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2019-07-08

ハード・コア

★★★+(3.5)
wハード・コア
鑑賞No:02925
製作:2018年/日本/124分
監督:山下敦弘
出演:山田孝之/佐藤健/荒川良々/石橋けい

あまりにも純粋で不器用なために世間になじめずに生きてきた男・権藤右近。群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼ぐ彼にとって、心優しい仕事仲間・牛山だけが心を許せる相手だった。右近の弟でエリート商社マンの左近は、そんな2人の無為で自由な日々を歯がゆい気持ちで見守っている。ある日、右近と牛山は、牛山が暮らす廃工場で、古びた1体のロボットを見つける。その分野に詳しい左近が調べると、実は現代科学すらも凌駕する高性能なロボットであることが判明。彼らはロボットと不思議な友情を築いていく一方で、その能力を使って巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう・・・・。

作・狩撫麻礼、画・いましろたかしによる伝説的コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」の実写映画化。しかし、この映画のジャンル分けは難しい映画。社会の底辺で生きる男の社会派ドラマかと思えば、エログロ映画の様相も呈し、人間ドラマかと思えば突然ロボットが出てきて様相が一変し、ファンタジー映画になったかと思うと、いきなり空を飛んでしまうというSFっぽい映画に変貌してしまう。最終的には殺人事件の犯人に仕立て上げられそうになるといったミステリーの要素も加味され、一見、脈絡のないストーリーのようにみえるが、どこか観る者を惹きつける麻薬のようなエッセンスを含んでいる作品。冒頭に松たか子が出演しているが、本作のメインストーリーとは一切関係ないという意味の分からない俳優の使い方をしているかと思うと、逆に山田孝之と佐藤健の似ても似つかないが絶妙の兄弟設定や、荒川良々のどこか足らない牛山役は最適の配役。

劇場公開日 2018年11月23日



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2019-03-23

遙かなる山の呼び声

★★★★★(5.0)
w遥かなる山の呼び声
鑑賞No:00332
製作:1980年/日本/124分
監督:山田洋次
出演:高倉健/倍賞千恵子/吉岡秀隆/ハナ肇

北海道の中標津で酪農を営む母子・民子と一人息子武志がいた。ある日ここで働かせて欲しいという男がやってくる。夫を亡くし男手を必要としていた民子は、その男を雇うことにする。田島耕作と名乗る男は納屋に寝泊りしながら働き始め、武志もすぐに耕作になついていく。謎を秘めた感のある耕作だったが、次第に民子も惹かれ始め、耕作は母子にとって家族のような存在となっていくが・・・。

「幸福の黄色いハンカチ」の2年後に製作された本作だが、主演の二人が同じである「幸福の~」につながるかのようなストーリー展開で、「幸福の~」を思い出させる作品であった。耕作が警察に追われる身であることは途中から薄々感じられるが、観ていて何とかならないかとの思いでハラハラしっぱなしだった。何度観ても耕作が網走刑務所に向かう電車内でのラストシーンは涙なしでは観れない映画。

劇場公開日 1980年3月15日



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2018-05-21

薄桜記

★★★(3.0)
w薄桜記
鑑賞No:02897
製作:1959年/日本/109分
監督:森一生
出演:市川雷蔵/勝新太郎/真城千都世/三田登喜子

丹下典膳は高田馬場での決闘へ向かう途中の中山安兵衛と出会った。安兵衛の相手が自分と同門の知心流と知りその場を離れる典膳だったが、同門を見捨てたとして師匠から破門を言い渡される。典膳は千春という女性と結ばれるが、留守中に知心流の門弟五人により千春を陵辱されてしまう。五人組に復讐するため、典膳は浪人となり千春と離別し、千春の兄に斬られ片腕を失った。安兵衛は主人である浅野内匠頭の仇討ちのため吉良邸への討ち入りを計画。一方、典膳は吉良家に迎え入れられていた・・・・。

五味康祐の産経新聞連載小説の映画化で、赤穂浪士の仇討を背景とした時代劇。背景は赤穂事件ではあるが、赤穂事件を描いているわけではないので忠臣蔵ファンには物足らない内容。ただ、主人公の丹下典膳に関するストーリーは壮絶。名前が丹下で、片腕を失うことから途中、「丹下左膳」の話かと間違うような展開だったが、ラストの片腕での殺陣は緊張感があってハラハラした。顔と名前が分かる俳優が勝新だけで、キャストの設定も最初よく分からなかったので、初めて観るのなら役どころを予習して観た方がより楽しめる。

劇場公開日 1959年11月23日



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2018-03-03

バーバー吉野

★★★(3.0)
wバーバー吉野
鑑賞No:02168
製作:2003年/日本/96分
監督:荻上直子
出演:米田良/もたいまさこ/石田法嗣/大川翔太

どこにでもありそうな、とある田舎町。この町には理髪店が一軒しかなく、男の子は皆、その理髪店で“吉野ガリ”と呼ばれる髪型にするのが、町の掟だった。そんなこの田舎町にある日、東京から転校生がやってくる。その転校生の髪型に町の少年たちの心は騒ぐが・・・・・。

町の子供全員が“吉野ガリ”と呼ばれる、おかっぱ頭のような髪型をしている異様な町。どこか閉鎖的で、新興宗教を思わせる不気味さを感じながら観ていると、そこにその閉鎖的な慣習を打ち破ろうとする一人の少年が現れる。しかし保守的な大人たちは、この革新者を何とか排除しようとするが、一部の子供たちは町のおかしな慣習に疑問を持ち始める。過去の歴史において何度も繰り返されてきた、旧体制への革命がこの小さい町でも起こりそうな、そんなイメージを受けた。伝統とは何か? 時代の波と共に伝統が失われる寂しさがある一方、伝統を強制的に押し付けるのもどうかと思う。そんな感想を持った作品。

劇場公開日 2004年4月10日



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2018-03-01

半次郎

★★+(2.5)
w半次郎
鑑賞No:02191
製作:2010年/日本/121分
監督:五十嵐匠
出演:榎木孝明/AKIRA/白石美帆/津田寛治

幕末、薩摩藩。貧しい下級武士の中村半次郎は、若い侍たちの中心的存在である西郷吉之助が京に上ると聞き、自分もその一員に加えてほしいと願い出る。上京後は、人並み外れた度胸のよさと剣の腕前が評判となり、半次郎の名前はたちまち世間に知れ渡っていく。そんな中で出会った煙管屋の村田伊兵衛の一人娘さとと互いに心通わせる間柄になるが・・・。

幕末、人斬り半次郎の異名をとった、中村半次郎(のちの桐野利秋)を描いた映画だが、どこに力点を置いて描きたかったのかよく分からず、全体的に薄っぺらい内容になっている。メインは西南戦争だと思うが、西郷隆盛との関係も描き切れていない気がするし、そもそも準主役級であるべき西郷隆盛を演じていた俳優は誰? 無名?の俳優であるため、存在感がイマイチ。その割に存在が気になったのが白石美帆演じる女性。淡いロマンスを描くのはいいが、西南戦争で戦死する半次郎を、京都からやってきて戦場で見届けるシーンはちょっとやりすぎで興醒め。

劇場公開日 2010年10月9日



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2018-02-26

ハッピーフライト

★★★★(4.0)
wハッピーフライト
鑑賞No:01756
製作:2008年/日本/103分
監督:矢口史靖
出演:田辺誠一/時任三郎/綾瀬はるか/吹石一恵

機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博。実機での最終試験となるホノルル行き1980便のフライトに挑むことに。だがその試験教官として同乗したのは堅物で威圧感のある機長の原田だった。一方、同じ便に乗り込んだ国際線デビューの新人キャビンアテンダントの斎藤悦子。鬼チーフ・パーサーが同乗するということでテンパリ気味で、次々と失敗を連発するのだった・・・・。

もともとはパニック映画として描く予定だった映画らしいが、内容的には乗務員および空港関係者の群像劇になっており、なおかつコメディテイストの強い作品となっている。そのため後半は、機体に異常が発生し、いわゆるパニックものの様相を呈してくるが、前半の雰囲気からあまり緊張感は感じられない内容となっている。ただ、緊張感がない分、お笑い要素は多々あり、結構楽しめる。さらに現場で働く人々の裏側が色々描かれていて、へぇーという話もあって面白いです。

劇場公開日 2008年11月15日



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2018-02-16

発狂する唇

★+(1.5)
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鑑賞No:02164
製作:1999年/日本/82分
監督:佐々木浩久
出演:三輪ひとみ/鈴木一真/由良宜子/下元史朗

