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2014-09-30

クローズZERO II

★★★★
クローズZERO2
鑑賞No:01754
製作:2009年/日本/133分
監督:三池崇史
出演:小栗旬/山田孝之/高岡蒼甫/三浦春馬

芹沢軍団に勝ったものの、鈴蘭最強といわれる林田(リンダマン)に手も足も出ない源治。そんなある日、鳳仙学園の生徒とも知らず、源治は手を出してしまう。それは2年前の鈴蘭と鳳仙との抗争後に結ばれた休戦協定の破綻を意味していた。これを機に鳳仙のトップ・鳴海は鈴蘭潰しに動き出す・・・・。

高橋ヒロシ原作の人気コミックを基に実写化した「クローズZERO」の続編。不良の巣窟・鈴蘭高校で、一匹狼から次第にのし上がっていくさまを描いていた前作に比べ、今回は鳳仙学園との対立軸が中心だったため、波のように次々襲ってくる興奮というのは乏しかった。特に前半は源治が妙に冷めた言動も多く、熱くなりきっていないところも原因かと思う。しかしながら、さすがに鳳仙との戦闘に向うあたりから大いに盛り上がってきて、手にも力が入る。ただ、前作で鈴蘭側のキャラクターはよく描かれていたため陣容的に威圧感があったが、鳳仙側のキャラクターは今回あまり描かれていなかったため、人数は多いものの威圧感がなく、映画とはいえ闘う前から勝負は見えていたのは残念。新たな敵キャラクターとして三浦春馬が話題となっていたが、思ったほどストーリーに絡んでこなかったのも残念である。前作に比べ、ポイントを絞った内容になっているが、個人的にはヤクザ関連のストーリーは不要で、その分、鳳仙のキャラクターをもっと描いて対決前の緊張感をさらに高めて欲しかった。しかしながら、全体的には前作同様、我ら中年サラリーマンをも思わず興奮させる映画となっている。それにしてもリンダマンは強い!彼ももっとストーリーに絡ませて欲しかった。
  1. 邦画-く

2014-09-29

ライヴ


ライヴ
鑑賞No:02562
製作:2014年/日本/105分
監督:井口昇
出演:山田裕貴/大野いと/森永悠希/入来茉里

うだつの上がらないフリーター・田村直人のもとに、ある日突然、謎の男から山田悠介の小説「ライヴ」が届けられる。同時に母親が何者かに拉致監禁されている動画がケータイに届き、「母親を助けたければ、小説の内容をヒントにレースを完走しろ」と脅される。直人は状況も理解できないまま、同じように家族や恋人を拉致された人々とレースを開始するが・・・・。

最近、質が低下した邦画が目立つが、この作品もその代表的なもの。設定自体、興味深いものではないし、リアリティはないけど、かといって非現実世界の話でもない。よって、全然入り込めない。俳優も全くダメ。個人的にはほとんど知らない俳優だが、演技は素人同然。ストーリー展開もぎこちなければ、演技もぎこちない最悪の状態。さらにグロいシーンだけはてんこ盛りなので、もうまともには観れたものではない作品。
  1. 邦画-ら

2014-09-27

天国から来たチャンピオン

★★★+
天国から来たチャンピオン
鑑賞No:00151
製作:1978年/アメリカ/101分
監督:ウォーレン・ビーティ/バック・ヘンリー
出演:ウォーレン・ビーティ/ジュリー・クリスティ

ロサンゼルス・ラムズのクウォーター・バックのジョーは、ひざの傷も直り、次の日曜日の試合に出場することが決まっていた。だが、翌日、自転車事故に遭ってしまい、気がつくと雲の中で、天使につきそわれて天国への道を歩んでいた。ところが天使長が調べたところによると、ジョーには、まだ50年もの寿命が残っていて・・・・。

ウォーレン・ビーティが製作・監督・脚本・主演の4役をこなした作品。天使の手違いで事故死したジョーは下界に戻してもらうことになるが、すでに戻れる死体は火葬されていた。やむを得ず妻に殺されかけている大富豪の体に乗り移ることに・・・。荒削りで、ツッコミどころ満載ながら面白い設定で十分楽しめる。邦画の「椿山課長の七日間」はこの映画を彷彿させる内容。この映画も実はリメイクで、オリジナルは1941年の「幽霊紐育を歩く」。
  1. 洋画-て

2014-09-26

まぼろしの邪馬台国

★★★+
まぼろしの邪馬台国
鑑賞No:01762
製作:2008年/日本/118分
監督:堤幸彦
出演:吉永小百合/竹中直人/窪塚洋介/由紀さおり

昭和31年。長浜和子はNHK福岡で島原鉄道社長の宮崎康平と出会う。そこで和子は康平から島原に来るように誘われる。1ヵ月後、和子は康平のもとにやってきて、新事業として始める観光バスのバスガール教育部長として迎えいれられる。しかし、バス事業も順調に推移していた中、島原に集中豪雨が襲い、島原鉄道も大きな被害を被るが、その復旧作業の際に次々と土器が発掘される・・・・。

