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2013-04-30

あなたへ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02368
製作:2012年/日本/111分
監督:降旗康男
出演:高倉健/田中裕子/佐藤浩市/草なぎ剛


北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二は、最愛の妻を53歳で亡くし、「故郷の海に散骨してほしい」と記された絵手紙を受け取る。生前には口にしなかった妻の真意を知るため、英二は自家製キャンピングカーで妻の故郷・長崎へと向かう。その道中で出会ったさまざまな人々と交流するうちに、妻との思い出が蘇ってきて・・・・。


やはり高倉健の演技は渋く、存在感があり、愛する妻との思い出を巡るロードムービーとしては良かったが、最後に明らかにされる妻の真意にはあまり意外性は無く、ちょっと拍子抜け。道中出逢う人々との交流もサイドストーリーとして話を膨らませる効果を狙ったものかと思ったが、最後に来て偶然出会った人々が実はつながりがあったという展開は少し出来すぎというか、映画とはいえ奇跡的過ぎてリアル感は乏しく、ちょっと入り込めなかった。逆にビートたけし演じる男との出会いは、道中エピソードとしては独立していて良かったが、ただこちらは全体ストーリーとの絡みがなさ過ぎて、バランス的にチグハグ感は否めない。


  1. 邦画-あ

2013-04-29

ツナグ

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02367
製作:2012年/日本/129分
監督:平川雄一朗
出演:松坂桃李/樹木希林/佐藤隆太/桐谷美玲


幼いころ両親が謎の死を遂げ、祖母のアイ子と2人で暮らしている、一見するとごく普通の男子高校生・歩美。彼は祖母アイ子から、生者と死者の一夜限りの出会いを仲介する使者・ツナグを引き継ぐ見習いをしていた。ある日、土地の権利書のある場所を聞くため、ガンで亡くなった母親に会いたいという男の仲介をするが・・・・。


生者と死者の一度限りの出会いを仲介するというツナグという役どころも斬新で面白かった。また出会いの場所もホテルの一室で、生きていたころのままで会えるというのは、観ていてとても優しく美しく、映画での話だが、現実にこんなシステムがあればいいな・・・と思わず思ってしまった。だから、学校で都市伝説として語られながら、意外と簡単にツナグにアクセスできるなど、つっこみどころはあるが、3つのエピソードの成り行きの方が気になって、突っ込みどころは気にならなかった。3つのエピソードも、親子、親友、恋人というバランスのとれた関係を描いており、それぞれ興味深かった。主演の松坂桃李の肩肘張らない、抑えた静かな演技も、いかにもツナグらしい雰囲気を醸し出しており好感が持てた。


  1. 邦画-つ

2013-04-28

ラストスタンド

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02366
製作:2013年/アメリカ/107分
監督:キム・ジウン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/フォレスト・ウィテカー


ロサンゼルス市警の敏腕刑事として活躍していたオーウェンズは、今では第一線を退き、メキシコとの国境に近い田舎町で保安官を務めていた。そんなある日、護送中の麻薬王コルテスが仲間の手引きによって脱走に成功する。そしてメキシコ国境に向かって逃走するが、その逃走経路にオーウェンズのいる町があった・・・。


2003~11年まで米カリフォルニア州知事を務めたアーノルド・シュワルツェネッガーの俳優復帰後初となる主演作。さすがに御年65歳になるシュワちゃん、「ターミネーター」の頃の精悍さは影をひそめ、年を感じさせたが、それを無理に隠そうとせず、逆にそれを半分ギャグネタのように仕草やセリフに入れているのは好感が持てた。ただシュワちゃん個人は別にして、カーチェイスや銃撃戦は派手で見ごたえある。またシュワちゃん自身も1対1の対決では存在感を残すシーンを見せてくれている。

  1. 洋画-ら

2013-04-27

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02364
製作:2012年/日本/126分
監督:本広克行
出演:織田裕二/深津絵里/ユースケ・サンタマリア/柳葉敏郎


湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生し、被害者が射殺体で発見される。犯行に使われていた拳銃は警察の押収品で、のちに警察官・久瀬の犯行と判明する。しかし、自分たちの進退が問われるのを恐れた警察上層部は、久瀬の身代わりを逮捕させ、事件の隠ぺいを図る・・・・。


