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2014-12-31

ぐるりのこと。

★★★★
ぐるりのこと。
鑑賞No:01736
製作:2008年/日本/140分
監督:橋口亮輔
出演:木村多江/リリー・フランキー/倍賞美津子/寺島進

何事にも几帳面な妻の翔子と、法廷画家の夫カナオは、子供を授かった幸せを噛みしめていた。しかしこの幸せな夫婦に突如、悲劇が襲う。初めての子の死によって、翔子は精神的に不安定になり、欝になっていく。そんな翔子を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つづつ二人はその困難を乗り越えていこうとするが・・・・。

この映画で初主演を演じた木村多江は、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、多くの賞を受賞している。個人的には、今までの木村多江の印象は、清楚、静か、大人しい・・・といったものだったが、本作ではイメージが変わった。時に激しく、時にきつく、そしていやらしく・・・・、そんな感じの女性。映画自体も冒頭から“夜の生活”に関する生々しい会話が飛び交う。「えっ!そんな映画だったの!?」とチョット驚いたが、観終わってみるとバブル末期からの10年間の主役夫婦の物語を、法廷での裁判と絡めて上手く描いている映画。裁判は、映画の中では名こそ違え、有名な事件ばかりを彷彿させるものであり、この当時の様子が思い浮かんできた。木村多江もよかったが、夫役を演じたリリー・フランキーがすごく自然体で、優しく包み込むような愛情を妻に見せる演技には好感が持てた。


  1. 邦画-く

2014-12-30

スラムドッグ$ミリオネア

★★★+
スラムドッグ$ミリオネア
鑑賞No:01735
製作:2008年/イギリス/120分
監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル/フレイダ・ピント

インドのスラム街で育った無学の少年ジャミールが世界的な人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演する。当然、スラム街出身の少年には答えられるはずのないと思われる問題を次々とクリアしていくジャミールに司会者は疑問を抱く。そして翌日の最終問題を残してジャミールは警察に連行されることに・・・・。

警察に連行されて何故クイズの問題が答えられたかを、ジャミールの少年時代からの回想と並行して描くストーリー展開はよかったが、理由づけとなる内容が段々こじつけっぽく見えてきたのは残念。でもスラム街の少年の波乱に満ちた人生は見ごたえがあり、あの「クイズ$ミリオネア」のBGMがよりその緊張感を高めていた。ただあの音楽が鳴るたびに、個人的にはみのもんたの顔がちらついたのが余計だった。舞台がインドということで背景の映像も新鮮で、またスラム街の実態も垣間見える点で興味深い。最後はお決まりの結末で、消化不良感は残らないまでも最終的に心に訴えるような感動も少なかった。


  1. 洋画-す

2014-12-29

ゴーン・ガール

★★★+
ゴーン・ガール
鑑賞No:02602
製作:2014年/アメリカ/148分
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ベン・アフレック/ロザムンド・パイク

幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる・・・・。

殺人事件の可能性を予想させる現場を残して妻が謎の失踪。ありきたりではあるが、冒頭の掴みとしては十分な始まりで興味をそそるスタートである。しかし、早くも中盤には真相が明らかになる。直接、主人公の夫の犯行の可能性を思わせるものはなく、唯一動機として考えられる浮気の事実は現れるが、結局は妻の偽装失踪であり、これもありきたりで予想の範囲内。それゆえ、逆に終盤のドンデン返しが期待される展開となった。が、予想に反した展開。緻密に計画されたこの偽装失踪に思わぬ破綻が生じ、夫の意外な言動もあって、妻の行動は予想を反してくる。期待したドンデン返しはなかった代わりに、何かスッキリしない結末に納得がいかなかった。特に、元恋人を殺して血まみれになって夫の元に戻ってくるシーンや、夫とその妹の意味深な関係など、終盤理解に苦しむ場面が多い。
  1. 洋画-こ

2014-12-28

イントゥ・ザ・ストーム

★★★
イントゥ・ザ・ストーム
鑑賞No:02599
製作:2014年/アメリカ/89分
監督:スティーブン・クォーレ
出演:リチャード・アーミテージ/サラ・ウェイン・キャリーズ

直径3,200メートル、秒速135メートルというこれまでにない規模の巨大竜巻がシルバータウンの街に襲来する。炎に包まれた巨大竜巻が猛威を振るい、卒業式の最中だった高校を襲う。生徒を避難させた教頭のゲイリーは、3年生の長男が式を抜け出していたことに気付き、次男と捜索に向かうが・・・・。

ストーリーはありきたりの作品。だがさすがにCG技術の進歩により、巨大竜巻の迫力は凄い。さらにCG映像だけでなく、P.O.V.撮影を組み合わせることによって、よりリアルな竜巻映像を作り上げているのは成功だ。しかし、映画は映像だけでは成り立たない。そういう意味ではストーリーに目新しさがなく、登場人物にもさほど魅力を感じないので総合的には物足らなさが残った。それにしてもジャンボジェット機が宙を舞う竜巻っていったい!?
  1. 洋画-い

2014-12-27

未知との遭遇 <特別篇>

★★★+
未知との遭遇
鑑賞No:00236
製作:1980年/アメリカ/132分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リチャード・ドレイファス/テリー・ガー

