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2019-07-22

来る

★★★★(4.0)
w来る
鑑賞No:02928
製作:2018年/日本/134分
監督:中島哲也
出演:岡田准一/黒木華/小松菜奈/松たか子

恋人の香奈との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とは妊娠した香奈が名づけたばかりの娘の名前で、来訪者がその名を知っていたことに、秀樹は戦慄を覚える。そして来訪者が誰かわからぬまま、取り次いだ後輩が謎の死を遂げる。それから2年、秀樹の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、不安になった秀樹は知人から強い霊感を持つ真琴を紹介してもらう。得体の知れぬ強大な力を感じた真琴は、迫り来る謎の存在にカタをつけるため、国内一の霊媒師で真琴の姉・琴子をはじめ、全国から猛者たちを次々と召集するが・・・・。

「来る」というだけの意表を突いたタイトル。そのため、最初から最後まで気になったのは何が来るのか?だったけど、ただそれは最後まで分からなかった。というか、具体的なイメージとしては見ることができなかった。この表現を良しとするか、期待外れとするかは意見が分かれる気がする。分からないという意味では、全体的にも分かりにくかったが、途中から本作は3人の視点による構成になっていることに気づいてからは謎が解けるように分かって来た。これも監督の意図だろうか?キャストは少ないながら豪華で、見ごたえもある。ただ一般向けにはちょっとグロいか?

劇場公開日 2018年12月7日



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2018-02-15

クライマーズ・ハイ

★★★★(4.0)
wクライマーズ・ハイ
鑑賞No:01673
製作:2008年/日本/145分
監督:原田眞人
出演:堤真一/堺雅人/尾野真千子/山崎努

横山秀夫が17年かけて書き上げた同名小説の映画化。
1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落し、520人の死者を出すという航空史上未曾有の大惨事が起こる。群馬県前橋市にある北関東新聞社では社長の一声で一匹狼の悠木を全権デスクに指名し、大新聞社相手に地元紙ならでわの紙面作りをすべく、激闘の1週間が始まる・・・・。

四半世紀近くたった今でも鮮明に記憶に残っている日航ジャンボ機墜落事故。それぐらい事故発生当時は連日連夜センセーショナルに報道された事故であり、それに値する未曾有の大惨事であったことはいうまでもありません。そんな大事故を題材に、事件の現状や真相を追う地方新聞社の内情を描いています。新聞は他の出版物と比べてもその過酷さは想像できます。毎日が締め切りであり、紙面も刻々と変わる状況によって対応を迫られるものであり、世俗の週刊誌などと違って予想や勘だけでは記事にできない(この映画でも主人公はダブルチェックという確証を追求することに徹している)現実があります。そのあたりの葛藤や社内での激論はリアル感がありドキドキしながら観れました。一方、新聞社の内実を描いた作品としては秀逸でしたが、題材となった日航機事故そのものについては描き方が少ないように感じた。2時間程度の映画という時間的制約があると思うが、その中で描くのであれば事故直後の1週間に限定してもう少し濃密に描いて欲しかった。少なくとも時折挿入される登山シーンや離れ離れになっている息子との話は要らなかったと思う。(原作がどうかは分からないが・・・・)

劇場公開日 2008年7月5日



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2017-05-02

グッドモーニングショー

★★★+
グッドモーニングショー
鑑賞No:02853
製作:2016年/日本/104分
監督:君塚良一
出演:中井貴一/長澤まさみ/志田未来/池内博之

朝の情報番組「グッドモーニングショー」でメインキャスターを務める澄田真吾は、起床して早々に妻と息子から、出勤途中には番組サブキャスターの小川圭子から、それぞれ困った相談を持ちかけられる。さらに、プロデューサーからは番組の打ち切りを告げられて踏んだり蹴ったり。そんな時、都内のカフェで人質立てこもり事件が発生。「グッドモーニングショー」も事件をトップに生放送を開始する。しかし、ほどなくして警察から連絡が入り、犯人が「澄田を呼べ」と要求していると知らされて・・・・。

中井貴一と時任三郎が共演するだけで「ふぞろいの林檎たち」をどうしても思い出すが、役どころもそれに近く、懐かしく感じられた作品。生真面目だが落ち目のワイドショーキャスターに降りかかる災難の連続を描いた作品だが、リアリティさには欠けるドタバタコメディになっている。ただ、この作品を通して感じられたのは、マスコミの横暴さに対するメッセージ。ワイドショー制作の裏側の実態がよく分かるが、実際にもこんな虚構・虚偽をまるで真実のごとく、正義の味方のようなフリをしたマスコミに洗脳されている視聴者への警告のようにも見て取れる。ワイドショーと同様のスクープ雑誌を扱った同時期公開映画「SCOOP!」と比較して観ると面白い。

劇場公開日 2016年10月8日



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2016-11-21

クリーピー 偽りの隣人

★★★+
クリーピー 偽りの隣人
鑑賞No:02822
製作:2016年/日本/130分
監督:黒沢清
出演:西島秀俊/竹内結子/川口春奈/東出昌大/香川照之

元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける・・・・。

日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を元にしたサスペンススリラー。前半の謎めいた伏線にどんどん惹きこまれていく感じで、興味はどんどん膨らんでいった。ただ、伏線がよかった割に、その結果があっけなさ過ぎた答えだったのは残念。それでもこの作品で特筆すべきは不敵なサイコパスを演じた香川照之の演技。多彩に変化する感情、表情、態度、言葉使いなど、静かに、だが確実に伝わる何をされるかわからない恐怖。見事であり、存在感の大きさはピカ一。それだけに、前半張られた伏線が生かしきれておらず、香川演じる西野のあっけない死にはちょっと唖然とした。意外な展開、意外な結末、けれども前半の伏線との整合性・納得性を期待していたが、違った意味で意外な手無き・結末で納得はできない終わり方だったのも残念。

