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2017-07-31

TAXi④

★★★
TAXi4.jpg
鑑賞No:01606
原題:TAXi 4
製作:2007年/フランス/91分
監督:ジェラール・クラヴジック
出演: サミー・ナセリ/フレデリック・ディーファンタル

タクシー運転手のダニエルとエミリアン刑事にそれぞれ息子が誕生し、幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、“ベルギーの怪物”と呼ばれる凶悪犯をマルセイユ警察に護送してくるが、エミリアンのドジでみすみすこの凶悪犯を逃してしまう。ジベール署長からクビを言い渡されたエミリアンは汚名返上するため、ダニエルの力を借りて犯人グループを追跡することに・・・・。

人気シリーズの第4作。本シリーズの大きな見どころの一つは、ダニエルが運転するタクシーによるカー・アクションだが、その妙技はオープニングに見れただけで、本編とは関係なかったのが残念。(本編でもラストぐらいに派手なカーアクションが見れると思ったが、意外とダニエルの活躍するシーンは少なかった)相変わらずのエミリアンのボケぶりだが、それに輪をかけてボケるジベール署長は最高!もはや、この署長のコメディ映画になっているといっても過言ではない。その他の出演者も皆、適度にボケるといった始末で、アクション映画というよりコメディ映画になってしまっていた。ストーリー自体は単純な銀行強盗ものだが、銀行幹部と銀行強盗のボスが双子の兄弟というのはあまりに安直な設定だったのが少々不満。ちなみに、私はサッカーには疎いが、冒頭で出演するジブリル・シセはフランスの有名なサッカー選手で、本人によるカメオ出演である。

劇場公開日 2007年8月25日



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2017-07-30

リアル鬼ごっこ

★★★
リアル鬼ごっこ
鑑賞No:01607
製作:2007年/日本/98分
監督:柴田一成
出演:石田卓也/谷村美月/大東俊介/松本莉緒/吹越満

日本全国各地で“佐藤”姓の人々が事故や病気で次々と死亡する事件が起こっていた。そんな頃、高校生の佐藤翼は、敵対する佐藤洋率いる不良グループに追われ逃げ回っている最中、突然別世界にワープしてしまう。そこは元の世界と平行して存在するパラレル・ワールドで、そこでは王の命令により佐藤姓の人間を囚人が扮した鬼に追い、捕まえると殺すというゲーム“リアル鬼ごっこ”が繰り広げられていた・・・。

山田悠介の同名ベストセラー小説の映画化。鬼ごっこで捕まった佐藤姓を処刑するという、単純だがアイデアは興味をそそるもの。また、現実世界でもなく、近未来でもない、パラレルワードという異次元で、かつ現実世界とリンクしているという設定も面白い。ゆえに前半は面白かったが、次第に謎解きされていくと、逆につまらなくなってきたのは何故だろうか?(これ以上言うとネタばれになるが、単純な設定に対し、色々と理由をこじつけていくと却ってつまらなくなる例かな?と思った)子供にも楽しめそうな内容だったが、子供に見せるには少し凄惨なシーンがあるので要注意。鬼ごっこだけに映像的に走るシーンが多く、緊張感があったが、小説ではどう表現されているか逆に興味を持ったので一度読んでみたい。(息子が原作を持っているので・・・。息子は山田悠介作品が好きらしい。)

劇場公開日 2008年2月2日

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2017-07-29

ザ・シューター/極大射程

★★★+
ザ・シューター
鑑賞No:01603
原題:Shooter
製作:2007年/アメリカ/125分
監督:アントワーン・フークア
出演:マーク・ウォールバーグ/マイケル・ペーニャ

元海兵隊の名狙撃手だったスワガーは、軍を退役して山奥で暮らしていた。そんな彼の元にジョンソン大佐らが訪ねてきて、大統領遊説先における暗殺計画の阻止の協力要請をされる。狙撃手としての経験を活かし、狙撃ポイントを指摘し、大統領演説当日も現場の見張りについたスワガーだったが、事態は意外な方向に・・・・。

“このミステリーがすごい!”の2000年海外部門で第1位に輝いたスティーヴン・ハンターのベストセラー小説の映画化。大統領暗殺阻止のため、狙撃の名手の経験を利用して狙撃ポイントを割り出し、暗殺当日に捕まえるという設定から一転、すべてが罠だった・・・・となんとも興味をそそる展開で、序盤はかなり引き込まれた。だが、そのあとは追われものになってしまうが、話が進めば進むほど緊張感が薄れていった。最初は銃撃を受け、傷だらけになっての逃走だったためハラハラしたが、治療してからは無敵ともいえる強さを見せだしたからかもしれない。また並行して、事件に不信感を抱いたFBIの新米捜査官の調査していく設定はいいものの、観客にとってはあまり新しい情報はなく、これも肩透かしのような印象だった。前半がよかっただけに、後半もう少しよければ申し分ない作品。ラストは観ている観客をスッキリさせたかったのかもしれないが、非合法な解決には疑問を感じた。やはりその前の会合で法的に裁いてもらえるほうが何倍もスキッとしたと思う。

劇場公開日 2007年6月1日



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2017-07-28

ザ・コア

★★★+(3.5)
wザ・コア
鑑賞No:01198
原題:The Core
製作:2003年/アメリカ/134分
監督:ジョン・アミエル
出演:アーロン・エッカート/ヒラリー・スワンク

ボストンで心臓ペースメーカーをつけた32人が同時刻に死亡したり、ロンドンでは鳩が方向感覚を失って暴れるといった事件が起こる。さらに地球帰還中のスペースシャトルが制御不能に陥るが、かろうじて生還する。ジョシュ・キーズ大学教授は、この原因が地球の核(コア)の回転異常であることを突き止め、このままでは地球は1年で消滅すると発表する。そこで地球を救うべく、地下に潜行してコアを再回転させるために6人のエキスパートが選ばれるが・・・・。

