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2014-06-30

オープン・ウォーター

★★+
オープン・ウォーター
鑑賞No:01821
製作:2004年/アメリカ/79分
監督:クリス・ケンティス
出演:ブランチャード・ライアン/ ダニエル・トラヴィス

スーザンとダニエルの夫婦は、バカンスでカリブ海にやってきて、スキューバ・ダイビングをするため、ツアー・ボートに乗り込んだ。そしてガイドの合図で次々とツアー参加者が海に潜っていき、彼ら二人も海の中に。しかしガイドの手違いから、ダイビングを楽しんで彼らが海上に現れたとき、ボートはそこになく、彼らを残したまますでに帰っていた・・・・。

観る前に期待が大きかっただけに、少々落胆した映画。シチュエーション自体は単純ながら非常に興味を惹いたが、主役の2人が海に取り残されてからの展開はあまりにも単調で、思ったほどの緊迫感もなく、意外な展開もないという、観ていて退屈だった。また、CG映像を見慣れたせいか、撮影技術が悪いのか、サメの大群が出てきても全然恐怖感が感じられなかった。(あとからあのサメは本物と知って驚いたが・・・)ラストも後味悪く、何か救いようのない映画だった。




  1. 洋画-お

2014-06-29

ラストゲーム 最後の早慶戦

★★★+
ラストゲーム
鑑賞No:01818
製作:2008年/日本/96分
監督:神山征二郎
出演:渡辺大/柄本佑/柄本明/石坂浩二

昭和18年。戦争は激化し、東京六大学は解散が決定、学業優先で徴兵を猶予されていた学生も学徒出陣に備えるよう圧力がかけられていた。そんな中、早稲田大学野球部顧問の飛田のもと選手たちは、出陣のその日まで野球を続けようとしていた。そんなある日、慶応大学の塾長・小泉が飛田のもとに早慶戦の実施を申し込んできた・・・・。

1943年10月16日に、太平洋戦争中の学徒出陣前に壮行試合として行われた“最後の早慶戦”を映画化。早慶戦自体に縁がない人には、戦時中に早慶戦をやる意義があまり伝わってこないが、やはり実話が元になっていると思うと感情移入してしまう映画。戦時中ということで、軍人は野球にうつつを抜かす学生に冷たい一方、世間の早慶戦に対する期待は大きく、学生の最後のはなむけのために柄本明演じる飛田の早慶戦実現に向けての熱意には思わず感動する。戦時中という緊迫感はあまりなかったし、試合の結果そのものにはあまり盛り上がりには欠けたが、試合後のエール交換はさすがにジーンときた。一応、反戦映画のようでもあるが、あまりメッセージ性はなく、最後の早慶戦という実話を淡々と描いたという感じの映画。

ラストゲーム 最後の早慶戦-2 ラストゲーム 最後の早慶戦-1

  1. 邦画-ら

2014-06-28

新選組始末記

★★★★
新選組始末記
鑑賞No:01200
製作:1963年/日本/93分
監督:三隅研次
出演:市川雷蔵/城健三朗(若山富三郎)/松本錦四郎

浪人・山崎蒸は恋人の志満の反対にもかかわらず、当時京都で活動し始めていた新選組の近藤勇に惚れ込んで新選組に入隊する。しかし、新撰組の中では局長の芹沢鴨の粗暴な振る舞いが目立っており、それを憂慮した近藤と土方歳三は芹沢一派を謀殺する。そして近藤が局長、土方が副長となるが・・・。

子母沢寛の同名小説の映画化。新選組がテーマの映画・ドラマというと、近藤勇、土方歳三、沖田総司などが主役のものが圧倒的に多い中、原作的には有名だが主役が新選組の密偵として活躍した山崎蒸というのはチョット異色で面白い。よって新選組そのものというよりは、少し距離を置いて見た新選組を描くような感じとなっている。また、一人の隊士として、彼が理想とする新選組のあり方と現実とのギャップに苦しむところもいい。歴史的に有名な芹沢鴨暗殺事件、古高逮捕、池田屋事件などもよく描かれており、歴史好きにはたまらない一作。





  1. 邦画-し

2014-06-27

g@me.

★★★★
g@me.jpg
鑑賞No:01820
製作:2003年/日本/105分
監督:井坂聡
出演:藤木直人/仲間由紀恵/石橋凌/宇崎竜童

広告代理店に勤める敏腕クリエーター・佐久間俊介は、今までリーダーとして進めてきた日星自動車のイベント・プロジェクトを、クライアントの副社長・葛城の一声によって潰されてしまう。失意と屈辱を味わった佐久間は葛城の自宅に赴くが、そこで家出をしようとしていた葛城の娘・樹理と出会う。そして葛城から受けた仕打ちを樹理に話したところ、樹理は狂言誘拐を持ちかけてくる・・・・。

東野圭吾原作の「ゲームの名は誘拐」の映画化。狂言誘拐をテーマに、二転三転するストーリー展開には思わずのめりこんでしまった。誘拐・身代金奪取自体はあまりに上手く行きすぎ、リアル感のない感じで観ていたがこれにもちゃんとオチはあった。騙し騙されの繰り返しだが、最後までどんなオチなのか楽しめたのはよかった。犯罪自体もスマートだったが、主演の2人もいかにも現代的でスマートで泥臭さがないため、ここでも現実感という点では実感のない虚構の世界という感の強い映画だった。最初から映画だと割り切ってみれば結構楽しめる。


