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2013-07-31

サブウェイ123 激突

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01845
製作:2009年/アメリカ/105分
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン/ジョン・トラボルタ


ニューヨーク、ベラム駅午後1時23分発の地下鉄が4人組の男にジャックされ、乗客を人に立てこもった。運転室のついた車両を後続から切り離し、1時間以内に1000万ドルをニューヨーク市長に要求、指定時刻を1分過ぎるごとに人質を1人殺すと宣言してきた。犯人から交渉役に指名された地下鉄職員のガーバーは根気強く犯人のリーダー、ライダーと交渉するが・・・・。


交渉役を務めたデンゼル・ワシントン、そして犯人役を演じたジョン・トラボルタ、配役は秀逸です。特にジョン・トラボルタはこの手の役をやらせたらピカ一ですね。展開もテンポよく、あっという間の2時間弱でしたが、この“あっという間”という意味あいの中には“面白すぎて”というよりは“なんか物足らない”という感じは拭えませんでした。この配役でこのシチュエーション、もっと面白くなるはず! とくに終盤からラストにかけてはあっと言わせるような展開ではなかったのがちょっと残念でした。

  1. 洋画-さ

2013-07-30

北のカナリアたち

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02399
製作:2012年/日本/130分
監督:阪本順治
出演:吉永小百合/柴田恭兵/仲村トオル/里見浩太朗


日本最北の島・礼文島と利尻島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事件で夫を失う。それをきっかけに島を出てから20年後、教え子のひとりを殺人の疑いで追う刑事の訪問がきっかけとなり、はるはかつての生徒たちに会う旅へ出る。はるに会った生徒たちはそれぞれの思いを口にし、次第に事件の謎が明らかになっていく・・・・。


現在と過去が頻繁に入れ替わり少々戸惑うが、はるが教え子を訪ねて話をしていくうちに、20年前の謎が次第に明らかになっていく展開は興味深く観れる。20年前の謎とは、はるの夫が死に至る原因と、はるが島を離れる原因。しかし、映画の雰囲気からして涙を誘うような理由・原因があるのかと思ったら、警官との不倫? それも不倫に至る経緯が描かれていないのでどうも納得いかない展開。そのため、ラストの教え子全員が廃校に集まるシーンもイマイチ泣けない結果となった。

  1. 邦画-き

2013-07-29

みなさん、さようなら

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02392
製作:2012年/日本/120分
監督:中村義洋
出演:濱田岳/倉科カナ/永山絢斗/波瑠


1980年代に団地で生まれたごく普通の少年・悟は、小学校の卒業とともに「団地から一歩も出ずに生きる」と決める。中学校には通わず、団地内のパトロールを日課に日々を過ごし、やがて団地内のケーキ屋に就職。同級生と婚約もして人生をそれなりに謳歌していたが、時代の変遷とともに多くの人が団地を去り、悟は1人取り残されていく・・・・。


主役が本作にハマり切っている濵田岳だったので、単純なコメディ映画かと思いきや、悟が団地から一歩も出られなくなった理由が判明してから俄然重い映画になって行く。そして、大山倍達に憧れ、自ら体を鍛え、団地をパトロールしてクラスメートを守ろうとする一連の行為の意味が分かってくる。そんな悟野想いとは裏腹に、クラスメートは次々と団地を出て行く。そうした中で、団地内で一生生きて行こうとする悟に優しく接する、倉科カナ演じる彼女の存在は清々しいが、その分、その後の成り行きにものすごい切なさを感じる作品。





  1. 邦画-み

2013-07-28

グッモーエビアン!

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02384
製作:2012年/日本/106分
監督:山本透
出演:麻生久美子/大泉洋/三吉彩花/能年玲奈


若い頃はパンクバンドのギタリストで、17歳の時にハツキを産んだアキと、しっかり者の娘ハツキ。性格こそ対照的だが親友のように仲良しな親子関係を築いていた。そんなある日、2年前に2人の元を離れ、海外放浪の旅をしていた自由人ヤグが戻ってくる。そして久々の3人の生活が始まるが、思春期のハツキはなぜかその状況にいらだってしまう・・・・。


大泉洋にとっては、飾らない、自然体の演技でいけたような役どころだったが、地で行けたわりに、大泉洋のよさが伝わってこず、正直言って面白い作品とは言い難い。他の主要キャストも役柄は見事にはまっていた。にもかかわらず、面白くないのは脚本のせいだろうか? 型にはまった生き方を進める娘の担任に反発するアキだが、かといってハツキとの間にも考えの隔たりがあり、一番まともなのはハツキという感じなのでどうもしっくりこない作品。


