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2015-04-30

悪魔の手毬唄

★★★★
悪魔の手毬唄
鑑賞No:00277
製作:1977年/日本/144分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/岸恵子/北公次/永島暎子

鬼首村で起こった20年前の迷宮入り事件の解明に執念を燃やす磯川警部の依頼で金田一耕助がやってくる。同じ時、この村出身の人気歌手大空ゆかりが凱旋し村は盛り上がるが、その夜、村の二大勢力の一つ由良家の泰子が惨殺される。これを機に鬼首村では連続殺人が続くことになる・・・。

「犬神家の一族」に続く市川崑の金田一耕助シリーズ第2弾。横溝正史作品映画としては「犬神家の一族」と並ぶ傑作といえる。原作をわりと忠実に再現しており、また原作を読んでいなくてもわかりやすい構成になっている。また他の映画化された横溝作品に比べ残虐性が少ない分、ミステリー性やストーリー性が高くなっている。手毬唄通りに殺人が起こるというのは横溝正史らしい設定だが、時代背景とうまくマッチさせ、あまり違和感のないようにうまく仕立て上げられている。また数奇な運命を巡る話も、殺人事件の謎解きよりミステリー性があり、楽しめる。

劇場公開日 1977年4月2日


  1. 邦画-あ

2015-04-29

トワイライト ささらさや

★★★★
トワイライト ささらさや
鑑賞No:02642
製作:2014年/日本/114分
監督:深川栄洋
出演:新垣結衣/大泉洋/中村蒼/福島リラ

売れない落語家の夫ユウタロウを交通事故で亡くし、生後間もない息子を抱え、不思議な町「ささら」に引っ越してきたサヤ。頼れる身寄りもない妻子が心配で成仏しきれないユウタロウは、さまざまな人の体を借りて現れ、サヤを助けていく・・・・。

大泉洋と新垣結衣の夫婦役が話題になった映画だが、夫役の大泉洋は冒頭で死んでしまうという、ちょっと変わった展開でスタートする作品。そして、死んだ夫は、様々な人に憑依して、妻のサヤを助けようとする物語だ。冒頭に死んでしまうし、憑依するだけなので見た目は他人のため、大泉洋の登場は少ないかと思いきや、声や幽霊や回想やらでそれなりに登場し、持ち前のキャラを披露している。そんな中、夫に先立たれ、全く身寄りもなく、乳飲み子を抱えながら、懸命に生きようとする新垣結衣演じるサヤは健気でカワイイ。夫婦愛を描いたファンタジードラマと受け取って観ていたが、ラストは父子愛のドラマになり、それはそれでよかったが、やや焦点がボケた感じはした。

劇場公開日 2014年11月8日


  1. 邦画-と

2015-04-28

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション

★★★+
エクスペンダブルズ3
鑑賞No:02641
原題:The Expendables 3
製作:2014年/アメリカ/126分
監督:パトリック・ヒューズ
出演:シルベスター・スタローン/ジェイソン・ステイサム

バーニー率いる消耗品軍団=エクスペンダブルズの前に、チーム結成時のメンバーでありながら、バーニーと袂を分かち、悪の武器商人になったコンラッド・ストーンバンクスが現れる。チームの弱点を知り尽くした過去最強の敵に対し、エクスペンダブルズは崩壊の危機に直面する・・・・。

スタローン、シュワちゃん、ブルース・ウィリスの共演、その他有名アクションスターが勢ぞろいしたことで話題となったシリーズの第3弾。今回、ブルース・ウィリスは出ていないが、その代わりにハリソン・フォード、そして敵役としてメル・ギブソンが加わり、よりパワーアップした感がある。また、新たに今回は若手メンバーも加わるが、こちらはあまり知名度なし? 若手も有名キャストならもう凄すぎたんだけどなぁ。アクションは相変わらず、あり得ないほどの派手さ。CIAの責任者役で指示のみの出演かと思ったハリソン・フォードが「スター・ウォーズ」ばりのラストの参戦に思わず興奮。豪華キャストで挑むエクスペンダブルズをいわば一人で相手するメル・ギブソンの存在感も凄い。

