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2015-08-31

宇宙人ポール

★★★+
宇宙人ポール
鑑賞No:02207
原題:Paul
製作:2011年/イギリス/104分
監督:グレッグ・モットーラ
出演:サイモン・ペッグ/ニック・フロスト

1947年、ワイオミング州に怪しい飛行物体が落下する。それから60年後。イギリス人のSF作家クライヴとイラストレーターのグレアムは、アメリカ・サンディエゴで開催される世界中のマニアが集うコミコンに参加し、そのあと長年の夢だったアメリカのUFOスポット巡りに出発する。そこでひょんなことからポールと名乗る宇宙人と遭遇し、成り行きで車に乗せる事に・・・・。

ストーリー的には「E.T.」に近いところがあるが、宇宙人のキャラが全然違う。宇宙人ポールの方は流暢な英語を話し、生意気な口調で馴れ馴れしく、下ネタ満載の会話。でも、どこか愛嬌があり、憎めないキャラ。「E.T.」だけでなく、「未知との遭遇」「スター・ウォーズ」「メン・イン・ブラック」などのSF・宇宙人映画へのオマージュも目いっぱいある。ともかく、何も考えずに観れて、大笑いできる楽しい映画。

劇場公開日 2011年12月23日


  1. 洋画-う

2015-08-30

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

★★★★
ミッション_インポッシブル ローグ・ネイション
鑑賞No:02699
原題:Mission: Impossible - Rogue Nation
製作:2015年/アメリカ/132分
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/ジェレミー・レナー

正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハントは、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る・・・・。

トム・クルーズ主演の世界的大ヒットシリーズ「ミッション:インポッシブル」の第5弾。これまでのシリーズでの、任務としての、そしてチームで挑むミッションとは違って、孤立した状態で自分の無実を証明するために挑むミッションという、全く状況の違った設定だったが、意外と今までで一番面白かったかもしれない。また、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントはいつもながらのスペシャリストぶりを発揮し見せてくれるが、これまた意外と今回は本当に死にかけるピンチのシーンも多く、孤立したエージェントの弱さを垣間見せている。アクションシーンはちょっと笑ってしまうぐらい、あり得ないシーンの連続だが、本シリーズでは見慣れてしまったので、お決まりとしてすんなり観れる。本シリーズも5作目となったが、うまくマンネリ化を打破して、面白く仕上がっていた。

劇場公開日 2015年8月7日


  1. 洋画-み

2015-08-29

NECK ネック

★★+
NECK.jpg
鑑賞No:02208
製作:2010年/日本/96分
監督:白川士
出演:相武紗季/溝端淳平/平岡祐太/板東英二

大学のマドンナ・真山杉奈に恋する首藤友和は、玉砕を覚悟で杉菜に告白をする。すると友和は彼女の研究室に呼び出され、そこに置かれた大きな木箱に入れられてしまう。その、首だけ出る木箱「ネックマシーン」はお化けを作り出そうとしている杉奈の研究道具で、友和はその実験台として選ばれたのだった・・・・。

舞城王太郎が映画作品のために書き下ろしたホラー・エンターテインメント。ホラーとはいいながら全然怖い要素はなく、かといって低俗なコメディのため、大して笑えない。やたらドタバタしている感が強く、ストーリーもあったものではない。ともかく一言でいえばくだらない映画ということになってしまうが、子供と気楽に観る程度ならいいかも。

劇場公開日 2010年8月21日


  1. 洋画-ね

2015-08-27

木村家の人びと

★★★★
木村家の人びと
鑑賞No:00291
製作:1988年/日本/113分
監督:滝田洋二郎
出演:鹿賀丈史/桃井かおり/岩崎ひろみ/伊嵜充則

お金に異常なまでに執着を持つ木村家。朝からモーニング・コール・サービスや新聞配達、出前弁当、白タクと小銭を稼ぎまくるアルバイトをしている。ある日、この異常な一家の生活を見かねた嫁兄の夫婦がある提案をするが・・・。

小銭を貯めることに執着している一家を描くホーム・コメディ。評論でこの一家を“明るい守銭奴”と記載してあったが、まさにその通り。お金の稼ぎ方に賛否両論はあると思うが、いろんなアイデアでお金を稼ごうという姿勢や、それなりの努力は立派。ただしこんなことをしてまでも・・・という金儲けの手法もあってすべて感心するわけにもいかない。これに対し、一緒に金儲けに執心しながらも冷めた目で両親を見ている子供たちが救いだった。