  1. 邦画-く

2013-07-27

CODE46

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01282
製作:2003年/イギリス/93分
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:ティム・ロビンス/サマンサ・モートン


近未来社会。社会は砂漠と化した“外”の世界と、都市社会の“中”の世界とに分けられ、その行き来はパペルと呼ばれる通行証によって徹底的に管理されていた。そしてこの社会では、遺伝子が近似する者同士の生殖行為を禁止するCODE46という法律が施行されていた。そんな中、調査員のウィリアムはパペルの不正発行調査のため上海を訪れ、犯人とおぼしき女性と恋に落ちるが・・・・。


いかにも作り物のような近未来のセットではなく、上海の風景を上手く使い、スタイリッシュな近未来感を醸し出していたように思う。この近未来、現代からどのくらい先を想定しているか良く分からなかったが、そんな設定は本編とはさほど関係ないのかもしれない。そういう意味では退屈なSF映画だが、そもそもSF映画というより、“愛”をテーマにした男と女のドラマが主なのかもしれない。遺伝子をあれほどまでに徹底管理する理由がよく見えなかったが、視点としては興味深い作品である。


  1. 洋画-こ

2013-07-26

劔岳 点の記

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01866
製作:2008年/日本/139分
監督:木村大作
出演:浅野忠信/香川照之/宮崎あおい/小澤征悦


明治40年、地図の測量手・柴崎芳太郎は突然、陸軍参謀本部から呼び出され、日本地図最後の空白地点・劔岳の初登頂を目指すよう言い渡される。日本のほとんどの山は陸地測量部によって初登頂されており、唯一登頂されずに残っていたのが劔岳だけだったためだった。柴崎は山の案内人・宇治長次郎や助手の生田信らと登頂に向けて準備に入るが、同じ頃、日本山岳会の会員も劔岳の初登頂を目指すべく計画していた・・・・。


新田次郎の同名小説の映画化。CGに頼らない、本物の自然を撮影したとの触れ込み通り、美しい自然の映像はなかなか良かった。その反面、映画PRの際に出演者が口々に言っていた雪山シーンの撮影の大変さ、危険さが思ったほど画面からは伝わってこなかったのが残念。特に最後の未踏峰といわれる劔岳の登頂がいかに困難であるかというところが今ひとつ映像的に納得がいかないところ。登頂準備まではじっくり時間をかけていたが、いざ登頂というところはあっさり描かれているのもその一因か?いずれにせよ、実話が基なので、登頂に賭けた男たちの情熱と執念には頭が下がる思いで、感動する。


  1. 邦画-つ

2013-07-25

インスタント沼

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01864
製作:2009年/日本/120分
監督:三木聡
出演:麻生久美子/風間杜夫/加瀬亮/松坂慶子


出版社で編集長を務める沈丁花ハナメだったが、担当する女性誌の売り上げが伸びず休刊、会社を辞めて人生をやり直そうと思っていた矢先、母親が池に落ち入院し、それがきっかけで実の父親が沈丁花ノブロウという男であることを知る。早速手がかりの手紙を頼りにノブロウを訪ねると、そこは「電球商店」という寂れた怪しげな骨董屋だった・・・。


先の読めない展開にいつもワクワクドキドキさせられる三木聡作品だが、本作もテンポよい予測不可能な展開についついハマってしまう面白さ。麻生久美子演じる、ポジティブで前向き、しかしながら不幸続きの人生を送っているハナメがまさにハマリ役で、ふせえりや岩松了などのお馴染みのメンバーが三木聡テイストをより際立たせている。不思議ワールドが度を過ぎている部分もあるが、一種ギャグ・ファンタジーとして観るならばそれもありかも!?風間杜夫の怪しげな骨董屋オヤジの怪演も見もの。


  1. 邦画-い

2013-07-24

チャックとラリー おかしな偽装結婚!?

