮が舞台だっただけに映像的に本当に美味しそうな餃子を見たかった。

劇場公開日 2018年6月22日



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2019-08-14

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

★★★★+(4.5)
wこんな夜更けにバナナかよ
鑑賞No:02933
製作:2018年/日本/120分
監督:前田哲
出演:大泉洋/高畑充希/三浦春馬/萩原聖人

北海道の医学生・田中はボランティアとして、身体が不自由な鹿野と知り合う。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野は、いつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回してばかりいたが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲に恋心を抱いた鹿野は、ラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は美咲は田中と付き合っていて・・・・。

大泉洋主演と聞いてコメディ調の映画か?、はたまた難病・筋ジストロフィー患者の話と聞いてお涙頂戴ものの映画か? と思って観たが、そのどちらでもない、人生や生き方を考えさせられる本音の映画だった。悪者は一切登場しない。登場人物は皆いい人。だから観ていても気分は全く悪くはならない心地好い映画。しいて言えば、主人公の鹿野はとんでもない奴で、最初はなんて奴だと腹が立った。難病であることを逆手にとって、言いたい放題、やりたい放題。何でこんな奴のボランティアをみんな好んでするのか不思議だった。だから、美咲が愛想を尽かして毒説かまし、ボランティアを拒否して帰った時はまさには拍手喝采した。でも次第に鹿野の本音が分かり、美咲も打ち解けていく。コメディ調でもお涙頂戴ものでもないと冒頭書いたが、さすがは大泉洋、笑わせるところは笑わせ、しっかりと泣かすところは泣かせてくれた。ラストは予感していた通り、哀しい結末ではあったが、まわりの家族やボランティアにはそれを感じさせないほど喜びや楽しみを与えた、本人も周りも満足する人生だったと思えるため、暗くはならない爽やかなエンディングでとてもよかった。

劇場公開日 2018年12月28日



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2019-07-22

来る

★★★★(4.0)
w来る
鑑賞No:02928
製作:2018年/日本/134分
監督:中島哲也
出演:岡田准一/黒木華/小松菜奈/松たか子

恋人の香奈との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とは妊娠した香奈が名づけたばかりの娘の名前で、来訪者がその名を知っていたことに、秀樹は戦慄を覚える。そして来訪者が誰かわからぬまま、取り次いだ後輩が謎の死を遂げる。それから2年、秀樹の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、不安になった秀樹は知人から強い霊感を持つ真琴を紹介してもらう。得体の知れぬ強大な力を感じた真琴は、迫り来る謎の存在にカタをつけるため、国内一の霊媒師で真琴の姉・琴子をはじめ、全国から猛者たちを次々と召集するが・・・・。

「来る」というだけの意表を突いたタイトル。そのため、最初から最後まで気になったのは何が来るのか?だったけど、ただそれは最後まで分からなかった。というか、具体的なイメージとしては見ることができなかった。この表現を良しとするか、期待外れとするかは意見が分かれる気がする。分からないという意味では、全体的にも分かりにくかったが、途中から本作は3人の視点による構成になっていることに気づいてからは謎が解けるように分かって来た。これも監督の意図だろうか?キャストは少ないながら豪華で、見ごたえもある。ただ一般向けにはちょっとグロいか?

劇場公開日 2018年12月7日



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2019-05-13

カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」

★★★★(4.0)
wカメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」
鑑賞No:02922
製作:2019年/日本/57分
監督:中泉裕矢
出演:真魚/濱津隆之/しゅはまはるみ/秋山ゆずき

アメリカ、ハリウッドのレストランでウェイトレスをしている千夏は、過去のある出来事から声が出なくなってしまい、髪を金色に染めてホリーと名乗り、新しい人生を歩もうとしていた。しかし、ある日ハリウッドにゾンビが現れ、人々を襲い始め・・・・。

口コミで大ヒットを記録し、社会現象ともなった「カメラを止めるな!」のスピンオフ作品。「カメラを止めるな!」で助監督を務めた中泉裕矢がメガホンを取っている。思いがけない大ヒットに欲が出たのか、はたまた安易な発想からか、前作の大ヒットに泥を塗るような作品かと思いながら何気なく観始めた。冒頭部分はまさにその予想的中だった。が、それは「カメラを止めるな!」同様、見事な仕掛けだった。57分という短尺ながら、出演者、長回しやどんでん返しのための伏線など、「カメラを止めるな!」らしさを凝縮した短編となっている。ラストの人文字による「HOLLY WOOD」には思わず拍手喝采。

劇場公開日 2019年3月21日



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2019-04-29

コーヒーが冷めないうちに

★★★★(4.0)
wコーヒーが冷めないうちに
鑑賞No:02920
製作:2018年/日本/116分
監督:塚原あゆ子
出演:有村架純/伊藤健太郎/波瑠/林遣都

時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく・・・・。

コーヒーを淹れて冷める間際まで過去にタイムスリップでいるという、何とも奇妙な設定ではあるが、誰でも一度は過去に戻っていたいと思ったことはあるだろう。未来に行きたいという人は、未知の世界に対する興味や好奇心が強いことを表すが、過去に戻りたい人は後悔があることが大半であろう。現実的な設定ではないが、多くの人のそんな叶わぬ希望を叶えてくれる4つのエピソードから構成されている。その叶わぬ希望とは、本当の気持ちや真意を知らないまま、ほとんどが永遠の別れをしてしまった彼女や夫、姉などがその真相を確かめるために過去に戻ろうとする話になっている。その全てのエピソードがどれも残された人に対する思いやりに溢れていて、思わず涙を誘う良作。

劇場公開日 2018年9月21日



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2019-03-11

検察側の罪人

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02919
製作:2018年/日本/123分
監督:原田眞人
出演:木村拓哉/二宮和也/吉高由里子/平岳大

都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、駆け出しの検事・沖野。やがて、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追い詰めていく。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け、手ごたえがない。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始める・・・・。

「犯人に告ぐ」などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説の映画化。原作は読んでおらず、何の予備知識もないまま観たので、前半、いまいちストーリーが分かりにくかった。後半に入ってやっとわかり始めたが、概略のあらすじや主要な登場人物は抑えておいた方が楽しめる。木村拓哉と二宮和也の共演でも話題となった作品だが、他作では観られない?木村のダークな面や、二宮演じる沖野検事の松倉への尋問シーンなどは見もの。ただ、ラストのあっけなさは残念。何の余韻もなく、ブチ切れたような終り方には消化不良感が残る。

劇場公開日 2018年8月24日



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2019-01-10

陽炎(かげろう)

★★★★(4.0)
w陽炎
鑑賞No:02913
製作:1991年/日本/106分
監督:五社英雄
出演:樋口可南子/仲代達矢/本木雅弘/荻野目慶子

昭和3年、熊本の花街。女胴師りんは両親亡き後、若旦那として料亭「八雲」を切り盛りしている弟・市太郎から、かつての故郷は、今や宿敵・岩船一家が牛耳る、色と欲に満ちた場所になっていると知らされる。りんは、身寄りのないりんと弟を引き取り育ててくれた「八雲」の先代への恩返しのため岩船一家を相手に死闘を繰り広げるのだった・・・・。

樋口可南子の異常なまでの美しさを目の当たりにする作品。女任侠ものでは岩下志麻などの大御所女優は別として当時の若手女優では一番と思われていた夏目雅子に勝るとも劣らない妖艶さを見せつけた。ただ妖艶さと言ってもけばけばしくもなければ、いらやしくもない、清楚なイメージが漂うため、夏目雅子とは違った美しさを醸し出していた。それだけに、終盤の岩船一家への殴り込みには驚かされた。たった一人で殴り込みに行くこと自体、勝算があるのかと首をひねったが、まさかダイナマイト持参とは恐れ入った。最初、仲代達矢演じる村井の立ち位置がよく分からなかったが、ラストで納得した。樋口可南子の作品は色々観てはいるが、個人的には本作が一押しの代表作となった。

劇場公開日 1991年2月9日

(予告編なし)

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2018-11-24

カメラを止めるな!

