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2014-04-30

そして父になる

★★★★

鑑賞No:02511
製作:2013年/日本/120分
監督:是枝裕和
出演:福山雅治/尾野真千子/真木よう子/リリー・フランキー


大手建設会社に勤務する野々宮良多は、都心の高級マンションで妻と息子と幸せな日々を送っていた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻はそれぞれ苦悩するが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することに・・・・。

第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員を受賞した作品。映画やドラマではありがちな設定だが、子供を持つ親としては切実で胸の痛む内容。血のつながりを選ぶか、一緒に過ごした時間を選ぶかと言われても答えの出ないテーマだけに、最後までスッキリした気持ちにはならないが、それでもラストは一番落ち着く結末で終わったのは何よりだった。タイトルが示す通り、福山雅治演じる父の視点が大きな位置を占めるものの、必ずしも共鳴できる言動ではなく、むしろ人生の敗北を知らないエリートのエゴともいえる横顔が垣間見え、それはリリー・フランキー演じる相手方の父親にも指摘される。一方、慰謝料のことをやたら気にするリリー・フランキーの打算的な父親の側面を見せながら、実は本当に父親らしい側面や気遣いをみせるなど、対照的な父親を描いている。また、父親とは違った母親からの視点も興味深く、親子とは何か、家族とは何かを改めて考えさせられる。





  1. 邦画-そ

2014-04-29

セックス・アンド・ザ・シティ

★★★

鑑賞No:01690
製作:2008年/アメリカ/144分
監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー/キム・キャトラル


舞台はドラマ版の4年後のニューヨーク。セックス・コラムニストのキャリーは理想の男性ビッグと一緒に暮らすため豪華なアパートを購入し、さらに彼との結婚を決意する。一方、子供ができずに悩んでいたシャーロットは中国から養女を引き取り、サマンサは仕事の関係で恋人スミスとLAの海辺に住んでいた。ミランダだけはあまり幸せでなく、子供の世話や義理の母の介護で奮闘していた・・・・・。


ニューヨークに暮らす30代独身女性4人の赤裸々な本音を描く、米国の人気TVドラマの映画化。このドラマはWOWOWで放送されているのは知っていたが、まったく観たことがなかった。たぶん、映画に至るまでのプロセスを熟知しているとそれなりに面白いのだろうが、映画だけ観ると、人物像や設定、過去の経緯などが分からないため前半苦労した(はっきり言って面白くなかった)。ただ後半、キャリーの結婚が思わぬ方向に展開し始めたところから、人物や人間関係も理解できたこともあり、だんだんおもしろくなってはきた。また、4人の卑猥な下ネタやところどころ挿入されるHなシーンも観ている男性としてはサービス感覚で受け入れられた。女性向けのドラマ(映画)なのだろうけれど、仕事、家事、恋などに対する30~40代女性の生き方・考え方の一面が垣間見れて新鮮ではあったが、ドラマの域は出ない映画だった。






  1. 洋画-せ

2014-04-28

風立ちぬ

★★★★

鑑賞No:02505
製作:2013年/日本/126分
監督:宮崎駿
声の出演:庵野秀明/瀧本美織/西島秀俊/西村雅彦


幼い頃から空にあこがれを抱いて育った学生・堀越二郎は、震災の混乱の中で、少女・菜穂子と運命な出会いを果たす。やがて飛行機設計技師として就職し、その才能を買われた二郎は、同期の本庄らとともに技術視察でドイツや西洋諸国をまわり、見聞を広めていく。そしてある夏、二郎は避暑休暇で訪れた山のホテルで菜穂子と再会し・・・・。


ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルした宮崎アニメ。宮崎駿最後の作品と言われ、初めて実在の人物を題材にした作品としても話題となった。ただ、それゆえ、子供向きの内容というよりは大人向けの作品ではあるが、史実ものというよりはラブストーリーの要素が強く感じられたため、観客層のターゲットがやや曖昧な気がした。また、冒頭の関東大震災から太平洋戦争まで描かれているが、この間約20年あるにもかかわらず、人の変化がほとんどなく、時間の流れがあまり感じられなかった。ただ、二郎と菜穂子の切ないラブストーリーには思わず涙してしまう。ユーミンの「ひこうき雲」はベストマッチだった。





  1. 邦画-か

2014-04-27

ダイアナ

★★

鑑賞No:02510
製作:2013年/イギリス/113分
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:ナオミ・ワッツ/ナビーン・アンドリュース


20歳でチャールズ皇太子と結婚し、その後ふたりの王子を出産したダイアナ妃。しかし、夫の不倫や王室との確執、マスコミとの攻防で傷つき疲れ果て、離婚を決意する。そんな絶望を抱える中、人命救助に打ちこむ心臓外科医ハスナット・カーンとの出会いが彼女の人生を変えていくのだが・・・・。


