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2019-08-12

十二人の死にたい子どもたち

★★★★(4.0)
w十二人の死にたい子どもたち
鑑賞No:02932
製作:2019年/日本/118分
監督:堤幸彦
出演:杉咲花/新田真剣佑/北村匠海/高杉真宙

それぞれに事情を抱え、廃病院の一室に集まった12人の未成年たち。彼らの目的は集団安楽死をすること。ところが12人だけのはずのその部屋には、すでに死体となった13人目がいた。彼は何者で、なぜここにいるのか。そして一体誰が殺したのか。互いに議論を重ねる中で、次第にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていくとともに、疑心暗鬼を募らせていく12人だが・・・・。

テーマからして、途中のストーリーは別にして結論(エンディング)は観る前から一目瞭然。しかし、結論は明白でも観ていて最後まで飽きさせなかった。集団安楽死を希望する12人の若者たちの動機はそれぞれあって、同情するべき点もあり、それが13人目の死体の存在の謎も加わって謎解きの様にストーリーが展開(解明)されていく新鮮さの連続によるものかもしれない。しかし、動機自体はどれもありがちなものばかりで意外性には乏しい。観ていて一番困ったのは出演俳優が若手ばかりでよく分からないため、役どころと名前の区別がつかず最初は混乱し、最後の方でやっと違いが分かってきたこと。エンディングで経緯を時系列に整理して親切に見せてくれるが、謎めいた設定にするためのわざとらしさのある個所があることも否めなかった。

劇場公開日 2019年1月25日



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2019-03-28

幸福の黄色いハンカチ

★★★★★(5.0)
w幸福の黄色いハンカチ
鑑賞No:00298
製作:1977年/日本/108分
監督:山田洋次
出演:高倉健/倍賞千恵子/武田鉄矢/桃井かおり

北海道網走。夢だった新車を買って北海道をドライブしていた鉄也は、途中出会った朱美を乗せてドライブしていた。そこでひょんなことから出所してきたばかりの勇作と出会い、3人は旅を続けることに。その旅の途中、勇作が一昨日出所したばかりだということを2人は知る。経緯を聞くうちに、3人は勇作の妻の元に向うことに・・・・。

日本映画の中でも感動の1本。涙なくして見れない感動作でありながら、武田鉄矢と桃井かおりが同行していたことでロードムービーとしても非常に楽しみながら観れたのがさらによかった。それにしても、高倉健と倍賞千恵子の夫婦の演技も最高。出会いから事件を起こすまでの過程には、完全にはまり込んで見入ってしまった。そして、出所直後の、高倉健が食堂でビールを飲むシーン。あんなに美味そうにビールを飲むシーンを見たことがない。ホントに出所したての男の表情を見事に出していたと思う。そして感動のラスト。もう、震えがくるような感動に陥る名作である。ラストシーンではためく黄色いハンカチのまぶしさは、やはりこの映画を観た人にはいつまでも目に焼きつく光景だと思う。それぐらい、鮮やかな黄色は目にまぶしかった。そしてあの掲げられたハンカチの多さ。妻が夫の帰宅をどれだけ待ち焦がれていたかを象徴するような数に、さらに涙した人も多いのでは?

劇場公開日 1977年10月1日



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2018-12-31

娼年

★★★+(3.5)
w娼年
鑑賞No:02909
製作:2018年/日本/119分
監督:三浦大輔
出演:松坂桃李/真飛聖/冨手麻妙/猪塚健太

大学での生活も退屈し、バイトに明け暮れ無気力な毎日を送っているリョウ。ホストクラブで働く中学の同級生シンヤがリョウのバイト先のバーに連れてきたホストクラブの客、御堂静香。彼女は秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーで、恋愛や女性に興味がないというリョウに「情熱の試験」を受けさせ、リョウは静香の店で働くこととなる。「娼夫」という仕事に最初は戸惑うリョウだったが、女性たちひとりひとりが秘めている欲望の奥深さに気づき、そこにやりがいを見つけていく。リョウは彼を買った女性たちの欲望を引き出し、そして彼女たちは自分自身を解放していった・・・・。

この作品は内容・ストーリーはともかく、一人の大学生が「娼夫」という仕事に目覚めて、No.1「娼夫」に変貌していくその過程が見ものであり、何と言っても主人公の大学生リョウを演じる松坂桃李の、言葉通り体当たり演技に脱帽する。松坂桃李のこれまでのイメージだと、役柄が限定され大きな飛躍が望めないと思っていたが、前作の「不能犯」で悪役を演じ切り、そして今回は生々しいベッドシーンをまさに体当たりで演じ切ったことで、格段と役柄の幅が広がったと思える。ここまでやれれば、どんな役でも行けるので、次回作も期待してしまう。女優陣はあまり知らない人ばかりだったが、こちらも松坂桃李に負けず劣らずの体当たり演技だった。なお、老女役を演じた江波杏子は本作が映画の遺作となった。

劇場公開日 2018年4月6日



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2017-08-13

疾風ロンド

★★★(3.0)
w疾風ロンド
鑑賞No:02865
製作:2016年/日本/109分
監督:吉田照幸
出演:阿部寛/大倉忠義/大島優子/ムロツヨシ

大学の研究所から違法な生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所所長のもとに「人質は全国民。身代金3億円を用意しろ」との脅迫メールが届く。盗まれた生物兵器を秘密裏に探すよう命じられた、しがない研究主任の栗林は、何の手がかりのない中で捜索を始めるが、そこに「犯人死亡」の報せが届く。犯人の遺品から、生物兵器の所在のわずかな糸口をつかんだ栗林は、ヒントとして浮かび上がった「日本最大級のスキー場」へと向かうが・・・・。

人気作家・東野圭吾の同名サスペンス小説の映画化。スケールの大きい緊迫した身代金サスペンス物かと思いきや、実にスケールの小さいコメディ映画だった。とんでもない生物兵器を巡ってのストーリーなのに、コメディタッチなので全くといっていいほど緊張感はない。かといって、コメディ映画だが笑えるシーンも少ない。ギャグも使い古されたものばかり。そのため、熱演している主演の阿部寛の演技も空振っているようで可哀そう。

劇場公開日 2016年11月26日



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2017-08-10

就職戦線異状なし

★★★★(4.0)
w就職戦線異状なし
鑑賞No:00300
製作:1991年/日本/103分
監督:金子修介
出演:織田裕二/仙道敦子/的場浩司/和久井映見

早稲田大学4年の大原は、マスコミ志望の立川に影響され同じようにマスコミを志望していたが、立川とともに6月に入っても未だ内定がひとつも取れないでいた。そんな2人を、すでに親のコネで内々定を取っていた北町は六本木のナイトクラブに呼び出した。実は北町を確保しようとするデパートの接待だったが、羽目をはずして騒いでいた彼らは店にいた中年男と喧嘩になり、大原はその男を殴ってしまう。その中年男こそ、大原と立川が本採用に賭けていたエフテレビの面接官だった・・・・。

杉元伶一の同名小説の映画化。この映画の時代背景はバブル末期で、いわゆる超売手市場といわれたときなので、超氷河期といわれた就職活動期を経験した人にとってはとてもうらやましい時期の話です。映画ということで多少オーバーな表現はあるかもしれませんが、実際にこの時期に就職活動をしていた人から聞いた話だと、まんざらオーバーでもなかったようです。そんな状況だから、この映画も一言で言えばお気楽な就職活動映画ですが、お気楽な中にも案外世の中思ったようにはならないといった苦い経験もさせられる、ちょっとだけ考えさせられる映画です。ちなみに就職活動は今、「就活」って言うんですね。(最近は何でも短縮するのでよく分からん!)また就活になぞらえて「婚活」なる言葉もあるそうで・・・。

劇場公開日 1991年6月22日

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2017-07-14

シムソンズ

★★★★
シムソンズ
鑑賞No:01586
製作:2006年/日本/113分
監督:佐藤祐市
出演:加藤ローサ/藤井美菜/高橋真唯/星井七瀬

北海道常呂町の高校に通う和子は毎日、親友の史江とおしゃべりに興じるぐらいしか楽しみのない、刺激のない日々を送っていた。ある日、長野冬季オリンピックのカーリング競技に出場した町の英雄、加藤真人が凱旋試合のため常呂町に戻っていることを知り応援に行く。そこで偶然真人に声をかけられた和子は、真人の何気ない一言からカーリングチームを発足することに・・・。

ソルトレークオリンピックにカーリング女子日本代表チームとして挑んだ「シムソンズ」の実話に基づく青春ストーリー。カーリングという地味なスポーツについてはまったく無知といってもいいぐらいだったが、この映画を観てチョッピリ、カーリングのルールなどが分かった。氷上のチェスといわれているらしいが、頭脳だけではなく、緻密で正確な投球と臨機応変な判断力を必要とする掃き手とのチームワークが必要な、なかなか奥の深い競技である。まったくの素人(4人中3人)がそのカーリングに挑むわけだが、ストーリーは技術面での向上過程ではなく、人間関係や次々と起こる様々な障害を乗り越えていくあたりが中心で、チームワークの大切さを伝えているよう。主役の4人は皆、素人っぽくて初々しい反面、作品としての完成度を落としている気がしないでもないが、同じ自然体の演技でも本当に地元のコーチらしい演技をしていた大泉洋はハマリ役だった。ラストは爽やかな感動を呼ぶ良品。