基本的には「アルマゲドン」のような地球滅亡の危機を描いた映画だが、「アルマゲドン」が地球の危機が宇宙からやってくるのに対し、「ザ・コア」は地球自身からくる危機を描いている。そういう点では「アルマゲドン」よりはリアルだが、その解決策は逆に非現実的のようにも思われたが、科学的なことを大目に見ればそれなりに楽しめた。展開や結末は観るまでもなく容易に察しがつくが、そこまでに至るメンバーたちの、次々に襲い繰る苦難との戦いや葛藤がやはり興味深い。それにしても、地下内部の潜行シーンは思わずあの伝説的な名作「ミクロの決死圏」が思い出された。

劇場公開日 2003年6月7日



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2017-07-27

茶々 天涯の貴妃(おんな)

★★+
茶々 天涯の貴妃
鑑賞No:01602
製作:2007年/日本/128分
監督:橋本一
出演:和央ようか/寺島しのぶ/富田靖子/渡部篤郎

父・浅井長政の謀反で浅井家は滅ぼされ、茶々、小督、はつの3姉妹は母・お市の方とともに柴田勝家のもとに身を寄せる。しかし、柴田家が秀吉に滅ぼされると、3姉妹は秀吉のとらわれの身となる。やがて秀吉の側室となった茶々は、秀吉の子を産むことで天下の女帝を目指すことに・・・・。

織田信長の妹・お市の方の娘として生まれ、豊臣秀吉の側室となった茶々の波乱万丈の生涯を描く。結構酷評された映画らしいが、それもうなずける出来。茶々の生涯を描いたというよりも、茶々にまつわる歴史的事件を薄っぺらく描いたような印象の映画だった。主演の和央ようかは宝塚では有名かもしれないが個人的には全く知らない女優で、決して映画向きとはいえない演技にも違和感が感じられた。特に、大阪の陣のシーンで甲冑を身につけ、馬に乗って家康の前に現れるシーンには興ざめした。(元宝塚スターを意識しての演出?)そしてあのラスト。(ちょっとやりすぎでしょ!)キャストもそれなりの俳優が出ているとはいえ、従来の歴史上の人物のイメージとはアンマッチな配役が気になった。(そういう意味では、茶々が主役でなければ、和央ようかの茶々役は個人的にはイメージに近いかも!?)なお、原作は井上靖の「淀どの日記」らしいが、原作と映画の関連性は薄いらしい。(原作は読んでいないので確かではないが・・・・)

劇場公開日 2007年12月22日



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2017-07-26

人のセックスを笑うな

★★+
人のセックスを笑うな
鑑賞No:01601
製作:2007年/日本/137分
監督:井口奈己
出演:永作博美/松山ケンイチ/蒼井優/忍成修吾

地方の美術学校に通う磯貝みるめは、新任講師の猪熊ユリに興味を持ち、彼女にリトグラフを習い始める。ある日、ユリに絵のモデルを頼まれ、彼女のアトリエに行ったみるめはそのまま男女の関係となる。それを機にみるめはユリとの恋にはまってしまうが、やがてユリが既婚者であることを知り、この不倫関係に悩むことに・・・・。

山崎ナオコーラの同名小説の映画化。永作博美はまさにハマリ役のような役どころで、すごく自然体で演じていたような気がした。でも配役的に永作博美がよかっただけで、あとは特に感じるものはなかった作品。まずこの手の映画で、2時間を超える(137分)は長すぎ。ストーリーがスローテンポなだけに途中何度も退屈した。それを埋めるものとしていわゆるエロいシーンがあるかと思いきや、タイトルとは裏腹に、いやらしいシーンはなく(多少その手のシーンはあるが、全然いやらしくはない!)、退屈しのぎにもならなかった。会話シーンも、演技というよりアドリブのようなやりとりで、自然な感じを出そうという意図があったかもしれないが、安っぽい素人映画のような印象を受けた。ポイントは、20歳も年上の女性との愛に苦しむ若者の気持ちを描いている点なのだろうが、その点も今ひとつよく分からなかった。

劇場公開日 2008年1月19日

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2017-07-25

ラストサマー

★★★★
ラストサマー
鑑賞No:00745
原題:I Know What You Did Last Summer
製作:1997年/アメリカ/100分
監督:ジム・ギレスピー
出演:ジェニファー・ラヴ・ヒューイット/サラ・ミシェル・ゲラー

高校生のジュリーとレイ、ヘレンとバリーの二組のカップルはドライブ中、突然飛び出してきた男を轢いてしまう。動転した4人は男の死体を海に捨て、このことは秘密にしようと誓い合う。それから1年後、大学生になっていたジュリーは帰省した際に差出人不明の手紙を受け取る。そこには1年前の事件のことを知っているとだけ書いてあり、驚いたジュリーはあの時の3人に相談する。そんな中、バリーが謎の人物に襲われ・・・・。

設定やストーリーは単純だが、飽きさせない展開と、単純さゆえ分かりやすく結構楽しめた。「13日の金曜日」のようなホラー性も醸し出しながら、追われ型からくるサスペンス性と犯人探しというミステリー性も含んだ、この手の映画ではなかなかの秀作。犯人には強烈な個性はないが、鉤ツメで次々と殺していくシーンはリアルに痛そう。そして何よりもこの映画がよかったのは、主演のジェニファー・ラヴ・ヒューイットの可愛らしさ。特に男性諸君はこの映画を観るとジェニファーのファンになるのでは?と思えるぐらい魅力的な女優だった。

劇場公開日 1998年5月30日



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2017-07-24

崖の上のポニョ

★★★
崖の上のポニョ
鑑賞No:01598
製作:2008年/日本/101分
監督:宮崎駿
声の出演:奈良柚莉愛/土井洋輝/山口智子/長嶋一茂/天海祐希

海のそばの崖の上の一軒家に住む5歳の少年・荘介は、瓶にはまって動けなくなったさかなの子を助け、家に連れ帰る。このさかなの子にポニョと名付けて飼ううちにお互いのことを好きになっていく。しかし、ポニョの父親によってポニョは海に連れ戻されてしまう。人間になってもう一度荘介に会いたいの望むポニョは、妹たちの力を借りて父親が蓄えた魔法の力を使って海の中の家から脱出を図るが・・・。

