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2013-11-30

ブラインドネス

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01726
製作:2008年/日本、ブラジル、カナダ/121分
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ


ある日、車を運転していた日本人男性が視力を失い、交差点で立ち往生することに。彼は親切を装った泥棒に無事家まで送り届けられるが、車は持ち去られてしまう。彼は妻に連れられ病院で診察を受けるが原因は分からなかった。やがて各地で彼と同様の失明者が続発し、感染者として強制収容が始まる。その中にたった一人、感染を逃れて“見ること”ができる女がいた・・・・・。


設定は面白い。ただ、この映画は視力を失う原因や対処についてはあまり言及していない。みんなが視力を失った状態になった時に、人はどういう行動をとるかというところに視点が置かれている。そこでは本来その人が持っている人間性が剥き出しになり、理性は影をひそめ本能が中心となってくる。収容所内での武器による支配者に観ていて憤りを感じ、主人公グループを中心とした弱者に同情するも、結局目が見えるという優位性を持つ主人公もしょせんは自己利益に走る本性を後半見せる。これが人間かと悲しくなるが、このような現実に直面すると自分もそうなるだろうと思われ、ますます自己嫌悪に陥ってしまう映画である。ラストの終り方には不満が残る一作。

  1. 洋画-ふ

2013-11-29

イントゥ・ザ・ブルー

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01764
製作:2005年/アメリカ/111分
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ポール・ウォーカー/ジェシカ・アルバ


ジャレッドは貧しいながら恋人のサムと幸せな日々を送っていた。そんなジャレッドの夢は財宝を積んだ沈没船を見つけることだったが、ある日ジャレッドら4人はダイビング中にその痕跡を見つける。しかし、そのすぐそばに大量の麻薬を積んだ飛行機まで発見してしまったことから・・・・。


とにかく、舞台となっているカリブ海と、ジェシカ・アルバのスレンダーな肢体が眩しい映画。ストーリーは、たまたま見つけた財宝と、そのすぐ近くに沈んでいた麻薬を巡って繰り広げられる海洋サスペンス・アクションといったところだが、本筋の方はありきたりで、思ったほどのハラハラ感はなかった(特に前半は冗長。後半になってやっと少し盛り上がってくる)。もう一つ見どころ?は、ポール・ウォーカー演じるジャレッドの潜水シーンだろうか?とにかくあんなに長い時間素潜りできるのか?というのは驚き。

  1. 洋画-い

2013-11-28

GOEMON

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01767
製作:2008年/日本/128分
監督:紀里谷和明
出演:江口洋介/大沢たかお/広末涼子/奥田瑛二


時は豊臣秀吉が天下を治める時代。超人的な身体能力を武器に金持ちから盗んでは貧しい者に分け与える、庶民にとっては英雄の盗賊・石川五右衛門が彗星のごとく現れる。そんな中、五右衛門は盗み出した財宝の中に重大な秘密が隠されている南蛮製の箱を見つけるが・・・。


石川五右衛門の映画だと思って観たら後悔する映画。これが、歴史上の人物や歴史小説の有名人物を配さず、オリジナルのキャストであればそれはそれで評価できたかもしれない。しかし、歴史上の人物を多く配しながら、内容はめちゃくちゃ。監督は既成概念に捉われない自分なりの解釈・感性で撮ったらしいが、あまりにも受入れ側と乖離していたのではないか?映像美は大胆で個性的ともいえるが、あまりにも現実離れしすぎた行き過ぎたアクション、CGの使い過ぎによる非現実性、時代感や国籍すら分からない映像・衣装、そしてストーリーの未熟さを補うためか部分的に史実に頼ったり、歴史上の人物を配することで興味を惹かせようとする小手先の内容。どれもこれも私には肌に合わないことばかりで、この監督がこのスタイルを貫くのであれば、個人的にはもう観ることはないかもしれないと感じられる作品だった。





  1. 邦画-こ

2013-11-27

パニック・ルーム

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01110
製作:2002年/アメリカ/113分
監督:デイヴィッド・フィンチャー
出演:ジョディ・フォスター/フォレスト・ウィテカー


