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2018-03-31

スマグラー おまえの未来を運べ

★★+(2.5)
wスマグラー おまえの未来を運べ
鑑賞No:02249
製作:2011年/日本/114分
監督:石井克人
出演:妻夫木聡/永瀬正敏/松雪泰子/満島ひかり

俳優になることをあきらめ、その場しのぎの日銭でしのいでいる砧涼介は、借金返済のため、日給5万円という高額の運送アルバイトをすることに。その高額のアルバイトとは、運送屋とは名ばかりで、スマグラーと呼ばれる、死体などのヤバイ荷物の運搬と処理をする仕事だった。たった一度のミスすら命取りになる危険な世界に足を踏み入れた砧は、リーダーのジョー、ジジイとともに初仕事につくが・・・・。

妻夫木聡が主演ということでもう少し正統派の映画かと思いきや、結構キワモノの映画だったことに驚かされた。登場人物は誰もかれも一癖も二癖もあるキャラクターばかりで、何が起こるか何をしでかすか解らない展開に興味は尽きない。とはいいながら、重厚性はなく、軽い演技と薄い内容に期待したほどの作品でないことに途中で気づかされる。全編を通して薄暗い映像にも辟易したが、全体的に美しくない(映像的に気持ち悪い)映像にも問題があった。キャラ的にはキワモノの極め付けだった高嶋政宏演じるドSなヤクザが印象的。

劇場公開日 2011年10月22日



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2018-03-26

散歩する侵略者

★★★+(3.5)
w散歩する侵略者
鑑賞No:02889
製作:2017年/日本/129分
監督:黒沢清
出演:長澤まさみ/松田龍平/高杉真宙/恒松祐里

数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける・・・・。

宇宙人が地球侵略に来るという、極めてよくありがちな設定だけど、何とものんびりした侵略モノかという印象の作品。まず、侵略者は3人。宇宙人自体は形を持たないため、人間に憑依して存在する。ただ、物理的に体は奪い取れても、精神的な面で分からない概念が多く、理解するために他の人にイメージさせてその概念を奪い取ることで理解を深めていく。それがそんなに急ぐわけでもなく、淡々と行われていく。一体、地球侵略するまでにどれくらいかかるのか分からないぐらい長期的な侵略であることが面白いというか、もはやギャグである。あまりにのんびりした侵略であることが「散歩する」というタイトルにも表れている。期待したよりは大したことが無かった作品。

劇場公開日 2017年9月9日



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2018-03-22

三度目の殺人

★★★+(3.5)
w三度目の殺人
鑑賞No:02888
製作:2017年/日本/124分
監督:是枝裕和
出演:福山雅治/役所広司/広瀬すず/満島真之介

勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく・・・。

ストーリーは意外と単純で分かりやすい。しかし、観終わっても実はよく分からず、モヤモヤ感が残る。それは結論というか、真相が明らかにされないまま終わるからだ。監督としては、真相を明らかにしないことで観客それぞれに答えを求めるという手法を取っているらしい。斬新と言えるかもしれないが、ズルいともいえる。ただ、真相といっても考えられるパターンは3つしかない。①咲江のために三隅が殺した、②咲江が殺し、三隅が咲江を庇って自白、③咲江と三隅が協力して二人で殺した、の3つである。どれをとっても斬新な真相とはいえない。そのために真相を明らかにしないという逃げ方をしたようにしか思えない。別の見方をすると、司法の現実に対する批判のようなコメントも見るが、それならばその点をもっと強調して欲しかった。

劇場公開日 2017年9月9日



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2018-03-19

ホワイトアウト

★★★★(4.0)
wホワイトアウト
鑑賞No:00969
製作:2000年/日本/129分
監督:若松節朗
出演:織田裕二/松嶋菜々子/佐藤浩市/中村嘉葎雄

新潟県奥遠和ダムの運転員・富樫は遭難者救助に向った際にホワイトアウトに見舞われ、同僚の吉岡を失くしてしまう。2ヵ月後、吉岡のフィアンセ・千晶がダムを訪れるが、時を同じくしてダムと発電所がテロリストに占拠される。テロリストはダムの職員と千晶を人質に、政府に50億円の身代金を要求するが・・・・。