以前のレビューでも記載したとおり、宮崎駿作品はあまり観たことがないのだが(観た作品はわりと最近のものが多い)、「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」などと比べるとアニメのタッチが違っていて、なんか懐かしさを感じる作品だった。CGを一切使っていないとのことらしいが、CGに慣れきってしまった最近では、かえって新鮮に感じられた。内容の方は最初、さかなと人間が会話したり、さかなの子が人間の姿をしていたり、となんだこれは?と思ったが、次第にそんなことを考えて観る映画ではないなと思いながら観た。これは現代の童話であり、子供のような純粋な気持ちで観るものと気付いたから・・・・。そうすれば大人でも楽しめるし、逆にそうでなければつまらない映画になってしまう映画だと思う。それにしても、宮崎作品とはいえ大ヒットしているのは、一度聞いたら耳から離れない主題歌の影響によるものも大きいとおもった。♪♪♪ポニョ、ポニョポニョ、さかなのこ~

劇場公開日 2008年7月19日



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2017-07-23

シークレット ウインドウ

★★★+
シークレット・ウィンドウ
鑑賞No:01258
原題:Secret Window
製作:2004年/アメリカ/96分
監督:デイヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ/ジョン・タトゥーロ

人気作家モート・レイニーのところにある日、ジョン・シューターと名乗る謎の男が現れる。彼は、モートが自分の小説を盗作したといい、小説の書き換えとシューターの名前での出版を要求してきた。身に覚えのないモートは拒絶するが、シューターは次第に彼を追い詰めていく。モートは友人の探偵に調査を依頼するが、そんな矢先、別居中の妻エイミーの家が放火で全焼し、モートの盗作疑惑を晴らす証拠が燃やされてしまう・・・。

ストーリー及び結末はありふれた内容で、映画を見慣れている人には途中でオチが判ったのではないでしょうか?むしろ途中でわざと判らせておいてラストで驚愕の大ドンデン返しがあるのかと思いきや、それはなかったのでチョット拍子抜けした。それでもそこそこ楽しめたのはジョニー・デップのこの手の役どころの巧さかな?と思える。ただ設定的には使い古された感がありながらも面白いが、謎が最後まで残る部分については少々不満。

劇場公開日 2004年10月23日



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2017-07-22

28週後...

★★+
28週後
鑑賞No:01591
原題:28 Weeks Later
製作:2007年/イギリス、スペイン/104分
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ
出演:ロバート・カーライル/ローズ・バーン

レイジ・ウィルスが猛威を振るう中、ドンは妻のアリスと山荘に籠っていたが感染者に襲撃され、ドンはアリスを見捨てて命からがらボートで脱出する。そのレイジ・ウィルスも最後の感染者が死に、11週後には米軍主導のNATO軍が派遣され、ロンドンも再建が始まっていた。そんな28週後のロンドン。スペイン旅行中に難を逃れたタミーとアンディの姉弟は父親のドンと再会する。ドンは子供たちに、母親のアリスは感染者に襲われ助けることができなかったと弁明するが、ある日姉弟は思いがけずアリスと再会する・・・・。

「28日後...」の続編。前作同様、全力疾走するゾンビ(感染者)にはドキドキさせられたが、一番のキーポイントである前作の設定(世界観)は全くなく、別作品のような印象さえ受けた。単なるゾンビ映画になって、メッセージ性もなく、ゾンビ対策も過去のゾンビ作品のアイデアから抜き出ておらず陳腐なものばかり。最初の設定が活かされていない、安易な続編になっているのが残念な作品。

劇場公開日 2008年1月19日



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2017-07-21

28日後...

★★★
28日後
鑑賞No:01204
原題:28 Days Later...
製作:2002年/イギリス/114分
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィ/ナオミ・ハリス

動物実験に使われている猿を助けようと研究室に侵入した動物愛護活動家たちが、逆に猿に襲われてしまう。それから28日後。バイク事故のためこん睡状態に陥っていたジムが目を覚ますと、ロンドンの街は荒れ果て人影は見当たらなかった。やがて凶暴化した牧師に襲われたところをかろうじてマークとセリーナに助けられ、ウィルス感染による感染者で街中溢れていることを知らされる・・・・。

近作ではウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」を思い起こさせる映画。ただ、「アイ・アム~」と同様、何でこうなったのかという説明が不足しており、チョット不親切。作品的にはいわゆるゾンビものの部類に入るのだろうけど、通常のゾンビと違うのは、ゾンビ(感染者)が全力疾走してくる点。これは怖い。ともかく考えながら逃げることはできない。ただひたすら本能のまま逃げるしかない。感染者に追われるシーンは緊張感が高まり、観ていてドキドキします。ただ逆に言うと、それ以外はあまりパッとしない作品ともいえます。後半に、感染者だけでなく、極限状態に陥った人間の恐ろしさは表現されていましたが・・・。

劇場公開日 2003年8月23日



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2017-07-20

チョコレート

★★★+
チョコレート
鑑賞No:01178
原題:Monster's Ball
製作:2001年/アメリカ/113分
監督:マーク・フォスター
出演:ハル・ベリー/ビリー・ボブ・ソーントン

ジョージア州立刑務所で息子のソニーと共に看守を務めるハンクは大の黒人嫌い。ある日、黒人の死刑囚マスグローヴの刑執行をした際に任務を満足にこなせなかったソニーをハンクは厳しく叱責するが、翌日ソニーは自殺してしまう。失意に沈むハンクは看守を退職することに。一方、マスクローヴの妻レティシアの息子が車にはねられ、そこに偶然通りかかったハンクの車で病院に運ばれる。息子は亡くなるが、やがて2人は愛し合うように・・・・。

