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2016-06-06

レインツリーの国

★★★★
レインツリーの国
鑑賞No:02974
製作:2015年/日本/108分
監督:三宅喜重
出演:玉森裕太/西内まりや/森カンナ/阿部丈二

高校時代に大好きだった「フェアリーゲーム」という本について、何気なくネットで検索していた向坂伸行は、「レインツリーの国」というブログを見つける。そこに書かれていた感想に共鳴した伸行は、ブログの管理人のひとみにメールを送る。数日後、ひとみから返信が届いたことをきっかけに、2人はパソコンを通じて親しくなっていく。やがて伸行は、ひとみに直接会いたいと思うようになるが、ひとみには伸行に会うことができない理由があった・・・・。

ベストセラー作家・有川浩の人気小説の映画化。ネットで出会うという今風のラブストーリーだが、女性の方が感音性難聴を患っているという設定で、この病気のことが原因で、2人の関係は揺れ動くという内容。観ていて腹立たしくなるシーンもあるが、伸行の前向きな姿勢はやがて利香の病気に対する考え方を変えていく。ヒロインを演じた西内まりあのことはまったく知らなかったが(人気モデルらしいが・・・)、病気で卑屈になる必要など無いような可愛さで、ある意味ミスキャストだったかもしれない。(映画では、伸行にデートに誘われた際に、容姿には自信がないと言っていたが・・・) 難聴はただ単に聞こえにくい病気という認識だったが、昔、父親が突発性難聴になって単に聞こえにくいだけではないことは知っていたが、これほど種類や症状の違いがあるとこは驚きだった。

劇場公開日 2015年11月21日



(キャスト一覧)
玉森裕太(向坂伸行)
西内まりや(人見利香)
森カンナ(ミサコ)
阿部丈二(井出広太)
山崎樹範(向坂宏一)
片岡愛之助(澤井徹)
矢島健一(人見健次郎)
麻生祐未(人見由香里)
大杉漣(向坂豊)
高畑淳子(向坂文子)


  1. 邦画-れ

2015-06-27

聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実

★★★+
聯合艦隊司令長官 山本五十六
鑑賞No:02668
製作:2011年/日本/140分
監督:成島出
出演:役所広司/玉木宏/柄本明/柳葉敏郎

昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する陸軍だけではなく、国民の大半も同盟に希望を見いだしていた。そんな中、海軍次官の山本五十六、海軍大臣の米内光政、軍務局長の井上成美は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に反対の立場をとり続ける。しかし、第2次世界大戦が勃発し・・・・。

「この空の花 長岡花火物語」を観て、この作品の中で長岡の著名な歴史上の人物として、河井継之助、小林虎三郎、そして山本五十六の名がたびたび出てきて、この3人に興味を持ったので、まずは容易に映画で観れる本作を鑑賞した。本作は単なる人間ドラマではなく、できるだけ忠実に再現し、山本五十六の実像に迫ろうという意図のもと製作された作品だけあって、イメージしていた山本五十六像とはちょっと違った、人間臭い山本五十六を垣間見れて良かった。そして、さいごまで戦争に反対した男、自分の本意とは別に開戦に踏み切らざるを得なかったこと、戦争中も常に講和に持ち込むための戦いを考えていたことなどを知らされる。それだけに、志半ばで亡くなり、この志を継げる日本人は誰もいなくなり、日本は泥沼の戦争に向かったことが今となっては悔やまれることであるが、それが後世に伝わる作品である。

劇場公開日 2011年12月23日


  1. 邦画-れ

2014-06-26

レイクサイド マーダーケース

★★★★
レイクサイド マーダーケース
鑑賞No:01819
製作:2004年/日本/118分
監督:青山真治
出演:役所広司/薬師丸ひろ子/柄本明/豊川悦司

名門中学受験のための勉強合宿に3組の家族と塾講師が湖畔の別荘に集まった。並木俊介も気が進まないながら、娘・舞華のために別居中の妻・美菜子と仲のよい夫婦を演じていた。その晩、急に俊介の愛人・英里子が別荘に訪ねてくる。俊介は夜中、彼女と落ち合う約束をするが、彼女が現れないため別荘に戻ると、英里子は殺されていた。犯人は妻の美菜子だったが、事件が公になり、子供の受験に影響が出ることを恐れた他の2家族は事件を闇に葬ろうと提案し・・・・。

ミステリー映画だと思って観ていたが、真相がうやむやでハッキリしなかった?ため、消化不良感の残る作品だった。そして何よりも怖いのは、誰が殺したにせよ、殺人という行為が目の前で行われているのに、合宿に来ている全員が冷静であること(少なくとも極度の混乱は無く、粛々と死体を処理する姿は怖い)。さらに犯人と目される(少なくとも大人はそう思っている)子供たちが一番冷静なことだった。自己中と言葉がまさに当てはまるようなこの集団に恐怖を感じるが、これが現代社会の縮図とも言わんばかりの作者の本当の狙いは何だったのか?前半のハラハラするストーリー展開が興味深かっただけに後半の展開と作者のメッセージがイマイチ分からなかったのが少々残念だった。




