FC2ブログ

2013-03-31

フォレスト・ガンプ/一期一会

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00390
製作:1994年/アメリカ/142分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス


アラバマ州に母と二人で住むフォレストは、IQが人並み以下のため幼い頃からいじめられていた。ある日いじめから逃げるために駆け出した足が並外れた俊足だったため、後にその俊足を買われアメフトの選手として大学に入学する。さらに全米代表までになり、大統領にも激励されるなど彼の人生は順風満帆かに思われたが、戦況悪化の途にあるベトナム戦争に出征することとなる・・・。


第67回アカデミー賞作品賞ほか6部門を受賞したヒューマン・ドラマ。知能指数は常人より劣るが、並外れた足の速さを持つ主人公フォレスト・ガンプの半生を、同時期の著名な事件やヒットナンバーと絡ませながら描いている。ストーリーを知らずに劇場で観たので、フォレストのあまりにも予測のつかない波乱万丈の人生にただただ驚かされた。フォレストの半生をアメリカ現代史と重ね合わせて描いている点も、長尺の映画を飽きさせずに見せる上で成功していると思われる。純粋な心を持つフォレストと触れ合うことで変化していく人々もうまく描いており、サブタイトルの「一期一会」の大切さを実感させられた。

  1. 洋画-ふ

2013-03-30

ミリオンダラー・ベイビー

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01262
製作:2004年/アメリカ/133分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ヒラリー・スワンク


ボクシングの老トレーナー・フランキーは有望株のウィリーを大切に思うがゆえにタイトル戦を先延ばしにしていたところ、しびれを切らしたウィリーは彼の元をさってしまう。そんな折、フランキーの前に一人の女性ボクサー・マギーが指導を乞いにやってくる。女ボクサーを認めないフランキーは無視するが、やがてマギーの本気さに打たれた彼は指導し始める・・・。


第77回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を制覇したヒューマン・ドラマ。派手さも無く、暗い感じで進むストーリーに初めは入り込みにくかったが、マギーに対するフランキーのごとく、次第に映画の中に吸い込まれていく感じがした。しかし、ストーリーは全く知らず観たので、当初何となくイメージしていた「ロッキー」の女性版?という思いを後半完全に裏切られ、ラストは涙します。(観てない方にはネタばれになるのでこれ以上は書きませんが・・・)重いテーマを扱った作品であるが、単なる娯楽作品とは一線を画す考えさせられる映画です。

  1. 洋画-み

2013-03-27

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01932
製作:2009年/日本/101分
監督:佐藤祐市
出演:小池徹平/マイコ/品川祐/田辺誠一


高校中退後、約10年ニート生活をしていたマ男は、母の死をきっかけに働く決意をする。しかし、中卒のマ男を採用してくれる会社はなく、やっと就職できた会社はブラック会社だった。入社初日から残業は当たり前、責任感のない上司に無能な同僚、精神不安定の社員・・・。何度もくじけそうになりながら頑張り続けるマ男だったが・・・。


インターネットの掲示板2ちゃんねるに書き込まれた実体験を基にした映画として話題になった作品。タイトルから、ブラック会社に対する問題提起の映画かと思いきや、そこまでのテーマ性はなく、ブラック会社の中で数々の困難を乗り越えて成長していく元ニート青年をおもしろおかしく描いた映画といった感じ。よって、ブラック会社といいながら社員のキャラからは思ったほどの深刻さは伝わってこないのは少々物足らなかった。。こんな会社でありながら田辺誠一演じる藤田が主人公の成長を見事なまでに支えていて、謎めいた感じだったので最後にどんでん返しがあるかとも思ったが、最後までかっこよすぎたのは良かった。

  1. 邦画-ふ

2013-03-26

サロゲート

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01929
製作:2009年/アメリカ/89分
監督:ジョナサン・モストウ
出演:ブルース・ウィリス/ラダ・ミッチェル


近未来の地球。人類のほとんどは最先端技術が生んだ身代わりロボット“サロゲート”を日常生活に利用していた。ある夜、青年と若い女性がが殺される事件が起こる。その二人はサロゲートだったが、安全であるはずのサロゲートの持ち主も死んでいた。捜査に乗り出したFBI捜査官グリアーは、事件に隠された政府の陰謀に気づき・・・・。


