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2018-05-17

ニセ札

★★★+(3.5)
wニセ札
鑑賞No:01865
製作:2009年/日本/94分
監督:木村祐一
出演:倍償美津子/青木崇高/板倉俊之/木村祐一

新千円札が発行された昭和25年の、とある貧しい小さな村。小学校では子供たちが読む本もない有様だった。そんなある日、小学校の教員、かげ子のもとに、教え子の大津からニセ札作りの計画を持ちかけられる。最初は頑なに断るかげ子だったが、やがて子供たちのために参加することに。製紙や印刷のプロが集まり、ニセ札作りは本格的に始まることに・・・・。

お笑い芸人・木村祐一の長編初監督作品。1951年に起こった実在の事件がモデルになっている。酷評も多いこの作品ですが、同じお笑い芸人の松本人志の初監督作品「大日本人」なんかと比べると内容にしろ、映画撮影に対する姿勢にしろ、全然良かったと思います。もちろん、まだまだ素人監督なので、酷評されるようなツッコミどころも色々とありますが、第一回監督作品としては及第点ではないでしょうか?ただ、実在の事件がモデルというところが興味深いですが、ニセ札作りまでに相当時間をかけた割に、ニセ札が出来てからの展開があっけないほどあっさりしていて、ちょっと拍子抜けしたのが残念だった。

劇場公開日 2009年4月11日



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2017-12-14

日常 恋の声

★★+(2.5)
w日常 恋の声
鑑賞No:02101
製作:2006年/日本/105分
監督:笹部香
出演:ケンドーコバヤシ/井上聡/友近/小杉竜一

大阪の街。会話がかみ合わないカップル、動物園のデートでもめるカップル、パトロール中に携帯電話で話をする警官、ホステスを口説き落とそうとする妻子もちの男・・・・。さまざまな男と女のやりとりが・・・・。

あらすじさえ書きづらい、わけの分からない映画。というか、これは映画なのだろうか?映画としては最悪。ストーリーもなければ演技もされていない。自然体でごくありふれた日常を描いていると言うのかもしれないが、大したことが起こらないという点では日常的だが、観ていて不自然さが目立つ日常さで、何か入り込めない。お笑いタレントばかりの出演で、映画というよりはバラエティ番組かとも思ったが、さほど面白くもない内容だし、ここのエピソードもつながりはないし、メッセージ性もない。ともかく、何が言いたいのか、何を表現したいのか、さっぱり分からないとしか言いようのない作品。何気に暇つぶしに観るしかない映画。

劇場公開日 2007年2月3日



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2017-09-20

22年目の告白 私が殺人犯です

★★★★+(4.5)
w22年目の告白 私が殺人犯です
鑑賞No:02871
製作:2017年/日本/117分
監督:入江悠
出演:藤原竜也/伊藤英明/夏帆/野村周平

1995年、同一犯による5件の連続殺人事件が日本中を震撼させた。犯人はいずれも被害者と親しい者に殺人の瞬間を見せつけており、殺害方法は背後からの絞殺、そして目撃者は殺さずに犯行の様子をメディアに証言させるという独自のルールに則って犯行を重ねていく。捜査を担当する刑事・牧村は犯人を逮捕寸前にまで追い詰めるが、犯人の罠にはまって上司を殺され、事件は未解決のまま時効を迎えてしまう。そして事件から22年後、犯人を名乗る男・曾根崎が執筆した殺人手記「私が殺人犯です」が出版される。曾根崎は出版記念会見にも姿を現し、マスコミ報道やSNSを通して一躍時の人となるが・・・・。

