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2018-04-29

ナミヤ雑貨店の奇蹟

★★★★(4.0)
wナミヤ雑貨店の奇蹟
鑑賞No:02886
製作:2017年/日本/129分
監督:廣木隆一
出演:山田涼介/村上虹郎/寛一郎/西田敏行

2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり・・・。

東野圭吾の同名ベストセラー小説の映画化。東野圭吾は推理小説だけかと思っていたら、こんなファンタジー色が強いSFというか、夢物語も書くんだ、と感心した作品。ただ、不思議な現象が起こるところの時間軸の描き方がちょっとわかりづらい点が難かなと思った。キャッチコピーが「東野圭吾史上最も泣ける映画」となっているが、あまり期待しすぎるとガッカリするほど、思ったほどには泣けない映画。その理由は、エピソードが多すぎて1つあたりのエピソードに時間を割いて人物描写などしていないため、出演者に感情移入できないからだと思う。

劇場公開日 2017年9月23日



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2018-01-07

南極物語

★★★★+(4.5)
w南極物語
鑑賞No:02196
製作:1983年/日本/145分
監督:蔵原惟繕
出演:高倉健/渡瀬恒彦/岡田英次/夏目雅子

昭和33年2月。南極の昭和基地から第一次越冬隊員が第二次隊員と交替すべく観測船“宗谷”へと空輸される。しかし、例年にない悪天候のため第二次隊員は昭和基地へは行けず、第二次越冬は中止と決定してしまう。犬係の潮田と越智は、基地に残された15匹の犬を救うよう懇願するが、満身創痍の“宗谷”はもはや南極にとどまる余力はなかった・・・・。

現在放映されているTVドラマ「南極大陸」に感化され(とはいってもドラマの方は見ていないが・・・)、1983年の名作映画「南極物語」を観た。いわずと知れたタロ・ジロと南極観測隊員の奇跡の再会を実話を基に描いた映画。極寒の南極に取り残された15頭の犬たちが、生き抜くために必死で餌を求め、寒さに耐えていくが、次々と死んでいく姿には、非常にせつなく、涙なしでは観られない。高倉健ほか豪華な出演陣だが、この映画では誰も目立たず、主役は犬たちで犬たちのシーンだけが印象に残る。また、犬とはいえ、彼らの人間と変わらぬ(あるいはそれ以上の)友情や絆には驚かされる。さすがにラストの再会のシーンはやはり胸にじーんとくる。

劇場公開日 1983年7月23日



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2017-07-11

奈緒子

★★★+
奈緒子
鑑賞No:01589
製作:2008年/日本/120分
監督:古厩智之
出演:上野樹里/三浦春馬/笑福亭鶴瓶

小学生の奈緒子は両親と共に喘息の療養のため、長崎県波切島に訪れていた。ある日、両親と船釣りに出た奈緒子は誤って海に落ちてしまう。そんな彼女を助けてくれた釣り船の船長は雄介の父親だった。しかし雄介の父親は、直後命を落としてしまう。それから数年後、奈緒子は天才ランナーとなった雄介と偶然再会する。しかし二人の時間はあの日から止まったままになっていた。彼らの複雑な事情を知った波切高校陸上部の西浦監督は、奈緒子をマネージャーとして誘うことに・・・。

1994年から8年間、「ビッグコミック スピリッツ」で長期連載された伝説の駅伝コミックの映画化。原作コミックは読んでないのでよくわからないが、「奈緒子」というタイトルなので奈緒子中心の映画かと思いきや、奈緒子は雄介やチームをマネージャーとして支えているだけの存在のようで、なぜタイトルが「奈緒子」なのかが正直分からなかった。(冒頭の事件や、給水におけるエピソードがストーリーにおける中心化と思って観ていたが、最後まで活かされていなかったのでは?と感じた。)反面、雄介や駅伝大会に向けて葛藤するチームについては割と中心に描かれていたが、こちらも、反目しバラバラになったかと思うと、本番ではチームがまとまっているなど描き方に少々説明不足を感じた。素材的にはよかったし、後半の駅伝大会のシーンはそれなりに盛り上がったが、心理面での描写に工夫と掘り下げがあればもっとよかったと思う。なお、西浦監督を演じた笑福亭鶴瓶は自然体で好演していたと思う。

劇場公開日 2008年2月16日



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2017-02-07

夏美のホタル

★★★+
夏美のホタル
鑑賞No:02839
製作:2016年/日本/108分
監督:廣木隆一
出演:有村架純/工藤阿須加/光石研/吉行和子

写真家を目指す夏美は、亡き父の形見であるバイクに乗り、かつて父と一緒に見たホタルを探しに森にやってくる。そこでよろず屋「たけ屋」を営むヤスばあちゃんと地蔵じいさんという老親子と知り合った夏美は、2人に自然の中での暮らしを教わり、楽しいひと夏を過ごす。そんなある日、地蔵じいさんには息子と決別したつらい過去があることを知る・・・・。

