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2019-01-01

DESTINY 鎌倉ものがたり

★★★(3.0)
wDESTINY 鎌倉ものがたり
鑑賞No:02901
製作:2017年/日本/129分
監督:山崎貴
出演:堺雅人/高畑充希/堤真一/安藤サクラ

幽霊や魔物、妖怪といった「人ならざるもの」が日常的に姿を現す古都・鎌倉。この地に居を構えるミステリー作家・一色正和のもとに嫁いできた亜紀子は、妖怪や幽霊が人と仲良く暮らす鎌倉の街に最初は驚くが、次第に溶け込んでいく。正和は本業の執筆に加え、魔物や幽霊が関わる難事件の捜査で警察に協力することもあり、日々はにぎやかに過ぎていった。しかし、そんなある日、亜紀子が不測の事態に巻き込まれ、黄泉の国へと旅立ってしまう。正和は亜紀子を取り戻すため、黄泉の国へ行くことを決意するが・・・。

ファンタジー色の強い、ちょっとコミカルな作品。もっとシリアスな映画かと思っていたら、子供のいる家族で観ても楽しめる内容になっている。事態は深刻でも、それを感じさせないのは一つは堺雅人と高畑充希が夫婦役の設定がポイント。また、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が贈るCG映像の世界もそんな雰囲気をさらに醸し出している。ただし、「ALWAYS 三丁目の夕日」のような感動は期待しない方がよい。

劇場公開日 2017年12月9日



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2017-03-13

転校生

★★★
転校生
鑑賞No:00315
製作:1982年/日本/112分
監督:大林宣彦
出演:小林聡美/尾美としのり/佐藤允/樹木希林

斉藤一夫の中学校に幼馴染の斉藤一美が転校してくる。ある日、一夫と一美は神社の階段から転げ落ち、二人の身体は入れ替わってしまう。このため、ガキ大将の一夫は女っぽくなり、一美は荒っぽくなってしまい・・・。

監督・大林宣彦の故郷・尾道を舞台にした“尾道”3部作の第1作。尾道はよく知っている街だけにとても身近な感じのする映画だった。中学生男女の身体が入れ替わるという設定も面白く、身体が入れ替わったことで絶望感や嫌悪感を覚えながら、思春期の中学生が当然感じ始める“異性”を身をもって意識する様を爽やかに描いている良品。今でもたまに尾道の街をそぞろ歩きするが、そのたびにこの映画を思い出す。

劇場公開日 1982年4月17日

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2017-03-10

天国と地獄

★★★★★
天国と地獄
鑑賞No:01067
製作:1963年/日本/143分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/香川京子/仲代達矢/木村功/山崎努

製靴会社専務・権藤のもとに息子を誘拐したという電話が入る。しかし実際に誘拐されたのは彼の運転手の息子だった。年恰好がにていたため、犯人が間違って誘拐したのだった。身代金要求額は三千万円だったが、権藤は翌日までに時期株主総会対策として五千万円送金する必要があり、苦悩する・・・。

エド・マクベイン原作の「キングの身代金」を巨匠黒澤明が映画化。犯人の要求と野心の間で苦悩する重役の心理描写を見事に描いている。そして誘拐事件としての犯人を追い詰めている過程も丁寧で、最後まで緊張感のあるストーリー。誘拐モノとしてはピカ一で、以降の誘拐モノにも影響を与えたというのはうなずける。

劇場公開日 1963年3月1日



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2017-01-13

天然コケッコー

★★★
天然コケッコー
鑑賞No:01479
製作:2007年/日本/121分
監督:山下敦弘
出演:夏帆/岡田将生/夏川結衣/佐藤浩市

全校生徒6人で、小学校と中学校は同じ校舎という山間の分校に通う右田そよは中学二年生。ある日、東京から同じ中学二年生の転校生・大沢広海がやってくる。最初は恥ずかしさから冷たい態度をとっていたそよだが、次第に大沢に惹かれていき・・・。

くらもちふさこ原作の同名人気少女漫画の映画化。島根県浜田市を舞台にしたスローテンポな青春ムービー。最近、この手の映画が増えてきて、なんか邦画の一つのジャンルとして確立してきた感がある。“まったり”、“癒し”、“脱力感”などというキーワードがよく当てられ、昨年見た映画でも、「かもめ食堂」や「夜のピクニック」などに近い。結局、映画で表現するような事件や事故は起こらない。普通の人の日常とさして変わらない些細な出来事が起こるだけである。殺人も起こらなければ、悪い奴も出てこない。とても安心して見れる映画である。何も起こらないからこそ、ちょっとした出来事が事件であり、新鮮に感じられる。現実の凶悪事件や、映画の中の特撮に慣れた人には、却って新鮮な気持ちになれる映画かもしれない。

