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2018-01-18

笑の大学

★★★★(4.0)
w笑の大学
鑑賞No:01277
製作:2004年/日本/121分
監督:星護
出演:役所広司/稲垣吾郎/高橋昌也/小松政夫

昭和15年。劇作家の椿一は、新しい台本の検閲のため、警視庁の取調室に出向くが、そこに待っていたのは、これまで心から笑ったことのない検閲官、向坂だった。椿の新作を上演禁止にするため、向坂はありとあらゆる注文をつけるが、椿は苦しみながらも、向坂の要求を逆手に取ってさらに笑える台本を作り上げていく。こうして、2人の台本直しは、傑作喜劇を生み出すことに・・・・。

何度観てもそれなりに楽しめる秀作である。最近は豪華キャストで有名な三谷作品だが、この映画は設定上の性格もあって、大半は役所広司演じる検閲官と、稲垣吾郎演じる座付き作家のやり取りのため、ほとんどこの2人以外出てこない。映画の舞台も大半は取調室ということで、変化のない場所と登場人物の中で、これだけ笑わせる映画も凄い。場所や登場人物に変化がない分、また元は舞台劇ということもあって、多少セリフやアクションがオーバーな部分はあるが、終始観るものを飽きさせないストーリー展開には脱帽させられる。検閲官によって台本が大幅に修正させられていくが、逆にそれによってだんだん台本が面白くなっていくというのがストーリーの基本となっているが、笑いに何の興味もない検閲官の笑いに対する考え方が変わっていく様も見もの。

劇場公開日 2004年10月30日



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2017-11-24

わたし出すわ

★★★(3.0)
wわたし出すわ
鑑賞No:02113
製作:2009年/日本/110分
監督:森田芳光
出演:小雪/黒谷友香/小澤征悦/小池栄子

突然、故郷に帰ってきた山吹摩耶は、何故か莫大な財を築いていた。そして高校時代に仲の良かった同級生たちに会い、彼らの夢や希望の実現のため、次々と大金を手渡していくのだった。友人たちは勘ぐりながらも、ついその大金を受け取ってしまうが・・・・。

映画そのものに結論や正解を求める映画ではないですね。そもそも謎が多すぎて、結局、何で主人公は莫大なお金を持っているのか? なぜ他人のために多額のお金を惜しげもなく使うのか? それとなく想像させるシーンはあるが、決定的というか納得のいく答えにはなっていない。逆に言えばこの映画は答えを求める映画ではないのかもしれない。登場する男たちはお金を与えられることによってそれなりの幸せを得るが、女たちはそうでもない。どちらかといえば不幸な人生を歩む結果となる。何かよく分からない映画ではあるが、ささやかでも自分で稼いで分相応の生活をするのが一番幸せなのかもしれない。そんなことをふと考える作品。

劇場公開日 2009年10月31日



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2015-01-30

私をスキーに連れてって

★★★★
私をスキーに連れてって
鑑賞No:00351
製作:1987年/日本/98分
監督:馬場康夫
出演:原田知世/三上博史/原田貴和子/沖田浩之

矢野文男はある商社に勤める26歳のサラリーマン。仕事ぶりも恋もいまひとつパッとしない都会人だが、スキーはプロ級の腕前だった。クリスマス、奥志賀のスキーツアーで矢野はOLの池上優と知り合い、一目ぼれ。矢野の高校時代からのスキー仲間、正明、真理子、和彦、ヒロコの四人もなんとか二人をくっつけようとするが・・・・。

ホイチョイプロダクションの馬場康夫が監督したラブ・ストーリー。スキー場を舞台にした若者たちの恋物語だが、ホイチョイプロならではのモノやテクニックへの懲りようが見もの。ストーリー自体は単純だが、小気味よいテンポで展開する物語が受けて大ヒットした。少し顔を赤らめるようなラブ・ストーリーだが、スキーヤーにとっては結構楽しめるシーンやファッションが満載。ユーミンの曲もドラマにとてもマッチしていて、盛り上げ効果抜群だった。


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2015-01-06

わたしのハワイの歩きかた

★★★
わたしのハワイの歩きかた
鑑賞No:02595
製作:2014年/日本/119分
監督:前田弘二
出演:榮倉奈々/高梨臨/瀬戸康史/加瀬亮

出版社で働く26歳の女性編集者・小山田みのりは、ある日、ハワイで挙式する友人の愛子から2次会の企画を頼まれる。これまでに何冊もハワイの関連書籍を出しているにもかかわらず、一度もハワイ取材に行ったことがないみのりは、「新しいハワイ特集の企画」という口実を作り、会社の経費でハワイへ旅立つが・・・・。

主人公のみのり、自分に正直で誰に対しても正直に生きており、言動も一応相手のことを考えているようだが、口悪く、自分勝手・自分本位でわがまま、本当にこんな女性が自分の前にいたら苦手かも!? 見知らぬ相手ともすぐ親しくなれる反面、どんなに親しくなっても意見が合わないと毒舌を吐き喧嘩する。かと思いきや、次の場面ではケロッとして仲直りしている。感情の起伏・変化が激しく、現実にいたら決して付き合えないタイプ。そういう視点から入っているので、この映画自体、全く感情移入できなかった。ストーリー的にも必ずしもみんなが納得できる結末ではないのでは?


