FC2ブログ

2017-10-30

3月のライオン 前編

★★★★(4.0)
w3月のライオン
鑑賞No:02875
製作:2017年/日本/138分
監督:大友啓史
出演:神木隆之介/有村架純/倉科カナ/染谷将太

幼い頃に交通事故で両親と妹を亡くし、父の友人である棋士・幸田に引き取られた桐山零。深い孤独を抱えながらすがりつくように将棋を指し続けてきた零は、中学生でプロ棋士の道を歩みはじめる。しかしある事情から幸田家での居場所を失い、東京の下町でひとり寂しく暮らしていた。そんなある日、和菓子屋を営む川本家の三姉妹と知り合った零は、彼女たちとの賑やかで温かい食卓に自分の居場所を見出していく・・・・。

羽海野チカの大ヒットコミックを実写映画化した2部作の前編。将棋の話で2部作?という思いで観始めたけど、内容は意外と濃く、丁寧に描いているので見ごたえがある。ややテンポが遅く、冗長に感じる嫌いはあるが、登場人物も脇役まで細かく設定して人物像がよく分かるように描いているため、主人公だけでなく、それぞれの人物に感情移入ができる点も奥が深い。そういえば、最近の傾向として2部作作品は増えており、「ちはやふる」のカルタのように、これまでスポットが当たりにくかったテーマを取り上げる風潮の一つだと感じられた。ただ、個人的な問題点として、将棋にあまり詳しくないことがあった。結構、対局シーンが出るが、優位なのか不利なのか分からないので、その点はリアルタイムに楽しめなかったのは残念。キャストを見ても、名人役として風格が半端ない加瀬亮、特殊メイクで全く別のキャラクターを創出した染谷将太、これまでのイメージとは真逆の憎まれ役を演じながらもどこか翳があり大人の女の色気も醸し出す有村架純など、見どころは多い。

劇場公開日 2017年3月18日



>>3月のライオン 前編の続きを読む

  1. 邦画-さ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-29

極道の妻たち

★★★(3.0)
w極道の妻たち
鑑賞No:00294
製作:1986年/日本/120分
監督:五社英雄
出演:岩下志麻/かたせ梨乃/佳那晃子/円浄順子

粟津環は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。服役中の夫の留守を預かり、さらに組の勢力を伸ばすほどの辣腕ぶりだった。堂本組総長の急死によって、その妻・絹江にも頼りにされるようになるが、跡目相続を巡って、柿沼派と蔵川・小磯派との争いが勃発し、・・・・。

ヤクザ映画といえばやはり「仁義なき戦い」シリーズだが、おなじカテゴリーとはいえ、一線を画す作品といえるのではないか。関西弁、極道、そして男の世界でありながら妻の立場からの視点など、やはり新鮮で異色であり、通称「極妻(ごくつま)」も定着した。このシリーズは主演女優を岩下志麻、十朱幸代、三田佳子と替えてシリーズ化するが、やはりこの1作目の岩下志麻版のインパクトが強い。ゆえにシリーズ4作目からは再び岩下志麻に主演が戻り、岩下の代名詞ともいえるシリーズとなっている。岩下と共に出演し、これまた出世作になったともいえるかたせ梨乃の存在感ある体当たり演技も見もの。

劇場公開日 1986年11月15日



>>極道の妻たちの続きを読む

  1. 邦画-こ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-28

サード

★★★(3.0)
wサード
鑑賞No:00296
製作:1978年/日本/103分
監督:東陽一
出演:永島敏行/吉田次昭/森下愛子/志方亜紀子

高校野球の3塁手として活躍していたサードは、友人のⅡBと女の子ふたりで、“どこか大きな町へ行こう”と話し合う。そのためにはお金が必要だと4人は売春を始める。が、ある日客のヤクザとトラブルになったサードは傷害事件を起こしてしまい少年院へ入れられてしまう・・・・。

画面から滲み出る雰囲気は、寺山修二ワールドが醸し出す独特な世界観からくるのだろうか。何とも言えない気だるさ、閉塞感は70年代特有のものなのか。青春時代の様々な形をこのような視点から見た映画としては異色の作品と言える。今見ると、あまりにも初々しく、けれども息吹や汗臭さは間近に感じられるようなリアル感がある永島敏行と森下愛子の演技が映像として記憶に残る作品。

劇場公開日 1978年3月25日



>>サードの続きを読む

  1. 邦画-さ
  2. CM(0)

2017-10-27

ニック・オブ・タイム

★★★★(4.0)
wニック・オブ・タイム
鑑賞No:00642
原題:Nick of Time
製作:1995年/アメリカ/90分
監督:ジョン・バダム
出演:ジョニー・デップ/クリストファー・ウォーケン

元妻の葬儀を終え、娘を連れてL.A.駅に降り立った平凡な税理士ワトソンは、警官を名乗る男女に娘を人質にされ、時間内に女性州知事の暗殺を命じられる。彼は必死に暗殺を回避しようとするのだが、あらゆるところに監視の目が光っていた。時間だけが刻々と過ぎる中、孤立無援のワトソンは、知事の女性秘書の協力を得るのだが・・・・。

