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2019-02-27

富美子の足

★★(2.0)
w富美子の足
鑑賞No:02917
製作:2018年/日本/81分
監督:ウエダアツシ
出演:片山萌美/淵上泰史/武藤令子/山田真歩

デリヘルで見つけた富美子を愛人にした富豪の老人・塚越は、富美子の美しい足を偏愛的に慈しみ、愉悦を覚える毎日を送っていた。塚越は甥でフィギュア作家の野田に富美子の等身大フィギュアの製作を依頼するが、出来上がったフィギュアは塚越を満足させるものではなかった。業を煮やした塚越は「富美子の足を理解するために舐めてみろ!」と野田に命令するが・・・・。

文豪・谷崎潤一郎の短編を3人の映画監督が現代劇として映像化するシリーズ「谷崎潤一郎原案 TANIZAKI TRIBUTE」の1作。谷崎の世界というと、どうも理解しがたい面が多いが、この作品もそのうちの一つ。あまりにもマニアックな塚越老人とその甥の野田。そんな得体の知れない、どこか狂気じみた二人に、無感情で応じる富美子。お金のためとはいえ、そこまで従順になれるのかと思いきや、野だと二人っきりになった富美子の豹変ぶりの方がはるかに狂気じみている。一時期、悪人の出ない、皆いい人ばかりが登場する邦画が流行ったことがあり、観終わった後も気分が良かったが、この作品の登場人物は、富美子や塚越、野田だけでなく、塚越の娘や富美子の母、近所の老人など、出演者全員、変な奴らばっかりで、観終わった後もスッキリしない、後味の悪い映画。

劇場公開日 2018年2月10日



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2018-11-11

blank13

★★(2.0)
wblank13.jpg
鑑賞No:02903
製作:2017年/日本/70分
監督:齊藤工
出演:高橋一生/松岡茉優/斎藤工/リリー・フランキー

13年前に突然失踪した父親の消息が判明した。しかし、がんを患った父の余命はわずか3カ月。父と家族たちの溝は埋まることなく、3カ月後にこの世を去ってしまう。葬儀に参列した人びとが語る家族の知らなかった父親のエピソードの数々によって、父と家族の13年間の空白が埋まっていく。

多額の借金をして、借金取りに毎日取り立てにあう父親が突然失踪し、13年後、消息が分かるが余命3か月という設定。そして父が死に、葬儀の場で父の借金の理由を家族が知るというストーリーで、当然、その真実の意外さを期待して本作を観た。結論は、意外性なしの一言。ネタバレになるので詳細は書かないが、ありがちな結論で、期待していただけに落胆も大きかった。また、70分という短尺なので、もっとスピーディに進行してもいいはずなのに、無意味にスローテンポ。そのため、気だるい感じが終始否めなかった。結局、何を言いたい映画なのか分からないまま終わった作品。(冒頭、同姓の故人の葬儀が目と鼻の先であり、次々とくる弔問客が受付を間違えるというシーンがある。主人公の父の弔問客は少ないながら、生前の父親の人柄を愛し、行いに感謝しているが、逆に弔問客は多いが表向きや世間体だけで集まっているだけという現実ありがちな光景を皮肉っている作品に見えた。)

劇場公開日 2018年2月3日



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2018-07-27

不能犯

★★★+(3.5)
w不能犯
鑑賞No:02898
製作:2018年/日本/106分
監督:白石晃士
出演:松坂桃李/沢尻エリカ/新田真剣佑/間宮祥太朗

都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃されていた。その男・宇相吹正はSNSで「電話ボックスの男」と噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はようやく宇相吹正の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹正の能力にベテラン捜査官たちも翻弄される中、女性刑事・多田だけが彼にコントロールされないことが判明し・・・。

個人的には、沢尻エリカが普通にその美貌と魅力を見せた作品。ただ、作品全体は普通とは言えない内容。原作は人気コミックらしいが、読んだことが無いため何とも言えないが、謎が多すぎてフラストレーションが溜まる作品ではある。また、沢尻エリカ演じる多田刑事の周辺でばかり事件が起こるという、狭すぎる人間関係にも世界観の無さを感じざるを得なかった。そもそも、松坂桃李演じる宇相吹正って何者? 「ウソウフキマサ」⇒「「うそをふきます」⇒「嘘をつきます」と言った感じに、ダジャレ世代の私には読み換えられ、「ダジャレかよ?」と突っ込みたくなるほど、真面目なのかギャグなのかすら分からない。結局、何もわからないまま、解説も結論もないまま、あの終わり方では消化不良感が残るのは私だけだろうか? 設定は面白かっただけに満足のいくラストが欲しかった。どうも続編を意識しての終わり方としか思えない。松坂桃李はこれまでの役どころとは全く異なった役柄を好演している。

劇場公開日 2018年2月1日



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2018-01-28

福耳

★★★(3.0)
w福耳
鑑賞No:02139
製作:2003年/日本/109分
監督:瀧川治水
出演:宮藤官九郎/田中邦衛/高野志穂/司葉子

フリーターの里中高志は以前入院していた病院で一目ぼれした看護婦・桂を追い、浅草の高齢者マンションでアルバイトを始める。その初日、高志はマンションの入口で奇妙な老人・藤原と出会う。ところが藤原はすでに昨日死んでいたのだった。そしてその老人・藤原は高志に憑りついてしまう。そして、藤原が生前好きだった千鳥への想いを、高志の体を使って伝えようとしていたのだった・・・・。