★★★★+(4.5)
wカメラを止めるな!
鑑賞No:02905
製作:2017年/日本/96分
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/長屋和彰

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき・・・。

2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、2018年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月から全国で拡大公開。200万人を超える観客動員を記録する異例の大ヒットとなった。前半の30分あまりと後半の1時間の大きな落差と、謎解きのような伏線の説明はドタバタ劇のように見せて実は緻密に計算された演出に驚愕する。ともかく話題の映画と言うことで、早く観たかったが、今回GYAOで1日限定の無料配信が行われ、観ることができた。最初は手振れ映像のまさにB級映画そのもので、落胆しかけたが、後半は様相が一変、俄然面白くなるという構成。96分の短尺だが見ごたえある、良くできた作品。

劇場公開日 2018年6月23日



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2018-05-13

K-20 怪人二十面相・伝

★★★+(3.5)
wK-20 怪人二十面相・伝
鑑賞No:01777
製作:2008年/日本/137分
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼

1949年、第二次世界大戦が起こらなかった架空都市・帝都。その帝都では怪人二十面相により無線送電システム“テスラ装置”の模型が盗まれる事件が発生。そんな頃、サーカス団の遠藤平吉は謎の紳士によって名探偵・明智小五郎と華族の令嬢・羽柴陽子の婚約式の写真撮影を頼まれるが、そこで怪人二十面相に間違えられ、捕まってしまう・・・・。

舞台は架空都市ながら昭和初期の日本を彷彿させる映像を楽しませてくれ、さすが「ALWAYS 三丁目の夕日」のスタッフによるものと思われた。さらにスピード感あるアクションが加わって、「バットマン」や「スパイダーマン」といったアメコミをも彷彿させている。(怪人二十面相自体は「Vフォー・ヴェンデッタ」を思わせる) 怪人二十面相の正体には???のところがあったが、それは現実とは違う滑空の世界ということで納得するしかないでしょう。新たな怪人二十面相像として楽しめる作品に仕上がっており、続編のありそうな終わり方だったので続編に期待したい。

劇場公開日 2008年12月20日



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2018-04-16

君に届け

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02064
製作:2010年/日本/128分
監督:熊澤尚人
出演:多部未華子/三浦春馬/蓮佛美沙子/桐谷美鈴

周囲の人のことを第一に考え、他人の役に立ちたいと人の嫌がる掃除なども積極的に行う高校1年生の黒沼爽子だったが、見た目が暗く、映画「リング」の“貞子”というあだ名までつけられ、周りから怖がられていた。一方、クラスメイトの風早翔太は明るく爽やかな男の子で、爽子に対しても優しく接してくれていた。そんな風早が励みとなって、徐々に爽子はほかのクラスメイトたちとも打ち解けていくようになり・・・・。

予告編を観たときは、恋愛物だがその陰で陰湿なイジメが描かれているのかとちょっと引いて観ていたが、全体的には爽やかな青春もので、懸念していた陰湿な部分は気にするほどではなく、後味もいい、気持ちのよい作品に仕上がっている。主演を演じた多部未華子演じる爽子も、現代では皆無との思えるけなげな少女を好演しており、可愛くてしょうがなかった。さらに恋愛部分を強調するために、主人公は特に女子からも孤立しているように描かれるかと思ったら、2人の好感の持てる友人も現れ、観ていて本当にホッとする友情映画にもなっている。ともかく、多部未華子の可愛さに尽きる映画。「アイコ16歳」の富田靖子が主人公の母親役を演じる年になっていたのがちょっと驚きで、月日の経つ早さを改めて実感しました。

劇場公開日 2010年9月25日



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2018-04-08

神様ヘルプ!

★★+(2.5)
w神様ヘルプ!
鑑賞No:02034
製作:2010年/日本/87分
監督:佐々木詳太
出演:加藤和樹/佐津川愛美/賀来賢人/北条隆博

廃校となった佐藤学園をお化け屋敷とする計画のプランナー、アツオは、訪れた佐藤学園で自分そっくりの男が写っている写真を見つけ、突然意識を失う。同じころ、校舎にいた刑事や高校生カップルは複数の幽霊を目撃する。実はそこは25年前に、ある高校教師によって大量殺人が行われた場所だった・・・・。

面白そうな予感がしたので借りて観たが、期待は裏切られた作品だった。そもそも有名な俳優が出ていないので(少なくとも私は知らない俳優ばかりなので)、冒頭の説明不足でのストーリーの進行に多少とまどった。それでも後半あるいはラストに納得のいける説明なり、大ドンデン返しなどがあるかと思ったが、それも肩透かしに終わった。基本はホラー映画なのだろうが、コメディ要素たっぷりで、ぜんぜん怖くない。もともと舞台劇らしいが、映画には向かなかったということか? あくまでB級映画として期待せずに観た方がよい作品。

劇場公開日 2010年8月7日



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2018-03-04

疑惑

★★★★(4.0)
w疑惑
鑑賞No:00292
製作:1982年/日本/127分
監督:野村芳太郎
出演:桃井かおり/岩下志麻/鹿賀丈史/柄本明

富山県の港で車が転落する事故が起こり、乗っていた地元の財閥、白河福太郎が死亡する。しかし、同乗していた後妻の球磨子は無事で、さらに球磨子は夫に多額の保険金をかけていたことが判明する。この事故は、保険金詐取のための偽装ではないかと疑った北陸日日新聞の秋谷は、この事件を積極的に報道し、やがて物的証拠がないまま球磨子は逮捕されるが・・・・。

まさに2大女優、桃井かおりと岩下志麻ががっぷり四つに組んだ、見ごたえある法廷劇。憎々しいほどの悪女を桃井かおりが演じれば、まったく対照的な怜悧な女弁護士を岩下志麻が演じている。ストーリー上では被告人役の桃井を弁護士役の岩下が弁護するものだが、実際はこの2人の女の対決というイメージを強烈に感じさせる内容となっている。原作は社会派ミステリー作家の松本清張で、題材となった実在の事件も話題となったが、法的劇だけでなく、警察の先入観捜査やマスコミの世論誘導など、冤罪の根底にもなっている現代の問題点を鋭く突いた作品にもなっている。

劇場公開日 1982年9月18日



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2018-02-15

クライマーズ・ハイ

★★★★(4.0)
wクライマーズ・ハイ
鑑賞No:01673
製作:2008年/日本/145分
監督:原田眞人
出演:堤真一/堺雅人/尾野真千子/山崎努

横山秀夫が17年かけて書き上げた同名小説の映画化。
1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落し、520人の死者を出すという航空史上未曾有の大惨事が起こる。群馬県前橋市にある北関東新聞社では社長の一声で一匹狼の悠木を全権デスクに指名し、大新聞社相手に地元紙ならでわの紙面作りをすべく、激闘の1週間が始まる・・・・。

四半世紀近くたった今でも鮮明に記憶に残っている日航ジャンボ機墜落事故。それぐらい事故発生当時は連日連夜センセーショナルに報道された事故であり、それに値する未曾有の大惨事であったことはいうまでもありません。そんな大事故を題材に、事件の現状や真相を追う地方新聞社の内情を描いています。新聞は他の出版物と比べてもその過酷さは想像できます。毎日が締め切りであり、紙面も刻々と変わる状況によって対応を迫られるものであり、世俗の週刊誌などと違って予想や勘だけでは記事にできない(この映画でも主人公はダブルチェックという確証を追求することに徹している)現実があります。そのあたりの葛藤や社内での激論はリアル感がありドキドキしながら観れました。一方、新聞社の内実を描いた作品としては秀逸でしたが、題材となった日航機事故そのものについては描き方が少ないように感じた。2時間程度の映画という時間的制約があると思うが、その中で描くのであれば事故直後の1週間に限定してもう少し濃密に描いて欲しかった。少なくとも時折挿入される登山シーンや離れ離れになっている息子との話は要らなかったと思う。(原作がどうかは分からないが・・・・)

劇場公開日 2008年7月5日



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2018-02-14

嫌われ松子の一生

★★★(3.0)
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鑑賞No:01310
製作:2006年/日本/130分
監督:中島哲也
出演:中谷美紀/瑛太/伊勢谷友介/香川照之

53才で殺害死体として発見された川尻松子。その半生はすさまじいものだった。中学の教師となり、いい感じの人生かと思いきや、セクハラ教師のせいで退職せざるを得なくなり、その後は実らぬ恋を繰り返しながら、特殊浴場のサービス嬢にまで転落していく。しかし、努力を重ね、店のトップにまで上りつめるが、同棲していた男の浮気に逆上して殺人を犯してしまう・・・・。

ヒロイン川尻松子の転落に次ぐ転落の人生を描いた映画。愛に生きながらも次々と男に裏切られ、最後には殺人犯になってしまうところは、まことに哀れ。軽快かつコミカルに物語りは進行し、最初からの謎だった「誰に殺された」のクライマックスに向かうところは、非常に胸が高鳴ったが、存外あっけない幕切れで少々がっかりした。

