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2012-12-31

るろうに剣心

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02317
製作:2012年/日本/134分
監督:大友啓史
出演:佐藤健/武井咲/吉川晃司/蒼井優


明治10年の東京に、神谷活心流の人斬り抜刀斎を名乗る人斬りが現れ、多くの人が惨殺される事件が起こっていた。その人斬りの正体は鵜堂刃衛で、アヘンを使って日本を牛耳ろうと企む実業家・武田観柳の護衛のひとりだった。父親から道場を継いだ神谷活心流の師範代・神谷薫は、神谷活心流の名を汚す抜刀斎を探す最中、緋村剣心という逆刃刀を持ったるろうに(流浪人)と出会い、彼を居候させることとなる。実は剣心こそが、幕末に世を騒がせた伝説の“人斬り抜刀斎”だったが・・・・。


和月伸宏の人気コミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の実写化。緋村剣心はコミックの中での架空の人物だが、幕末に実在した人斬り以蔵こと岡田以蔵らを彷彿させる人物のように描かれている。ちなみに監督の大友啓史は以前、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の演出をしており、この作品で岡田以蔵を演じていたのが今回主演の佐藤健。ちょっとしたつながりがあるようだ。映画自体はまずまず面白い。特にスピード感ある殺陣シーンは見もの。普段は愛くるしい笑顔と腰の低い態度の緋村剣心だが、闘う時はガラッと表情も変わり、相手に対峙するところはブルース・リーも彷彿させる。





  1. 邦画-る

2012-12-30

デイ・アフター・トゥモロー

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01225
製作:2004年/アメリカ/124分
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:デニス・クエイド/ジェイク・ギレンホール


世界各地が前例のない異常気象に見舞われ、巨大ハリケーンや大津波がアメリカを襲った。数ヶ月前から大規模な気候変動を予測していた学者のジャックは、人々を南に避難させるよう副大統領に進言するが聞き入れてもらえない。やがて北半球の気温は急激に下がり、氷河期のような様相を呈していく・・・・。


環境破壊や地球温暖化によって起こるパニック映画として、今までのパニック映画の中でもスケールが大きく、リアル感のある映画として真に迫ってきた。映像的にもショッキングなシーンが象徴的に出てくるが、必ずしもフィクションと言い切れないところが怖い。パニック映画の分類に入る映画でしょうが、環境破壊や地球温暖化に対して警鐘を鳴らす映画としても意義ある作品。CG技術も高度で、津波が襲うシーンは圧巻。

  1. 洋画-て

2012-12-29

マジェスティック

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01163
製作:2001年/アメリカ/153分
監督:フランク・ダラボン
出演:ジム・キャリー/マーティン・ランドー


1951年のハリウッド。新進脚本家のピーターは共産主義者と非難されたことが原因で自動車事故を起こし、近くに町の住人に助けられる。しかし記憶喪失となったピーターを、町の人々は行方不明中の英雄ルークと勘違いしたため、ピーターはルークとして生きることに・・・・。


「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続くフランク・ダラボン監督作品と聞いて思わず期待に胸を膨らませて観たが、期待が大きすぎたせいもあって、期待外れの感は否めなかった。決して出来の悪い作品ではないが、前2作で味わった爽快感や感動はあまり味わえなかった。前2作がスティーブン・キング原作に対し、本作はそうではなかったことが大きな原因なのだろうか?コメディ俳優からシリアスな演技派俳優への転身を図っている?ジム・キャリーもトム・ハンクスの二番煎じに見えてあまりパッとしない。

  1. 洋画-ま

2012-12-28

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00114
製作:1977年/アメリカ/121分
監督:ジョージ・ルーカス
出演:マーク・ハミル/ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー


遠い昔、遥か銀河の彼方。共和国が崩壊し、新たに出現した銀河帝国が独裁政治を敷いていた。この独裁政治に抵抗する少数の人々はレイア姫を中心に帝国打倒を計画していた。一方、帝国側も最新兵器デス・スターを建造して反逆者の抹殺を狙っていた。そして帝国の親衛隊長ダース・ベイダーは反乱軍を率いるレイア姫を捕えることに成功する。しかしこのとき、1組のロボット(C-3POとR2-D2)が脱出に成功し、砂漠の小惑星タトゥーンに不時着していた。そしてここで後にジェダイとなる青年ルークと出会うことになる・・・。