1997年8月、交通事故により36歳の若さで他界したダイアナ元英皇太子妃の半生を描いた作品。どこまでが真実かは分からないが、ダイアナの特に王室を離れてからのプライベートについては無知だったため、意外なダイアナの一面を見たような内容だった。外科医という一般男性に恋をし、多くの障害を乗り越えて結婚したいと努力する姿は一般の恋する女性と全く変わらないが、しかし彼女の置かれた立場がそれを許さず、苦悩する姿を良く描いていた。ただ、ダイアナといえば謎多き自動車事故死だが、その部分についてはほとんど触れていないのはチョット肩透かしを食らった感は残った。





  1. 洋画-た

2014-04-26

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

★★★★

鑑賞No:01476
製作:2007年/アメリカ/124分
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ/ダイアン・クルーガー


歴史学者で冒険家のベン・ゲイツのもとにウィルキンソンと名乗る古美術商が現れる。彼の持つ、リンカーン大統領暗殺犯の日記の一部によると、暗殺の真犯人はベンの祖先であるトーマス・ゲイツだという。ベンは祖先の汚名を晴らすべく、真相を求めて調査を開始する・・・。


大ヒット冒険アクションの第2弾。今回はリンカーン大統領暗殺事件をめぐる謎解きに迫る。前作よりスケールが大きくなり、テンポもよく大いに楽しめる。「インディ・ジョーンズ」と「ボーン・アイデンティ」を合わせたような映画で、後半ラシュモア山が出てくるあたりでは「北北西に進路を取れ」も思い出された。テンポを早くするためだろうが、やや謎解きがスムーズ過ぎるところや、バッキンガム宮殿やアメリカ大統領誘拐のくだりはリアリティに欠くところはあるが、娯楽映画としてみれば面白い設定だった。アクションシーンはなかなか良かったので、謎解き部分にもう少し“ジワジワ感”があればもっと良かった。ちなみにアメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンは1865年4月14日、フォード劇場で観劇中、俳優ジョン・ウィルクス・ブースに至近距離から銃撃され、翌4月15日に死亡した。犯行後、逃走したブースは4月26日に隠れ家を警官隊に包囲され、射殺されている。ブースの死後、彼の所持品の中から1冊の日記が出てくるが、この日記が後の裁判で証拠品として法廷に提出された際に、暗殺時期の日記(24ページ分)が破られていた。この事実が本作の題材となっている。






  1. 洋画-な

2014-04-25

X-MEN ファイナルディシジョン

★★★

鑑賞No:01473
製作:2006年/アメリカ/105分
監督:ブレッド・ラトナー
出演:ヒュー・ジャックマン/ハル・ベリー/ファムケ・ヤンセン


物語は前作でメンバーを洪水から救って死んだジーンが子供だった頃の過去に遡り、そこにプロフェッサーXとマグニートーが訪れるところから始まる。そして10年後。大会社の社長ウォーレンの息子は自分の背中に翼が生え始め、自分で翼を切り落とそうとして父親に見られてしまう。息子がミュータントと確信した父親は、ミュータントの能力を消して普通の人間にしてしまう新薬“キュア”の開発を行うことに・・・。


「X-MEN」シリーズの第3作にして最終章(?)。私的には2作目がとても面白く、最終章である本作に対する期待は大きく膨らんでいたが、期待が大きかった分、少々失望した。シリーズ通しての盛り上がりと盛り下がり、監督交代など「ターミネーター」シリーズに通じるところがあった。(「ターミネーター3」ほどの失望感はなかったが・・・)シリーズ通してのテーマである「人間とミュータントの共存」に対し、新たな一石を投じた“キュア”なる新薬の登場は非常によかったが、結局は人類とミュータントとの戦争シーンに重きが置かれ、そのための動機付けにしかなっていなかった。(もう少し、“キュア”選択に対するミュータントの気持ちを描いて欲しかった)なお公開時は“最終章”との謳い文句だったが、ラストを見ると続編がありそうな意味深な終わり方をしている。





  1. 洋画-え

2014-04-24

空中庭園

★★+

鑑賞No:01353
製作:2005年/日本/114分
監督:豊田利晃
主演:小泉今日子/板尾創路/鈴木杏/広田雅裕


家族に秘密を持たないというルールのある京橋家。それにより幸せな家庭が築けていると信じる妻の絵里子だが、夫や2人の子供には家族に言えない秘密があった。秘密が露呈することで、見せかけの幸福な家庭が崩壊していくが・・・。


角田光代の同名小説の映画化。あたふたとする夫を演じる板尾創路がむしろ最も自然で、どうも不自然さが目立つ家族の印象を持った。原作は読んでいなかったので、それぞれの秘密が露呈されることによって、どのような展開になっていくのか期待しながら観ていたが、ラストもどうも納得のいかない結末で消化不良感の残る作品だった。





  1. 邦画-く

2014-04-23

キング・コング(2005年版)

★★★★

鑑賞No:01293
製作:2005年/ニュージーランド、アメリカ/188分
監督:ピーター・ジャクソン
主演:ナオミ・ワッツ/エイドリアン・ブロディ


冒険映画を撮影するために幻の孤島“スカルアイランド”にやってきた失敗作続きの映画監督カール・デナムと脚本家のジャック、そして女優のアン・ダロウは、島民の襲撃を受けた揚句、ついにはアンを奪われる。彼女を取り戻すべく島の奥地へ入り込んだカール達が見たものは、絶滅したはずの恐竜達と、島民が髑髏島の王者として崇める巨大なゴリラだった・・・・。