  1. 邦画-け

2014-06-26

レイクサイド マーダーケース

★★★★
レイクサイド マーダーケース
鑑賞No:01819
製作:2004年/日本/118分
監督:青山真治
出演:役所広司/薬師丸ひろ子/柄本明/豊川悦司

名門中学受験のための勉強合宿に3組の家族と塾講師が湖畔の別荘に集まった。並木俊介も気が進まないながら、娘・舞華のために別居中の妻・美菜子と仲のよい夫婦を演じていた。その晩、急に俊介の愛人・英里子が別荘に訪ねてくる。俊介は夜中、彼女と落ち合う約束をするが、彼女が現れないため別荘に戻ると、英里子は殺されていた。犯人は妻の美菜子だったが、事件が公になり、子供の受験に影響が出ることを恐れた他の2家族は事件を闇に葬ろうと提案し・・・・。

ミステリー映画だと思って観ていたが、真相がうやむやでハッキリしなかった?ため、消化不良感の残る作品だった。そして何よりも怖いのは、誰が殺したにせよ、殺人という行為が目の前で行われているのに、合宿に来ている全員が冷静であること(少なくとも極度の混乱は無く、粛々と死体を処理する姿は怖い)。さらに犯人と目される(少なくとも大人はそう思っている)子供たちが一番冷静なことだった。自己中と言葉がまさに当てはまるようなこの集団に恐怖を感じるが、これが現代社会の縮図とも言わんばかりの作者の本当の狙いは何だったのか?前半のハラハラするストーリー展開が興味深かっただけに後半の展開と作者のメッセージがイマイチ分からなかったのが少々残念だった。




  1. 邦画-れ

2014-06-25

隣のリッチマン

★★★+
隣のリッチマン
鑑賞No:01817
製作:2004年/アメリカ/99分
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ベン・スティラー/ジャック・ブラック

同じ工場で働くニックとティムは、家もご近所で仲のよい親友同士。ある日、ニックはペットのフンを消してしまうスプレーを発明、商品はバカ売れし、ニックはあっという間に大富豪になる。一方、ニックの投資を断ったティムは嫉妬と後悔にさいなまれ、それが原因で妻とも別居、さらに職まで失い・・・・。

本作の原題は「エンヴィ ENVY」で「嫉妬、ねたみ、羨望」といった意味。まさに主人公の嫉妬心、妬みが巻き起こすコメディ映画。今まで仲のよかった親友同士のうち、片方が急に大金持ちになってリッチな暮らしを始める・・・。仲がよかっただけに突然の思わぬ格差にティムの嫉妬は頷けないでもない。また一方のニックの方も気づかないうちに悪気はないがどこか金持ちの傲慢さがでてくる。実際にありがちな光景で、普通なら疎遠になるか、下手したら事件になってしまうような設定だが、友達としての本質を失わなかった2人だったからこそ、嫌な気持ちにならずに観れるコメディ映画となっています。

隣のリッチマン-1


  1. 洋画-と

2014-06-24

エンダーのゲーム

★★+
エンダーのゲーム
鑑賞No:02523
製作:2013年/アメリカ/114分
監督:ギャビン・フッド
出演:エイサ・バターフィールド/ハリソン・フォード

異星人の侵攻を受けた地球は、衛星軌道上に「戦いを終わらせる者」を育成するバトルスクールを設立し、世界中から優秀な子どもたちを集めていた。一家族がもうけられる子どもは2人までと定められた世界で、3人目の子どもとして生まれ冷遇されていたウィッギン家の少年エンダーは、やがて才能を見込まれバトルスクールに送られ、優秀な成績をおさめるが・・・・。

SF映画としては「スターシップ・トゥルーパーズ」を思い起こされたが、戦いの中心がまだ幼い子供たちであることや、シミュレーション訓練が主体なのでどうもリアル感が薄く、その分、面白さが少なかった。また、その子供たちの成長物語がストーリーの中心なのだが、それも単調で盛り上がりにも欠ける感があった。結局、何を描きたかったのかがはっきりせず、地球の運命をゲーム世代の彼ら幼い子供たちに委ねるというゲーム感覚の域から出ない作品のような気がした。ハリソン・フォードの使い方ももったいなかった。




  1. 洋画-え

2014-06-23

ケンとメリー 雨あがりの夜空に

★★+
ケンとメリー 雨あがりの夜空に
鑑賞No:02522
製作:2013年/日本/87分
監督:深作健太
出演:竹中直人/フー・ビン/北乃きい/ジザン・ラジャ・ローワク

中年サラリーマンの片倉健は、男手ひとつで育ててきた娘・縁の結婚を止めるため、マレーシアのクアラルンプールへと向かう。ところが、乗り込んだ飛行機が嵐によってマレーシア僻地に緊急着陸。見知らぬ土地で財布をすられて一文無しになってしまった健が茫然自失していると・・・・。

典型的なロードムービーだが、内容ははちゃめちゃでストーリーにも無理があった。その割には意外性はあまりなく、先の読めるストーリー。登場の瞬間からメリーが北乃きい演じる縁の婚約者であることも容易に分かるので、途中まで明かさないのは無駄なような気がした。ただ、笑いどころ、泣きどころはそれなりに押さえており、竹中直人とフー・ビンのコンビも意外によかった。あまり期待せずに気楽に観る分にはそれなりに楽しめる作品。