2012年の韓国映画「殺人の告白」を原作にしたクライムサスペンス。この作品に惹きつけられた第一の理由が、22年前の連続殺人犯人が突如、犯人であることを告白した手記を発表するという、意外な設定です。そしてその犯人を演じているのが、感情に流されない冷静・冷徹な役を見事にこなせる藤原竜也というキャスティングの妙です。この犯人は藤原竜也が演じた「デス・ノート」での夜神月(キラ)や「藁の盾」での清丸国秀を彷彿させる人物像で、まさに彼が得意とする役だったのではないでしょうか?そして予測のつかないストーリー展開、まさに見ごたえのある作品でした。ラストは意外という前評判でしたが、これはさほど意外ではなく、むしろありきたりなような感がありました。それでも1995年の時効撤廃や阪神大震災などをうまくストーリーに取り込み、それがラストのドンデン返しにつながるのも良くできていました。ただ唯一、納得が行かないのが動機に対する説明。これはうやむやにされたような終り方でちょっと残念。

劇場公開日 2017年6月10日



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2017-01-24

日本で一番悪い奴ら

★★★+
日本で一番悪い奴ら
鑑賞No:02837
製作:2016年/日本/135分
監督:白石和彌
出演:綾野剛/YOUNG DAIS/植野行雄/矢吹春奈

。大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて道警の刑事となった諸星は、強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。やがて、敏腕刑事の村井から「裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられた諸星は、その言葉の通りに「S」を率いて危険な捜査に踏み込んでいくが・・・・。

2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品。綾野剛が警察官を演じているが、ノリは「新宿スワン」の白鳥龍彦に通じるところがある役どころ。シリアスな演技もこなす一方、この手の役もハマっている。それにしても、漫画のようなあまりにひどい警察が描かれていて、あまりにも現実離れが過ぎるのでリアル感が乏しかったが、乏しいどころか実話をモチーフにしていると聞いてさらに驚いた。改めて実際の「稲葉事件」を調べてみると、確かにベースがこの事件であることが分かる。映画の内容よりも警察の実態を見て憤りが抑えられない作品。映画自体は面白かったが、中盤以降はやや冗長になり失速する。

劇場公開日 2016年6月25日



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2016-11-30

二重生活

★★★
二重生活
鑑賞No:02826
製作:2015年/日本/126分
監督:岸善幸
出演:門脇麦/長谷川博己/菅田将暉/リリー・フランキー

大学院の哲学科に通う珠は、担当教授のすすめから、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する「哲学的尾行」を実践することとなる。最初は尾行という行為に戸惑いを感じる珠だったが、たまたま近所に住む石坂の姿を目にし、石坂の姿を追う。一軒家に美しい妻と娘と暮らす石坂を、珠が尾行する日々が始まった・・・・。

直木賞作家・小池真理子の同名小説の映画化。はっきり言ってよく分からない映画。分かるためには、主人公がどうしても書きたくて、担当教授からも傑作と言われた論文を読んでみなければ分からない気がした。そもそも「哲学的尾行」(理由のない尾行)って何?たとえ理由がなくてもやはりこれはストーカー行為ではないの?必ずしも主人公の責ではないとは思うけど、尾行対象の不倫が発覚し、自殺未遂にまで発展する。悪いのは尾行対象の男だろうし、直接的な発覚原因は近所のおばさんのチクリだろうが、大学論文のテーマのため、尾行を推奨する教授も変で、違和感ある内容だった。むしろ興味深かったのはサイドストーリー的な教授と雇われ妻の、死期が近い教授の母親の前での夫婦演技の方がよりジーンときた。

劇場公開日 2016年6月25日



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2016-01-25

日本のいちばん長い日 (2015年版)

★★★+
日本のいちばん長い日(2015)
鑑賞No:02760
製作:2015年/日本/136分
監督:原田眞人
出演:役所広司/本木雅弘/松坂桃李/堤真一/山崎努