劇場公開日 1988年5月14日


  1. 邦画-き

2015-08-26

犬神家の一族

★★★★
犬神家の一族(2006年)
鑑賞No:01390
製作:2006年/日本/136分
監督:市川崑
出演:石坂浩二/松嶋菜々子/尾上菊之助/富司純子

犬神一族の総帥・犬神佐兵衛の死去に伴い、一族が集まる中で遺言状が公開される。しかしそこには親族ではない珠世に全財産が譲るとの記載がされていた。それを機に一族の争いは連続殺人事件となっていく・・・。

1976年に公開された横溝正史原作の傑作ミステリーを忠実にリメイクした作品。金田一耕助役は30年前と同様、石坂浩二が演じる。ストーリー構成は30年前とほとんど同じで新奇性はないものの、却って安心してストーリーや謎解きに集中できてよかった。(すでに犯人は知っているので、犯罪を検証するような気持ちで観れた)ただなんで今、同じ監督で同じストーリー構成のリメイクを作るのか?は疑問であるが。俳優陣はベテラン・演技派を取り揃え重厚な雰囲気を醸し出しながら、犬神家を離れた宿屋のシーンには三谷幸喜や林家木久蔵を配し、おどろおどろしい物語をひととき和ませている。存在感のある松坂慶子や、美しいながらも凛とした女性を演じた松嶋菜々子の演技も光った。ただし30年前の作品の何か暗く異様な雰囲気さがかなり薄らいでいる感じはした。逆に最新の映像技術でリアルに表現できるだろう生首や湖での逆立ち死体はむしろ30年前と変わらず、作り物っぽさが目立った。

劇場公開日 2006年12月16日


  1. 邦画-い

2015-08-25

ソロモンの偽証 後篇・裁判

★★★
ソロモンの偽証 後篇・裁判
鑑賞No:02693
製作:2015年/日本/146分
監督:成島出
出演:藤野涼子/板垣瑞生/石井杏奈/清水尋也

男子生徒・柏木卓也の死から始まった一連の事件に揺れる城東第三中学校で、前代未聞となる子どもによる子どもだけの校内裁判が行われることになった。告発状によって柏木卓也殺害の嫌疑をかけられた問題児の大出俊次を被告に、校内裁判の提案者である藤野涼子は、検事として大出の有罪を立証しようとする。対して、他校生でありながら裁判に参加する神原和彦は大出の弁護人となり、涼子と対峙する。さまざまな思惑が絡まり合う中、涼子らは必死で真相を究明しようとするが・・・・。

ベストセラー作家の宮部みゆきが、「小説新潮」で9年間にわたり連載したミステリー巨編「ソロモンの偽証」を映画化した2部作の後編。前篇では謎だけ残し、何ら解決を提示せず、後篇の裁判に委ねる形として終わったが、その期待した裁判は、後篇に入っても最初の1時間はその準備が描かれ、なかなか始まらないという、勿体ぶりを見せる。それでも裁判が始まると、その進行に惹きこまれはするが、ただ内容は驚くような展開はなく、期待外れというか、拍子抜け。びっくりするような新事実や、想像していなかった大ドンデン返しを期待していたが、すべて予想内、想定内の範囲で、もはやミステリーとは言い難い内容。映画ではあるが、中学生の、大人顔負けの裁判が見れたという程度の作品。

劇場公開日 2015年4月11日


  1. 邦画-そ

2015-08-24

ソロモンの偽証 前篇・事件

★★★
ソロモンの偽証 前篇・事件
鑑賞No:02692
製作:2015年/日本/121分
監督:成島出
出演:藤野涼子/板垣瑞生/石井杏奈/清水尋也

バブル経済が終焉を迎えつつあった1990年12月25日のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒・柏木卓也が屋上から転落死した遺体となって発見される。警察は自殺と断定するが、さまざまな疑惑や推測が飛び交い、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次を名指しした殺人の告発状が届き、事態は混沌としていく。遺体の第一発見者で2年A組のクラス委員を務めていた藤野涼子は、柏木の小学校時代の友人という他校生・神原和彦らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと学校内裁判の開廷を決意するが・・・・。

ベストセラー作家の宮部みゆきが、「小説新潮」で9年間にわたり連載したミステリー巨編「ソロモンの偽証」を映画化した2部作の前編。かなり期待して観始めたが、事件自体は意外と単純でハラハラ感は皆無。ストーリー進行もややダラダラしており、退屈感は否めない。ミステリー性も意外とない。事件は自殺か殺人かということが最大の争点だが、告発状の差出人が冒頭で分かっているし、名指しされた生徒も犯人でないことが明らかだからだ。さらに、前篇では何ら解決は見出せず、後篇の裁判に委ねる形なので、本作だけではあまりにも消化不良感が大きい。逆に後篇の裁判に対する期待は高まった。前篇はミステリーというよりも学校関係で発生した事件に対する、学校、家庭、教師、生徒、世間、マスコミなどの対応、思いなどを描いた社会ドラマといえる。