  1. 邦画-け

2014-06-22

バトルフィールド・アース

★★★
バトルフィールド・アース
鑑賞No:01009
製作:2000年/アメリカ/117分
監督:ロジャー・クリスチャン
出演:ジョン・トラヴォルタ/バリー・ペッパー

紀元3000年。人類はサイクロ星人によってわずか9分で壊滅にされ、地球は彼らによって支配されていた。かろうじて生き残った人間のほとんども彼らの奴隷としてこき使われていた。そんなある日、奴隷とならず山奥に隠れ住んでいた青年ジョニーは、周囲の反対を押し切って旅に出るが、サイクロ人に捕まってしまう。サイクロ人のリーダー、タールは人間を完全に支配するため、ジョニーを利用すべく訓練し始めるが・・・・。

最低の映画を選出する「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」を、2000年に主要部門をほぼ受賞するという結果になった作品。もともと真面目なSFというよりは、一部のマニアックな人向けに作ったようなB級カルト映画なので、ウケる人にウケればいい程度の製作スタンスが感じられる。ジョン・トラボルタも異様な格好のサイクロ人を、むしろ楽しむがごとく怪演しており、なんともおバカな映画ながら、割り切って観るならばそれなりに楽しめるかもしれない。真剣に観ないことが鍵の映画。




  1. 洋画-は

2014-06-21

大阪ハムレット

★★★+
大阪ハムレット
鑑賞No:01829
製作:2008年/日本/107分
監督:光石富士朗
出演:松坂慶子/岸部一徳/森田直幸/久野雅弘

大阪の下町で暮らす久保家では、働き者のお母ちゃん・房子が三人の息子を抱え、大黒柱となっている。そんなある日、父親が急死し、弟と名乗る男が家に転がり込んできて奇妙な同居生活が始まる。一方、中学生の長男は偶然出会った女子大生と恋に落ち、ヤンキーの次男は学校の先生に言われた言葉で「ハムレット」を読み始め、小学生の三男は「女の子になりたい」と言い出して・・・・・。

派手さのない映画だが、家族の大切さ、素晴らしさがジワジワ伝わってくる映画。大人しいがませた恋愛をする長男、自分の生い立ちや生き方に葛藤する次男、そして女になりたいと正直に宣言する三男、これだけ兄弟でも個性の違う中、この三人を大きく包み込むさばさばした母親の存在は大きい。また、兄貴の死後、なんとなく転がり込んだおじさんの飄々とした存在感も何ともいえない。このおじさん役は岸部一徳でないと出せない味かもしれない。ともかく全く性格や個性の違う五人の家族だが、お互い理解しようとし、認め合おうとしているところがこの家族のいいところであり、大切なことだとつくづく感じさせる映画だった。大作・話題作の部類に入る映画ではないため見逃されがちだが、設定が大阪の下町ということもあって、人情味があって観終わっても何故か心地よい映画。




  1. 邦画-お

2014-06-20

ユージュアル・サスペクツ

★★★★★
ユージュアル・サスペクツ
鑑賞No:00626
製作:1995年/アメリカ/105分
監督:ブライアン・シンガー
出演:スティーヴン・ボールドウィン/ガブリエル・バーン

船舶の炎上事故を調べていた捜査官クラインは尋問していたヴァーバルから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。さらに新たなヤマを依頼されるが、トラブルがおき恐慌状態に。そんな彼らの前に伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだった・・・・。

ドンデン返しものの代表作のひとつ。強盗事件で容疑者として集まった5人の話はどこまで本当か嘘なのか皆目見当がつかない。シンプルなストーリーにも関わらず、現在と過去が交錯し、一見わかりにくくなるところもあるが、最後まで「伝説の犯罪者カイザー・ソゼは何者なのか?」という謎に引きづられて見てしまう。最後の最後の何気ない歩きのシーンで思わず背筋がゾーとした。傑作ミステリーの3本指に入れたい作品。




  1. 洋画-ゆ

2014-06-19

陽気なギャングが地球を回す

★★
陽気なギャングが地球を回す
鑑賞No:01306
製作:2006年/日本/92分
監督:前田哲
出演:大沢たかお/鈴木京香/佐藤浩市/松田翔太

偶然出会った4人が持つ個性豊かな能力を活かして銀行強盗チームを結成、完全計画で銀行強盗を成功させるが、ある日計画がばれて謎の覆面強盗に襲われる。仲間の裏切りを知るが、真相を知った3人は裏切った雪子の元恋人も仲間に入れて復讐に乗り出す・・・。

配役はなかなか豪華で、テンポもよいが、くだらないといえばくだらない作品。最後は「スティング」ばりのどんでん返しがあるが、基本的にマンガチックな内容。あまり期待せずに、暇つぶし程度で観るにはいい映画。




  1. 邦画-よ

2014-06-18

フローズン・タイム

★★
フローズン・タイム
鑑賞No:01695
製作:2006年/イギリス/102分
監督:ショーン・エリス
出演:ショーン・ビガースタッフ/エミリア・フォックス

画家を目指している美術大生のベンは失恋のショックから不眠症になってしまう。そのため眠れぬ夜を有効に使うため、スーパーマーケットの夜間スタッフとしてアルバイトを始める。そして2週間不眠が続いたある日、ベンはついに時間の観念を失い、突然ベンの周りのすべてが静止してしまう。時間の止まった世界で一人自由に動き回れるベンは買い物に来ていた女性客の服を脱がし、デッサンを始めるのだった・・・・。

