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2019-05-13

カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」

★★★★(4.0)
wカメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」
鑑賞No:02922
製作:2019年/日本/57分
監督:中泉裕矢
出演:真魚/濱津隆之/しゅはまはるみ/秋山ゆずき

アメリカ、ハリウッドのレストランでウェイトレスをしている千夏は、過去のある出来事から声が出なくなってしまい、髪を金色に染めてホリーと名乗り、新しい人生を歩もうとしていた。しかし、ある日ハリウッドにゾンビが現れ、人々を襲い始め・・・・。

口コミで大ヒットを記録し、社会現象ともなった「カメラを止めるな!」のスピンオフ作品。「カメラを止めるな!」で助監督を務めた中泉裕矢がメガホンを取っている。思いがけない大ヒットに欲が出たのか、はたまた安易な発想からか、前作の大ヒットに泥を塗るような作品かと思いながら何気なく観始めた。冒頭部分はまさにその予想的中だった。が、それは「カメラを止めるな!」同様、見事な仕掛けだった。57分という短尺ながら、出演者、長回しやどんでん返しのための伏線など、「カメラを止めるな!」らしさを凝縮した短編となっている。ラストの人文字による「HOLLY WOOD」には思わず拍手喝采。

劇場公開日 2019年3月21日



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2019-01-10

陽炎(かげろう)

★★★★(4.0)
w陽炎
鑑賞No:02913
製作:1991年/日本/106分
監督:五社英雄
出演:樋口可南子/仲代達矢/本木雅弘/荻野目慶子

昭和3年、熊本の花街。女胴師りんは両親亡き後、若旦那として料亭「八雲」を切り盛りしている弟・市太郎から、かつての故郷は、今や宿敵・岩船一家が牛耳る、色と欲に満ちた場所になっていると知らされる。りんは、身寄りのないりんと弟を引き取り育ててくれた「八雲」の先代への恩返しのため岩船一家を相手に死闘を繰り広げるのだった・・・・。

樋口可南子の異常なまでの美しさを目の当たりにする作品。女任侠ものでは岩下志麻などの大御所女優は別として当時の若手女優では一番と思われていた夏目雅子に勝るとも劣らない妖艶さを見せつけた。ただ妖艶さと言ってもけばけばしくもなければ、いらやしくもない、清楚なイメージが漂うため、夏目雅子とは違った美しさを醸し出していた。それだけに、終盤の岩船一家への殴り込みには驚かされた。たった一人で殴り込みに行くこと自体、勝算があるのかと首をひねったが、まさかダイナマイト持参とは恐れ入った。最初、仲代達矢演じる村井の立ち位置がよく分からなかったが、ラストで納得した。樋口可南子の作品は色々観てはいるが、個人的には本作が一押しの代表作となった。

劇場公開日 1991年2月9日

(予告編なし)

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2018-11-24

カメラを止めるな!

★★★★+(4.5)
wカメラを止めるな!
鑑賞No:02905
製作:2017年/日本/96分
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/長屋和彰

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき・・・。

2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、2018年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月から全国で拡大公開。200万人を超える観客動員を記録する異例の大ヒットとなった。前半の30分あまりと後半の1時間の大きな落差と、謎解きのような伏線の説明はドタバタ劇のように見せて実は緻密に計算された演出に驚愕する。ともかく話題の映画と言うことで、早く観たかったが、今回GYAOで1日限定の無料配信が行われ、観ることができた。最初は手振れ映像のまさにB級映画そのもので、落胆しかけたが、後半は様相が一変、俄然面白くなるという構成。96分の短尺だが見ごたえある、良くできた作品。

劇場公開日 2018年6月23日



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2018-04-08

神様ヘルプ!

★★+(2.5)
w神様ヘルプ!
鑑賞No:02034
製作:2010年/日本/87分
監督:佐々木詳太
出演:加藤和樹/佐津川愛美/賀来賢人/北条隆博

廃校となった佐藤学園をお化け屋敷とする計画のプランナー、アツオは、訪れた佐藤学園で自分そっくりの男が写っている写真を見つけ、突然意識を失う。同じころ、校舎にいた刑事や高校生カップルは複数の幽霊を目撃する。実はそこは25年前に、ある高校教師によって大量殺人が行われた場所だった・・・・。

面白そうな予感がしたので借りて観たが、期待は裏切られた作品だった。そもそも有名な俳優が出ていないので(少なくとも私は知らない俳優ばかりなので)、冒頭の説明不足でのストーリーの進行に多少とまどった。それでも後半あるいはラストに納得のいける説明なり、大ドンデン返しなどがあるかと思ったが、それも肩透かしに終わった。基本はホラー映画なのだろうが、コメディ要素たっぷりで、ぜんぜん怖くない。もともと舞台劇らしいが、映画には向かなかったということか? あくまでB級映画として期待せずに観た方がよい作品。

劇場公開日 2010年8月7日



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2018-01-31

かずら

★★★+(3.5)
wかずら
鑑賞No:02173
製作:2009年/日本/94分
監督:塚本連平
出演:三村マサカズ/大竹一樹/芦名星/ベンガル

とある田舎町の建設会社に勤める森山茂は家族と平和に暮らす35歳の独身。彼の最大の悩みは若禿で、それがコンプレックスゆえに何事にも積極的になれなかった。ある日、茂は東京転勤を命じられ、東京にやってくる。そこで目に飛び込んできたのはカツラの広告だった。転勤を機に自分を変えようとカツラ会社を訪ねるが、あまりの高額に断念する。そのとき目にしたのが、怪しげな“大和田カツラ”というチラシだった・・・・。

やたらお笑いタレント起用の映画が多い昨今で、その多くはつまらないものも多く、バカバカしさでいえばこの映画も例外ではないが、何故か楽しめた。薄毛の人にとってはとても切実な悩みであり、その悩みを解消することで人生を積極的に生きていこうとする気持ちは大いに分かる気がする。しかし、周りの人は本人が思っているほど気にしておらず、本当に見る目のある人は外見ではなく内面を大切にすることをつくづく知らしめてくれる映画。大竹一樹演じるカツラ屋のアフターサービスの凄さには観ていて拍手喝采。

劇場公開日 2010年1月30日

(予告編なし)

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2017-12-24

カイジ2 人生奪回ゲーム

★★★+(3.5)
wカイジ2 人生奪回ゲーム
鑑賞No:02246
製作:2011年/日本/133分
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也/伊勢谷友介/吉高由里子/生瀬勝久

再び借金を背負い、地下の強制労働施設に送られた伊藤カイジは、地獄チンチロで勝利し、仲間全員の借金2億円の返済のため2週間の猶予を与えられて地上に戻る。そして元帝愛グループ幹部の利根川に再会し、裏カジノへの招待状を手に入れる。しかし、そこで待っていたのは執拗にカイジを敵視する冷酷な支配人・一条だった・・・。

前作同様、3つのゲームを軸とした構成だが、最後の「人喰い沼」にかなりウエイトが置かれた分、冒頭の「地獄チンチロ」は説明も不十分で冒頭のゲームとしては盛り上げに欠ける。中盤のゲームも前作同様、命がけのゲームだが、選択を間違えるとライオンに食い殺されるという凄惨なゲームでドキドキもの。心理ゲームとしてはこの「姫と奴隷」ゲームが一番面白い。メインの「人喰い沼」はだんだん盛り上がっていくタイプのエピソードだったが、建物自体を傾けるという驚天動地のアイデアがピークで、そのあとは少々くどいドンデン返しが続くきらいがあった。ラストの利根川との勝負のところは、やっぱり!とうなずかせる「カイジ」らしい終わり方だった。

劇場公開日 2011年11月5日



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2017-12-20

神様のカルテ

★★★+(3.5)
w神様のカルテ
鑑賞No:02248
製作:2011年/日本/128分
監督:深川栄洋
出演:櫻井翔/宮崎あおい/要潤/吉瀬美智子

信州・松本の“24時間、365日対応”の本庄病院に勤めている青年内科医・栗原一止。この小さな病院では専門外の診療をしたり、働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。それでも一止は激務を凌いでいた。そんな折、一止は母校の医局を通じ大学病院に勤めないかと誘われる。悩む一止だったが、ある日、彼の前に大学病院からと見放された末期ガン患者・安曇雪乃が何故か一止を頼って現れる・・・。

救急医療を扱っているわりにはあまり緊迫感・スピード感の感じられない、全体的におっとりスローモーな進行に、ややもどかしく退屈に感じられる作品。主人公の周りに登場する人々もあまり描き切れておらず、結局ストーリーの中心は末期がん患者の話だけで、それ以外は薄っぺらさが否めないエピソードばかり。宮崎あおい演じる妻との会話もリアリティのない口調で、ちょっと入り込めなかった。ともかく、主人公が捉えどころがなく、何も伝わってこなかったのが正直な感想。やはりジャニーズ起用には無理があるのか?