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01858
製作:2007年/アメリカ/115分
監督:デニス・デューガン
出演:アダム・サンドラー/ケヴィン・ジェームズ


消防士のチャックとラリーは親友同士だが、生活は正反対。チャックは、独身を満喫する生活を続けているが、ラリーは、妻を亡くし、子供達と、堅実に暮らしていた。しかし、ラリーは自分が死んだときの子供達のことが不安で、なんとか子供を年金の受取人にできないか模索していた。そんな時、パートナー法を知ったラリーは、ゲイに成りすましてチャックと結婚することを思いつく・・・。


ゲイものということで、どうしても感情移入できなかった作品。ゲイに成りすまして偽装結婚というのは日本では発想できない設定だが、それ以外はありきたりな内容で、観ていてちょっと退屈。アダム・サンドラーの作品はここ数年、何本か観ていますが、コメディ作品としてもアダム・サンドラーの良さがあまり出てこない、よく言えば真面目すぎて面白さに欠けていた。(もうちょっとバカやっても良かった?)


  1. 洋画-ち

2013-07-23

ウォーターボーイズ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01868
製作:2001年/日本/91分
監督:矢口史靖
出演:妻夫木聡/玉木宏/三浦哲郎/金子貴俊


部員は3年生・鈴木だけという廃部寸前の唯野男子高校水泳部。そんな水泳部の顧問に美人新任教師の佐久間先生が就任したことから一気に部員が増えることに。しかし佐久間先生の目的は男子のシンクロナイズドスイミング部を作ることだったため、結局部員は5人に減ってしまう。しかも佐久間先生が勝手に文化祭に参加することを申請したため・・・・。


出演者はさすがにみんな若いですね。妻夫木聡も若々しいし、玉木宏にいたっては最初わからなかったぐらい今のイメージとは違ったはじけぶりに驚き。男子のシンクロナイズドスイミングといわれると何かとっつきにくく感じていたが、この映画を観てその感情も吹っ飛んだ。本作の女子高生版「スウィングガール」と同じようなストーリーだが、「スウィング~」同様、ずぶの素人が練習を重ね、最後の見せ場での演技は圧巻。この監督作品は「ひみつの花園」以来注目しているが、全体的に軽タッチでコミカルな演出ながら最後は感動させてくれるところがうれしい。


  1. 邦画-う

2013-07-22

トイ・ストーリー2

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00911
製作:1999年/アメリカ/92分
監督:ジョン・ラセター
声の出演:トム・ハンクス/ティム・アレン


アンディにキャンプに連れて行ってもらえず、棚に置き去りにされたカウボーイ人形・ウッディは、ひょんなことからおもちゃ屋のアルに連れさらわれてしまう。ウッディの友人・バズたちはウッディの救出を図るべく、アルのおもちゃ屋に向うが、その頃ウッディは自分がプレミア人形であることを知って・・・・。


本格的フルCGアニメとして驚愕させられた前作から4年、映像的にさらなる進化を遂げて「2」が戻ってきた感じ。ストーリー的にも前作を上回る出来で、大人でも十分楽しめる内容になっている。当然おもちゃが主役なので視点もおもちゃなのだが、それが新鮮であり、おもちゃの扱いに対する考え(特に我が子たち)にそれなりの影響を与えるものになっていたように思える。


  1. 洋画-と

2013-07-21

東京家族

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02395
製作:2012年/日本/146分
監督:山田洋次
出演:橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣


瀬戸内海の小さな島で生活している夫婦、平山周吉ととみこ。東京にやって来た彼らは、個人病院を開く長男・幸一、美容院を営む長女・滋子、舞台美術の仕事に携わる次男・昌次との再会を果たす。しかし、仕事を抱えて忙しい日々を送る彼らは両親の面倒を見られず、二人をホテルに宿泊させようとし・・・・。


個人的には、親側の視点からと、子供側の視点からの2通りの見方が同時にでき、いずれもうなずける点のあった作品。ありがちな日常を描いた内容で、特別事件が起こるわけでもないストーリー展開だが、かといってさほど退屈するわけでもない展開は秀逸。ただ、母親の死はやはり衝撃で、深い悲しみを誘う。やはり親孝行は、出来るときにやっておかないと後悔するな・・・と痛感した作品。


  1. 邦画-と

2013-07-20

ストロベリーナイト

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02397
製作:2013年/日本/127分
監督:佐藤祐市
出演:竹内結子/西島秀俊/大沢たかお/小出恵介


警視庁捜査一課の刑事・姫川玲子率いる姫川班の管轄で連続殺人事件が発生し、警察は合同特別捜査本部を設置する。やがて姫川のもとに「犯人は柳井健斗」という垂れ込み情報が入るものの、上層部から「柳井健斗には触れるな」という不可解な指示が下る。納得できない姫川は単独で捜査を進め、その過程で牧田という男と出会う・・・・。