インディアナ州のある一軒家に住むバリーという少年が、突然周囲のものが振動しだしたことで目を覚まし、家を飛び出してしまった。母親のジリアンは慌てて彼の後を追った。一方、同じ町に住む電子技師ロイは、この一帯で起こっていた停電の原因を調べるために車を走らせていた。そこに恐るべき光が通り過ぎていき、ロイはこの光を追跡していて、バリーとジリアンに出会う・・・。

「未知との遭遇」は1977年に公開された映画だが、本作はマザーシップ内を公開した「特別編」である。さらに再編集された2002年製作の「ファイナル・カット版」もある。この映画はやはりラストの宇宙人と人類とのコンタクトシーンだろう。スピルバーグの作り出した幻想的なUFOシーンにより、今までの宇宙船や宇宙人のイメージが一新されたのではないだろうか。そして宇宙人そのものも、人類に敵対する存在としてではなく、友好的で、今までに比べ親近感の持てる存在として描かれているのも画期的。この映画があったからこそ、後の「E.T.」がとてもスムーズに受け入れられ、大ヒットしたようにも思う。いずれにせよ、SF映画の重要な位置づけを担う一作。
  1. 洋画-み

2014-12-26

300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃

★★★+
300 帝国の進撃
鑑賞No:02598
製作:2014年/アメリカ/103分
監督:ノーム・ムロ
出演:サリバン・ステイプルトン/エバ・グリーン

紀元前480年、スパルタのレオニダス王が300人の精鋭で100万人のペルシア帝国軍と戦っていた頃、ギリシャのテミストクレス将軍もまた、自由と平和を守るため立ち上がり、その旗の下に集まった同胞たちとともに3倍に及ぶペルシャ軍との戦いに乗り出す。ギリシャに対して復讐心を抱くペルシャの海軍女指揮官アルテミシアは、テミストクレスを味方に引き入れようと交渉してくるが、テミストクレスはこれを拒否したため、ギリシャを壊滅させようと進撃を開始する・・・・。

100万人のペルシア帝国軍に対してわずか300人で立ち向かったスパルタ兵士たちの戦いを描いた前作は紀元前480年8月のテルモピュライの戦いを題材にしている。本作は翌9月のサミラスの海戦が題材。時代的にはつながっているが、ストーリー的には主人公も異なるまったく新しい内容なので、前作を観てなくても楽しめる。そもそもタイトルの「300<スリーハンドレッド>」は前作には当てはまるが、本作には関係ない数字。ただ前作のインパクト強い「300」独特の映像表現は継承されている。さらに今回は大型船による海戦が中心のため、前作に比べスケールも大きく、バイオレンス性もより激しくなっている。心臓の弱い方は要注意。
  1. 洋画-す

2014-12-25

マレフィセント

★★★+
マレフィセント
鑑賞No:02587
製作:2014年/アメリカ/97分
監督:ロバート・ストロンバーグ
出演:アンジェリーナ・ジョリー/エル・ファニング

人間の国に興味津々の妖精マレフィセント。ステファンの裏切りによって人間に不信感を抱くようになった彼女は、生後間もない人間の王国のプリンセス、オーロラに呪いをかける。それはオーロラが16歳の誕生日を迎えた時、永遠の眠りにつくというものだった・・・。

ディズニーアニメ「眠れる森の美女」ではオーロラ姫に呪いをかけた悪役だった、邪悪な妖精マレフィセントを主人公とした作品。本作ではオーロラ姫に呪いをかけるに至った悲しい理由が描かれており、さらに呪いの日が近づくにつれ苦悩するマレフィセントに同情すらする。ある意味、アンジェリーナ・ジョリーの当たり役かもしれない。同じ年に大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」よりも個人的には面白かった。
  1. 洋画-ま

2014-12-24

人類資金

★★+
人類資金
鑑賞No:02518
製作:2013年/日本/140分
監督:阪本順治
出演:佐藤浩市/香取慎吾/森山未來/観月ありさ

金融ブローカーを名乗って詐欺を繰り返す真舟雄一の前に、石優樹と名乗る男が現れ、M資金を管理しているという財団「日本国際文化振興会」を訪ねることになる。しかし、防衛省の秘密組織の人間に襲撃を受けた真舟は逃げ延びった先で本庄一義という男から「10兆円のM資金を報酬50億円で盗み出してほしい」と依頼されるが・・・・。

M資金とは、戦後GHQが占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金のこと。ただし、その存在は確認されておらず、むしろこの資金を口実に起こった詐欺事件で有名になっている。本作もそんなM資金を題材にした作品だが、一見世界を股にかけたスケールが大きいような感じがするが、登場人物は日本人中心で思ったほどの世界感は感じなかった。また、ストーリーもミステリーっぽくみせるためか、分かりにくく、面白さも半減、長尺な分、退屈感が否めなかった。
  1. 邦画-し

2014-12-23

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

★★★
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
鑑賞No:01728
製作:2007年/日本/109分
監督:北村拓司
出演:市原隼人/関めぐみ/浅利陽介/三浦春馬

親と離れ、寮生活を送る高校生・山本陽介はある日の夕方、公園で何かを待っている制服姿の美少女を見かける。不思議に思った陽介が声をかけると、そこにチェーンソーを持った黒ずくめの大男が現れる。呆然とする陽介を尻目に、その美少女とチェーンソー男は闘いを始めたのたっだ・・・・。