劇場公開日 2011年8月27日



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2017-11-22

借りぐらしのアリエッティ

★★★+(3.5)
w借りぐらしのアリエッティ
鑑賞No:02116
製作:2010年/日本/94分
監督:米林宏昌
声の出演:志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/竹下景子

東京郊外の古い家の床下には“借りぐらし”をしている身の丈10cmほどの一家3人が住んでいた。彼ら小人たちは、上の家の住人に気づかれることなく、少しずつ石鹸や食べ物、電気やガスなどを必要な分だけ借りて生活していた。そんなある日、その家に12歳の少年がやってくる。心臓の弱いその少年・翔は病気の療養のためにこの家にやってきたのだが、小人一家の娘・アリエッティは翔に見つかってしまう・・・。

ジブリ作品ということ以外は何の予備知識もなく観たが、簡潔でまさに直球のストーリーなので分かりやすく楽しめた(映画から発するメッセージもストレート)。ただ、逆に大きな展開や発展性がなかったのは少し物足りなさを感じる内容でもあった。小人視線で実物の人間を見るという設定ですぐ思いつくのは「トイ・ストーリー」だが、彼ら(小人または人形)と人間との共存の仕方がまったく違うということで似て非なる作品となっている。ドールハウスに住むという夢(?)はむしろ女性(女の子)しか分からないかもしれないが、人間の道具をうまく小人世界に取り込んでいるアイデアは面白かった。人間の存在によって多くの生命種が危機的存在の危険に追いやられているというラストメッセージにはやるせない気持ちにさせられて、アニメとしては重い内容でもある。

劇場公開日 2010年7月17日



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2017-08-27

ガチ☆ボーイ

★★★★(4.0)
wガチ☆ボーイ
鑑賞No:01626
製作:2008年/日本/120分
監督:小泉徳宏
出演:佐藤隆太/サエコ/向井理/仲里依紗

大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才の五十嵐が、学生プロレスの魅力にとり付かれ、プロレス研究会に入会する。やる気満々の五十嵐だったが、会のモットーは安全第一で、ガチンコでは試合しないことになっていた。そのため試合の段取りを教えら、それをすべてメモする五十嵐だったが、なかなか覚えられずにいた。やがて「マリリン仮面」というリングネームをもらい試合デビューするが、段取りを忘れガチンコの試合をしてしまう。しかしそれがかえって客に大ウケしてしまい・・・・。

もともと学生プロレスは格闘技というよりもコントのようなスポーツでコメディ色が強く、そのため全て段取りに基づいて執り行われている。よってこの映画もコメディ色の強いおバカ映画かと思いきや、いい意味で裏切られた。劇中で繰り広げられるプロレスシーン自体は笑いの要素が強いが、主人公の五十嵐が抱える問題は深刻で、胸をつまされる。ストーリーはベタながら不覚にも泣いてしまう感動作。ラストのプロレスシーンは思わず手に力が入ってしまう!五十嵐が抱える問題とは高次脳機能障害という記憶障害。彼はちょっとした事故でこの障害を抱えることになり、それ以来、一晩寝るとそれまでの記憶がなくなってしまうというもの。同じような障害は「博士の愛した数式」でも描かれている。この障害を周りに悟られずプロレスを続けるため、五十嵐はすべてメモに取り、翌朝それをすべて復誦することで記憶を蘇えらせているが、その努力たるもの、想像を絶する。五十嵐の底抜けの明るさのうちに、この隠れた苦悩は胸に迫ってくる。それだけに、ラストの試合結果もベタでいって欲しかった。

劇場公開日 2008年3月1日



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2017-08-26

歓喜の歌

★★★+(3.5)
w歓喜の歌
鑑賞No:01623
製作:2007年/日本/112分
監督:松岡錠司
出演:小林薫/安田成美/伊藤淳史/由紀さおり

ホステスに入れあげて、降格された文化会館主任の飯塚は、大晦日の夜に2組のママさんコーラスの会場予約をWブッキングしてしまったことを前日に気付く。慌てた飯塚は部下とともに2つのグループを説得するものの、どちらも一歩も譲らないア。困った飯塚はなんとか合同でコンサートができないか両者から了解を得るように画策するが・・・・。

立川志の輔が書き下ろした創作落語の映画化。文化会館の職員の手違いで会場予約をWブッキングしてしまったことから起こる騒動を描いているが、張本人の主任・飯塚はそれ以外にも借金問題と離婚問題をも同時に抱え、暮れの忙しい最中、Wブッキング問題とともにこの3つのトラブルに駆けずり回ることになる。どれも深刻な問題にも関わらず、どこか無責任でテキトーな面のある小林薫演じる飯塚に却って周りの人間が振り回されるのがおかしい。でももっとドロドロしたストーリーになるかと思いきや、基本的に登場人物に悪者はおらず、割とサラッとした展開なので、やや物足らなさは感じるものの、嫌な気分にはならなかったのはよかったか?(ただし、あまりにも問題解決がスムーズ過ぎてリアル感はなかった)小林薫の味のある演技は光るが、映画にするほどではない内容。映画よりも落語の方を聴いてみたくなった。

劇場公開日 2008年2月2日



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2017-08-07

海賊とよばれた男

★★★★★(5.0)
w海賊とよばれた男
鑑賞No:02868
製作:2016年/日本/145分
監督:山崎貴
出演:岡田准一/吉岡秀隆/染谷将太/鈴木亮平

主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だったが・・・・。

2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説の映画化。完全なノンフィクションではないが、虚実織り交ぜながらも、主人公・国岡鐵造は出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれており、その他実在の人物も実名・仮名で多く出演している。国内の販売業者や欧米の石油メジャーなどに阻まれながらも決してあきらめず、奇想天外な発想で困難を切り抜けていく国岡のすさまじさを目の当たりにすることができるが、それも俳優業が完全に板についてきた岡田准一の、若き日から晩年までの田岡鐡造を熱演によるものである。見ごたえのある、骨太な内容だが、ストーリーだけでなく見ものなのはCG映像。もはやCGなのか本物なのかという見分けをつけようとする気も出なくなるぐらい、映像的にフィットしていて違和感が全然なくなっている。また、特殊メイクも凄い。鐵造が歳をとっていく姿も実に自然で、違和感はない。あと、出番は少ないが、綾瀬はるか演じる鐡造の妻ユキが鐡造の元を去った後の人生を、姪孫から聞かされるシーンは思わず涙してしまう。

劇場公開日 2016年12月10日



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2017-07-24

崖の上のポニョ

★★★
崖の上のポニョ
鑑賞No:01598
製作:2008年/日本/101分
監督:宮崎駿
声の出演:奈良柚莉愛/土井洋輝/山口智子/長嶋一茂/天海祐希

海のそばの崖の上の一軒家に住む5歳の少年・荘介は、瓶にはまって動けなくなったさかなの子を助け、家に連れ帰る。このさかなの子にポニョと名付けて飼ううちにお互いのことを好きになっていく。しかし、ポニョの父親によってポニョは海に連れ戻されてしまう。人間になってもう一度荘介に会いたいの望むポニョは、妹たちの力を借りて父親が蓄えた魔法の力を使って海の中の家から脱出を図るが・・・。

以前のレビューでも記載したとおり、宮崎駿作品はあまり観たことがないのだが(観た作品はわりと最近のものが多い)、「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」などと比べるとアニメのタッチが違っていて、なんか懐かしさを感じる作品だった。CGを一切使っていないとのことらしいが、CGに慣れきってしまった最近では、かえって新鮮に感じられた。内容の方は最初、さかなと人間が会話したり、さかなの子が人間の姿をしていたり、となんだこれは?と思ったが、次第にそんなことを考えて観る映画ではないなと思いながら観た。これは現代の童話であり、子供のような純粋な気持ちで観るものと気付いたから・・・・。そうすれば大人でも楽しめるし、逆にそうでなければつまらない映画になってしまう映画だと思う。それにしても、宮崎作品とはいえ大ヒットしているのは、一度聞いたら耳から離れない主題歌の影響によるものも大きいとおもった。♪♪♪ポニョ、ポニョポニョ、さかなのこ~

劇場公開日 2008年7月19日



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2017-06-01

陰日向に咲く

★★★★
陰日向に咲く
鑑賞No:01583
製作:2008年/日本/129分
監督:平川雄一朗
出演:岡田准一/宮崎あおい/伊藤淳史/平山あや

ギャンブル好きがたたって借金で首が回らなくなった観光バスの運転手シンヤは、上司から援助を受けるが、結局パチンコで全額使い果たしてしまう。そのため会社に見放され、借金の取り立て屋に追われる彼は、切羽詰ってオレオレ詐欺を働こうとするが失敗する。そんなシンヤは偶然浅草の仲見世で寿子という女性と知り合い、彼女の母親の芸人時代の相方探しを手伝うことに・・・・。