  1. 邦画-れ

2013-10-28

レイン・フォール/雨の牙

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01846
製作:2009年/日本/111分
監督:マックス・マニックス
出演:椎名桔平/長谷川京子/ゲイリー・オールドマン


日系アメリカ人の殺し屋ジョン・レインは、依頼人の依頼を受けて国土交通省の高級官僚・川村を暗殺する。しかし川村から奪うようにいわれていたメモリースティックを見つけることができなかった。そのメモリスティックには日米関係を揺るがす機密データが入っていたため、レインを拘束すべく、CIAアジア支局が動いていた・・・・。


舞台は東京ながら、CIAが日系アメリカ人殺し屋を追うという設定でCIA支局長としてゲイリー・オールドマンを登場させ、純粋な邦画とは違った雰囲気を醸し出しているようだが、それが却って中途半端なイメージも拭えない結果となっていた。ストーリーは、機密情報を手にした殺し屋をCIAが追うという至って単純な話で、前半はやや引き込まれるシーンもあるものの、後半はあまり緊迫感もなく、終り方も「何これ?」といった大いに不満の残るもの。国家機密の争奪戦というスケールの大きな設定でありながら、世界観の極めて狭い映画。

  1. 邦画-れ

2012-12-13

レディ・ジョーカー

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01946
製作:2004年/日本/121分
監督:平山秀幸
出演:渡哲也/徳重聡/吉川晃司/長塚京三


日之出ビールの社長・城山恭介が、“レディ・ジョーカー”と名乗る犯人グループに誘拐される。犯人グループは身代金として5億円要求してくるが、2日後、突然、城山社長は解放される。そして、次の人質は350万キロリットルの商品で要求額は20億円と伝えてくる。しかし警察には5億円と伝えられ、犯人と会社で裏取引が始まるのだったが・・・。


このような大誘拐事件の動機としてはちょっとインパクトがなさ過ぎて、最初から緊張感が持てなかった。犯人グループのつながりも説得力が全くなく、むしろ誘拐事件にだけ絞ったほうが分かりやすいと思うが、誘拐事件の背後にある様々な問題の方がややこしくて、ストーリー全体を分かりにくくしていた。犯人側、被害者側(会社側)、警察の3者の視点から描くのはよかったが、その分、あっさりとしていて内容に深みが出ていなかった。

  1. 邦画-れ

2012-11-02

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01998
製作:2010年/日本/130分
監督:錦織良成
出演:中井貴一/高島礼子/本仮屋ユイカ/三浦貴大


大手メーカーのエリートコースを歩んでいた筒井肇のもとに、故郷・島根で一人暮らす母親が倒れたとの知らせが入る。さらに入社同期の親友が事故死したとの連絡を受ける。久しぶりに帰省した肇は、家族を気遣うことなく仕事に追われていた日々を省みて、子どもの頃からの夢だった電車の運転士になろうと決意するが・・・・。


エリートコースを止めて、地方都市の一運転手から、それも49歳という歳で再スタートするという、極めて無謀とも思える人生の一大転機を、あまりにも淡々と描き過ぎていて、逆にリアリティに欠けるきらいはあった。現実にはもっと緊迫したり切羽詰ったりといった雰囲気が伝わってきてもよさそうだが、貯蓄もある、奥さんも店を持っているといった、プチセレブな土台があるが故、その辺りが伝わってこなかった。事件といえば親友の事故死、子どもの運転操作、そして母親の病などがあったが、どれも深刻には描かれておらず、逆に登場人物は皆、イイ人なので、どちらかというとまったり系に近い映画だった。

  1. 邦画-れ

2012-10-15

RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02295
製作:2011年/日本/123分
監督:蔵方政俊
出演:三浦友和/余貴美子/小池栄子/中尾明慶


富山地方鉄道に勤務する運転士の滝島徹。彼は勤続42年、35年間無事故無違のベテランで、定年を一カ月後に控えていた。そんなある日、妻の佐和子が結婚を機に辞めた看護師の仕事を再開すると宣言する。定年後の残りの人生はずっと専業主婦として家事を任せきりだった妻のために、という気持ちが打ち砕かれた思いの徹は佐和子と口論になり、佐和子は家を出て行ってしまう・・・・。


RAILWAYSシリーズ第2弾とのことだが、中井貴一主演の1作目とは特に関係ない。舞台も富山県の鉄道で、随所で見られる立山連邦の風景が美しい。男の立場としては、三浦友和演じる徹の気持ちが痛いように分かり、どうしても徹の肩を持った見方になってしまったが、すでにそれが男のエゴというか、自分勝手なのかもしれないという気持ちにもさせられた。定年を分岐点とした夫婦の姿を再認識させられ、考えさせられる映画。熟年離婚しないためにも・・・・。


  1. 邦画-れ