劇場公開日 2006年5月27日



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2018-01-31

かずら

★★★+(3.5)
wかずら
鑑賞No:02173
製作:2009年/日本/94分
監督:塚本連平
出演:三村マサカズ/大竹一樹/芦名星/ベンガル

とある田舎町の建設会社に勤める森山茂は家族と平和に暮らす35歳の独身。彼の最大の悩みは若禿で、それがコンプレックスゆえに何事にも積極的になれなかった。ある日、茂は東京転勤を命じられ、東京にやってくる。そこで目に飛び込んできたのはカツラの広告だった。転勤を機に自分を変えようとカツラ会社を訪ねるが、あまりの高額に断念する。そのとき目にしたのが、怪しげな“大和田カツラ”というチラシだった・・・・。

やたらお笑いタレント起用の映画が多い昨今で、その多くはつまらないものも多く、バカバカしさでいえばこの映画も例外ではないが、何故か楽しめた。薄毛の人にとってはとても切実な悩みであり、その悩みを解消することで人生を積極的に生きていこうとする気持ちは大いに分かる気がする。しかし、周りの人は本人が思っているほど気にしておらず、本当に見る目のある人は外見ではなく内面を大切にすることをつくづく知らしめてくれる映画。大竹一樹演じるカツラ屋のアフターサービスの凄さには観ていて拍手喝采。

劇場公開日 2010年1月30日

(予告編なし)

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2018-01-23

これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫

★★(2.0)
wこれでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫
鑑賞No:02187
製作:2011年/日本/110分
監督:佐藤英明
出演:浅野忠信/堀北真希/阿部力/木村多江

大好きな少女マンガを作りたくて出版社に入社した武田初美。しかし「少年サンデー」に配属された彼女は、人気絶頂のギャグマンガ家・赤塚不二夫の担当にされてしまう。マジメで乙女な初美は初日から振り回されっぱなしで溶け込めなかったが、赤塚の強烈な手ほどきを受けていくうちに、初美は徐々にその才能を開花し、やがて2人は最強のコンビになっていく・・・・。

どこまでが本当の話か分からないが、ぶっ飛んだ赤塚不二夫という漫画家の一面を見ることはできるが、それは想定内の側面でしかなかったというのが感想。最初から最後までバカバカしいともいえる赤塚の見た目だけの言動が描かれているが、実は・・・といった赤塚の隠された内面的なものは全く描かれていないため、意外性や感動もなく、ただ単に赤塚不二夫ってこんな変な漫画家だったんだ・・・という印象しか残らない薄っぺらい作品になってしまっているのが残念。

劇場公開日 2011年4月30日



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2018-01-15

君の膵臓をたべたい

★★★★(4.0)
w君の膵臓をたべたい
鑑賞No:02885
製作:2017年/日本/115分
監督:月川翔
出演:浜辺美波/北村匠海/大友花恋/矢本悠馬

高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた・・・・。

余命を宣告された桜良と、その秘密を知った“僕”とのせつないラブストーリーを描いているが、前向きで明るい桜良と、他人に関心のない“僕”とのやりとりからは事の深刻さやせつなさは伝わってこない不思議な関係なので、普通のラブストーリーとして観れる。それゆえ、その分、ラストに切なさが急激に押し寄せてくる。それにしても桜良のキャラクターには非常に好感が持てた。なので、常道ではあるが、病気で死んで欲しかった。衝撃というか、ショックというか、あっけにとられたのはその死に方。「それはないでしょう!」と思わず叫んでしまった。すべては常道だったのにここだけ違った。ラストの闘病日記の中身や隠された手紙も予想を裏切らない内容でまたしても涙した。

劇場公開日 2017年7月28日



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2018-01-08

君の名は。

★★★+(3.5)
w君の名は。
鑑賞No:02883
製作:2016年/日本/107分
監督:新海誠
声の出演:神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ

1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることになる・・・・。

男子高校生と女子高校生の心と身体が入れ替わる現象といえば即座に大林宣彦監督の「転校生」(1982年)が頭に浮かぶ。本作に関する予備知識は全くなかったため、パクリ作品かとも思って観ていたが、男女の身体の入れ替わり」という基本的な設定は同じだったが、展開はまったく違っていた。タッチこそはどちらもコメディっぽい感じだが、「転校生」の方はこの入れ替わり状態に対して2人とも絶望感に追い込まれていくという、シチュエーションそのものに対する男女の感情や行動を描いているのに対し、「君の名は。」の方はテーマが男女の身体の入れ替わりにあるのではなく、彗星落下と言うディザスターものだったとは・・・。状況の急変に観ていて驚きはしたものの、思ったほどの興味は湧かず、むしろそれまでのコメディタッチや展開が台無しのようなストーリーの急変に面白味は半減した感が強い。本作品で驚いたというか感心したのはビジュアルの綺麗さ・リアルさ。アニメでこれほど細部までリアル感を出す必要があるのかと思わせる映像美は注目。

劇場公開日 2016年8月26日



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2017-12-24

カイジ2 人生奪回ゲーム

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02246
製作:2011年/日本/133分
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也/伊勢谷友介/吉高由里子/生瀬勝久

再び借金を背負い、地下の強制労働施設に送られた伊藤カイジは、地獄チンチロで勝利し、仲間全員の借金2億円の返済のため2週間の猶予を与えられて地上に戻る。そして元帝愛グループ幹部の利根川に再会し、裏カジノへの招待状を手に入れる。しかし、そこで待っていたのは執拗にカイジを敵視する冷酷な支配人・一条だった・・・。

前作同様、3つのゲームを軸とした構成だが、最後の「人喰い沼」にかなりウエイトが置かれた分、冒頭の「地獄チンチロ」は説明も不十分で冒頭のゲームとしては盛り上げに欠ける。中盤のゲームも前作同様、命がけのゲームだが、選択を間違えるとライオンに食い殺されるという凄惨なゲームでドキドキもの。心理ゲームとしてはこの「姫と奴隷」ゲームが一番面白い。メインの「人喰い沼」はだんだん盛り上がっていくタイプのエピソードだったが、建物自体を傾けるという驚天動地のアイデアがピークで、そのあとは少々くどいドンデン返しが続くきらいがあった。ラストの利根川との勝負のところは、やっぱり!とうなずかせる「カイジ」らしい終わり方だった。

劇場公開日 2011年11月5日



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2017-12-20

神様のカルテ

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02248
製作:2011年/日本/128分
監督:深川栄洋
出演:櫻井翔/宮崎あおい/要潤/吉瀬美智子

信州・松本の“24時間、365日対応”の本庄病院に勤めている青年内科医・栗原一止。この小さな病院では専門外の診療をしたり、働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。それでも一止は激務を凌いでいた。そんな折、一止は母校の医局を通じ大学病院に勤めないかと誘われる。悩む一止だったが、ある日、彼の前に大学病院からと見放された末期ガン患者・安曇雪乃が何故か一止を頼って現れる・・・。

救急医療を扱っているわりにはあまり緊迫感・スピード感の感じられない、全体的におっとりスローモーな進行に、ややもどかしく退屈に感じられる作品。主人公の周りに登場する人々もあまり描き切れておらず、結局ストーリーの中心は末期がん患者の話だけで、それ以外は薄っぺらさが否めないエピソードばかり。宮崎あおい演じる妻との会話もリアリティのない口調で、ちょっと入り込めなかった。ともかく、主人公が捉えどころがなく、何も伝わってこなかったのが正直な感想。やはりジャニーズ起用には無理があるのか?