「踊る大捜査線」もTVシリーズからの良さを継承していたのは2作目までだけで、3作目でちょっとおかしくなって、今回の作品ではもはや「踊る」らしさは失われていた感が否めなかった。完結編(FINAL)ということで有終の美を飾るべく、これまでのキャスト総出演だったけど、一人一人の個性は思ったより伝わってこなかった。ストーリーもこれまで同様、警察上層部のいやらしさを描くものではあったが、正義を取り違えた、観ていて不快感すら覚える今回のシナリオに、もはや「踊る~」は終わった!と感じざるを得なかった。これは興行成績にも如実に語られており、173億円を超えた2作目をピークに、3作目は73億円、そして本作は59.7億円と、他の邦画からすればまだまだ多い興収だが、「踊る~」的に見ると顕著に落ちている。そういう意味でも今回FINALとなったのはいい潮時だったかもしれない。


  1. 邦画-お

2013-04-26

カイジ 人生逆転ゲーム

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01907
製作:2009年/日本/130分
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也/天海祐希/香川照之/山本太郎


だらだらと無為の日々を送る伊藤カイジは、ある日、悪徳金融会社の女社長・遠藤から友人の借金の肩代わりを迫られる。しかし、抱え込んだ負債を返せないカイジは、遠藤の提案した、たった一夜で借金を帳消しにでき、さらに大金を手にできるかもしれないあるゲームに挑むことに・・・・。


設定自体はありえないことが多く、架空の世界での話のよう。またゲーム自体も、簡単かつありふれたもの。普通ならなんでもないような内容だが、不思議と2時間、惹きつけられドキドキハラハラさせられる。特に最後のゲーム「Eゲーム」は面白かった。単純で分かりやすい内容だったことが、かえって気楽に観れ、ゲームの成り行きに集中できたせいかも。藤原竜也はいつものようにややオーバーな演技だが、脇を固める天海祐希、香川照之、佐藤慶などは役どころにふさわしい演技で映画をより面白くしている。気楽に観る分には結構楽しめる映画。




  1. 邦画-か

2013-04-25

マグノリア

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00968
製作:1999年/アメリカ/187分
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ジェレミー・ブラックマン/トム・クルーズ


死期を迎えた大物プロデューサー、彼と確執のある息子、プロデューサーの妻とその看護人、ガンを宣告されたTV人気司会者、彼に恨みを持つ娘、娘に恋する警官、過去の栄光にすがる元天才少年など、LAに住むさまざまな人間たちの24時間を描く。


チョット長めの映画ですが、色々なストーリーが見事に絡み合い面白い。ただ、やや複雑で込み入っているのでよく理解しないと面白さも半減するかも!?出演者も豪華で、まさに群像劇といえる出来となっているが、織り成すドラマがよかっただけにラストは意外というより理解しがたい。説明不十分な終わり方にやや不満の残る作品。


  1. 洋画-ま

2013-04-24

アドレナリン2 ハイ・ボルテージ

★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01904
製作:2009年/アメリカ/96分
監督:マーク・ネヴェルダイン/ブライアン・テイラー
出演:ジェイソン・ステイサム/エイミー・スマート


ヘリコプターから落下した殺し屋チェリオスは、目を覚ますと手術台の上に寝かされており、心臓は抜き取られ、人工心臓が埋め込まれていた。この人工心臓は定期的に充電しないと止まってしまうため、彼はあらゆる方法で充電を試みながら、彼の心臓を持ち逃げした中国系マフィアを追うことに・・・・。


1作目もいい加減お馬鹿で過激な内容だったけど、この2作目はお馬鹿加減を超えて酷すぎる。ストーリーも何もあったものではなく、ただひたすら過激でエロティックな映像のみ。目的は奪われた心臓を取り戻すことだけだが、あまりにも内容がなさすぎ、これでは公開は無理か!?と思わせる何とも言いがたい駄作。

  1. 洋画-あ

2013-04-23

真夏のオリオン

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01898
製作:2009年/日本/119分
監督:篠原哲雄
出演:玉木宏/北川景子/堂珍嘉邦/平岡祐太


