FC2ブログ

2017-04-30

T.R.Y. トライ

★★★+
TRY
鑑賞No:01195
製作:2002年/日本、中国/105分
監督:大森一樹
主演:織田裕二/シャオ・ピン/ソン・チャンミン/渡辺謙

20世紀初頭の上海で日本人詐欺師・伊沢修は武器商人を巧みに騙して大金をせしめていた。ある日、伊沢に騙された武器商人が彼に殺し屋を差し向けるが、間一髪のところで革命家の関に助けられる。関は伊沢を保護する代わりに、日本陸軍から大量の武器を奪い取るよう頼まれるが・・・。

第19回横溝正史賞を受賞した井上尚登の同名小説の映画化。伝説の日本人詐欺師が上海・東京を舞台に究極の詐欺を展開するアドベンチャー大作。頭脳戦といいながら結構アクションシーンもあり、それなりに楽しめた。お決まりの二転三転もあり、ラストシーンはこの手の映画の最高傑作「スティング」を彷彿させるところもあった。テンポがもう少しよければ良かったかもしれない。

劇場公開日 2003年1月11日



>>T.R.Y. トライの続きを読む

  1. 邦画-と
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-29

ロッキー・ザ・ファイナル

★★★★
ロッキー・ザ・ファイナル
鑑賞No:01436
原題:Rocky Balboa
製作:2006年/アメリカ/103分
監督:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン/バート・ヤング

妻のエイドリアンに先立たれ、一人息子とも別れて孤独に暮らすロッキー。エイドリアンへの思い出と過去の栄光だけが生きるよすがだったが、そんな満たされない心を取り戻すため、再びボクシングに挑戦することにする。一方、強すぎるがゆえに相手に恵まれない現役ヘビー級チャンピオンのディクソン陣営も現状を打破するため、ロッキーとのエキシビジョンマッチを企画する。このオファーを受けたロッキーは、無謀とも思える復帰戦に向けて始動する・・・。

「ロッキー」シリーズ第6作にして完結編。シリーズ最終章といわれた「5」では戦わなかったゆえ消化不良に終わった感があったが、本作はそれを払拭した。前半部はやや冗長な感じもしたが、試合が決まってからはスピードがつき、試合そのものはスピード感あるものに仕上がっている。試合はもはや相手との戦いではなく自分との戦いであり、心の奥にたまったものをすべて吐き出すかのように相手に打ち込んでいく姿には思わずこちらのこぶしも堅くなった。そこには試合の結果に対する執着はなく、試合後颯爽とリングから去るロッキーにすがすがしさを感じた。ストーリー的には第1作を彷彿させるものがあり、全体的にもよく出来ていた。欲を言えばもう少し試合シーンが多ければ良かった。

劇場公開日 2007年4月20日



>>ロッキー・ザ・ファイナルの続きを読む

  1. 洋画-ろ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-28

ハスラー

★★★★
ハスラー
鑑賞No:00173
原題:The Hustler
製作:1961年/アメリカ/134分
監督:ロバート・ロッセン
出演:ポール・ニューマン/ジャッキー・グリーソン

若きハスラー エディはシカゴで名うてのハスラー ミネソタの名人・ファッツに挑戦し、36時間に渡る勝負の結果、敗れて文無しとなってしまう。やけ酒にふけるエディは、ある日、作家志望の女子大生サラと出会い、同居をはじめるが、金に行き詰まってしまう。そんな時、賭博師バートと出会い、ケンタッキーの金持ちと勝負することになる。

W・テビスの小説の映画化。ビリヤードで金を稼ぐハスラーの姿を描く。全体の3分の2がビリヤードシーンという、まさにビリヤード映画。派手さはないが、一球一球に賭ける男たちの真剣な勝負には、思わず手に力が入る緊迫したもの。若きハスラーが、百戦錬磨の名人との勝負を通じて人間として、勝負師として成長していく過程は見事に描かれている。ただし後半の悲劇には胸をつまらされた。

劇場公開日 1962年6月13日



>>ハスラーの続きを読む

  1. 洋画-は
  2. CM(0)

2017-04-27

ビッグ・フィッシュ

★★★★
ビッグ・フィッシュ
鑑賞No:01444
原題:Big Fish
製作:2003年/アメリカ/125分
監督:ティム・バートン
出演:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー

ウィルの父エドワードはホラ話をするのが好きで周りの人を楽しい気分にさせる名人だった。しかし、そのホラ話をウィルの結婚式にしたことがきっかけで喧嘩となり、その後ウィルは父と3年間不仲となっていた。ある日、父の病状が悪化したとの連絡を受けたウィルは妻を連れて実家にかえるが・・・。

ティム・バートンらしい幻想的な内容のエピソードがふんだんにある映画。自分の人生に少し尾ひれをつけて、聞く者の興味を惹くためにやや幻想的に語るとこうなるのかと思わせるような内容で、語られるエピソードに見入ってしまった。色彩も華やかで幻想性をより深めている。根底には親子の絆・和解があるようだが、ファンタジー映画というカテゴリが相応しい。ラストはやや涙を誘う。