「スター・ウォーズ」シリーズの記念すべき第1作。本作は全6部作(当初は9部作構成の予定)のうちのエピソード4(新たなる希望)にあたる。壮大なSF歴史絵巻「スター・ウォーズ」の序章であるが、エピソードとしては4作めにあたる。シリーズものでいえば、人間ドラマの傑作は「ゴッドファーザー」シリーズだと思いますが、SF映画だとやはりこの「スター・ウォーズ」シリーズでしょうか。それぐらい、冒険、アクション、ファンタジー、ラブストーリーといったあらゆる要素がてんこ盛りで、なおかつサービス精神一杯の構成・ストーリー、さらに魅了あるキャラクターの多いこと。まさに文句のつけようのない映画でしょう。しいて言えば、最近のSFX技術を見慣れた目で改めて観るとどうしても粗も感じられますが、30年以上前の映画だと思うと改めて驚かされるところもあります。ハン・ソロ役のハリソン・フォードも若く、何度観ても興奮する作品です。




  1. 洋画-す

2012-12-26

鈍獣

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01860
製作:2009年/日本/106分
監督:細野ひで晃
出演:浅野忠信/北村一輝/真木よう子/佐津川愛美


少年時代の思い出を基に雑誌に連載をしている凸川(でこがわ)。しかしこの小説がきっかけで昔の悪事が明かされることを恐れた、同級生で町の実力者の江田、警察官の岡本は凸川を殺すことに。しかし毒を盛ろうが、車で轢こうが、凸川は死なず、何事も無かったように帰ってくるのだった・・・・。


宮藤官九郎脚本の作品。まさにクドカン・ワールドの映像化といった印象の映画で、主人公はどんなことをしても死なない男というのがとても興味深い。ただ設定は面白いものの、結局結論というか、何だったのか、なぜなのかが説明不足で、終った後の消化不良感が残る。浅野忠信の、今までのイメージとはちょっと違うキャラ設定は良かったが、如何せん、何をしても死なないという設定以外は意外性もなく、謎解きの興奮もない、馬鹿げたストーリーに終始した感じの映画。

  1. 邦画-と

2012-12-25

HOME 愛しの座敷わらし

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02296
製作:2012年/日本/110分
監督:和泉聖治
出演:水谷豊/安田成美/濱田龍臣/橋本愛


父親の晃一の転勤で、東京から岩手の片田舎に引っ越すことになった高橋一家。それぞれに悩みを抱え、心がバラバラになりかけていた一家が築100年以上の囲炉裏のある茅葺屋根の一軒家での田舎暮らしに慣れてきたころ、不思議な現象の数々に遭遇する。やがて、その家には座敷わらしが居ついていることがわかり・・・・。


左遷やいじめといったホームドラマでは嫌な部分が冒頭出てくるが、さほどきつい表現ではなく、田舎に移ってからは特に悪い人も出てこず、終始アットホームな田舎生活が描かれており、インパク感はないものの悪い感じは全然しない映画。いったん崩れかけた家族の絆を取り戻すきっかけとなる座敷わらしも、特に強いインパクトや主張もなく、ただなんとなく家族を良い方向に導いていく、まさに神様のごとく存在で好感が持てた。「熱中時代」や「相棒」とはまた違った役どころに挑戦し好演していた水谷豊にもあっぱれ。

  1. 邦画-ほ

2012-12-24

ポセイドン

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01299
製作:2006年/アメリカ/98分
監督:ウオルフガング・ペーターゼン
出演:カート・ラッセル/ジョシュ・ルーカス


大晦日の夜。北大西洋を航海中の豪華客船ポセイドン号ではパーティーが始まっており、ダンスホールに集った乗客たちはみな、パーティを楽しんでいた。だが宴が最高潮に達した頃、船はとてつもない大波に襲われ、完全に転覆してしまう。船内はパニック状態となり、とりあえず生き延びた数百人は、水面下にあるダンスホールに固まることにするが・・・。


1972年製作のパニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク。最新VFXを駆使して描かれているが、それがかえって現実味を薄れさせている。「ポセイドン・アドベンチャー」を初めて観た時の感動を味わうべく、期待して観始めたが、ストーリーも人物描写もイマイチ。登場人物もいま一つインパクトがなく、映像技術的にははるかに優れているものの、前作に比べ印象の薄い作品となった。映画化の価値のある原作の少なくなっているハリウッド映画だが、何でもかんでもリメイクというのは考えものだと思った。


  1. 洋画-ほ

2012-12-23

極道めし

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02255
製作:2011年/日本/108分
監督:前田哲
出演:永岡佑/勝村政信/落合モトキ/麿赤兒