太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する・・・・。

昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」の映画化。太平洋戦争での日本の降伏決定から、それを国民に伝えた玉音放送が敢行されるまでの知られざる裏側を描いている。1967年に岡本喜八監督によって製作された同名映画のリメイクとなりますが、カラーで映像も綺麗なので、1967年版とは全く違った印象を受ける作品となっています。本作は降伏か本土決戦かの決断に苦悩する阿南陸軍大臣たち人物にスポットが当たっていたような印象を受けたが、1967年版は陸軍将校たちによるクーデター決行にスポットを当てていた感じが強かったです。そしてモノクロということもあって、元の作品の方がリアル感、緊迫感が半端ではなかったような気がします。

劇場公開日 2015年8月8日



(キャスト一覧)
役所広司(阿南惟幾)
本木雅弘(昭和天皇)
松坂桃李(畑中健二)
堤真一(迫水久常)
山崎努(鈴木貫太郎)
神野三鈴(阿南綾子)
蓮佛美沙子
大場泰正
小松和重
中村育二
山路和弘
金内喜久夫
鴨川てんし
久保耐吉
奥田達士
嵐芳三郎
井之上隆志
木場勝己
中嶋しゅう
麿赤兒
戸塚祥太
田中美央
関口晴雄
田島俊弥
茂山茂
植本潤
宮本裕子
戸田恵梨香(保木玲子)
キムラ緑子
野間口徹(館野守男)
池坊由紀
松山ケンイチ(佐々木武雄)
戸塚祥太


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2015-11-17

人間の証明

★★★★
人間の証明
鑑賞No:00324
製作:1977年/日本/132分
監督:佐藤純彌
出演:岡田茉莉子/松田優作/岩城滉一/鶴田浩二

ひとりの黒人青年が「キスミーに行く」という言葉を残してスラム街をあとにし、東京の超高層ホテルのエレベータの中で「ストウハ・・・」という言葉を残して死んだ。棟居刑事とベテラン刑事の横渡はこの事件の担当となり、捜査を始める。同じ夜、ホステスのひき逃げ事件が発生するが、この2つの事件が次第に絡み合ってくる・・・。

「犬神家の一族」に続く角川映画第2弾。当時大ブームだった森村誠一の同名小説の映画化である。
特に森村誠一の手法の一つに、複数のストーリーを一見何の関わりもないかの如く並行して描きながら、次第に関係しあっていく、というのがある。本作はまさにその手法の代表的なもので、並行して進むストーリーがそれぞれ終盤に向けての伏線となっている。若くして亡くなった松田優作の好演も光る。

劇場公開日 1977年10月8日



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2015-03-18

25 NIJYU-GO

★+
25 NIJYU-GO
鑑賞No:02616
製作:2014年/日本/102分
監督:鹿島勤
出演:哀川翔/寺島進/温水洋一/高岡早紀

半グレ集団から金を巻き上げ着服するなど、やりたい放題の悪徳刑事・桜井慎太郎と日影光一は、押収した金の行方が警察内で問題となり、翌朝までに250万円を提出するよう命令される。困った2人は、巨額年金横領事件のニュースを知り、容疑者の九十九信夫に目を付ける。九十九は横領した金の大半を使いこんでいたが、まだ手元に25億円が残っていた・・・・。

東映Vシネマ25周年を記念して製作された作品。Vシネマはほとんど観た記憶がないので、ひょっとしたら本作が初めてかも。まぁ、腰を据えてじっくり観るモノではなく、暇な時の退屈しのぎに観る程度かな。ストーリー展開はまずまず面白いところもあるが、全体的には雑でツッコミどころも多い。そもそも25周年というだけで25という数字にこだわっているが、25億円を狙う25人って・・・?