女子中学生の首が切られる猟奇的な連続殺人事件が発生。容疑者の倉橋美智夫は失踪し、残された母と二人の妹はマスコミや近隣の住民から執拗な嫌がらせを受けていた。しかし、兄の無実を信じる末妹の里美は霊能力者の間宮に兄の捜索と真犯人探しを依頼する。間宮は早速、倉橋家で降霊の儀式を行うが、その儀式のために母や姉が間宮の助手・当麻の生贄となり、里美にも不思議な力が備わってしまう・・・・。

真面目に観たらバカバカしいというか腹の立つ映画。
最初はストーリーらしきものがあるが、途中から訳の分からない展開になっていきます。映画の感じも殺人事件から始まるサスペンス風だったのが、オカルト風になりスプラッター系になったかと思うとカンフーが出てきたり・・・。エロ・グロ描写も満載でもう目を背けたくなります。阿部寛や大杉漣といった有名俳優も出演しているが、ともに怪しげな役どころで何で出演したのか理解に苦しむ。オチもないので消化不良感は頂点です。

劇場公開日 2000年2月26日



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2018-01-21

花のあと

★★★+(3.5)
w花のあと
鑑賞No:02203
製作:2009年/日本/107分
監督:中西健二
出演:北川景子/甲本雅裕/宮尾俊太郎/國村隼

女でありながら男顔負けの剣術の腕を持つ以登は、一度だけ竹刀を交えた海坂藩随一の剣士・江口孫四郎に、一瞬にして熱い恋心を抱く。しかし、以登にも孫四郎にも、ともに家の定めた許嫁がいた。以登はひそかな思いを断ち切って、江戸に留学中の許嫁の帰りを待ち続ける。数か月後、以登のもとに藩命で江戸に向かった孫四郎が自ら命を絶ったという知らせが入る・・・。

主演の北川景子のための映画のようで、その美しさと可憐さを惹き立てながら、女ながら剣の達人でもある以登役を好演していた。一度竹刀を交えただけで一目ぼれする相手の男優は知らない役者だったので、ちょっとインパクトがなかったのが残念だが、普段はそんなに目立たない脇役の多い甲本雅裕が、見た目はパッとしない許嫁だがだんだん頼もしい存在として以登を陰ながら助けていく様は格好良かった。ストーリー的には単純で、特にドンデン返し等意外性はないが、その分判りやすい。

劇場公開日 2010年3月13日



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2018-01-03

ばかもの

★★★★(4.0)
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鑑賞No:02181
製作:2010年/日本/120分
監督:金子修介
出演:成宮寛貴/内田有紀/白石美帆/中村ゆり

群馬県高崎市で地元の三流大学に通うヒデは、ある日、近所のおでん屋で店の女将の娘、額子と出会う。数日後、その額子と同じバイト先で再会したことから、二人は成り行きで肉体関係を持ち、ヒデは額子にのめりこんでいく。しかし、ある夜、額子はヒデを公園の木に縛り付け、彼の下着を降ろしたまま、彼に別れを告げて去って行った・・・・。

予備知識が全くないまま、少々軽薄な大学生と年上の女性とのよくあるラブストーリーかと思いながら観ていたが、意外な展開と、10年にわたるドラマで見ごたえ十分の、いい意味で期待を裏切った作品。ヒデが額子との愛を貫き通したため、彼に惹かれてていく他の女性たちの運命がせつなかった作品だが、良き家庭だった大須家が、ヒデと額子の出会いによって崩壊寸前にまでなっていく様もせつなく、明らかに悪い人間が登場人物の中にいるわけではないので、やりきれない気持ちになる映画。一見、強気で奔放な年上女性を内田有紀が見事に好演していた。

劇場公開日 2010年12月18日



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2017-12-30

PARTY7

★★★(3.0)
wPARTY7.jpg
鑑賞No:02154
製作:2000年/日本/104分
監督:石井克人
出演:永瀬正敏/浅野忠信/原田芳雄/小林明美

組の金2億円を横領し、隠れ場所にはもってこいの辺鄙なホテルに身を隠したシュンイチロウ。しかしホテルを紹介してくれた旅行代理店のオバちゃんの口が軽く、借金返済を迫る元彼女のカナや、カナの婚約者トドヒラ、シュンイチロウから金を取り戻すために派遣された兄貴のソノダたちが次々とホテルにやってくる。追い詰められたシュンイチロウは2億の金を持ってみんなで逃げる相談を持ちかけるが・・・・。

これは評価、好き嫌いの分かれる作品ですね。舞台はホテルの一室がほとんどなので、この映画が面白いかどうかは、その中で繰り広げられる会話ややりとりが大きなウエイトを占めるのだが、この会話が割と個性的というか、監督の性格なのか、ツボにはまる人とはまらない人の二極に分かれる感じがした。基本的にはくだらなく、劇場で観るほどの作品ではないが、観始めるとどうなるのか?とついつい最後まで観てしまう不思議な作品である。今年お亡くなりになった、原田芳雄さんがイメージとは異なる、コミカルな役どころで出演しているところが見もの。その他にも個性派俳優が多く、異様な作品となっている。

劇場公開日 2000年12月16日



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2017-12-25

白夜行

★★★(3.0)
w白夜行
鑑賞No:02135
製作:2011年/日本/149分
監督:深川栄洋
出演:堀北真希/高良健吾/船越英一郎/戸田恵子

昭和55年。とある廃ビル内で質屋の店主が殺される事件が起こる。すぐに妻とその愛人に嫌疑がかかるが、10歳の息子の証言で母親のアリバイが認められる。一方、被害者が事件の直前に、西本文代という女の家を訪ねていたことが判明する。そして質屋殺しの決定的な証拠品も見つかるが、文代はガス中毒死してしまう・・・。

19年におよぶ男女の人生を描いているが、主人公の男女はほとんど絡むことはなく、また心のうちを吐露するシーンもなく、内面性が描かれていないのでどうしても観る側の想像や感じ方に左右される作品になっているよう。事件は次々と起こっていくが、解決しないまま時間が過ぎていき、最後に謎解きが行われるスタンダードな展開だが、どうも前半部は視聴者の想像に委ねる部分が多いゆえ、後半の真相との乖離に戸惑う部分はある。それにしても19年にもわたってあのような男女の関係があるものなのか?幼少期の異常な経験をした2人とは言え、なんか現実感がない設定には少し疑問を感じた。今回、いわゆる悪女を演じた堀北真希だが、女優として一皮剥けたのではないだろうか。

劇場公開日 2011年1月29日



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2017-12-19

パーティーは終わった

★+(1.5)
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鑑賞No:02128
製作:2011年/日本/140分
監督:行定勲
出演:成宮寛貴/永山絢斗/高岡蒼甫/林遣都/仲里依紗

売れっ子漫画家だが彼氏のいない十朱は、友人に誘われてとあるパーティーに出かける。パーティー慣れした友人はすぐいなくなり、ひとり取り残された十朱は、そこで彼女の前を次々と通り過ぎていく美しい男達と目が合う。そして彼女は想像に耽っていき・・・・。

一人の女性と5人の男性が織りなす5つのラブストーリーからなるオムニバス映画。設定としては、パーティー会場で仲里依紗演じる十朱が出会った美男子に対し、勝手に想像に耽るというもので、それ以上でもそれ以下でもない作品。5つのエピソードに仲里依紗が五人五色の女性を演じ分けているが、やはりエピソードの違いを鮮明にしているのは男優たちが演じる男の設定。色々なパターンの男たちに愛され、頼られ、怖がらせられ・・・といったともすれば翻弄される十朱が見ものの作品。

劇場未公開



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2017-10-19

半落ち

★★★★(4.0)
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鑑賞No:01228
製作:2003年/日本/121分
監督:佐々部清
出演:寺尾聡/原田美枝子/柴田恭兵/吉岡秀隆

元刑事で現在は警察学校の教官を務める梶が、妻を殺したと自首してくる。梶の自供によれば、アルツハイマー病に苦しむ妻から「自分を殺して欲しい」と懇願され、やむを得ず首を絞めたというのだった。しかし、梶が出頭したのは事件から3日後だった。空白の2日間に何があったのか、疑問に思った聴取を担当した志木刑事は粘り強く追及するが・・・・。

警察官の犯行というのがセンセーショナルなイメージにしているが、難病に苦しむ妻(または夫)を自らの手で殺す夫(または妻)というのは世間でも起こっていて珍しいことではなく、題材の事件としては単純。さらに犯人の夫は自首してきて、あっさり白状する。ただ、あっさり自白はするが、本作で問題となるのはここから。殺人は認めたのに、殺した翌日から自首するまでの2日間の行動に対して完全黙秘を続ける。この奇妙な展開に観ている者は、何故?という興味が駆り立てられる。寡黙で誠実な梶を演じる寺尾聰の演技から、妻に関する秘密だとは想像できるが、何だろう何故だろうと観ていると最後は泣かせるラストになるので要注意。