刑務所の囚人にとって年に一度のごちそう、おせち料理。とある刑務所204房には、毎年恒例の「思い出グルメ対決」があった。それは、人生で一番美味しかった料理の話をし、一番美味しそうな話をした者が元日のおせち料理を1品ずつもらえるのだ。新人の健太は思い出の味などなかったが、仲間の話を聞いているうちに・・・・。


グルメ映画だが、出てくる料理は贅沢なもの、高級なものではなく、普通の料理。ただ、語りべの思い出、思い入れとも相まって、どの料理もそれなりにおいしそうに感じられる。これは映画のストーリーだけでなく、観ている側にも1つや2つは思い出の料理があり、それが重なって思い出されるからかもしれない。ラスト、主人公が元恋人のラーメン屋に行くが、何も告げずに黙ってラーメンを食べて店を出ていくシーンはとても切なかった。

  1. 邦画-こ

2012-12-22

ヘルタースケルター

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02316
製作:2012年/日本/127分
監督:蜷川実花
出演:沢尻エリカ/大森南朋/寺島しのぶ/綾野剛


完璧なスタイルと美貌を持ち、トップモデルとして芸能界の頂点に君臨するりりこ。しかし、その美貌は全身整形で作られたものだった。そして副作用に苦しみ整形を繰り返す彼女は、後輩のこずえに人気No.1の地位を奪われるのではないかと恐れ、精神的に不安定になっていた。そこで自分に心酔するマネージャーの羽田美知子とその恋人を利用し、こずえを陥れようと企むりりこだったが・・・・。


「さくらん」同様、特に「赤」を中心とした映像美はすごく特徴のある監督作品だったけど、ストーリーを中心とした映画としてはどうか?原作は知らないけど、本作を観る限り、面白そうな題材だし、それなりの監督が撮れば外面的にも内面的(精神的)にももっともっといい映画になったと思う。主役の沢尻エリカはあまり好きではないが、役どころとしては地で行ける適役だったし、ヌードも辞さない熱演は評価できる。ただ、残念ながら作品としては全体を通してちょっと退屈で深みも感じられないものだった。映像美を追求しすぎたためか、後遺症で蝕まれていく美があまり醜く感じられなかったのも残念。





  1. 邦画-へ

2012-12-21

おとうと

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01965
製作:2010年/日本/126分
監督:山田洋次
出演:吉永小百合/笑福亭鶴瓶/蒼井優/加瀬亮


早くに夫を亡くし、女で一つで小さな薬局を経営しながら娘の小春を育ててきた吟子。そんな小春もエリート医師との結婚が決まり、幸福の絶頂にあった。そして結婚式の当日。盛大に開かれていた披露宴に、吟子の夫の13回忌で酒に酔って大暴れしたのを最後に音信不通だった吟子の弟・鉄郎がやってきて・・・・。


いかにも山田洋次監督映画らしい、「家族の絆」をテーマにした人間ドラマで、じっくり見せてくれる。じっくり見せてくれるが、笑福亭鶴瓶演じるおじさんには終始腹立たしく、イライラさせられた。最後は悲しい結末だが、それでも悲しいとあまり感じさせない腹立たしいおじさんで、むしろこの弟から解放された姉に対し、よかったねと思わせるほど。ひどい弟だが、ここまではないにしろ、大なり小なり、どこの家の親戚に一人いそうな感じで、その点では共感しながら観れる作品。

  1. 邦画-お

2012-12-20

ヴァージン・ハンド

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01940
製作:2000年/アメリカ/96分
監督:アルフォンソ・アラウ
出演:ウディ・アレン/シャロン・ストーン


肉屋を営む平凡な男テックは、妻の浮気現場を目撃し、彼女を殺してしまう。そして死体を隠すため、彼女の遺体をバラバラにして運ぼうとするが、途中で右手首を落としてしまう。その右手首を拾った盲目の老女の目が見えるようになったのをはじめ、小さな村で次々と奇跡が起こり、やがて“マリアの手”として有名になり・・・・。


バラバラ殺人を扱っていながら、全然残虐性を感じず、シュールでブラックなコメディ映画に仕上げているのはやはりウディ・アレンならでは。何でバラバラにされた女性の手が“マリアの手”として奇跡を起こすのかが良く分からなかったが、その奇跡の手を巡って村人、殺人犯の夫、そして警察の争奪戦のバタバタを面白おかしく描いている。殺された妻役を演じている女優が最初わからなかったが、シャロン・ストーンが演じている。これも見もの。

