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2015-06-30

マッドマックス 怒りのデス・ロード

★★★+
マッドマックス怒りのデス・ロード
鑑賞No:02672
原題:Mad Max: Fury Road
製作:2015年/アメリカ/120分
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ/シャーリーズ・セロン

資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられる。そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始するが・・・・。

荒廃した近未来を舞台に妻子を殺された男マックスの復讐劇を描いた「マッドマックス」(1979)のシリーズ第4作。ただ、本作は第3作より30年ぶりの新作で、過去3作でメル・ギブソンが演じた主人公マックスはトム・ハーディに代わっている。また、注目はフュリオサ大隊長を演じたシャーリーズ・セロン。ハリウッドでも屈指の美人女優でありながら、「モンスター」で見せた女性死刑囚役など、美貌をかなぐり捨てた役への取り組みは目を見張るものがある女優である。そんな彼女が本作では丸刈り姿で過激なアクションシーンを演じるといる、挑戦的な役を演じ、見事に成功している。それだけ存在感があり、主役のマックスを食った感さえある。逆にシャーリーズ・セロンが出演していなかったらこれだけ話題にならなかったかも?いまいち、今回のマックスに魅力がなかったせいもあるが・・・。

劇場公開日 2015年6月20日



  1. 洋画-ま

2015-06-29

六月燈の三姉妹

★★★★+
六月燈の三姉妹
鑑賞No:02671
製作:2013年/日本/104分
監督:佐々部清
出演:吹石一恵/徳永えり/吉田羊/津田寛治

鹿児島県のとある寂れた商店街。その一角にある家族経営の和菓子店「とら屋」も、大型ショッピングセンターに客を奪われ赤字が続いていた。そんな店を建て直すべく、離婚した父と母や出戻りの長女、離婚調停中の次女、結婚直前に婚約破棄した三女、さらに東京から次女を追ってきた夫も加わり、六月燈の夜に発売する新作和菓子「かるキャン」で逆転を狙うが・・・・。

経営不振の店を再建すべく3姉妹が奮起する姿を描いたホームドラマとの触れ込みだったが、是が非でも店の再建が必要だという深刻さは伝わってこなかった。むしろ、次女の離婚問題を中心に家族の在り方や男女関係など、人間関係を描いたドラマではないか。そもそもこの家族もちょっと複雑。単なる普通の両親と三姉妹の5人家族かと思いきや、母親はバツ2で、旦那(父親)と思ったおじさんは別れた2番目の夫で今は単なる同居人、長女もバツ1で次女は離婚調停中、三女は不倫中という始末。また長女と次女は本当の姉妹だが、三女は父親が違う(三女の父親は同居人のおじさん)。こんな事情は最初分からず、観ていて次第に分かってくる。そんな中、復縁するため必死に努力する次女の旦那の姿がどこかせつない。さらに次女と三女は家族に明かせない秘密を持っている。そんな設定ではあるが、かといって暗い内容ではなく、全体的にはほのぼのとしたホームドラマ。登場人物は基本的に皆いい人なので、観ていても気持ちよかった。バツ1の長女に関するエピソードはほとんど触れられなかったが、長女のエピソードが絡めばさらに面白かったかも。

劇場公開日 2014年5月31日


  1. 邦画-ろ

2015-06-28

神様はバリにいる

★★★★
神様はバリにいる
鑑賞No:02669
製作:2014年/日本/106分
監督:李闘士男
出演:堤真一/尾野真千子/ナオト・インティライミ/玉木宏

婚活ビジネスに失敗して多額の借金を抱えてしまった元起業家の祥子。失意のままにバリ島へやって来た彼女は、謎めいた日本人の大富豪アニキと出会う。「爽やか」を自称しながらも胡散臭そうな雰囲気を醸しだしているアニキは、現地の人々からは厚い信頼を寄せられていた。そんなアニキのもとでお金持ちになるための人生哲学を学び、再起を図ろうとする祥子だったが、アニキのあまりにも型破りな教えに次第に疑問を抱くようになり・・・・。

クロイワ・ショウが執筆したエッセイ「出稼げば大富豪」を原案にした作品。クロイワがバリ島で出会った「兄貴」こと丸尾孝俊が本映画の主人公のモデルとなっていることから、実話がベースになっているよう。実際の人物はどうか知らないが、人間味あふれるアニキを、堤真一が面白おかしく見事に演じている。そして、婚活ビジネスに失敗し、借金を抱えて自殺するまで追い込まれた元女社長・祥子とのやり取りも面白い。下手な漫才よりも上手い夫婦漫才のよう。しかし、アニキと対立しながらも次第にアニキの実像、本音を知り、打ち解けていきながら、自らも再生していくストーリーは観ていて清々しい。ともかく、堤真一演じるアニキの強烈なキャラの魅力に尽きる作品。