劇場公開日 2015年3月7日



  1. 邦画-そ

2015-08-23

木更津キャッツアイ 日本シリーズ

★★★
木更津キャッツアイ
鑑賞No:01396
製作:2003年/日本/123分
監督:金子文紀
出演:岡田准一/櫻井翔/酒井若菜/岡田義徳

余命半年を宣告されたぶっさんだが不思議と元気に過ごしていた。21歳最後の夏に木更津で盛大にロックフェスティバルを開くことになり、キャッツのメンバーも氣志團の推薦でラブソングを歌うことに。そんな時、死んだはずのオジーが生き返り大騒ぎになる・・・。

TVシリーズは見ず、先に「ワールドシリーズ」を観ての本作鑑賞となったため、ストーリーが前後しているが、元々ハチャメチャなストーリーなので気にせず楽しめた。癖のある出演者が多く、それぞれの個性を活かした演出となっているし、哀川翔まで出ているのには驚いた。

劇場公開日 2003年11月1日


  1. 邦画-き

2015-08-22

エラゴン 遺志を継ぐ者

★★
エラゴン
鑑賞No:01395
原題:Eragon
製作:2006年/アメリカ/104分
監督:シュテフェン・ファンマイアー
出演:エド・スペリーアス/ジェレミー・アイアンズ

暴君ガルバトリックスのもとからドラゴンの卵を盗み出した反乱軍は追っ手に追われ、卵を魔法で転送する。その卵を森で拾ったのは少年エラゴンだった。そしてエラゴンが家に持ち帰った卵からドラゴンが誕生するのだった・・・。

クリストファー・パオリーニ原作の3部作小説の第1部。観る前のイメージとしては、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア国物語」を思い起こしていたが、内容的・スケール的にはいたって単純でひとまわりもふたまわりも小さくした感じがした。重要な役割としてドラゴンが出てくるが、メスであり表情も柔らかく、従来のドラゴンとは違った印象があった(迫力という点では欠けていた)。単純ゆえ分かりやすいストーリーではあるが、物足らなさの残る作品。

劇場公開日 2006年12月16日


  1. 洋画-え

2015-08-21

ジュピター

★★★+
ジュピター
鑑賞No:02696
原題:Jupiter Ascending
製作:2015年/アメリカ/127分
監督:アンディ・ウォシャウスキー/ラナ・ウォシャウスキー
出演:チャニング・テイタム/ミラ・クニス

宇宙最大の王朝に支配されている地球。家政婦として働くジュピターは、何者かに襲われたことをきっかけに、自身がその王朝の王族であることを知る。王朝ではバレム、タイタス、カリークというアブラサクス家の3兄妹が権力争いを繰り広げており、それぞれが自身の目的のためジュピターを狙っていた。ジュピターは、遺伝子操作で戦うために生み出された戦士ケイン・ワイズに助けられながら、アブラサクスの野望から地球を守るために戦いに身を投じていく・・・・。

観る前は超科学的なSF映画と勝手に思い込んでいたが、そうではなく、観ていてもっと壮大なスペースオペラ的SFドラマが展開するかと思ったが、そうでもない、中途半端な出来にちょっとガッカリ。宇宙人も、もっと創造的な造形なら興味を惹いたが、「スター・ウォーズ」に出てきたような古めかしい宇宙人や、ロズウェル事件で描かれた古典的宇宙人らしきものが出てきたのには、もはや失笑するしかなかった。CGはかなりよかったが、スピード感がありすぎて逆についていけないところもあった。古典的ではあるが、もう少しうまく作ればもっと面白くできたのでは?と思わせる設定だっただけに残念。適役も何か弱弱しいイメージで迫力がなかったのもマイナス点だ。

劇場公開日 2015年3月28日


  1. 洋画-し

2015-08-20

ジョーカー・ゲーム

★★★
ジョーカー・ゲーム
鑑賞No:02697
製作:2015年/日本/108分
監督:入江悠
出演:亀梨和也/深田恭子/伊勢谷友介/小澤征悦

第2次世界大戦前夜の陸軍士官学校。上官の命令に背き、極刑となるはずだった嘉藤は、陸軍内に極秘裏に設立された諜報組織「D機関」の結城中佐に助けられる。数々の訓練を経て諜報員となった嘉藤は、初めての任務として、米国大使グラハムが持つ「ブラックノート」と呼ばれる機密文書を奪取するよう命じられる。しかし、そんな嘉藤の前にグラハムの愛人でもある謎の女リンが立ちふさがる・・・・。