劇団ひとりのベストセラー小説の映画化。いくつかのストーリーのオムニバス形式のような序盤のため、説明部分が多いような感じでゆっくりしたスタートでややだるい気もするが、中盤からストーリー展開に加速がついてっくる。そして一見バラバラのように見えたエピソードが次第につながっていくところは見事だった。ただつながり方が見事すぎて逆にリアリティに欠けるというか、やりすぎという感も否めなかった。大都会の中でそれぞれ自分たちの転機を迎え、悩みながらも進むべき道を模索している中で、登場人物たちの意外なつながりが明らかになっていくのだが、あまりにもつながりすぎて大都会という世界観が一気に消え、ものすごく狭い世界に見えてしまったのは残念。それでもシンヤと、オレオレ詐欺がきっかけで交流を持つことになった老婆との関係には思わず涙してしまった。いくつかのエピソードの中で唯一、他とはつながりのなかったエピソードであるアキバ系のゆうすけの話。他のエピソードはあまりにも登場人物の関係が偶然つながりすぎで違和感があったが、唯一つながらず独立したストーリーだったこの話は、これはこれで違和感があった。ここまでむりやり関係付けたのなら、このエピソードも何か関連性を持たせて欲しかった。

劇場公開日 2008年1月26日

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2017-04-21

母べえ

★★★★
母べえ
鑑賞No:01600
製作:2007年/日本/132分
監督:山田洋次
出演:吉永小百合/浅野忠信/檀れい/志田未来

昭和15年、佳代は文学者である夫・滋と二人の娘たちと共に平穏な暮らしをしていた。だが滋が治安維持法により思想犯として投獄されたことで苦難の日々が始まる。滋の釈放の見通しはつかず、佳代は家計のために小学校の代用教員の職につく。そんな折、滋の教え子である山崎が訪ねてきて、それ以降、山崎は一家の手助けをすることに・・・・。

山田洋次監督と吉永小百合34年ぶりにコンビを組んだ作品。ちなみに前回のコンビは「男はつらいよ 恋やつれ」。この2人のコンビなので作品的には安心して観れる作品となっている。優しく物静かな母親でありながら、苦難の中で子供たちのためにたくましく生きる姿を吉永小百合が好演していた。特に夫に対する非難や罪人扱いに対してはかたくななまでに反論する芯の強さも見事だった。さらに、この家族に不可欠な存在となる山崎は、この家族だけでなく、この作品にとって重要な役割を持った役柄で、純朴ながら献身的な男を浅野忠信が好演していたのもポイント。吉永小百合はもちろんいいのだが、実年齢を知っているだけに、あの年齢の子供、夫の教え子・山崎との年齢差、そして晩年の母べえの子の役が倍賞千恵子というのはちょっと違和感があった。(相応しい女優がいれば、やはり母べえは40歳前後の女優でしょう!)

劇場公開日 2008年1月26日



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2017-01-02

かもめ食堂

★★★+(3.5)
wかもめ食堂
鑑賞No:01369
製作:2005年/日本/102分
監督:荻上直子
出演:小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ/ヤルッコ・ニエミ

サチエは、ヘルシンキ街で食堂を開くが客足はサッパリ。そんな時、日本かぶれの青年が最初の客として訪れ、「ガッチャマン」の歌詞を尋ねられる。サチエは答えられず、たまたま図書館で見かけた日本人のミドリに教えてもらったことをきっかけにミドリも食堂を手伝うことになる・・・。

フィンランドで日本人女性が開いている食堂を舞台に、そこに集まる日本からの旅人や現地の北欧人らとの交流を描く。ストーリーの流れはのんびりしており、大した事件も起こらず、ゆったりした時間が過ぎていくなかで徐々にかもめ食堂に集まる人が増えていく。緊張感やワクワク感はないが、観ていて妙に幸せな気分になれる映画である。日本のソウルフードである“おにぎり”に対するこだわりと、それが次第に北欧人に受け入れられていく様が心地よい。

劇場公開日 2006年3月11日



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2016-12-23

快盗ルビイ

★★★+
快盗ルビイ
鑑賞No:00286
製作:1988年/日本/96分
監督:和田誠
出演:小泉今日子/真田広之/水野久美/加藤和夫

母親と二人暮らしをする徹のマンションに留美というスタイリストが引っ越してくる。ひょんなことから二人は知り合いとなるが、実は彼女はルビイという名の快盗だった。徹はまんまとルビイのペースにはまり、泥棒の手伝いをさせられるが・・・。

“快盗ルビイ”を名乗る女の子と、彼女に振り回されるドジで純情なサラリーマンのラブ・コメディ。原作はヘンリー・スレッサーの「快盗ルビイ・マーチンスン」。小泉今日子はキュートなヒロインを、真田広之はドジで間抜けなサラリーマンを好演している。ストーリーや泥棒の手口は子供じみているが、それでも楽しめる。二人を取り巻く脇役は公開当時秘密にされていたが、意外な人物や芸達者な俳優が多く出演しており、より楽しませてくれた。

劇場公開日 1988年11月12日

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2016-09-21

家族はつらいよ

★★★+
家族はつらいよ
鑑賞No:02807
製作:2016年/日本/108分
監督:山田洋次
出演:橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣

結婚50年を目前に控えた平田夫妻。夫はもうすぐ誕生日を迎える妻にプレゼントを贈ろうと欲しいものを尋ねるが、その答えはなんと「離婚届」だった。突如として持ち上がった離婚話に、彼らの子どもたちは大慌て。すぐに家族会議が開かれることになるが、それぞれが抱えてきた不満が噴出してしまう・・・・。

山田洋次監督が「男はつらいよ」シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた喜劇。まさに熟年離婚をテーマにしたホームドラマ。主人公の夫にとってはまさに青天の霹靂だが、妻は冷静に離婚届を夫に差し出す。その冷静だが、有無を言わさない行動に空恐ろしさを感じる。自分に置き換えたらと思うと・・・・。2013年の「東京家族」と同じ家族のキャストで描かれているが、「東京家族」の人々そのものではない。あくまでキャストが同じだが設定は違うという妙な仕業になっている。ただし、小林稔侍、風吹ジュンらは「東京家族」と同じ役で出演している。熟年離婚は夫にとっては衝撃だが、今や珍しいことでもなく、また映画の雰囲気から深刻性は感じられず、またちゃんと丸く収まるオチが用意されていそうなので安心して観れる映画。

劇場公開日 2016年3月12日



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2016-09-17

隠し砦の三悪人 (1958年版)

★★★★+
隠し砦の三悪人
鑑賞No:01516
製作:1958年/日本/109分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/千秋実/藤原釜足/上原美佐

戦国の世、秋月家は隣国の山名家に敗れ、秋月家跡継ぎの雪姫は侍大将の真壁六郎太と隠し砦にこもった。砦近くの泉には軍資金の黄金二百貫を隠して。六郎太は同盟国の早川領に逃れるべく、砦近くで出会った百姓の太平と又七を利用しようと考える。ここに、敗軍の将と美女、そして百姓2人が敵中突破するための旅がはじまる・・・。

物語は一言で言うと、戦に敗れた真壁六郎太と雪姫が百姓2人とともに数々の難関を突破して同盟国に脱出するというストーリーだが、息もつかせない展開にハラハラドキドキさせられる。といって緊張感ばかりではなく、合間合間に行われる太平と又七の掛け合いが絶妙。強いものに対してはすぐ屈服するものの、生きることや金への執着、隙あらばといった、身分制度の厳しかった頃の百姓のしたたかさが見事に描かれている。敵中をクリアしていく策略も面白く、折角策略で切り抜けていこうとする六郎太を尻目に隙あらば出し抜こうとする百姓2人に、予想外の物語の展開を期待させられる。CG技術のない頃の映像としてはスリル感たっぷりの乗馬シーン(特に三船敏郎が両手に刀を振りかざして疾走するシーン)は圧巻!また、絶体絶命のピンチにあって、敵ながら六郎太と心の通じ合う田所兵衛の「裏切り御免!」のシーンは最高にスカッとする名シーンである。ちなみに、裏話とはいえないくらい有名な話が、太平と又七の百姓コンビが、あの「スター・ウォーズ」のC-3POとR2-D2のモデルだということ。また、「スター・ウォーズ」のストーリー自体、本作の影響を受けている。

劇場公開日 1958年12月28日



(キャスト一覧)
三船敏郎
藤原釜足
藤田進
千秋実
上原美佐
志村喬
三井弘次
佐藤允


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2016-09-16

蒲田行進曲

★★★★+
蒲田行進曲
鑑賞No:00289
製作:1982年/日本/109分
監督:深作欣二
出演:松坂慶子/風間杜夫/平田満/高見知佳

花形スターだが、人情に篤く激情家の銀四郎は、妊娠した恋人の女優、小夏を彼の取り巻きの一人であるヤスに押し付けて結婚させてしまう。ヤスは、小夏と生まれてくる子供のために、危険を顧みずスタントマンを進んで引き受けるが、生傷が耐えなかった・・・。

第86回直木賞を受賞したつかこうへいの同名小説の映画化。本作は第6回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優・主演女優賞など各賞を総なめにした作品。風間杜夫演じる銀ちゃんを中心に、古きよき時代の撮影現場を再現している。ただ、後半からラストのクライマックスにかけてはいわゆる“階段落ち”にスポットが当たり、10mの高さの階段から落ちる志士役を演じるヤスが一躍前面に出てくる。命懸けの階段落ちに、妻と生まれ来る子供のために挑むヤスの心情を見事に描いており、ヤス役の平田満も見事に演じている。さらに松坂慶子の大胆演技も、中村雅俊が歌う主題歌「恋人も濡れる街角」もよかったな~。

