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2019-06-09

億男

★★★+(3.5)
w億男
鑑賞No:02923
製作:2018年/日本/116分
監督:大友啓史
出演:佐藤健/高橋一生/黒木華/池田エライザ

3000万円の借金を残して失踪した兄に代わり、借金返済に追われる一男。借金苦の日常に愛想を尽かした妻は娘とともに家を出てしまった。そんな不幸続きの一男に宝くじ3億円当選という幸運が舞い込む。この大金で借金返済、家族の修復と、一発逆転を夢想するが、ネットで悲惨な人生を送る高額当選者の記事ばかりが飛び込んでくる。不安になった一男は、起業して億万長者となった大学時代の親友・九十九にアドバイスをもらうため、九十九を訪ねるが、酔いつぶれて目が覚めると、九十九は3億円とともに姿を消していた・・・・。

思わぬことから大金を手に入れるが、騙されて奪われたその大金を追ってドタバタの追跡劇が繰り広げられる・・・・。そんなありきたりなストーリー展開だが、数々の意外性で楽しませてくれるエンターテイメント映画と思い込んで観始めたが、予想とは全く違う展開に驚き。
奇しくも大金を手にした主人公が、その使い道に思い悩んだとき、同様にかつて若くして大金を掴んだ親友にその答えを求めて10年ぶりに会いに行く。しかし、その親友に裏切られ、大金は持ち去られてしまう。主人公は親友と一緒に大金を掴んだ仲間たちを訪ね、失踪した親友の行方を追うが、そこで意外な現実を知ることになる。大金を掴んだことによって、良くも悪くも人は人生を狂わされといった現実をいくつかもパターンで知らしめると共に、それを回避する方法に気付かされるといった教訓的な映画でもあった。親友とはいえ、大金には誰しも目がくらむといった後味の悪いラストも最初は予想したが、気持ちいいラストで良かった。主人公が親友の行方を追って尋ねる仲間3人を演じる沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也のいずれも存在感を示す演技に注目。

劇場公開日 2018年10月19日



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2018-03-02

ALWAYS 三丁目の夕日

★★★★+(4.5)
wALWAYS 三丁目の夕日
鑑賞No:01294
製作:2005年/日本/133分
監督:山崎貴
主演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希

昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。しかし、都会の大会社への就職を夢見ていた六子だったが、小さな町工場にがっかりしてしまう。そんな鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々だった。そんなある日、茶川は思いを寄せる飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに・・・。

昭和30年代の東京を舞台にした人情ドラマ。こだわりのセットとVFX技術を駆使して昭和30年代を再現しており、幼少の頃を想い出した。吉岡演じる竜之介のもとに同居することになった淳之介との別れ、そして再び茶川家に戻ってくるシーンは思わず涙を誘う。ラストシーンでの夕日に映える東京タワーはあまりにも美しすぎる。鈴木オートの社長夫婦を演じた堤真一と薬師丸ひろ子もいい演技だった。昭和ノスタルジーに浸れる感動のドラマ。

劇場公開日 2005年11月5日



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2018-02-25

ALWAYS 続・三丁目の夕日

★★★★+(4.5)
wALWAYS 続・三丁目の夕日
鑑賞No:01557
製作:2007年/日本/146分
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希

昭和34年春。鈴木オートで、事業に失敗した親戚の娘・美加を預かることになった。しかしお嬢様育ちの美加は庶民生活に馴染めず、鈴木オートの一人息子・一平とは喧嘩ばかりしていた。一方、再び淳之介を引き取りに、実の父・川渕が茶川の元にやってくる。淳之介を渡したくない茶川は、淳之介に人並みの生活をさせてやることを証明するため、再び芥川賞に挑戦する・・・。

大ヒット作「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編。前作のように思いっきり泣けるシーンはなかったが、やはりラストは感動的。また、前作のような鈴木(堤)と茶川(吉岡)の派手な喧嘩シーンなどはあまりなく、全体的におとなしくなった感があるし、ご近所さんとはいいながらどこかシビアな一面があった3丁目の住人たちも、今回は茶川の芥川賞受賞に向けて一致団結するあたり、ちょっときれい過ぎる展開ではあった。鈴木の同窓会、鈴木の妻トモエの元恋人とのロマンスなどのミニエピソードはあったものの、メインは茶川の芥川賞挑戦に関わるストーリーで、これに淳之介を引き取る話や、堀北真希演じる六子の田舎の同級生や小雪演じるヒロミなどが絡まりながら進んでいく。結末がある程度読めていたので新鮮さには欠けたが、十分昭和30年代を満喫できる映画となっている。それにしても最近の昭和ノスタルジー・ブームと、最新のCG技術によって、今となっては映像化が難しいと思われた“昭和”がまだまだ再現されそうだ。

劇場公開日 2007年11月3日



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2018-02-23

おと・な・り

★★★(3.0)
wおと・な・り
鑑賞No:01862
製作:2009年/日本/119分
監督:熊澤尚人
出演:岡田准一/麻生久美子/谷村美月/岡田義徳

カメラマンとして忙しい日々を送る聡と、フラワーデザイナーを目指しながら花屋でバイトしている七緒は同じアパートの隣同士で暮らす30歳。二人とも恋人はおらず、二人は一度も顔を合わせたことがなかったが、互いの部屋から聞こえてくる生活音を耳にすることで次第に心を通わせていく・・・・。

自分も都会でアパートの一人暮らしをしていた時期があり、隣にはやはり一度も顔を合わせたことがない女性が住んでいたことから、何か他人事ではない一種共感を持って観てしまった。ただ、中盤までは互いの独立したストーリーが目立ち、係わり合いが少なかったのがちょっと肩透かしだった半面、後半の意外な二人の関係に「えっ!」との思いが強かった作品。自分と二重写しで観ていたため、自分には経験できなかった、見ず知らずのお隣同士のラブストーリーへの発展への期待に少し反していたのが残念だった。それにしてもあれだけ隣の部屋の生活音が聞こえるアパートではおちおち生活できませんね。

劇場公開日 2009年5月16日



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2017-12-07

大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

★★★(3.0)
w大木家のたのしい旅行_新婚地獄篇
鑑賞No:02177
製作:2011年/日本/121分
監督:本田隆一
出演:竹野内豊/水川あさみ/荒川良々/樹木希林

大木信義と咲は、長い同棲生活の末になし崩し的に結婚した新婚カップル。そのため、新婚なのにすでに倦怠期を迎えていた二人は、怪しげな占い師に地獄に行くように告げられる。興味にかられた二人は一泊二日の地獄ツアーに申し込むことに。支度を整えた二人は、集合場所の屋上にやってくると、そこには小さなバスタブがあり、ここが地獄の入口だと言われ・・・・。

地獄旅行と聞いて、まず思い浮かぶのが、閻魔様がいて、針の山や亡者がさまよう、苦しみと絶望の世界、を想像し、映像化しても何かおどろおどろしい暗く不気味なイメージで心して観なくては・・・と思ったが、なんとやもはや、この夫婦の脳天気さはどうであろう。いとも簡単に地獄行きを決め、地獄の入口であるあの汚いバスタブにも多少躊躇するものの、飛び込むなんて・・・。 でもその陽気さと、最初の想像とは違う地獄の様子に少し安堵し、逆に先の読めない展開にワクワクしながら観ることができた。ばかばかしい内容ではあるが、暇つぶしにはいい映画。

劇場公開日 2011年5月14日



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2017-11-15

男はつらいよ 純情篇

★★★(3.0)
w男はつらいよ 純情篇
鑑賞No:02094
製作:1971年/日本/88分
監督:山田洋次
出演:渥美清/倍賞千恵子/若尾文子/森繁久彌

「男はつらいよ」シリーズの第6作目。
長崎港で赤ん坊連れの女・絹代と知り合った寅次郎は、宿代がない彼女と旅館の部屋をシェアし、翌日、彼女を家まで送り届ける。そこで絹代と父親千造の愛情あるやりとりに、寅次郎は故郷柴又が恋しくなり帰郷することに。その頃柴又のとら屋では、おばちゃんの遠い親戚で和服の似合う美しい女性夕子が事情あってとら屋に住み込んで店を手伝っていた・・・。

