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2018-05-05

ミックス。

★★★+(3.5)
wミックス。
鑑賞No:02895
製作:2017年/日本/119分
監督:石川淳一
出演:新垣結衣/瑛太/広末涼子/瀬戸康史

幼い頃、卓球クラブを経営していた母のスパルタ教育により、天才卓球少女として将来を期待された多満子だったが、母の死後は普通の人生を歩んでいた。ある時、恋人を会社の新人社員に寝取られたことをきっかけに、逃げるように田舎に戻った多満子は、いまや赤字経営に転落した卓球クラブを立て直すことになる。そのために全日本卓球選手権の男女混合ダブルス(ミックス)部門への出場を目指すことになった多満子は、クラブに通う落ちぶれた元プロボクサーの萩原とコンビを組むのだが・・・。

卓球を題材に、男女混合ダブルス(ミックス)を通じて巻き起こる人間模様を描いた作品。個人的に注目している女優の新垣結衣が「トワイライト ささらさや」「くちびるに歌を」とはまったくちがったコミカルな役どころを好演している。題材はは卓球と少し渋いが、CGを駆使し、スピード感とスローモーションの巧みな組み合わせにより、臨場感を出している。舞台となる卓球クラブに集まる人々はみな、悩みやつらい過去を抱えており、まだドラマの中でも多々小競り合いはでてくるが、決して暗くて重い映画ではない。むしろ、映画のタッチと新垣結衣の軽妙な演技で、コミカルな作品となっている。出演者も結局はみんなイイ人だったという、気持ち良い終わり方とする。そうであれば、ラストは微妙な負け方をするのではなく、ベタでも思いっきり勝った方がすっきりしたかもしれない。

劇場公開日 2017年10月21日



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2017-09-01

壬生義士伝

★★★★(4.0)
w壬生義士伝
鑑賞No:01199
製作:2003年/日本/137分
監督:滝田洋二郎
出演:中井貴一/佐藤浩市/三宅裕司/中谷美紀

幕末の京都。新撰組に一人の男が入隊してくる。盛岡・南部藩出身の吉村貫一郎だった。柔和でみすぼらしい格好の吉村だったが、剣の腕は確かで今までに何人もの人を斬ってきた猛者だった。しかし大義のために命をも惜しまない隊士の中にあって吉村は命に固執し、金に執着する一面を持っており、周りから守銭奴と呼ばれていた。そんな吉村に対し、局長の近藤勇も一目置く斉藤一も嫌悪を感じていたが、徐々に興味を持つようになる・・・・。

幕末の京都を震撼させた新撰組が舞台で、主人公の吉村貫一郎も実在の人物だが、物語自体はかなり脚色されているようで史実とはかなり異なるよう。この映画では「何のために生きるか」ということが問われています。吉村は家族のために貧困の南部藩を脱藩し、家族のために生きるため、そしてお金を家族に送金するために新撰組に入っています。そんな吉村と生きる目的が全く異なる斉藤一を対照的に映画は描いていきます。しかし家族のために生き抜いてきた吉村も最後は・・・・。ラストは涙なしでは観れません。

劇場公開日 2003年1月18日



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2017-02-22

ミンボーの女

★★★★
ミンボーの女
鑑賞No:00342
製作:1992年/日本/123分
監督:伊丹十三
出演:宮本信子/大地康雄/村田雄浩/宝田明

東京の名門ホテル、ロイヤルコートはやくざが居座っていることでサミット会場をライバルホテルに奪われてしまう。そのため、ホテルの支配人はヤクザ一掃を決意するが、ホテルマンの対応にかえって事態を悪化させてしまう。困った支配人はミンボー専門の弁護士を雇い、やくざと全面対決することに・・・。