劇場公開日 2015年1月17日


  1. 邦画-か

2015-06-27

聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実

★★★+
聯合艦隊司令長官 山本五十六
鑑賞No:02668
製作:2011年/日本/140分
監督:成島出
出演:役所広司/玉木宏/柄本明/柳葉敏郎

昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する陸軍だけではなく、国民の大半も同盟に希望を見いだしていた。そんな中、海軍次官の山本五十六、海軍大臣の米内光政、軍務局長の井上成美は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に反対の立場をとり続ける。しかし、第2次世界大戦が勃発し・・・・。

「この空の花 長岡花火物語」を観て、この作品の中で長岡の著名な歴史上の人物として、河井継之助、小林虎三郎、そして山本五十六の名がたびたび出てきて、この3人に興味を持ったので、まずは容易に映画で観れる本作を鑑賞した。本作は単なる人間ドラマではなく、できるだけ忠実に再現し、山本五十六の実像に迫ろうという意図のもと製作された作品だけあって、イメージしていた山本五十六像とはちょっと違った、人間臭い山本五十六を垣間見れて良かった。そして、さいごまで戦争に反対した男、自分の本意とは別に開戦に踏み切らざるを得なかったこと、戦争中も常に講和に持ち込むための戦いを考えていたことなどを知らされる。それだけに、志半ばで亡くなり、この志を継げる日本人は誰もいなくなり、日本は泥沼の戦争に向かったことが今となっては悔やまれることであるが、それが後世に伝わる作品である。

劇場公開日 2011年12月23日


  1. 邦画-れ

2015-06-26

リピーテッド

★★★+
リピーテッド
鑑賞No:02658
原題:Before I Go to Sleep
製作:2014年/イギリス、フランス、スウェーデン/92分
監督:ローワン・ジョフィ
出演:ニコール・キッドマン/コリン・ファース

事故の後遺症で、毎朝目覚める度に前日までの記憶を失ってしまうクリスティーン。夫のベンは、自分のことを忘れてしまうクリスティーンを献身的に支え、暮らしていた。そんなある日、医師を名乗る男からの電話で、クリスティーンはベンに内緒で毎日の出来事を映像日記として残すという治療を受けていることを知る。しかし、その映像にはベンが語る内容とは異なる現実が記録されており、クリスティーンは誰を信じていいかわからないまま謎を追っていくが・・・・。

イギリスのベストセラーミステリー「わたしが眠りにつく前に」を映画化した作品。「記憶」がテーマなので、ちょっと判りにくい部分もあるが(というか設定としておかしい、不自然とも言えるが)、メインキャストが少ないので、中盤からある程度、筋は読める。そして結末は意外なほどあっけなく、拍子抜け。それでもニコール・キッドマンの存在感はさすがで、すでに50歳近い御年ながら、冒頭のサービスカットなどサービス精神には驚き。

劇場公開日 2015年5月23日


  1. 洋画-り

2015-06-25

MIRACLE デビクロくんの恋と魔法

★★+
MIRACLE デビクロくんの恋と魔法
鑑賞No:02670
製作:2014年/日本/114分
監督:犬童一心
出演:相葉雅紀/榮倉奈々/ハン・ヒョジュ/生田斗真

漫画家になる夢を抱きながら書店員として働く光は、世界的な照明アーティストのソヨンに恋をし、幼なじみの杏奈に相談するが、偶然にもソヨンは杏奈の仕事仲間だった。杏奈は光の恋を応援するが、彼女は幼いころから密かに光に思いを寄せている。一方の光は、大学の同級生で売れっ子漫画家の北山が、かつてソヨンと付き合っていたことを知り・・・・。

山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」をモチーフにした中村航の小説「デビクロくんの恋と魔法」を映画化した作品。原作は読んでないので知らなかったが、デビクロくんなるアニメキャラクターが出てくる時点で、大人向きのラブストーリーの枠から外れていた。さらに相葉雅紀の幼稚な演技がさらに拍車をかけて子供じみた作品にしていた。あと、映画とはいえ、登場人物の関係があまりにも狭すぎる。光と杏奈が幼馴染はいいとして、光と偶然出会うソヨンが杏奈の仕事仲間で、そのソヨンの別れた彼氏が光の大学時代の同級生なんて、偶然にも程があるって感じ。それにしてもソヨンを演じたハン・ヒョジュは良かったぁ。

劇場公開日 2014年11月22日


  1. 邦画-み

2015-06-24

この空の花 長岡花火物語

★★★★
この空の花 長岡花火物語
鑑賞No:02667
製作:2011年/日本/160分
監督:大林宣彦
出演:松雪泰子/高嶋政宏/原田夏希/猪股南

11年夏、熊本・天草の地方紙記者の玲子が新潟・長岡を訪れる。目的は、中越地震を乗り越え復興し、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた同地を取材すること。そして、長年音信不通だった元恋人からの「長岡の花火を見てほしい」という便りに心ひかれたためだった・・・・。