1933年製作の同名映画のリメイク。「キング・コング」といわれると新鮮味がなかったが、VFX技術を駆使した映像はこれまでの「キング・コング」の印象を一掃した。全体は大きく分けて三部構成となっており、それぞれ「タイタニック」「ジュラシック・パーク」「ハリウッド版ゴジラ」を彷彿させる内容である。188分という長尺だが、飽きずに楽しめる娯楽大作である。ナオミ・ワッツが演じたアン・ダロウ役を1933年版で演じたフェイ・レイがカメオ出演する予定だったが、2004年に亡くなったため実現しなかった。





  1. 洋画-き

2014-04-22

風俗行ったら人生変わったwww

★★★+

鑑賞No:02508
製作:2013年/日本/99分
監督:飯塚健
出演:満島真之介/佐々木希/松坂桃李/藤間宇宙


何事もすぐにあきらめてしまう29歳童貞・遼太郎は、自分を変えるため風俗に行くが、そこで出会った訳あり風俗嬢のかよに一目ぼれしてしまう。遼太郎は、なぜ彼女が風俗嬢をしているのか疑問を抱き、ネット仲間の晋作らの知恵を借り、かよの人生を救うため奇想天外な作戦を練るが・・・・。


設定は違うが、どこかで観たような映画だと思ったら、そうそう山田孝之主演の「電車男」に似ている。令嬢で有能なOLと風俗嬢という決定的な違いはあるものの、どちらも美人で普通なら相手にされない女性が恋の対象であること、そして主人公はニート(電車男ではオタク)、2人の恋の成り行きを応援するネット仲間という、基本的な設定は同じ。そしてこの恋を通して主人公は男として成長していくというお決まりのパターン。ただ、「電車男」同様、結構楽しめるストーリーになっている。そして何よりもいいのがヒロイン。「電車男」のエルメスもそうであったが、男を騙したり裏切ったりせず、最後まで純粋に誠実に主人公に接する態度は観ていてとても気分いい映画。





  1. 邦画-ふ

2014-04-21

四十九日のレシピ

★★★+

鑑賞No:02509
製作:2013年/日本/129分
監督:タナダユキ
出演:永作博美/石橋蓮司/岡田将生/二階堂ふみ


妻の乙美を亡くして生きる気力を失っていた良平のもとに、夫の不倫で結婚生活が破たんし、離婚を決意した娘の百合子が戻ってくる。さらに2人の前に、乙美から頼まれていた四十九日までの家事を引き受けにやってきたという少女イモが現れ、乙美が残したというレシピの存在を伝えるが・・・・。


妻の死に意気消沈する父親と、夫の不倫問題で離婚騒ぎの娘という、何とも暗いスタートで、勝手にだがイメージしていた雰囲気と違っていたので最初は少々とまどった。だが、二階堂ふみ演じるイモが現れて雰囲気は一変する。これは映画だけでなく、この家の家族の雰囲気も一変させ、悩める家族を救うことになる。そういう意味では、二階堂ふみが影の主役ともいえる存在感を見せ、主役の永作博美を食った感は否めない。一方、嫌味なおばさん役の淡路恵子の存在感もさすがだ。せっかくの乙美のレシピに叶った四十九日を行おうとする家族に対し、正論で辛辣な批判をする嫌味さをみせるが、最後は粋な心意気を見せてくれる。一番嫌味なのは夫の浮気相手ではあったが、立場を変えて見ると彼女の気持ちも分からないではない。一番最低で悪いのは優柔不断でうまく立ち回ろうと嘘を重ねてきた夫だったようだ。それゆえ、あの結末は少々、納得がいかない。





  1. 邦画-し

2014-04-20

47RONIN

★★+

鑑賞No:02506
製作:2013年/アメリカ/121分
監督:カール・リンシュ
出演:キアヌ・リーブス/真田広之/柴咲コウ/浅野忠信


赤穂の国のサムライ・大石とその部下たちは、吉良と謎の女ミヅキの陰謀により、尊敬する主君・浅野内匠頭の命とサムライとしての身分を奪われる。幼き頃、浅野に拾われた素性不明のはぐれ者のカイは、主君の仇打ちと吉良に狙われる姫のミカを守ろうと立ちあがった大石に力を貸すが・・・・。


言わずと知れた「忠臣蔵」をモチーフにした作品。しかし、無理があったようだ。ハリウッドでのウケを狙ったのであろうと思われるが、日本独特の時代劇の良さはことごとく封印され、かといって、SFともファンタジーとも言えない作風、いつなのか、どこなのか分からない時代設定、背景。「忠臣蔵」ファンの日本人にもソッポを向かれ、かつハリウッドにもウケない理由はそこかしこに見受けられる作品となっている。また、人物設定にも違和感が残った。浅野内匠頭(35)は年配の田中泯(69)が演じ、吉良上野介(60)は浅野忠信(40)が演じているが、年齢的にも名前的?にも逆ではないか。また上様は将軍というよりは中国の皇帝のような風貌・出で立ち。その上、四十七士の中にキアヌ・リーブスがいるのだから、もうハチャメチャ。そうであれば、「忠臣蔵」はモチーフにして良いが、登場人物や設定は忠臣蔵とは関係ないものにすべきではなかっただろうか? 酷い改変にもかかわらず、最後は忠臣蔵頼りというせこさにも呆れる作品。