  1. 洋画-う

2012-12-19

ブラック・スネーク・モーン

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01950
製作:2006年/アメリカ/115分
監督:クレイグ・ブリュワー
出演:サミュエル・L・ジャクソン/クリスティーナ・リッチ


アメリカの田舎町で畑仕事をしながら暮らす元ミュージシャンのラザラスは、ある朝、道端で血だらけになって倒れている若い女を見つける。若い女はレイで、子供の頃からの虐待でセックス依存症となっていたが、恋人の入隊で寂しくなり、関係を持った男に殴られたのだった。レイを家に連れて帰ったラザラスは看病すると同時に、レイが逃げないように鎖で縛るのだった・・・。


子役の頃のイメージが強く残るクリスティーナ・リッチの、まさに体を張った演技に驚きと興奮を覚える映画。サミュエル・L・ジャクソンも、人間臭いイイ男を演じていて、渋くてカッコいい。この歳の差カップルの、恋愛といえるかどうか?次第に変わっていく妙な関係が観ていてなぜかドキドキさせられる。二人を結ぶ物理的要素として一本の鎖というのがいかにも象徴的な作品。

  1. 洋画-ふ

2012-12-18

ゴールデンスランバー

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01963
製作:2010年/日本/139分
監督:中村義洋
出演:堺雅人/竹内結子/吉岡秀隆/香川照之


首相の凱旋パレードが始まった仙台市内の大通りで突然、爆発が発生し首相が暗殺されるという大事件が起こる。大学時代の旧友に誘われ、現場近くにいた宅配ドライバーの青柳は、銃を構えた警官が近づいて来るのを見て、とっさに逃げてしまう。首相暗殺犯に仕立てられた青柳に、その後、彼に不利な証拠が次々と明るみにされ・・・・。


突っ込みどころは満載の映画。よって評価は大きく分かれる映画だと思うが、あえて★4つとした。あまり理屈や理由、リアリティを求めず、オズワルドにされた男の生き様、逃げ様だけを楽しめば、十分楽しめる。また前代未聞の暗殺犯とされた堺雅人の飄々とした演技にも好感が持てる。さらにストーリーの各所に散りばめられた伏線は後半、美味く活きており、小気味名な感動を感じる。一方、小技はきめ細かいが、肝心の大きな謎は解決も解説もされず、やはり不満と消化不良感は残る。また通り魔殺人犯が主人公に絡んでいくところはあまりにも不自然で違和感の感じる部分ではあった。

  1. 邦画-こ

2012-12-17

ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02314
製作:2010年/日本/127分
監督:石井隆
出演:竹中直人/佐藤寛子/東風万智子/大竹しのぶ


とある街でバーを営む母娘三人。彼女たちは大金持ちになってセレブな人生を送るという大きな夢があった。そのために、高齢者を色香で惑わせ内縁関係になり、やがて自殺に見せかけて殺し、富士の樹海へ運ぶといった保険金殺人を繰り返していた。そしていつものように死体を富士の樹海に捨てに行った際、末娘のれんが被害者の身元がわかってしまうロレックスを遺棄現場に忘れてしまう。そこで、なんでも代行屋を営む紅次郎の元を訪れ、ロレックスの捜索を依頼するが・・・・。


グロさとエロさが混在した狂気の映画。画面も終始暗い中、カラフルなライトでちょっと異様な世界観を醸し出している。狂気なストーリーだが、意外と現実性があるような感じで、少し空恐ろしかった。内容的には「冷たい熱帯魚」のよう。佐藤寛子のオールヌードがやたら出るが、その大胆さには感服。大竹しのぶは「黒い家」でもその狂気な女性役に度肝を抜かれたが、この作品でも同様の役で、この手の役にうってつけの女優かもしれない。

  1. 邦画-ぬ

2012-12-16

ハーフ・デイズ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02312
製作:2009年/アメリカ/105分
監督:スコット・マクギー/デイヴィッド・シーゲル
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット/リン・コリンズ


恋人同士のボビ―とケイトは、ブルックリン・ブリッジの中間に立っていた。人生の岐路に立つふたりがコインを投げた瞬間、ふたつの1日(ハーフ・デイズ)が始まった!マンハッタンでのスリリングな1日とブルックリンでのスイートな1日。マンハッタンでは犯罪絡みの携帯電話を拾い、謎の男たちに追われることに。一方、ブルックリンにあるケイトの実家を訪れた2人には数々の問題が突き付けられ・・・・。


