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2013-01-31

イングロリアス・バスターズ

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01931
製作:2009年/アメリカ/152分
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット/メラニー・ロラン/クリストフ・ヴァルツ


1941年、ナチス占領下にあるフランスで、とある酪農家をランダ大佐が訪れる。大佐は、その家に匿われていたユダヤ人一家を惨殺。娘のショシャナだけが生き残る。3年後、映画館主となったショシャナは、ドイツ軍の英雄フレデリックに言い寄られ、ナチスのプロパガンダ映画を上映させられることになる。そこでショシャナは上映会を利用した復讐を計画し・・・・。


タランティーノ監督らしい、型にはまらない演出、構成ながら、見事なストーリー構成で、最後まで満足させてくれる。相変わらずバイオレンス描写は激しく、目を背けたくなるようなシーンもあるが、先の読めないストーリーと、戦時下・スパイ活動という背景の中、言いようのない緊張感が映画全体から伝わってくる。意外なラストにも拍手喝采だが、ブラピのあまりかっこいいとはいえない役どころも、伸び伸びと楽しそうに演じているところがまた良かった。タランティーノ監督ファンにはたまらない映画ではないでしょうか!?

  1. 洋画-い

2013-01-30

欲望

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02258
製作:2005年/日本/133分
監督:篠原哲雄
出演:板谷由夏/村上淳/高岡早紀/津川雅彦


中学時代、三島由紀夫に傾倒する美少年・正巳に憧れながらも、親友の阿佐緒に好意を寄せる正巳と一定の友情を保っていた類子。それから10数年後、学校図書館司書として穏やかな生活を送っていた類子は、年上の精神科医と結婚した阿佐緒を囲み、久々に正巳と再会する。しかし正巳には、類子しか知らない秘密があった。高校時代に巻き込まれた事故で、正巳は性的不能に陥っていたのだ。そうと知りながらも類子は、正巳への愛が止められず、また正巳も類子を愛し始めていた・・・・。


直木賞作家・小池真理子の同名小説の映画化。ストーリーは陳腐で退屈な内容。なんか昼メロを見ているよう。高岡早紀は小悪魔的な女性を好演していたし、主演の板谷由夏も大胆なヌードシーンも辞さない演技には目を見張った(ただ、このシーンがなければ話題にもならない映画だとは思うけど・・・)。女性陣が熱演する中、その2人の相手役となっている正巳を演じている村上淳の存在感のなさには残念としかいいようがない。だいたい尻のタトゥーは何なんだ。原作は知らないがイメージとは違う正巳像(尻)に幻滅させられる映画。男性陣ではさすがに津川雅彦が存在感を出していた。

  1. 邦画-よ

2013-01-29

テッド

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02327
製作:2012年/アメリカ/106分
監督:セス・マクファーレン
出演:マーク・ウォールバーグ/ミラ・クニス


1985年のクリスマス。いじめられっこにも相手にされない独りぼっちの少年ジョンは、クリスマスプレゼントとしてもらったテディベアと、本当の友達になれるよう天に祈りを捧げる。翌朝、ジョンの祈りは通じ、魂が宿ったテディベア“テッド”は、ジョンと一生友達になる約束する。それから27年。ジョンとテッドはすっかり30代のおっさんになっていたが、約束通り“親友”として続いていた。そんな中、ジョンの恋人から究極の選択を迫られる・・・・。


見た目とは全然違う、毒舌とエロトーク満載の、まさに“おやじ”キャラというギャップにまず興味が惹かれる作品。ただ、ここまでヒットするとは到底思えないような内容だが、何が受けたのか、日本でもヒットしているよう。「宇宙人ポール」もそうだが、あまりにも作り物のようなキャラよりも最近はより人間臭いリアルなキャラが受け入れられるのかもしれない。シリアスな映画ではないが、それでもラストはちょっとホロリとさせられる。

  1. 洋画-て

2013-01-28

LOVE まさお君が行く!