予備知識のないまま観始めた映画で、最初は青春映画かと思いきや、チェーンソー男が天から降りてきて、美少女と闘い始めたところから、「何だ!これは?」との思いが走った。ハチャメチャB級映画?という様相を呈した展開の映画に急変するが、結局は青春ラブストーリー映画!?だった。チェーンソー男は、自分に降りかかってくる不幸、不安、絶望、恐怖などを表しているようで、それと闘う姿を描いているようだということが次第にわかってくる。その割には、ラブストーリーとしてもB級映画としても中途半端感は否めなかったので、どちらかに徹した方が良かったかもしれない。
  1. 邦画-ね

2014-12-22

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間

★★★
パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間
鑑賞No:02596
製作:2013年/アメリカ/93分
監督:ピーター・ランデズマン
出演:ザック・エフロン/マーシャ・ゲイ・ハーデン

1963年11月22日、遊説のためテキサス州ダラスを訪れたアメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディは、パレードの最中に何者かに狙撃され、凶弾に倒れる。その様子を偶然カメラに収めていた8ミリフィルム愛好家のエイブラハム・ザプルーダーや、ケネディ大統領が搬送されたパークランド病院の担当医、シークレットサービス、FBI捜査官、そして容疑者とされたリー・H・オズワルドの家族ら、事件によって大きく運命を変えられる・・・・。

ケネディ暗殺事件を扱ったドラマだが、事件そのものではなく、事件に関わることになった人々にスポットを当てて、もっと広い視点っから事件を捕えた作品となっている。よって、従来のケネディ暗殺ものに比べて目新しさはあるものの、ただ、内容はこれまで伝わっている周知の事実のみの構成のため、新たな真実を追求したものではない。そのため、どうしても消化不良感が残るのは否めない。
  1. 洋画-は

2014-12-21

ラヴレース

★★
ラヴレース
鑑賞No:02595
製作:2013年/アメリカ/93分
監督:ロバート・エプスタイン
出演:アマンダ・セイフライド/ピーター・サースガード

カトリック信者の両親の厳格さにうんざりしていた21歳のリンダは、地元のバーを経営するチャック・トレイナーと結婚し、彼によって性の快楽に目覚めていく。やがて売春容疑で逮捕され、保釈金や借金で行き詰ったチャックは、リンダをポルノ映画へ出演させてひと儲けしようと思い付く。そして、リンダが主演に決まったポルノ映画「ディープ・スロート」は、たった7日間で撮影され大ヒットを記録する・・・・。

1972年製作のポルノ映画「ディープ・スロート」で一世を風靡した女優リンダ・ラブレースの半生を描いたドラマ。田舎娘が伝説のポルノ女優になった伝記ドラマだが、リンダ・ラブレースや「ディープ・スロート」を知らないで観ると、この手の世界の人の波乱万丈な人生というにはありきたりな内容で、思ったほどの衝撃度はない。また、そもそも基になった映画の性描写の衝撃さがリンダを大スターに押し上げるのだが、本作ではそれがほとんど伝わってこない。さらに短尺な割に時間軸の変化が激しく、少々分かりづらく戸惑うところもある。むしろ、一番衝撃的だったのは、後で知ったのだが、リンダの母親を演じていたのがシャロン・ストーンだったことかな。
  1. 洋画-ら

2014-12-20

仁義なき戦い・広島死闘篇

★★★★
仁義なき戦い・広島死闘編
鑑賞No:00474
製作:1973年/日本/100分
監督:深作欣二
出演:菅原文太/北大路欣也/千葉真一/梶芽衣子/金子信雄

一時休戦していた博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会だったが、ここへきて再び抗争が勃発していた。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は、仮出所早々、大友連合会の連中に袋叩きに遭う。それがもとで、山中はライバル組織の村岡組の組員となるのだった。そして村岡の姪でもある靖子ともいい仲になるが・・・・。

シリーズ第2作。主演は1作目に続き、広能昌三を演じた菅原文太だが、露出度は少ない。その代わり、主演を食わんばかりの露出度と強烈なインパクトを残したのが、千葉真一と北大路欣也。やくざ映画なので、出演者の多くはヤクザ役だが、そんなヤクザの中でも枠にはまらない、無鉄砲でエネルギッシュでギラギラしたものを感じる2人。1作目の菅原文太もそんな雰囲気があったが、さらに輪をかけたようだ。だから、2作目の菅原文太は妙に落ち着いておとなしくなったような感じさえ強く感じるほどだ。シリーズの中では異色とも言われている作品だが、面白いことには変わりない。
  1. 邦画-し

2014-12-19

仁義なき戦い

★★★★
仁義なき戦い
鑑賞No:00470
製作:1973年/日本/99分
監督:深作欣二
出演:菅原文太/松方弘樹/梅宮辰夫/渡瀬恒彦

戦後間もない広島・呉。友人の喧嘩相手を射殺した復員兵・広能昌三は刑務所に服役、そこで出会った土居組若頭・若杉と義兄弟の契りを結ぶ。出所後広能は山守組の盃を受け組の下で活躍するが、組の勢力が増すにつれて敵対組織との抗争、また組内部にも抗争が勃発。仁義なき戦いの火蓋が切られていく・・・・。