劇場公開日 2016年6月18日



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2016-10-22

黒い十人の女

★★★
黒い十人の女
鑑賞No:01070
製作:1961年/日本/102分
監督:市川崑
出演:岸恵子/山本富士子/宮城まり子/中村玉緒

妻がいながら九人の愛人がいるTVプロデューサー風松吉。そのため、いつかこの愛人たちに殺されるのではと疑心暗鬼になった風は妻に相談する。そしてある夜、妻が経営するレストランに集まった十人の女のいる前で風は射殺される・・・。

九人の愛人を持つプレイボーイ・風松吉を演じたのは船越英二。また彼を取り巻く女性陣も岸恵子、山本富士子、宮城まり子、中村玉緒といったそうそうたる女優が出演している。モノクロ映像の良さを十ニ分に引き出した不思議な感じのする映画。ミステリー性とユーモア性がうまく融合しており、ラストまで目が離せない。

劇場公開日 1961年5月3日

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2016-10-02

クローズド・ノート

★★★
クローズド・ノート
鑑賞No:01518
製作:2007年/日本/138分
監督:行定勲
出演:沢尻エリカ/伊勢谷友介/竹内結子/永作博美

小学校の教師を目指す大学生・香恵は、母親の再婚を機に一人暮らしを始める。その引越し先で香恵は、前の住人が置き忘れていったノートを見つける。見てはいけないと思いつつ香恵はそのノートを開き、小学校の新任教師・伊吹先生が教え子と元恋人のことを綴った日記であることを知る・・・。

雫井脩介原作の同名小説を映画化したラブ・ストーリー。原作は読んでいなかったけど、途中でストーリーが読める。置き忘れたノートがこの物語の2人の女性の接点となるが、それだけでは映画として成り立たない。必ず深い接点があるはず・・・と考えると、もう答えはひとつしかない。それが分かっていれば、過去(竹内)と現在(沢尻)が交錯する展開だが混乱はしない。ストーリー的には沢尻エリカよりも竹内結子の方が内容があって、こちらがメインのような気がした。最後に“死”をもって感動を呼ぼうとする手法は陳腐・安直な感じでがっかりした。2人はもっと違う形で会って欲しかった。2人の女性の中で揺れる男性の心も中途半端だし、中途半端といえば香恵の親友の恋愛エピソードは途中でほったらかしになったのも頷けない。

劇場公開日 2007年9月29日



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2016-09-19

映画 クロサギ

★★★+
映画クロサギ
鑑賞No:01517
製作:2008年/日本/127分
監督:石井康晴
出演:山下智久/堀北真希/山崎努/竹中直人

詐欺師を専門に騙す詐欺師“クロサギ”の黒崎は、詐欺界のフィクサー・桂木の仲介で、レイコから依頼を受ける。レイコはかつて会社を経営していたが、贈答詐欺を生業とする詐欺師・石垣の魔の手にかかり会社をつぶされていた。黒崎はレイコの金を取り戻すために、IT企業の社長に変装し、石垣に接近するが・・・。

山下智久主演の人気TVドラマの映画化。相変わらずTVドラマは見てないので、設定やキャストは何も知らないまま観たが、冒頭にそれなりの説明があったので支障はなかった。あらかじめ、詐欺師を対象に騙す詐欺師の話とは聞いていたので、「スティング」のような映画(綿密な準備・設定と最後のドンデン返し、そして爽快感)を期待していたが、ちょっと違っていた。まず、前半に繰り広げられる話が何とも暗い。そしてそんな話が長く、期待しているトリックとか騙しの技術がおざなりになっている気がした。そして後半からラストのあまりにもうまく行き過ぎる展開と、綿密な計画のはずが警察の介入によって狂っているはずなのに、展開に影響しなかったり、説明のつかない行動があったりと、謎や違和感の残るストーリーが目立った。そして笑福亭鶴瓶演じる役どころもラストで重要となるが、まったく説明なく不満が残った(TVドラマを見ていないせいかも?)。最後はそれなりにモヤモヤは解消するが、爽快感を味わうまではいかない。映画化にあたってはもう少し練った内容にしてもらいたかった。

劇場公開日 2008年3月8日

(キャスト一覧)
山下智久
堀北真希
加藤浩次
市川由衣
大地真央
竹中直人
飯島直子
笑福亭鶴瓶
田山涼成
奥貫薫
岸部シロー
杉田かおる
石橋蓮司
峰岸徹
北村有起哉
西村清孝
哀川翔
山崎努


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2016-09-11

口裂け女

★★
口裂け女
鑑賞No:01412
製作:2006年/日本/90分
監督:白石晃士
出演:佐藤江梨子/加藤晴彦/水野美紀/桑名里瑛

1970年代後半、全国の子供を震え上がらせた口裂け女の噂。その噂が再び広まる中、1人の少年が何者かに連れ去られる。小学校は対策として集団下校を行うが、小学校教師の京子は、担任の生徒・美佳を自宅近くまで送るが、口裂け女に遭遇し美佳を連れ去られる・・・。

現代の家庭や学校の持つ問題を提起した点は多少評価できるも、全体的には作品としてのレベルは低い。本来の噂になった口裂け女のイメージとはほど遠く、知名度のある「口裂け女」を利用した全く違った映画だった。怖いというよりも目を背けたくなる残虐なシーンの目立つ和製ホラー。ただ、口裂け女役を買ってでた水野美紀の好演(怪演?)は他の出演者より目立っていた。