1945年の終戦直前。日本海軍の潜水艦イ-77は倉本艦長に率いられ、次々と米軍の輸送艦を撃沈していた。しかし、倉本の親友・有沢が率いるイ-81は米軍の駆逐艦バーシバルに撃沈されてしまう。有沢から最後のメッセージを受け取った倉本はバーシバルとの戦いに挑むことに・・・・。


事実の是非は別にして、上下関係の厳しさばかり目立ったり強調された戦争映画はあまり好きにはなれないのですが、この映画は人間関係や言葉のやり取りに非常に好感が持て、良かったと思います。ただ、その分リアル感には欠けるきらいがあり、何よりも時代感が全く感じられないというところが非常に気になりました。とても1945年という時代の映像とは思えなかったし、いつの時代?という感じで最後まで観る羽目になったのは残念でした。


  1. 邦画-ま

2013-04-22

ゲットバック

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02361
製作:2012年/アメリカ/95分
監督:サイモン・ウェスト
出演:ニコラス・ケイジ/ジョシュ・ルーカス


銀行強盗の罪で服役していたウィルは、出所した足で娘アリソンに会いにいくが、父親が許せないアリソンはウィルの前から立ち去ってしまう。その直後、アリソンは誘拐され、ウィルが8年前の犯行時に失った10億円を引き渡すよう要求してくる。ウィルは身代金のため再び銀行強盗を計画するが・・・・。


笑ってしまうような現実感のない、突っ込みどころ満載のストーリーだが、テンポは小気味よく、ストーリーも単純で分かりやすく、結構ドキドキしながら楽しめる作品となっている。いかにもニコラス・ケイジらしい作風で、オチはどうつけるのか期待して観ていたが、意外と古風で使い古したオチに半分期待通り、半分落胆という複雑な気持ち。ルパン3世における銭形警部のような立ち位置の刑事の存在も不思議だったけど、やはり必要だった!?


  1. 洋画-け

2013-04-21

ホビット 思いがけない冒険

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02362
製作:2012年/アメリカ/170分
監督:ピーター・ジャクソン
出演:イアン・マッケラン/マーティン・フリーマン


ドラゴンに支配されたエレボールのドワーフ王国の再建をかけ、旅へ出ることになったビルボは、元・王子のトーリン・オーケンシールドら13人のドワーフとともに、ゴブリン、オーク、巨大なクモなど危険が待ち受ける荒野を進む。やがて旅の途中でゴラムと出会ったビルボは、中つ国の運命と深く結びついた指輪を手に入れるが・・・・。


「ロード・オブ・ザ・リング」より60年前の中つ国(ミドル・アース)を舞台とした新・3部作の第1作。170分という長尺だが、全体的にはさほど長くは感じられないテンポ良い展開で進む。「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚なので前シリーズを観ていなくても話は理解できるが、おそらく第3作では全シリーズとつながるはずだから事前に観ているとより楽しめるかもしれない。監督も前シリーズと同じなので世界観や映像感は同じで違和感はなく楽しめる。ただ旅をするドワーフ族の個性が今一つ描かれておらず、一集団の域を出ないのは残念。主役のビルボもさほど存在感や活躍もなく、個性のあまりない集団の冒険ストーリーといった感じ。キャラクターでいえばゴラムをはじめ、アゾグなど脇役・敵役の方が個性が強い。

  1. 洋画-ほ

2013-04-20

ROOKIES 卒業

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01861
製作:2009年/日本/137分
監督:平川雄一朗
出演:佐藤隆太/市原隼人/小出恵介/城田優


春になり、ニコガク野球部のメンバーは3年に進学、最後の夏の甲子園を目指すことに。そんなメンバーに、メジャーを目指す赤星と、平塚をヒーローと崇める濱中の2人の新人が新たに加わる。だがエリートの赤星は練習不要と豪語して練習に参加せず、平塚の正体を知って呆れた濱中も拗ねてしまう。そんな時、不良に絡まれた赤星を救おうとしてキャプテンの御子柴が負傷してしまう・・・・。


人気TVドラマの続編劇場版。最近のTVドラマの映画化に共通していえることですが、スケール、内容的には劇場版にする必要は感じられない作品。特に1クール(3ヶ月)で描いていたドラマを、続編とはいえ2時間に集約して描くとなると制約が多すぎて細かいところが描ききれず消化不良になりがちなのは否めない。それでもROOKIESの持つ一種昭和40年代のスポコン物を彷彿させる雰囲気がうまく心を揺さぶり感動できる仕上がりにはなっている。もともとTV版でニコガク・メンバーの目標が甲子園だったので、その結末を描くところにあるため、人間ドラマよりも甲子園出場できるかどうかが主眼に描かれているようだった。