普通の映画だと思ったら大間違いの映画。ドラマでもなく、ドキュメンタリーでもない、今まで観たことのないジャンルの作品だ。これを無名の監督が作ったのならまだ分かるが、大御所・大林宣彦監督が作ったというのだから驚き。そのチャレンジ精神には拍手喝采。ただ、それだけ独特な作風なだけに万人受けする作品ではない。また、最初、題材は東日本大震災かと思ったが、それにとどまらず、長岡の歴史全般に波及し、ストーリーも一見、支離滅裂するかのごとく飛び飛びだ。けれども何故か妙に惹きこまれるから不思議。160分という長尺ながら飽きさせない内容だった。

劇場公開日 2012年5月12日


  1. 邦画-こ

2015-06-23

地獄の警備員

★+
地獄の警備員
鑑賞No:00406
製作:1992年/日本/97分
監督:黒沢清
出演:久野真紀子/松重豊/長谷川初範/由良宜子

警備員として雇われた元力士の富士丸。彼は過去に殺人を犯しながらも精神鑑定により無罪となっていた。一方で、絵画取引のために雇われた元学芸員の秋子は忙しい毎日だった。そんな中、富士丸は同僚を殺害、徐々に狂気をあらわにして行く・・・・。

ストーリーも画面も粗いB級ホラー。過去に殺人を犯していながら無罪となっていた元力士の殺人鬼が、警備員として雇われた会社で次々と殺人を犯していく話。ただ、なぜ殺人を犯すのか、イマイチ説明がない。そもそも、殺人鬼が元力士という設定の意味も分からない。怪力であることを強調するためか?その割には元力士役が松重豊なので、違和感がありすぎ。画面も暗く、B級テイストぷんぷんの作品だが、出演者は松重豊、長谷川初範、大杉漣、内藤剛志と、意外と有名どころが出ていて驚いた。

劇場公開日 1992年6月13日


  1. 邦画-し

2015-06-22

ハリー・ポッターと秘密の部屋

★★★+
ハリー・ポッターと秘密の部屋
鑑賞No:01207
原題:Harry Potter and the Chamber of Secrets
製作:2002年/アメリカ/161分
監督:クリス・コロンバス
出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント

ホグワーツ魔法魔術学校の2年生の新学期を迎えようとするハリーの前に、屋敷しもべ妖精ドビーが現れ「学校に戻ってはいけない」と忠告するが、ハリーは学校へ。やがて「殺してやる」という正体不明の謎の声が聞こえ、マグルの生徒たちが石になってしまうという事件が起こる。ホグワーツの設立者のひとり、サラザール・スリザリンが作ったと言い伝えられる「秘密の部屋」の存在が事件と関連しているとみたハリーらは、秘密の部屋の謎に迫るが・・・・。

前作の「賢者の石」はシリーズ序章として設定や人物の説明的要素が強かったイメージがあるけど、さすがに本作は物語に力点が入れられ、新たなキャラクターやモンスターの登場で面白さが増してきたように思う。ただ魔法力はまだまだなので、本格的な魔法バトルは期待できず、どちらかというと謎解きの要素が強しストーリーのような気がした。それでも、大蜘蛛の集団や大蛇に襲われるシーンはスピード感があって見入ってしまう。ただ、全体的に2時間半越えの作品にしては多少間延び感があって、途中観飽きれる感がなくもない。

劇場公開日 2002年11月23日


  1. 洋画-は

2015-06-21

ビバリーヒルズ・コップ

★★★★
ビバリーヒルズ・コップ
鑑賞No:00193
原題:Beverly Hills Cop
製作:1984年/アメリカ/105分
監督:マーティン・ブレスト
出演:エディ・マーフィ/ジャッジ・ラインホルド

デトロイト市警の問題児アクセル刑事のもとにビバリーヒルズから幼馴染のマイキーがやってくる。しかし、マイキーと再会した夜、マイキーは殺されてしまう。アクセルはマイキーの仇を討つべく、上司の反対を押し切ってビバリーヒルズに乗り込むが・・・。

エディ・マーフィが熱血刑事を演じる大ヒット刑事アクション。まさにエディ・マーフィーの等身大の役ではまり役ともいえる作品。お得意のマシンガントークにも切れがあり、エディの持ち味が十分出ているだけでなく、若いだけあってアクションもよくこなしている。コメディとしても楽しめるだけでなく、刑事アクションとしてもスピード感や展開もイイ。まさにエディの代表作であり、出世作といえる。エディ演じるアクセル刑事をサポートするビバリーヒルズの刑事2人もとぼけた味を出していて、エディと絶妙のトリオを形成している。