劇場公開日 2007年3月17日



(キャスト一覧)
佐藤江梨子
加藤晴彦
水野美紀
桑名里瑛
入江紗綾
松澤一之
坂上香織


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2016-08-31

クワイエットルームにようこそ

★★★★
クワイエットルームにようこそ
鑑賞No:01512
製作:2007年/日本/118分
監督:松尾スズキ
出演:内田有紀/宮藤官九郎/蒼井優/りょう

バツイチのフリーライター明日香は締め切りに追われる毎日を送っていた。ある日、目覚めるとそこは病院の白い部屋で、ベッドに手足を拘束されていた。ナースの江口によると、大量の睡眠薬とアルコールを摂取して昏睡状態となり、精神科の閉鎖病棟に担ぎ込まれたという。原稿の締め切りが気になる明日香は早々退院を申し出るが、あっさり拒絶されて・・・。

松尾スズキの同名小説を自身で監督し映画化。精神病院を舞台にした映画で真っ先に頭に浮かぶのはやはり「カッコーの巣の上で」だが、それに比べるとそんなに重くはなく、観易かったというのが最初の感想である。ただ最初は単なるコメディ映画だと思ったが(とはいっても笑いどころ満載でコメディ映画には違いないが・・・)、考えさせられる重い部分と、軽妙なタッチの軽い部分が交互にやってくるという感じだった。思えば私はほとんどTVドラマは見ないし、映画出演の少ない内田有紀を主演で観たのは今回が初めて。もともとよくは知らない女優だが、何となく抱いていたイメージとは少し違う感じの役どころのように感じた。ただ、彼女的には一種汚れ役ともいえる役どころを体当たりで演技していたようには感じたが、如何せん周りの出演者が個性があり、思うようには目立っていない気もした。特に大竹しのぶは強烈で、名女優というようりもまさに怪優とでもいうような雰囲気を醸し出す女優としてのイメージが定着してきたように思った。蒼井優も複雑な思いを内面に秘めた難しそうな役を静かながら印象深く好演していたように思う。

劇場公開日 2007年10月20日



(キャスト一覧)
内田有紀
宮藤官九郎
蒼井優
りょう
塚本晋也
平田満
妻夫木聡
大竹しのぶ


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2016-04-05

グラスホッパー

★★★
グラスホッパー
鑑賞No:02777
製作:2015年/日本/119分
監督:瀧本智行
出演:生田斗真/浅野忠信/山田涼介/麻生久美子

仕組まれた事故により恋人を失った教師・鈴木は、復讐のため教員としての職を捨て、裏社会の組織に潜入する。しかし、復讐を遂げようとした相手は「押し屋」と呼ばれる殺し屋によって殺されてしまう。押し屋の正体を探ろうとした鈴木だったが、自らの嘘がばれ、組織から追われる身になってしまう・・・・。

予告編を見ると、あたかもジェットコースタームービーのような宣伝の仕方だったが、思ったほどのスピード感やどんでん返しはなかった。また、主人公が次々と殺し屋に命を狙われるのかと思いきや、主人公と殺し屋(鯨と蝉)との絡みはほとんどなく、あるのは平凡なサラリーマンとしか見えない押し屋と呼ばれる地味な殺し屋との絡みのみ。また肝心の終盤では、捕えられたまま気を失っているとは・・・・。もはや主人公抜きで、殺し屋同士の格闘だけでもよかったかも。ちょっと肩透かしというか、期待外れな作品。

劇場公開日 2015年11月7日



(キャスト一覧)
生田斗真(鈴木)
浅野忠信(鯨)
山田涼介(蝉)
麻生久美子(すみれ)
波瑠(百合子)
菜々緒(比与子)
村上淳(岩西)
宇崎竜童(鯨の父の亡霊)
吉岡秀隆(槿)
石橋蓮司(寺原会長)
金児憲史(寺原Jr.)
佐津川愛美(メッシュの女)
山崎ハコ(桃)


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2016-01-29

暗いところで待ち合わせ

★★★
暗いところで待ち合わせ
鑑賞No:01391
製作:2006年/日本/129分
監督:天願大介
出演:田中麗奈/チェン・ボーリン/佐藤浩市/井川遥

交通事故で眼が見えなくなったミチルは父の死により一人暮らしを始めることになる。一方、ミチルの家の前の駅で男性がホームから落ち、電車に轢かれる事件が起こる。被害者の同僚だったアキヒロが現場から逃げたことで指名手配され、アキヒロはミチルの家に忍び込むことに・・・。

乙一の同名小説の映画化。限られた登場人物の中でコンパクトに纏められていて、とても分かりやすい映画だった。ただ、アキヒロがミチルの家に忍び込んで居続けるところやミチルが家の中で転倒したときに落下物からミチルを守るため存在を明らかにした後も何事もなかったように同居を続けるところなどはイマイチ説得力のある説明がなく、不親切だった。アキヒロの犯行を前提に観ていたのでラストは意外だったが、重要なポイントが解決されないまま終わったのは残念。(何かはネタばれになるので記載しません)しかしながら、派手さはないが最後まで楽しめた良品。

劇場公開日 2006年11月25日



(キャスト一覧)
田中麗奈
チェン・ボーリン
佐藤浩市
井川遥
宮地真緒
岸部一徳


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2015-12-03

クローズZERO

★★★★+
クローズZERO
鑑賞No:01531
製作:2007年/日本/130分
監督:三池崇史
出演:小栗旬/山田孝之/黒木メイサ/やべきょうすけ

不良たちの吹き溜まりともいえる鈴蘭男子高校に転入してきた滝谷源治。彼は不可能といわれる鈴蘭制覇を狙っていた。ふとしたことで知り合った矢崎組のヤクザで鈴蘭OBの片桐からアドバイスを受けながら鈴蘭制覇に動き出す。しかし、鈴蘭には制覇に最も近いと言われる芹沢多摩雄をはじめ、頂点を狙う喧嘩の猛者たちが多くいた・・・。