ミンボー(民事介入暴力)専門の女弁護士の活躍を描く伊丹十三映画。今まであまり取り上げられなかったテーマを取り上げ、深い調査・掘り下げと分かりやすい説明で定評のある伊丹映画だが、その中でも今回は対立相手が暴力団ゆえ、ストーリー展開の緊張感と、ラストの爽快感は最高である。実際はどうかは別にして、毅然たる態度、相手同様団結した集団による対応、そして法律などの理論武装による対抗が、所詮一人では何もできないやくざと渡り合うところは参考となった。(参考といっても、実生活でこんなシーンはないが・・・)元々ミンボーは警察用語みたいだが、他の映画同様、「ミンボー」という言葉を一般に知らしめることになったのは相変わらず、さすがである。ちなみに、この映画の公開1週間後、伊丹監督が襲撃され重傷を負った事件は有名。この事件は「ミンボー女」に対する暴力団の報復行為と見られている。この事件で伊丹監督は警察からマルタイ(護衛対象)として警護を受けるが、この経験が後に「マルタイの女」を生むことになる。

劇場公開日 1992年5月16日



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2017-02-20

ミュージアム

★★★+
ミュージアム
鑑賞No:02845
製作:2016年/日本/132分
監督:大友啓史
出演:小栗旬/尾野真千子/野村周平/妻夫木聡

雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志。犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう・・・・。

巴亮介の人気サイコスリラー漫画の映画化。作品の冒頭シーンを観るなり感じた第一印象は、ブラッド・ピット主演の「セブン」のような感じの映画だなということ。画面は全体的に暗く、猟奇的な方法で起こる連続殺人事件、被害者には予想もしない共通性があり、一人一人に殺人メッセージが残されているという、まさに「セブン」を彷彿させるというか、パクッたような内容。全編通してグロテスクなシーンが多く、気持ちよく観れる映画ではない。ただ、ストーリーは分かりやすい。が、動機は分かりにくい。そもそも、カエル男って?と最初は思ったが、カエル男であることにはあとで分かる理由によって違和感は感じなくなる。むしろ動機に納得感が持てないが、カエル男を演じた妻夫木聡はこれまでにない役どころを熱演していた。

劇場公開日 2016年11月12日



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2016-12-07

未来予想図 ア・イ・シテ・ルのサイン

★★★+
未来予想図
鑑賞No:01552
製作:2007年/日本/115分
監督:蝶野博
出演:松下奈緒/竹財輝之助/原田泰造/西田尚美

大学時代に知り合って恋に落ちたさやかと慶太。大学卒業後、OLと建築設計士となっても2人は変わらぬ愛をはぐくんでいた。やがてアントニオ・ガウディのような建築家を目指す慶太の影響を受けて、さやかも夢だった雑誌編集者を目指し、出版社に再就職することになる。しかし喜びもつかの間、慶太も憧れのスペインに転勤することになり・・・。

ドリカムの名曲を題材にしたラブ・ストーリー。観ていてチョット照れくさくなるようなラブ・ストーリーだが、爽やかで、切なくて、そして最後はハッピーなストーリーなのでとても心和む映画だった。ただその分、ストーリーにインパクトが少ない感は否めなかった。もう少し(特に男性側に)ドロドロした感情が出てもよかったのでは? あんな別れ方をして、さらに長い年月、日本とスペインという距離感もあって当時のままの感情が持続するとは現実ではあり得ないかな?なんて思われた。主役の2人が爽やかだし、脇を固める俳優も癖がないので、ホント爽やかだがインパクトには欠ける映画といった感じ。

劇場公開日 2007年10月6日



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2016-04-27

ミッドナイトイーグル

★★★+
ミッドナイトイーグル
鑑賞No:01565
製作:2007年/日本、アメリカ/131分
監督:成島出
出演:大沢たかお/竹内結子/玉木宏/吉田栄作

戦場カメラマンとして活躍していた西崎は、戦場体験から仕事に対する意欲を失い、さらに妻の病死後、酒びたりの生活を送っていた。そんな西崎がある夜、北アルプスの空に消える謎の光を目撃し撮影する。それは北アルプスに墜落していく米軍のステルス爆撃機だった。西崎はスクープを狙う後輩の新聞記者、落合に誘われ、光の正体を追って吹雪の山中に向うが・・・・。