劇場公開日 2006年2月18日



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2017-06-25

新宿スワンII

★★★★
新宿スワンII
鑑賞No:02862
製作:2017年/日本/133分
監督:園子温
出演:綾野剛/浅野忠信/伊勢谷友介/深水元基

スカウト会社「新宿バースト」のエース格へと成長した白鳥龍彦は、幹部の関玄介とともに横浜へと送り込まれる。社長・山城は「バースト」の横浜進出を目論んでいたが、タキと呼ばれる男が牛耳る横浜は、逆に新宿を飲み込もうと徹底抗戦の構えで対抗。新宿と横浜は全面戦争へと突入していく・・・・。

「ヤングマガジン」連載の和久井健による人気コミックを実写映画化した「新宿スワン」の続編。原作は読んでいないので、あくまで個人的な推測だが、前作のラストから推察すると、続編はいよいよ伊勢谷友介演じる真虎が新宿バーストでのし上がっていく展開かと思いきや、真虎は今回思ったほどの出番はなく、完全に脇に寄せられていた。一方、今回の陰の主役ともいうべき役どころだったのが、関。武闘派で粗野な面ばかりクローズアップされていた感があるが、本作では意外な一面や男気が描かれている。主役の綾野剛演じる白鳥龍彦も中堅として存在感を高めているが、相変わらずチャラい一面は健在。ストーリーも単なるスカウト会社のテリトリー争奪戦からやくざを巻き込んだ複雑な抗争にスケールアップしている。

劇場公開日 2017年1月21日



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2017-05-20

七人の侍

★★★★★
七人の侍
鑑賞No:01435
製作:1954年/日本/207分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/志村喬/島崎雪子/藤原釜足/加東大介

麦の刈り入れが終わる頃、野盗と化した野武士の群れがまた利吉たちの小さな村を襲おうとしていた。そこで絶望の淵にいた村人たちは侍を雇って野武士と戦うことを決意した村人は、町に出て雇うべき侍を捜すことに。しかし手助けしてくれる侍がなかなか見つからない。そんな中、子供を人質にした盗人を倒し子供を救った初老の浪人・勘兵衛を目の当たりに見る。利吉らは野武士退治を勘兵衛に頼み込み、浪人集めが始まる・・・。

戦国時代の貧しい農村を舞台に、野武士と戦うべく農民に雇われた七人の侍たちと農民の闘いを描く。黒澤作品をすべて観たわけではないが、観た中では間違いなく最高傑作。ストーリー展開といい、個性あるキャラクタといい、当時の百姓や浪人たちの様子といい、よく描かれているの一言。また今からみると出演者の豪華さも目をみはる。最後までハラハラさせられる展開に目が離せなかった。表面的には、悪=野武士、善=百姓という形だが、必ずしも百姓は正義で弱い存在ではなく、ずるくしたたかな面があることもしっかり描いているところはイイ。七人の侍を演じた志村喬をはじめ、三船敏郎、木村功、加東大介、稲葉義男、千秋実、宮口精ニら皆有名な俳優さんですが、その他にもチョイ役で山形勲、仲代達矢、宇津井健、東野英治郎ら名のある俳優が多数出ており、そういう面でも楽しめた。

劇場公開日 1954年4月26日



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2017-05-13

12人の優しい日本人

★★★★+
12人の優しい日本人
鑑賞No:00572
製作:1991年/日本/116分
監督:中原俊
出演:塩見三省/豊川悦司/相島一之/上田耕一

ある殺人事件の裁判のため、12人の男女が陪審員として集められた。被告人が若くて美人だったこともあり、審議はあっけなく無罪に決まるかに思えたが、討論が好きな一人が有罪を唱えたことで審議が混迷を極めていく・・・。

もしも日本に陪審員制度があったら・・・という仮定で作られた裁判もの映画。脚本は三谷幸喜。本作品のモチーフとなっているのは名作「十二人の怒れる男」。「十二人の怒れる男」は11人の陪審員が有罪を唱える中、唯一人の陪審員が無罪を主張し、有罪とした証拠や証言に対する疑問から次第に無罪に傾いていく・・・というストーリーだが、本作は逆。11人が無罪を主張する中、唯一人が有罪を主張する。それから無罪か有罪かで討論が始まるが、感情も入り混じり主張も二転三転するなど混迷していくさまはさすが三谷作品。元ネタとは違った面白さがあり楽しめる。

劇場公開日 1991年12月14日

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2017-04-04

しゃべれども しゃべれども

★★★+
しゃべれどもしゃべれども
鑑賞No:01425
製作:2007年/日本/109分
監督:平山秀幸
出演:国分太一/香里奈/森永悠希/松重豊

うだつの上がらない二つ目の落語家・三つ葉は、知り合いの女性からの頼みでクラスになじめない少年の村林に落語を教えることになる。落語教室を始めることになった三つ葉のもとに、ひょんなことから美人だが口の悪い十河、元野球選手だが口下手な解説者の湯河原が参加することになる。自らも伸び悩んでいるにもかかわらず、彼ら3人のために落語教室は続いていく・・・。

大きな変化はないものの静かにテンポよく進むストーリーとなっている。落語という日本の伝統的な話芸に、思うように気持ちや言いたいことが伝わらない人々が救いを求めて取り組む姿勢がよく描かれている。芸達者な伊東四朗の落語は見事だが、国分太一も(多分相当特訓したと思うが)なかなかの話芸を披露していた。最後の「火炎太鼓」は相当のものと思われるが、ストーリの中で突然上手くなった理由がよく分からなかった。子役の子の「饅頭こわい」は多少小生意気だが、大人顔負けの上手さだった。

劇場公開日 2007年5月26日



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2017-03-04

四十七人の刺客

★★★★+
四十七人の刺客
鑑賞No:00810
製作:1994年/日本/129分
監督:市川崑
出演:高倉健/中井貴一/宮沢りえ/岩城滉一

元禄14年3月14日、江戸城で赤穂城主・浅野内匠頭が勅使饗応役・吉良上野介に対し刃傷に及ぶ。これにより内匠頭は即日切腹、赤穂藩は取り潰しとなるが、吉良はお咎めなしとの裁断がくだる。この一方的な裁断には、時の宰相・柳沢吉保と上杉家江戸家老・色部又四郎の策謀があった。急報を受けた赤穂藩は騒然となり、篭城か開城かで揺れるが、筆頭家老・大石内蔵助は吉良を討つべく、動き始める・・・。

「忠臣蔵」を新解釈し、一種の情報・経済戦争として描いた忠臣蔵映画。数多い忠臣蔵ものの中で、かなり義理人情部分をそぎ落とし、塩相場を利用した経済戦略や意図的な流言などによる世論操作などにスポットを当てたあたりなど、異色かつ新鮮で面白い。ただ、これほどの語りどころの多い話を、2時間あまりで描くにはやはり無理があるのか、消化不良感は否めない点もあるが、忠臣蔵ものの中でも特筆すべき作品のひとつである。

劇場公開日 1994年10月22日

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2017-02-03

7月24日通りのクリスマス

★★★
7月24日通りのクリスマス
鑑賞No:01385
製作:2006年/日本/109分
監督:村上正典
出演:大沢たかお/中谷美紀/佐藤隆太/上野樹里

長崎市役所に勤めるサユリは、出会う男性に王子様ランキングをつけて楽しむ妄想の毎日を過ごしていた。そんな中、王子様ランキングの常にトップである憧れの先輩・聡史に再会したことから、この恋を実らせようと奮闘が始まる・・・。

長崎を舞台に、健気でちょっとドジな女性が憧れの先輩との恋を夢見るラブ・ストーリー。中谷美紀が「嫌われ松子の一生」同様、美貌に反した役を好演している。「嫌われ松子」も「サユリ」もともに男性に愛されたいという願望から行動する女性を演じているが、サユリは「嫌われ松子」とは正反対のエンディングを迎えるので観終わって幸せな気分を味わうことができる。出演者も皆いわゆるイイ人ばかりなので、ほんとにピュアなラブ・ストーリーという感じ。(どろどろしたところがないので少し物足らない!?)中谷美紀にしろ、サユリと同類として扱われるメグミ役の上野樹里にしろ、さえない女性の役だが元がイイので、多少感情移入できないところはあった。(さえない女性役なら、こんな美人女優を配役するのはいかがなものか・・・?)