高橋ヒロシの人気コミック「クローズ」の主人公が登場する1年前を描いたオリジナル・ストーリーの映画化。原作もまったく知らないし、最初は全然期待しなかったけど、観始めたら面白くて一気に観終わったという感じでした。また硬派な映画かとおもいきや、(もちろん基本は硬派ですが)、随所にコミカルなシーンもあり、緊張と弛緩が適度に体感でき、心地よさもなかなか良かった。主演の小栗旬の映画はあまり観たことなかったので「キサラギ」のイメージが強く、山田孝之に至っては「電車男」のイメージで入っているので、その役どころは別人のようなイメージだった。主人公がだんだん敵を倒していきながら、倒した相手を仲間にし、のし上がっていく様には男としてやはり興奮するものの、最終決戦で勝った瞬間は爽快感を感じるかとおもいきや、空しさが押し寄せてきたのは私だけだったでしょうか?ずーと気になっていたリンダマンが最後に出てきた時は、「やっと出てきた!」と思いましたが、決着がつかず終わったのはチョット残念。

劇場公開日 2007年10月27日

(予告編なし)

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2015-10-01

くちびるに歌を

★★★★+
くちびるに歌を
鑑賞No:02717
製作:2015年/日本/132分
監督:三木孝浩
出演:新垣結衣/木村文乃/桐谷健太/恒松祐里

同級生の教師ハルコが産休に入ることから代役を頼まれ、東京から故郷の長崎県・五島列島に戻ってきた柏木ユリは、中学校の合唱部で顧問を務めることに。かつては天才ピアニストだったと噂され、教師とは思えないぶっきらぼうな性格のユリは、コンクール出場を目指す合唱部の生徒たちに、「15年後の自分」へ宛てた手紙を書くという課題を出す。その課題に応じた生徒たちがつづる手紙には、15歳の少年少女が抱える悩みや葛藤がつづられていた・・・・。

アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに生まれた中田永一の小説の映画化。「トワイライト ささらさや」で個人的に好感度が一気にアップした新垣結衣が、今度は代理教師としてやって来たピアニストをまたも好演している。合唱部の顧問となった柏木と部員たちは最初は相容れないが、部員たちの持つ様々な悩みや事情を知るにつれ、次第に打ち解けていくというストーリーはありきたりではあるが、自然とのめりこまれていく。そして柏木のピアノ封印のワケも明らかにされるが、それよりもなによりも衝撃的で涙を誘うのが桑原サトルの手紙だ。手紙に綴られた、彼の生まれてきた理由と使命、そして親や兄を恨むでもなく、むしろ感謝するという幼気な気持ち。このくだりはもう涙が止まらなかった。

劇場公開日 2015年2月28日



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2015-07-09

海月姫

★★★
海月姫
鑑賞No:02677
製作:2014年/日本/126分
監督:川村泰祐
出演:能年玲奈/菅田将暉/長谷川博己/池脇千鶴

幼いころからクラゲに憧れて生きてきたオタク女子・月海は、男を必要としない人生を目指すオタク女子集団「尼~ず」が暮らす男子禁制のアパート「天水館」で、それなりに楽しい毎日を送っていた。ある日、行きつけのペットショップでひとりの美女と出会った月海は、その正体が女装趣味のイケメン・蔵之介であることを知る。月海の心配をよそに、蔵之介は自分が男であることを隠して天水館に出入りするように。そんな中、尼~ずの心の拠り所である天水館が、土地再開発による取り壊しの危機に陥り・・・・。

アニメ化もされた東村アキコのベストセラー・コミックの実写化。全体的にオーバーではあるが、コミカルな作りでそれなりに楽しめる。基本的に悪人が出てこないのも良かったのかも。オタク集団「尼~ず」のキャラも一風変わっていて面白いが、蔵之助の兄や、その兄を色仕掛けで落とそうとする翔子役の片瀬那奈なんかも強烈に面白かった。また、菅田将暉の女装もなかなかのもの。男装の時とかなり違って本当に女性に見間違うほど。ちなみにばんばさん役は池脇千鶴だったんですね。気付かなかった・・・。それくらい、オタク女子になり切っていたのかなぁ。そう言えば、池脇千鶴と菅田将暉は「そこのみにて光輝く」で姉弟役で共演してたけど、全然印象違ったね。

劇場公開日 2014年12月27日



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2015-05-05

黒部の太陽

★★★★+
黒部の太陽
鑑賞No:02645
製作:1968年/日本/196分
監督:熊井啓
出演:三船敏郎/石原裕次郎/辰巳柳太郎/宇野重吉

関西電力は黒部川上流に第四発電所を建設するため、太田垣社長総指揮のもとに社運をかけて黒四ダム工事に当たることになった。間組の国木田と熊谷組の下請会社の岩岡源三は、ともに現場責任者の北川を訪れ、ダム工事の難しさを知らされた。源三の息子剛は、トンネル掘りのためにどんな犠牲も省りみない源三に反抗し、家を出て設計技師として図面をひいていたが・・・・。

当時、世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘、特にトンネル工事を描いた作品。黒部ダムには2回ほど行ったことがあるが、こんなところにこんな巨大なダムを・・・と唖然とするほどの大きなダムで、その工事は想像を絶する苦難を感じさせる。ただ、映画は巨大ダムの建設というよりも、ダムを作るために必要な人や資材、建機を運ぶためのトンネル工事の様子に重きを置いている。また、工事のドキュメンタリーとしてだけでなく、親子の葛藤、家族愛を描いたドラマでもある。キャストも錚々たる面々で、映像といい、その力の入れようには驚かされる大作である。数々の苦難を乗り越えてトンネルが開通するシーンには思わず拍手喝采。