死刑囚の妻と、その死刑囚の刑を執行した男が、お互いのことを知らずに愛し合い、そして事実を知って悩み苦しむさまを描いている。そもそも黒人嫌いの男が黒人女性と愛し合うこと自体がありえないのだが、ハンクのその差別主義を大きく変える出来事が息子の自殺であることが興味深い。決して考えたくないことだが、我が子が自分より先立つことの哀しさと恐怖は想像に絶する。まして自分のせいで自殺とは。人種差別の激しい父、その父に逆を同じ悲しみを持つ黒人女性と舐らうことでできない息子、唯一逆らうことができたのが自殺という最悪の手段。あまりにも哀しすぎ、その傷口め合うのも分からなくはなかった。この映画を観るきっかけとなったのはただ単に、個人的に大好物なチョコレートがタイトルだっただけだが、タイトルからは想像できない重く暗い映画だった。

劇場公開日 2002年7月20日



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2017-07-19

ブルース・オールマイティ

★★★
ブルース・オールマイティ
鑑賞No:01209
原題:Bruce Almighty
製作:2003年/アメリカ/101分
監督:トム・シャドヤック
出演:ジム・キャリー/モーガン・フリーマン

地方局に勤めるレポーターのブルース・ノーランはアンカーマンを目指していたが、ライバルのエヴァンが次期アンカーマンに決まったことを聞いてショックのあまり、めちゃくちゃなレポートをして局をクビになる。さらにギャングに袋叩きにされ、同棲中の恋人グレースにも不満をぶつける始末。そんな彼に不思議な呼び出しがかかる。行ってみると、彼を待っていたのは清掃服姿の神で、ブルースに全能の力を譲るというのだったが・・・・。

ジム・キャリー主演のコメディ映画。人は誰しも一度は特別な力を持ちたいと思ったことがあると思うが、これはその最上級である“神になる”“全知全能を与えられる”という、一見夢のような設定。まったく非現実ながら、もしそうなったら?と考えるとまずは掴みはOK。その夢を、人生に不満だらけの男がいとも簡単に与えられてしまう。最初は好き勝手なことをしていくが、それによって大事なものも失なった時、本当に大切なことに気付くといった、ストーリーとしてはベタだが、これを面白おかしく仕上げているのはジム・キャリーの器量かと思う。少々薄っぺらい内容ではあるが、人間であることの素晴らしさを考えさせられる映画。

劇場公開日 2003年12月20日



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2017-07-18

デッド・サイレンス

★★★
デッド・サイレンス
鑑賞No:01595
原題:Dead Silence
製作:2007年/アメリカ/89分
監督:ジェームズ・ワン
出演:ライアン・クワンテン/アンバー・ヴァレッタ

ある日の夜、ジェイミーとリサの夫婦のもとに送り主の分からないトランクが届けられる。そして中にはビリーと名付けられた腹話術人形が入っていた。その後、ジェイミーが外出中に妻のリサが何者かに舌を切り取られ殺されてしまう。ジェイミーは警察から容疑者扱いされるが、事件に腹話術人形が関係していると直感したジェイミーは自ら事件を調査することに・・・・。

「ソウ」の監督と脚本家のコンビによるホラー映画。「ソウ」の監督と脚本家のコンビが製作したという触れ込みだったのでどうしても「ソウ」と比較しながら観てしまうが、「ソウ」(特に2作目以降)と比べるとグロさは低く、全体的におとなしいという感じがした。全体的なイメージでは「ソウ」の1作目に近いものがあり、ラストの衝撃?の展開もあるが、やはり「ソウ」と比べると衝撃度も小さい。また心霊ホラーなのですべてがミステリーとしての謎解きで解決しないため、スッキリ感もイマイチ。要は「ソウ」を意識せずにB級映画として観るのが一番正しいこの映画の見方ではないだろか。

劇場公開日 2008年3月22日



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2017-07-17

ゾンビーノ

★★
ゾンビーノ
鑑賞No:01594
原題:Fido
製作:2006年/カナダ/93分
監督:アンドリュー・カリー
出演:クサン・レイ/ ビリー・コノリー

むかし宇宙からの放射線の影響でしたいがゾンビとなり人々を襲うという事態が発生するが、ゾムコム社が開発した首輪によってゾンビを従順にし、地球に平和が戻った。それから数年後、ウィラードの街に住むティミーの家でもゾンビを飼うことになり、「ファイド」と名付けて仲良しになる。しかしある日、ティミーと遊んでいる最中、ファイドが近所のお婆さんを食べてしまったことから街は大騒ぎになり・・・。

ゾンビがペットという設定に興味を持って観たのだが・・・・。突拍子もないコメディあるいは心温まるドラマを期待していたが見事に裏切られた。コメディなのか、ホラーなのか、ドラマなのか? どれでもないような中途半端さがあり、笑えないし泣くこともできない(もちろん感動もできない)。時代設定(60年代?)もよく分からないし、中途半端に不気味なゾンビをどの家庭も平気で飼っているという設定にも違和感を感じる。憎たらしい近所のお婆さんや悪ガキらがゾンビにやっつけられるところは多少スカッとするが、よく考えると街を大騒ぎにさせる元凶は主人公の子供とゾンビだし、彼らの行為を隠蔽しようとするストーリーにも疑問を感じ、まったくといっていいほど感情移入できなかった。マンネリ化した感のあるゾンビ映画としては新たな方向性は示せているので、もう少し脚本を練れば面白いものに仕上がると思ったが・・・・。

劇場公開日 2007年10月27日



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2017-07-16

ハプニング

★★★
ハプニング
鑑賞No:01596
原題:The Happening
製作:2008年/アメリカ/91分
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォールバーグ/ズーイー・デシャネル

ある日突然、アメリカ全土からミツバチが消える異常現象が起こる。そしてニューヨーク・セントラルパークで人々が突然立ち止まり、次々と自らの命を絶っていった。この異常現象は次第に広がりをみせ始め、多数の犠牲者を生んでいくことになる。この事態の知らせを聞いたフィラデルフィアの高校教師エリオットは安全な場所に避難しながら事件を解明しようとするが・・・・。