劇場公開日 2006年11月3日



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2017-01-19

シベリア超特急

★★★
シベリア超特急
鑑賞No:01123
製作:1996年/日本/90分
監督:水野晴郎
出演:水野晴郎/かたせ梨乃/菊池孝典/西田和晃

第二次世界大戦前夜のシベリヤ鉄道内で起こる連続殺人事件が起こる。犯人推理を山下奉文陸軍大将が始めるが、スターリンの命によって山下暗殺のために送り込まれた刺客に遭遇する・・・。

映画評論家の水野晴郎が製作・監督・原作・脚本・主役に挑んだサスペンス・ミステリー。山下陸軍大将を演じた水野晴郎の素人演技が微笑ましい。B級映画ながら、結構楽しめるストーリーで、最後のダブルどんでん返しも見もの。

劇場公開日 1996年2月24日

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2016-12-18

植物図鑑 運命の恋、ひろいました

★★★★
植物図鑑 運命の恋、ひろいました
鑑賞No:02829
製作:2016年/日本/112分
監督:三木康一郎
出演:岩田剛典/高畑充希/阿部丈二/今井華

ごく普通のOL・さやかは、ある日、マンションの前で行き倒れていた青年・樹と出会う。半年間という期限付きで樹はさやかの家で暮らすことになり、料理上手で野草に詳しく、それまで知らなかった世界を優しく教えてくれる樹に、さやかは次第に惹かれていくが・・・。

「図書館戦争」などのベストセラー作家・有川浩による恋愛小説の映画化。たとえイケメンでもこんなにいとも簡単に共同生活という名の同棲が始まる? そして半年も下の名前しか知らない? 半年も同棲していてキスすらしない関係でいられる? 何ともありえないピュアさのストーリーでツッコミどころは多いけど、半年後、突如消えてしまうイケメンくんに戸惑い、混乱し、悲嘆するヒロインの切ない気持ちはじ~んと伝わってきた。ちょっと「愛と青春の旅だち」を思わせる作品。

劇場公開日 2016年6月4日



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2016-11-28

シン・ゴジラ

★★★+
シン・ゴジラ
鑑賞No:02827
製作:2016年/日本/119分
総監督:庵野秀明/監督:樋口真嗣
出演:長谷川博己/竹野内豊/石原さとみ/高良健吾

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが・・・・。

日本版ゴジラとしては初のフルCGで作られた作品。ただ、ゴジラがフルCGであること以前に、これまでの日本版ゴジラやハリウッド版ゴジラとは趣も異なり、一線を画す作品となっている。これまでの作品は人間VSゴジラ、あるいはゴジラVS怪獣という対決構図の中でゴジラが描かれていたが、本作は日本政府(組織)VS外敵といったイメージで、あくまで外敵のイメージ的な象徴としてゴジラが描かれているが、ゴジラは観る人によって何物にも置き換えることができるような印象だ。それに対し、人間側はこれまでのような主人公的なヒーローは出てこず、常に組織として判断・行動しており、実にリアルだ。実際に有事の際はまさにこのような内部の動揺、喧喧囂囂なやりとりが展開されるのだろうと思わせるような描写だ。憲法9条をめぐる憲法改正論議が今後活発になるだろうが、まさにゴジラのような容赦ない侵略者によって引き起こされる有事の際には日本はどうするのか?という日本全体の課題について突きつけられたような内容になっている。

劇場公開日 2016年7月29日



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2016-10-29

SHINOBI

★★★+
SHINOBI.jpg
鑑賞No:01569
製作:2005年/日本/101分
監督:下山天
出演:仲間由紀恵/オダギリジョー/椎名桔平/黒谷友香

時代は太平の世に向い始めた1614年。それまで忍者の里として勢力を競ってきた伊賀と甲賀は、初代・服部半蔵の定めた掟によって長きに渡って互いに戦うことを禁じられてきた。そういった中で、それぞれの里の跡取りである伊賀の朧と甲賀の弦之介は運命的な出会いをし、恋に落ちる。しかし、徳川家康の命によって、伊賀と甲賀の精鋭5人を戦わせ、その結果によって将軍家の世継ぎを決めることに・・・。

山田風太郎の「甲賀忍法帖」を原作とする時代劇。全体的になかなかよいストーリー展開で面白かったが、描き方が多少薄っぺらい感があり、その分感情移入も薄くなった。そもそも2人が愛し合うところから何も描かれていないので、その後の2人の苦悩もあまり強く伝わってこなかった。精鋭5人の決闘シーンは結構見ごたえがあったが、誰がどんな忍術の持ち主か、もう少し説明があって、それぞれ5人がもっと入り乱れての戦いであればもっと面白かったように思った(柔道の対抗戦のような戦いを想像していたので・・・・)。全体的に日本版X-MENといった感じの映画。ちなみに、朧と弦之介との対決シーンでの結末は切ないながら感情移入できていない分、泣けるシーンとはならなかったが、朧と家康の面会シーンでの朧の身体を張った嘆願には心を打たれた。映画の進行上ではすでに忍者の里に対する攻撃が始まっていたので、もの凄い後味の悪い終わり方が頭をよぎったが、最後はきれいにまとめた感があった。

劇場公開日 2005年9月17日



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2016-10-23

女王蜂

★★★
女王蜂
鑑賞No:01103
製作:1978年/日本/139分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/高峰三枝子/司葉子/中井貴恵

昭和27年、伊豆・月琴の里。地元の名家・大道寺家の時計塔で娘・智子の求婚者の一人が無残な死体で発見される。一方、19年前に起きた事件を再調査するため、金田一耕助は大道寺家を訪れるが、やがて智子の求婚者が次々と謎の死を遂げていく・・・・。

横溝正史の同名小説の映画化。一通の警告状に端を発した連続殺人事件に名探偵・金田一耕助が挑む。市川崑監督の金田一シリーズとしては、「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「獄門島」に続く第4作となる。豪華な俳優陣が揃った分、登場人物も多く、人間関係も複雑、さらに時間軸が現代(昭和27年)と20年前の昭和7年の2本あり、分かりにくい部分があったが、まずまず楽しめた。相変わらず連続殺人はやや芝居がかった印象があるが、市川崑監督の前3作に比べ、全体的に暗さはなく、むしろ原色系の明るさが印象的だった。そういう意味ではおどろおどろしさが強調されている前3作と一線を画す分、インパクトもやや弱いのか?印象に残りにくい作品だった。

劇場公開日 1978年2月11日



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2016-08-13

人生の約束

★★★★
人生の約束
鑑賞No:02805
製作:2016年/日本/120分
監督:石橋冠
出演:竹野内豊/江口洋介/松坂桃李/優香

新興IT企業CEOで会社の拡大にしか興味のなかった祐馬は、元共同経営者で親友でもあった航平から無言の留守番電話が入っていることに気付き、胸騒ぎを覚えて航平の故郷の富山県・新湊を訪れる。しかし、航平は既に亡くなっており、かつて航平に対して会社から追い出すような仕打ちをした祐馬を、航平の遺族は怒りをもって出迎える。そんな中、航平の忘れ形見の少女・瞳は、祐馬にある頼みごとをする・・・・。

富山県射水市で江戸時代から続く「新湊曳山まつり」を題材にした作品。亡くなった親友の生前の遺志を継いで奔走する主人公を描いているが、ストーリーは分かりやすい反面、イマイチ盛り上がりには欠ける。もう少し、対立構造が激しく描かれるかと思ったが、冒頭の感じからは意外なほど割と早く容易に主人公が町の人に受け入れられたからだ。そのためもあってか、全体的にはやや印象に残りにくい、ちょっと綺麗すぎるストーリーに落ち着いているのが残念(もうちょっとドロドロしていてもいいような気もしたが・・・・)。それゆえ、一人で悪役のような立場を一手に引き受けたような感じの、西町町内会長役の柄本明の存在感と演技は秀逸。

劇場公開日 2016年1月9日



(キャスト一覧)
竹野内豊(中原祐馬)
江口洋介(渡辺鉄也)
松坂桃李(沢井卓也)
優香(大場由希子)
小池栄子(藤岡小百合)
高橋ひかる(渡辺瞳)
美保純(冨樫美紀)
市川実日子(渡辺美也子)
立川志の輔(近藤陽介)
室井滋(西村好子)
柄本明(武田善三)
ビートたけし(岩瀬厚一郎)
西田敏行(西村玄太郎)


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2016-05-15

失楽園

★★+
失楽園
鑑賞No:00635
製作:1997年/日本/119分
監督:森田芳光
出演:役所広司/黒木瞳/星野知子/柴俊夫

出版社に勤める久木はある日突然左遷を命じられるが、そんな久木の前に現れた凛子に心を奪われ、彼女を強引に口説き落とす。そして週末ごとに逢瀬を重ねるようになり、やがて久木は都内にマンションを借りて愛の巣を作り上げる。しかし、2人の行動を察知した凛子の夫・晴彦はあえて離婚しないことで凛子を苦しめ、一方、久木の妻・文枝は離婚を申し出る。次第に家族や社会から孤立し始めた2人は・・・・。

中年サラリーマンと、冷たい夫婦関係にあった人妻が激しい恋に落ちて破滅に向っていくドラマ。当時相当話題になった映画だが、家族を省みないわがままな中年男女の自分勝手な不倫にしか見えず、何が面白いのかサッパリわからなかった。(バブルがはじけた後の暗い空白の10年といわれた日本の社会背景によるものか?)大胆なセックスシーンも話題になり、人気女優・黒木瞳というのも話題性は高かったが、それ以前の作品で結構脱ぎまくっていたので、思ったほど新鮮さはなかった。共感できる人とできない人に大きく分かれる作品と思われる。(観る時の自分の年齢にも大きく左右されるかもしれませんが・・・)

劇場公開日 1997年5月10日



(キャスト一覧)
役所広司(久木祥一郎)
黒木瞳(松原凛子)
星野知子(久木文枝)
木村佳乃(知佳)
柴俊夫(松原晴彦)
寺尾聰(衣川和記)
平泉成(水口吾郎)
岩崎加根子(三浦節子)
中村敦夫(小畑常務)
小坂一也(鈴木)
あがた森魚(横山)
石丸謙二郎(村松)
金久美子(今井美都里)
速水典子(水口雅代)
村上淳(徹)