“自分以外の時間を止めてこっそり女性を裸にする”、男性なら一度は思い描く妄想を映像化した感じのする映画。ただ、脱がす目的はデッサンのためであり、女性たちもいかにもモデル風の女性ばかりなので、美しいがエロスはあまり感じられないため、いやらしい気持ちで観るとちょっと肩透かしをくらう。(でもヌードは十分堪能できます) なお映画的には幻想的な雰囲気を醸し出す分、全体的に描きたいことが分かりにくく、単なるラブストーリーとしか感じられなかった。




  1. 洋画-ふ

2014-06-17

デトロイト・メタル・シティ

★★★
デトロイト・メタル・シティ
鑑賞No:01699
製作:2008年/日本/104分
監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ/加藤ローサ/松雪泰子/宮崎美子

おしゃれな渋谷系ポップミュージシャンに憧れ、大学進学のため大分の田舎から上京した青年・根岸崇一。大学では後輩たちに尊敬される存在になるものの、卒業後デスレコーズのミュージシャン募集に応募したところ、本人の意志とは反対に悪魔系デスメタルバンド「「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のボーカル“ヨハネ・クラウザー・II世”として売り出され、カリスマ的ボーカルとなってしまう・・・・。

全体的にはコメディ映画というよりもおバカ映画に近く、想像していた感じとはチョット違っていた。心優しき青年・根岸とヨハネ・クラウザー・II世の、全く相反する人物像を松山ケンイチがよく演じてはいたが、クラウザーとのギャップを高めるため強調されている根岸像が少し鼻に付く演技だったような印象が残った。最終的には音楽の種類は関係なく、人に夢を与えることの大切さを主人公が気付くところに至り、最初は悪徳経営者と思われた松雪泰子演じる女社長の見抜いた通りになっていく。ちなみに松山ケンイチも従来のイメージとは違う熱演だったが、松雪泰子も最初は本人とは気付かないほど過激な言動の女社長を熱演している。





  1. 邦画-て

2014-06-16

武士の献立

★★★+
武士の献立
鑑賞No:02525
製作:2013年/日本/121分
監督:朝原雄三
出演:上戸彩/高良健吾/西田敏行/余貴美子

優れた味覚と料理の腕をもつが、気が強いために1年で離縁されてしまった春は、加賀藩の料理方である舟木伝内に才能を見込まれ、舟木家の跡取り息子・安信と再婚する。安信は料理が大の苦手で、春は姑の満の助けも借りながら、夫の料理指南を始めるが・・・・・。

時代を江戸時代にした単なる料理エンターテイメント映画かと思いきや、予想したよりもコメディ性や人情性は少なく、結構真面目で重い作品。というのも、まず映画に出てくる包丁侍、舟木伝内とその子の安信が実在の人物で、実際に加賀藩のご料理人だったことや、物語の背景も実際にあった加賀騒動が描かれており、ある意味、歴史ドラマの一面もあった。そのため、ちょっと重く感じる部分はあるが、そこは主演の2人、上戸彩と高良健吾のキャラで微笑ましいシーンも随所に織り込まれている。タイトルは「武士の献立」だが、この手の映画でよくあるレシピはほとんど紹介されず、あくまで春と二人三脚で包丁侍として安信が苦悩しながら成長していく姿を描いたヒューマンドラマである。




  1. 邦画-ふ

2014-06-15

シコふんじゃった。

★★★★
シコふんじゃった。
鑑賞No:01694
製作:1991年/日本/103分
監督:周防正行
出演:本木雅弘/清水美砂/柄本明/竹中直人

教立大学4年の秋平は就職も決まり、残り少ない大学生活を楽しんでいた。そんなある日、秋平は教授の穴山に呼ばれ、授業に一度も出ていないため卒業できないと言われる。困惑した秋平に穴山は、卒業と引き換えに彼が顧問をしている相撲部の試合に出るように頼まれ、仕方なく引き受けてしまう。しかしその相撲部は8年生の青木だけという廃部寸前の部だった・・・。

最近の大麻問題で揺れる相撲界。それでなくても外国人力士の躍進で日本人力士の影が薄くなり、日本の伝統スポーツとしての格式と人気に翳りの見える相撲だが、そんな中にあってこの映画は相撲の楽しさと醍醐味を味あわせてくれる。20年以上前の作品ということもあって、モックンはじめ竹中直人や柄本明も若いし、清水美砂も可愛い。ストーリー自体はいわゆる昔ながらのスポ根ものに近く、先が読める展開ではあるが、逆に期待通りの展開に安心感と満足感がある。一番年長でベテラン先輩であるはずの竹中直人演じる青木が、今まで一度も相撲で勝ったことがなく、さらに極度の緊張症から試合中に下痢腹になるシーンには大笑いした。気楽に楽しめ、笑いもあり、観ていて手に力の入るシーンもあるスポーツ映画。




  1. 邦画-し

2014-06-14

12人の怒れる男 (2007年版)

★★★+
12人の怒れる男(2007年版)
鑑賞No:01693
製作:2007年/ロシア/160分
監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:セルゲイ・マコヴェツキイ/セルゲイ・ガルマッシュ