劇場公開日 1985年4月27日


  1. 洋画-ひ

2015-06-20

ジャッキー・ブラウン

★★★★
ジャッキー・ブラウン
鑑賞No:00739
原題:Jackie Brown
製作:1997年/アメリカ/155分
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:パム・グリアー/サミュエル・L・ジャクソン/ロバート・デ・ニーロ

黒人スチュワーデスのジャッキー・ブラウンは安月給からやむなく密売人オデールの隠し金の運び屋をしていた。ある日、ひょんなことから逮捕されたジャッキーは、捜査官レイに密売人オデールの逮捕に協力するよう強要される。この機に人生を変えようと考えたジャッキーは、レイもオデールも出し抜いて大金を手にしようと一世一代の賭けに出る・・・。

クエンティン・タランティーノ監督によるクライム・サスペンス。B級映画で有名なタランティーノ監督が初めて本気で撮った映画というだけあって、それなりになかなか面白い作品に仕上がっている。時間軸が一定していないため、観ていて少々わかりにくくなる部分もあるが、同じシーンを視点を変えてくどいように見せるところは興味を惹いた。ロバート・デ・ニーロが見た目さえない中年を演じているが、珍しい役どころゆえ見もの。

劇場公開日 1998年4月25日


  1. 洋画-し

2015-06-19

百円の恋

★★★★
百円の恋
鑑賞No:02666
製作:2014年/日本/113分
監督:武正晴
出演:安藤サクラ/新井浩文/稲川実代子/早織

実家でひきこもり生活を送る32歳の一子は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、やけになって一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始めるが・・・・。

2014年・第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞した作品。32歳だというのに働きもせず実家で自堕落な生活を送っていた主人公の一子が一人暮らしを始めたことにより、今まで経験しなかったことを経験し、女として、人間として変わっていく。特に恋をしたボクサーの男にふられたことがきっかけで、自らボクシングを始め、顔つき、体格などが実家時代とかなり変わっていく様に驚かされる。自堕落な頃のダラダラした動きからは想像できない、スパーリングの成長ぶりはもはや拍手喝采ものだった。ただ、映画とはいえ人生は甘くない。ようやく掴んだ試合だが、滅多打ちにされ惨敗。ラストで心から悔しがる一子だが、負けても一心不乱に打ち込んだボクシングへの取り組みは家族や元カレにも共感を与え、元カレとはヨリを戻すという、勝利を最後に手に入れて終わるラストは何かよかった。

劇場公開日 2014年12月20日


  1. 邦画-ひ

2015-06-18

バットマン

★★★+
バットマン
鑑賞No:00181
原題:Batman
製作:1989年/アメリカ/126分
監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートン/ジャック・ニコルソン

無法都市ゴッサム・シティ。そんな街の悪人退治をバットマンが行っていた。ある日、化学工場を襲った暗黒街のボス、グリソムの部下ネピアもバットマンによって退治される。しかし、そのときに浴びた廃液の毒によって容貌が一変したネピアはジョーカーと名乗り、ボスのグリソムを殺した後、バットマンへの復讐を始めることに・・・。

ボブ・ケインの原作漫画の映画化。マイケル・キートンによって最初に作られたバットマン(ブルース・ウェイン)像が印象的なため、以後バットマンの配役が変わるごとに違和感を感じ得なかった。それぐらい私的にはマイケル・キートンのバットマンがハマリ役のように思える。(当時、アメコミのファンからマイケル・キートンの起用に対し批判があったそうだが・・)ジャーカー役のジャック・ニコルソンも熱演しており、全編として暗いイメージのある本作だが、「リターンズ」「フォーエヴァー」「Mrフリーズの逆襲」と続くシリーズの中でもいい出来だと思う。

劇場公開日 1989年12月2日


  1. 洋画-は

2015-06-17

ハリー・ポッターと賢者の石

★★★+
ハリ・ポッターと賢者の石
鑑賞No:01086
原題:Harry Potter and the Sorcerer's Stone
製作:2001年/アメリカ/152分
監督:クリス・コロンバス
出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント

孤児のハリーは親戚の叔母さん夫婦に引き取られていたが、彼らにいじめられる毎日。そんなある日、ハリーに届いた手紙から彼は自分が魔法使いであることを知る。そしてホグワーツ魔法学校に入学することに・・・。

J・K・ローリングのベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの映画化第1弾。原作は読んでいないが、1作目は目新しさもあってまずまず楽しめたというところ。ただ、この作品がこれほど話題を集め、ベストセラーになり、全7作もあるというのはやや不思議。やはり子供向けなのだろうか?また、丁寧に描いているようだが、その分、スピード感が乏しく、間延びした感じは否めなかった。全7作の序章ということで、説明と謎の提供部分が多く、本作だけで完結して十分楽しめるというところまでにはいかなかった。本作の評価は2作目以降の出来にかかっているかもしれない。