実際のことはわかりませんが、宮崎康平という人はこんな人だったんだというイメージのわきやすい竹中直人の熱演だったと思います。一方、献身的に康平を支えた和子さんも映画のような人だったかもしれませんが、キャスティングが吉永小百合ということできれいに演じさせているような穿った見方もしてしまうほど、いわゆるよくできた奥さんという感じがしました。映画的にはこの2人の夫婦の邪馬台国探しの半生のドラマといった感じで、それなりに見ごたえはありましたが、邪馬台国に関する薀蓄や情報をもっと盛り込んで欲しかったなというのが個人的な正直な感想です。
  1. 邦画-ま

2014-09-25

トゥルーライズ

★★★+
トゥルーライズ
鑑賞No:00410
製作:1994年/アメリカ/141分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェイミー・リー・カーティス

アメリカ政府の最高機密機関の謀報員ハリーは相棒のギブとともにスイスの兵器商人からコンピュータファイルの情報の奪取に成功し、さらにそのファイルからアラブ系テロリスト集団の調査を行うことに。ただ、ハリーがスパイであることは家族には内緒で、妻のヘレンも娘のデイルも、ハリーはコンピュータのセールスマンだと信じていた・・・・。

「ターミネーター2」のコンビであるシュワちゃんとジェームズ・キャメロン監督が組んだアクション大作。スパイ・アクションながらコメディテイスト満載で、随所に笑いをとるようなサービス満点さ。(9.11テロ以降だとこうはいかないと思いますが・・・・)それには設定の面白さがあるでしょう。実は優秀なスパイでありながら、普通のサラリーマンを装う夫と、そんな夫に退屈気味な妻は、普通のカー・セルスマンなのにスパイであるかの如く振舞う男と浮気しているところにもあるし、テロ集団も完全なワルでないところなど、ともかく観るものを楽しませようとする気持ちが伝わってきます。もちろん、シュワちゃん映画に欠かせない派手なアクションシーンも健在の映画です。
  1. 洋画-と

2014-09-24

カンバセーション…盗聴…

★★★
カンバセーション盗聴
鑑賞No:01759
製作:1973年/アメリカ/114分
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ジーン・ハックマン/ハリソン・フォード

プロの盗聴屋のハリー・コイルは、依頼主の注文で、若い男女の会話をテープに収めていた。そしてその会話を収めたテープを依頼主の専務に渡しに行くが不在のため、専務秘書の脅しの言葉を無視して、テープを持ち帰るのだった。そのときの秘書の言葉に疑惑を抱いたハリーはテープを分析し始めたところ、「殺されるかもしれない」という会話を聞き取ることに・・・・。

1974年度のカンヌ映画祭グランプリに輝いた作品。サスペンス映画なんでしょうけれど、単なるサスペンス映画として観ると案外退屈な映画です。物語りもゆっくり淡々と進むし、思ったような複雑な事件展開もないので、そういう意外な展開を期待してみると期待はずれかもしれません。むしろこの映画は、盗聴という仕事の鉄則である盗聴内容に深入りいないことを冒し、事件を予兆してどんどん想像の世界にのめりこんでいく孤独な男の物語として捉えた方がよいのかもしれません。ついには自分が盗聴されているのではと疑心暗鬼に捕らわれ、部屋の隅々まで盗聴器を捜す姿に現代社会の見えない恐怖を感じます。
  1. 洋画-か

2014-09-23

偉大なる、しゅららぼん

★★★
偉大なる、しゅららぼん
鑑賞No:02559
製作:2014年/日本/114分
監督:水落豊
出演:濱田岳/岡田将生/深田恭子/渡辺大

滋賀県琵琶湖畔に位置する石走(いわばしり)の町には、代々不思議な力を伝承する日出一族が江戸時代から現存する城に暮らしていた。分家の息子・涼介は一族の掟に従い、修行のため日出家の城に居候することに。そこで涼介は、日出家の跡取り・淡十郎に従者扱いされ、振り回される日々を送る。やがて淡十郎の色恋沙汰が、日出家とライバルの棗家を巻き込み、思わぬ騒動へ・・・・。

「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」の人気作家・万城目学の同名小説の映画化。「鴨川ホルモー」などと共通する不思議ワールドの映画なので、まともには観ない方がいいかもしれない。この映画も普通に観ればつっこみどころ満載だが、こういう世界観の物語だと最初から納得して観れば楽しめるかもしれない。ストーリーは単純だが、初めは日出家と棗家のバトルとおもっていたが、いつの間にかバトルの対象は変わってしまう。ただ、敵キャラがキャスト的に校長役の村上弘明というのは常道だと思ったけど、実は違っていたのが一番意外でした。
  1. 邦画-い

2014-09-22

RETURN ハードバージョン

★★★+
RETURN ハードバージョン
鑑賞No:02555
製作:2013年/日本/105分
監督:原田眞人
出演:椎名桔平/水川あさみ/山本裕典/キムラ緑子

暴力団幹部を殺害し、アルゼンチンに逃亡していた北原は、ある悪徳日本人実業家の暗殺を強いられ、身の危険を覚悟で10年ぶりに日本へ帰国。殺された兄弟への敵討ちに燃える凶暴な3姉妹=御殿川シスターズと闇組織の2つの勢力を相手に、三つ巴の死闘を繰り広げることに・・・・。