劇場公開日 2004年5月15日



>>ビッグ・フィッシュの続きを読む

  1. 洋画-ひ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-26

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

★★★★
東京タワー
鑑賞No:01440
製作:2007年/日本/142分
監督:松岡錠司
出演:オダギリジョー/樹木希林/内田也哉子/松たか子

1960年代の小倉。酔っ払いのオトンに愛想をつかしたオカンはボクを連れて家出する。その後、時々現れるオトンに見守られながら、オカンに育てられたボクはやがて東京の美術学校に進学する。しかし東京で自堕落な生活をするボクのもとにオカンが入院したとの知らせがくる・・・。

リリー・フランキーのベストセラー小説の映画化。私も地方出身者として一時期上京したことがあるが、やはり「東京タワー」は特別なものだった。東京タワーに上がって東京を一望したとき、東京に来たことを改めて実感した。今では数ある東京の名所だが、地方の人間にとってはまだまだ東京タワーは東京の象徴のように感じた頃が懐かしい。リリー・フランキーの原作は読んだことがないが、映画は主人公が幼少の頃から、母親が死去するまでを淡々と描いている。決して普通ではない一家ではあるが、かといって深刻でもなく、ただ静かに緩やかに時間が過ぎていく。最後は母親の死という不幸な結末となるが、何かほろ苦くも爽やかな感じのする映画。この映画を観て、今からでも遅くない親孝行というものをもっとしなければ、と改めて思った。

劇場公開日 2007年4月14日



>>東京タワー オカンとボクと、時々、オトンの続きを読む

  1. 邦画-と
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-25

夕凪の街 桜の国

★★★★+
夕凪の街 桜の国
鑑賞No:01526
製作:2007年/日本/118分
監督:佐々部清
出演:田中麗奈/麻生久美子/堺正章/吉沢悠/中越典子

原爆投下から13年後の広島。地元の小さな会社で働く皆実は、同僚の打越から愛を告白されるが、原爆で死んだ父や妹のことを思うと自分だけが幸せになることはできないと彼を受け入れられずにいた。しかし、自分の被爆体験を彼に語ることで次第に心を開いていくが、やがて皆実にも原爆症の症状が現れてくる。時は過ぎ、平成19年の東京。皆実の弟、旭は家族に内緒で広島に向う。父の行動に不審を抱いた娘の七波は駅でバッタリ会った友人の東子と共に父の後を追うが・・・。

こうの史代原作の同名コミックの映画化。タイトルは「夕凪の街」と「桜の国」の2部構成であることを示す。「夕凪の街」では原爆症の不安を抱えながら、自分だけが生き残った苦悩に苦しむ皆実を、「桜の国」では、父の秘密を追うことで自分のルーツが明らかになっている七波をそれぞれ描きながら、後半は2つの時代がうまく交錯しながらストーリー展開していく見事な構成となっている。原爆がテーマなので重くはあるが、それぞれ悩みながらも明るく振舞う2人の女性により、決してすごく暗いというイメージではなかった。ただ、それだけに起こる現実は物悲く、せつなかった。すでに終戦から60年以上経ち、私も含め戦争の恐ろしさ・悲惨さが風化しつつある今こそ、この映画を観て再認識して欲しいと思える映画。(私も広島県出身ですので、より強く感じます)それにしても、藤村志保の台詞、「あんた、被爆者と結婚する気ね」は胸にグサリときた。被爆者だからこそ、重みのある、子を思う言葉だが、こんな言葉を言わなくてはいけない現実が実際に数多くあったのかと思うと、怒りと悲しみで思わず涙がこぼれた。

劇場公開日 2007年7月28日



>>夕凪の街 桜の国の続きを読む

  1. 邦画-ゆ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-24

真田十勇士

★★★
真田十勇士
鑑賞No:02852
製作:2016年/日本/135分
監督:堤幸彦
出演:中村勘九郎/松坂桃李/大島優子/永山絢斗

関ヶ原の戦いから10年後。真田幸村は天下の名将としてその名を世に轟かせていたが、実際の幸村は奇跡的に運に恵まれ続けただけの腰抜け男で、自分の虚像と実像の差に悩んでいた。そんなある日、幸村は抜け忍の猿飛佐助と出会う。自分の嘘とハッタリで幸村を本物の天下一の武将に仕立てあげることを決意した佐助は、同じく抜け忍の霧隠才蔵ら9人の仲間を集め、「真田十勇士」を結成。亡き秀吉の遺志を継いで豊臣家復権を狙う淀殿に呼び寄せられた幸村と十勇士は、瞬く間に徳川との戦いの最前線に立つことになってしまう・・・・。

真田信繁(幸村)を主人公にしたNHK大河ドラマの放送による真田人気に乗じたかのように上映された作品。大河ドラマには架空の真田十勇士は出てこないが、真田と言えば十勇士とも言える人気を誇っている十勇士に本作ではスポットが当てられている。ただ、従来の真田十勇士のイメージとはちょっと違った感じだし、何よりも真田幸村が実は腰抜けだったという設定は意表をついている。やはり大河ドラマと違い、映像スケールは格段に大きいが、2時間強という時間の制約の中で、十勇士を描き切れていなかったのは残念。ラストのオチも途中で読めてしまうので、意外性は低い。