劇場公開日 2001年12月1日


  1. 洋画-は

2015-06-16

Laundry ランドリー

★★★★
Laundry ランドリー
鑑賞No:02650
製作:2001年/日本/126分
監督:森淳一
出演:窪塚洋介/小雪/内藤剛志/田鍋謙一郎

脳に障害を抱える青年テルは、祖母が営むコインランドリーで洗濯物を盗まれないように見張り続けている。そんなある日、水絵という女性に出会ったテルは、ランドリーにワンピースを残したまま故郷へ帰ってしまった水絵を追って外の世界へと足を踏み出すが・・・・。

脳に障害がありながら、非常にピュアな心を持つテルを窪塚洋介が好演していた。窪塚洋介はあまりすきな俳優ではなかったが、やはり上手いのかなぁ。最近は悪役が多く、それはそれで板についていて、今のイメージを固めつつあるが、その対極ともいえるこんな役も何とも自然に演じ切れているのは素晴らしい。映画はタイトルが示す通り、テルの働き場所であるコインランドリーを中心に、やってくる人々との出会いを描いているが、それは前半部で、後半はコインランドリーを離れ、ロードムービーの様相を呈してくるという、予想外の展開。最後はホロリとさせられる逸品。

劇場公開日 2002年3月9日


  1. 邦画-ら

2015-06-15

この世で俺/僕だけ

★★
この世で俺/僕だけ
鑑賞No:02665
製作:2014年/日本/109分
監督:月川翔
出演:マキタスポーツ/池松壮亮/佐野史郎/野間口徹

元バンドマンで今はしがない中年サラリーマンの伊藤博と、警察官の父親への屈折した思いを抱く不良高校生・黒田甲賀。伊藤はあるテレビ番組を見たことをきっかけに、怪しげな男がコンビニ前に止めた車を思いきって強奪。その様子に何かを感じた甲賀は伊藤を追いかけ、捕まえるが、そこで2人は車の後部座席にあった段ボール箱の中に、ひとりの赤ん坊を見つける。その赤ん坊は街の再開発に反対する政治家・大隈泰三の子どもで、大隈の立候補を阻止したい市長の指示で、ヤクザが偽装誘拐を企てていたことがわかるが・・・・。

面白そうな予感がしたので期待して観たが、大して面白くはなかった。ストーリーに奇想天外な展開あるいは大ドンデン返しなど、予想外のものを大いに期待していたのだが、それがなかったのが大きな原因。また、内容があまりない割には、何か冗長でダラダラした感が否めなかった。109分の作品だが、さっさとやれば半分ぐらいの時間で終わりそうな感じ。ダラダラしている割にはつながりはぎこちなく、スムーズな展開とも言いにくい。リアリティもなく、観ていて、何なのこの映画は?と思ってしまった。

劇場公開日 2015年1月31日


  1. 邦画-こ

2015-06-14

レイダース/失われたアーク《聖櫃》

★★★★+
レイダース
鑑賞No:00256
原題:Raiders of the Lost Ark
製作:1981年/アメリカ/115分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ハリソン・フォード/カレン・アレン

ナチス・ドイツのヒトラーは、持つことによって多大な力を発揮するといわれている伝説の聖櫃(アーク)の行方を追っていた。アメリカ政府はこれを阻止すべく、考古学の教授インディアナ・ジョーンズ博士にアーク発掘の任務を要請する。要請をうけたインディは早速エジプトに渡り、発掘調査に入るが・・・。

第2次世界大戦勃発前の1936年を舞台にした、伝説の聖櫃をめぐる冒険活劇。この映画、初めて観たときには、テンポのいいストーリー展開と、連続して訪れるハラハラドキドキ感に拍手喝采でした。本作からすでに20数余年経ち、同類の映画も多々作られ、またCG技術も驚異的に発達したため、改めて観ると見劣りする部分もあるが、全体的に文句なく楽しめる娯楽作としては今なお、存在感のある作品。

劇場公開日 1981年12月5日


  1. 洋画-れ

2015-06-13

ロック わんこの島

★★★+
ロック_わんこの島
鑑賞No:02218
製作:2011年/日本/123分
監督:中江功
出演:佐藤隆太/麻生久美子/土師野隆之介/岡田義徳

伊豆諸島・三宅島で民宿を営む野山家は父・松男、母・貴子、祖母・房子、そして息子の芯の4人で幸せに暮らしていた。しかし2000年8月、三宅島の噴火により全島民が避難することとなり、芯は生まれた時から育てていた愛犬ロックとの別れを余儀なくされる・・・。