2009年・第30回吉川英治文学新人賞や第62回日本推理作家協会賞を受賞した柳広司の同名スパイ小説の映画化。主人公がD機関の結城中佐に救われ、D機関に採用されるまでのくだりは、主人公の飛びぬけた才能に、本格的なスパイ映画の展開を予想させるが、いざ任務が始まると、だんだん期待は裏切られていく。優秀そうに見えた主人公はリンという女の色香に惑わされ、失敗の連続。そもそも情に弱いスパイって、その時点で失格じゃないの?その上、中盤からは英国諜報機関との「ブラックノート」の争奪戦が中心だが、どちらも一流のスパイとは思えない間抜けさは、ルパン三世を見ているようなドタバタ劇に象徴されるよう。やはり日本で本格的なスパイ物は無理なのだろうか。

劇場公開日 2015年1月31日


  1. 邦画-し

2015-08-19

大奥

★★★+
大奥
鑑賞No:01392
製作:2006年/日本/125分
監督:林徹
出演:仲間由紀恵/西島秀俊/井川遥/及川光博

徳川7代将軍家継の御世、大奥で権勢を誇っていたのが家継の生母・月光院だった。子がないゆえ劣勢だった先代正室の天英院は勢力挽回のため、月光院を陥れるべく画策を始める。人気歌舞伎役者・生島新五郎を買収して、月光院派である大奥総取締・絵島を篭絡させようとするのだった・・・。

人気TVドラマの劇場版。実際に1714年に起きた大奥史上最大のスキャンダル、絵島生島事件を題材としている。TVドラマの「大奥」は観たことがないので何を放映しているが一切知らなかったが、この劇場版に興味を持ったのは実在の事件を扱っていたため。過去の芝居等で広く知られている「絵島生島事件」よりは史実に近い感じがしたし、この事件の背景である大奥内外の権力闘争もよく描かれていた。変な愛憎劇や史実を題材にしただけのラブロマンスかと危惧しながら観たが、なかなか満足のいく内容。ただし遠島になるはずの生島が映画では???。

劇場公開日 2006年12月23日


  1. 邦画-お

2015-08-18

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

★★★+
木更津キャッツアイ2
鑑賞No:01387
製作:2006年/日本/131分
監督:金子文紀
出演:岡田准一/櫻井翔/佐藤隆太/酒井若菜

幾多の苦難を跳ね飛ばし生き延びたぶっさんが死んで3年。木更津市長が進める再開発計画の場所である空き地でバンビが天の声を聞く。それは「それを作れば彼はやってくる」というぶっさんの声だった。疎遠だったキャッツ・メンバーを木更津に呼び戻したバンビは、試行錯誤しながらやがて空き地に野球場を作ることに・・・。

TV放送で人気を得、映画化されたシリーズの完結編。実はTV版も前作の映画版を観たことがなかった作品。よって観始めはよく分からなかったが、それでも次第に理解できる親切で見事な構成だった。細かい部分はさすがに前作等を観ていないと分からないが、ともかく小ネタが次々と出てきて飽きさせない。野球映画かと思いきや、そこまで野球は描かれておらず、「フィールド・オブ・ドリームス」のような展開ながら、ゾンビが出てくる展開は爆笑。初めて観ても大いに楽しめる。

劇場公開日 2006年10月28日


  1. 邦画-き

2015-08-17

シン・シティ 復讐の女神

★★★★
シン・シティ 復讐の女神
鑑賞No:02695
原題:Sin City: A Dame to Kill For
製作:2014年/アメリカ/103分
監督:ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー
出演:ミッキー・ローク/ジェシカ・アルバ

どこからともなく、ならず者たちが集う街シン・シティ。ストリップバーの看板ダンサーのナンシーは、なまめかしいダンスで男たちを癒やしながら愛していた刑事ハーティガンに死をもたらした街の支配者ロアーク上院議員に復讐するチャンスをうかがっていた。だが、ロアークは手段を尽くして力を拡大、さらに悪女エヴァの登場で街の腐敗は加速していく。そんな中、ギャンブラーのジョニーがロアークにポーカーで勝負を挑む・・・・。

