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2017-09-12

メッセンジャー

★★★★(4.0)
wメッセンジャー
鑑賞No:00963
製作:1999年/日本/118分
監督:馬場康夫
出演:飯島直子/草彅剛/京野ことみ/加山雄三

イタリアの有名ブランドのプレスをしている清水尚美。ところがある日、会社が倒産し、彼女も全てを失ってしまう。さらによそ見運転をしていて自転車便の横田をはねてしまう。示談で済ませようとした尚美だったが、示談の条件として横田が退院するまで自転車便の手伝いをして欲しいと頼まれる。嫌々ながら自転車便の仕事を手伝い始めるが、横田の相棒・鈴木とは相性悪く、今までのプレスの仕事とは全く違う肉体労働に嫌気がさすが・・・・。

「私をスキーに連れてって」で有名なホイチョイ・プロダクションの制作作品。今まではスキー場や湘南といった若者たちのトレンディ・ドラマを演出するにはもってこいの状況設定だったが、今回は都会のど真ん中で自転車便というチョット趣きの違う設定。しかしながらスタッフの、スキーやマリンスポーツなどのテーマに凝る姿勢は自転車便でも変わっていない。ストーリー自体はベタではあるが、自転車便とバイク便のスピード競争はハラハラさせられるが、自転車がバイクに勝つという結末にはドラマ的にはアリでも、イマイチ納得ができない。飯島直子が明るいながらも多少軽薄な女性を、いい人イメージの草彅剛がちょっとクールな青年を好演していた。

劇場公開日 1999年8月21日



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  1. 邦画-め
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2016-09-28

地下鉄(メトロ)に乗って

★★★★
地下鉄に乗って
鑑賞No:01356
製作:2006年/日本/121分
監督:篠原哲雄
出演:堤真一/大沢たかお/岡本綾/常盤貴子

地下鉄の駅で亡き兄の姿を見かけた長谷部は、その後ろ姿を追って出口を出る。するとそこは東京オリンピックで賑わう昭和39年の東京だった。そこで彼は若き日の父親や、長谷部の現在での不倫相手であるみち子に出会うが・・・。

原作は浅田次郎の同名小説。絶縁状態にあった父親の過去と、その父親の子供に対する本当の愛情を知ることで、父親に対する長谷部の気持ちの変化を丁寧に描いている。最初はタイムスリップの入り口が地下鉄の駅として描かれているが、次第に無意識のうちにタイムスリップしだし、タイムスリップする時代も微妙に変化していくところなどは、1972年製作のアメリカ映画「スローターハウス5」を思い起こさせた。不倫相手のみち子に関わる真相と結末は少し衝撃。全体としては面白い設定とストーリーで十分楽しめる。

劇場公開日 2006年10月21日



(キャスト一覧)
堤真一(長谷部真次)
岡本綾(軽部みち子)
常盤貴子(お時)
大沢たかお(小沼佐吉)
田中泯(野平啓吾)
笹野高史(岡村)
北条隆博(小沼昭一)
吉行和子(長谷部民枝)


  1. 邦画-め

2016-05-27

めがね

★★★+
めがね
鑑賞No:01519
製作:2007年/日本/106分
監督:荻上直子
出演:小林聡美/市川実日子/加瀬亮/もたいまさこ

海辺の小さな町にやってきたタエコは、歩き続けてやっと予約していた小さな宿「ハマダ」にたどり着く。そこで主人のユージとその愛犬、さらにちょっと不気味な笑みを見せるサクラらと出会い、何日か過ごす。しかし特別観光するところもなく、ただ時を過ごすだけの毎日に飽きたタエコは、もう一つの宿に移ることにするが・・・。

まったり系の映画としいて話題になった「かもめ食堂」の主要スタッフとキャストで製作された、「かもめ食堂2」ともいえる作品。やはり特別な事件が起こるわけでもなく、変化のない、当たり前のような毎日の中で普段通り生活している人々。不思議な感覚にとらわれながらも、何となくついつい最後まで観てしまったといった感じのえいがだった。ただ「かもめ食堂」では感じなかった消化不良感は残った。それは“謎”というほどではないが、何か説明があってもという事柄に対して何も答えてくれなかったこと。まずタイトルの「めがね」。出演者全員がめがねをかけているというのがこの映画の“売り”でもあったが、「めがね」に関して何の説明もなかった(全員めがねをかけていないくても何ら問題のない映画である)。それ以外にも、タエコとタエコを先生と呼ぶヨモギの関係、サクラの正体、サクラの自転車にみんなが乗りたがる理由、サクラの作るかき氷の味、などなど。追究すべきではないことかもしれませんが、どうも気になります。

劇場公開日 2007年9月22日



(キャスト一覧)
小林聡美(タエコ)
市川実日子(ハルナ)
加瀬亮(ヨモギ)
光石研(ユージ)
もたいまさこ(サクラ)
薬師丸ひろ子(森下)


  1. 邦画-め

2014-11-22

メゾン・ド・ヒミコ

★★+
メゾン・ド・ヒミコ
鑑賞No:01624
製作:2005年/日本/131分
監督:犬童一心
出演:オダギリジョー/柴咲コウ/田中泯/西島秀俊

塗装会社の事務員・沙織のもとに岸本と名乗る男が訪ねてくる。岸本は沙織の父の恋人だという。沙織の父は、沙織が幼い頃に家を出て行き、その後有名なゲイバー“卑弥呼”を経営していたが、引退後ゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”を運営していた。その父がガンのため死期が近いので、ホームを手伝ってほしいとのことだった。自分と母を捨てた父を嫌悪する沙織だったが、多額の借金を抱える沙織に破格の日給が提示され・・・・。

ガンで余命いくばくもないゲイの父親とその若い恋人、そしてゲイの父親に捨てられ長年嫌悪してきた娘の3人を中心に、ゲイのための老人ホームを舞台に繰り広げられる人間ドラマ。どうもこの手のドラマは苦手というか、良さがよく分からない。ゲイがテーマというところもどこかとっつき難く、理解もしにくい。よって柴咲コウ演じる沙織が抱くゲイに対する偏見は自然なのかもしれない。一方、最近はTVなどでもオカマキャラのタレントが増え、ゲイに対する距離感というか偏見も薄れつつある。ゲイの人は皆とかく異常に明るい印象があり、話をするだけなら決して嫌悪感はなく逆に楽しいとは思うが、その底抜けの明るさの内側にある悲しみや苦悩をこの映画で見ることができるのでは?と思う。そして本人の悲しみや苦悩だけでなく、彼らを取り巻く家族の悲しみや苦悩も考えなければならない。オカマキャラの台頭によりさらにゲイの人は今後増えてくると思うが、いつか自分も身近で接するかもしれないことを考え、一見の価値があるのでは・・・。
  1. 邦画-め