娘の命と引き換えに暗殺を強要された男を描いたサスペンス。幼い娘とともに拉致されることとなった税理士のワトソンは、90分以内に女性州知事を暗殺するよう脅迫される。助けを求めようにも監視の目が厳しく、時間ばかり無為に過ぎていく。そんな時、八方塞がりのワトソンは靴磨きの男の協力を得ることができるが・・・。劇中の制限時間である90分と上映時間をほぼ一致させ、あたかも現場にいるような臨場感で映画を観ることができる。色々と個性的な役を演じているジョニー・デップが主演だが、この作品では珍しく普通の父親役を演じている。作品自体は先が読みにくいストーリーで最後まで目が離せない。

劇場公開日 1996年5月18日



>>ニック・オブ・タイムの続きを読む

  1. 洋画-に
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-26

シカゴ

★★★(3.0)
wシカゴ
鑑賞No:01191
原題:Chicago
製作:2002年/アメリカ/113分
監督:ロブ・マーシャル
出演:レニー・ゼルウィガー/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシーは、キャバレーの専属歌手ヴェルマのステージを羨望の眼差しで見ていた。そんなロキシーはある日、ショーに売り込むとの約束を守らなかった愛人と諍いを起こし、ついに彼を撃ち殺してしまう。そして逮捕され留置所に送られたロキシーは、驚くことにあのヴェルマと出会う・・・・。

近年のアメリカ映画ではヒット作がなかったミュージカル映画において久々に大作・傑作ともいえる作品が出た感じの映画。実際に本作は第75回アカデミー賞作品賞を受賞しており評価も高い。ただストーリーはどろどろとしたどぎつい内容。希代の悪女ともいえる2人の女性の欲望と野心を中心に、ショービジネスやマスコミを舞台とした見ごたえあるミュージカル映画になっている。また主演のレニー・ゼルウィガーの演技も見もの。見た目は無邪気な女性に見えるが、犯罪に手を染めていく悪女を熱演している。

劇場公開日 2003年4月19日



>>シカゴの続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-25

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔

★★★★(4.0)
wロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
鑑賞No:01187
原題:The Lord of the Rings: The Two Towers
製作:2002年/アメリカ/179分
監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド/イアン・マッケラン

滅びの山を目指すフロドとサムは、後をつけてきたかつての指輪所持者ゴラムを捕え、モルドールへの道案内をさせる。一方、オークにさらわれたメリーとピピンを助けるため後を追うアラゴルンとレゴラス、ギムリは、騎馬部隊で名高い王国ローハンにたどりつく。しかし、同国の王セオデンはサルマンの魔法により正気を失い、国は衰弱しきっていた・・・・。

トールキンのファンタジー小説「指輪物語」を原作とする三部作の第2弾。物語の導入部ともいえる第1作に比べ、大規模な戦闘シーンが繰り広げられ、壮大なスケールの叙事詩の印象を与える作品に仕上がっている。特にクライマックスの長時間に及ぶ戦闘シーンは迫力満点。映像化不可能と言われた所以がよく分かる。まさにCG技術の賜物で、CG技術なくしてこのシリーズの製作はありえなかったのは納得。キャラクターも個性的で魅力あるが、CGを使った映像美とは別の意味で対照的な異形のゴラムの存在感も大きかった。

劇場公開日 2003年2月22日



>>ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔の続きを読む

  1. 洋画-ろ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-24

メン・イン・ブラック2

★★★+(3.5)
wメン・イン・ブラック2
鑑賞No:01122
原題:Men in Black II
製作:2002年/アメリカ/88分
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:トミー・リー・ジョーンズ/ウィル・スミス

。MIBのエージェントになって5年が経つJは、いまやエリートエージェントとしてさまざまな事件に対処していた。そんなある日、かつてザルタ星人が隠したとされる強大な力をもつ「ザルタの光」を求めて、凶悪なカイロシアン星人のサーリーナが地球にやってくる。セクシー下着モデルに化けたサーリーナはやすやすとMIB本部を占拠。唯一難を逃れたJは、かつての相棒でいまは記憶を消されて郵便局員として平和に暮らしていたKを呼びもどし、名コンビを復活するが・・・・。

人気SFアクション映画「メン・イン・ブラック」の続編。前作も十分面白かったが、本作はさらに前作を上回る展開で映画を大いに盛り上げている。出てくるエイリアンも千差万別。ただ、主役の2人は当然コンビで登場と思いきや、前作の影響で、記憶を消されたKは田舎の郵便局長になっており、復活させるのに一苦労がいる。ともかく、ちょっとバカバカしい映画ではあるが、楽しければそれでいいという人にはお奨めの映画。

劇場公開日 2002年7月6日



>>メン・イン・ブラック2の続きを読む

  1. 洋画-め
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-23

模倣犯

★★★(3.0)
w模倣犯
鑑賞No:01172
製作:2002年/日本/123分
監督:森田芳光
出演:中居正広/城戸真亜子/モロ師岡/小木茂光

東京の下町で豆腐屋を営む有馬の孫娘・古川鞠子が失踪して10か月、事件は一向に進展していなかった。そんなある日、公園のゴミ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見される。その後、各局に犯人からの犯行声明と共に、それぞれ別の被害者と思われる女性の写真が届く。日本中が騒然となる中、有馬は鞠子を救い出すべく必死の捜索を行うが・・・・。