最近の邦画の主流ともいうべき、TVドラマの劇場版。例によってTVドラマは見ない主義なので、姫川班がどんなチームなのか、またその他の人間関係など全く分からないまま観る羽目になったが、そのあたりの説明が初見の人には説明不足で十分には楽しめなかった。また内容自体も映画化する必要ある?という疑問の残る内容だった。ストーリーの中心は姫川を巡る菊田と牧田の三角関係が軸だが、上司と部下、ヤクザと警察官の色恋沙汰なので素直には見れないきらいがあった。特に、同じ匂いがするとはいえ、牧田が龍崎組の幹部と知ってから深い関係に陥るくだりは納得いかない。


  1. 邦画-す

2013-07-19

G.I.ジョー

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01873
製作:2009年/アメリカ/118分
監督:スティーヴン・ソマーズ
出演:チャニング・テイタム/シエナ・ミラー


NATOによってガン細胞破壊の目的で作られたナノマイトが、悪の武器商人デストロの手によって盗まれ、さらに世界征服をたくらむ悪の組織コブラの手に渡ってしまう。そしてこの最強のウィルス兵器によってパリのエッフェル塔が破壊されるなど、コブラの脅威が世界各地を襲っていた。そこでこのコブラの野望を阻止するため、最後の切り札としてアメリカ政府は史上最強の国際機密部隊G.I.ジョーを送り込んでくる・・・・。


息をつかせないスピード感ある展開はよいが、あまりにもCGを駆使しすぎているのか、却ってリアル感が薄れ、観ていても思ったほどドキドキはしない(所詮CGだがらという意識が働いてしまうらしい・・・)。最強の破壊兵器ナノマイトの争奪がストーリーの中心だが、エッフェル塔が一部侵食される(最後は倒壊するが)程度で終わったナノマイトの恐怖がもう少し描かれていれば怖かったかもしれない。舞台として日本(東京)も出てくるが、どうも日本には見えないのは苦笑もの(中国と勘違い?)。続編も製作された本作だが、いかにも続編あります的な終わり方も消化不良の残る残念な終わり方。

  1. 洋画-し

2013-07-17

呪怨 (Vシネマ版)

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01083
製作:1999年/日本/76分
監督:清水祟
出演:柳ユーレイ/三輪ひとみ/三輪明日美/栗山千明


妻の出産を間近に控えた小学校教師の小林は、長期欠席中の生徒・俊雄の家庭訪問に出かけ、そこで彼は俊雄が大学時代の同窓生・伽椰子の息子であることを知る。さらに伽椰子の、小林への偏執的な想いを秘めた日記と、彼女の変死体を発見し・・・・。


「呪怨」にはVシネマ版と劇場版があり、それぞれ「1」と「2」がある。本作「1」はVシネマ版であり、「1」の劇場版は2003年に奥菜恵主演で製作されている。近年ホラー映画は数多く製作されているが、その中でも群を抜いて恐ろしいホラー映画で、ハリウッドでもリメイクされるほど。この「呪怨」がこのようなシリーズになったのも、このVシネマ版「呪怨」が最恐映画として口コミで話題になったからと言われている。Vシネマらしく安っぽいところもあるが、這う女には心底こみ上げてくる恐怖を感じる作品。

  1. 邦画-し

2013-07-16

レスラー

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01871
製作:2008年/アメリカ/109分
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク/マリサ・トメイ


かつては人気を極めたものの今は落ち目となって、興行のお呼びがかかればどこでも出向くレスラー、ランディ。歳を取っても観客の求める過激なファイトにこたえていた。しかしある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、医者から引退を勧告されてしまう。馴染みのストリッパー、キャシディに打ち明け、長く会っていない娘にも連絡にいくが・・・。


「ナインハーフ」の頃のイメージとは全くかけ離れたミッキー・ロークだが、過去の栄光だけが頼りの年老いた中年レスラーの悲哀が良く描かれている。主役としてはニコラス・ケイジとの話もあったらしいが、ニコラス・ケイジだとちょっと違ったイメージの映画になっていたように思う。ただこれだけの哀愁漂うレスラーはやはり今のミッキー・ロークしか出せないのでは?それぐらい彼の人生を地で行く内容で、まさに彼のための映画といえる。死を覚悟しながら、自分の唯一の存在場所であるリングに上って戦うラストは胸を衝くシーンである。