「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャラマン監督が最新作ミステリー・サスペンス。「シックス・センス」で衝撃のラストを経験させられて以来、結構期待させられては裏切られてきた感のあるM・ナイト・シャラマン作品だが、これは・・・・。レビュー結果はネタばれに即通じるので、後述としたい。ともかく、恐怖の正体が目に見えない、そして突然のようにやってくる防御しがたい死、さらに打ち手のない防御策、周りの人が次々と犠牲になっていく恐怖感の盛上がりは凄い。ミステリー・サスペンスとしては、全てが謎で、見えない恐怖が迫り来るため、もう身震いがするほどつかみはOKといった作品。この作品を観終わってまず感じたのは、スピルバーグの「宇宙戦争」を観終わった時とおなじだったこと。全てが謎で、ミステリー・サスペンスとしてはつかみはOKだったが、その謎を最後には解いてくれないと、映画を観ているものにとっては満足感は得られない。そういう意味で、何ら解明もなくあっけなく終わってしまったラストに大いに不満が残った。実際、観ている途中で、シャラマン監督はこの事態をどんなラストで終わらせる気か、期待と不安で一杯だったが、結局不安の方が的中してしまった。最近、「「クローバーフィールド」のように公開前に謎めいた部分ばかりクローズアップして、結局謎のまま終わらせる、一種卑怯な手法には呆れてしまいます。この作品をもって、シャラマン監督には今後、期待しないことにしました。

劇場公開日 2008年7月26日



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2017-07-15

ヒトラーの贋札(にせさつ)

★★★★
ヒトラーの贋札
鑑賞No:01593
原題:Die Falscher
製作:2006年/ドイツ、オーストリア/96分
監督:ステファン・ルツォヴィツキー
出演:カール・マルコヴィクス/アウグスト・ディール

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツはイギリス経済を混乱に陥れるため大量の贋札製造を計画する。そのためにザクセンハウゼン強制収容所に世界的贋作師のサリーほかユダヤ系の技術者が集められる。彼らはユダヤ人であるにもかかわらず破格の待遇を受けながら、贋札作りに従事することになるが・・・。

国家による史上最大の贋札事件と言われる、“ベルンハルト作戦”を題材にしたヒューマンドラマ。実際に強制収容所で贋造(がんぞう)に携わった印刷技師アドルフ・ブルガーの著書を基に映画化している。国家レベルでこれほど大きな贋札事件があったことも驚きだが、事件そのものよりも、強制的に贋札作りに従事させられた技術者の心の葛藤を見事に描き出していた。強要される贋札作りを拒否すると即銃殺される、しかし贋札作りを成功させることは自分たちの同胞をより危険にするという状況の中で、サリーとブルガーは反目しあうことになる。そこで彼らにとって唯一とれる行為が、100%拒否もしない、協力もしないサボタージュだったことも納得できる。サリーの言うことも一理あり、またブルガーの正義感にも理解できるが、こんな葛藤も大きな権力の前では何ら意味もなく踏みにじられることも理解しなければならない。それにしても、イングランド銀行にすら贋札を見破られず、さらには本物とのお墨付きかでもらえる贋札を作った技術には驚く。短尺ながら見ごたえのある作品。

劇場公開日 2008年1月19日



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2017-07-14

シムソンズ

★★★★
シムソンズ
鑑賞No:01586
製作:2006年/日本/113分
監督:佐藤祐市
出演:加藤ローサ/藤井美菜/高橋真唯/星井七瀬

北海道常呂町の高校に通う和子は毎日、親友の史江とおしゃべりに興じるぐらいしか楽しみのない、刺激のない日々を送っていた。ある日、長野冬季オリンピックのカーリング競技に出場した町の英雄、加藤真人が凱旋試合のため常呂町に戻っていることを知り応援に行く。そこで偶然真人に声をかけられた和子は、真人の何気ない一言からカーリングチームを発足することに・・・。

ソルトレークオリンピックにカーリング女子日本代表チームとして挑んだ「シムソンズ」の実話に基づく青春ストーリー。カーリングという地味なスポーツについてはまったく無知といってもいいぐらいだったが、この映画を観てチョッピリ、カーリングのルールなどが分かった。氷上のチェスといわれているらしいが、頭脳だけではなく、緻密で正確な投球と臨機応変な判断力を必要とする掃き手とのチームワークが必要な、なかなか奥の深い競技である。まったくの素人(4人中3人)がそのカーリングに挑むわけだが、ストーリーは技術面での向上過程ではなく、人間関係や次々と起こる様々な障害を乗り越えていくあたりが中心で、チームワークの大切さを伝えているよう。主役の4人は皆、素人っぽくて初々しい反面、作品としての完成度を落としている気がしないでもないが、同じ自然体の演技でも本当に地元のコーチらしい演技をしていた大泉洋はハマリ役だった。ラストは爽やかな感動を呼ぶ良品。

劇場公開日 2006年2月18日



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2017-07-13

レベル・サーティーン

★★+
レベル・サーティーン
鑑賞No:01592
原題:13 Beloved
製作:2006年/タイ/114分
監督:M・チューキアット・サックヴィーラクル
出演:クリサダ・スコソル・クラップ/アチタ・シカマナ

タイ・バンコクの楽器会社に勤めるプチットは営業成績が出ず、突然会社を解雇される。借金に苦しんでいる上に、故郷の母親からも金の無心をされていた彼は困り果てていると、突然見知らぬ相手から携帯電話に連絡がある。それは、チップが幸運のゲームの参加者に選ばれ、13のゲームをすべてクリアすると約3億円の賞金を手にできるというものだった・・・・。

設定自体は非常に面白いと思ったが、出されるゲームの質が低いというがグロくて幻滅した。お金のために人は何処までやれるかという、人間の本性というか本質をさらけ出させるという点では非常にいい着眼点だったので、ゲーム自体はもっと上品ながら究極の選択であるような設定が欲しかった。観終わった後も気分の悪い映画。この映画は「シン・シティ」のワインスタイン兄弟によってハリウッドリメイクが決定しているみたいだが、設定は活かしながらもう少し良質の作品に仕上げて欲しい。