マドンナに若尾文子を迎えての作品。もちろん、若尾文子は美しいし、マドンナとしての風格も申し分ないが、ストーリーとしてはいたって平凡で、可も不可もなし。それよりは前半冒頭に登場した絹代演じる宮本信子を中心としたエピソードの方が話としては魅力的でちょっともったいない気がした。父親役で森繁久彌も出演していたのに・・・。寅次郎のいつもの恋話に加え、義弟・博がタコ社長の会社から独立しようとする話もあって、シリーズとしても中味の濃い作品となっている。

劇場公開日 1971年1月15日



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2017-10-12

お受験

★★★(3.0)
wお受験
鑑賞No:00863
製作:1999年/日本/114分
監督:滝田洋二郎
出演:矢沢永吉/田中裕子/大平奈津美/西村雅彦

峠を過ぎた実業団のマラソン選手・富樫真澄。娘の小学校受験で頭がいっぱいの妻・利恵に連れられ、受験塾で模擬面接を受け、その厳しさに唖然とする。折しも、成績を残せなくなった富樫は会社からリストラに遭ってしまう・・・・。

ロック界のスーパースター矢沢永吉の映画初主演作。ロック歌手としてカリスマ的な存在の矢沢が、娘の有名小学校受験に振り回され、あたふたする姿は普段とのギャップが大きく、新鮮で面白い。妻で一人娘の母でもある利恵を演じた田中裕子も好演で、まさにお受験に必死なお母さんがリアルに感じられた。昔の学歴社会において、大学受験に始まり、受験戦争の低年齢化の世相を題材にしながらも、家族の絆や家族の幸せを巧みに描いた作品。

劇場公開日 1999年7月3日



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2017-06-26

溺れるナイフ

★★+
溺れるナイフ
鑑賞No:02861
製作:2016年/日本/111分
監督:山戸結希
出演:小松菜奈/菅田将暉/重岡大毅/上白石萌音

東京で雑誌モデルをしていた少女・夏芽は、父親の故郷である田舎町・浮雲町に引っ越すことに。自分が求めていたものと大きくかけ離れた田舎での生活にがっかりする夏芽だったが、地元一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子コウと出会い、彼の持つ不思議な魅力に心を奪われる。そしてコウもまた、この町では異質な夏芽の美しさに次第に惹かれていく・・・・。

ジョージ朝倉の人気コミックを映画化したラブストーリー。原作は読んでいないので、全く分からないままの鑑賞となったが、好感のもてる小松菜奈と菅田将暉の2人の主役だったので、期待して観た。結果は俳優はOK、作品はNG。2人は与えられた役どころを見事に演じていたという感じは強く感じたが、ストーリーの面白なさには辟易。なんかストーリー展開も不自然で、リアリティがなく、薄っぺらい。俳優陣が良かっただけに残念な結果の作品。

劇場公開日 2016年11月5日



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2017-01-10

男はつらいよ

★★★+
男はつらいよ01
鑑賞No:02836
製作:1969年/日本/91分
監督:山田洋次
出演:渥美清/倍賞千恵子/森川信/三崎千恵子

車寅次郎は、“フーテンの寅”と呼ばれる香具師。父親と喧嘩してとびだした中学の時以来、ヒョッコリ故郷の葛飾柴又に帰って来た。というのも唯一人の妹・さくらを残して両親が死んだと風の便りに聞いたため。叔父の家へと向った寅次郎はそこで、美しく成長したさくらに会い、大感激。妹のためなら何でもしようと発奮、妹可愛さの一心で、さくらの見合の席へと出かけたものの、慣れぬ作法に大失敗。縁談をこわしてしまい・・・・。

シリーズ全48作(特別編を入れると49作)になる「男はつらいよ」シリーズの記念すべき第1作。このシリーズはアトランダムに何作か非公式に観ているが、本作を観てもシリーズ通して渥美清演じる車寅次郎のキャラは一貫してブレがないことには驚いた。基本は全シリーズ通して同じで、1作目のマドンナは光本幸子で、御前様の娘役を演じている。第1作ということもあり、本作はマドンナとのロマンスよりも、妹・さくらの結婚がストーリーの中心。

劇場公開日 1969年8月27日



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2016-09-15

ALLDAYS 二丁目の朝日

★+
ALLDAYS.jpg
鑑賞No:01621
製作:2008年/日本/81分
監督:村上賢司
出演:三浦涼介/谷桃子/松田祥一/中原和宏

売春防止法が施行される昭和33年のほんの少し前、新宿二丁目には個性豊かな人たちが住んでいた。女性に興味が持てない軽演劇場の役者・真雄は、戦時中に出会ったアイパッチの男のことが忘れられず、その男を捜す毎日を送っていた。そんなこととは知らず、真雄にほれた新人の踊り子・さと子は真雄に告白し、振られてしまう・・・・。

タイトルは「ALLWAYS 三丁目の夕日」の完全なパクリですが、「ALLWAYS~」のような映画を決して期待してはいけませんし、パロディ映画でもありません。いわゆる新宿二丁目誕生秘話のような映画で、内容はパクリでもパロディでもないオリジナルの映画でした。それゆえタイトルのパクリは残念です。しかしながらそうでもしなければ、観なかった映画かもしれません。そして観終わった後も特に感動も共感もありませんでした。私の理解できない世界が描かれているせいもありましたが、私の知らない俳優ばかりの決して上手くない演技にも起因しているかもしれません。ストーリー自体は単純ですが、細かい部分の展開が理解できなかったり不自然だったりと荒が目立ちすぎです。また、リアル感も伝わってこないので、ホント別世界の話で共感できませんでした。

劇場公開日 2008年2月2日



(キャスト一覧)
三浦涼介
松田祥一
谷桃子
竹下宏太郎


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2016-09-04

お葬式

★★★★+
お葬式
鑑賞No:00283
製作:1984年/日本/124分
監督:伊丹十三
出演:山崎努/宮本信子/菅井きん/大滝秀治

俳優の夫婦である井上侘助と雨宮千鶴子もとに千鶴子の父・真吉の訃報が届く。親族代表として葬式を出すことになった侘助だが、初めてもことで途方に暮れる。マネージャーや葬儀屋の助けを借りて葬儀の準備を進めるが、真吉の兄からの横槍があったり、侘助の愛人がお通夜にやって来たりと・・・。

伊丹十三の監督デビュー作。初めてお葬式を出すことになった一家と、お葬式に集まった人々の様子をユーモラスに描いた傑作コメディ。“お葬式”をテーマとして捉えただけでも斬新であるが、暗く厳粛であるべきこの儀式を多少皮肉りながらユーモラスに描いた点が秀逸。また“お葬式”の要領も丁寧に描かれており、葬式マニュアルとしても十分役に立つ内容となっている。本作は1984年の日本アカデミー賞で、作品賞ほか計5部門を受賞している。

劇場公開日 1984年11月17日



(キャスト一覧)
山崎努(井上佗助)
宮本信子(雨宮千鶴子)
菅井きん
大滝秀治
財津一郎
江戸家猫八
奥村公延
友里千賀子
尾藤イサオ
岸部一徳
津村隆
横山通乃
西川ひかる
海老名美どり
双葉弘子
関弘子
吉川満子
藤原釜足
田中春男
香川良介
佐野浅夫
関山耕司
左右田一平
加藤善博
里木佐甫良
金田明夫
利重剛
中村まり子
福原秀雄
津川雅彦
小林薫
高瀬春奈
笠智衆