近未来における「分身」ものとしては、「マトリックス」や「アバター」がすぐに頭に浮かぶが、これらに比べて、新規性、壮大さ、メッセージ性などが感じられず、二番煎じの安直な映画の感は否めなかった。サスペンス性はあるものの、結末もあまり意外性はなくありきたり。ブルース・ウィリス主演と聞いて期待して観たが、期待通りとはいかなかった。DVD鑑賞で十分の作品。

  1. 洋画-さ

2013-03-25

なくもんか

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01928
製作:2009年/日本/134分
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/瑛太/竹内結子/塚本高史


8歳の時に父親に捨てられ、善人通り商店街の小さな惣菜屋「デリカの山ちゃん」の店主夫婦に息子同然に育てられた祐太。彼はその恩返しのため、2代目店主として名物のハムカツの味を守りつつ、誰の頼みも断らない究極のお人よしとなっていた。そんなある日、10年以上行方不明だった初代店主夫婦の娘、徹子が見違えるように美しくなって帰ってくる・・・・。


「舞妓Haaaan!!!」のチームによる製作だけあって、「舞妓Haaaan!!!」テイストは十分引き継がれているものの、相変わらず阿部サダヲのオーバーアクションはやや気になる。ストーリー設定もよく伏線も多かったので後半の展開がかなり期待できたが、思ったほどの感動ストーリーとはならず、また伏線も活かされていない。特に沖縄に行ってからの話、最後の兄弟漫才はチョット雑で、面白味が半減したのは残念。ただ、竹下結子の生きのいい演技は注目。

  1. 邦画-な

2013-03-24

電車男

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01286
製作:2005年/日本/101分
監督:村上正典
主演:山田孝之/中谷美紀/ 国仲涼子/瑛太


秋葉系ヲタク青年が、電車の中で酔っ払いに絡まれていた美女を助け、お礼にエルメスのティー・カップをもらう。女性と話したことのない彼は、この出来事に舞い上がり、これからどうすればよいかインターネットの掲示板の住人たちからアドバイスを受けることに。かくして「電車男」と呼ばれるようになった彼は、勇気を振り絞って「エルメスさん」を食事に誘うが・・・・。


恋愛歴のない秋葉系オタク青年が、電車の中で酔っ払いに絡まれた美女を助けたことから、恋愛に発展していく真実のラブ・ストーリー。実際にインターネットの掲示板上で取り交わされた住人たちの会話やアドバイスがストーリーの核となっている。何よりもよかったのは「エルメス」を演じた中谷美紀。美人でお金持ちの令嬢、キャリアウーマンでありながら可憐でおしとやかで優しいエルメス像を作り上げた演技はおそらく秋葉系オタクだけでなく全国の男性諸氏に好感をもたらしたと思われる。こんな電車男に何故?という疑問はいまだにあるものの、ラストの結末には感動が残った。気楽に観れるラブストーリーとしてお勧め。

  1. 邦画-て

2013-03-23

ユー・ガット・メール

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00800
製作:1998年/アメリカ/119分
監督:ノーラ・エフロン
出演:トム・ハンクス/メグ・ライアン


亡き母から受け継いだ小さな絵本の店を経営するキャスリーンは、インターネットで知り合った見ず知らずの男性との交信に心ときめかせていた。そんなある日、彼女の店の近くに大手書店チェーンが進出してくることを知り、そこの御曹司ジョーと反目しあうことになる。だが、このジョーこそ、彼女が心ときめかせていた交信相手だったが・・・・・。


設定的にはありふれた、使い古された感があるものの、メールというツールの持つ特性を最大限活かした内容で、ついつい惹き込まれてしまう映画。ニューヨークのおしゃれな街の中にある小さな絵本屋さんが舞台というのも感じのいいシチュエーションだし、トム・ハンクスとメグ・ライアンという当代きっての「ラブ・コメ」コンビの共演というのも期待を裏切らない演出であった。爽やかで、自然で、お洒落なラブ・ストーリーといえる。

  1. 洋画-ゆ

2013-03-22

映画 ひみつのアッコちゃん

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02352
製作:2012年/日本/120分
監督:川村泰祐
出演:綾瀬はるか/岡田将生/谷原章介/吹石一恵


パパからもらった鏡を割ってしまい、ショックを受けている小学5年生の加賀見あつ子、通称アッコちゃんのもとに鏡の精がやって来て、何にでも変身できる魔法のコンパクトをくれる。これで大人の自分に変身したアッコちゃんは、ある日、赤塚化粧品のエリート社員、早瀬尚人にスカウトされ、同じ会社でアルバイトすることになるが・・・・。