宮藤官九郎の初主演映画。初主演ということでまだ初々しさというか素人っぽさが残る映画。田中邦衛が死んで他人に憑りつく人を控えめな演技で好演している。主人公に憑りついた理由はラストで分かるけど、タイトルになっている「福耳」はあまり重要なキーワードではないようで、ちょっと物足らなかった。ストーリーの素材はなかなか面白い気がしたが、少しコメディ調が強すぎたせいか、心に沁みる映画とまでは行かなかった。最近おネエ系タレントが増加しているせいか、ベテラン俳優のオカマ役をよく目にするが、本作では宝田明がその役を好演していた。

劇場公開日 2003年9月13日



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2017-09-13

復活の日

★★★★(4.0)
w復活の日
鑑賞No:00336
製作:1980年/日本/156分
監督:深作欣二
出演:草刈正雄/夏木勲/多岐川裕美/永島敏行

198×年、東ドイツの陸軍細菌研究所から新種のウイルスが盗まれるが、逃走した犯人たちの飛行機が墜落、ウイルスが飛散してしまう。そしてこの細菌が原因と思われる病気で世界中の人々が次々と死んでいくことに。やがてこのウイルスの感染を逃れた南極にいた863人を除いて世界の人々は死滅してしまう。生き残った人々だけで南極での生活が始まるが、彼らに第二の危機が迫っていた。アメリカに直下型地震が襲うと予知されるが、もし地震が起こると米ソ互いの報復ミサイルが発射され、そのうちの一つは南極にも向けられていた・・・・。

原作は「日本沈没」の小松左京。「日本沈没」も当時衝撃な作品だったが、さらに邦画にしては珍しい地球規模の作品になっている。小松左京作品はスケールが大きく、一見突拍子もないような設定だが、まんざら非現実的でもないような説得力もあり、ついつい引き込まれてしまう。絶滅モノとしては高評価できる作品で、草刈正雄の好演も光った。結局、南極に863人の人が生き残ることになるが、そのうち女性は8人。彼らの生存を脅かすのは米ソ対立の象徴である自動報復ミサイルだが、もはや彼らには米ソも人種も性別もなく、ただ人類の存続という使命を託された責任感が芽生えざるを得ない状況に追い込まれていく。そのあたりの人々の機微が、なんか悲しくせつなくもあり、感動的でもあった。そんな南極の白く美しい景色が、ここに住んでいる人々を象徴するかのごとく映って印象的だった。

劇場公開日 1980年6月28日



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2017-01-09

ふきげんな過去

★★+
ふきげんな過去
鑑賞No:02834
製作:2016年/日本/120分
監督:前田司郎
出演:小泉今日子/二階堂ふみ/高良健吾/山田望叶

北品川の食堂で暮らす女子高生・果子の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子が突然やって来た。ある事件を起こし、前科持ちとなってしまった未来子の登場に、慌てふためく家族。そして、果子は自分の部屋に図々しく居候する未来子にいら立ちを隠せなかった。退屈に思われた果子の夏が、自分が本当の母親だという未来子の出現によって、特別な夏へと変わっていく・・・・。

劇団「五反田団」を主宰する前田司郎の「ジ、エクストリーム、スキヤキ」に続く監督第2作。小泉今日子と二階堂ふみの親子役共演で話題になった映画だが、見どころは少ない作品だった。まずストーリー。全体的にありふれた内容で、スピード感も緊張感もなく、だらだら進行する感じ。謎めいた会話も出てくるが、なんとなくあやふやで終わる。作品全体に無気力感が漂い、ギャグも何か空しく響く。しいて見どころといえば、小泉今日子と二階堂ふみとの取っ組み合いのけんかシーンぐらいか。

劇場公開日 2016年6月25日



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2016-06-11

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

★★★★
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
鑑賞No:01514
製作:2007年/日本/112分
監督:吉田大八
出演:佐藤江梨子/佐津川愛美/永作博美/永瀬正敏

女優を目指して上京しながらも売れない澄伽が、両親の葬儀のために帰郷する。実家には義母兄の宍道とその妻・待子、内向的な実妹の清深がいたが、自己中心的な彼女はその家族に傲慢に振舞う。実は4年前、女優になることを親に反対され、同級生を相手に売春して上京資金を貯めた。それを清深がマンガにし雑誌に掲載されたことを恨んでいた。しかしある日、新進映画監督が次回作の主演女優を捜していることを知り、売り込みの手紙を送ると、思いがけず返事が返ってくる・・・。

気鋭の女流作家、本谷有希子の同名戯曲の映画化。本作で永作博美が第50回ブルーリボン賞助演女優賞ほか各賞を受賞している。タイトルが示す“腑抜けども”ともいえる超個性的な家族が巻き起こすドラマといえる。もともとあまり好きではないサトエリだが、好きでないイメージを地でいくような感じのキャラだった(実際の人物像は違うらしいので、そうであれば好演しているといえる)。全体的には、永作や永瀬といった演技派の中にあってやはり少々浮いた感じの演技だったが、役柄的に演技がなってない女優役なのでそれはそれで納得。多少狂気にもみちた傲慢さ、勘違い度についてはサトエリらしさの演技だったように思う。彼女を取り巻く家族のキャラも変わっていてよかった。内向的で何を考えているのか分からないが、不気味な漫画を描く清深も変なキャラだし、強烈なキャラの女優陣にあって一番腑抜けな感のある宍道も何を考えているのか判らないキャラ。さらに何を考えているのか一番判らない(というか何も考えていない風すらある)兄嫁・待子は最高。ますます彼女を好きになるような演技だった。