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02329
製作:2012年/日本/109分
監督:大谷健太郎
出演:香取慎吾/広末涼子/光石研/成海璃子


松本秀樹は売れない芸人だったが、そんな松本君にチャンスがやって来る。ラブラドール・レトリーバーのまさおと松本君が二人で旅をするというペット・バラエティ番組に、ギャラが安いという理由で抜擢されたのだ。怪力で大食いのまさおに振り回されてばかりだったが、やがて彼らの間には友情が芽生えていき、番組もだんだんと人気が出てきて・・・。


動物モノとういうことで、もっと真面目で感動的な内容を想像していたが、いやいや内容は薄くて安っぽく、やたらドタバタが目立ち、シリアスでもなければ笑えるほどのコメディさもない中途半端な作品となってしまっていた。後半はまさお君が病気ということでちょっとシリアスな展開を予感させるが、最後まで感動することもなければ、と言って本気で涙することもないラストに落胆した。この映画でも芸人タレントの多用が目立ち、日本映画の将来に不安を覚える今日この頃。

  1. 邦画-ら

2013-01-27

レ・ミゼラブル

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02334
製作:2012年/イギリス/158分
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン/ラッセル・クロウ


妹の子供のためにパンを盗んだ罪で19年の服役後、仮釈放となったジャン・バルジャン。彼は宿を借りた司教の家の銀器を盗むが、司教はバルジャンを許し、バルジャンは実も心も生まれ変わることを決意する。そして8年後、彼は実業家として成功し市長にまでなっていた。やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ逃げるが・・・・。


見ごたえのある大作だったが、如何せん、158分という長尺でなおかつミュージカル映画なので、途中何度も睡魔に襲われた。(ミュージカル映画なので仕方ないが、セリフのほとんどがこれでもかといわんばかりの歌仕立てなのには少々うんざりはした) ただストーリーはしっかりしているので、観終わった後の充実感は十分ある。また出演者の演技や歌もなかなか良かったが、中でもこれまでのイメージとは一変した熱演をしていたファンテーヌ役のアン・ハサウェイの演技は光った。

  1. 洋画-れ

2013-01-26

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02328
製作:2012年/アメリカ、中国/127分
監督:アン・リー
出演:スラージ・シャルマ/イルファン・カーン


1976年、インド東海岸の町で動物園を営んでいたパテル一家がカナダへの移住を決める。だが、彼らと動物を乗せた船が太平洋上で大嵐に見舞われて沈没し、生き延びたのは救命ボートに逃れた16歳の次男・パイのみだった。だが、救命ボートには彼以外に、シマウマ、ハイエナ、オランウータンとともにベンガルトラがいた・・・・。


周りは果てしない水平線の続く広大な太平洋上だが、実際の舞台はその太平洋上に浮かぶ救命ボートのみという、ある意味密室劇のような設定の映画。227日に及ぶ漂流生活の中心は少年パイとベンガルトラの“リチャード・パーカー”だけだが、限られた空間の中でのトラと共生したサバイバル生活は緊迫の連続だった。そうした中、単なる普通の一少年だったパイが、漂流生活を続ける中で次第にたくましくなっていく様は見もの。ただ、緊迫した漂流生活だった割に結末はあっさり、あっけなかったのは残念。また3D映像はこれまでにない美しい映像だったが、美しすぎて却ってリアル感に欠けるシーンが目立った。

  1. 洋画-ら

2013-01-25

化身

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02292
製作:1986年/日本/105分
監督:東陽一
出演:藤竜也/黒木瞳/梅宮辰夫/阿木燿子


文芸評論家の秋葉大三郎は、泥臭さが抜けきらない素朴な銀座のホステス・里美に惹かれデートに誘った。里美は本名を八島霧子といい、不思議な魅力があり、髪形やファッションを変えると見違えるように変身し、たちまち売れっ子ホステスとなった。霧子はホステスを辞め、秋葉は彼女のために高級マンションを与えた。彼は日毎に容姿も肉体もいい女になっていく霧子に充足感を覚えていたのだが・・・・。


地位、名誉、財産を得た男の野望の一つかもしれない、好きな女を自分好みに仕立て上げる行為。しかし、女は男の想像を超え、どんどん変化していき、やがて男の手の届かない存在となっていく。そんな女の見事なる化身と、男の悲哀が見事に伝わってくる。藤竜也のイメージにぴったりの当たり役ではあったが、それ以上に大胆な裸身、ラブシーンを惜しげもなく晒した黒木瞳の熱演が光る。


  1. 邦画-け

2013-01-24

ガーフィールド2

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01474
製作:2006年/アメリカ/78分
監督:ティム・ヒル
出演:ブレッキン・メイヤー/ジェニファー・ラヴ・ヒューイット


人気キャラクター“ガーフィールド”の映画版第2弾。我儘なドラ猫のガーフィールドの飼い主ジョンは、旅行中の恋人リズにプロポーズするためイギリスに向かう。ペットホテルに預けられたガーフィールドと犬のオーディは留守番を嫌がり、ペットホテルを脱走してジョンのバッグの中に潜み同行する。ロンドンについたガーフィールドは、ひょんなことから王族ネコ・プリンスと間違われ、お城に連れて行かれるが・・・。


