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2019-08-06

グリーンブック

★★★★+(4.5)
wグリーンブック
鑑賞No:02927
原題;Green Book
製作:2018年/アメリカ/130分
監督:ピーター・ファレリー
出演:ビゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく・・・・。

第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。ロードムービーには名作が多いが、本作もその1本に加わった感じ。
また、人種差別を題材にした作品も多い。本作は、黒人の天才ピアニストと白人の用心棒のコンビによるロードムービーで、コンサートツアーで南部の町を回るのに黒人のシャーリーが白人のトニーを雇って同行させる。なぜ、白人の同行が必要なのかは、映画を観ていて分かってくる。そして、黒人への人種差別の実態を目の当たりにするのである。これはフィクションではなく、実話を基にした作品で、実際にこのような酷い人種差別が、招待した天才ピアニストに対してでさえ残っていいることに驚かされる。また、孤高のピアニストでもあるシャーリーとは道中、繰り返し喧嘩をするが、次第にお互いの立場や性格を理解し、人種を超えて生涯の友にまで発展する感動のドラマ。

劇場公開日 2019年3月1日



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2019-05-28

クロコダイル・ダンディー2

★★★★(4.0)
wクロコダイル・ダンディー2
鑑賞No:00067
原題:Crocodile Dundee II
製作:1988年/オーストラリア/97分
監督:ジョン・コーネル
出演:ポール・ホーガン/リンダ・コズラウスキー

オーストラリアからニューヨークに来てしばらく経つミック・ダンディー。新聞記者のスーと同棲しながらダイナマイトを使って魚獲りをする毎日を過ごしていた。その頃、スーの前夫が、麻薬組織の現場をカメラにおさめるも見つかってしまい殺されてしまう。間一髪、証拠のフィルムは郵送され、スーの元に届けられるが・・・。

ミック・ダンディーの活躍を描くシリーズ第2弾。ミックの大都会におけるカルチュー・ギャップも面白いが、やはり今回のポイントは故郷に戻って、地の利を活かしたオーストラリアでの活躍は見もの。そういう意味では1作目より面白いかもしれない。殺人も厭わない麻薬組織との危険な戦いにも関わらず、緊張感を感じさせず、余裕さえ感じる戦いぶりには感心する。肩肘張らず観るにはいい映画。

劇場公開日 1988年8月6日



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2019-05-27

クロコダイル・ダンディー

★★★★(4.0)
wクロコダイル・ダンディー
鑑賞No:00066
原題:Crocodile Dundee
製作:1986年/オーストラリア/97分
監督:ピーター・フェイマン
出演:ポール・ホーガン/リンダ・コズラウスキー

新聞記者のスーは、オーストラリアの奥地でワニと格闘し無事生還したという“クロコダイル・ダンディー”に興味を持ち、取材のためオーストラリアに赴く。そこでダンディーと親密になったスーは、ダンディーをニューヨークに誘う。そしてニューヨークに来たダンディーは、持ち前の人なつっこさで文化の違う人々と独特の交流を始める・・・。

オーストラリアの奥地に住む“クロコダイル・ダンディー”と呼ばれる男が巻き起こすコメディ。素朴なダンディーが大都会で巻き起こすハプニングに笑わされる。特に構えるわけでもなく、さりげなく悪党に対峙するダンディーを見ていて、とても爽やかさを感じる小気味な良作。主演のポール・ホーガンは、本作で共演したリンダ・コズラウスキーと結婚しましたが、最近は見なくなりましたね。(どうしているのでしょうか?)

劇場公開日 1987年2月21日



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2019-05-26

黒い絨氈

★★★★(4.0)
w黒い絨氈
鑑賞No:00065
原題:The Naked Jungle
製作:1954年/アメリカ/95分
監督:バイロン・ハスキン
出演:チャールトン・ヘストン/エリノア・パーカー

手紙でしかやり取りのなかった農園主のクリストファーと新妻のジョアナ。そのジョアナがアマゾン奥地にある彼の農園にやってきた。しかし、美しく洗練されたジョアンナが何故こんな田舎の農園主に嫁いだのか疑問を持つクリストファーは彼女に対し冷たい態度になる。そんな頃、彼の農園に向って人食い蟻マラブンタの大群が迫っていた・・・。

南米アマゾン川上流の農園を舞台に、人食い蟻マラブンタとの戦いを描いたパニック映画。子供の頃に観た記憶しかないが、蟻の大群の映像には非常に驚いた記憶がある。CG技術のなかった当時なので、当然画面の蟻は本物だと思うが、あれだけの数の本物の蟻を使ったとはさすが!と言わざると得ない。本作はTV放映で観ただけだが、解説者が「蟻を調教した」ような話をしていた記憶があるが、本当ならどうやって調教したのか未だに不思議である。

劇場公開日 1954年7月13日

(予告編なし)

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2019-05-22

グレムリン2 -新・種・誕・生-

★★+(2.5)
wグレムリン2
鑑賞No:00064
原題:Gremlins 2: The New Batch
製作:1990年/アメリカ/108分
監督:ジョー・ダンテ
出演:ザック・ギャリガン/フィービー・ケイツ

ビリーとケイトは二人揃ってニューヨークで新生活を送っていた。彼らは大富豪クランプの所有するビルで働いていたが、ある日そこで研究材料として捕らわれていたギズモを発見し、救出する。しかし、ちょっと目を離した隙に水を浴びてグレムリンに。さらに大量発生したギズモはバイオテクノロジーの力でさらに凶暴になっていく・・・・。

前作は、クリスマス時期の子供向け映画としてなかなか良く出来上がっていましたが、本作は続編にありがちな安易な作り方で、悪ふざけも度を越しており、ちょっと残念な内容です。ストーリーを楽しむというよりは、新種化した様々なグレムリンを楽しむことに主題をおいたようで、そういう意味ではより子供(それも小さい子)向けになっているのかも!?パート2がパート1を越えられない典型的な作品。

劇場公開日 1990年8月3日



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2019-05-20

グレムリン

★★★+(3.5)
wグレムリン
鑑賞No:00063
原題:Gremlins
製作:1984年/アメリカ/106分
監督:ジョー・ダンテ
出演:ザック・ギャリガン/ホイト・アクストン

父よりクリスマス・プレゼントとしてユニークな動物モグワイをもらったビリー。モグワイを飼うに当たって、「水に濡らさないこと」「太陽光線に当てないこと」「真夜中過ぎにエサを与えないこと」の3つを守るように言われる。ビリーはモグワイにギズモと名付けるが、遊びに来た友達がギズモに水をかけてしまった・・・。

本作の製作総指揮はスピルバーグだが、まさにこの当時のスピルバーグらしさが感じられる作品。この頃は「E.T.」はじめ子供と一緒に観ても楽しめる作品が多かったが、「シンドラーのリスト」あたりから社会的なテーマも多く取り扱い始めたため、「グレムリン」のような作品が減ってきたのは残念。まだまだ今のようなCG技術がなかった頃の作品なので、ギズモの動きもぎこちないが、逆に今観ると愛着が沸く映像でもある。

劇場公開日 1984年12月8日



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2019-05-19

グレートハンティング

★★(2.0)
wグレートハンティング
鑑賞No:00062
原題:Ultime Grida Dalla Sauana
製作:1975年/イタリア/95分
監督:アントニオ・クリマティ/マリオ・モッラ
出演:-

人がライオンに食われるシーンで公開当時話題となったイタリア製の長編ドキュメンタリー。日本公開時、副題に「地上最後の残酷」にあったようにショッキングな映像の連続する映画。