  1. 邦画-し

2016-04-19

劇場版 女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。

★★
女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。
鑑賞No:02782
製作:2015年/日本/前編:71分、後編:61分
監督:白石和彌
出演:みさこ/蒼波純/久間田琳加/吉田凜音

鏡を見ることができない26歳のドラマー・れんげは桃山女子学院中等部の女子トイレで清掃員として働いていた。掃除中は女子たちの様々なガールズトークが聞こえてくる。文化祭が近付いてきたある日、れんげが気になっていた開かずのトイレの扉がついに開き・・・・。

GYAO!オリジナルドラマから生まれた劇場版で、GYAO!で配信された全12話のドラマに、未公開エピソードを加えて再編集したもの。劇場版は2部作で、「前編:入る?」と「後編:出る!」からなる。舞台のほとんどが女子トイレの中という、かつてない設定に驚かされるが、トイレ清掃員・れんげの視点から見た今どきの女子中学生というのは面白い。ただ、時代は変わったとはいえ、内容はすこしぶっ飛んでおり、リアリティはあまり感じられない。が、男子には想像もできない“事件?”は実際にあるようで、その一端を想像できるエピソードもあった。

劇場公開日 2015年8月22日



(キャスト一覧)
みさこ(岡本れんげ)
蒼波純(大川たまこ)
久間田琳加(佐々木)
吉田凜音(ノン子)
中山莉子(美少女)
鈴木まはな(かのん)
花梨(さゆみ)
甘南備由香(舞音)
神岡実希(姫星)
森本奈々(道原もも)
森本寧々(道原とも)
中村倫也(金子先生)


  1. 邦画-し

2016-02-11

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

★★
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
鑑賞No:02765
製作:2015年/日本/88分
監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬/長谷川博己/水原希子/本郷奏多

超大型巨人によって破壊された外壁の修復作戦に出発したエレンたち調査兵団は、巨人の襲撃によって窮地に陥る。エレンも深手を負った上に、仲間のアルミンをかばって巨人に飲み込まれてしまい、その場にいた誰もが絶望の淵に立たされる。しかしその時、謎の黒髪の巨人が現れ、他の巨人たちを駆逐しはじめる・・・・。

諫山創の大ヒットコミックを実写映画化した「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」2部作の後編。インパクトのある前宣伝に比べ、意外にも内容がなく、がっかりした前編だったが、後編はさらにひどかった。巨人対人間の戦いを描いているのかと思いきや、後編はいきなり人間同士の内部対立ともいえる状況からスタート。それに対する説明もなく、コミックを読んでいないと全く経緯が分からない。それぐらい内容が濃く説明できいないのかと言えばそうでもない。88分という、前宣伝の壮大なイメージとは裏腹な短尺もので、短尺の割にストーリー内容はだらだらしていてスピード感はない。その上、壁の中のメインの人間が実は巨人だった!?という、観ていて納得のできる展開ではないことなど、不満感満載の内容。映像はそれなりに良かったがやはり実写化は失敗と言わざるを得ない作品。

劇場公開日 2015年9月19日



(キャスト一覧)
三浦春馬(エレン)
長谷川博己(シキシマ)
水原希子(ミカサ)
本郷奏多(アルミン)
三浦貴大(ジャン)
桜庭ななみ(サシャ)
松尾諭(サンナギ)
渡部秀(フクシ)
水崎綾女(ヒアナ)
武田梨奈(リル)
石原さとみ(ハンジ)
ピエール瀧(ソウダ)
國村隼(クバル)
草なぎ剛
緒川たまき
KREVA


  1. 邦画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2016-01-12

自虐の詩

★★★★
自虐の詩
鑑賞No:01508
製作:2007年/日本/115分
監督:堤幸彦
出演:中谷美紀/阿部寛/西田敏行/遠藤憲一

大阪のひなびたアパートに住むイサオと幸江。イサオは無口な元ヤクザで、仕事もせずに酒とギャンブルに明け暮れており、内縁の妻の幸江がラーメン屋で働いて生計を立てていた。それでもイサオを愛していた幸江はやがて妊娠するが、それを聞いたイサオは家を出て行ってしまう。途方に暮れた幸江は、誤って歩道橋の上から落ちて重態となり、生死をさまよう中、これまでの人生が蘇えってくる・・・。

業田良家の同名4コマ・マンガが原作。「嫌われ松子の一生」で薄幸の女性を好演した中谷美紀が、「松子」を彷彿させるがごとく再び薄幸の女性を演じている。母に捨てられ、父親は銀行強盗をして刑務所へ。学校の弁当も日の丸弁当という極貧の少女時代のエピソードを交えながら、イサオとのビンボーな生活にも関わらず、どこか幸せな幸江。本当の幸せとは何かというのをつくづく考えさせられる作品となっている。ただ、暗く重い作品ではなく、そこは堤幸彦監督。テンポよく、シュールなギャグが至る所に散りばめられている。脇を固めるキャラクターも皆個性的で強烈な印象を残す。気に入らないとすぐちゃぶ台をひっくり返す乱暴者のイサオと、けなげに尽くす幸江だが、物語の後半で描かれる馴れ初めでは意外な展開に。若干端折られて、繋がりのわかり難い部分もあるが、最後は感動するラブストーリー。

劇場公開日 2007年10月27日

(キャスト一覧)
中谷美紀(森田幸江)
阿部寛(葉山イサオ)
遠藤憲一(あさひ屋マスター)
カルーセル麻紀(福本小春)
竜雷太(組長)
名取裕子(美和子)
西田敏行(森田家康)


  1. 邦画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2015-10-12

新宿スワン

★★★★
新宿スワン
鑑賞No:02718
製作:2015年/日本/139分
監督:園子温
出演:綾野剛/山田孝之/沢尻エリカ/伊勢谷友介

一文無しであてもなく歌舞伎町を彷徨っていた白鳥龍彦は、スカウト会社「バースト」幹部で謎に満ちた一流スカウトマンの真虎に助けられ、スカウトマンとしての道を歩み始める。裏社会に足を踏み入れた龍彦は、危険な思惑が交錯する世界を縦横無尽に駆け抜けていく・・・・。

「ヤングマガジン」連載の和久井健による人気コミック「新宿スワン 歌舞伎町サバイバルバトル」の実写映画化。これまでクールな役柄の多いイメージだった綾野剛が、そのイメージを大きく変えた作品と言える。髪を金髪に染め、チンピラまがいの新人スカウトマン役で、時にヘラヘラ、またしょっちゅうボコボコにされるなど、意外なシーンが続出。しかし、それも次第に馴染んでいき、白鳥龍彦という役どころになりきっていた。その分、クールな役どころは伊勢谷友介と山田孝之が担っているが、白鳥龍彦と山田孝之演じる秀吉との関係が明らかになってからは山田孝之のクールさが失速するのは残念。それに反し、最後までクールさを保ち、大いに予感させる続編の中心的存在になるだろう伊勢谷友介演じる真虎はイカしていた。

劇場公開日 2015年5月30日



  1. 邦画-し

2015-10-03

Shall we ダンス?

★★★★
Shall we ダンス
鑑賞No:00721
製作:1996年/日本/136分
監督:周防正行
出演:役所広司/草刈民代/竹中直人/渡辺えり子

ごく平凡なサラリーマンの杉山正平は、ある日の会社帰りに電車の窓から見えるダンス教室の窓に佇む女性を見つけ興味を覚える。数日後、杉山はそのダンス教室を訪れ、ダンスのレッスンを受けることにした。社交ダンスは全くの初心者だった杉山だが、杉山が見かけた女性はこのダンス教室の娘で、ダンス・コンテストの最高峰ブラック・プールに出場するほどの先生だった。やがて杉山の会社の同僚・青木もここの生徒であることを知り、次第に社交ダンスにのめりこんでいくのだが・・・・。

社交ダンスの映画と聞くと普通ならパスしてしまうジャンルですが、そこは「シコ、ふんじゃった。」の周防監督、マイナーな題材をみごとなエンターテイメント映画に仕立て上げているのには感心した。出演陣もかなり練習したんでしょうね。その努力と意気込みが伝わってくる映画で、この映画で社交ダンスブームが起こったのもうなずけます。普通なら興味を持たない社交ダンスという世界に触れることができたのも映画という媒体のおかげだと思います。それにしても「シコ、ふんじゃった。」もそうですけど出演者の竹中直人、主演を食うような強烈なインパクトを残す役者であり、役どころですね。

劇場公開日 1996年1月27日


  1. 邦画-し

2015-09-29

ジヌよさらば ~かむろば村へ~

★★★★
ジヌよさらば ~かむろば村へ~
鑑賞No:02716
製作:2015年/日本/121分
監督:松尾スズキ
出演:松田龍平/阿部サダヲ/松たか子/二階堂ふみ

銀行員なのにお金アレルギーになり、会社を辞めるハメになった高見武晴は、お金を1円も使わない暮らしを求めて東北の寒村に移住する。そこで彼は、隠された過去を持つ世話好きな村長とその美人妻、自ら「神様」を名乗り人々から慕われる老人など、ひと癖もふた癖もある村人たちと出会う。そんな村人たちと触れあいながら、お金とかけ離れた毎日を送るうちに、武晴の人生は思わぬ方向へと転がりはじめる・・・・。