  1. 邦画-る

2013-04-19

のんちゃんのり弁

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01896
製作:2009年/日本/107分
監督:緒方明
出演:小西真奈美/岡田義徳/村上淳/佐々木りお


下町育ちの31歳の永井小巻は、うだつの上がらない夫・範朋に愛想を尽かし、娘ののんちゃんを連れて実家に戻った。自立して生きていくためにはまずは仕事を見つけなければと面接を受けまくるが、結果はどれもダメ。時給のよい水商売にも挑戦するが、酔っ払いサラリーマンのスケベな行為に嫌気が差し、すぐ辞めてしまう。そんなとき、毎日のんちゃんに作っているのり弁当が周りで好評となり、弁当屋を開くことに・・・。


シングルマザーとして生きていこうとする30女性のたくましさを見せつけられる映画。挫折も多いがくじけず、前向きに取り組む姿勢は好ましく、日常的な映画ではなるが、最近流行のまったり系映画ともまた違った感じのする作品に仕上がっている。それにしても途中で何度も紹介されるお弁当のレシピを見ていると、やはり食べてみたくなるのは私だけだったであろうか?小西真奈美も今までのイメージとは違った役柄を熱演している。


  1. 邦画-の

2013-04-18

タキシード

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01894
製作:2002年/アメリカ/99分
監督:ケヴィン・ドノヴァン
出演:ジャッキー・チェン/ジェニファー・ラヴ・ヒューイット


タクシー運転手から大富豪デヴリンのお抱え運転手になったジミー。しかし、デヴリンからは部屋にあるタキシードには絶対に触らないように言い聞かされていた。ある日、デヴリンが事故で重傷を負って入院したため、ジミーはついタキシードを着てしまう。すると、瞬く間にジミーは凄腕のスパイに変身していた・・・。


タキシードを着ると凄腕のスパイになるという設定はなかなか面白く、ジャッキー向けの映画かもしれないが、過去のジャッキー映画からすると何か違和感を感じる映像だった。それは、ハリウッド映画だからか、アクションからくるものなのか分からないが、往年のジャッキーを知るものには新鮮でもあり寂しくもある。相棒役のジェニファーも「ラストサマー」の頃のまぶしいばかりの可愛らしさから少し脱皮し、大人の女性を感じるようになっていた。映画自体は可もなく不可もない内容。

  1. 洋画-た

2013-04-17

TAXi

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00793
製作:1997年/フランス/85分
監督:ジェラール・ピレス
出演:サミー・ナセリ/フレデリック・ディーファンタル


フランス・マルセイユ。スピード狂のダニエルは改造車でぶっ飛ばすタクシー運転手。ある日、新米刑事のエミリアンをそうとは知らず乗せたダニエルはいつも通り猛スピードで疾走する。だが、彼がスピード違反常習タクシー運転手と気づいたエミリアンは、現在問題になっている銀行強盗団の逮捕に、彼の運転の才能を活かそうと考えるが・・・・。


ストーリー自体はありきたりな感じは否めませんが、スピード感溢れる映像は観ていてハラハラドキドキの連続で、楽しめます。プロ並みの腕前のタクシー運転手と、ドジな刑事のコンビというのも結構笑わせてくれるし、ちょっぴりエッチなサービスカットなど、観るものを楽しませる気配りは十分でした。フランスの情景は十分感じられながら、フランス映画らしくない作風にも好感の持てる作品。それだけに、主演のサミー・ナセリが殺人未遂で逮捕されたのは衝撃のニュースでした。

  1. 洋画-た

2013-04-16

野性の証明

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00345
製作:1978年/日本/143分
監督:佐藤純彌
出演:高倉健/中野良子/薬師丸ひろ子/夏八木勲


自衛隊特殊工作隊の味沢岳史は東北山中の単独踏破訓練中、近くの寒村で起こった大量殺人事件に遭遇する。その中で唯一頼子という少女が生き残るが、彼女はそのときのショックで記憶喪失となっていた。時は流れ、自衛隊を除隊した味沢は羽代市で保険の外交をしていた。そして彼の元には養女として引き取られた頼子がいた・・・・。