夫と離婚したメグは、11歳の娘サラを連れて、ある富豪が遺した豪邸に入居した。しかし、その夜、屋敷内に緊急避難用に設置されていたパニック・ルームに隠されていると目される遺産目当てに3人の男が侵入してきた。メグとサラはパニック・ルームに逃げ込むが、男たちはパニック・ルームに侵入すべく、屋敷を破壊し始める・・・・。


面白い設定ながら、屋敷内に限定された攻防なので、ある程度緊張感がある反面、派手さはない展開で、前半はやや盛り上がりに欠ける嫌いはあった。ただ、パニック・ルームに閉じこもった母娘が侵入してくる男たちをどう撃退して侵入を食い止めるかと期待して観ていたところ、立場が逆転(犯人側がパニック・ルームに閉じ込められる)してから俄然面白くなってくる。意外な展開はなく、オーソドックスな結末ではあるが、強い女性役の似合うジョディ・フォスターの好演が光る作品。

  1. 洋画-は

2013-11-26

私は貝になりたい(2008年版)

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01766
製作:2008年/日本/139分
監督:福澤克雄
出演:中居正広/仲間由紀恵/柴本幸/石坂浩二


昭和19年、戦時下の高知の港町で清水豊松は妻・房江とともに理髪店を営み、慎ましく暮らしていた。しかし、ついに豊松のもとにも召集令状が届けられ、戦地に赴くことに。やがて戦争が終わり、帰還した豊松は再び妻子と共に幸せな暮らしを始めるが、そんなある日、戦時中に米国人捕虜を処刑した疑いで戦犯として逮捕されてしまう。そして裁判の結果、絞首刑を宣告されてしまうのだった・・・・。


1959年製作のフランキー堺主演の同名映画のリメイクで、基本的なストーリーは1959年版と同じ。ただ、1959年版と大きく違うと感じられたのは清水豊松の性格と生への執着度。前作での、多少憎憎しげはあるものの、裁判の正当性を批判し、冤罪を晴らし生き抜こうと必死で手を尽くすところが本作ではあまりに描かれていない。豊松役の中居正広がジャニーズタレントであるせい?なのか、どこかきれいに、憎らしげのない穏やかな人物として描かれている。それを補うものとして今回、妻の房江にスポットライトが当てられている。生への執着の部分を、房江の助命嘆願書集めというところで表現し、前作では描かれていなかった夫婦愛を強調している。それにしても、前作から50年という隔たりがあるせいか、前作では反戦ドラマの色合いが強かったと思われるが、本作では戦争そのものよりも、真実を真実として捉えられない司直や裁判のあり方に警鐘を鳴らしているように感じられた。


  1. 邦画(わ行)

2013-11-25

アフター・アース

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02444
製作:2013年/アメリカ/100分
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ウィル・スミス/ジェイデン・スミス


人類が地球から別の惑星に移住した西暦3072年、伝説の兵士サイファとその息子キタイは、宇宙遠征の途中で見知らぬ惑星に不時着するが、実はそこはかつての地球だった。負傷した父に代わり、キタイは緊急信号を発信させるビーコンを探しに出るが、未知の惑星と化した地球を単身進むキタイはさまざまな危険にさらされる・・・・。


ウィル・スミスとジェイデン・スミスが7年ぶりの親子共演を果たしたSFサバイバルサスペンス映画。共演ではあるが、ウィル・スミス演じるサイファは不時着時に負傷するため、サバイバルの旅に出て活躍するのはもっぱら息子のジェイデン・スミス演じるキタイである。思ったほどの派手さもなく、シャマラン監督だからドンデン返しがあるかと思いきや、普通のストーリーで普通の結末。襲ってくる敵(動物)もイマイチで、何もかも物足らず感がイッパイ。ストーリーの途中に回想シーンが細切れのように入ってくるのもちょっと煩わしかった。

  1. 洋画-あ

2013-11-24

天使と悪魔

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01765
製作:2009年/アメリカ/138分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス/アィエレット・ゾラー/ユアン・マクレガー