劇場公開日 2011年8月27日



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2017-11-22

借りぐらしのアリエッティ

★★★+(3.5)
w借りぐらしのアリエッティ
鑑賞No:02116
製作:2010年/日本/94分
監督:米林宏昌
声の出演:志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/竹下景子

東京郊外の古い家の床下には“借りぐらし”をしている身の丈10cmほどの一家3人が住んでいた。彼ら小人たちは、上の家の住人に気づかれることなく、少しずつ石鹸や食べ物、電気やガスなどを必要な分だけ借りて生活していた。そんなある日、その家に12歳の少年がやってくる。心臓の弱いその少年・翔は病気の療養のためにこの家にやってきたのだが、小人一家の娘・アリエッティは翔に見つかってしまう・・・。

ジブリ作品ということ以外は何の予備知識もなく観たが、簡潔でまさに直球のストーリーなので分かりやすく楽しめた(映画から発するメッセージもストレート)。ただ、逆に大きな展開や発展性がなかったのは少し物足りなさを感じる内容でもあった。小人視線で実物の人間を見るという設定ですぐ思いつくのは「トイ・ストーリー」だが、彼ら(小人または人形)と人間との共存の仕方がまったく違うということで似て非なる作品となっている。ドールハウスに住むという夢(?)はむしろ女性(女の子)しか分からないかもしれないが、人間の道具をうまく小人世界に取り込んでいるアイデアは面白かった。人間の存在によって多くの生命種が危機的存在の危険に追いやられているというラストメッセージにはやるせない気持ちにさせられて、アニメとしては重い内容でもある。

劇場公開日 2010年7月17日



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2017-10-29

極道の妻たち

★★★(3.0)
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鑑賞No:00294
製作:1986年/日本/120分
監督:五社英雄
出演:岩下志麻/かたせ梨乃/佳那晃子/円浄順子

粟津環は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。服役中の夫の留守を預かり、さらに組の勢力を伸ばすほどの辣腕ぶりだった。堂本組総長の急死によって、その妻・絹江にも頼りにされるようになるが、跡目相続を巡って、柿沼派と蔵川・小磯派との争いが勃発し、・・・・。

ヤクザ映画といえばやはり「仁義なき戦い」シリーズだが、おなじカテゴリーとはいえ、一線を画す作品といえるのではないか。関西弁、極道、そして男の世界でありながら妻の立場からの視点など、やはり新鮮で異色であり、通称「極妻(ごくつま)」も定着した。このシリーズは主演女優を岩下志麻、十朱幸代、三田佳子と替えてシリーズ化するが、やはりこの1作目の岩下志麻版のインパクトが強い。ゆえにシリーズ4作目からは再び岩下志麻に主演が戻り、岩下の代名詞ともいえるシリーズとなっている。岩下と共に出演し、これまた出世作になったともいえるかたせ梨乃の存在感ある体当たり演技も見もの。

劇場公開日 1986年11月15日



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2017-09-19

恋妻家宮本

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02870
製作:2017年/日本/117分
監督:遊川和彦
出演:阿部寛/天海祐希/菅野美穂/相武紗季

ひとり息子の正が結婚して一人立ちしたことで、2人きりになった陽平と美代子の宮本夫婦。2人は大学時代に大学生時代に出来ちゃった婚で結婚したため、50歳にして初めて夫婦ふたりきりでの生活を送ることになる。そんなある日、陽平は美代子が隠し持っていた離婚届を見つけてしまい・・・・。

自分にも2人の息子がいるが、近いうちに2人とも独り立ちする歳になってきており、本作の設定が割とリアルに感じられた。特に私も男なので、阿部寛側の視点で観てしまったが、男と女ではこんなにも感性が違うのか、あるいは日頃の小さな蓄積も年を重ねるとこんなにも膨れ上がるのか、女性にとっては積もり積もったものなので当たり前のことなのかもしれないが、それに気づかない男にとっては、まさに青天の霹靂ともいうべき出来事で、ただただ当惑するのみだと思う。ラストはいい具合な着地点でホッと胸をなでおろされたが、現実でもこうならないように気を付ける必要があるなと思わせられた作品。

劇場公開日 2017年1月28日



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2017-08-27

ガチ☆ボーイ

★★★★(4.0)
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鑑賞No:01626
製作:2008年/日本/120分
監督:小泉徳宏
出演:佐藤隆太/サエコ/向井理/仲里依紗

大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才の五十嵐が、学生プロレスの魅力にとり付かれ、プロレス研究会に入会する。やる気満々の五十嵐だったが、会のモットーは安全第一で、ガチンコでは試合しないことになっていた。そのため試合の段取りを教えら、それをすべてメモする五十嵐だったが、なかなか覚えられずにいた。やがて「マリリン仮面」というリングネームをもらい試合デビューするが、段取りを忘れガチンコの試合をしてしまう。しかしそれがかえって客に大ウケしてしまい・・・・。

もともと学生プロレスは格闘技というよりもコントのようなスポーツでコメディ色が強く、そのため全て段取りに基づいて執り行われている。よってこの映画もコメディ色の強いおバカ映画かと思いきや、いい意味で裏切られた。劇中で繰り広げられるプロレスシーン自体は笑いの要素が強いが、主人公の五十嵐が抱える問題は深刻で、胸をつまされる。ストーリーはベタながら不覚にも泣いてしまう感動作。ラストのプロレスシーンは思わず手に力が入ってしまう!五十嵐が抱える問題とは高次脳機能障害という記憶障害。彼はちょっとした事故でこの障害を抱えることになり、それ以来、一晩寝るとそれまでの記憶がなくなってしまうというもの。同じような障害は「博士の愛した数式」でも描かれている。この障害を周りに悟られずプロレスを続けるため、五十嵐はすべてメモに取り、翌朝それをすべて復誦することで記憶を蘇えらせているが、その努力たるもの、想像を絶する。五十嵐の底抜けの明るさのうちに、この隠れた苦悩は胸に迫ってくる。それだけに、ラストの試合結果もベタでいって欲しかった。

劇場公開日 2008年3月1日



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2017-08-26

歓喜の歌

★★★+(3.5)
w歓喜の歌
鑑賞No:01623
製作:2007年/日本/112分
監督:松岡錠司
出演:小林薫/安田成美/伊藤淳史/由紀さおり

ホステスに入れあげて、降格された文化会館主任の飯塚は、大晦日の夜に2組のママさんコーラスの会場予約をWブッキングしてしまったことを前日に気付く。慌てた飯塚は部下とともに2つのグループを説得するものの、どちらも一歩も譲らないア。困った飯塚はなんとか合同でコンサートができないか両者から了解を得るように画策するが・・・・。

立川志の輔が書き下ろした創作落語の映画化。文化会館の職員の手違いで会場予約をWブッキングしてしまったことから起こる騒動を描いているが、張本人の主任・飯塚はそれ以外にも借金問題と離婚問題をも同時に抱え、暮れの忙しい最中、Wブッキング問題とともにこの3つのトラブルに駆けずり回ることになる。どれも深刻な問題にも関わらず、どこか無責任でテキトーな面のある小林薫演じる飯塚に却って周りの人間が振り回されるのがおかしい。でももっとドロドロしたストーリーになるかと思いきや、基本的に登場人物に悪者はおらず、割とサラッとした展開なので、やや物足らなさは感じるものの、嫌な気分にはならなかったのはよかったか?(ただし、あまりにも問題解決がスムーズ過ぎてリアル感はなかった)小林薫の味のある演技は光るが、映画にするほどではない内容。映画よりも落語の方を聴いてみたくなった。

劇場公開日 2008年2月2日



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2017-08-18

鬼畜

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:00290
製作:1978年/日本/110分
監督:野村芳太郎
出演:緒形拳/岩下志麻/小川真由美/岩瀬浩規

竹下宗吉と妻のお梅は川越で印刷屋を営んでいたが、火事や大型店の台頭で店は傾きかけていた。そんな時、菊代と名乗る女性が3人の子供を連れて宗吉の店に怒鳴り込んでくる。実は菊代は宗吉の妾で、連れてきた3人の子供は宗吉の隠し子だった。菊代はお梅とさんざん口論した挙句、3人の子供を宗吉に押付けて消えてしまう。それから、お梅は毎日のように宗吉と3人の子供に当り散らす日々が始まった。そしてやがて末の子が故意か事故か、死んでしまう・・・・。

岩下志麻演じるお梅は怖かった。いちいち言うことも棘があって怖いが、やることも怖い。単なるイジメや虐待を超えて殺人という一線を越えようとしている怒りの情念はすざましい。しかし、憎む対象は本来は浮気をした緒形拳演じる宗吉であって子供ではないはず。しかし理屈は分かっていても、他人の女に産ませた子供のほうが憎くなるのであろう。そんな生々しさがこの映画ではよく出ている。一方、問題の張本人である宗吉。気が弱く、お梅に頭が上がらないため、結局お梅にいわれるまま、我が子を殺そうと何度も試みるはめに。その度に父親らしい一面は見せるものの、懲りずに続けようとする。そんな鬼畜な親でも実の親は親。どんな仕打ちを受けても父親を信じて慕ってくる。こんなシーンを見せられると、もう涙が止まりません。切ない、やるせない映画ですが、必見です。気弱な面と鬼畜な面を合わせ持つ宗吉を見事に演じている緒形拳。大好きな俳優の一人だっただけに、元気な姿がもう見れないかと思うと非常に残念です。