いがらしみきお原作の人気コミック「かむろば村へ」の実写映画化。監督は作家、演出家、俳優など多彩な才能を持つ松尾スズキで、「恋の門」「クワイエットルームにようこそ」に続く長編監督3作目。原作は読んでいなかったが、1円も使わないで過疎の村で自給自足生活を送ろうとする青年の話と聞いて、現代生活における自給自足生活のためのアイデア満載のノウハウ映画かと思いきや、全く違っていた。お金は関係なしに、村で人との関係や協力・助け合いなくして一人で生きていくということの難しさ、1円も使わない生活・自給自足生活と言いながら実は村人たちの好意や助けによって成り立っていることを思い知らされる。全体的にはコメディタッチの映画ながら、過疎化・限界集落の問題や、挙句の果てには強姦・殺人といった事件まで出てくる、結構シリアスな内容も含んでいる。松田龍平の自然体の演技が非常に良くて、役柄の武晴にマッチしており、阿部サダヲとの掛け合いも面白い。

劇場公開日 2015年4月4日


  1. 邦画-し

2015-09-20

死国

★★
死国
鑑賞No:00816
製作:1999年/日本/100分
監督:長崎俊一
出演:夏川結衣/筒井道隆/栗山千明/根岸季衣

15年ぶりに比奈子は四国・高知の故郷に帰ってくるが、そこで幼馴染の莎代里が16歳のときに死んでいたことを知らされる。さらに莎代里の死にまつわる悪い噂を、初恋の相手・文也から聞かされる。そんな頃、村では奇妙な出来事が続発しており、その原因を作っていたのは莎代里の母・照子だった。照子は死んだ莎代里を蘇えらせるため、四国八十八カ所の札所を死者の歳の数だけ逆に回る逆打ちをしていたのだった・・・・。

「リング」人気に便乗して製作したような感のある映画で、観てもさほど怖くもなく、印象にも残りにくい作品でした。そもそも四国八十八カ所の札所を死者の歳の数だけ逆に回ると死者が蘇るというのも何かピンとこないし、「四国」=「死国」という語呂合わせ的発想は面白いけど、四国の人はどう感じているのでしょうか?

劇場公開日 1999年1月23日




  1. 邦画-し

2015-08-20

ジョーカー・ゲーム

★★★
ジョーカー・ゲーム
鑑賞No:02697
製作:2015年/日本/108分
監督:入江悠
出演:亀梨和也/深田恭子/伊勢谷友介/小澤征悦

第2次世界大戦前夜の陸軍士官学校。上官の命令に背き、極刑となるはずだった嘉藤は、陸軍内に極秘裏に設立された諜報組織「D機関」の結城中佐に助けられる。数々の訓練を経て諜報員となった嘉藤は、初めての任務として、米国大使グラハムが持つ「ブラックノート」と呼ばれる機密文書を奪取するよう命じられる。しかし、そんな嘉藤の前にグラハムの愛人でもある謎の女リンが立ちふさがる・・・・。

2009年・第30回吉川英治文学新人賞や第62回日本推理作家協会賞を受賞した柳広司の同名スパイ小説の映画化。主人公がD機関の結城中佐に救われ、D機関に採用されるまでのくだりは、主人公の飛びぬけた才能に、本格的なスパイ映画の展開を予想させるが、いざ任務が始まると、だんだん期待は裏切られていく。優秀そうに見えた主人公はリンという女の色香に惑わされ、失敗の連続。そもそも情に弱いスパイって、その時点で失格じゃないの?その上、中盤からは英国諜報機関との「ブラックノート」の争奪戦が中心だが、どちらも一流のスパイとは思えない間抜けさは、ルパン三世を見ているようなドタバタ劇に象徴されるよう。やはり日本で本格的なスパイ物は無理なのだろうか。

劇場公開日 2015年1月31日


  1. 邦画-し

2015-08-16

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

★★+
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
鑑賞No:02698
製作:2015年/日本/98分
監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬/長谷川博己/水原希子/本郷奏多

100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半が捕食され、文明は崩壊。生き延びた人々は巨大な壁を三重に築き、その中で暮らしていた。壁に守られた安寧とした生活に苛立ちを覚えるエレンは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていたが、ある時、そんなエレンの目の前に人類の想定を超える超大型巨人が出現。壁の一部を破壊し、そこから巨人たちが町になだれ込んでくる。次々と巨人が人間を食らう地獄をからくも生き延びたエレンは、2年後、対巨人兵器の立体機動装置で武装した調査兵団の一員になっていた。調査兵団は壊された壁の修復作戦を決行するが・・・・。

原作は読んでいないが、予告編から大いに期待していた作品だが、まず上映時間の98分というのを見て嫌な不安が頭をよぎった。長尺だから大作で見ごたえあるとは限らないが、予告編を見る限り大作感がプンプンしていたにも拘らず、この短尺さは何を意味するのかと思ったからだ。そしてその不安は的中する。あまり説明がなく、テンポよく進むストーリー展開は、ある意味、小気味よく感じられはしたが、ストーリー性が感じられない分、内容の薄っぺらさを露呈した感じ。さすがに映像的には最初の壁を破壊する超大型巨人の登場シーンはアニメチックな巨人ではあったが迫力があった。ただ、そのあとに出てくる巨人はリアルではあるが、嫌悪感を催す造形でちょっと気持ち悪かった(監督の狙いなのかもしれないが・・・)。それ以降は何か安物のB級ゾンビ映画でも観ているようで、とてもあれだけ大々的に宣伝していた大作映画とは思えない内容。本作は2部作構成の作品だが、前編を観終わってこれほど後編を観たいと思わなかった作品も珍しい。

劇場公開日 2015年8月1日



  1. 邦画-し

2015-06-23

地獄の警備員

★+
地獄の警備員
鑑賞No:00406
製作:1992年/日本/97分
監督:黒沢清
出演:久野真紀子/松重豊/長谷川初範/由良宜子

警備員として雇われた元力士の富士丸。彼は過去に殺人を犯しながらも精神鑑定により無罪となっていた。一方で、絵画取引のために雇われた元学芸員の秋子は忙しい毎日だった。そんな中、富士丸は同僚を殺害、徐々に狂気をあらわにして行く・・・・。

ストーリーも画面も粗いB級ホラー。過去に殺人を犯していながら無罪となっていた元力士の殺人鬼が、警備員として雇われた会社で次々と殺人を犯していく話。ただ、なぜ殺人を犯すのか、イマイチ説明がない。そもそも、殺人鬼が元力士という設定の意味も分からない。怪力であることを強調するためか?その割には元力士役が松重豊なので、違和感がありすぎ。画面も暗く、B級テイストぷんぷんの作品だが、出演者は松重豊、長谷川初範、大杉漣、内藤剛志と、意外と有名どころが出ていて驚いた。

劇場公開日 1992年6月13日


  1. 邦画-し

2015-04-22

渋滞

★★★+
渋滞
鑑賞No:02637
製作:1991年/日本/108分
監督:黒土三男
出演:萩原健一/黒木瞳/宝田絢子/湯澤真吾

秋葉原の電気店販売課長の林蔵は、妻・春恵と二人の子供と共に浦安に住むごく普通のサラリーマン。今年の正月休みは故郷の真鍋島にみんなで帰ろうと思い立った林蔵。12月30日、道路が混み合う前に出発と高速道路に乗った四人だったが、さっそく道路渋滞に巻き込まれてしまい、その日に着く予定にもかかわらず、日が暮れて来て野宿するハメになってしまう・・・・。

自分も実家から遠く離れて住んでいるため、盆・正月は帰省するが、決して車は使用しない。公共交通機関を利用するし、早くから帰省計画を立て、席も予約している。それでも不測の事故や悪天候などで計画通りにいかないことがある。映画に言ってもしょうがないが、この時期に旅費を安くあげるために車を使うのは愚の骨頂だし、使う以上はそれなりの覚悟が必要なことを思い知らされる内容。映画では極端なほど不測の事態が次々と発生するが、それも自業自得、この一家にはあまり同情はしなかった。むしろ可哀想だったのは、息子一家を待つ老いた両親。もうだめかと思ったが、最後、わずかでも会えたのはちょっと救いだった。

劇場公開日 1991年4月27日


  1. 邦画-し

2015-01-21

仁義なき戦い・完結篇

★★★+
仁義なき戦い・完結編
鑑賞No:00494
製作:1974年/日本/98分
監督:深作欣二/皆川隆之
出演:菅原文太/小林旭/北大路欣也/松方弘樹

警察の“頂上作戦”で幹部連中が大量に検挙された後、大友組が勢力を回復、広島やくざ組織は、山守組、打本会、大友組の三巴の対立となっていた。だが、山守組最高幹部の武田明は警察の目を欺くために山守義雄を会長に、傘下の組や近郊都市の組織までも大同団結させて、政治結社「天政会」を発足させた。しかし、武田ら主流派と大友勝利ら反主流派が対立し・・・・。

