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2014-07-31

猫侍 劇場版

★★★
猫侍 劇場版
鑑賞No:02539
製作:2014年/日本/100分
監督:山口義高
出演:北村一輝/蓮佛美沙子/寺脇康文/浅利陽介

かつては人斬りと呼ばれた寡黙な剣士・斑目久太郎は、いまや浪人となり果て、長屋で傘張りをするほど生活にも困窮していた。そんなある日、飼い主を骨抜きにするという魔性の猫を斬ってほしいとの仕事が舞い込む。久太郎は猫を斬りに屋敷へ踏み込むが、そこであまりに愛らしい白猫と対面したため・・・・。

やくざ同士の抗争が背景にあるストーリーだが、その対立要素が犬派、猫派というところからしてコミカルなドラマ。よって、親分たちも人が良く、子分たちも憎めないキャラばかりで、当然、血も流れないし、誰も死なない。また、物語の中心である猫(玉之丞)が可愛く、ともかく癒される。北村一輝演じる武士のキャラもいい。真面目で寡黙な武士だが、心の声のシーンは笑える要素満載でついついクスッと笑ってしまう、本当に気楽に観れて小笑できる作品。




  1. 邦画-ね

2014-07-30

ジ、エクストリーム、スキヤキ

★★★+
ジ、エクストリーム、スキヤキ
鑑賞No:02537
製作:2013年/日本/111分
監督:前田司郎
出演:井浦新/窪塚洋介/市川実日子/倉科カナ

絶縁状態だった大学時代の友人・大川と15年ぶりに再会した洞口は、人懐っこい大川のペースにのせられ、ある旅行の計画に巻き込まれる。大川の同棲相手・楓と、洞口の昔の恋人だった京子も強引に計画に引き入れ、4人はなぜかスキヤキ鍋を持って海に向かうことになるが・・・・。

独特の間と、かみ合わない会話でゆるゆる、だらだら続く脱力系の映画。このスタイルは初めから終わりまで続く。そして、ストーリーのメインである4人の小旅行だが、とりわけ事件が起こったり、事態が急変したりということもなく、相変わらず日常的な、しかしちょっと変わった会話が続く。なんてことない内容だが、この脱力感は、休日、家でゴロゴロしながら観るには心地よい映画かもしれない。それにしても、唯一衝撃的な冒頭の洞口の自殺シーン。何の説明もなく、場面は大川のアパートの一室シーンに変わる。そして後半、映画も終わりに近づいたころ、やっとこの冒頭のシーンにつながるが・・・・。この部分は消化不良感の残る作品となった。




  1. 邦画-し

2014-07-29

僕は友達が少ない

★★★
僕は友達が少ない
鑑賞No:02536
製作:2014年/日本/114分
監督:及川拓郎
出演:瀬戸康史/北乃きい/大谷澪/高月彩良

聖クロニカ学園に通う高校2年生の羽瀬川小鷹は、金髪でハーフ、目つきが悪いといった外見からいじめられることもあり、いつもひとりで過ごしていた。ある日、同じく友だちがいないという風変わりな美少女・三日月夜空と知り合った小鷹は、「手っ取り早く友だちを作りたい」という夜空が立ち上げた、友だち作りのための部活動「隣人部」に強引に入部させられるが・・・・。

原作は知らず、予備知識はまったくゼロの状態で鑑賞したため、どういうストーリーか興味を持って観た。タイトルとあらすじからは、友達のいない主人公が友達作りのために悪戦苦闘する話かと思いきや、まるでそんな風ではない。友達は欲しいが、特別努力するわけでもなく、挙句の果てはゲーム世界の仮想空間で自分の思うとおりに友達作りができるという、呆れた展開に睡魔が襲ってくるほど。原作はどうか知らないが、ゲーム世界に入り込んでいく展開はこの作品の残念なところ。もう少し、友達作りのくだりは現実的なアイデアが欲しかった。




  1. 邦画-ほ

2014-07-28

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

★★★+
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間
鑑賞No:02533
製作:2013年/日本、韓国/120分
監督:キム・ソンス
出演:西島秀俊/キム・ヒョジン/真木よう子/浜田学

ある日、自宅で妻が殺されているのを発見した科学者の石神武人は、死んだはずの妻からの電話を受け、その日を境に警察を名乗る男たちに追われるようになる。真実を求める石神は、正体不明の女記者や妻を装う女との出会いを通し、自分の記憶が何者かに上書きされているということに気づいていくが・・・・。

前半のミステリアスな展開に、ついつい惹きこまれていく作品。多くの謎が複雑に絡み合い、なおかつ記憶というつかみどころのないものが大きく絡んでいるので、ともすれば分かりにくい展開になりがちな内容だが、そのわりにはよくまとまっており、さほど混乱はしない構成になっていた。ただ、後半、次第に謎解きが始まるが、ちょっと突っ込みどころが多いのも気になった。まずは一度観て、全体把握してから、もう一度確認しながらよく観ると分かりやすいかも?