三つ巴の死闘の展開予想にワクワクの冒頭で期待は高まったが、中盤に行くにつれ、緊張感も緩み、中だるみし始めた。三つ巴も期待したような絡み合いの展開ではなく、ドタバタ劇のような少々安っぽい演出のような感は否めなかった。そんなドタバタ感満載の中、一人、主人公の椎名桔平だけが妙に落ち着いた演技だったのが印象的。こんな調子でラストはどうなるかと思っていると、意外というか、こんなのあり?的終わり方で呆気にとられるかも!?
  1. 邦画-り

2014-09-21

白いカラス

★★+
白いカラス
鑑賞No:01758
製作:2003年/アメリカ/108分
監督:ロバート・ベントン
出演:ニコール・キッドマン/アンソニー・ホプキンス

コールマンはユダヤ人で初めての古典文学教授だったが、講義中での発言が黒人差別だと批判され、辞職に追い込まれてしまう。その怒りを本にすることで晴らそうと考えたコールマンは作家のネイサンに執筆を依頼するが断られる。だが2人の間には次第に不思議な友情が芽生えていく。そんな頃、コールマンはフォーニアという若い女性と出会い、深い関係に落ちていくが・・・・。

黒人差別と批判された一言の発言で大学から追われるコールマンだったが、何気なく観ていた私には、単に30歳も若い魅惑的な女性と恋に落ちていく初老の男のきっかけとしかみていなかったが、次第に単なる大人の恋物語ではなく、深い黒人問題が題材とされていることに気づく。さらにお互い、人には言えない心の傷を持った者同士が惹かれあい愛し合う物語であることも・・・・。ただ回想シーンをはさんでのストーリー展開は、よく観ていないと混乱するので要注意かも。それでなくても人種問題以外にも、現代のアメリカが抱えるさまざまな問題を凝縮したような映画です。
  1. 洋画-し

2014-09-20

マトリックス

★★★★
マトリックス
鑑賞No:00850
製作:1999年/アメリカ/136分
監督:アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス/ローレンス・フィッシュバーン

コンピュータのプログラマーのトーマスは、裏の世界ではネオと呼ばれる名うてのハッカーだった。ある日、トリニティという女性に導かれたネオはモーフィアスという人物と会い、実はこの世界はコンピュータが創り出した仮想世界であることを告げられる。ネオはコンピュータが支配するこの世界を覆す救世主として彼らに迎え入れられるが・・・・。

これは最初観たとき、よく分からなかったというのが正直な感想でした。現実だと思っていた世界が実は仮想世界で・・・・という設定ですが、何でもアリの世界なので理解するのに時間がかかったのもあります。たぶんこれ1作だけだとホントよく分からないままの作品になっていたかもしれません。そういう意味でこの作品自体は敢えてさほど評価を高くしていませんが、実は2作目、3作目を観ていくとだんだんよく分かってきて、どんどん評価の上がった作品です。よってこの作品はぜひとも3作続けて観て欲しい作品です。それにしても、映像革命を起こした作品といわれるだけあって、映像美はとても斬新で見事に近未来のイメージを演出していますし、アクションシーンも現在の映像に多大な影響を与えているように思います。
  1. 洋画-ま

2014-09-19

プレタポルテ

★★
プレタポルテ
鑑賞No:00476
製作:1994年/アメリカ/133分
監督:ロバート・アルトマン
出演:マルチェロ・マストロヤンニ/ソフィア・ローレン

モスクワのブティックでセルゲイは2組の青いネクタイを購入する。数日後、パリのプレタポルテ協会の会長オリヴィエのもとに、これを着けてシャルル・ド・ゴール空港にくいるようにとのメッセージと、そのネクタイが届けられる。オリヴィエは指定通り空港に向うが、空港はパリ・コレのファッションショーの関係者でごった返していた。そんな中、オリヴィエはセルゲイと会うが、乗り込んだ車の中でオリヴィエは急死してしまう・・・・。

ファッション業界に詳しい人あるいは興味がある人には面白い映画かもしれないが、それ以外の人には面白くないだけでなく、よく分からない映画だと思った。業界の内幕暴露的な内容も、知識や興味がないとよく分からないし、サスペンス風の事件も結局なんてことはない話になってしまうという、盛り上がりにも欠ける内容となっている。盛り上がるといえば(男性だけかも知れませんが)ラストのファッションショーでしょうか?あの演出の意味は全く分かりませんでしたが、衝撃的なショーのシーンで、この映画で唯一鮮明に記憶に残るシーンでした。
  1. 洋画-ふ

2014-09-18

宮廷画家ゴヤは見た

★★★★
宮廷画家ゴヤは見た
鑑賞No:01761
製作:2006年/アメリカ、スペイン/114分
監督:ミロス・フォアマン
出演:ハビエル・バルデム/ナタリー・ポートマン

宮廷画家のゴヤは、友人の娘であるイネスと、異端審問会の神父ロレンソの肖像画を同時に描いていた。そんな折、ロレンソの提案で異端審問が強化され、異教徒の嫌疑でイネスが投獄される。ゴヤからイネスの解放を頼まれたロレンソは牢獄の彼女を訪ねるが、彼女を慰めるうちにイネスと肉体関係をもってしまう・・・・。