第何作目になるか覚えていないが、割と初期の作品をアニメで観ていた、我々世代には懐かしい作品の実写化。内容はトム・ハンクスの「ビッグ」を彷彿させるようなストーリーで、ベタで新規性はない。また、観ていて恥ずかしくなるような大人向けとは言い難い内容ながら、アッコちゃんを綾瀬はるかが演じていることでなぜか許せてしまう不思議感はある。子供と一緒に肩肘張らずに気楽に観るにはいい映画。

  1. 邦画-ひ

2013-03-21

CMタイム

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02351
製作:2011年/日本/96分
監督:久保田誠二
出演:黒木瞳/豊原功補/加藤和樹/本仮屋ユイカ


飲料メーカーからオーダーを受けた広告代理店が、性格の悪い演歌の女王と、落ち目になった国民的時代劇俳優、自称ブロードウェイ帰りで躁うつ病のヒップホップスターという3人を起用したCMを提案する。しかし、演歌の女王と時代劇俳優は犬猿の仲で、ヒップホップスターは新興宗教の広告塔だという裏事情があり・・・・。


CMとラジオドラマの違いはあるが、業界の裏側を描いたドタバタという意味では、この映画を観ていて思わず「ラヂオの時間」と比較してしまった。そのため、期待した分、落胆も大きく、次々起こるアクシデントや問題も「ラヂオの時間」に比べ、突飛性や緊迫度、展開の意外性などどれもはるかに及ばない、スケールの小さいものとなっている。時代劇俳優もさほど大物感が感じられず、黒木瞳の取ってつけたような関西弁も馴染んでいなくて、ぎこちなさだけが目立った。

  1. 邦画-し

2013-03-20

ジャック

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01915
製作:1996年/アメリカ/113分
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ロビン・ウィリアムズ/ダイアン・レイン


ジャックはまだ10歳の少年。しかし彼は通常の人の4倍の速さで成長してしまう特異体質のため、見かけは40歳の大人のようだった。そのため外出もせず、友達もいなかった。そんなジャックを見かねて、家庭教師のウッドラフ先生はジャックを小学校に行かせる提案をする。そして小学校に行くことになるが、クラスの子供たちはジャックを白い目で見て・・・・。


似たような設定の映画ですぐ思い出すのはトム・ハンクスの「ビッグ」だが、「ビッグ」は大人のような子供が大人の世界で活躍するのに対し、こちらは大人のような子供が子どもの世界に入っていくため、かなりハードルが高く深刻。しかし、ジャックはくじけず、次第にクラスメイトと打ち解けて仲良くなっていく。人と人、さらに子供同士は見た目ではなく、通じ合う心のような気にさせてくれる。そういう意味で子どものような大人であるロビン・ウイリアムズの配役は適任だったかも!?大人もさることながら、学校で子どもたちに是非観て欲しい作品。

  1. 洋画-し

2013-03-19

ディア・ドクター

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01909
製作:2009年/日本/127分
監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶/瑛太/余貴美子/八千草薫


山間の小さな村のたった一人の医師・伊野が突然失踪した。村人たちには全幅の信頼を得ていた伊野だったが、彼の本当の素性を知る者はいなかった。事件前、伊野は一人暮らしの未亡人、かづ子を診療しており、かづ子も伊野に次第に心を開いていた矢先だったが・・・・。


医者とは何か、医療とは何か、そして現代の医療問題、特に無医村の問題を投げかけた映画で、考えさせられる映画。苦悩しながらも村民の信頼を勝ち得るために努力を続け無免許医療を続ける医師・伊野を笑福亭鶴瓶が好演している。無医村という厳しい現実のある村で、無免許ながら医療行為を続け、少なくとも村人のために貢献している伊野の行為をどう見るか?というのが観客に投げかけられた一つの問いかけかもしれないが、これに対しては色々な意見があると思う。ただ正論になってしまうかもしれないが、やはり伊野の取った行為は間違いと思う。やはり医療行為を行うなら取るべき道はあったはず・・・、と思いながら観ていた。それよりも気になったのが、“医師”という肩書きの怖さ。あれだけ村に貢献した伊野だが、無免許と分かってからの村人の豹変振りに凄く違和感を感じた映画でもあった。