  1. 邦画-け

2014-07-27

永遠の0

★★★★+
永遠の0
鑑賞No:02540
製作:2013年/日本/144分
監督:山崎貴
出演:岡田准一/三浦春馬/井上真央/濱田岳

司法試験浪人の佐伯健太郎と、フリーライターの姉・慶子は、実の祖父だと思っていた賢一郎とは血のつながりがなく、本当の祖父は太平洋戦争で特攻により戦死した宮部久蔵という人物であることを知る。久蔵について調べ始めた2人は、祖父が凄腕のパイロットであり、生きることに強く執着した人物であったことを知る。そんな祖父がなぜ特攻に志願したのか。元戦友たちの証言から祖父の実像が明らかになっていき・・・・。

何か最近つまらない邦画がやたら目につくようになったが、そんな中、久々に見ごたえのある作品だった。そして何よりも、現代と戦時中の2つの時間軸をうまく交錯させて、色々なキャラクターの証言を基に次第に真実が明らかになっていくという構成は見事だった。CGもよくできていて、リアル感ある戦闘シーンもよかった。ただ疑問も残る。あれだけ生にこだわった主人公が急に特攻に志願すること。自分が生きているのは周りの同僚や教え子の死の上に成り立っていることを悟ったからのように描かれているが、それは分かりきったことであり、また生にこだわる理由が臆病さからではなく、家族の未来に支障が生じてはいけないという一心からであり、どうして急にそれを覆す変心をしたのかが描き切れていなかったのではないかとの印象が残った。あと、反戦映画のようでありながら、どうも特攻を美化することで、反戦性が薄らいでいるきらいがあった。ドラマとしては面白かっただけに、その裏で見え隠れする作者・製作者の本意には少し疑問が残った。

劇場公開日 2013年12月21日





(キャスト一覧)
岡田准一(宮部久蔵)
三浦春馬(佐伯健太郎)
井上真央(松乃)
濱田岳(井崎)
新井浩文(景浦)
染谷将太(大石)
三浦貴大(武田)
上田竜也(小山)
吹石一恵(佐伯慶子)
田中泯(景浦)
山本學(武田)
風吹ジュン(清子)
平幹二朗(長谷川)
橋爪功(井崎)
夏八木勲(賢一郎)
佐々木一平(山田)
青木健(伊藤)
遠藤雄弥(香川)
栩原楽人(寺西)
古川雄輝


  1. 邦画-え

2014-07-26

GODZILLA(2014年版)

★★+
GODZILLA(2014).jpg
鑑賞No:02538
製作:2014年/アメリカ/124分
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン/渡辺謙/エリザベス・オルセン

1999年の日本。原子力発電所で働くジョーは、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意するが、発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラを亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォードは、日本で暮らす父を訪ね、原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れるが・・・・。

日本で最も有名な怪獣映画「ゴジラ」をハリウッドで再リメイクした作品。怪獣映画としての独特の雰囲気を醸し出していた日本の「ゴジラ」だが、本作はそんな雰囲気は微塵もない。怪獣映画というジャンルにも入らない、SF映画のような雰囲気。それは、まるでエイリアンのような造形の、ゴジラの適役MUTOに象徴される。そして肝心のゴジラだが、前半はチラ見せだけで、ほとんどその姿は見せず、期待と欲求不満が高まる構成。いよいよ、後半過ぎよりその姿を現すが、その姿は日本のゴジラとはちょっと違う(親近感の持てない)造形にちょっと戸惑う。とはいえ、さすがハリウッド映画。ゴジラ登場の迫力、リアル感は凄い。ただ、内容はあまりなく、メッセージ性も感じられない。東日本大震災や福島原発事故を想像させるシーンがあるが、核使用を容認するような描き方には疑問が残る。




  1. 洋画-こ

2014-07-25

しあわせのかおり

★★★+
しあわせのかおり
鑑賞No:01793
製作:2008年/日本/124分
監督:三原光尋
出演:中谷美紀/藤竜也/田中圭/八千草薫

デパートの営業員・山下貴子は、デパートへの出店を交渉するため、町外れにある人気店「小上海飯店」に出向くが、店主の王さんににべもなく断られる。それでも諦めきれない貴子は、次の日からも毎日、店の常連として昼の定食を食べに通い続ける。やがて二人の心には何か通い合うものが生まれてくるが、そんなある日、厨房で突然王さんが倒れてしまう・・・・。

チョットこの手の映画で2時間強というのは長すぎな感じがしたし、全体的にゆったりしたユルイ映画なので、途中(特に中盤の中国・上海を訪問するあたりは)中だるみしてしまった感が拭えなかった。お話自体は、王さんの料理に惚れた女性が、自分の生きる道を見出すためと、病気のため店の閉店を余儀なくされている王さんの店を救うべく、料理の世界に飛び込んでいく姿を描いた作品。ストーリー自体はありふれた感じのものだが、師弟の心のふれあいは割と丁寧に描いている。あと、後半次々と作られる中華料理の数々に思わず唾を飲み込んでしまった!




  1. 邦画-し

2014-07-24

アイム・ソー・エキサイテッド!