  1. 洋画-ふ

2014-04-19

硫黄島からの手紙

★★★★

鑑賞No:01321
製作:2006年/アメリカ/141分
監督:クリント・イーストウッド
出演:渡辺謙/二宮和也/伊原剛志/加瀬亮


戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、アメリカ留学の経験を持ち、西洋の軍事力も知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道が、本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島にやってくる。栗林は、長年の場当たり的な作戦を変更し、西郷ら部下に対する理不尽な体罰も戒めるなど、作戦の近代化に着手する・・・・。


これは太平洋戦争で激戦地となった硫黄島を舞台に、日米双方の視点から描く「硫黄島プロジェクト」の日本側視点の作品。まず評価されるのは監督のクリント・イーストウッド。「これ、本当にハリウッド映画なのね?」と思われるほど、日米関係なく真実を描き出そうとしている姿勢がすごい!アメリカ人が日本人をこのように描く映画がかつてあっただろうか?これだけでも画期的といえる。渡辺謙の重厚な演技もよく、前線にいてこの戦争を冷静に見つめ生き続けようとする日本人を演じる二宮和也もいい。この戦争で死んでいった人たちが家族や友人などに当てた心の叫びを綴った手紙が朽ちることなく日の目をみるラストシーンにはジーンときた。





  1. 洋画-い

2014-04-18

スーパーマン リターンズ

★★★

鑑賞No:01320
製作:2006年/アメリカ/154分
監督:ブライアン・シンガー
出演:ブランドン・ラウス/ケイト・ボスワース


クリプトン星の3悪人を倒し、忽然と姿を消したスーパーマンが再び地球に戻ってきた。故郷の惑星、クリプトン星が放射能に汚染された廃墟になっていると知ったからだ。だが、宿敵レックス・ルーサーは刑務所から出所し、かつての恋人ロイス・レインは他の男と暮らしていた・・・・。


旧「スーパーマン」シリーズの1作、2作の続編として作られた。今は亡き旧シリーズの主演クリスファー・リーブが築いたスーパーマンのイメージをラウスは損なうことなく演じている。スーパーマンのあまりにも人間離れしたすごさに、たとえ映画とはいえ、思わず苦笑してしまう。レックス・ルーサを演じるケビン・スペイシーの演技も悪者でありながらコミカルさも交えており、世界征服を狙いながら暗さを感じない。かたぐるしくなく気楽に観れる作品。





  1. 洋画-す

2014-04-17

劇場版 カンナさん大成功です!

★+

鑑賞No:01828
製作:2008年/日本/110分
監督:井上晃一
出演:山田優/山崎静代/中別府葵/浅野ゆう子


誰もが振り向く超美人のカンナは、実はブスでいじめられてばかりの人生をやり直すため、貯金をはたいて手術を受けた全身整形美人だった。ブスだったころから憧れていた男性の勤めるアパレル会社に就職した彼女は、恋も仕事も順調で、ついには新ブランドのプロデューサーに抜擢される。しかし、その成功を妬む同僚がカンナの過去を知って・・・・。


鈴木由美子の人気漫画の映画化。原作に忠実という点では日本版の方が忠実らしいが(原作は読んだことがないので真偽はわかりませんが・・・)、単純に映画として観た場合、韓国版の方に軍配を上げてしまう出来。ともかく、日本版は単なるおバカ映画にしか見えなかった。あまり好きではない山田優のオーバーアクションも鼻につくし、そもそも設定の“誰もが振り向く超美人”には(個人的には)見えない。(最初ライバルだった中別府葵の方が可愛い)また大きな設定であるブスから超美人への変身だが、ブスの部分が人形を使ったアニメなのでリアリティもなく感情移入もできない。もう一人のブス役・山崎静代も女優として評価されているらしいが、本当に上手?地でやってるだけで演技といえないのでは?原作が面白いと聞くだけに、昨今のTVドラマの即映画化風潮に乗って安易に作ったとしか思えない作品。





  1. 邦画-か

2014-04-16

ポイント45

★★+

鑑賞No:01812
製作:2006年/アメリカ/96分
監督:ゲイリー・レイン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/アンガス・マクファーデン


ニューヨークの吹き溜まり“ヘルズキッチン”で生まれ育ったキャットとその愛人アルは、拳銃や盗品を売りさばきながら、その日暮らしをしていた。キャットはさらに新たな顧客を開拓しようと、アルに内緒で取り引きを行うが、それがアルにばれて手酷くいたぶられる。心配したキャットは彼女を助けようとするが、キャットはそれを拒んで・・・・。