劇場公開日 1968年2月17日


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2014-12-31

ぐるりのこと。

★★★★
ぐるりのこと。
鑑賞No:01736
製作:2008年/日本/140分
監督:橋口亮輔
出演:木村多江/リリー・フランキー/倍賞美津子/寺島進

何事にも几帳面な妻の翔子と、法廷画家の夫カナオは、子供を授かった幸せを噛みしめていた。しかしこの幸せな夫婦に突如、悲劇が襲う。初めての子の死によって、翔子は精神的に不安定になり、欝になっていく。そんな翔子を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つづつ二人はその困難を乗り越えていこうとするが・・・・。

この映画で初主演を演じた木村多江は、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、多くの賞を受賞している。個人的には、今までの木村多江の印象は、清楚、静か、大人しい・・・といったものだったが、本作ではイメージが変わった。時に激しく、時にきつく、そしていやらしく・・・・、そんな感じの女性。映画自体も冒頭から“夜の生活”に関する生々しい会話が飛び交う。「えっ!そんな映画だったの!?」とチョット驚いたが、観終わってみるとバブル末期からの10年間の主役夫婦の物語を、法廷での裁判と絡めて上手く描いている映画。裁判は、映画の中では名こそ違え、有名な事件ばかりを彷彿させるものであり、この当時の様子が思い浮かんできた。木村多江もよかったが、夫役を演じたリリー・フランキーがすごく自然体で、優しく包み込むような愛情を妻に見せる演技には好感が持てた。


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2014-10-26

クローズ EXPLODE

★★★★
クローズ EXPLODE
鑑賞No:02571
製作:2014年/日本/129分
監督:豊田利晃
出演:東出昌大/早乙女太一/勝地涼/柳楽優弥

空席になった鈴蘭高校の頂点の座を目指し、トップに最も近いと言われる男・強羅徹、強羅のライバルとされる高木哲次、お調子者を装う切れ者・小岐須健一、一匹狼の山下甲兵ら新3年生が名乗りをあげる。しかし、3年の転入生・鏑木旋風雄と新1年生・加賀美遼平が現れたことから、校内の勢力図が大きく塗り替えられていく・・・・。

高橋ヒロシの人気コミックを映画化した「クローズZERO」、「クローズZERO II」に続くヤンキーアクションシリーズ第3作。相変わらず、血湧き肉躍る内容だったが、小栗旬が演じた前2作の主人公・滝谷源治の時に比べ、キャストは下回り、ストーリーも雑。鈴蘭、黒咲工業ともにトップのカリスマ性は低く、その上、ともに汚い手ではあるが敗れてしまう。だが、勝ち名乗りをあげるのはとても強うそうなイメージがないのでまず盛り上がりに欠けてしまう。特に加賀美を演じた早乙女太一なんかは女形で有名な俳優なので、とても鈴蘭のトップになっても興奮しない。現に、クライマックスである旋風雄とのタイマン決着もあっけない。主人公が喧嘩をしない頑なさもイマイチ理由が明確ではないし、全体的に素人感イッパイの演技、セリフで、至る所、不満の残る内容ではあるが、基本的に原作が面白いのか、まずまず楽しめる。





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2014-09-30

クローズZERO II

★★★★
クローズZERO2
鑑賞No:01754
製作:2009年/日本/133分
監督:三池崇史
出演:小栗旬/山田孝之/高岡蒼甫/三浦春馬

芹沢軍団に勝ったものの、鈴蘭最強といわれる林田(リンダマン)に手も足も出ない源治。そんなある日、鳳仙学園の生徒とも知らず、源治は手を出してしまう。それは2年前の鈴蘭と鳳仙との抗争後に結ばれた休戦協定の破綻を意味していた。これを機に鳳仙のトップ・鳴海は鈴蘭潰しに動き出す・・・・。

高橋ヒロシ原作の人気コミックを基に実写化した「クローズZERO」の続編。不良の巣窟・鈴蘭高校で、一匹狼から次第にのし上がっていくさまを描いていた前作に比べ、今回は鳳仙学園との対立軸が中心だったため、波のように次々襲ってくる興奮というのは乏しかった。特に前半は源治が妙に冷めた言動も多く、熱くなりきっていないところも原因かと思う。しかしながら、さすがに鳳仙との戦闘に向うあたりから大いに盛り上がってきて、手にも力が入る。ただ、前作で鈴蘭側のキャラクターはよく描かれていたため陣容的に威圧感があったが、鳳仙側のキャラクターは今回あまり描かれていなかったため、人数は多いものの威圧感がなく、映画とはいえ闘う前から勝負は見えていたのは残念。新たな敵キャラクターとして三浦春馬が話題となっていたが、思ったほどストーリーに絡んでこなかったのも残念である。前作に比べ、ポイントを絞った内容になっているが、個人的にはヤクザ関連のストーリーは不要で、その分、鳳仙のキャラクターをもっと描いて対決前の緊張感をさらに高めて欲しかった。しかしながら、全体的には前作同様、我ら中年サラリーマンをも思わず興奮させる映画となっている。それにしてもリンダマンは強い!彼ももっとストーリーに絡ませて欲しかった。
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2014-06-09

黒執事

★★★
黒執事
鑑賞No:02524
製作:2013年/日本/119分
監督:大谷健太郎/さとうけいいち
出演:水嶋ヒロ/剛力彩芽/優香/山本美月

東西に分裂した近未来の世界で、その両方の文化が入り乱れている大都市。西側の女王の番犬である幻蜂清玄伯爵に、次々と人間がミイラ化する怪事件を解決せよという命が女王から下される。美しく冷酷な“悪魔の執事”セバスチャンとともに事件の調査に乗り出した清玄は、手がかりを求めて、会員制の怪しいパーティーに潜入するが・・・・。