  1. 洋画-れ

2013-07-15

クラウド アトラス

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02396
製作:2012年/アメリカ/172分
監督:ラナ・ウォシャウスキー/トム・ティクバ/アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクス/ハル・ベリー


1849年、南太平洋諸島。奴隷売買を託されるも良心の呵責に苛まれている青年ユーイングは、故郷のサンフランシスコへ向かう途中、密航を企てた奴隷に救いを求められ、彼を助けようとする。そんな中、ユーイングは病にかかり、ドクター、ヘンリー・グースに出会う。グースはユーイングに無料の治療を申し出るが・・・・。


デビッド・ミッチェルの同名小説の映画化。異なる時代と場所を舞台にした、500年間にわたる6つの物語を綴った壮大なSF叙事詩となっている。ただし6つの物語は、オムニバス形式の構成ではなく、入れ子状になっており、エピソードが目まぐるしく変わるため、少々戸惑う。しかしながら、つなぎ目はよく考えられており、巧みな編集であまり違和感はなく、自然に観ることができる。最初戸惑わないために、6つの物語の概要をあらかじめ予習していると分かりやすい。あと、俳優陣も要注意。主要キャストは各物語の複数のキャラクターを演じているので、それも混乱する原因になるかも。残念だったのは6つの物語がどう有機的につながるかを期待していたが、最後に納得できる終わり方ではなかったこと。あらかじめ解説書をよんでいないと、各時代のつながりは分かりにくい。ただ、172分という長尺だが、あまり長くは感じない、退屈させない作品。

  1. 洋画-く

2013-07-14

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02394
製作:2012年/日本/138分
監督:行定勲
出演:阿部寛/小泉今日子/野波麻帆/風吹ジュン


家族を捨て、艶(つや)という名の女性と駆け落ちをした男、松生は、艶がガンに侵されこん睡状態に陥ったことを現実として受け止められず、自らの愛を確かめるため艶がかつて関係をもった男たちに、艶の死期を知らせ始める。一方、すでに過去の存在だった艶の危篤を知らされた男たちと、その妻や恋人、子どもらは、それぞれの人生に突然割り込んできた艶という女の存在に困惑するが・・・・。


オムニバス形式のような、群像ラブ・ストーリー。ストーリーの中心は艶という、恋愛に奔放な謎の女性だが、癌のため死の淵にあり、元気な姿での登場はほとんどない。にもかかわらず、彼女を取り巻く男女の愛憎劇が徐々に明らかになっていき、艶という女性の人物像も浮き彫りにされていくさまは、まさに「桐島、部活やめるってよ」と同じ手法のよう。


  1. 邦画-つ

2013-07-13

ホーンテッド・マンション

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01244
製作:2003年/アメリカ/98分
監督:ロブ・ミンコフ
出演:エディ・マーフィ/ジェニファー・ティリー


夫婦で不動産屋を営むジムは日頃の多忙でおろそかになっている家族サービスを行うため、週末に家族旅行を計画する。しかし、旅行当日、ビッグな商談が飛び込み、旅行前にちょっと立ち寄るということで家族と共に商談の屋敷に向うことに。だが着いた屋敷は想像以上の豪華な建物だったが、中に入った途端、外は豪雨に襲われ、やむなく旅行を中止してその屋敷に泊まることになるが・・・・。


ディズニーランドのアトラクションとして知られる「ホーンテッド・マンション」をモチーフにした映画。ジャンルとしてはホラーなのでしょうが、ディズニー映画で主演がエディ・マーフィということになれば、本当の意味でのホラーは期待できないところですが、その期待は裏切られず、ホラーというよりもコメディ映画といえる作品です。ただしコメディといってもそんなに笑える映画でもありません。往年のエディ・マーフィももはやダメなのか?そんな映画でした。

  1. 洋画-ほ

2013-07-11

犬神家の一族(1976年版)

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00282
製作:1976年/日本/146分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/島田陽子/高峰三枝子/あおい輝彦


旧家の名士犬神佐兵衛の遺言状が公開されるが、莫大な遺産の相続者は佐兵衛の恩師の孫娘である野々宮珠世と結婚した者と記されていた。佐兵衛の孫にあたる3人の男はそれぞれ珠世を我が物にしようと企むのだが、やがてそれは呪われた殺人事件へとなっていく。事件解決の依頼を受けた探偵・金田一耕助は捜査を開始するが・・・・。