全編を通して描かれているのは、全世界の動物や人間の狩りをめぐるエピソード。バスから降りてライオンを撮影していた観光客がライオンに襲われ、家族の目の前で食い殺されるシーンをはじめ、原住民が白人を狩って頭の皮を剥ぎ、首を切り落とすシーンなど、残酷なシーンがてんこ盛り。本作を観たときは幼かったこともあるが衝撃度は凄かった。全てが真実と思い込み、自分たちが住む世界とは全く違う、大自然での恐るべき実態に足が震えた記憶がある。結局どこまでが真実でどこまでが虚実かわからないが、良くも悪くも衝撃的な映画。

劇場公開日 1976年3月13日

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2019-05-18

クリッター

★★(2.0)
wクリッター
鑑賞No:00061
原題:Critters
製作:1986年/アメリカ/85分
監督:スティーブン・ヘレク
出演:ディー・ウォレス・ストーン/M・エメット・ウォルシュ

極悪非道で食欲旺盛な生物“クリッター“が銀河系刑務所を脱獄し、アメリカのカンザス州に上陸。やがて侵略を開始する。クリッターを倒すのは銀河系の仕事人、二人のトランスフォーマーか、それとも人類か・・・・。

明らかにSFブラックコメディ映画「グレムリン」に影響を受けたというか、パクったのか、まさにグレムリン系の映画。グレムリンのギズモはそれなりにきもカワイイといわれても納得するが、久リッターが意外と可愛いと人気があるのはイマイチ私には分からない。内容的には単純で、子供向きなので大人には不向きかも。こういう系が好きな人にのみお奨めかな。

劇場公開日 1987年4月4日



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2019-05-17

グッドモーニング・ベトナム

★★★+(3.5)
wグッドモーニング・ベトナム
鑑賞No:00060
原題:Good Morning, Vietnam
製作:1987年/アメリカ/120分
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ロビン・ウィリアムズ/フォレスト・ウィテカー

1965年。ベトナム戦争は泥沼化し、戦地では厭戦気分が蔓延する中、兵士の士気を高めるため、テイラー将軍は本国から人気ディスクジョッキーのエイドリアン・クロンナウアーを呼び寄せる。一風変わった彼は「グッドモーニング・ベトナム!」の叫び声で放送を始め、ロックンロールとマシンガンのような喋りで一躍兵士たちから絶大な人気を得る。しかし、ある日、軍規に触れる放送をしたことで降ろされてしまう・・・・。

ロビン・ウィリアムズは一時期、やたら映画に出ていた印象があり、それもこんな役まで引き受けるか?と思ったほどだったが、個人的に本作が本人のキャラに一番近い感じを受けた映画だった。それにしてもこの映画ほど字幕ではなくナマの英語で理解できればと思ったことはありません。それぐらい彼の演じたクロンナウアーのマシンガン・トークはすざまじく感じられ、圧倒された。しかしそれも字幕でだから、実際はもっとすざまじいものだったと予測されます。ベトナム戦争モノでありながら戦争シーンはほとんどないものの、戦争のむなしさやベトナム人との親交を通してより強く感じる人種差別を描いた映画。

劇場公開日 1988年10月8日



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2018-05-28

グリーン・ホーネット

★★+(2.5)
wグリーン・ホーネット
鑑賞No:02119
原題:The Green Hornet
製作:2010年/アメリカ/119分
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:セス・ローゲン/ジェイ・チョウ

ブリット・リードはロサンゼルスにある大新聞社の御曹司だったが、幼くして母を亡くし、新聞社の創業者である厳格な父に反抗して、放蕩生活を繰り返す青年だった。しかしある日、父が急死し、ブリットが社長の座につくことに。そんな中、父の運転手だったカトーから父の意外な一面を知らされ、正義に目覚めたブリットはロスに蔓延る悪を退治する決意をする。そして、天才発明家でもあるカトーとともに“グリーン・ホーネット”と名乗って活動を始めるが・・・・。

スーパーヒーローものだが、主人公が人間的に問題ある設定なのは奇を衒って面白いのかもしれないが、観ていてもどうもヒーローものとしては感じにくく、日本で興行的に失敗した理由も分かるような気がする作品。主人公に反して、まさに完璧なヒーローとして活躍するのが相棒のカトーだが、こちらは役どころの割にインパクトの薄い俳優が演じているためにどうも盛り上がりに欠ける。映画に彩りを加える大きな要素として、秘書役でキャメロン・ディアスが出演しているのは救いだが、もう少しストーリーに絡んで欲しかった。

劇場公開日 2011年1月22日



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2018-01-09

クレイジー・ナイン

★+(1.5)
wクレイジー・ナイン
鑑賞No:02884
原題:老笠 Robbery
製作:2015年/香港/92分
監督:ファイア・リー
出演:デレク・ツァン/J・アリエ/ラム・シュー

金も彼女も居場所もない青年ラウは、偶然立ち寄ったコンビニで求人のビラを見かけ、応募してみたところ即採用される。イヤミな店長から小言を浴びせられても全く気にしないラウは、売り物のコンドームに穴を開けたりサンドイッチにイタズラしたりとやりたい放題。やがて、ラウがイタズラしたサンドイッチを購入した老人が戻ってきて、返品を要求する。返品に応じないばかりかクレーマー扱いする店長に怒りを爆発させた老人は、驚くべき行動に出る・・・・。

まだこんなひどい映画があったのか?とびっくりさせられた作品。香港映画だから仕方ないか、と言ってしまえばそれまでだが、ストーリーはハチャメチャと言うか、無いに等しいし、グロシーンは満載で観ていて気分が悪くなりそう。一見シリアスな内容のようで実はコメディなのだろうけど、全く笑えない。ともかく全編通してエログロなので笑いに直結しない。久しぶりに観た最低映画の作品の一つとなった。

劇場公開日 2017年2月25日



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2018-01-02

クッキー・フォーチュン

★★★+(3.5)
wクッキー・フォーチュン
鑑賞No:02112
原題:Cookie's Fortune
製作:1999年/アメリカ/118分
監督:ロバート・アルトマン
出演:グレン・クロース/ジュリアン・ムーア

一人暮らしのクッキーがある日、銃で自殺する。クッキーの遺体を最初に発見したのは姪のカミールだったが、敬虔なキリスト教徒のカミールは「うちの人間は自殺などしない」と、他殺に見せかける工作をする。一緒にいた妹のコーラにも固く口止めした上で、カミールは警察沙汰にし、小さな田舎町は大騒ぎになる。やがて、クッキーの家事の手伝いをしていた黒人のウィリスが殺人容疑で逮捕され・・・・。

ジャンルは?と聞かれるとちょっと回答に困る映画かな。軽妙なテンポで笑いもあるのでコメディともいえるし、とはいえ殺人事件(実際は自殺だが・・・)がストーリーの底流として進行するのでミステリー?orサスペンス?ともいえる。かといって殺伐とした空気は無く、ある意味ほのぼのとした雰囲気が漂う映画でもあるし、大物俳優の共演による人間ドラマ的描写(群像劇)もあり、色々な側面から楽しめる。かといってストーリーは単純、しかしラストはちょっと衝撃といったところも見どころ。

劇場公開日 2000年2月19日



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2017-12-23

クレイジーズ

★★★(3.0)
wクレイジーズ
鑑賞No:02114
原題:The Crazies
製作:2010年/アメリカ/101分
監督:ブレック・アイズナー
出演:ティモシー・オリファント/ラダ・ミッチェル

細菌兵器を積んだ軍用機がとある町の川に墜落し、ウィルスが流失し、その水を飲んだ住人たちが次々と凶暴化していった。保安官のデヴィッドは、この水の給水を遮断するが、すでに周りの人々はウィルスに感染しており、デヴィッドは同僚たちと共に脱出しようとする。しかし軍は事件を秘密裏に処理するため住民を隔離し始め、デヴィッドの妻も隔離されてしまう・・・・。

ゾンビものかと思って観ましたが、ゾンビではなくウィルス感染によるパニックものといった感じ。どういう形態で感染していくのかイマイチ分かりにくかったけど、まずまずドキドキ感は継続する。特に洗車機のところで襲われるシーンは結構怖い。ストーリーは絶望的で救いようがない展開に突き進み、結末は「バタリアン」のような終わり方で、途中で何となく予想できたが、感染ものとしてはこんなものかなと勝手に納得した作品。

劇場公開日 2010年11月13日



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2017-12-02

クロコダイル・ダンディーin L.A.