フジテレビの情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」で話題を呼ん だ実話を基に製作された作品。実話については全く知らないし、どの部分が実話で、どの部分が創作かもわからないけれど、観る者に感動を与えるようなストーリーになっている。ただ、出来すぎの内容に創作性の強さは感じられ、ネットでもこの作品に対する賛否両論は激しい。三宅島噴火に関するメッセージ性は逆に弱く、子供と動物を使うことによる安易なお涙頂戴ドラマの感は拭えない。

劇場公開日 2011年7月23日


  1. 邦画-ろ

2015-06-12

そこのみにて光輝く

★★★★+
そこのみにて光輝く
鑑賞No:02663
製作:2014年/日本/120分
監督:呉美保
出演:綾野剛/池脇千鶴/菅田将暉/高橋和也

仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、水商売で一家を支える千夏がいた。世間からさげすまれたその場所で、ひとり光輝く千夏に達夫はひかれていく・・・・。

41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の唯一の長編小説を基にした作品。主人公の達夫は、むかし働いていた山の現場で部下を死なせてしまうという十字架を背負って生きていたが、偶然知り合った拓児とその姉・千夏はさらに重いものを背負っており、主人公に匹敵あるいは上回る存在感があった。まさにこの3人が主人公のような感じだ。そして終始漂う重苦しい空気。特に後半以降は、決してタダでは済まない、絶対にハッピーエンドはありえない、といった雰囲気いっぱいで、もう何が起こるのかハラハラしっぱなしだった。予想通り事件は起きるが、どうも最後までスッキリしない感じで後味はイマイチ。

劇場公開日 2014年4月19日


  1. 邦画-そ

2015-06-10

チャッピー

★★★
チャッピー
鑑賞No:02664
原題:Chappie
製作:2015年/アメリカ/120分
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー/デブ・パテル

2016年、南アフリカのヨハネスブルグでは、テトラバール社の開発した警察ロボットが配備されて注目を集めていた。ロボット開発者のディオンは、自ら考え、感じる人工知能(AI)を独自開発し、スクラップ寸前の1台のロボットに密かにAIをインストールしようとする。しかし、その矢先にストリートギャングに誘拐されてしまい、AIをインストールして起動したロボットは、ギャングの下でチャッピーと名付けられ、ギャングとしての生き方を学び、成長していく。そして、ディオンのライバルでもある科学者ヴィンセントにチャッピーのことが知られ、その存在を危険視するヴィンセントによって、チャッピーは追い詰められていく・・・・。

ある意味、現実の近未来のロボット社会を予感させる作品。ロボットはAI技術の進歩でより人間に近づき、意識を転送しボディを取り換えることで不老不死も夢ではないという、まさに究極に達することができる。凄いことであり、また空恐ろしいことでもあるが、この映画を観ていると、まんざら単なるSF映画とも思えない実現性を感じた。チャッピーはピュアな人間らしいロボットで好感が持てたが、周りの人間たちは「ママ」以外はみな自己中心で、チャッピーとは対照的に描かれていたが、終盤はチャッピーの影響を受けてか、ニンジャなどは男らしい一面も見せ、少しスッキリした。ただ、ラストは続編の意欲ありありで、感動作にまでは至らなかった。

劇場公開日 2015年5月23日


  1. 洋画-ち

2015-06-09

花宵道中

★★★
花宵道中
鑑賞No:2659
製作:2014年/日本/102分
監督:豊島圭介
出演:安達祐実/淵上泰史/小篠恵奈/三津谷葉子

江戸時代末期、新吉原。人気女郎・朝霧は、とらわれの身でありながらも懸命に働き、遊郭から離れることができる年季明けを迎えようとしていた。そんなある日、縁日に出掛けた彼女は半次郎という青年に出会う。彼に心を奪われてしまう彼女だったが、花魁(おいらん)という身分ゆえにかなわぬ恋と諦める。しかし、日増しに思いが募るに従って、彼女の運命は大きく変化していく・・・・。

宮木あや子の小説の実写化。安達祐実の濡れ場シーンは思った以上に大胆で、思い切ったなぁという感じはしたが、映画の内容はありきたりの純愛もの。ただ、結末はハッピーエンドとはいかず、こういう稼業にありがちな最期だったのはちょっと残念だった。また、濡れ場が多く長い分、やや冗長で、テンポが悪い感は否めなかった。

劇場公開日 2014年11月8日


  1. 邦画-は

2015-06-08

メイズ・ランナー

★★★+
メイズ・ランナー
鑑賞No:02661
原題:The Maze Runner
製作:2014年/アメリカ/113分
監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン/カヤ・スコデラーリオ