森沢明夫の同名小説の映画化。田舎で人と人のつながりが深いとはいえ、一見の買い物客に家に上がっていけだの、泊まってもいいなど何気に言うシーンには、映画とはいえ、ストーリーに必要な設定に持っていくためのあまりに強引過ぎるシーンだと思っていたが、ラストにその不自然さを払拭させる秘密が隠されていた。作品は何気ない日常ではあるが、地蔵さんとおばあんさんとの交流を通して、将来を悩んでいた主人公の成長が描かれている。有村架純は自然と主人公夏美を好演していたが、相手役の工藤阿須加の演技がまだまだ作品に馴染んでなく、浮いた感があったのは残念。また、終盤のストーリーの端折りかたにはどうかと思うシーンもあった。(おばあさんも亡くなった? 夏美と慎吾はどうしてヨリを戻した?)

劇場公開日 2016年6月11日



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2016-05-18

波の数だけ抱きしめて

★★★
波の数だけ抱きしめて
鑑賞No:00319
製作:1991年/日本/104分
監督:馬場康夫
出演:中山美穂/織田裕二/別所哲也/松下由樹

1992年5月、大学4年の真理子、小杉、芹沢、裕子の4人は無線マニアの芹沢の提案で、湘南にある真理子のバイト先のサーフショップにミニFM局を開設する。DJを務める真理子は親の強制で間もなくロスに留学の予定だったが、彼女に思いを寄せる小杉はなかなか自分の気持ちを伝えられずにいた。そんな矢先、広告代理店に勤める吉岡という男が現れ、彼も真理子に思いを寄せるようになる・・・。

1982年の湘南を舞台に、ミニFM局の運営にかける若者たちを描くホイチョイプロ製作第3弾。ホイチョイプロの前作「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」がなかなか面白かった分、本作はイマイチ感が否めない。1作、2作はともにハッピーエンドで終わるが、本作は切ない終わり方。また、1作と2作のイイとこ取りをしようとしたのか、舞台は2作と同じ海、音楽は1作と同じユーミン、主演は2作とおなじ織田裕二となっているが、かえって1作、2作と差別化できない特徴の薄れた作品となっている。冒頭が9年後の真理子の結婚式というのも、最初に結末を見せられたようで夢がなく、ちょっと残念だった。ちなみに、中山美穂が演じた真理子は、2作で原田知世が演じた真理子と同名。ただし、設定から見ると同一人物ではなさそう。ただ、「彼女が~」のパンフによると、原田が演じた1作の優と2作の真理子は同一人物だとか。スキーで三上博史演じる矢野と結ばれた優だが、春を待たずに破局(破局の原因は矢野が南アフリカ共和国に左遷されたため)、その後数人の男性と付き合うもうまくいかず、姓名判断の結果、真理子と改名したことになっている。2作は改名後の優を描いていいるのだ。なお、別所哲也が演じていた吉岡の名は、2作で織田裕二が演じている名前でもある。

劇場公開日 1991年8月31日

(キャスト一覧)
中山美穂(田中真理子)
織田裕二(小杉正明)
別所哲也(吉岡卓也)
松下由樹(高橋裕子)
阪田マサノブ(芹沢良明)
勝村政信(池本)


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2015-04-09

涙そうそう

★★★★
涙そうそう
鑑賞No:01359
製作:2006年/日本/118分
監督:土井裕泰
出演:妻夫木聡/長澤まさみ/麻生久美子/塚本高史

沖縄で暮らす洋太郎は血のつながらない妹カオルが高校に合格したのをきっかけに一緒に暮らすようになる。洋太郎は自分の店を持つことが夢だったが、実現する直前で詐欺に遭い、借金を背負うことになる。それでもくじけずに、カオルを大学に進学させるために働き続けるが、やがて二人の間には微妙な感情が芽生え始めてくる・・・・。

森山良子が亡き兄への想いを詩にした「涙そうそう」をモチーフにした映画。お互いに微妙な愛情を持ちながら、それを抑えてさわやかに演じる二人には好感が持てた。お互いを想う気持ちが強すぎて、それがかえって仇になり、悲しい結末となるのはショックだった。最後に訪れる“死”は別にして、沖縄の青い海と空同様に、さわやかな感じの残る映画である。