★★★(3.0)
wクロコダイル・ダンディーin LA
鑑賞No:01097
原題:Crocodile Dundee in Los Angeles
製作:2001年/オーストラリア/97分
監督:サイモン・ウィンサー
出演:ポール・ホーガン/リンダ・コズラウスキー

ワニ狩が禁止され、ツアー・ガイドに転職したクロコダイル・ダンディー、ミック。時代の変化に複雑な心境だが、恋人スーとはラブラブ、息子も8歳に成長して私生活は順調。スーの転勤に伴って、家族3人L.A.に引っ越すことになるが、ミックの行く所トラブルが絶えない。そんな中、スーが犯罪に巻き込まれてしまうのだった・・・・。

オーストラリアが生んだ1986年の大ヒット作品「クロコダイル・ダンディー」のシリーズ第3作。オーストラリアの田舎者が都会に出てきて体験するカルチャーショックを面白おかしく描いた本シリーズ。田舎者ではあるが、自然にふるまう行為はまさにダンディ。格好つけるわけでもないのに、キマっているのが憎い。ダンディだがコミカル。そのギャップも面白く、1作目は大笑いした。しかし、3作目ともなると、そのギャップも慣れてイマイチ感は拭えなかった。ミックが家族持ちになって野生性が失われたこともあるし、彼自身、だいぶん年を取ってしまったのも原因かな?

劇場公開日 2001年6月30日



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2017-10-13

グロリア

★★★(3.0)
wグロリア
鑑賞No:00917
原題:Gloria
製作:1999年/アメリカ/108分
監督:シドニー・ルメット
出演:シャロン・ストーン/ジェレミー・ノーサム

フロリダで3年の刑期を終え、故郷ニューヨークに舞い戻って来たグロリア。そこにはかつての仲間達が彼女を殺すために待ち構えていた。彼女は、銃撃戦に巻き込まれた少年を道連れにアジトからの脱出を図る。無事逃げ延びた二人だが、その少年は組織を揺るがす秘密を握るとてつもない爆弾だった・・・・。

本作はジーナ・ローランズ主演で1980年に製作された同名映画のリメイク。1980年版は観ていないので比較はできなかったが、大まかなストーリーは大体同じでも、主人公グロリアの人物像が1980年版と本作では大きく異なるらしい。1980年版のグロリアは謎を秘めたミステリアスな女性だが、本作のシャロン・ストーン演じるグロリアは刑務所内でも英雄視される、華やかな女性という設定で、180度異なるともいえるぐらいの相違点がある。完成度はオリジナル版より劣るとのレビューもあるが、そこそこ楽しめる作品。

劇場公開日 1999年9月11日



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2017-10-01

グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち

★★★★(4.0)
wグッド・ウィル・ハンティング
鑑賞No:00728
原題:Good Will Hunting
製作:1997年/アメリカ/127分
監督:ガス・バン・サント
出演:マット・デイモン/ベン・アフレック

ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーンを紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆくが、彼の才能に気付いた政府機関や大企業が接近してくる・・・・。

第70回アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品。この年は11部門を制覇した「タイタニック」が作品賞も受賞し、本作は惜しくも受賞を逃したが、作品賞を受賞してもおかしくない作品。また、この作品には色々驚かされた。それは本作の脚本。アカデミー賞脚本賞は本作が受賞するのだが、受賞したのは当時無名だったマット・デイモンと彼の親友で共同執筆者のベン・アフレックだったからだ。そんな才能もあったのかとびっくりさせられた。そして、ロビン・ウィリアムズ。いつもはちょっと変な剽軽なおじさん役の多い彼だが、本作では全く別人のようなシリアスな演技に徹していた。ストーリーは、幼い頃の虐待がトラウマになっていたウィルを更生させるために大学教授のショーンがセラピストの役目を務めるのだが、そのショーン自身も妻を亡くし、失意の中で生きていた男で、2人の交流が共に人生を切り開くきっかけとなっていくといったもの。善意を信じることの大切さを教えてくれる作品。

劇場公開日 1998年3月7日



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2017-06-02

クール・ランニング

★★★★
クール・ランニング
鑑賞No:00421
原題:Cool Running
製作:1993年/アメリカ/98分
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:レオン/ダグ・E・ダグ

88年のジャマイカ。陸上短距離でオリンピック出場を目指していたデリスは予選会で隣コースの選手の転倒に巻き込まれて敗退し、オリンピック出場が夢と消えてしまう。それでもオリンピックに出たいデリスは冬季オリンピックのボブスレー競技のことを知り、幼馴染や同じ夢破れた仲間を巻き込んで練習を開始するが・・・・。

1988年のカルガリー・オリンピックにおける実話を元にしたスポーツコメディ。オリンピックに出たい一心でボブスレーに取り組む主人公たちだが、真剣なのにも関わらず、彼らが巻き起こす滑稽さに思わず笑ってしまいます。雪なんか見たこともない常夏の国ジャマイカでの冬スポーツであるボブスレーという競技が大きなギャップとなっているからでしょう。でも次第に彼らの真剣さが伝わってくるようになり、最後は感動させられるドラマとなります。実話ゆえより感動の大きい1本です。なお、このボブスレー・チームのコーチ役として好演していたジョン・キャンディはこの映画の公開直後に心臓発作のため急死してしまいました。デブ・コメディアンとして存在感のあったキャンディの43歳という若すぎる死には残念でしょうがありません。

劇場公開日 1994年2月19日



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2016-12-21

グリーンマイル

★★★★★
グリーンマイル
鑑賞No:00912
原題:The Green Mile
製作:1999年/アメリカ/188分
監督:フランク・ダラボン
出演:トム・ハンクス/デビッド・モース

アメリカ南部のコールド・マウンテン刑務所に少女殺害の容疑でひとりの黒人死刑囚が送られてくる。
彼は看守主任ポールの尿道炎を治したのを皮切りに次々と奇跡を起こしていく・・・。

苦しむ人から苦痛を取り除くことができる奇跡の力を持つ黒人死刑囚と、彼を取り巻く看守たちのドラマ。
「ショーシャンクの空に」のF・ダラボン監督作ということで期待して観たが、期待を裏切らない作品だった。しかし、無実であるにもかかわらず死刑執行されるシーンはあまりにも悲しい。タイトルの「グリーンマイル」とはこの刑務所で死刑囚が処刑室に行くまでに通る道のことをいっているらしい。

劇場公開日 2000年3月25日



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2016-10-28

クリムゾン・リバー

★★★
クリムゾン・リバー
鑑賞No:01033
原題:Les Rivieres Pourpres
製作:2000年/フランス/106分
監督:マチュー・カソヴィッツ
出演:ジャン・レノ/ヴァンサン・カッセル

アルプス山脈で変死体が発見され、パリから派遣されたベテラン刑事ニーマンスが捜査を始める。同じ頃、墓荒らしと小学校での盗難事件を調査していた若手刑事マックスはこの事件にある少女が関係していることに気付く。この2人が追う、一見何の関係もないこの2つの事件がやがて一つに結びついていくのだが・・・・。

猟奇殺人を強調したかったのか、冒頭の結構リアルな死体はあまりにリアルすぎて逆に気持ち悪かったが、前半のミステリアスな展開は、物語を盛り上げる効果は十分あった。ゆえに後半からラストは性急すぎる展開と、チョット肩透かしを食わされる結末に少々ガッカリ。フランス映画独特の雰囲気を醸し出していたが、セリフは英語で、アクションを中心とした全体的にはハリウッド色が強かったため、中途半端なイメージは否めない。原作はなかなかよさそうなことを聞いているので、もう少し原作に忠実であればもっとよくなっていたかも!?