宮部みゆきのベストセラー同名小説の映画化。原作は読んでいないが、多くのエピソードを緻密に紡ぎあげた作品らしく、観る前から期待が大きかったが、観ると意外と面白くない。面白くないというよりは、期待が大きかっただけに落胆も大きかったのだろうか。意外と心に響いてこなかった。意欲的な映像表現にチャレンジしている所は評価できるが、犯人と被害者の家族との対決軸が弱く、原作で描いたテーマがちゃんと伝わってこない感じがした。もう一歩といった感じか。

劇場公開日 2002年6月8日

(予告編なし)

>>模倣犯の続きを読む

  1. 邦画-も
  2. CM(0)

2017-10-22

モンスターズ・インク

★★★(3.0)
wモンスターズ・インク
鑑賞No:01119
原題:Monsters, Inc.
製作:2001年/アメリカ/92分
監督:ピート・ドクター
出演:ジョン・グッドマン/ビリー・クリスタル

モンスターズ株式会社は、人間界に侵入して人間の子供の悲鳴を採集、それをエネルギー源にモンスターシティに電力を供給する会社。しかし、子供はたいへん有害なので、シティに連れ帰ることは禁止されている。同社のエリート社員、サリーはみんなが憧れる悲鳴採集の名人だが、ある日、人間の子供、ブーが、彼についてシティに来てしまう・・・・。

日本でいううと妖怪にでも当たるのだろうけど、日本のようなおどろおどろしさはなく、どちらかというとファンタジックな怪物の世界を描いた作品だ。普通は憎まれ役のモンスターだが、本作ではモンスター側に立って、彼らには彼らなりの世界や事情があることを示唆してくれている。たとえば、人間界でも敵対する国同士の間にも、それぞれ言い分や事情があるように、どこでもお互いの事情はある。それをお互いに理解し合い、心を通じたり譲歩したりすることで歩み寄ったりできることを暗に示しているような作品と感じた。製作は「トイ・ストーリー」でお馴染みのピクサー社なので、CGは相変わらず凄いが、CGだけに頼らない、ほろっとさせるストーリーも見もの。

劇場公開日 2002年3月2日



>>モンスターズ・インクの続きを読む

  1. 洋画-も
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-21

ロード・オブ・ザ・リング

★★★★(4.0)
wロード・オブ・ザ・リング
鑑賞No:01115
原題:The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
製作:2001年/アメリカ/178分
監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド/イアン・マッケラン

ホビット族が平和に暮らすホビット庄の青年フロド・バギンズは、111歳の誕生日を機に旅立つ養父ビルボが残していった、ひとつの指輪を手に入れる。しかし、その指輪こそ、かつて冥王サウロンが作り出した、世界を滅ぼす魔力を秘めた禁断の指輪だった。遥か昔に肉体を滅ぼされたサウロンは、指輪に封じ込めた力を解放し、再び中つ国を支配しようと徐々に魔力を強め、世界には暗雲が漂っていた。指輪を破壊するには、遥か彼方にある滅びの山の火口に投げ捨てるしかなく、フロドは人間やエルフ、ドワーフの各種族から集まった旅の仲間とともに幾多の危険が待ち受ける旅に出る・・・・。

冒険ファンタジー映画の代表作ともいえるシリーズの第1弾。ホビット族、人間、エルフ族、魔法使いなどが入り乱れ、善悪や友情といったテーマで、繰り広げられる冒険活劇だ。広大な世界観の舞台で、次々と現れる悪者・怪物との闘いは飽きないが、ともかく映像が美しく、幻想的で、現実世界とは違った雰囲気に包まれており、たとえばゲームの世界に身を置いてあたかも体験しているように感じる。たぶん、原作を忠実に再現しているのだろうが、種族によって体長が異なって表現されている所なども、ファンタジーでありながらリアル感が醸し出されているような気がする。最後まで楽しめ、続編が気になる終わり方も興味深いが、やや長すぎる嫌いはある。

劇場公開日 2002年3月2日



>>ロード・オブ・ザ・リングの続きを読む

  1. 洋画-ろ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-20

アナザヘヴン

★★★(3.0)
wアナザヘヴン
鑑賞No:01121
製作:2000年/日本/131分
監督:飯田譲治
出演:江口洋介/市川実和子/原田芳雄/柏原崇

満月から7日後の夜、アパートから男の死体が発見される。被害者は首を叩き折られ、頭からは脳みそがなくなっていた。部屋に充満するシチューの匂いに気付いた刑事・早瀬がとっさに鍋の蓋を開けると、そこには……! 検死の結果 、犯人は握力150キロ以上の大男と報告されたが、現場から見つかったのは女のものと思われる小さな指紋だった。混乱する捜査本部。ほどなく、同じように脳みそを抜き取られ料理された殺人が次々と発生する・・・・。

冒頭からグロテスクな手口の犯罪が映し出され、何とも観る気が失せる感じの作品。ただ、全体を通してみると、ホラーサスペンス映画としては面白い。何かに憑りつかれた人間たちの、予測できない展開だけに、恐怖と不安はどんどんかきたてられ、最後まで息をもつかせない。しかし、思ったほど意外性はなく、大きな広がりもないため、単なるホラーサスペンスの域を出ていないような気がした。テレビドラマとの連動らしいため、今後広がりが出るのかもしれないが、テレビドラマを観ない私にとってはスケールの小さい作品という感想は否めない。