原作は読んでないので、元々で設定や世界観は分からないが、原作とは違う世界観らしい。ただ、この世界観はよく分からなかった。舞台は日本なのか、外国なのか、はたまた全く架空の世界なのか、そのすべてが入り混じっていて、逆に世界観がつかみにくくなっている。ストーリーは至って単純で、ある程度先は読める内容。ただ、中途半端な終わり方で、これは続編を意識したものか? 水嶋ヒロの悪魔的な執事役はなかなかよかったが、剛力彩芽の男装にはいささか違和感があり、どう見ても女性にしか見えなかった。キャスティングでいうと、優香が新鮮な役どころで見ものだった。




  1. 邦画-く

2014-05-17

グーグーだって猫である

★★★
グーグーだって猫である
鑑賞No:01696
製作:2008年/日本/116分
監督:犬童一心
出演:小泉今日子/上野樹里/加瀬亮/大島美幸

女性人気漫画家の小島麻子は可愛がっていた飼い猫のサバの死によって漫画が描けなくなってしまう。彼女のアシスタントたちも麻子のことが心配でならなかったが、そんなある日、麻子は小さな子猫と出会う。その子猫にグーグーと名付け、一緒に暮らし始めた麻子はみるみる元気を取り戻した。暫くしてグーグーの避妊手術のため動物病院に向うが、途中グーグーが逃げ出してしまう。その時、グーグーを探す麻子は青年・沢村と出会う・・・・。

主演の小泉今日子が、報知映画賞およびキネマ旬報ベスト・テンで主演女優賞を受賞した作品ということで注目していた作品。結論は、小泉今日子が醸し出す緩やかな癒やし系の演技には好感が持てたものの、作品的には特筆すべきものはなかった。楽しい映画と言うわけではなく、かといってキョンキョン演じる麻子は後半病に冒されるものの悲しい結末というわけでもなく、ラブストーリーでもありながら成就するわけでもなく、なんとも中途半端だった。ただ、もう一人というかもう1匹の主役、グーグーはチャーミングで可愛く、観ていてとても癒やされた。特にストーリーには期待せずに、仕事や恋に疲れ、癒やされたい人にお奨めの映画。



出演者
小泉今日子(小島麻子)
上野樹里(ナオミ)
加瀬亮(青白)
大島美幸(加奈子)
村上知子(咲江)
黒沢かずこ(美智子)
小林亜星(山本泰助)
松原智恵子(麻子の母)

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2014-05-06

暗闇から手をのばせ

★★
暗闇から手をのばせ
鑑賞No:02478
製作:2013年/日本/68分
監督:戸田幸宏
出演:小泉麻耶/津田寛治/森山晶之/管勇毅

軽い動機で障害者専門のデリヘル業界に飛び込んだ沙織は、全身タトゥの入った進行性筋ジストロフィー患者、自らの障害をネタに本番行為を要求する常連客、バイク事故で自由を奪われ殻に閉じこもる青年といった客たちに出会い、衝撃を受ける。しかし彼らに接するうち、沙織のなかにある変化が訪れる・・・・。

障害者専門のデリヘルというものが実際に存在するのかどうか知らないが、あたかも実話をベースにしたかのようなドキュメンタリー風の演出でリアル感を出している。ただ、出演者が素人のような演技なので、それはそれでリアルなのかもしれないが、あまり真には伝わってこなかった。ドキュメンタリー風で行くのであれば最後まで一貫して通した方がよかったかも!? テーマは新鮮というか知らない世界だったので興味深かった。



出演者
小泉麻耶(沙織)
津田寛治(津田)
森山晶之(健司)
管勇毅
松浦佐知子(裕美子)
ホーキング青山(中嶋)
モロ師岡(小西)


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2014-04-24

空中庭園

★★+

鑑賞No:01353
製作:2005年/日本/114分
監督:豊田利晃
主演:小泉今日子/板尾創路/鈴木杏/広田雅裕


家族に秘密を持たないというルールのある京橋家。それにより幸せな家庭が築けていると信じる妻の絵里子だが、夫や2人の子供には家族に言えない秘密があった。秘密が露呈することで、見せかけの幸福な家庭が崩壊していくが・・・。


角田光代の同名小説の映画化。あたふたとする夫を演じる板尾創路がむしろ最も自然で、どうも不自然さが目立つ家族の印象を持った。原作は読んでいなかったので、それぞれの秘密が露呈されることによって、どのような展開になっていくのか期待しながら観ていたが、ラストもどうも納得のいかない結末で消化不良感の残る作品だった。





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2013-11-21

黒い家

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00921
製作:1999年/日本/118分
監督:森田芳光
出演:内野聖陽/大竹しのぶ/西村雅彦/田中美里


金沢の昭和生命北陸支社に勤務する若槻慎二は、ある日、中年女性の声で「自殺でも保険金は下りるのか」という問い合わせの電話を受ける。思いつめたその声の様子に、思わず自殺を思いとどまるようなだめたが、相手は彼の名前を確認すると電話を切った。そして翌日、菰田と名乗る契約者から若槻名指しのクレームを持ち込まれる・・・・。


2007年NHK大河ドラマ「風林火山」で主演の山本勘助を演じた内野聖陽が主演で出ているのがこの映画。「風林火山」とはまったく印象の異なる、気弱な保険会社員を演じているが、当時名前すら知らなかったこの俳優がなぜかこの映画で印象に残った。内野聖陽の役や演技そのものではなく、映画の内容があまりに怖かったせいである。「怖かった」のはもちろん大竹しのぶ演じる菰田幸子のキレまくったパフォーマンスだが、現在社会において無縁ではない、現実に起こりうる、いや起こっているという無意識の恐怖からである。恐怖感を味わうなら、へたな恐怖映画やスプラッター・ムービーを観るのではなく、こちらをお勧めする。