劇場公開日 2016年9月22日



>>真田十勇士の続きを読む

  1. 邦画-さ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-23

ターミネーター3

★★+
ターミネーター3
鑑賞No:01134
原題:Terminator 3: Rise of the Machines
製作:2003年/アメリカ/110分
監督:ジョナサン・モストウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ニック・スタール

前作で審判の日を阻止してから10年後、ジョンはなす術もなく放浪生活を送っていた。そんな時、未来からターミネーターT-Xが送られてきて、ジョンと後に彼の妻となる獣医助手のケイトの命を狙う。これを阻止すべく、以前ジョンと彼の母を助けてくれたターミネーターもやってきて、T-Xと壮絶な闘いが始まる・・・。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の人気シリーズ第3弾。「1」「2」で大きく盛り上がりすぎたため、期待度も大きく、故に評価も厳しくなっている作品。配役にも問題があった。特にジョンを演じたニック・スタールはあまりにも冴えなく、がっかりしたファンも多かったと思われる。敵役のターミネーターとして女性を選んだ点は目先を変えたという意味では評価できるが、前作に比べ執拗さが低く、強さという点でもどこか弱い面があった。

劇場公開日 2003年7月12日



>>ターミネーター3の続きを読む

  1. 洋画-た
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-22

遊星からの物体X

★★★★
遊星からの物体X
鑑賞No:00243
原題:The Thing
製作:1982年/アメリカ/109分
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル/リチャード・ダイサート

南極観測隊のノルウェー基地が全滅し、ノルウェー隊の犬を介してアメリカ基地に未知の生命体が侵入する。やがてその生命体は隊員の中に侵入し、次々と隊員はやられていく・・・・。

1951年製作の「遊星よりの物体X」をより原作に忠実にリメイクしたSFホラー。南極基地という閉鎖空間の中で未知の生物に襲われる恐怖というのは有名な作品としては「エイリアン」があるが、B級ながら「エイリアン」を彷彿させるいい仕上がりとなっている。次々と形態を変える生物の映像も、20年以上前の技術にしてはよくできている。

劇場公開日 1982年11月13日



>>遊星からの物体Xの続きを読む

  1. 洋画-ゆ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-21

母べえ

★★★★
母べえ
鑑賞No:01600
製作:2007年/日本/132分
監督:山田洋次
出演:吉永小百合/浅野忠信/檀れい/志田未来

昭和15年、佳代は文学者である夫・滋と二人の娘たちと共に平穏な暮らしをしていた。だが滋が治安維持法により思想犯として投獄されたことで苦難の日々が始まる。滋の釈放の見通しはつかず、佳代は家計のために小学校の代用教員の職につく。そんな折、滋の教え子である山崎が訪ねてきて、それ以降、山崎は一家の手助けをすることに・・・・。

山田洋次監督と吉永小百合34年ぶりにコンビを組んだ作品。ちなみに前回のコンビは「男はつらいよ 恋やつれ」。この2人のコンビなので作品的には安心して観れる作品となっている。優しく物静かな母親でありながら、苦難の中で子供たちのためにたくましく生きる姿を吉永小百合が好演していた。特に夫に対する非難や罪人扱いに対してはかたくななまでに反論する芯の強さも見事だった。さらに、この家族に不可欠な存在となる山崎は、この家族だけでなく、この作品にとって重要な役割を持った役柄で、純朴ながら献身的な男を浅野忠信が好演していたのもポイント。吉永小百合はもちろんいいのだが、実年齢を知っているだけに、あの年齢の子供、夫の教え子・山崎との年齢差、そして晩年の母べえの子の役が倍賞千恵子というのはちょっと違和感があった。(相応しい女優がいれば、やはり母べえは40歳前後の女優でしょう!)

劇場公開日 2008年1月26日



>>母べえの続きを読む

  1. 邦画-か
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-20

ダークナイト

★★★★
ダークナイト
鑑賞No:01599
原題:The Dark Knight
製作:2008年/アメリカ/152分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル/ヒース・レジャー

ゴッサム・シティーの平和を守るため、ゴードン警部補、デント検事とマフィア組織撲滅を誓ったバットマン。そして彼らの資金を洗浄していた中国企業の社長を捕まえ、彼の証言をもとにマフィアを次々と裁判にかけていく。しかし、彼らの前に凶悪犯ジョーカーが現れ、バットマンの正体を明かさないと毎日市民を殺すというゲームを開始する・・・・。

新生バットマン・シリーズ「バットマン ビギンズ」の続編。旧シリーズは暗さの中にもエンターテイメント性があったが、新シリーズはシリアスな面がより強調されており、やや重い内容となっている。しかしエンターテイメント性がなかったというわけではなく、特に後半、スケールアップしていくジョーカーのゲームにはハラハラドキドキさせられた。中でも船に非難した人たちにまつわるシーンは最高。続編とはいえ前作はバットマンの誕生秘話が中心だったのに対し、今回のメインは何といってもジョーカーといえるほど悪役にスポットライトを当てており、趣をことにする。本作はジョーカー役を演じたヒース・レジャーが急死したことでさらに話題になったが、それを差し引いても彼は強烈な印象を残した。それはまさにバットマンの存在をも凌ぐほどであり、主役といってもいいほど。人間の奥底に潜む正義と悪、良心と邪心をよく描いており、その象徴がデント検事と船に非難した人々だったように思う。