戦後の広島で実際に起こった広島抗争を題材として、飯干晃一が著したモデル小説の映画化。日本版「ゴッドファーザー」とも言われているが、まさに実録やくざ映画の代表格で、男なら一度は観てみたい、ゾクゾクする映画。「ゴッドファーザー」も血で血を洗う抗争劇を描いてはいるが、そこにはファミリー愛というのが根底が感じられるが、「仁義なき戦い」はともかく隙あらばのし上がろうとする野心家たちの目まぐるしい裏切りに次ぐ裏切りの連続で愛は感じられない。そんな中で菅原文太演じる広能昌三は一本筋の通った、まさに仁義に生きる男っぷりで格好いい。手持ちカメラによる撮影のため、ブレが多く、幾分見にくいシーンもあるが、却って臨場感を増す効果も出している。
  1. 邦画-し

2014-12-18

るろうに剣心 京都大火編

★★★★
るろうに剣心 京都大火編
鑑賞No:02592
製作:2014年/日本/139分
監督:大友啓史
出演:佐藤健/武井咲/青木崇高/蒼井優/藤原竜也

かつては「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心は、新時代の訪れとともに穏やかな生活を送っていた。しかし、剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ志々雄真実が、全身に大火傷を負わせた明治政府へ復讐を企てていると知った剣心は、逆羽刀を手にとり、単身で志々雄のいる京都へ向かう・・・・。

「るろうに剣心」(2012年)の続編。原作のクライマックスともいうべき「京都編」を前後編で実写映画化したもので、「京都大火編」はその前編にあたる。続編ではあるが、前作からは時代も変わっており、特に予備知識を復習しなくても十分わかる、分かりやすいストーリー。ただ、色々興味深いキャラは出てきたけど、前編ということで本作は後編の前フリ的な位置づけなので、主人公との対決シーンは後編にお預けという少し消化不良感が残る作品。よって、一番盛り上がった対決は意外と主人公ではなく、伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫と田中泯演じる柏崎念至の対決。見ていても手に汗握る。
  1. 邦画-る

2014-12-17

フューリー

★★★★
フューリー
鑑賞No:02593
製作:2014年/アメリカ/135分
監督:デビッド・エアー
出演:ブラッド・ピット/シャイア・ラブーフ

1945年4月、ドイツへ侵攻する連合軍の米兵ウォーダディーは、自ら「フューリー」と命名したシャーマンM4中戦車に乗り、戦いを続けていた。ウォーダディーと3人の仲間に新兵のノーマンも加わり、5人となった部隊は絆を深めていくが、進軍中にドイツ軍の攻撃を受け、他部隊がほぼ全滅。なんとか生き残ったウォーダディーの部隊にも、過酷なミッションが下され・・・・。

第2次世界大戦下、たった一台の戦車で300人のドイツ軍部隊と渡り合った5人の兵士たちの姿を描いた戦争アクションドラマ。実話のようにも言われているが、内容および登場人物はフィクション。ただ、時代考証などはできるだけ資料や証言を基に忠実に再現しているらしい。そういう意味ではリアリティを追求した戦争映画であり、生きるか死ぬかの瀬戸際で戦っている戦場では綺麗ごとなど言っていられないという現実を映像でまざまざと見せつけてくる。そして迎えるラストの5人対300人の戦い。だが、予想に反して、戦車「フューリー」はキャタピラの破損で動かず、勝ち目のない悲壮な戦いとなってしまう。あるいは?と期待していた結末だったが、それもまたリアリティを追求した結末ともいえる。
  1. 洋画-ふ

2014-12-16

青天の霹靂

★★★+
青天の霹靂
鑑賞No:02590
製作:2014年/日本/96分
監督:劇団ひとり
出演:大泉洋/柴咲コウ/劇団ひとり/風間杜夫

39歳の売れないマジシャンの晴夫は、母に捨てられ、父とは絶縁状態。ある日、父の訃報を聞いて絶望した晴夫は、気がつくと40年前の浅草にタイムスリップしていた。そこで若き日の父・正太郎と母・悦子と出会い、スプーン曲げのマジックで人気マジシャンになった晴夫は、父とコンビを組むことに。やがて母の妊娠が発覚し、自身の出生の秘密と向き合うこととなる・・・・。

ストーリーはいたって単純。単純すぎて、ひねりがなさすぎで、先が読めすぎたため、感動できるシーンもあるのだが、思ったほどの感動はなかった。原作は読んでいないが、原作のせいか、監督のせいか、いずれにせよ、劇団ひとりの力量の無さによるもの。劇団ひとりについていうと、演技もくさすぎ。せっかくいい感じの映画になっているのに、一人その雰囲気をぶち壊しているくさい演技にうんざりした。そんな中、大泉洋と柴咲コウの演技はよかっただけに、劇団ひとりが演じた正太郎役を違う役者が演じていたらもっといい作品になっていたように思う。それにしてもタイムスリップ映画ということだが、結局は違うのよね?
  1. 邦画-せ

2014-12-15

オール・ユー・ニード・イズ・キル

★★★+
オール・ユー・ニード・イズ・キル
鑑賞No:02591
製作:2014年/アメリカ/113分
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ/エミリー・ブラント