劇場公開日 2006年9月30日


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2014-02-23

映画 謎解きはディナーのあとで

★★★

鑑賞No:02481
製作:2013年/日本/121分
監督:土方政人
出演:櫻井翔/北川景子/椎名桔平/中村雅俊


シンガポール行きの豪華客船に乗ってクルーズに出かけた令嬢・宝生麗子と執事・影山。久々の休暇に心がはずむ麗子だったが、シンガポールへの寄贈品の警備にあたっていた麗子の上司・風祭警部も同じ客船に乗っていた。さらに船の中で殺人事件が発生し、犯人からの犯行声明が出され・・・・。


2011年本屋大賞1位に選ばれたベストセラー小説をドラマ化した「謎解きはディナーのあとで」の劇場版。TVドラマの方は全く見ていなかったが、本作だけ観てもさほど支障はない。原作がユーモアミステリーだとは知っていたが、映画で観るとこれほどおちゃらけているとは正直驚いた。それでも「謎解き~」というタイトルから推察して最後は名探偵のごとく、すべての謎を見事に解き明かしてくれると信じて観ていたが・・・。確かに名探偵に該当する執事の影山が謎解きはしてくれるが、イマイチ現実性やミステリー性に乏しく、あっ!と驚く展開までには至らなかった。それでも出演者は意外と多彩で、それなりに楽しませてくれる作品。





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2013-07-02

南極料理人

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01897
製作:2009年/日本/125分
監督:沖田修一
出演:堺雅人/生瀬勝久/きたろう/豊原功補


海上保安庁の料理担当である西村は、南極ドームふじ基地に派遣されることに。平均気温マイナス54度という極寒の地はペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存していない。こんな極地で彼は観測隊員のために時には贅沢な食材を使いながらもてなしていた・・・。


南極という究極の地ではないが、単身赴任者を描いている点で大いに感情移入できた作品。実際に料理人として南極観測隊に参加した原作者のエッセイが基なのでリアルである。ただ貧相だと思っていた食生活が、思ったよりもよかった感じがしたのは意外だった。小さなトラブルは起こるものの深刻な事件は起こらず、隊員役の生瀬勝久、きたろうからも分かるとおり、何かすべてコメディになってしまい、南極という非常に危険な地に身をおいていることを忘れさせてしまう。難局生活を描くのが主だったため、隊員各自についてはあまり描かれていなかったのが残念だが、最も残念だったのは「お父さんがいなくても楽しくてしょうがない」という娘からのFAXだったのは、単身赴任のお父さんには究極の残念!?

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2013-03-25

なくもんか

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01928
製作:2009年/日本/134分
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/瑛太/竹内結子/塚本高史


8歳の時に父親に捨てられ、善人通り商店街の小さな惣菜屋「デリカの山ちゃん」の店主夫婦に息子同然に育てられた祐太。彼はその恩返しのため、2代目店主として名物のハムカツの味を守りつつ、誰の頼みも断らない究極のお人よしとなっていた。そんなある日、10年以上行方不明だった初代店主夫婦の娘、徹子が見違えるように美しくなって帰ってくる・・・・。


「舞妓Haaaan!!!」のチームによる製作だけあって、「舞妓Haaaan!!!」テイストは十分引き継がれているものの、相変わらず阿部サダヲのオーバーアクションはやや気になる。ストーリー設定もよく伏線も多かったので後半の展開がかなり期待できたが、思ったほどの感動ストーリーとはならず、また伏線も活かされていない。特に沖縄に行ってからの話、最後の兄弟漫才はチョット雑で、面白味が半減したのは残念。ただ、竹下結子の生きのいい演技は注目。

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2012-03-19

泪壺

★★


シネマ大好き!
鑑賞No:01977
製作:2008年/日本/110分
監督:瀬々敬久
出演:小島可奈子/いしだ壱成/佐藤藍子/菅田俊


17歳の時に出会った雄介に想いを寄せる朋代。しかし、雄介は彼女の妹・愁子と結婚してしまう。雄介への想いを封印する朋代だったが、愁子は若くして癌で亡くなってしまい、雄介は愁子の遺言通り、遺骨から壺を作り上げる。落ち込む雄介の力になりたいと思う朋代だったが・・・


渡辺淳一の短編小説の映画化。小島可奈子のヌードで話題の映画だが、同じ渡辺淳一作品の「失楽園」「愛の流刑地」よりは純愛っぽいドラマだった。でも結局は妹の旦那と関係をもつという点ではやはり不倫か・・・? 一途に好きな男のことを長年にわたって想い続ける朋代を、まさしく体当たりで小島可奈子が熱演はしているが、共感度はイマイチ。

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