劇場公開日 2014年11月1日


  1. 洋画-え

2015-04-27

寄生獣

★★★+
寄生獣
鑑賞No:02640
製作:2014年/日本/109分
監督:山崎貴
出演:染谷将太/深津絵里/阿部サダヲ/橋本愛

ある日、人間の脳を乗っ取って肉体を操り、他の人間を捕食する「パラサイト」と呼ばれる謎の寄生生物が出現。平凡な高校生活を送っていた泉新一も、一匹のパラサイトに襲われるが、新一の脳を奪うことに失敗したパラサイトは、そのまま右腕に寄生し、自らを「ミギー」と名乗って新一と共生することに。当初は困惑した新一も、次第にミギーに対して友情に近い感情を抱くようになる。やがてパラサイトと人間とが殺し合う事態が発生。新一とミギーもその争いに巻き込まれていく・・・・。

鑑賞したのは劇場版ではなく、TVの金曜ロードshowで放映されていた特別編。放映前に、顔が割れるシーンがあるが注意して観るように警告していたが、確かにこの映画の象徴的なシーンで、子供たちも観るTV放送でこのシーンは衝撃的ではあるが、ないと作品として成り立たないほどの映像だった。やはり、CG技術が可能にした映画で、CGがないとできない作品でもあることがわかった。ストーリーは割と単純で分かりやすいが、そもそもこの寄生獣のことについての説明はほとんどない。本作は2部構成で真相は後編に当たる「完結編」で明らかになるようなので期待したい。

劇場公開日 2014年11月29日


  1. 邦画-き

2015-04-25

蜩ノ記(ひぐらしのき)

★★★★
蜩ノ記
鑑賞No:02639
製作:2014年/日本/129分
監督:小泉堯史
出演:役所広司/岡田准一/堀北真希/原田美枝子

前代未聞の事件を起こした戸田秋谷は、10年後の夏に切腹すること、そしてその日までに藩の歴史である「家譜」を完成させることを命じらる。幽閉されたまま家譜の編纂を続け、切腹の日まであと3年となったある日、城内で刀傷沙汰を起こした藩士の檀野庄三郎が、秋谷の監視役としてやってくる。庄三郎は、秋谷が7年前の事件を家譜にどう記しているかを確認して報告し、また、逃亡するようであれば家族もろとも斬り捨てよとの密命を帯びていた・・・・。

直木賞作家の葉室麟のベストセラー小説の映画化。まさに武士の美学を描いた作品。全体を通して激しいアクションとかもなく、淡々と静かにストーリーは進んでいくが、秋谷の息子の友人・源吉の死にはやるせない憤りが残る。武士の美学を感じる作品だが、それを際立たせるのが親子愛、家族愛、師弟愛などだ。そう、この作品には愛が溢れているのかもしれない。死を覚悟した秋谷の潔さは男として、武士として格好は良かったが、家族のことを思うとラストまで大ドンデン返しの助命がないか、期待して観ていた潔くない自分がいました。

劇場公開日 2014年10月4日


  1. 邦画-ひ

2015-04-24

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

★★★★
イミテーション・ゲーム
鑑賞No:02623
原題:The Imitation Game
製作:2014年/イギリス、アメリカ/115分
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ベネディクト・カンバーバッチ/キーラ・ナイトレイ

1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく・・・・。

第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマ。暗号解読作戦のチームに参加するチューニングだが、天才ゆえ仲間と相容れず、最初は孤立するが、やがて彼の天才性や一途さが徐々に理解され、協力を得られるようになっていく。しかし、難解すぎる解読作業や上層部の不理解により、苦難の道は続く。それでも難攻不落の暗号エニグマを解読したときは、思わず「やったー」と声を上げたが、実はそれで終わりではなかった。解読したことを相手に知られずに相手に勝っていくという、至難の業が要求されたのだ。まさに解読成功は新たな苦難の始まりだったのだ。最後までハラハラの作品。