悪徳がはびこる街シン・シティを舞台に、アウトサイダーたちの生きざまをハードボイルドに描いた「シン・シティ」の9年ぶりとなる続編。前作同様、モノクロームの中に鮮烈な色彩を映えさせた「シン・シティ」独特の映像美は継承されている。前作からのエピソードの続きと新たなエピソードを加えた内容になっているが、ストーリーは至って分かりやすい。映倫区分がR15+も尤もと思わせる暴力シーンが多く、「キル・ビル」を彷彿させる。ともかく容赦ない殺戮に唖然とする作品。

劇場公開日 2015年1月10日


  1. 洋画-し

2015-08-16

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

★★+
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
鑑賞No:02698
製作:2015年/日本/98分
監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬/長谷川博己/水原希子/本郷奏多

100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半が捕食され、文明は崩壊。生き延びた人々は巨大な壁を三重に築き、その中で暮らしていた。壁に守られた安寧とした生活に苛立ちを覚えるエレンは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていたが、ある時、そんなエレンの目の前に人類の想定を超える超大型巨人が出現。壁の一部を破壊し、そこから巨人たちが町になだれ込んでくる。次々と巨人が人間を食らう地獄をからくも生き延びたエレンは、2年後、対巨人兵器の立体機動装置で武装した調査兵団の一員になっていた。調査兵団は壊された壁の修復作戦を決行するが・・・・。

原作は読んでいないが、予告編から大いに期待していた作品だが、まず上映時間の98分というのを見て嫌な不安が頭をよぎった。長尺だから大作で見ごたえあるとは限らないが、予告編を見る限り大作感がプンプンしていたにも拘らず、この短尺さは何を意味するのかと思ったからだ。そしてその不安は的中する。あまり説明がなく、テンポよく進むストーリー展開は、ある意味、小気味よく感じられはしたが、ストーリー性が感じられない分、内容の薄っぺらさを露呈した感じ。さすがに映像的には最初の壁を破壊する超大型巨人の登場シーンはアニメチックな巨人ではあったが迫力があった。ただ、そのあとに出てくる巨人はリアルではあるが、嫌悪感を催す造形でちょっと気持ち悪かった(監督の狙いなのかもしれないが・・・)。それ以降は何か安物のB級ゾンビ映画でも観ているようで、とてもあれだけ大々的に宣伝していた大作映画とは思えない内容。本作は2部作構成の作品だが、前編を観終わってこれほど後編を観たいと思わなかった作品も珍しい。

劇場公開日 2015年8月1日



  1. 邦画-し

2015-08-15

さよなら歌舞伎町

★★★+
さよなら歌舞伎町
鑑賞No:02694
製作:2014年/日本/135分
監督:廣木隆一
出演:染谷将太/前田敦子/イ・ウヌ/ロイ

一流ホテル勤めと周囲に偽りラブホテルの店長をしている徹は、ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶との関係が倦怠期になりかけていた。歌舞伎町にあるラブホテルに出勤し多忙な1日が始まるが、ホテルでは家出少女と来店した風俗スカウトマン、時効を間近に控え男と潜伏生活を送るホテルの清掃人など、年齢も職業もさまざまな男女の人生が交錯し・・・・。

染谷将太と前田敦子の初共演で話題となった本作だが、実態は染谷将太を主人公とした群像劇。前田敦子は染谷将太の恋人役だが、数々のエピソードの中の1つの登場人物レベルで、そのエピソードも大した内容ではないため、インパクトは薄い。逆に印象に残り、エピソードとしても作品の核となる、時効を待つ男とそれをかくまうホテルの清掃員、恋人にホステスと偽って働くデリヘル嬢のエピソードがなかなか良い。同じラブホテルに主人公の恋人や妹、時効を待つ男女を追う刑事などが居合わせるという、奇跡的な偶然はちょっと行き過ぎだが、1つ1つ単独ではあってもおかしくないエピソードなので、映画的には目をつぶれるか。時効の件はどういう結末で終わるのか興味津々だったが、この結末にはどうも100%納得できない、何かもやもや感が残った。でも最悪はエンディング直前のラストでの前田敦子のソロで歌うシーン。歌唱力の無さに興ざめした。
 
劇場公開日 2015年1月24日



  1. 邦画-さ

2015-08-14

イン・ザ・カット

★★+
イン・ザ・カット
鑑賞No:01386
原題:In the Cut
製作:2003年/アメリカ/119分
監督:ジェーン・カンピオン
出演:メグ・ライアン/マーク・ラファロ

大学講師のフラニーが住む近所で猟奇的な殺人事件が起こる。そしてフラニーは犯人らしき男を目撃していた。やがて彼女のところに刑事マロイが来るが、それを機に彼女の身に危険なことが起こりはじめる。フラニーはマロイと関係を持つ一方、犯人としてマロイを疑うようになる・・・。