ロシアの裁判所。チェチェンの少年がロシア軍将校だった養父を殺害した罪で殺人罪に問われていた。検察は死刑を求刑し、12人の陪審員による評決を待つばかりとなった。裁判での証言や証拠品から有罪の結論がすぐに出ると思われたが、挙手による投票で陪審員1人が有罪として結論を出すには早すぎると主張したことから、話し合いは意外な方向に・・・・。

いわずと知れた1957年製作のアメリカ映画「12人の怒れる男」のリメイクである。ただ、舞台はロシアであり、現代のロシア情勢や社会問題を背景にした作品となっている。アメリカ版もアメリカが抱える人種問題を背景に描いていたが、ストーリーの主軸は確実に有罪とは言い難い疑問に対し陪審員が意見を言いながら冒頭では明らかにされなかった事件の詳細が明らかになっていく形式となっている。そこには余分なシーンはなく、舞台のほとんどは評決を行う部屋のみですべて事件に関わる内容に徹している。反面、2時間40分という長尺になった本作は、事件に直接かかわらない部分も多く、やや冗長な感は否めない。ただ単純に事件の評決を追うのではなく、陪審員の人物像や社会背景を描き、ラストの衝撃の展開につなげている点は斬新。あまりにも有名で完成度の高いオリジナルをそのままなぞるのでは芸のない作品になってしまうためだと思われるが・・・・。




  1. 洋画-し

2014-06-13

セーラー服と機関銃

★★★
セーラー服と機関銃
鑑賞No:00305
製作:1981年/日本/112分
監督:相米慎二
出演:薬師丸ひろ子/渡瀬恒彦/風祭ゆき/大門正明

4人しか子分のいないヤクザ・目高組の親分が死んだ。親分は死ぬ前、自分の跡目は血縁者にと遺言していたが、唯一の血縁者は同じ頃、車に轢かれて亡くなっていた。一方、事故死した父と最後の別れをし、文字通り天涯孤独となった女子高生の星泉は父の愛人・マユミを頼って一緒に暮らし始める。そんな泉の前に見知らぬ男たちが現れ、目高組四代目組長を襲名してほしいと告げられる・・・。

人気推理作家の赤川次郎の同名小説の映画化。赤川次郎原作らしく漫画みたいな設定だが、公開当時、薬師丸ひろ子の異常人気で大ヒットしたような記憶がある。この頃は新たなアイドル歌手が大勢輩出され、アイドル映画全盛のような感があったが、もともとアイドル歌手出身ではない薬師丸ひろ子の映画はこれらアイドル映画とはどこか一線を画していた。ただ、かといって高尚とかいうわけでもなく、コミカルでライトタッチだが何かオーラのようなものを感じで観ていた。ストーリー自体は単純で、かつありえないような漫画チックさもあり、観ていてこちらが恥ずかしくなるようなシーンもあるが、それなりに当時としては楽しめル作品。(今の人はどう見るか疑問だが・・・)そしてラストシーンで機関銃をぶっ放して、「カ・イ・カ・ン」というシーンは未だに印象深い。当時を知る世代にとっては、最近のチョットとぼけているがまったりしたお母さん役の多い薬師丸ひろ子の演技は、今まで持っていたイメージを損なわず彼女の持ち味を見事に引き出したように感じる人が多いのでは?

セーラー服と機関銃-01 セーラー服と機関銃-02




  1. 邦画-せ

2014-06-12

ボイス

★★
ボイス
鑑賞No:01648
製作:2002年/韓国/102分
監督:アン・ビョンギ
出演:ハ・ジウォン/キム・ユミ

女性ジャーナリストのジウォンは以前書いたスクープ記事が原因でしつこく掛かってくる脅迫電話に悩まされていた。そのことを親友のホジュンに相談すると、彼女の別宅を隠れ家にし、携帯の番号も変えるようアドバイスされる。彼女のアドバイスに従ったジウォンだったが、またもや誰にも教えていないはずの携帯が鳴ったのだ。そしてたまたま近くにいたホジュンの娘ヨンジュがその電話に出るが、その途端、ヨンジュは形相が豹変し絶叫する・・・・。

携帯電話をモチーフにした韓国ホラー・サスペンス映画。怖さから言えば全然怖くないホラー映画。というよりもそもそもこれってホラー映画?といいたくなるような内容。内容的には不倫をテーマにした低俗な2時間ドラマといった感じ。その上、5年前の韓国映画ということで、監督にしろ俳優にしろ素人っぽさが目立つ編集や演技。しいてホラー映画らしいのはヨンジュ役を演じていた子役の子の演技。元がそれほど可愛くない分、豹変した時の形相はホラー映画っぽかった。あとラストはややホラー映画っぽくなるが、これも「リング」のパクリといわれても仕方ないような内容。ストーリーももう少し整理して編集すれば分かりやすかったと思ったが・・・。




  1. 洋画-ほ

2014-06-11

アフタースクール

★★★+
アフタースクール
鑑賞No:01658
製作:2008年/日本/102分
監督:内田けんじ
出演:大泉洋/佐々木蔵之介/堺雅人/常盤貴子

母校の中学校で教師をしている神野と、サラリーマンの木村は中学時代からの親友だった。仕事で忙しい木村に代わって夏休み中の神野が、身重の木村の妻の面倒を何かとみていたが、木村が出勤中に産気づき、神野が無事病院に送り届ける。そんな神野のもとに島崎と名乗る男が現れ、木村の行方を捜索しているという。木村は、子供が産まれたにもかかわらず謎の女と共に行方不明になっていた。島崎に強引に頼まれ、神野は一緒に木村を捜すことに・・・・。