2006年末になってまた再び「犬神家の一族」ブームとなったが、今を去ること約40年前に今よりもさらにすごい「横溝正史」ブームがあり、「犬神家の一族」ブームがあった。おりしも角川書店が映画に進出し、角川映画第一弾として製作されたのがこの「犬神家の一族」だった。金田一耕助はいわずと知れた石坂浩二。はまり役となった役である。(個人的にはTV版横溝ものの古谷一行のほうが好きだったが・・・) 推理を楽しむというよりは、おどろおどろしい犬神家の人間模様を見るといった方がふさわしい。横溝正史ブームの頃はよく横溝正史の小説を読んだものだった。「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」「獄門島」「悪魔が来りて笛を吹く」・・・などきりがない。いつも犯人には納得しない点があったが、それを払拭させる物語の面白さはあった。


  1. 邦画-い

2013-07-10

映画 鈴木先生

★★+
シネマ大好き!


鑑賞No:02393
製作:2012年/日本/124分
監督:河合勇人
出演:長谷川博己/臼田あさ美/土屋太鳳/風間俊介


緋桜山中学校の2年A組を受け持つ鈴木先生は、理想のクラスを作る上で必要なスペシャルファクターとして、ひとりの女子生徒・小川蘇美を重視していた。しかし、そうしているうちに蘇美の魅力にとりつかれ、良からぬ妄想をしてしまう。妊娠中の妻・麻美に心配をかけまいと、なんとか自分を律して日々を過ごしていたが、2学期になったある日、OBが学校に立てこもり蘇美が人質にとられるという事件が発生する・・・・。


教師モノは、最近観た「悪の教典」が非現実的ながら衝撃的な作品で、どうしてもこの作品と比較してしまうが、そうするとあまりにも普通すぎる作品だった。(普通すぎるというのは、裏を返せば面白味に欠けるともいえる) ストーリーの核は生徒会役員選挙と人質立てこもり事件の2つだが、生徒会役員選挙の方はTVドラマ版を観ていないので生徒のキャラが全く分からず、よって面白味はゼロ。立てこもりの方も、動機や行動がイマイチ理解し難く、結末も、意外性も感動もないなんとも中途半端なもの。まぁ、タイトルの「鈴木先生」の名字からしてあまりにもありふれた名前なので仕方ないか。

  1. 邦画-す

2013-07-09

THE 有頂天ホテル

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01296
製作:2005年/日本/136分
監督:三谷幸喜
出演:役所広司/松たか子/佐藤浩市/香取慎吾


新年のカウントダウンまであと2時間の高級ホテル「ホテルアバンティ」。副支配人・新堂の使命はこのイベントを無事に済ますことだが、次々と困った事態が起こることに。客室係の竹本ハナは昔、代議士の愛人だったが捨てられた過去があったが、この日、汚職事件を追及するマスコミから逃れてその代議士がホテルにやってきて・・・・。


興行収入60億円を記録した大ヒットコメディ映画。大晦日、カウントダウンパーティを2時間後に控えたホテルを舞台に巻き起こるハプニングの連続に息もつかせない。ホテルの従業員たちと、ホテルの宿泊客らが複雑に絡み合い、ドタバタしながらも最後は感動を呼ぶ仕掛け。相変わらず出演者も豪華。役所広司が落ち着いていながら笑いを誘うホテルマンを好演している。

  1. 邦画-さ

2013-07-08

二百三高地

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00321
製作:1980年/日本/181分
監督:舛田利雄
出演:仲代達矢/あおい輝彦/新沼謙治/丹波哲郎


日露戦争の戦況が次第に悪化する中、金沢の小学校教師・小賀は出征することとなる。彼の部隊には豆腐屋の九市やヤクザの牛若、梅谷、吉川らがいた。一方、旅順陥落のため陸軍に新たに編成された第三軍の司令官に乃木希典が就任、二百三高地を巡る死闘が始まる・・・。


日露戦争最大の激戦地である旅順の二百三高地の攻防戦を描いた戦争スペクタル。色々な戦争映画は観てきたが、やはり人間を人間とも思わない戦争の醜悪さを目の当たりに見せつけらる映画である。どんなに攻撃されようが、屍が積み重なろうが、前へ前へ進もうとする兵士たちを見ていると涙が出てくる。国家のエゴのために犠牲となりながらも、「美しい日本」のため、そして守るべき人のため、尊い命を捧げた人々に哀悼の意を表したい。そしてできるだけ多くの人にこの映画を観てもらって、愚かな戦争を二度と起こさないような世の中にして欲しい。そんな気持ちにさせる作品だった。さだまさしの「防人の詩」の歌詞は少々疑問だが、メロディはとても映画にマッチしており効果的だった。