広島抗争を描いたシリーズの完結篇であるが、予定していた第二次広島抗争まではすでに「仁義なき戦い 頂上作戦」で描き切っていたにもかかわらず、映画が続けてヒットしていたため、急きょ作られたもの。そのため、「広島死闘篇」で主役を食うほどの鮮烈な印象を残した大友勝利役の千葉真一が別作品の撮影のため出演できず、宍戸錠に代わったのは残念。内容も第三次広島抗争を描いたもので、新旧交代の感が強く、菅原文太や小林旭の露出度は低く、北大路欣也演じる松村保が中心に描かれている。1つの時代の終わりを感じさせるラストだが、また新たな若い勢力の台頭は続くことを予感させ、ヤクザ社会の終わりはないことを無言で訴える空しい最後である。


  1. 邦画-し

2015-01-08

仁義なき戦い・頂上作戦

★★★★
仁義なき戦い 頂上作戦
鑑賞No:00491
製作:1974年/日本/101分
監督:深作欣二
出演:菅原文太/小林旭/梅宮辰夫/黒沢年男

昭和38年春/西日本広域暴力団明石組と、ライバル神和会との代理戦争とも言うべき広島抗争は、激化する一方だった。明石組系の打本組(広島)と広能組(呉)、神和会系の山守組(広島)の双方は、はっきりと対立の様相を呈していた。相次ぐ暴力事件への市民の批判は高まり、警察は暴力団撲滅運動に乗り出し“頂上作戦”を敷くが・・・・。

シリーズ第4部。主演は広能を演じる菅原文太だが、前半で広能が逮捕されシャバの舞台から消えるため、後半は小林旭演じる武田を中心に描かれている。内容は前作に続き、第二次広島抗争を描いているが、これまではヤクザVSヤクザという対立構造だけだったのに対し、これに加え本作では警察やマスコミも絡んできてより面白くなってきている。シリーズ通して曲者ぶりを如何なく発揮する金子信雄演じる山守は相変わらず健在だが、これに負けない曲者ぶりを見せる加藤武演じる打本も見逃せない。敵対しながらヤクザとしての生き方には相通じる広能と武田のラストでの再会シーンはやはり見逃せない名場面。


  1. 邦画-し

2015-01-07

仁義なき戦い・代理戦争

★★★★
仁義なき戦い・代理戦争
鑑賞No:00477
製作:1973年/日本/102分
監督:深作欣二
出演:菅原文太/小林旭/梅宮辰夫/金子信雄

昭和35年、広島最大の暴力団・村岡組で跡目を巡り、打本と山守が対立。打本は広能を介して、神戸の明石組と手を組む。それを知った村岡は跡目を山守に譲り、山守組は広島最大の暴力団となった。孤立した打本は明石組の傘下に入り、山守組も神戸の神和会と手を組む。この結果、打本と山守の対立は、明石組と神和会による代理戦争へと発展する・・・・。

シリーズ第3部。ただし内容的には第1部の続編に位置づけられる。第1部、第2部に続き、相変わらず超豪華なキャストだが、さらに本作から日活の大スター、小林旭が加わり、さらに豪華さが増している。第1部では菅原文太演じる広能もチンピラ風体が中心だったが、本作では呉の一角を仕切る親分に成長し、威風・貫禄の十分備わったやくざになっている。ストーリーの中心は第二次広島抗争だが、実録もので基本、事実に即して描かれており、広島だけでなく神戸やくざも絡んだ複雑な人間関係、組織関係なため、1回観ただけでは分かりにくいところはある。いずれにせよ、超豪華キャストに加え、個性豊かな登場人物が多いため、最初から最後まで楽しめる。


  1. 邦画-し

2014-12-24

人類資金

★★+
人類資金
鑑賞No:02518
製作:2013年/日本/140分
監督:阪本順治
出演:佐藤浩市/香取慎吾/森山未來/観月ありさ

金融ブローカーを名乗って詐欺を繰り返す真舟雄一の前に、石優樹と名乗る男が現れ、M資金を管理しているという財団「日本国際文化振興会」を訪ねることになる。しかし、防衛省の秘密組織の人間に襲撃を受けた真舟は逃げ延びった先で本庄一義という男から「10兆円のM資金を報酬50億円で盗み出してほしい」と依頼されるが・・・・。

M資金とは、戦後GHQが占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金のこと。ただし、その存在は確認されておらず、むしろこの資金を口実に起こった詐欺事件で有名になっている。本作もそんなM資金を題材にした作品だが、一見世界を股にかけたスケールが大きいような感じがするが、登場人物は日本人中心で思ったほどの世界感は感じなかった。また、ストーリーもミステリーっぽくみせるためか、分かりにくく、面白さも半減、長尺な分、退屈感が否めなかった。
  1. 邦画-し

2014-12-20

仁義なき戦い・広島死闘篇

★★★★
仁義なき戦い・広島死闘編
鑑賞No:00474
製作:1973年/日本/100分
監督:深作欣二
出演:菅原文太/北大路欣也/千葉真一/梶芽衣子/金子信雄

一時休戦していた博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会だったが、ここへきて再び抗争が勃発していた。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は、仮出所早々、大友連合会の連中に袋叩きに遭う。それがもとで、山中はライバル組織の村岡組の組員となるのだった。そして村岡の姪でもある靖子ともいい仲になるが・・・・。

シリーズ第2作。主演は1作目に続き、広能昌三を演じた菅原文太だが、露出度は少ない。その代わり、主演を食わんばかりの露出度と強烈なインパクトを残したのが、千葉真一と北大路欣也。やくざ映画なので、出演者の多くはヤクザ役だが、そんなヤクザの中でも枠にはまらない、無鉄砲でエネルギッシュでギラギラしたものを感じる2人。1作目の菅原文太もそんな雰囲気があったが、さらに輪をかけたようだ。だから、2作目の菅原文太は妙に落ち着いておとなしくなったような感じさえ強く感じるほどだ。シリーズの中では異色とも言われている作品だが、面白いことには変わりない。
  1. 邦画-し

2014-12-19

仁義なき戦い

★★★★
仁義なき戦い
鑑賞No:00470
製作:1973年/日本/99分
監督:深作欣二
出演:菅原文太/松方弘樹/梅宮辰夫/渡瀬恒彦

戦後間もない広島・呉。友人の喧嘩相手を射殺した復員兵・広能昌三は刑務所に服役、そこで出会った土居組若頭・若杉と義兄弟の契りを結ぶ。出所後広能は山守組の盃を受け組の下で活躍するが、組の勢力が増すにつれて敵対組織との抗争、また組内部にも抗争が勃発。仁義なき戦いの火蓋が切られていく・・・・。

戦後の広島で実際に起こった広島抗争を題材として、飯干晃一が著したモデル小説の映画化。日本版「ゴッドファーザー」とも言われているが、まさに実録やくざ映画の代表格で、男なら一度は観てみたい、ゾクゾクする映画。「ゴッドファーザー」も血で血を洗う抗争劇を描いてはいるが、そこにはファミリー愛というのが根底が感じられるが、「仁義なき戦い」はともかく隙あらばのし上がろうとする野心家たちの目まぐるしい裏切りに次ぐ裏切りの連続で愛は感じられない。そんな中で菅原文太演じる広能昌三は一本筋の通った、まさに仁義に生きる男っぷりで格好いい。手持ちカメラによる撮影のため、ブレが多く、幾分見にくいシーンもあるが、却って臨場感を増す効果も出している。
  1. 邦画-し

2014-12-07

純喫茶磯辺

★★★+
純喫茶磯辺
鑑賞No:01698
製作:2008年/日本/113分
監督:吉田恵輔
出演:宮迫博之/仲里依紗/濱田マリ/麻生久美子

工事現場で働く磯辺裕次郎は高校生の娘・咲子と二人暮らしをしていた。そんなある日、父親が急死し、裕次郎は多額の遺産を相続したことにより仕事をやめてしまう。さらに計画性のない彼は、ただ単に女性にもてたいがために喫茶店“純喫茶磯辺”をオープンする。しかし咲子の心配したとおり、店は閑古鳥が鳴く毎日だった。ところが美人の素子をアルバイトに雇ってから一転、店は大繁盛しだす・・・・。

いい加減で自分勝手だが、どこか子供っぽく憎めない裕次郎をお笑いの宮迫博之が好演している。多額の遺産を手に入れ、仕事をしたくなくなるというのは何となく分からないでもないが、日頃の仕事に対するやる気のなさが冒頭に描かれているのも面白い。こんな父親に対し、しっかり者の娘は現実的で、父親に意見するが聞いてもらえない。口は悪いが、ぐれても仕方ない環境下で、結局は父親や喫茶店のために手伝う様は健気である。一方、この喫茶店のマドンナ的存在の麻生久美子演じる素子。どこか不思議な感じの女性だが、マドンナかと思いきや、性悪女の横顔を見せるなど、その後の展開に期待を持たせてくれる。最近の邦画に多いゆるい系の映画に入る部類だが、ついつい入り込んでしまう映画。
  1. 邦画-し

2014-11-24

女子ーズ

★★★
女子ーズ
鑑賞No:02582
製作:2014年/日本/97分
監督:福田雄一
出演:桐谷美玲/藤井美菜/高畑充希/有村架純/山本美月

世界征服を目論む邪悪な怪人を倒すため、名字に色が入っているという理由だけで司令官チャールズに集められた赤木直子、青田美佳、黄川田ゆり、緑山かのこ、紺野すみれは、不本意ながら「女子ーズ」として戦隊を組み、戦うことに。全員がそろって繰り出される必殺技「女子トルネード」が最大の武器だったが、いまどきの女子たちは恋愛や仕事、野暮用で忙しく、なかなか全員がそろうことができず・・・・。