劇場公開日 2004年1月10日



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2017-08-19

花園の迷宮

★★+(2.5)
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鑑賞No:00471
製作:1988年/日本/118分
監督:伊藤俊也
出演:島田陽子/工藤夕貴/黒木瞳/内田裕也

横浜・本牧にある豪華な洋館のホテル「福寿楼」。ここに若狭から2人の少女が売られてきるが、間もなく奇怪な殺人事件が発生する。ホテルのマダムの亭主が殺されたのだ。第一発見者のマダムは自分が疑われるのを恐れて、強盗事件のように見せかけるが・・・・。

なかなか豪華な俳優陣で、島田陽子の濡れ場シーンも話題になった映画だが、ストーリー自体はイマイチぱっとしない内容。女性が主役で綺麗どころの女優さんの熱演は評価できるが、やはり一際異彩を放っているのは内田裕也の怪演ではないでしょうか?完全にアブナイ役どころになりきっています。

劇場公開日 1988年1月25日

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2017-08-14

破門 ふたりのヤクビョーガミ

★★★★+(4.5)
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鑑賞No:02866
製作:2017年/日本/120分
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介/横山裕/北川景子/橋爪功

映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭が出資をすることとなったが、小清水は映画製作の金を持ったまま行方をくらましてしまった。二蝶会の強面ヤクザ桑原は経営コンサルタントの二宮を巻き込み、資金回収のために奔走。桑原は邪魔をするゴロツキ2人を病院送りにする。しかし、その相手はなんと本家筋の構成員。これが原因で組同士の揉め事へと発展し、追う立場だった桑原と二宮がいつしか追われる側になってしまう・・・・。

黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」の映画化。ヤクザ世界の緊張感とドタバタコンビのお笑いが絶妙に織り交ざって、飽きさせない楽しさがあった。コメディ映画の割にはストーリーのテンポがよく、見ごたえもあって、十分満足のいく作品。特に佐々木蔵之介演じるヤクザは憎めないキャラで、ともかく二宮とのやり取りは面白い。ラストは続編を期待させる終わり方なので、ぜひ続編を観たい。

劇場公開日 2017年1月28日



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2017-06-23

パラサイト・イヴ

★★★
パラサイト・イヴ
鑑賞No:00644
製作:1997年/日本/121分
監督:落合正幸
出演:三上博史/葉月里緒奈/中嶋朋子/別所哲也

生化学者・永島利明は事故死した妻・聖美(きよみ)の肝細胞の培養を始める。それは、聖美を生き続けさせるためだった。順調な増殖を示す聖美の肝細胞。中でもミトコンドリアの増殖は異常ですらあった。時を同じくして聖美から腎臓の提供を受けた少女、真理子の身体にも異変が生じていた。全ては10億年前に人類の体細胞に侵入し、寄生という形の共存を続けてきたミトコンドリアの、新たな生命体への進化を目的とした計略だった・・・・。

第2回日本ホラー小説大賞を受賞した薬学研究者・瀬名秀明の同名ベストセラーの映画化。人類を滅ぼし、人類にとって代わる者・・・それは、これまでの映画では、SF映画によく出てくる地球外生物、あるいは人類以外の進化した動物(たとえば、「猿の惑星」の猿など)などが主流だったように思うが、本作はミトコンドリア。これは細胞の中に存在するもので、人間にとってはその存在感は感じられないだけに、逆に恐怖が増幅される。ただ、存在感がない相手だが、何故か起こりうる可能性は一番高い気のする作品。

劇場公開日 1997年2月1日

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2017-04-03

犯人に告ぐ

★★★+
犯人に告ぐ
鑑賞No:01397
製作:2007年/日本/117分
監督:瀧本智行
出演:豊川悦司/石橋凌/小澤征悦/笹野高史

6年前、指揮官として担当した男児誘拐事件で、人質を殺され犯人を取り逃がした過去を持つ巻島刑事。新たに起きた連続児童誘拐殺人事件を解決するために警察が考え出した“劇場型捜査”の担当に巻島刑事が指名される。巻島はテレビ番組に出演し、犯人バッドマンに向って呼びかけるが・・・。

犯人が誰かとか、動機は何かなどは重要視されていないし、犯人像すら浮かんでこないミステリー。姿なき犯人との目に見えぬ対決だけでなく、巻島がひたすら犯人に迫ろうとする中で、警察組織やマスコミの壁にぶち当たり、生死をさまよう妻と捜査との板ばさみの状態になるなど、精神面での描写が多かった。最後に犯人は捕まり、事件は解決するので多少スッキリするが、謎が残らないわけではない。

劇場公開日 2007年11月3日



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2017-03-11

白昼の死角

★★★★
白昼の死角
鑑賞No:00330
製作:1979年/日本/154分
監督:村川透
出演:夏木勲/竜崎勝/中尾彬/岸田森/島田陽子

昭和二十三年、現役東大生たちによって設立された金融会社「太陽クラブ」はその信用度と金利の高さで急成長を遂げる。しかし代表の隅田が闇金融容疑で逮捕されたことから太陽クラブは崩壊する。その結果、隅田は焼身自殺し、同僚だった鶴岡七郎は法の盲点をついた完全犯罪をもくろむようになる・・・。

高木彬光の同名小説の映画化。戦後実在した東大出身者の集団・光クラブをモデルといている。映画そのものは必ずしも評価の高い作品とはいえない。しかしながら原作があまりにも面白く素晴らしいため、その欠陥を大いに補っている。とても2時間30分そこらで語れる原作ではないため、原作を読んで映画を観ると欲求不満が溜まるが、それでも面白い。鶴岡七郎が企てる完全犯罪は大きく3つ描かれる。手形犯罪の舞台としてホンの一瞬、架空の会社を作り上げたり、綿密な脚本・演出と心理戦で大金を騙し取ったり、果ては外国大使館を舞台に詐欺を働く・・・といった内容。でも実を言うと本当にオススメは映画ではなく、原作を読むことです。なお、配役は意外と豪華です。

劇場公開日 1979年4月7日





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2017-02-19

パッチギ!

★★★★
パッチギ!
鑑賞No:01388
製作:2004年/日本/117分
監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬/沢尻エリカ/高岡奏輔/松永京子

1968年、世の中はグループサウンズ全盛の頃。京都府立東高校の空手部と朝鮮高校のアンソン率いる一派は激しく対立していた。そんな中、東高校の松山はアンソンの妹でフルートが得意なキョンギャに心を奪われる。彼は彼女に近づきたいためにギターを練習し始めるが・・・。

ストーリー的には「ウエストサイド物語」を思い起こさせる内容だが、対立軸が日本人対朝鮮人ということで「ウエスト~」よりもより現実的で身近なイメージがある。日本人がかつて朝鮮人に対して行った蛮行、そしてその逆も然り。それによって我々は様々なことを論じているが、果たしてどれだけのことを知り理解しているのか?この映画では、自ら対立する相手の中に飛び込んでいき、相手を理解しようと努力する大切さが感じられた。出演者も(私にとっては)無名の俳優ばかりだが、それが却って新鮮でエネルギッシュなものになっている。たいして昔の作品ではないが、沢尻エリカやオダギリギョーも初々しくて好感が持てた。なお題名の“パッチギ”とは「突き破る」という意味のハングル語で転じて「頭突き」を表すそうだが、喧嘩・乱闘シーンは観ていても痛みが伝わってくるような激しいものだった。

劇場公開日 2005年1月22日



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2017-02-02

ハウルの動く城

★★+
ハウルの動く城
鑑賞No:01377
製作:2004年/日本/119分
監督:宮崎駿
声の出演:倍賞千恵子/木村拓哉/美輪明宏/我修院達也

街で兵隊に絡まれたソフィーを謎の美青年が助ける。彼こそ悪名高き魔法使いハウルだった。その夜ソフィーは、彼女のところにやって来た荒地の魔女に魔法をかけられ、90歳の老婆にされてしまう・・・。

英国の児童書「魔法使いハウルと火の悪魔」を宮崎駿監督が映像化したアニメ。背景は激しい戦争ながら、物語はラブ・ストーリーとなっている。宮崎アニメ(ジブリ作品)はあまり観たことがなく、鑑賞作品は「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」に続いて3作目となった。映像は相変わらず綺麗で、「もののけ姫」のような残虐性がなかったのは観ていてよかった。ただ全体的にはよく理解できない映画?特に背景が全くわからなかった。