枝分かれした2つのストーリーを並行して描く手法自体は面白かったが、ストーリーの流れが細かくぶつ切りにされ、場面が目まぐるしく切り替わり、特に犯罪ストーリーの方の緊張感が途切れがちになるのに閉口した。2つのストーリーのうち、犯罪ストーリーの方はかなりおもしろかったが、実家ストーリーの方はあまり面白味は感じられず、2つのストーリーは特に関連性もなく、ラストでつながるということもなかった。それならば、面白い犯罪ストーリーに絞り、こちらの話を膨らませた作品の方が良かったような気もするが、そうなると根本そのものが覆りますね。

  1. 洋画-は

2012-12-15

臨場 劇場版

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02315
製作:2012年/日本/129分
監督:橋本一
出演:内野聖陽/松下由樹/渡辺大/平山浩行


2010年、波多野進という男が4名の死者を出す無差別通り魔事件を起こす。しかし、波多野は心神喪失と判断され刑法第39条1項により無罪となる。その2年後、通り魔事件に関係した弁護士の高村則夫、精神科医の加古川有三が殺された。警視庁刑事部鑑識課検死官の倉石義男は、この二つの事件は同一犯の犯行ではないかと推察するが・・・・。


相変わらずTVドラマの映画化は後を絶たず、この作品もTVでは全く見ていないので、ドラマでの延長では観れなかったが、特に映画版を観るのに不自由はなかった。また、検視官を主人公とした作品は興味深く、2時間を超える作品ではあったがなかなか楽しめた。ただ、検視官などは従来の警察モノでは脇役的存在だが、内野聖陽演じる倉石検視官がどうしてあんなに偉そうなのかよく分からなかった。作品が楽しめたのは予備知識なくても分かりやすかった点が大きいが、その分、犯人も途中で分かってしまうし、割と使い古された刑法39条もあまり突っ込んで描かれていなかったのは残念。ただし、被害者の家族側は良く描かれており、涙を誘うシーンも多々あった。

  1. 邦画-り

2012-12-14

スクラップ・ヘブン

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01903
製作:2005年/日本/117分
監督:李相日
出演:加瀬亮/オダギリジョー/栗山千明/光石研


警察官のシンゴは、日々のデスクワークに辟易する毎日を過ごしていたが、ある日、乗り合わせたバスでバスジャックが起こる。凶悪犯人をこの手で捕えたいと日々願望していた状況が目の前に起こったのだ。しかし、銃を持つ犯人の前では何もできず、事件は意外な方向に・・・・。


加瀬亮とオダギリジョーの共演ということで、事前知識はないものの期待と興味を持って観た。最初のバスジャック事件による彼らの出会いは興味深く、その後の展開に期待は膨らんだが、ストーリーは思わぬ方向に展開していき、正義の名の下に行われる復讐はエスカレートしていく様に、嫌悪感すら覚えた。映像的にも汚いトイレがよく出てきて嫌悪感をより助長させる結果となった。邦画らしからぬ映像美?には評価が分かれるところだが、個人的には受け入れがたい映画。

  1. 邦画-す

2012-12-13

レディ・ジョーカー

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01946
製作:2004年/日本/121分
監督:平山秀幸
出演:渡哲也/徳重聡/吉川晃司/長塚京三


日之出ビールの社長・城山恭介が、“レディ・ジョーカー”と名乗る犯人グループに誘拐される。犯人グループは身代金として5億円要求してくるが、2日後、突然、城山社長は解放される。そして、次の人質は350万キロリットルの商品で要求額は20億円と伝えてくる。しかし警察には5億円と伝えられ、犯人と会社で裏取引が始まるのだったが・・・。


このような大誘拐事件の動機としてはちょっとインパクトがなさ過ぎて、最初から緊張感が持てなかった。犯人グループのつながりも説得力が全くなく、むしろ誘拐事件にだけ絞ったほうが分かりやすいと思うが、誘拐事件の背後にある様々な問題の方がややこしくて、ストーリー全体を分かりにくくしていた。犯人側、被害者側(会社側)、警察の3者の視点から描くのはよかったが、その分、あっさりとしていて内容に深みが出ていなかった。

  1. 邦画-れ

2012-12-12

ハゲタカ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01961
製作:2009年/日本/134分
監督:大友啓史
出演:大森南朋/玉山鉄二/栗山千明/柴田恭兵