劇場公開日 2001年1月27日



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2016-09-10

靴をなくした天使

★★★★
靴をなくした天使
鑑賞No:00369
原題:Hero
製作:1992年/アメリカ/117分
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:ダスティン・ホフマン/アンディ・ガルシア

飛行機事故が起こった場所に偶然居合わせたコソ泥のバーニーは、助けを求める乗客を救出し、そのままその場から立ち去る。TVレポーターのゲイルはTV番組の中で賞金100万ドルをつけて、この命の恩人の捜索を開始する。そこに名乗り出たのはホームレスのジョンだったが、マスコミは彼を一躍ヒーローとして祭り上げる・・・。

邦題はストーリーを端的に表現しているが、原題の「HERO」が示す通りヒーローとは何かを問う映画。マスコミが取り上げる事実、あるいはあたかも事実のように作り上げられた内容、曲解された内容等々と、真実との違いをまざまざと見せつける映画。いかに真実は伝わりにくいかということも最近のマスコミ報道を見ていて感じる。また昨今どの企業でもコンプライアンス(法令遵守)が叫ばれているが、まずいことを隠そうとしてつくちょっとした嘘が後に大騒ぎになる例はあとを絶たない。「嘘はいずれバレル」ということを肝に銘じ、また真実を見極める目を養うことが肝要だと思う。

劇場公開日 1993年4月24日



(キャスト一覧)
ダスティン・ホフマン
アンディ・ガルシア
ジョーン・キューザック
スティーブン・トボロウスキー
トム・アーノルド
ジーナ・デイビス
ケビン・J・オコナー
モーリー・チェイキン
クリスチャン・クレメンソン
スージー・キューザック


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2016-07-02

クリフハンガー

★★★★
クリフハンガー
鑑賞No:00356
原題:Cliffhanger
製作:1993年/アメリカ/113分
監督:レニー・ハーリン
出演:シルヴェスター・スタローン/ジョン・リスゴー

天才クライマーのゲイブはロッキー山脈でレスキューの仕事をしていたが、同僚で親友のハルとその恋人のサラの救出に向った際にハルの目の前で救出に失敗しサラを死なせてしまう。ハルはゲイブを責め、責任を感じたゲイブは山から遠ざかる。それからしばらく経ったある日、財務省造幣局の輸送機が犯罪組織のジェット機に襲われるが、ジェット機は不時着し、奪われた大金とともに山中に消えてしまう・・・。

「ランボー」「ロッキー」の大ヒット後、あまりさえなかったスタローンが久々にアクションスターとして存在感を示した作品。ランボーのようなプロの戦闘員ではない、一山岳レスキュー隊員ではあるが、雪山という環境を逆手に取って武装集団に立ち向かう姿には爽快感すら感じられる作品となっている。(雪山のプロとは言いながら、素人にしては強すぎる感はあるが・・・)この爽快感は、ジョン・リスゴーが演じる悪役キャラの好演にもよると思われる。見事なまでに悪役を演じきっているがゆえに、それをやっつける爽快感はたまらない。同じように雪山でのアクションを扱った最近の映画(邦画)に「ミッドナイトイーグル」があるが、設定的には「ミッドナイトイーグル」の方が圧倒的にスケールが大きいはずなのに、観ていて受ける迫力の大きさはこちらの方がはるかにスケールが大きいように感じた。

劇場公開日 1993年12月4日



(キャスト一覧)
シルベスター・スタローン(Gabe_Walker)
ジョン・リスゴー(Qualen)
マイケル・ルーカー(Hal Tucker)
ジャニン・ターナー(Jessie Deighan)
レックス・リン(Travers)
キャロライン・グッドオール(Kristel)
ポール・ウィンフィールド(Walter Wright)


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2016-06-24

グーニーズ

★★★
グーニーズ
鑑賞No:01564
原題:The Goonies
製作:1985年/アメリカ/114分
監督:リチャード・ドナー
出演:ショーン・アスティン/ジョシュ・ブローリン

オレゴン州アストリア市の田舎町に住むマイキーの家は多額の借金を抱えており、彼の家のある一帯をゴルフ場にしようとしている銀行から立ち退きを迫られていた。そんなある日、マイキー率いる悪がき集団“グーニーズ”のメンバーは、マイキーの家の屋根裏で伝説の海賊「片目のウィリー」が残した宝のありかを記した地図を見つける。早速彼らは宝を求め、地図の示す場所に向うが・・・・。

海賊の財宝を求め冒険を繰り広げる“グーニーズ”の活躍を描く。スピルバーグ総指揮作品とあって長年観たいと思いながらなかなか観るチャンスがなかった作品だったが、このたびGyaoでたまたま視聴することができた。しかし、1980年代作品の雰囲気を感じさせる映画でまずまず普通に楽しめるものの、長年の期待が膨らみすぎて思ったほど面白かったともいえない内容だった。もともと、子供版インディ・ジョーンズを勝手にイメージしていたが(そういう雰囲気はあるが・・・)、スケール的にはインディにはるかに及ばず、こじんまりした冒険活劇という印象は拭えなかった。また最近は高度なCGによるリアルな映像を見慣れているせいもあり、映像的にも少々古臭さが残る感じがした(20年以上前の作品なのでやむを得ないが)。それでも、冒険活劇として楽しませる要素は満載なので、気楽な感じで親子で観るにはいい映画かも知れない。

劇場公開日 1985年12月7日



(キャスト一覧)
ショーン・アスティン(Mikey)
ジョシュ・ブローリン(Brand)
ジェフ・コーエン(Chunk)
コリー・フェルドマン(Mouth)
ケリー・グリーン(Andy)
マーサ・プリンプトン(Stef)
ジョナサン・キー・クァン(Data)
ジョン・マツザク(Sloth)
ロバート・ダビ(Jake)
ジョー・パントリアーノ(Francis)
アン・ラムジー(Mama_Fratelli)


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2016-03-31

グッド・シェパード

★★★+
グッド・シェパード
鑑賞No:01439
原題:The Good Shepherd
製作:2006年/アメリカ/165分
監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:マット・デイモン/アンジェリーナ・ジョリー

1961年、キューバ・カストロ政権の転覆を狙ったCIAのピッグス湾上陸作戦が失敗する。作戦の指揮を執っていた謀報員エドワードは内通者がいたことを示す証拠物件を受け取るが・・・。時はさかのぼり、第二次世界大戦前夜。イエール大学に在学していたエドワードは、FBIからナチス協力容疑のある教授の調査を頼まれ見事完遂する。その後、学内エリートで構成される秘密結社のメンバーとなり、その関係で対外謀報活動の一員への道を進み始める・・・。