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2014-09-14

252 生存者あり

★★★+
252 生存者あり
鑑賞No:01757
製作:2008年/日本/128分
監督:水田伸生
出演:伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇

首都圏を襲った直下型地震から数日後の東京。さらに、太平洋上に巨大台風が発生し、巨大な雹や高潮が押し寄せてきた。娘・しおりの誕生日を祝うために待ち合わせをしていた元レスキュー隊員の祐司は、地下鉄新橋駅でしおりと共になだれ込んだ洪水とその後の崩落で地下に閉じ込められてしまう。祐司らは、他に生き残った中小企業社長の藤井や研修医の重村らとレスキュー隊の救助を待つが・・・・。

冒頭の首都を襲う洪水シーンはハリウッド映画を思い起こさせるスケールのような予感を感じさせるが、映画の中心は閉じ込められた地下なので、むしろタイムリミットのあるサスペンス的な要素の方が強い。そういうわけで、心理描写や兄弟、親子の人間ドラマはそれなりに描かれているが、災害発生や救助の部分の描き方が物足らないというか雑で唐突なのは残念。いきなり天候が急変し雹が降ってきたのにも驚かされましたが・・・。一番感心したのは子役の女の子。耳が不自由な役柄を演じていましたが、親を思う心、そして何としても生き抜こうとする姿に涙を誘います。ただ、大洪水がこようが、大崩落があろうが、さすが主人公親子、どんなことがあっても死にません。ラストなんか死ぬどころか、崩落した地下から仲間を背負って出てくるあたりはもうありえん!といった感じです。さらに、映画の予告では、台風の目に入る18分が救出のタイムリミットと大々的に言っていたような気がしたが、いざそのシーンになると、あっさり救助!18分という限られたタイムリミットでの緊迫した救出劇とはほど遠い感じがしました。
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2014-08-19

ニシノユキヒコの恋と冒険

★★★+
ニシノユキヒコの恋と冒険
鑑賞No:02545
製作:2014年/日本/122分
監督:井口奈己
出演:竹野内豊/尾野真千子/成海璃子/木村文乃/本田翼

父と2人暮らしの女子高生、みなみのもとに、かつて母の夏美と不倫していたニシノが幽霊になってやってくる。なぜか、彼の姿が見えるみなみは、ニシノとともに彼の葬式に訪れることに。そこで生前のニシノを知る中年女性のサユリに会い、彼女からニシノのせつない恋愛遍歴を聞かされる・・・・。

芥川賞作家川上弘美の原作小説の映画化。女性にモテモテの主人公役を竹野内豊が演じるということで、男性諸氏にとってはさぞかし嫌味な映画かと思っていたが、予想に反した映画だった。確かにモテモテではあるが、映画全体の雰囲気と同様、なんかまったりとした感じで、主人公も嫌みがなく、モテるがフラれてしまうという、何とも憎めない役どころを好演していた。




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2014-05-23

日本のいちばん長い日

★★★+
日本のいちばん長い日
鑑賞No:00323
製作:1967年/日本/157分
監督:岡本喜八
出演:三船敏郎/山村聡/宮口精二/笠智衆

1945年7月、日本の無条件降伏を求めるポツダム宣言を傍受した日本は、それを受け入れるかどうか連日閣議を開くが、なかなか結論が出なかった。そのうち、広島、長崎に原爆が投下され、ついに8月14日、緊急の御前会議で天皇は終戦を決意される。そしてポツダム宣言受諾に向けた準備が始まるが、終戦に反対する青年将校たちによってクーデター計画が練られていた・・・・。

今見ると凄すぎるほどのそうそうたるキャストにまず驚かされる。そして今では終戦記念日という名前でしかない1945年8月15日を迎えるまでの1日がこんなに深く、タイトルの通り長い日だったかを改めて感じざるを得ない映画である。終戦前夜の裏舞台で起こった事実を事実として残そうとした関係者の意気込みがヒシヒシと伝わって来る映画で、息を飲む緊迫感は尋常ではない。



出演者
宮口精二(東郷外務大臣)
戸浦六宏(松本外務次官)
笠智衆(鈴木総理)
山村聰(米内海相)
三船敏郎(阿南陸相)