★★
アイム・ソー・エキサイテッド!
鑑賞No:02534
製作:2013年/スペイン/90分
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:アントニオ・デ・ラ・トーレアレックス/ウーゴ・シルバ

スペインのマドリッドからメキシコ・シティへ向かう旅客機にトラブルが発生。緊迫する状況の中、3人のオネエの客室乗務員たちは、乗客を和ませようと歌って踊り、オリジナルカクテルを振る舞う。そうした中、三角関係に悩む機長や、愛人と元カノが気になる元人気俳優、SMの女王に不祥事を働いた銀行頭取など、乗客たちの素性が明らかになっていき・・・・。

航空機パニックものかと思いきや、緊張感ゼロの単なる密室劇。だから低予算のせいもあるのか、まず飛んでいる感がないので、トラブル発生と言っても緊張感がないわけだ。さらに、客室乗務員3人はオネエだし、機長は同性愛者と性的倒錯者ばかり。その上、乗客も変な素性の人ばかりで、もうストーリーどころではない内容。そんなコメディ映画だが、かといって笑えるギャグがあるわけでもなく、何ともつまらないとしか言いようのない作品。




  1. 洋画-あ

2014-07-23

バスジャック

★+
バスジャック
鑑賞No:02532
製作:2013年/日本/77分
監督:深沢佳文
出演:遠藤章造/石橋杏奈/藤原光博/清水一希

リストラで職を失い、原因不明の歯痛にも悩まされる小宮は、目の前に転がる拳銃を無意識に拾い上げ、そのまま故郷の高知行きのバスに乗る。しかし、そうとは知らずに拳銃を運転手につきつける格好になってしまった小宮は、バスジャック犯と勘違いされてしまう。慌てて釈明しようとするが、乗客の男がナイフを持って叫び始め、事態は思わぬ方向へと転がっていく・・・・。

お笑いコンビ「ココリコ」の遠藤章造が初の映画単独主演を務めた密室劇。ともかく酷いとしか言いようのない作品。大半はバス内が舞台だが、リアル感はゼロで、よってバスジャックというのにまるで緊張感がない。乗り合わせた乗客の個性や事情にもどれも魅力はなく、同情もしない。セリフもちぐはぐで、展開もぎこちなく、素人感満載。どうしてこんな映画を作ったのか極めて疑問。唯一、お母さんの危篤の連絡を受けて一人高知に向かう少女のエピソードだけが心を打たれるのみ。




  1. 邦画-は

2014-07-22

ザ・クリーナー 消された殺人

★★★+
ザ・クリーナー
鑑賞No:01803
製作:2007年/アメリカ/90分
監督:レニー・ハーリン
出演:サミュエル・L・ジャクソン/エド・ハリス

犯罪や事故現場専門の清掃人トムの元に、ある大邸宅の射殺現場を清掃して欲しいという依頼がくる。清掃を終えた翌日、鉤を返し忘れたトムはその邸宅を再訪すると、出迎えた女主人アンは清掃依頼どころか殺人のことも知らなかった。やがてアンの夫ジョンが失踪したとのニュースが流れ、殺人が失踪にすり替わったことに気づくが・・・。

90分という短尺のせいもあってか、コンパクトにまとまっており、登場人物も少ないためか分かりやすい内容となっている。反面、全体的に盛り上がりに欠け、犯人も途中で予想がついてしまうほど、ありきたりの結末で、ドンデン返しもない普通の作品となっていたきらいがある。前半はだんだん盛り上がっていくだけに、後半の尻すぼみ感はちょっと残念。新鮮だったのは主人公の職業。犯行現場などの血塗られた場所の清掃を請け負う特殊清掃業という職業はとても興味深かった。この職業、映画のために設定したわけではなく本当にある職業らしいです。映画の中に登場するステリクリーン社というのは実在する特殊清掃業の会社とか。




  1. 洋画-さ

2014-07-21

ノア 約束の舟

★★★★
ノア 約束の舟
鑑賞No:02535
製作:2014年/アメリカ/138分
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ラッセル・クロウ/ジェニファー・コネリー

ある夜に見た夢で、世界が大洪水に飲まれ滅びるということを知ったノアは、強い使命感に突き動かされ、家族とともに罪のない動物たちを救うため巨大な箱舟を作り始める。しかし、ノアの父を殺した宿敵ルバル・カインは、ノアから力づくで箱舟を奪おうとし、その争いの最中に大洪水が始まってしまう。箱舟はノアの家族と動物たちをのせて流されるが・・・・。

旧約聖書の創世記に記された「ノアの箱舟」の物語の実写化。創世記は読んだことがないが、「ノアの箱舟」のエピソードは漠然と知っているのでとっつきやすいストーリーだった。けれども、観ていて、漠然と知っていたストーリーとどうも違和感を感じるシーンが多かった。あとで調べてみると、監督のイマジネーションが加わっているとのことだが、結局は新解釈の名のもとの改変だったのだ。だからどうも違和感がぬぐえなかったはずだ。特に主人公ノアの人物像の描き方には疑問が残った。映像的にはCG技術を駆使した迫力ある画面で、それはそれで満足したが、ウォッチャーズが出てくるあたりは「ロード・オブ・ザ・リング」を観ているような感じだった。