CIA最大の汚職事件といわれる“ピッグス湾事件”をモチーフにした、ロバート・デ・ニーロの監督第2作。3時間近い映画で前半やや中だるみしがちだが、前半の伏線が後半うまくつながっていき、後半からラストにかけては楽しめた。ただ時間軸が次々と変わるため、よく観ていないと分からなくなる箇所もあった。というのもマット・デイモンもアンジェリーナ・ジョリーも年月が変わってもあまり年を取ったイメージに見えないから・・・。マット・デイモンの演技はよかったが、勝手についたイメージなのか、CIAという影・謎・秘密のイメージとマット・デイモンはややマッチングしていないようにも思えた。(個人的偏見ではあるが・・・)意外なラストも用意されており最後まで楽しめるものの、テーマ的にやや重い感じのする映画。「ゴッドファーザー」を彷彿させるシーンのある映画だが、製作総指揮にコッポラ、監督がデニーロなら納得か。

劇場公開日 2007年10月20日



(キャスト一覧)
マット・デイモン
アンジェリーナ・ジョリー
ロバート・デ・ニーロ
ビリー・クラダップ
ウィリアム・ハート
ジョー・ペシ
ジョン・タトゥーロ
マイケル・ガンボン
アレック・ボールドウィン
エディ・レッドメイン


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2016-02-03

グラディエーター

★★★★
グラディエーター
鑑賞No:00950
原題:Gladiator
製作:2000年/アメリカ/155分
監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ/ホアキン・フェニックス

西暦180年、皇帝に絶大な信頼を置かれていた歴戦の勇者マキシマスは、遠征先のゲルマニアの地で、皇帝マルクス・アウレリウスから次期皇帝の座を託したいと要請を受ける。だが、これを知った野心家の皇帝の息子コモドゥスは、老父をひそかに殺して自ら後継者を宣言する。罠にはまったマキシマスは、処刑の危機に陥る・・・・。

古代ローマを舞台にした久々のスペタクル映画といった感じ。主演のラッセル・クロウは勇者マキシマスを演じるために18kg減量して筋肉をつけたらしい。その努力は見事にスクリーンに現れている。またCGや壮大なセットもすばらしい。これにより、古代ローマの荘厳さがスクリーンに甦ったようだった。ストーリーはわりと陳腐かもしれないが、それがかえって素直に感動できる。そしてやっぱり戦闘シーンでしょうか。迫力があり、見ごたえがある戦闘シーンは手に汗握る面白い作品でした。

劇場公開日 2000年6月17日



(キャスト一覧)
ラッセル・クロウ(Maximus)
ホアキン・フェニックス(Commodus)
コニー・ニールセン(Lucilla)
オリバー・リード(Proximo)
リチャード・ハリス(Marcus Aurelius)
デレク・ジャコビ(Gracchus)
ジャイモン・フンスー(Juba)


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  3. CM(0)

2016-01-17

クローバーフィールド HAKAISHA

★★★+
クローバーフィールド
鑑賞No:01524
原題:Cloverfield
製作:2008年/アメリカ/85分
監督:マット・リーブス
出演:マイケル・スタール・デビッド/マイク・ボーゲル

ニューヨーク・ダウンタウンで、日本への転属が決まったロブを祝福するパーティが開かれていた。そのパーティの途中、突然の爆音が起こる。慌てて屋上に行き、ニューヨークの街を見ると、大爆発が!さらに混乱するニューヨークの街に、今度は自由の女神の首が落下してくる・・・。

評価の極めて難しい作品。製作のJ・J・エイブラハムが語っているように、アイデアとなった「ゴジラ」を彷彿させる映画だが、構成はまさに「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に極めて近い。評価が難しいのは、いい点と悪い点が表裏一体で混在しているから。映像はオープニングとエンド・クレジットを除き、すべて民間人が撮ったというビデオ映像を使っているため、通常の映画とは違って斬新でリアル感が伝わってきた。一方、手ブレが多く、観ていて疲れるばかりか、下手すると気分が悪くなってしまう。ストーリーは分かりやすいといえばそれまでだが、中味がないともいえる。観ているものと同じ視線、同じ情報量なので、「何が起こっている?」「これから何が起こる?」というのが出演者と同じレベルで味わえ、次への展開のワクワク感はもの凄い。登場する怪獣らしき生物も遠目であったり一瞬だったりして今ひとつ実体がつかめないという恐怖感が募ってくる。しかし、最後まで主人公たちには何の情報も与えられないため、主人公と一体化している我々観客の消化不良感は否めないと思う。あとハンディビデオ映像。そもそもここに一番斬新姓があるといわれており、一定の評価はできると思う。ただ、リアリティを追究するならもっと徹底すべきで、素人映像だがどこか映画っぽくしようとするわざとらしさが随所に垣間見えて、少し興醒め。結局、この作品は映画としては高評価はできないが、映像表現作品として観れば少し面白い作品かなという印象だった。

劇場公開日 2008年4月5日



(キャスト一覧)
マイケル・スタール=デビッド
マイク・ボーゲル
オデット・ユーストマン
リジー・キャプラン
ジェシカ・ルーカス
T・J・ミラー


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2015-12-30

クリード チャンプを継ぐ男

★★★+
クリード チャンプを継ぐ男
鑑賞No:02755
原題:Creed
製作:2015年/アメリカ/133分
監督:ライアン・クーグラー
出演:マイケル・B・ジョーダン/シルベスター・スタローン

自分が生まれる前に死んでしまったため、父アポロ・クリードについて良く知らないまま育ったアドニスだったが、彼には父から受け継いだボクシングの才能があった。亡き父が伝説的な戦いを繰り広げたフィラデルフィアの地に降り立ったアドニスは、父と死闘を繰り広げた男、ロッキー・バルボアにトレーナーになってほしいと頼む。ボクシングから身を引いていたロッキーは、アドニスの中にアポロと同じ強さを見出し、トレーナー役を引き受けるが・・・・。

シルベスター・スタローンを一躍スターにした「ロッキー」シリーズの新章。現実と同様、映画の中でも一夜でスターとなったロッキーの、そのきっかけとなった対戦相手であり、その後ライバルとなり、最後には盟友となるアポロ・クリードの息子が新「ロッキー」シリーズの主役となる。もちろんスタローンもロッキー役として登場するが、彼は主人公アドニスのトレーナーとしてローキーの戦法、アポロの血統を継がせる立場となる。ただ、ロッキー自身はリングではなく、病という別の相手との闘いを強いられることにはなるが・・・。ストーリー展開は標準的なロッキーシリーズと同じだが、内容にいまいちハングリーな面や争うシーンが少ないため、やや激しさに欠ける、おとなしい印象がした。それでも終盤のチャンプとの試合のシーンになると、だんだん盛り上がってきて、最後は感動的なシーンで終わるのは良かった。

劇場公開日 2015年12月23日



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2015-07-19

クレイマー、クレイマー

★★★★
クレイマークレイマー
鑑賞No:00946
原題:Kramer vs. Kramer
製作:1979年/アメリカ/105分
監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン/メリル・ストリープ

結婚8年にして仕事一筋のテッドに愛想を尽かし、自分を取り戻すために妻のジョアンナは7歳の息子ビリーを残して家を出る。最初は冗談だと思っていたテッドも翌日事の重大さを知り、その日から息子ビリーとの2人の生活が始まる・・・。

第52回アカデミー作品賞ほか計5部門を受賞したハートウォームドラマ。女性の自立心と父親の子育てを描いた秀作。仕事一筋だったテッドが妻との別離をきっかけに子供のことを思い、子供のために仕事を失っても子供との関係を維持しようとする姿は感動もの。テッドが朝食のフレンチトーストを作るシーンは本作を象徴する有名なシーンで特に印象深い。子供の親権を裁判で争うことになるが、ラストは感動的。離婚件数の増える昨今、考えさせられる映画である。