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2014-11-29

私は貝になりたい (1959年版)

★★★★
私は貝になりたい(1959年版)
鑑賞No:01660
製作:1959年/日本/113分
監督:橋本忍
出演:フランキー堺/新珠三千代/菅野彰雄/水野久美

高知の漁村町で理髪店を営む清水豊松は、つつましいながらも妻の房江と一人息子の健一の3人で幸せに暮らしていた。だが世の中は戦争中で、ついに豊松にも召集令状が来てしまう。戦地に送られた豊松はある日、逮捕された米兵の処分役を命ぜられ、立ち木に縛られた米兵に向って突進し、銃剣を突き刺してしまう。戦争が終わり、高知に戻った豊松は再び幸せな生活に戻るが、それもつかの間、彼は戦犯として逮捕され、裁判で絞首刑を宣告される・・・・。

この作品は最近、中居正広・仲間由紀恵主演でリメイクされた同名映画のオリジナル版。元々は1958年にTVドラマで放映され大反響となった作品を、ドラマ同様フランキー堺主演で映画化したもの。前々から観たいと思っていた作品だったが、リメイクを機にやっと観ることができた。名作と言われているこの作品だが、そういわれるだけのフランキー堺の名演が光る。ごく普通の理髪店のオヤジが、戦犯容疑で死刑を宣告されるが希望を失わず再審を求め努力する。ごく普通のオヤジの素顔、再審を求め努力している時の必死の顔、そして刑執行を迎えた放心状態の悲しげな顔、同じ人間かと思うほど、希望と絶望でこれだけ人間の表情は変わるものかと思わせる名演だった。もちろん戦争や軍隊を知らない私だが、戦争中の、狂気が支配した環境下で、上官の命令=天皇陛下のお言葉と言われて決して逆らうことのできない虫けらの如し二等兵の行為に対して、死刑を宣告される虚しさ。「貝になりたい」というのはイマイチ分からないが、誰を恨んでいいか分からない虚しさから、人間不信・社会不信に陥った主人公の絶望的な心の声のようで涙なくしては観れない映画である。
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2013-11-26

私は貝になりたい(2008年版)

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01766
製作:2008年/日本/139分
監督:福澤克雄
出演:中居正広/仲間由紀恵/柴本幸/石坂浩二


昭和19年、戦時下の高知の港町で清水豊松は妻・房江とともに理髪店を営み、慎ましく暮らしていた。しかし、ついに豊松のもとにも召集令状が届けられ、戦地に赴くことに。やがて戦争が終わり、帰還した豊松は再び妻子と共に幸せな暮らしを始めるが、そんなある日、戦時中に米国人捕虜を処刑した疑いで戦犯として逮捕されてしまう。そして裁判の結果、絞首刑を宣告されてしまうのだった・・・・。


1959年製作のフランキー堺主演の同名映画のリメイクで、基本的なストーリーは1959年版と同じ。ただ、1959年版と大きく違うと感じられたのは清水豊松の性格と生への執着度。前作での、多少憎憎しげはあるものの、裁判の正当性を批判し、冤罪を晴らし生き抜こうと必死で手を尽くすところが本作ではあまりに描かれていない。豊松役の中居正広がジャニーズタレントであるせい?なのか、どこかきれいに、憎らしげのない穏やかな人物として描かれている。それを補うものとして今回、妻の房江にスポットライトが当てられている。生への執着の部分を、房江の助命嘆願書集めというところで表現し、前作では描かれていなかった夫婦愛を強調している。それにしても、前作から50年という隔たりがあるせいか、前作では反戦ドラマの色合いが強かったと思われるが、本作では戦争そのものよりも、真実を真実として捉えられない司直や裁判のあり方に警鐘を鳴らしているように感じられた。


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2013-09-24

藁の楯 わらのたて

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02423
製作:2013年/日本/124分
監督:三池崇史
出演:大沢たかお/松嶋菜々子/岸谷五朗/藤原竜也


孫娘を殺害された政財界の大物・蜷川が、犯人の清丸国秀を殺した者に10億円支払うという、行方不明の犯人殺害を依頼する全面広告を掲載。日本中がにわかに殺気立ち、身の危険を感じた清丸国秀は福岡県警に自首する。警察は警視庁警備部SPの銘苅一基、白岩篤子ら精鋭5人を派遣し、清丸を福岡から警視庁まで移送させるが・・・・。


娯楽映画として観ると、なかなか興味深い設定で、特に前半は面白い。ただ、リアリティ的にはかなり不足していて、映画の中での非現実世界という印象が強く、真に迫ってくるものがなかった。特に後半の展開は常識でありえない行動が多く、多分、突っ込みどころ満載ではなかろうか? 金目当てで清丸を襲ってくる人々も???なところが多い。清丸に藤原竜也を起用した点は奇をてらったキャスティングだったかもしれないが、これも成功だったかどうか・・・?