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2016-08-04

親指さがし

★★
親指さがし
鑑賞No:01445
製作:2006年/日本/96分
監督:熊澤尚人
主演:三宅健/伊藤歩/松山ケンイチ/永井流奈

ある日、12歳の武ら6人組は廃ホテルの屋上で「親指さがし」という遊びをすることになる。「親指さがし」とは親指を失った少女のためにその親指を探すというもの。この遊びの最中に6人のうちの1人、由美子が消えてしまう。結局、事件は家出として処理されるが、8年後、同窓会で再会した5人はもう一度、「親指さがし」をすることに・・・。

山田悠介原作の同名小説の映画化。霊とか怨念とかがテーマのホラー映画かとおもいきや、そうではないオチに少し物足らなさを感じた作品。そのオチも後半に入って大体読めるような程度なので、もう少し工夫が欲しい。ホラー的な要素としては、ラストの斧を振り回すシーンが一番怖かったかなジャック・ニコルソンの「シャイニング」を思い出しました。

劇場公開日 2006年8月26日

(キャスト一覧)
三宅健
伊藤歩
松山ケンイチ
永井流奈
尾上寛之
品川徹
春海四方
斎藤歩
野澤祐樹
小野明日香
佐野史郎
手塚理美


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2016-06-15

orange -オレンジ-

★★★★
orange-オレンジ-
鑑賞No:02797
製作:2015年/日本/139分
監督:橋本光二郎
出演:土屋太鳳/山崎賢人/竜星涼/山崎紘菜

高校2年生の春、高宮菜穂のもとに10年後の自分から一通の手紙が届く。そこには転校生の翔を好きになること、そして翔が1年後には死んでしまうということが書かれていた。最初はいたずらだと思った菜穂も、手紙に書かれていることが次々に起こると次第に手紙を信じるようになり、26歳の自分と同じ後悔を繰り返さないため、そして翔を救うため、運命を変えようと動き始める・・・・。

高野苺の人気コミック「orange」の実写映画化。内容は完全に青春ラブストーリーだが、未来の自分から届いた手紙をもとに、未来を変えるため主人公が奮闘するというSFの要素も多分にある。SFの設定については結論的な言及はないが、劇中でパラレルワールドの話を持ち出して、一応解説している。ラブストーリーの方は軽妙なタッチのものかと思っていたが、意外と内容は重くてせつない。観ていてどうも切なすぎて、やるせなかったが、その気持ちを和らげたのが主人公たちのひたむきさと、周りの友人たちの感動的な友情だった。最近のこの手の映画は気持ちよく観れるものが多いが、この作品も出演者が基本的に皆イイ人ばかりだからのような気がする(しいていえば、翔にアプローチしてきた先輩ぐらいがチョット嫌な奴ぐらいか)。なかなか見ごたえのある作品で、主人公の土屋太鳳と山崎賢人も爽やかで好感が持てる。

劇場公開日 2015年12月12日



(キャスト一覧)
土屋太鳳(高宮菜穂)
山崎賢人(成瀬翔)
竜星涼(須和弘人)
山崎紘菜(茅野貴子)
桜田通(萩田朔)
清水くるみ(村坂あずさ)
鶴見辰吾(中野幸路)
真野恵里菜(上田莉緒)
森口瑤子(成瀬美由紀)
草村礼子(成瀬初乃)


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2016-03-01

お散歩

★★★
お散歩
鑑賞No:02706
製作:2005年/日本/49分
監督:松田彰
出演:村田牧子/鍋山晋一

4カ月前に1度だけ関係を持って以来、毎週日曜日にだけお散歩をしてきた小春とナベ。歩きながら交わされるとりとめのない会話を中心に、友達以上恋人未満の2人の微妙な関係がリアルに浮き彫りになる・・・・。

一風変わった作品。登場人物は1組の男女のみ。2人とも名前も知らないような無名の役者さん。作風はドキュメンタリー風で、ほとんどのシーンは2人の散歩のシーンとそれぞれがインタビューに答えるシーンで構成されている。この会話からわかるのは、男女の恋愛観の典型的な違い。やはり男は理想的、空想的で甘い、女は現実的でシビアというのが、随所に伝わってくる。

劇場公開日 2006年7月22日



(キャスト一覧)
村田牧子
鍋山晋一


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2015-12-04

オリヲン座からの招待状

★★★+
オリヲン座からの招待状
鑑賞No:01535
製作:2007年/日本/116分
監督:三枝健起
出演:宮沢りえ/加瀬亮/宇崎竜童/原田芳雄

昭和32年、京都の映画館“オリヲン座”に無一文でたどり着いた留吉は、館主の松蔵に頼み込んで住み込みで働き始める。しかし留吉が映写技術を習得した直後、松蔵は病のため死亡する。留吉は、途方に暮れる松蔵の妻トヨを励ましながら、松蔵の遺志を継いでオリヲン座を続けることを決意するが、TVの普及で映画人気は翳りを見せ始め、トヨとの関係について周りから陰口を言われるようになり・・・。

浅田次郎の同名短編小説の映画化。昭和30年代から現代に至る京都の小さな映画館を舞台に、映画館を営む男女の純愛を描く。最近の日本映画は“ゆっくり”“静かに”進むものが多い。この映画もその一つだった。こういう系もいいのかもしれないが、ただ多すぎるのもどうかと思う。この映画の大きなテーマは純愛なので、できるだけドロドロした人間臭さを入れないための手法かもしれないが、その分人間が描かれていない気もした。雇い主の妻と雇われ者から、一緒に映画館を続けていく男女になり、夫婦のようなものになり、最後はつれあいとなるが、それは言葉の点であって、そこに至る過程というか映像的に描かれていないところが何か深みを感じさせない映画になってしまっていた。もうチョット男と女を描くシーンがあればよかったと思う。

劇場公開日 2007年11月3日



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2015-10-27

おくりびと

★★★★+
おくりびと
鑑賞No:01716
製作:2008年/日本/130分
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘/広末涼子/余貴美子/山崎努

所属する楽団が経営不振で解散し、職を失ってしまったチェロ奏者の大悟。幼いころから続けてきたチェロ演奏をやめ、妻の美香とともに実家のある山形に戻ってくる。早速仕事を探す大悟だったが、求人広告に惹かれ訪れた会社で即採用となる。しかしその会社は最初思っていた旅行代理店ではなく、遺体を棺に納める納棺師という仕事をする会社だった・・・・。

第81回アカデミー賞で邦画として外国映画賞を獲得した話題の作品。冠婚葬祭の中で“葬”をメインとした映画というのはあまりなく、伊丹監督の「お葬式」があまりにも鮮烈な印象を受けた映画でしたが、本作はそれ以来でしょうか・・・。そういえば「お葬式」にも主演で山崎努さんが出ていましたが、縁があるのか、そういう雰囲気に合っているのでしょうか?この映画を観るまでは、納棺も含めて葬儀屋さんの仕事と思っており、納棺師なる職業があることを知らなかったのですが、大変な仕事である反面、礼節を持って死者に向かい合い旅立ちのためのお手伝いをするという、一種尊き職業だなと感じさせられました。しかしながら、入社早々月給50万円とか、贖罪のためにこの職業についているとか、子供がイジメに合うなど、この職業に対する現実の負の部分も見せられます。それでもこの映画で納棺師という職業は少なくとも見直される気がします。映画自体は笑いあり涙ありですが、ラストで実の父親の納棺を行うシーンは思わずグッときました。

劇場公開日 2008年9月13日


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2015-10-14

王妃の館

★+
王妃の館
鑑賞No:02720
製作:2015年/日本/123分
監督:橋本一
出演:水谷豊/田中麗奈/吹石一恵/尾上寛之

売れっ子作家の北白川右京は新作小説の執筆のため、日本語で「王妃の館」を意味するパリの超一流ホテル「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」に宿泊できるという豪華ツアーに参加。パリの街にインスピレーションを受けた右京の筆は順調に進んでいくが・・・・。