アメリカ・ハーバード大学教授のラングドンのもとにヴァチカンからの使者が現れる。現代に甦った秘密結社イルミナティがコンクラーベ(教皇選出)の日に、有力な教皇候補である4人の枢機卿を誘拐。科学の四元素である土・空気・火・水を表す焼印を押して一時間ごとに殺すという。さらに巨大エネルギーを持つ反物質を使い、ヴァチカンを爆破するというのだった。このテロ計画を阻止すべく、ヴァチカンはラングドン教授に救いを求めたのだが・・・・。


この映画を観るために前作「ダ・ヴィンチ・コード」を再見しましたが、その必要はありませんでした。主役のラングドン教授はトム・ハンクスが演じていますが、それ以外のつながりは特になく、「ダ・ヴィンチ・コード」を観ていなくても何ら支障はありませんでした。むしろ主要な登場人物や、作品の中でよく使われるキーワードについては事前に押さえていた方が理解しやすいと思います(劇中でも一応説明はありますが、色々と出てくるので・・・。たとえば、「イルミナティ」「コンクラーベ」「アンビグラム」などなど)。ストーリー的には、前作「ダ・ヴィンチ・コード」よりもシンプルで分かりやすい反面、テンポは速いのでうっかりしているとついていけなくなるかも。ミステリー性よりもアクション性、スピード感、スリリング性などが強くなった作品といった感じ。私はヴァチカンやキリスト教のことは詳しくないが、詳しければ楽しさ倍増しそうなシーンはてんこ盛りです。ラストまで気が緩めない作品となっています。

  1. 洋画-て

2013-11-23

必殺4 恨みはらします

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01751
製作:1987年/日本/131分
監督:深作欣二
出演:藤田まこと/村上弘明/かとうかずこ/三田村邦彦


ある日、町奉行内で見習い与力が町奉行に切りかかり、奉行が殺されると事件が起こる。そして、その場にいた中村主水の不手際によるものとされ、主水は向こう半年の御扶持半額を取り上げられることに。やがて後任の奉行・奥田右京亮が着任するが、さっそく奉行から嫌味を言われる主水。ふて腐れて居酒屋でヤケ酒を飲んでいると、近くで騒動が起き・・・・。


監督が深作欣二ということで、従来の「必殺シリーズ」とはやや趣が異なる派手なアクションが目立つ作品となっている。千葉真一、真田広之の出演によってアクションも本格的なイメージを醸し出だしており、さらに真田は衣装でも派手さを強調していた。また周りを固める出演陣もよい。室田日出男、石橋蓮司、藤岡重慶、蟹江敬三、成田三樹夫と、超個性的なバイプレーヤーが目白押しで顔を見るだけでも楽しめる。お色気シーンでも露出度が高く、映画版としてはエンターテイメント性が高い作品となっている。ただ残念ながら、大立ち回りなどが目立つ分、本来の仕事人としての殺しのシーンが大雑把で仕事人らしくなかった。


  1. 邦画-ひ

2013-11-21

黒い家

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00921
製作:1999年/日本/118分
監督:森田芳光
出演:内野聖陽/大竹しのぶ/西村雅彦/田中美里


金沢の昭和生命北陸支社に勤務する若槻慎二は、ある日、中年女性の声で「自殺でも保険金は下りるのか」という問い合わせの電話を受ける。思いつめたその声の様子に、思わず自殺を思いとどまるようなだめたが、相手は彼の名前を確認すると電話を切った。そして翌日、菰田と名乗る契約者から若槻名指しのクレームを持ち込まれる・・・・。


2007年NHK大河ドラマ「風林火山」で主演の山本勘助を演じた内野聖陽が主演で出ているのがこの映画。「風林火山」とはまったく印象の異なる、気弱な保険会社員を演じているが、当時名前すら知らなかったこの俳優がなぜかこの映画で印象に残った。内野聖陽の役や演技そのものではなく、映画の内容があまりに怖かったせいである。「怖かった」のはもちろん大竹しのぶ演じる菰田幸子のキレまくったパフォーマンスだが、現在社会において無縁ではない、現実に起こりうる、いや起こっているという無意識の恐怖からである。恐怖感を味わうなら、へたな恐怖映画やスプラッター・ムービーを観るのではなく、こちらをお勧めする。