劇場公開日 2008年8月9日



>>ダークナイトの続きを読む

  1. 洋画-た
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-19

ナンバー23

★★
ナンバー23
鑑賞No:01528
原題:The Number 23
製作:2007年/アメリカ/99分
監督:ジョエル・シュマッチャー
出演:ジム・キャリー/バージニア・マドセン

動物管理局に勤めるウォルターは、誕生日に妻のアガサから殺人ミステリー小説「ナンバー23」を贈られる。早速その小説を読み始めたウォルターだったが、小説の主人公フィンガリングの子供時代が自分の生い立ちと酷似していることから、本の世界にのめりこんでいくことに・・・。

呪われた数字“23”の謎に取りつかれた男の悪夢を描く。なんだかよくわからないまま終わっちゃったという感じの映画。“23”が呪われた数字であることを歴史的事件との関連で強調しようとしていたが、すべてが一定のルールのもとに合致するならまだしも信じられるが、見ていると決してそうではない。穿った見方とすると、有名な事件に関する色々な数字を集めて、ルールなく勝手に足したりして出来上がった“23”のものだけを取り上げていかにも“23”と関係があるかのごとく装う手法はインチキ宗教やマスコミが行う捏造と何ら変わりない。冒頭からそういう見方で映画に入ったため、結局楽しめなかったし、実際それほど興味を惹く作品でもなかった。コメディ俳優としてのイメージが強いジム・キャリーには珍しいシリアスな役は評価できると思うが、映画作品的にはイマイチ感は否めない。

劇場公開日 2007年11月23日



>>ナンバー23の続きを読む

  1. 洋画-な
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-18

バンテージ・ポイント

★★★+
バンテージ・ポイント
鑑賞No:01529
原題:Vantage Point
製作:2008年/アメリカ/90分
監督:ピート・トラビス
出演:デニス・クエイド/マシュー・フォックス

テロ撲滅国際サミットが開催されているスペイン、サラマンカ。サミットに出席していたアシュトン米大統領は、広場で演説しようとして何者かに狙撃され、直後大爆発が起こる。大統領の警護に当たっていたシークレットサービスのバーンズが、向かいの建物の異変に気付いた矢先のことだった・・・。

アメリカ大統領襲撃事件を、目撃者8人の視点から追うサスペンス・アクション。狙撃前後の23分間を目撃者それぞれの視点から繰り返し再現しながら、事件の全貌を明らかにしていく方式は非常に面白い。ただ、視点が変わるごとに事実が少しずつ明らかになっていくのは観ていて惹きつけられるが、小さな衝撃が段階的に起きる反面、最後のドンデン返しというのがないのがチョット寂しい。一見複雑なようだが、実は分かりやすいストーリー。目的が大統領狙撃事件の真実を明らかにすること一点に集中しているため、それ以外(特に登場人物についてはほとんど描かれていない)は薄っぺらい内容。犯人も途中で分かるため、謎解き性というのは低い。また後半は謎解きというよりはカーチェイスが強調されるアクション映画に変わってしまっている。それでもテンポよく、コンパクトにまとめているので、飽きずに楽しめた。

劇場公開日 2008年3月8日



>>バンテージ・ポイントの続きを読む

  1. 洋画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-17

怒り

★★★★+
怒り
鑑賞No:02851
製作:2016年/日本/142分
監督:李相日
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず

東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが・・・・。

渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡といった錚々たるキャストだったが、第40回日本アカデミー賞で受賞したのは妻夫木聡の優秀助演男優賞だけというのはチョット寂しい結果だった。しかし、キャストの中でも今回一番チャレンジ感のある演技だった妻夫木聡の受賞は納得。1年前の殺人事件の犯人は謎のままで、3つのストーリーが並行して進んでいくという興味深い構成。それぞれのストーリーには1年前の殺人犯らしき人物が登場し、怪しさを増長させている。ただ、この3つのストーリー、終盤でどう絡むのかという期待で一杯だったが、結局ストーリー的に絡むことなく、その点は期待感いっぱいで観ていただけに残念だった。ともかく最後まで飽きさせない構成とストーリー展開は見事な作品。

劇場公開日 2016年9月17日



>>怒りの続きを読む

  1. 邦画-い
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-16

若き勇者たち

★★★
若き勇者たち
鑑賞No:00274
原題:Red Dawn
製作:1984年/アメリカ/114分
監督:ジョン・ミリアス
出演:パトリック・スウェイジ/C・トーマス・ハウエル

コロラド州にある高校の授業中に、突然空から落下傘部隊が舞い降りてくる。校庭に降り立った兵士たちは生徒や教師に対し発砲し始め、生徒たちは次々と倒れていく。この混乱の中、軽トラックで脱出したジェドとマットの兄弟は、友人を拾いながら山に逃げ込む。そして自給自足の生活を始めるが、町はソ連軍をはじめとした共産連合軍に占拠されていた。やがて彼らは連合軍にゲリラ戦で挑むことに・・・。