劇場公開日 1982年10月9日

(キャスト一覧)
松坂慶子(小夏)
風間杜夫(銀四郎)
平田満(ヤス)
高見知佳(朋子)
原田大二郎(橘)
蟹江敬三(監督)
岡本麗(トクさん)
汐路章(山田)
榎木兵衛(トメ)
高野嗣郎(太)
石丸謙二郎(大部屋A)
萩原流行(勇二)
酒井敏也(マコト)
清水昭博(助監督)
佐藤晟也(カメラマン)
清川虹子(ヤスの母)
千葉真一
真田広之
志穂美悦子


  1. 邦画-か

2016-09-07

怪盗ジゴマ/音楽篇

★★+
快盗ルビイ
鑑賞No:00285
製作:1988年/日本/23分
監督:和田誠
声の出演:斉藤俊夫/斉藤晴彦/伊達英二/仲代圭吾

寺山修司原作の短編ミュージカル・アニメ。小泉今日子・真田広之の「怪盗ルビイ」の併映作品として公開されている。女性歌手から“心の歌”を盗んだ怪盗ジゴマを探偵が追跡するという独特のファンタジー映画。

「怪盗ルビイ」を観に行った時に、やっていた記憶はあるが、内容はイマイチ覚えていない。ただなんとなくほのぼのとした感じのするアニメだったように記憶している。心の歌を盗まれた女性歌手の声を由紀さおりが演じているが、エンドロールでこのことが分かった瞬間、劇場内でどよめきがあったことが唯一、鮮明に記憶している。

劇場公開日 1988年11月12日

(キャスト一覧)
斎藤俊夫(名医)
斎藤晴彦(ジゴマ)
伊達英二(音楽商会の主人)
仲代圭吾(街頭歌手)
山崎イサオ(探偵)
由紀さおり(さみしい女)


  1. 邦画-か

2016-09-06

監督・ばんざい!

★★
監督・ばんざい
鑑賞No:01450
製作:2007年/日本/104分
監督:北野武
出演:ビートたけし/江守徹/岸本加世子/鈴木杏

「バイオレンス映画はもう撮らない」と宣言したキタノ・タケシ映画監督は次回何を撮るか悩んでいた。過去12本の映画を撮っているが、ヒットしたのは1本。そこでなんとかヒット作を撮ろうと、今まで作ったことのないタイプの映画に挑戦することに。小津安二郎風、昭和30年代、ラブストーリー、ホラー、時代劇、と片っ端からチャレンジするが、どれも完成前に失敗し・・・。

今までの北野作品として観ると、あまりにも落胆する作品。何もしたいのか、何を描きたいのかよく分からなかった。予告編でも象徴的に出てきていたタケシ人形が本編中にも随所に出てくるが、まったく意味が分からない。さすがにお笑い出身だけあって、コミカルなシーンが随所にあって笑わせるツボは心得ているが、クスッと笑わす程度。人脈が広いのか、出演陣は多彩で、ほとんどがチョイ役だが、この点は楽しめる。また、たけし軍団も大勢出ていて懐かしかった。群を抜いていたのは江守徹。「ここまでやるか」という演技・役どころは半分感心、半分あきれるほど。

劇場公開日 2007年6月2日



(キャスト一覧)
ビートたけし
江守徹
岸本加世子
鈴木杏
吉行和子
宝田明
藤田弓子
内田有紀
木村佳乃
松坂慶子
大杉漣
寺島進
六平直政
渡辺哲
井手らっきょ
モロ師岡
菅田俊
石橋保
蝶野正洋
天山広吉


  1. 邦画-か

2016-08-27

怪談

★★+
怪談
鑑賞No:01501
製作:2007年/日本/119分
監督:中田秀夫
出演:尾上菊之助/黒木瞳/井上真央/麻生久美子

下総の武士、深見が金貸しの宗悦を殺して累ヶ淵に沈め、その後錯乱してお家断絶となって25年。江戸で深見の息子・新吉と宗悦の娘・豊志賀が偶然出会い、恋に落ちる。しかし、ある日口論になった際に誤って新吉は豊志賀の顔を傷つけてしまう。その傷がもとで醜く腫れ上がった顔の豊志賀を捨て、彼女の弟子のお久と駆け落ちしようとする新吉。そうこうするうちに、「このあと女房をもてば必ず殺す」という手紙を残し、豊志賀は亡くなる・・・。

三遊亭圓朝の名作怪談噺「真景累ヶ淵」の映画化。主演の尾上菊之助自体はよく知らなかったが、新吉役として歌舞伎役者を配したのは正解だったような感じがした。その分、多彩な女優陣には違和感が残った。新吉が惚れる年上の女性としての黒木瞳は問題ないが、嫉妬から怨念を抱く女性としてはインパクトが弱かった(あまり怖くなかった)。その黒木から新吉を奪う井上真央の魅力にも疑問が残ったし、麻生久美子もイマイチ存在感が感じられなかった。(唯一存在感があったのは瀬戸朝香ぐらい?)本作はホラー映画になるのだろうけれど、ビジュアル的な怖さはあまり感じられず、裏切った女の怨念の怖さのみを前面に出していたが、上述したとおり、黒木瞳の本来持つイメージからそれも失敗のようだった。

劇場公開日 2007年8月4日

(キャスト一覧)
尾上菊之助
黒木瞳
井上真央
麻生久美子
木村多江
津川雅彦
瀬戸朝香


  1. 邦画-か

2016-08-19

神様のパズル

★★
神様のパズル
鑑賞No:01654
製作:2008年/日本/134分
監督:三池崇史
出演:市原隼人/谷村美月/石田ゆり子/松本莉緖

寿司屋でバイトしているロッカー志望の基一は、優等生の双子の弟の代わりに大学の物理のゼミに出ることに。ある日、担当教授から不登校の天才少女、沙羅華をゼミに参加させるように依頼される。そこで彼女に会いにいった基一は、なりゆきから彼女と「宇宙を作る」という難題に取り組むことになる。物理学の知識のない基一から出てくる素朴な疑問は、沙羅華にとって新鮮なヒントとなり研究は進んでいくが・・・・。

機本伸司の同名SF小説の映画化。「う~ん!」と唸りたくなる映画。「宇宙を作る」などとハリウッド映画でもないような壮大なテーマを掲げ、盛り上げるだけ盛り上げておいてこの結末?という感は否めなかった。また、宇宙に関する理論が次々と出てきて素人には良く分からなかったが、そこは分からないわりに漫画チックに説明されていて、好感は持てた。天才少女といわれる沙羅華も、物理の素人である基一相手に馬鹿にすることもなく真剣に対等に相手するところなどは好感の持てるコンビを印象づけた。が如何せん、基一にキャラは良いとして、全体的にはイマイチ感の残る作品だった。「宇宙」テーマはいいが、ロックは必要? 特に前半のストーリーはよかっただけに、後半のぶっ飛びなパニック映画化にはついていけなかった。

劇場公開日 2008年6月7日



(キャスト一覧)
市原隼人
谷村美月
松本莉緖
田中幸太朗
岩尾望
黄川田将也
六平直政
遠藤憲一
塩見三省
李麗仙
笹野高史
國村隼
若村麻由美
石田ゆり子


  1. 邦画-か

2016-08-09

亀は意外と速く泳ぐ

★★★★
亀は意外と速く泳ぐ
鑑賞No:01496
製作:2005年/日本/90分
監督:三木聡
出演:上野樹里/蒼井優/岩松了/ふせえり

夫が海外単身赴任中の片倉スズメは、ペットの亀と平凡な日々を送っていた。幼馴染のクジャクと違ってあまりにも平凡な自分を嘆くスズメはある日、スパイ募集の張り紙を見つける。思わず連絡をし、ある国のスパイだと名乗るシズオとエツコ夫婦に会う。彼らはむりやりスズメに活動資金500万円を渡し、来るべき日のために目立たないように平凡な日々を送るよう指示されるが・・・。

まったり、ゆるゆる系の映画。ゆったりと流れる時間の中で、取り立てて事件が起きるわけでもなく、平凡な日々が過ぎていく。そんな平凡な日常の中で、スパイとして目立たないよう平凡に暮らせと言われると、意外と平凡と思われた日常が非凡に見えてくるといったことがテーマなようだった。確かにありふれた風景や日常の出来事も視点を変えると意外に面白く、新たな発見ができることを再認識させられる。出演者は個性派俳優が多く、持ち味を十分出していたように思う。ただ、蒼井優は少し浮いていた感はあるが・・・(「フラガール」のイメージが強く、あっ!と思わせる役柄で、新たな芸域は感じたが)最後で今までモヤモヤとした不思議感が晴れるかと思ったが、それがなかったのがやや残念。(この手の映画にそれを求めるのがそもそも無理なのか?)美味くも不味くもないラーメン屋のオヤジが、実は凄く美味いラーメンを作れる実力があることに少し感動した。