人気作家・浅田次郎の同名小のを映画化。最近はTVドラマ「相棒」の杉下右京役のイメージが強い水谷豊だが、本作では全く新しいキャラ像を期待していたが、キャラも内容も大きく裏切られた感の強い作品だった。見るからに杉下右京とは真逆のキャラのような出で立ちながら、実は有名作家という設定で、人物的にも杉下右京と相通じる所が感じられ、まずガッカリ。さらに役名が北白川右京と名前がかぶっているのも最悪。ストーリー設定も、メインはツアーの二重売りだが、これがさほど盛り上がるほど面白いわけではなく、あとはこれと言って興味を惹く設定はなし。そして何よりも、何度となく挿入されるルイ14世の話が全く面白くなく、ただただストーリーをぶつ切りにしているだけのようで残念だった。

劇場公開日 2015年4月25日



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2015-08-19

大奥

★★★+
大奥
鑑賞No:01392
製作:2006年/日本/125分
監督:林徹
出演:仲間由紀恵/西島秀俊/井川遥/及川光博

徳川7代将軍家継の御世、大奥で権勢を誇っていたのが家継の生母・月光院だった。子がないゆえ劣勢だった先代正室の天英院は勢力挽回のため、月光院を陥れるべく画策を始める。人気歌舞伎役者・生島新五郎を買収して、月光院派である大奥総取締・絵島を篭絡させようとするのだった・・・。

人気TVドラマの劇場版。実際に1714年に起きた大奥史上最大のスキャンダル、絵島生島事件を題材としている。TVドラマの「大奥」は観たことがないので何を放映しているが一切知らなかったが、この劇場版に興味を持ったのは実在の事件を扱っていたため。過去の芝居等で広く知られている「絵島生島事件」よりは史実に近い感じがしたし、この事件の背景である大奥内外の権力闘争もよく描かれていた。変な愛憎劇や史実を題材にしただけのラブロマンスかと危惧しながら観たが、なかなか満足のいく内容。ただし遠島になるはずの生島が映画では???。

劇場公開日 2006年12月23日


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2015-07-23

娚の一生

★★★+
娚の一生
鑑賞No:02682
製作:2015年/日本/119分
監督:廣木隆一 
出演:榮倉奈々/豊川悦司/向井理/安藤サクラ

東京で仕事に追われる毎日を送っていたOLのつぐみは、祖母が他界して空き家になった田舎の一軒家に引っ越すことに。そこへ、つぐみの祖母を慕っていたという50代の大学教授・海江田が現われる。つぐみに一方的に好意を抱いた海江田は、その家になかば強引に住みついてしまう。そんな海江田に戸惑いを隠しきれないつぐみだったが、一緒に暮らすうちに少しずつ心を開いていく・・・・。

つらい恋愛をしてきた女性と謎多き年上男性の奇妙な共同生活を描く、西炯子の同名コミックの映画化。この手の若い女性と、年の差のある男性とのラブ・ストーリーは、とかく魅力的な年上男性に恋い焦がれる女性が描かれているものという先入観があったが、本作はチョット違う。たしかに、年上男性役は豊川悦司が演じており、見た目は魅力的であるが、人間的には強引で馴れ馴れしく、自分勝手なちょっと嫌な性格の男性。そのため、主人公のつぐみも最初は拒絶反応を示すが、観客同様、次第に海江田に魅力を感じていく。そして、つぐみへの一途な想いも年齢に似合わず真剣であることがだんだんわかってくる。非常に緩やかなストーリー展開だが、その分、2人の関係、心情の変化を丁寧に描いている。

劇場公開日 2015年2月14日


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2015-05-24

想いのこし

★★★★
想いのこし
鑑賞No:02657
製作:2014年/日本/118分
監督:平川雄一朗
出演:岡田将生/広末涼子/木南晴夏/鹿賀丈史

女と金、そして楽に日々を過ごすことしか頭にないガジロウは、ある日、交通事故をきっかけに3人のポールダンサーと老運転手の幽霊と出会う。4人がこの世に残した願いをかなえ、無事に成仏させることができれば、彼らが残した預金をもらえるということになったガジロウは、金目当てに奔走するが・・・・。

本当ならろくでもなく、どうしようもない嫌な男であるガジロウだが、どこか憎めないキャラクターを岡田将生が見事に好演。また、なぜかコミカルでほっこりした雰囲気で、実は悲しい物語ながら随所に笑いが起こる。とはいえ、大きく4つのエピソードで構成されている本作だが、各エピソードのラストはいずれも涙を誘う。キャスト的に広末涼子のエピソードが中心かと思いきや、4つのエピソードはバランスよく、かついずれも丁寧に描かれていた。本質的に悪い人が出てこないのも、この映画を心地よく観ることができた要因だろうか?(しいて言えば、広末涼子演じるユウコの息子をいじめる同級生が一番悪かったか!?)

劇場公開日 2014年11月22日


  1. 邦画-お

2015-05-23

小川町セレナーデ

★★★★
小川町セレナーデ
鑑賞No:02656
製作:2014年/日本/119分
監督:原桂之介
出演:須藤理彩/安田顕/藤本泉/小林きな子

「スナック小夜子」を営む真奈美は、親友のオカマダンサー・エンジェルとの間に生まれた娘・小夜子を女手ひとつで育ててきた。高校を卒業した小夜子は上京してひとり暮らしをはじめるが、いくつかの失恋を経験して実家に戻ってくる。「スナック小夜子」が経営難で閉店寸前に追いこまれていることを知った小夜子は、偽オカマバーとして店を立てなおすことを決意。そしてエンジェルが実の父親であると知らないまま、母の旧友である彼に助っ人を頼むが・・・・。

本作のことは事前によく知らず、偶然観ることになったのだが、ハズレではなかった!2時間の映画だが、やや冗長に感じるきらいもあるが、丁寧に描いており、とても分かりやすく、生き生きとしており、感情移入もしやすかった。登場人物もイイ。主人公の真奈美も粋な女性で最後まで好感が持てるし、やや反抗的な娘もその気持ちは理解できるし、潰れかけた実家のスナックを本気で立て直そうとする姿勢には心打たれる。そして何と言っても安田顕演じるエンジェル。独特の雰囲気と哀愁を漂させながら、一見澄ました生き方をしているようで実は一番人間らしい横顔を見せるところがいい。なかなか面白い作品。

劇場公開日 2014年10月4日


  1. 邦画-お

2015-03-17

小野寺の弟・小野寺の姉

★★★
小野寺の弟・小野寺の姉
鑑賞No:02620
製作:2014年/日本/114分
監督:西田征史
出演:向井理/片桐はいり/山本美月/及川光博

早くに両親を亡くし、2人で暮らしている33歳の弟・小野寺進と40歳の姉・小野寺より子。引っ込み思案で奥手な進は、過去の失恋の痛手からいまだに抜け出せず、世話好きなより子はそんな弟にとやかく口を出しながら暮らしていた。そんな小野寺家にある日、1通の手紙が誤って配達される。その手紙をきっかけに、進とより子それぞれの恋と人生が動き始める・・・・。

向井理と片桐はいりが姉弟という、何ともありえない落差のある設定で、最後まで違和感が拭えなかった作品。早くに両親を亡くし、幼い時から姉に苦労を掛けているとはいえ、やはりこの姉弟の関係は異様。麻生久美子演じる進の恋人が逃げるのも無理はないかも。それにしても、優しい一面を垣間見せることもありながら、本質は自意識が強く陰険な姉・より子には、その容姿からもどうしても同情はできなかった。それゆえ、ラストの結末にも納得!?