劇場公開日 1978年10月7日



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2017-08-17

KIDS

★★★+(3.5)
wKIDS.jpg
鑑賞No:01629
製作:2007年/日本/109分
監督:荻島達也
出演:小池徹平/玉木宏/栗山千明/泉谷しげる

自動車修理工場を営むタケオ。彼はかつて傷害罪で逮捕歴があり、保護観察処分を受けていたような腕っ節の強い男だったが、寂れた町から出て行けない自分に悶々としながら毎日を過ごしていた。そんなある日、好物のハンバーガーを食べにいつも行くダイナーに行った際、ダイナーの片隅で塩の入った瓶を何も使わずに移動させる青年を目撃する。アサトと名乗るその青年に興味を持ったタケオは彼に声をかけ、次第に親しくなっていくが・・・・。

他人の傷を自分に移動できるという設定が面白く、なかなか楽しめた映画だが、映画というよりはTVのスペシャルドラマを観ているような感じ。前半のストーリー展開は興味深いところがあったが、後半の展開はチョットどうでしょうか?特に玉突き事故のシーンはチョット白けましたし、ラストに持っていくのにこんなんで締めくくるの?という感じがしました。まあ、哀しい結末ではなかったので後味は悪くなかったけど、ちょっと重みのない薄っぺらい感は拭えませんでした。若手の俳優陣はそれぞれ個性を出したいい演技だと思いましたが、やはり脚本でしょうか、それとも演出でしょうか。もっと練れていれば、もっといい作品になったと思うのですが・・・・。期待せずに軽い気持ちで観れば、それなりに楽しめます。

劇場公開日 2008年2月2日



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2017-08-12

君と100回目の恋

★★★(3.0)
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鑑賞No:02864
製作:2017年/日本/116分
監督:月川翔
出演:miwa/坂口健太郎/竜星涼/真野恵里菜

事故に遭った大学生の葵海は気付くと、1週間前の教室にいた。時間を戻す能力を持つ幼なじみの陸は、葵海の運命を変えるため、何度も時を戻していた。互いの思いを知った2人は、恋人として日々をやり直すために1年前に戻る。幸せな時間を過ごす2人だったが、再び事故の起きたあの日がやってきて・・・・。

運命を変えることができないのなら、何度でも時間を巻き戻して楽しめばいいじゃんとも思ったが、やはりそれには楽しい現実はあるかもしれないが、決して未来はない。未来の無い現実を100回繰り返すのもどうかと思う。どんなに好きでも飽きてしまうかな?何とも切ない映画。

劇場公開日 2017年2月4日



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2017-08-11

北の零年

★★★★(4.0)
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鑑賞No:01615
製作:2004年/日本/145分
監督:行定勲
出演:吉永小百合/渡辺謙/豊川悦司/柳葉敏郎

維新後の明治初期。新政府の命によって淡路から北海道に移住した稲田家とその家臣たちは新しい国を新天地・北海道に築くべく開墾に励む。しかしその夢は廃藩置県によって砕かれ、主君の稲田家もこの土地を去っていく。家臣の小松原らは定住を決意するが、その小松原も北の地で育つ稲を求め札幌に旅立つが、約束の半年を過ぎても戻ってこなかった。残された妻の志乃は娘とともに夫の帰りを待ちながら牧場を経営するまでになるが・・・・。

吉永小百合は相変わらず年齢を感じさせない若さがあり、物柔らかさの中に、芯の強い武士の妻を見事に演じていた。まさに吉永小百合のための映画のようで、対照的に描かれていた石田ゆり子とともに、女性のたくましさが前面に出た映画だった。これに反して、時代の流れとはいえ、権力の前に屈せざるを得ない男たちの哀れさ・情けなさも目立った。特に渡辺謙の前半と後半の変貌ぶりには同情の余地はなく、感動のドラマになるだろうという期待を一気に砕いてくれた。唯一、アシリカを演じていたトヨエツのみが最後まで筋の通った男だったが、あのラストには少々がっかりした。実力派俳優が揃い、骨太の感動ドラマに仕上がるはず?と期待大だっただけに、やや肩透かしを食わされる展開とラストだが、それなりに楽しめる。北の大地での開拓の厳しさがもっと伝わってくれば、もっと良かったかも。(前半はその兆しがあったのに、後半は意外とスムーズにみんな暮らしているのに少々疑問?)

劇場公開日 2005年1月15日



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2017-08-07

海賊とよばれた男

★★★★★(5.0)
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鑑賞No:02868
製作:2016年/日本/145分
監督:山崎貴
出演:岡田准一/吉岡秀隆/染谷将太/鈴木亮平

主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だったが・・・・。

2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説の映画化。完全なノンフィクションではないが、虚実織り交ぜながらも、主人公・国岡鐵造は出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれており、その他実在の人物も実名・仮名で多く出演している。国内の販売業者や欧米の石油メジャーなどに阻まれながらも決してあきらめず、奇想天外な発想で困難を切り抜けていく国岡のすさまじさを目の当たりにすることができるが、それも俳優業が完全に板についてきた岡田准一の、若き日から晩年までの田岡鐡造を熱演によるものである。見ごたえのある、骨太な内容だが、ストーリーだけでなく見ものなのはCG映像。もはやCGなのか本物なのかという見分けをつけようとする気も出なくなるぐらい、映像的にフィットしていて違和感が全然なくなっている。また、特殊メイクも凄い。鐵造が歳をとっていく姿も実に自然で、違和感はない。あと、出番は少ないが、綾瀬はるか演じる鐡造の妻ユキが鐡造の元を去った後の人生を、姪孫から聞かされるシーンは思わず涙してしまう。

劇場公開日 2016年12月10日



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2017-07-24

崖の上のポニョ

★★★
崖の上のポニョ
鑑賞No:01598
製作:2008年/日本/101分
監督:宮崎駿
声の出演:奈良柚莉愛/土井洋輝/山口智子/長嶋一茂/天海祐希

海のそばの崖の上の一軒家に住む5歳の少年・荘介は、瓶にはまって動けなくなったさかなの子を助け、家に連れ帰る。このさかなの子にポニョと名付けて飼ううちにお互いのことを好きになっていく。しかし、ポニョの父親によってポニョは海に連れ戻されてしまう。人間になってもう一度荘介に会いたいの望むポニョは、妹たちの力を借りて父親が蓄えた魔法の力を使って海の中の家から脱出を図るが・・・。

以前のレビューでも記載したとおり、宮崎駿作品はあまり観たことがないのだが(観た作品はわりと最近のものが多い)、「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」などと比べるとアニメのタッチが違っていて、なんか懐かしさを感じる作品だった。CGを一切使っていないとのことらしいが、CGに慣れきってしまった最近では、かえって新鮮に感じられた。内容の方は最初、さかなと人間が会話したり、さかなの子が人間の姿をしていたり、となんだこれは?と思ったが、次第にそんなことを考えて観る映画ではないなと思いながら観た。これは現代の童話であり、子供のような純粋な気持ちで観るものと気付いたから・・・・。そうすれば大人でも楽しめるし、逆にそうでなければつまらない映画になってしまう映画だと思う。それにしても、宮崎作品とはいえ大ヒットしているのは、一度聞いたら耳から離れない主題歌の影響によるものも大きいとおもった。♪♪♪ポニョ、ポニョポニョ、さかなのこ~

劇場公開日 2008年7月19日



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2017-06-01

陰日向に咲く

★★★★
陰日向に咲く
鑑賞No:01583
製作:2008年/日本/129分
監督:平川雄一朗
出演:岡田准一/宮崎あおい/伊藤淳史/平山あや

ギャンブル好きがたたって借金で首が回らなくなった観光バスの運転手シンヤは、上司から援助を受けるが、結局パチンコで全額使い果たしてしまう。そのため会社に見放され、借金の取り立て屋に追われる彼は、切羽詰ってオレオレ詐欺を働こうとするが失敗する。そんなシンヤは偶然浅草の仲見世で寿子という女性と知り合い、彼女の母親の芸人時代の相方探しを手伝うことに・・・・。