劇場公開日 2005年7月2日



(キャスト一覧)
上野樹里
蒼井優
岩松了
ふせえり
要潤
松重豊
村松利史
森下能幸
緋田康人
温水洋一
松岡俊介
水橋研二
岡本信人
嶋田久作
伊武雅刀


  1. 邦画-か

2016-04-20

合葬

★★★
合葬
鑑賞No:02783
製作:2015年/日本/87分
監督:小林達夫
出演:柳楽優弥/瀬戸康史/岡山天音/オダギリジョー

幕末の江戸。将軍の警護と治安維持を目的に結成された彰義隊は市民たちから厚い信頼を寄せられていたが、幕府の解体により反政府的な立場へと追いやられてしまっていた。将軍・慶喜に忠誠を誓った極は、友人・悌二郎の妹との婚約を破談にしてまで彰義隊に身を投じる。一方、極と悌二郎の幼なじみである柾之助は、養子先から追い出され、行く当てのないまま彰義隊に入隊。また、悌二郎は彰義隊の存在意義に疑問を抱きながらも、極たちと関わったために運命を翻弄されていく・・・・。

第13回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子の同名コミックの実写映画化。題材は、幕府解体にあがらった彰義隊だが、彰義隊の運命を描いているというよりは、彰義隊に関わった3人の幼なじみの若者が描写の中心。1人は志を持って入隊し、1人は誘われるままに入隊、そしてもう1人は友人の入隊を止めるために入隊したという、立場や考えの違う3人の友情と葛藤を描いており、彰義隊はあくまでも題材に過ぎないよう。短尺なせいもあって、内容はやや薄っぺらい感は否めない。

劇場公開日 2015年9月26日



(キャスト一覧)
柳楽優弥(秋津極)
瀬戸康史(吉森柾之助)
岡山天音(福原悌二郎)
オダギリジョー(森篤之進)
門脇麦(福原砂世)
桜井美南(かな)
井之脇海
高山侑子
藤原令子
隆大介
飴屋法水
峯村リエ
小市慢太郎
りりィ


  1. 邦画-か

2015-12-15

駆込み女と駆出し男

★★+
駆込み女と駆出し男
鑑賞No:02746
製作:2015年/日本/143分
監督:原田眞人
出演:大泉洋/戸田恵梨香/満島ひかり/内山理名

江戸時代の鎌倉。幕府公認の駆込み寺・東慶寺には離縁を求める女たちがやってくるが、寺に駆け込む前に、御用宿・柏屋で聞き取り調査が行われる。柏屋の居候で戯作者に憧れる駆出しの医者でもある信次郎は、柏屋の主・源兵衛とともに、ワケあり女たちの人生の新たな出発を手助けすることになるが・・・・。

井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案にした人情時代劇。実在の縁切寺・東慶寺を舞台に、寺に駆込む、やむにやまれぬ女性たちの悲哀がよく描かれている。一方、曲亭馬琴や鳥居耀蔵が出てくるなど歴史好きには興味深いところもあったが、何が悪いのか、どうもイマイチ面白さ感に欠けるものがあった。それは主演が大泉洋ということもある。彼のキャラクターに大いに期待し、観る前から面白いコメディ映画という先入観があったが、ふたを開けてみると意外とシリアスな映画で、たまに出る大泉洋のお笑い要素も逆に空回りしていたような気がする。そういう意味でもちょっと中途半端な感じは否めなかった。

劇場公開日 2015年5月16日



  1. 邦画-か
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2015-11-02

風に立つライオン

★★★★
風に立つライオン
鑑賞No:02723
製作:2015年/日本/139分
監督:三池崇史
出演:大沢たかお/石原さとみ/真木よう子/萩原聖人

アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーの自伝に感銘を受け医師を志した航一郎は、大学病院からケニアの研究施設に派遣される。日本に恋人を残しながらも、ケニアの地で充実した日々を送っていた航一郎は、現地の赤十字病院から1カ月の派遣要請を受ける。そこで彼が目にしたのは、重傷を負って次々と運ばれてくる少年が、みな麻薬を注射され戦場に立たされた少年兵であるという事実だった。そんな中、病院に少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれた。目の前で両親を惨殺され、麻薬でかき消されたという深刻な心の傷を抱えたンドゥングに、航一郎は真正面から向かっていくが・・・・。

実在の医師である柴田紘一郎(元長崎大学熱帯医学研究所)のエピソードにインスパイアされ、さだ自身が作詞・作曲をした作品の映画化。監督は三池崇史だが、持ち前の過激な暴力的表現はほとんどなく、逆にリアルな表現に努めているが、それが却って戦場における恐怖をまざまざと伝える格好となっている。そんな戦場にあって、献身的な治療を続けるだけでなく、心まで傷ついた少年たちに笑顔、そして夢や希望も与える主人公の姿に心打たれる。結末は観る前から予感はあったが、やはり・・・・という内容。

劇場公開日 2015年3月14日


  1. 邦画-か

2015-10-05

★★★★
顔
鑑賞No:00979
製作:2000年/日本/123分
監督:阪本順治
出演:藤山直美/佐藤浩市/豊川悦司//楠道代

引きこもりの正子は、母親が営むクリーニング店を手伝いながら暮らしていたが、突如その母が急死する。そして通夜の夜、正子は仲の悪い妹・由香里をはずみで殺してしまい、彼女の逃亡生活が始まることとなる。やがて正子はホステスとなって性格も外交的に変わり、生きる意欲も出てくるようになる・・・。

いわゆる「松山ホステス殺人事件」を起こし、長年逃亡を続けるが時効直前に逮捕された福田和子にヒントを得た作品。福田和子は逃亡のため美容整形を繰り返し顔を変えているため、本作のタイトルもここから来ているのかと思ったが、そうではないようだった。なぜ「顔」なのかは分からないが、家に引きこもりの醜女が殺人を機に逃亡生活を送りながらも出会う人々との触れ合いから生きがいが出てくることで表情は変わってくる。「顔」とはそこからなのだろうか?関西の大喜劇役者だった藤山寛美の娘だけあって、笑いどころもうまく入っており、いい具合に仕上がっている。

劇場公開日 2000年8月12日




  1. 邦画-か

2015-06-28

神様はバリにいる

★★★★
神様はバリにいる
鑑賞No:02669
製作:2014年/日本/106分
監督:李闘士男
出演:堤真一/尾野真千子/ナオト・インティライミ/玉木宏

婚活ビジネスに失敗して多額の借金を抱えてしまった元起業家の祥子。失意のままにバリ島へやって来た彼女は、謎めいた日本人の大富豪アニキと出会う。「爽やか」を自称しながらも胡散臭そうな雰囲気を醸しだしているアニキは、現地の人々からは厚い信頼を寄せられていた。そんなアニキのもとでお金持ちになるための人生哲学を学び、再起を図ろうとする祥子だったが、アニキのあまりにも型破りな教えに次第に疑問を抱くようになり・・・・。

クロイワ・ショウが執筆したエッセイ「出稼げば大富豪」を原案にした作品。クロイワがバリ島で出会った「兄貴」こと丸尾孝俊が本映画の主人公のモデルとなっていることから、実話がベースになっているよう。実際の人物はどうか知らないが、人間味あふれるアニキを、堤真一が面白おかしく見事に演じている。そして、婚活ビジネスに失敗し、借金を抱えて自殺するまで追い込まれた元女社長・祥子とのやり取りも面白い。下手な漫才よりも上手い夫婦漫才のよう。しかし、アニキと対立しながらも次第にアニキの実像、本音を知り、打ち解けていきながら、自らも再生していくストーリーは観ていて清々しい。ともかく、堤真一演じるアニキの強烈なキャラの魅力に尽きる作品。

劇場公開日 2015年1月17日


  1. 邦画-か

2015-06-01

紙の月

★★★★(4.0)
w紙の月
鑑賞No:02660
製作:2014年/日本/126分
監督:吉田大八
出演:宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/田辺誠一

バブル崩壊直後の1994年。夫と2人で暮らす主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事に従事し、その丁寧な仕事ぶりで周囲にも評価されていた。一見すると何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だが、自分への関心が薄い夫との関係にむなしさを感じていた。そんなある日、年下の大学生・光太と出会った梨花は、光太と過ごすうちに顧客の預金に手をつけてしまう。最初は1万円を借りただけのつもりだったが、次第にその行為はエスカレートしていく・・・・。

女子行員が銀行のお金を横領して男に貢ぐという事件は実際にも何件も起こっており、滋賀銀行、足利銀行、三和銀行の横領事件などが有名だが、この作品も実在の事件の例に漏れず、横領した金を男に貢ぎ続け、転落していく様を描いている。ただ、本作のヒロインの女子行員の動機がイマイチ分からない。先ほどの実在の事件の共通点は、ハイミス、婚期遅れ、結婚話などからくる独身女性のあせりが根底にあり、お金は男には貢ぐが自分自身は質素な生活をしており、あくまで悪の元凶は男であって、女子行員には同情すべき点もあった。しかし、本作のヒロインは違う。夫とは多少、気持ちのすれ違いはあるものの、夫自身の人柄は決して問題があるわけではなく、貢がれる若い男も心から悪い男ではない(多少、人生に甘えたところがあり、また浮気もするが・・・)。それなのに、彼女は銀行の金を横領し、それを自分の欲望を満たすため(若い男と優雅に過ごすため)に使っている。決して同情に値しない。やはり天からの制裁を加えるべきと観ていたが、どうもヒロインなので主人公目線で描いているのか、ラストは曖昧あやふや、誤魔化されたような終わり方で消化不良感が残った。