  1. 洋画-の

2014-07-20

ハンティング・パーティ

★★★+
ハンティング・パーティ
鑑賞No:01791
製作:2007年/アメリカ/103分
監督:リチャード・シェパード
出演:リチャード・ギア/テレンス・ハワード

かつて紛争地域から伝説的なレポートを送っていたサイモンだったが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の現場から生中継中に横言を吐き、クビになってしまう。一方、サイモンとコンビを組んでいたカメラマンのダックは本国に戻され出世していた。その二人が数年後、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで再会し、サイモンはダックに大きなネタがあることを告げ、協力を求めるが・・・・。

実録記事を基にしているが、すべて事実というわけではなく、虚実入り混じった作品。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は時々ニュース等で知ることはできるが、やはり日本とは別世界での出来事のようにとらわれており、改めてこのような映画を観ることで戦争の悲惨さ、戦時下における非道な殺戮などを見せつけられ、恐怖と怒りを感じる映画となった。いい感じで老境の域に達しかけているリチャード・ギアが落ち着くどころか、熱いジャーナリストを好演しています。すぐに暴走してしまうサイモンを相棒のダックがうまく抑えながらストーリーは展開しますが、観ていてうらやましい感じのコンビで、緊張感あふれる状況の中でカンフル剤のようなコミカルな会話が交わされるため、適当にホッとします。エンディングで事実に関するテロップが流れますが、改めて政治の世界で大きな力が働いていることが分かり、嫌な気分にさせられます。そのため、ラストシーンは出来すぎのようなフィクションですが、ちょっと胸がすくのでは?




  1. 洋画-は

2014-07-19

刑事ジョン・ブック 目撃者

★★★+
刑事ジョン・ブック
鑑賞No:01790
製作:1985年/アメリカ/112分
監督:ピーター・ウェアー
出演:ハリソン・フォード/ケリー・マクギリス

ペンシルヴァニアの片田舎で文明社会から離れて暮らす信徒一派アーミッシュのレイチェルと息子のサミュエルは、妹のいるボルチモアに向っていた。途中、トイレに入ったサミュエルは恐ろしい殺人事件を目撃する。フィラデルフィア警察のジョン・ブック警部は、サミュエルから事情を聞き出すため彼ら母子を署に案内する。そこでサミュエルから衝撃の事実を告げられる・・・・。

有名な映画にもかかわらず、なかなか観れずにいた映画。タイトルから本格的な刑事ものの映画かと思いきや、単なる刑事ものではなく、「アーミッシュ」という異文化団体とその女性とのいじらしい恋愛を描いた人間ドラマの一面のある作品となっている。肝心の刑事ものの方は、トイレで子供が殺人事件を目撃するという、非常に興味深い導入部であるが、事件自体は単純で、ある意味雑なところもあって、サスペンスとしてはやや物足らない。後半、悪徳刑事に襲われるシーンはさすがにドキドキハラハラでサスペンスらしくなるが、やはりこの映画を高めているのは、中盤のアーミッシュの人々との交流を入れたことだろうか? 凶悪な犯罪とは無縁の世界とのギャップがどこか印象深い作品です。




  1. 洋画-け

2014-07-18

ミラーズ

★★+
ミラーズ
鑑賞No:01796
製作:2008年/アメリカ/111分
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:キーファー・サザーランド/ポーラ・パットン

1年前、同僚を誤射し、酒に溺れ、家族とも別居していた元刑事ベン。家族と再び暮らすため禁酒し、夜警の仕事にも就いて再出発を図ろうとしていた。そんなある日、夜警の仕事で、火災で廃墟となったデパートを巡回していたベンは、大きな鏡にはっきりと映る手の跡を発見。それ以来、焼け爛れた女性の姿や鏡に映った自分に襲われる幻影を見るようになる・・・・。

韓国映画「Mirror 鏡の中」をベースにして再構築されたミステリアス・ホラー。この映画では鏡が大きなキーワードというか、小道具になっているが、そもそも鏡自体がミステリアスな道具で、映るはずのないものが映ったり、鏡を境にして鏡の奥は現実の世界とは違った異次元の世界が想像され、鏡という道具だけで恐怖を催される。ただ映画的には怖いというよりは痛いといったシーンが多く、特に主人公の妹が浴槽で口を引き裂かれるシーンは目を背けたくなった。ストーリー的にはクビをかしげるシーンが多く、恐怖シーンを体験させることが主で、ストーリーには重きを置いていない感じもした。ラストも謎めいた終り方だったが、だから何なの?という感じで、どうも消化不良の残る映画。




  1. 洋画-み

2014-07-16

千利休 本覺坊遺文

★★
千利休
鑑賞No:00307
製作:1989年/日本/107分
監督:熊井啓
出演:奥田瑛二/三船敏郎/萬屋錦之介/加藤剛

千利休が太閤秀吉の命で自害して27年。愛弟子だった本覺坊は洛北の山中で、半ば世捨て人のように日々を送っていた。ある日、利休がなぜ秀吉の怒りを買ったのかという理由を解明しようとしていた織田有楽斎と会い、有楽斎に問われるまま、死に至るまでの利休の行動を語るのだが・・・・。