劇場公開日 2007年7月28日



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2016-12-13

転々

★★★★+
転々
鑑賞No:01537
製作:2007年/日本/101分
監督:三木聡
出演:オダギリジョー/三浦友和/小泉今日子/吉高由里子

84万円の借金を抱える大学生の文哉のもとに借金取りの福原が現れる。しかし返済めどのたたない文哉に、福原はある提案をする。それは100万円の報酬で、井の頭公園から霞ヶ関までの福原の散歩に付き合うというものだった。福原の奇妙な提案に戸惑いながらも、借金が返済できない文哉はしぶしぶ引き受けるが・・・。

脱力系のギャグと小ネタ満載の三木ワールドが展開されるロード・ムービー。借金者と借金取りという奇妙なコンビによる、奇妙な東京散歩という意外な設定ながら、観ているうちにだんだん引き込まれていく不思議さはやはり三木ワールドのなせる業か?極悪非道の借金取りかと思いきや、実は優しく、面倒見のいい福原を三浦友和が好演している。今までのイメージや役柄とは少し違う一面を見せ、芸域の幅を広げたような演技だった。オダギリはさすが三木作品には慣れているせいか、ごく自然体の演技が冴えていた。両親に捨てられ、親の愛情や他人との触れ合いを味わっていないオダギリ演じる文哉が次第に三浦演じる福原と心を通わせ、最後にはまるで親子のような心のつながりを得ていくあたりはホロリとさせられる。相変わらず小ネタ満載の三木作品だが、ちなみに「ハンガーを頭にはめると自然に首が回る」というのは、関西・西日本を中心に放映されている「探偵ナイトスクープ」で取り上げられたネタ。(関東の方は分からないかもしれませんが・・・)

劇場公開日 2007年11月10日



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2016-10-21

テラフォーマーズ

★★
テラフォーマーズ
鑑賞No:02812
製作:2016年/日本/109分
監督:三池崇史
出演:伊藤英明/武井咲/山下智久/山田孝之

2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人が火星に送り込まれるが・・・・。

累計発行部数1600万部超えを記録した大人気コミックを鬼才・三池崇史監督により実写映画化した作品。キャストはわりと豪華だが、個々の人物描写は雑なので、そこまで共感はしない。やはり注目は、火星で異常な進化を遂げたゴキブリのテラフォーマーとの死闘だろう。圧倒的な強さと想像を絶する数のテラフォーマーに生き残れる気がしない闘いを絶望感だけで観るしかないが、見どころではある。ただ、変身後の人間がただのコスプレにしか見えないのは残念。そもそも手術ベースの虫が訳が分からず基本的にしょぼくて、強そうにも見えなければ印象にも強く残らない。逆に鮮烈な印象を残したのは、化学者・本多晃を怪演した小栗旬ではないだろうか。ともかく肩肘張らず暇つぶしに観るにはいい映画。

劇場公開日 2016年4月29日



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2016-02-14

天空の蜂

★★★★+
天空の蜂
鑑賞No:02768
製作:2015年/日本/138分
監督:堤幸彦
出演:江口洋介/本木雅弘/仲間由紀恵/綾野剛

95年8月8日、自衛隊用の最新大型ヘリコプター「ビッグB」が何者かにより遠隔操作されて動き出し、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止する。犯人は「天空の蜂」と名乗り、国内すべての原発を廃棄するよう要求。従わなければ爆発物が搭載された「ビックB」を原発に墜落させると宣言する。「ビッグB」を開発した設計士の湯原と、原発の設計士・三島は、事件解決のために力を尽くすが・・・・。

ベストセラー作家の東野圭吾が1995年に発表した同名小説の映画化。原発という社会的なテーマを題材としながら、随所に丁寧な説明があるため、難解なストーリーとはなっておらず、とても分かりやすい。事件も分かりやすく、現実の問題としても緊迫感やリアル感があった。ただ、このような最新鋭の自衛隊ヘリに対して、部外者が簡単に制御できるよう操作されたり、一般人の子供が無断でヘリに簡単に乗り込めるなど、ちょっと現実的ではないセキュリティの甘さは気になった。犯人と目される人物は中盤で死んでしまい、VS犯人という印象は少ない構成で、どちらかというと、前半は湯原の息子・高彦の救出、後半は燃料切れのヘリの原発上への墜落を阻止すべく、関係者の奔走ぶりが描かれていたように思う。最後まで緊張感の切れない傑作。