劇場公開日 2004年11月20日

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2016-12-03

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

★★★★
バブルへGO
鑑賞No:01410
製作:2007年/日本/116分
監督:馬場康夫
出演:阿部寛/広末涼子/薬師丸ひろ子/吹石一恵

現代の不景気を招いたバブル崩壊を阻止すべく、タイムマシンを発明した女性科学者が1990年にタイムスリップしたまま行方不明に。そのことを官僚の下川路から聞いた娘の真弓は後を追って1990年にタイムスリップする。そこで真弓が見たのは、現代の不景気とは程遠いバブル時代を謳歌する人々だった・・・。

日本のバブル時代を舞台にしたSFコメディ。バブルが崩壊し、10年以上にわたる平成大不況に見舞われる日本だが、やっとそのドン底から這い出て景気回復の兆しが出てきた今だからこそ作れた作品か?
良くも悪くも昭和末期から平成初頭にかけて日本人が体験したバブル期を懐かしむことができる作品となっている。(その点はこの時代を生きた人には非常に楽しめる)ゆえに、タイムスリップものでは常に指摘されるタイムパラドックスはほとんど無視の状態。あまり深く考えず、作り手共々楽しもうとする“ホイチョイ・プロダクション”ならではともいえる。

劇場公開日 2007年2月10日

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2016-10-19

花より男子ファイナル

★★★+
花より男子ファイナル
鑑賞No:01670
製作:2008年/日本/131分
監督:石井康晴
出演:井上真央/松本潤/小栗旬/松田翔太/阿部力

神尾葉子原作の同名ベストセラー・コミックのテレビドラマの映画化。「花より男子2~リターンズ~」から4年後が舞台。道明寺がつくしにプロポーズして4年。道明寺は全世界に向けて盛大な婚約発表会見を行う。そして2人は結納を交わすことになり、つくしは道明寺の母から道明寺家に代々伝わる推定100億円ともいわれるティアラ“ビーナスの微笑”を贈られる。しかし、その夜、そのティアラが何者かによって盗まれてしまう・・・・。

相変わらず最近多い人気TVドラマの映画化。ほとんどTVドラマを見ない(もちろん原作コミックも読んでない)ため、登場人物や設定、経緯等一切分からない。この映画もTVドラマからの継続のようだが状況はよく分からないまま観始めた。すぐ、大金持ち男と貧乏娘の超格差婚がストーリーの中心とは分かったが、何か途方もない金額の盗難事件が起こって、ちょっとしたサスペンスもの?と思いながら観てしまった。これ以上言うとネタばれになるため書かないが、ドラマとはいえ大金持ちのやることは一般庶民には理解できないことなのですね。スケールが大きすぎて現実感ゼロのストーリーだが、コミックの世界と割り切って観れば結構楽しめる。前半の展開から一転する後半も、単純だったストーリー展開に刺激を与える点で面白い。

劇場公開日 2008年6月28日

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2016-10-15

パコと魔法の絵本

★+
パコと魔法の絵本
鑑賞No:01709
製作:2008年/日本/105分
監督:中島哲也
出演:役所広司/アヤカ・ウィルソン/妻夫木聡/土屋アンナ

患者も医者も看護婦も癖のある者ばかりのとある病院。その中でも偏屈ジジイで通っている大貫はみんなの嫌われ者だった。ある日、大貫は自分が大事にしているライターを少女パコが盗んだと誤解し殴ってしまう。後になって、パコが事故の後遺症で1日しか記憶が持たないことを知った大貫は後悔し、今までの態度を改めることにした。そしてパコのために、彼女が大切にしている絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」を院内で上演しようと提案する・・・・。

豪華な出演陣、原色を主体とした色彩とCGとの融合による映像びと非現実感、従来の邦画とも洋画とも違う世界観、そしてオーバーアクションと扮装・特殊メイクによる奇抜感、あらゆる意味で今までの常識を打ち破る映画だった。ただ注目点は多いものの、面白いかといわれると個人的には全然面白くなかった。ファンタジーに理解がないのか、常識にとらわれすぎているのか分からないが、常識を打ち破った内容が結構わざとらしく、奇をてらった演出のようでかなり違和感があったからだ。総合的にはかなり低評価となったが、出演陣の、これまでのキャリアをかなぐり捨てたような熱演には拍手を贈りたいし、パコを演じたアヤカ・ウィルソンはキュートで可愛かった。

劇場公開日 2008年9月13日



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2016-10-11

俳優 亀岡拓次

★★★
俳優 亀岡拓次
鑑賞No:02810
製作:2015年/日本/123分
監督:横浜聡子
出演:安田顕/麻生久美子/宇野祥平/新井浩文

映画やテレビでよく見かけるが、作品名や本人の名前もすぐにはパッと浮かばない。そんな脇役俳優として活躍する亀岡拓次。泥棒やチンピラ、ホームレスと演じた役は数知れず、大作から自主映画まで、声がかかればどんな役でも応じる亀岡は、監督たちに重宝される俳優だった。お酒が趣味で、撮影現場と酒場を行き来する毎日を送っていた亀岡は、ある時、居酒屋の女将に恋をしてしまう・・・・。

名前まではよく覚えていないが、バイプレイヤーあるいはそこまでいかないチョイ役だけれでも、どの作品にも出ているのではと思ってしまうほど数多くの作品に出演し、しかも決まった役柄ではなく、何でも難なくこなす器用さをもった俳優。これは現実にもあること。さらに最近はこういった俳優に割とスポットライトが当たり、急にレギュラー出演したり、主演・助演級の抜擢されたりといったことも多々ある。そこには下積み時代に培った演技力や、監督・スタッフに愛される人柄などにもよるものと思われるが、この作品はそうした俳優の代表として描かれている感じがした。本作は決して早急に進まず、主人公の俳優人生のごとく緩やかに進むゆえ、後半はややだれる嫌いはある。

劇場公開日 2016年1月30日



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2016-08-22

はなちゃんのみそ汁

★★★+
はなちゃんのみそ汁
鑑賞No:02798
製作:2015年/日本/118分
監督:阿久根知昭
出演:広末涼子/滝藤賢一/一青窈/紺野まひる

乳がんを宣告され、不安におびえる恋人の千恵にやさしく寄り添い、夫婦となった千恵と信吾。抗がん剤治療の影響や、がん再発リスクなどの不安を抱える中、無事に娘を出産した千恵だったが、再び病魔に襲われる。余命がわずかであることを覚悟した千恵は、自分がいなくなっても娘のはなが「独りで生きていける力」を与えようと、料理や家事の大切さを娘に教えはじめ、当時4歳のはなに、鰹節を削るところから始まるみそ汁の作り方を伝授する・・・・。

乳がんのため33歳で死去した安武千恵の闘病生活と、その最中に産まれた娘のはな、夫の信吾の生活を綴ったブログ「早寝早起き玄米生活」を書籍化した「はなちゃんのみそ汁」の映画化。闘病生活を描いているので全体的に暗く重い内容かと思ったが、闘病生活そのものよりも、努めて明るく振る舞う千恵とその家族、そして死を悟ったからこそ、自分の死後、娘のために何をしてあげれるかを考え、余命をそれに費やすことで生きる糧とした千恵の姿に涙が誘われます。広末涼子の表面は明るく、それでいて内面では死の恐怖と幼い娘を残して死んでいく不安・哀しみを併せ持つ演技を見事に演じています。

劇場公開日 2015年12月19日



(キャスト一覧)
広末涼子(安武千恵)
滝藤賢一(安武信吾)
一青窈(松永志保)
紺野まひる(吉村奈津子)
原田貴和子(片桐医師)
春風ひとみ(吉田由布子)
遼河はるひ(吉田由季)
赤松えみな(安武はな)
平泉成(松永和則)
木村理恵(松永喜美子)
北見敏之(安武信義)
高畑淳子(安武美登里)
鶴見辰吾(加山医師)
赤井英和(松尾陽一)
古谷一行(伊藤源十)


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2016-06-29

バカヤロー!私、怒ってます

★★★
バカヤロー
鑑賞No:00327
製作:1988年/日本/99分
監督:渡辺えり子/中島哲也/原隆仁/堤幸彦
出演:相楽晴子/安田成美/大地康雄/小林薫

四話からなるオムニバス映画で、森田芳光が総指揮・脚本を務めた映画。
「食べてどこがいけないの?」
婚約した彼が実に神経質で、食事のマナーや体型など文句をつけてくる。そこで必死でダイエットを試みるが報われず・・・・。
「遠くてフラれるなんて」
自宅と会社が遠い上、父親が厳しいため恋人・大石守とのデートも終電で帰らなければならない佐恵。ある日彼のためにホテルを予約するが、時は遅く大石は別れ話を持ち出した・・・・。
「運転する身になれ!」
気の弱いタクシー運転手の益子は、毎晩酔っ払いなど嫌な客を乗せてストレスがたまっていた。ある晩美人ホステスを乗せてアパートまで送り届けたが、突然男が現われて・・・・。
「英語がなんだ!」
会社からシカゴ勤務を命じられた向坂は日夜英語の勉強に励んでいた。ある晩会社のパーティでグラマンというシカゴのVIPと知り合うが、彼は無類の女好きで嫌がるコンパニオンを口説いていたため・・・・。