「ノーカントリー」でも強烈な存在感を示したハビエル・バルデムが、この映画でも独特の存在感を示す怪演をしている。特に権力の変遷によって人はこうも変わるという、人間の醜さをハビエル・バルデムが好演している。さらにナタリー・ポートマンの熱演もすごい。全裸での拷問シーンを見せるかと思うと、15年の牢獄生活の果てに観るも無残な哀れな姿になるなど、まさに身体を張った演技に脱帽です。主役かと思っていた宮廷画家ゴヤの描き方が中途半端な感じがしましたが、この2人を描くための視点のような存在だったようで、邦題も納得です。
  1. 洋画-き

2014-09-17

白ゆき姫殺人事件

★★★★+
白ゆき姫殺人事件
鑑賞No:02556
製作:2014年/日本/126分
監督:中村義洋
出演:井上真央/綾野剛/蓮佛美沙子/菜々緒

日の出化粧品の美人社員・三木典子が何者かに惨殺される事件が起こり、典子と同期入社で地味な存在の女性・城野美姫に疑惑の目が向けられる。テレビのワイドショーは美姫の同僚や同級生、故郷の人々や家族を取材し、関係者たちの口からは美姫に関する驚くべき内容の証言が飛び交う。噂が噂を呼び、何が真実なのか多くの関係者たちは翻弄されていく・・・・。

原作は読んでいないが、複数の関係者の証言を視点とした事件構成という点で、斬新とまではいかないが(過去にもこの手法を取った作品はあるが)、やはり珍しいストーリー構成に最後まで飽きずに観ることができた。ネットでの評価は大きく分かれる作品だが、個人的には結構面白く興味深かった。確かにミステリーー性としては、犯人の意外性は少なく、ラストは意外とあっさりした終わり方だったが、本作の一番興味深いところは、マスコミによる事件報道の怖さであり、決してこれは小説や映画の中だけの話ではないリアリティーさにあった。そして、マスコミの怖さと同時に、誤報道に対する無責任さというか、マスコミの傍若無人さに呆れ、憤ったが(インタビューを受ける一般人も無責任と言えば無責任だが・・・)、これが現実でも起きているんだなぁとつくづく感じられる作品だった。




  1. 邦画-し

2014-09-16

麦子さんと

★★★+
麦子さんと
鑑賞No:02558
製作:2013年/日本/95分
監督:吉田恵輔
出演:堀北真希/松田龍平/余貴美子/麻生祐未

声優になることが夢のアニメオタク女子・麦子は、無責任な兄の憲男と2人暮らし。そんなある日、麦子たちが幼い頃に家を出たまま音信不通だった母親の彩子が突然現れ、同居することに。自分勝手な母が許せず戸惑う麦子だったが、実は病魔に冒されていた彩子は、ほどなくして他界してしまう・・・・。

自分たちを捨て家を出た母に恨みこそあれど愛情なんかひとかけらもないと思っていた兄妹だが、妹の麦子は納骨のために母の生まれ故郷を訪れ、そこで若き日の母の一面を知らされ、徐々に心境が変化していくさまが描かれている。登場人物に悪い人はおらず、特に母の故郷の人は皆いい人で麦子に対しても殊更親切にしてくれる。なんか心温まるストーリーとともに、やはり親子の血は切れないものだぁと感じさせる。特に、母を恨んでいた兄ですら、母の死に接し、火葬場でところ構わず泣くシーンには心打たれる。罪深き母親でありながら、どこか憎めないキャラの母親役を余貴美子が好演している。




  1. 邦画-む

2014-09-15

土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI

★★★★
土竜の唄 潜入捜査官REIJI
鑑賞No:02557
製作:2014年/日本/130分
監督:三池崇史
出演:生田斗真/仲里依紗/山田孝之/堤真一

正義感が強いが童貞で、警察学校では史上最低の成績を残している巡査・菊川玲二は、ある日突然、通称「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官になるよう命じられる。麻薬の密売ルートを暴き、暴力団組織・数寄矢会の轟周宝会長を挙げるため組織へ潜入した玲二は、数寄矢会に渦巻く権力闘争や、日本最大の暴力団・蜂乃巣会との抗争に巻き込まれていく・・・・。

2014年のNHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」で高山右近をクールに演じている生田斗真が、本作ではぶっ飛んだ軽薄キャラを体当たりで熱演している。ストーリー自体は単純な任侠ものだが、随所にギャグや下ネタ満載で、くだらないほどバカバカしい映画だが、笑って楽しめる。キャラクターとしては色々と面白いキャラが出てくるが、やはり光っているのは堤真一演じるヤクザ。男気があるが、どこか憎めない優しさがある。警察側の3人トリオも面白いが、敵キャラとしてナイナイの岡村はちょっと弱すぎる感がある。終盤はやり過ぎともいえる演出もあるが、これも三池崇史流といえば納得か? 続編作る気満々のラストだが、期待したいところ。