劇場公開日 2015年3月13日


  1. 洋画-い

2015-04-23

リュウグウノツカイ

★★
リュウグウノツカイ
鑑賞No:02638
製作:2013年/日本/60分
監督:ウエダアツシ
出演:寉岡萌希/武田梨奈/佐藤玲/樋井明日香

開発工事の影響で漁業不振に陥っている田舎の小さな漁師町に暮らす女子高生・幸枝。友人の孝子と真姫は、それぞれ親が開発業者側と漁師側で対立しており、幸枝は2人の間を取り持つために苦労していた。そんなある朝、幸枝たちは、深海魚のリュウグウノツカイが浜辺に打ちあげられているのを見つける。リュウグウノツカイには「豊漁の兆候」と「災いの予兆」という両極端な言い伝えがあったが、そんな最中、3年前に上京した同級生の千里が戻ってくる・・・・。

アメリカの小さな漁村であった女子高生集団妊娠騒動に着想を得た作品。60分という短尺ながら、最近のチャラチャラした青春ものとは一線を画し、少し重い内容でインパクトは強い。ただ、アメリカの実際の事件の概要を詳しく知らないが、騒動に至るまでの経緯がやや分かりにくい。大人社会における閉塞感からの脱却というのは何となく分かるが、イマイチ個々が描かれておらず、なぜという疑問は残った。騒動を起こすきっかけの一つともなったタイトルの「リュウグウノツカイ」も登場した時のインパクトはあったが、タイトルになるほどのストーリーの影響度はなかったような気がした。

劇場公開日 2014年8月2日


  1. 邦画-り

2015-04-22

渋滞

★★★+
渋滞
鑑賞No:02637
製作:1991年/日本/108分
監督:黒土三男
出演:萩原健一/黒木瞳/宝田絢子/湯澤真吾

秋葉原の電気店販売課長の林蔵は、妻・春恵と二人の子供と共に浦安に住むごく普通のサラリーマン。今年の正月休みは故郷の真鍋島にみんなで帰ろうと思い立った林蔵。12月30日、道路が混み合う前に出発と高速道路に乗った四人だったが、さっそく道路渋滞に巻き込まれてしまい、その日に着く予定にもかかわらず、日が暮れて来て野宿するハメになってしまう・・・・。

自分も実家から遠く離れて住んでいるため、盆・正月は帰省するが、決して車は使用しない。公共交通機関を利用するし、早くから帰省計画を立て、席も予約している。それでも不測の事故や悪天候などで計画通りにいかないことがある。映画に言ってもしょうがないが、この時期に旅費を安くあげるために車を使うのは愚の骨頂だし、使う以上はそれなりの覚悟が必要なことを思い知らされる内容。映画では極端なほど不測の事態が次々と発生するが、それも自業自得、この一家にはあまり同情はしなかった。むしろ可哀想だったのは、息子一家を待つ老いた両親。もうだめかと思ったが、最後、わずかでも会えたのはちょっと救いだった。

劇場公開日 1991年4月27日


  1. 邦画-し

2015-04-21

まほろ駅前狂騒曲

★★★★
まほろ駅前狂騒曲
鑑賞No:02636
製作:2014年/日本/124分
監督:大森立嗣
出演:瑛太/松田龍平/高良健吾/真木よう子

まほろ市で小さな便利屋を営む多田啓介のもとに、変わり者の同級生・行天春彦が転がり込んできてから3年目。多田は行天の元妻から、行天さえも会ったことがない彼の実娘はるの子守りを依頼されてしまう。一方、まほろ市の裏番長・星からは、新興宗教団体を前身とする謎の野菜販売集団の極秘調査を押しつけられる。かつてない厄介な依頼に悪戦苦闘するなか、バスジャック事件にまで巻きこまれてしまい・・・・。

三浦しをんのベストセラー小説を実写化した『まほろ駅前』シリーズ第2弾。1作目の方は便利屋として依頼される仕事は面白味があって親近感が感じられたが、今回はちょっと現実感が薄く、面白味も欠けた。メインストーリーの新興宗教団体の調査も意外とあっさりしていて拍子抜け。老人たちのバスジャックも脈絡のない展開で意味不明。松田龍平が醸し出すシュールな感じが漂うシーンはいいが、全体的には少々不満が残る作品。

劇場公開日 2014年10月18日


  1. 邦画-ま

2015-04-20

インターステラー

★★★★+
インターステラー
鑑賞No:02635
原題:Interstellar
製作:2014年/アメリカ/169分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ

近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込むが・・・・。

久々に見ごたえのあるSF映画。意味はよく分からないがよく耳にする相対性理論やブラックホール、今回初めて耳にしたワームホールなどがバンバン出てくる、本格的なSFを感じさせる内容。ただジャンルはSF映画だが、観ていると、父と娘の長年にわたる約束を果たそうとするヒューマンドラマでもある。宇宙の果てで明かさせるミッションの真の目的、父娘の約束の結末など、見どころや驚きも多く、長尺ながら飽きさせない。

劇場公開日 2014年11月22日


  1. 洋画-い

2015-04-19

愛のコリーダ2000

★★
愛のコリーダ2000
鑑賞No:01151
製作:1976年/日本/109分
監督:大島渚
出演:藤竜也/松田瑛子/中島葵/芹明香

料亭の女中定は店の主人と関係を持つが、それが主人の妻に知れることになり、駆け落ちすることになる。二人は快楽に溺れる日々を過ごすが、やがて定は男を独占しようとして・・・。

“オーシマ”の名を世界に轟かせた映画。昭和11年に実際に起きた“阿部定事件”を題材にした作品で、過激なセックス描写でも話題となった。本作は、1976年に制作され初公開時にカットされた部分をほぼ完全に復元したもの。実在の事件を扱った映画が好きなので観ましたが、はっきり言ってよさが分かりませんでした。評価されているとしたら、定があのような事件を起こすに至った奥深い心理的なものを描いているからだと思いますが、私にはあまり伝わってきませんでした。結局、単なるポルノ映画ではないにしろ、過激なセックス描写のある実録恋愛映画といった感じ?

劇場公開日 1976年10月16日(2000年12月2日)


  1. 邦画-あ

2015-04-18

アパートの鍵貨します

★★★★
アパートの鍵貸します
鑑賞No:00955
原題:The Apartment
製作:1960年/アメリカ/125分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:ジャック・レモン/シャーリー・マクレーン

保険会社に勤めるバクスターは出世のために自分のアパートを重役たちの情事のために貸していた。一方、内気な彼はエレベータ嬢のクーベリックに密かな想いを持っているが、打ち明けられない。ある日部長が彼にアパートの鍵を借りに来るが・・・。

ビリー・ワイルダー監督の代表作の一つであり、第33回アカデミー賞で作品賞ほか5部門に耀く。哀愁と滑稽さ、涙と笑いの共存する名作。タイトルになっているアパートの鍵が会社内を行き交うシーンをはじめ、テニスラケットをざる代わりにつかうなど小道具の使い方がうまい。ジャック・レモンのの良さが十二分に引き出された作品である。バクスターの勤める保険会社のオフィスは非常に広いが、これはできるだけ広く見せるために、奥に行くほど小さい机を配置し、子供や背の低い人をつかったそうだ。遠近法トリックの得意な美術監督のアイデア。

劇場公開日 1960年10月8日


  1. 洋画-あ

2015-04-17

アイズ ワイド シャット

★★
アイズ ワイド シャット
鑑賞No:00857
原題:Eyes Wide Shut
製作:1999年/アメリカ/159分
監督:スタンリー・キューブリック
出演:トム・クルーズ/ニコール・キッドマン

若き医師ビルと妻のアリスは友人のパーティに出席するが、帰宅後アリスは衝撃の告白を始める。動揺したビルは訃報を知らせる電話で家を飛び出し、夜の街をさすらう。やがて秘密のパーティに足を踏み入れるが・・・。

スタンリー・キューブリックの遺作となったエロチックでミステリアスなドラマ。キューブリック独特の雰囲気の作品だが、相変わらず分かりにくい。上映前にはかなり話題となった作品だが、ミステリアスな部分を最後に解決するわけではなく、「愛とは?」「夫婦とは?」「セックスとは?」などを観るものに問いかけているようで、答えはないのではないかと思った。かなりエロチックな前宣伝だったが、自然で美しい裸体が多く、思ったほどのいやらしさではなかった。

劇場公開日 1999年7月31日


  1. 洋画-あ

2015-04-16

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

★★
バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
鑑賞No:02634
原題:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
製作:2014年/アメリカ/120分
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン/ザック・ガリフィアナキス

かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の底にいる俳優リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台にのぞもうとした矢先、出演俳優が大怪我をして降板。代役に実力派俳優マイク・シャイナーを迎えるが、マイクの才能に脅かされたリーガンは、次第に精神的に追い詰められていく・・・・。

第87回アカデミー賞で作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠に輝いた作品。特に撮影賞にも輝いた、全編が1カットのようなカメラワークは話題となった。実際は1カットではなく、見事な編集でカットをつなぎ合わせているらしいが、それを可能にした計算されつくした構成、脚本、カメラワークもすごいのかもしれない。ただ、それを意識して観ると、そちらの方ばかり気になって、本編に身が入らなかった。そのため、アカデミー作品賞受賞作の割には面白くはなかった。というか、正直分かりにくい映画。

劇場公開日 2015年4月10日


  1. 洋画-は

2015-04-15

大日本人


大日本人
鑑賞No:01454
製作:2007年/日本/113分
監督:松本人志
出演:松本人志/竹内力/UA/神木隆之介

ひっそりと暮らす大佐藤は、6代目大日本人として防衛庁からの依頼である、巨大な生き物“獣”と戦うという仕事で生計をたてていた。しかし、襲来する獣が減少し、大日本人の必要性が疑問視され始めていた。そんなある日、防衛庁から依頼を受けた大佐藤は電変場に行き、ある儀式を行うが・・・。

ダウンタウンの松本人志が企画、監督、主演を務めた映画。一言で言ってこれは「ひどい!」。松本人志本人も「あくまでテレビの延長線上」と言っているように、テレビでのコントとして放映されたのならまだ評価できる。しかし映画として作られ、いかにもすごい映画のように秘密のベールに包まれた宣伝のされ方をし、カンヌでも上映された作品としては、個人的評価は最低。何を表現し、何を訴えたいか全くわからないし、本人も最初からそんな意図はないように感じられる。唯一評価できるのは本人も言っているオリジナリティーと、ネット等で共通して言われているシュールな世界観。ただオリジナリティーは必ずしもいい意味ではなく、あくまで「今まで観たことがない」という意味合いが強く、駄作であることにも通じる。シュールさは確かに感じられ、最初はどんな展開になるのか、どんな結末になるのか、多少ワクワク感があった。それ故、あの結末はこの作品の評価を地に落とす結果となってしまった。なお、大日本人と獣との戦いのシーンは子供には大ウケだったが。

劇場公開日 2007年6月2日


  1. 邦画-た

2015-04-14

マザー

★★
マザー
鑑賞No:02631
製作:2014年/日本/83分
監督:楳図かずお
出演:片岡愛之助/舞羽美海/真行寺君枝/中川翔子

人気漫画家・楳図かずおの自叙伝の出版準備を進める担当編集者・若草さくらは、楳図独特の創作の原点には、彼の亡き母イチエの影響があることを知る。イチエについて調べるため、楳図の生まれ故郷の山村を訪ねたさくらは、そこで次々と怪奇現象に襲われる・・・。

漫画家の楳図かずおが、初めて長編映画監督を務めたホラー映画。素人監督らしく、出来はイマイチ。実写化されたことで、漫画ではおどろおどろしい画像で恐怖感をあおっていたシーンが全然伝わってこないところが多かった。映像的に綺麗すぎたのかもしれない。あとストーリーというか、母親の怨念の元が理解できないし、ホラーだが怖くはないし、何かチグハグさが目立った。

劇場公開日 2014年9月27日


  1. 邦画-ま

2015-04-13

サボタージュ

★★+
サボタージュ
鑑賞No:02629
原題:Sabotage
製作:2014年/アメリカ/109分
監督:デビッド・エアー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/サム・ワーシントン

ある麻薬組織のアジトに突入したDEA(麻薬取締局)特殊部隊を率いる捜査官ジョンは、そこに残された大金を手にするが、そのことがきっかけでチームは謎の猟奇連続殺人の標的となってしまう。部下が1人また1人と消されていき、ジョンへの恨みを抱く麻薬組織の仕業か、チーム内の誰かによる裏切りなのか、メンバー間にも疑心暗鬼が募っていき、連続殺人はさらなる異常な展開を見せていく・・・・。