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2013-03-18

私の奴隷になりなさい

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02350
製作:2012年/日本/96分
監督:亀井亨
出演:壇蜜/真山明大/板尾創路/杉本彩


出版社に就職した“僕”は、先輩の香奈にひと目惚れし、なんとかして香奈を口説き落とそうとするが、まったく相手にされない。しかし、ある日突然、香奈のほうから誘いを受け、一夜を共にする。その後も2人の奇妙な関係が続くが、そんなある日、彼女が“先生”と呼ぶ男の奴隷になっているDVDを発見する・・・。


主演の壇蜜の体を張った熱演は凄かったが、ただそれだけが見どころの作品。壇蜜はじめ、出演者の素人演技にはただただ呆れさせるし、そもそもストーリー自体、訳が分からない、原作は読んでいないが、少なくとも伝えたいこと、表現したいことが100パーセント映像化できておらず、意味不明な内容となっているのでは?と思われる。杉本彩が特別出演していたが、これも何の意味もなかった。(映画に箔をつけるためだけ?)

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2013-02-15

笑う警官

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01930
製作:2009年/日本/122分
監督:角川春樹
出演:大森南朋/松雪泰子/宮迫博之/忍成修吾


札幌市内のアパートで女性警官の死体が発見される。やがて道警本部は、被害者の元恋人で行方不明中の津久井巡査部長を犯人と断定、さらに異例の射殺命令が下される。その命令に不信感を抱いた津久井の親友・佐伯警部補は仲間とともに独自の捜査を開始するが・・・・。


期待しすぎたせいか、あるいは根本的に映画の出来が悪いのか、予想を大きく裏切られる作品に仕上がっている。テンポも悪く、盛り上がりに欠けるし、どんでん返しのような展開はあるものの、どうも納得いかない。特に螢雪次朗演じた刑事、あれ一体何者? 謎ばかり多くて納得のいかない説明不足には、ただただ欲求不満が募るだの結果となってしまった。原作自体はすばらしいようなので、やはり監督のせい?と思って初めて監督の名前を見てみると、あらら角川春樹だった。そこでやっと納得。

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2012-08-17

ワイルド7

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02257
製作:2011年/日本/109分
監督:羽住英一郎
出演:瑛太/椎名桔平/丸山隆平


犯罪者からスカウトされた白バイ警察官7人で構成される超法規的警察組織、通称“ワイルド7”。飛葉大陸、セカイ、パイロウ、ソックス、オヤブン、ヘボピー、B・B・Qの7人は。いずれ劣らぬ犯罪歴と、犯行のために身につけた特殊技能をあわせ持ったプロフェッショナルだった。ある日、指揮官・草波勝のもと、“ワイルド7”の出動が要請され、メンバーたちは事件の犯人を追い詰めるが、その瞬間、謎のスナイパーが現れ、犯人を射殺して逃走する・・・。


子供の頃、テレビドラマ見た覚えのあるワイルド7だが、薄れた記憶のテレビ版とこの映画版のイメージはあまり重なるところはなかった(個人的に持っていたイメージとは隔たりがあった)。ストーリーの記憶はほとんどないが、TV版は悪の組織と戦うワイルド7という設定でストーリー展開していたと思うが、映画は敵と戦うところはあっけなく、その後、警察組織から追われる立場に逆転してしまい、そっちの方がメインにえがかれているせいかもしれない。あと、主人公役が瑛太というのも、今までの役のイメージからワイルドさに欠けるきらいはあった。


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2012-06-14

脇役物語 Cast me if you can

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02081
製作:2010年/日本/97分
監督:緒方篤
出演:益岡徹/永作博美/津川雅彦/松坂慶子


万年脇役俳優のヒロシは、どこに行っても人違いされる“脇役キャラ”。そんなヒロシに映画主演のオファーがあるが、喜んだのも束の間、大物議員の妻の不倫相手に間違われ、映画の話は消滅してしまう。そんな時、女優の卵・アヤと出合ったヒロシは、彼女のあっけらかんとした性格に次第に惹かれていく・・・・。


益岡徹という名バイプレイヤーを、映画の中でも典型的な脇役キャラにして描いた作品。派手さはないが、等身大の脇役キャラが、地道に生きようとするも世間から誤解され、思わぬ方向に人生が傾いていく様は面白い。益岡徹の脇役キャラもいいが、その地味さに見事に光を当てて地味さを輝かせている永作博美の存在・キャラは素晴らしい。父役の津川雅彦との絡みも面白く、何度も言って恐縮ですが、地味だけどそれなりに楽しめます。

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