DVがテーマのような前半のストーリー展開でしたが、主人公はただ単に男の暴力に屈しる女ではなかった! 後半は完全に復讐劇で、単に暴力男に対しての復讐だけでなく、復讐のためには利用できるものは何でも利用するという冷酷な一面も見せている。復讐方法自体は別に驚くようなものではなく、共犯者もすぐ分かるような内容なので、サスペンス・ミステリー性は乏しい。DV男はひどい男ではあるが、キャットに対する愛情は異常ながらも本当で、最後はちょっと哀れである。復讐劇なので本当はラストでスッキリしたいところだが、主人公の豹変ぶりにどこかスッキリしないところが残念。


ポイント45-1

  1. 洋画-ほ

2014-04-15

DRAGONBALL EVOLUTION

★+

鑑賞No:01825
製作:2009年/アメリカ/87分
監督:ジェームズ・ウォン
出演:ジャスティン・チャットウィン/エミー・ロッサム


今は亡きおじいちゃんの遺志を受け、世界中にちらばっている7つのドラゴンボールを集めるたびに出ることになった孫悟空。それはドラゴンボールをすべて集めると、どんな願いも叶うというドラゴンボールを狙うピッコロ大魔王の世界征服を阻止するためだった・・・・。


「週刊少年ジャンプ」で連載された、鳥山明の大人気コミックの映画化。ただ個人的にはコミックは読んだことがないので、全く予備知識なく観ることができた。よって変な先入観はなく素直に観れたが、本来の原作が持つイメージや世界観が上手く描かれていたのかどうかは不明(なんとなくの感じでは、コミックとは違ったイメージを受けるが・・・・・)。ストーリーはいたって単純。世界征服を企むピッコロ大魔王の野望を阻止すべく、世界に散らばる7つのドラゴンボールを集める話だが、それ以上のストーリーの広がりはない。敵キャラもピッコロ大魔王とその部下の女一人という、迫力も恐怖もない設定。さらにこの二人、意外と弱い。ラストであの有名なカメハメ波は観ることができたが、ラストもあっけなかった。世界征服といいながら、観ていてもあまりにも狭い世界観・・・・。原作を読まずして、原作には遠く及ばないような感じのする映画だった。ラストの意味深な終り方・・・・、ひょっとして続編作る気なのか?





  1. 洋画-と

2014-04-14

少年メリケンサック

★★★

鑑賞No:01822
製作:2008年/日本/125分
監督:宮藤官九郎
出演:宮崎あおい/佐藤浩市/木村祐一/田口トモロヲ


メイプルレコードの新人発掘部に勤務する、契約切れ目前のかんな。そんなかんなは、ある動画サイトで、これ以上ない野蛮で、凶暴なイケメン・パンクバンド<少年メリケンサック>を発見する。早速、バンドと契約するために乗り込むと、そこにいたのはイケメン青年ではなく、50歳で酔っ払いのおっさんだった・・・・。


人気脚本家・宮藤官九郎の監督第2作。映画自体は、何かうるさいだけの、ドタバタ映画のような感が否めなかったが、個性的な俳優を配した親父4人組みのバンドと、そのバンドに振り回されるかんなを演じていた宮崎あおいは見ものです。特に、撮影と同じ時期にやっていたNHK大河ドラマの「篤姫」とは両極端をなす、あのコミカルな演技は、宮崎あおいの新たな一面を見ることができます。ロードムービー的な展開の前半は、ちょっとしたギャグが満載で結構笑えたが、後半はやや退屈。この手の映画で2時間を超えるのはちょっときつかったかも!?





  1. 邦画-し

2014-04-13

クリムト

★★

鑑賞No:01795
製作:2006年/オーストリア、フランス、ドイツ、イギリス/97分
監督:ラウル・ルイス
出演:ジョン・マルコヴィッチ/ヴェロニカ・フェレ


1918年。病床にあった天才画家グスタフ・クリムトは死を迎えようとしていた。彼の頭の中には彼の人生が走馬灯のように去来していた。19世紀末、故郷のウィーンでは酷評されていた彼の絵が、パリでは絶賛される。そしてパリ万博で出会った美しい女性・レアから肖像画の依頼を受けるが・・・・。


絵画に興味のない私にとって、この映画を観るまでクリムトの名すら知らなかったのですが、結構有名な画家のようですね。映画は少々難解で、クリムトを知らないとさらに分かりにくいという、ドツボにはまってしまう映画です。途中何度か眠気に誘われましたが、時々出てくる絵のモデルさんたちのヌードシーンで眠気が覚める・・・といった繰り返しの映画でした。ストーリーは、死の淵にいたクリムトが、夢の中で自分の半生を回想するという内容ですが、クリムトの作品が芸術的にどうだというのは良く分からず、ただモデルに次々と手を出して子供を作っていく勢力旺盛なおじさんとしか印象の残らない内容でした。