劇場公開日 2000年4月29日



>>アナザヘヴンの続きを読む

  1. 邦画-あ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-19

半落ち

★★★★(4.0)
w半落ち
鑑賞No:01228
製作:2003年/日本/121分
監督:佐々部清
出演:寺尾聡/原田美枝子/柴田恭兵/吉岡秀隆

元刑事で現在は警察学校の教官を務める梶が、妻を殺したと自首してくる。梶の自供によれば、アルツハイマー病に苦しむ妻から「自分を殺して欲しい」と懇願され、やむを得ず首を絞めたというのだった。しかし、梶が出頭したのは事件から3日後だった。空白の2日間に何があったのか、疑問に思った聴取を担当した志木刑事は粘り強く追及するが・・・・。

警察官の犯行というのがセンセーショナルなイメージにしているが、難病に苦しむ妻(または夫)を自らの手で殺す夫(または妻)というのは世間でも起こっていて珍しいことではなく、題材の事件としては単純。さらに犯人の夫は自首してきて、あっさり白状する。ただ、あっさり自白はするが、本作で問題となるのはここから。殺人は認めたのに、殺した翌日から自首するまでの2日間の行動に対して完全黙秘を続ける。この奇妙な展開に観ている者は、何故?という興味が駆り立てられる。寡黙で誠実な梶を演じる寺尾聰の演技から、妻に関する秘密だとは想像できるが、何だろう何故だろうと観ていると最後は泣かせるラストになるので要注意。

劇場公開日 2004年1月10日



>>半落ちの続きを読む

  1. 邦画-は
  2. CM(0)

2017-10-18

リング0 ~バースデイ~

★★★(3.0)
wリング0 ~バースデイ~
鑑賞No:00929
製作:2000年/日本/99分
監督:鶴田法男
出演:仲間由紀恵/田辺誠一/田中好子/麻生久美子

女優を目指し、日々舞台の稽古に励む貞子。そんな中、劇団の看板女優が怪死を遂げ、次の公演の主役に新人の貞子が抜擢される。稽古場ではその後も怪現象が続き、貞子のせいだと噂が立つ。そんな貞子を音響担当の遠山だけがかばう。一方、新聞記者の宮地は密かに貞子の過去を探っていた。婚約者を貞子の母・志津子の超能力の公開実験で失った彼女は貞子への復讐に燃えていたのだ・・・・。

「リング」シリーズ3作目にあたる本作だが、前2作は恐怖の対象である貞子を主人公にして、貞子を一人の人間として描いている。そのため、本来の恐怖の対象=貞子はなりを潜め、恐怖を呼び起こすような演出も控えめになっている。また、貞子を演じるのは仲間由紀恵と、貞子とは全くつながらないキャステイングをしている。ただ、視覚的な恐怖を感じる演出は抑えられているが、得体のしれない恐怖は色々と感じる作品だ。

劇場公開日 2000年1月22日



>>リング0 ~バースデイ~の続きを読む

  1. 邦画-り
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-17

ブレア・ウィッチ・プロジェクト

★★(2.0)
wブレア・ウィッチ・プロジェクト
鑑賞No:00887
原題:The Blair Witch Project
製作:1999年/アメリカ/81分
監督:ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス
出演:ヘザー・ドナヒュー/マイケル・C・ウィリアムズ

モンゴメリー・カレッジの生徒、ヘザー、ジョシュ、マイク。3人は大学の課題のため、バーキッツヴィルに残る伝説“ブレア・ウィッチ(ブレアの魔女)”についてのドキュメンタリー・フィルムの撮影を始める。共同墓地で最初のシーンを撮り終えた3人は、地元の人々にインタビューを開始。彼らは、程度の差こそあれブレア・ウィッチについて聞いたことがあった。翌日、インタビューを終えた3人はブラック・ヒルズの森に入っていく・・・・。

低予算で大成功を収めた作品として有名な映画。予算が無くてもアイデア一つで、面白い映画は作れるということを証明した作品だ。本作の特徴は、情報量の少なさ。観客に与えられる情報量がかなり限られているので、観客は情報を得ようと必死で画面を見る。ただ、画面の映像は行方不明になった学生が映した2台のカメラの映像が中心。よってそれ以上の情報はなく、不足部分は想像力で補わなければならなくなり、一気に想像がかきたてられる仕組みになっている。また、カメラ映像はブレが多く、不鮮明で見にくい部分も多々あり、それが逆に実にリアルな映像に思えてくる。それも一層、想像力をかきたてる原動力になると同時に恐怖も誘う、実に巧妙に仕組まれた作品である。

劇場公開日 1999年12月23日



>>ブレア・ウィッチ・プロジェクトの続きを読む

  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-16

ファイト・クラブ

★★★+(3.5)
wファイト・クラブ
鑑賞No:00966
原題:Fight Club
製作:1999年/アメリカ/139分
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット/エドワード・ノートン

心の中に問題を抱えるエグゼクティブ青年ジャックはタイラーと名乗る男と知り合う。ふとしたことからタイラーとジャックが殴り合いを始めると、そこには多くの見物人が。その後、タイラーは酒場の地下でファイト・クラブなる拳闘の秘密集会を仕切ることに。たくさんの男たちがスリルを求めて集まるようになるが、やがてそのクラブは恐るべきテロ集団へと変貌していく・・・・。