久々にシュワちゃん主演の新作アクション映画を観た感じ。ともかく一番感じたのは、「シュワちゃん、年とったな」ということ。まぁ、アクション俳優とは言いながら、若い頃からどちらかというと俊敏な動きは見せてはいなかったが、本作を観ると、さらに落ち着いた動きというか、完全に老人の動きに見える。それだけに、特殊部隊のリーダーで次々と敵を打撃ち倒していくシーンは違和感があるというか、もはや滑稽。その分、ストーリーに期待したが、内容も結末もありきたり。

劇場公開日 2014年11月7日


  1. 洋画-さ

2015-04-12

ファイアbyルブタン


ファイアbyルブタン
鑑賞No:02611
原題:Feu par Christian Louboutin, le film 3D
製作:2012年/フランス/80分
監督:ブルノ・ユラン
出演:クリスチャン・ルブタン

世界的ファッションデザイナーのクリスチャン・ルブタンが演出、鬼才デビッド・リンチが音楽で参加し、フランス・パリの老舗ナイトクラブ「クレイジー・ホース」でわずか80日間だけ上演された伝説のショーを映像化した作品。

エロチックだがいやらしさはない作品。ただ、見どころはそこだけで、あとは観ていて退屈。昔観たポール・バーホーベン監督の「ショーガール」を思い出させる作品。

劇場公開日 2013年12月21日


  1. 洋画-ふ

2015-04-11

生きてこそ

★★★★
生きてこそ
鑑賞No:00366
原題:Alive
製作:1993年/アメリカ/126分
監督:フランク・マーシャル
出演:イーサン・ホーク/ビンセント・スパーノ

ラグビーチームら45名を乗せた飛行機がアンデス山中に墜落する。生き残った人々は救援を待つが、数日後救援は打ち切られ、やがて食料も底をついていく。彼らは生き残るために仲間の屍を食べる決断をする・・・。

1972年に実際に起きた飛行機事故からの奇跡の生還を基にした人間ドラマ。墜落から72日後に16名が奇跡の生還をするドラマだが、実在の生存者がアドバイザーとして制作に参加するなど、できるだけ事実に忠実に作っているよう。それだけにタイトル通り「生きる」ということを考えさせられる映画。特に自殺の多い昨今、一見する作品である。

劇場公開日 1993年5月29日


  1. 洋画-い

2015-04-09

涙そうそう

★★★★
涙そうそう
鑑賞No:01359
製作:2006年/日本/118分
監督:土井裕泰
出演:妻夫木聡/長澤まさみ/麻生久美子/塚本高史

沖縄で暮らす洋太郎は血のつながらない妹カオルが高校に合格したのをきっかけに一緒に暮らすようになる。洋太郎は自分の店を持つことが夢だったが、実現する直前で詐欺に遭い、借金を背負うことになる。それでもくじけずに、カオルを大学に進学させるために働き続けるが、やがて二人の間には微妙な感情が芽生え始めてくる・・・・。

森山良子が亡き兄への想いを詩にした「涙そうそう」をモチーフにした映画。お互いに微妙な愛情を持ちながら、それを抑えてさわやかに演じる二人には好感が持てた。お互いを想う気持ちが強すぎて、それがかえって仇になり、悲しい結末となるのはショックだった。最後に訪れる“死”は別にして、沖縄の青い海と空同様に、さわやかな感じの残る映画である。

劇場公開日 2006年9月30日


  1. 邦画-な

2015-04-08

ホステル

★+
ホステル
鑑賞No:01357
原題:Hostel
製作:2005年/アメリカ/93分
監督:イーライ・ロス
出演:ジェイ・ヘルナンデス/デレク・リチャードソン

アムステルダムで、「最高の女を抱き放題」というホステルがスロバキアにあるという話を聞いた3人の男たちは、スロバキアへ向かう。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは想像を絶する恐怖だった・・・・。

ヨーロッパを旅する若者たちが次々と失踪し、拷問を受けて殺されていくホラー。タイに実在するといわれる拷問クラブが基になっている。事前にストーリーを知らずに観ると、前半部は「何が起こるんだろう?」という期待を持たせる展開だが、後半はただ目を背けたくなるだけの映画。何のひねりもなく、納得できる理由や説明も少ない。