高い壁で囲まれたエリアに、記憶を失った1人の少年が姿を現す。そこには月に1回の頻度で彼と同じような若者が生活物資と共に送り込まれており、彼らはコミュニティを形成して暮らしていた。エリアの周囲には巨大な迷路があり、その謎を解明しなければ外界へ戻ることはできない。迷路の扉は夜になると閉ざされ、朝が来るまでに内部の構造が変化してしまう。若者たちは脱出を図るべく迷路の探索を続けるが・・・・。

全世界55か国No.1ヒット記録樹立の作品ということで期待して観たが、意外と普通。謎もラストに解けはするが、意外性は薄い。謎の迷路だが、こちらも思ったほどのシーンは少なく、出てくる怪物も俊敏なようで主人公の速さには追いつけない、何ともリアリティのなさ。リアリティの無さと言えば、主人公ありきなので、迷路内での崩壊シーンや壁が閉まるシーンなんかも、どうも人間の動きよりも遅いため、スピード感が伝わってこない。本シリーズは3部作らしいが、そこまでの魅力がイマイチ感じられない作品。

劇場公開日 2015年5月22日


  1. 洋画-め

2015-06-07

明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。

★★★+
明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。
鑑賞No:02214
製作:2010年/日本/95分
監督:上利竜太
出演:谷村美月/西田尚美/六角精児/山下容莉枝

桜美散は、働き始めてまだ3ヶ月の新人AD。憧れて飛び込んだテレビの世界だったが、結婚し損ねたお局デスク、セクハラまがいの先輩ディレクター、ろくに仕事もしないのに高いギャラだけもらう大御所放送作家などなど、クセモノばかりだった。そして毎日のようにミスをしては怒鳴られ落ち込んでいたが、そんな彼女の心の支えは、いつも優しく慰めてくれる先輩・堂本照子APと、密かに恋心を寄せるファミレスで出会ったイケメンだった・・・。

一般人には分からない、テレビ業界の裏側をコミカルに描いた作品。知られざる世界の本当にありそうな裏話ばかりで結構楽しめる。そんな世界で孤軍奮闘する新人AD役を谷村美月がうまく演じていた。内容は多少バタバタしていて、落ち着きがないのが難だったが。本来は俳優ではないタレントが多く出演しているのもちょっと気になったが、それなりに楽しめる作品。

劇場公開日 2010年8月1日


  1. 邦画-あ

2015-06-06

アイ・フランケンシュタイン

★★
アイ・フランケンシュタイン
鑑賞No:02608
原題:I, Frankenstein
製作:2014年/アメリカ/92分
監督:スチュアート・ビーティー
出演:アーロン・エッカート/ビル・ナイ

かつてヴィクター・フランケンシュタイン博士が創造した人造人間アダム・フランケンシュタインは、誕生から200年を経た現代もなお、ひそかに生き続けていた。やがて世界支配を目論む悪魔と、それを阻止せんとする天使との全面戦争が巻き起こり、フランケンシュタインは自身のもつ特殊な「再生細胞」が戦いの鍵を握っていることを知り、戦いに身を投じていく・・・・。

映像的にはよかったが、その分の内容が全くついてきていない。そもそもフランケンシュタインはタイトルにするほどの関係はなく、メインはガーゴイル。ただ、ガーゴイルでは誰も興味を惹かないだろうということで、知名度の高いフランケンシュタインの名を借りたというのが見え見え。だから本来持つフランケンシュタインの哀愁というものが伝わってこない。何とも残念な作品。

劇場公開日 2014年9月6日


  1. 洋画-あ

2015-06-05

グリーン・ランタン

★★
グリーン・ランタン
鑑賞No:02219
原題:Green Lantern
製作:2011年/アメリカ/114分
監督:マーティン・キャンベル
出演:ライアン・レイノルズ/ブレイク・ライブリー

米空軍テストパイロットのハル・ジョーダンはある日、宇宙の平和と正義を守る組織「グリーン・ランタン」の一員に選ばれる。宇宙最強の武器と言われるパワーリングの力に当初は戸惑うハルだったが、幼なじみで恋人のキャロルや仲間たちを守るため、全宇宙を巻き込んだ壮大な戦いに身を投じていく・・・・。

CG技術の発達で、この手の映画が作りやすくなったのだろうか、やたらコミック・ヒーローの映画化が立て続いているが、この作品もその一つ。日本人の誰もが知っているアメコミ・ヒーローと比べるとメジャーではない主人公なので、イマイチとっつきにくさはあった。特に、メジャーでないがゆえに、より際立った特徴があれば印象に残りやすいのだが、あまりにも特徴に欠けるヒーローという印象しか残らなかった。おそらく、観てしばらくたつとストーリーを忘れそうな作品。