この映画を観ると、まず思い浮かぶのが「ダイ・ハード」。まさに日本版「ダイ・ハード」といえる内容である。ハリウッド映画の向うを張ったアクション邦画というのはあまりない中、敢えて挑戦した姿勢は評価したい。そしてかなり酷評されている作品だが、アクション邦画としては結構楽しめる出来になっていると思う。ただ、「ダイ・ハード」の主人公は警官で、なおかつ人質に妻がいるという設定から、主人公単独の人質救出はすんなり入っていけるが、単なるダムの職員がただの正義感でテロリストに挑むというシチュエーションはちょっと違和感があり、テロリストも海外のテロリストのイメージにはほど遠かったのが残念。
ダムを出てからの展開があまりにあっけなかっただけに、最後までダム内の闘いにした方が緊張感があってよかったのでは!?

劇場公開日 2000年8月19日



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2018-03-11

ネスト

★★+(2.5)
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鑑賞No:02107
原題:The New Daughter
製作:2009年/アメリカ/108分
監督:ルイス・A・ベルデホ
出演:ケヴィン・コスナー/イバナ・バケロ

妻と離婚した小説家のジョンは、新たな生活を始めるため、思春期の娘ルイーサと7歳になる息子サムとの3人でサウスカロライナの人里離れた一軒家に引っ越してきた。しかし、娘のルイーサが家の裏にある先住民のものらしい古い塚で遊ぶようになってから一家の周りで不可解な出来事が起こり始める・・・・。

親子愛はそれなりに描かれていて、ケヴィン・コスナーの出演作らしさを垣間見るシーンもあるけど、それにしてもケヴィン・コスナーのような俳優の出る映画?という気持ちが最初から最後まで付きまとった作品。ホラー映画としては、謎めいた展開と次第に盛り上がる恐怖感は常道を行っているが、結局訳が分からず、謎も解明されず(?)、そして何よりも救いがたいラスト。こんな後味の悪い映画を観た後悔と、ケヴィン・コスナー主演作というキャストに騙された感が拭えない作品となってしまった。「アンタッチャブル」や「フィールド・オブ・ドリームス」の頃が改めて懐かしくなった残念なケヴィン・コスナー作品。

劇場公開日 2011年1月22日



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2018-03-10

秘密

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02039
製作:1999年/日本/119分
監督:滝田洋二郎
出演:広末涼子/小林薫/岸本加世子/金子賢

スキーバスの転落事故に遭遇し、病院に運ばれた平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美。直子は亡くなるが、藻奈美は一命を取りとめる。しかし、意識が戻った藻奈美の人格は直子に変わっていた。戸惑いながらも父娘として暮らし始める平介と直子だったが、やがて17歳の高校生として新たな人生を歩み始めた直子は人生を満喫し始め・・・・。

なかなか面白い設定で楽しめた映画。私には娘がいないので、平介の気持ちは分かりにくいところもあるが、実際にこのようなことになったら複雑な気持ちになるだろうなとついつい考えてしまった。娘の身体に妻の人格が宿った状況での生活も慣れ始めた頃、やがて藻奈美の人格が徐々に戻ってきて、そしてついに直子との別れのシーンは感動的。それだけに意外なラストはちょっと衝撃的でもあり、なんか感動的な別れのシーンを台無しにされたような気にもさせられた。むしろラストの告白とでもいうべきシーンこそ“秘密”にして欲しかった・・・?

劇場公開日 1999年9月25日



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2018-03-09

西遊記

★★★+(3.5)
w西遊記
鑑賞No:01470
製作:2007年/日本/120分
監督:澤田鎌作
出演:香取慎吾/内村光良/伊藤淳史/深津絵里

2006年1月からTV放送された人気ドラマの映画化。「西遊記」の中で最も有名な強敵、金角・銀角が登場するエピソードを描いている。天竺を目指す三蔵法師と孫悟空・沙悟浄・猪八戒の一行は砂漠の中にある街に立ち寄る。そこで勇猛な姫・玲美から、妖怪大王の金角・銀角によって亀にされた両親お助けて欲しいと懇願される。一行は金角・銀角退治のため、彼らが潜む臥龍山に向かうが・・・。