評価が微妙な作品です。前評判が高かっただけに期待して観た分、少し肩透かしを食わされた感じは否めなかった。意外な展開と結末という点では評価できる部分もあるが、「あっ!」というような驚きの意外性でもなかったのが少々不満として残る。最初から単なる失踪事件ではないという雰囲気だったが、どこか曖昧なままストーリーが展開していくところが、期待が膨らむところでもあり、逆に話を面白くなくしているところでもあって、何とも評価しがたい! ラストはそれまで張り巡らした伏線をちゃんと説明はしてくれるが、今一歩爽快感の味わえない作品となった。メインの3人の男優は、それぞれ持つ個性を十分活かした演技で良かった。ちなみにこの映画はtakusyun妻と一緒に観ましたが、takusuyn妻は途中寝てしまいました。




  1. 邦画-あ

2014-06-10

ブーリン家の姉妹

★★★★
ブーリン家の姉妹
鑑賞No:01657
製作:2008年/イギリス、アメリカ/115分
監督:ジャスティン・チャドウイック
出演:ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン

16世紀のイングランド。一家の繁栄を望む新興貴族のトーマス・ブーリン卿は、世継ぎに恵まれない英国国王ヘンリー8世の愛人として、聡明な長女アンを差し出すこことにする。しかし、国王の心を捉えたのは、すでに結婚していた次女のメアリーだった。一家は宮中に移り住み、メアリーは王の子を身籠る。一方、プライドを傷つけられたアンは一時フランスに追放されるが、再び呼び戻され、王妃の座を狙って策謀を張り巡らしていく・・・・。

ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの共演で話題になった作品だが、その話題にそぐわず、時代や男たちの欲望に翻弄される姉妹の苦悩と確執をよく描いていた。また姉妹でありながら、知的で野心家の姉と、心優しく控えめな妹をそれぞれよく演じており、見事な愛憎劇に仕上がっている。ただ女性側はよく描かれているが、国王ヘンリー8世の心変わりの様子があまり描かれていなかったのが少々分かりづらかった。それにしても姉アンの人生は女性としてはまさに波乱万丈。一介の田舎貴族の娘ながら王妃にまで登りつめ、最後は斬首されるとは! しかしアンの産んだ娘は後に英国繁栄の基礎を築く女王エリザベス1世になるわけだから、歴史は面白い。男性にとっては歴史映画として楽しめる映画かもしれないが、女性にとってはそういう時代とはいえ、男たちのエゴに憤る映画かもしれません。




  1. 洋画-ふ

2014-06-09

黒執事

★★★
黒執事
鑑賞No:02524
製作:2013年/日本/119分
監督:大谷健太郎/さとうけいいち
出演:水嶋ヒロ/剛力彩芽/優香/山本美月

東西に分裂した近未来の世界で、その両方の文化が入り乱れている大都市。西側の女王の番犬である幻蜂清玄伯爵に、次々と人間がミイラ化する怪事件を解決せよという命が女王から下される。美しく冷酷な“悪魔の執事”セバスチャンとともに事件の調査に乗り出した清玄は、手がかりを求めて、会員制の怪しいパーティーに潜入するが・・・・。

原作は読んでないので、元々で設定や世界観は分からないが、原作とは違う世界観らしい。ただ、この世界観はよく分からなかった。舞台は日本なのか、外国なのか、はたまた全く架空の世界なのか、そのすべてが入り混じっていて、逆に世界観がつかみにくくなっている。ストーリーは至って単純で、ある程度先は読める内容。ただ、中途半端な終わり方で、これは続編を意識したものか? 水嶋ヒロの悪魔的な執事役はなかなかよかったが、剛力彩芽の男装にはいささか違和感があり、どう見ても女性にしか見えなかった。キャスティングでいうと、優香が新鮮な役どころで見ものだった。




  1. 邦画-く

2014-06-08

バーティカル・リミット

★★★
バーティカル・リミット
鑑賞No:01005
製作:2000年/アメリカ/124分
監督:マーティン・キャンベル
出演:クリス・オドネル/ビル・パクストン

ロッククライミングの最中に事故に遭い、兄妹の命を救うために自分の命綱を切るように兄・ピーターに命じた父。静止する妹を振り切ってピーターは命綱を切ってしまう。その後、音信不通となった兄妹だったが、登山家になった妹・アニーが雪山で遭難してしまう。ピーターはアニーを救うため、再び山に挑むことに・・・・。

タイトルの「バーティカル・リミット」とは、「人間の精神と肉体がわずかの時間しか継続できない極限の垂直世界。(Wikipediaより)」を意味する。ちょっとリアル感には欠ける映画だが、CGを駆使した雪山でのシーンは迫力があり、大画面での鑑賞がお奨め。ストーリーはありきたりで目新しさがないので、楽しめるのは次々と展開するアクションシーンぐらい。何も考えずに観れば、視覚的には楽しめる。妹を助けるために決死に雪山に挑む兄の姿はいいけど、一人の人間を助けるために、あれだけの犠牲を払ってもいいというのはいかにもアメリカ的。




  1. 洋画-は

2014-06-07

エンド・オブ・デイズ

★★★
エンド・オブ・デイズ
鑑賞No:00872
製作:1999年/アメリカ/122分
監督:ピーター・ハイアムズ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ガブリエル・バーン