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2013-12-17

二流小説家 シリアリスト

★★★+

鑑賞No:02451
製作:2013年/日本/115分
監督:猪崎宣昭
出演:上川隆也/片瀬那奈/伊武雅刀/武田真治


ある日、売れない小説家・赤羽一兵のもとに、殺人犯の死刑囚・呉井大悟から告白本を書いてほしいとの依頼が舞い込む。呉井は、自身を信奉する3人の女性と呉井を主人公とした官能小説として仕上げるように要求し、赤羽は仕方なく女性たちを取材してまわるが、その先々で、かつて呉井が犯した殺人と同一の手口で女性たちが殺されて・・・・。


武田真治の呉井役の演技が印象的で、物静かな役の主役の上川隆也の存在がかすんでしまう作品。呉井が12年前に犯した殺人と同じ手口で呉井を信奉する女性たちが殺されるが、犯人、動機、そして現実性どれもまさに机上の空論のごとく、リアル感ゼロ。どうも意外性、ミステリー性を強調するがあまり、リアル感がないため、作品全体をダメにしてしまう作品が最近多いような気がするが、この作品もその一つ。犯人があの○○(ネタばれになるので隠します)なら、映画の中でも殺人の経緯(殺人シーンや遺体処理など)を描写してほしいが、そういうところは一切ない説明不足感が残るのが残念。


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2013-09-16

日本沈没(2006年版)

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01318
製作:2006年/日本/135分
監督:樋口真嗣
出演:草なぎ剛/柴咲コウ/豊川悦史/及川光博


相次いで起こる自然災害の原因を探るために潜水艇『わだつみ6500』の操縦士である小野寺俊夫は、地球科学博士・田所の指揮のもと、同僚の結城と深海調査に向かう。そこで判明したのは、バクテリアの発生によって海底プレートが急速に沈降しているという衝撃的な事実だった・・・・。


1973年に製作された「日本沈没」のリメイク版。原作は小松左京の同名小説。1973年版は子供の頃、映画館に友達と観に行って興奮した。地表の下にマントル海流があり、その流れがぶつかり合って地核の奥深く引きづり込むような場所の上に日本があることをそのとき知った。本当らしいので、子供心に「これは映画だけでなく、本当に起こるのかも?」と思って観たものだった。映画自体も沈没が強調され、人々は逃げるのに精一杯だった。2006年版はただ沈没するのを手をこまねいてみているのではなく、沈没を阻止しようとする試みが目新しかった。ただし、その阻止方法はブルース・ウィリス主演の「アルマゲドン」を見ているようだった。また草なぎ剛演じる小野寺と柴咲コウ演じる玲子、豊川悦史演じる田所博士と大地真央演じる鷹森のラブ・ストーリーを絡ませている点も、作品の幅を広げていた。映像はさすがにVFX技術の発達で、73年とは比べようもないほど迫力があった。日本の何処が沈むのか?がひとつの興味だったが、主だったポイントは押さえているようだった。





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2013-07-08

二百三高地

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00321
製作:1980年/日本/181分
監督:舛田利雄
出演:仲代達矢/あおい輝彦/新沼謙治/丹波哲郎


日露戦争の戦況が次第に悪化する中、金沢の小学校教師・小賀は出征することとなる。彼の部隊には豆腐屋の九市やヤクザの牛若、梅谷、吉川らがいた。一方、旅順陥落のため陸軍に新たに編成された第三軍の司令官に乃木希典が就任、二百三高地を巡る死闘が始まる・・・。


日露戦争最大の激戦地である旅順の二百三高地の攻防戦を描いた戦争スペクタル。色々な戦争映画は観てきたが、やはり人間を人間とも思わない戦争の醜悪さを目の当たりに見せつけらる映画である。どんなに攻撃されようが、屍が積み重なろうが、前へ前へ進もうとする兵士たちを見ていると涙が出てくる。国家のエゴのために犠牲となりながらも、「美しい日本」のため、そして守るべき人のため、尊い命を捧げた人々に哀悼の意を表したい。そしてできるだけ多くの人にこの映画を観てもらって、愚かな戦争を二度と起こさないような世の中にして欲しい。そんな気持ちにさせる作品だった。さだまさしの「防人の詩」の歌詞は少々疑問だが、メロディはとても映画にマッチしており効果的だった。