劇場公開日 2007年7月7日



(キャスト一覧)
佐藤江梨子
佐津川愛美
永瀬正敏
永作博美
山本浩司
土佐信道
上田耕一
谷川昭一朗
吉本菜穂子
湯澤幸一郎
ノゾエ征爾
米村亮太朗


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2016-06-05

武士の一分

★★★★★
武士の一分
鑑賞No:01393
製作:2006年/日本/121分
監督:山田洋次
出演:木村拓哉/檀れい/笹野高史/桃井かおり

庄内海坂藩に仕える三村新之丞は藩主の毒見役を仰せつかっている下級武士。毒見役という退屈な役目に不服がありながらも妻の加世と、父の代から仕える奉公人の徳平の3人で幸せな暮らしをしていた。ある日、いつもどおり毒見をしていると、新之丞の食べた食事に毒物が入っており、その毒で失明してしまう・・・。

山田洋次監督による藤沢周平の剣客小説の映画化3部作の最終章。武士としての誇りを守り続けながら、かつ妻への深い愛情を示す新之丞と、夫への深い愛から自ら自分を犠牲にしても夫に尽くそうとする妻・加世。お互いがお互いを思いながらも武士道を貫くゆえ、結果的に悲しい方向にストーリーが進んでいき、観ている側としてはとても切ない思いに駆られていった。しかしラストはいい意味で涙を誘う展開となり、とても満足のいける作品となった。それというのも飄々とした存在ながら、最後に大ヒットを飛ばしてくれた笹野高史演じる徳平の存在がある。笹野高史は本作で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞したが、役の徳平にも助演男優賞を授けたい気持ち。木村拓哉の演技に関しては賛否両論を聞くが、なかなかどうして彼本人の個性をうまく出しながら盲目の武士を見事に演じており、時代劇にもうまくフィットしていた。

劇場公開日 2006年12月1日

(キャスト一覧)
木村拓哉(三村新之丞)
檀れい(三村加世)
笹野高史(徳平)
桃井かおり(波多野以寧)
大地康雄(玄斎)
緒形拳(木部孫八郎)
坂東三津五郎(島田藤弥)


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2015-11-13

夫婦フーフー日記

★★★+
夫婦フーフー日記
鑑賞No:02730
製作:2015年/日本/95分
監督:前田弘二
出演:佐々木蔵之介/永作博美/佐藤仁美/高橋周平

出会って17年目にしてようやく結婚したコウタ(ダンナ)とユーコ(ヨメ)。入籍直後に妊娠が発覚し、幸せの絶頂のさなか、ヨメの直腸に悪性腫瘍が見つかる。夫婦の一大事を、自分のブログで報告するダンナ。やがてそのブログは、夫婦の闘病記としてつづられていく。夫婦待望の赤ん坊が誕生し、家族の未来に希望をもち始めた矢先、ヨメは病状が悪化し他界してしまう。そんな折り、ブログに書籍化の話が持ち上がり、ダンナは原稿に向き合うことで現実逃避をする。そんな彼の前に、死んだはずのヨメが現れる。原稿をまとめたいのに、ちゃちゃを入れるヨメ。次第にふたりは夫婦として過ごしてきた日々を振り返り、伝えられなかったそれぞれの思いを見つけることになる・・・・。

実話ブログから生まれた同名原作の映画化。実在の闘病生活が基になっているのだから実は決して笑える話ではないのだが、泣けるシーンよりも笑えるシーンが圧倒的に多い内容。これも、佐々木蔵之介と永作博美のまるで夫婦漫才の掛け合いのような絶妙なやりとりのせいであろう。特に妻の死をなかなか受け入れられない夫に対し、強烈なツッコミはどれもこれも面白い。亡くなった人間が見えたり、現世に現れたりというのは映画の世界でもよくある設定だが、これだけリアルに、最初から最後まで出ずっぱりの死者は珍しい。

劇場公開日 2015年5月30日


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2015-07-28

福福荘の福ちゃん

★★★
福福荘の福ちゃん
鑑賞No:02685
製作:2014年/日本、イギリス、台湾、イタリア、ドイツ/111分
監督:藤田容介
出演:大島美幸/水川あさみ/荒川良々/芹澤興人

はみだし者たちが集まるおんぼろアパート「福福荘」に暮らす塗装職人の福ちゃんこと福田辰男は、面倒見もよく、住人たちにも慕われている。しかし、恋愛には奥手で女性恐怖症のため、親友のシマッチがセッティングしてくれたお見合いもうまくいかない。そんなある日、福ちゃんの初恋相手で、女性恐怖症になってしまった原因でもある女性・千穂が、福ちゃんを訪ねて福福荘にやってくる。最初は千穂を突き放した福ちゃんだったが、次第に打ち解け、恋心が芽生えていく・・・・。

お笑いトリオ、森三中の大島美幸を主演に迎えた人情喜劇。大島は丸刈り頭と体重増量でオッサン役にチャレンジ。違和感無いオッサン役を見事に演じ切った。不器用ながら、愛すべき愛嬌があり、なぜか応援したくなるキャラの福ちゃんだが、福福荘は福ちゃんにとどまらず、ちょっと得体の知れない住人が多く、福ちゃんの周りはどこか独特の雰囲気が醸し出されている。ストーリーは平凡ながら、ほのぼのとできる作品。ただし、水川あさみとのロマンスや、写真集の採用などリアル感が乏しい内容もある。

劇場公開日 2014年11月8日


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2015-05-11

ふしぎな岬の物語

★★★★
ふしぎな岬の物語
鑑賞No:02633
製作:2014年/日本/117分
監督:成島出
出演:吉永小百合/阿部寛/竹内結子/笑福亭鶴瓶

海の向こうに富士山をのぞむのどかな岬で、喫茶店「岬カフェ」を経営する柏木悦子。お店には、彼女がいれる一杯のコーヒーを求めて里の住人たちが集まり、のどかな日常が続いていた。そんなある日、常連客・徳三郎の娘で、結婚して東京へ出ていたみどりが数年ぶりに帰郷してくる。さらに、悦子と甥の浩司を長年見守り続けてきた不動産屋のタニさんが大阪へ転勤しなければならなくなり、穏やかだった里の暮らしにも変化の風が吹き始める・・・・。