日本を代表する大企業アカマ自動車に対し、中国系巨大ファンドが買収に乗り出した。ファンドマネージャーの劉一華は「アカマ自動車」を救いたいと友好的な買収を強調するが、中国系巨大ファンドの真の目的は不明だった。アカマ自動車の危機に対し、企業再生家・芝野はかつての盟友で天才ファンドマネージャーの鷲津に救いを求めるが・・・・。


NHKドラマの劇場版。リーマン・ショック以降の世界経済を反映させた、虚実織り交ぜたような内容。テンポよい展開と緊迫感が伝わってくる映像で、成り行きにワクワクするストーリーではあるが、NHKドラマを見ていることが前提のようで、見ていない人にとってはイマイチ人間関係が分かりにくい。それにしてもそもそもハゲタカ=鷲津ではなかったのでは?この映画のハゲタカは玉山鉄二演じる劉のようで、その分、インパクトのある存在感でまさに主役のよう。鷲津は不利な展開のようで実はすべて想定内という、ありえない強さはちょっと現実離れしすぎているような・・・・。

  1. 邦画-は

2012-12-11

HACHI 約束の犬

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01960
製作:2008年/アメリカ/93分
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア/ジョーン・アレン


ある寒い冬の夜、大学教授のパーカーはベッドリッジ駅で秋田犬の子犬を拾い家にに連れて帰る。妻ケイトはその犬を飼うことを反対するが、飼い主が見つかるまでという約束で飼うことにする。子犬の首輪のタグに刻まれた「八」の字から「ハチ」と名付けられたその子犬は、パーカー家にとってもなくてはならない存在になっていき、やがてパーカーを駅まで送り迎えするようになるが・・・・。


ストーリーの基本はいわゆる「忠犬ハチ公」の話で、「ハチ公物語」のリメイクだが、なぜリメイクされたのか?は伝わってこない映画だった。そもそも古き良き時代の日本の、舞台が渋谷で、実話がベースであるこの話だからこそ日本人として感動するストーリーではないでしょうか?アメリカ人にこの実話ストーリーを伝えたいとしても、実話に忠実でなければ感動も半減すると思われるし、アメリカでは公開されなかったらしいので、何のためのリメイクだったのか疑問に残る映画となった。(少なくとも日本人にとってはあまり意味のないリメイク)意味がないといえば、随所に挿入されているハチ目線の映像。観ていて煩らわしいだけで、ハチの心情が伝わってくるものではなかった。とはいっても動物もの。亡き主人を駅で待ち続けるハチのせつない表情にはちょっとジーンとくる。

  1. 洋画-は

2012-12-10

ハングリー・ラビット

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02311
製作:2011年/アメリカ/106分
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ニコラス・ケイジ/ジャニュアリー・ジョーンズ


ささやかながらも幸せな生活を送っていた高校教師のウィル。ある日、妻のローラが何者かに襲われ重傷を負ってしまう。そんなウィルの前に見知らぬ男サイモンが現れ、「奥さんを襲った犯人を殺してやろう」と持ちかける。犯人への復讐の念にかられるウィルはサイモンの提案を受け入れ、代理殺人が実行されるが、半年後、今度はサイモンが所属する組織から代理殺人をやるよう強要され・・・・。


典型的な巻き込まれ型サスペンスだが、主人公も全くの善良者ではなく、奥さんが暴行されたとはいえ、復讐の念からサイモンに代理殺人を依頼している負い目はある。代理殺人をしてもらって全く代償を要求されないという考えは甘いが、そんな甘い言葉に乗せられてまんまと地獄の底に落ちていく様は結構スリリングで楽しめた。最後まで組織のことは詳しく語られず謎めいたまま終わるが、ラストでもこの組織の奥深さが窺えて空恐ろしかった。





  1. 洋画-は

2012-12-09

宇宙兄弟

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02313
製作:2012年/日本/129分
監督:森義隆
出演:小栗旬/岡田将生/麻生久美子/堤真一


幼い頃、「2人で一緒に宇宙に行こう」と約束を交わした天然パーマの兄・南波六太とツンツンヘアの弟・日々人。時は過ぎて2025年。日々人は約束通り宇宙飛行士となり、世界中の注目を集めながら月へ旅立とうとしていた。一方、六太は勤めていた自動車会社をクビになり意気消沈しいていた。そんな六太のもとに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過を知らせる手紙が届くが・・・・。