  1. 洋画-く

2014-04-12

探偵物語

★★★

鑑賞No:01789
製作:1983年/日本/111分
監督:根岸吉太郎
出演:薬師丸ひろ子/秋川リサ/岸田今日子/松田優作


大学2年生の新井直美は、1週間後に父親の待つアメリカに留学することになっていた。仲間たちと別れを惜しむ中、憧れの先輩・永井に誘われホテルへ。ところが、そこに直美の叔父と名乗る男が侵入してきて、永井を追い出してしまう。実はその男は私立探偵で、直美の母親代わりの元秘書・長谷沼がつけたボディ・ガードだった・・・・。


まさに赤川次郎の軽いタッチの小説をそのまま映像化したような映画。薬師丸ひろ子の独特の素人っぽい演技がそれをより助長していて、観ていて恥ずかしい反面、なんか包み込まれるような安らぎも感じる。松田優作もどちらかというと大人しい演技で、ハードボイルドな面、コミカルな面、シリアスな面、いずれも強調されないためイマイチ、インパクトに欠ける点は残念だが、やはり松田優作の存在感の大きさは十分感じられる。ストーリー自体は分かりやすく、ミステリー性は少ないものの、薬師丸ひろ子の青春ドラマとしてそれなりに楽しめる作品。





  1. 邦画-た

2014-04-11

黒い家 (韓国版)

★★★

鑑賞No:01792
製作:2007年/韓国/104分
監督:シン・テラ
出演:ファン・ジョンミン/カン・シニル


生命保険会社の査定員チョン・ジュノは、面識のない顧客パク・チュンベからの指名を受けて訪問した彼の自宅で、チュンベの息子の首吊り死体を発見する。チュンベは息子の保険金の支払いを執拗に要求するが、ジュノはチュンベが保険金殺人を犯したのではないかと疑い、警察に掛け合う。その後、ジュノが再びチュンベの家に向かうと、そこには憔悴したチュンベの妻イファがおり、次の標的は妻ではないかと疑うが・・・・。


本作は貴志祐介の同名小説を、 内野聖陽・大竹しのぶ主演で1999年に製作された同名映画の韓国版リメイク。大筋のストーリーはオリジナルと同じだったため、やや新鮮さには欠けるきらいがあった。オリジナルと比べると、映像的に目を背けたくなるシーンは多いものの、邦画独特のおどろおどろしい、背筋からぞーとするような感覚的な恐怖はオリジナルには及ばない感じがした。そしてオリジナルで何よりも怖かったのは、保険金を請求する男の妻だが、韓国版での妻は残忍ながらもどこか大人しく、内面的な恐ろしさはあまり出ていなかった。というか、オリジナルの大竹しのぶの演技があまりにも強烈で怖かったため、そう感じるのかもしれない。この作品を観たことで、改めてオリジナルの大竹しのぶの怪演の凄さを感じた。





  1. 洋画-く

2014-04-10

JUDGE/ジャッジ

★+

鑑賞No:02497
製作:2013年/日本/76分
監督:古波津陽
出演:瀬戸康史/有村架純/田中壮太郎/平良和義


傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、大食、色欲の7つの大罪を犯した者たち7人が、閉ざされた空間に監禁され、死の裁判ゲームを課される。それは、制限時間内にお互いの素性を探り、より罪が重いと判断した者に対し、多数決で死罪を言い渡すというゲームだった・・・・。


興味を持たせるような設定のアイディアだけで作ったような映画。よって、現実性(リアル性)はゼロだし、そもそも、ここに至る理由や経緯などの説明は一切ない極めて不親切な内容。思いつきのようなアイディアの設定だけ面白ければいいだろう的な安易さが目立ち、リアル感を出すための説明には触れないというよりは思いつかないのだろう。視聴者をあまりにもバカにした作品と言わざるを得ない。ストーリー展開にも意外性はなく、逆にあまりにも正直すぎて、却ってビックリ。ひねりもないのかよ・・・と。裁かれる唯一の理由はキリスト教の七つの大罪だが、内容とキリスト教は一切関係ないという、呆れた理由づけにもあっけにとられた。





  1. 邦画-し

2014-04-09

ザ・コール 緊急通報指令室

★★★★

鑑賞No:02498
製作:2013年/アメリカ/94分
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:ハル・ベリー/アビゲイル・ブレスリン


判断ミスで通報者が殺され、悲嘆に暮れていたベテランオペレーターのジョーダン。そんな折、連続殺人鬼に誘拐された少女ケイシーが、車のトランクから命からがら911に電話をかけてくる。ジョーダンは、これまでの経験と知識、自分の能力の限りを尽くし、電話の声だけを頼りに少女の救出にあたるが・・・・。


車のトランクからかかってきた1本の電話だけを頼りに、誘拐された少女を救出しようとする設定はいやが上にものめり込んでしまい、緊迫感は最高。脱出のための試みは一時的にうまくいくものの、犯人によって次々と阻まれてしまう展開。ドキドキしながらストーリーは進んでいくが、途中、少女を助けようとする見ず知らずの一般市民が次々と犠牲になっていくので、果たして緊急司令室の対応が是なのか疑問も湧いてくる。それでも前半は密室感と緊迫感十分で楽しめたが、後半は行き過ぎのような展開でちょっと興醒め。緊急司令室のオペレータが主役の映画だから致し方ないかも知れないが、ちょっと職務を大幅に逸脱した展開には驚き。最後まで電話のみの対応で解決して欲しかった。