  1. 邦画-て

2013-03-18

私の奴隷になりなさい

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02350
製作:2012年/日本/96分
監督:亀井亨
出演:壇蜜/真山明大/板尾創路/杉本彩


出版社に就職した“僕”は、先輩の香奈にひと目惚れし、なんとかして香奈を口説き落とそうとするが、まったく相手にされない。しかし、ある日突然、香奈のほうから誘いを受け、一夜を共にする。その後も2人の奇妙な関係が続くが、そんなある日、彼女が“先生”と呼ぶ男の奴隷になっているDVDを発見する・・・。


主演の壇蜜の体を張った熱演は凄かったが、ただそれだけが見どころの作品。壇蜜はじめ、出演者の素人演技にはただただ呆れさせるし、そもそもストーリー自体、訳が分からない、原作は読んでいないが、少なくとも伝えたいこと、表現したいことが100パーセント映像化できておらず、意味不明な内容となっているのでは?と思われる。杉本彩が特別出演していたが、これも何の意味もなかった。(映画に箔をつけるためだけ?)

  1. 邦画(わ行)

2013-03-17

ディクテーター 身元不明でニューヨーク

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02348
製作:2012年/アメリカ/83分
監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン/アンナ・ファリス


悪政の限りを尽くすワディヤ共和国の独裁者・アラジーン将軍。核兵器開発を疑う国際社会からの締め付けが次第に厳しくなり、国連で釈明するためニューヨークにやって来たアラジーンだったが、側近に裏切られ、影武者にとって代わられてしまう。途方に暮れるアラジーンに救いの手を差し伸べたのは博愛主義の活動家ゾーイだった・・・。


「独裁者」と「星の王子ニューヨークに行く」を混ぜ合わしたような作品だが、政治批判映画でも正統派のコメディ映画でもない。風刺的ではあるが、ギャグは低俗、下品で、分かりやすい内容ではあるが、パロっている実在の独裁国家のことを考えると笑えない映画でもある。ともかく、このノリやギャグにはまれるかどうかという個人の趣味で大きく評価の分かれる作品。

  1. 洋画-て

2013-03-16

アルゴ

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02349
製作:2012年/アメリカ/120分
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック/アラン・アーキン


1979年11月4日、革命に沸くイランで米国大使館が過激派に占拠され、密かに脱出しカナダ大使私邸に逃げ込んだ6人を除く52人の大使館員が人質にとられる。過激派の要求は、癌治療の名目で米国に渡った悪名高き前国王パーレビの引き渡しだった。こんな中6人の脱出が明るみに出れば公開処刑は避けられないため、CIAのトニー・メンデスはSF映画『アルゴ』の製作をでっち上げ、ロケハンのクルーとして6人を出国させようと暗躍するが・・・・。


第85回アカデミー賞で作品賞を受賞した作品。1979年にイランで実際に起きたアメリカ大使館占拠事件と、アメリカ人6人を国外に脱出させるためにCIAが決行した救出作戦“ハリウッド作戦”を大胆な脚色を交え描いている。最初はさほど緊張感が感じられないきらいがあったが、脱出のために空港に向かうあたりから、一時も目が離せない緊張感の高まりが始まる。そして何度もヤバいと思わせるシーンの連続。もうハラハラのしっぱなし。そして飛行機に乗り込むが、革命軍側に気付かれ、飛行機と追手のジープとの並走で緊張感は最高潮に!エンドロールで脱出した6人の俳優と本人の写真が並べて映されるが、皆本人と見間違えるほど似ていてビックリ。この映画のこだわりを感じた。


  1. 洋画-あ

2013-03-15

イレイザー

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00574
製作:1996年/アメリカ/115分
監督:チャールズ・ラッセル
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェームズ・カーン


最新鋭兵器にまつわる陰謀を知り、その証拠を盗み出さしたリーの安全を確保することになったクルーガー。そのためにリーの過去を消し、ある場所に彼女を隠す。しかし、内部に裏切り者がいるのか、証人保護プログラム下にいる証人たちが次々と殺される事件が起き、クルーガーはリーの身に不安を感じ、救出に向かうが・・・・。


役どころはいかにもシュワちゃんにうってつけの映画。ただ個人的にはシュワちゃん映画の中で印象の薄い作品となっている。ストーリー的にもそこそこ面白いのだが、どこか単純でインパクトがなく、結局はシュワちゃん独り舞台のアクション映画にとどまったせいかもしれない。単純なアクション映画が好きな人にはお薦め。