ロマンティック・コメディの女王メグ・ライアンがヌードも辞さない体当たり演技を披露した作品。メグ・ライアンのチャレンジ精神(?)は買うが、彼女には相応しいとはいい難い役であり、また作品(ストーリー)自体、今ひとつ魅力のあるものではなかった。製作をニコール・キッドマンが担当しているが、彼女の方がイメージ的に似合う作品のように思えた。

劇場公開日 2004年4月3日


  1. 洋画-い

2015-08-12

ゆきゆきて、神軍

★★
ゆきゆきて神軍
鑑賞No:00347
製作:1987年/日本/122分
監督:原一男
出演:奥崎謙三

1982年、兵庫県神戸市。妻・シズミと二人でバッテリー商を営む奥崎謙三は、ニューギニア戦の生き残りであり、69年に、死んだ戦友の怨念をこめて“ヤマザキ、天皇を撃て!”と叫んで天皇にパチンコ玉4個を発射した男である。奥崎はニューギニアの地に自分の手で埋葬した故・島本一等兵の母を訪ね、彼女をニューギニアの旅に連れていくことを約束した。奥崎の所属部隊・独立工兵第36連隊で、終戦後23日もたってから“敵前逃亡”の罪で二人の兵士が射殺された事件があったことを知った奥崎は行動を開始した・・・・。

個性的な記録映画で、一般にはとても受け入れられないと思われた作品だったが、ロングラン上映される異例のヒット作となった作品。ただ、奥崎の執拗な追及を原監督は忠実にカメラで追っていくドキュメンタリーだが、その様子は傍若無人で苦々しい感情に何度もさせられる。それが一方では受けて、ロングラン上映になったのだろうけど、気分のいい映画ではない。

劇場公開日 1987年8月1日


  1. 邦画-ゆ

2015-08-11

第十七番

★★★
第十七番
鑑賞No:02690
原題:Number Seventeen
製作:1932年/イギリス/61分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:レオン・M・ライオン /アン・グレイ

宝石泥棒を追う刑事が、第十七番と呼ばれる廃屋で死体を発見。そこでベンという謎の男と出会う。その後現れた3人の男たちと宝石争奪戦が始まり、貨物列車で逃走する3人の泥棒を追う刑事とベンだったが・・・・。

この作品はヒッチコックがイギリス時代に監督した作品。本作の舞台は大きく2つに分かれる。前半は古びた貸家内。そして後半は疾走する機関車内。前半の貸家内でのシーンはいかにもヒッチコックらしい演出が多いが、ややドタバタ感が強い。また、人物説明がなく、ベン以外はどの男たちもあまり特徴がないので次々に出てきても混乱するだけで分かりにくかった。後半の機関車のシーンは一転、ヒッチコックらしからぬハードなアクションシーンで、ラストの船との大衝突までいくとは驚きだった。ただ、ここまで大惨事になるほどの前半のストーリー展開ではなかっただけに、驚きは意外性だけでなく、ストーリー設定の貧弱さにもある。ヒッチコック作品としてはイマイチ。

劇場未公開


  1. 洋画-た

2015-08-10

ジュラシック・ワールド

★★★★
ジュラシック・ワールド
鑑賞No:02691
原題:Jurassic World
製作:2015年/アメリカ/125分
監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード

事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが・・・・。

スティーブン・スピルバーグ監督によるメガヒット作「ジュラシック・パーク」のシリーズ4作目。シリーズ4作目だが、初心・原点に戻ったような作品で、変に複雑なストーリーとはせず、単純なストーリーにしたことが初めて観る子供たちにも分かりやすく、大ヒットの原動力にもなったのではないだろうか。CG技術の進歩も目覚ましく、もはや現実かCGか区別がつかない映像はよりリアル感で迫ってくる。ストーリー構成は第1作目に近く、ある意味懐かしさを感じながら観たが、ラストの三段落ちのような結末も第1作目に通じるところがあり、思わず笑ってしまう爽快なラストだった。

劇場公開日 2015年8月5日


  1. 洋画-し

2015-08-09

2001年宇宙の旅

★★★★
2001年宇宙の旅
鑑賞No:00581
原題:2001: A Space Odyssey
製作:1968年/アメリカ/140分
監督:スタンリー・キューブリック
出演:ケア・デュリア/ゲイリー・ロックウッド