劇場公開日 2015年9月12日



(キャスト一覧)
江口洋介(湯原)
本木雅弘(三島)
仲間由紀恵(赤嶺)
綾野剛(雑賀)
柄本明(室伏)
國村隼(中塚)
石橋蓮司(筒井)
竹中直人(芦田)
向井理(高彦)
佐藤二朗(今井)
光石研(佐久間)
落合モトキ(関根)
やべきょうすけ(根上)
手塚とおる(高坂)
永瀬匡(上条)
石橋けい(篤子)
松島花(野村)
カゴシマジロー
前川泰之
松田悟志
森岡豊
田口翔大


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2015-03-14

デスノート the Last name

★★★+
デスノート the Last name
鑑賞No:01352
製作:2006年/日本/140分
監督:金子修介
出演:藤原竜也/松山ケンイチ/戸田恵梨香/片瀬那奈

月はキラ対策本部に参入することに成功し、月とLの壮絶な頭脳戦が始まった。一方、別の死神レムのデスノートを手に入れた少女・弥海砂(あまね ミサ)が現れる。海砂は、自らの寿命の半分と引き換えに、顔を見るだけで相手の名前と寿命が見える死神の目を得て、自身を「第2のキラ」と称してキラを否定する者を消し去っていく・・・・。

いわずと知れた【前編】の続編。【前編】のラストで、いよいよ月(ライト)とLの直接対決を予感させたが、「第二のキラ」が現れ予想外の展開となっていく。さらに新たな死神や、第三のキラも現れるなど、どんどんストーリーがエスカレートしていくが・・・。昔の邦画にありがちなわざとらしいシーンや子供じみたシーンはあるものの、月とLとの頭脳戦は楽しめた。【前編】とは対照的に、Lは人間らしさを見せ始め、月はより非情になっていくところも見もの。


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2015-01-24

デスノート【前編】

★★★★
デスノート【前編】
鑑賞No:01336
製作:2006年/日本/126分
監督:金子修介
出演:藤原竜也/松山ケンイチ/瀬戸朝香/香椎由宇

死神の落としたノートを拾った夜神月(ライト)。そのノートは「デスノート」と呼ばれる死のノート。名前を書いた相手を確実に殺せるものだった。月は法律で裁けない犯罪者を次々と殺し、「キラ」と呼ばれる救世主として世界を震撼させる。完全犯罪と思われたこれら殺人も、謎の探偵Lの登場により、次第に追い詰められていく・・・。

話題性の高い映画ながら、原作との相違やキャスティングへの不満等もあり賛否両論の感があったが、原作を読んでない私にとっては期待以上に楽しめた。キャスティングに関しても先入観がない分、抵抗なく受け入れられ違和感もなかった。藤原竜也演じる夜神月と松山ケンイチ演じる竜崎との頭脳戦は見もの。


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2014-12-01

テルマエ・ロマエII

★★★
テルマエ・ロマエ2
鑑賞No:02586
製作:2014年/日本/113分
監督:武内英樹
出演:阿部寛/上戸彩/北村一輝/竹内力/宍戸開

斬新なテルマエ(浴場)を作ったことで一躍人気者になった古代ローマの浴場設計士ルシウスは、コロッセオにグラディエーターたちを癒す浴場を作ってほしいと頼まれ頭を悩ませる。そんな時、またしても現代日本へタイムスリップしたルシウスは、そこで見た日本の国技・相撲にヒントを得て、グラディエーター用の新たなテルマエを作るばかりか、血なまぐさいコロッセオに平和的な雰囲気を持ち込むことにも成功するが・・・・。

大ヒットを記録したコメディ「テルマエ・ロマエ」(2012)の続編。冒頭に出てくるコロッセオのCGの精巧さとエキストラの多さにこの映画の力の入れ様がまず感じられる。風呂ネタもこれでもかと言わんばかりに詰め込まれており、1作目より古代ローマと現代日本の行き来も多く、目まぐるしい展開に驚かされる。やや過剰でオーバーサービスっぽいところもあるが、1作目同様楽しめた。ただ、家族でも楽しめるコメディ映画としての要素もいっぱいなので、コロッセオでの残酷な戦闘シーンは不要だったかも。
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2014-10-11

手紙

★★★
手紙
鑑賞No:01311
製作:2006年/日本/121分
監督:生野慈朗
出演:山田孝之/玉山鉄二/沢尻エリカ/吹石一恵

工場で働きながらお笑い芸人を目指す直貴。直貴には、彼を大学に行かせるために強盗を働き、誤って人を殺したため服役している兄がいる。やがてお笑い芸人の夢をつかみ、令嬢とも婚約するが、服役中の兄の存在を知られ、何もかも失ってしまう・・・。