森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」の映画化。女優の吉永小百合が初めて自ら企画から立ち上げた主演作。登場人物は基本的に皆イイ人ばかり。喫茶店に侵入する強盗も登場するがこの強盗も基本的には悪い人ではなく、悦子に諭されて改心する。悦子の営む喫茶店にまつわるいくつかのエピソードで成り立った作品だが、ほのぼのとしたエピソードばかりで心和む反面、インパクトは薄く、印象には残りにくい。あと、謎というか、なぜこんなシーンがあるのか?説明不足なところも目立った。たとえば、小池栄子演じる花嫁が実家に帰ってしまうシーン。本当に帰ってしまってそのまま。その後の説明はなく、後味が悪い。また火事のシーン。火事自体も謎だが、火事の時の悦子の行動も不可解。なんかよく分からない部分も多かった作品。

劇場公開日 2014年10月11日


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2015-04-01

ぶどうのなみだ

★★
ぶどうのなみだ
鑑賞No:02626
製作:2014年/日本/117分
監督:三島有紀子
出演:大泉洋/安藤裕子/染谷将太/田口トモロヲ

北海道・空知で暮らす男性アオと、ひとまわり年の離れた弟のロク。アオは父親が残したぶどうの木でワインをつくり、ロクは小麦を育てている。アオは「黒いダイヤ」と呼ばれるピノ・ノワールの醸造に挑んでいるが、なかなか上手くいかずにいた。そんなある日、アオとロクの前に、キャンピングカーに乗った旅人の女性エリカが現れ、彼女の持つ不思議な魅力が、兄弟の穏やかな日常に変化をもたらしていく。

大泉洋のキャラが全然活かせてない作品。大泉洋はやはりこんなシリアスな、重い映画には似合わない。ストーリーもよく分からない。阿部サダヲの「奇跡のリンゴ」のぶどう版かと思ったが、「奇跡のリンゴ」のように危機感・切迫感は伝わってこないし、リアリティもない。また、周りの人々もよく分からんし、特にいきなり来て穴を掘りだす女は何なの? 求めるワインに行きつく過程も分かりにくいし、人間ドラマでもドキュメンタリーでもコメディでもラブストーリーでもない、ともかくよく分からない映画。

劇場公開日 2014年10月11日


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2015-03-30

風邪(ふうじゃ)

★+
風邪(ふうじゃ)
鑑賞No:02627
製作:2013年/日本/90分
監督:橋本以蔵
出演:小西真奈美/窪塚洋介/秋吉久美子/柄本明

天才科学者の紀久生は、200種類以上にも及ぶ風邪ウイルスを駆逐できる奇跡の特効薬「風邪(ふうじゃ)ワクチン」の開発に成功する。しかし、紀久生の才能に嫉妬する医師・一ノ瀬や、ワクチンの開発技術を盗もうと企む秘密組織の幹部らが、それぞれの目的のため手段を選ばず紀久生を狙う。そして謎めいた女・桜子も紀久生に接触してくるが・・・・。

風邪ウイルスを駆逐できる特効薬の利権をめぐる攻防の割に世界観やスケールは小さい。また謎めいた展開はするものの、結末はありきたりで意外性はない。しいて言えばラストの主人公の誤算による悲劇くらいか。ともかく全体的には何か分かりにくく、あまり面白くもなく、退屈。面白そうなテーマだっただけに残念。

劇場公開日 2014年9月27日


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2015-01-23

フラガール

★★★★
フラガール
鑑賞No:01334
製作:2006年/日本/120分
監督:李相日
出演:松雪泰子/蒼井優/豊川悦司/山崎静代

昭和40年、閉山を目前とした常磐炭鉱の町を救おうと、ハワイ風のリゾート施設建設計画が持ち上がる。そのため、元ダンサーのまどかがやってきて、炭鉱娘にフラダンスを教え始めるが・・・。

常磐ハワイアンセンターの誕生秘話を映画化。幾多の苦難を乗り越え誕生する常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)誕生に関わった人々の実話である。「明日への記憶」「男たちの大和 YAMATO」「武士の一分」などを押さえ、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。作品賞以外にも監督賞、助演女優賞(蒼井優)など計部門に輝いた。女性の社会進出めざましい昨今だが、閉山のため失職する現実をなす術もなく迎えている男たちに対し、新たな可能性に向けてチャレンジしていこうとする若き女性たちは、まさに女性の社会進出の魁ともいえる。3ヶ月に渡って猛特訓したラストのフラダンスシーンはさすがに圧巻。


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2015-01-11

フライング☆ラビッツ

★★
フライング・ラビッツ
鑑賞No:01704
製作:2008年/日本/120分
監督:瀬々敬久
出演:石原さとみ/真木よう子/高田純次/渡辺有菜

憧れのCA(キャビンアテンダント)として航空会社に入社するが、ありえないミスで会社のバスケットボールチーム“ラビッツ”に入部させられることになった早瀬ゆかり。ゆかりは、バスケットは全くのど素人でチームの足を引っ張る存在だったが、ゆかりの隠れた才能を見抜いた林監督によって・・・・。