1999年の大晦日直前。民間警備会社に勤める元刑事のジェリコは、ある事件の狙撃犯からミレニアムを迎えるその時に悪魔が復活するという言葉を耳にする。その男がバチカンの元修道士であることを突き止めたジェリコは、事件に大きく関与していると思われるクリスティーンという女性と会い、ある驚愕の事実を知ることに・・・・。

シュワちゃん主演で、CGを駆使したアクション大作にも関わらず、興行的に失敗した本作は、やはりミレニアムを迎えるという背景だけに頼ったあまり新規性のないストーリーに魅力薄だったせいかも知れません。映像的には迫力がありますが、話自体にあまり世界観を感じないスケールの小ささに、盛り上がりに欠けたような気がします。また、宗教がらみのストーリーになっているので日本にはあまり馴染まないこともあるのでは? 気楽に観るにはまあまあいいかもしれませんが、アクションだけでなくホラーの要素もある映画です。




  1. 洋画-え

2014-06-06

次郎長三国志

★★★
次郎長三国志
鑑賞No:01753
製作:2008年/日本/126分
監督:マキノ雅彦
出演:中井貴一/鈴木京香/岸部一徳/笹野高史

祝言をあげたばかりのお蝶を残し、子分たちと渡世修行の旅にでた駆け出しの親分、清水次郎長。彼のもとには、大政をはじめ、法印の大五郎、森の石松、追分政五郎(小政)などの子分が次々と集まってきた。やがて清水に戻った次郎長は、その名を東海道中に轟かせるようになるが、逆に敵も増えていくことに・・・・。

「寝ずの番」に次ぐマキノ雅彦(津川雅彦)の監督第2作。雅彦の叔父・マキノ雅弘監督の十八番の題材を再現させた、笑いあり涙あり、そしてチャンバラありの痛快時代劇。マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズは数多く製作されているが、いずれも観たことがなく、次郎長ものの映画を観たのはこれが初めて。2時間に色々詰め込んだような感はあるが、観終わってみると意外と中味は薄く、強烈な印象も残らない作品となっている。中井貴一演じる次郎長像がやや任侠人とは違和感があったこともあるが、ラストの殴り込みもあっさり終るし、一番有名と思っている森の石松の「寿司食いねー」もないなど、至るところで期待を裏切られたためだろうか?出演者は結構豪華で、もったいないぐらいのチョイ役の俳優も多かった。それだけに監督の家族・兄弟総出演と、最低の演技を披露していた蛭子能収は少々癇に障った。



出演者
中井貴一(清水の次郎長)
鈴木京香(お蝶)
北村一輝(小政)
温水洋一(森の石松)
近藤芳正(桶屋の鬼吉)
笹野高史(法印の大五郎)
岸部一徳(大政)
佐藤浩市(黒駒の勝蔵)
大友康平(沼津の佐太郎)
木下ほうか(大野の鶴吉)
山中聡(関東綱五郎)
真由子(おきん)
高岡早紀(投げ節お仲)
木村佳乃(お園)
ともさかりえ(おしま)
いしのようこ(おきつ)
とよた真帆(おぬい)
前田亜季(お千)
荻野目慶子(お駒)
蛭子能収(久六)
長門裕之(鬼吉の父)
竹内力三(馬政)


  1. 邦画-し

2014-06-05

ワールド・オブ・ライズ

★★★
ワールド・オブ・ライズ
鑑賞No:01752
製作:2008年/アメリカ/128分
監督:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ

イスラムの過激派組織が欧州を中心に相次いで爆破テロを決行する中、CIAはテロ組織のリーダー、アル・サリームの所在をつかめずにいた。そんな時、イラクで活動していたCIAきっての敏腕工作員ロジャー・フェリスは、アルカイダのメンバーからサリームに関する極秘情報を入手、アメリカからロジャーに指示を出している上司のエドと連携してサリームの隠れ家のあるオマーンに向うが・・・・。

中東事情に詳しくないとイマイチ分かりにくいこの手のストーリーだが、そういう中では意外と簡潔にまとまっており、分かりやすい。ただやはり中東系の人は皆同じような顔に見えるのでボォーと観ていると混乱してくる。話は割りと単純で、爆破テロを阻止すべく組織の首謀者を追って熾烈な情報戦を演じる様を描いている。CIAの優秀な二人をレオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが演じており、対立しながらも事を遂行していくのだが、ラッセル・クロウの役どころが今ひとつすっきりせず、折角の二大スター共演が物足らなかった。



出演者
レオナルド・ディカプリオ(ロジャー・フェリス)
ラッセル・クロウ(エド・ホフマン)
マーク・ストロング
ゴルシフテ・ファラハニ
オスカー・アイザック
サイモン・マクバーニー
アロン・アブトゥブール
アリ・スリマン


  1. 洋画(わ行)

2014-06-04

ジャージの二人

★★★+
ジャージの二人
鑑賞No:01746
製作:2008年/日本/93分
監督:中村義洋
出演:堺雅人/鮎川誠/水野美紀/田中あさみ

会社を辞めたばかりの息子は、グラビアカメラマンの父に誘われ、北軽井沢の山荘にやってくる。そして古着のジャージに着がえた二人は、夏の数日間をゆったりと過ごし始める。しかし、息子は無職の上、妻は不倫中。父も破局寸前という危機を迎えていた・・・・。