劇場公開日 2007年6月9日



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2017-07-12

ジェシー・ジェームズの暗殺

★★★+
ジェシー・ジェームズの暗殺
鑑賞No:01590
原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
製作:2007年/アメリカ/160分
監督:アンドリュー・ドミニク
出演:ブラッド・ピット/ケイシー・アフレック

南北戦争後、ジェシー・ジェームズとその兄フランクが率いるジェームズ一味は銀行強盗や列車強盗を繰り返していた。彼ら一味の活躍を新聞や本で知ってジェシーに心酔していたひとりの若者ロバートは彼ら一味に加わることに。しかし、懸賞金が賭けられたジェシーは次第に精神的に追い詰められていく・・・・・。

アメリカ西部開拓時代の伝説的アウトローであるジェシー・ジェイムズと、彼を慕いながら彼を撃ち殺すロバート・フォードとの関係を描くドラマ。ジェシー・ジェームズはアメリカでは相当な有名人のようだが、日本ではあまり知られていない。私もこの映画を観るまで不覚にも知らなかった。それゆえ感情移入がそれほどできなかったが、映画では丁寧に描かれており、暗殺までの経緯はよく分かった。最初は登場人物の人間関係等分かりにくかったが、中盤以降は疑心暗鬼にとりつかれたジェシーと、そんなジェシーに内心ビクビクする一味たちの心理描写は凄かった。これもブラピの好演によるものだろうが、意外と印象に残る演技をしているのがジェシーを暗殺するロバート役のケイシー・アフレックだった。最初はヌーボーとした顔つきの、チョット間抜けな印象を持ったが、次第に感情を剥き出しにしたり、何を考えているか分からない不気味な表情をしたりと、暗殺に至るまでの苦悩と決意を巧く表していた。ジワジワと進むストーリーに多少間延び感を感じるも、なかなかの良品。

劇場公開日 2008年1月12日



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2017-07-11

奈緒子

★★★+
奈緒子
鑑賞No:01589
製作:2008年/日本/120分
監督:古厩智之
出演:上野樹里/三浦春馬/笑福亭鶴瓶

小学生の奈緒子は両親と共に喘息の療養のため、長崎県波切島に訪れていた。ある日、両親と船釣りに出た奈緒子は誤って海に落ちてしまう。そんな彼女を助けてくれた釣り船の船長は雄介の父親だった。しかし雄介の父親は、直後命を落としてしまう。それから数年後、奈緒子は天才ランナーとなった雄介と偶然再会する。しかし二人の時間はあの日から止まったままになっていた。彼らの複雑な事情を知った波切高校陸上部の西浦監督は、奈緒子をマネージャーとして誘うことに・・・。

1994年から8年間、「ビッグコミック スピリッツ」で長期連載された伝説の駅伝コミックの映画化。原作コミックは読んでないのでよくわからないが、「奈緒子」というタイトルなので奈緒子中心の映画かと思いきや、奈緒子は雄介やチームをマネージャーとして支えているだけの存在のようで、なぜタイトルが「奈緒子」なのかが正直分からなかった。(冒頭の事件や、給水におけるエピソードがストーリーにおける中心化と思って観ていたが、最後まで活かされていなかったのでは?と感じた。)反面、雄介や駅伝大会に向けて葛藤するチームについては割と中心に描かれていたが、こちらも、反目しバラバラになったかと思うと、本番ではチームがまとまっているなど描き方に少々説明不足を感じた。素材的にはよかったし、後半の駅伝大会のシーンはそれなりに盛り上がったが、心理面での描写に工夫と掘り下げがあればもっとよかったと思う。なお、西浦監督を演じた笑福亭鶴瓶は自然体で好演していたと思う。

劇場公開日 2008年2月16日



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2017-07-10

マスク

★★★★
マスク
鑑賞No:00441
原題:The Mask
製作:1994年/アメリカ/100分
監督:チャールズ・ラッセル
出演:ジム・キャリー/キャメロン・ディアス

小心者でさえない銀行員のスタンリーは、ある日銀行にやってきたクラブ歌手のティナにひと目惚れする。しかし実は彼女は銀行強盗を企む恋人に強いられて銀行内部を撮影にきていたのだ。その日の帰り道で古ぼけた仮面を見つけたスタンリーは何気なくその仮面をつけてみると、緑色の顔押した怪人に変身し、思ったことは何でもできる不思議な能力を身につけていた・・・。

マスクをつけると人格が一変する男の活躍を描いたコメディ。おバカな映画ではあるが、テンポよく結構楽しめる映画。アメリカンジョークや下ネタも多いが、ビジュアル的にも子供にも受けやすい。この映画は何はともあれ、ジム・キャリーの演技というか個性で決まっていると思った。もっと言うと、マスクをつけた怪人役はジム・キャリー以外はありえないし、ジム・キャリーだからこそ、あのような強烈なキャラが誕生したと思う。ストーリーも単純だが夢があっていい。マスクをつけることで超人的な能力が備わるといった類いは変身ヒーローものの原点だが、それにコメディ、ラブロマンス、アクションなどのような要素をふんだんに盛り込んで万人が楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっている。あと、今観るとキャメロン・ディアスが凄すぎる。若くて綺麗で可愛い。彼女の出世作は本作だと思うがそれもうなずける。

劇場公開日 1995年2月25日



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2017-07-09

300 〈スリーハンドレッド〉

★★★★
300スリーハンドレッド
鑑賞No:01431
原題:300
製作:2007年/アメリカ/117分
監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー/レナ・ヘディ

大国ペルシャからの服従勧告を退け、ペルシャとの戦いの道を選んだスパルタの国王レオニダス。鍛え抜かれた300人の戦士を引き連れ、ペルシャ軍を迎え撃つが、強大なペルシャ軍は100万人を超える大軍だった。圧倒的な兵力の差をものともせず、スパルタ兵は誇りを持って戦いに挑むが・・・。