戦闘に対して逃げ腰な軍の広報担当官ウィリアム・ケイジ少佐は、戦闘経験が全くないにもかかわらず最前線に送り込まれてしまい、あえなく戦死。しかし、死んだはずのケイジが意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる前に戻っていた。再び戦死するとまた同じ時間に巻き戻り、不可解なタイムループから抜け出せなくなったケイジは、同様にタイムループの経験を持つ軍最強の女性兵士リタ・ヴラタスキに訓練を施され、次第に戦士として成長していく・・・・。

主人公が無理やり戦場に放り込まれ、戦い、死ぬ。しかし、また出撃前に戻るというループを繰り返す。出撃前に戻っても結果は同じで、また戦い、あっけなく死んでしまう。ただ、同じことを繰り返すことにより、次第に経験を積んで成長していく。あたかもロ-ル・プレーイング・ゲームをしているかのような錯覚に陥る内容だ。ともかく、すこしづつ前に進みはするが、同じストーリーの繰り返しなので飽きそうな気もするが、意外と飽きないようにうまく構成されており、次のステージがだんだん楽しみになってくる。最大57kgにもなる機動スーツを実際に着用して撮影に挑んだトム・クルーズたちの戦闘シーンの迫力はよく伝わってくる作品。
  1. 洋画-お

2014-12-14

インビジブル

★★★+
インビジブル
鑑賞No:01031
製作:2000年/アメリカ/112分
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:エリザベス・シュー/ケヴィン・ベーコン

国家最高機密の研究プロジェクトのリーダーである天才的な科学者セバスチャンは、人間を透明にする研究をしており、すでに動物実験は成功していた。そしてプレッシャーをかけてくる政府を見返すため、メンバーの反対を押し切り、自ら人体実験を行い、透明人間になってしまう。しかし元に戻れなくなった彼は次第に狂気と化し、次々と殺人を重ねていく・・・・。

透明人間という、誰もが一度は興味を持つテーマにストレートに取り組んだ作品といえる。女性はいざ知らず、男性なら透明人間になったらどうしてもいやらしい行為をしてみたい欲望に駆られると思うが、期待を裏切らず映画でもそのようなシーンがあります。姿が見えないと何をするかという人間の本質をさらけ出すような映画で興味深いですが、あまり感動的なことはなく、内容は薄い映画です。しかし、当時としてCG技術はすごく、過去の透明人間ものとは比べ物にならないほど透明人間への変身シーンはリアルでした。
  1. 洋画-い

2014-12-13

イエスタデイズ

★★★
イエスタデイズ
鑑賞No:01733
製作:2008年/日本/119分
監督:窪田崇
出演:塚本高史/國村隼/和田聰宏/原田夏希

フリーターの聡史は末期がんで余命わずかな父の病床に呼ばれ、32年前に付き合っていた恋人、澪を探してほしいと頼まれる。当時、父が描いたスケッチを頼りに、2人が住んでいたアパートの部屋を訪ねた聡史は突然、32年前にタイムスリップし、若き日の父と澪に出会うことになる・・・・。

メジャーな映画ではなかったためか、よく知らなかった作品ですが、それなりに良くできていた作品だと思います。タイムスリップものなのでどうしてもタイムパラドックスという問題は避けて通れないが、それはあまり気にせず観るべき。特に不和な関係の父と息子が、過去の父と出会うことによって時を越えた友情を育み、昔の父を理解していくあたりはいい構成になっていると思う。個人的にもタイムスリップして同じ世代の父と会って話をするというのはちょっと経験してみたい。ラストでの父と息子の会話はちょっとジーンときます。
  1. 邦画-い

2014-12-12

マルコヴィッチの穴

★★★
マルコヴィッチの穴
鑑賞No:00996
製作:1999年/アメリカ/112分
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ジョン・キューザック/キャメロン・ディアス

妻ロッテと二人で貧乏暮らしをしている人形使いのクレイグは、定職につくため新聞の求人広告を見てマンハッタンのビルの7 1/2階にある会社に行き、職を得ることができる。勤め始めてまもなくクレイグは会社の一室にある穴を見つけ、中に入ってみるとそこは俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中だった。その穴に入るとマルコヴィッチの頭の中に15分だけ入れることを知ったクレイグはそれを使って商売を始めるが・・・・。

内容は荒唐無稽だが、会社の一室にある穴に入ると俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に15分いることができるなんて、発想が凄い!この映画はどのジャンルに入るのか分からない。だが色んな要素を持っている不思議な映画だ。マルコヴィッチ役でマルコヴィッチ本人が出演しているのも嬉しい。個性派俳優としてこの映画を観る前からマルコヴィッチは知っていたが、スクリーンの中のマルコヴィッチとはまた違った印象を受けるし、なんか生のマルコヴィッチを見たような気になれる。マルコヴィッチを疑似体験できる貴重な映画である。ただ、なぜマルコヴィッチなのか? 未だに不思議だ。
  1. 洋画-ま

2014-12-11

コラテラル

★★★+
コラテラル
鑑賞No:01253
製作:2004年/アメリカ/120分
監督:マイケル・マン
出演:トム・クルーズ/ジェイミー・フォックス

ロサンゼルスでタクシー運転手をしているマックスは空港で一人の男を車に乗せる。その男はヴィンセントと名乗り、多額のチップでマックスに一晩の専属運転手になるよう依頼してきた。さっそく最初の目的地に向うが、目的地についてヴィンセントが建物の中に入って数分後、マックスの上に死体が降ってきた。車に戻ったヴィンセントは自分が殺し屋であることを名乗り・・・・。