月に人が住むようになった時代。月のクレーターの地中からの謎の石碑が発掘され、宇宙評議会のフロイド博士が調査に向かう。それから18カ月後、最新型人工知能「HAL(ハル)9000型コンピュータ」を搭載した宇宙船ディスカバリー号は、デビッド・ボウマン船長、フランク・プールら5人のクルーを乗せて木星探査に向けて航行していた。しかし、その途上でHALが探査計画に対して疑問を抱いていることを打ち明ける。ボウマンとプールはHALの不調を疑い、いざというときはHALの回路を切断することを決めるが、それを知ったHALは反乱を起こす・・・・。

スタンリー・キューブリック監督と原作者アーサ・C・クラークによる、映画史を代表する不朽の名作SF。SF映画の歴史を変えたと言われる作品だが、なかなか難解な内容で、一度観ただけでは理解は難しい。それはSF映画と言いながら、冒頭のサルのシーンからして大きな戸惑いとなる。ただ、宇宙の壮大さというか宇宙観の描写は現代においても色褪せない突出した見事さが感じられる。ゆえに、そんな無限の宇宙にあって、人間の無力感は想像に難くないことがよく描かれている。未だ、ちゃんとこの映画を理解していないが、凄い映画ではあるのだろう。

劇場公開日 1968年4月11日


  1. 洋画-に

2015-08-07

フォロー・ミー

★★★
フォロー・ミー
鑑賞No:00820
原題:The Public Eye
製作:1972年/アメリカ、イギリス/93分
監督:キャロル・リード
出演:ミア・ファロー/トポル/マイケル・ジェイストン

元ヒッピーのベリンダは偶然出会った上流階級出身の会計士チャールズと結婚するが、慣れない上流の暮らしに息の詰まる毎日を送っていた。そんな中、ベリンダの行く先々に白いコートを着た男が現れる。尾行されていることに気づきつつもベリンダは男に興味を持ち始める・・・・。

ピーター・シェーファーの戯曲「プライベート・アイ」を映画化した、キャロル・リード監督の遺作。結婚によってイギリスの上流社会に放り込まれ、その環境についていけないアメリカ人妻のベリンダ、毎日どこかに外出するベリンダに対し浮気を疑い探偵を雇う夫のチャールズ、そしてベリンダに次第に恋心を抱くようになる探偵。この3人が織りなす切ないラブストーリーだが、一歩間違えば変な不倫映画になってしまう内容を、そうとはならない見事な展開とやり取りに仕上げている作品。

劇場公開日 1973年1月13日


  1. 洋画-ふ

2015-08-06

忠臣蔵 花の巻 雪の巻

★★★★
忠臣蔵 花の巻 雪の巻
鑑賞No:02687
製作:1962年/日本/207分
監督:稲垣浩
出演:松本幸四郎(八代目)/加山雄三/三橋達也/宝田明

元禄十四年春三月、年々の慣例として勅使饗応の役を申し渡された播州赤穂の城主浅野内匠頭は、指南役吉良上野介から礼儀作法について教えをこうことになった。が、上野介は意味もなく内匠頭を嘲笑した。饗応の儀もあと一日という御勅答御儀の日であった。それまで抑えに抑えていた正義の剣は、殿中松の廊下で振りおろされた・・・・。

言わずと知れた赤穂浪士の討ち入りを描いた作品。忠臣蔵関係の映画は数多くあれど、本作は世に知れたエピソードを多く取り入れた、割とポピュラーな作品の一つではないだろうか。主演は八代目松本幸四郎(のちの松本白鷗)。その他、もはや今となっては故人となられた人も多いが、豪華キャストといえる往年の俳優・女優が勢ぞろいしている。207分という長尺ではあるが、忠臣蔵には数多くのエピソードがあるので、よくこの時間に纏めたなぁと感心する構成。当然、代表的なエピソードに絞られてはいるが、畳替え事件や吉良邸の図面入手などは漏れなく描かれている。全体は花の巻と雪の巻に分かれ、花の巻は松の廊下刃傷事件・内匠頭切腹まで、雪の巻は吉良邸討ち入りまでが中心。

劇場公開日 1962年11月3日



  1. 邦画-ち

2015-08-05

映画 深夜食堂

★★★★
映画 深夜食堂
鑑賞No:02680
製作:2015年/日本/119分
監督:松岡錠司
出演:小林薫/高岡早紀/柄本時生/多部未華子

繁華街の路地裏にある深夜営業の食堂「めしや」には、マスターの料理と居心地の良さを求めて毎晩たくさんの人々が集まって来る。誰かが店に忘れていった骨壷をめぐって常連たちが話に花を咲かせる一方、愛人を亡くし新しいパトロンを探すたまこは、店で出会った青年と意気投合する。また、無銭飲食をきっかけに住みこみで働くことになったみちるは徐々に店になじんでいくが、ある事情を抱えていた・・・・。