  1. 邦画-も

2014-09-14

252 生存者あり

★★★+
252 生存者あり
鑑賞No:01757
製作:2008年/日本/128分
監督:水田伸生
出演:伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇

首都圏を襲った直下型地震から数日後の東京。さらに、太平洋上に巨大台風が発生し、巨大な雹や高潮が押し寄せてきた。娘・しおりの誕生日を祝うために待ち合わせをしていた元レスキュー隊員の祐司は、地下鉄新橋駅でしおりと共になだれ込んだ洪水とその後の崩落で地下に閉じ込められてしまう。祐司らは、他に生き残った中小企業社長の藤井や研修医の重村らとレスキュー隊の救助を待つが・・・・。

冒頭の首都を襲う洪水シーンはハリウッド映画を思い起こさせるスケールのような予感を感じさせるが、映画の中心は閉じ込められた地下なので、むしろタイムリミットのあるサスペンス的な要素の方が強い。そういうわけで、心理描写や兄弟、親子の人間ドラマはそれなりに描かれているが、災害発生や救助の部分の描き方が物足らないというか雑で唐突なのは残念。いきなり天候が急変し雹が降ってきたのにも驚かされましたが・・・。一番感心したのは子役の女の子。耳が不自由な役柄を演じていましたが、親を思う心、そして何としても生き抜こうとする姿に涙を誘います。ただ、大洪水がこようが、大崩落があろうが、さすが主人公親子、どんなことがあっても死にません。ラストなんか死ぬどころか、崩落した地下から仲間を背負って出てくるあたりはもうありえん!といった感じです。さらに、映画の予告では、台風の目に入る18分が救出のタイムリミットと大々的に言っていたような気がしたが、いざそのシーンになると、あっさり救助!18分という限られたタイムリミットでの緊迫した救出劇とはほど遠い感じがしました。
  1. 邦画-に

2014-09-13

完全なる飼育

★★
完全なる飼育
鑑賞No:01008
製作:1999年/日本/96分
監督:和田勉
出演:竹中直人/小島聖/北村一輝/渡辺えり子

女子高生の樺島邦子はジョギング中に岩園貞義に誘拐される。そして全裸にされ、手足を縛られた状態で目を覚ました邦子は、レイプされることを覚悟したが、意外にも岩園は邦子に優しく接するのだった。彼は女性に「完全なる愛」を求めており、そのために邦子を監禁して飼育すると言い出した。最初はそんな岩園を罵倒する邦子だったが、次第に岩園に心を開いていくのだった・・・。

実際に起こった事件を基にしている映画。原作は松田美智子の小説「女子高校生誘拐飼育事件」。この映画をきっかけにその後シリーズ化されている。実際の事件の内容がどんなものだったかは分からないが、実話の割にリアリティに欠ける部分が目立った。特に物理的な面よりも精神的な面。完全なる愛を求めて、非合法ながら監禁という手段を取る男性側の行動はまだ理解できないでもないが(犯罪なので決していいわけではなく、肯定しているわけではないが)、分からないのは女子高生のほう。監禁状態に遭いながらいとも簡単に男に対する感情の変化が理解できなかった。これが事実なら、むしろ男は可愛いもので、本当に恐ろしいのは私らの理解を超えた最近の魔性の女子高生かも?
  1. 邦画-か

2014-09-12

黄泉がえり

★★★★
黄泉がえり
鑑賞No:01170
製作:2002年/日本/126分
監督:塩田明彦
出演:草なぎ剛/竹内結子/石田ゆり子/哀川翔

九州・阿蘇の山村で、死んだ人間が次々と甦る現象が起こった。それも死んだ当時の姿のままで、ある日突然何事もなかったように現れるのだった。厚生労働省に勤める川田は、自分の故郷で起こったこの不思議な現象の調査に乗り出す。そして川田は、死んだ親友・俊介の婚約者だった葵と再会する。葵もまた、死んだ俊介が甦ることを願い続けていた・・・・。

年を取るにつれ、「死」というものがより身近になってくる。親・親類縁者・友人・知人と、次々と親しき人の死を経験するようになる。この映画は観る人の年齢によっても感じ方は大きく異なるかも知れないが、愛する人と再び会いたいという気持ちが短期間ながら叶えられ、そして再び悲しい別れを迎えるという切ないファンタジーです。いくつかのエピソードが語られますが、それぞれ胸に迫る内容です。1つ1つのエピソードには時間の関係もあってさほど深みがないのが残念ですが、二度と会えないと思っていた人に会える喜びには単純に共感できました。ただ死を受け入れられない人にとっては、ある意味残酷な出来事になるかも知れません。(二度、死を経験することになるのですから・・・)ほんと、この年になると、切なく感じる映画です。
  1. 邦画-よ

2014-09-11

ウォーターワールド

★★★
ウォーターワールド
鑑賞No:00528
製作:1995年/アメリカ/135分
監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ケヴィン・コスナー/デニス・ホッパー

温暖化の進行で、地表はすべて水没した未来の地球。それでもわずかに生き残った人類は人口の島を作って暮らしていた。そんな彼らの望みはどこかに存在するといわれている伝説の陸地ドライ・ランドだった。そんなある日、海中でも呼吸のできるミュータントのマリナーがオアシスという人工島に入港するが、ディーコン率いる海賊集団の襲撃にあってしまう・・・。