劇場公開日 2014年11月15日



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  1. 邦画-か

2015-05-14

がじまる食堂の恋

★★★
がじまる食堂の恋
鑑賞No:02643
製作:2014年/日本/98分
監督:大谷健太郎
出演:波瑠/小柳友/竹富聖花/桜田通

先代のおばあが残したレシピを引き継ぎ、名護の町の一角にある「がじまる食堂」を切り盛りするみずほ。ある日、食堂に見知らぬ旅行者の隼人が転がり込むように現れ、みずほは隼人の面倒をみることに。時を同じくして元カレの翔太も7年ぶりにみずほの前に現れ、翔太は東京から来たという美女・莉子と急接近するが・・・・。

沖縄・名護の町を舞台にした男女4人のラブストーリー。だが、沖縄らしさはあまり伝わってこない。つまり、舞台はどこでもあまり関係はないって感じ。物語の途中のセリフの中で「沖縄」というのが出てくると、「あぁ、ここは沖縄だったんだ」と改めて思うぐらい。また、タイトルに食堂とあるが、グルメ映画でもない。オーナーの死で謎となったメニューのレシピも話題には出るが深くは言及されない。メインの登場人物は2組の元カップルである男女4人になるが、その経緯、出会い、関係など設定や成り行きはややリアリティに欠け、ちょっと白ける場面も。全体的にはほのぼのはしている作品。

劇場公開日 2014年9月20日


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2015-03-10

家族ゲーム

★★★+
家族ゲーム
鑑賞No:00287
製作:1983年/日本/106分
監督:森田芳光
出演:松田優作/伊丹十三/由紀さおり/岡本かおり

高校受験を控える息子・茂之のいる沼田家にやってきた家庭教師は三流大学に通う風変わりな大学生だった。成績が上がれば特別報酬を払うという約束に、家庭教師の吉本は暴力を振るいながらも茂之の成績を上げていく・・・。

本間洋平の同名小説を森田芳光が映画化した話題作。ハードボイルド俳優としてのイメージが強かった松田優作のイメージを演技の幅の広さを感じさせた映画。映画そのものも今までのホームドラマのイメージを覆す森田芳光の才能が光る作品となっている。


  1. 邦画-か

2015-02-25

彼女が水着にきがえたら

★★★
彼女が水着にきがえたら
鑑賞No:00288
製作:1989年/日本/103分
監督:馬場康夫
出演:原田知世/織田裕二/伊藤かずえ/竹内力

22歳のOL・田中真理子と同僚の恭世はゴールデンウィークに金持ちのプレイボーイ・山口に誘われ、豪華クルーザーのアマゾン号に乗り込む。目的はスキューバ・ダイビング。翌日二人は三戸浜沖の海底で、朝鮮戦争時、多額の宝石を積んで墜落したドラゴンレディを見つけたが、深く潜りすぎて、ヨットのツバメ号を操る年輩の大塚と若い吉岡に助けられる・・・。

「私をスキーに連れてって」のホイチョイ・プロが海をテーマに製作した映画。サザンオールスターズの曲に乗ってストーリーは軽快に進んでいく。コミカルなシーンも交えながら、単純ではあるが楽しめるラブストーリー。海とサザンと気楽な映画の好きな人にはお奨め。


  1. 邦画-か

2015-01-04

かぐや姫の物語

★★+
かぐや姫の物語
鑑賞No:02589
製作:2013年/日本/137分
監督:高畑勲
声の出演:朝倉あき/高良健吾/地井武男/宮本信子

その昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり・・・・。

原作は昔話のかぐや姫ではなく、古典文学の「竹取物語」。今さら何で映画化?と思うほど、一部オリジナルの登場人物を除き、基本、原作に忠実のストーリー。特に変わり映えはありません。それでも宣伝で強調されていた「かぐや姫の罪」とは何か?その真相が解き明かされるかと期待して観ていたが、具体的な真相は語られず、思いっきり肩すかしを食らった感じ。かぐや姫の物語に対する新解釈をこの作品に求めると期待外れかもしれません。


  1. 邦画-か

2014-12-06

隠し剣 鬼の爪

★★★★
隠し剣鬼の爪
鑑賞No:01689
製作:2004年/日本/131分
監督:山田洋次
出演:永瀬正敏/松たか子/吉岡秀隆/緒形拳

幕末・東北の海坂藩。平侍の片桐宗蔵は母と妹の志乃、そして女中のきえの4人と貧しいながら幸せな暮らしをしていた。やがて母が亡くなり、志乃ときえも結婚するが、ある日宗蔵は、きえが嫁ぎ先で姑からひどい仕打ちをうけて寝込んでいることを知る。早速嫁ぎ先に駆け込んだ宗蔵はそのままきえを家に連れて帰り看病するようになる。そんな頃、藩では宗蔵の友人の狭間弥市郎が謀反の罪で捕らえられてしまう事件が起こる・・・・。

意味ありげな不思議なタイトルと観る前から気になっていたが、狭間弥市郎との決闘で、タイトルの「隠し剣鬼の爪」を使うのかと思いきや、ラストでの使いように納得の作品。この恐るべき秘技を使わざるを得なかった宗蔵の心中と、それを最後に武士を捨てるという結論に至る主人公の姿と、幕末期における急速な近代化と武士の時代の終わりの予感がうまく重なっていて、よくできたストーリーとなっている。また並行して、身分の違いから結ばれない男女のほのかな恋愛が凄く切なく、進んでいき、そしてラストの満足感。途中、切ないストーリー展開だけに、最後はスッキリできる一作。
  1. 邦画-か

2014-12-03

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

★★★★
隠し砦の三悪人(2008年版)
鑑賞No:01659
製作:2008年/日本/118分
監督:樋口真嗣
出演:松本潤/長澤まさみ/阿部寛/椎名桔平

戦国時代、隣国の山名勢に攻め込まれた秋月城は陥落し、その秋月の隠し金を偶然、金堀り師の武蔵と木こりの新八が見つける。しかし、2人は秋月の侍大将・六郎太とその弟に捕えられ、交渉の末、その金を同盟国の早川に運ぶ手助けをすることになる。山名勢の目をくらますため、一旦山名領を通過して早川に行く方法を取るが、やがて武蔵は六郎太の弟が秋月の雪姫であることを知る・・・・。

黒澤明監督の傑作時代劇のリメイク。黒澤版「隠し砦の三悪人」では三船敏郎演じる真壁六郎太が主人公だったが、本作ではあえて武蔵と新八のコンビを主役的位置づけにして単なる黒澤版のリメイクではないというオリジナリティを出している。基本的なストーリーはオリジナル版と同じなので、ハラハラドキドキ感は前作ほどではないが、その分アクションとVFX映像は迫力があった。ただこの映画のよさはアクションというよりは、心理的な緊張感を味わうところが醍醐味なので、大げさなアクションは却ってリアリティを損ねる部分はあった。まモノクロにはノスタルジックな感じが漂うようなモノクロの良さがあるが、カラー版はカラー版で新鮮さが感じられてよかった。オリジナル版の農民コンビが「スター・ウォーズ」のR2D2とC-3POのモデルになったことは有名だが、それを意識してか、椎名桔平演じる鷹山刑部がダース・ベイダーに模していたのは少々滑稽。
  1. 邦画-か

2014-11-26

渇き。

★+
渇き。
鑑賞No:02583
製作:2014年/日本/118分
監督:中島哲也
出演:役所広司/小松菜奈/妻夫木聡/清水尋也

妻の不倫相手に暴行を加えて仕事も家庭も失った元刑事の藤島は、別れた元妻の桐子から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追う。容姿端麗な優等生で、学校ではマドンナ的存在のはずの加奈子だったが、その交友関係をたどるうちに、これまで知らなかった人物像が次々と浮かび上がってくる。娘の本当の姿を知れば知るほどに、昭和は激情に駆られ、次第に暴走していく・・・・。

原作は読んでいないが、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した原作の映画化ということで期待して観たが、あまりに期待外れの内容にガッカリ! オープニングこそ、タランティーノ監督を思わせるB級映画を大いに匂わし、期待度を上げたが、それもオープニングのみ。ともかく、内容がつかみにくい構成、映像、セリフ、演技、何もかもついていけない。そんな奴は時代遅れとも言わんばかりだが、いやいや、結局は奇をてらった斬新な作品を作ったつもりだろうが、駄作、失敗作に終わってしまったという感じのする作品。狂気じみた元刑事役を怪演している役所広司はこの演技で賞も獲っているようだが、こんな作品ではどうも重みがないな。最後までこのペースだとさすがにきつかったが、ラストはさすがに少しはミステリーらしくはなった。ただ、後味は悪いし、そもそも全体的に気分の悪い映画。
  1. 邦画-か