安倍夜郎の人気コミックを原作にしたテレビドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版。3つのエピソードから成る。小林薫演じるマスターが営む小さな食堂に集まる人々が織りなす人間模様を描いており、高岡早紀、多部未華子、筒井道隆らがそれぞれのエピソードの主人公として登場する。一見、主人公のマスターは脇役のような立ち位置で控えめな存在ではあるが、要所要所で登場し、各エピソードの主人公に大きな影響を与えるという、存在感を見せる。各エピソードに出てくる料理もどれも素朴で目新しくはないが、味わってみたい魅力を感じさせるものばかりである。

劇場公開日 2015年1月31日



  1. 洋画-し

2015-08-04

ブルーベルベット

★★
ブルーベルベット
鑑賞No:00801
原題:Blue Velvet
製作:1986年/アメリカ/121分
監督:デビッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン/イザベラ・ロッセリーニ

ノース・キャロライナ州ののどかな田舎町。急病で倒れた父を見舞うために帰郷した青年ジェフリーは、病院からの帰り道、切り落とされた人間の片耳が野原に落ちているのを発見する。警察に通報した彼は、ドロシーという女性が事件にかかわっていることを知り、好奇心から彼女に接近するが・・・・。

どうもデビッド・リンチ監督というと巨匠なのだろうけれど、その世界観というか映画はなかなか理解しがたいものが多い。この「「ブルーベルベット」もそう。一見、拾った耳の謎を追うミステリーのような感じだが、観ているとそんなことはどうでもよく、歌手ドロシーの妖しい魅力に引き込まれていく主人公を描いた愛と性の映画のようだ。強烈な印象を残すキャラクターを演じたデニス・ホッパーの演技も見もの。

劇場公開日 1987年5月2日


  1. 洋画-ふ

2015-08-02

プラトーン

★★★★
プラトーン
鑑賞No:00203
原題:Platoon
製作:1986年/アメリカ/120分
監督:オリバー・ストーン
出演:トム・ベレンジャー/ウィレム・デフォー

クリスが、ベトナムへやって来たのは1967年。大学を中退してまでベトナムを志願したのは、次々と徴兵されていく同年代の若者たちのほとんどが、少数民族や貧しい者たちだった事に対する義憤からだった。だが、いきなり最前線の戦闘小隊(プラトーン)に配属されたクリスにとって、戦争の現実は彼の想像をはるかに超えた苛酷なものだった・・・・。

本作は監督のオリバー・ストーン自身のベトナムでの戦闘体験から生まれた作品。よって、これまでのベトナム戦争映画とはちょっと違った、リアル感満載の作品となっている。また、戦争の異常性や、戦地における人々の常軌を逸した行動には驚かざるを得ないが、実際にベトナムに行った元軍人たちからはそのリアルさを称賛されたらしいので、いかに生々しい現実を描いた作品かがうかがえる。

劇場公開日 1987年4月29日


  1. 洋画-ふ

2015-08-01

竜馬の妻とその夫と愛人

★★★★
竜馬の妻とその夫と愛人
鑑賞No:01418
製作:2002年/日本/115分
監督:市川準
出演:木梨憲武/中井貴一/鈴木京香/江口洋介

坂本竜馬が暗殺されて13年。竜馬の十三回忌に彼の元妻であるおりょうを招くこととなった。その役目を任された、おりょうの妹の夫で今は新政府の役人となっている菅野覚兵衛は、おりょうが住む横須賀のおんぼろ長屋を訪れる。おりょうは現在、テキ屋の松兵衛と再婚していたが、おりょうが竜馬そっくりの愛人・虎蔵と駆け落ちする計画しているということを松兵衛と覚兵衛が知って・・・。

おりょうの他、主な登場人物である菅野覚兵衛や松兵衛は実在の人物。菅野覚兵衛は実際におりょうの妹(起美)の夫であり、松兵衛はおりょうの実際の再婚相手である。本作はコメディタッチで描かれているが、実際に、再婚しても坂本竜馬を失った悲しみから完全に立ち直れなかったといわれているおりょうの内心をよく描いていた。そんなおりょうを取り巻く男たちの、おりょうに対する密かな想いと、竜馬の妻という犯しがたいおりょうの立場に対して腫れ物に触るかのごとく振舞う滑稽さが面白い。(3人とも情けない男を好演している。その中でも中井貴一の情けない男役は際立っている)最後の竜馬暗殺の謎に絡むオチもいい。

劇場公開日 2002年9月14日


  1. 邦画-り