大金をつぎ込んだ超大作という触れ込みと、当時人気絶頂のケヴィン・コスナー主演ということで大いに期待しすぎて観ただけに落胆も大きかった。(期待せずに観たならば、それなりの映画だったかも知れないが・・・)伝説の陸地を求めて冒険する海洋アクションだが、大したひねりもなく、海洋上でのアクションなので意外と緊張感や恐怖感もなかった。なぜかスクリーン上では興奮できなかった作品ですが、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の同名アトラクションは結構迫力があり楽しめます。
  1. 洋画-う

2014-09-10

トイ・ストーリー

★★★+
トイ・ストーリー
鑑賞No:00847
製作:1995年/アメリカ/81分
監督:ジョン・ラセッター
声の出演:トム・ハンクス/ティム・アレン

ウッディは昔ながらの木製カウボーイ人形で、持ち主のアンディ少年に可愛がられていたが、ある日、最新式のアクション人形バズ・ライトイヤーがやってきたことから状況が変わってしまう。アンディのお気に入りはバズに取って代わられただけでなく、バズ自身は本物の正義の味方スペース・レンジャーだと思い込んでおり、話がかみ合わない。そんな二人がうっかり家の外に飛び出してしまい、隣家の悪ガキに捕らわれてしまう・・・・。

もう20年近く前の作品となりましたが、当時、CGアニメの進歩に驚かされた作品となった映画です。今までの2次元的なアニメのイメージを完全に払拭させ、フルCGによる3次元的なアニメの先駆ともなったのではないでしょうか。さらにこの作品が良かったのは、ストーリーの面白さ。子供にも分かりやすいストーリーながら、大人でも楽しめる内容や展開になっているところも秀逸。おもちゃの世界をよりリアルで身近に感じさせた作品で、うちの子供も何度も観たがった名作です。
  1. 洋画-と

2014-09-09

ピンポン

★★★+
ピンポン
鑑賞No:01154
製作:2002年/日本/114分
監督:曽利文彦
出演:窪塚洋介/ARATA/サム・リー/中村獅童

卓球をこよなく愛する天真爛漫で気分屋のペコと、卓球は死ぬまでの暇つぶしと公言するクールなスマイル。相反する性格の二人は幼馴染で、同じ高校の卓球部に所属していた。だが以前は名門といわれた卓球部も今や弱小化し、1年ながらレギュラーの二人はまともに練習にも参加していなかった・・・・。

卓球というと、どうしてもスポーツの中では地味なイメージが拭えないスポーツの印象がある。ただ本作では、夢を持ってそれに対してひたすら努力する姿の美しさ、素晴らしさを訴えており、そこにあるスポーツはもはや野球であろうがサッカーであろうが、まして卓球であろうが何ら変わらないということが強く伝わってきた。またCG技術の発達により、地味と思われる卓球の世界を、スピード感溢れる展開と派手なパフォーマンス映像で観るものを十分楽しませるものとなっている。私的なことだが、我が長男も中学時代、卓球をやっていたことからより興味深い作品である。
  1. 邦画-ひ

2014-09-08

トウキョウソナタ

★★★+
トウキョウソナタ
鑑賞No:01755
製作:2008年/日本/119分
監督:黒沢清
出演:香川照之/小泉今日子/役所広司/小柳友

健康機器メーカーで働く父・竜平と専業主婦の母・恵、大学生の貴と小学生の健二の4人家族の佐々木家は見た目はごく平凡な平和な一家。しかし、竜平はある日突然リストラにあい、それを家族に言えずにひそかに職探しをしていた。長男の貴も米軍に入隊を志願しており、次男の健二も父に逆らい家族に内緒でピアノ教室に通っていた。そして恵はみんなの秘密や悩みを知って心に抱え込んで疲れ切っていた・・・。

第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞受賞作。一見ごく平凡で幸せそうに見える家族だが、それぞれが秘密や悩みを持っており、それぞれが自分の立場や自分の思いとはうまく理解してもらえないジレンマから家族の中に不協和音が広まっていく様子を第三者的に淡々と描いている。この映画は自分の立場・視点で見るとより共感する映画かもしれない。私は父でありサラリーマンなので、どうしても父親の竜平の立場・視点で観てしまった。父として夫として家族を守り、家族を養っていかなければならない立場に反し、リストラで職を失い、すでに世間的には過去の栄光や威厳を失っている自分。世間の冷たい洗礼を受けるが、それに対抗できる術も技術もない自分。どんどん自信を失っていく中で、最後の望みである家族の中で自分の威厳を保つため、失職中であることを言えない自分。今の厳しい世界情勢だからこそ、より切実に迫ってくる映画。ただ役所広司が出てきたあたりからよく分からなくなった。(視点が主婦ではないからでしょうか・・・?)
  1. 邦画-と