2004年に全日本総合選手権で初優勝した実在のチーム“JALラビッツ”をモデルにしたスポーツ・ムービー。昔でいうスポ根モノだが、ちょっと中途半端。若手女優・石原さとみのためのアイドル系映画とちょっとおバカなコメディ映画を足して2で割ったような感じの映画だった。バスケなんて全く経験のないど素人が社会人トップリーグの試合に出て最終的には互角に戦うなんてこと自体、フィクションを越えて笑っちゃいそうな内容だが、せめてラストぐらいスッキリ!を期待したがそれも叶わなかった。珍しいところでは高田純次がバスケチームの監督役で出演していたが、一見クールに見えてところどころでボケるという、この映画を象徴するような中途半端さはここにも出ていた。期待せずに暇つぶしに観る程度の映画。


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2015-01-01

ブタがいた教室

★★★+
ブタがいた教室
鑑賞No:01732
製作:2008年/日本/109分
監督:前田哲
出演:妻夫木聡/原田美枝子/大杉漣/田畑智子

6年2組担当の新任教師・星先生はいきなり教室に子ブタを連れてきて、「卒業までの1年間このブタを飼い、最後にはみんなで食べます」と提案する。最初はとまどう子供たちも校庭の片隅に飼育小屋を作り、慣れない餌やりや掃除に奮闘するように。さらに子ブタに“Pちゃん”と名付け、家畜ではなくペットとして可愛がるようになる。しかし、卒業の時が近づいてきて、Pちゃんを食べる・食べないで教室を二分する論争が始まることに・・・・。

1990年に大阪の新任小学校教師が行った“命の授業”がドキュメンタリーとしてTV放映され、賛否両論を巻き起こした実話の映画化。映画自体は実話に基づいて構成されているみたいだが、食べる・食べないの議論のシーンには台本がなくアドリブだったらしい。でもそもそも映画は別にして、どうしてもこの授業が教育として妥当だったかどうかを考えさせられてしまう。命の大切さを教えたいという教師の純粋な気持ちは分からないでもないが、やはり取っ掛かりは軽率なような気がする。実際に目の当たりにしていないだけで、子供たちだって飼っている牛や豚を殺して食べていることは頭で理解している。よって自分たちで飼わしてそれを殺すという行為をさせないと本当に理解しないという考えはチョット違うように思う。結局、命の大切さよりも、自分たちの罪悪感がトラウマとして残っただけではないのか?変に子供たちを苦しめただけではないのか?目的はよいが手法に疑問を感じるテーマを題材にした、考えさせられる映画。


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2014-11-02

復讐するは我にあり

★★★★+
復讐するは我にあり
鑑賞No:00335
製作:1979年/日本/140分
監督:今村昌平
出演:緒形拳/三國連太郎/ミヤコ蝶々/倍賞美津子

タバコ集金人の柴田種次郎、馬場大八の惨殺死体が発見され、現金41万円余が奪われていた。かつてタバコ配給に従事した運転手榎津厳が容疑者として浮かぶが、数日後、宇高連絡船甲板に遺書等自殺の痕跡を残して消えた。その後、浜松に現れた榎津は、行きずりで知り合った弁護士を殺し、その弁護士になりすます・・・・。

実際に起きた連続殺人事件を題材にした映画。専売公社職員を強盗目的で惨殺した榎津巌の78日間の逃走劇を描く。逃走中も弁護士などに変装して詐欺を繰り返しながら、さらに殺人を犯していく。史上最大の重要指名手配をかいくぐって逃亡を続けるが、最後は子供に見破られて・・・・。緒形拳の鬼気迫る演技も見もの。原作は佐木隆三の同名小説だが、原作も一読の価値あり。
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2014-06-16

武士の献立

★★★+
武士の献立
鑑賞No:02525
製作:2013年/日本/121分
監督:朝原雄三
出演:上戸彩/高良健吾/西田敏行/余貴美子

優れた味覚と料理の腕をもつが、気が強いために1年で離縁されてしまった春は、加賀藩の料理方である舟木伝内に才能を見込まれ、舟木家の跡取り息子・安信と再婚する。安信は料理が大の苦手で、春は姑の満の助けも借りながら、夫の料理指南を始めるが・・・・・。

時代を江戸時代にした単なる料理エンターテイメント映画かと思いきや、予想したよりもコメディ性や人情性は少なく、結構真面目で重い作品。というのも、まず映画に出てくる包丁侍、舟木伝内とその子の安信が実在の人物で、実際に加賀藩のご料理人だったことや、物語の背景も実際にあった加賀騒動が描かれており、ある意味、歴史ドラマの一面もあった。そのため、ちょっと重く感じる部分はあるが、そこは主演の2人、上戸彩と高良健吾のキャラで微笑ましいシーンも随所に織り込まれている。タイトルは「武士の献立」だが、この手の映画でよくあるレシピはほとんど紹介されず、あくまで春と二人三脚で包丁侍として安信が苦悩しながら成長していく姿を描いたヒューマンドラマである。




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2014-04-22

風俗行ったら人生変わったwww

★★★+

鑑賞No:02508
製作:2013年/日本/99分
監督:飯塚健
出演:満島真之介/佐々木希/松坂桃李/藤間宇宙


何事もすぐにあきらめてしまう29歳童貞・遼太郎は、自分を変えるため風俗に行くが、そこで出会った訳あり風俗嬢のかよに一目ぼれしてしまう。遼太郎は、なぜ彼女が風俗嬢をしているのか疑問を抱き、ネット仲間の晋作らの知恵を借り、かよの人生を救うため奇想天外な作戦を練るが・・・・。


設定は違うが、どこかで観たような映画だと思ったら、そうそう山田孝之主演の「電車男」に似ている。令嬢で有能なOLと風俗嬢という決定的な違いはあるものの、どちらも美人で普通なら相手にされない女性が恋の対象であること、そして主人公はニート(電車男ではオタク)、2人の恋の成り行きを応援するネット仲間という、基本的な設定は同じ。そしてこの恋を通して主人公は男として成長していくというお決まりのパターン。ただ、「電車男」同様、結構楽しめるストーリーになっている。そして何よりもいいのがヒロイン。「電車男」のエルメスもそうであったが、男を騙したり裏切ったりせず、最後まで純粋に誠実に主人公に接する態度は観ていてとても気分いい映画。