アメリカに突然侵略してきたソ連軍に徹底抗戦を挑んだ高校生男女8名の姿を描く。「もしもソ連がアメリカに侵攻してきたら・・・」という発想の映画で、それなりに楽しめた映画。設定が戦争となっているが、内容的にはサバイバル映画とも言うべきもの。やや戦争を正当化させるような雰囲気もあり、戦意高揚映画とも批判されたようだが、さほど神経質になるほどの政治性はなく、単なる娯楽アクション映画として楽しめばよいと思う。パトリック・スウェイジ、C・トーマス・ハウエル、リー・トンプソン、チャーリー・シーン、ジェニファー・グレイなどの当時青春スターといわれていた俳優が大挙して出ているのも懐かしい。

劇場公開日 1984年12月15日



>>若き勇者たちの続きを読む

  1. 洋画(わ行)
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-15

隣人は静かに笑う

★★★★+
隣人は静かに笑う
鑑賞No:00799
原題:Arlington Road
製作:1998年/アメリカ/119分
監督:マーク・ペリントン
出演:ジェフ・ブリッジス/ティム・ロビンス

大学教授のマイケルは、ある日路上で大怪我を負っていた少年を救助する。この少年が、隣家に引っ越してきたオリヴァー・ラング一家の息子だったことから、家族ぐるみの交際が始まることに。しかし、交際するうちにふとしたことからオリヴァーに疑惑を抱いたマイケルは、彼の過去を調べて驚愕する。オリヴァーは偽名で、実際はウィリアムス・フェモニアという爆弾魔だったのだ・・・。

ストーリー展開が見事で、観ていてどんどん引き込まれていった。途中まではありがちな展開ではあるが、ジェフ・ブリッジスとティム・ロビンスの名演で話を盛り上げている。何といってもこの映画で評されているのはラスト。映画として、このラストは賛否両論があるが、衝撃的な結末であることは確か。メジャーな作品ではないが、サスペンス映画として上位に位置づけられる作品。

劇場公開日 1999年4月17日



>>隣人は静かに笑うの続きを読む

  1. 洋画-り
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-14

ゾディアック

★★★★
ゾディアック
鑑賞No:01448
原題:Zodiac
製作:2007年/アメリカ/157分
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ

1960年代末から1970年代前半にかけてアメリカで実際に起こった未解決事件の映画化。自ら“ゾディアック”と名乗って謎の犯行声明文と暗号を新聞社に送りつけ、殺人を行う犯人。このゾディアック事件を追う4人の男にスポットを当て、事件にのめり込むがゆえ、人生を狂わされていく姿を描いている。1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性が死亡する事件が起こる。1ヵ月後、新聞社にゾディアックと名乗る男から犯行声明文と暗号文が送りつけられ、暗号文を新聞に掲載しないと大量殺人を行うと脅迫してきた。新聞記者のエイブリーと漫画家のグレイスミスはこの謎解きに挑んでいく・・・。

157分という長尺で、なおかつ淡々と事件を時系列で追っていくため、途中やや中だるみする感もあったが、何よりも実在の事件だけあって目が離せず、最後まで息を飲みながら観れた。ただ、予想はしていたものの、未解決事件なので事実の列挙はできてもラストは有力な推測であり、真実が明らかにならない点は少々消化不良感が残る。単なる実在事件の映画化に留まらず、この事件に関わる4人の男もよく描かれている。映像はデビッド・フィンチャーらしい独特の映像センスが光った。なお、ゾディアック事件は1968年から1974年にサンフランシスコで確認された4件5人が殺害された未解決連続殺人事件。“ゾディアック”は事件後、犯人と思われる男から送られてきた犯行声明文で名乗っていた名前で、以後連続殺人の代名詞となっている。ちなみに、ゾディアックとは「十二星座(黄道十二宮)」の意味で、中世欧州にあった暗号の一種。警察で確認されている殺人は5人だが、最後の手紙では37人殺したとの記載もあり、真相は不明。クリント・イーストウッド主演の「ダーティハリー」に出てくる連続殺人犯スコルピオはゾディアックがモデルとなっていることは有名。ワシントンを舞台にした「エクソシスト3」の双子座殺人鬼もゾディアックがモデルとなっている。

劇場公開日 2007年6月16日



>>ゾディアックの続きを読む

  1. 洋画-そ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-12

眉山

★★★+
眉山
鑑賞No:01451
製作:2007年/日本/120分
監督:犬童一心
出演:松嶋菜々子/宮本信子/大沢たかお/円城寺あや

東京で働く咲子のもとに、母の入院の知らせが届く。急遽、母の入院する故郷・徳島に戻った咲子は、母親の余命が短いことを知る。また、医師の寺澤から母が献体を希望していることを知り、思い悩むことに。さらに、母子家庭で育ち、父は死んだものと知らされていた咲子は、父が生きており、東京で暮らしていることを知る・・・。