小山宙哉の同名ベストセラー・コミックの実写映画化。娯楽映画として観るとそれなりに楽しめる。ただ、この兄弟が2人とも宇宙飛行士になるような飛び抜けて優秀なキャラというイメージは全然受けず、採用試験を見ていてもマジ?と思えるような内容で、なんかリアリティには欠ける嫌いがあった。特に悪い人間は出てこない映画で、最終試験に残った6人も特別強烈な個性があるわけでもなく、熾烈な争いもするわけでもない、何を描きたいのかよく分からない映画ではあるが、嫌味なく観れる。(単純に、幼い兄弟の夢のような夢が叶う映画)


  1. 邦画-う

2012-12-07

失恋殺人

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01957
製作:2010年/日本/100分
監督:窪田将治
出演:宮地真緒/柳憂怜/大浦龍宇一/星野真里


親の遺産で不自由なく暮らしている南田は、美しい妻・みや子が自分のことを愛していなく浮気しているのではないかと疑っていた。そしてその疑惑を夫婦かかりつけの歯科医・琴浦に打ち明ける。話を聞いた琴浦は南田に内緒で明智小五郎探偵事務所にみや子の素行調査を依頼するが・・・・。


江戸川乱歩の短編小説「妻に失恋した男」の映画化。内容的には特筆すべき点はなく、映画化する価値の見出せない作品。演技も素人っぽく、違和感を感じる。原作にない明智小五郎も登場するが本人の活躍はなく拍子抜け(明智の妻が活躍するが・・・)。この夫婦探偵コンビも軽いノリで、従来の明智小五郎像とは大きくかけ離れた設定となっている。やはりこの作品は話題となった宮地真緒のフルヌードシーンのみが見所の作品だったような・・・・。

  1. 邦画-し

2012-12-06

アリス・イン・ワンダーランド

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01958
製作:2010年/アメリカ/109分
監督:ティム・バートン
出演:ミア・ワシコウスカ/ジョニー・デップ


想像力豊かなアリスは、ある日、ヘイミッシュから求婚され、困って逃げ出してしまう。そしてそこに現れた懐中時計を持った白うさぎを追い、あやまってうさぎの穴の中に落ちてしまう。そこはアンダーランドと呼ばれるワンダーランドで、赤の女王によって独裁支配されていた。そこの住民はこの独裁支配を終わらせる救世主を熱望しており、彼らはアリスこそその救世主だと思うが・・・・。


「不思議の国のアリス」は子供の頃に絵本か何かで見たきりであまりストーリーは覚えていなかったが、本作は原作を題材にはしているものの、原作の映画化ではないよう。話題の映画だったが、家でDVDで観たせいもあってか、話題になるほどの印象は持たなかった。確かにティム・バートンお得意の映像美はなかなか素晴らしいところはあるものの、映像に比べストーリーはさほど面白いとは言えない。昨今の3D映像化にばかり力が注がれ、ストーリーに重きをおいていないせいか?キャストもキャラクターも個性的だった分、残念な気がする。主役のアリス役の女優もさほど存在感のある女優とはいえないような気がした。

  1. 洋画-あ

2012-12-05

ダレン・シャン 若きバンパイアと奇怪なサーカス

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01955
製作:2009年/アメリカ/109分
監督:ポール・ワイツ
出演:クリス・マッソグリア/ジョシュ・ハッチャーソン


高校生のダレン・シャンは、悪友のスティーブに誘われてフリーク・ショー「シルク・ド・フリーク」を観に行くことに。そこで美しい毒蜘蛛に魅せられたダレン・シャンはそれを盗み出してしまう。しかし、その蜘蛛が逃げ出してスティーブに噛み付いてしまい命の危険に陥る。ダレン・シャンはスティーブを救うため、蜘蛛の持ち主から解毒剤を得るが、その交換条件としてハーフ・バンパイアになることに・・・・。


数多くあるバンパイア映画だが、あまりバンパイアを意識させない映画。バンパイアの特徴はあまりでていないし、むしろフリークの奇怪さのほうが目立って、バンパイア映画らしくなかった。ストーリーも単純で盛り上がりも少なく、続編のための序章のようで、インパクト感も少ない。(続編への期待感の盛り上がりもイマイチ)ただあまりドロドロしたところはなく、いわばファンタジー映画に近いので子供向けかもしれない。渡辺謙が「シルク・ド・フリーク」の団長を演じているが、日本人というより怪しげな中国人という感じ。

  1. 洋画-た

2012-12-04

引き出しの中のラブレター

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01954
製作:2009年/日本/119分
監督:三城真一
出演:常盤貴子/林遣都/中島知子/仲代達矢