  1. 洋画-い

2013-03-14

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01913
製作:2009年/日本/114分
監督:根岸吉太郎
出演:松たか子/浅野忠信/広末涼子/妻夫木聡/堤真一


有名な小説家でありながら放蕩三昧を続ける大谷。そんな大谷を健気に支える妻の佐知は、貧しい生活ながら明るく押さない息子を育てていたが、酒代を肩代わりするため椿屋という飲み屋で働き始める。やがて水を得た魚のように生き生きと働き出した佐知を目当てに客が増え店は繁盛し・・・。


太宰治の傑作短編小説の映画化。ヴィヨンとは、自堕落で放浪無頼の人生を送ったフランスの詩人で、主人公の大谷の人物像に近いため付けられたタイトルと思われるが、観ているとヴィヨンというより作者の太宰治そのものと二重写しになる内容。しかし本編では大谷ではなく、放蕩三昧を続ける大谷を必死に支えながら、自分の生きがいや生き方を見出しいていく女性のたくましさを見せつけられる映画となっている。妻の佐知を松たか子が好演しており、まさにこれは彼女の代表作の一つになるのではないかと思う。原作は読んでいないので分からないが、夫婦の会話が敬語というのがちょっと違和感があったが、生き方がむちゃくちゃな割りに言葉は物静かで丁寧というギャップは面白い。





  1. 邦画-う

2013-03-13

空気人形

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01906
製作:2009年/日本/116分
監督:是枝裕和
出演:ぺ・ドゥナ/ARATA/板尾創路/オダギリジョー


古いアパートで暮らす男・秀雄の愛玩人形のぞみ。ある朝、のぞみは本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。そして秀雄が仕事に出かけると、街に飛び出し、色々な人と出会っていく。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と知り合ったのぞみは、そこでアルバイトをすることに・・・。


ピノキオを思い起こさせるような設定で、メルヘンチックな映画かと思いきや、ペ・ドゥナの大胆な裸体シーンやラブドールのリアルな表現があり、子供向けには向かない映画。現実とも幻想ともいえない、ちょっと分かりにくい世界の中で、切ないラブドールの恋を描いている映画だが、男性的には感情移入しにくく分かりにくい内容となっている。また現実的な部分(ラブ・ドールとのSEXシーン)では逆に女性に受け入れられないかもしれませんが・・・。特に行為後のモノを洗うシーンは生々しい。


  1. 邦画-く

2013-03-12

小森生活向上クラブ

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01918
製作:2008年/日本/108分
監督:片嶋一貴
出演:古田新太/栗山千明/忍成修吾/有森也実


小森正一は食欲不振と不眠症に悩む、大手商社の課長。会社ではやる気のない新入社員に手を焼いていた。そんなある日、電車の中で痴漢の冤罪をなすりつける女たちに怒りが爆発し、その女をホームから突き落として殺してしまう。それを機に小森は一変し、悪を退治することに快感を覚え始め・・・。


サラリーマンの持つ妄想を映像化したという点で分かる部分もあるが、何せ作り方が雑というか、あまりにもバカバカしいので観ていて失笑を超えて恥ずかしくなる映画。B級映画と割り切ってみればそれまでだが、もうちょっと社会派のブラックユーモアになっていれば、特にサラリーマンにはもっと受け入れられるかも!?ロバート・デ・ニーロの「タクシー・ドライバー」がパロディになっているが、それもよかったかどうか疑問。いくつかのエピソードで成り立っているので、深夜のショートドラマで十分のような内容。

  1. 邦画-こ

2013-03-11

マイ・ボディガード

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01874
製作:2004年/アメリカ、メキシコ/146分
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン/ダコタ・ファニング


元・対テロ部隊で暗殺任務を行っていたが、今は酒浸りの生活を送るジョン・クリーシーは、メキシコに住む友人から、実業家の一人娘のボディガードの仕事を紹介される。そこは身代金目的の誘拐が多発している地区で、クリーシーにはうってつけの仕事だった。しかし、ボディガードの対象である少女ビタの無邪気な質問には辟易するクリーシーだったが、やがて彼女の笑顔にクリーシーは癒され始める・・・・。