本作はあのドンデン返しが有名な「セブン」のデヴィット・フィンチャー監督の作品。ただ、本作には「セブン」のようなドンデン返しを期待して観始めたのではないが、見事に騙されたというか、またしてもドンデン返しが仕組まれていました。ただ、真相が明かされるまで、全く気づかないほど、よく考えられた構成であり、また主役のエドワード・ノートンとブラッド・ピットの演技もそれぞれ存在感が半端なく良い。特に次第に壊れていくエドワード・ノートンの演技は秀逸。「セブン」同様、賛否分かれる作品だが、私は好きな映画。

劇場公開日 1999年12月11日



>>ファイト・クラブの続きを読む

  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-15

アナライズ・ミー

★★★(3.0)
wアナライズ・ミー
鑑賞No:00910
原題:Analyze This
製作:1999年/アメリカ/104分
監督:ハロルド・ライミス
出演:ロバート・デ・ニーロ/ビリー・クリスタル

ニューヨークで強大な力を誇るマフィアのボス、ポール。彼は最近、原因不明の息が苦しくなるストレス性発作に悩まされる。立場上、一刻も早く治したい彼は、やむなく精神科医のベンのもとを訪れる。ありがたくない患者にとまどう気弱なベン。しかし、いつしか二人の間には友情めいたものが芽生え始めていく・・・・。

ロバート・デ・ニーロがマフィアのボスを演じるというと、「ゴッドファーザーPARTⅡ」が真っ先に頭に浮かぶが、同じマフィアのボス役でも本作の役どころはかなり違っており、そのギャップは楽しめる。さすがゴッドファーザーと思わせる凄みを見せることもあるが、パニック症候群による情けない中年オヤジといった側面も多々見せてくれて楽しい。あともう一つの見どころは、ロバート・デ・ニーロの心理セラピーを担当するビリー・クリスタルとのやり取りだ。ともかく、話がかみ合わない。さらに、子分や暗殺者、FBIなどが入り乱れて平穏な医師のビリー・クリスタルの生活は乱される様も笑える。とにかく気楽に楽しめるコメディ映画だ。

劇場公開日 1999年11月6日



>>アナライズ・ミーの続きを読む

  1. 洋画-あ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-14

シックス・センス

★★★★(4.0)
wシックス・センス
鑑賞No:00882
原題:The Sixth Sense
製作:1999年/アメリカ/107分
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ブルース・ウィリス/ハーレイ・ジョエル・オスメント

高名な精神科医のマルコムは、かつて担当していた患者の凶弾に倒れてしまう。リハビリを果たした彼は、複雑な症状を抱えた少年・コールの治療に取り掛かる事に。コールは常人には無い特殊な“第6感”(死者を見る事ができる能力)を持っていた。コールを治療しながら、彼によって自らの心も癒されていくマルコム。そして彼には予想もつかない真実が待ち受けていた・・・・。

ドンデン返し映画で常にトップクラスにランキングされる映画。確かに初見では「あっ!」と言わされた。叙述トリックという、騙しテクニックの中でも映画では難しいトリックを使ったラストのドンデン返しも良かったが、このドンデン返しを成立させるために張った伏線、伏線を不自然に感じさせない出演者たちの見事な演技も良かった。この映画を成功させ、大きな話題となり、新鋭監督M.ナイト・シャマランを一躍有名にした本作は単なる恐怖映画ではなく、主人公と少年の心の交流から生まれた勇気を持った少年の行動にも心打たれる。

劇場公開日 1999年10月30日



>>シックス・センスの続きを読む

  1. 洋画-し
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-13

グロリア

★★★(3.0)
wグロリア
鑑賞No:00917
原題:Gloria
製作:1999年/アメリカ/108分
監督:シドニー・ルメット
出演:シャロン・ストーン/ジェレミー・ノーサム

フロリダで3年の刑期を終え、故郷ニューヨークに舞い戻って来たグロリア。そこにはかつての仲間達が彼女を殺すために待ち構えていた。彼女は、銃撃戦に巻き込まれた少年を道連れにアジトからの脱出を図る。無事逃げ延びた二人だが、その少年は組織を揺るがす秘密を握るとてつもない爆弾だった・・・・。

本作はジーナ・ローランズ主演で1980年に製作された同名映画のリメイク。1980年版は観ていないので比較はできなかったが、大まかなストーリーは大体同じでも、主人公グロリアの人物像が1980年版と本作では大きく異なるらしい。1980年版のグロリアは謎を秘めたミステリアスな女性だが、本作のシャロン・ストーン演じるグロリアは刑務所内でも英雄視される、華やかな女性という設定で、180度異なるともいえるぐらいの相違点がある。完成度はオリジナル版より劣るとのレビューもあるが、そこそこ楽しめる作品。

劇場公開日 1999年9月11日



>>グロリアの続きを読む

  1. 洋画-く
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-12

お受験

★★★(3.0)
wお受験
鑑賞No:00863
製作:1999年/日本/114分
監督:滝田洋二郎
出演:矢沢永吉/田中裕子/大平奈津美/西村雅彦

峠を過ぎた実業団のマラソン選手・富樫真澄。娘の小学校受験で頭がいっぱいの妻・利恵に連れられ、受験塾で模擬面接を受け、その厳しさに唖然とする。折しも、成績を残せなくなった富樫は会社からリストラに遭ってしまう・・・・。