  1. 邦画-お

2015-03-07

オトシモノ

★★
オトシモノ
鑑賞No:01349
製作:2006年/日本/94分
監督:古澤健
出演:沢尻エリカ/若槻千夏/小栗旬/杉本彩

駅で定期券を拾った小学生が行方不明になり、続いて女子高生・奈々の妹も行方不明となる。一方、奈々の同級生・香苗のボーイフレンドも同じ駅のホームで謎の言葉を残して命を落とす・・・。

沢尻エリカ初主演作。駅の落し物に宿る呪いが原因で引き起こされる行方不明事件に巻き込まれる女子高生の恐怖を描く。「リング」や「呪怨」などハリウッドでリメイクされるほど日本のホラー映画はメジャーになってきており、内容も面白く(怖く)なっているが、そのレベルを期待して観るとガッカリする。全然怖くないだけでなく、ストーリーの中でも?の部分が多く、謎はイマイチ解明されず、結末には唖然とした。沢尻エリカがわざとらしくない抑えたいい演技をしているだけに、この手の映画に起用するのはもったいないの一言。


  1. 邦画-お

2015-01-20

オー!ファーザー

★★★+
オー!ファーザー
鑑賞No:02568
製作:2013年/日本/102分
監督:藤井道人
出演:岡田将生/忽那汐里/佐野史郎/河原雅彦

性格も個性もバラバラな父親と呼ぶべき人物が4人もいる高校生の由紀夫は、4人から受ける愛情に煩わしさも感じていた。クラスメイトの多恵子には「父親たち全員に似ている」と言われ、複雑な思いを抱いたある日、由紀夫は賭博場で鞄の盗難事件を目撃。そのことがきっかけで、一家はとんでもない事件に巻き込まれていく・・・・。

4人の父親とはあまりに非現実的な設定だけど、映画的には逆に珍しく面白い。ただ、4人の父親たちは妙に仲が良く、ほんわかムードは観ていて気持ちはいいものの、父親たちの間でドラマが展開したり、それぞれの父親のキャラクターが活きる演出があればもっと面白かったかも。4人の父親をこれほどまでに虜にしたママが最後には登場するかと期待していたが、顔見せなく終わったのは残念。


  1. 邦画-お

2014-06-21

大阪ハムレット

★★★+
大阪ハムレット
鑑賞No:01829
製作:2008年/日本/107分
監督:光石富士朗
出演:松坂慶子/岸部一徳/森田直幸/久野雅弘

大阪の下町で暮らす久保家では、働き者のお母ちゃん・房子が三人の息子を抱え、大黒柱となっている。そんなある日、父親が急死し、弟と名乗る男が家に転がり込んできて奇妙な同居生活が始まる。一方、中学生の長男は偶然出会った女子大生と恋に落ち、ヤンキーの次男は学校の先生に言われた言葉で「ハムレット」を読み始め、小学生の三男は「女の子になりたい」と言い出して・・・・・。

派手さのない映画だが、家族の大切さ、素晴らしさがジワジワ伝わってくる映画。大人しいがませた恋愛をする長男、自分の生い立ちや生き方に葛藤する次男、そして女になりたいと正直に宣言する三男、これだけ兄弟でも個性の違う中、この三人を大きく包み込むさばさばした母親の存在は大きい。また、兄貴の死後、なんとなく転がり込んだおじさんの飄々とした存在感も何ともいえない。このおじさん役は岸部一徳でないと出せない味かもしれない。ともかく全く性格や個性の違う五人の家族だが、お互い理解しようとし、認め合おうとしているところがこの家族のいいところであり、大切なことだとつくづく感じさせる映画だった。大作・話題作の部類に入る映画ではないため見逃されがちだが、設定が大阪の下町ということもあって、人情味があって観終わっても何故か心地よい映画。




  1. 邦画-お

2014-02-20

おろち

★★

鑑賞No:01720
製作:2008年/日本/107分
監督:鶴田法男
出演:木村佳乃/中越典子/谷村美月/山本太郎


100年に一度、永い眠りにつき、不老不死の身体で人間世界をさまよう謎の美少女・おろち。彼女は、29歳を過ぎると醜い姿になてしまうという悲劇にとりつかれた門前家に家政婦として潜り込む。そこには2人の美しい姉妹・一草と理沙がいたが、ある日理沙は死の寸前にある母親からある秘密を打ち明けられる・・・・。


楳図かずおの同名漫画の映画化。楳図かずお作品といえば子供の頃見た印象では、怪奇的でオドロオドロしたイメージが強いが、映画ではそんなオドロオドロした感じはなく、恐怖感はあまり伝わってこなかった。独特の恐怖感を催すような映像的演出も少なかったが、出ている女優陣の美しさもその原因のよう。そういう中で、木村佳乃と中越典子の熱演は今までのイメージを払拭するほどなかなか見もの。そして不思議な存在感のある谷村美月こそ楳図ホラーが醸し出す雰囲気に近い女優のような気がした(なので、もう少し彼女の存在を強調して欲しかった)。作品自体はイマイチ感が拭えないが、ラストのドンデン返しは良かった。


  1. 邦画-お

2014-01-21

男たちの大和 YAMATO

★★★★

鑑賞No:01301
製作:2005年/日本/145分
監督:佐藤純彌
出演:反町隆史/中村獅童/鈴木京香/松山ケンイチ


終戦から60年、鹿児島県枕崎の漁港を訪れた1人の女性が、老漁師に北緯30度43分、東経128度4分まで船を出してほしいと懇願する。しかし、そこはかつて老漁師が新兵として乗り込んでいた戦艦大和が60年前の昭和20年4月7日に沈んだ場所だった・・・。


太平洋戦争末期に撃沈された戦艦大和の乗組員の姿を描く。物語りは当時を回想する形で、乗組員のそれぞれの姿や沈没までの様子を克明に追う。戦争による若者たちやその家族の悲劇を痛感する作品である。この映画を撮影するために組まれた戦艦大和のセットがかつて広島県尾道市にあった。行列が出来るぐらいの人手だったが行ってみたが、一層感慨深く感じた。


  1. 邦画-お

2013-12-09

俺はまだ本気出してないだけ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02447
製作:2013年/日本/105分
監督:福田雄一
出演:堤真一/橋本愛/生瀬勝久/山田孝之


42歳でバツイチ子持ちの大黒シズオは、「本当の自分を探す」という理由で会社を辞めるが、毎日朝からゲームをしてばかり。高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発するダメダメな日々を送っていたシズオは、ある日、本屋で立ち読み中に突然ひらめき、漫画家になると宣言するのだったが・・・・。


堤真一の3枚目なダメダメ親父ぶりを好演した作品。シリアスな役どころも多い彼だが、キャラ的には「ALWAYS 三丁目の夕日」の役をさらにハチャメチャにしたような感じ。生瀬勝久演じる宮田の息子が、終盤、涙ながらに自分の父親が堤真一演じるシズオのようになって欲しくないと訴えるシーンはどこかせつない。それでも、全く根拠のない自信で前向きに生きるシズオからは、悩み迷いながら生きる中年男への応援讃歌のようなメッセージが伝わってくる気がした。説得力のない生き方をしているシズオだが、時々いいことも言うので要注目。





  1. 邦画-お

2013-11-18

俺俺

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02441
製作:2013年/日本/119分
監督:三木聡
出演:亀梨和也/内田有紀/加瀬亮/中谷竜


なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった家電量販店の店員、永野均。アパートに帰ると、見知らぬおばさんが自分のことを息子だと言い、実家に帰ると同じ顔をした別の男に遭遇する。均は“俺”が増殖していることに気付くが、やがて“俺”同士が削除し合う・・・・。


成り行きでオレオレ詐欺をした俺が33人まで増殖し、やがてサバイバルを始めるというストーリーだが、最初から訳わからんし、全くもって面白くもない作品。小ネタギャグも満載のようだが、笑えるものは少ない。それでも最初はギャグコメディかと思って観ていたが、次第に様相が変わり、ホラー映画っぽくなってきて、さらに興味を失った。周りを固めるバイプレイヤーは興味深いが、主演がジャニーズじゃ、こんなものか。





  1. 邦画-お

2013-11-05

おっぱいバレー

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01850
製作:2009年/日本/102分
監督:羽住英一郎
出演:綾瀬はるか/青木崇高/仲村トオル/石田卓也


1979年、北九州市。戸畑第三中学校の国語の新任教師として赴任した美香子は、男子バレー部の顧問になる。しかし、部員全員がやる気のない弱小チームだったため、彼らを奮起させるために思わず、「優勝したらおっぱいを見せる」約束をしてしまう。俄然彼らはやる気を出し始め、目を見張る成長を遂げるが・・・・。