身代金目的の誘拐対策として主人公は雇われているので、ストーリーは必然的に誘拐!?という展開と思いきや、前半は誘拐事件とは程遠い様相を呈しながら、ボディガードと少女の心の交流というか、淡い恋愛感情すら感じさせるハートウォーミングな展開に驚きと落胆すら覚え始めていたが、さすがにそれだけでは終わらなかった!中盤、一気に誘拐事件に突入するが、それは予想とは違った思いもかけない展開になっていき、さぁどうなる?と思わず唸りながら観てしまった。最後まで予断を許さない展開が続き面白いが、ラストの結末は賛否両論ありそう・・・。

  1. 洋画-ま

2013-03-10

ジャンゴ 繋がれざる者

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02347
製作:2012年/アメリカ/165分
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジェイミー・フォックス


黒人奴隷のジャンゴは、テキサスの荒野で賞金稼ぎのドイツ人・キング・シュルツ医師と出会う。シュルツはブリトル三兄弟を追っており、ブリトル三兄弟の顔を知っているジャンゴを解放し、追跡に同行させる。そして三兄弟を見つけ出し、仕留めてしまう。ジャンゴの腕を見込んだシュルツは、彼を相棒にすることにし、シュルツに心を許したジャンゴは、自分にはブルームヒルダという妻がいることを告げるが・・・・。


165分という長尺の西部劇だが、その長さを感じさせないほど集中させて魅せてくれる。特に中盤からのキャンディ・ランドに乗り込んでからの、レオナルド・ディカプリオが登場してからの緊張感は半端ではない。まさに最後までドキドキしっぱなし。特にディカプリオの、一見紳士っぽい言葉づかいながら、実はとても冷酷な大農園主のキャンディを好演していた。タランティーノ映画なので、ハチャメチャな銃撃戦が満載かと思いきや、割とスタンダードな展開で、見ごたえはあるものの、チョット肩透かしを食らった感があったが、ご安心を。後半、その思いを吹き飛ばすかのような激しい銃撃戦が用意されています。

  1. 洋画-し

2013-03-09

サマータイムマシン・ブルース

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01877
製作:2005年/日本/107分
監督:本広克行
出演:瑛太/上野樹里/与座嘉秋/真木よう子


夏休みなのに毎日大学に来て部室でたむろしているSF研究会の5人。ある日、大切な部室のエアコンのリモコンを壊してしまう。次の日、いつものように部室に来た5人はそこで見慣れない物体を見つける。それがタイムマシンだと知った彼らは、昨日に戻って壊れる前のリモコンを取ってこようとするが・・・・。


タイムトラベルものだが、結構時空を行ったり来たりするため、途中から複雑になってくる。ただし、メインの行き来は「今日」と「昨日」だけという、スケールの小さいタイムトラベルではある。冒頭はぶつ切りのようなストーリーにややうんざりするが、その理由が後半分かってきて、色々な伏線が張られている面白さを堪能することができる。「バック・トゥ・ザ・フーチャー」のようなノリで楽しめる娯楽作品。


  1. 邦画-さ

2013-03-08

スター・トレック (2009年版)

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01876
製作:2009年/アメリカ/126分
監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・パイン/ゾーイ・サルダナ


伝説の宇宙艦隊士官である父を持つジェームズ・T・カークが宇宙艦隊に入隊して3年。USSエンタープライズに乗ることに成功したカークだったが、敵であるロミュラン人の宇宙艦隊と遭遇したエンタープライズは、艦長を敵に奪われてしまう。敵の出方についてカークと対立したスポックは、カークを船から追い出そうとするが・・・・。


往年の人気シリーズ「スター・トレック」にははまれなかった私だが、新たな気持ちで観たこの新作は大いにはまることができた。「スター・ウォーズ」を彷彿させる宇宙映像やクリーチャーに加え、スピード感溢れる映像、次々と目まぐるしく展開するストーリー、息をつく間もないほど楽しめる映画となっている。旧来のシリーズとはかなりイメージが異なるが、そこは続編でもリメイクでもない、再構築ということで納得できるし、よくできていると思う。是非続編も期待したい映画。

  1. 洋画-す

2013-03-07

夢売るふたり

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02346
製作:2012年/日本/137分
監督:西川美和
出演:松たか子/阿部サダヲ/田中麗奈/鈴木砂羽