東野圭吾の同名小説を映画化。自分のために犯罪者となった兄が次第に自分の人生の障害になっていくことへの苦悩がよく描かれている。最後の刑務所での漫才シーンには少し泣ける。
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2014-06-17

デトロイト・メタル・シティ

★★★
デトロイト・メタル・シティ
鑑賞No:01699
製作:2008年/日本/104分
監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ/加藤ローサ/松雪泰子/宮崎美子

おしゃれな渋谷系ポップミュージシャンに憧れ、大学進学のため大分の田舎から上京した青年・根岸崇一。大学では後輩たちに尊敬される存在になるものの、卒業後デスレコーズのミュージシャン募集に応募したところ、本人の意志とは反対に悪魔系デスメタルバンド「「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のボーカル“ヨハネ・クラウザー・II世”として売り出され、カリスマ的ボーカルとなってしまう・・・・。

全体的にはコメディ映画というよりもおバカ映画に近く、想像していた感じとはチョット違っていた。心優しき青年・根岸とヨハネ・クラウザー・II世の、全く相反する人物像を松山ケンイチがよく演じてはいたが、クラウザーとのギャップを高めるため強調されている根岸像が少し鼻に付く演技だったような印象が残った。最終的には音楽の種類は関係なく、人に夢を与えることの大切さを主人公が気付くところに至り、最初は悪徳経営者と思われた松雪泰子演じる女社長の見抜いた通りになっていく。ちなみに松山ケンイチも従来のイメージとは違う熱演だったが、松雪泰子も最初は本人とは気付かないほど過激な言動の女社長を熱演している。





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2014-02-05

天国はまだ遠く

★★★

鑑賞No:01775
製作:2008年/日本/117分
監督:長澤雅彦
出演:加藤ローサ/徳井義実/河原さぶ/宮川大助


都会での生活に疲れた千鶴は、死に場所を求めて山奥に入り、寡黙な青年・田村が営む民宿にたどり着く。そこで千鶴は大量の睡眠薬を飲んで自殺を図るが失敗。やがてその民宿に留まって田村の仕事を手伝ううちに、次第に明るさと生きる望みを取り戻していくが・・・・。


“自殺”というキーワードが出てくるものの、それほどリアルで直接的ではなく、映画全体としては大して大きな事件の起こらない、最近の邦画に多い癒し系の映画。徳井義実のチョット不慣れな演技も、逆に田舎の誠実な青年というイメージが出ていて却ってよかったのかもしれない。ただ彼はいいが、吉本興業が絡んでいるため吉本芸人が多く出ているのはチョット気になった。お話自体はフィクションっぽさがあるが、この二人の恋の行方は逆に現実っぽく、映画としては消化不良感が残るかもしれない。





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2013-03-24

電車男

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01286
製作:2005年/日本/101分
監督:村上正典
主演:山田孝之/中谷美紀/ 国仲涼子/瑛太


秋葉系ヲタク青年が、電車の中で酔っ払いに絡まれていた美女を助け、お礼にエルメスのティー・カップをもらう。女性と話したことのない彼は、この出来事に舞い上がり、これからどうすればよいかインターネットの掲示板の住人たちからアドバイスを受けることに。かくして「電車男」と呼ばれるようになった彼は、勇気を振り絞って「エルメスさん」を食事に誘うが・・・・。


恋愛歴のない秋葉系オタク青年が、電車の中で酔っ払いに絡まれた美女を助けたことから、恋愛に発展していく真実のラブ・ストーリー。実際にインターネットの掲示板上で取り交わされた住人たちの会話やアドバイスがストーリーの核となっている。何よりもよかったのは「エルメス」を演じた中谷美紀。美人でお金持ちの令嬢、キャリアウーマンでありながら可憐でおしとやかで優しいエルメス像を作り上げた演技はおそらく秋葉系オタクだけでなく全国の男性諸氏に好感をもたらしたと思われる。こんな電車男に何故?という疑問はいまだにあるものの、ラストの結末には感動が残った。気楽に観れるラブストーリーとしてお勧め。

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2013-03-19

ディア・ドクター

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01909
製作:2009年/日本/127分
監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶/瑛太/余貴美子/八千草薫


山間の小さな村のたった一人の医師・伊野が突然失踪した。村人たちには全幅の信頼を得ていた伊野だったが、彼の本当の素性を知る者はいなかった。事件前、伊野は一人暮らしの未亡人、かづ子を診療しており、かづ子も伊野に次第に心を開いていた矢先だったが・・・・。