さだまさし原作の同名小説の映画化。激しさはないが、静かに淡々と進行するストーリーに徐々に引き込まれていくといった感じの映画。主演は娘役の松嶋菜々子だが、描かれているのは母親の生き様であり、娘に対する愛情である。そしてその母親の真の愛情を、母親の死に直面することによって娘は気付くことになる。まさに母親役を演じた宮本信子の気丈な演技が光る作品である。ラストの本場・阿波踊りは壮観であり、その中で30年ぶりに再会する父と母の姿は涙を誘った。

劇場公開日 2007年5月12日



>>眉山の続きを読む

  1. 邦画-ひ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-11

フェノミナン

★★★+
フェノミナン
鑑賞No:00679
原題:Phenomenon
製作:1996年/アメリカ/123分
監督:ジョン・タートルトープ
出演:ジョン・トラヴォルタ/カイラ・セジウィック

カリフォルニアの田舎町で自動車整備工場を経営するジョージはまだ独身ながら、気さくな性格から街の人々に愛されていた。しかし、ある日の夜、不思議な光を見たジョージは突如、天才的な能力を発揮し始める。気のいいジョージはその能力を街の人々のために使おうとするが、やがて人々から気持ち悪がられる。さらに偶然、軍の暗号を解いたことでFBIから監視されることに・・・・。

いわゆる超能力とでも言うべき、普通の人とは異なった能力を身につけるというのは、誰でも一度は憧れるものではないだろうか。しかし、実際にそんな能力を身につけたばっかりに、親しい仲間たちが次々と彼の周りから去っていくという、得たもの以上に代償の大きいものを失っていく。そんな苦悩する男をジョン・トラボルタがよく演じていた。しかし、こういった境遇になっても、彼を理解し愛する人も現れてくるというのがこの映画の救いであり、ハートウォーミングな映画に仕上がっている所以ともいえる。主演のジョン・トラボルタは、ご存知「サタデー・ナイト・フィーバー」で一躍スターになった俳優だが、一時不遇な時期を過ごすものの「パルプ・フィクション」で復活し、ふたたび大スターとして駆け上がることになるが、この作品はその最中の、脂の乗り切った頃のものである。

劇場公開日 1997年1月18日



>>フェノミナンの続きを読む

  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-10

ディスタービア

★★★
ディスタービア
鑑賞No:01452
原題:Disturbia
製作:2007年/アメリカ/104分
監督:D・J・カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ/キャリー=アン・モス

自動車事故で父親を亡くし、やけになっていたケールは学校で教師に暴力を振るったため、3ヶ月の自宅軟禁処分を言い渡される。足にセンサー付きの監視システムをつけられ、自宅から外出できないケールは退屈しのぎに近所の覗き見を始める。そんな時、近所に住むターナーが連続行方不明事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気付き、疑いの目を向けるようになる・・・。

ご存知ヒッチコックの「裏窓」の現代版ともいえる設定。しかし、自宅から出れないことがきっかけで覗きを始めるが、「裏窓」と違って怪我をして身動きができないわけではないので、出れないという制約を破り、どんどん飛びだしていくというアクション性はある。前半は多少かったるい進み具合だが、ラストに近づくあたりから盛り上がってくる。ただし、ストレートなストーリーでラストのドンデン返しはないので、少々物足りなさを感じた。殺人鬼ターナー役のデビッド・モースは、「グリーンマイル」での役どころの印象が強く、ちょっと違和感があったが、むしろ凶暴な犯人よりも紳士然とした人物の方が却って怖いともいえる。

劇場公開日 2007年11月10日



>>ディスタービアの続きを読む

  1. 洋画-て
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-09

トリック 劇場版

★★★★
トリック
鑑賞No:01174
製作:2002年/日本/119分
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵/阿部寛/野際陽子/生瀬勝久

300年に一度、巨大な亀が現れて大きな災いを起こすといわれる糸節村。その村人の不安を取り除くため神を演じて欲しいと頼まれた自称天才マジシャンの奈緒子は糸節村に向かう。しかし、そこに待っていたのは、奈緒子以外にも神を名乗る男たちだった。一方、「どんと来い!超常現象」の編集者に「糸節村の様々な謎を解いて欲しい」と頼まれた上田も糸節村に向かう・・・。

TV版は観たことがないが、随所にマニアックな笑いが散りばめられていて、結構楽しめる映画。タイトルの示す通り、逐一マジックの種明かしの説明をしてもらえるのも嬉しい。TVを観ていないとよく分からないやり取りもあるが、なんとなく雰囲気でクスッと笑えた。ストーリー自体は大したことがなく、映像的にも大掛かりなものもないため、映画化の必要性自体はあまり感じられない作品だが、仲間と阿部のやり取りはなかなか面白く笑える。

劇場公開日 2002年11月9日



>>トリック 劇場版の続きを読む

  1. 邦画-と
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-08

モーテル

★★★+
モーテル
鑑賞No:01449
原題:Vacancy
製作:2007年/アメリカ/85分
監督:ニムロッド・アーントル
主演:ルーク・ウィルソン/ケイト・ベッキンセール