バックで流れるミュージック同様、ストーリー自体、1970年代を感じさせるノスタルジックな映画。よもや綾瀬はるかが映画の中でおっぱいを見せることはないと分かっていても、男性なら誰しも興味をそそられるタイトルについつい惹かれて観てしまう。純真無垢な思春期の男子中学生6人の、美香子先生のおっぱい見たさにひたむきにバレーに打ち込む姿は笑いを超えて感動すらある。「おっぱい」の連呼にやや辟易する部分もあるが、いやらしさは全く感じさせない青春スポーツコメディ映画となっている。実話を元にしているらしいが、創作のヒントにしただけでノンフィクションではないらしい。


  1. 邦画-お

2013-06-09

大奥 永遠 [右衛門佐・綱吉篇]<男女逆転>

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02389
製作:2012年/日本/124分
監督:金子文紀
出演:堺雅人/菅野美穂/尾野真千子/柄本佑


男女逆転の世が誕生して30年経った徳川5代将軍綱吉の時代。大奥では後継者を巡って正室と側室の間で争いが起こる中、公家出身の謎の男・右衛門佐(えもんのすけ)が綱吉の夫にあたる御台所・信平に呼ばれ大奥に入る。綱吉の側室候補であったが年齢を理由にそれを辞退した右衛門佐は、代わりに大奥総取締の座を望むが・・・・。


このシリーズ、TV・映画で続いているが、男女逆転した設定は最後までなじめなかった。また、将軍綱吉の世ということで、生類憐みの令と世継ぎ問題がストーリーの中心だが、それだけではあまりにも地味で盛り上がりに欠けた。また、本来女性の世界である大奥の、どろどろした陰湿な世界も男女逆転であまり感じられず、むしろさわやかな感すらあった。同時代の大事件である赤穂事件に触れられていないことも残念。

  1. 邦画-お

2013-04-27

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02364
製作:2012年/日本/126分
監督:本広克行
出演:織田裕二/深津絵里/ユースケ・サンタマリア/柳葉敏郎


湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生し、被害者が射殺体で発見される。犯行に使われていた拳銃は警察の押収品で、のちに警察官・久瀬の犯行と判明する。しかし、自分たちの進退が問われるのを恐れた警察上層部は、久瀬の身代わりを逮捕させ、事件の隠ぺいを図る・・・・。


「踊る大捜査線」もTVシリーズからの良さを継承していたのは2作目までだけで、3作目でちょっとおかしくなって、今回の作品ではもはや「踊る」らしさは失われていた感が否めなかった。完結編(FINAL)ということで有終の美を飾るべく、これまでのキャスト総出演だったけど、一人一人の個性は思ったより伝わってこなかった。ストーリーもこれまで同様、警察上層部のいやらしさを描くものではあったが、正義を取り違えた、観ていて不快感すら覚える今回のシナリオに、もはや「踊る~」は終わった!と感じざるを得なかった。これは興行成績にも如実に語られており、173億円を超えた2作目をピークに、3作目は73億円、そして本作は59.7億円と、他の邦画からすればまだまだ多い興収だが、「踊る~」的に見ると顕著に落ちている。そういう意味でも今回FINALとなったのはいい潮時だったかもしれない。


  1. 邦画-お

2013-04-14

黄金を抱いて翔べ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02357
製作:2012年/日本/129分
監督:井筒和幸
出演:妻夫木聡/浅野忠信/桐谷健太/溝端淳平


過激派や犯罪者相手に調達屋をしてきた幸田は、大学時代からの友人・北川から銀行地下にある15億円の金塊強奪計画を持ちかけられる。幸田と北川は、銀行のシステムエンジニア・野田、自称留学生のスパイで爆弾のエキスパート・モモ、北川の弟の春樹、元エレベーター技師で銀行内部に精通する爺ちゃんを仲間に加え、大胆不敵な作戦を決行するが・・・。


銀行強盗ものというので観ていたが、なかなか実行には移らず、次から次へと計画に問題が出てきて、観ていてイライラ感が募ってくる。その分、後半はスピード感、緊張感がある銀行強盗シーンに見入ってしまうが、ち密な計画のように見えていたるところで偶然性や都合の良い展開が多く、リアル感は乏しい。リアル感が乏しいと言えば、メンバーの誰もその道のエキスパートには見えないキャスティングにも笑った。

  1. 邦画-お

2013-02-09

大洗にも星はふるなり

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01934
製作:2009年/日本/103分
監督:福田雄一
出演:山田孝之/山本裕典/ムロツヨシ/小柳友


クリスマス・イヴの夜、大洗海岸に立つ一軒の海の家に5人の男たちが集まってくる。彼らは夏にここでバイトしていた男たちだが、彼らをここに集めたのは同じ同僚でみんなのマドンナだった江里子だった。やがて5人は、恵理子の恋の本命は誰なのかを巡って熾烈な自己アピールが始まり・・・・。


感じとしては「キサラギ」をイメージさせるが、テーマといい、展開・内容といい、遠く「キサラギ」には遠く及ばない。俳優陣も良く知らない人が多く、演技もベタで素人芸。やり方によっては面白くなったかもしれないが、脚本からして「キサラギ」とは格段の違いがあるので、どうやっても「キサラギ」を超えることはできなかったと思われる。暇つぶしで観たのでそこまでの幻滅感はなかったが、期待せずに観ることをお薦めする作品。

  1. 邦画-お

2013-01-10

お日柄もよくご愁傷さま

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00472
製作:1996年/日本/105分
監督:和泉聖治
出演:橋爪功/吉行和子/新山千春/松村達雄


初めて仲人を務めることになった和夫は、挙式を明日に控え、スピーチのことで頭が一杯だった。そんな和夫を尻目に、次女は恋人と秘密旅行を計画しており、臨月の長女は夫と喧嘩して家出してきていた。さらに結婚式当日に和夫の父、源三郎が亡くなり、家の中はドタバタだらけに・・・・。


「結婚式」「葬式」「出産」これらが同時にやってきたときの、それを取り仕切るべき家長の動転振りは想像に難いが、まさにそれがやってきたという設定は観るものをハラハラドキドキさせる。そんな状況に直面した和夫を橋爪功のちょっと頼りげない演技で好演している。周りの状況に振り回されているかに見える和夫だが、自身も問題を抱えていることが明らかになるが、最後は家族のすばらしさが出るハートフルなコメディ。

  1. 邦画-お

2012-12-21

おとうと

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01965
製作:2010年/日本/126分
監督:山田洋次
出演:吉永小百合/笑福亭鶴瓶/蒼井優/加瀬亮


早くに夫を亡くし、女で一つで小さな薬局を経営しながら娘の小春を育ててきた吟子。そんな小春もエリート医師との結婚が決まり、幸福の絶頂にあった。そして結婚式の当日。盛大に開かれていた披露宴に、吟子の夫の13回忌で酒に酔って大暴れしたのを最後に音信不通だった吟子の弟・鉄郎がやってきて・・・・。


いかにも山田洋次監督映画らしい、「家族の絆」をテーマにした人間ドラマで、じっくり見せてくれる。じっくり見せてくれるが、笑福亭鶴瓶演じるおじさんには終始腹立たしく、イライラさせられた。最後は悲しい結末だが、それでも悲しいとあまり感じさせない腹立たしいおじさんで、むしろこの弟から解放された姉に対し、よかったねと思わせるほど。ひどい弟だが、ここまではないにしろ、大なり小なり、どこの家の親戚に一人いそうな感じで、その点では共感しながら観れる作品。

  1. 邦画-お

2012-09-16

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!