正月に子供と一緒に観るには最適の映画。何も考えずにボォーと観るのがお勧め。TV版はじっくり観たことはなかったが、子供たちがTVで観ているのを何気に見たことはあったので、キャラクターに違和感は感じなかった。なお、評価点は大人の観点と子供の観点の中間で評価しています。(大人的には少し甘い評点、子供的は少し辛い評点というところでしょうか?)SFXにはそれなりにお金をかけているのか、まずまず見ごたえのある映像で満足でした。またストーリー的にも、西遊記で一番面白いエピソードを持ってきたらしく、これもまずまずでした。軽いタッチが多いのも、TV版からの流れなのか?子供向けとしてみた場合はいいノリなのかなという感じでした。全体的に見て感じたのは、まさに「水戸黄門」だなということ。三蔵法師が黄門様で、悟空・沙悟浄が助さん格さん、猪八戒がうっかり八兵衛といったところ?
悪巧みをするお代官様・悪徳商人が金角・銀角で、黄門様一行に助けを求める町娘が玲美という感じでしょうか?(ピッタリ水戸黄門に当てはまります) 妖怪同士の対決なので、妖術を駆使した対決かと思いきや、対決シーンの大半は殺陣というのもこんな感想を抱かせる一因でした。(唯一決定的に違うのは、お決まりの印籠で「控えお~ろ~」がないこと!?) 前半のにせ三蔵法師一行にも笑えた。キャスト的にも良かったので、欲を言えばもう少し絡んで欲しかった。

劇場公開日 2007年7月14日



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2018-03-08

ナショナル・トレジャー

★★★★(4.0)
wナショナル・トレジャー
鑑賞No:01247
原題:National Treasure
製作:2004年/アメリカ/131分
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ/ダイアン・クルーガー

アメリカ独立宣言書の中に隠された伝説の財宝の行方を追う冒険アクション。歴史学者で冒険家のベン・ゲイツは、何世代にも渡るゲイツ家の夢を継いで、ある伝説の秘宝を追い求めていた。しかし1779年、独立戦争の最中にその秘宝は忽然と消えてしまっており、独立宣言書に署名した最後の生存者が残した手明かりをもとにその謎に探るが・・・。

最初に観た時は分かりにくい謎部分もあったが、大筋のストーリーが分かっている状態で改めてみると、なかなか分かりやすく面白かった。ニコラス・ケイジと、インディ・ジョーンズばりの冒険アクションは個人的には未だにイメージ的にあわない面もあるが、そこそこ熱演しており悪くはない。スピード感を出すためかもしれないが、謎解き部分にもう少し時間を変えると深みが出てより良くなると思った。(「2」もそうだが、謎解きがあっさりしすぎている嫌いがある?)

劇場公開日 2005年3月19日



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2018-03-07

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

★★★★(4.0)
wハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝
鑑賞No:01604
原題:The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor
製作:2008年/アメリカ/112分
監督:ロブ・コーエン
出演:ブレンダン・フレイザー/マリア・ベロ/ジェット・リー

太古の中国。中国全土統一の野望に燃える皇帝は、呪術師ツイ・ユアンに横恋慕して彼女の恋人を殺害したため、彼女の呪いによって陶器にされてしまう。時は変わって1946年。ロンドン在住のリックとエヴリン夫婦は、息子のアレックスを海外留学に送り出し退屈な日々を送っていた。そんな彼らに秘宝“シャングリラの眼”を上海に移送する仕事が舞い込んでくる。そこでやってきた上海で偶然、息子のアレックスと再会することに。ところがアレックスが発見した皇帝のミイラが復活したことで・・・・。

最新のCGを駆使した映像とテンポよい展開で、まずまず楽しめる作品に仕上がっている。出てくるキャラクタも多彩で面白い。ファンタジーSFにつきもののようなドラゴン、未知の動物として有名なイエティ、兵馬俑を彷彿させる皇帝軍、そしてお決まりのミイラ、といった具合で楽しませてくれる。一方、今回は主役のリックに加え、リックとエヴリンの息子アレックスが大活躍するストーリーとなっている。それもそのはず、1作・2作でエヴリンを演じたレイチェル・ワイズが今回降板したための措置らしいが、レイチェル・ワイズの出演しないハムナプトラはハムラプトラではないような気もした。なお、1作目の「ハムラプトラ」の原題は「The Mummy」(ミイラ)で、ハムラプトラとは映画に出てくる砂漠にある伝説の都のことだが、この3作目は伝説の都ハムラプトラとは何の関係もない。