千利休はなぜ死ななければならなかったのか?をテーマにした重厚な歴史ドラマ。原作が井上靖だけあって、どこかチョット小難しく、特に精神面の描写が中心なため、結構分かりにくい。出演者もオール男優キャストということで、色気も何もあったものではない、いわゆる映像的にも侘び寂びの世界が展開していく、少し暗い映画ではある。死の謎を追うというよりも、利休の茶人としてのあるべき姿や、本覺坊の師に対する思いなどが描かれている映画で、興味がないと観るには辛い映画。

千利休 本覺坊遺文-1



  1. 邦画-せ

2014-07-15

リプリー

★★★★
リプリー
鑑賞No:00967
製作:1999年/アメリカ/140分
監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:マット・デイモン/ジュード・ロウ

貧乏青年トム・リプリーは偶然知り合ったアメリカ人の富豪から、ヨーロッパで放蕩三昧の息子ディッキーを連れ戻して欲しいと頼まれる。彼は大学時代の同級生と偽ってディッキーに近づくが、次第に彼の魅力に惹かれていき、一緒に遊び回るようになる。しかし次第にトムが疎ましくなってきたディッキーはついに決別を宣言、別れの小旅行に出ることに。そこでトムははずみでディッキーを殺してしまい、彼になりすますことに・・・・・。

アラン・ドロン主演の名作「太陽がいっぱい」のリメイク。リメイクながら、設定を一部変えたり、時代の変化からだろうか、「太陽がいっぱい」とは違った印象を受ける作品となっており、単なるリメイクというよりは別作品と捉えてもいいような作品。主演のマット・デイモンは通常の役のイメージとはちょっと違った役どころだったが、見事にこの難役を演じていた。嘘の連鎖で結局自分を追い詰めていく男の苦悩が良く描かれていた。

リプリー-1 リプリー-2


  1. 洋画-り

2014-07-14

写楽

★★★
写楽
鑑賞No:01785
製作:1995年/日本/138分
監督:篠田正浩
出演:真田広之/フランキー堺/岩下志麻/葉月里緒菜

江戸時代中期・寛政期。市川団十郎の舞台で怪我をして役者として使い物にならなくなった十郎兵衛を、大道芸人のおかんが引き取ることに。やがてとんぼとよばれるようになった十郎兵衛は吉原界隈でケチあん商売をしながら、歌舞伎小屋で書割りを書く手伝いをしていた。一方、洒落本がご禁令に触れ、手鎖の刑に処せられていた蔦屋十三郎は起死回生のため、役者絵に挑戦しようとしていた・・・・。

謎の浮世絵師・東洲斎写楽を描いた歴史ドラマ。東洲斎写楽といえばまず思い浮かぶのが顔がどアップの役者絵だろうか。謎が多いというか、詳しいことは何も分かっていない、正真正銘の謎の浮世絵師である。歴史の表舞台に登場するのはわずか1年足らずで、その間に奇跡的ともいえる140種もの役者絵と相撲絵を残して忽然と消えているのである。その上、色んな憶測や想像ができるのであるが、この映画ではその写楽の神秘性を強調するよりもむしろ、写楽の正体として描かれている十郎兵衛(とんぼ)の人間臭さが目に付く映画である。謎といっても蓋を開けてみると真実はこんなものという感じがしないでもないが、もうちょっとミステリアスなドラマを期待していただけにやや残念な内容。




  1. 邦画-し

2014-07-13

わが教え子、ヒトラー

★★+
わが教え子、ヒトラー
鑑賞No:01784
製作:2007年/ドイツ/95分
監督:ダニー・レヴィ
出演:ウルリッヒ・ミューエ/ヘルゲ・シュナイダー

1944年12月、連合軍の進攻によりナチス・ドイツは劣勢に陥っていた。そんな中、宣伝大臣ゲッペルスは、新年に行われるヒトラーの演説を成功させ、国民の戦意を高揚させようと試みる。しかしヒトラーは心身共に衰弱し、自信喪失状態になっていた。そこでゲッペルスは、かつてヒトラーにスピーチ指導をしていたユダヤ人俳優グリュンバウムを収容所から呼び寄せるが・・・。

ヒトラーものの映画はさほど観ていないが、どれもシリアスで事実描写が多く、ヒトラー本人も独裁者・虐殺者といったイメージを強調するものばかりだったように思う。そんな中でこの映画は、ヒトラーの今までのイメージを覆すような人物像の描写だった。そこには独裁者の顔の陰に隠れた孤独で小市民のような小心な男が描かれている。そしてシリアスな内容のように思えて至る所でコメディタッチの描写があるなど、正直捉えどころのない映画という感が強かった。イマイチ理解に苦しむ作品。




  1. 洋画(わ行)

2014-07-12

ジャッジ!