「女子ーズ」というふざけた戦隊名ながら、それなりのストーリーで真面目な戦隊モノかと思いきや、いい意味で期待(期待はしていなかったが・・・)は裏切られた。名前だけで選ばれた5人の女性が片手間に怪人と戦うだけの内容だが、ともかく面白い。特にテキトーな司令官とのやり取りも面白いし、そもそも出てくる怪人たちがいい。気のいい、お人よしの怪人ばかりで、女子ーズに翻弄された上、いとも簡単にやられるほどの弱さは、まさに憎めないキャラ。その他にもやたら濃いキャラばかりで、今が旬の若手女優5名と好対照。ともかく、彼女らがボソッと話すセリフが面白く聞き逃せない。
  1. 邦画-し

2014-09-17

白ゆき姫殺人事件

★★★★+
白ゆき姫殺人事件
鑑賞No:02556
製作:2014年/日本/126分
監督:中村義洋
出演:井上真央/綾野剛/蓮佛美沙子/菜々緒

日の出化粧品の美人社員・三木典子が何者かに惨殺される事件が起こり、典子と同期入社で地味な存在の女性・城野美姫に疑惑の目が向けられる。テレビのワイドショーは美姫の同僚や同級生、故郷の人々や家族を取材し、関係者たちの口からは美姫に関する驚くべき内容の証言が飛び交う。噂が噂を呼び、何が真実なのか多くの関係者たちは翻弄されていく・・・・。

原作は読んでいないが、複数の関係者の証言を視点とした事件構成という点で、斬新とまではいかないが(過去にもこの手法を取った作品はあるが)、やはり珍しいストーリー構成に最後まで飽きずに観ることができた。ネットでの評価は大きく分かれる作品だが、個人的には結構面白く興味深かった。確かにミステリーー性としては、犯人の意外性は少なく、ラストは意外とあっさりした終わり方だったが、本作の一番興味深いところは、マスコミによる事件報道の怖さであり、決してこれは小説や映画の中だけの話ではないリアリティーさにあった。そして、マスコミの怖さと同時に、誤報道に対する無責任さというか、マスコミの傍若無人さに呆れ、憤ったが(インタビューを受ける一般人も無責任と言えば無責任だが・・・)、これが現実でも起きているんだなぁとつくづく感じられる作品だった。




  1. 邦画-し

2014-07-30

ジ、エクストリーム、スキヤキ

★★★+
ジ、エクストリーム、スキヤキ
鑑賞No:02537
製作:2013年/日本/111分
監督:前田司郎
出演:井浦新/窪塚洋介/市川実日子/倉科カナ

絶縁状態だった大学時代の友人・大川と15年ぶりに再会した洞口は、人懐っこい大川のペースにのせられ、ある旅行の計画に巻き込まれる。大川の同棲相手・楓と、洞口の昔の恋人だった京子も強引に計画に引き入れ、4人はなぜかスキヤキ鍋を持って海に向かうことになるが・・・・。

独特の間と、かみ合わない会話でゆるゆる、だらだら続く脱力系の映画。このスタイルは初めから終わりまで続く。そして、ストーリーのメインである4人の小旅行だが、とりわけ事件が起こったり、事態が急変したりということもなく、相変わらず日常的な、しかしちょっと変わった会話が続く。なんてことない内容だが、この脱力感は、休日、家でゴロゴロしながら観るには心地よい映画かもしれない。それにしても、唯一衝撃的な冒頭の洞口の自殺シーン。何の説明もなく、場面は大川のアパートの一室シーンに変わる。そして後半、映画も終わりに近づいたころ、やっとこの冒頭のシーンにつながるが・・・・。この部分は消化不良感の残る作品となった。




  1. 邦画-し

2014-07-25

しあわせのかおり

★★★+
しあわせのかおり
鑑賞No:01793
製作:2008年/日本/124分
監督:三原光尋
出演:中谷美紀/藤竜也/田中圭/八千草薫

デパートの営業員・山下貴子は、デパートへの出店を交渉するため、町外れにある人気店「小上海飯店」に出向くが、店主の王さんににべもなく断られる。それでも諦めきれない貴子は、次の日からも毎日、店の常連として昼の定食を食べに通い続ける。やがて二人の心には何か通い合うものが生まれてくるが、そんなある日、厨房で突然王さんが倒れてしまう・・・・。

チョットこの手の映画で2時間強というのは長すぎな感じがしたし、全体的にゆったりしたユルイ映画なので、途中(特に中盤の中国・上海を訪問するあたりは)中だるみしてしまった感が拭えなかった。お話自体は、王さんの料理に惚れた女性が、自分の生きる道を見出すためと、病気のため店の閉店を余儀なくされている王さんの店を救うべく、料理の世界に飛び込んでいく姿を描いた作品。ストーリー自体はありふれた感じのものだが、師弟の心のふれあいは割と丁寧に描いている。あと、後半次々と作られる中華料理の数々に思わず唾を飲み込んでしまった!




  1. 邦画-し

2014-07-14

写楽

★★★
写楽
鑑賞No:01785
製作:1995年/日本/138分
監督:篠田正浩
出演:真田広之/フランキー堺/岩下志麻/葉月里緒菜

江戸時代中期・寛政期。市川団十郎の舞台で怪我をして役者として使い物にならなくなった十郎兵衛を、大道芸人のおかんが引き取ることに。やがてとんぼとよばれるようになった十郎兵衛は吉原界隈でケチあん商売をしながら、歌舞伎小屋で書割りを書く手伝いをしていた。一方、洒落本がご禁令に触れ、手鎖の刑に処せられていた蔦屋十三郎は起死回生のため、役者絵に挑戦しようとしていた・・・・。

謎の浮世絵師・東洲斎写楽を描いた歴史ドラマ。東洲斎写楽といえばまず思い浮かぶのが顔がどアップの役者絵だろうか。謎が多いというか、詳しいことは何も分かっていない、正真正銘の謎の浮世絵師である。歴史の表舞台に登場するのはわずか1年足らずで、その間に奇跡的ともいえる140種もの役者絵と相撲絵を残して忽然と消えているのである。その上、色んな憶測や想像ができるのであるが、この映画ではその写楽の神秘性を強調するよりもむしろ、写楽の正体として描かれている十郎兵衛(とんぼ)の人間臭さが目に付く映画である。謎といっても蓋を開けてみると真実はこんなものという感じがしないでもないが、もうちょっとミステリアスなドラマを期待していただけにやや残念な内容。




  1. 邦画-し

2014-07-12

ジャッジ!

★★★★
ジャッジ!
鑑賞No:02531
製作:2013年/日本/105分
監督:永井聡
出演:妻夫木聡/北川景子/鈴木京香/豊川悦司

落ちこぼれ広告マンの太田喜一郎は、クセ者上司に押し付けられ、世界一のテレビCMを決める広告の祭典・サンタモニカ国際広告際で審査員を務めるはめになる。ゲイ審査員対策として、ギャンブル好きな同僚の大田ひかりを偽の妻として同行することに成功するが、実は太田はちくわのCMが賞をとらなければ、クビになってしまうということを知り・・・・。

くだらないと言えばくだらない映画だが、古き良き時代の典型的な和製コメディを踏襲した作品で、とても懐かしい感じのするコメディ映画。くだらないギャグも満載ながら、サービス精神旺盛な作りで、何も考えずに楽しめる。ストーリーも単純で、先の読める王道のような展開だが、逆に安心して観ることができる。とは言いながら、TOYOTAやエースコックなど実名で会社名が出るなど、リアリティも出している。作品中に使用されているTOYOTAのCMは本物を使用したとか!?




  1. 邦画-し

2014-07-10

GSワンダーランド

★★★+
GSワンダーランド
鑑賞No:01788
製作:2008年/日本/100分
監督:本田隆一
出演:栗山千明/石田卓也/水嶋ヒロ/浅利陽介

1968年のGSブームの頃。ブームに乗ろうと新人バンドを発掘するため必死のレコード会社・ファインズレコードは、プロダクションの社長・浅井にその役目を命じていた。そんな中、浅井は「ザ・ダイアモンズ」という3人組のバンドを見つける。しかしファインズレコードが用意した楽曲はオルガンがメインの曲。そこで急遽、ピアノが弾ける女の子を男装させてメンバーに加え、「ザ・タイツメン」としてデビューさせるが・・・・。

あまり期待せずに観たが、意外と面白かった。1960年代後半のGSブームが背景ということで、イマイチ当時の記憶がないのでリアルな懐かしさはないものの、これも最近流行の昭和イズムというか、古きよき時代・昭和を懐かしめる映画となっている。ただ当時ブームとなったのが不思議なくらいの髪型やファッションのセンスは懐かしさを越えてもはやコメディのよう。そのためか、音楽&青春映画でありながら、コメディの要素がふんだんにある映画に仕上がっている。楽曲もGSをイメージさせる曲が多く採用されていて、往年のGSファンの方には懐かしく、GSを知らない世代にはどこかチョット変ながらも新鮮さを感じられると思う。