劇場公開日 1980年4月5日


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2015-07-07

グランドピアノ 狙われた黒鍵

★★★
グランドピアノ 狙われた黒鍵
鑑賞No:02676
原題:Grand Piano
製作:2013年/スペイン、アメリカ/91分
監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド/ジョン・キューザック

過去の失敗からステージ恐怖症に陥り、演奏から遠ざかっていたピアニストのトムは、5年ぶりに表舞台へ復帰することになる。演奏会にはベーゼンドルファー社製の名器インペリアルが用意され、トムは恩師パトリックが残した難曲の演奏に挑むが、その譜面には「一音でも間違えたら、お前を殺す」というメッセージが記されていた。やがて会場に潜む謎のスナイパーの銃口が自分をとらえていることを知ったトムは、誰にも助けを求めることもできず、絶体絶命の中で演奏を続けるが・・・・。

コンサートホールでの演奏中に命を狙われたピアニストの危機がワン・シチュエーションで描かれるサスペンス。ワン・シチュエーション作品ははストーリーが単純明快な分、アイデア勝負のところがあり、それがないと最後まで観客の興味を惹きつけることはできない。そういう意味で以前より非常に期待していた作品だったが、期待が大きかっただけに落胆も大きかった。設定からして不自然というか違和感の感じるものだが、それでも最後に納得させるだけのオチが用意されていれば大成功だと思う。だが、この作品はそのオチがない。途中、結構ハラハラするシーンがあっただけにオチがないのは残念。また、オチがないだけではなく、終盤は暴走し始め、もはや前半の緊迫感が何だったのかと思わざるを得ないのは残念。

劇場公開日 2014年3月8日


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2015-06-05

グリーン・ランタン

★★
グリーン・ランタン
鑑賞No:02219
原題:Green Lantern
製作:2011年/アメリカ/114分
監督:マーティン・キャンベル
出演:ライアン・レイノルズ/ブレイク・ライブリー

米空軍テストパイロットのハル・ジョーダンはある日、宇宙の平和と正義を守る組織「グリーン・ランタン」の一員に選ばれる。宇宙最強の武器と言われるパワーリングの力に当初は戸惑うハルだったが、幼なじみで恋人のキャロルや仲間たちを守るため、全宇宙を巻き込んだ壮大な戦いに身を投じていく・・・・。

CG技術の発達で、この手の映画が作りやすくなったのだろうか、やたらコミック・ヒーローの映画化が立て続いているが、この作品もその一つ。日本人の誰もが知っているアメコミ・ヒーローと比べるとメジャーではない主人公なので、イマイチとっつきにくさはあった。特に、メジャーでないがゆえに、より際立った特徴があれば印象に残りやすいのだが、あまりにも特徴に欠けるヒーローという印象しか残らなかった。おそらく、観てしばらくたつとストーリーを忘れそうな作品。

劇場公開日 2011年9月10日


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2015-05-22

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

★★★+
グレース・オブ・モナコ
鑑賞No:02655
原題:Grace of Monaco
製作:2013年/フランス/103分
監督:オリビエ・ダアン
出演:ニコール・キッドマン/ティム・ロス

人気絶頂の56年にモナコ大公レーニエ3世と結婚して女優業を退き、世界を驚かせたグレース・ケリー。それから6年、いまだ公妃としての立場になじめずにいたグレースは、ヒッチコックからの誘いに心動かされ、女優復帰も考えていた。そんな時、フランスのシャルル・ド・ゴール大統領が過酷な課税をモナコに強要し、夫レーニエ3世が窮地に立たされる・・・・。

グレース・ケリーと言えばヒッチコック監督の「裏窓」がすぐ思い浮かび、往年のスターとしては、イングリッド・バーグマンと並び、超美人女優として有名である。また、モナコ公妃になったことや自動車事故死したことは知っていたが、モナコ公妃としての彼女の人生はまったくと言って知らなかった。なので、すべてが事実ではないだろうが、一応事実に基づいて作られていると思える本作の内容は驚きであり、また興味深かった。また、大女優で公妃であるグレース・ケリーの私生活に触れることができ、彼女の横顔を垣間見ることができたことは大きな収穫となる作品だった。ただ、ニコール・キッドマン色が強く、実物のグレース・ケリーとイマイチ重ならなかったのは残念。

劇場公開日 2014年10月18日


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2014-10-10

グエムル 漢江の怪物

★★★
グエムル
鑑賞No:01328
製作:2006年/韓国/120分
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/ペ・ドゥナ/ピョン・ヒボン/パク・ヘイル

ソウルの中心を貫く漢江(ハンガン)の河川敷で、小さな売店を営みながら暮らすパク一家。普段と変わらない日を送っていたパク一家の面々だったが、ある日突然、漢江から飛び出してきた謎の巨大な怪物に娘ヒョンソを奪われてしまう・・・。

韓国で観客動員数歴代1位の大ヒットを記録した映画。TVCMも頻繁に流れ、怪物のしっぽに巻かれ連れ去られる少女のシーンは思わず目を見張った。出演者の演技自体は韓国っぽさが抜けないが、ハリウッドの一流VFXスタッフが作っただけあって、怪物はとてもリアルだった。韓国・ソウルの中心部を流れる漢江(ハンガン)に、突然強大生物グエムルが現れる。このグエムルにさらわれた13歳の娘を奪還すべく、家族4人が救出に向かう。ストーリーは単純ながらも助け出すまでは苦難の連続で、結構楽しめる。ただしラストは納得できなかったが・・・。なおタイトルの「グエムル」は怪物の名前ではなく、ハングル語で「怪物」を意味する言葉らしい。
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2014-04-13

クリムト

★★

鑑賞No:01795
製作:2006年/オーストリア、フランス、ドイツ、イギリス/97分
監督:ラウル・ルイス
出演:ジョン・マルコヴィッチ/ヴェロニカ・フェレ


1918年。病床にあった天才画家グスタフ・クリムトは死を迎えようとしていた。彼の頭の中には彼の人生が走馬灯のように去来していた。19世紀末、故郷のウィーンでは酷評されていた彼の絵が、パリでは絶賛される。そしてパリ万博で出会った美しい女性・レアから肖像画の依頼を受けるが・・・・。


絵画に興味のない私にとって、この映画を観るまでクリムトの名すら知らなかったのですが、結構有名な画家のようですね。映画は少々難解で、クリムトを知らないとさらに分かりにくいという、ドツボにはまってしまう映画です。途中何度か眠気に誘われましたが、時々出てくる絵のモデルさんたちのヌードシーンで眠気が覚める・・・といった繰り返しの映画でした。ストーリーは、死の淵にいたクリムトが、夢の中で自分の半生を回想するという内容ですが、クリムトの作品が芸術的にどうだというのは良く分からず、ただモデルに次々と手を出して子供を作っていく勢力旺盛なおじさんとしか印象の残らない内容でした。





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2014-04-11

黒い家 (韓国版)

★★★

鑑賞No:01792
製作:2007年/韓国/104分
監督:シン・テラ
出演:ファン・ジョンミン/カン・シニル


生命保険会社の査定員チョン・ジュノは、面識のない顧客パク・チュンベからの指名を受けて訪問した彼の自宅で、チュンベの息子の首吊り死体を発見する。チュンベは息子の保険金の支払いを執拗に要求するが、ジュノはチュンベが保険金殺人を犯したのではないかと疑い、警察に掛け合う。その後、ジュノが再びチュンベの家に向かうと、そこには憔悴したチュンベの妻イファがおり、次の標的は妻ではないかと疑うが・・・・。