  1. 邦画-く

2013-11-19

イーオン・フラックス

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01300
製作:2005年/アメリカ/93分
監督:カリン・クサマ
出演:シャーリーズ・セロン/マートン・ソーカス


西暦2415年、外界から壁で隔離された都市ブレーニャには病気も飢えもなかったが、独裁政治により思想の自由は失われていた。反政府組織モニカンの一員、イーオン・フラックスは、組織の命令で独裁者トレバーの命を狙うが、この都市には恐るべき秘密が隠されていた・・・・。


シャーリーズ・セロン主演の近未来アクション。シャーリーズ・セロンを知ったのはキアヌ・リーブス主演の「ディアボロス/悪魔の扉」。この作品ではキアヌの妻を演じているが、際立った役ではないものの、彼女の美しさで非常に印象に残った。その後も注目してみているが、美貌に依存することなく、「モンスター」での演技、そしてこの作品でのアクションなど、幅広い方面に手を伸ばし、大物女優としても地位を確立しつつある。「イーオン・フラックス」での演技はほとんどスタントマンなしの体当たり演技だそうで、その点ではすばらしいが、作品内容自体は特筆すべきものはない、ありふれた近未来を舞台にしたアクションもので多少退屈した。

  1. 洋画-い

2013-11-18

俺俺

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02441
製作:2013年/日本/119分
監督:三木聡
出演:亀梨和也/内田有紀/加瀬亮/中谷竜


なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった家電量販店の店員、永野均。アパートに帰ると、見知らぬおばさんが自分のことを息子だと言い、実家に帰ると同じ顔をした別の男に遭遇する。均は“俺”が増殖していることに気付くが、やがて“俺”同士が削除し合う・・・・。


成り行きでオレオレ詐欺をした俺が33人まで増殖し、やがてサバイバルを始めるというストーリーだが、最初から訳わからんし、全くもって面白くもない作品。小ネタギャグも満載のようだが、笑えるものは少ない。それでも最初はギャグコメディかと思って観ていたが、次第に様相が変わり、ホラー映画っぽくなってきて、さらに興味を失った。周りを固めるバイプレイヤーは興味深いが、主演がジャニーズじゃ、こんなものか。





  1. 邦画-お

2013-11-17

グランド・イリュージョン

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02443
製作:2013年/アメリカ/116分
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ/マーク・ラファロ/ウッディ・ハレルソン


4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとするが、フォー・ホースメンのイリュージョンを見抜くことができない。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するが・・・・。


テンポ良い展開とスケールの大きいマジックで、飽きさせることなく最後まで見せてくれる映画。4人のイリュージョニストの動機や、トリックには?の部分があったけど、一応、後半には種明かしをしてくれているので、なんとか満足できるか。それにしても、最後のドンデン返しにはやはり騙された!そうきたか!といった結末で、「ユージュアル・サスペクツ」のラストを思わせる。結末を知って、もう一度、おさらいで最初から観てみたい作品である。

  1. 洋画-く

2013-11-16

Vフォー・ヴェンデッタ

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01297
製作:2005年/アメリカ、イギリス、ドイツ/132分
監督:ジェイムズ・マクティーグ
出演:ナタリー・ポートマン/ヒューゴ・ウィーヴィング


独裁国家となってしまった近未来の英国に対し、Vと名乗る謎の仮面男が民衆に革命を呼びかける。労働階級の民間人としてテレビ局で働くイヴィーは秘密警察に捕らわれるところをVに助けられたことから、革命運動に次第に加わるようになるが・・・・。


1980年代に発表された同名小説の映画化。はっきり言ってマニアックなネタ満載で、かつ政治・思想がらみなのでわかりにくかった。要はVを代弁者とした現代社会への風刺なのか?なお、スター・ウォーズのナタリー・ポートマンからすると、捕らわれた後の拷問シーンでの丸刈りは衝撃的で、ポートマンの女優魂を見た。