FMラジオのパーソナリティの真生は、ある日、北海道に住む少年から1通の葉書をもらう。そこには、笑わない祖父を笑わせるにはどうしたらいいかと書かれていたが、答えに詰まった真生はその方法を番組で募集する。しかし突然、「もう募集はやめて欲しい」との手紙が届く。この少年が気になった真生は、ひとり北海道に向うが・・・。


古典的なストーリーながら、それでも涙してしまうストーリー。タイトルにはラブレターとあるが、単に恋人同士の恋愛を描いているのではなく、どちらかというと「家族」がテーマになっている。複数のストーリーが並行して進行するが、後半、これらが絡み合っていくさまもよい。邦画独特の雰囲気、そして「ラジオ」というメディアが醸し出す独特の雰囲気を感じられる作品。

  1. 邦画-ひ

2012-12-03

クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある~

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02239
製作:2011年/日本/95分
監督:渡辺琢
出演:黒沢かずこ/コン・テユ/椿鬼奴/大久保佳代子


12月23日。女芸人・黒沢かずこは芸人仲間といつもの行きつけのバーで、クリスマスの存在を恨み、憂さ晴らしをしていた。一人で帰るのがさみしい黒沢は仲間のひとり大久保と居酒屋へ向かうが、そこに居合わせた若いカップルに、女芸人であるがためにバカにされる。そんな二人を救ったのは韓国から来たパク・ソンドルとペ・ウンソンだったが、彼らに女芸人と名乗れず、女子アナだと嘘を付いてしまう・・・。


吉本を中心としたお笑い芸人全盛の現在、映画に関しては限りなく素人に近い女芸人たちが女優を気取って大挙出演している映画。それも本作は2作目となる。前作はまぁ納得のオチもあって、長編コントとして観るとそれなりに楽しめたが、2作目はそんなコント性も薄れ、結構マジに恋愛ドラマとなっており、感情移入できにくい女芸人たちがメインキャストだったため、すこしひいてしまった。内容的にもあり得ない設定で、ともかく期待せずに観るのが無難な映画。

  1. 邦画-く

2012-12-02

一命

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02309
製作:2011年/日本/126分
監督:三池崇史
出演:市川海老蔵/瑛太/満島ひかり/役所広司


江戸時代初頭。大名の御家取り潰しが相次ぎ、仕事も家もなくし生活に困った浪人たちの間で“狂言切腹”が流行していた。そんなある日、井伊直孝の大名屋敷に津雲半次郎という初老の浪人が現れ、切腹のため玄関先を貸して欲しいと申し出る。応対に出た井伊家家老の斎藤勘解由は、かつて井伊家に狂言切腹に訪れ、実際に腹を切らされた若い武士・千々岩求女の死に様を、津雲に話し始めると・・・。


前半の、異様な緊迫感・緊張感には思わず見入ってしまった作品。瑛太演じる千々岩求女が狂言切腹を見透かされ切腹に追いやられるシーン、その後現れた市川海老蔵演じる津雲半次郎が真相を話し始めるまでは息をも飲む緊張したシーンの連続で、全体を通して暗い映像もミステリアス性を醸し出していて非常によかった。それだけに、真相を語り始め、回想シーンに入ってからは普通のありふれた時代劇のストーリーになってしまい、そのつまらなさにはがっかりさせられた。途中から完全に結末が読めるストーリーで、切ない内容だけに救いのないむなしさだけが残る作品となった。


  1. 邦画-い

2012-12-01

ヒトリマケ

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01982
製作:2008年/日本/118分
監督:四季涼
出演:街田しおん/井戸田潤/亜希子/横山涼


参加者がそれぞれ抱える借金を一つにまとめ、負けた一人がそのすべての借金を背負い込むというゲームに参加した6人の男女。参加者たちは1日1回投票を行い、5人の意見が一致すれば“ヒトリマケ”が決定するのだ。借金総額は5,003万円。6人たちは借金地獄から逃れるために駆け引きを始めるが・・・・。


「カイジ 人生逆転ゲーム」「LIAR GAME The Final Stage」などと同類の映画だと思えるが、これらに比べ、ストーリー、キャスト、興奮度などあらゆる面でかなり格差のある作品。特に今流行のお笑いタレントを多用しているが、素人演技が多く、レベルの低いものになっている。ドキドキする興奮感が乏しいのも、参加者6人がいずれも駆け引きしようとするが切れ者のイメージがないので何がしたいのか分からないため。ラストもいまいち冴えない結末。

  1. 邦画-ひ