★★★+


シネマ大好き!
鑑賞No:01952
製作:2010年/日本/141分
監督:本広克行
出演:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里/小栗旬


3日後の新湾岸署の開署式にむけて、湾岸署は引越しの準備で騒然としていた。係長に昇進した青島は、引越し本部長も務めるなど大忙しだったが、そんな中、管内でバスジャックと銀行強盗事件が立て続けに発生する。さらに新湾岸署の武器庫から3丁の拳銃が盗まれる・・・。


公開4日目で100万人の動員を突破するなど大ヒット公開中だったため、少し時期をずらして観に行った映画だが、さすがに観客は少なくなっていた。それもそのはず、「1」「2」からの流れでかなり期待して観に行ったが、思いのほか面白くなかった。というのも事件も登場人物も欲張ったせいかかなり多く、故にそれぞれさらりと描かれているため、事件も人も深みがなかったのが最大の原因でしょうか?また犯罪がデジタルあるいはサイバー犯罪となって、青島が本領を発揮できるアナログ部分が少なかったのも一因のように思えた。さらに過去のドラマや映画を熟知していないと分からない部分も多々あるのも、知らない人には面白さを半減する要素になっていたのでは。設定や登場人物など、かなりチャレンジ的な要素も多かったが、裏目に出た感の強かった作品。1作目、2作目のノリで観るとチョットがっかりします。


  1. 邦画-お

2012-09-09

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01206
製作:2003年/日本/138分
監督:本広克行
主演:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里/水野美紀


湾岸署管内で女子高生に噛みつくという婦女暴行事件が発生、さらに絵に描いたような一家によるスリ事件も発生し、多忙を極める中、会社役員の他殺体が発見される。そして、SMまがいの縛られ方で殺されていたこの殺人事件の捜査本部が湾岸署に設置され、本庁初の女性管理官・沖田仁美が本部長として乗り込んでくる・・・。


本作は人気TVドラマの映画化第2作で、日本映画史上最高の興行成績と、実写映画で最高の動員数を記録している。前作から5年後という設定。前作同様、大小3件の事件が並行して起こるが、前作ほど互いの絡みや関連性はなくやや期待外れ。婦女暴行にしてもスリ事件にしてももう少し描いて欲しかった。メインストーリーの方は逆にミステリー性もあり、ネゴシエーターが出てきたりと面白さはUPしていた。しかし、本作の特徴でもある警察機構と捜査本部を描いているところは少々わかり難く、疑問も多かった(これが現実ならまさに異常な世界であり、あきれる思い)。
本作のサブタイトルにもある「レインボーブリッジ」を封鎖するシーンは終盤の盛り上がり部分の重要なシーンだが、交通量の多いレインボーブリッジを実際に撮影で貸切にすることはできなかったらしい。そのためレインボーブリッジの封鎖シーンは当時開通を間近に控えていた京滋バイパスの久御山JCT近くで行われている。なお、京滋バイパスでの撮影が可能になったのは、日本道路公団の担当責任者が「踊る大捜査線」の大ファンだったからだとか。映画の中では、ロケ地にある「ジャスコ久御山店」の看板が小さく写っている。





  1. 邦画-お

2012-09-08

踊る大捜査線 THE MOVIE

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00814
製作:1998年/日本/119分
監督:本広克行
主演:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里/水野美紀


ある日、川で男の水死体が見つかり、やがて猟奇殺人の様相を呈してくる。その対応に追われる湾岸署内で窃盗事件が起きる中、副総監の誘拐事件が起こり、湾岸署に捜査本部が設置される。サイコ犯の方はインターネットを通じて接触に成功。刑事になったばかりの雪乃が会うことになり、青島刑事らが見張ることに。一方副総監誘拐事件の方は身代金受け渡しとなるが、犯人から電話があるものの失敗に。やがて犯人からの電話に、サイコ犯を見張っていた青島刑事の声が入っていたことから・・・。


人気TVドラマの映画化第1弾。何度観ても楽しめる娯楽刑事ドラマである。物語の中心である誘拐事件、サブストーリー的に並行して展開する猟奇殺人、息抜き的なテイスト満載の領収書窃盗事件の3つの一見何の関わりもない事件が微妙にリンクして絡んでくる。昔の小泉今日子好きの私にとってはやや心外なサイコ犯役だったが、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターを彷彿させる役どころや、笑ったときの歯の矯正器が見えるシーンはこの映画での存在感を大きくしていた。メインの誘拐事件はあまり芸のない内容だったが、現代の警察機構における問題点の一端が伺えるところは面白いと同時に腹立たしいかった。終盤ではあの有名な「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」が聞けるが、つい心の中では警察だけでなく会社でも同じと叫びたくなるシーン。


  1. 邦画-お

2012-09-05

鬼平犯科帳 劇場版

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01944
製作:1995年/日本/105分
監督:小野田嘉幹
出演:中村吉右衛門/多岐川裕美/岩下志麻/藤田まこと


火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の前に「狐火の勇五郎」を名乗る盗賊が現れる。 しかし、その手口は本来「狐火の勇五郎」とは違っていた。 平蔵の密偵であるおまさはかつて恋仲にあった勇五郎と逢い、勇五郎の腹違いの弟・文吉が勇五郎の名を騙っていることを知り、平蔵に報告するが・・・。


TVドラマの劇場版だが、TVドラマは観たことがなかったので「鬼平」はドラマ・映画通じて初鑑賞。面白くなかったわけではないが、古典的な時代劇の枠からは抜け出ておらず、そもそも劇場版にするほどの内容ではなかった(TVのスペシャルで十分)。たださすがに劇場版だけあって出演陣は豪華。今から15年前の作品なので当然皆さん若々しいが、亡くなられた藤田まこと、峰岸徹などが見れたのも印象深い。

  1. 邦画-お

2012-08-12

おかえり、はやぶさ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02276
製作:2012年/日本/114分
監督:本木克英
出演:藤原竜也/杏/三浦友和/前田旺志郎


2003年5月9日。“小惑星イトカワのカケラを拾って地球に持ち帰る”という、成功すれば人類初の快挙となるミッションを帯びて、鹿児島県内之浦から、小惑星探査機“はやぶさ”が打ち上げられた。順調な航行を始めた頃、打ち上げから5年半を経過した火星探査機“のぞみ”が、度重なるトラブルと故障のため、プロジェクトを終了し、税金の無駄遣いと非難を浴びることに・・・・。


同時期に製作された“はやぶさ”関連映画3作のうちの1作。「はやぶさ HAYABUSA」に次いでの鑑賞となった本作だが、共に実話に基づいたストーリー展開だけに内容は似たり寄ったりで、2作目だった関係もあり、新鮮味は薄くなってしまった。大きな相違点はサイドストーリーとして大橋親子の確執と和解、主人公の同僚の妻の病気が描かれていたが、大橋親子の方はいいとして、病気の方はあまり関係がなく、なくてもよかったかも。専門技術の説明は分かりやすく作ろうとした意気込みは感じられるものの、教育テレビ的な説明だったため、ちょっとドラマ性が薄れるきらいがあった。

  1. 邦画-お

2012-07-23

ALWAYS 三丁目の夕日 64

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02270
製作:2012年/日本/142分
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希


昭和39年。三丁目の住民たちは、オリンピック開催や新幹線開通に沸いていた。鈴木オートの社長、則文も大きなカラーテレビを買い、近所の人を集めて得意になっており、従業員の六子は仕事の腕をめきめきと上げ、一家は順風満帆に見えた。そんな時、六子に思いを寄せる、菊池という病院の医師が現れる。しかし、菊池には悪い噂があった・・・。


映像&CG的には3作目ともなると見慣れたせいもあって、1作目ほど感動がなくなった。ストーリー的にはいくつかのエピソードで構成されているが、どれも親子愛が底辺に流れていて、陳腐な内容ながら年のせいか、ついつい涙ぐんでしまう。特に茶川先生と父親の勘当にまつわる真相、そして今度は自分が父という立場になって同じようなことを淳之介にするところは胸がつまる。登場人物はほとんど顔馴染みながら、前作より5年の月日が経っているという設定で、子供の成長を筆頭に、登場人物を取り巻く環境などの変化も興味深く、昭和世代にとってはやはり懐かしいシーンもあって楽しめる。

  1. 邦画-お

2012-06-29

オムライス

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02253
製作:2011年/日本/110分
監督:木村祐一
出演:木村祐一/明石家さんま/泉谷しげる/板尾創路


オムライスの食材を買いに出かけた男は、街中にあふれる看板やポスターのイラストや文字に違和感を覚える。電動ドリル、ギターケース、食品サンプル、カレンダーなど、日常的な風景やモノから男は連想、妄想をふくらませて、いくつものストーリーを紡いでいくが・・・・。


お笑い芸人・木村祐一の監督第3作。これは映画というより短編コントのオムニバスといった感じ。妄想はとめどなく広がるが、かといって、それぞれ繋がり・関連性があるわけでもなく、オチがあるわけでもない。ただあるモノからどこまで奇想天外な連想、発想が生まれるかといった、監督・木村祐一と鑑賞者との1対1の勝負かもしれない。さして得るものはない作品だが暇つぶしにはいいかも・・・?