  1. 洋画-さ

2014-04-08

謝罪の王様

★★★+

鑑賞No:02499
製作:2013年/日本/128分
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/井上真央/竹野内豊/岡田将生


東京謝罪センターの所長、黒岩はやくざから法外な示談金を要求された典子を巧みな謝罪術で助け、助手として雇う。その後、2人の前にセクハラで窮地に陥った下着メーカー社員の沼田、あるエキストラの起用で外交問題を起こしてしまった映画プロデューサー・和田など一風変わった依頼者たちが次々とあらわれてくる・・・・。


「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」のノリと阿部サダヲのキャラは健在の作品でそれなりに楽しめたが、はしゃぎ過ぎ、ぶっ飛び過ぎのストーリーなので、真面目に観る作品ではない。ストーリーは6つのエピソードで構成されたオムニバス形式だが、登場人物は他のエピソードにも微妙に絡むうまい構成にはなっている。ただ、あまり納得のいく内容ではなく、単発の笑い取りの一発ギャグ的内容で深みはない。また、やたら出てくる「脇毛ボーボー自由の女神」もしつこいだけでちっとも笑えないなど、残念なシーンも多い。無意味なギャグに走るのではなく、もっと現実的な謝罪術を散りばめて欲しかった。





  1. 邦画-し

2014-04-07

バーニー みんなが愛した殺人者

★★★★

鑑賞No:02502
製作:2011年/アメリカ/99分
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック/シャーリー・マクレーン


テキサス州の田舎町で葬儀屋を営むバーニーは、誰にでも優しく慈愛に満ちた人柄で町民から慕われていた。一方、金持ちの老未亡人マージョリーは偏屈な嫌われ者だったが、心優しいバーニーはひとり暮らしのマージョリーを気遣い、たびたび家を訪問して相手をするようになる。やがて彼は住み込みの専属マネージャーになるが、ある日、バーニーはマージョリーを殺してしまう・・・・。


1996年にテキサスの田舎町で実際に起こった事件を、当事者を知る住民たちの証言を交えて描いた作品。事実がベースだけに、却って謎が残り、後味もちょっと悪い内容になっている。殺人が発覚し裁判になってからも町中の人から味方にされるほど、好人物に描かれているバーニーだが本質はどうだったのか? 町中の人から嫌われているマージョリーに執拗なまでに行為をみせるが、金目的とも勘ぐれる。そしてマージョリーのわがままに耐えかねて衝動的に彼女を殺してしまうが、その後、隠ぺい工作を図り、あたかも彼女が生きているかのような演出を長い期間行っている。結局、彼は終身刑になるが、最後まで彼の本質は分からず仕舞いで、スッキリしない作品だった。





  1. 洋画-は

2014-04-06

凶悪

★★★★+

鑑賞No:02501
製作:2013年/日本/128分
監督:白石和彌
出演:山田孝之/ピエール瀧/リリー・フランキー/池脇千鶴


取材のため東京拘置所で死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに犯した殺人のすべてに関与した「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼するが・・・・。


2005年に、ある死刑囚が告発した3件の殺人事件を描いた実話を基にした映画。日本の実話ものの傑作「復讐するは我にあり」に匹敵するほどの恐るべき内容で身震いしながらも最後まで目が離せなかった。狂気に満ちた殺人犯・須藤純次と、事件を裏で操る「先生」と呼ばれる冷徹な男・木村孝雄。2人とも情に厚かったり身内に親身だったりする側面を見せながらも、気に入らない相手や保険金殺人のターゲットには容赦しない冷酷さを見せる二面性を持っており、実に怖い。この怖い男2人をピエール瀧とリリー・フランキーが見事なまでに好演している。死刑囚・須藤の告発を受けた雑誌ジャーナリスト・藤井が事件の真相を徐々に暴いていくストーリーだが、構成も非常によく、最後まで緊張感とハラハラ感が持続できる。





  1. 邦画-き

2014-04-05

赤い帽子の女

★★

鑑賞No:00276
製作:1982年/日本/104分
監督:神代辰巳
出演:永島敏行/クリスチーナ・ファン・アイク


インフレによる経済悪化が進行する1923年のドイツ。男は先輩・東野の誘いでミュンヘンにやってくる。この街は、外国の金があれば好き勝手なことができるということだった。男はそこで赤い帽子をかぶった女と出会い、その魅力の虜となってしまう。そしていつしか男は赤い帽子の女と関係を結び、奇妙な生活が始まることに・・・・。


本作は芥川龍之介の作品とも噂されている同名小説の映画化。文豪が書いた(らしい)作品という触れ込みだが、イマイチ良さはよく分からなかった。ただ、元はポルノ小説なので当然映像的にはポルノ映画のごとくだが、どこか奔放な赤い帽子の女に振り回され、愛欲に溺れ、そして捨てられる男の悲哀というか、惨めさを永島敏行がよく演じていた。