医者とは何か、医療とは何か、そして現代の医療問題、特に無医村の問題を投げかけた映画で、考えさせられる映画。苦悩しながらも村民の信頼を勝ち得るために努力を続け無免許医療を続ける医師・伊野を笑福亭鶴瓶が好演している。無医村という厳しい現実のある村で、無免許ながら医療行為を続け、少なくとも村人のために貢献している伊野の行為をどう見るか?というのが観客に投げかけられた一つの問いかけかもしれないが、これに対しては色々な意見があると思う。ただ正論になってしまうかもしれないが、やはり伊野の取った行為は間違いと思う。やはり医療行為を行うなら取るべき道はあったはず・・・、と思いながら観ていた。それよりも気になったのが、“医師”という肩書きの怖さ。あれだけ村に貢献した伊野だが、無免許と分かってからの村人の豹変振りに凄く違和感を感じた映画でもあった。

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2013-02-03

天地明察

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02331
製作:2012年/日本/141分
監督:滝田洋二郎
出演:岡田准一/宮崎あおい/佐藤隆太/市川猿之助


囲碁打ちの名家に生まれた安井算哲は、対局よりも星と算術に夢中になり、時間を忘れてのめり込んでしまう性分だった。そんな算哲に興味を示した会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。一年半の任務を終え、暦のずれが判明すると、今度は新しい暦作りの総大将に任命されるが・・・・。


原作はどうか知らないがなかなか面白かった。特に日本全国を行脚して北極星の高度を計測する旅のくだりはとても興味深く、また同行する人たちも皆人柄がよく気持ちよく観れた。その分、後半は多少面白味に欠け、長尺な分少し間延びがする感じだった。学生時代、歴史の時間で詳しくはないが名前だけは出てきた渋川春海(安井算哲の後の名)や関孝和のことが描かれているというだけでも歴史好きにはたまらない。多少史実と違う個所はあるらしいが大筋は史実に沿っているのもよい。妻となるえんとの長すぎるロマンスもじれったいながら微笑ましく描かれている。

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2012-11-10

テルマエ・ロマエ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02303
製作:2012年/日本/108分
監督:武内英樹
出演:阿部寛/上戸彩/北村一輝/市村正親


古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、センスの古さを理由に仕事をクビになる。人で混み合い、のんびりと湯船に浸かる事も出来ないローマの巨大浴場で、あまりの騒々しさに湯に潜り、水中で考え事をしようと思ったルシウスは、突然、渦に巻かれ、気が付くと知らない浴場に出てしまった。そこにいたのは、見た事もない「平たい顔」の民族たちだったが、よく見るとそこは驚くような知恵と工夫に溢れていた・・・・。


タイム・スリップものだが、古代ローマ時代と現代の日本との行き来なので、そのギャップは大きく、大いに楽しめる。現代の日本と言いながら、ルシウスがやってくる日本の銭湯は、古き良き昭和の銭湯を彷彿させ、ケロリンの風呂桶やシャンプーハットなどはルシウスでなくても懐かしく感じられ感激するのでは。そして何よりもフルーツ牛乳は懐かしく、もう一度子供に戻って飲んでみたい気にさせられる。映画として、古代ローマ人と日本人のコミュニケーション上、最大の壁は言葉と思われたが、逆に言葉が通じないことを逆手に取って、ルシウスが心の中でつぶやくシーンは、より彼の仰天・感動ぶりが伝わってくる。お風呂映画なので必然性はあるが、阿部寛が随所でお尻丸出しの熱演をしている。


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2012-09-26

天国からのエール

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02291
製作:2011年/日本/114分
監督:熊澤誓人
出演:阿部寛/ミムラ/桜庭ななみ/矢野聖人


沖縄県・本部町で小さな弁当屋を経営している大城陽は、弁当を買いに来る高校生たちが、バンドをやりたくても練習する場所がないと知って、彼らが練習するための音楽スタジオ「あじさい音楽村」を自分の手で作る。使用は無料としたが、そのかわりに条件として、挨拶をすること、赤点をとらないことなどを提示し、彼らの夢を後押しするのだったが・・・・。


実話の映画化。何の予備知識もなく観た映画だが、題名から察し、途中でストーリー展開は大体読める内容だった。それでもラストでは思わず涙してしまう。ただ、泣かせるための過剰な演出はされておらず、実話を忠実に伝えようとする抑えた演出には好感が持てる。主人公に阿部寛を起用しているのも成功だと思った。それだけに悲しい現実の辛さが胸に突き刺さる映画。フィクションより実話の方が本当に残酷だと痛感する。


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