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2013-06-16

任侠ヘルパー

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02391
製作:2012年/日本/134分
監督:西谷弘
出演:草なぎ剛/安田成美/夏帆/風間俊介


暴力団「隼会」を抜け、堅気として生きることを決めた翼彦一は、コンビニ店員として暮らしていた。しかし、金に困って強盗に入ってきた元極道の老人・蔦井雄三を見逃したことから、自身も逮捕されてしまう。獄中で再会した雄三から、困った時は極鵬会の朝比奈を訪ねろと言われた彦一は、出所後、朝比奈がいる大海市を訪れるが・・・・。


例によってTVドラマの映画化だが、例によってTVドラマは見ない私にとって、登場人物の説明(描写)がほとんどないため、最初は戸惑いながら観る始末。さらに全体的なストーリーも説明不足でなんか入り込めなかった(TVドラマ見てないとダメなの?) 老人介護の社会問題を扱ってはいるが、そもそも暴力団が絡んでいる設定には?だし、主人公が徐々に施設の更生に動き出すところはよかったが、最後にスカッ!とさせてくれる結末を期待したのだったが・・・・。最後まで中途半端な内容の作品。





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2013-01-02

日輪の遺産

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02225
製作:2011年/日本/134分
監督:佐々部清
出演:堺雅人/中村獅童/福士誠治/ユースケ・サンタマリア


終戦間近の昭和20年8月10日。帝国陸軍の真柴少佐は、阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。それは、山下将軍が奪取した当時の価値で900億円ものマッカーサーの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよというものだった。真柴は、小泉中尉、望月曹長と共に極秘任務を遂行すべく、何も知らずに勤労動員として招集された20名の少女たちに財宝隠しを行わせるが、任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非常な命令を下す・・・。


実話っぽい作りのフィクションだが、戦争という狂気の行為に国民ともども突き走らされたあの時代にあって史実には登場しないが闇に葬られた同様の行為はあったのではないかと思う。それを思いながら観たので、単純にフィクションとは捉えられず、悲しい運命をたどることになる少女たちに対し、何とも言いようのない悲しみに暮れる映画だった。一度は救われた気持ちになっただけに、「なぜこんなことに・・・」と悲劇の結末にならざるを得なかったこの作品の意図を測りかねると共に涙なくしては観れない作品。

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2012-10-27

20世紀少年<最終章>ぼくらの旗

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01886
製作:2009年/日本/155分
監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明/豊川悦司/常盤貴子/香川照之


ともだち暦3年。“ともだち”は世界大統領となり、世界を完全に支配していた。殺人ウイルスが蔓延した東京は周りを高い壁で包囲され、外部との行き来も完全に制限されていた。そしてついに“ともだち”は8月20日に人類は宇宙人によって滅ぼされる」という予言を発表し、世界を恐怖に陥れる。反政府組織を率いるヨシツネや、武装蜂起を訴えるカンナ、さらにユキジやオッチョはそれぞれ人類滅亡を回避すべく手を打つが・・・・。


第1章、第2章で謎だった事柄が次々と解明されていき、最後ついに“ともだち”の正体が明かされます。ちょっぴり最終章に対する期待が膨らみすぎたせいか、思ったほどの興奮と意外性は感じ得なかったのが偽らざる感想。最終章に過去の多くの謎も含め、色々詰め込みすぎたせいか、ドラマ性やストーリー性が乏しくなったせいもあるかも!?ただ、最後の最後まで“ともだち”の正体は明かされず、やきもきさせられるが、正体が明かされ、エンドロールが出たからといってこれで観終えてはいけません。エンドロール後が大事ですから・・・・。ともかく誰が“ともだち”かは観てのお楽しみに!(ネタばれは決してしません)それにしてもこのシリーズ3作、同じ監督ですよね。何か3作とも違う監督が撮ったような感じを受けたのは私だけでしょうか?至る所で登場人物の名前に思わず笑ってしまいます。