ロック界のスーパースター矢沢永吉の映画初主演作。ロック歌手としてカリスマ的な存在の矢沢が、娘の有名小学校受験に振り回され、あたふたする姿は普段とのギャップが大きく、新鮮で面白い。妻で一人娘の母でもある利恵を演じた田中裕子も好演で、まさにお受験に必死なお母さんがリアルに感じられた。昔の学歴社会において、大学受験に始まり、受験戦争の低年齢化の世相を題材にしながらも、家族の絆や家族の幸せを巧みに描いた作品。

劇場公開日 1999年7月3日



>>お受験の続きを読む

  1. 邦画-お
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-11

大帝の剣

★★★(3.0)
w大帝の剣
鑑賞No:01426
製作:2007年/日本/110分
監督:堤幸彦
出演:阿部寛/長谷川京子/宮藤官九郎/江守徹/津川雅彦

オリハルコンで作られた大剣を背負う巨体の男・万源九郎。それは三種の神器の1つである大帝の剣で、源九郎は祖父の遺志を継いで残り2つを求めて旅をしていた。一方、豊臣の血を唯一継ぐ姫の舞は宇宙人に寄生され、不可解な言動を見せ始める・・・。

夢枕獏の同名小説を映画化したスペクタル時代劇。奇想天外、荒唐無稽といわれる夢枕ワールドを見事に映像化しているが、ストーリー自体は何か訳判らない感じで終わった。随所に散りばめられたギャクはクスッと笑えるものではあるが爆笑とまではいかず、観終わった後に何か心に残るようなシーンもなかった。子供と一緒に観たが、ストーリーを重視しない子供にはその場限りで楽しめる娯楽作品といったところ。普通ならさほど興味を示さない作品だったかもしれないが、ロケ地が地元広島県にある「みろくの里」だったことが鑑賞のきっかけとなった。

劇場公開日 2007年4月7日



>>大帝の剣の続きを読む

  1. 邦画-た
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-10

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

★★★★+(4.5)
wパイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
鑑賞No:02874
原題:Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales
製作:2017年/アメリカ/129分
監督:ヨアヒム・ローニング/エスペン・サンドベリ
出演:ジョニー・デップ/ハビエル・バルデム

ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザールが、魔の三角海域から解き放たれた。サラザールの復讐を阻止するには、「最後の海賊」だけが見つけ出せるという秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れなければならない。一方、10年に1度しか陸に上がれない呪いをかけられたウィルの息子ヘンリーは、ポセイドンの槍を手に入れて父の呪いを解こうとジャックに近づくが・・・・。

孤高の海賊ジャック・スパロウが活躍する大ヒットシリーズの第5弾。ただ、シリーズ1作目から3作目は三部作としてストーリーもつながっており、完結している。4作目は3作目の続編という位置づけではあるが、キャストはかなり一新されており、続編感はないが、新鮮味もあまりないという感が強かった。本5作目は4作目というよりも3作めの続編と言った方が分かりやすく、4作目には出演していなかったウィル・ターナー役のオーランド・ブルームやエリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイが再登場しているのもうれしい。オリジナルキャストは復活していたが、かといって中心的に活躍するのではなく、本作では新たにウィル・ターナーの息子ヘンリーや天文学者カリーナがジャック・スパロウと冒険の旅に出て活躍したり、若き日のジャック・スパロウが登場するなど新鮮味も加わっていて、なかなか面白く、ストーリーも分かり安かったので大いに楽しめた。1作目から登場している敵役の海賊バルボッサだが、シリーズが進むにしたがって存在感も増し、単なるただの悪役ではなく、ミステリアスな一面を見せ始め、本作ではラストで泣かせる男気も見せてくれる。

劇場公開日 2017年7月1日



>>パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊の続きを読む

  1. 洋画-は
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-09

ペイバック

★★★★(4.0)
wペイバック
鑑賞No:00830
原題:Payback
製作:1998年/アメリカ/101分
監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:メル・ギブソン/グレッグ・ヘンリー

泥棒稼業を営むポーターは相棒のヴァルと組んでチャイニーズ・マフィアの裏金14万ドルを強奪。だがヴァルと女房の突然の裏切りに遭い、分け前の7万ドルを奪われたばかりか瀕死の重傷を負わされてしまう。ようやく傷の癒えたポーターはヴァルの行方を追って、街へ飛び出していく。それは、ちっぽけなプライドとたった7万ドルのための死闘の始まりだった・・・・。

本作の主人公は、これまでのヒーロー像とはちょっと違う。正義のためでも復讐のためでもなく、相棒に裏切られ、逃してしまったわずかな金に異常に執着する主人公を描いている。この主人公ポーターを、まさにはまり役ともいうべきメル・ギブソンが見事に演じている。クールだが、ヒーロー的な要素はなく、ひたすら金にこだわるところはコメディ映画っぽささえ感じる。また、メル・ギブソン以外にも脇を固める俳優陣もいい。敵役も偉くなるほど、憎めないキャラクターが登場し、どっちが悪か分からなくなってくるのも面白い。