初めて観たときは色んな意味で意外性があり面白いというよりも、こんな映画もありか!?と思った。短編オムニバスということで1話1話のストーリーに深みはないが、小市民が織りなす日常的な出来事の中で抑圧された怒りを「バカヤロー!」の一言で吹き飛ばすといった発想は面白い。四話の中では大地康雄が主演を演じた「運転する身にもなれ!」が一番面白く共感できた。

劇場公開日 1988年10月15日



(キャスト一覧)
相楽晴子(厚木静香)
伊原剛志(沼山和樹)
石橋蓮司(厚木正夫)
森下愛子(厚木千恵子)
田山真美子(厚木加奈子)
六浦誠(厚木道夫)
草薙幸二郎(沼田幸造)
佐々木すみ江(沼田八重子)
内藤やす子(歌手)
安田成美(軽間佐恵)
磯部弘(大石守)
小河麻衣子(白石たま子)
渡辺真起子(鈴木こずえ)
北村克己(片岡四朗)
あいだすみよ(サオリ)
小坂一也(軽間源吉)
大地康雄(益子雅久)
斉藤慶子(村岡徳子)
イッセー尾形(岡本君雄)
布施博(佐々木次郎)
高森えりか(山名舞子)
中島陽典(官野信)
黒木まや(盛岡さえ子)
阿藤快(林雷造)
成田三樹夫(大川正)
小林薫(向坂茂)
室井滋(向坂奈々子)
草野康太(向坂元気)
レオ・メンゲティ(グラマン)
ビル・ドーシィ(ミント・アダムス)
宮田早苗(コンパニオン英子)
フォッカー(ニッキイ坂田)
ビアンカ(ジェーン)
マリア(ラン)
スティシィ(キャサリン)
ジョアンナ(モニカ)
小林稔侍(高橋登)


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2016-04-17

バクマン。

★★★+
バグマン。
鑑賞No:02779
製作:2015年/日本/120分
監督:大根仁
出演:佐藤健/神木隆之介/小松菜奈/桐谷健太

高い画力に恵まれながらも夢を持たず普通の生活を送ってきた高校生の真城最高は、同じクラスの秀才・高木秋人から一緒に漫画家になろうと誘われる。プロの漫画家だった叔父を過労で亡くした過去を持つ最高は漫画を描くことを拒否するが、思いを寄せる声優志望のクラスメイト・亜豆美保と交わした約束をきっかけに漫画家を目指すことに。週刊少年ジャンプでの連載を目標に漫画づくりに励む最高と秋人は、敏腕編集者・服部に才能を認められ漫画家としての第一歩を踏み出す。しかし、そんな2人の前に同年代の天才漫画家・新妻エイジが現われる・・・・。

「デスノート」の原作者・大場つぐみ&小畑健の大人気コミックの実写映画化した作品。漫画家を目指す者にとっては興味深く、参考になる作品。ただ少年ジャンプの連載を勝ち取ることすら極めて狭き門だろうけど、そこは意外と簡単にクリアして、中心に描いているのは連載を維持する過酷さ。そこにあるのは夢のような漫画家生活ではなく、毎週やってくる地獄のような締切、読者を飽きさせないようにするために次々と求められる魅力的で斬新なアイディアやストーリー、そして連載継続・打ち切りを左右する読者人気ランキング。天才的な才能を持つ最高と秋人はあまり苦労せずに漫画家としてスタートしたがゆえに、逆に苦しむことになるのだが、その苦悩と過酷さを佐藤健と神木隆之介のコンビがよく演じていた。邦画初の採用と言われているプロジェクションマッピングを使ったシーンの採用により、普通なら映画的には見栄えのしないだろう漫画を描くシーンが、生き生きとした描写になっているのは素晴らしい。

劇場公開日 2015年10月3日



(キャスト一覧)
佐藤健(真城最高)
神木隆之介(高木秋人)
小松菜奈(亜豆美保)
桐谷健太(福田真太)
新井浩文(平丸一也)
皆川猿時(中井巧朗)
宮藤官九郎(川口たろう)
山田孝之(服部哲)
リリー・フランキー(佐々木編集長)
染谷将太(新妻エイジ)


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2016-03-17

バケモノの子

★★★
バケモノの子
鑑賞No:02774
製作:2015年/日本/119分
監督:細田守
声の出演:役所広司/宮崎あおい/染谷将太/広瀬すず

バケモノが住む“渋天街”に迷い込んだ一人ぼっちの少年九太は、強さを求めて乱暴者のバケモノ熊徹の弟子になる。彼のもとで厳しい修行を積み、たくましい青年へと成長した九太は、久しぶりに戻った人間界で同い年の少女、楓と出会う。彼女との出会いを通じ、新たな世界を知ったことで、自分らしい生き方を模索し始める九太だったが、そんな時、人間界と渋天街を崩壊させかねない大事件が起こる・・・・。

冒険、友情、絆などあらゆる要素が詰め込まれたドラマとの評価がされた作品だが、思ったほど感動的な作品ではなく、つまらなくはなかったが、かといってのめり込める作品でもなかった。ただ、色々な視点から観れる作品で、私の場合、バケモノの視点から観るのが最も共感できた。それは今、自分が2人の子供の父親であり、不安や悩みを抱えながら成長している子供たちに自分が何ができるかということを考えさせられる点で熊徹と同じ立場になるからだろうと思う。映像はきれいで生き生きとしており、何よりも実際の渋谷をリアルに再現した映像には驚かされた。

劇場公開日 2015年7月11日



(キャスト一覧)
役所広司(熊徹)
宮崎あおい(九太(少年期))
染谷将太(九太(青年期))
広瀬すず(楓)
山路和弘(猪王山)
宮野真守(一郎彦(青年期))
山口勝平(二郎丸(青年期))
長塚圭史(九太の父)
麻生久美子(九太の母)
黒木華(一郎彦(少年期))
諸星すみれ(チコ)
大野百花(二郎丸(少年期))
津川雅彦(宗師)
リリー・フランキー(百秋坊)
大泉洋(多々良)


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2016-01-02

ハッピーランディング

★★★
ハッピーランディング
鑑賞No:02753
製作:2015年/日本/109分
監督:天野千尋
出演:中村ゆり/永山たかし/佐藤めぐみ/渡辺邦斗/南圭介

結婚式を逃げ出した過去を持つ女、プロポーズに敗れた男、理想の結婚式に向けて空回りする花嫁、ケンカが耐えない結婚10年目の長距離トラック運転手とその妻、マスコミに追われる若手政治家と婚約者、離婚危機を妄想する亭主、花嫁に逃げられた過去を引きずり廃人同然の生活をする男と、それぞれの事情を抱える7組の結婚や恋にまつわるエピソードを描き出す。

7つのエピソードからなる結婚・恋愛をテーマにした作品。それぞれのエピソードの関係者が、他のエピソードに、無駄なく、あまりにも出来すぎな感があるほど絡んでいて、映画的には面白い。ただ、スポットの当て方が平均的なため、誰が主人公か、どれがメインか分からず、観終わってみると印象に残りにくい作品となってしまう感も強かった。

劇場公開日 2015年6月6日



(キャスト一覧)
中村ゆり(西沢薫子)
永山たかし(池江真彦)
佐藤めぐみ(槙野里美)
渡辺邦斗(花邑秀臣)
南圭介(原田敦史)
小池里奈(街田藍子)
高木心平(万現充)
清水富美加
田中雅美(眞田麻衣)
ドロンズ石本(眞田謙吾)
金児憲史(為永大)
阿部亮平(徳山蔵人)
原幹恵(高石沙織)
林寛子(野間口玲子)
樋口隆則(山口智生)
コアラ(サル)
若井尚子(為永百合実)
鈴木麻衣花(壇上千秋)
楊原京子(大島凜子)
竹原慎二(竹原慎二)
中村和裕(中村和裕)
長谷川初範(花邑恒彦)
相築あきこ(街田美鈴)
長嶋一茂(御堂岡恭介)
本屋敷健太(為永尊)
有本唯良(為永莉緒)
阿部真理奈(幻の少女)