★★★★
ジャッジ!
鑑賞No:02531
製作:2013年/日本/105分
監督:永井聡
出演:妻夫木聡/北川景子/鈴木京香/豊川悦司

落ちこぼれ広告マンの太田喜一郎は、クセ者上司に押し付けられ、世界一のテレビCMを決める広告の祭典・サンタモニカ国際広告際で審査員を務めるはめになる。ゲイ審査員対策として、ギャンブル好きな同僚の大田ひかりを偽の妻として同行することに成功するが、実は太田はちくわのCMが賞をとらなければ、クビになってしまうということを知り・・・・。

くだらないと言えばくだらない映画だが、古き良き時代の典型的な和製コメディを踏襲した作品で、とても懐かしい感じのするコメディ映画。くだらないギャグも満載ながら、サービス精神旺盛な作りで、何も考えずに楽しめる。ストーリーも単純で、先の読める王道のような展開だが、逆に安心して観ることができる。とは言いながら、TOYOTAやエースコックなど実名で会社名が出るなど、リアリティも出している。作品中に使用されているTOYOTAのCMは本物を使用したとか!?




  1. 邦画-し

2014-07-11

バイロケーション

★★★
バイロケーション
鑑賞No:02530
製作:2013年/日本/119分
監督:安里麻里
出演:水川あさみ/千賀健永/高田翔/滝藤賢一

ある日、スーパーで身に覚えのないニセ札の使用容疑をかけられた高村忍は、防犯カメラにいないはずの自分が映っていたことを知る。やがて、自分と同じ容姿をしたもうひとりの自分(バイロケ)が出現する怪現象「バイロケーション」が起こっていることを知った忍は、同じ悩みを持つ人々が集う「“バイロケーション”の会」を訪れるが・・・・。

トリックというか真相は、昔からよくある双子や変装によるトリックと相通じるところがあり、オリジナルかバイロケかというトリックは観ていてすぐ見破ることができた。ただ、バイロケの会の主宰者・飯塚が仕掛けた伏線は解説を聞かないと分からなかった。またバイロケの特性と、ストーリーが少々複雑で、一度観ただけではわかりづらく、矛盾や違和感を感じる部分もあったので、もう1回観ないと納得いかないところもあった。トリックと伏線をよく理解したうえで、もう一度確認のために観てみたい作品。




  1. 邦画-は

2014-07-10

GSワンダーランド

★★★+
GSワンダーランド
鑑賞No:01788
製作:2008年/日本/100分
監督:本田隆一
出演:栗山千明/石田卓也/水嶋ヒロ/浅利陽介

1968年のGSブームの頃。ブームに乗ろうと新人バンドを発掘するため必死のレコード会社・ファインズレコードは、プロダクションの社長・浅井にその役目を命じていた。そんな中、浅井は「ザ・ダイアモンズ」という3人組のバンドを見つける。しかしファインズレコードが用意した楽曲はオルガンがメインの曲。そこで急遽、ピアノが弾ける女の子を男装させてメンバーに加え、「ザ・タイツメン」としてデビューさせるが・・・・。

あまり期待せずに観たが、意外と面白かった。1960年代後半のGSブームが背景ということで、イマイチ当時の記憶がないのでリアルな懐かしさはないものの、これも最近流行の昭和イズムというか、古きよき時代・昭和を懐かしめる映画となっている。ただ当時ブームとなったのが不思議なくらいの髪型やファッションのセンスは懐かしさを越えてもはやコメディのよう。そのためか、音楽&青春映画でありながら、コメディの要素がふんだんにある映画に仕上がっている。楽曲もGSをイメージさせる曲が多く採用されていて、往年のGSファンの方には懐かしく、GSを知らない世代にはどこかチョット変ながらも新鮮さを感じられると思う。




  1. 邦画-し

2014-07-09

感染列島

★★★★
感染列島
鑑賞No:01786
製作:2008年/日本/138分」
監督:瀬々敬久
出演:妻夫木聡/檀れい/国仲涼子/藤竜也

東京郊外の私立病院に診察に来た男性を、救急ドクターの松岡は風邪と診断する。しかし翌日、その男性の容態は急変し死亡する。やがて院内感染も発生し、新型インフルエンザが原因と見られ、病院内はパニックとなる。そしてWHO所属の医師で松岡の元恋人である栄子が事態の収拾と調査のため、市民病院に派遣されてくるが・・・・・。

パンデミックの原因は新型インフルエンザではなく未知のウィルスによる感染症という設定だが、今春日本中で大騒ぎになった新型インフルエンザの感染が実際に起こっているだけに、決して映画の中だけの話ではないリアル感が伝わって来る映画だった。現実は発生時期の関係と、過敏とも言える感染予防対策が功を奏してか多くの感染者はでたものの大きな被害とまではならなかったが、本格的なインフルエンザの流行が予想される今秋以降、再度感染の恐怖は心配される。そんな中でのこの映画の鑑賞だけに、真に迫ってくる。新型インフルエンザ・ウィルスの突然変異も怖いが、感染拡大による風評被害や食料品の買占めなどの二次パニックも人間の本性が見えて恐ろしい。映画自体は最終的に処置法が見つかり、やがて沈静化には向うが、そこに至るまでの犠牲は甚大で、重く暗くなる映画ではある。