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2013-10-14

くちづけ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02433
製作:2013年/日本/123分
監督:堤幸彦
出演:貫地谷しほり/竹中直人/宅間孝行/田畑智子


知的障害をもつマコは、元人気漫画家の父親いっぽんに連れられ、知的障害者の自立支援グループホーム「ひまわり荘」にやってくる。無邪気で陽気な住人たちに囲まれ、のびのびと日々を送るマコは、そこで出会った男性うーやんにも心を開いていく。ようやく見つけた理想の場所で娘が幸せになれば、いっぽんも漫画家として復帰できるかと思われたが・・・・。


シリアスな設定、ストーリーだが、知的障害者たちの飄々とした言動や、それを取り巻く施設の人たちの優しい対応にほのぼの感もあるドラマ。だが、やはり知的障害者に対する世間の偏見や厳しい現実も随所に描かれており、やりきれない思いにさせられる。そして、最愛の娘の将来を思い、悩み苦しんだ末、選んだ究極の選択には残念でならないと同時に、誰も責められない現実に無力感だけが残った。芸術作品としての映画の出来はイマイチなところもあるが、知的障害者に対する現状には一石を投じた作品である。


  1. 邦画-く

2013-10-05

クロユリ団地

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02425
製作:2013年/日本/106分
監督:中田秀夫
出演:前田敦子/成宮寛貴/勝村政信/西田尚美


13年前から謎の死が続いているクロユリ団地に、そうとは知らずに引っ越してきた明日香は、隣の部屋から響く不気味な音に悩まされていた。そんなある日、隣室で孤独死した老人を発見してしまい、その日を境に周囲でおぞましい出来事が続発することに。この謎を解くために、老人の遺品整理にやってきた青年・笹塚の助けを借りるが・・・・。


「リング」の中田秀夫監督の最新作だが、「リング」や「呪怨」には足元にも及ばない、全然怖くないホラー映画。ストーリーも平凡極まりなく、意外性はない(後半、意外性のあるような展開になるが、使い古された展開で新規性はない)。前田敦子は好きでも嫌いでもないが、演技は相変わらず大根。AKB卒業後、映画には色々と出ているが、ちゃんとした映画の主演には難しかったのか、三流ホラー映画の主演となった?わけだが、実はホラー映画こそ心理描写が難しく、演技力が試させるジャンルではなかろうか。特に本作のようなスプラッターな映像が少ないホラー映画はより演技力が必要になるが、やはり力不足か、伝わってくる恐怖は少なかった。


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2013-07-28

グッモーエビアン!

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02384
製作:2012年/日本/106分
監督:山本透
出演:麻生久美子/大泉洋/三吉彩花/能年玲奈


若い頃はパンクバンドのギタリストで、17歳の時にハツキを産んだアキと、しっかり者の娘ハツキ。性格こそ対照的だが親友のように仲良しな親子関係を築いていた。そんなある日、2年前に2人の元を離れ、海外放浪の旅をしていた自由人ヤグが戻ってくる。そして久々の3人の生活が始まるが、思春期のハツキはなぜかその状況にいらだってしまう・・・・。


大泉洋にとっては、飾らない、自然体の演技でいけたような役どころだったが、地で行けたわりに、大泉洋のよさが伝わってこず、正直言って面白い作品とは言い難い。他の主要キャストも役柄は見事にはまっていた。にもかかわらず、面白くないのは脚本のせいだろうか? 型にはまった生き方を進める娘の担任に反発するアキだが、かといってハツキとの間にも考えの隔たりがあり、一番まともなのはハツキという感じなのでどうもしっくりこない作品。


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2013-07-05

クヒオ大佐

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01899
製作:2009年/日本/112分
監督:吉田大八
出演:堺雅人/松雪泰子/満島ひかり/中村優子


華麗な経歴と流暢な日本語で次々と女性をおとしていくアメリカ特殊部隊のジェットパイロット、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。しかし、実は彼は日本人でしかも希代の詐欺師だった。すでに弁当屋の女社長・しのぶを騙してお金を貢がしておきながら、さらに博物館のエリート学芸員・春や銀座のクラブ姫野のNo.1ホステス未知子も狙っていたが・・・。


映画がどこまで事実でどこまでが脚色か分からないが、実在の結婚詐欺師がいたというから面白い。希代の詐欺師というが、男やホステスのような人を見る目の肥えた人からは簡単に見破れそうな嘘に引っかかってしまう不思議さはあるが、それでもくだらない嘘をつくために健気な努力をしている様は滑稽というか、痛々しい。嘘くさい人物設定ながら、それをまじめな顔をして演じる詐欺師役を堺雅人が好演した佳作。気楽に観て笑える映画。

  1. 邦画-く

2013-05-11

くろねこルーシー

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02341
製作:2012年/日本/107分
監督:亀井亨
出演:塚地武雅/安めぐみ/大政絢/濱田マリ


迷信を信じ、縁起を担いでばかりいる気の小さい占い師・鴨志田賢は、妻の幸子と5歳の息子・陽と別居し、わびしい一人暮らしを送っていた。そんなある日、鴨志田の前にルーシーという名の黒猫が現れ、2匹の子猫を置き去りにする。仕方なく子猫の世話をすることになった鴨志田だったが、次第に運勢が上向きになり始めて・・・・。


これといって評価するほどの作品ではないが、期待せずに観た割にはまずまず。特に大きな事件は起こらない代わりに、悪い人も出てこず、平坦なストーリーだが、ほのぼのとしていて、安心して観れるからだろうか? キャラも塚地と子猫という組み合わせは癒されるし、ほんわかしていて心地よかった。動物に依存したきらいはあるが、ゆったりした気持ちになれる良品。

  1. 邦画-く

2013-03-13

空気人形

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01906
製作:2009年/日本/116分
監督:是枝裕和
出演:ぺ・ドゥナ/ARATA/板尾創路/オダギリジョー