劇場公開日 2008年8月16日



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2018-03-06

L change the WorLd

★★★+(3.5)
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鑑賞No:01575
製作:2008年/日本/128分
監督:中田秀夫
出演:松山ケンイチ/工藤夕貴/福田麻由子/平泉成

キラ事件でパートナーのワタリを失ったLのもとに、未知のウィルスのために消滅したタイの村でただ一人生き残った少年がワタリへのメッセージを持って送られてくる。一方、ウィルス学の権威である二階堂博士が、助手の九條と過激派組織ブルーシップによって殺される。その現場を目の当たりに見ていた娘の真希は、亡き父から生前託されていたものを持ってLのところに飛び込んでくることに・・・・。

「デスノート」でキラと熾烈な対決を繰り広げた名探偵Lを主人公にしたスピンオフ作品。「デスノート」で見せたキラとのクールで無表情ながら見事な頭脳戦・心理戦が注目され、そしてスピンオフの製作となったはず。であれば、「デスノート」でのよさがあまり活かされていなかったように感じた。無表情なLが、子供の扱いに戸惑ったり、屋上のランチで手を合わせたりといった小ネタ的なLの別の一面を見せる程度であれば問題ないが、Lらしからぬアクションシーンが出てくる分、ストーリー的には「デスノート」に比べ緻密さに欠け、大雑把な感じが否めなかった。また、「デスノート」は完全に非現実的な話なので割り切って観れたが、こちらは中途半端にリアリティがあるため、その気で観ると結構ツッコミどころ満載でした。あまり「デスノート」を意識してみない方がよい作品。

劇場公開日 2008年2月9日



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2018-03-05

関ヶ原

★★★+(3.5)
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鑑賞No:02887
製作:2017年/日本/149分
監督:原田眞人
出演:岡田准一/役所広司/有村架純/平岳大

幼くして豊臣秀吉に才能を認められ、取りたてられた石田三成は、秀吉に忠誠を誓いながらも、正義ではなく利害で天下を治める秀吉の姿勢に疑問も抱いていた。そんな三成の下には、猛将として名高い島左近や伊賀の忍びの初芽らが仕えるようになるが、秀吉の体調が思わしくないなか、天下取りの野望を抱く徳川家康は、言葉巧みに武将たちを自陣に引き込んでいった。そして1598年8月、秀吉が逝去。1600年9月15日、毛利輝元を総大将に立てた三成の西軍と、家康率いる東軍が関ヶ原で天下分け目の決戦に挑むこととなる・・・。

司馬遼太郎の名作小説の映画化。原作は30年以上前に読んだが、ついに映画化されたかという感慨深い作品。ただ、原作は単に徳川家康VS石田三成という構図ではなく、関ヶ原の戦いに参加した武将たちのそれぞれの目的・意図、思い・駆け引きなどを立場立場で描いた群像劇の様相が強い。そこを映画でどう描かれるかが私の最大の注目点だったが、やはり2時間余りでは十分満足できる内容は無理だったようだ。関ヶ原の合戦シーンはCGも駆使し、迫力あるシーンが展開するが、アクションシーンとしての凄さであって、原作を映像化したものとは言い難い。また、家康や三成自体も十分ではなかったが、その他の武将はほとんど個として描かれておらず、それゆえ、合戦シーンへの布石になっておらず、何かごちゃごちゃした分かりにくい合戦シーンになってしまった感がある。もう少し、群像劇の様相を感じる後世にして欲しかったが、大河ドラマのように1年かけて描かないと描けない原作だったように思う。

劇場公開日 2017年8月26日



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2018-03-04

疑惑

★★★★(4.0)
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鑑賞No:00292
製作:1982年/日本/127分
監督:野村芳太郎
出演:桃井かおり/岩下志麻/鹿賀丈史/柄本明

富山県の港で車が転落する事故が起こり、乗っていた地元の財閥、白河福太郎が死亡する。しかし、同乗していた後妻の球磨子は無事で、さらに球磨子は夫に多額の保険金をかけていたことが判明する。この事故は、保険金詐取のための偽装ではないかと疑った北陸日日新聞の秋谷は、この事件を積極的に報道し、やがて物的証拠がないまま球磨子は逮捕されるが・・・・。