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2015-10-02

ハンサム★スーツ

★★★
ハンサム★スーツ
鑑賞No:01710
製作:2008年/日本/115分
監督:英勉
出演:谷原章介/塚地武雅/北川景子/佐田真由美

母親の残した定食屋を継いだ琢郎は、料理は上手いが容姿がぶさいくなため、今まで女性に告白してはフラれていた。そんな琢郎の店に美人で心優しい寛子がバイトとしてやってくる。一目で寛子に惚れた琢郎だったが、あっけなくフラれ、ひどく落ち込んでしまう。そんな矢先、立ち寄った洋服屋で、着るとハンサムになれるというスーツを勧められることに・・・・。

もちろんハンサムな男がもてるのは仕方のないことです。でも見た目だけではなく、内面で判断しようとする女性もおり、本当に大切なことは内面がハンサムなことであることを言いたいのかもしれませんが、それ自体ベタな話で現実はそうでもないですよね。でも昨今ではお笑いスターをはじめとした、モテる男の要素も多様化はしており、ただハンサムなだけではダメですね。映画自体はちょっとおバカ映画に近い完成度の低さがあり、特に谷原章介の見ていて恥ずかしくなりそうな素人演技(そういう演出なのでしょうが・・・)がどうも作品の品位・品質を下げているような気がしてなりませんでした。逆に北川景子は本人も役どころもとてもよく、非常に好感の持てる女優さんでした。期待せずに気楽に観るにはいい作品。

劇場公開日 2008年11月1日


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2015-09-19

バトル・ロワイアル

★★★+
バトル・ロワイアル
鑑賞No:01004
製作:2000年/日本/113分
監督:深作欣二
出演:藤原竜也/前田亜季/ビートたけし/山本太郎

新世紀の初め。自信喪失し、子供たちを恐れた大人たちは新世紀教育改革法、通称“BR法”を可決、施行する。それは年に一度、全国の中学校から1クラスが選ばれ、脱出不可能な無人島でコンピュータの厳重な管理の下、最後の一人になるまで殺し合いをするというものだった。そして今回、岩城学園中学の3年B組が選ばれ、まさに殺し合いが始まろうとしていた・・・・。

ゲーム感覚、非現実世界として完全に割り切って観れるなら、ハラハラドキドキできて楽しめる映画かもしれない。ただ、この映画を観て何が残るのか? 命の尊厳、愛情、友情、信頼・・・・、そんなことを全く考えずに観ても本当に楽しめるか?少なくとも将来ある子供たちには観せるべき映画ではないと強く感じられた。製作サイドとしてはそれなりにメッセージがあるのだろうけれど、そのメッセージが本当に伝わるかは疑問。間違った解釈をされる危険性のある映画であり、今の世の中に多い自己中心的考えを許容した映画とも受け取れる恐ろしい映画である。

劇場公開日 2000年12月16日


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2015-07-22

バンクーバーの朝日

★★+
バンクーバーの朝日
鑑賞No:02681
製作:2014年/日本/132分
監督:石井裕也
出演:妻夫木聡/亀梨和也/勝地涼/上地雄輔

1900年代初頭、新天地を夢見てカナダへと渡った多くの日本人が、過酷な肉体労働や貧困、差別という厳しい現実に直面する。日本人街に誕生した野球チーム「バンクーバー朝日」は、体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位だった。ある年、キャプテンに就いたレジー笠原は、偶然ボールがバットに当たって出塁できたことをきっかけに、バントと盗塁を多用するプレースタイルを思いつく。その大胆な戦法は「頭脳野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらし、白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていくが・・・・。

1914~41年、戦前のカナダで活躍し、2003年にカナダ野球殿堂入りを果たした日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」の実話の映画化。実話が基になった作品なので、かなり感動できるだろうと期待していたのだが、思ったほどではなかった。実話ゆえ逆に事実に忠実に製作したからかもしれないが、ストーリー展開や結末はありきたり、予想通りで、意外性に乏しく、感動し損なった感が強い。また、カナダにおける日本人への差別の現実を多く描いているが、それが暗く、緩慢なストーリーにさらに拍車をかけて全体的に冗長感を増長していた。後半はやや明るくなって盛り上がってくるが、やはりラストは重苦しい現実で終るため、後味はあまり良くない。

劇場公開日 2014年12月20日


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2015-06-09

花宵道中

★★★
花宵道中
鑑賞No:2659
製作:2014年/日本/102分
監督:豊島圭介
出演:安達祐実/淵上泰史/小篠恵奈/三津谷葉子

江戸時代末期、新吉原。人気女郎・朝霧は、とらわれの身でありながらも懸命に働き、遊郭から離れることができる年季明けを迎えようとしていた。そんなある日、縁日に出掛けた彼女は半次郎という青年に出会う。彼に心を奪われてしまう彼女だったが、花魁(おいらん)という身分ゆえにかなわぬ恋と諦める。しかし、日増しに思いが募るに従って、彼女の運命は大きく変化していく・・・・。

宮木あや子の小説の実写化。安達祐実の濡れ場シーンは思った以上に大胆で、思い切ったなぁという感じはしたが、映画の内容はありきたりの純愛もの。ただ、結末はハッピーエンドとはいかず、こういう稼業にありがちな最期だったのはちょっと残念だった。また、濡れ場が多く長い分、やや冗長で、テンポが悪い感は否めなかった。

劇場公開日 2014年11月8日


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2015-01-18

万能鑑定士Q モナ・リザの瞳

★★★★
万能鑑定士Q モナ・リザの瞳
鑑賞No:02605
製作:2014年/日本/119分
監督:佐藤信介
出演:綾瀬はるか/松坂桃李/初音映莉子/ピエール・ドゥラドンシャン

驚異的な鑑定眼と記憶力を持つ天才鑑定士で「万能鑑定士Q」の店主・凛田莉子は、40年ぶりにフランス・パリのルーブル美術館から来日することになった「モナ・リザ」の警備強化のため、臨時学芸員に推薦される。渡仏してルーブル美術館で受けた採用テストにも受かり、連日「モナ・リザ」について学ぶ莉子だったが、「モナ・リザ」についての知識が深まるにつれ、謎の頭痛に襲われ、今までもっていた鑑定能力が失われていく・・・・。

サブタイトルに「モナ・リザ」を冠していたのでモナ・リザに関わるミステリーがらみかと思って観たが、モナ・リザそのもののミステリーではなく、ちょっと残念。日本版「ダ・ヴィンチ・コード」を期待していたので少し肩すかしを食わされた感じ。でもライト・ミステリーとして観るとそれなりに楽しめる。ただ、万能鑑定士の能力のバラつき(凄過ぎる時と、あれっ?と思う時)があるのが少し気になった。また、後半は鑑定士というよりは探偵のような感じになるし、単なる雑誌記者である松坂桃李演じる小笠原が意外と重要な活躍をするのも見逃せない。


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2015-01-17

幕末高校生

★★★
幕末高校生
鑑賞No:02609
製作:2014年/日本/108分
監督:李闘士男
出演:玉木宏/石原さとみ/柄本時生/川口春奈

江戸時代末期の1868年、国内での無益な戦いを避けるため西郷隆盛との和平交渉に奔走していた勝海舟は、未来からやってきたという高校教師の未香子と出会う。西郷からの使者を待つ勝に対し、未来で歴史を教えているという未香子は「和平交渉が行われるから、江戸で戦は起こらない」と言い切るが、歴史はすでに思わぬ方向へと変わり始めていた・・・・。

現代人がタイムスリップして、歴史上の人物や歴史的事件に関わるというのはよくあるパターンの話で、設定自体には新規性は感じられない。かかわる人物・事件は勝海舟と西郷隆盛の江戸城無血開城だが、歴史好きにはちょっと物足らない内容。ただ、西郷ではなく勝にスポットを当てたこと、従来の勝のイメージを少し変えるようなやや軽薄な感じさえ受けるイメージ設定は意外ながら親しみやすく面白かった。一番ウケたのは今どきの女子高生の順応ぶり。陸軍副総裁の柳田龍三にも物おじせず、逆に虜にしてしまうところは笑える。それにしても柳田龍三って誰?タイムスリップもので実在の人物を絡ませるのはいいけど、史実とは違う架空の人物を出すのはやめて欲しいな。


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2015-01-03

春を背負って

★★★★
春を背負って
鑑賞No:02604
製作:2014年/日本/116分
監督:木村大作
出演:松山ケンイチ/蒼井優/豊川悦司/檀ふみ/小林薫

立山連峰で父とともに幼少期を過ごした亨は、厳格な父に反発し、金融の世界でトレーダーとして過ごしていた。しかし父が他界し、通夜のために帰省して久々に故郷の山に触れた亨は、父の山小屋を継ぐことを決意する。当初は山での生活に苦労する亨だったが、亡き父の友人のゴロさんや、父に救われたことのある女性・愛に囲まれ、新しい人生に向き合っていく・・・・。