冬の北アルプスを舞台にして国家の存亡を賭けた戦いを描く、高嶋哲夫の同名小説の映画化。まずまず楽しめた映画だったが、満足感を得られなかったのは何故でしょう?公開前の誇大宣伝のせいでしょうか?宣伝の割にはスケールの大きさが感じられなかった。大沢たかお、竹内結子、吉田栄作ら俳優陣はそれなりにいい演技をしていたが、国家の最高責任者としての総理大臣の苦悩と責任感を藤竜也が印象に残る好演をしていた。ラストに行くにつれ、ブルース・ウィリスの「アルマゲドン」を彷彿させたが、設定的に「アルマゲドン」より現実性ははるかに高いはずなのに全くリアリティを感じなかった。自衛隊全面協力といいながら前面に出ることがあまりなく、自衛隊小隊は某国の工作員集団にあっけなくほぼ全滅させられるシーンなども影響しているのでは?(その工作員集団と、生き残った自衛隊員1人+民間人2人は互角の戦いをするのに・・・)

劇場公開日 2007年11月23日



(キャスト一覧)
大沢たかお
竹内結子
玉木宏
吉田栄作
袴田吉彦
大森南朋
石黒賢
坂本爽
藤竜也


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2015-06-25

MIRACLE デビクロくんの恋と魔法

★★+
MIRACLE デビクロくんの恋と魔法
鑑賞No:02670
製作:2014年/日本/114分
監督:犬童一心
出演:相葉雅紀/榮倉奈々/ハン・ヒョジュ/生田斗真

漫画家になる夢を抱きながら書店員として働く光は、世界的な照明アーティストのソヨンに恋をし、幼なじみの杏奈に相談するが、偶然にもソヨンは杏奈の仕事仲間だった。杏奈は光の恋を応援するが、彼女は幼いころから密かに光に思いを寄せている。一方の光は、大学の同級生で売れっ子漫画家の北山が、かつてソヨンと付き合っていたことを知り・・・・。

山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」をモチーフにした中村航の小説「デビクロくんの恋と魔法」を映画化した作品。原作は読んでないので知らなかったが、デビクロくんなるアニメキャラクターが出てくる時点で、大人向きのラブストーリーの枠から外れていた。さらに相葉雅紀の幼稚な演技がさらに拍車をかけて子供じみた作品にしていた。あと、映画とはいえ、登場人物の関係があまりにも狭すぎる。光と杏奈が幼馴染はいいとして、光と偶然出会うソヨンが杏奈の仕事仲間で、そのソヨンの別れた彼氏が光の大学時代の同級生なんて、偶然にも程があるって感じ。それにしてもソヨンを演じたハン・ヒョジュは良かったぁ。

劇場公開日 2014年11月22日


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2015-02-08

みんなのいえ

★★★★
みんなのいえ
鑑賞No:01148
製作:2001年/日本/115分
監督:三谷幸喜
出演:田中直樹/八木亜希子/唐沢寿明/田中邦衛

直介と民子の夫婦は郊外にマイホームを建築することになった。そこで設計を民子の大学の後輩でインテリアデザイナーの柳沢に依頼し、施工は民子の父で大工の棟梁である長一郎に頼んだ。しかし新進気鋭の柳沢は、アメリカ建築をベースにしたデザインをしたのに反し、昔気質の長一郎は頑丈な和風建築を主張、2人はことごとく対立することに・・・。

三谷幸喜が監督・脚本を務めたマイホーム建築を巡るコメディ映画。三谷幸喜監督第2作目の本作も三谷ワールド特有の笑いは健在でテーマ設定も面白いが、監督1作目の「ラヂオの時間」ほどの爆笑はない。(「ラヂオの時間」は予測のつかない奇想天外な展開が面白さの一つだったが、本作はより身近で現実的な話だったので)それでも全編通して飽きさせない展開はさすが。デザイナーと大工、洋式と和式の対立がストーリーのベースになっているが、どちらが正解というわけではなく、それぞれのスタイルに対するこだわりが描かれている。田中邦衛と唐沢寿明がそれぞれの役どころを見事に演じており、またキャストも豪華で出演陣だけでも楽しめる。


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2015-01-10

みんな~やってるか!