子供向けの実写+CGアニメ合成映画。ガーフィールドとネコ・プリンスはCGだが、その他は実写(動物の口の動きなど一部CG)。ストーリーは、主人公のガーフィールドと瓜二つのネコ・プリンスがひょんなことから入れ替わったことで起こるドタバタコメディ。ギャグは随所にあるが、アメリカっぽく大して笑えない。ストーリーも単純で、大人向きの映画ではないが、小さい子供向けとしてはいいかも!? 以前たまたまWOWOWで放送していたのを横目に観た程度だが、それで十分だった。(子供はそれなりに楽しんでいた)

  1. 洋画-か

2013-01-23

図鑑に載ってない虫

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01471
製作:2007年/日本/103分
監督:三木聡
出演:伊勢谷友介/松尾スズキ/菊地凛子/岩松了


ルポライターの“俺”は月刊「黒い本」の美人編集長から仮死体験ができる謎の“死にモドキ”を探し、死後の世界を体験して記事に纏めるよう依頼される。“俺”はアル中のオルゴール職人エンドーを相棒に、まずは“死にもどき”の手がかりを握っていると思われるカメラマンの真島を探して旅に出ることに。旅の途中、リストカット・マニアの元SM嬢や一風変わったヤクザとその舎弟らが仲間に加わりながら、“死にもどき”の捜索の旅は続いていく・・・。


脱力系コメディスタイルで人気の三木聡監督のロードムービー。くだらないと言ってしまえばそれまでの映画だが、こういうジャンルというか系統の映画だと割り切ればなかなか楽しめる。ストーリー自体は、臨死体験ができる“死にもどき”を探して死後の世界をルポするという単純なものだが、そこに行き着くまでの過程における次の展開は予測不能。目的は分かっているのに次はどうなるんだろうという期待でついつい見入ってしまう不思議さがあった。キャストも多彩で、あらかじめ出演者を見ていない方が楽しめる。水野美紀と菊地凛子は今までのイメージを変えるようなキャラなのでこれも必見。(菊地凛子は「バベル」しか観ていないが・・・)小ネタ的なギャグは満載で、爆笑はできないがクスッと笑えるシーンは多い。


  1. 邦画-す

2013-01-22

キリング・ミー・ソフトリー

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01107
製作:2001年/アメリカ/101分
監督:チェン・カイコー
出演:ヘザー・グラハム/ジョセフ・ファインズ


ロンドンに住むアメリカ人女性アリスはある日出会った不思議な男アダムと愛し合うようになり、やがて結婚する。しかしアダムの愛情表現が次第に異常になってきて、さらにアダムの隠された過去を知ったアリスは恐怖に慄くようになる。さらにアダムの姉の恐るべき過去を知り・・・・。


「さらば、わが愛/覇王別姫」や「始皇帝暗殺」など中国を舞台にした監督として定評のあるチェン・カイコー監督の作品だが、ジャンルを誤ったのか、この作品はイマイチ感が拭えなかった。ストーリー自体も現実感が無く、ありきたりといえばありきたり。観終わってからも印象に残ったのはヘザー・グラハムの大胆な官能シーンだけという人も多かったのでは?へザー・グラハムを楽しみたい方はどうぞ、という作品。

  1. 洋画-き

2013-01-20

ハンガー・ゲーム

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02326
製作:2012年/アメリカ/143分
監督:ゲイリー・ロス
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョシュ・ハッチャーソン


最先端都市・キャピトルと12の隷属地区から構成される巨大国家ベナム。この国では、各地区の12~18歳の少年少女の中から男女一人ずつを選出し、殺し合いをさせる“ハンガー・ゲーム”が行われていた。母と妹と暮らすカットニスは、地区代表に選ばれた妹の身代わりとして立候補し、第74回ハンガー・ゲームに12地区の女子代表として出場することになるが・・・・。


全米興収4億ドルを超えたメガヒット作品らしいが、何故こんなにヒットしたのか理解できない映画。同じような映画には邦画で「バトル・ロワイアル」があるが、過激さ・グロさ・面白さ・緊迫さなどどれも「バトル・ロワイアル」に及ばない。さらにこの手の映画にしては143分と長尺で、間延び感たっぷり。24人の少年少女のサバイバルといいながら、ほとんど主人公目線だし、サバイバルに大した戦術戦略もなく、主人公以外、参加者の人物像はほとんど描かれていないため、あまり感情移入もできなかった。結末も最後はルールがゆるくなっちゃうなど、最後まで物足らない作品。