  1. 邦画-に

2013-07-07

ホーム・アローン

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00212
製作:1990年/アメリカ/102分
監督:クリス・コロンバス
出演:マコーレー・カルキン/ジョー・ペシ


ケビンの家では、クリスマスの休暇で一家総出でパリに行くことに。しかし出発する朝、一家は慌しく出発したため、ケビンを一人家に置き忘れてしまう。だが残されたケビンは逆に一人になったことで大はしゃぎ。そんなケビンの家を、留守だと思っている強盗2人が狙っていた・・・。


まさにケビンを演じたマコーレー・カルキンが最も耀いていた映画ではないでしょうか? 設定も面白いし、泥棒役のジョー・ペシらの演技も映画をよく盛り上げていた。(子供とはいえ、本来なら過激な攻撃だが、彼らのコミカルな演技が過激性を笑いで覆っていた!) まだまだCGが普及していない時代の作品だが、CGなんかなくてもアイデアでいくらでもいい作品ができる典型のような映画。クリスマスに子供と観る格好の映画に仕上がっていると思う。

  1. 洋画-ほ

2013-07-06

キラー・ヴァージンロード

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01901
製作:2009年/日本/97分
監督:岸谷五朗
出演:上野樹里/木村佳乃/寺脇康文/眞木大輔


幼いころからドジで何をやってもビリッけつの沼尻ひろ子は、やっとのことで素敵な男性と結婚にこぎつけるが、あろうことか式の前日に誤ってアパートの大家さんを殺してしまう。どうしても結婚したいひろ子は、結婚するまでの間だけと自分を言い聞かせ、死体を富士の樹海に隠そうとする。しかし、そこで何度自殺しても死ねない女・小林福子と出会い、死体処理を手伝う代わりに、福子を殺す約束をさせられて・・・・。


上野樹里が醸し出す独特の雰囲気を十分活かした作品で、設定も興味深い内容だったが、映画としてはハチャメチャで高評価はしがたい。俳優の岸谷五朗の初監督作品らしいがまだまだ今後の健闘が必要そう。ストーリーも思ったほどの意外性もなく、最後は落ち着くところに落ち着いた感がある。しいて言えば、ラストがチョット意外?という感じ。木村佳乃も最近、色んな役に挑戦して幅を広げているなと感じさせる。

  1. 邦画-き

2013-07-05

クヒオ大佐

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01899
製作:2009年/日本/112分
監督:吉田大八
出演:堺雅人/松雪泰子/満島ひかり/中村優子


華麗な経歴と流暢な日本語で次々と女性をおとしていくアメリカ特殊部隊のジェットパイロット、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。しかし、実は彼は日本人でしかも希代の詐欺師だった。すでに弁当屋の女社長・しのぶを騙してお金を貢がしておきながら、さらに博物館のエリート学芸員・春や銀座のクラブ姫野のNo.1ホステス未知子も狙っていたが・・・。


映画がどこまで事実でどこまでが脚色か分からないが、実在の結婚詐欺師がいたというから面白い。希代の詐欺師というが、男やホステスのような人を見る目の肥えた人からは簡単に見破れそうな嘘に引っかかってしまう不思議さはあるが、それでもくだらない嘘をつくために健気な努力をしている様は滑稽というか、痛々しい。嘘くさい人物設定ながら、それをまじめな顔をして演じる詐欺師役を堺雅人が好演した佳作。気楽に観て笑える映画。

  1. 邦画-く

2013-07-04

ディープ・インパクト

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00744
製作:1998年/アメリカ/121分
監督:ミミ・レダー
出演:ロバート・デュヴァル/ティア・レオーニ


ニュースレポーターのジェニーは、大統領の元側近の辞任の謎を追う中、大統領本人と直接極秘の会見をすることになり、2日後、大統領は衝撃の記者会見を行った。それは大彗星が地球に接近しており、衝突まであと1年しかないということだった。政府は彗星を起動から逸らすべく宇宙飛行士チームを出撃させるが・・・・。


「アルマゲドン」と同じ時期に公開された、大彗星衝突による地球滅亡モノだったためによく比較される映画だが、「アルマゲドン」は衝突を回避する男たちを中心に描いているのに対し、こちらは最後の時を迎える人々の生き様や家族愛を描いている。ともに似たような設定なので同じようなシーンもいくらか見受けられるが、こちらは時間的にも内容的にも広く描きすぎたためか、全体的に薄くなった感が否めなくはなかった。この手の映画に共通して言えるCGによる大災害シーンは圧巻だが、地球滅亡という究極の状況でパニックが起こらず、人々もあまりにも美しく描かれているのはちょっと不自然!?