芥川賞作家の長嶋有の同名小説の映画化。最近の邦画に多いユルイ系の映画。これといって事件や特別の出来事は起こらない。親子二人が都会の喧騒を避け、夏の数日間、軽井沢に来て何もしない時間をスローテンポで過ごすというもの。することといったら、買い物に行ったり、薪を割ったり、犬を散歩したり・・・・とホントごく日常的なことばかりで、映画的には実はつまらないはずだが、これがこちらもユルく観ているせいか、BGVのようにごく自然な映像として入り込んでくるから不思議だ。彼ら二人に問題がないわけではない。二人とも妻との関係は上手くいってない。非常に重大な問題なはずだが、それすら大したことのないように描かれている。ダサいはずの学校名の入ったジャージ姿ですら、なぜか着てみて田舎でスローライフを過ごしてみたくなるような、そんな思いにさせる映画。堺雅人と鮎川誠の親子もナイスなキャスティングだった。



出演者
堺雅人
鮎川誠
水野美紀
田中あさみ
ダンカン
大楠道代


  1. 邦画-し

2014-06-03

特命係長 只野仁 最後の劇場版

★★★
特命係長只野仁最後の劇場版
鑑賞No:01749
製作:2008年/日本/105分
監督:植田尚
出演:高橋克典/永井大/赤井英和/梅宮辰夫

大手広告代理店・電王堂の窓際係長、只野仁は社内外のトラブルを解決する“特命係長”として会長からの指示で暗躍するというもう一つの顔を持っていた。そんなある日、社運をかけたイベントの開催が迫る中、イメージ・キャラクターに選ばれたアイドルのシルビアに脅迫状が届き、只野は彼女の護衛とこの事件の解決を命じられる・・・。

人気TVシリーズの劇場版。昼間の野暮ったいサラリーマン姿と、夜のセクシーで野生的な男という対照的な主人公・只野は、松田優作が「蘇える金狼」で演じた朝倉哲也を彷彿させるもので、男なら誰しも一種憧れる男性をまるで楽しむがごとく演じているように感じられた。ストーリーは至って単純だが、笑わせるシーンやお涙頂戴のシーン、そしてほどほどにエロティックなシーンと、それなりに楽しめる。チェ・ホンマンや西川史子など本来のキャラを活かした役どころのタレントも出ていて話題性としてはあるのかもしれないが、如何せん演技が素人のため、浮いた感じが否めなかった。

特命係長 只野仁 最後の劇場版-1 特命係長 只野仁 最後の劇場版-2

出演者
高橋克典
櫻井淳子
永井大
蛯原友里
田山涼成
秋山莉奈
西川史子
赤井英和
三浦理恵子
梅宮辰夫




  1. 邦画-と

2014-06-02

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

★★
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
鑑賞No:01748
製作:2007年/アメリカ/95分
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ミシェル・モーガン/ジョシュア・クローズ

映画学校の生徒たちが山奥でホラー映画を撮影していると、蘇えった死者が人々を襲っているというニュースがラジオから流れてくる。すぐに撮影を中止し、山を下った彼らはニュースが現実のものと知る。そして次々と襲ってくるゾンビを倒しながら、監督志望のジェイソンは記録として残すため、ビデオを撮り続けていた・・・・。

撮影方法は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド」で有名になった、手持ちカメラによる撮影(P.O.V.)を採用している。よりリアル感をだすためと思うが、「ブレア~」や「クローバー~」のように手ブレがあまりない分、P.O.V.による効果はあまり出ていないように思った。ストーリー的にも、なぜゾンビが現れたのか説明はなく、すべて謎のまま進行することによってミステリアスな感じを出しているようだったが、観ている方は「クローバー~」の時と同様、モヤモヤ感が昂じる結果となった。映像的にはさほど怖くはなかったが、ゾンビを倒すシーンでは多少グロいシーンが目立った。



出演者
ミシェル・モーガン
ジョシュア・クローズ
ショーン・ロバーツ
アラン・バン・スプラング


  1. 邦画-た

2014-06-01

太平洋ひとりぼっち

★★★
太平洋ひとりぼっち
鑑賞No:01813
製作:1963年/日本/97分
監督:市川崑
出演:石原裕次郎/森雅之/田中絹代/浅丘ルリ子

1962年、堀江謙一というひとりの青年がマーメイド号というヨットで西宮港を出港する。彼が目指すのは太平洋をヨットで横断し、サンフランシスコに到着すること。日本の法律では密出国となる危険を犯して太平洋に出るが、そこからは孤独と悪天候との闘いだった・・・・・。

世界初の単独太平洋横断に成功した堀江謙一の自叙伝の映画化。堀江謙一を石原裕次郎が演じている。実際の堀江謙一さんの性格はよく知らないが、石原裕次郎演じる堀江は陽気で楽天的な感じなので、観ていても悲愴感はあまり伝わってこない。それでもさすがに嵐のシーンではついにあきらめかけたり、霊らしきものを見たりと、孤独な絶望感を垣間見せるシーンもある。そして最後はやはり“お母ちゃん”なのか?母親の面影を思い出すあたりは若者らしさが出ている。それにしても終始前向きでポジティブな性格がないとこんな偉業は達成できないという典型的な例のような内容。



出演者
石原裕次郎
森雅之
田中絹代
浅丘ルリ子
ハナ肇
神山勝
芦屋雁之助
大坂志郎
草薙幸二郎


  1. 邦画-た