  1. 洋画-ふ

2013-11-15

クラッシュ

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01303
製作:2004年/アメリカ/112分
監督:ポール・ハギス
出演:ドン・チードル/サンドラ・ブロック


クリスマス間近のロサンゼルス。深夜のハイウェイで黒人刑事のグラハムは、相棒であり恋人でもあるスペイン系のリアと追突事故に巻き込まれる。車から降り立ったグラハムは偶然事故現場近くで発見された若い黒人男性の死体に引き付けられる・・・・。


第78回アカデミー賞作品賞を受賞した作品。「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を書いたポール・ハギスが初監督。人種も職業も違う22人の登場人物が複雑に絡み合う。最初にあらすじや登場人物をチェックしておいたほうがよいかも。最初は脈絡もなく話が飛んでいくのでわかりにくい。ただ複雑な話の絡み合いが見えてくると、ストーリーのおもしろさ(脚本のすごさ)を感じ始める。米国で抱える人種問題を一つの大きなテーマとして捉えており、問題の深刻さを痛感できる映画となっている。


  1. 洋画-く

2013-11-14

県庁の星

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01304
製作:2006年/日本/131分
監督:西谷弘
出演:織田裕二/柴咲コウ/ 佐々木蔵之介/和田聰宏


高慢エリートの野村は官民交流の一環として民間企業での研修を命じられる。しかし野村が派遣されたスーパーは今にもつぶれそうなスーパー。そこでエリート役人としての力量をみせようと得意の理論で推し進めようとするが、実際の現場ではうまくいかず、野村の高慢さはみんなから敬遠される。最初は対立していたパート店員で野村の教育係だった二宮は野村に協力を求め、スーパーの再建に真剣に取り組んでいくことになる・・・。


県庁のエリートとパート店員が対立しながらも経営不振のスーパーの改革を行う話。何も考えず楽しめる娯楽映画というところか。織田裕二のハマり役・「踊る大捜査線」での有名な台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」がこの映画にも通じる感じ。エリート公務員ほど現場に出て、民間と同じ土俵、目線で見ることを経験してもらいたいと念願する映画。


  1. 邦画-け

2013-11-13

その日のまえに

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01843
製作:2008年/日本/139分」
監督:大林宣彦
出演:南原清隆/永作博美/筧利夫/今井雅之


日野原健大は売れないイラストレータだったが、妻のとし子と二人の息子と幸せな暮らしをしていた。しかし、ある日、不調を訴えたとし子は病院で検査を受けた結果、余命1年の宣告を受ける。それでも二人は相談の結果、来るべき“その日”を迎える準備を始める。まずは、彼らの生活のスタートとなった結婚当初に暮らしていたアパートを訪ねるが・・・・・。


永作博美は好きな女優なのだが、余命宣告を受けても(内心は別にして)妙に明るく振舞う様は気丈さを通り越して緊迫感がなさ過ぎて、感情移入しにくかった。それを助長したのが夫役の南原清隆で、この軽い感じの配役が映画そのものを軽く浅いものにしている。“死”をテーマにした映画はとかく重い感じになりやすいが、しかしこの映画のようにちょっと軽すぎるのもどうかと思う。明るい笑顔の合間にたまに見せる永作博美の悲しみの表情だけが唯一、死に直面した人のリアルな気持ちを伝えていた。


  1. 邦画-そ

2013-11-12

図書館戦争

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02435
製作:2013年/日本/128分
監督:佐藤信介
出演:岡田准一/榮倉奈々/田中圭/福士蒼汰


あらゆるメディアを取り締まる「メディア良化法」が施行され30年が過ぎた正化31年。高校時代に図書隊に救われ、強い憧れを抱いて自身も図書隊に入った笠原郁は、鬼教官・堂上篤の厳しい指導を受け、女性隊員として初めて図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属されるが・・・・。


設定が突飛すぎてついていけない内容の映画。これ日本の話?と思えるほど、近未来にしてもあまりに現実と乖離しすぎており、リアル感はゼロ。メディア統制についてはわからなくもないが、その中心が本というのもちょっと?だし、それによって日本人同士が戦争するというのはもっと?。ただ、そういった、現実感のない設定は無視して観るならば、それなりに楽しめるかも!?