2014-10-06

神様のカルテ2

★★★★
神様のカルテ2
鑑賞No:02563
製作:2014年/日本/116分
監督:深川栄洋
出演:櫻井翔/宮崎あおい/藤原竜也/柄本明

内科医・栗原一止が勤務する本庄病院に、一止の大学時代の同期でもあるエリート医師・進藤辰也が赴任してくる。しかし、大学時代は「医学部の良心」とまで言われた辰也は時間外の緊急対応にも応じず、不眠不休で「24時間、365日対応」を掲げる病院を支える一止は、辰也と衝突してしまう。さらにそんな折、一止の恩師でもある貫田内科部長が過労で倒れる・・・・。

夏川草介のベストセラー小説を映画化した医療ヒューマンドラマ「神様のカルテ」の続編。主演の櫻井翔のほか、一止の妻・榛名を演じる宮崎あおいも続投している。藤原竜也が桜井翔の同期役として本庄病院に赴任してきて激しい対立を見せてくれるのかと期待していたら、様子が違った。どちらかというと、医師や家族の在り方、地方医療の在り方の問題を取り上げた作品内容で、対立ドラマではなく、それぞれの意思が抱える問題を描いた内容だった。だから、誰が悪いというわけでなく、ストーリーは単純ながら問題は複雑。あえて悪役というと経営本位の事務長ぐらいで、怒りのぶつけどころがあまりない。ただ、観る側はどちらかといえば患者サイドなので、いまいち共感度は低かった。





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2014-09-13

完全なる飼育

★★
完全なる飼育
鑑賞No:01008
製作:1999年/日本/96分
監督:和田勉
出演:竹中直人/小島聖/北村一輝/渡辺えり子

女子高生の樺島邦子はジョギング中に岩園貞義に誘拐される。そして全裸にされ、手足を縛られた状態で目を覚ました邦子は、レイプされることを覚悟したが、意外にも岩園は邦子に優しく接するのだった。彼は女性に「完全なる愛」を求めており、そのために邦子を監禁して飼育すると言い出した。最初はそんな岩園を罵倒する邦子だったが、次第に岩園に心を開いていくのだった・・・。

実際に起こった事件を基にしている映画。原作は松田美智子の小説「女子高校生誘拐飼育事件」。この映画をきっかけにその後シリーズ化されている。実際の事件の内容がどんなものだったかは分からないが、実話の割にリアリティに欠ける部分が目立った。特に物理的な面よりも精神的な面。完全なる愛を求めて、非合法ながら監禁という手段を取る男性側の行動はまだ理解できないでもないが(犯罪なので決していいわけではなく、肯定しているわけではないが)、分からないのは女子高生のほう。監禁状態に遭いながらいとも簡単に男に対する感情の変化が理解できなかった。これが事実なら、むしろ男は可愛いもので、本当に恐ろしいのは私らの理解を超えた最近の魔性の女子高生かも?
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2014-07-09

感染列島

★★★★
感染列島
鑑賞No:01786
製作:2008年/日本/138分」
監督:瀬々敬久
出演:妻夫木聡/檀れい/国仲涼子/藤竜也

東京郊外の私立病院に診察に来た男性を、救急ドクターの松岡は風邪と診断する。しかし翌日、その男性の容態は急変し死亡する。やがて院内感染も発生し、新型インフルエンザが原因と見られ、病院内はパニックとなる。そしてWHO所属の医師で松岡の元恋人である栄子が事態の収拾と調査のため、市民病院に派遣されてくるが・・・・・。

パンデミックの原因は新型インフルエンザではなく未知のウィルスによる感染症という設定だが、今春日本中で大騒ぎになった新型インフルエンザの感染が実際に起こっているだけに、決して映画の中だけの話ではないリアル感が伝わって来る映画だった。現実は発生時期の関係と、過敏とも言える感染予防対策が功を奏してか多くの感染者はでたものの大きな被害とまではならなかったが、本格的なインフルエンザの流行が予想される今秋以降、再度感染の恐怖は心配される。そんな中でのこの映画の鑑賞だけに、真に迫ってくる。新型インフルエンザ・ウィルスの突然変異も怖いが、感染拡大による風評被害や食料品の買占めなどの二次パニックも人間の本性が見えて恐ろしい。映画自体は最終的に処置法が見つかり、やがて沈静化には向うが、そこに至るまでの犠牲は甚大で、重く暗くなる映画ではある。




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2014-05-18

清須会議

★★★★
清須会議
鑑賞No:02520
製作:2013年/日本/138分
監督:三谷幸喜
出演:役所広司/大泉洋/小日向文世/佐藤浩市

天正10年(1582年)、本能寺の変で織田信長がこの世を去り、筆頭家老の柴田勝家は信長の三男でしっかり者の信孝を、羽柴秀吉は次男で大うつけ者と噂される信雄をそれぞれ後継者に推薦する。さらに信長の妹・お市は秀吉への恨みから勝家に肩入れし、秀吉は信長の弟・三十郎信包を味方に引き入れて対抗する。やがて後継者を決める会議が清須城で開かれ・・・・。

三谷幸喜が17年ぶりに書き下ろした同名小説を、自ら脚色、監督した作品。豊臣秀吉の天下取りを描いたこれまでの映画や大河ドラマなどでもお馴染みの清須会議だが、本作は秀吉の天下取りのターニングポイントとなったこの会議の前後5日間に絞って描いているという珍しい作品。すでに映画・ドラマで結末もお馴染みなだけに、秀吉ドンデン返しの秘策として三法師を擁立するシーンも驚くことはないが、やはりそこに至るまでの秀吉と勝家、さらにその周りの一族・家臣たちの思惑、策略、激論などは面白い。配役もいつもの三谷映画の常連が多いが、豪華で個性的。エンターテイメント性を追求したせいか、内容の重大性、深刻性に反し、全体的にコミカルな作りにはなっているが、それはそれで歴史好きではない人にも親しみやすくなっている。また、随所に小ネタが入っているが、その中でも西田敏行演じる更科六兵衛が出てくるのは面白い(※更科六兵衛とは、同じ三谷映画の「ステキな金縛り」で幽霊で出てくる戦国武将)。戦国武将が中心の作品のため、どうしても男優中心の配役となる中、存在感を出していたのが鈴木京香演じるお市様。お市様のイメージの見本は1957年製作の「蜘蛛巣城」の山田五十鈴らしいが、不気味で怖かった。



出演者
役所広司(柴田勝家)
大泉洋(羽柴秀吉)
小日向文世(丹羽長秀)
佐藤浩市(池田恒興)
鈴木京香(お市様)
妻夫木聡(織田信雄)
伊勢谷友介(織田三十郎信包)
坂東巳之助(織田信孝)
剛力彩芽(松姫)
篠井英介(織田信長)
中村勘九郎(織田信忠)
浅野忠信(前田利家)
寺島進(黒田官兵衛)
阿南健治(滝川一益)
松山ケンイチ(堀秀政)
でんでん(前田玄以)
市川しんぺー(佐々成政)
浅野和之(明智光秀)
染谷将太(森蘭丸)
瀬戸カトリーヌ(小袖)
近藤芳正(義兵衛)
中谷美紀(寧)
戸田恵子(なか)
梶原善(小一郎)
天海祐希(枝毛)
西田敏行(更科六兵衛)


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2014-05-02

監禁探偵

★★

鑑賞No:02427
製作:2013年/日本/103分
監督:及川拓郎
出演:三浦貴大/夏菜/津田匠子/村杉蝉之介

女性が刺殺されたマンションの一室で、謎の女アカネと遭遇した亮太は、自分を犯人だと疑うアカネを自室に監禁。自力で事件の解決を試みるが、アカネが真犯人探しの協力を提案してくる。2人は互いの素性を明かさないまま協力関係を結び、真犯人の特定を急ぐが・・・・。

設定としては面白い要素はあるが、やはりリアル感は薄い。タイトルが示す通り、ほとんどが室内のため、動的要素がない分、アイデアの質が鍵だったが、推理要素も悪くはないが意表を突くような奇想天外さもなかった。登場人物がほとんど三浦貴大と夏菜の2人だっただけに、キャストの魅力もかなり重要な要素を占めていたが、やや力及ばず感は否めなかった。





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2014-04-28

風立ちぬ

★★★★

鑑賞No:02505
製作:2013年/日本/126分
監督:宮崎駿
声の出演:庵野秀明/瀧本美織/西島秀俊/西村雅彦


幼い頃から空にあこがれを抱いて育った学生・堀越二郎は、震災の混乱の中で、少女・菜穂子と運命な出会いを果たす。やがて飛行機設計技師として就職し、その才能を買われた二郎は、同期の本庄らとともに技術視察でドイツや西洋諸国をまわり、見聞を広めていく。そしてある夏、二郎は避暑休暇で訪れた山のホテルで菜穂子と再会し・・・・。


ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルした宮崎アニメ。宮崎駿最後の作品と言われ、初めて実在の人物を題材にした作品としても話題となった。ただ、それゆえ、子供向きの内容というよりは大人向けの作品ではあるが、史実ものというよりはラブストーリーの要素が強く感じられたため、観客層のターゲットがやや曖昧な気がした。また、冒頭の関東大震災から太平洋戦争まで描かれているが、この間約20年あるにもかかわらず、人の変化がほとんどなく、時間の流れがあまり感じられなかった。ただ、二郎と菜穂子の切ないラブストーリーには思わず涙してしまう。ユーミンの「ひこうき雲」はベストマッチだった。





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2014-04-17

劇場版 カンナさん大成功です!