東京の片隅で小料理屋を営む貫也と妻の里子。店は小さいながらも繁盛していたが、調理場からの失火が原因の火事で全てを失ってしまう。絶望して酒びたりの日々を送っていた貫也はある日、常連客だった玲子と再会、酔った勢いで一夜を共にしてしまい、それがきっかけで大金を手にする。その事を知った里子は、結婚詐欺で金をだまし取る事を思いつき・・・・。


結婚詐欺を始めるきっかけまでは非常に面白い展開で興味津々で観ていたが、具体的に結婚詐欺を働くようになってからがさっぱりダメ。結婚詐欺の対象を多くしたがために、一人一人のエピソードに全く深みがなく、話も省略しまくっているため、全然感情移入できない始末。これはトリックを全く明かさないミステリーを見せられているようで、制作サイドの怠慢とも取れる。さらに後半に入って分かりにくいシーンが多く、ラストに至ってはこれで終わり?と首をかしげたくなる終わり方。やはり詐欺の対象者をもっと絞り、話に深みを持たせ、そしてもっとドロドロしい復讐劇にするなど、面白くなる要素の多い題材だっただけに残念である。





  1. 邦画-ゆ

2013-03-06

蛇イチゴ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01916
製作:2003年/日本/108分
監督:西川美和
出演:宮迫博之/つみきみほ/大谷直子/平泉成


明智家は働き者の父と優しい母、痴呆症ではあるが明るい祖父と、結婚間近の娘の4人で暮らす、平凡ながら平和な毎日を送っていた。しかし、ある日、祖父が亡くなり、その葬式に10年間行方不明だった長男が現れる。これをきっかけに和やかな家族の雰囲気が変わるとともに、父に多額の借金があることが判明し・・・・。


一見平凡で平穏な家族が、実は嘘で固められていた。そんな人間の持つ表裏を良く描いた映画ではなかっただろうか?みんな実は普通の人間であるだけに、ちょっとした悪魔のささやきというか、人間の心の奥に潜む黒い面が出るとこうなってしまうのかと思わせる。しかし家族は家族。どこかそこには正義や優しさもある。その象徴がラストの蛇イチゴだったのだろうか? 人それぞれ解釈や感じ方が異なるだろうと思われる作品。

  1. 邦画-へ

2013-03-05

エレベーター

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02345
製作:2012年/アメリカ/84分
監督:スティグ・スベンセン
出演:クリストファー・バッカス/アニタ・ブリエム


ウォール街にそびえたつ超高層ビルで、最上階のパーティ会場に向かう華やかなセレブたち男女9人を乗せたエレベーターが緊急停止してしまう。乗客たちはおとなしくエレベーターが動き出すのを待っていたが、やがて閉所恐怖症の男のいらだちが伝染し始め、突然、1人の乗客が「爆弾を持っている」と告白し・・・・。


期待した最後のどんでん返しはなかったが、まずまず楽しめる映画。ただ後半、グロい映像が目立ち、ちょっと引いてしまった。基本、乗客はセレブが多いため、非常時の人間性以前に、本質的に問題のある人たちがほとんどで、観ていて気持ちの良いやりとりではない。そんな中で、普通なら一抹の清涼剤になるべき少女が一人乗っているが、いやはやこの少女、いやクソガキといってもいいかもしれないが、会長の孫娘であることを笠に着て、言いたい放題・やりたい放題。そもそも緊急停止したのもこのクソガキのせいだ。逆に、乗客の中で一番人間性の良いと思われる男は最後に・・・・。映画なのになんと不条理なことか。

  1. 洋画-え

2013-03-04

エクスペンダブルズ2

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02344
製作:2012年/アメリカ/102分
監督:サイモン・ウェスト
出演:シルヴェスター・スタローン/ジェイソン・ステイサム


東欧バルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機に積まれていたデータボックスを回収する仕事を引き受けた傭兵軍団エクスペンダブルズは、ヴィラン率いる武装グループの襲撃を受け、データボックスを奪われた上に、仲間の一人が命を落としてしまう。奪われたボックスの中のデータには旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムの隠し場所が記されており、ヴィランは他国に売り捌こうとしていた・・・・。


前作は良くも悪くもない感の、アクションスター勢揃いの割にややインパクトに欠ける嫌いがあったが、本作は内容は相変わらずありきたりだが、分かりやすく楽しめるものになっている。個人芸では一番キレのあったジェット・リーの出番は少なかったが、何よりも際立ったのは、前作では顔見世程度の出演だったシュワちゃんとブルース・ウィリスが銃撃アクションシーンに本格的に参加していたこと。アクション映画好きにはたまらないことだろう。また、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが悪役で出演しているのも見もの。スタローンとのタイマンも圧巻である。