  1. 邦画-と

2013-11-11

舟を編む

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02440
製作:2013年/日本/133分
監督:石井裕也
出演:松田龍平/宮崎あおい/オダギリジョー/黒木華


玄武書房の営業部に勤める馬締光也は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢という女性に出会い、心ひかれるが、言葉を扱う仕事をしながらも、香具矢に気持ちを伝える言葉が見つからず・・・・。


辞書編纂という、いかにも地味な作業を、まったく派手さもなく、淡々と描いた作品。ただ、完成までに15年という年月を要し、その間の地道な作業に、辞書編纂の大変さをひしひしと感じさせる。主演の松田龍平の演技も良い。飄々とした役どころの多い彼だが、それとはまた違った、口数は少ないが、目的に向かって黙々と取り組む姿には感動すら覚える。そんな松田龍平演じる馬締を陰ながら支える妻の香具矢の存在も大きく、二人の会話も微笑ましい。基本的に悪い人は登場せず、ひたすら辞書作りに取り組む人々の熱い気持ちと行動にスポットが当てられているので観ていて心地よい映画。





  1. 邦画-ふ

2013-11-10

県庁おもてなし課

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02442
製作:2013年/日本/123分
監督:三宅喜重
出演:錦戸亮/堀北真希/関めぐみ/甲本雅裕


全国が観光ブームに沸くなか、高知県庁は観光促進を目的とした「おもてなし課」を設立する。しかし、若手職員・掛水らが、何をしていいのかわからず戸惑っていると、地元出身の人気作家・吉門から「スピード感のないお役所気質」とダメだしされてしまう。一念発起した掛水は、柔軟な発想力をもつアルバイト職員の多紀を他部署から引き抜き、伝説の元県庁職員・清遠に相談に行くが・・・・。


基本的に悪い人は出てこない、ほのぼの系の映画。だが、現実は厳しく、過去、パンダ誘致論を主張して県庁をやめることになった清遠の反対者の圧力や予算の関係から、事実上、おもてなし計画が暗礁に乗り上げてしまうあたりなどはリアルなので、映画の中でもっと内部での厳しいやり取りがあってもよかったかも!? 並行して2つのラブストーリーも描かれているが、掛水と多紀の方はじれったい展開のまま終わったのは残念。この映画を観ても積極的に高知県に行きたいとは思わなかったのは私だけでしょうか・・・?





  1. 邦画-け

2013-11-09

ロイ・ビーン

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01839
製作:1972年/アメリカ/124分
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ポール・ニューマン/ヴィクトリア・プリンシパル


19世紀末。ならず者のロイ・ビーンがテキサスの町に流れ着く。彼は酒場で金を盗もうとした無法者を皆殺しにし、その酒場を法廷に改造し、判事として君臨することに。そして無法者を次々と吊るし首にして金品を巻き上げていく。傍若無人の判事ぶりだが、不思議と町は平和に保たれ、さらに繁栄していくことに・・・・。


スマートでダンディなポール・ニューマンとはちょっと違った、むさ苦しい殺し屋判事を好演している。演じている殺し屋判事ロイ・ビーンは実在の人物ということもあって、最初は普通の西部劇かと思ったが、最後まで観ると壮大な人間ドラマでもあった。この名物判事となるロイ・ビーンだが、やることは無茶苦茶。無法者は即絞首刑にされ、吊るしっぱなし。町のイメージも悪いし、子供に対する影響もよくないと正す部下にも、子供の教育のためと一喝する始末。しかし、そんなひどい行いもなんのその、町はどんどん発展していく。ただ、町の発展と共に、昔のような自由が利かなくなっていくところもなんか人生の栄枯盛衰を見るようで一抹の寂しさを感じるが、最後はスカッ!とさせてくれる。


  1. 洋画-ろ

2013-11-07

フィッシュストーリー

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01851
製作:2009年/日本/112分
監督:中村義洋
出演:伊藤淳史/高良健吾/多部未華子/濱田岳