  1. 洋画-は

2013-01-19

BRAVE HEARTS 海猿

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02325
製作:2012年/日本/116分
監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明/加藤あい/佐藤隆太/仲里依紗


海上保安官の仙崎大輔とバディの吉岡哲也は、海上保安庁最高レベルのレスキュー能力を誇る“特救隊”こと「特殊救難隊」の隊員となっていた。ある日、吉岡の恋人・美香の乗ったジャンボジェット機206便が羽田上空にてエンジン炎上のアクシデントに見舞われる。空港への着陸が困難となった206便は、海上への着水を強行することになり、仙崎らは機体が沈むまでのわずか20分間での乗客乗員346名の全員救出に挑むが・・・。


個人的にはシリーズ全4作の中で最も面白かった。これまでは映画の冒頭で事故が起こり、救出がメインの構成だったが、本作は前半は人間関係を中心とした内容で、中盤やっと事故が起こるが、それもすぐではなく、ジャンボ機に異変が発生してから海上着水まで結構時間をかけて描いており、観ていて緊張感が持続しっぱなしだった。そしてやっと後半になって救助となる。そんな関係で、困難とされた乗員乗客346名の救出シーンは意外とあっさりとなっている。今回特によかったのは、隊員や対策本部に曲者の俳優を配しておきながらいやらしい人間関係や対立がなかったこと。もちろん意見や考えの相違はあるが、ともかく関係者みんなが最も可能性の高い対策を必死で考え、全員救出のために一丸になるところはまさに日本人の美しい一面を見事に描いていたように思う。特に機体が着水するや否や、救助のために一斉に機体に向かうシーンには身震いした。ネタバレになるのであまり書けないが、最後は清々しい感動を味わえる作品。





  1. 邦画-う

2013-01-18

パーフェクト・ゲッタウェイ

★★★
シネマ大好き!

鑑賞No:01951
製作:2009年/アメリカ/97分
監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ティモシー・オリファント


新婚旅行でハワイにやってきたクリフとシドニーのカップル。2人はカウアイ島にある、ハワイで最も美しいといわれるビーチを目指すが、途中、オアフ島で新婚カップルが殺され、犯人のカップルがカウアイ島に向かったとのニュースを聞く。そんな中、2人はニックとジーナ、ケイルとクレオという2組のカップルに出会い・・・。


大どんでん返し系の映画ですが、結果を知ると「これは反則では!」と言ってしまいそうな作品。これ以上は言えませんが、ともかくメインのカップルは3組しか出てこないので、この中に犯人カップルがいることは間違いなく、「意外な犯人」ということであれば自ずと答えが出てしまうので、仕方ないとは言えますが・・・・。最後まで観ると、どうも納得のいかない部分も多々ありますが、ミステリーサスペンスものとして単純に楽しむ気持ちで観れば結構楽しめるかも!?

  1. 洋画-は

2013-01-17

リンカーン弁護士

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02323
製作:2011年/アメリカ/119分
監督:ブラッド・ファーマン
出演:マシュー・マコノヒー/マリサ・トメイ


リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所代わりにしているやり手の弁護士ミック・ハラーは、ある日、ルイスという裕福な青年が女性に重傷を負わせた事件の依頼を受ける。ミックは司法取引させて高額報酬を得る目論見だったが、ルイスは頑なに取引を拒む・・・・。


法廷モノとしては久々に面白かった。よくある冤罪を晴らす法廷モノではなく(結果的に冤罪も晴らすが・・・・)、本当は罪を犯している被告人の弁護をさせられ、さらに罠にはまっていくという展開もハラハラドキドキもので、ついのめり込んでしまった。そして最後は溜飲を下げさせられ、スカッ!とさせてくれる。いい作品だけに、あまり本編とは関係ない「リンカーン」がタイトルについているのは惜しい気がしたが、原題もそうなので仕方ないか・・・・。

  1. 洋画-り

2013-01-16

LOOPER ルーパー

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02322
製作:2012年/アメリカ/118分
監督:ライアン・ジョンソン
出演:ブルース・ウィリス/ジョゼフ・ゴードン=レヴィット


ナノテクノロジーの発達で人間の命が管理され、殺人行為が困難になった2074年。犯罪組織は法によって禁じられたタイムマシンで消したい人間を30年前の2044年に送り込み、“ルーパー”と呼ばれる処刑人の元に送っていた。ある日、そのルーパーのひとりであるジョーの元に、30年後のジョー自身が送られてくるが、動揺したジョーは標的を逃がしてしまう・・・・。