  1. 邦画-し

2014-07-07

受難

★+
受難
鑑賞No:02527
製作:2013年/日本/95分
監督:吉田良子
出演:岩佐真悠子/淵上泰史/伊藤久美子/古舘寛治

天涯孤独で修道院育ち、汚れを知らないフランチェス子は、大人になって社会に出てからも、どうして男女が付き合い、セックスをするのかという疑問に悶々とした毎日を送る。そんなある日、フランチェス子の股間に人面瘡ができ、フランチェス子を口汚くののしってくる。それでもフランチェス子は、その人面瘡と共生する道を模索するが・・・・。

股間に人面瘡ができるという発想は面白く、期待して観たが、全くの期待外れ。人面瘡も場所が場所だけにそのものは登場しづらいため、声のみの登場で会話中心のストーリー展開となっているが、この会話が全くもって面白くない。笑えない。また意味不明な会話も数々。岩佐真悠子自身はフルヌードも辞さない熱演ぶりではあるが、単なる話題作りとしか思えない、必然性のない演出。邦画の質の低下が懸念される一作。




  1. 邦画-し

2014-06-28

新選組始末記

★★★★
新選組始末記
鑑賞No:01200
製作:1963年/日本/93分
監督:三隅研次
出演:市川雷蔵/城健三朗(若山富三郎)/松本錦四郎

浪人・山崎蒸は恋人の志満の反対にもかかわらず、当時京都で活動し始めていた新選組の近藤勇に惚れ込んで新選組に入隊する。しかし、新撰組の中では局長の芹沢鴨の粗暴な振る舞いが目立っており、それを憂慮した近藤と土方歳三は芹沢一派を謀殺する。そして近藤が局長、土方が副長となるが・・・。

子母沢寛の同名小説の映画化。新選組がテーマの映画・ドラマというと、近藤勇、土方歳三、沖田総司などが主役のものが圧倒的に多い中、原作的には有名だが主役が新選組の密偵として活躍した山崎蒸というのはチョット異色で面白い。よって新選組そのものというよりは、少し距離を置いて見た新選組を描くような感じとなっている。また、一人の隊士として、彼が理想とする新選組のあり方と現実とのギャップに苦しむところもいい。歴史的に有名な芹沢鴨暗殺事件、古高逮捕、池田屋事件などもよく描かれており、歴史好きにはたまらない一作。





  1. 邦画-し

2014-06-15

シコふんじゃった。

★★★★
シコふんじゃった。
鑑賞No:01694
製作:1991年/日本/103分
監督:周防正行
出演:本木雅弘/清水美砂/柄本明/竹中直人

教立大学4年の秋平は就職も決まり、残り少ない大学生活を楽しんでいた。そんなある日、秋平は教授の穴山に呼ばれ、授業に一度も出ていないため卒業できないと言われる。困惑した秋平に穴山は、卒業と引き換えに彼が顧問をしている相撲部の試合に出るように頼まれ、仕方なく引き受けてしまう。しかしその相撲部は8年生の青木だけという廃部寸前の部だった・・・。

最近の大麻問題で揺れる相撲界。それでなくても外国人力士の躍進で日本人力士の影が薄くなり、日本の伝統スポーツとしての格式と人気に翳りの見える相撲だが、そんな中にあってこの映画は相撲の楽しさと醍醐味を味あわせてくれる。20年以上前の作品ということもあって、モックンはじめ竹中直人や柄本明も若いし、清水美砂も可愛い。ストーリー自体はいわゆる昔ながらのスポ根ものに近く、先が読める展開ではあるが、逆に期待通りの展開に安心感と満足感がある。一番年長でベテラン先輩であるはずの竹中直人演じる青木が、今まで一度も相撲で勝ったことがなく、さらに極度の緊張症から試合中に下痢腹になるシーンには大笑いした。気楽に楽しめ、笑いもあり、観ていて手に力の入るシーンもあるスポーツ映画。




  1. 邦画-し

2014-06-06

次郎長三国志

★★★
次郎長三国志
鑑賞No:01753
製作:2008年/日本/126分
監督:マキノ雅彦
出演:中井貴一/鈴木京香/岸部一徳/笹野高史

祝言をあげたばかりのお蝶を残し、子分たちと渡世修行の旅にでた駆け出しの親分、清水次郎長。彼のもとには、大政をはじめ、法印の大五郎、森の石松、追分政五郎(小政)などの子分が次々と集まってきた。やがて清水に戻った次郎長は、その名を東海道中に轟かせるようになるが、逆に敵も増えていくことに・・・・。

「寝ずの番」に次ぐマキノ雅彦(津川雅彦)の監督第2作。雅彦の叔父・マキノ雅弘監督の十八番の題材を再現させた、笑いあり涙あり、そしてチャンバラありの痛快時代劇。マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズは数多く製作されているが、いずれも観たことがなく、次郎長ものの映画を観たのはこれが初めて。2時間に色々詰め込んだような感はあるが、観終わってみると意外と中味は薄く、強烈な印象も残らない作品となっている。中井貴一演じる次郎長像がやや任侠人とは違和感があったこともあるが、ラストの殴り込みもあっさり終るし、一番有名と思っている森の石松の「寿司食いねー」もないなど、至るところで期待を裏切られたためだろうか?出演者は結構豪華で、もったいないぐらいのチョイ役の俳優も多かった。それだけに監督の家族・兄弟総出演と、最低の演技を披露していた蛭子能収は少々癇に障った。



出演者
中井貴一(清水の次郎長)
鈴木京香(お蝶)
北村一輝(小政)
温水洋一(森の石松)
近藤芳正(桶屋の鬼吉)
笹野高史(法印の大五郎)
岸部一徳(大政)
佐藤浩市(黒駒の勝蔵)
大友康平(沼津の佐太郎)
木下ほうか(大野の鶴吉)
山中聡(関東綱五郎)
真由子(おきん)
高岡早紀(投げ節お仲)
木村佳乃(お園)
ともさかりえ(おしま)
いしのようこ(おきつ)
とよた真帆(おぬい)
前田亜季(お千)
荻野目慶子(お駒)
蛭子能収(久六)
長門裕之(鬼吉の父)
竹内力三(馬政)


  1. 邦画-し

2014-06-04

ジャージの二人

★★★+
ジャージの二人
鑑賞No:01746
製作:2008年/日本/93分
監督:中村義洋
出演:堺雅人/鮎川誠/水野美紀/田中あさみ

会社を辞めたばかりの息子は、グラビアカメラマンの父に誘われ、北軽井沢の山荘にやってくる。そして古着のジャージに着がえた二人は、夏の数日間をゆったりと過ごし始める。しかし、息子は無職の上、妻は不倫中。父も破局寸前という危機を迎えていた・・・・。

芥川賞作家の長嶋有の同名小説の映画化。最近の邦画に多いユルイ系の映画。これといって事件や特別の出来事は起こらない。親子二人が都会の喧騒を避け、夏の数日間、軽井沢に来て何もしない時間をスローテンポで過ごすというもの。することといったら、買い物に行ったり、薪を割ったり、犬を散歩したり・・・・とホントごく日常的なことばかりで、映画的には実はつまらないはずだが、これがこちらもユルく観ているせいか、BGVのようにごく自然な映像として入り込んでくるから不思議だ。彼ら二人に問題がないわけではない。二人とも妻との関係は上手くいってない。非常に重大な問題なはずだが、それすら大したことのないように描かれている。ダサいはずの学校名の入ったジャージ姿ですら、なぜか着てみて田舎でスローライフを過ごしてみたくなるような、そんな思いにさせる映画。堺雅人と鮎川誠の親子もナイスなキャスティングだった。



出演者
堺雅人
鮎川誠
水野美紀
田中あさみ
ダンカン
大楠道代


  1. 邦画-し

2014-05-19

JOHNEN 定の愛


JOHNEN定の愛
鑑賞No:01743
製作:2008年/日本/109分
監督:望月六郎
出演:杉本彩/中山一也/高瀬春奈/内田裕也

カメラマンのイシダは、海岸でヌード撮影をしている時、白髪の老紳士オオミヤに声をかけられ、屋敷に招かれる。そしてそこで出会ったオオミヤの妻サダに心を奪われてしまう。イシダはオオミヤからサダの撮影を頼まれるが、やがてイシダはサダとの愛の情念に埋もれていくことに・・・・。

タイトルからあの有名な「阿部定事件」を扱っていると思い、あのエロス女優の杉本彩がどれだけ妖艶に、エロティックに、そして生々しくあの事件を再現するか、かつて観た「愛のコリーダ」と比較すべく鑑賞したが、その思いは無残に砕かれた。たしかに「阿部定事件」はモチーフになっているが、中味は単なるエロ映画。杉本彩の脱ぎっぷりは見事だが、ストーリーも何もあったものではなく、内田裕也なんかは小難しい表現のわけの分からない言葉の羅列を棒読みする素人芸で観ていて興醒め。その他の出演者もベテラン俳優が何人もいたが、不自然な演技やセリフ(監督的には意図的だろうが、私には理解できなかった)の連続で、途中ほんとに眠くなった。これはAVですね。

JONEN 定の愛-1 JONEN 定の愛-2

出演者
杉本彩
中山一也
阿藤快
斉藤暁
村松利央
菅田俊
高瀬春奈
本宮泰風
風間トオル
江守徹
内田裕也


  1. 邦画-し