★+
みんな~やってるか!
鑑賞No:02601
製作:1995年/日本/110分
監督:北野武
出演:ダンカン/日野陽仁/芹沢名人/小池幸次

日々、女性にモテることばかりを考えている朝男。そのため、車を購入するがすぐ使い物にならなくなる。そこで、あの手この手で大金を手に入れてモテようとするものの、どれも目標を達成できず。それどころか、偶然出会ったヤクザのせいで朝男の人生は予期せぬ方向へと進んでしまう・・・・。

芸人監督の松本人志の作品とは異なり、北野作品には芸術性の高い、評価できる作品もあるが、この作品は松本人志作品に通じる、極めて低評価の作品。そもそも、何を描きたかったのか分からない。最初こそ、モテない男が女にモテるためにあらゆる努力をしようとするが、途中から度を越しすぎてもはやついていけないし、実の本人すらそれを見失ったかのような方向に進んでいく。ストーリーも低俗なテレビのショートコントをつなぎ合わせたような構成で、とても映画にできるような内容ではない。ショートコントも使い古されたギャグを多用し、決して笑えるものではなく、ともかく北野作品としては最低ランクに位置する作品。ラストのハエ男のくだりには酷いを通り越して呆れ返った。


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2013-09-29

ミロクローゼ

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02424
製作:2012年/日本/90分
監督:石橋義正
出演:山田孝之/マイコ/石橋杏奈/原田美枝子


神秘的な美女ミロクローゼに心を奪われるも、彼女が別の男性といるのを目撃して恋に破れ、心に空いた穴を鍋ぶたでふさぎながら孤独に生きるオブレネリ ブレネリギャー。一方、花屋に勤めるユリに一目ぼれしたタモンは、なんとかユリの気を引こうとするが、ある日突然ユリは強盗に連れ去られ姿を消してしまう。ユリを捜し求めるタモンはやがて時空を越え、波乱万丈の冒険を繰り広げるが・・・・。


山田孝之はそれぞれ全く異なる3人のキャラクターを熱演していたが、正直言って全く面白くない。というか、よくわからない退屈な映画。冒頭に始まるオブレネリ ブレネリギャーのエピソードもたいして興味を惹く内容でもないのにダラダラ10分も続く。すると、何の脈絡もなく、相談員・熊谷ベッソンのエピソードに移り、続いてタモンのエピソードに。タモンに至っては時空を超えた展開で、もうついていけないほどハチャメチャ。エピソードは後半つながることはつながるが、意外性はなく、脚本自体、クエスチョン感が強い。どうしてこんな映画を作ったのか?疑問の多い作品。


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2013-07-29

みなさん、さようなら

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02392
製作:2012年/日本/120分
監督:中村義洋
出演:濱田岳/倉科カナ/永山絢斗/波瑠


1980年代に団地で生まれたごく普通の少年・悟は、小学校の卒業とともに「団地から一歩も出ずに生きる」と決める。中学校には通わず、団地内のパトロールを日課に日々を過ごし、やがて団地内のケーキ屋に就職。同級生と婚約もして人生をそれなりに謳歌していたが、時代の変遷とともに多くの人が団地を去り、悟は1人取り残されていく・・・・。


主役が本作にハマり切っている濵田岳だったので、単純なコメディ映画かと思いきや、悟が団地から一歩も出られなくなった理由が判明してから俄然重い映画になって行く。そして、大山倍達に憧れ、自ら体を鍛え、団地をパトロールしてクラスメートを守ろうとする一連の行為の意味が分かってくる。そんな悟野想いとは裏腹に、クラスメートは次々と団地を出て行く。そうした中で、団地内で一生生きて行こうとする悟に優しく接する、倉科カナ演じる彼女の存在は清々しいが、その分、その後の成り行きにものすごい切なさを感じる作品。





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