劇団ひとりのベストセラー小説の映画化。いくつかのストーリーのオムニバス形式のような序盤のため、説明部分が多いような感じでゆっくりしたスタートでややだるい気もするが、中盤からストーリー展開に加速がついてっくる。そして一見バラバラのように見えたエピソードが次第につながっていくところは見事だった。ただつながり方が見事すぎて逆にリアリティに欠けるというか、やりすぎという感も否めなかった。大都会の中でそれぞれ自分たちの転機を迎え、悩みながらも進むべき道を模索している中で、登場人物たちの意外なつながりが明らかになっていくのだが、あまりにもつながりすぎて大都会という世界観が一気に消え、ものすごく狭い世界に見えてしまったのは残念。それでもシンヤと、オレオレ詐欺がきっかけで交流を持つことになった老婆との関係には思わず涙してしまった。いくつかのエピソードの中で唯一、他とはつながりのなかったエピソードであるアキバ系のゆうすけの話。他のエピソードはあまりにも登場人物の関係が偶然つながりすぎで違和感があったが、唯一つながらず独立したストーリーだったこの話は、これはこれで違和感があった。ここまでむりやり関係付けたのなら、このエピソードも何か関連性を持たせて欲しかった。

劇場公開日 2008年1月26日

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2017-05-18

銀色のシーズン

★★★★
銀色のシーズン
鑑賞No:01579
製作:2007年
監督:羽住英一郎
出演:瑛太/田中麗奈/玉山鉄二/青木崇高

山向こうのリゾートに客を取られ、さびれた町の活性化のため集客に躍起になる桃山町のスキー場。そのスキー場の客をカモに、銀たち3人組は“雪山の何でも屋”を営んでいた。ある日、町おこしの目玉企画である雪上結婚式のため町に来た七海に銀はスキーを教えることになるが・・・・。

予告編と、「海猿」シリーズの羽住英一郎監督の作品ということで、スキー版海猿かと思いきや、いい意味で期待を裏切られた。またスキー=ロマンスという図式が先入観としてあったので、「私をスキーに連れてって」のような明るいラブストーリーかとも思ったが、それも違っていた。これは悪い意味ではなく、いい意味でオリジナル性があったということ。ただ、それなりに楽しめたが、結局は瑛太演じる銀のストーリーだけ締めて終わったため、玉山鉄二演じる祐治や田中麗奈演じる七海のエピソードは中途半端な終わり方をした感があった。しかし、スキー映画は久しぶりに観たが、昔スキーをやっていただけに、こんな映画を観るとまたスキーがやりたくなった。

劇場公開日 2008年1月12日



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2017-05-02

グッドモーニングショー

★★★+
グッドモーニングショー
鑑賞No:02853
製作:2016年/日本/104分
監督:君塚良一
出演:中井貴一/長澤まさみ/志田未来/池内博之

朝の情報番組「グッドモーニングショー」でメインキャスターを務める澄田真吾は、起床して早々に妻と息子から、出勤途中には番組サブキャスターの小川圭子から、それぞれ困った相談を持ちかけられる。さらに、プロデューサーからは番組の打ち切りを告げられて踏んだり蹴ったり。そんな時、都内のカフェで人質立てこもり事件が発生。「グッドモーニングショー」も事件をトップに生放送を開始する。しかし、ほどなくして警察から連絡が入り、犯人が「澄田を呼べ」と要求していると知らされて・・・・。

中井貴一と時任三郎が共演するだけで「ふぞろいの林檎たち」をどうしても思い出すが、役どころもそれに近く、懐かしく感じられた作品。生真面目だが落ち目のワイドショーキャスターに降りかかる災難の連続を描いた作品だが、リアリティさには欠けるドタバタコメディになっている。ただ、この作品を通して感じられたのは、マスコミの横暴さに対するメッセージ。ワイドショー制作の裏側の実態がよく分かるが、実際にもこんな虚構・虚偽をまるで真実のごとく、正義の味方のようなフリをしたマスコミに洗脳されている視聴者への警告のようにも見て取れる。ワイドショーと同様のスクープ雑誌を扱った同時期公開映画「SCOOP!」と比較して観ると面白い。

劇場公開日 2016年10月8日



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2017-04-21

母べえ

★★★★
母べえ
鑑賞No:01600
製作:2007年/日本/132分
監督:山田洋次
出演:吉永小百合/浅野忠信/檀れい/志田未来

昭和15年、佳代は文学者である夫・滋と二人の娘たちと共に平穏な暮らしをしていた。だが滋が治安維持法により思想犯として投獄されたことで苦難の日々が始まる。滋の釈放の見通しはつかず、佳代は家計のために小学校の代用教員の職につく。そんな折、滋の教え子である山崎が訪ねてきて、それ以降、山崎は一家の手助けをすることに・・・・。

山田洋次監督と吉永小百合34年ぶりにコンビを組んだ作品。ちなみに前回のコンビは「男はつらいよ 恋やつれ」。この2人のコンビなので作品的には安心して観れる作品となっている。優しく物静かな母親でありながら、苦難の中で子供たちのためにたくましく生きる姿を吉永小百合が好演していた。特に夫に対する非難や罪人扱いに対してはかたくななまでに反論する芯の強さも見事だった。さらに、この家族に不可欠な存在となる山崎は、この家族だけでなく、この作品にとって重要な役割を持った役柄で、純朴ながら献身的な男を浅野忠信が好演していたのもポイント。吉永小百合はもちろんいいのだが、実年齢を知っているだけに、あの年齢の子供、夫の教え子・山崎との年齢差、そして晩年の母べえの子の役が倍賞千恵子というのはちょっと違和感があった。(相応しい女優がいれば、やはり母べえは40歳前後の女優でしょう!)

劇場公開日 2008年1月26日



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2017-01-29

キャッチボール屋

★★★+
キャッチボール屋
鑑賞No:01489
製作:2005年/日本/105分
監督:大崎章
出演:大森南朋/キタキマユ/寺島進/松重豊

東京の会社をリストラされたタカシは、故郷に戻って高校時代の野球部の仲間と飲んでいるうちに、かつて片思いだった女性に会うため、東京行きの最終電車に乗せられてしまう。二日酔いのまま、都会の公園で目覚めたタカシは見知らぬ男から10分100円でキャッチボールの相手をするキャッチボール屋の留守番をすることに。その男はすぐ帰ってくるはずだったが、結局戻ってこず、タカシはキャッチボール屋を引き継いで続けることに・・・。

これもいわゆる脱力系の映画だろうか!?タカシに留守番を頼むキャッチボール屋のキャッチボールの下手さにも、頼み方にも不自然さや違和感が感じられるも、ついつい最後まで何となく観てしまう不思議な映画だった。キャッチボール屋なんて風変わりな商売と最初は思ったが、人間関係の希薄な都会にあって、逆にわずらわしさのない人とのつながりというものは求められているのではないか?それを容易にみたしてくれるものの象徴としてキャッチボールが描かれているのではないか?と思って観るようになった。
この映画が初主演らしい大森南朋の、脇役以上に目立たない地味で素人っぽい演技がかえって爽やかで心地よかった。作中、頻繁に流れる山口百恵の「夢前案内人」も懐かしく、改めて「いい歌だな~」と思われた。この映画を観て、久しぶりに子供とキャッチボールをしたくなった。

劇場公開日 2006年10月21日



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2017-01-12

獄門島

★★★★
獄門島
鑑賞No:01102
製作:1977年/日本/141分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/大原麗子/草笛光子/太地喜和子

復員船で死んだ鬼頭千万太の遺書を友人から預かった金田一耕助は、その友人の代わりに獄門島と呼ばれる島を訪れることになる。そこは古い因習の残る孤島で、鬼頭家の本家と分家が対立する島だった。本家の長男にあたる千万太には三人の異母妹がいたが、金田一が島を訪れた日を境に、この三人の妹が次々と殺されていく・・・。

「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」に続く市川崑監督の金田一耕助シリーズ第3弾。俳句の内容に従って殺人を行うなんて何と現実性のない設定ではあるが、横溝ワールドと思えばこれも一興。殺される女性たちの色彩豊かな着物姿と凄惨な殺され方が対照的で一種美的なものも感じました。謎めいた展開を醸し出す雰囲気を味わえる横溝正史作品ですが、その分結末は意外性や説得性(特に動機付け)が弱く感じてしまう。謎解きというよりはエンターテイメント性を追求した見方のほうが楽しめるように思う。「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」に比べ、やや地味な印象のある本作だが、原作的には推理小説としては評価の高い作品といわれている。

劇場公開日 1977年8月27日



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2017-01-04

高台家の人々

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02835
製作:2016年/日本/116分
監督:土方政人
出演:綾瀬はるか/斎藤工/水原希子/間宮祥太朗

趣味と特技が妄想という地味で冴えないOL・木絵の勤める会社に、名家・高台家の長男・高台光正が転勤してきた。光正には、高台家に代々引き継がれている、人の心を読むテレパシー能力が備わっており、馬鹿馬鹿しくも楽しい妄想をする木絵と過ごす時間は、光正にとって癒しの時間となっていく。木絵の純粋な心に光正は次第に惹かれ、順調な関係を続ける木絵と光正だったが、木絵の前に「高台家」の存在が大きく立ちはだかる・・・・。