  1. 邦画-お

2012-06-05

大奥

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02072
製作:2010年/日本/116分
監督:金子文紀
出演:二宮和也/柴咲コウ/堀北真希/玉木宏


江戸時代中期。世は7代将軍家継の治世。男だけを襲う疫病のため男性の死者が激増し、男性の数は女性の4分の1にまで減っていた。そのため、すべての要職は女性が占め、数少ない男性は子種を残すことのみが重要な役目となっていた。そんな世にあって、貧乏旗本の子息である水野祐之進は家を救うために大奥にあがることを決意する・・・・。


大奥といえば、豪華絢爛たる女性陣の、権力争いとドロドロした人間模様が描かれているのが多いが、この作品はちょっと趣が違う。そもそも男女が逆転しているという設定からして奇想天外というか、もはや笑うしかない設定。ただ、男性が主役ということで、女性よりも派手さやドロドロしさが無かったので、インパクトは薄いものの、ある意味楽しく観れた。陰謀や出世争いはあるものの、険悪な対立軸はなく、ストーリー的にはありきたりの時代劇だが、女性の権力者に仕える男性の悲哀を強く感じる映画となっている。男性同士のラブシーンはちょっといかがなものかと思われたが、柴咲コウ演じる吉宗はサバサバ、きびきびしていて、現代に求められる理想の政治家像のような感じを上手く出していた。

  1. 邦画-お

2012-05-29

オカンの嫁入り

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02066
製作:2010年/日本/110分
監督:呉美保
出演:宮崎あおい/大竹しのぶ/桐谷健太/絵沢萠子


娘・月子と母・陽子は母ひとり子ひとりで仲良く暮らす親娘だったが、ある日の深夜、陽子は泥酔し若い金髪の男・研二を連れて帰ってくる。翌朝、陽子は突然、月子にこの研二と結婚すると宣言する。突然のことに戸惑った月子は思わず家を飛び出し、隣家の大家のところに逃げ込む。陽子の行動が理解できない月子は家に戻るのを嫌がり、大家さんのところで寝泊りするようになるが・・・・。


メインのストーリーは、母親が突然、若い男を連れて帰ってきて「結婚する」と一人娘に宣言したことから巻き起こるドタバタ劇(ドタバタというほど、ドタバタしないが・・・)だが、それだけでなく、娘には娘の抱える問題があり、母親には母親の秘められた秘密があり、次第にそれが明らかになっていく。互いに深刻な問題なのだが、特に大竹しのぶのキャラ性なのか、湿っぽいドラマとはなっていない。それがいいのか悪いのかはあるが、内容が重たく感じられない分、感動もイマイチ感は否めない。舞台が関西なので当然関西弁を喋っているが、ぎこちない関西弁もイマイチ、映画にのめり込めない要因となったかも!?

  1. 邦画-お

2012-04-09

小川の辺

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02243
製作:2011年/日本/104分
監督:篠原哲雄
出演:東山紀之/菊地凛子/勝地涼/片岡愛之助


海坂藩士、戌井朔之助は直心流の使い手としての腕を買われて、家老の助川から、ある藩命を受ける。それは、親友である佐久間森衛を討つことだった。藩主への上書によって藩の農政を痛烈に批判した佐久間は、謹慎処分を受けた後、妻の田鶴を連れて脱藩していたのだ。朔之助が受けた藩命は、佐久間に対する裁きだったが、佐久間の妻・田鶴は朔之助の妹であり、朔之助の心は揺れるのだった・・・。


あまりにも単純なストーリーにも拘らず、あまりにも単調に淡々と描かれており、盛り上がりに欠ける作品。親友や妹と斬り合いをしなければならないという主人公の苦悩も、今一つ二人との関係の深さが描かれていない分、悲壮感が伝わってこない。結局結末もホッと胸をなでおろし、正義が貫かれるというものではなく、あまりにも現実的で映画的にはチョット落胆した。映画化した意味のよく分からない作品。





  1. 邦画-お

2012-03-10

大鹿村騒動記

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02230
製作:2011年/日本/93分
監督:阪本順治
出演:原田芳雄/大楠道代/岸部一徳/佐藤浩市


長野県の大鹿村で鹿料理店を経営している善は、300年以上の伝統がある大鹿歌舞伎の花形役者。だが、公演を5日後に控えたある日、18年前に善の親友・治と駆け落ちした妻・貴子が治とともに村に戻ってくる。しかし、認知症を患っている貴子は、善の顔を忘れてしまっていた。成り行きで善は二人を家に泊めるが・・・。


2011年に亡くなった原田芳雄の遺作。本作で故・原田芳雄は日本アカデミー賞主演男優賞を受賞するほど、原田芳雄の熱演が沸々と感じられる作品となっている。出演陣もベテラン勢が多く、安心して観られるが、騒動記という割にはスケールは小さく、展開も淡々としていて盛り上がりには欠ける。実在の大鹿歌舞伎を題材にしているが、歌舞伎に興味がない人にはあまり面白さは感じられないかもしれない。現に、終盤、長々と演じられる歌舞伎シーンには少々退屈。


  1. 邦画-お

2012-02-27

女たちは二度遊ぶ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02109
製作:2010年/日本/130分
監督:行定勲
出演:相武紗季/水川あさみ/小雪/優香/長谷川京子


5人の女優たちで綴る5話からなるオムニバス映画。
「どしゃぶりの女」
飲み会で知り合った女を、雨がやむまでと自宅に泊めた男だったが、その女は炊事、掃除など何もしない女だった・・・。
「自己破産の女」
居酒屋で知り合った男と女はそのまま同棲生活に入るが、職についていない男の生活費のあては消費者金融から借りることで、やがて借金が膨らんでいき・・・・。
「夢の女」
駅で目を見張るような美女を見かけた男は、思わず後をつけるが、着いた場所は容姿からは想像できない古い木造アパートだった。数日後、再び再会した男は思い切って声をかけるが・・・。
「平日公休の女」
友人宅で知り合った男と女。女はデパートの化粧品売り場で働いているため休みは木曜日。そこで水曜の夜は男の家に泊まるようになるが、ある日男から昔の彼女とよりを戻したいので別れて欲しいと告げられ・・・・。
「つまらない女」
男は喫茶店で偶然聞く客の恋愛話をもとに小説を書いていたが、ネタ切れに。それで自分のことを書くことにするが、同棲6年になる彼の恋人はまったく平凡で何も浮かんでこない。そこで男は別れを告げるが・・・。


5話からなるオムニバス映画なので、1話当たり20分程度と気楽に観れる内容だが、薄っぺらく感動するまでには至らない(コレって劇場公開したの?と思うぐらい)。 特に前半は非日常的な話や夢のような話のため現実感がなく共感もしにくかった。4話目の「平日公休の女」が一番現実感もあり切ない話で少しホロッとした。5話の「つまらない女」もまずまず。それぞれのエピソードにはそれなりの女優を配しており、暇つぶしにはいいかも!?





  1. 邦画-お