古いアパートで暮らす男・秀雄の愛玩人形のぞみ。ある朝、のぞみは本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。そして秀雄が仕事に出かけると、街に飛び出し、色々な人と出会っていく。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と知り合ったのぞみは、そこでアルバイトをすることに・・・。


ピノキオを思い起こさせるような設定で、メルヘンチックな映画かと思いきや、ペ・ドゥナの大胆な裸体シーンやラブドールのリアルな表現があり、子供向けには向かない映画。現実とも幻想ともいえない、ちょっと分かりにくい世界の中で、切ないラブドールの恋を描いている映画だが、男性的には感情移入しにくく分かりにくい内容となっている。また現実的な部分(ラブ・ドールとのSEXシーン)では逆に女性に受け入れられないかもしれませんが・・・。特に行為後のモノを洗うシーンは生々しい。


  1. 邦画-く

2013-01-13

苦役列車

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02320
製作:2012年/日本/114分
監督:山下敦弘
出演:森山未來/高良健吾/前田敦子/マキタスポーツ


1986年、19歳の貫多は、日雇いの仕事をしながら、安アパートに暮らしており、働いた金は酒と風俗で使い果たしていた。ある日、アルバイト先で専門学校生の正二という青年と知り合う。年が同じと分かり気心が知れ、貫多は生まれて初めて友達と飲み歩く楽しさを知る。正二の橋渡しで、古本屋でバイトする大学生、康子とも「友達」になることができるが・・・・。


第144回芥川賞を受賞した西村賢太の同名小説の映画化。興業的にはよくなかった作品らしいが、観ると思ったほど悪くなかったし、面白かった。森山未來演じる貫太の人間臭さはもはや脱帽するが、現実に自分の近くにいたら決して友達にはならない・なれないだろうし、嫌悪すら抱くどうしようもない人間であった。そして観ている私を心からそんな気持ちにさせた森山未來の演技は素晴らしかった。高良健吾演じる正二や前田敦子演じる康子との関係は最初は好感の持てる関係で観ていて清々しかったが、途中から寛多の本性が丸出しになるにつれ、遠ざかっていった2人の気持ちはよく分かる。前田敦子は演技的にはまだまだ感はあるが、思ったほどの貫多との絡みもなく、素人演技が却って地方出身学生をリアルにしていた感があった。


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2012-12-03

クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある~

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02239
製作:2011年/日本/95分
監督:渡辺琢
出演:黒沢かずこ/コン・テユ/椿鬼奴/大久保佳代子


12月23日。女芸人・黒沢かずこは芸人仲間といつもの行きつけのバーで、クリスマスの存在を恨み、憂さ晴らしをしていた。一人で帰るのがさみしい黒沢は仲間のひとり大久保と居酒屋へ向かうが、そこに居合わせた若いカップルに、女芸人であるがためにバカにされる。そんな二人を救ったのは韓国から来たパク・ソンドルとペ・ウンソンだったが、彼らに女芸人と名乗れず、女子アナだと嘘を付いてしまう・・・。


吉本を中心としたお笑い芸人全盛の現在、映画に関しては限りなく素人に近い女芸人たちが女優を気取って大挙出演している映画。それも本作は2作目となる。前作はまぁ納得のオチもあって、長編コントとして観るとそれなりに楽しめたが、2作目はそんなコント性も薄れ、結構マジに恋愛ドラマとなっており、感情移入できにくい女芸人たちがメインキャストだったため、すこしひいてしまった。内容的にもあり得ない設定で、ともかく期待せずに観るのが無難な映画。

  1. 邦画-く

2012-07-29

紅の豚

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01943
製作:1992年/日本/91分
監督:宮崎駿
声の出演:森山周一郎/加藤登紀子


第一次大戦時、イタリア空軍のパイロットだったポルコ・ロッソは、あることがもとで自分に魔法をかけ、豚に姿を変えていた。そして今では、アドリア海にはびこる空賊を捕らえる賞金稼ぎとなっていた。ポルコを憎む空賊たちは彼を倒すため、アメリカのパイロット、ドナルド・カーチスを雇い入れるが・・・・。


TVで何度も放映されていたようだけれど、アニメということもあって何となく避けていた映画だが、このたび初めて鑑賞した。勝手に思っていた印象とはチョット違った内容だったが、それにしてもこの豚、なかなかカッコいい。見た目の豚顔も見ていて全然気にならないし、男はやっぱり顔ではなく生き様だとつくづく思わせる。ジブリ作品はそれほど観ていないが、最近のジブリ作品とは全然感じの違う作品である。


  1. 邦画-く

2012-04-07

クロサワ映画

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02189
製作:2010年/日本/93分
監督:渡辺琢
出演:黒沢かずこ/渋江譲二/光浦靖子/大久保佳代子


お笑いトリオ・森三中のメンバー、黒沢かずこは、メンバーの中で唯一独身で、女の幸せをつかんでいない。そんなある日、パーティー会場で、イケメン俳優・渋江譲二が黒沢のファンだと言って声をかけてくる。降ってわいたような出会いに舞い上がる黒沢。徐々に2人の間は接近し、ついに恋が成就するかに思えたが・・・・。


吉本興業はじめ多くのお笑い芸人がほとんど実名で出演している映画。映画といっているが、内容的にはバラエティ・ドラマのようで、もうこれは横になって煎餅でもかじりながら気楽に観る作品である。そうであれば、なかなか面白い。あんな女芸人にイケメン俳優が接近するか!と思う設定も中盤に納得のオチがあるし、ラストでもしてやられたりのオチがあり、消化不良に陥らない最後に拍手喝采。黒沢かずこも、恋する女性を演じるとそれなりに可愛く見えるのが不思議。





  1. 邦画-く