2014-09-07

結婚しようよ

★★★★
結婚しようよ
鑑賞No:01800
製作:2008年/日本/120分
監督:佐々部清
出演:三宅裕司/真野響子/藤澤恵麻/AYAKO

香取卓は不動産会社に勤める平凡なサラリーマン。学生の頃はフォークバンドで活躍する夢も見ていたが、今は家族揃って夕食を食べることが唯一の楽しみで、それを香取家のルールとして毎日過ごしていた。そんなある日、帰り道で知り合った青年・充を家に招待して一緒に夕食を食べることに・・・・。

全編吉田拓郎の曲が流れるヒューマンドラマ。毎晩家族揃って食事をするというルールの香取家。そんな日課が唯一の楽しみという、香取家の主人・卓だったが、やがて二人の娘に色々と事情ができてきて、そのルールが守られなくなり、家族がバラバラになっていくような不安と寂しさを感じ始めるお父さんがよく描かれている。やはりこの映画も最近流行の邦画の傾向が強く、出てくる人はいい人ばかりで、扱っているテーマも特別なものではなく、ごく日常的なもの。それ故、妙に親近感を持って観ることができる映画となっている。個人的には私も2人の子供の父親だが(映画と違い、私の方は男2人だが)、やはり子供が成長するにつれ、それぞれ子供にも予定や事情が出てきて、なかなか揃って休みを過ごせたり、同じ時間を共有でなくなってきており、寂しさを感じることがある。この映画の父親も同じなんだと思うと、変に共感できて、寂しさもひとしおとなる一作だった。
  1. 邦画-け

2014-09-06

バロン

★★★
バロン
鑑賞No:01799
製作:1989年/イギリス/125分
監督:テリー・ギリアム
出演:ジョン・ネヴィル/エリック・アイドル

18世紀、トルコ軍の占領下にあったドイツのとある港町の劇場の舞台に、バロン・ミュンハウゼンが突然姿を現す。彼は、自分がトルコ軍に追われるはめになった理由を語るが、あまりにも荒唐無稽な話だったので誰も信用しなかった。しかし、10歳の少女サリーに励まされ、トルコ軍を撃退する約束をしてしまう。そこで彼は、かつて一緒に戦った4人の仲間を集めるために絹の下着で作った巨大気球でサリーとともに旅に出るが・・・・。

作り手の遊び心が感じられる映画。しかし、内輪ウケしてるのかもしれないが、観ている側にはその面白さはあまり伝わってこない。そこにも興行的失敗の大きな要因があったのかもしれない。テリー・ギリアムといえば、家族で楽しめる映画が多いが、大人にはちょっと幼稚でバカバカしく、子供にはシュールなギャグが伝わるか疑問が残るといった中途半端さは否めなかった。ただ最近のCGを使った映画を見慣れているせいか、映像的には稚拙ながら、手作り感が伝わってくるような新鮮さは逆にあった。原作はドイツの民謡「ホラ吹き男爵の冒険」。この話の主人公がミュンヒハウゼン男爵だが、彼は架空の人物ではなく、実在の人物である。
  1. 洋画-は

2014-09-05

マンデラの名もなき看守

★★★★
マンデラの名もなき看守
鑑賞No:01810
製作:2007年/フランス、ベルギー、ドイツほか/117分
監督:ビレ・アウグスト
出演:ジョセフ・ファインズ/デニス・ヘイスバード

南アフリカで刑務所の看守として働くジェームズ・グレゴリーがロベン島の刑務所に赴任してくる。そこでグレゴリーはコーサ語が分かるということで、スパイ目的で、最悪のテロリストとされるネルソン・マンデラの担当に抜擢される。異例の出世を喜ぶグレゴリー夫妻だったが、やがてグレゴリーはマンデラという人物に心を通わせていくことに・・・・。

南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの“囚われの27年間”にスポットを当てた作品。南アフリカといえば最近では2010年のサッカー・ワールドカップ開催国、そして昔授業で習ったアパルトヘイト、そしてこの映画にも出てくるネルソン・マンデラ、この程度の知識しかない国である。映画でも、獄中のマンデラとその担当看守の交流が中心のため、南アフリカの社会情勢などはあまり語られていない。よってすべてが分かる映画ではないが、偉大なる人物マンデラと、その影響で考え方や生き方が変わっていく看守の姿は興味深い。ただ看守はよく描かれていたが、マンデラとの会話はもう少しあってもよかったと思う。あと、27年という長さの時間が映画の中では伝わりにくかったと思う。もう少し長尺でもよかったような気がするし、時間の推移が明らかに分かるようなメイク等の工夫があればよかった。しかしながら作品としてはよくできており、落ち着いてじっくり観てもらいたい作品。
  1. 洋画-ま

2014-09-04

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ

★★★★
旭山動物園物語
鑑賞No:01807
製作:2009年/日本/112分
監督:マキノ雅彦
出演:西田敏行/中村靖日/前田愛/堀内敬子

北海道旭川市の旭山動物園。そこに昆虫好きの青年・吉田が飼育係としてやってきて、滝沢園長ほかベテラン飼育係らに迎え入れられる。しかし、動物園は閑古鳥が鳴く状態で、滝沢園長は動物園を再建すべく奔走していた。そして動物の魅力を解説する“ワンポイントガイド”や夜行性動物を見てもらうために“夜の動物園”を始めるなど、新しい試みで活気を取り戻していくが・・・・。

