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2018-05-15

蛇のひと

★★★★+(4.5)
w蛇のひと
鑑賞No:02245
製作:2010年/日本/101分
監督:森淳一
出演:永作博美/西島秀俊/板尾創路/劇団ひとり

三辺陽子が朝出社すると、部長の伊東が自殺したということで会社は大変な騒ぎになっていた。しかも課長の今西まで行方不明になっていたのだ。今西に一番近い部下だった陽子は副社長に呼び出され、今西が横領で逃げている疑いがあると聞かされる。しかもその証拠を伊東部長が握っていたというのだ。そして、陽子は会社の命令を受けて、今西を探しに行くのだが・・・・。

冒頭からとても興味をひく展開で、次々と明らかになっていく事実に引き込まれていく秀逸のサスペンス映画。失踪の謎だけでなく、今西課長の秘められた過去が丁寧に暴かれていき、失踪の謎へとつながっていくストーリーの展開もよくできている。2時間にも満たない映画だが、十分見ごたえがある。ただ、ラストの今西課長の行動は不可解。最後に何をしようとしたのか?意味不明な終わり方には疑問が残る。

劇場公開日 2010年9月25日



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2014-01-18

変身

★★+

鑑賞No:01833
製作:2005年/日本/108分
監督:佐野智樹
出演:玉木宏/蒼井優/佐田真由美/山下徹大

成瀬純一はある病院の特別室で、長い昏睡状態から目を覚ます。自分の身に何が起こったのか、詳しい説明を言い渋る担当医師だったが、ある夜、人のいなくなった解析室に偶然入った純一は、自分の脳と思われる標本を見つける。そのことを純一は担当医師に問いただすと、彼は脳移植手術を受けたことを知る・・・・。


東野圭吾原作と聞いて期待して観たが、これは期待外れ。脳の移植手術によって、人格がドナーの人格に支配されていくという設定は非常に興味深く、原作自体は面白いのかもしれない。だとしたら、映像化に失敗したとしか言いようがない作品。蒼井優は、恋人の人格変化に苦しむ女性をよく演じていたと思うが、玉木宏演じる主人公の人格変化は唐突で、次第にドナーに支配されていくというジワジワ感があまり伝わってこなかった。またドナーの正体もあまり意外性がなく、謎解きの興味も薄い作品となっている。1986年製作の「ザ・フライ」という、遺伝子レベルで蝿と融合し、次第に蝿男に変化していく男の映画があったが、その映画を思い出す内容だった。


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2013-03-06

蛇イチゴ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01916
製作:2003年/日本/108分
監督:西川美和
出演:宮迫博之/つみきみほ/大谷直子/平泉成


明智家は働き者の父と優しい母、痴呆症ではあるが明るい祖父と、結婚間近の娘の4人で暮らす、平凡ながら平和な毎日を送っていた。しかし、ある日、祖父が亡くなり、その葬式に10年間行方不明だった長男が現れる。これをきっかけに和やかな家族の雰囲気が変わるとともに、父に多額の借金があることが判明し・・・・。


一見平凡で平穏な家族が、実は嘘で固められていた。そんな人間の持つ表裏を良く描いた映画ではなかっただろうか?みんな実は普通の人間であるだけに、ちょっとした悪魔のささやきというか、人間の心の奥に潜む黒い面が出るとこうなってしまうのかと思わせる。しかし家族は家族。どこかそこには正義や優しさもある。その象徴がラストの蛇イチゴだったのだろうか? 人それぞれ解釈や感じ方が異なるだろうと思われる作品。

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2012-12-22

ヘルタースケルター

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02316
製作:2012年/日本/127分
監督:蜷川実花
出演:沢尻エリカ/大森南朋/寺島しのぶ/綾野剛


完璧なスタイルと美貌を持ち、トップモデルとして芸能界の頂点に君臨するりりこ。しかし、その美貌は全身整形で作られたものだった。そして副作用に苦しみ整形を繰り返す彼女は、後輩のこずえに人気No.1の地位を奪われるのではないかと恐れ、精神的に不安定になっていた。そこで自分に心酔するマネージャーの羽田美知子とその恋人を利用し、こずえを陥れようと企むりりこだったが・・・・。


「さくらん」同様、特に「赤」を中心とした映像美はすごく特徴のある監督作品だったけど、ストーリーを中心とした映画としてはどうか?原作は知らないけど、本作を観る限り、面白そうな題材だし、それなりの監督が撮れば外面的にも内面的(精神的)にももっともっといい映画になったと思う。主役の沢尻エリカはあまり好きではないが、役どころとしては地で行ける適役だったし、ヌードも辞さない熱演は評価できる。ただ、残念ながら作品としては全体を通してちょっと退屈で深みも感じられないものだった。映像美を追求しすぎたためか、後遺症で蝕まれていく美があまり醜く感じられなかったのも残念。





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2012-09-22

BECK

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02217
製作:2010年/日本/145分
監督:堤幸彦
出演:水嶋ヒロ/佐藤健/桐谷健太/向井理


内気な高校生の幸雄は、ある日、ニューヨーク帰りで天才的なギターテクニックを持つ竜介と運命的な出会いをし、音楽の道にのめり込んでいく。そして、ボーカルの千葉、ベースの平、そしてコユキの親友サクがドラムに加わり、バンドBECKが結成された。ライブハウスでの活躍、自主制作CDの作成、そして大型ロックフェスへの出演が決まり、バンドは順調に見えたが・・・。


コユキの歌声の演出には賛否両論があるようですが、イメージを確保するためには苦肉の演出のようで仕方なかったのでしょうね(実際の歌声を流して興醒めするよりはまし!?)。ただ、奇跡の歌声を期待して観ているひとにとってはかなり落胆するオチにこの作品の評価が下がる要因になっているかも。全体的には青春ドラマとして及第点の取れる作品。ラストのライブシーンはやや冗長で飽きかけたが・・・・。

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2012-07-25

へんげ


シネマ大好き!
鑑賞No:02272
製作:2011年/日本/54分
監督:大畑創
出演:森田亜紀/相澤一成/信國輝彦


閑静な住宅地に住む若い夫婦。夫の吉明は、夜な夜な奇妙な発作に襲われていた。そんな夫の姿を見るたび、妻の恵子は例えようのない戦慄に見舞われる。夫の後輩である医師のカウンセリングを受けても症状は好転しない。ある晩、ついに吉明の身体が少しずつ変化し始める。それに伴い、就寝中に人間とは思えない行動をとり、意味不明の言葉を発するようになる。医師の勧めで入院するが、その頃から通り魔事件が頻発し始める・・・・。


この映画は何? とても21世紀に製作されたものとは思えない稚拙さ。どう見ても1960年代くらいの作品にしか見えず、さらに何ら納得のいく説明もないまま、独りよがりのストーリー展開でただただ唖然とするばかり。そして訳の解らないまま終わるエンディング。これは酷すぎる。途中まではかつての「ウルトラQ」をイメージさせる感もあったが、最後は安っぽい戦隊ものになり、最近の映画では、松本人志監督の「大日本人」が匹敵?する程度かも。自主製作映画なので仕方ない部分もあるが、評価する部分の見当たらない作品。

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