ライアン・ジョンソン監督の構想10年の作品で、予告編でも興味をそそる映像でPRしていた。たしかに設定は面白く、スリリングな展開に惹きこまれたが、観ていて「ターミネーター2」をどうしても思い出すような感じだった。前半はスピーディな展開でアクションも多く、期待通りの展開だったが、後半は少し間延びした展開になり、SFアクションというよりSFスリラーっぽい展開に変貌していく。結末は予想外だったが、ともかく後半は主役の2人を食うほど、シド役の子役の存在感が印象深かった。

  1. 洋画-る

2013-01-15

96時間 リベンジ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02324
製作:2012年/アメリカ/92分
監督:オリヴィエ・メガトン
出演:リーアム・ニーソン/マギー・グレイス


イスタンブールでの仕事を終えた元CIA工作員ブライアンは、家族の絆を取り戻そうと元妻のレノーアと娘のキムを呼び寄せる。だがその頃、かつてキムを誘拐した挙句、ブライアンに息子や部下を殺された犯罪組織のボスによる復讐計画が動き出していた。そしてバカンスを楽しむべく街に出たブライアンとレノーラは不審な男たちの尾行に気づくが、拉致されてしまう・・・・。


意外にも前作がヒットし味を占めたのか、作られた続編。ストーリーは前作同様、割と単純で分かりやすいため、ついついはまって観てしまうのがヒットの要因だろうか?元CIAとはいえ、ブライアンの特殊能力はすごく、逆に凄すぎて却ってドキドキ感が薄らいでしまうきらいはある。アクションシーンは見ごたえあるが、タクシーを奪って娘のキムに運転させる逃走劇では、何度も銃撃を受けたりパトカーとクラッシュしながら次のシーンでは新車並みのきれいな車に替わっているのはご愛嬌か?ボスがやられる前に残した言葉は、さらに再リベンジを予感させるが・・・?

  1. 洋画-き

2013-01-14

遊星からの物体X ファーストコンタクト

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02321
製作:2011年/アメリカ/102分
監督:マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr
出演: メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ジョエル・エジャートン


1982年、コロンビア大学の考古学生物学者のケイトは、南極大陸の氷中で発見された生命体の調査のため、南極観測隊の基地に赴く。しかし その生命体は、10万年の時を超えて生き返り、隊員たちを次々に襲って同化していく。誰が同化されたのか、疑心暗鬼の中でケイトは生き残る道を探るが、すでに隊員の多くが“怪物化”していたのだった・・・・。


1982年製作の「遊星からの物体X」の前日譚。「遊星からの物体X」は当時、個人的に衝撃を与えられたSFホラーであり、そのSFX技術には度肝を抜かされ、印象深い作品となったもの。その作品の謎である、隊員たちの全滅の経緯がこの映画で再現され、1982年作につながるという、もうもやもや感が吹っ飛んでスッキリしてしまう作品。生命体の映像は最新のCG技術が駆使され、30年前を思い出させる感動を再び呼び寄せる。この作品を観てすぐ続けて1982年作を観たい衝動に駆られる作品。

  1. 洋画-ゆ

2013-01-13

苦役列車

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02320
製作:2012年/日本/114分
監督:山下敦弘
出演:森山未來/高良健吾/前田敦子/マキタスポーツ


1986年、19歳の貫多は、日雇いの仕事をしながら、安アパートに暮らしており、働いた金は酒と風俗で使い果たしていた。ある日、アルバイト先で専門学校生の正二という青年と知り合う。年が同じと分かり気心が知れ、貫多は生まれて初めて友達と飲み歩く楽しさを知る。正二の橋渡しで、古本屋でバイトする大学生、康子とも「友達」になることができるが・・・・。


第144回芥川賞を受賞した西村賢太の同名小説の映画化。興業的にはよくなかった作品らしいが、観ると思ったほど悪くなかったし、面白かった。森山未來演じる貫太の人間臭さはもはや脱帽するが、現実に自分の近くにいたら決して友達にはならない・なれないだろうし、嫌悪すら抱くどうしようもない人間であった。そして観ている私を心からそんな気持ちにさせた森山未來の演技は素晴らしかった。高良健吾演じる正二や前田敦子演じる康子との関係は最初は好感の持てる関係で観ていて清々しかったが、途中から寛多の本性が丸出しになるにつれ、遠ざかっていった2人の気持ちはよく分かる。前田敦子は演技的にはまだまだ感はあるが、思ったほどの貫多との絡みもなく、素人演技が却って地方出身学生をリアルにしていた感があった。