劇場公開日 1999年5月15日



>>ペイバックの続きを読む

  1. 洋画-へ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-08

リング2

★★★(3.0)
wリング2
鑑賞No:00781
製作:1999年/日本/95分
監督:中田秀夫
出演:中谷美紀/大高力也/小日向文世/佐藤仁美

「見たら死ぬ、呪いのビデオ」。リング事件から一週間。30年間誰も開けることがなかった井戸から見つかった貞子の遺体は、解剖の結果、死後1~2年であった。つまり、貞子は井戸の中で30年近く生きていたということである。一方、変死した高山竜司の恋人・高野舞は事件の真相を調べようとするが・・・・。

「リング」「らせん」の続編となる作品。松嶋菜々子演じる記者が謎を追う過程で、次々に分かる謎と貞子の存在が恐怖を呼ぶ「リング」と、謎解き的な内容の「らせん」の中間に位置する本作だが、もともと原作にない、映画用に作ったストーリーなので、取ってつけた感があり、物語の説得力はないし、本作だけ観ても全然わからない。ストーリー性が弱いため、その分、恐怖感を増長しようと考えたのか、貞子の登場シーンが多い。貞子の登場は恐怖感を増しはするが、前作のような衝撃度はない。

劇場公開日 1999年1月23日



>>リング2の続きを読む

  1. 邦画-り
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-07

ベガスの恋に勝つルール

★★★+(3.5)
wベガスの恋に勝つルール
鑑賞No:01662
原題:What Happens in Vegas
製作:2008年/アメリカ/99分
監督:トム・ヴォーン
出演:キャメロン・ディアス/アシュトン・カッチャー

大勢の友人の前でフィアンセにフラれたキャリアウーマンのジョイ。父親の経営する工場を解雇されたジャック。この鬱憤晴らしのために親友とラスベガスにやってきた二人は偶然知り合い、意気投合してしまう。そしてあろうことか、酔った勢いで結婚してしまい、翌朝目を覚まして二人はビックリ!もちろんすぐに離婚するつもりだったが、別れ際に何気なく回したスロットマシンが大当たりし、300万ドルが転がり込んだことから・・・・・。

この手の映画は結末はお決まりなので、ストーリー展開を楽しむしかありませんが、なかなかあの手この手で楽しませてくれます。設定自体は多少無理がありますが、そこは映画だと割り切って観ることが肝要です。お互いにラスベガスで大当てした300万ドルを手中にしようと、親密な夫婦を演じたり、あるいは浮気をさせてお金を独り占めしようとしたりと、次々に新たな作戦を実行してきますが、結構バカバカしくて笑えます。さすがにラブコメの女王キャメロン・ディアスうってつけの映画だが、若い頃のキュートさから少しイメチェンし、ちょっと子憎たらしい棘のあるキャリアウーマン役が似合うようになったのはやはり年齢のせいでしょうか?ちなみに相手役を演じたアシュトン・カッチャーはデミ・ムーアの旦那だそうですね。

劇場公開日 2008年8月16日



>>ベガスの恋に勝つルールの続きを読む

  1. 洋画-へ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-06

48時間

★★★+(3.5)
w48時間
鑑賞No:00247
原題:48 Hrs.
製作:1982年/アメリカ/92分
監督:ウォルター・ヒル
出演:ニック・ノルティ/エディ・マーフィ

野外労働中の囚人が仲間の手助けで脱走する事件が発生する。犯人に相棒を殺された刑事ジャックは、彼らとつながりのある服役中の黒人レジーに捜査協力を求めると、交換条件としてレジーは刑務所から出すように要求してきた。そこでジャックは強引な方法で48時間だけレジーを仮釈放させることに。ここに刑事と囚人という異色のコンビが誕生するのだったが・・・・。

エディ・マーフィのデビュー作品で、「ビバリーヒルズ・コップ」とともに彼の代表作の一つとなっている。この作品は初期の作品だけあっていい意味で彼のキャラが存分に発揮されている。持ち前のマシンガン・トークやアクションもややオーバーだが、彼の俳優イメージを強く印象づけられた。ストーリー的には、刑事と囚人が一緒に捜査に当たるという奇想天外なものだが、それ以外はいたってまともで、正統派の刑事アクション映画として楽しめる。

劇場公開日 1983年10月29日



>>48時間の続きを読む

  1. 洋画-よ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-05

プライベート・ライアン

★★★(3.0)
wプライベート・ライアン
鑑賞No:00760
原題:Saving Private Ryan
製作:1998年/アメリカ/170分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/トム・サイズモア

1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発するのだが・・・・。

第二次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦を題材にした、スティーブン・スピルバーグ監督の映画。まず何よりも度肝を抜かれるのが、冒頭20分のノルマンディー上陸作戦オマハ・ビーチ戦の描写だ。まさに観ている者がその戦闘現場で間近に見ているような錯覚に襲われるような、今までになかったリアリティさだった。だが、もっと意表を突かされたのが、この物語だ。従軍しているアメリカ人兵士四人兄弟のうち、三人が戦死したため、残る一人の弟を生きてアメリカに連れ戻すよう最高司令が出て、8人の兵士が救出に向かうのです。一見、慈悲深い国の措置のように思えますが、救出に向かった8人はまさに命がけです。1人を救うために8人を犠牲にするかもしれにない命令が慈悲深い?8人の兵士も、そして観ている観客も同じ疑問が心を過ります。その答えともいえるシーンがラストにありますが、考えさせられる映画です。