観ていてとても気持ちのいい作品。やはり悪い人が一人も出てこないからだろうか。主人公の亨の父の死や登場人物の悲しい過去は描かれてはいるが、それを糧やきっかけに前向きに生きようとしているからだろうか。はたまた、お互いがお互いを思いやり、優しく接するからだろうか。この作品は観ていて清々しく心地よい。一時、就職のため去った故郷だが、戻ってきても故郷の人たちはみな温かく迎え、亨の山小屋継承に協力してくれる。故郷のありがたさも改めて感じさせる。ストーリーは単純だが、期待通りのラストで気持ち良く安心して観れる作品。


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2014-11-20

八甲田山

★★★★+
八甲田山
鑑賞No:00331
製作:1977年/日本/169分
監督:森谷司郎
出演:高倉健/北大路欣也/丹波哲郎/三國連太郎


明治34年末、日露戦争を直前に陸軍は寒冷地教育の一環として冬の八甲田山雪中行軍を行うことにする。演習は、大部隊で自然を克服しようとする部隊と、少数精鋭で自然に逆らわずに進もうとする部隊の2つで行われるが・・・。

新田次郎の原作「八甲田山死の彷徨」の映画化。1902年(明治35年)に実際に起こった雪中行軍演習中の199名凍死事件が題材になっている。まず豪華なキャストに驚かされる作品。2つの隊を率いる大尉にそれぞれ高倉健、北大路欣也を演じる他、丹波哲郎、三國連太郎、加山雄三、小林桂樹、森田健作、緒形拳、島田正吾、大滝秀治などなど。また女優陣も栗原小巻、加賀まりこ、秋吉久美子と豪華。雪中行軍が始まってからは、ひたすら雪の恐ろしさを痛感し、極限状態における人間の生態をまざまざと見せつけられる。この作品は原作を読んだ後に鑑賞したが、原作で感じた悲惨さ・壮絶さを見事に映像化し観る者に伝えていると感じられた。冬山、そして雪と風の怖さを痛感させられた映画。なお、本作の撮影は実際に真冬の八甲田山で行われている。ロケは過酷を極め、このロケに耐えられず、俳優数名が脱走したという話が残っている。


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2014-10-24

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

★★
花田少年史
鑑賞No:01327
製作:2006年/日本/123分
監督:水田伸生
出演:須賀健太/篠原涼子/西村雅彦/北村一輝

わんぱく坊主の花田一路は、今日も母親の寿枝とテレビをめぐって激しいバトルを繰り広げていた。そして怒り狂う母親から逃げるため、自転車を猛スピードで走らせていた一路はトラックに跳ねられてしまうが、奇跡的に一命を取りとめる。しかし、幽霊が見えるという不思議な力を授かってしまう・・・・。

同名人気コミックの映画化。交通事故に遭った少年が天国に行く途中現世に戻され、それがきっかけで幽霊が見えるようになる。それ以降、少年が経験するひと夏の経験を面白おかしく描いている。最初の設定は面白いと思ったが、終盤は前半の雰囲気とは一変して違和感があった。主演の少年は「ALWAYS 三丁目の夕日」の須賀健太が演じているが、まったく役どころが違い、別人のようだった。篠原涼子が少年の母親役を熱演している。
  1. 邦画-は

2014-10-22

薔薇色のブー子

★★
薔薇色のブー子
鑑賞No:02569
製作:2014年/日本/93分
監督:福田雄一
出演:指原莉乃/ユースケ・サンタマリア/ムロツヨシ/鈴木福

何かにつけ文句ばかりで、「ブー子」というあだ名で呼ばれる大学生の幸子は、いつか少女漫画のような出会いがあると信じている。そんなある日、趣味がぴったりでジョニー・デップに似ているという男、スパロウさんとTwitter上で知り合った幸子は、スパロウさんに会うため外出するが、さまざまなハプニングや不幸に見舞われ・・・・。

「HKT48」の指原莉乃が主演を務めたコメディ。AKB人気にあやかって製作したのだろうが、大コケした作品。それもそのはず。設定自体は一見、面白そうだが、次々に起こるハプニングもハプニングと言うには新規性の無い、使い古されたギャグばかりで読めてしまうので面白くない。また、ストーリーの核であるスパロウさんの正体も途中で分かってしまう。そして極めつけは指原莉乃の演技。演技とは言えないような素人丸出しの演技で作品自体の質を落としているのは否めない。大コケするのも無理はない。
  1. 邦画-は

2014-10-12

博士の愛した数式

★★★★
博士の愛した数式
鑑賞No:01311
製作:2005年/日本/117分
監督:小泉堯史
出演:寺尾聰/深津絵里/齋藤隆成/吉岡秀隆

家政婦の杏子は、家政婦としてある数学博士のところに派遣される。しかし、この博士は記憶が80分しか保てないという記憶障害の持ち主だった。最初はとまどう杏子だが、難しい数学の話や記憶障害にも徐々に慣れてきて心が通うようになっていく・・・。

記憶障害のある数学博士と母子のふれあいを描いた映画。博士自身、80分しか記憶が持たないということを理解しており、その苦悩やそれに対する対応努力には心を打たれる。杏子の子供の存在も、博士と杏子の関係に大きく影響する重要なファクターとなっている。博士から飛び出す数学用語もはじめて聞く内容で面白い。たとえば、「完全数とは」・・・・その数字自身以外の約数の和がその数自身と等しいこと。例として28がある。「友愛数とは」・・・・異なる2つの数のその数自身を除いた約数の和が互いに等しくなる数。例として220と284がある。
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2014-07-23

バスジャック

★+
バスジャック
鑑賞No:02532
製作:2013年/日本/77分
監督:深沢佳文
出演:遠藤章造/石橋杏奈/藤原光博/清水一希

リストラで職を失い、原因不明の歯痛にも悩まされる小宮は、目の前に転がる拳銃を無意識に拾い上げ、そのまま故郷の高知行きのバスに乗る。しかし、そうとは知らずに拳銃を運転手につきつける格好になってしまった小宮は、バスジャック犯と勘違いされてしまう。慌てて釈明しようとするが、乗客の男がナイフを持って叫び始め、事態は思わぬ方向へと転がっていく・・・・。

お笑いコンビ「ココリコ」の遠藤章造が初の映画単独主演を務めた密室劇。ともかく酷いとしか言いようのない作品。大半はバス内が舞台だが、リアル感はゼロで、よってバスジャックというのにまるで緊張感がない。乗り合わせた乗客の個性や事情にもどれも魅力はなく、同情もしない。セリフもちぐはぐで、展開もぎこちなく、素人感満載。どうしてこんな映画を作ったのか極めて疑問。唯一、お母さんの危篤の連絡を受けて一人高知に向かう少女のエピソードだけが心を打たれるのみ。




  1. 邦画-は

2014-07-11

バイロケーション

★★★
バイロケーション
鑑賞No:02530
製作:2013年/日本/119分
監督:安里麻里
出演:水川あさみ/千賀健永/高田翔/滝藤賢一

ある日、スーパーで身に覚えのないニセ札の使用容疑をかけられた高村忍は、防犯カメラにいないはずの自分が映っていたことを知る。やがて、自分と同じ容姿をしたもうひとりの自分(バイロケ)が出現する怪現象「バイロケーション」が起こっていることを知った忍は、同じ悩みを持つ人々が集う「“バイロケーション”の会」を訪れるが・・・・。

トリックというか真相は、昔からよくある双子や変装によるトリックと相通じるところがあり、オリジナルかバイロケかというトリックは観ていてすぐ見破ることができた。ただ、バイロケの会の主宰者・飯塚が仕掛けた伏線は解説を聞かないと分からなかった。またバイロケの特性と、ストーリーが少々複雑で、一度観ただけではわかりづらく、矛盾や違和感を感じる部分もあったので、もう1回観ないと納得いかないところもあった。トリックと伏線をよく理解したうえで、もう一度確認のために観てみたい作品。




  1. 邦画-は

2014-03-27

はじまりのみち

★★★+

鑑賞No:02472
製作:2013年/日本/96分
監督:原恵一
出演:加瀬亮/田中裕子/濱田岳/ユースケ・サンタマリア


戦時中。監督した映画『陸軍』が戦意高揚の役割を果たしていないと当局から睨まれた木下恵介は働いていた松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母が療養する浜松へと向かう。母・たまは恵介を気遣うが、戦況は悪化の一途を辿り、恵介たちは母をリヤカーに乗せて疎開することを決めるが・・・・。