深夜、家路を急ぐ夫婦の車が故障し、やむを得ず近くのモーテルに泊まることにする。そこで退屈しのぎに観たビデオには本物の殺人の映像が映っており、なんとその場所は、いま自分たちがいるモーテルの部屋だった!やがて部屋に隠しカメラがあるのに気づき、自分たちも同じように狙われていることが分かる・・・。

殺人モーテルに宿泊した夫婦を襲う恐怖を描いた映画。込み入っていないストーリーなので、分かりやすく、どんどん引き込まれていく。85分という短い映画なのでアッという間に終わった感があった。ただ、謎解き(この事件の背景や動機、犯人グループの人間像や関係などの説明)もなく、ラストのドンデン返しも特にないというあまりにあっさりとしたおわりかたには少々落胆した。設定はそれなりに面白いと思ったので、展開に工夫があればもう少しイイ出来になった作品。

劇場公開日 2007年11月17日



>>モーテルの続きを読む

  1. 洋画-も
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-07

痩せゆく男

★★★+
痩せゆく男
鑑賞No:00619
原題:Stephen King's Thinner
製作:1995年/アメリカ/102分
監督:トム・ホランド
出演:ロバート・ジョン・バーク/ジョー・マンテーニャ

肥満に悩んでいた弁護士のビリーは、ある日酔っ払って運転していたところ、誤ってジプシーの老女を轢き殺してしまう。しかし身の保全を優先したビリーは知り合いの警察署長と判事に頼んで事件をもみ消してもらった。ところがジプシーの長老レキムは彼を許さず、ビリーのところへやって来て、彼の頬を撫でながら「痩せていく」という言葉を残し立ち去る。すると翌日から、ビリーは食べても食べてもどんどん体重が減っていく・・・。

スティーブン・キング原作の同名小説の映画化。135kgある体重が55kgぐらいまで減っていくという、一見うらやましくもある呪いだが、映画の中では違った。意図なく、食べても食べても痩せていく恐怖も見事に描いているが、さらにそれによって人格というか人が変わっていく恐怖の方がジワジワ恐怖として伝わってきた。特殊メイクも駆使しているが、主人公役のロバート・ジョン・バークも実際に体重を落としながら演技に望んだらしく、そのあたりの熱演は後半の痩せシーンに窺える。

劇場公開日 1997年1月25日



>>痩せゆく男の続きを読む

  1. 洋画-や
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-06

デイライト

★★★★
デイライト
鑑賞No:00600
原題:Daylight
製作:1996年/アメリカ/115分
監督:ロブ・コーエン
出演:シルベスター・スタローン/エイミー・ブレネマン

ニューヨークのマンハッタン島とニュージャージーを結ぶ海底トンネルで、逃走中の暴走車による事故が発生し、それがもとでトンネル内で大爆発が発生する。これにより、トンネルの出口は塞がれ、数百人の人が閉じ込められてしまう。たまたま、現場近くに居合わせたタクシー運転手のキットは、EMS(緊急医療班)の副隊長を説得し、救出に向かう。キットは元EMSの隊員だったのだ・・・。

「ロッキー」「ランボー」が目立ちすぎ、それ以外ではなかなかアクションものとして目立った作品が少ない感のあるスタローンにあって、本来のアクションスターとしての本領を発揮できた作品。内容的にも、「閉じ込められ・脱出もの」の典型で、「ポセイドン・アドベンチャー」などを彷彿させた。また主人公が巻き込まれるのではなく救出に向かうという点では「海猿2」にも通じる展開か?トンネル内に閉じ込められる人々の人間模様もそれなりに描かれていて、なかなか面白いパニック映画。

劇場公開日 1996年12月21日



>>デイライトの続きを読む

  1. 洋画-て
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-05

毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト

★★★
毛皮のエロス
鑑賞No:01429
原題:Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus
製作:2006年/アメリカ/122分
監督:スティーブン・シャインバーグ
出演:ニコール・キッドマン/ロバート・ダウニーJr

1958年のニューヨーク。写真家の夫と2人の子供に囲まれ、何自由のない生活を送っていたディアン。
そんなある日、アパートの上の階にマスク姿の男ライオネルが引っ越してくる。得体の知れぬ隣人に奇妙な関心を抱いたディアンは、彼を写真に撮りたいという衝動に駆られ、彼に近づいていく・・・。

フリークスを好んで被写体にした実在の写真家ダイアン・アーバスをニコール・キッドマンが演じる。平凡で貞淑な妻が何ゆえフリークスにのめりこんで行くのか、映画の中で説明はあるものの理解しがたい(あるいは説明が足りない)印象があった。やはり男の立場として妻ディアンのとった行動は不可解ではあるが、女の本性というか奥深い感情を垣間見たような気もした。(うちも気をつけねば・・・)ストーリーの冒頭及びエンディングはイマイチよく分からなかったが、必要なシーンなのだろうか?実在のダイアン・アーバスをよく知らないので、勉強不足といわれればそれまでだが、普通の写真家ではなかったことはうかがえる。