トム・クルーズが今までのイメージを払拭し、非常な殺し屋を熱演している。見た目も「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」とは大きく違い、銀髪に無精ひげという有様。クールな殺し屋という役どころなので、この感じが本当に良かったかどうかは観る人によって異なるかもしれませんが、新たな一面を見せた作品ではあります。派手さはない映画だが、静かな中で展開されるプロの殺しテクニックは見せてくれます。不幸にもこの殺し屋と共にすることになるジェイミー・フォックスがこれまた好演しており、この2人の関係の微妙な変化がラストに向けての伏線のように感じられます。ちなみに「コラテラル」とは「巻き添え」という意味。「コラテラル」と聞くと、シュワちゃんの「コラテラル・ダメージ」を思い出すが、「コラテラル・ダメージ」も「目的のための犠牲、戦闘での民間人殺傷」という意味。
  1. 洋画-こ

2014-12-10

歩いても 歩いても

★★★
歩いても歩いても
鑑賞No:01703
製作:2007年/日本/104分
監督:是枝裕和
出演:阿部寛/夏川結衣/樹木希林/原田芳雄

夏の終わりに、良多は妻・ゆかりと息子・あつしを連れて久々に帰郷した。良多は開業医だった父とは昔からそりが合わず、さらに現在失業中ということもあって、気の重い帰郷となっていた。実家には姉のちなみの一家も来ており、忙しそうに手料理を振舞おうとする母と、相変わらず家長然としている父の姿があった。ありふれた光景だったが、実はこの秘は5年前に亡くなった長男の命日だった・・・・。

特に何の事件も起こらない、ある家族の帰省の1日を描いた映画。最近多いですね、この手の映画。ホント、映画化する必要のない、どこにでもある帰省の風景です。でもなぜか惹きつけられます。実家の風景や会話にいちいち思い当たるところがあり、懐かしさもあり、なんか等身大で観れてしまうのですね。物語は良多一家が実家に帰省した1泊2日を描かいていますが、その短い時間の中に、15年にわたる亡くなった長男への思いや、この帰省から3年後も描かれており、単なる1日のドラマとは感じられませんでした。原田芳雄、樹木希林ほか出演者たちの自然体の演技も、ごく普通の帰省風景を極めて自然に演出しており、特に私のような実家と離れて暮らす、子を持つ親に是非観てもらいたいです。

劇場公開日 2008年6月28日


  1. 邦画-あ

2014-12-09

7つの贈り物

★★★+
7つの贈り物
鑑賞No:01702
製作:2008年/アメリカ/123分
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス/ロザリオ・ドーソン

海辺の邸宅で定職もなく孤独に暮らしているベン・トーマスは、唯一の肉親である弟にも内緒で、ある贈り物をする相手を選び、その相手がそれに相応しい人物かどうかを見定めるために国税局の職員と名乗って接触していた。その中で、心臓病を患うエミリーと出会い、生きる希望を失わない彼女の人柄に対し、次第に愛情が芽生えていくのだった・・・・。

あまり書くとネタばれになるので書けませんが、ストーリーは重要なポイントをぼかしながら進んでいくので最初は分かりにくいです。ラスト20分で一気にそのポイントが明かされ、すべてが分かるのですが、勘のいい人なら途中で予感できると思います。私も途中で「嘘でしょ?」と思いながら大体分かりました。「嘘でしょ?」と思ったのは、彼の行為よりもむしろ現実性からですが、観終わってからは彼の行為自体にも疑問が湧いてきました。素晴らしい行為と受け取れる反面、あまりにも重い行為に贈り物を受け取った側の心情はどうなのか?でも彼の行為には純粋に心を打たれ、ラストでは涙してしまいました。ウイル・スミス演じるベンの贖罪に対する真摯な態度が、賛否両論あるとはいいながら強く伝わって来る作品。
  1. 洋画-な

2014-12-08

たみおのしあわせ

★★★
たみおのしあわせ
鑑賞No:01700
製作:2007年/日本/118分
監督:岩松了
出演:オダギリジョー/原田芳雄/麻生久美子/大竹しのぶ

父・伸男と2人暮らしをしている内気な青年・民男は、最近お見合いした瞳とはうまくいき、晴れて婚約する。一方、伸男は民男に内緒で秘かに部下の宮地と交際しており、民男に紹介すべく機会を狙っていた。そんな中、ニューヨークにいるはずの義弟・透が秘かに帰国し、2人の家の天井裏に住み着いていた。そして透は偶然宮地に見つかってしまい、それを機に恋に落ちてしまう・・・・。

てっきり、まったり・ほのぼの系の映画かと思いきや、予想は大きく裏切られた。民男の結婚が決まるまではそんな感もあったが、義弟が屋根裏に住んでいることが判ってからは様相が変わってくる。ほのぼの系から何か言い知れぬミステリアスな異様な映画の様相を呈してくる。登場人物も伸男・民男そして婚約者の瞳以外はみんな変な奴らばかりである。映画自体はゆるく進みながらも変な人物ばかりで展開が読めなくなる。そしてあろうことか瞳まで父・伸男に対し不可解な行動を取り始める。分からないことだらけで物語は進行するが、最後はすっきりさせてくれる! 、と思いきや、ラストが一番分からない!!謎のまま物語は終る消化不良感一杯の作品。
  1. 邦画-た