  1. 邦画-く

2013-01-12

板尾創路の脱獄王

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01949
製作:2009年/日本/94分
監督:板尾創路
出演:板尾創路/國村隼/ぼんちおさむ/オール巨人


昭和初期。過去に2回、脱獄に成功しているいわくつきの囚人・鈴木雅之が信州第二刑務所に移送されてくる。移送直後にも脱獄した鈴木だが、すぐ逮捕されてしまう。その後も何度も脱獄を繰り返すが、簡単に逮捕されてしまう。そんな鈴木に、看守長の金村は興味を持ち始めるが・・・。


脱獄モノと聞くと、すぐ「大脱走」や「ショーシャンクの空に」を思い浮かべるけど、そんな映画を期待したらガッカリしてしまう映画。そこまでの期待はなかったが、それなりに面白そうな感じがしていたが、思いっきり期待を裏切られた感じ。主人公はひたすらに脱獄するがすぐに捕まってしまう。最後まで引っ張る理由は、なぜ脱獄を繰り返すのか?という謎だが、ラストを見てもイマイチ、ピンとこない。脱獄の手口もきちんと説明されていないし、全体的に描き方が薄っぺらい感じは否めない。ヒューマン性もドラマ性もスリル・サスペンス性もない、しいて言えばコント映画のような作品。


  1. 邦画-い

2013-01-11

Dr.パルナサスの鏡

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01948
製作:2009年/イギリス、カナダ/124分
監督:テリー・ギリアム
出演:ヒース・レジャー/クリストファー・プラマー


現代のロンドンに現れた旅芸人一座。一座を率いるパルナサス博士は1000歳を越えるという老人。そのパルナサス博士の前に悪魔のニックが現れる。博士はニックと不死と引き換えに「娘が16歳になったら差し出す」という取引をしていたのだ。そんな頃、博士の娘ヴァレンティナは、橋で若い男とニーを助け、一座に連れてくる・・・。


ヒース・レジャーの遺作となった作品。撮影途中でヒースが亡くなったため、代役でジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが出演している。ストーリーは分かりにくく、特に幻想世界である鏡の中の出来事は何でもありの世界なので理解するのは無理。ヒースの代役として鏡の中で3人が出てくるが、これも分かりにくくしている一因。ただ、映像的には幻想社会を見事に描いており、ファンタジー的にはよかった。

  1. 洋画-と

2013-01-10

お日柄もよくご愁傷さま

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00472
製作:1996年/日本/105分
監督:和泉聖治
出演:橋爪功/吉行和子/新山千春/松村達雄


初めて仲人を務めることになった和夫は、挙式を明日に控え、スピーチのことで頭が一杯だった。そんな和夫を尻目に、次女は恋人と秘密旅行を計画しており、臨月の長女は夫と喧嘩して家出してきていた。さらに結婚式当日に和夫の父、源三郎が亡くなり、家の中はドタバタだらけに・・・・。


「結婚式」「葬式」「出産」これらが同時にやってきたときの、それを取り仕切るべき家長の動転振りは想像に難いが、まさにそれがやってきたという設定は観るものをハラハラドキドキさせる。そんな状況に直面した和夫を橋爪功のちょっと頼りげない演技で好演している。周りの状況に振り回されているかに見える和夫だが、自身も問題を抱えていることが明らかになるが、最後は家族のすばらしさが出るハートフルなコメディ。

  1. 邦画-お

2013-01-09

オープン・ウォーター2

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01942
製作:2006年/ドイツ/94分
監督:ハンス・ホーン
出演:スーザン・メイ・プラット/リチャード・スパイト・ジュニア


豪華ヨットでクルーズに出た男女6人。そして泳ぎを楽しむために次々と海へ飛び込むが、甲板に上がるための梯子を出し忘れていた。ヨットは水面から甲板まで数メートルあり、梯子なしでは上ることができなかった。なんとか甲板に上ろうと色々と手を尽くすが、どれもうまくいかず、次第に体力も尽きてきて・・・・。


前作は事故として正直怖い設定だったが、今回のは事故というよりはおバカな6人の、ありえない愚かなミスによるもので、ちょっと同情しがたい。冒頭の、仲のよさを強調するかのような映像も、事故後の何か醜い6人の口争いも観ていてちょっとゲンナリする。全員が水着を脱いで、その水着を結び合わせてロープを作るあたりの設定はちょっとエロチックだったが、ストーリー的にはあまりにも単純で深みはない。ラストは何かわけの分からない感じで終わってしまうのも消化不良感の残る原因となった。