まさに2大女優、桃井かおりと岩下志麻ががっぷり四つに組んだ、見ごたえある法廷劇。憎々しいほどの悪女を桃井かおりが演じれば、まったく対照的な怜悧な女弁護士を岩下志麻が演じている。ストーリー上では被告人役の桃井を弁護士役の岩下が弁護するものだが、実際はこの2人の女の対決というイメージを強烈に感じさせる内容となっている。原作は社会派ミステリー作家の松本清張で、題材となった実在の事件も話題となったが、法的劇だけでなく、警察の先入観捜査やマスコミの世論誘導など、冤罪の根底にもなっている現代の問題点を鋭く突いた作品にもなっている。

劇場公開日 1982年9月18日



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2018-03-03

バーバー吉野

★★★(3.0)
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鑑賞No:02168
製作:2003年/日本/96分
監督:荻上直子
出演:米田良/もたいまさこ/石田法嗣/大川翔太

どこにでもありそうな、とある田舎町。この町には理髪店が一軒しかなく、男の子は皆、その理髪店で“吉野ガリ”と呼ばれる髪型にするのが、町の掟だった。そんなこの田舎町にある日、東京から転校生がやってくる。その転校生の髪型に町の少年たちの心は騒ぐが・・・・・。

町の子供全員が“吉野ガリ”と呼ばれる、おかっぱ頭のような髪型をしている異様な町。どこか閉鎖的で、新興宗教を思わせる不気味さを感じながら観ていると、そこにその閉鎖的な慣習を打ち破ろうとする一人の少年が現れる。しかし保守的な大人たちは、この革新者を何とか排除しようとするが、一部の子供たちは町のおかしな慣習に疑問を持ち始める。過去の歴史において何度も繰り返されてきた、旧体制への革命がこの小さい町でも起こりそうな、そんなイメージを受けた。伝統とは何か? 時代の波と共に伝統が失われる寂しさがある一方、伝統を強制的に押し付けるのもどうかと思う。そんな感想を持った作品。

劇場公開日 2004年4月10日



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2018-03-02

ALWAYS 三丁目の夕日

★★★★+(4.5)
wALWAYS 三丁目の夕日
鑑賞No:01294
製作:2005年/日本/133分
監督:山崎貴
主演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希

昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。しかし、都会の大会社への就職を夢見ていた六子だったが、小さな町工場にがっかりしてしまう。そんな鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々だった。そんなある日、茶川は思いを寄せる飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに・・・。

昭和30年代の東京を舞台にした人情ドラマ。こだわりのセットとVFX技術を駆使して昭和30年代を再現しており、幼少の頃を想い出した。吉岡演じる竜之介のもとに同居することになった淳之介との別れ、そして再び茶川家に戻ってくるシーンは思わず涙を誘う。ラストシーンでの夕日に映える東京タワーはあまりにも美しすぎる。鈴木オートの社長夫婦を演じた堤真一と薬師丸ひろ子もいい演技だった。昭和ノスタルジーに浸れる感動のドラマ。

劇場公開日 2005年11月5日



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2018-03-01

半次郎

★★+(2.5)
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鑑賞No:02191
製作:2010年/日本/121分
監督:五十嵐匠
出演:榎木孝明/AKIRA/白石美帆/津田寛治

幕末、薩摩藩。貧しい下級武士の中村半次郎は、若い侍たちの中心的存在である西郷吉之助が京に上ると聞き、自分もその一員に加えてほしいと願い出る。上京後は、人並み外れた度胸のよさと剣の腕前が評判となり、半次郎の名前はたちまち世間に知れ渡っていく。そんな中で出会った煙管屋の村田伊兵衛の一人娘さとと互いに心通わせる間柄になるが・・・。

幕末、人斬り半次郎の異名をとった、中村半次郎(のちの桐野利秋)を描いた映画だが、どこに力点を置いて描きたかったのかよく分からず、全体的に薄っぺらい内容になっている。メインは西南戦争だと思うが、西郷隆盛との関係も描き切れていない気がするし、そもそも準主役級であるべき西郷隆盛を演じていた俳優は誰? 無名?の俳優であるため、存在感がイマイチ。その割に存在が気になったのが白石美帆演じる女性。淡いロマンスを描くのはいいが、西南戦争で戦死する半次郎を、京都からやってきて戦場で見届けるシーンはちょっとやりすぎで興醒め。

劇場公開日 2010年10月9日



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