「シン・シティ」のフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを基に描いた歴史ドラマ。古代ギリシャの有名な戦闘「テルモピュライの戦い」を描いている。映像美は原作者が同じだけあって、同じ頃鑑賞した「シン・シティ」と共通するものがあった。特に黒い背景に浮かび上がる血を中心とした“赤”は印象的。「シン・シティ」同様、リアルで凄惨な映像が観ていて気になったが、迫力はあった。ただスローを多用しておりスピード感がやや抑制されている感があった。「スパルタ教育」という言葉があるようにスパルタのエリート戦士育成教育も描かれているが、単に強いだけでなく精神的な鍛錬も異常なまでにされている。極端ではあるが、課題山積の現代教育にあって見習うべき点もあるともいえる。ちなみに、この映画の基になっている「テルモピュライの戦い」は紀元前480年にペルシャ遠征軍とスパルタを中心としたギリシャ連合軍の間で行われた戦いである。ギリシャ連合軍は後方が山、前方が海という要衝の地テルモピュライに敵を引き込み戦いを有利に進め、ペルシャ軍を3日間食い止めるが、圧倒的な兵力の差の前にスパルタ軍は全滅する。ヘロドトスの記述した「歴史」によると、このときのスパルタ軍300人に対し、ペルシャ陸軍は210万人と書かれている。本作は実写のデジタル処理を駆使したハリウッドの超大作歴史アクション映画ではありながら、予算的には6000万ドルと恵まれていなかった(同じ頃公開されたCGを駆使した映画「スパイダーマン3」は製作費3億ドルとも言われている)。よって製作費を抑えるため、「トロイ」や「アレキサンダー」で使用した武器を再利用しているとのこと。

劇場公開日 2007年6月9日



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2017-07-08

さくらん

★★
さくらん
鑑賞No:01433
製作:2007年/日本/111分
監督:蜷川実花
出演:土屋アンナ/椎名桔平/木村佳乃/成宮寛貴/菅野美穂

8歳で遊郭「玉菊屋」に売られたきよ葉は最初何度も逃亡を試みては連れ戻され折檻されていたが、やがて花魁・粧ひの挑発で吉原一の花魁を目指すことになる。やがて成長したきよ葉はライバルの高尾との争いに勝ち、花魁の座を勝ち取るが・・・。

吉原の遊郭を舞台に女の意地と儚い恋を描く安野モヨコの原作コミックの映画化。今までにない感覚の遊郭ものを製作しようとしたと思われるが、至る面でかみ合っていなかったように思われる。まず主演の土屋アンナは一人浮いていた感じがしたし、どうしても感情移入ができなかった。音楽は椎名林檎が担当していたらしいが何か映画と違和感があったし、写真家が映画監督ということで映像美が話題になったがやたら“赤”が目に付き思っていたほどの感動は感じなかった。また個人的な印象だけだが、脇の菅野美穂や木村佳乃などが好演していたので余計に土屋アンナの素人っぽさが気になった。(原作は読んでいないので、原作にあっているのかもしれませんが・・・)

劇場公開日 2007年2月24日



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2017-07-07

ホワイトハウス狂騒曲

★★★+
ホワイトハウス狂騒曲
鑑賞No:00354
原題:The Distinguished Gentleman
製作:1992年/アメリカ/112分
監督:ジョナサン・リン
出演:エディ・マーフィ/レイン・スミス

詐欺師のジョンソンはある日、自分の名前とよく似た地元の有力議員が選挙戦を前に急死したことを知り、下院議員選挙に立候補する。持ち前のペテンぶりを活かしたジョンソンは見事当選し、ワシントンDCに行くことに。そこで有力議員の議長にも気に入られ、ますます政治家らしくなっていくが、ある日、高圧線が原因で病気になった子供のことを知ったジョンソンは・・・・。

見てないので内容はサッパリ分からないが、キムタクが総理大臣役を演じたドラマ「CHANGE」が高視聴率だったようだが、この映画もいわゆる政治もの。イメージ的にキムタクの総理大臣というのはかなり違和感があるが、エディ・マーフィの下院議員というのも当然違和感がある。ただ純粋な政治家ではなく、元は詐欺師ということなので、最初からそういう目で見れば何となく馴染んでいて違和感がない。ストーリーは至ってスタンダードで、最後はスッキリさせてくれるので単純に楽しめる。エディ・マーフィとしては低迷期の作品になるが、意外と面白く仕上がっている作品。

劇場公開日 1993年4月10日



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2017-07-06

病院へ行こう

★★★★病院へ行こう
鑑賞No:00333
製作:1990年/日本/118分
監督:滝田洋二郎
出演:真田広之/薬師丸ひろ子/大地康雄

コピーライターの公平は、妻が自宅に見知らぬ男を連れ込んでいる現場に鉢合わせし、その男ともみ合いの上、階段から落ちて骨折し入院することに。しかし病室は大部屋で変人が多く、なおかつその隣のベッドには妻の不倫相手がいた。さらには担当になった医者は新米研修医で、点滴すらうまく刺せない始末だった・・・。

個人的にはアイドル女優というイメージが強かった薬師丸ひろ子のイメージを一変させた映画。彼女のとぼけた迷演技が、とかく暗くなりがちな病院を舞台にしながら、大いに笑っても不謹慎とは思わせない雰囲気を形作っていた。(この作品以降、チョットとぼけた、ほのぼの系のおかあさん役はハマリ役のような女優になったのではないかと思うのは私だけ?)同様に二枚目俳優の真田広之もコミカルな演技が板についており、間男役の大地康雄や彼らを取り巻く入院患者ら個性ある脇役陣のお陰で、最後まで退屈しない作品に仕上がっている。病院を舞台にしたコメディといえば、この映画がまずは思い浮かぶ傑作ではないだろうか。

劇場公開日 1990年4月7日

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2017-07-05

少林少女

★★
少林少女
鑑賞No:01584
製作:2008年/日本/107分
監督:本広克行
出演:柴咲コウ/仲村トオル/キティ・チャン

祖父の道場を継ぐため、中国の少林武術学校で3000日にわたる厳しい修行を終えて帰国した凛。しかし、道場は荒れ果て、兄弟子たちは皆、少林拳を辞めていた。ひとりでも少林拳を広めていこうと決意する凛だったが、ひょんなことから大学のラクロス部の助っ人にスカウトされる。そんな彼女を、最強を追い求め続ける学長が特別な思いで見つめていた・・・・。