★+

鑑賞No:01828
製作:2008年/日本/110分
監督:井上晃一
出演:山田優/山崎静代/中別府葵/浅野ゆう子


誰もが振り向く超美人のカンナは、実はブスでいじめられてばかりの人生をやり直すため、貯金をはたいて手術を受けた全身整形美人だった。ブスだったころから憧れていた男性の勤めるアパレル会社に就職した彼女は、恋も仕事も順調で、ついには新ブランドのプロデューサーに抜擢される。しかし、その成功を妬む同僚がカンナの過去を知って・・・・。


鈴木由美子の人気漫画の映画化。原作に忠実という点では日本版の方が忠実らしいが(原作は読んだことがないので真偽はわかりませんが・・・)、単純に映画として観た場合、韓国版の方に軍配を上げてしまう出来。ともかく、日本版は単なるおバカ映画にしか見えなかった。あまり好きではない山田優のオーバーアクションも鼻につくし、そもそも設定の“誰もが振り向く超美人”には(個人的には)見えない。(最初ライバルだった中別府葵の方が可愛い)また大きな設定であるブスから超美人への変身だが、ブスの部分が人形を使ったアニメなのでリアリティもなく感情移入もできない。もう一人のブス役・山崎静代も女優として評価されているらしいが、本当に上手?地でやってるだけで演技といえないのでは?原作が面白いと聞くだけに、昨今のTVドラマの即映画化風潮に乗って安易に作ったとしか思えない作品。





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2014-03-09

ガッチャマン

★★

鑑賞No:02486
製作:2013年/日本/113分
監督:佐藤東弥
出演:松坂桃李/綾野剛/剛力彩芽/濱田龍臣


謎の侵略者により、わずか17日間で地球の半分が壊滅した21世紀初頭。人類は絶滅を回避するため、「石」と呼ばれる不思議な結晶体に望みを託す。「石」の力を引き出せる「適合者」として集められた若者たちは、特殊な訓練を強制され、やがて「石」を操る忍者「ガッチャマン」として侵略者との過酷な戦いに身を投じていくが・・・・。


SFヒーローアクションアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の実写化。子供のころ、アニメ版はリアルタイムに観ていた作品だけにそのイメージははっきり固定化している。それゆえ、そのイメージを極力崩さずに実写として再現してくれるかを期待していたが、その期待は残念ながら裏切られた。アニメと実写版とは約40年の隔たりがあるため、そのギャップを埋めるための相違はやむを得ないとは思うが、私がイメージしているガッチャマンとは全く別物の作品のような気がした。ストーリーもアニメを彷彿する内容ではなく、キャラクターを演じる俳優陣もちょっとイメージと合わない気がした作品。





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2013-10-31

鴨川ホルモー

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01848
製作:2009年/日本/113分
監督:本木克英
出演:山田孝之/濱田岳/栗山千明/荒川良々


二浪して京都大学に入った安倍は、一目ぼれした早良京子に近づきたい一心で、たまたま誘われた怪しげなサークル「京大青竜会」に入部する。だが最初はごく普通のサークルと思われた「京大青竜会」だったが、やがて安倍たち新入生は、京都を舞台に鬼や式神を使って争う謎の競技「ホルモー」で戦うために集められたことを知る。安倍たちは半信半疑だったが、実際に「オニ」の姿を見て・・・・・。


あまりのつまらなさに、途中で眠ってしまい、一時は観るのを断念した作品。しかしながら一緒に観ていた子供たちにはそれなりにウケていた。あまり考えず、純真な気持ちで楽しむつもりで観るにはいい映画なのかもしれない。CGで作られたオニは可愛いといえば可愛いが、その分、戦闘に緊張感や迫力が無かったのが残念。また、戦闘の時のセリフやポーズも滑稽で、この映画のイメージの中心となっているが、山田孝之や栗山千明も今までのイメージをかなぐり捨ててよく演じたと、ある意味感心した。特筆すべきストーリーではないが(設定は突飛だが)、一風変わった邦画を楽しみたい人はどうぞ!


  1. 邦画-か

2013-08-03

カメレオン

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01679
製作:2008年/日本/97分
監督:阪本順治
出演:藤原竜也/水川あさみ/塩谷瞬/豊原功輔


仲間とともに結婚詐欺で金を稼いでいる伍郎。だがある日、いつも通りまんまと大金をせしめた伍郎たちは、帰り際に結婚式場の地下駐車場で偶然、要人の拉致現場を目撃してしまう。数日後、謎の組織が現れ、目撃者である彼らを次々と襲っていった。一人残った伍郎は復讐に立ち上がるが・・・・。


この映画はDVDが出るまでよく知らなかった映画。よってB級映画的感覚で観るとそれなりにまとまっていた映画だと思う。ストーリーは極めて単純で分かりやすく、前半の導入部から中盤の展開にかけては面白味が膨らんでいった。ただその分、後半はあっさりし過ぎており、ラストシーンにいたっては訳の分からないシーンが続出でツッコミどころ満載。主演の藤原竜也の力演は評価できるとは思うが、タイトルの“カメレオン”をイメージさせる人物像にまでは至っていなかった。そもそもこの作品は、脚本の丸山昇一が30年前に松田優作主演を想定して書いた「カメレオン座の男」を映画化したものらしいが、この映画を観た人はみな、こう思ったと思う。“松田優作の「カメレオン」が観たかった!”と。


  1. 邦画-か

2013-06-24

火天の城

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01893
製作:2009年/日本/139分
監督:田中光敏
出演:西田敏行/福田沙紀/大竹しのぶ/椎名桔平


天正4年、織田信長は琵琶湖を臨む安土の地に巨大な城を築くため、熱田の宮番匠・岡部又右衛門に作事を命じる。しかし一転、作事を指揮する総棟梁は名だたる番匠の図面争いで決めることに。前代未聞の仕事を手に入れるため、又右衛門は寝食を忘れて図面作りに没頭するが・・・。


安土城築城という、歴史好きには興味深い題材で、主役の岡部又右衛門を西田敏行が熱演している姿はとてもよかった。特に作事の総責任者になるまでは個人的には結構盛り上がったが、それ以降は意外やだんだんつまらなくなってきた。(本当なら城が出来るに従って盛り上がってくるはずなのに・・・) つまらなくなってきたのは、お笑い芸人を多用した配役と、歴史ドラマと思って観ていたのにふたを開けるとコテコテの時代劇のような展開にあったような気がする。そして極めつけはCG。巨石が転がり落ちるシーンも最近のCGとは思えない質の悪さだが、一番がっかりきたのは安土城。さぞかしCGで見事に再現されるかと思った幻の城があまりにもしょぼかったのは特に残念。

  1. 邦画-か

2013-06-18

カタクリ家の幸福

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02390
製作:2002年/日本/113分
監督:三池崇史
出演:沢田研二/松坂慶子/武田真治/西田尚美


脱サラして人里離れた山中で、ペンション経営を始めるカタクリ家の6人。しかし、やっと来た客が、原因不明の死を遂げてしまう。それでなくても経営難に悩む一家は、死体を隠し事件を隠蔽しようとする。しかし、次から次へとペンションにやってくる人が死んでしまうという困った事態が生じてしまう・・・・。


予備知識なく、タイトルだけで観始めた映画。タイトルからは、ほのぼの系のホームドラマかと思っていたら全く違っていた。いわゆるコメディホラーの部類なのだろうが、随所にミュージカルもあり、観ていて呆れる内容。また、予算がないのか、お金のかかりそうなアクションシーンはクレイアニメにしているのも滑稽。結末の呆気にとられる内容で、典型的なB級映画。暇なら見ても良い作品。

  1. 邦画-か

2013-06-17

風の谷のナウシカ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01890
製作:1984年/日本/116分
監督:宮崎駿
声の出演:島本須美/辻村真人/京田尚子


大戦争からおよそ千年たった世界。わずかに生き残った人類は、有毒な瘴気を発する菌類の森・腐海に征服されようとしていた。その腐海のほとりに小国・風の谷があり、そこに住む姫ナウシカは自然との不思議な親和力を持っていた。ある日、風の谷に巨大な輸送機が墜落し、その中から千年前の大戦争で使われた兵器・巨神兵が出てきて・・・・・。


宮崎アニメとしては有名な作品であることは知っていたが、内容には全く予備知識のない状態で観始めてしまった。タイトルだけのイメージで、「魔女の宅急便」的な映画かと思って観始めたのだが、すぐ全く違うことに気づき、楽しむというより考えさせられる映画で、ちょっと戸惑った。一見、現実世界とは別世界、あるいはアニメの世界ではあるが、内容を見ていると明らかに自然破壊に対する警鐘や、戦争批判のメッセージが強く感じられ、宮崎作品の奥深さに改めて驚かされた。


  1. 邦画-か