劇場公開日 2006年10月28日


  1. 洋画-ほ

2015-04-07

サハラ

★★
サハラ
鑑賞No:00359
原題:Sahara
製作:1983年/アメリカ/106分
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
出演:ブルック・シールズ/ランベール・ウィルソン

事故で亡くなった父の遺志を継ぐため、サハラ国際ラリーに出場して優勝する決意をしたデール。しかしこのレースは男性に限られたため、デールは男装して出場することに。そして砂漠横断の最短コースを選択してレースに臨むが、そこは部族抗争が激化していた危険地帯を通過する必要があった・・・・。

イギリス首相の息子がサハラ砂漠で失踪した実際の事件をヒントに作られた作品だが、内容的には特筆すべきものはない。当時、「青い珊瑚礁」や「エンドレス・ラブ」などで若手人気美人女優として名を馳せていたブルック・シールズの人気にあやかった作品としか言いようがない。ありきたりなストーリーだが、広大なサハラ砂漠を舞台に気楽に恋と冒険を楽しみたい人向けの映画。

劇場公開日 1984年3月10日


  1. 洋画-さ

2015-04-06

もののけ姫

★★★+
もののけ姫
鑑賞No:01038
製作:1997年/日本/133分
監督:宮崎駿
声の出演:松田洋治/石田ゆり子/田中裕子/美輪明宏

室町時代の東北地方に住む若武者アシタカは、村を襲った大猪に触れ、腕に死の呪いがとりつく。アシタカは祟りを取り除くため旅に出るが、途中で谷に転落した牛飼いの甲六らを助けたことで製鉄工場・タタラ場に寄ることになる。そして不死身の森の神であるシシ神なら呪いを解くことができることを知る・・・・。

いわゆるジブリ作品の中で最初に観た映画がこれ。この作品より前にも「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」など有名な作品は多いが、どこかアニメということで軽く見ていた時期があり、いずれも観ていなかったため。さすがに「もののけ姫」は、あの「E.T.」が持つ日本の映画興行記録を抜く大ヒット作となってしまったため無視できなかった。観るとさすがにただのアニメではなかった。アニメに対する見方も変わった。要はアニメとか実写とかではないのだ。何を求め、何を伝え、何を表現し、何を訴えようとしているか、それが大事であることを。この映画もメッセージ性が強く、胸がジーンとなるシーンが出てくるが、人として、人類として自然と共存していく道を改めて考えさせられる映画である。

劇場公開日 1997年7月12日


  1. 邦画-も

2015-04-05

ドライブイン蒲生

★★
ドライブイン蒲生
鑑賞No:02628
製作:2014年/日本/89分
監督:たむらまさき
出演:染谷将太/黒川芽以/永瀬正敏/小林ユウキチ

街道沿いのさびれたドライブインを経営する家庭に生まれた姉サキと弟トシ。ヤクザ崩れでろくでなしの父親のせいで、2人は物心ついたころから「バカの一家」と蔑まれ、絶望したサキは非行に走った挙句、妊娠して家を飛び出してしまう。それから数年後、夫のDVから逃れて出戻っていたサキは、トシの制止を聞かずに幼い娘を連れて夫との話し合いに向かうと言い出し、トシも同行することに・・・・。

「指輪をはめたい」などで知られる芥川賞作家・伊藤たかみの小説の映画化。主演の染谷将太の持つキャライメージからか、作品の醸し出す雰囲気が「ヒミズ」に通じるものがあった。特にいつ爆発するか分からない、内に溜まり続ける憤りのやり場をハラハラしながら観ていたが、結局は姉の夫の車のタイヤをパンクさせる程度で終ってホッとした。ただ、短尺ながら、これといったストーリー展開もなく、何かダラダラした進行だったので、意外と長く感じた。原作は読んでいなかったので勝手な思い込みだったが、想像とは全然違った作品だった。

劇場公開日 2014年8月2日


  1. 邦画-と

2015-04-04

ヒンデンブルグ

★★★
ヒンデンブルグ
鑑賞No:00195
原題:The Hindenburg
製作:1975年/アメリカ/115分
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジョージ・C・スコット/アン・バンクロフト