TVドラマなどでも話題となった「旭山動物園」を題材とした映画だが、ドラマは観たことがなかったので、旭山動物園に関するドラマとしてはこの映画が初めて観るものとなった。それでもマスコミ報道等で大筋は知っていたので新鮮味はないものの、改めて「そういうことか」と納得させられる部分は多々あった。
それにしても日本最北という地理的にも不利な状況下にあって、廃園寸前まで追い込まれた動物園が、あの上野動物園を抜いて入場者数日本一の動物園になるまで復興するという、その関係者の努力とアイデアには頭が下がる。飼育係などの動物園関係者に一癖も二癖もある名脇役を配し、動物だけでなく魅力ある動物園を演出しているが、やはり園長役を演じた西田敏行はまさにはまり役のような役どころで、“旭山動物園”というよりは“旭山動物園長”物語ともいうべき内容になっている。


  1. 邦画-あ

2014-09-03

ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発

★+
ギララの逆襲
鑑賞No:01697
製作:2008年/日本/98分
監督:河崎実
出演:加藤夏希/加藤和樹/夏木陽介/ビートたけし

洞爺湖湖畔の国際会議場で、日本はじめ主要8ヶ国の首脳によるサミットが開催されていた。その会議の最中、札幌に怪獣が現れたとの連絡が入る。中国のロケットが墜落し、ロケットに付着していた胞子から宇宙怪獣ギララが誕生したというのだ。ギララは火玉を吹き、町を破壊し始めており、早急な対策を要していた。各国首脳は早々と帰国しようとするが、アメリカ大統領は残って戦うと言い出す・・・・。

2008年に開催された洞爺湖サミットに便乗して作られた映画だが、何でギララなの?と言うのが率直な感想。東宝のゴジラ、大映のガメラに対抗して松竹が1967年に製作した唯一の怪獣映画「宇宙大怪獣ギララ」を蘇えらせたのだが、40年前の怪獣のため私には懐かしさがなかった。ただ、怪獣のフォルムにしろ、怪獣が破壊するシーンにしろ、映像的な懐かしさは感じられた。内容的には、「日本以外全部沈没」を作った監督の作品だけあって、つまらなさ感は拭えない。時局をパロっているところは笑えるところもあるが、大人には幼稚で、子供には分かりにくいといった中途半端な作品にもなっている。ビートたけしがなぜ出演したのか分からないが、松本人志の「大日本人」を思い出した。怪獣映画ファンで、バカバカしい映画の好きな方にはお奨めの映画。
  1. 邦画-き

2014-09-02

フライト・ゲーム

★★★+
フライト・ゲーム
鑑賞No:02554
製作:2014年/アメリカ/107分
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン/ジュリアン・ムーア/スクート・マクネイリー

ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に、警備のため搭乗した航空保安官ビル。しかし、離陸直後、ビルの携帯電話に「1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す」との匿名の脅迫メールが届く。やがて1人目の犠牲者が出てしまい、ビルは乗客を拘束して荷物や携帯電話を調べるが・・・・。

「96時間」同様、リーアム・ニーソンの体を張ったアクションサスペンス。腕利きの航空保安官を演じてはいたが、色々と私生活に問題もあり、挙句の果てには犯人に間違われ、苦境に陥りながらの捜査を強いられる主人公のビル。ともかく、乗員・乗客すべて怪しく、犯人の疑いがあり、犯人からの要求に応じないため、次々と犠牲者が出るという緊張は続く。ラストはありえないような終わり方だが、終わりよければすべてよしか?「ダイ・ハード2」を思い起こさせるハッピーなラスト。




  1. 洋画-ふ

2014-09-01

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

★★★★+
Mrブルックス
鑑賞No:01701
製作:2007年/アメリカ/120分
監督:ブルース・A・エヴァンス
出演:ケビン・コスナー/デミ・ムーア/ウィリアム・ハート

犯行現場に血のついた被害者の指紋を残す“指紋の殺人鬼”が2年ぶりに犯行を再開する。その犯人の正体はポートランドの大物実業家アール・ブルックスだった。人をもうらやむセレブナブルックスだったが、殺人依存症のため、その欲望を抑えきれずに犯行に至ってしまったのだった。犯行は以前と変わらぬ完璧な手口で行われたが、思わぬ誤算により、被害者宅の向かいに住む青年スミスに犯行現場を写真に撮られてしまう・・・・。

予備知識がなかったため、あまり期待していなかったが、観始めると一気にのめり込んでしまうほどの面白さだった。完璧なる殺人鬼をケビン・コスナーが演じているのも斬新でよかったが、何よりも彼の別人格としてアールの分身を別の俳優(ウィリアム・ハート)が演じてる点がなによりもこの映画を面白くしている。それぐらいこの2人のやり取りは実に興味深い。ストーリーも分かり易いが、展開は緊張感たっぷり。
唯一の不満はラストが中途半端な気がしたこと。これで本当に終わりなら消化不良感が残るが、続編があるというなら納得。というか是非続編を作ってもらって、ケビン・コスナーとデミ・ムーアの対決が観たい。

  1. 洋画-み