2014-12-07

純喫茶磯辺

★★★+
純喫茶磯辺
鑑賞No:01698
製作:2008年/日本/113分
監督:吉田恵輔
出演:宮迫博之/仲里依紗/濱田マリ/麻生久美子

工事現場で働く磯辺裕次郎は高校生の娘・咲子と二人暮らしをしていた。そんなある日、父親が急死し、裕次郎は多額の遺産を相続したことにより仕事をやめてしまう。さらに計画性のない彼は、ただ単に女性にもてたいがために喫茶店“純喫茶磯辺”をオープンする。しかし咲子の心配したとおり、店は閑古鳥が鳴く毎日だった。ところが美人の素子をアルバイトに雇ってから一転、店は大繁盛しだす・・・・。

いい加減で自分勝手だが、どこか子供っぽく憎めない裕次郎をお笑いの宮迫博之が好演している。多額の遺産を手に入れ、仕事をしたくなくなるというのは何となく分からないでもないが、日頃の仕事に対するやる気のなさが冒頭に描かれているのも面白い。こんな父親に対し、しっかり者の娘は現実的で、父親に意見するが聞いてもらえない。口は悪いが、ぐれても仕方ない環境下で、結局は父親や喫茶店のために手伝う様は健気である。一方、この喫茶店のマドンナ的存在の麻生久美子演じる素子。どこか不思議な感じの女性だが、マドンナかと思いきや、性悪女の横顔を見せるなど、その後の展開に期待を持たせてくれる。最近の邦画に多いゆるい系の映画に入る部類だが、ついつい入り込んでしまう映画。
  1. 邦画-し

2014-12-06

隠し剣 鬼の爪

★★★★
隠し剣鬼の爪
鑑賞No:01689
製作:2004年/日本/131分
監督:山田洋次
出演:永瀬正敏/松たか子/吉岡秀隆/緒形拳

幕末・東北の海坂藩。平侍の片桐宗蔵は母と妹の志乃、そして女中のきえの4人と貧しいながら幸せな暮らしをしていた。やがて母が亡くなり、志乃ときえも結婚するが、ある日宗蔵は、きえが嫁ぎ先で姑からひどい仕打ちをうけて寝込んでいることを知る。早速嫁ぎ先に駆け込んだ宗蔵はそのままきえを家に連れて帰り看病するようになる。そんな頃、藩では宗蔵の友人の狭間弥市郎が謀反の罪で捕らえられてしまう事件が起こる・・・・。

意味ありげな不思議なタイトルと観る前から気になっていたが、狭間弥市郎との決闘で、タイトルの「隠し剣鬼の爪」を使うのかと思いきや、ラストでの使いように納得の作品。この恐るべき秘技を使わざるを得なかった宗蔵の心中と、それを最後に武士を捨てるという結論に至る主人公の姿と、幕末期における急速な近代化と武士の時代の終わりの予感がうまく重なっていて、よくできたストーリーとなっている。また並行して、身分の違いから結ばれない男女のほのかな恋愛が凄く切なく、進んでいき、そしてラストの満足感。途中、切ないストーリー展開だけに、最後はスッキリできる一作。
  1. 邦画-か

2014-12-05

ホーム・アローン2

★★★+
ホーム・アローン2
鑑賞No:00213
製作:1992年/アメリカ/120分
監督:クリス・コロンバス
出演:マコーレー・カルキン/ジョー・ペシ

マカリスター一家はクリスマス休暇をフロリダで過ごすことになるが、空港でケヴィンがはぐれ、家族とは違うニューヨーク行きの飛行機に乗ってしまう。間違ってニューヨークに来てしまったケヴィンだったが、ママのカバンに入っていたクレジットカードと現金を使い、一流ホテルで豪遊を始める。一方、ケヴィンがいないことに気付いた家族は警察に捜索依頼をする。そんな中、玩具デパートに出かけたケヴィンは、去年彼の家に強盗に入った泥棒コンビを見かけるが・・・・。

本来のタイトルの意味とは違う「2」の設定だが、状況的には同じなのでまぁその点はご愛嬌か。しかしながら前作を超えようと色々と工夫している点は評価できるし、全体的には同じようなストーリー展開と分かっていてもまずまず楽しめた。泥棒退治は前作よりもスケールアップしていてこれも面白いとはいえるが、ちょっと憎めない間抜けな泥棒に同情したくなるくらい過激になっていた。(下手したら死ぬでしょう・・・・というシーンも多々あり)主演のマコーレー・カルキンもチョット大人になっていて堂々たる演技で、将来が楽しみに思われたが、なかなか名子役は大成しませんね。
  1. 洋画-ほ

2014-12-04

D-WARS ディー・ウォーズ

★★+
D-WARS.jpg
鑑賞No:01661
製作:2007年/韓国/90分
監督:シム・ヒョンレ
出演:ジェイソン・ベア/アマンダ・ブルックス

ロサンゼルスで謎の陥没事故が発生。取材に行って事故現場を見たTVレポーターのイーサンは幼い頃に聞いた話を思い出した。それは500年に一度生まれる運命の女性が宿す力をめぐって善と悪の大蛇が戦うというものだった。その運命の時がきたと感じたイーサンは運命の女性の生まれ変わりといわれる女性サラを捜し始めるが、やがて巨大な悪の大蛇が現れ街を破壊し始める・・・・。