ナチス・ドイツの権勢の象徴として建造された大飛行船ヒンデンブルグ号が1936年、ドイツのフランクフルトとアメリカのレイクハーストを結ぶウ大西洋横断航路に就航する。そして新時代の乗り物としてイメージ定着された翌1937年の5月3日、運命のフライトが行われた・・・。

20世紀最大のミステリーといわれる、ヒンデンブルグ号の謎の大爆発事故を、当時のニュース・フィルムを盛り込んで描くサスペンス映画。実際に起こったヒンデンブルグ号爆発事故の真相に迫るサスペンスものだが、なんといっても圧巻はラストの大爆発シーン。このシーンはあまりにも有名なニュース映像を使用しているが、実際の事故の映像のため、そのものすごさと恐ろしさは真に迫ってくる。この迫り来る強烈なインパクトは、いかに急進歩したCG技術をもってしても再現できないと思った。(実際の映像ほどリアルなものはないからでしょう)また、このリアリティは映像だけではなく、この事故の模様を伝えるアナウンサーの泣き叫ぶような実況からも高められます。映画では反ナチスによる爆破説がストーリーの中心ですが、実際の事故原因には数々の説があるようです。この事故で、乗員・乗客97名中35名と地上整備員1名が亡くなりますが、それにしてもあのすさまじい爆発で生存者がいたこと自体、奇跡ですね。

劇場公開日 1976年7月10日


  1. 洋画-ひ

2015-04-02

アメリカン・ハッスル

★★★★
アメリカン・ハッスル
鑑賞No:02621
原題:American Hustle
製作:2013年/アメリカ/138分
監督:デビッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベール/ブラッドリー・クーパー

1979年、ラスべガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティ。詐欺師のローゼンフェルドを逮捕したFBI捜査官のディマーソは、司法取引でローゼンフェルドを捜査に協力させ、偽のアラブの大富豪をエサにした巧妙なおとり捜査によって、カジノの利権に絡んだ大物汚職政治家たちを逮捕しようとするが・・・・。

1970年代後半のアメリカを揺るがした政治家などの収賄スキャンダル、アブスキャム事件を題材にしたサスペンスドラマ。最初はちょっと判りにくく、つまらない感が漂うが、さすがに実在の事件をモデルにしているだけにやはり面白くなってきた。ただ、計画通りに事が進んでいかないので、観ていてストレスが溜まってはくるが、逆に先が読めず、ハラハラドキドキ感は楽しめる。モヤモヤしながら観ていた前半とは裏腹に、後半は割とスッキリできる展開の映画。

劇場公開日 2014年1月31日


  1. 洋画-あ

2015-04-01

ぶどうのなみだ

★★
ぶどうのなみだ
鑑賞No:02626
製作:2014年/日本/117分
監督:三島有紀子
出演:大泉洋/安藤裕子/染谷将太/田口トモロヲ

北海道・空知で暮らす男性アオと、ひとまわり年の離れた弟のロク。アオは父親が残したぶどうの木でワインをつくり、ロクは小麦を育てている。アオは「黒いダイヤ」と呼ばれるピノ・ノワールの醸造に挑んでいるが、なかなか上手くいかずにいた。そんなある日、アオとロクの前に、キャンピングカーに乗った旅人の女性エリカが現れ、彼女の持つ不思議な魅力が、兄弟の穏やかな日常に変化をもたらしていく。

大泉洋のキャラが全然活かせてない作品。大泉洋はやはりこんなシリアスな、重い映画には似合わない。ストーリーもよく分からない。阿部サダヲの「奇跡のリンゴ」のぶどう版かと思ったが、「奇跡のリンゴ」のように危機感・切迫感は伝わってこないし、リアリティもない。また、周りの人々もよく分からんし、特にいきなり来て穴を掘りだす女は何なの? 求めるワインに行きつく過程も分かりにくいし、人間ドラマでもドキュメンタリーでもコメディでもラブストーリーでもない、ともかくよく分からない映画。

劇場公開日 2014年10月11日


  1. 邦画-ふ