本作は貴志祐介の同名小説を、 内野聖陽・大竹しのぶ主演で1999年に製作された同名映画の韓国版リメイク。大筋のストーリーはオリジナルと同じだったため、やや新鮮さには欠けるきらいがあった。オリジナルと比べると、映像的に目を背けたくなるシーンは多いものの、邦画独特のおどろおどろしい、背筋からぞーとするような感覚的な恐怖はオリジナルには及ばない感じがした。そしてオリジナルで何よりも怖かったのは、保険金を請求する男の妻だが、韓国版での妻は残忍ながらもどこか大人しく、内面的な恐ろしさはあまり出ていなかった。というか、オリジナルの大竹しのぶの演技があまりにも強烈で怖かったため、そう感じるのかもしれない。この作品を観たことで、改めてオリジナルの大竹しのぶの怪演の凄さを感じた。





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2014-02-25

グラン・トリノ

★★★★+

鑑賞No:01744
製作:2008年/アメリカ/117分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ビー・バン


朝鮮戦争の帰還兵ウォルトは、最愛の妻を亡くし、実の息子とも折り合いが悪く、心を閉ざした毎日を送っていた。ウォルトの亡き妻もウォルトが懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めを断っていた。そんなある日、近所のアジア系移民のギャングが、ウォルトの隣に住む少年タオに、ウォルトの愛車グラン・トリノを盗ませようとするが・・・・。


まさにクリント・イーストウッドのための映画のようで、孤独で頑固な元自動車工のウォルト役ははまり役といえる。最初はとっつきにくく、嫌なオヤジという感じを遺憾なく漂わせていたが、実は正義感が強く、孤独ゆえ本当に心を通わせた人に対しては命をかけてまでも尽くそうとする人情味を持った横顔を次第に見せてくるあたり、見事な演技とストーリー展開である。実の息子たちよりも心を通わせた近所に住むモン族の人々との交流や、タオを教育することに次第に生きがいを感じていくが上に、最期にウォルトが取る行動には意外と言うよりも、軍人として敵を殺さざるを得なかったむなしさと贖罪からの、天晴れともいうべき結末に息を飲んだ。悲しい結末だが、なぜか胸のすくラストで満足の一作。





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2014-01-14

クロニクル

★★

鑑賞No:02470
製作:2012年/アメリカ/84分
監督:ジョシュ・トランク
出演:デイン・デハーン/アレックス・ラッセル


平凡で退屈な日常生活を送る3人の高校生アンドリュー、マット、スティーブは、ある日、特殊な能力・念動力を身につける。最初は遊び半分でその力を使って楽しんでいた彼らだったが、やがて自身の力をコントロールできなくなったアンドリューが暴走し始める・・・・。


POV方式で撮影された映画だが、モキュメンタリーっぽくない内容なので、果たしてPOV方式がよかったのか疑問の作品。POV方式にしたが故に、見づらい、分かりづらいシーンが多くあったことも否めない。また低予算映画だからしょうがない点はあるものの、脚本、俳優、演技など一流とは言えない内容には少し不満が残る。ただし、念動力を使ったアクションシーンはよくできていた。青春映画ともいえる内容ながら、主役のアンドリューに同情する点はほとんどなく、後味の悪い終わり方だったのも残念な作品。


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2013-12-16

グランド・マスター

★★★★

鑑賞No:02450
製作:2012年/中国/123分
監督:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン/チャン・ツィイー/チャン・チェン


1930年代の中国。引退を決意した北の八卦掌の宗師(グランドマスター)、ゴン・バオセンは、一番弟子のマーサンと、南の詠春拳の宗師、イップ・マンを後継者の候補と考えていたが、野望に目のくらんだマーサンがバオセンを殺害。ライバルでもあるイップ・マンに惹かれていたバオセンの娘ルオメイは、その思いを封印して父の復讐を誓うが・・・・。


ブルース・リーの師匠として知られる詠春拳の達人イップ・マンを中心に、実在のグランドマスターたちをモデルにした作品。思っていた内容とはちょっと違ったが、グランドマスターたちが繰り広げる戦いはどれも見どころある。特に主役のトニー・レオン演じるイップ・マン以上の存在感と美しさで印象強かったのがチャン・ツィイー演じるルオメイ。最後のマーサンとの駅のプラットフォームでの対決は壮絶で手に汗握った。久々の見ごたえある対決シーン満載のカンフー映画。

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2013-11-17

グランド・イリュージョン

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02443
製作:2013年/アメリカ/116分
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ/マーク・ラファロ/ウッディ・ハレルソン


4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとするが、フォー・ホースメンのイリュージョンを見抜くことができない。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するが・・・・。


テンポ良い展開とスケールの大きいマジックで、飽きさせることなく最後まで見せてくれる映画。4人のイリュージョニストの動機や、トリックには?の部分があったけど、一応、後半には種明かしをしてくれているので、なんとか満足できるか。それにしても、最後のドンデン返しにはやはり騙された!そうきたか!といった結末で、「ユージュアル・サスペクツ」のラストを思わせる。結末を知って、もう一度、おさらいで最初から観てみたい作品である。

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2013-11-15

クラッシュ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01303
製作:2004年/アメリカ/112分
監督:ポール・ハギス
出演:ドン・チードル/サンドラ・ブロック


クリスマス間近のロサンゼルス。深夜のハイウェイで黒人刑事のグラハムは、相棒であり恋人でもあるスペイン系のリアと追突事故に巻き込まれる。車から降り立ったグラハムは偶然事故現場近くで発見された若い黒人男性の死体に引き付けられる・・・・。


第78回アカデミー賞作品賞を受賞した作品。「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を書いたポール・ハギスが初監督。人種も職業も違う22人の登場人物が複雑に絡み合う。最初にあらすじや登場人物をチェックしておいたほうがよいかも。最初は脈絡もなく話が飛んでいくのでわかりにくい。ただ複雑な話の絡み合いが見えてくると、ストーリーのおもしろさ(脚本のすごさ)を感じ始める。米国で抱える人種問題を一つの大きなテーマとして捉えており、問題の深刻さを痛感できる映画となっている。


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2013-07-15

クラウド アトラス

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02396
製作:2012年/アメリカ/172分
監督:ラナ・ウォシャウスキー/トム・ティクバ/アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクス/ハル・ベリー


1849年、南太平洋諸島。奴隷売買を託されるも良心の呵責に苛まれている青年ユーイングは、故郷のサンフランシスコへ向かう途中、密航を企てた奴隷に救いを求められ、彼を助けようとする。そんな中、ユーイングは病にかかり、ドクター、ヘンリー・グースに出会う。グースはユーイングに無料の治療を申し出るが・・・・。


デビッド・ミッチェルの同名小説の映画化。異なる時代と場所を舞台にした、500年間にわたる6つの物語を綴った壮大なSF叙事詩となっている。ただし6つの物語は、オムニバス形式の構成ではなく、入れ子状になっており、エピソードが目まぐるしく変わるため、少々戸惑う。しかしながら、つなぎ目はよく考えられており、巧みな編集であまり違和感はなく、自然に観ることができる。最初戸惑わないために、6つの物語の概要をあらかじめ予習していると分かりやすい。あと、俳優陣も要注意。主要キャストは各物語の複数のキャラクターを演じているので、それも混乱する原因になるかも。残念だったのは6つの物語がどう有機的につながるかを期待していたが、最後に納得できる終わり方ではなかったこと。あらかじめ解説書をよんでいないと、各時代のつながりは分かりにくい。ただ、172分という長尺だが、あまり長くは感じない、退屈させない作品。

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2013-05-08

クエスチョン

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02373
製作:2011年/イギリス/95分
監督:クリス・クロウ
出演:スカーレット・アリス・ジョンソン/ジャック・ゴードン