劇場公開日 2007年5月26日



>>毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイトの続きを読む

  1. 洋画-け
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-04

しゃべれども しゃべれども

★★★+
しゃべれどもしゃべれども
鑑賞No:01425
製作:2007年/日本/109分
監督:平山秀幸
出演:国分太一/香里奈/森永悠希/松重豊

うだつの上がらない二つ目の落語家・三つ葉は、知り合いの女性からの頼みでクラスになじめない少年の村林に落語を教えることになる。落語教室を始めることになった三つ葉のもとに、ひょんなことから美人だが口の悪い十河、元野球選手だが口下手な解説者の湯河原が参加することになる。自らも伸び悩んでいるにもかかわらず、彼ら3人のために落語教室は続いていく・・・。

大きな変化はないものの静かにテンポよく進むストーリーとなっている。落語という日本の伝統的な話芸に、思うように気持ちや言いたいことが伝わらない人々が救いを求めて取り組む姿勢がよく描かれている。芸達者な伊東四朗の落語は見事だが、国分太一も(多分相当特訓したと思うが)なかなかの話芸を披露していた。最後の「火炎太鼓」は相当のものと思われるが、ストーリの中で突然上手くなった理由がよく分からなかった。子役の子の「饅頭こわい」は多少小生意気だが、大人顔負けの上手さだった。

劇場公開日 2007年5月26日



>>しゃべれども しゃべれどもの続きを読む

  1. 邦画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-03

犯人に告ぐ

★★★+
犯人に告ぐ
鑑賞No:01397
製作:2007年/日本/117分
監督:瀧本智行
出演:豊川悦司/石橋凌/小澤征悦/笹野高史

6年前、指揮官として担当した男児誘拐事件で、人質を殺され犯人を取り逃がした過去を持つ巻島刑事。新たに起きた連続児童誘拐殺人事件を解決するために警察が考え出した“劇場型捜査”の担当に巻島刑事が指名される。巻島はテレビ番組に出演し、犯人バッドマンに向って呼びかけるが・・・。

犯人が誰かとか、動機は何かなどは重要視されていないし、犯人像すら浮かんでこないミステリー。姿なき犯人との目に見えぬ対決だけでなく、巻島がひたすら犯人に迫ろうとする中で、警察組織やマスコミの壁にぶち当たり、生死をさまよう妻と捜査との板ばさみの状態になるなど、精神面での描写が多かった。最後に犯人は捕まり、事件は解決するので多少スッキリするが、謎が残らないわけではない。

劇場公開日 2007年11月3日



>>犯人に告ぐの続きを読む

  1. 邦画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-02

陽はまた昇る

★★★★
陽はまた昇る
鑑賞No:01176
製作:2002年/日本/108分
監督:佐々部清
出演:西田敏行/渡辺謙/緒形直人/真野響子/仲代達矢

日本ビクターの加賀谷は赤字部門である横浜工場ビデオ事業部の事業部長として異動し、大幅な人員整理を命じられる。ひとりの解雇者も出したくない加賀谷は、極秘にプロジェクトチームを立ち上げ、家庭用VTRVHSの開発に着手する・・・。

家庭用VTRの世界規格となったVHSの開発に関わった男たちを描いた映画。以前NHKで放送されていた「プロジェクトX」を思わせる人間ドラマの映画化。(実際に「プロジェクトX」で放送された内容が元になっている)有名なVHS開発に関わる実話に基づいた話で非常に楽しめる。人名は変えてあるが実在の人物は存在し、松下幸之助のみ実名で登場する。「企業は人なり」という言葉を改めて実感する映画である。実話モノのお好きな方にはオススメ。

劇場公開日 2002年6月15日



>>陽はまた昇るの続きを読む

  1. 邦画-ひ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-04-01

フルメタル・ジャケット

★★★
フルメタル・ジャケット
鑑賞No:00205
原題:Full Metal Jacket
製作:1987年/アメリカ/116分
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マシュー・モディン/アダム・ボールドウィン

ベトナム戦争中のアメリカ。合衆国海兵隊新兵訓練基地では今日も新たな新兵たちの入隊を迎えていた。これから8週間、地獄の訓練を受ける彼らは早速丸刈りにされ、鬼教官による過酷で厳しい訓練が始まった。そんな中、何をやらせても不器用なパイルはしごきの対象とされ、仲間からもリンチを受ける。次第に精神に異常をきたしてきたパイルはついに・・・・。

前半と後半で趣の異なる2部構成ともいえる作品。前半は新兵の訓練を描く内容で、「愛と青春の旅だち」を思い起こさせる。しかし、「愛と~」とは異なり、青春映画というよりも、異常な環境化における人格の変化を描いた映画のようで、キューブリック作品でいえば「シャイニング」につながる感じがした。一転後半はベトナム戦争の戦場が舞台で、さながら「プラトーン」をはじめとしたベトナム戦争ものを彷彿させる。ただ後半の戦闘シーンよりも前半の狂気に走る新兵の方が背筋が寒くなる映画で、戦争映画というよりホラー映画に近い。戦争映画としてはイマイチだが、人間の狂気を描かせたらさすがキューブリックと感じる映画。

劇場公開日 1988年3月19日



>>フルメタル・ジャケットの続きを読む

  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)
  3. CM(0)