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2014-02-27

フレフレ少女

★★+

鑑賞No:01745
製作:2008年/日本/114分
監督:渡辺謙作
出演:新垣結衣/永山絢斗/柄本時生/斎藤嘉樹


女子高生の百山桃子は、ある日偶然出会った野球部のエース・大嶋に一目ぼれし、彼を応援するために廃部寸前の応援団に入団する。しかし、応援団には龍太郎ひとりしかおらず、最低5人いないと廃部になるという。そこで桃子はなんとかあと3人を集め、廃部は免れることに。その働きから、桃子は団長に任命されることに・・・・。


アイドル映画と思えば、まぁー普通の映画でしょうか。ストーリー的にはありきたりで新鮮味こそないが、野球やサッカーといったスポーツ部ではなく、応援団といういわば裏方的な部にスポットライトを当てているところはいい。まして応援団の代表的なイメージである硬派からはほど遠い5人(ましてや1人は女性で、なおかつ団長ですから・・・)はキャラ的に面白かった。主演の新垣結衣も後半での応援シーンではなかなか様になっており、あとは応援団長らしい声量があれば百点満点だったが、さすがにそこまでは・・・・・という感じだった。これは期待せずに気楽に観るべき映画でしょう。






  1. 邦画-ふ

2014-02-18

富士山頂

★★★★

鑑賞No:01783
製作:1970年/日本/126分
監督:村野鐵太郎
出演:石原裕次郎/山崎努/渡哲也/芦田伸介


3774メートルの富士山頂。ここにレーダーを設置すべく情熱に燃える気象庁の葛木課長は3年にわたり大蔵省に足を運び、ついにその夢が実行に移されるときがくる。一方、大成建設と共にこの工事を受注した三菱電機は技術部員の梅原を技術責任者として対応させることに。やがて工事は始まるが、予想以上の気象条件に難作業は続くことに・・・・。


ビデオ・DVD化されておらず、幻の名作といわれている本作が、以前、石原裕次郎二十三回忌特別企画としてTV放映されたため観ることに。昔、NHKで「プロジェクトX」という人気番組があったが、その映画版のごとく、ある目的に向って不屈の男たちが自分たちの夢と使命感で職務を果たそうとする姿はやはり感動と尊敬の念を呼ぶものである。この作品では、大自然の猛威にさらされながら危険を克服し、富士山頂に気象レーダーを設置するというものだが、高山病や天候の急変、資材運搬の困難さ、乱気流、大型台風の接近と、工事を疎外する状況が次々と襲ってきて、工事は困難を極める。しかし気象庁からは納期厳守を言い渡され、担当者たちは苦境に陥る。それでもあきらめず事を成そうとする不屈の精神には頭が下がる。36歳の石原裕次郎をはじめ、勝新太郎、渡哲也、芦田伸介、宇野重吉、山崎努など豪華キャストによる感動の一作。


  1. 邦画-ふ

2014-01-11

フィギュアなあなた

★+

鑑賞No:02465
製作:2013年/日本/112分
監督:石井隆   
出演:柄本佑/佐々木心音/風間ルミ/桜木梨奈


リストラを宣告された孤独なオタク青年・健太郎は、ヤケ酒の果てにケンカになったチンピラに追われ、迷い込んだ廃墟ビルでセーラー服を着た少女のフィギュアを発見する。すると、その美少女フィギュアが目を開けて動き出し、健太郎の危機を救ってくれる。健太郎は彼女を自宅に連れ帰り、同居生活を始めるが・・・・。


この内容・ストーリーで約2時間は少々長すぎる感があり、途中だらけてしまう。また、妄想シーンも多く、理解しがたい内容だった。ただ、俳優陣は頑張っていたと思う。柄本祐はそもそものイメージもそうだが、まさに会社勤めをするオタク青年そのものだし、佐々木心音は人間っぽいフィギュア(あるいはフィギュアっぽい人間)を演じ切っていた。さらに惜しげもなく全編で披露していた裸体も素晴らしく、その脱ぎっぷりには驚かされた。


  1. 邦画-ふ

2013-11-11

舟を編む

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02440
製作:2013年/日本/133分
監督:石井裕也
出演:松田龍平/宮崎あおい/オダギリジョー/黒木華


玄武書房の営業部に勤める馬締光也は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢という女性に出会い、心ひかれるが、言葉を扱う仕事をしながらも、香具矢に気持ちを伝える言葉が見つからず・・・・。


辞書編纂という、いかにも地味な作業を、まったく派手さもなく、淡々と描いた作品。ただ、完成までに15年という年月を要し、その間の地道な作業に、辞書編纂の大変さをひしひしと感じさせる。主演の松田龍平の演技も良い。飄々とした役どころの多い彼だが、それとはまた違った、口数は少ないが、目的に向かって黙々と取り組む姿には感動すら覚える。そんな松田龍平演じる馬締を陰ながら支える妻の香具矢の存在も大きく、二人の会話も微笑ましい。基本的に悪い人は登場せず、ひたすら辞書作りに取り組む人々の熱い気持ちと行動にスポットが当てられているので観ていて心地よい映画。





  1. 邦画-ふ

2013-11-07

フィッシュストーリー

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01851
製作:2009年/日本/112分
監督:中村義洋
出演:伊藤淳史/高良健吾/多部未華子/濱田岳