森村誠一の同名小説の映画化。公開当時は「人間の証明」で一躍有名になった森村誠一の小説が売れに売れていた時期で、それに当時としては大々的な宣伝を行う角川映画の効果もあって一大旋風を起こした作品のようなイメージが残っている。さらに主演が高倉健に加え、この映画がデビュー作となり、やがて超アイドル映画スターになる薬師丸ひろ子だったということもヒットの要因だったように思う。ストーリーとしては、本来の推理ミステリーの要素を残しつつ、ある地方都市の腐敗した権力構造に立ち向かう男を描いているが、自衛隊も絡ませた社会派映画の雰囲気が強い。もう30年前の映画だが、薬師丸ひろ子演じる頼子のセリフ「お父さん、怖いよ!」は今でも記憶に新しい。



  1. 邦画-や

2013-04-15

新しい靴を買わなくちゃ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02359
製作:2012年/日本/115分
監督:北川悦吏子
出演:中山美穂/向井理/桐谷美玲/綾野剛


カメラマンのセンは、妹のスズメに付き添いパリへと旅行にやって来るが、到着するや一人で行動したいスズメはどこかに出掛けてしまう。置き去りにされて困惑していたセンは、ふとしたきっかけでパリ在住の日本人女性アオイと出会う。パリの街で迷子になったセンをアオイがホテルまで案内した縁で、2人は逢瀬を重ねることに・・・・。


苦手なラブストーリーだが、とっつきにくさのない自然体の大人のラブストーリーだったのでとても観易い。ただその分、思い切った発展や期待したところまでの進展はなく、少々期待外れには終わる。旅行先であるからこそ生まれた恋愛だが、パリの街並みが楽しめるのは最初だけで、後半はパリでなくてもいいようなシーンが多いのは残念。ストーリーが進行するに従って、アオイの過去やスズメの目的などが明らかにされてはいくが、ストーリーのふくらみはイマイチ。


  1. 邦画-あ

2013-04-14

黄金を抱いて翔べ

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02357
製作:2012年/日本/129分
監督:井筒和幸
出演:妻夫木聡/浅野忠信/桐谷健太/溝端淳平


過激派や犯罪者相手に調達屋をしてきた幸田は、大学時代からの友人・北川から銀行地下にある15億円の金塊強奪計画を持ちかけられる。幸田と北川は、銀行のシステムエンジニア・野田、自称留学生のスパイで爆弾のエキスパート・モモ、北川の弟の春樹、元エレベーター技師で銀行内部に精通する爺ちゃんを仲間に加え、大胆不敵な作戦を決行するが・・・。


銀行強盗ものというので観ていたが、なかなか実行には移らず、次から次へと計画に問題が出てきて、観ていてイライラ感が募ってくる。その分、後半はスピード感、緊張感がある銀行強盗シーンに見入ってしまうが、ち密な計画のように見えていたるところで偶然性や都合の良い展開が多く、リアル感は乏しい。リアル感が乏しいと言えば、メンバーの誰もその道のエキスパートには見えないキャスティングにも笑った。

  1. 邦画-お

2013-04-13

アウトレイジ ビヨンド

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02358
製作:2012年/日本/112分
監督:北野武
出演:ビートたけし/西田敏行/三浦友和/加瀬亮


関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年。関東の頂点を極め、政治の世界にも進出するなど過剰に勢力拡大を進める山王会に対し、組織の壊滅を図る警察が動き始める。関西の雄ともいえる花菱会に目をつけた警察は、表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団組織を対立させようと陰謀を企て、以前の抗争中に獄中死したはずのヤクザ・大友が実は生きており、突然出所を告げられる・・・・。


山王会、花菱会、警察の三つ巴で策謀と裏切りが交錯する中、次々と殺されていく果てしないヤクザの抗争に最後まで緊張感が持続するバイオレンス映画の傑作に仕上がっている。前作を観ていても最初は少々戸惑う多さの登場人物たちだが、基本は先の三つ巴にビートたけし演じる大友が絡む形なので、観ていて自然と整理されていく。大筋は大友の山王会への復讐がメインだが、これに絡んでくる花菱会があまり表立ってこないまま、ラストをあっけなく迎えてしまうところは消化不良感が残り、「えっ、声で終わり?」と思わず叫んでしまった。突っ込みどころは多いが、そんなものは気にしなければ大いに楽しめる作品。