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2012-10-19

20世紀少年 -第2章- 最後の希望

★★★+


シネマ大好き!
鑑賞No:01823
製作:2009年/日本/139分
監督:堤幸彦
出演:豊川悦司/常盤貴子/平愛梨/香川照之


“血の大みそか”から15年後。世界同時多発テロの首謀者として、歴史の教科書にも載る極悪人となったケンヂ。一方、ともだちは救世主として祭り上げられていた。だが、ことの真相を知るケンヂの姪・カンナは高校生となり、いつの日かその汚名を晴らし、ともだちの正体を暴こうと心に秘めていた。そんなある日、問題児扱いのカンナは「ともだちランド」に送られることに。そこは社会のルールから外れた人間を洗脳する施設だったが、カンナはそこでヨシツネと再会する・・・・。


なかなか第1章は面白かったが、時代設定が変わり(15年後)、主役も変わり、秘密基地メンバーのその後の説明も十分ではなく、テンポの速い展開で・・・と原作の漫画を読んでいない人(自分もそうだが)には、ちょっとついていくのが大変なストーリー展開。時代も大きく変わったせいもあって、映画から醸し出される雰囲気も大きく違い、続編のような気がしない感じもあった。結局、中心となる謎は良く分からず、結論は最終章の3作目に委ねることとなりそうで、つなぎ役のような位置づけの、3部作における2作目の宿命を感じざるを得なかった。最大の謎である“ともだち”の正体は明かされないままだが、最終章で納得の行く結論にして欲しい気持ちでいっぱい。

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2012-08-10

日本以外全部沈没


シネマ大好き!
鑑賞No:01317

製作:2006年/日本/98分
監督:河崎実
主演:小橋賢児/柏原収史/松尾政寿/土肥美緒


2011年。原因不明の大規模な天変地異によって、アメリカ大陸が一週間で海に沈んでしまう。世界各国が合衆国からの難民を受け入れたものの、犠牲者の数は天文学的数字に。しかし、異常事態はこれだけでは終わらなかった。一週間後、中国大陸が沈没を始め、立て続けに各大陸が沈没。結局数週間で、日本以外のすべての陸地が沈没してしまう・・・・。


「日本沈没」をパロディ化した、筒井康隆原作の同名小説の映画化。「日本沈没」とは逆に、日本以外の国すべてが沈没し、外国難民が日本に押し寄せ、さまざまなパニックが起こるというもの。現実に起きている日本人にとって不合理な事象に対する鬱憤晴らしにはなるが、人間のエゴを垣間見る作品となっている。はちゃめちゃなストーリーながら、最後は日本も沈むということで一瞬、みんなの心が一つになる。ハリウッド俳優や各国の政治家のそっくりさんを出演させているが、あまり似ていない。

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2012-06-04

苦い蜜 ~消えたレコード~

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02071
製作:2010年/日本/103分
監督:亀田幸則
出演:金子昇/池上季実子/田中健/中西良太


仙台市内にあるビートルズバー「リボルバー」には、その日、マスターの処女小説が推理小説新人賞を受賞するかもしれないとあって常連客が店に集まっていた。そんなところに1人の探偵・三影が現れる。彼は、1年前にこの店で起きた名盤レコードの盗難事件の真相を突き止めるためにやってきたのだった。というのも、その事件の犯人とされた柚木は彼の友人で、すでに事故で死亡していたからだった・・・・。