  1. 邦画-か

2014-07-08

すべては君に逢えたから

★★★
すべては君に逢えたから
鑑賞No:02528
製作:2013年/日本/106分
監督:本木克英
出演:玉木宏/高梨臨/木村文乃/東出昌大

人間不信に陥ったウェブデザイン会社の社長、仙台と東京で遠距離恋愛中のカップル、意中の先輩に告白できない女子大生、余命半年を宣告された新幹線運転士、母親と過ごすクリスマスを夢見る少女など、10人の男女が織りなす6つのエピソードが描かれる。

クリスマスシーズンとは全く真逆の時期に観たためちょっと違和感はあったが、6つのエピソードはどれもこじんまりだがよく纏まっており、それらが微妙に絡み合っていて小気味よかった。その中でも新幹線運転士のエピソードは同じ父親という視点から見れるので一番共感でき、また涙した。また、倍賞千恵子演じるオーナーの話は店員のエピソードの余談かと思っていたら、最後に意外なオチがあったが、全体的には平凡な愛をテーマにしたオムニバス形式の映画。





  1. 邦画-す

2014-07-07

受難

★+
受難
鑑賞No:02527
製作:2013年/日本/95分
監督:吉田良子
出演:岩佐真悠子/淵上泰史/伊藤久美子/古舘寛治

天涯孤独で修道院育ち、汚れを知らないフランチェス子は、大人になって社会に出てからも、どうして男女が付き合い、セックスをするのかという疑問に悶々とした毎日を送る。そんなある日、フランチェス子の股間に人面瘡ができ、フランチェス子を口汚くののしってくる。それでもフランチェス子は、その人面瘡と共生する道を模索するが・・・・。

股間に人面瘡ができるという発想は面白く、期待して観たが、全くの期待外れ。人面瘡も場所が場所だけにそのものは登場しづらいため、声のみの登場で会話中心のストーリー展開となっているが、この会話が全くもって面白くない。笑えない。また意味不明な会話も数々。岩佐真悠子自身はフルヌードも辞さない熱演ぶりではあるが、単なる話題作りとしか思えない、必然性のない演出。邦画の質の低下が懸念される一作。




  1. 邦画-し

2014-07-06

トリック劇場版 ラストステージ

★★★+
トリック ラストステージ
鑑賞No:02529
製作:2013年/日本/112分
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵/阿部寛/生瀬勝久/東山紀之

ある日、上田の前に貿易会社社員の加賀美慎一という男が現れる。加賀美は海外の秘境でレアアースの採掘権を獲得したが、呪術を信仰する地元民が立ち退きに応じず、困っているという。彼らが信望する呪術師のトリックを見破ることができれば、研究資金を提供すると持ちかけられた上田は、例によって自称天才マジシャンの奈緒子を誘うが・・・・。

14年の集大成とするシリーズ完結編。完結編ということで泣ける映画との触れ込み。さすがに泣けはしなかったが、これまでのシリーズとは一線を画すラスト。そのせいもあってか、「トリック」本来の謎解きは重きを置いておらず、ミステリー感はあまり感じられない。ただ、相変わらず小ネタは満載で分かる人にはハマる内容になっている。ラストは「トリック」らしからぬシリアスな終わり方をしたが、それでも山田が本当に死んだとはしない思わせぶりな演出に、モヤモヤ感の残る作品。




  1. 邦画-と

2014-07-05

ノウイング

★★★+
ノウイング
鑑賞No:01787
製作:2009年/アメリカ/122分
監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ/チャンドラー・カンタベリー

マサチューセッツ州の小学校で、50年前に生徒たちが埋めたタイムカプセルが開けられた。中身が児童たちに配られ、少年ケイレブも1枚の紙を受け取る。それはルシンダという少女が書いたものだったが、紙には数字がびっしりと書き込まれていた。大学教授のジョンは息子のケイレブが持ち帰ったその紙を見て興味本位に解析を始めると、その数列の中に9・11同時多発テロなどの世界的な事件・事故を暗示する数字があることを知る。さらにこれから起こると予想される数字もあり・・・・。

「ダ・ヴィンチ・コード」のようなミステリー・サスペンスものかと思って観ていたため、ラストは期待を裏切る終り方で個人的にはモヤモヤ感の残るものとなった。ただ後で世紀末ものと知ると、まぁこんなものかと無理やり納得させられる。結局はミステリアスな部分はすべて誤魔化された感があり(理由を書くとネタバレになるので書きませんが・・・)、どちらかというと地球滅亡に際し人は最後にどんな行動を取るかが描かれていただけのような気もした。(それもざまざまな人ではなく、主人公が・・・という限定的なもの)ただ、映像的にはさすがに迫力があり、飛行機の墜落シーンや地下鉄の脱線シーンなどはCGとはいえ真に迫ってくる。2時間の映画だが、テンポはよいのでアッという間に観終わった感じ。




  1. 洋画-の

2014-07-04

マッチポイント

★★★★
マッチポイント
鑑賞No:01778
製作:2005年/イギリス、アメリカ、ルクセンブルク/124分
監督:ウディ・アレン
出演:ジョナサン・リース・マイヤーズ/スカーレット・ヨハンソン