木下恵介監督の生誕100年記念として製作された作品。戦時中、木下監督が病気の母を疎開させるためリヤカーに乗せて山越えしたという実話の映画化。主人公の木下監督とその母、便利屋の3人が山道を越えて疎開先に向かうまでのロードムービーだが、ただそれだけのシンプルな内容。96分という短尺でシンプルな内容だけにあっという間に終わってしまって見ごたえ感は少し欠けるけど、主人公の母を思う気持ちはひしひしと伝わってくる作品。





  1. 邦画-は

2014-02-17

HOUSE ハウス

★★+

鑑賞No:00326
製作:1977年/日本/88分
監督:大林宣彦
出演:池上季実子/大場久美子/松原愛/神保美喜


中学生のオシャレは、イタリアから帰国した父親に新しい母を紹介され、ショックを受ける。そのショックを吹き飛ばすため、夏休みにオバチャマの羽臼邸に仲間たち6人と行くことにする。オバチャマもみんなを歓迎してくれ、都会育ちの7人にとってはオバチャマの家がある田舎の雰囲気は新鮮で大喜びするが、実はオバチャマは数年前に死んでいた・・・・。


「転校生」「時をかける少女」などの尾道3部作で有名な大林宣彦監督の初監督作品。ホラー映画だが、ファンタジックさのある映像が大林監督らしさがにじみでているともいえるが、人を食べる屋敷と化した妖怪が少女たちを次々と食べていくという、コミカルながら残酷な内容。ストーリーや映像はもう何でもアリの世界で、ハチャメチャといえなくもないが、サービス精神も多分に窺える。映画としての品位や品質は必ずしも高いとはいえないが、なぜか印象に残る映画でした。(そこがカルト映画たる所以でしょうか・・・?)


  1. 邦画-は

2013-12-15

箱入り息子の恋

★★★★

鑑賞No:02449
製作:2013年/日本/117分
監督:市井昌秀
出演:星野源/夏帆/平泉成/森山良子


わずらわしい人付き合いを避け、職場と自宅を往復するだけの日々を送る市役所勤務の天雫健太郎は、彼女いない歴が年齢と同じ35歳。そんな息子を見かねた両親は、本人たちに替わり親同士が見合いをする「代理見合い」をセッティングする。健太郎はそこで出会った今井夫妻の娘で、目にハンデを抱えた女性・奈緒子に生まれて初めて恋に落ちるが・・・・。


箱入りかどうかは別にして、私も息子を持つ親として、また息子がどことなく主役の健太郎に共通する点が多いので、両親の心配と、代理見合いに行かざるを得ない心境は分からないでもないし、他人事でもない作品だった。ただ、健太郎のような性格でも、何かきっかけがあれば、予想もしない積極的な行動に出るのだなと半分驚き、半分感心した。本作では唯一悪役のような役どころの大杉漣だが、これも愛しい娘のことを思ってのことだから責めることはできない。ただ、健太郎の母親同様、息子可愛さに子離れできていないのも分かる。そんな障害を乗り越え、2人の距離は縮まっていくが、最後スカッ!とするような気持ち良い終わり方ではなかった中途半端さがちょっと残念。


  1. 邦画-は

2013-08-30

八月の濡れた砂

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02398
製作:1971年/日本/91分
監督:藤田敏八
出演:広瀬昌助/村野武範/剛たつひと/赤沢直人


朝の海辺で西本清は、緑色のオープンカーから下着だけで放りだされる少女・早苗を目撃する。清は無人の売店小屋へ彼女を入れ、家に帰って、服を持ってくるが、そこに彼女の姿はなかった。しばらくして、早苗の姉、真紀が清を訪ねてきて、清を暴行犯人と思った真紀は彼を警察につきだそうとするが・・・・。


今から40年以上も前の作品ですが、当時としては斬新で共感を得る作品だったのでしょうか? タイトルは知っていましたが観るのは初めてで、製作から40年以上経って観ると、その感覚はあまりにも色褪せた感は否めなく、面白さも共感も感じられませんでした。というか、かたや青春映画の傑作とも評価されている本作ですが、内容、ストーリー展開、そして演技も含め、とてもそのような感想は感じられませんでした。やはり時代の違いでしょうか・・・。

  1. 邦画-は

2013-05-25

BALLAD 名もなき恋のうた

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01908
製作:2009年/日本/132分
監督:山崎貴
出演:草なぎ剛/新垣結衣/武井証/筒井道隆


ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした小学生の真一は、春日という小国の廉姫と、その姫を命がけで守る侍・又兵衛と出会う。真一の面倒を見ることになった又兵衛と真一は次第に打ち解けあい、気心の知れあう仲になっていく。そんな頃、北関東の大名・大倉井高虎が廉姫に婚儀を申し込んでくるが・・・・。


『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写化。全体的にはそれなりに良かったと思える作品だが、「ALWAYS 三丁目の夕日」のような涙がこみ上げてくるところまではいかなかった。特にラストシーンはなんか釈然としないものが残り、無理やり泣かせようとする気すらしてチョット残念な終わり方。タイムスリップ映画ではあるが、そのあたりはあまり描かれてなく、タイムスリップの理由や方法には重きを置いていない。むしろ戦国映画といった方がよいほど、合戦シーンはそれなりに迫力がある。

  1. 邦画-は

2013-02-11

ぱいかじ南海作戦

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02332
製作:2012年/日本/115分
監督:細川徹
出演:阿部サダヲ/永山絢斗/貫地谷しほり/佐々木希


離婚とリストラが重なり、人生どん底状態の佐々木は、気分転換に南の島へ向かう。そして沖縄から船で辿り着いた南の果てで、佐々木は海浜生活をしている怪しい4人の男と出会い、仲間に入る。しかしある朝目覚めると、男たちは誰もおらず、すべての持ち物を奪い去られていた。そんな佐々木の前に、都会からキャンプにやって来たオッコチくんという青年が現れる。さらにアパとキミという若い女性もやって来て・・・・。


阿部サダヲのキャラクターを如何なく発揮させた映画。ただ、住んでいる近くにはコンビニもあり、観光客も気軽に訪れるといる場所でのサバイバル生活にはあまり切迫感や危機感は感じられない。登場する人物は基本、皆いい人という設定もそんな緊張感のなさに輪をかける。爆笑シーンは少ないけど、小笑満載のコメディ映画でそれなりに楽しめるが、ラストの結末はいかがなものか?

  1. 邦画-は

2013-01-07

バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム)

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01201
製作:2003年/日本/133分
監督:深作欣二/深作健太
出演:藤原竜也/前田愛/忍成修吾/酒井彩名


新たにバトル・ロワイアルの参加クラスとして鹿之砦中学校3年B組が選ばれた。しかし、今年のバトル・ロワイアルは例年のものとは異なり、バトル・ロワイアルを生き残り、首都崩壊テロを起こしたテロリスト・七原秋也を殺すというミッションだった。そして彼らは、秋也が立てこもる戦艦島を攻めるため、上陸作戦を開始する・・・・。


1作目と同じような感想になるが、好意的に観ればメッセージ性が強く、反戦メッセージや現代教育問題への問いかけを感じるが、悪く観ればそういったメッセージ性の傘の下、非現実的な暴力シーンを視聴者の前でいかにも正当化して思いっきり描きたかっただけの映画とも取れなくもなかった。非現実社会での空想映画と割り切るなら楽しめる映画かもしれないが、暴力を正当化するような映画とも取れなくもない表現にはやはり危険を感じざるを得ず、物議を醸す映画となったのも半ばやむを得ないのかもしれない。


  1. 邦画-は

2013-01-04

パコダテ人

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02318
製作:2001年/日本/82分
監督:前田哲
出演:宮崎あおい/勝地涼/大泉洋/萩原聖人


函館に住む日野ひかるはごく普通の女子高生。ある朝目覚めると、ひかるのお尻にはなんとシッポが生えていた。それを隠して登校するが、“函館スクープ”の記者に激写されてしまう。そして、新聞に載ってしまったひかると日野一家はパニックに陥ってしまう。一方、函館市役所に勤めるやもめの吉田さんも、突然生えてきたシッポに困惑していた・・・。


朝、目を覚ますと尻尾が生えていた。つまらない設定だが、その科学的理由と話の膨らませ方によっては面白くなる可能性もあったが、そのような説明もなく展開もないまま終わってしまい、ただただ退屈な映画になってしまった。また、宮崎あおいと大泉洋の2人が尻尾が生える役どころだったが、この2人の絡みは最後までなく、どうして?という疑問だけ残る映画だった(膨らませればいくらでも膨らむ設定なのに。その割に最後には政府機関も大挙出てくるなど仰々しくなっており、違和感甚だしい)。唯一良かったのは、この家族の思いやり・団結力とマスコミの横暴さが多少なりとも描けていた点だけ。

  1. 邦画-は