赤い帽子の女-1



  1. 邦画-あ

2014-04-04

記憶の棘

★★+

鑑賞No:01801
製作:2004年/アメリカ/100分
監督:ジョナサン・グレイザー
出演:ニコール・キッドマン/キャメロン・ブライト


アナは10年前に夫のショーンを心臓発作で亡くした未亡人。それ以来、ずっと悲しみにくれていたアナだったが、最近やっと新しい恋人であるジョゼフのプロポーズを受け入れる決意ができた。そんな2人の婚約パーティの夜、一人の少年がアナを訪ねてくる。その少年は「自分は夫のショーンである」と告げ、ジョゼフとの結婚を止めるよう訴える・・・・。


死んだはずの夫が、全く見知らぬ少年に生まれ変わって尋ねてくるという、何とも神秘的で興味深い設定の映画。当然、テーマとして“輪廻”という言葉が頭をよぎる。前半の進行はまさに“輪廻”は存在するか?を問うような内容だった。それ故、後半の展開と結末には疑問と不満が残るものとなった。思えば最近の予告編等で観る映画の謳い文句や設定は非常に興味深いものが多いが、実際に見ると客寄せのための過剰広告に思えてならないものが多い。詳しく書くとネタバレになるため書けないが、これもその代表のようで、おそらく賛否両論(特に酷評)の多い作品と思われる。


記憶の棘-1

  1. 洋画-き

2014-04-03

フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石

★★★

鑑賞No:01802
製作:2008年/アメリカ/112分
監督:アンディ・テナント
出演:マシュー・マコノヒー/ケイト・ハドソン


トレジャーハンターのフィンは、宝探しに熱中するあまり多額の借金をしギャングに命を狙われ、妻のテスにも愛想をつかされ離婚寸前の状態。そんなある日、フィンは海に沈んだ財宝の決定的証拠を発見し、たまたま近くでバカンスを楽しんでいた大富豪ナイジェルをスポンサーにしようと乗り込んでくるが・・・・。


一言で言えば、軽いノリのアドベンチャー映画。「イントゥ・ザ・ブルー」とよく似た感じの映画で、時間がたつと区別ができなくなりそうな感じ。それもそのはず、内容は似たり寄ったりで、“カリブ海”“海に沈んだ財宝”“ギャング”・・・・などキーワードもそっくり。ノリがいい分、シリアス感には欠けるため、観ていてもさほど緊張感やサスペンス性は感じられない。ただテンポはまずまずよく、気楽に鑑賞するにはよい。ともかく映像として多く映し出されるカリブ海の美しさは素晴らしく、一度は行ってみたいと思ってしまうほど。もちろん海に恋愛はつきもので、この映画でも当然ラブストーリーも重要な柱になっている。


フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石-1


  1. 洋画-ふ

2014-04-02

伊豆の踊子

★★★

鑑賞No:01017
製作:1974年/日本/82分
監督:西河克己
出演:山口百恵/三浦友和/中山仁/佐藤友美


大正末、天城に向う山道で一高生の川島は旅芸人の一行5人に出会う。彼らは三味線や太鼓、唄や踊りで温泉場の客を相手に生計をたてていた。一行の中のかおると名乗る美しい少女は踊り子だったが、下田まで川島と一緒に旅ができると知って喜んでいた・・・・・。


いわずと知れた川端康成原作の同名小説の映画化で、山口百恵の第一回主演映画としても有名。製作が1974年なので、山口百恵が15歳くらいの時の作品である。さすがにま幼さが残り、演技的にもどこかぎこちなく、素人っぽさが感じられるが、それが逆に汚れを知らない少女かおるにピッタリで、原作のイメージを上手く出していたのではないかと思われる。最近、邦画はどこかまったりした緩い系の映画が多く、それはそれで何か忙しない現代の一服の清涼剤となっているが、この映画はゆったりとした中にもどこか古き日本の情緒とか風景を見せてくれる、最近の邦画とはまた違った品位ある作品である。


伊豆の踊子-1



  1. 邦画-い

2014-04-01

マンマ・ミーア!

★★

鑑賞No:01816
製作:2008年/イギリス、アメリカ/108分
監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ/アマンダ・セイフライド


ギリシャの島で小さなホテルを営むドナの娘ソフィの結婚式が明日へと迫っていた。父親を知らずに育ったソフィの夢は結婚式でヴァージンロードを父と二人と歩くこと。そこで彼女はかつての母の恋人サム、ハリー、ビルのうちの誰かが自分の父親だと見当をつけ、ドナに内緒で3人を島に招待するが・・・・。


結婚式前夜のドタバタを、アバのヒットナンバーにのせて陽気につづったミュージカル映画。花嫁の本当の父が未だに誰か分からず、父親候補と思われる3人の男性が花嫁によって結婚式に招待されたことから起こるドタバタ劇がストーリーの中心だが、ともすれば深刻な問題を陽気な歌と踊り、そして真っ青な空と海がかき消してしまい、ハッピー・コメディとして仕上がっている。アバのヒットナンバーには懐かしさを感じながら観れるものの、映画そのものは特に面白いとはいえない。ただ大女優メリル・ストリープの歌と踊りは一見の価値あり。





  1. 洋画-ま