1975年、早すぎたパンクバンド「逆鱗」は売れることなく、最後の曲「FISH STORY」を残して解散した。1982年、気弱な大学生・雅史は参加した合コンで「いつか世界を救う男」と予言される。1999年、ある海辺に世界終焉を予言する男が現れる。2009年、女子高生・麻美は修学旅行中に眠り込んだため取り残されたフェリーでシージャックに遭遇する。2012年、巨大彗星が地球に激突するまであと5時間と迫る中、1軒のレコード屋で「FISH STORY」が流れていた・・・・。5つの異なる時代の話が、ラストでつながることに・・・・。


「アヒルと鴨のコインロッカー」の原作・監督・スタッフによる第2弾ということになると見逃せない作品。異なった5つの時代のストーリーが並行して進んでいき、「FISH STORY」という曲で微妙につながっているものの、その関連性はよくわからないままラストに向かい、ラスト5分ですべてがつながっていく様はやはり爽快です。人間ドラマあり、青春あり、アクションあり、コメディあり、そしてバカバカしいまでのSF世界終焉ありと、多彩なジャンルとストーリーも魅力ですが、1冊の本から偶然生まれた曲が地球を救うというのも奇想天外で面白い。お奨めです。


  1. 邦画-ふ

2013-09-08

プラチナデータ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02418
製作:2013年/日本/133分
監督:大友啓史
出演:二宮和也/豊川悦司/鈴木保奈美/生瀬勝久


政府が水面下で収集した国民のDNAデータ「プラチナデータ」をもとに犯罪捜査が行われ、検挙率が大幅に上昇した2017年。そんなある日、DNA捜査のシステム開発者の殺害事件が発生。DNA捜査の専門家で警察庁特殊解析研究所に所属する神楽のDNAデータが現場から検出される。身に覚えのない神楽は逃亡し、ベテラン刑事の浅間が神楽を追跡するが・・・・。


DNA捜査は、過去の冤罪事件を晴らす手段としても注目されているが、この作品を観ると、DNA至上主義に走ると逆にそれを逆手に取った冤罪事件が懸念される恐れを強く感じた。ただ、その懸念は本作では取り込まれていなかった。その代わりに、二重人格や警察上層部の陰謀などの興味深い設定はあったものの、思ったほどの面白さではなかった。あまり深く突っ込んでいなかったせいもあるが、ストーリーの中心は、逃亡しながら真相をつかもうとする神楽の長々とした逃亡劇だったため。それも最新のIT技術で、いとも簡単に神楽の所在をつかみながら、何度もまんまと逃げられる警察のぶざまな犯人逮捕劇にあった。(途中眠くなった) ラストの真相も何とも納得いかないもの。

  1. 邦画-ふ

2013-05-02

ふがいない僕は空を見た

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02370
製作:2012年/日本/142分
監督:タナダユキ
出演:永山絢斗/田畑智子/原田美枝子/窪田正孝


助産院を営む母に女手ひとつで育てられた高校生の卓巳は、友人に連れられて行ったイベントで、あんずと名乗るアニメ好きの主婦・里美と出会う。それ以来、卓巳と里美はアニメのコスプレをして情事を重ねるように。そんなある日、同級生の七菜から告白された卓巳は、里美と別れることを決心するが・・・・。


永山絢斗と田畑智子の大胆なラブシーンで話題になった作品だが、それ以外では特筆すべきものは何もない映画。というか、内容のないわけの解らない映画。その割に142分という長尺なのは辛かった。時間軸が目まぐるしく変わる構成も分かりにくい原因だし、卓巳と里美の恋愛模様が主題かと思ったが、途中から主役を置き去りにしたような、卓巳の親友が主体の物語になっているのも、分かりにくい原因。コスプレ不倫を楽しむカップルの軽薄なラブストーリーかと思いきや、内容は結構重いものの連続で、何か後味の悪い作品。

  1. 邦画-ふ

2013-03-27

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01932
製作:2009年/日本/101分
監督:佐藤祐市
出演:小池徹平/マイコ/品川祐/田辺誠一


高校中退後、約10年ニート生活をしていたマ男は、母の死をきっかけに働く決意をする。しかし、中卒のマ男を採用してくれる会社はなく、やっと就職できた会社はブラック会社だった。入社初日から残業は当たり前、責任感のない上司に無能な同僚、精神不安定の社員・・・。何度もくじけそうになりながら頑張り続けるマ男だったが・・・。


インターネットの掲示板2ちゃんねるに書き込まれた実体験を基にした映画として話題になった作品。タイトルから、ブラック会社に対する問題提起の映画かと思いきや、そこまでのテーマ性はなく、ブラック会社の中で数々の困難を乗り越えて成長していく元ニート青年をおもしろおかしく描いた映画といった感じ。よって、ブラック会社といいながら社員のキャラからは思ったほどの深刻さは伝わってこないのは少々物足らなかった。。こんな会社でありながら田辺誠一演じる藤田が主人公の成長を見事なまでに支えていて、謎めいた感じだったので最後にどんでん返しがあるかとも思ったが、最後までかっこよすぎたのは良かった。

  1. 邦画-ふ

2012-07-19

FLY!~平凡なキセキ~

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02267
製作:2011年/日本/106分
監督:近藤真広
出演:小籔千豊/相武紗季/温水洋一/本仮屋ユイカ


大阪の町工場の冴えない工員、満男は同じ工場の事務員・ななみに片思い。彼女は小学1年生の男の子を育てるシングルマザーだが、満男にとっては高嶺の花だった。そんなある日、草野球の試合中に満男は不思議なものと出会う。それは、遠い星から偶然やってきた宇宙人だった・・・。