「キサラギ」や「12人の怒れる男」などを彷彿させる密室ミステリードラマ。ただし、これらの作品に比べるとクオリティは低い。そもそも殺人事件の真相を追うといったような緊迫感のある事件ではなく、レアであるとはいえレコードの盗難事件が題材なので、ストーリー的にも地味にならざるを得ない。また出演陣も多彩ながら微妙な感じで、大スターとまでは言えない往年の有名俳優が結構出ているのも地味さを助長している。あっ!と驚くような展開や謎解きには乏しいけれど、視聴者みながずーと引っかかっている謎は、最後にちゃんと解決してくれるので、消化不良感に陥らないで済む映画。

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2012-03-12

20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01687
製作:2008年/日本/142分
監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明/豊川悦司/常盤貴子/香川照之


浦沢直樹のSFサスペンス漫画の映画化。若い頃はロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎながら、失踪した姉の子供の面倒もみているケンヂ。そんなある日、同窓会に出席したケンヂは昔の仲間から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト宗教の集団が、ケンヂが子供の頃書いた「よげんの書」とそっくりの事件を起こしていることを聞く。その後、仲間の一人ドンキーが殺されるが、その死に「ともだち」が関わっていることを知ったケンヂはその謎を解こうとする・・・・。


荒唐無稽な内容だが、それはそれで結構楽しめた。ただ映像的には安っぽく、ひと昔もふた昔も前の映像のようでリアル感は感じられなかったのが残念。あと、3部作という構成上仕方がないかもしれないが、最後まで「ともだち」の正体が明かされず、第1章を観終わった時点ではなんかモヤモヤ感が残る感じは拭えなかった。それ以外にも、ドンキーは理科室で何を見たのか? よげんの書を知るもう一人の男とは? カンナの本当の父親は? 大晦日の夜、結局どうなったのか? 謎ばかり残ってしまった。(続編を観ろということだろうけど・・・・) キャスト数は多く、多彩なのは凄かった。3部作通して計300名の主要キャストが登場するらしいが、チョイ役で使われている有名人も多く、もったいない使い方ではある。ただキャストが多い分、人物が小まめに描かれていないのでやや分かりにくい。しかし、役者と子役が妙に酷似している点は感心する。(特徴を捉えた子役をよく探してきている) 劇場まで観に行くほどではないが、続編が気になる一作。


  1. 邦画-に

2012-02-26

西の魔女が死んだ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01671
製作:2008年/日本/151分
監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー/高橋真悠/りょう/鈴木龍之介


中学生のまいは学校でのイジメが原因で学校が行くのが嫌になる。そこで、まいの母親はまいをおばあちゃんの元でひと夏を過ごさせることにする。魔女の血を引くといわれるおばあちゃんは自給自足の生活を送っており、そこで一緒に自然と共に暮らす毎日が始まる。やがて自分も魔女になりたいと思い始めたまいは、魔女になるために課せられた修行“早寝早起き”“食事をしっかり摂り、規則正しい生活を送ること”を実践し始める・・・・。


大きな変化のない淡々としたストーリーといえば最近ありがちな“まったり”系の映画を想像するが、そんな系の映画とはちょっと一線を画している。ストーリーには変化は乏しいものの、そんなありふれた日常の中でおばあちゃんに接することで中学生まいの内面的成長を描いている。現実にも、イジメ問題や親子関係の不和による家庭問題等による事件が頻繁にニュースなどでよく取り上げてられているが、問題が多様化・複雑化していることもあるが、それに対応できる親や教師が少なくなってきているのではないか? 一人で悩んでいて周りで支えてくれる人がいないのではないか? との思いも感じる中、この“おばあさん”という存在の重要性を感じる映画でもあった。子供を優しく、しかしながら親とは違い、一歩引いた立場から客観的に見ることができ、長い人生における経験も多いおばあさん。いま現代社会で足らないものの一つを教えてくれる作品でした。おばあちゃん役を演じたサチ・パーカー。最初はおばあちゃんが外人!?と違和感があったものの、しっかりした信念と気品あるおばあちゃんが観ているうちに自然に受け入れられていったのが不思議。





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