  1. 洋画-お

2013-01-08

ラブリーボーン

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01945
製作:2009年/アメリカ、イギリス、ニュージーランド/135分
監督:ピーター・ジャクソン
出演:シアーシャ・ローナン/マーク・ウォールバーグ


1973年のペンシルバニア州。14歳のスージーは学校からの帰り道で隣人の男に殺されてしまう。天国に行く決心がつかないまま、地上との中間地点にとどまった彼女は、家族や恋人、犯人の行く末を見守るが・・・・。


スージーが殺された後に行く地上との中間地点の幻想的な映像はとても良かった。ただし、ストーリー的にはイマイチ感の残る作品だった。設定的に、「ゴースト ニューヨークの幻」のような内容かと思いきや、感動的ドラマでもなく、謎解きサスペンス性も少なく、描きたかったっものがはっきりと分かりにくい内容だった。結果的に犯人には天罰が下るし、家族も元通りに戻るのでハッピーエンドといえばそうだが、家族によって犯人に復讐されないのは消化不良感が残る。娘のために執拗に犯人に迫っていた父親もやられちゃうし、犯人の死に方もあっけないといえばあっけないし・・・。

  1. 洋画-ら

2013-01-07

バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム)

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01201
製作:2003年/日本/133分
監督:深作欣二/深作健太
出演:藤原竜也/前田愛/忍成修吾/酒井彩名


新たにバトル・ロワイアルの参加クラスとして鹿之砦中学校3年B組が選ばれた。しかし、今年のバトル・ロワイアルは例年のものとは異なり、バトル・ロワイアルを生き残り、首都崩壊テロを起こしたテロリスト・七原秋也を殺すというミッションだった。そして彼らは、秋也が立てこもる戦艦島を攻めるため、上陸作戦を開始する・・・・。


1作目と同じような感想になるが、好意的に観ればメッセージ性が強く、反戦メッセージや現代教育問題への問いかけを感じるが、悪く観ればそういったメッセージ性の傘の下、非現実的な暴力シーンを視聴者の前でいかにも正当化して思いっきり描きたかっただけの映画とも取れなくもなかった。非現実社会での空想映画と割り切るなら楽しめる映画かもしれないが、暴力を正当化するような映画とも取れなくもない表現にはやはり危険を感じざるを得ず、物議を醸す映画となったのも半ばやむを得ないのかもしれない。


  1. 邦画-は

2013-01-06

スープ ~生まれ変わりの物語~

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02319
製作:2012年/日本/118分
監督:大塚祐吉
出演:生瀬勝久/小西真奈美/刈谷友衣子/松方弘樹


デザイン会社で働く渋谷はクビ寸前のサラリーマン。2年前に妻と離婚し、娘の美加と2人暮らしをしていたが、娘との関係もうまくいかず悩んでいた。そんなある日、出張中に落雷に遭遇し、上司の綾瀬由美と共に、あの世に行ってしまう。死後の世界に行った2人は、そこで飲むと前世の記憶は失われるが生まれ変われるスープがある事を知る。もう一度娘に会いたい渋谷は記憶を持ったまま転生する方法を探るが・・・・。


主演が死者の2人のため、どうしても死後の世界に多くの時間を取っているが、転生するまでに無駄な時間(演出)が多く、途中中だるみしてしまう。また、主演の出演時間が長い分、後半の15年後のシーンは配役もがらりと変わり、途中から違った作品のように感じられて違和感がひどかった。ただ内容的には15年後のストーリーの方がジーンとくるので、こちらをメインに描いた方が良かったかも。ラストはさすがに泣ける。なお、タイトルにもなっているキーワードの「スープ」だが、結局は飲まずにストーリーが進行するのであんまり意味がないのでは・・・?