韓国製のモンスター・パニック映画。舞台がLAなのでてっきりアメリカ映画かと思いきや、韓国映画だったのですね。どうりで何となく映像雰囲気が「グエムル 漢江の怪物」に似てるな・・・という感じだった。それにしても何だったの、この映画?という感じの映画。とにかくCGを使って高層ビルの立ち並ぶ市街で大蛇を中心に怪物を大暴れさせたかっただけ?アジアっぽい言い伝えがアメリカで巻き起こる違和感もさることながら、出てくる映像は色んな映画のパクリでは?と思わせるシーンも続出。モンスターと米軍の市街戦映像はそれなりに迫力があり、子供は興奮して見ていたが、結局そこだけという感じ。とにかくストーリーとしては最低だが、怪獣映画として楽しむ分にはいいかもしれない映画。
  1. 洋画-て

2014-12-03

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

★★★★
隠し砦の三悪人(2008年版)
鑑賞No:01659
製作:2008年/日本/118分
監督:樋口真嗣
出演:松本潤/長澤まさみ/阿部寛/椎名桔平

戦国時代、隣国の山名勢に攻め込まれた秋月城は陥落し、その秋月の隠し金を偶然、金堀り師の武蔵と木こりの新八が見つける。しかし、2人は秋月の侍大将・六郎太とその弟に捕えられ、交渉の末、その金を同盟国の早川に運ぶ手助けをすることになる。山名勢の目をくらますため、一旦山名領を通過して早川に行く方法を取るが、やがて武蔵は六郎太の弟が秋月の雪姫であることを知る・・・・。

黒澤明監督の傑作時代劇のリメイク。黒澤版「隠し砦の三悪人」では三船敏郎演じる真壁六郎太が主人公だったが、本作ではあえて武蔵と新八のコンビを主役的位置づけにして単なる黒澤版のリメイクではないというオリジナリティを出している。基本的なストーリーはオリジナル版と同じなので、ハラハラドキドキ感は前作ほどではないが、その分アクションとVFX映像は迫力があった。ただこの映画のよさはアクションというよりは、心理的な緊張感を味わうところが醍醐味なので、大げさなアクションは却ってリアリティを損ねる部分はあった。まモノクロにはノスタルジックな感じが漂うようなモノクロの良さがあるが、カラー版はカラー版で新鮮さが感じられてよかった。オリジナル版の農民コンビが「スター・ウォーズ」のR2D2とC-3POのモデルになったことは有名だが、それを意識してか、椎名桔平演じる鷹山刑部がダース・ベイダーに模していたのは少々滑稽。
  1. 邦画-か

2014-12-02

大統領の執事の涙

★★★+
大統領の執事の涙
鑑賞No:02588
製作:2013年/アメリカ/132分
監督:リー・ダニエルズ
出演:フォレスト・ウィテカー/オプラ・ウィンフリー

綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、1人で生きていくため見習いからホテルのボーイとなり、やがて大統領の執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争など歴史が大きく揺れ動く中、セシルは黒人として、執事としての誇りを胸に、ホワイトハウスで30年にわたり7人の大統領の下で働き続ける・・・。

7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話を描いたヒューマンドラマ。黒人差別がテーマの作品で、内容的には地味で暗い映画だが、なぜか最後まで惹きこまれてしまう。それは実話が基であること、歴代の大統領が実名で出てきて、大統領の素顔が垣間見れたり、随所に名高い事件が織り込まれているので観ていて飽きない。その中で主人公であるセシルが黒人でありながらぞの実直な勤務態度で次第に歴代大統領の信頼を得ていく。その一方で、彼の家庭では様々な問題が起こり、長男との間には取り返しのつかないヒビが入ったり、次男はベトナム戦争で戦死するなど、職場と家庭の極端な明暗も見もの。
  1. 洋画-た

2014-12-01

テルマエ・ロマエII

★★★
テルマエ・ロマエ2
鑑賞No:02586
製作:2014年/日本/113分
監督:武内英樹
出演:阿部寛/上戸彩/北村一輝/竹内力/宍戸開

斬新なテルマエ(浴場)を作ったことで一躍人気者になった古代ローマの浴場設計士ルシウスは、コロッセオにグラディエーターたちを癒す浴場を作ってほしいと頼まれ頭を悩ませる。そんな時、またしても現代日本へタイムスリップしたルシウスは、そこで見た日本の国技・相撲にヒントを得て、グラディエーター用の新たなテルマエを作るばかりか、血なまぐさいコロッセオに平和的な雰囲気を持ち込むことにも成功するが・・・・。

大ヒットを記録したコメディ「テルマエ・ロマエ」(2012)の続編。冒頭に出てくるコロッセオのCGの精巧さとエキストラの多さにこの映画の力の入れ様がまず感じられる。風呂ネタもこれでもかと言わんばかりに詰め込まれており、1作目より古代ローマと現代日本の行き来も多く、目まぐるしい展開に驚かされる。やや過剰でオーバーサービスっぽいところもあるが、1作目同様楽しめた。ただ、家族でも楽しめるコメディ映画としての要素もいっぱいなので、コロッセオでの残酷な戦闘シーンは不要だったかも。
  1. 邦画-て