  1. 邦画-あ

2013-04-12

卒業

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00128
製作:1967年/アメリカ/107分
監督:マイク・ニコルズ
出演:ダスティン・ホフマン/キャサリン・ロス


大学で陸上部のスターだったベンジャミンは卒業を機に帰郷して、卒業記念パーティーに出席する。そこで幼馴染のエレーヌの母と再会し、彼女から思わぬ誘惑を受ける。やがて夜毎の逢瀬を重ねることになるが、一方で憂鬱な日々を過ごしていた。そんな彼を心配した両親は、幼馴染のエレーヌとの交際を勧め、初めてのデートでエレーヌに恋してしまう・・・・。


大学を卒業する頃の社会に出て行くことへのいいようのない不安感、年上の女性への憧れや興味、そして幼く不安だらけの自分を包み込んでくれる包容力への安心感、そして純粋な恋愛・・・・。男なら一度は考え感じることをダスティン・ホフマンがよく演じていた。そしてバックに流れるサイモン&ガーファンクルの名曲と、ラストの花嫁を連れ去るシーン。映画音楽の重要性を感じるとともに、鮮烈な印象を残し大ヒットにつながったラストシーンはあまりにも有名で必見である。

  1. 洋画-そ

2013-04-11

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01763
製作:2008年/アメリカ/119分
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ロン・パールマン/セルマ・ブレア


魔界の王子ヌアダは一族復興のため人間駆逐を図るべく、最強兵団ゴールデン・アーミーを復活させようと3つに分割された王冠を探していた。その頃、ヘルボーイたちは、あるオークション会場で起こった怪物襲撃事件の解決のため、現場に向うが、怪物退治の末、その姿を人前に晒していた・・・・。


アメコミ・ヒーローものは今やハリウッド映画の大きなジャンルの一つになってしまったが、かっこいいものから異形のヒーローまでさまざまある中、このヘルボーイは異形ながらどこか人間臭く、悪態ばかりついているかと思うと、実は純粋でシャイな、いわゆる大きな赤ちゃんといった感じで憎めないキャラである。内容的にはアクション系でありながら、どこかファンタジーの雰囲気のある映画で、ギレルモ・デル・トロ監督お得意のクリーチャーもこれでもかといわんばかりの種類が登場し、映像面で楽しませてくれる。ありきたりなストーリーながら、親子でも楽しめるエンターテイメント作品。

  1. 洋画-へ

2013-04-10

ファイヤーウォール

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01432
製作:2006年/アメリカ/106分
監督:リチャード・ロンクレイン
出演:ハリソン・フォード/ポール・ベタニー


シアトルの銀行に勤めるコンピュータ・セキュリティの専門家ジャックはある日、銀行強盗を企むグループにより家族を人質にとられる。そして愛する妻子を自宅に監禁されたまま、犯人グループの監視のもと、自らが構築した盗難防止システムへの侵入を強要される。犯人の指示に従いながらも家族を救出するため、ジャックは反撃に出るが・・・。


タイトルからの印象で、インターネット中心の頭脳戦が展開されるかと思いきや、インディ・ジョーンズ並みのアクションが展開される映画だった。ハリソン・フォードの実年齢を知っているだけに、老骨に鞭打った?アクションシーンは立派でもあり、やや痛々しくもあった。ストーリー的には素直でひねりはなく、ひたすらハリソン・フォード演じるジャックが家族救出のため、犯人に対しあの手この手で対抗しようと姿が印象的。素直に指示に従わないジャックに対する主犯の忍耐振りにも変に感心した。

  1. 洋画-ふ

2013-04-09

セレンディピティ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01169
製作:2001年/アメリカ/91分
監督:ピーター・チェルソム
出演:ジョン・キューザック/ケイト・ベッキンセール


クリスマスが近いニューヨークで、偶然一組しかない黒のカシミアの手袋を取り合ったことでジョナサンとサラは知り合い、楽しいひとときを過ごす。別れ際、ジョナサンは5ドル札に、サラは持っていた本に連絡先を書き、それを古本屋に売った。いつかその連絡先を見つけたら再び会うという約束をして。そして数年後、彼らはそれぞれ婚約者がいたり、プロポーズされたりという状況にあったが、互いに相手のことが忘れられずにいた・・・。