1975年、早すぎたパンクバンド「逆鱗」は売れることなく、最後の曲「FISH STORY」を残して解散した。1982年、気弱な大学生・雅史は参加した合コンで「いつか世界を救う男」と予言される。1999年、ある海辺に世界終焉を予言する男が現れる。2009年、女子高生・麻美は修学旅行中に眠り込んだため取り残されたフェリーでシージャックに遭遇する。2012年、巨大彗星が地球に激突するまであと5時間と迫る中、1軒のレコード屋で「FISH STORY」が流れていた・・・・。5つの異なる時代の話が、ラストでつながることに・・・・。


「アヒルと鴨のコインロッカー」の原作・監督・スタッフによる第2弾ということになると見逃せない作品。異なった5つの時代のストーリーが並行して進んでいき、「FISH STORY」という曲で微妙につながっているものの、その関連性はよくわからないままラストに向かい、ラスト5分ですべてがつながっていく様はやはり爽快です。人間ドラマあり、青春あり、アクションあり、コメディあり、そしてバカバカしいまでのSF世界終焉ありと、多彩なジャンルとストーリーも魅力ですが、1冊の本から偶然生まれた曲が地球を救うというのも奇想天外で面白い。お奨めです。


  1. 邦画-ふ

2013-11-06

バンコック・デンジャラス

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01852
製作:2008年/アメリカ/100分
監督:オキサイド&ダニー・パン
出演:ニコラス・ケイジ/チャーリー・ヤン


引退を考えていた殺し屋のジョーは、最後の仕事でタイのバンコクを訪れ、街のチンピラ、コンを使い走りとして雇う。だが、コンが仕事の最中にジョーとの約束を破ってしまい、ジョーは自らのルールに従いコンを殺そうとするが、彼の姿に若い頃の自分を重ねたジョーはタブーを破ってコンを助けるが・・・・。


奇抜な設定で興味深い作品の多いニコラス・ケイジの映画だが、この作品に限ってはそんな興味を惹くような新奇な設定も無く、ストーリー的にもありきたり。舞台がタイのバンコクという点でハリウッド映画とは違う風情を醸し出してはいたが、あまりにも単純なストーリーで、ニコラス・ケイジの独り舞台。硬派なアクション映画に花を添える、耳の不自由な女性とのラブストーリーも中途半端で、ラストも衝撃というよりは後味の悪さが残るものとなった。


  1. 洋画-は

2013-11-05

おっぱいバレー

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01850
製作:2009年/日本/102分
監督:羽住英一郎
出演:綾瀬はるか/青木崇高/仲村トオル/石田卓也


1979年、北九州市。戸畑第三中学校の国語の新任教師として赴任した美香子は、男子バレー部の顧問になる。しかし、部員全員がやる気のない弱小チームだったため、彼らを奮起させるために思わず、「優勝したらおっぱいを見せる」約束をしてしまう。俄然彼らはやる気を出し始め、目を見張る成長を遂げるが・・・・。


バックで流れるミュージック同様、ストーリー自体、1970年代を感じさせるノスタルジックな映画。よもや綾瀬はるかが映画の中でおっぱいを見せることはないと分かっていても、男性なら誰しも興味をそそられるタイトルについつい惹かれて観てしまう。純真無垢な思春期の男子中学生6人の、美香子先生のおっぱい見たさにひたむきにバレーに打ち込む姿は笑いを超えて感動すらある。「おっぱい」の連呼にやや辟易する部分もあるが、いやらしさは全く感じさせない青春スポーツコメディ映画となっている。実話を元にしているらしいが、創作のヒントにしただけでノンフィクションではないらしい。


  1. 邦画-お

2013-11-04

相棒シリーズ X DAY

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02438
製作:2013年/日本/105分
監督:橋本一
出演:川原和久/田中圭/国仲涼子/田口トモロヲ


不正アクセスと機密情報漏洩の疑いでサイバー犯罪対策課がマークしていた男が死体で発見され、伊丹と岩月が捜査にあたる。しかし、目に見えない圧力が2人の捜査を難航させ、やがて事件の裏でうごめく政官財の権力構造と、金融封鎖計画「X DAY」の存在が明らかになっていく・・・・。