柴咲コウ作品は意外と好きで、「バトルロワイヤル」「GO」「黄泉がえり」「県庁の星」など、どの作品も楽しませてくれている。そんな彼女と、「踊る大捜査線」の本広克行監督がタッグを組んだとなれば当然期待も大きくなる。そして、少林拳とラクロスの組み合わせという設定と、エグゼクティブプロデューサーがチャウ・シンチー(「少林サッカー」の主演)となると、ラクロス版「少林サッカー」を期待してしまう。しかし蓋を開けてみると・・・・。まず何を描きたかったのか、よく分からなかった。中心の設定と思われたラクロスもなんか中途半端な扱いで、チームワークの大切さを訴えているのかとおもいきや、後半はそんなことはお構いなしの少林拳による決闘シーンが中心。戦いに徹するのかと思いきや、仲村トオルとの決闘は意外な方向に・・・・。感動するシーンも、笑えるシーンもない、観ていて途中睡魔に襲われた、退屈な作品だった。

劇場公開日 2008年4月26日



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2017-07-04

ラスト・ウインド 少年達は砂漠を越えた

★★★
ラスト・ウインド 少年達は砂漠を越えた
鑑賞No:00483
原題:A Far Off Place
製作:1993年/アメリカ/108分
監督:ミカエル・サロモン
出演:リース・ウィザースプーン/イーサン・ランダル

密猟者たちに親を殺された14歳の少女と16歳の少年が、追っ手から逃れるべく、アフリカ中西部カラハリ砂漠2000キロの横断に乗り出す。同行するのは道案内役のブッシュマンの若者と、少女の愛犬。彼らの決死の道行きを、雄大な自然描写を背景に描き出す。

L・V・D・ポストの原作を基に、アフリカの広大な砂漠を舞台に繰り広げられる冒険を描いたアドベンチャー・ロマン。ディズニーとスピルバーグのアンブリンが共同で製作した作品。昔、WOWOWで観た記憶があるが、その時の映画タイトルは「カラハリ・アドベンチャー/砂漠の逃避行」だった。いつタイトルが変わったのかは分からない。内容はディズニー映画らしく、親子で観て楽しめるような愛と冒険、そして動物保護を描いたものになっています。

劇場未公開




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2017-07-03

それでもボクはやってない

★★★★
それでもボクはやってない
鑑賞No:01413
製作:2006年/日本/143分
監督:周防正行
出演:加瀬亮/役所広司/瀬戸朝香/山本耕史

フリーターの徹平は就職面接に向う途中の満員電車の中で、電車のドアに挟まった上着をとろうとしたことから女子中学生に痴漢と間違えられる。現行犯逮捕された徹平は取り調べにあたった刑事には頭から有罪と決めつけられ、当番弁護士にも示談を勧められ次第に不安に駆られる。しかし「無実だから」との思いから無罪を主張する徹平は留置場に拘留されることになり、その後1年にわたる無罪を求めた長き闘いが始まることとなってしまう・・・。

満員電車で痴漢に間違えられ現行犯逮捕された青年の、無実を訴える裁判ドラマ。痴漢事件における冤罪はよく耳にはするが、その実態をまざまざと見せつけられたような衝撃の映画だった。また「疑わしきは罰せず」という裁判の大原則が現実には有名無実であったことも思い知らされる。「起訴されたら99.9%有罪」などという具体的かつ衝撃的な事例などが次々と出てくるのも日本の裁判制度の現実を浮き彫りにしている。この映画を観る限り、2年後に始まる裁判員制度がこの映画で問題提起した点をクリアにしていけるのか、はなはだ不安の残るところ。映画自体はなかなか面白かったが、「これが現実か」というシーンに納得のいかない消化不良感が多々残る映画となった。

劇場公開日 2007年1月20日



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2017-07-02

サイレン

★★★+
サイレン
鑑賞No:01298
製作:2005年/日本/86分
監督:堤幸彦
出演:市川由衣/田中直樹/阿部寛/西田尚美

天本由貴は病弱な幼い弟の静養にために、父と3人で夜美島に引っ越してきた。しかし島民の視線は冷たく、隣に住む女性からは「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」と忠告される。それは29年前に起こった全島民消失事件から来る島の言い伝えだった。以降、由貴の周辺で奇妙な現象が起こり始める・・・。

「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」という宣伝コピーが焼きついていたわりにストーリーは全く知らなかったのだが、予想していた内容とは大幅に違っていて、意外な展開となった。映画の内容はこれ以上触れていくとネタばれになるので控えるとして、タイトルの「サイレン」に代表されるように本作は「音」にこだわっていると言うか、「音」で怖がらせようとしている点が新鮮だった。

劇場公開日 2006年2月11日



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2017-07-01

叫(さけび)

★★
叫(さけび)
鑑賞No:01411
製作:2006年/日本/104分
監督:黒沢清
出演:役所広司/葉月里緒菜/小西真奈美/伊原剛志

東京の埋立地で女の水死体が見つかる。捜査に当たった刑事の吉岡は、現場に自分の痕跡を見つけ自分が犯人ではないかとの疑問が浮かぶ。あいまいな自分の記憶に不安を覚えカウンセリング治療を始めるが、彼の前に見におぼえのない赤いドレスの女の幽霊が現れる・・・・。

はっきり言ってよく分からない映画。幽霊のような怪奇現象を扱っているということで、すべてに明確さを求められないが、何が言いたいか(タイトルも含め)掴みがたかった。ネタばれになるので記載しないが、ラストで多少解明するものの、逆に何の意味があるの?と更なる疑問が膨らむシーンもある。ミステリー映画に分類されているが、ミステリー性は低く、かといってホラーといえるほど怖くもない、チョット中途半端な作品だった。

劇場公開日 2007年2月24日



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