  1. 邦画-す

2013-01-04

パコダテ人

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02318
製作:2001年/日本/82分
監督:前田哲
出演:宮崎あおい/勝地涼/大泉洋/萩原聖人


函館に住む日野ひかるはごく普通の女子高生。ある朝目覚めると、ひかるのお尻にはなんとシッポが生えていた。それを隠して登校するが、“函館スクープ”の記者に激写されてしまう。そして、新聞に載ってしまったひかると日野一家はパニックに陥ってしまう。一方、函館市役所に勤めるやもめの吉田さんも、突然生えてきたシッポに困惑していた・・・。


朝、目を覚ますと尻尾が生えていた。つまらない設定だが、その科学的理由と話の膨らませ方によっては面白くなる可能性もあったが、そのような説明もなく展開もないまま終わってしまい、ただただ退屈な映画になってしまった。また、宮崎あおいと大泉洋の2人が尻尾が生える役どころだったが、この2人の絡みは最後までなく、どうして?という疑問だけ残る映画だった(膨らませればいくらでも膨らむ設定なのに。その割に最後には政府機関も大挙出てくるなど仰々しくなっており、違和感甚だしい)。唯一良かったのは、この家族の思いやり・団結力とマスコミの横暴さが多少なりとも描けていた点だけ。

  1. 邦画-は

2013-01-03

セイジ 陸の魚

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02298
製作:2011年/日本/108分
監督:伊勢谷友介
出演:西島秀俊/森山未來/裕木奈江/新井浩文


広告代理店で働く“僕”のもとに送られてきたある一通の企画書をきっかけに、その送り主に会いに行く。それはバブルの熱気冷めやらぬ20年前のこと。適当に就職先を決めた“僕”は、学生最後の夏休みに1人で当てのない自転車旅行に出かけていたとき、山道でカズオが運転する軽トラックに衝突してしまう。そして手当てのためにと、連れて行かれたドライブインで雇われ店長のセイジと出会い・・・・。


セイジとの出会いによる主人公の青年のすがすがしい成長記あるいは回想記のような作品と先走って想像して観ていただけに、終盤でのセイジの行動に度肝を抜かれた。感情を揺さぶる前に痛さが身体を突き抜けていく感じの映画だった。最初からどこか暗い、重い感じのする映画だという感じは拭えなかったが、ここまでいくとは・・・・。セイジという人間がよく分からず、行動はもっとわからない。そして説明もない。すべて観る者に解釈させるような作りには少々不満と消化不良感が残る。

  1. 邦画-せ

2013-01-02

日輪の遺産

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02225
製作:2011年/日本/134分
監督:佐々部清
出演:堺雅人/中村獅童/福士誠治/ユースケ・サンタマリア


終戦間近の昭和20年8月10日。帝国陸軍の真柴少佐は、阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。それは、山下将軍が奪取した当時の価値で900億円ものマッカーサーの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよというものだった。真柴は、小泉中尉、望月曹長と共に極秘任務を遂行すべく、何も知らずに勤労動員として招集された20名の少女たちに財宝隠しを行わせるが、任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非常な命令を下す・・・。


実話っぽい作りのフィクションだが、戦争という狂気の行為に国民ともども突き走らされたあの時代にあって史実には登場しないが闇に葬られた同様の行為はあったのではないかと思う。それを思いながら観たので、単純にフィクションとは捉えられず、悲しい運命をたどることになる少女たちに対し、何とも言いようのない悲しみに暮れる映画だった。一度は救われた気持ちになっただけに、「なぜこんなことに・・・」と悲劇の結末にならざるを得なかったこの作品の意図を測りかねると共に涙なくしては観れない作品。

  1. 邦画-に

2013-01-01

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02215
製作:2011年/アメリカ/132分
監督:ブラッド・バード
出演:トム・クルーズ/ジェレミー・レナー


殺人罪でロシアの刑務所に収監されていたイーサンは、ベンジーらの協力で脱獄。その後、ロシアのクレムリンに潜入し、コバルトという男の情報を取り戻すというミッションに参加する。しかし、ミッション中に何者がクレムリンを爆破してしまう。IMFの犯行とみなすロシアとの関係悪化を恐れたアメリカは“ゴースト・プロトコル”を発動し、IMFの機能を停止させた。しかし、コバルトが核戦争の勃発を計画している事に気付いたイーサンは、チームの4人だけでコバルトを追うが・・・。


シリーズ4作目となる本作だが、1作目がCGの多用で苦笑するシーンも多かったが、以降、CGよりもトム・クルーズの身体を張ったシーンが次第に増えていき、本作のドバイ・タワーのシーンなどはスタントなしの演技と聞いてトムの役者根性に脱帽した。ストーリー自体はありきたりといえばありきたりだが、逆にアクションだけに頼らないしっかりしたストーリーと分かりやすい構成で、2作目、3作目よりも楽しめた。本来のドラマイメージから逸脱している感もあるが、まだまだ続きそうな予感のする本シリーズ。

  1. 洋画-み