アイルランド人のクリスは英国の上流階級に憧れ、高級テニスクラブのコーチとなり、金持ちの息子トムと親しくなる。さらにトムの妹クロエに気に入られ、やがてクリスはクロエの父親の会社に就職し、クロエとも結婚する。しかしクリスはトムの恋人ノラとも浮気をしており、やがてこの状態を維持することが難しくなってきて・・・・。

従来のウディ・アレン監督映画とは違った雰囲気の映画。ただし、会話の部分はそれらしさが残っている。ストーリー的には、冒頭のテニスボールのシーン(ネットにひっかかったボールがどちらのコートに落ちるか)に集約されているように、人の人生は運によって大きく変わることを描いた物語といえる。上流階級の娘と結婚することで地位と財産を得た男が今の生活を失いたくないと思う一方、超美人の女性との浮気も捨てがたいというのは分からないでもないが、結局は男のエゴである。同じ男として許しがたい行為ではあるが、物語の結末は???と、必ずしも期待したとおりにならないというのが、実はウディ・アレンらしさなのか?引っ張るだけ引っ張って、あっさり手を離され、唖然とした感のある映画。

マッチポイント-1 マッチポイント-2


  1. 洋画-ま

2014-07-03

ディザスター・ムービー! おバカは地球を救う

★+
ディザスター・ムービー
鑑賞No:01782
製作:2008年/アメリカ/88分
監督:ジェイソン・フリードバーグ/アーロン・セルツァー
出演:マット・ランター/ヴァネッサ・ミニーロ

伝説の秘宝“クリスタル・スカル”が何者かによって奪われたことによって世界が滅亡するという予知夢を見たウィル。夢から覚めた彼は夢が現実に向っていることを知り、クリスタル・スカル探しの旅に出るが・・・・。

DVDタイトルは「ディザスター・ムービー! 最‘難’絶叫計画」。「最終絶叫計画」のスタッフによる、おバカなギャグ満載の映画パロディ・ムービー。あってないようなストーリーに、つぎはぎだらけの映画パロディ・シーン。特に日本人ウケしないようなアメリカン・ジョーク。そして下ネタの連発。はまる人にははまるかもしれないが、下品で脈絡のないパロディ映画としかいいようがなかった。元ネタは最近のものばかりで直接的な表現なので非常に分かりやすいが、反面アイデアのなさが露呈している。はっきり言ってあまり観る価値のない映画。




  1. 洋画-て

2014-07-02

ホット・ロック

★★★+
ホット・ロック
鑑賞No:01781
製作:1971年/アメリカ/105分
監督:ピーター・イェーツ
出演:ロバート・レッドフォード/ジョージ・シーガル

ブルックリン博物館に展示中の“サハリ・ストーン”と呼ばれるダイヤを盗む仕事を請けた、ドートマンダーら泥棒4人組。練習を重ね、完璧な作戦を練り上げて実行に移し、計画は成功するかにみえたが、仲間の一人アランが捕まり、その際に持っていたダイヤを飲み込んでしまう。ドートマンダーら3人は、刑務所に収容されたアランの救出に成功するが、ダイヤは逮捕された時に拘置された警察の留置所に隠したとのことだった・・・。

最高の泥棒エキスパートのチームと完全綿密な計画でスマートな宝石泥棒が展開されると思いきや、成功と失敗の繰り返しで、博物館、刑務所、警察署、銀行と狙ったダイヤを奪うため何度も侵入しないといけないドタバタ泥棒劇。緻密でスマートな計画のようで、いたるところで大雑把で乱暴なシーンもあり、必要以上にドキドキハラハラさせられる。「スティング」のロバート・レッドフォードが主演だが、「スティング」とは違った雰囲気の映画に仕上がっている。しかしさすが70年代の映画、最後はそれなりにスッキリさせてくれます。

ホット・ロック-1


  1. 洋画-ほ

2014-07-01

利休にたずねよ

★★
利休にたずねよ
鑑賞No:02526
製作:2013年/日本/123分
監督:田中光敏
出演:市川海老蔵/中谷美紀/市川團十郎/大森南朋

信長の寵愛を受け、天下一の茶人として名を馳せながらも、秀吉の不興を買い、切腹を命じられた千利休。刻一刻と最期のときが迫る中、妻・宗恩の問いかけを機に、自らの人生を回顧しはじめた利休は自分の美学の原点となった、若かりし頃、色街に入り浸っていたときのある事件を思い出し・・・・。

千利休を題材とした映画には「千利休 本覺坊遺文」「利休」があるが、本作も含め、いずれも地味で暗く、面白さに欠ける。そもそも茶道にまつわる話だし、戦国時代とはいえ戦闘が主ではなく、いわば秀吉と利休との心理戦のようなものなので、地味さを免れないのは致し方ないか。その上、数々の歴史的出来事も、目立たないような地味な演出のため、観ていて退屈感は否めなかった。ただ終盤、少々変化する。切腹までのカウントダウン形式で進んできたストーリーが、突然、若かりし頃の利休になり、違和感を感じた。内容はちょっと色っぽく、人間臭くなって興味深くはなったが、史実とは異なるようで、テーマである美学の原点としては説得力がないようだ。




  1. 邦画-り