偶然であった男女の恋愛を描くラブストーリー。あまりラブストーリーは観ないが、偶然出会った男女の恋物語といえば最近ではキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックの「イルマーレ」を思い出した。「イルマーレ」はタイムスリップの要素があり非現実的だったが、本作は天文学的数値で極めて低いながらが可能性がないとはいえないところがミソ。映画では主演のケイト・ベッキンセールの綺麗で好感の持てる演技が光っていた。でも水戸黄門の印籠ではないけれど、最初に出会ったときに惹かれあったのなら、こんなまどろっこしいことをしなくてもすぐ付き合っちゃえばいいのに・・・なんて思いましたが、それでは映画になりませんね。

  1. 洋画-せ

2013-04-07

さまよう獣

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02355
製作:2012年/日本/94分
監督:内田伸輝
出演:山崎真実/波岡一喜/渋川清彦/山岸門人


豊かな自然に恵まれた田舎の村。ある日突然、都会からやってきて、田舎のバス停に降り立ったキヨミは、老女キヌに拾われる。過去を語ろうとしないキヨミは、孫同然のマサルと3人で囲む食卓で、どう振舞えばいいのか分からない。やがて、キヨミは謎めいた魅力で、作家を夢見るシンジやトマト栽培に励むタツヤを虜にしていく・・・。


謎めいた趣でスタートし、ワケあり女にどんな過去があったのか期待を膨らませながら観ていたが、じれったいほど展開に大きな変化がなく、ワケありのワケもありきたりなものでがっかり。後半、津田寛治演じる主人公を追う男が現れ、どんな展開になるかと思いきや、マサルと逃げた家で悠長に食事し、その後結ばれるという訳の分からない展開で終わるという内容にはもう唖然。低予算映画なんだろうけど、出来も予算相応のレベル。





  1. 邦画-さ

2013-04-06

ヒッチコック

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02354
製作:2012年/アメリカ/99分
監督:サーシャ・ガバシ
出演:アンソニー・ホプキンス/ヘレン・ミレン


1959年、「北北西に進路を取れ」の成功で上機嫌だったアルフレッド・ヒッチコックは、後にサスペンス映画の金字塔と称される『サイコ』の製作に着手することに。しかし独創的かつ奇抜であるがゆえに資金繰りは難航し、数々の困難に見舞われてしまう。さらに、常に彼を支え続けてきた最大の理解者である妻アルマとの関係にも影が・・・・。


サスペンスの神様と言われ、映画界でも最も有名な監督の一人であるヒッチコックだが、これまで一人間としてはよく知らなかった。カリスマ的な監督なのでそれでもよかったが、この映画を観て、ヒッチコックのより人間臭い一面が垣間見れて、意外だった。アンソニー・ホプキンスのヒッチコックは思ったほど似ておらず、最初違和感があったが、ヒッチコックとホプキンスの顔の融合を目指した監督の意向であえてそっくりにメイクしなかったらしい。本作はヒッチコックの代表作「サイコ」の製作譚が中心の内容だが、これを観て改めて「サイコ」をもう一度観たくなった。

  1. 洋画-ひ

2013-04-05

パーフェクト・ストレンジャー

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01434
製作:2007年/アメリカ/110分
監督:ジェイムズ・フォーリー
出演:ハル・ベリー/ブルース・ウィリス


上司と喧嘩し新聞社を辞めたロウィーナのもとに、幼馴染のグレースが変死体で発見されたという知らせが届く。幼馴染の変死事件に不審を抱いたロウィーナは、死の数日前にグレースから聞かされた話から大手広告代理店社長のハリソン・ヒルに疑いの目を向ける。真相を突き止めるため、ロウィーナは派遣社員になりすまし、ハリソンの会社に潜り込むが・・・。