ストーリーは和製「E.T.」ともいえる内容だが、「E.T.」にははるか及ばない作品。主演は吉本新喜劇の小籔千豊だが、風貌そのままの冴えない青年を黙々と演じていたが、派手さもなく感動も起こらない内容となっている。宇宙人を確保する政府機関の存在と手法にも釈然としないところが多々あるし、そもそも宇宙人役の温水洋一のコスチュームがTVバラエティの衣装のように安っぽく、リアリティゼロ。こんな安易な映画製作でいいのか!と邦画の将来を危惧する作品。

  1. 邦画-ふ

2012-06-15

Flowers フラワーズ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02047
製作:2010年/日本/110分
監督:小泉徳宏
出演:蒼井優/鈴木京香/竹内結子/田中麗奈/仲間由紀恵


1936年。代々に渡る封建的家長制度の家で育った凛は、親が決めた許婚との結婚に心の整理がつかず、式当日、花嫁姿のまま家を飛び出してしまう。時は流れ、戦後。凛には3人の娘がいた。長女・薫と次女・翠は高度成長期を生き抜くが、三女・慧は2人の娘を産んでこの世を去る。さらに時は流れ、2009年。慧の長女・奏は仕事も恋も挫折していたが、次女・佳は平凡だが幸せに暮らしていた・・・。


化粧品CMで共演した豪華有名女優6人の競演による、親娘3代に渡るドラマ。ただし、2時間弱の映画の中で、6人のそれぞれのエピソードが描かれているので、1人当たり平均20分弱と、豪華出演陣に比べ1つ1つはやや薄っぺらい内容。予備知識は大して要らないが、時間軸があちこち飛ぶので、6人の関係は事前に知っておいた方が分かりやすい。テーマは、それぞれの時代における、女性の仕事や恋に対する思いがメインのようで、女性視点なので男性にはやや不向きかも。ただ、時代感は映像的にうまく出していて、昭和初期はモノクロで小津映画のような雰囲気を出している。昭和30~40年代は2通りの映像があって、30年代は高度成長期の典型的なサラリーマン映画のようだが、40年代は「ALWAYS」にちょっと近い昭和レトロの感じがする。1本の映画で色々な懐かしさを感じられる映画。

  1. 邦画-ふ

2012-05-08

武士の家計簿

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02111
製作:2010年/日本/129分
監督:森田芳光
出演:堺雅人/仲間由紀恵/松坂慶子/草笛光子


江戸時代末。御算用者として代々加賀藩に仕えてきた猪山家。八代目の直之はその才能を認められ、めきめきと頭角を現していく。そんなある日、町同心・西永与三八の娘・お駒との縁談が決まり、藩内での不正を告発したことで異例の昇進も果たす。しかし、猪山家の出費もかさむようになり、これまで膨らんだ借金を返済すべく、直之は家計立て直し宣言するが・・・・。


加賀藩の下級武士として実在した猪山直之を主人公とし、彼の一族が残した入払帳や書簡を基にして作られた映画。武士といっても所謂サムライばかりでなく、社会(ここでは藩)を管理運営していくために色々な役職や業務があり、これは現代と変わるところではないことに親近感が持てる。それにしても加賀百万石といわれるだけあって、会計処理(現代でいう経理でしょうか)に150人のサムライが当たっていたというのだから驚き。ストーリーは、時代劇といいながら借金返済・財政立て直しのために一家で一致団結して節約する姿を面白おかしく描いている。多少の愚痴は出るものの、猪山家の人々は皆、いわゆるイイ人で、周りの登場人物もあまり毒のある人はいないため、内容自体はおとなしめで緊迫感や緊張感はあまりない。唯一あるのは、武士としての体面であり、さらに体面よりも直之が重んじ守ろうとする家族を描いているところが象徴的。


  1. 邦画-ふ

2012-03-29

プリンセス トヨトミ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02184
製作:2011年/日本/119分
監督:鈴木雅之
出演:堤真一/綾瀬はるか/岡田将生/中井貴一


会計検査院の調査官、松平・旭・鳥居の3人が、東京から大阪にやってきた。彼らは大阪府庁など実地調査を順調に進めていくが、財団法人OJOの調査で、チームリーダーの松平は不思議な違和感を覚える。というのも、調査自体は問題なく終わったのだったが、調査終了後、OJO近くのお好み焼き屋「太閤」で休憩中、忘れ物を思い出した松平はOJOに戻ると、社員全員消えていたためだった・・・・。


1615年の大阪夏の陣で徳川家によって根絶やしにされたとされる豊臣家の末裔が今も生き続け、それを大阪人が代々守り続けているというのがストーリーの中心。死んだはずの人間が実は生きていたといのは歴史でよくある伝説話だからこれも珍しくはないが、それを大阪人みんなで代々守り続けているという設定は少し無理がありましたね。そしてそれが謎の核心だったということで、それ以上でもそれ以下でもなかったのは、少し期待しすぎたのかもしれませんが少々肩透かしを食らった感は否めませんでした。ただ、親子(父と息子)の話は、ちょっとジ~ンとくるところもあり、機会あれば一度息子とじっくり話をしてみたくなりました。あと、歴史好きの人にはそれなりに楽しめるのかもしれません。会計検査院として大阪国(大阪城)を攻める松平は徳川家康の若き頃の姓だし、原作では女性の設定だった旭は、家康の正室の名、鳥居も家康の家臣の名から取ったものでしょう。迎える豊臣方でいえば、真田はもちろん真田幸村、謎のプリンセス・茶子は淀殿の本名・茶々から取ったものと考えられます。そのほか、蜂須賀や長宗我部といった名も出てきますし、お好み焼き屋の名前も「太閤」(豊臣秀吉のこと)と、名前にまつわる設定は歴史好きにはたまらないかもしれません。





  1. 邦画-ふ