森本梢子による人気ラブコメディ漫画の映画化。設定は面白いと言えば面白いが、その設定を活かすためか、綾瀬はるか作品に多く感じる低レベルタッチのコメディ。斎藤工もTVなどで映画コメンテイターのような評論をしている割にはこんな映画に出るの?と思わず思ったが、後半は意外とシリアスな展開になり、結婚と心を読まれる苦しみの狭間で悩む女性を良く演じていた。唯一、結婚に反対する大地真央演じる母親が悪役のような演出だが、基本、悪い人間は出てこないので感じよく鑑賞できる。市村正親演じる空気の読めない父親の存在は作品的に大きい。

劇場公開日 2016年6月4日



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2017-01-02

かもめ食堂

★★★+(3.5)
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鑑賞No:01369
製作:2005年/日本/102分
監督:荻上直子
出演:小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ/ヤルッコ・ニエミ

サチエは、ヘルシンキ街で食堂を開くが客足はサッパリ。そんな時、日本かぶれの青年が最初の客として訪れ、「ガッチャマン」の歌詞を尋ねられる。サチエは答えられず、たまたま図書館で見かけた日本人のミドリに教えてもらったことをきっかけにミドリも食堂を手伝うことになる・・・。

フィンランドで日本人女性が開いている食堂を舞台に、そこに集まる日本からの旅人や現地の北欧人らとの交流を描く。ストーリーの流れはのんびりしており、大した事件も起こらず、ゆったりした時間が過ぎていくなかで徐々にかもめ食堂に集まる人が増えていく。緊張感やワクワク感はないが、観ていて妙に幸せな気分になれる映画である。日本のソウルフードである“おにぎり”に対するこだわりと、それが次第に北欧人に受け入れられていく様が心地よい。

劇場公開日 2006年3月11日



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2016-12-23

快盗ルビイ

★★★+
快盗ルビイ
鑑賞No:00286
製作:1988年/日本/96分
監督:和田誠
出演:小泉今日子/真田広之/水野久美/加藤和夫

母親と二人暮らしをする徹のマンションに留美というスタイリストが引っ越してくる。ひょんなことから二人は知り合いとなるが、実は彼女はルビイという名の快盗だった。徹はまんまとルビイのペースにはまり、泥棒の手伝いをさせられるが・・・。

“快盗ルビイ”を名乗る女の子と、彼女に振り回されるドジで純情なサラリーマンのラブ・コメディ。原作はヘンリー・スレッサーの「快盗ルビイ・マーチンスン」。小泉今日子はキュートなヒロインを、真田広之はドジで間抜けなサラリーマンを好演している。ストーリーや泥棒の手口は子供じみているが、それでも楽しめる。二人を取り巻く脇役は公開当時秘密にされていたが、意外な人物や芸達者な俳優が多く出演しており、より楽しませてくれた。

劇場公開日 1988年11月12日

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2016-11-21

クリーピー 偽りの隣人

★★★+
クリーピー 偽りの隣人
鑑賞No:02822
製作:2016年/日本/130分
監督:黒沢清
出演:西島秀俊/竹内結子/川口春奈/東出昌大/香川照之

元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける・・・・。

日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を元にしたサスペンススリラー。前半の謎めいた伏線にどんどん惹きこまれていく感じで、興味はどんどん膨らんでいった。ただ、伏線がよかった割に、その結果があっけなさ過ぎた答えだったのは残念。それでもこの作品で特筆すべきは不敵なサイコパスを演じた香川照之の演技。多彩に変化する感情、表情、態度、言葉使いなど、静かに、だが確実に伝わる何をされるかわからない恐怖。見事であり、存在感の大きさはピカ一。それだけに、前半張られた伏線が生かしきれておらず、香川演じる西野のあっけない死にはちょっと唖然とした。意外な展開、意外な結末、けれども前半の伏線との整合性・納得性を期待していたが、違った意味で意外な手無き・結末で納得はできない終わり方だったのも残念。

劇場公開日 2016年6月18日



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2016-10-22

黒い十人の女

★★★
黒い十人の女
鑑賞No:01070
製作:1961年/日本/102分
監督:市川崑
出演:岸恵子/山本富士子/宮城まり子/中村玉緒

妻がいながら九人の愛人がいるTVプロデューサー風松吉。そのため、いつかこの愛人たちに殺されるのではと疑心暗鬼になった風は妻に相談する。そしてある夜、妻が経営するレストランに集まった十人の女のいる前で風は射殺される・・・。

九人の愛人を持つプレイボーイ・風松吉を演じたのは船越英二。また彼を取り巻く女性陣も岸恵子、山本富士子、宮城まり子、中村玉緒といったそうそうたる女優が出演している。モノクロ映像の良さを十ニ分に引き出した不思議な感じのする映画。ミステリー性とユーモア性がうまく融合しており、ラストまで目が離せない。

劇場公開日 1961年5月3日

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2016-10-02

クローズド・ノート

★★★
クローズド・ノート
鑑賞No:01518
製作:2007年/日本/138分
監督:行定勲
出演:沢尻エリカ/伊勢谷友介/竹内結子/永作博美

小学校の教師を目指す大学生・香恵は、母親の再婚を機に一人暮らしを始める。その引越し先で香恵は、前の住人が置き忘れていったノートを見つける。見てはいけないと思いつつ香恵はそのノートを開き、小学校の新任教師・伊吹先生が教え子と元恋人のことを綴った日記であることを知る・・・。

雫井脩介原作の同名小説を映画化したラブ・ストーリー。原作は読んでいなかったけど、途中でストーリーが読める。置き忘れたノートがこの物語の2人の女性の接点となるが、それだけでは映画として成り立たない。必ず深い接点があるはず・・・と考えると、もう答えはひとつしかない。それが分かっていれば、過去(竹内)と現在(沢尻)が交錯する展開だが混乱はしない。ストーリー的には沢尻エリカよりも竹内結子の方が内容があって、こちらがメインのような気がした。最後に“死”をもって感動を呼ぼうとする手法は陳腐・安直な感じでがっかりした。2人はもっと違う形で会って欲しかった。2人の女性の中で揺れる男性の心も中途半端だし、中途半端といえば香恵の親友の恋愛エピソードは途中でほったらかしになったのも頷けない。

劇場公開日 2007年9月29日



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2016-09-21

家族はつらいよ

★★★+
家族はつらいよ
鑑賞No:02807
製作:2016年/日本/108分
監督:山田洋次
出演:橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣

結婚50年を目前に控えた平田夫妻。夫はもうすぐ誕生日を迎える妻にプレゼントを贈ろうと欲しいものを尋ねるが、その答えはなんと「離婚届」だった。突如として持ち上がった離婚話に、彼らの子どもたちは大慌て。すぐに家族会議が開かれることになるが、それぞれが抱えてきた不満が噴出してしまう・・・・。

山田洋次監督が「男はつらいよ」シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた喜劇。まさに熟年離婚をテーマにしたホームドラマ。主人公の夫にとってはまさに青天の霹靂だが、妻は冷静に離婚届を夫に差し出す。その冷静だが、有無を言わさない行動に空恐ろしさを感じる。自分に置き換えたらと思うと・・・・。2013年の「東京家族」と同じ家族のキャストで描かれているが、「東京家族」の人々そのものではない。あくまでキャストが同じだが設定は違うという妙な仕業になっている。ただし、小林稔侍、風吹ジュンらは「東京家族」と同じ役で出演している。熟年離婚は夫にとっては衝撃だが、今や珍しいことでもなく、また映画の雰囲気から深刻性は感じられず、またちゃんと丸く収まるオチが用意されていそうなので安心して観れる映画。

劇場公開日 2016年3月12日



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2016-09-19

映画 クロサギ

★★★+
映画クロサギ
鑑賞No:01517
製作:2008年/日本/127分
監督:石井康晴
出演:山下智久/堀北真希/山崎努/竹中直人

詐欺師を専門に騙す詐欺師“クロサギ”の黒崎は、詐欺界のフィクサー・桂木の仲介で、レイコから依頼を受ける。レイコはかつて会社を経営していたが、贈答詐欺を生業とする詐欺師・石垣の魔の手にかかり会社をつぶされていた。黒崎はレイコの金を取り戻すために、IT企業の社長に変装し、石垣に接近するが・・・。