本作のコピー「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない-。」「あなたは絶対騙される」というのを観て期待して観に行ったが、騙されたのは“期待”だったように思える。逆にこのコピーのせいもあり、ラスト7分11秒になる前に途中で犯人も分かってしまった。ストーリーはテンポよく、スリリングなシーンもあるが、説明不足なのか描ききれていないのか分かりにくい展開も目に付いた。ラストのドンデン返しは予告なくくるからこそ衝撃度も大きいが、始めから宣伝文句に入れてしまうと期待しすぎる分、衝撃度が半減する典型的な例といえる。

  1. 洋画-は

2013-04-04

ビューティフル・マインド

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01185
製作:2001年/アメリカ/134分
監督:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ/エド・ハリス


プリンストン大学の数学科から優秀な成績でウィーラー研究所に進んだナッシュは、その才能に目をつけた謀報員パーチャーにソ連の暗号解読を依頼されるようになる。最初はスパイ活動に生きがいを感じ、やがてアリシアと結婚するが、スパイ活動は続けていた。しかし次第に任務へのプレッシャーが大きくなり、やがて幻覚に教われるようになる・・・。


第74回アカデミー賞作品賞、監督賞助演女優賞、脚色賞を受賞。実在の天才数学者ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアをモデルにした主人公の数奇な運命を描いた作品。実話に基づいた話なので、フィクションとは違い、やはり伝わってくるものが強いような気がしました。それにしても精神分裂症になりながら最後はノーベル賞を受賞するとは見事なものです。他の映画はあまり感心しませんが、この映画でのラッセル・クロウは抑えたいい演技だったように思います。それにしても妻役のジェニファー・コネリーはさらによかった!(助演女優賞受賞も納得)レベルは違いますが、会社でも期待されすぎてそのプレッシャーに負け、精神的に追い込まれた人がいたことをつい思い出してしまいました・・・。

  1. 洋画-ひ

2013-04-02

恋におちたシェイクスピア

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00937
製作:1998年/アメリカ/123分
監督:ジョン・マッデン
出演:グウィネス・パルトロー/ジョセフ・ファインズ


エリザベス朝のロンドンで芝居劇の作家をしていたシェイクスピアはスランプに落ち込んでいた。そんな時、シェイクスピアのもとに訪れた若者トマス・ケントの後を追って彼の屋敷に忍び込んだシェイクスピアは美しい女性ヴァイオラと出会い、恋に落ちてしまう。それ以降、彼は創作意欲をかき立てられ、台本はどんどん進むが・・・。


第71回アカデミー賞作品賞ほか6部門を受賞したラブ・ロマンス。当時の時代背景はよくうかがえるが、歴史ドラマというより実在の人物を題材としたラブストーリーといった感じ。ただストーリーは割と単純ではあるが、ラブストーリーと割り切ってしまえば結構楽しめる。主演のヴァイオラを演じたグウィネス・パルトロウは、それまではさほどよいとは思わなかったが、本作はハマリ役とも言える好演だった。ちなみにグウィネス・パルトロウは本作でアカデミー主演女優賞を見事獲得するが、この役を親友だったウィノナ・ライダーから奪ったという話は有名。それ以来、二人は絶縁関係にあるという。

  1. 洋画-こ

2013-04-01

最強のふたり

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02353
製作:2011年/フランス/113分
監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ/オマール・シー


パラグライダーの事故で首から下が麻痺し、車椅子生活を送る大富豪のフィリップ。その介護者募集の面接を受けにやってきたスラム出身の黒人青年ドリス。しかし、それは失業手当にありつくための形ばかりの求職活動だった。にもかかわらず、なぜかドリスは“採用”となり、周囲の反対をよそにフィリップの介護をする事になる。フィリップを障害者扱いせず、お気楽でマイペースなドリスに、次第にフィリップとその周囲の人々も心を開いていくが・・・・。


大富豪のフィリップは、上流階級にありがちな少々の偏屈さはあるが、そんなものは気にならないほどの包容力というか、何でも受け入れる広い心と好奇心旺盛さで、これまた遠慮も同情もない本音で生きるドリスと名コンビを演じていく姿は清々しい感動を起こさせる。ともかく、障害者というハンデをものともせず、時にはそれさえも笑いに変えてしまう2人のやり取りがこの映画の成功した要因ではないだろうか?実話ベースらしいけど、素敵な2人であり、これだけギャップのある2人に芽生えた絆は本物としかいいようがない。久々に見ごたえがあり、気分よく観れた映画。

  1. 洋画-さ