人気刑事ドラマ「相棒」シリーズのスピンオフで、警視庁捜査一課刑事・伊丹憲一と、新キャラクターのサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬がコンビを組んで事件にあたるというもの。キャラクター的には共にそれなりの個性はあるものの、やはり地味さは拭えず、派手な展開はない。ただ、地味なキャラクターが当たるにはあまりにも巨大な背後を持つ事件の本質に、ややギャップがある。それゆえ、犯人は捕まるが、その背後の核心には深く追求できず、消化不良感は残る。





  1. 邦画-あ

2013-11-03

ザ・メキシカン

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01057
製作:2001年/アメリカ/123分
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ブラッド・ピット/ジュリア・ロバーツ


運び屋のジェリーは組織の命を受け、世lにも美しいアンティークの拳銃“メキシカン”を受け取るためにメキシコに旅立った。しかし現地でドジを踏んだジェリーは銃を奪われてしまう。ジェリーが裏切ったと睨んだ組織はジェリーの恋人サマンサを人質に取り、さらに追っ手をメキシコに差し向けていた・・・・・。


ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツというハリウッドきっての大スターが恋人役で共演するというので話題になった本作だが、何故か印象に残りにくい映画。ストーリー的にも悪くないし、ラブストーリーあり、コメディあり、アクション&サスペンスありと盛りだくさん、キャストには文句をつけようもないのに・・・・。ブラピ&ジュリアのファンのために作られたような感も否めなく、ただただ監督の力量不足としか思えない作品かも!?


  1. 洋画-さ

2013-11-02

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02437
製作:2013年/日本/119分
監督:橋本一
出演:大泉洋/松田龍平/尾野真千子/渡部篤郎


探偵の友人だったオカマのマサコちゃんが殺害される事件が発生。警察の捜査は遅々として進まず、探偵が独自に調査を始めるが、事件の背後にカリスマ政治家の影がちらつく。やがてマサコちゃんが熱狂的ファンだった美人バイオリニストの弓子が現れ、探偵に事件の真相を暴くよう依頼するが・・・・。


東直己のハードボイルド小説を映画化した第2弾。前作よりハチャメチャ度が減った分、アクションやエロ度はスケールアップした感じ。ハードボイルドとはいいながら、主演が大泉洋ということもあって、コミカル、ギャグ性が強いのはしかたないか。ストーリーは至って陳腐でありきたり、途中から大体読めてしまうが、そんなにつまらなくもない、王道のようなストーリー。飄々とした相棒を演じる松田龍平の目立たないが存在感ある演技は健在、大泉洋との絶妙のコンビを演じている。


  1. 邦画-た

2013-11-01

動く標的

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01840
製作:1966年/アメリカ/121分
監督:ジャック・スマイト
出演:ポール・ニューマン/ローレン・バコール


私立探偵ハーパーは、友人の弁護士アルバートの紹介で、行方不明になった大富豪サンプスンの捜索を夫人から依頼される。そこで義理の娘ミランダに会い、彼女の案内でロスにあるサンプスン専用の部屋を訪れ、かつての人気女優フェイの写真を見つける。フェイの夫トロイは密入国をさせることで金儲けしている男で、彼らが事件に関係していると睨んだハーパーはフェイの部屋に忍び込むが・・・・。


この映画の主人公ハーパーの魅力を象徴するのが冒頭のシーンでしょう。コーヒーをいれようとするがコーヒーが切れていてない。そこで前日いれた出がらしをゴミ箱から出して入れなおすシーン。男所帯の探偵の生活感が画面からプンプン匂ってくる映画です。ハードボイルドでありながら、しょっちゅう敵にやられたり捕まったりするあたりも、スーパーマンではなく、ごく身近な探偵を感じさせます。でもさすがポール・ニューマン、それでも男くさく、かっこいいのです。ストーリーは登場人物が限られることもあって、驚きの展開ではありませんが、まずまず楽しめる内容。


  1. 洋画-う