山下智久主演の人気TVドラマの映画化。相変わらずTVドラマは見てないので、設定やキャストは何も知らないまま観たが、冒頭にそれなりの説明があったので支障はなかった。あらかじめ、詐欺師を対象に騙す詐欺師の話とは聞いていたので、「スティング」のような映画(綿密な準備・設定と最後のドンデン返し、そして爽快感)を期待していたが、ちょっと違っていた。まず、前半に繰り広げられる話が何とも暗い。そしてそんな話が長く、期待しているトリックとか騙しの技術がおざなりになっている気がした。そして後半からラストのあまりにもうまく行き過ぎる展開と、綿密な計画のはずが警察の介入によって狂っているはずなのに、展開に影響しなかったり、説明のつかない行動があったりと、謎や違和感の残るストーリーが目立った。そして笑福亭鶴瓶演じる役どころもラストで重要となるが、まったく説明なく不満が残った(TVドラマを見ていないせいかも?)。最後はそれなりにモヤモヤは解消するが、爽快感を味わうまではいかない。映画化にあたってはもう少し練った内容にしてもらいたかった。

劇場公開日 2008年3月8日

(キャスト一覧)
山下智久
堀北真希
加藤浩次
市川由衣
大地真央
竹中直人
飯島直子
笑福亭鶴瓶
田山涼成
奥貫薫
岸部シロー
杉田かおる
石橋蓮司
峰岸徹
北村有起哉
西村清孝
哀川翔
山崎努


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2016-09-17

隠し砦の三悪人 (1958年版)

★★★★+
隠し砦の三悪人
鑑賞No:01516
製作:1958年/日本/109分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/千秋実/藤原釜足/上原美佐

戦国の世、秋月家は隣国の山名家に敗れ、秋月家跡継ぎの雪姫は侍大将の真壁六郎太と隠し砦にこもった。砦近くの泉には軍資金の黄金二百貫を隠して。六郎太は同盟国の早川領に逃れるべく、砦近くで出会った百姓の太平と又七を利用しようと考える。ここに、敗軍の将と美女、そして百姓2人が敵中突破するための旅がはじまる・・・。

物語は一言で言うと、戦に敗れた真壁六郎太と雪姫が百姓2人とともに数々の難関を突破して同盟国に脱出するというストーリーだが、息もつかせない展開にハラハラドキドキさせられる。といって緊張感ばかりではなく、合間合間に行われる太平と又七の掛け合いが絶妙。強いものに対してはすぐ屈服するものの、生きることや金への執着、隙あらばといった、身分制度の厳しかった頃の百姓のしたたかさが見事に描かれている。敵中をクリアしていく策略も面白く、折角策略で切り抜けていこうとする六郎太を尻目に隙あらば出し抜こうとする百姓2人に、予想外の物語の展開を期待させられる。CG技術のない頃の映像としてはスリル感たっぷりの乗馬シーン(特に三船敏郎が両手に刀を振りかざして疾走するシーン)は圧巻!また、絶体絶命のピンチにあって、敵ながら六郎太と心の通じ合う田所兵衛の「裏切り御免!」のシーンは最高にスカッとする名シーンである。ちなみに、裏話とはいえないくらい有名な話が、太平と又七の百姓コンビが、あの「スター・ウォーズ」のC-3POとR2-D2のモデルだということ。また、「スター・ウォーズ」のストーリー自体、本作の影響を受けている。

劇場公開日 1958年12月28日



(キャスト一覧)
三船敏郎
藤原釜足
藤田進
千秋実
上原美佐
志村喬
三井弘次
佐藤允


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2016-09-16

蒲田行進曲

★★★★+
蒲田行進曲
鑑賞No:00289
製作:1982年/日本/109分
監督:深作欣二
出演:松坂慶子/風間杜夫/平田満/高見知佳

花形スターだが、人情に篤く激情家の銀四郎は、妊娠した恋人の女優、小夏を彼の取り巻きの一人であるヤスに押し付けて結婚させてしまう。ヤスは、小夏と生まれてくる子供のために、危険を顧みずスタントマンを進んで引き受けるが、生傷が耐えなかった・・・。

第86回直木賞を受賞したつかこうへいの同名小説の映画化。本作は第6回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優・主演女優賞など各賞を総なめにした作品。風間杜夫演じる銀ちゃんを中心に、古きよき時代の撮影現場を再現している。ただ、後半からラストのクライマックスにかけてはいわゆる“階段落ち”にスポットが当たり、10mの高さの階段から落ちる志士役を演じるヤスが一躍前面に出てくる。命懸けの階段落ちに、妻と生まれ来る子供のために挑むヤスの心情を見事に描いており、ヤス役の平田満も見事に演じている。さらに松坂慶子の大胆演技も、中村雅俊が歌う主題歌「恋人も濡れる街角」もよかったな~。

劇場公開日 1982年10月9日

(キャスト一覧)
松坂慶子(小夏)
風間杜夫(銀四郎)
平田満(ヤス)
高見知佳(朋子)
原田大二郎(橘)
蟹江敬三(監督)
岡本麗(トクさん)
汐路章(山田)
榎木兵衛(トメ)
高野嗣郎(太)
石丸謙二郎(大部屋A)
萩原流行(勇二)
酒井敏也(マコト)
清水昭博(助監督)
佐藤晟也(カメラマン)
清川虹子(ヤスの母)
千葉真一
真田広之
志穂美悦子


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2016-09-11

口裂け女

★★
口裂け女
鑑賞No:01412
製作:2006年/日本/90分
監督:白石晃士
出演:佐藤江梨子/加藤晴彦/水野美紀/桑名里瑛

1970年代後半、全国の子供を震え上がらせた口裂け女の噂。その噂が再び広まる中、1人の少年が何者かに連れ去られる。小学校は対策として集団下校を行うが、小学校教師の京子は、担任の生徒・美佳を自宅近くまで送るが、口裂け女に遭遇し美佳を連れ去られる・・・。

現代の家庭や学校の持つ問題を提起した点は多少評価できるも、全体的には作品としてのレベルは低い。本来の噂になった口裂け女のイメージとはほど遠く、知名度のある「口裂け女」を利用した全く違った映画だった。怖いというよりも目を背けたくなる残虐なシーンの目立つ和製ホラー。ただ、口裂け女役を買ってでた水野美紀の好演(怪演?)は他の出演者より目立っていた。

劇場公開日 2007年3月17日



(キャスト一覧)
佐藤江梨子
加藤晴彦
水野美紀
桑名里瑛
入江紗綾
松澤一之
坂上香織


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2016-09-08

ゲゲゲの鬼太郎

★★+
ゲゲゲの鬼太郎
鑑賞No:01441
製作:2007年/日本/103分
監督:本木克英
出演:ウエンツ瑛士/井上真央/大泉洋/田中麗奈

ある日、鬼太郎のもとに小学生の健太から助けを求める手紙がくる。テーマパーク建設のための立ち退きを強要するため、団地周辺に不気味な妖怪が出現しているとのことだった。一方、妖怪の世界でも事件が勃発する。ねずみ男が偶然迷い込んだ地下世界で見つけた不思議な石を盗んだことから、妖怪たちはその奪還を図ろうとするが、その妖怪石を手に入れたのは健太だった・・・。

水木しげる原作の同名人気アニメの実写映画化。子供たちは結構入り込んで観ていたが、やはりアニメ世代には少し違和感が拭えない作品。CG技術は素晴らしく、アニメの実写化としては良く出来ていると思ったが、逆にCGや特殊メイクにより綺麗に仕上がりすぎて映像的にも美しいがゆえに、妖怪世界という一種おどろおどろしい、どろどろ感が全く感じられなかった。CGによる目玉おやじ、一反木綿、ぬり壁などはリアルでよかったが、やはり実写の鬼太郎はチョット違和感があったか?ねずみ男はイメージにうまく合っていたが・・・。キャストは結構豪華で、脇を固める妖怪たちに田中麗奈、西田敏行、小雪、中村獅童、谷啓らが出てくるほか、妖怪の声役で伊集院光、柳沢慎吾、石原良純、デープ・スペクター、きたろう、立川志の輔、石井一久など多彩な顔ぶれが名を連ねている。しかし、やっぱりこれは「ゲゲゲの鬼太郎」なんだと認識させられたのは、目玉親父の変わらぬ声だったか・・・。

劇場公開日 2007年4月28日



(キャスト一覧)
ウエンツ瑛士
井上真央
田中麗奈
大泉洋
間寛平
室井滋
西田敏行
小雪
中村獅童
谷啓


  1. 邦画-け