人気のソーシャル・ネットワークからニューヨーク旅行に招待された4人の男女が、プライベート・ジェット機に乗り込む。やがて飛び立った機内でクイズが出題されることに。このゲームに勝利すれば夢のような景品がプレゼントされるのだ。景品に目がくらんだ彼らは参加条件が記された書類に目を通すこともなく、ゲームへの参加を決めるが・・・。


最近多い、この手のシチュエーション・スリラーものだが、設定や過程だけを重視して、動機、必然性、現実性、納得のいく解説や結末などは軽視される傾向にあるが、この作品もそれらと同類。手の込んだ犯罪計画だが、どう考えても現実性は乏しく、動機も意味不明。ゲームの内容も大半は隠しっぱなしなので、緊張感やドキドキ感も少ない。最後に大ドンデン返しがあるわけでもなく、安易な発想で安価でできる、つまらない作品の域を出ていない。期待して観ると損する作品。

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2012-08-28

グリーン・ゾーン

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02000
製作:2010年/フランス、アメリカ、スペイン、イギリス/114分
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン/グレッグ・キニア


フセイン政権崩壊直後のバグダッド。隠された大量破壊兵器の行方を追って、ロイ・ミラーと彼の部隊はバグダッドを駈けずり回っていた。しかし、いつも踏み込んだ先は空振りで、やがて彼は国防総省の動きに不信感を覚え、同じ疑念を抱いていたCIAのブラウンと組んで米政府の陰謀を暴こうとするが・・・・。


虚実織り交ぜたような映画。戦争映画はどれも最初、退屈なスタートのものが多いと個人的に感じているが、これもご他聞に漏れず、取っ掛かりは少々取っ付きにくい感じがあった。しかし観すすめていくうちにだんだん興味深い内容となってきた。単なる戦争映画ではなく、歴史的犯罪ともいえる大量破壊兵器の保有を口実に始めたイラク戦争の側面を垣間見れたような気がしたためだからだ。最終的には、米政府の陰謀を突き止め、暴くところで終わるが、アメリカ視点でもなく、旧フセイン政権側の視点でもない、元イラク兵のフレディの視点が一番真実に近いように思われた。彼がラストでミラーに発する「この国の未来を決めるのは、あんたらじゃない!」の言葉が胸に突き刺さるほど印象的。「ジェイソン・ボーン」シリーズの監督・主演コンビとのふれこみだったが、あまりそちらの方の面白さは期待しないほうが良いような結構真面目な映画。

  1. 洋画-く

2012-08-01

クレイジー・ハート

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02042
製作:2009年/アメリカ/111分
監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジス/マギー・ギレンホール


かつて一世を風靡したシンガーソングライターのバッド・ブレイクだったが、今は落ちぶれてドサ回りをする毎日だった。そんなある日、ショーのために訪れたサンタフェで、バンドのピアニストから、彼の姪で新聞記者のジーンの取材を受けてくれるよう頼まれる。その取材を通じて二人は次第に打ち解けていくが・・・・。


ジェフ・ブリッジスも老けたなと思わせる容貌となっていたが、その風体が還暦近くになった売れない歌手のドサ回り姿をリアルに表現できており、とてもよかった。さすがにアカデミー主演男優賞を取るだけの演技だった。それにも増して驚かされたのが彼の歌声。吹き替え?かと疑うほどの上手さ。彼の弟子役で売れっ子歌手を演じているコリン・ファレルも上手く、芸達者さを窺わせる。ストーリーは単純だけど、中年男の悲哀を十分感じられて共感できる映画。

  1. 洋画-く

2012-05-30

グッドモーニング・プレジデント

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02067
製作:2009年/韓国/132分
監督:チャン・ジン
出演:チャン・ドンゴン/イ・スンジェ


任期満了まであと半年となった大統領ジョンホは、イベントで応募したロトに当たり、224億ウォンの当選者となる。しかし、当選した暁には全額寄付すると公約していたため、公約どおり寄付するかどうか悩むことに・・・。半年後、大統領となったジウクは、朝鮮半島を揺るがす軍事危機に直面するが、さらにイベント会場で男に襲われ、難題を突きつけられることに・・・。ジウクの後に、韓国初の女性大統領となったギョンジャは、多忙な妻と青瓦台暮らしを強いられストレスを溜め込んでいく夫の素行のため支持率が低下していき・・・・。


3人の大統領が見舞われるトラブルをユーモラスに描いた作品。映画は3人の個性ある大統領をそれぞれ主人公にした3つのエピソードから成っているが、登場人物やストーリーは微妙に繋がっている。3つのエピソードに共通して言えることは、大統領という大きな職責を背負う権力者も実は一般人と変わらず、同じように悩んだり恋したりするが、その立場上、世間的にそれをどうすればよいかというプラスアルファの悩みに苦悩する点。特に最初のエピソードである、ロトで大金を当てた大統領が何とかして換金しようと悪戦苦闘する姿は一国を代表する大統領の姿ではなく、単なる小市民を見ているようで憎らしいというより微笑ましく親近感が湧く。他のエピソードも、大統領という体面を保ちながらも、一人間としての本性を垣間見えて面白い。

  1. 洋画-く

2012-05-16

クロッシング

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02087
製作:2008年/アメリカ/132分
監督:アントワン・フークア
出演:リチャード・ギア/イーサン・ホーク/ドン・チードル


ニューヨーク・ブルックリン。退職を1週間後に控えたベテラン警官エディは、新人警官の教育係に押付けられ辟易していた。一方、安い給料で子だくさんの上に病気の妻を抱えた麻薬捜査官のサルは、広い家に引っ越すためにどうしても現金を必要としていた。そして、昇進のため長年潜入捜査をしている覆面捜査官のタンゴは、友情を感じ始めていた潜入組織のボスのキャズに罠を掛けることに苦悩していた・・・・。


三人三様の警察官。それぞれが悩みや問題を抱えている3人の警察官を交互に描いている。それぞれの設定はどれも興味深く、もっと深く掘り下げれば1本ずつでも作品となりそうな感じがするものの、1つの映画に3つのエピソードを入れたがために、それぞれはやや薄っぺらい内容となってしまったのが残念。そしてなによりも残念なのが、独立した3つのストーリーの中に出てくる3人の警察官とそのストーリーがどう絡んでくるかが一番楽しみだったのに・・・・。「クロッシング」という邦題に騙されてしまった・・・。

  1. 洋画-く

2012-04-06

クロエ

★★★


シネマ大好き!
鑑賞No:02190
製作:2009年/アメリカ、カナダ、フランス/96分
監督:アトム・エゴヤン
出演:ジュリアン・ムーア/リーアム・ニーソン


大学教授の夫デビッドと音大生の息子マイケルに恵まれ、理想的な生活を送る産婦人科医のキャサリン。しかし、このところ夫からも息子からも相手にされない孤独感と不安感に苛まれていた。夫の浮気を疑うキャサリンは、ひょんなことで知り合った娼婦のクロエを雇い、デビッドを誘惑し彼の反応を探るよう依頼する。しかし、クロエからの報告を聞くたびにキャサリンの平穏な日常が狂いだす・・・・。


なにも描きたかったのか、観終わってチョット首をかしげた作品。結局、夫は普通の男だし、妻は思い込みが激しいゆえにコトを大きくしているだけだし、娼婦は嘘つきだが稀代の悪女とまでは言えない中途半端なチョイワル女で、その目的もよくわからないし・・・・。 いま旬のアマンダ・セイフライド(娼婦のクロエ役)の大胆ヌードも話題となったようだが、ヌードといえばジュリアン・ムーアの方が年齢を顧みず、脱ぎっぷりはよかった。

  1. 洋画-く