  1. 洋画-て

2013-07-03

座頭市 (2003年版)

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01205
製作:2003年/日本/115分
監督:北野武
出演:ビートたけし/浅野忠信/大楠道代/夏川結衣


銀蔵一家が仕切る宿場町に、按摩の市、浪人の服部源之助とその妻おしの、そして芸者のおきぬ、おせいの姉妹が相次いで到着する。市はさっそく賭場に出かけ、新吉という気のいい男と知り合いになり、ひょんなことから芸者姉妹が訳ありであることを見抜く。一方、服部は病身の妻のため、用心棒の口を探していた・・・・。


勝新・座頭市とは全く一新された、新たな座頭市映画はとしては評価できるかもしれないが、時代劇としてはどうか?エンターテイメント映画と銘打っており分からないでもないが、斬新さはその度を越して異様さをも醸し出している。この映画でやはり強く印象の残るシーンといえばラストの大勢によるタップダンスだが、あれなどはその極み。大きく評価が分かれるところであろう。時代劇としてはこれまでのファンの期待を大きく裏切ったかもしれないが、殺陣のシーンはさすがにCG技術の発達により迫力満点!

  1. 邦画-さ

2013-07-02

南極料理人

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01897
製作:2009年/日本/125分
監督:沖田修一
出演:堺雅人/生瀬勝久/きたろう/豊原功補


海上保安庁の料理担当である西村は、南極ドームふじ基地に派遣されることに。平均気温マイナス54度という極寒の地はペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存していない。こんな極地で彼は観測隊員のために時には贅沢な食材を使いながらもてなしていた・・・。


南極という究極の地ではないが、単身赴任者を描いている点で大いに感情移入できた作品。実際に料理人として南極観測隊に参加した原作者のエッセイが基なのでリアルである。ただ貧相だと思っていた食生活が、思ったよりもよかった感じがしたのは意外だった。小さなトラブルは起こるものの深刻な事件は起こらず、隊員役の生瀬勝久、きたろうからも分かるとおり、何かすべてコメディになってしまい、南極という非常に危険な地に身をおいていることを忘れさせてしまう。難局生活を描くのが主だったため、隊員各自についてはあまり描かれていなかったのが残念だが、最も残念だったのは「お父さんがいなくても楽しくてしょうがない」という娘からのFAXだったのは、単身赴任のお父さんには究極の残念!?

  1. 邦画-な

2013-07-01

2012

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01895
製作:2009年/アメリカ/158分
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック/アマンダ・ピート


2009年、太陽フレアの影響でニュートリノが変化し、地球の核温度が急上昇していることを知った地質学者エイドリアンは、地球滅亡の危機が迫っていることを大統領に進言する。やがて世界各国の首脳と一握りの富裕層のみがその事実を知らされ、人類存続のための一大プロジェクト“チョーミン計画”が開始されるが・・・・。


さすがハリウッド映画といえる映像でした。DVDで鑑賞したけど、これは劇場で観ると相当迫力のある映像だろうと思いました。またこの手の世紀末モノでは必ず描かれる家族愛。それも至る所で描かれており、涙を誘うシーンも。でも逆に言うと、それだけの映画とも言える内容。世紀末モノとしての目新しさはなく、もっと言うと単なる旧約聖書のノアの方舟の現代版ではないかと。結局生き残った人たちも公平に選ばれた人達ではないので不公平感だけ残り、とても感情移入できないし・・・。映像だけは褒めたけど、自然現象の映像は良かったけど、主人公が倒壊・地割れする中や、火山弾が雨のように降り注ぐ中、車で無事に逃げ切るシーンにはちょっとやりすぎでリアル感ゼロの感じが・・・・。ちなみにこの映画、そもそもマヤ文明の暦から来ているはずだが、マヤ文明にはほとんど触れていませんでしたね。

  1. 洋画-に