劇場公開日 1998年9月26日



>>プライベート・ライアンの続きを読む

  1. 洋画-ふ
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-04

TATTOO[刺青]あり

★★★(3.0)
wTATTOOあり
鑑賞No:00310
製作:1982年/日本/107分
監督:高橋伴明
出演:宇崎竜童/関根恵子/渡辺美佐子

20歳の時に“30歳までにドでかいことをやったる”と誓った竹田明夫。それまでの生活を一変するためキャバレーのボーイとなり、その店のNo.1ホステスの三千代と同棲生活を始める。しかし明夫の生活についていけなくなった三千代は明夫のもとから逃げてしまう。男をあげなければと思った明夫は幼なじみの島田と銀行襲撃を計画するが・・・・。

この映画は1979年に梅川昭美(映画では竹田明夫)が起こした三菱銀行北畠支店襲撃事件を題材とした実録映画。しかし、じけんそのものはほとんど描かれておらず、事件に至るまでの梅川(竹田明夫)の半生が中心。犯人自身の半生はよく描かれており、主役の宇崎竜童も、彼に関係する2人の女性もよかったが、この事件に至る直接的なものがイマイチよく分からなかった。そして主人公とこの事件を本当に知るために、襲撃事件そのものを描かないというのはいかがなものかと少し疑問に思える。(あまりにも生々しく、事件から間もないこともあって被害者の方に配慮したせいかも?)いずれにせよ、映画としてはチョット物足らなかった。

劇場公開日 1982年6月5日



>>TATTOO[刺青]ありの続きを読む

  1. 邦画-た
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-03

L.A.コンフィデンシャル

★★★★(4.0)
wLAコンフィデンシャル
鑑賞No:00732
原題:L.A. Confidential
製作:1997年/アメリカ[/138分
監督:カーティス・ハンソン
出演:ケビン・スペイシー/ラッセル・クロウ

1953年、ロサンゼルス。元刑事を含めた6人の男女が惨殺された事件の捜査にあたっていたロス市警の刑事バドは、やがて売春組織の娼婦リンにたどり着く。一方、殉職した刑事を父に持つ野心家のエド、そしてテレビの刑事ドラマでアドバイザーをしているジャックも動き出す。刑事たちはぶつかり合いながらも、やがて手を組み、警察内部の汚職に立ち向かうことに・・・・。

一度観ただけでは理解しにくい作品だが、事件の真相が第一ということではなく、ギャングと悪徳警官が殺された事件を追う二人の刑事の、相異なる正義に対する信念の違いを強烈に描いている。二人の正義は根本的には全く異なるのだが、自分の正義を貫く姿勢は凄い。また、二人を取り巻く人々も皆くせもの揃いで、単純に善悪で割り切れない人々の人間ドラマだ。

劇場公開日 1998年7月18日



>>L.A.コンフィデンシャルの続きを読む

  1. 洋画-え
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-02

ガタカ

★★★(3.0)
wガタカ
鑑賞No:00824
原題:Gattaca
製作:1997年/アメリカ/106分
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク/ユマ・サーマン

遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜り込むが・・・・。

本作はアメリカのSF映画だが、観た印象ではアメリカ映画っぽくない映画。近未来を描いたSF映画ではあるが、遺伝子検査で劣性遺伝子を排除できずに出生した人間は不適正者とされ、限られた人生をおくるしかないという現実を当たり前の世界として無感情的に描かれているところが、どうもこれまでのSF映画とはちょっと一線を画した感じがした。そんな世界で不適正者として生まれてきたヴィンセントは、不適正者にはなる可能性が閉ざされている宇宙飛行士の夢を捨てきれず、挑戦することをあきらめない姿が描かれています。そしてもう一人、優秀な適性者でありながら自らの手で夢を閉ざしてしまったジェローム。二人の信頼と友情は感動的ではあるが、ラストはやりきれない切なさが襲う作品。

劇場公開日 1998年5月2日



>>ガタカの続きを読む

  1. 洋画-か
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2017-10-01

グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち

★★★★(4.0)
wグッド・ウィル・ハンティング
鑑賞No:00728
原題:Good Will Hunting
製作:1997年/アメリカ/127分
監督:ガス・バン・サント
出演:マット・デイモン/ベン・アフレック

ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーンを紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆくが、彼の才能に気付いた政府機関や大企業が接近してくる・・・・。

第70回アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品。この年は11部門を制覇した「タイタニック」が作品賞も受賞し、本作は惜しくも受賞を逃したが、作品賞を受賞してもおかしくない作品。また、この作品には色々驚かされた。それは本作の脚本。アカデミー賞脚本賞は本作が受賞するのだが、受賞したのは当時無名だったマット・デイモンと彼の親友で共同執筆者のベン・アフレックだったからだ。そんな才能もあったのかとびっくりさせられた。そして、ロビン・ウィリアムズ。いつもはちょっと変な剽軽なおじさん役の多い彼だが、本作では全く別人のようなシリアスな演技に徹していた。ストーリーは、幼い頃の虐待がトラウマになっていたウィルを更生させるために大学教授のショーンがセラピストの役目を務めるのだが、そのショーン自身も妻を亡くし、失意の中で生きていた男で、2人の交流が共に人生を切り開くきっかけとなっていくといったもの。善意を信じることの大切さを教えてくれる作品。

劇場公開日 1998年3月7日



>>グッド・ウィル・ハンティング 旅立ちの続きを読む

  1. 洋画-く
  2. TB(0)
  3. CM(0)