  1. 洋画-え

2013-03-03

フライト

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02343
製作:2012年/アメリカ/138分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:デンゼル・ワシントン/ドン・チードル


パイロットのウィトカーは、睡眠不足と飲酒の状態が抜けないままアトランタ行きの旅客機に乗り込む。激しい乱気流での離陸になったが、彼の抜群の操縦テクニックで、機体は安定する。しかし突然アクシデントが発生し、機体は制御不能となり急降下するが、そんな危機的な状況下でウィトカーは緊急着陸に成功し、多くの乗客の命を救う。その結果、彼は一躍ヒーローとなるが、事故後に行われた検査の結果、血液からアルコールが検出され・・・・。


前半の緊急事態発生から緊急着陸までは緊迫した展開で手に汗握る。着陸寸前の機体が上下逆さまになった状態で飛行するシーンはCG映像だろうけど圧巻。これだけでも十分1本の映画になるだろうけど、本作はこれがメインではない。本筋は緊急着陸後の裁判がメインで、パニックものではなく、アルコール依存症をテーマにした社会派ドラマである。予告編だけ見た人はちょっと違った印象を持つかもしれない。この主人公をヒーローと見るか否かを問う作風になっているが、操縦テクニックの巧みさによる大災害回避は評価できるにしても、そもそも人間としてどうか?を問うと、問題の多い人物で評価に値するか疑問の人物である。

  1. 洋画-ふ

2013-03-02

ダイ・ハード ラスト・デイ

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02342

製作:2013年/アメリカ/98分
監督:ジョン・ムーア
出演:ブルース・ウィリス/ジェイ・コートニー


NY市警の刑事ジョン・マクレーンの元に、音信不通の息子・ジャックがロシアで投獄されているという知らせが届く。ジョンは息子を引き取りにモスクワに飛ぶが、ジャックのいる裁判所が爆発されてしまう。ジョンは、ジャックがある政治犯・コマロフを連れて襲撃者たちから逃げようとしているところを追いかけ、ジャックたちを捕まえるが・・・・。


「ダイ・ハード」の1作目はまさにアクション映画の傑作の1本であり、それ故、第5作となる本作まで次々と続編が作られてきたわけだが、もちろん第1作目を超えるものはなく、ましてや本作に至っては1作目を彷彿させるところは全くなく、「ダイ・ハード」とは名ばかりで、ブルース・ウィリスが出演している派手なアクション映画という点以外は、「ダイ・ハード」と名乗って欲しくはないB級アクション映画と言わざるを得ない内容だった。そもそも本作でいきなり息子が出てくるが、シリーズを通して伏線があったわけでもなく、親子で似ているわけでもないので違和感だけが際立った。モスクワを舞台にしたことも興味を高めるには不十分で、ましてやチェルノブイリを出してきて緊張感を高めようと思われたが、その後のストーリーではそのことはあまり触れられず中途半端。映画の尺もこれまでの作品よりかなり短く、内容の充実度は低い。

  1. 洋画-た

2013-03-01

ホワイトアウト

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01921
製作:2009年/アメリカ/101分
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセール/ガブリエル・マクト


南極のアムンゼン・スコット観測基地駐在の連邦保安官ステッコに死体発見の報が入る。フュ―リー医師と共に現場に向うと、そこには殺害されたとみられる地質学者の死体があった。早速基地に戻り、事件の調査を始めると、謎の人物からボストーク基地に来るようにとの連絡が入り・・・・。


邦画でも織田裕二主演の同じタイトルの映画があったが、「ホワイトアウト」とは雪などによって視界が白一色になってしまう現象のこと。内容的にはありふれたサスペンススリラーといった感じで、スケール的にはテロリストによるダム占拠を描いた邦画の方が大きかった。ただ、ありふれたストーリーだった分、分かりやすく、観やすかったのは良かった。タイトルのホワイトアウトのシーンは劇中出てくるが、あまりストーリーとは関わりがないので、何でこのタイトルなのかは疑問。相変わらず主演のケイト・ベッキンセールは美しいが、激しいアクションシーンや痛々しいシーンもあり、奮闘している。

  1. 洋画-ほ