劇場公開日 2011年9月10日


  1. 洋画-く

2015-06-04

アウトブレイク

★★★★
アウトブレイク
鑑賞No:00399
原題:Outbreak
製作:1995年/アメリカ/128分
監督:ウォルフガング・ピーターゼン
出演:ダスティン・ホフマン/レネ・ルッソ/モーガン・フリーマン

アフリカの小さな村に派遣された米国陸軍伝染病医学研究所のサムは、村人が未知のウィルスで次々と死んでいくのを目の当たりにする。一方、カリフォルニア州の町でも同じ症状の伝染病が発生し、かけつけたサムはペスト以上のウィルスであることを知る。しかし陸軍が提供した血清が、ウィルスに感染した猿に奇跡的な効果を示したことから、サムはある疑問を抱いた・・・。

恐るべき伝染力と死亡率を持つ新型ウィルスの脅威を描くサイエンス・スリラー。公開時にエボラ出血熱がはやっていたせいもあり、新型ウィルスの恐怖はより現実性を持って迫ってきた。本作はエボラ・ウィルスそのものではないが、エボラよりも致死性が高い設定のモタバ・ウィルスは容易に現実のエボラ出血熱を想像させた。新型ウィルスに感染された町という閉鎖空間、ウィルスという見えない敵、次々と死んでいく住民、そして解決方法は町の殲滅しかないという絶望感とタイムリミット、スリリングなパニックものに必要な要素が十分用意されたサスペンスである。

劇場公開日 1995年4月29日


  1. 洋画-あ

2015-06-02

96時間 レクイエム

★★★+
96時間 レクイエム
鑑賞No:02662
原題:Taken 3
製作:2015年/フランス/109分
監督:オリビエ・メガトン
出演:リーアム・ニーソン/フォレスト・ウィテカー

愛する家族の命を狙う犯罪織を壊滅させた元CIA工作員ブライアンは、幸せな暮らしを取りもどそうとした矢先、元妻レノーアを何者かに殺されてしまう。元妻殺しの容疑者として警察からも追われる身となったブライアンは、娘キムを守るため、そして真実を暴いて復讐を果たすため、並はずれた肉体と頭脳を駆使して黒幕探しに奔走するが・・・・。

人気サスペンスアクション「96時間」のシリーズ第3作。それにしても、リーアム・ニーソン、いい加減、いいお歳ですが、年齢を感じさせないアクションには驚かされます。でも、ちょっと強すぎ。それに、あれだけ撃たれても決して当たらない。終盤のロシア犯罪組織のボスで元スナイパーのマレンコフがマシンガンで撃っても一発も当たらないとなるとチョット変すぎる。これを言い出すときりがないが、がけやエレベータ溝から転落した車からの脱出や、娘の大学の女子トイレからの脱走など、あり得ないいシーンも多く、ツッコミどころ満載。ただ、ストーリーは分かりやすく、安心して観れる作品。

劇場公開日 2015年1月9日


  1. 洋画-き

2015-06-01

紙の月

★★★★(4.0)
w紙の月
鑑賞No:02660
製作:2014年/日本/126分
監督:吉田大八
出演:宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/田辺誠一

バブル崩壊直後の1994年。夫と2人で暮らす主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事に従事し、その丁寧な仕事ぶりで周囲にも評価されていた。一見すると何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だが、自分への関心が薄い夫との関係にむなしさを感じていた。そんなある日、年下の大学生・光太と出会った梨花は、光太と過ごすうちに顧客の預金に手をつけてしまう。最初は1万円を借りただけのつもりだったが、次第にその行為はエスカレートしていく・・・・。

女子行員が銀行のお金を横領して男に貢ぐという事件は実際にも何件も起こっており、滋賀銀行、足利銀行、三和銀行の横領事件などが有名だが、この作品も実在の事件の例に漏れず、横領した金を男に貢ぎ続け、転落していく様を描いている。ただ、本作のヒロインの女子行員の動機がイマイチ分からない。先ほどの実在の事件の共通点は、ハイミス、婚期遅れ、結婚話などからくる独身女性のあせりが根底にあり、お金は男には貢ぐが自分自身は質素な生活をしており、あくまで悪の元凶は男であって、女子行員には同情すべき点もあった。しかし、本作のヒロインは違う。夫とは多少、気持ちのすれ違いはあるものの、夫自身の人柄は決して問題があるわけではなく、貢がれる若い男も心から悪い男ではない(多少、人生に甘えたところがあり、また浮気もするが・・・)。それなのに、彼女は銀行の金を横領し、それを自分の欲望を満たすため(若い男と優雅に過ごすため)に使っている。決して同情に値しない。やはり天からの制裁を加えるべきと観ていたが、どうもヒロインなので主人公目線で描いているのか、ラストは曖昧あやふや、誤魔化されたような終わり方で消化不良感が残った。

劇場公開日 2014年11月15日



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